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JP2007024079A - クラッチ付き変速機 - Google Patents

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JP2007024079A JP2005203263A JP2005203263A JP2007024079A JP 2007024079 A JP2007024079 A JP 2007024079A JP 2005203263 A JP2005203263 A JP 2005203263A JP 2005203263 A JP2005203263 A JP 2005203263A JP 2007024079 A JP2007024079 A JP 2007024079A
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Abstract

【課題】クラッチの断接のための機構を油圧ポンプ等を含む複雑な油圧系統を不要とし、小型、軽量且つ簡便に構成する。
【解決手段】クラッチ付き変速機10は、第1変速機構24a及び第2変速機構24bと、第1管路22aの液圧によって操作され、プライマリギア34と第1変速機構24aとの間を断接する第1クラッチ12aと、第2管路22bの液圧によって操作され、プライマリギア34と第2変速機構24bとの間を断接する第2クラッチ12bと、第1管路22aの作動油を押し出して第1クラッチ12aを操作する第1ピストン102aと、第2管路22bの作動油を押し出して第2クラッチ12bを操作する第2ピストン102bと、制御モータ110により傾動駆動され、一方に傾動したときに第1ピストン102aを押圧駆動し、他方に傾動したときに第2ピストン102bを押圧駆動するカム体104とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力軸と変速機構との間に動力を断接するクラッチが設けられたクラッチ付き変速機に関する。
車両等に搭載される変速機は走行状況に応じて有段又は無段階に変速比を変えることが可能な構成となっている。有段式の変速機構としては、変速比に応じて第1変速機構及び第2変速機構とに分けて構成し、入力軸から供給される動力を第1クラッチを介して第1変速機構に供給し、又は第2クラッチを介して第2変速機構に供給して選択的に駆動するツインクラッチ式変速機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。第1変速機構及び第2変速機構は、例えば変速比順に奇数段及び偶数段に対応するように構成される。
特開平8−4788号公報
従来のツインクラッチ式変速機では各クラッチは油圧駆動方式となっており、油圧を発生させるための油圧ポンプや、発生した液圧を制御する油圧制御弁及び切換弁等の油圧機器が必要であることから重量増となる。また、油圧ポンプを用いて機器を駆動する系統では、基本的に油圧を循環させる系統となり、循環管路、ドレン管路、タンク及びフィルタ等を備える複雑な系統となる。これに対して、自動二輪車ではエンジンの駆動力が小さくしかも搭載スペースが限られていることから多くの油圧機器を含む変速機を搭載することは困難である。
また、クラッチをオン又はオフの状態に保持するためには、油圧力を常時発生させておかなければならず、いわゆるポンピングロスによるエネルギー消費量が大きい。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、小型、軽量且つ簡便な構成のクラッチ付き変速機を提供することを目的とする。
本発明に係るクラッチ付き変速機は、異なる変速比である第1変速機構及び第2変速機構と、接続された第1管路の液圧によって操作され、入力軸と前記第1変速機構との間を断接する第1クラッチと、接続された第2管路の液圧によって操作され、入力軸と前記第2変速機構との間を断接する第2クラッチと、前記第1管路の作動液を押し出して前記第1クラッチを操作する第1ピストンと、前記第2管路の作動液を押し出して前記第2クラッチを操作する第2ピストンと、モータにより傾動駆動され、一方に傾動したときに前記第1ピストンを押圧駆動し、他方に傾動したときに前記第2ピストンを押圧駆動するカム体とを有することを特徴とする。
このように、カム体によって第1ピストンか第2ピストンのいずれか一方を押圧することにより、第1クラッチか第2クラッチを選択的に動作させることができる。このような構成では油圧ポンプ等を含む複雑な油圧系統が不要であり、小型、軽量且つ簡便に構成できる。
この場合、前記モータと前記カム体との間にはギア機構が設けられていると、モータのトルクが増大されて第1ピストン及び第2ピストンを確実に押圧することができる。また、小さい力であっても第1ピストン及び第2ピストンを駆動及び保持することができ、エネルギー消費量が低減する。
さらに、前記ギア機構は、互いに噛合するウォームギア及びホイールギアを含む機構であると動力は一方向にのみ伝達されることから、第1ピストン及び第2ピストンを一層保持させやすくなる。これにより、モータの駆動は第1クラッチ及び第2クラッチの動作切り換え時のみで足り、エネルギー消費量が大幅に低減する。
また、作動液を蓄えるリザーバタンクを備え、前記第1管路及び前記第2管路は、第1ピストン及び第2ピストンが後退しているときに前記リザーバタンクと連通し、第1ピストン及び第2ピストンが進出しているときに前記リザーバタンクと非連通になるようにしてもよい。これにより、第1管路及び第2管路の液量を適切に管理することができる。リザーバタンクは汎用品を用いることができる。
この場合、前記カム体が所定の基準位置に設定されるとき、前記第1管路及び前記第2管路が両方とも前記リザーバタンクに連通するようにしてもよい。カム体が基準位置に設定されるとき、第1管路及び第2管路とも圧力の発生がなく、第1クラッチ及び第2クラッチとも遮断状態となり、他に付加的なクラッチを設けることなくニュートラル状態を実現できる。
