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JP2006508484A - 逐次プログラム式mram用電流経路変更方式 - Google Patents

逐次プログラム式mram用電流経路変更方式 Download PDF

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JP2006508484A
JP2006508484A JP2004554730A JP2004554730A JP2006508484A JP 2006508484 A JP2006508484 A JP 2006508484A JP 2004554730 A JP2004554730 A JP 2004554730A JP 2004554730 A JP2004554730 A JP 2004554730A JP 2006508484 A JP2006508484 A JP 2006508484A
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Abstract

本発明は、ディジット線電流を、選択されたビット線へと選択された方向で経路変更することによって、より少ない消費電流で磁気ランダム・アクセス・メモリ素子をプログラミングする方法および装置を提供する。

Description

本発明は、磁気または磁気抵抗ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)に関し、より詳細には、この種のメモリをプログラミングする際の消費電流を節減する方法および装置に関する。
現在、多くの企業が、磁気または磁気抵抗ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)をフラッシュ・メモリの後継メモリとしてみなしている。MRAMは、最速のスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)を除くすべてのものに取って代わる潜在能力を有する。MRAMは、不揮発性メモリ装置であり、すなわち記憶情報を保持するのに電力が不要である。これは、他のほとんどのタイプのメモリに優る利点とみなされる。
MRAMの概念は、元々米国ハネウェル社で開発されたものであり、磁性多層デバイスの磁化方向を情報の記憶に利用し、結果として生じる抵抗差を情報の読出しに利用するものである。あらゆるメモリ装置と同様に、MRAMアレイの各セルは、「1」または「0」のいずれかを表す、少なくとも2つの状態を記憶できなければならない。
様々な種類の磁気抵抗(MR)効果が存在するが、そのうちでも巨大磁気抵抗(GMR)およびトンネル磁気抵抗(TMR)が、現在最も重要なものである。GMR効果、およびTMRすなわち磁気トンネル接合(MTJ)効果またはスピン依存トンネル(SDT)効果によって、取分け不揮発性磁気メモリが実現可能となる。これらのデバイスは、少なくとも2つが強磁性または強磁性であり、非磁性中間層によって互いに分離されている、薄膜のスタックを含む。GMRは導体中間層を有する構造体の磁気抵抗であり、TMRは誘電体中間層を有する構造体の磁気抵抗である。非常に薄い導体が2つの強磁性または強磁性フィルムの間に配置される場合、この複合多層構造体の有効平面抵抗は、両フィルムの磁化方向が平行であるとき最小であり、両フィルムの磁化方向が反平行であるとき最大となる。薄い誘電体中間層が2つの強磁性または強磁性フィルムの間に配置される場合、フィルム間で見られるトンネル電流は、両フィルムの磁化方向が平行であるとき最大(すなわち抵抗が最小となる)となり、また両フィルムの磁化方向が反平行であるとき、フィルム間のトンネル電流は最小(すなわち抵抗が最大)となる。
磁気抵抗は、通常、上述の構造体が、平行磁化状態から反平行磁化状態へと移る際の抵抗の増加率で測定される。TMRデバイスは、GMR構造体よりも高い磁気抵抗率を有し、したがって、より高い信号およびより高い速度をもたらす潜在能力を有する。最近の結果によると、良好なGMRセルでは磁気抵抗が6〜9%であったのに対し、トンネリングでは40%を超える磁気抵抗が得られることが示されている。
