JP2006347644A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】主走査方向における印字のずれを防止することができるような画像形成装置を提供すること。
【解決手段】用紙を収納し、1枚ずつ給紙する用紙カセット33と、用紙カセット33より給紙され、用紙搬送路を搬送される用紙上に画像データを印字する画像形成部3と、画像形成部3により印字された用紙を排出する排紙トレイ35とを備えた複合機1を次のような構成とする。用紙搬送路の画像形成部3の転写ユニット31dの上流側にレジストローラ51が配置されている。レジストローラ51は、互いに接する駆動ローラ51aと従動ローラ51bとで構成されており、駆動ローラ51aおよび従動ローラ51bの少なくとも一方のローラが用紙搬送方向に直交する方向に移動可能に設けられている。レジストローラ51の近傍には、用紙の位置を検知するラインセンサ56L,56Rが設けられている。
【選択図】図4
【解決手段】用紙を収納し、1枚ずつ給紙する用紙カセット33と、用紙カセット33より給紙され、用紙搬送路を搬送される用紙上に画像データを印字する画像形成部3と、画像形成部3により印字された用紙を排出する排紙トレイ35とを備えた複合機1を次のような構成とする。用紙搬送路の画像形成部3の転写ユニット31dの上流側にレジストローラ51が配置されている。レジストローラ51は、互いに接する駆動ローラ51aと従動ローラ51bとで構成されており、駆動ローラ51aおよび従動ローラ51bの少なくとも一方のローラが用紙搬送方向に直交する方向に移動可能に設けられている。レジストローラ51の近傍には、用紙の位置を検知するラインセンサ56L,56Rが設けられている。
【選択図】図4
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に関する。
一般に、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置においては、印字される画像情報の基準位置に合わせて印字に用いられる用紙の位置を調整する位置合わせが行われている。そして、用紙搬送方向に沿う方向(「搬送方向」と称する。)の位置合わせは、例えば、次のようにして行われる。用紙搬送路の静電潜像担持体(感光体)の上流側にレジストローラが配置されており、このレジストローラで用紙搬送路を搬送される用紙の先端を挟んだ状態でその用紙を一旦停止させる。続いて、感光体上に形成された画像情報の先端部分と搬送用紙の先端部分とを転写部で同期させるタイミングで、レジストローラを駆動して一旦停止した用紙を転写部へ向けて再び搬送することで搬送方向の位置合わせを行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
一方、搬送方向に直交する方向(「主走査方向」と称する。)の位置合わせは、例えば、次のようにして行われる。画像形成装置に設けられる各用紙カセットに収納される用紙毎に、基準位置に合わせて用紙カセットにおける収納位置を調整するとともに、原稿読取手段で読み取られた画像情報、あるいは、外部ホスト装置から受信した画像情報の基準位置を制御部で算出し、画像情報を感光体へ書き込む際に、その書き込み位置を調整することで主走査方向の位置合わせを行うようにしている。
ところで、用紙カセットから搬送される用紙が、用紙カセットにおける収納位置が調整された状態を維持しながら搬送される場合には、上述のようにして、主搬送方向の位置合わせを行うことが可能である。しかし、次のような原因により、用紙カセットにおける収納位置が調整された状態を維持しながら用紙が搬送されることは、困難となってきている。そして、主走査方向に対し平行ではなく、斜めに傾いた状態で用紙が搬送されることが多くなってきている。その原因としては、近年の印字処理の高速化に伴い、用紙搬送路を搬送される用紙の速度が高速化してきていること、用紙搬送路に沿って配置されている用紙搬送ガイドの形状が複雑であること、用紙搬送を行う搬送ローラの主走査方向の圧力バランスが経時変化し、常に一定ではないこと等がある。上述のように、斜めに傾いた状態で用紙が搬送されると、その用紙は、上述のレジストローラでの位置合わせの際に、用紙の主走査方向の基準位置(印字される画像データの基準位置と一致するような位置)に対し、主走査方向のいずれか一方の側にずれてしまう。
この用紙の主走査方向のずれについて詳しく説明する。上述したように、用紙カセットから給紙され、用紙搬送路をレジストローラへ向けて搬送されてきた用紙は、その先端がレジストローラに挟まれた状態で一旦停止される。ここで、用紙が用紙搬送路をレジストローラへ向けて搬送されてくるとき、レジストローラの軸方向に対して用紙先端が斜めに傾いていると、例えば、用紙の左側が右側に対して搬送方向前方にずれていると、用紙先端の主走査方向の全部分(用紙の左先端から右先端までの部分)が同時にレジストローラに接触するわけではない。この場合、最初に、用紙の左先端がレジストローラに接触する。次に、レジストローラに接触した用紙の左先端を中心として、用紙先端の主走査方向の全部分がレジストローラに接触する方向に回転する。この回転により、用紙先端の主走査方向の全部分がレジストローラに接触し、斜めに傾いた状態が矯正される。しかし、このとき、用紙は、主走査方向の基準位置に対してずれてしまう。