さらに、本発明に係るクラッチ付き変速機は、接続された管路の液圧によって操作され、入力軸と変速機構との間を断接するクラッチと、前記管路の作動液を押し出して前記クラッチを操作するピストンと、モータにより傾動駆動され、前記ピストンを押圧駆動するカム体とを有することを特徴とする。これにより、クラッチ付き変速機に油圧ポンプ等を含む複雑な油圧系統を不要とし、小型、軽量且つ簡便に構成できる。
本発明に係るクラッチ付き変速機によれば、カム体によって第1ピストンか第2ピストンのいずれか一方を押圧することにより、第1クラッチか第2クラッチを選択的に動作させることができる。これにより油圧ポンプ等を含む複雑な油圧系統が不要であり、小型、軽量且つ簡便に構成できる。
また、ウォーム・ホイール機構等を含むギア機構を介してカム体を駆動させることにより、小さい力で第1ピストン及び第2ピストンを駆動又は保持させることができ、エネルギー消費量が低減する。
以下、本発明に係るクラッチ付き変速機について第1及び第2の実施形態を挙げ、添付の図1〜図12を参照しながら説明する。
図1に示すように、第1の実施形態に係るクラッチ付き変速機10は、いわゆるツインクラッチ式変速機であって、第1クラッチ12a及び第2クラッチ12bを備える変速機本体14と、第1クラッチ12a及び第2クラッチ12bを操作するパイロット操作装置16と、該パイロット操作装置16を電気的に制御する制御部18と、パイロット操作装置16に対して作動油(作動液)を補給するリザーバタンク20とを有する。リザーバタンク20は自動二輪車のブレーキ機構等に用いられる汎用品である。変速機本体14とパイロット操作装置16との間は作動油で満たされた第1管路22a及び第2管路22bとにより接続されている。第1管路22a及び第2管路22bは可撓性のある高圧ホースであり、任意の経路設定が可能である。したがって、車両に搭載する場合のレイアウトの自由度が高い。
また、図1から明らかなように、クラッチ付き変速機10(及び後述するクラッチ付き変速機200)には油圧の循環系統がなく、循環系統用の油圧ポンプ、循環管路、ドレン管路、タンク及びフィルタ等が不要である。クラッチ付き変速機10は、例えば、自動二輪車に対して好適に適用される。
図1及び図2に示すように、変速機本体14は、第1変速機構24a、第2変速機構24bと、シフトフォーク駆動機構部25と、クラッチ機構部26と、受動ピストン機構部28とを有する。第1変速機構24a及び第2変速機構24bは、異なる複数の変速段に対応した機構であり、具体的には、第1変速機構24aが奇数段の1、3、5速に対応し、第2変速機構24bが偶数段の2、4、6速に対応する。第1変速機構24a及び第2変速機構24bは第1シャフト30a及び第2シャフト30bによってクラッチ機構部26と接続されている。第1シャフト30a及び第2シャフト30bは同軸のパイプ形状であって、第1シャフト30aが外周側に設定され、ベアリング32により軸支されている。第1シャフト30a又は第2シャフト30bの回転は、第1変速機構24a又は第2変速機構24bの変速作用によって出力軸である第3シャフト30cに伝達される。第3シャフト30cの一端には駆動輪に動力を伝達するスプロケット33が設けられている。
シフトフォーク駆動機構部25は、シフトフォークf1、f2、f3及びf4と、これらのシフトフォークf1〜f4を軸方向に移動させるシフトドラム31とを有する。シフトフォークf1〜f4の一端部はシフトドラム31の表面に設けられた誘導孔に嵌合しており、シフトドラム31が所定のモータにより回転することにより軸方向に移動する。シフトフォークf1、f2、f3及びf4の他端部は、第1変速機構24a及び第2変速機構24bにおける溝5c、3c、4c及び6cに嵌合している。なお、図1においては、シフトフォーク駆動機構部25の構成が理解しやすいように展開して図示し、シフトフォークf1〜f4が溝5c〜6cと嵌合する部分については図示を省略している。
第1シャフト30aには、1速に対応したギア1a、3速に対応したギア3a、5速に対応したギア5aが設けられている。ギア1aは第1シャフト30aに一体に設けられている。ギア3aは第1シャフト30aに対してスプライン結合されている。ギア5aはカラーを介して第1シャフト30aに設けられている。
第2シャフト30bには、2速に対応したギア2a、4速に対応したギア4a、6速に対応したギア6aが設けられている。ギア2a及びギア4aは、第2シャフト30bに対してスプライン結合されている。ギア6aは第2シャフト30bにスプライン結合されているカラーの周囲に回転自在に支持されている。
第3シャフト30cには、ギア1a〜6aに対応するギア1b〜6bが設けられている。ギア1bはカラーを介して第3シャフト30cに設けられている。ギア3bはスプラインカラーを介して第3シャフト30cに設けられている。ギア5bは第3シャフト30cにスプライン結合されている。ギア4bは第3シャフト30cに対してスプラインカラーを介して結合されている。ギア2bはカラーを介して第3シャフト30cに結合されている。ギア6bは第3シャフト30cに対してスプライン結合されている。
このような変速機本体14では、シフトフォークf1をギア1b側にシフトさせることによりギア5bとギア1bとを連結させることにより、ニュートラルから1速に変速させることができる。また、シフトフォークf1を中立状態に戻すとともに、シフトフォークf4をギア2b側にシフトさせてギア2bとギア6bとを連結させることにより1速から2速への変速がなされる。
シフトフォークf4を中立状態に戻すとともに、シフトフォークf1をギア3b側にシフトさせてギア3bとギア5bとを連結させることにより2速から3速への変速がなされる。以降、同様に6速までの変速がなされる。
図2に示すように、クラッチ機構部26には、前記の第1クラッチ12a及び第2クラッチ12bと、エンジンのクランクシャフトから動力が伝達される入力軸としてのプライマリギア34とを有する。プライマリギア34には水ポンプ駆動用のスプロケット35が設けられている。