MRAMは、アレイ状に配置された複数の磁気抵抗メモリ・ユニット1を備える。そのような従来技術のメモリ・ユニット1の1つを、図1に示す。各メモリ・ユニット1は、磁気抵抗メモリ素子2、ディジット線4とビット線6との第1の交点、およびビット線6とワード線8との第2の交点を含む。メモリ・ユニット1は、ビット線6によって直列に列をなして結合されるとともに、ディジット線4およびワード線8によって直列に行をなして結合され、それによってアレイを形成している。使用する磁気抵抗メモリ素子2は、それだけに限らないが、例えば磁気トンネル接合(MTJ)でよい。
MTJメモリ素子2は、一般に、下部電気接点22を形成する非磁性導体、ピン磁性層10、ピン磁性層10上に配置される誘電バリア層14、誘電バリア層14上に配置される自由磁性層12、および自由磁性層12上の上部接点16を含む。ピン磁性層10および自由磁性層12は、ともに例えばNiFeで構成することができ、誘電バリア層14は例えばAlOxで形成することができる。
磁性材料製のピン層10は、常に同じ方向を向く磁気ベクトルを有する。自由層12の磁気ベクトルは自由であるが、その層の物理的寸法によって、2方向のうちのいずれか、すなわちピン層10の磁化方向に平行または反平行のいずれかを向くように拘束される。
MTJメモリ素子2は、電気が磁性層の一方から他方へと素子2中を垂直に流れるように、回路内で接続して使用する。MTJユニット1は、図1に示すように、トランジスタTなどのスイッチング素子と直列な抵抗Rによって電気的に表すことができる。抵抗Rの抵抗の大きさは、メモリ素子2の自由磁性層およびピン磁性層の磁気ベクトルの向きによって変わる。MTJ素子2は、磁気ベクトルがそれぞれ反対方向を向くときは相対的に高い抵抗(HiRes)を有し、磁気ベクトルがそれぞれ同じ方向を向くときは相対的に低い抵抗(LoRes)を有する。
従来技術のメモリ・ユニットの2×2アレイの概略立面図を、図2に示す。複数のMRAMユニットを備えるMRAMアレイでは、スイッチング磁界を発生させる電流を搬送する導線4,6が直交して、各ビットまたはメモリ素子2の下および上を通過している。各ビットは、電流が一方の線にのみ印加される場合はスイッチングしないが、電流が選択されたビットで交差する両方の線を流れる場合はスイッチングするように設計されている(スイッチングは、自由層の磁気ベクトルがスイッチング磁界の方向と一致しない場合にのみ生じる)。
ディジット線4およびビット線6が、MTJメモリ・ユニット1のアレイに設けられ、ディジット線4はメモリ素子2の一方側でアレイの行に沿って延び、ビット線6はメモリ素子2の反対側でアレイの列に沿って延びている。図2の構造は、分かり易いように部分的に上下が逆になっている。すなわち、ディジット線4は、物理的にMTJ素子2の下を(MTJ素子2の、トランジスタTが設けられる基板の方を向いた側を)通り、ビット線6は物理的にMTJ素子2の上を(MTJ素子2の、トランジスタTが設けられる基板から離れた方を向いた側を)通っている。しかし、そのように描くと、ビット線6のために、図面のより重要な部分である磁気抵抗素子2が見え難くなってしまう。
各メモリ素子2は、固定層またはピン層10、自由層12およびその間の誘電バリア14を備えた積層構造体である。誘電体14を間に備えた強磁性体または強磁性層10,12のサンドイッチに小さい電圧を印加すると、電子が誘電バリア14を通ってトンネリングすることができる。
メモリ素子2は、相互接続層16と、複数のメタライゼーション層18およびバイア20とによってトランジスタTに接続されている。メモリ素子2とビット線6との間に、電流接続部22がある。各メモリ・ユニット1のトランジスタTは、アース線24に接続されている。
書込みモードまたはプログラム・モードでは、必要な電流が選択されたディジット線4およびビット線6中を流れて、それらの交点でピーク磁界が生じる。この磁界は、MTJユニット2の抵抗が(ビット線6を流れる電流の方向に応じて)、LoRes(低抵抗)状態からHiRes(高抵抗)状態に、またはその逆にスイッチングするように、MTJ素子2の自由層12の極性をスイッチングするのに十分なものである。同時に、選択されたメモリ・ユニット1(選択されたディジット線4と選択されたビット線6との交点にあるメモリ・ユニット)内のトランジスタTなどのスイッチング素子を、例えばワード線8の電圧を低(スイッチング素子がトランジスタTである場合は0ボルト)に保つことによって、遮断状態とする。選択されたディジット線4中および選択されたビット線6中を流れる電流は、両方が存在するときは選択されたメモリ素子の自由層の磁気ベクトルの方向を変えることができる磁界を生成するが、どちらか一方のストリップ中を流れる電流だけでは、記憶状態を変えることはできない。したがって、選択されたメモリ素子のみが書き込まれ、同じ選択されたディジット線4またはビット線6上にある他のメモリ素子は、どれも書き込まれることはない。