第1クラッチ12aは、プライマリギア34からダンパ機構37を介して円筒状に突出するアウターハウジング36と、該アウターハウジング36の内側に設けられたボス38aと、アウターハウジング36とボス38aとの間に交互に積層状に設けられた複数のフリクションディスク40a及びクラッチディスク42aと、プレッシャープレート44aと、該プレッシャープレート44aをボス38aから離間させる方向に弾性付勢するリターンスプリング46aとを有する。ダンパ機構37は、クランクシャフトの回転に伴うトルク変動を吸収してアウターハウジング36に回転を伝達する。
積層状に設けられた複数のフリクションディスク40a及びクラッチディスク42aは軸方向の一方がプレッシャープレート44aに対面するとともに、他方がボス38aの一部であるサポート面48aと対面している。したがって、フリクションディスク40aがサブロッド50によりスラストベアリング51を介して押圧されることにより、リターンスプリング46aを圧縮しながら移動し、フリクションディスク40a及びクラッチディスク42aがプレッシャープレート44aとサポート面48aにより挟持され、アウターハウジング36の回転が摩擦力によってボス38aに伝達される。これによりボス38aの回転はスプライン構成により第1シャフト30aに伝達され、第1クラッチ12aは接続状態(動力が伝達される状態)となる。
サブロッド50による押圧が解除されると、リターンスプリング46aの弾性力によりプレッシャープレート44aはフリクションディスク40a及びクラッチディスク42aから離間して摩擦力が働かなくなり、アウターハウジング36とボス38aは遮断され、第1クラッチ12aは遮断状態(動力が伝達されない切り離し状態)となる。なお、第1クラッチ12a及び第2クラッチ12bに関して、接続及び遮断されることを「断接」とも記す。
第2クラッチ12bは、アウターハウジング36と一体的に接続されて内周側に設けられたインナーハウジング52と、該インナーハウジング52の内側に設けられたボス38bと、インナーハウジング52とボス38bとの間に交互に積層状に設けられた複数のフリクションディスク40b及びクラッチディスク42bと、プレッシャープレート44bと、該プレッシャープレート44bをボス38bから離間させる方向に弾性付勢するリターンスプリング46bとを有する。
積層状に設けられた複数のフリクションディスク40b及びクラッチディスク42bは軸方向の一方がプレッシャープレート44bに対面するとともに、他方がボス38bの一部であるサポート面48bと対面している。したがって、フリクションディスク40bが第2プッシュロッド60bにより押圧されることにより、リターンスプリング46bを圧縮しながら移動し、フリクションディスク40b及びクラッチディスク42bがプレッシャープレート44bとサポート面48bにより挟持され、インナーハウジング52の回転が摩擦力によってボス38bに伝達される。これにより、ボス38bの回転はスプライン構成により第2シャフト30bに伝達され、第2クラッチ12bは接続状態となる。
第2プッシュロッド60bによる押圧が解除されると、リターンスプリング46bの弾性力によりプレッシャープレート44bはフリクションディスク40b及びクラッチディスク42bから離間して摩擦力が働かなくなり、インナーハウジング52とボス38bは遮断され、第2クラッチ12bは遮断状態となる。なお、サブロッド50、リターンスプリング46a及びリターンスプリング46bは、環状等間隔に複数設けられている。
クラッチ機構部26と受動ピストン機構部28は等間隔に環状配置された3本の第1プッシュロッド60aと軸心位置に配置された第2プッシュロッド60bによって接続されている。プレッシャープレート44aは、3本の第1プッシュロッド60aからロッドサポート62a、深溝玉型のベアリング64a、中間リング66、サブロッド50及びスラストベアリング51を介して押圧される。ロッドサポート62aは円環形状であって、第2プッシュロッド60bと同軸状に配置されている。ロッドサポート62aの一方の面には第1プッシュロッド60aの先端が係合する凹部が設けられ、他方の面はベアリング64aの内輪の内周面及び軸方向外側端面に接触している。
中間リング66の内周部は、ベアリング64aの外輪の外周面及び軸方向内側端面に接触しており、外周部はサブロッド50の一端に接触している。サブロッド50の他端はスラストベアリング51を介してプレッシャープレート44aの側面に接触している。サブロッド50はインナーハウジング52の側面に設けられた孔52aに挿入されて軸方向にスライド可能になっており、第1プッシュロッド60aの作用下にプレッシャープレート44aを押圧することになる。なお、中間リング66はアウターハウジング36及びインナーハウジング52と一体的に回転するが、スラストベアリング51及びベアリング64aが介在することによって、これらの回転がプレッシャープレート44a及びロッドサポート62aに直接的に伝達されることはない。
プレッシャープレート44bは、第2プッシュロッド60bからロッドサポート62b、深溝玉型のベアリング64bを介して押圧される。ロッドサポート62bは円板形状であって一方の面の中心部には第2プッシュロッド60bの先端が係合する凹部が設けられ、他方の面の外周部はベアリング64bの内輪の内周面及び軸方向外側端面に接触している。プレッシャープレート44bの内周部は、ベアリング64bの外輪の外周面及び軸方向内側端面に接触している。これにより、第2プッシュロッド60bの作用下にプレッシャープレート44bが押圧されることになる。
次に、受動ピストン機構部28は、3本の第1プッシュロッド60aを個別に駆動する3つの第1スリーブシリンダ70aと、第2プッシュロッド60bとを有する。第1スリーブシリンダ70a及び第2スリーブシリンダ70bはシリンダハウジング71をベース部材として一体的に構成されている。
第1スリーブシリンダ70aは、第1管路22aと連通する入力ポート72aと、該入力ポート72aから受圧室74aに供給される液圧によって進退自在な第1受動ピストン76aと、受圧室74a内に設けられ、第1受動ピストン76aを進出方向に弾性付勢する円錐型のスプリング78aとを有する。第1受動ピストン76aにはオイルシール77aが設けられている。
第1管路22aは、取り付け向きが自在に設定可能な継手80によって入力ポート72aに接続されている。第1プッシュロッド60aは、一端が第1受動ピストン76aに設けられた有底穴に挿入されており、第1受動ピストン76aの作用下に退動する。第1プッシュロッド60aは、シリンダハウジング71及び第1受動ピストン76aに設けられたブッシュ82a、84aにより軸支されている。なお、スプリング78aのばね荷重はリターンスプリング46aのばね荷重より十分小さく設定されており、受圧室74aの圧力が低いときには第1受動ピストン76aは最も退動した位置に配置され、スプリング78aは圧縮されている。
第2スリーブシリンダ70bは、第2管路22bと連通する入力ポート72bと、該入力ポート72bから受圧室74bに供給される液圧によって進退自在な第2受動ピストン76bと、受圧室74b内に設けられ、第2受動ピストン76bを進出方向に弾性付勢する円錐型のスプリング78bとを有する。第2受動ピストン76bにはオイルシール77bが設けられている。
第2管路22bは継手80によって接続されている。第2プッシュロッド60bは、一端が第2受動ピストン76bに設けられた有底穴に挿入されており、第2受動ピストン76bの作用下に退動する。第2プッシュロッド60bは、シリンダハウジング71及び第2受動ピストン76bに設けられたブッシュ82b、84bにより軸支されている。なお、スプリング78bのばね定数はリターンスプリング46bのばね定数より十分小さく設定されており、受圧室74bの圧力が低いときには第2受動ピストン76bは最も退動した位置に配置され、スプリング78bは圧縮されている。
また、スプリング78a、78bは、第1及び第2受動ピストン76a、76bを適度な力で進出方向に弾性付勢していることから、第1受動ピストン76aからプレッシャープレート44aまでの各部材間、及び第2受動ピストン76bからプレッシャープレート44bまでの各部材間に隙間が生じることがない。
図3及び図4に示すように、受動ピストン機構部28は、第1管路22aに接続された第1マスタシリンダ100aと、第2管路22bに接続された第2マスタシリンダ100bと、第1マスタシリンダ100aの第1ピストン102a及び第2ピストン102bの下端部を押圧駆動するカム体104と、該カム体104を傾動駆動するギア機構106と、カム体104の傾動角度を検出するポテンショメータ108と、ギア機構106を回転駆動する制御モータ110とを有する。
ギア機構106はケース112内に収納されており、第1マスタシリンダ100a及び第2マスタシリンダ100bはケース112の上方から突出し並列配置されている。制御モータ110はケース112の下部から側方に突出して設けられている。ポテンショメータ108及び制御モータ110は制御部18に接続されている。このうち、先ずギア機構106及びカム体104等の構成について説明する。
ギア機構106は、制御モータ110の回転軸と一体的に形成されたウォームギア114と、該ウォームギア114の噛合する扇型のホイールギア116と、該ホイールギア116の回転軸であるギアシャフト118とを有する。ギアシャフト118はベアリング119a、119bによって軸支され、ケース112に対して回転自在であり、制御モータ110の回転作用下に傾動する。ポテンショメータ108はケース112の外側面に設けられて、孔を介してギアシャフト118の一端に接続され、該ギアシャフト118の傾動角を検出することができる。
ギアシャフト118及びウォームギア114はそれぞれ水平で、ギアシャフト118が上方、ウォームギア114が下方に設定され、平面視で相互に直角に交差する角度に設定されている。このような配置により、ホイールギア116はウォームギア114の上面側の歯と噛合しながら鉛直面上で傾動回転する。ホイールギア116は、扇形両端部にストッパとしての小突起120a、120bを備えており、該小突起120a、120bがケース112の天井面に当接するまで傾動可能である(図8参照)。
カム体104はギアシャフト118に固定された左右対称形のカムであり、ギアシャフト118の一方に延在するアームの先端に設けられた第1カム122aと、他方に延在するアームの先端に設けられた第2カム122bとを有する。第1カム122a及び第2カム122bは側面視で略半円形であり、端面はそれぞれ滑らかに形成されている。
カム体104は制御モータ110の作用下にホイールギア116と一体的に傾動回転する。カム体104が一方に傾動したときには、第1カム122aが第1ピストン102aの下端面を押圧して上昇させる。このとき、第2カム122bは下降し第2ピストン102bから離間し、該第2ピストン102bは後述するスプリング127bによって押し下げられる。
カム体104が他方に傾動したときには、第2カム122bが第2ピストン102bの下端面を押圧して上昇させる。このとき、第1カム122aは下降し第1ピストン102aから離間し、該第1ピストン102aは後述するスプリング127aによって押し下げられる。カム体104が傾動範囲の中立位置にあるときには、第1カム122a及び第2カム122bは、第1ピストン102a及び第2ピストン102bの下面に軽く接触している。