MRAMに伴う欠点は、プログラミングに必要な電流が非常に高いことである。というのは、磁気抵抗材料の近傍で十分高い磁界を2つ誘起することが必要となるからである。
典型的なMRAMを書き込むか、またはプログラミングするには、例えばビット線電流で3mA、ディジット線電流で4mAが必要となる。ここで示した値は例に過ぎず、異なることもあり得る。16ビットのワード・サイズを有するMRAMを設計する場合、1ワードの書込みに16×3+4=52mAの電流を消費することになる。多くの応用例、特にバッテリから電力を得るオンボード・メモリでは、この消費電流は大き過ぎる。
MRAMのプログラミング時間は、フラッシュ・メモリよりも遥かに高速である(例えば、MRAMは30ナノ秒内でプログラミングできるが、ファウラー・ノルドハイム・プログラム式フラッシュ・メモリではミリ秒の範囲の時間が必要となる)ので、このMRAMのプログラミング速度の一部を犠牲にして、以下に説明するように、プログラミングをより低電流で実現することができる。MRAMが平行して書き込まれず、したがって16ビットすべてが同時に書き込まれるのではなく、一時に1つずつ逐次書き込まれる場合、プログラミング時間はより長くなるが(16×30ナノ秒=0.48マイクロ秒、これでもフラッシュ・メモリより遥かに高速である)、プログラミング電流は大幅に低くなる。すなわち、3+4=7mAにまで減少する。
本発明の目的は、MRAMのビットを逐次プログラミングする際の消費電流をさらに低減することである。
上記の目的は、本発明による方法および装置によって達成される。
本発明は、磁気抵抗メモリ素子または磁気ランダム・アクセス・メモリ素子をより少ない消費電流でプログラミングする方法を提供する。この方法は、メモリ素子の所で互いに交差する第1および第2の導電ストリップを通して電流を供給することを含み、その第1の導電ストリップを通る電流は、一時的にその第2の導電ストリップを通過して流れる。このようにすると、メモリ素子において異なる方向を有する2つの磁界が生成される。これらの磁界を生成する電流は共用されるので、全消費電力を低減することができる。
本発明はまた、
−非磁性層によって分離された第1の磁性層および第2の磁性層を含む磁気ランダム・アクセス・メモリ素子または磁気抵抗メモリ素子と、
−メモリ素子の所で互いに交差するように配置された、第1の磁性層に磁気的に結合可能な第1の導電ストリップおよび第2の磁性層に磁気的に結合可能な第2の導電ストリップと、
−第1の導電ストリップを第2の導電ストリップに一時的に電気的に接続する接続手段とを備える、磁気ランダム・アクセス・メモリ・ユニットを提供する。
接続手段はさらに、第2の導電ストリップ中を流れる電流の方向をスイッチングする電流方向スイッチング手段を含むことができる。これらの電流方向スイッチング手段は、メモリ素子に書き込まれるデータに応じて、2つの状態のうちのいずれか一方にスイッチングされる。各状態は、第2の導電ストリップを流れる電流の方向の違いに対応し、したがって、その電流によって生成される磁界の方向の違いに対応する。メモリ素子に書き込まれるデータに従って、電流方向スイッチング手段のスイッチングを制御する制御ユニットを設けることもできる。
接続手段は、少なくとも1つのスイッチを含むことができる。スイッチは、トランジスタなどの半導体デバイスによって形成することができる。所与の第1の導電ストリップが所与の第2の導電ストリップに接続されるように、少なくとも1つのスイッチを制御するのに適した信号を供給するための制御ユニットを設けることができる。
第1の導電ストリップは、線ドライバを備えることができる。線ドライバは、トライステート・ドライバとすることができる。
磁気抵抗素子は、磁気トンネル接合(MTJ)を含むこともできる。
本発明はさらに、論理的に編成された行および列に配置された磁気抵抗メモリ・ユニットのマトリックスを提供するものであり、各メモリ・ユニットは、例えばMTJなどの磁気抵抗素子を含み、マトリックスは、少なくとも1つの第1の導電ストリップおよび少なくとも1つの第2の導電ストリップを備え、1つの行にあるメモリ・ユニットはすべて、少なくとも1つの第1の導電ストリップのうちの1つに磁気的に結合可能であるとともに、1つの列にあるメモリ・ユニットはすべて、少なくとも1つの第2の導電ストリップのうちの1つに磁気的に結合可能であり、マトリックスは、その少なくとも1つの第1の導電ストリップのうちの1つを、一時的に少なくとも1つの第2の導電ストリップのうちの1つに電気的に接続する接続手段を含む。
マトリックスは、複数の第1の導電ストリップおよび複数の第2の導電ストリップの少なくとも一方を備えることができる。第1の導電ストリップの数は、第2の導電ストリップの数と同じでもよいし、両方の数が異なってもよい。例示の実施形態では、限られた数の第1および第2の導電ストリップのみが示されているが、マトリックスはどんなサイズでもよい。
本発明のこれらおよびその他の特性、特徴および利点は、以下の詳細な説明を、本発明の原理を例によって示す添付の図面と併せ読めば、明らかになるであろう。この説明は、例として示すものにすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。以下で引用する参照符号は、添付の図面を参照するものである。
それぞれの図において、同じ参照符号は、同じまたは類似の要素を示す。
本発明を特定の実施形態に即していくつかの図面を参照して説明するが、本発明はそれに限定されるものではなく、特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。記載の図面は、概略図にすぎず、限定的なものではない。図面において、いくつかの要素の寸法は、図例示の目的で誇張されていることがあり、同一縮尺で描かれてはいない。本発明の明細書および特許請求の範囲において使用する用語「含む、備える」(comprising)は、他の要素またはステップを排除するものではない。単数名詞を示す際に使用する不定冠詞または定冠詞、例えば「aまたはan」、「the」は、別段の指定がない限り、その名詞の複数も含む。
MRAMメモリ内で、ディジット線からビット線へと電流を経路変更(reroute)するための回路の一般的構成(scheme)を、図3に示す。
先に述べたように、MRAMメモリ素子は、2つの磁界によって書き込むか、またはプログラミングすることができる。これらの磁界は、電流によって、より具体的にはビット線を流れる電流およびディジット線を流れる電流によって誘起され、これらビット線およびディジット線は、メモリ素子の所で互いに交差している。これらの磁界を誘起する電流を共用することができれば、全消費電流を低減することができる。
本発明によれば、ディジット線電流は、選択されたビット線に方向変換(redirect)されるので、ディジット線電流のみを生成するだけでよい。このため、典型的なMRAMでは、消費電流を4mAまで節減することができる。
図3に、メモリ素子2のn×mマトリックスの一部分のみを示す。完全なマトリックスでは、メモリ素子2がn行R,...,R,...,R,...,Rに、かつm列C,...,C,...,C,...,Cに編成されている。図3には、行RおよびRと、列CおよびCのみが示されている。各行Rにディジット線4が設けられ、それらはその行Rのメモリ素子2に磁気的に結合可能である。具体的にいうと、図3には、ディジット線4および4のみが示されている。各列Cにビット線6が設けられ、それらはその列Cのメモリ素子2に磁気的に結合可能である。具体的にいうと、図3には、ビット線6および6のみが示されている。図3には、各ディジット線4,4および各ビット線6,6の交点にあるメモリ素子2i,k,2i,l,2j,k,および2j,lのみが示されている。
この回路の動作は、以下の通りである。