次に、第1マスタシリンダ100aについて説明する。第1マスタシリンダ100aは、前記の第1ピストン102aと、該第1ピストン102aが進退するシリンダチューブ124aと、上方先端部でエルボ状に屈曲したポート126aと、シリンダチューブ124a内に設けられたスプリング127aと、リザーバタンク20に接続される作動油補給ポート128aとを有する。シリンダチューブ124aはOリング129aを介してケース112に固定されている。ポート126aはシリンダチューブ124aと連通するとともに、継手80によって第1管路22aと接続されている。なお、第1管路22aの他端は、前記のとおり3つの第1スリーブシリンダ70aに接続されていることから、第1管路22aは途中で分岐継手121により分岐接続されている。
第1ピストン102aは、ケース112内に突出して第1カム122aに対して接触、離間するロッド部130aと、シリンダチューブ124a内周面に対して摺動する上方のプライマリフランジ132a及び下方のセカンダリフランジ134aと、プライマリフランジ132aの上面に設けられたプライマリカップ136aと、セカンダリフランジ134aの上面に設けられたセカンダリカップ138aとを有する。第1ピストン102aは第1カム122aによって押圧されて上昇することにより、第1管路22a内の作動油を押し出し、第1受動ピストン76aを介して第1クラッチ12aを操作することになる。すなわち、第1受動ピストン76aの受動的な作用に対して、第1ピストン102aは能動的な作用を奏する。
プライマリカップ136aの上部は環状小突起140aに当接して位置決めされており、同様にセカンダリカップ138aの上部は環状小突起142aに当接して位置決めされている。スプリング127aの下端部は環状小突起140aに当接しており、第1ピストン102aを下方に弾性付勢している。スプリング127aのばね定数は小さく設定されており、制御モータ110の作用下に第1カム122aが上昇するときにはスプリング127aが圧縮されて第1ピストン102aが押圧上昇することになる。
シリンダチューブ124aの下部には、クリップ144aによって固定されたワッシャ146aが設けられており、第1ピストン102aはセカンダリフランジ134aの下面がワッシャ146aの上面に接することによって、下方への抜け止め作用を奏する。
作動油補給ポート128aはシリンダチューブ124aの側面に設けられており、スイベルジョイント150a及びホース152aを介してリザーバタンク20に接続されている。作動油補給ポート128aはシリンダチューブ124aに連通する先端小径の主供給孔154a及び比較的大径の副供給孔156aとを有する。主供給孔154aは、第1ピストン102aが下死点まで下降しているときに、プライマリカップ136aのやや上方となる位置に設けられており、この場合、第1クラッチ12aのフリクションディスク40aの摩耗や、温度変化による作動油の体積変化等に応じて、不足する作動油をリザーバタンク20から供給し、又は過剰となる作動油を回収することができる。主供給孔154aは先端小径であって絞りの作用を有することから、ホース152aの振動等の影響が第1管路22aに伝達することが防止される。
また、第1ピストン102aがやや上昇すると、主供給孔154aはプライマリカップ136aによって塞がれることになり、第1管路22aとリザーバタンク20は非連通となり、この後、第1管路22aは第1ピストン102aの上昇によって加圧され第1受動ピストン76aを押圧駆動することができる。
副供給孔156aは主供給孔154aよりも下方に設けられており、第1ピストン102aの進退位置に関わらず、常にプライマリフランジ132aとセカンダリカップ138aとの間に形成された中間室158aと連通している。
第1マスタシリンダ100aは、単体として上記のように構成され作用する。なお、第2マスタシリンダ100bは第1マスタシリンダ100aに対して左右対称に配置された同構成であることから、第1マスタシリンダ100aにおける各符号の添え字「a」に代えて、添え字「b」を付して示し、その詳細な説明を省略する。これらの第1マスタシリンダ100a及び第2マスタシリンダ100bは、車両や自動二輪車等で用いられている一般のマスタシリンダと同様の構成であり、汎用品を用いることができる。
第2マスタシリンダ100bにおける作動油補給ポート128bは、作動油補給ポート128aと同様にリザーバタンク20に接続されており、作動油補給ポート128bに接続されるホース152b(図1参照)は、ホース152aとともに集合継手153によりホース152に接続され、該ホース152の他端がリザーバタンク20に接続されている。
なお、パイロット操作装置16については図1、図3及び図4に図示した向きを基準に上下、水平、鉛直の各方向を規定して説明したが、パイロット操作装置16はこの向きに限らず、任意の向きに設定可能である。
次に、このように構成されるクラッチ付き変速機10の作用について説明する。先ず、パイロット操作装置16の作用について説明する。
ギアシャフト118の回転角度θに応じたカム体104の傾動に基づいて、第1ピストン102a又は第2ピストン102bを押圧して上昇させることにより、図5に示すように、第1管路22aの排出量Q1[cm3]及び第2管路22bの排出量Q2[cm3]が発生する。該排出量Q1、Q2は、回転角度θとの関係上、左右対称に略対数曲線状に上昇することになる。
また、第1管路22a及び第2管路22bに発生する圧力P1及びP2は、回転角度θとの関係上、不感帯角度θ1又は−θ1までの区間では0であり、その後緩やかに上昇し、折れ点角度θ2又は−θ2以降は比例的に上昇する。ここで、不感帯角度θ1、−θ1は、主供給孔154a、154bがプライマリカップ136a、136bにより塞がれるまでの間で圧力が発生しない区間である。また、折れ点角度θ2はプレッシャープレート44aがフリクションディスク40aに接触するまでの間の区間であり、折れ点角度−θ2はプレッシャープレート44bがフリクションディスク40bに接触するまでの間の区間であり、これらの区間では負荷が小さいことから圧力の上昇が緩やかとなっている。