例えば、メモリ素子2i,kをプログラミングする必要がある場合、行Rのディジット線4および列Cのビット線6を選択する必要がある。本発明によれば、ディジット線4からビット線6へと電流が経路変更できるように、ビット線6はディジット線4に接続されている必要がある。したがって、例えば、分岐30とディジット線4,...,4,...,4,...,4との間に、スイッチ32,32など1組の接続スイッチング素子を、分岐30とビット線6,...,6,...,6,...,6との間に、スイッチ34,36などのビット線選択スイッチング素子を備える、接続分岐30などの接続手段が設けられている。メモリ素子2i,kをプログラミングする必要がある場合、図3に示すように、メモリ素子2i,kに書き込む必要のあるデータに応じて、ディジット線4と分岐30との間の接続スイッチング素子32と、ビット線6と分岐30との間のビット線選択スイッチング素子34,36のうちの少なくとも1つとを、オン状態(接続状態)にする必要がある。メモリ素子2i,kに書き込む必要のあるデータに応じて、電流はビット線6中を、2つの方向のうちのいずれか(図3では下から上へ、または上から下へ)に流れなければならない。
一例として、電流が下から上へと流れる必要があるものとする。その場合、38kBTおよび40kBTなどの電流方向スイッチング素子をオン状態(ワイヤ間が物理的に接続されている)にする必要があり、一方、38kTBおよび40kTBなどの電流方向スイッチング素子は、オフ状態(ワイヤ間が物理的に接続されておらず、そのため電流がそこを流れることができない)とする。この状況を、図3に示す。
ここで、電流がディジット線ドライバ40からディジット線4を経由し、メモリ素子2i,kの下を通り接続スイッチング素子32を経由して流れる場合、電流はまた、ビット線選択スイッチング素子36を経由し、電流方向スイッチング素子38kBTをも経由し、メモリ素子2i,kの上を通って、電流方向スイッチング素子40kBTを経由して流れて接地される。
データを反転値(「0」ではなく「1」、またはその逆)で書き込むために、電流を反転させる必要がある場合、すなわち電流がビット線6中を上から下へと流れる必要がある場合も、接続スイッチング素子32をオン状態に、他の接続スイッチング素子をオフ状態にする。ビット線選択スイッチング素子34をオン状態にすると、分岐30がビット線6の上面に接続されることになる。電流方向スイッチング素子38kBTおよび40kBTがオフ状態になり、一方、電流方向スイッチング素子38kTBおよび40kTBはオン状態になる。
このとき、電流は、ディジット線ドライバ40からディジット線4を経由し、メモリ素子2i,kの下を通って接続スイッチング素子32を経由し、分岐30を経由し、ビット線選択スイッチング素子34を経由し、電流方向スイッチング素子40kTBを経由し、メモリ素子2i,kの上を通って、電流方向スイッチング素子38kTBを経由して流れ接地される。
上記で説明したように、選択されたディジット線中を流れる電流は、選択されたビット線へと、選択された方向(上から下へ、または下から上へ)で経路変更される。ディジット線4、ビット線6の選択およびビット線6を流れる電流の方向の選択は、適当な接続スイッチング素子、ビット線選択スイッチング素子および電流方向スイッチング素子をオン状態にすることによって行われる。様々なスイッチング素子のスイッチングを制御する手段が、設けられている。これらの手段は、本発明を理解する当業者なら、様々な方式で実施することができる。例えば、接続スイッチング素子32,32を制御するには、当業者に周知の標準的な行復号回路を用いることができる。行復号回路は、当業者なら設計することができるものであり、これは、例えばスイッチ32を接続状態すなわち閉状態にするとともに、他のすべてのスイッチ32を非接続状態すなわち開状態にすることによって行Rを選択する。各スイッチを閉じるか、または開くタイミングを制御するためのタイミング回路を設けることができる。ビット線選択スイッチング素子34,36の選択は、列選択と並行して行うことができる。列選択回路が列Cを選択するように制御される場合、この回路は、ビット線選択スイッチング素子34および36を動作可能にする。セル内に何を書き込むべきかに応じて、電流方向スイッチング素子38および40が選択される。メモリ装置の入力に加えられるデータは、第1または第2の2値状態、例えば「0」または「1」である。この内容に応じて、適当な電流方向スイッチング素子38,40が選択される。