折れ点角度θ2、−θ2を超えて回転角度θの絶対値が大きくなると、プレッシャープレート44aの押圧作用により第1クラッチ12aにクラッチ接続容量C1[Nm]が発生し、又はプレッシャープレート44bの押圧作用により第2クラッチ12bにクラッチ接続容量C2[Nm]が発生する。これらのクラッチ接続容量C1、C2は、比例的に増加し、第1クラッチ12a、第2クラッチ12bは接続状態に移行する。また、図6に示すように、排出量Q1、Q2に対する圧力P1、P2の関係は略対数曲線状となっている。
次に、クラッチ付き変速機10の全体的な作用について図7及び図8を参照しながら説明する。図7に示す処理は主に制御部18によって行われる。
先ず、ステップS1において、制御部18は、図示しない変速操作装置から得られるシフト信号を入力し、運転者によるシフト操作があったか否かを確認する。シフト操作があった場合にはステップS2へ移り、シフト操作がない場合には、待機する。
ステップS2において、シフト操作によって変更された変速段を調べ、シフトアップであるときにはステップS3へ移り、シフトダウンであるときにはステップS4へ移る。
ステップS3においては、シフトアップ側のギアにシフト操作を行う。ステップS4においては、シフトダウン側のギアにシフト操作を行う。
ステップS5においては、シフト操作の完了まで待機し、完了時にはステップS6へ移る。
ステップS6において、ウォームギア114の回転角度θが、奇数段、偶数段のギア段又はニュートラルに対応して設定された目標角度となるように制御モータ110に対する通電制御を開始する。奇数段及び偶数段の目標角度は、ホイールギア116の反時計方向及び時計方向へ傾動して小突起120a、120bがケース112の天井面に接する最大傾動角として設定される。ニュートラルの目標角度はホイールギア116の傾動範囲の中立位置であり、θ=0の位置として設定される。
この通電制御は、例えばPIDフィードバック制御によって行われる。この通電制御により、奇数段又はニュートラルから偶数段への移行時には、図8に示すように、ウォームギア114が所定の正方向に回転し、ホイールギア116が図8における反時計方向に傾動するとともに第1カム122aが上昇動作を開始し、第2カム122bが下降動作を開始する。つまり、図5に示すように、排出量Q1に応じて第1管路22aに圧力P1が発生、上昇し、これにともなってクラッチ接続容量C1が次第に上昇することにより、第1クラッチ12aが接続状態に移行することになる。他方、排出量Q2、圧力P2及びクラッチ接続容量C2は0となり、遮断状態に移行することになる。
またこの逆に、偶数段又はニュートラルから奇数段への移行時には、ウォームギア114が逆転し、ホイールギア116が時計方向に傾動するとともに第2カム122bが上昇動作を開始し、第1カム122aが下降動作を開始する(図8の二点鎖線参照)。これにより、第1クラッチ12aが遮断状態、第2クラッチ12bが接続状態に移行することになる。
さらに、奇数段又は偶数段からニュートラルへの移行時には、ホイールギア116が中立位置に戻り、第1クラッチ12a及び第2クラッチ12bとも遮断状態となる。
ステップS7において、ポテンショメータ108から得られる信号、つまり傾動角度θを確認し、目標角度に到達し又はその近傍値に達していると認められる場合にはステップS8へ移り、未達である場合には通電制御を継続しながら待機する。
なお、傾動角度θは目標角度まで一度に変位させるに限らず、例えば途中で一時停止又は変位速度を低下させ、いわゆる半クラッチの状態を経て、より滑らかに接続させるようにしてもよい。また、傾動角度θの変化は運転者が操作するクラッチレバー(又はクラッチペダル)の操作量に比例的に連動させるようにしてもよい。
ステップS8においては、制御モータ110に対する通電制御を終了する。これにより制御モータ110では電力消費が全く生じないことになる。また、制御モータ110では通電制御の終了にともなってトルクが発生しなくなるが、ギア機構106はウォーム・ホイール機構であることから保持作用を有しており、圧力P1又はP2によって第1ピストン102a又は第2ピストン102bが下方に向けて押圧されるにしても、カム体104の傾動角度θは変化することがなく、第1クラッチ12a、第2クラッチ12bの断接状態が保持される。
ステップS9において、前回操作時における変速段のシフトフォークf1〜f4を操作してダボを抜く。このステップS9の後、図7に示す処理を終了する。
このように、第1の実施形態に係るクラッチ付き変速機10によれば、カム体104によって、第1ピストン102a又は第2ピストン102bのいずれか一方を押圧することにより、第1クラッチ12a又は第2クラッチ12bを選択的に動作させることができる。このような構成では油圧ポンプ等を含む複雑な油圧系統が不要であり、小型、軽量且つ簡便に構成でき、特に自動二輪車等の軽車両に好適に適用され得る。また、油圧ポンプがないことからいわゆるポンピングロスが発生しない。
さらに、制御モータ110とカム体104との間にはギア機構106が設けられていることから、制御モータ110のトルクが増大されて第1ピストン102a及び第2ピストン102bを確実に押圧及び保持することができる。さらに、ギア機構106は、ウォーム・ホイール機構であるため、動力は一方向にのみ伝達される。したがって、制御モータ110に対する通電を停止しても第1ピストン102a及び第2ピストン102bを保持しておくことができ、制御モータ110の駆動は第1クラッチ12a及び第2クラッチ12bの動作切り換え時のみで足り、エネルギー消費量が大幅に低減する。
クラッチ付き変速機10においては、リザーバタンク20が作動油補給ポート128a、128bを介して、第1管路22a及び第2管路22bに連通しており、第1ピストン102a、第2ピストン102bの下降時に、作動油が不足量又は過剰量に応じて自動的に流通し、液量を適切に管理することができる。
さらに、カム体104が基準位置に設定されるとき、第1管路22a及び第2管路22bが両方ともリザーバタンク20に連通することから圧力P1、P2とも0になり、第1クラッチ12a及び第2クラッチ12bが双方とも遮断状態となり、他に付加的なクラッチを設けることなくニュートラル状態を実現できる。また、使用頻度の高いニュートラル時に、第1管路22a及び第2管路22bの作動油が管理が確実になされることになる。
次に、第2の実施形態に係るクラッチ付き変速機200について、図9〜図12を参照しながら説明する。クラッチ付き変速機200において前記のクラッチ付き変速機10と同様の箇所については同符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図9に示すように、第2の実施形態に係るクラッチ付き変速機200は、いわゆるシングルクラッチ変速機であって、クラッチ202を備える変速機本体204と、クラッチ202を操作するパイロット操作装置206と、該パイロット操作装置206を電気的に制御する制御部208と、パイロット操作装置206に対して作動油を補給するリザーバタンク20とを有する。変速機本体204とパイロット操作装置206との間は管路210により接続されている。変速機本体204は、変速機構212と、クラッチ機構部214と、スリーブシリンダ216とを有する。クラッチ202、変速機本体204、パイロット操作装置206、管路210、クラッチ機構部214及びスリーブシリンダ216は、機能的に、前記の第1クラッチ12a、変速機本体14、パイロット操作装置16、第1管路22a、クラッチ機構部26及び第1スリーブシリンダ70aに相当する。
図10に示すように、変速機本体204の変速機構212は複数の変速段に対応した機構であり、平行配置されたパイプ形状のメインシャフト218及びサブシャフト220と、該メインシャフト218と一体的に回転するように設けられたギア222a、222b、222c及び222dと、メインシャフト218に対して回転自在に設けられたギア224a、224bと、スプライン結合によりサブシャフト220と一体的に回転するように設けられたギア228a、228bと、サブシャフト220に対して回転自在に設けられたギア230a、230b、230c、230dとを有する。
ギア222a、224a、222b、222c、224b及び222dは、順にギア230a、228a、230b、230c、228b及び230dに噛合する。ギア222b、222c、228a、228bは、シフトフォークによってスプライン溝に沿って左右に移動可能である。ギア228aは図10における左方向に移動したときに側面のダボがギア230aに噛合してギア222aの回転が伝達され、右方向に移動したときに側面のダボがギア230bに噛合してギア222bの回転が伝達される。ギア228bは左方向に移動したときに側面のダボがギア230cに噛合してギア222cの回転が伝達され、右方向に移動したときに側面のダボがギア230dに噛合してギア222dの回転が伝達される。
メインシャフト218はベアリング234により軸支されており、サブシャフト220はベアリング236a、236bにより軸支されている。サブシャフト220の一端には駆動輪に動力を伝達するスプロケット238が設けられている。
クラッチ機構部214はクラッチ202と、プライマリギア34とを有する。クラッチ202はアウターハウジング36と、アウターハウジング36の内側に設けられたボス240と、フリクションディスク40a及びクラッチディスク42aと、プレッシャープレート242と、該プレッシャープレート242をボス240に近づける方向に弾性付勢するクラッチスプリング245とを有する。ボス240の内周部はメインシャフト218に対してスプライン結合されている。クラッチスプリング245は複数設けられ、等間隔に環状配置されている。
クラッチスプリング245のばね定数は大きく、プレッシャープレート242に押圧力が加えられていない状態では、ボス240とプレッシャープレート242を強力に引きつけ合う用に作用する。これにより、複数のフリクションディスク40a、クラッチディスク42aを強く把持し、クラッチ202は接続状態となる。つまり、第1の実施形態に係るクラッチ付き変速機10における第1クラッチ12a及び第2クラッチ12bでは、プレッシャープレート44a及びプレッシャープレート44bに押圧力が加えられていないときに遮断状態となっているので、第2の実施形態に係るクラッチ付き変速機200のクラッチ202は逆動作となっている。
プレッシャープレート242の内周部は、深溝型のベアリング246の外輪の外周面及び軸方向内側端面に接触しており、ベアリング246の内輪にはロッドサポート248が設けられている。ロッドサポート248には長尺なプッシュロッド250の一端が接触している。プッシュロッド250は長尺形状であり、メインシャフト218の中心孔を貫通してスリーブシリンダ216と接続されている。スリーブシリンダ216は前記の第1スリーブシリンダ70aと同様の構成であり、管路210の液圧により受動ピストン76aを介してプッシュロッド250を押し出すことができる。プッシュロッド250が押し出されるとき、押圧力はロッドサポート248及びベアリング246を介してプレッシャープレート242に伝達され、プレッシャープレート242はクラッチスプリング245の弾性力に打ち勝ってボス240から離間する方向に移動することになる。これにより、クラッチ202は遮断状態となる。
次に、図11に示すように、パイロット操作装置206は、前記のパイロット操作装置16の第1マスタシリンダ100aに相当するマスタシリンダ100が設けられる一方、前記の第2マスタシリンダ100bが省略された構成であり、これに対応してケース112の一部が傾斜面112aとなっている。また、カム体254には、前記のカム体104における第1カム122aに相当するカム256が設けられる一方、前記の第2カム122bが省略されている。