ディジット線を流れるように生成された電流が、ビット線をも流れるように経路変更することによって、メモリ素子内で1ビットをプログラミングするのにただ1つの電流、すなわちディジット線電流のみを生成するだけでよくなる。したがって、MRAMメモリを逐次プログラミングする際の消費電流が節減される。
通常、様々なスイッチング素子にトランジスタが使用されるが、本発明はそれに限定されるものではない。
ディジット線ドライバ40,40は、接続スイッチング素子32,32とともに、様々な構成で実装することができる。
そのような構成の第1の実施形態は、図1の構成で使用されるようなものである。すなわち、ディジット線ドライバ40,40および接続スイッチング素子32,32は、別々の素子である。ディジット線ドライバ40の実装を、図4に概略的に示す。ディジット線ドライバ40は、直列に結合された2つのCMOSインバータ50,51を含む。各CMOSインバータ50,51は、アース24と供給電圧Vddの間に直列に接続されたnチャネルMOSFET41,43およびpチャネルMOSFET42,44を含む。nチャネルMOSFET41および43のゲートと、pチャネルMOSFET42および44のゲートは、それぞれ互いに接続されている。CMOSインバータ50のnチャネルMOSFET41のゲートおよびpチャネルMOSFET42のゲートは、入力信号INに接続されている。CMOSインバータ51のnチャネルMOSFET43のゲートおよびpチャネルMOSFET44のゲートは、nチャネルMOSFET41とpチャネルMOSFET42との間を接続することによって形成されるCMOSインバータ50の出力OUT1に接続されている。nチャネルMOSFET43とpチャネルMOSFET44との間の点であるCMOSインバータ51の出力OUTが、ディジット線ドライバ40が駆動すべきディジット線4に接続されている。
入力信号INが高の場合、pチャネルMOSFET42はオフ状態になり、nチャネルMOSFET41はオン状態になる。第1のCMOSインバータ50の出力信号は次いで低になり、この低信号が第2のCMOSインバータ51の入力信号となる。pチャネルMOSFET44はオン状態になり、nチャネルMOSFET43はオフ状態になる。CMOSインバータ51の出力OUTは、ディジット線ドライバ40の出力でもあるが、これが次いで高になる。逆に、入力信号INが低の場合、ディジット線ドライバ40の出力OUTも低になる。
ディジット線ドライバの構成の第2の実施形態を、図5に示す。ここでは、同じディジット線4上にあるディジット線ドライバ40および対応する接続スイッチ32がトライステート・ドライバ60として実装されている。ディジット線4を選択解除するには、トライステート・ドライバ60をトライステート・モードに設定することによって行うことができる。図5に示すトライステート・ディジット線ドライバ60は、第1のCMOSインバータ52を含む。第1のCMOSインバータ52は、アース24と供給電圧Vddの間に直列に接続された、nチャネルMOSFET45およびpチャネルMOSFET46を含む。nチャネルMOSFET45のゲートおよびpチャネルMOSFET46のゲートは、ともに入力信号INに接続されている。第1のCMOSインバータ52の出力信号OUT1が、nチャネルMOSFET45とpチャネルMOSFET46との間の接続点で得られる。出力信号OUT1は、第2のCMOSインバータ53の入力信号である。この第2のCMOSインバータ53は、直列に接続されたnチャネルMOSFET54およびpチャネルMOSFET55を含む。nチャネルMOSFET54のゲートおよびpチャネルMOSFET55のゲートは、ともに第1のCMOSインバータ52の出力信号OUT1に接続されている。nチャネルMOSFET54のドレインは、もう1つのnチャネルMOSFET56のソースに接続されており、後者のドレインはアース24に接続されている。pチャネルMOSFET55のソースは、もう1つのpチャネルMOSFET57のドレインに接続されており、後者のソースは供給電圧Vddに接続されている。nチャネルMOSFET56のゲートおよびpチャネルMOSFET57のゲートは、逆バイアスされたトライステート信号に接続される。すなわち、nチャネルMOSFET56のゲートに加えられる信号が高の場合、pチャネルMOSFET57のゲートに加えられる信号は低となり、その逆も同様である。