マスタシリンダ100は、図12に示すように、ホイールギア116の回転角度θの増加にともなって管路210に排出量Q[cm3]の作動油を送り出すことができる。この排出量Qは前記の排出量Q1(図5参照)と同じである。また、排出量Qに対応して、圧力Pが所定角度θ3まで略比例的に増加し、その後緩やかに上昇する傾向を示す。さらに、クラッチ202の接続容量Cは、前記の接続容量C1(図5参照)と逆の傾向を示し、不感帯角度θ1以上の範囲で比例的に減少し、所定角度θ3以降は0となる。この所定角度θ3はプレッシャープレート242がフリクションディスク40aから離間する位置である。
このように構成されるクラッチ付き変速機200では、変速機構212における変速操作を行う際、又はニュートラルにする際に、カム体254の傾動により第1ピストン102aを上方へ押し出すことにより作動油をスリーブシリンダ216へ送り出し、これによりプレッシャープレート242をフリクションディスク40aから離間させてクラッチ202を遮断状態にすることができる。
また、変速機構212における変速操作の終了後には、カム体254を所定の基準位置(図11に示す位置)に戻すことにより、ピストン102aは降下して管路210の排出量Q及び圧力Pがともに0となり、プレッシャープレート242はクラッチスプリング245の弾性力によってボス240に引きつけられる。これにより、クラッチ接続容量Cが回復し、クラッチ202を接続状態とすることができる。このクラッチ付き変速機200は前記のクラッチ付き変速機10と同様の効果、すなわち、油圧ポンプ等の複雑な油圧系統が不要であるとともに、変速切替時のみ制御モータ110に通電制御を行うことにより電力消費量が低減する等の効果を有することはもちろんである。
なお、第1の実施形態に係るクラッチ付き変速機10と第2の実施形態に係るクラッチ付き変速機200では、プレッシャープレートの動作に対するクラッチ断接動作が逆動作となっているが、これはツインクラッチ式又はシングルクラッチ式の機構により制限されるものではなく、設計条件によりいずれの接続動作としてもよいことはもちろんである。
本発明に係るクラッチ付き変速機は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1実施形態に係るクラッチ付き変速機の概略構成図である。 第1実施形態における変速機本体の断面正面図である。 第1実施形態におけるカム体が基準位置にある状態のパイロット操作装置の断面正面図である。 第1実施形態におけるパイロット操作装置の断面側面図である。 第1実施形態におけるギアシャフトの回転角度に対する排出量、圧力及びクラッチ接続容量の関係を示すグラフである。 第1実施形態における排出量と圧力の関係を示すグラフである。 第1実施形態におけるクラッチ付き変速機の制御手順を示すフローチャートである。 第1実施形態におけるカム体により第1ピストンが押し上げられた状態のパイロット操作装置の断面正面図である。 第2実施形態に係るクラッチ付き変速機の概略構成図である。 第2実施形態における変速機本体の断面正面図である。 第2実施形態におけるカム体が基準位置にある状態のパイロット操作装置の断面正面図である。 第2実施形態におけるギアシャフトの回転角度に対する排出量、圧力及びクラッチ接続容量の関係を示すグラフである。
符号の説明
10、200…クラッチ付き変速機 12a、12b、202…クラッチ
16、206…パイロット操作装置 18…制御部
20…リザーバタンク 22a、22b、210…管路
24a、24b、212…変速機構 26…クラッチ機構部
28…受動ピストン機構部
70a、70b、216…スリーブシリンダ
72a、72b…入力ポート 76a、76b…受動ピストン
100、100a、100b…マスタシリンダ
102a、102b…ピストン 104…カム体
106…ギア機構 108…ポテンショメータ
110…制御モータ 114…ウォームギア
116…ホイールギア 118…ギアシャフト
122a、112b、256…カム 154a、154b…主供給孔

Claims (6)

  1. 異なる変速比である第1変速機構及び第2変速機構と、
    接続された第1管路の液圧によって操作され、入力軸と前記第1変速機構との間を断接する第1クラッチと、
    接続された第2管路の液圧によって操作され、入力軸と前記第2変速機構との間を断接する第2クラッチと、
    前記第1管路の作動液を押し出して前記第1クラッチを操作する第1ピストンと、
    前記第2管路の作動液を押し出して前記第2クラッチを操作する第2ピストンと、
    モータにより傾動駆動され、一方に傾動したときに前記第1ピストンを押圧駆動し、他方に傾動したときに前記第2ピストンを押圧駆動するカム体と、
    を有することを特徴とするクラッチ付き変速機。
  2. 請求項1記載のクラッチ付き変速機において、
    前記モータと前記カム体との間にはギア機構が設けられていることを特徴とするクラッチ付き変速機。
  3. 請求項2記載のクラッチ付き変速機において、
    前記ギア機構は、互いに噛合するウォームギア及びホイールギアを含む機構であることを特徴とするクラッチ付き変速機。
  4. 請求項1記載のクラッチ付き変速機において、
    作動液を蓄えるリザーバタンクを備え、
    前記第1管路及び前記第2管路は、第1ピストン及び第2ピストンが後退しているときに前記リザーバタンクと連通し、第1ピストン及び第2ピストンが進出しているときに前記リザーバタンクと非連通になることを特徴とするクラッチ付き変速機。
  5. 請求項4記載のクラッチ付き変速機において、
    前記カム体が所定の基準位置に設定されるとき、前記第1管路及び前記第2管路が両方とも前記リザーバタンクに連通することを特徴とするクラッチ付き変速機。
  6. 接続された管路の液圧によって操作され、入力軸と変速機構との間を断接するクラッチと、
    前記管路の作動液を押し出して前記クラッチを操作するピストンと、
    モータにより傾動駆動され、前記ピストンを押圧駆動するカム体と、
    を有することを特徴とするクラッチ付き変速機。
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