入力信号INが低の場合、nチャネルMOSFET45はオフ状態に、pチャネルMOSFET46はオン状態になる。第1のCMOSインバータ52の出力信号OUT1は、高になる。nチャネルMOSFET54はオン状態に、pチャネルMOSFETはオフ状態になる。pチャネルMOSFET57のゲートに印加される信号TRISTATEが高の場合、nチャネルMOSFET56のゲートに印加される信号TRISTATE(オーバーバー)は低になり、MOSFET56,57はともにオフ状態になる。
当業者なら、上述の説明を理解した上で、本発明を実施した、ディジット線電流を選択されたビット線へと経路変更するという目的を達成するための構成の他の実施形態を提供できるであろうことを理解されたい。
以上、本発明の装置に関して、好ましい実施形態、特定の構造および構成について論じてきたが、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、その形状および細部に様々な変更または修正を加えることができることを理解されたい。例えば、いかなる種類のMRAMメモリ素子をも用いることができる。
従来技術による、アレイ状に接続されるMRAMユニットの電気回路図である。 従来技術による、MTJユニットの2×2アレイの概略立面図である。 本発明の一実施形態による電流経路変更方式のシンボル回路図である。 図3の経路変更方式に使用できるディジット線ドライバの回路図である。 図3の経路変更方式に使用できるディジット線ドライバの別の実施形態の回路図である。

Claims (10)

  1. 磁気抵抗メモリ素子をより少ない消費電流でプログラミングする方法であって、前記メモリ素子の所で互いに交差する第1および第2の導電ストリップを通して電流を供給することを含み、前記第1の導電ストリップを通る前記電流が、一時的に前記第2の導電ストリップを通過して流れる、方法。
  2. 非磁性層によって分離された第1の磁性層および第2の磁性層を含む磁気抵抗メモリ素子と、
    前記磁気抵抗メモリ素子の所で互いに交差するように配置された、前記第1の磁性層に磁気的に結合可能な第1の導電ストリップおよび前記第2の磁性層に磁気的に結合可能な第2の導電ストリップと、
    前記第1の導電ストリップを前記第2の導電ストリップに一時的に電気的に接続する接続手段とを備える、磁気抵抗メモリ・ユニット。
  3. 前記接続手段が、前記第2の導電ストリップ中を流れる前記電流の方向をスイッチングする電流方向スイッチング手段をさらに含む、請求項2に記載のメモリ・ユニット。
  4. 前記接続手段が、少なくとも1つのスイッチを含む、請求項2または3に記載のメモリ・ユニット。
  5. 前記スイッチが、トランジスタで形成される、請求項4に記載のメモリ・ユニット。
  6. 前記第1の導電ストリップが、線ドライバを備える、請求項2ないし5のいずれかに記載のメモリ・ユニット。
  7. 前記線ドライバが、トライステート・ドライバである、請求項6に記載のメモリ・ユニット。
  8. 前記磁気抵抗素子が、磁気トンネル接合を含む、請求項2ないし7のいずれかに記載のメモリ・ユニット。
  9. 論理的に編成された行および列に配置された磁気抵抗メモリ・ユニットのマトリックスであって、各メモリ・ユニットが磁気抵抗素子を含み、前記マトリックスが少なくとも1つの第1の導電ストリップおよび少なくとも1つの第2の導電ストリップを備え、1つの行にあるメモリ・ユニットがすべて前記少なくとも1つの第1の導電ストリップのうちの1つに磁気的に結合可能であるとともに、1つの列にあるメモリ・ユニットがすべて前記少なくとも1つの第2の導電ストリップのうちの1つに磁気的に結合可能であり、前記マトリックスが、前記少なくとも1つの第1の導電ストリップのうちの1つを、一時的に前記少なくとも1つの第2の導電ストリップのうちの1つに電気的に接続する接続手段を含む、マトリックス。
  10. 前記磁気抵抗素子が、磁気トンネル接合を含む、請求項9に記載のマトリックス。
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