上述のように、用紙が主走査方向にずれた状態で転写部へ向けて搬送され、この用紙に対して転写部で画像情報が転写されると、その用紙に転写される画像情報は、主走査方向の基準位置に対してずれたものとなる。つまり、主走査方向における印字のずれが発生することとなる。このような印字のずれは、用紙の全面に対して印字を行う全面印字や、複数枚の用紙に対して連続して印字を行う連続印字の場合には、特に目立ち、問題となりうる。
特開2000-159395号公報
本発明は、上述した従来技術の問題点を鑑みてなされたものであって、主走査方向における印字のずれを防止することができるような画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、用紙を収納し、1枚ずつ給紙する給紙手段と、該給紙手段より給紙され、用紙搬送路を搬送される用紙上に画像情報を印字する印字手段と、該印字手段により印字された用紙を排出する排紙手段とを備え、前記用紙搬送路の前記印字手段の転写部の上流側にレジストローラが配置されている画像形成装置において、前記レジストローラは、互いに接する駆動ローラと従動ローラとで構成されており、駆動ローラおよび従動ローラの少なくとも一方のローラが用紙搬送方向に直交する方向(主走査方向)に移動可能に設けられており、該ローラの移動により用紙の用紙搬送方向に直交する方向における用紙位置の調整が行われることを特徴とする。
このような構成によれば、レジストローラの駆動ローラと従動ローラとに用紙先端が挟まれている状態で、レジストローラの少なくとも一方のローラを主走査方向に移動させると、このようなローラの移動につれて、用紙も主走査方向に移動する。これにより、主走査方向における用紙位置の調整を行うようにしている。この結果、画像形成装置において、主走査方向における印字のずれを防止することができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記レジストローラの近傍には、用紙の位置を検知する用紙位置検知手段が設けられており、前記移動可能に設けられたローラは、前記用紙位置検知手段により検知される用紙位置から得られる用紙の基準位置からのずれ量に基づいて移動されることを特徴とする。
このような構成によれば、レジストローラの駆動ローラと従動ローラとに用紙先端が挟まれている状態で、レジストローラの少なくとも一方のローラを主走査方向に用紙の基準位置からのずれ量に相当する距離だけ移動させると、このようなローラの移動につれて、用紙も主走査方向に移動する。これにより、用紙の主走査方向のずれが解消され、主走査方向における用紙位置の調整を行うことができる。この結果、画像形成装置において、主走査方向における印字のずれを防止することができる。
ここで、前記移動可能に設けられたローラを、従動ローラとすることができ、この従動ローラの軸方向の一方の端部に偏心カムを、他方の端部に弾性部材をそれぞれ配置し、前記偏心カムの回動により前記従動ローラを移動させるようにすることができる。また、前記用紙位置検知手段を、ラインセンサまたはカメラとすることができる。
このような構成によれば、偏心カムを回動して、従動ローラを主走査方向に用紙の基準位置からのずれ量に相当する距離だけ移動させると、このような従動ローラの移動につれて、用紙も主走査方向に移動する。このとき、駆動ローラは軸方向に移動しないが、駆動ローラと従動ローラとの間に挟まれている用紙は、駆動ローラに対して滑りながら移動する。これにより、用紙の主走査方向のずれが解消され、主走査方向における用紙位置の調整を行うことができる。この結果、画像形成装置において、主走査方向における印字のずれを防止することができる。
また、従動ローラの移動を偏心カムと弾性部材とを用いて行うこととしているため、簡単な構成によって従動ローラのスムーズな移動が可能となる。しかも、従動ローラの移動距離を無段階で調整することができ、レジストローラによる主走査方向における用紙位置の調整を無段階で行うことができる。したがって、主走査方向のずれ量が搬送される用紙毎に異なっている場合にも対応可能である。
また、本発明の画像形成装置において、前記印字手段には、静電潜像担持体に画像情報を書き込む光学ユニットが設けられており、前記光学ユニットの静電潜像担持体への画像書き込みの位置が、前記用紙位置検知手段により検知される用紙位置から得られる用紙の基準位置からのずれ量に基づいて変化されることを特徴とする。
このような構成によれば、光学ユニットによって静電潜像担持体に画像情報が書き込まれる際、その画像書き込み位置が用紙の基準位置からのずれ量に相当する距離だけ主走査方向にずらされる。これにより、用紙が主走査方向にずれた状態で印字手段へ向けて搬送され、この用紙に対して印字手段で画像情報が印字されたとしても、その用紙に印字される画像情報は、用紙の主走査方向の基準位置に対してずれていないものとなる。したがって、画像形成装置において、主走査方向における印字のずれを防止することができる。
ここで、前記用紙位置検知手段により検知される用紙位置から得られる用紙の基準位置からのずれ量が大きく、このずれ量が、前記レジストローラの移動による主走査方向における用紙位置の調整と、前記光学ユニットの静電潜像担持体への画像書き込みの位置の変化とのいずれか一方だけを行うことによって解消されない場合には、前記レジストローラの移動による主走査方向における用紙位置の調整と、前記光学ユニットの静電潜像担持体への画像書き込みの位置の変化とを併せて行うようにする。
本発明は、上述のように構成されているから、レジストローラの駆動ローラと従動ローラとに用紙先端が挟まれている状態で、レジストローラの少なくとも一方のローラを主走査方向に移動させると、このようなローラの移動につれて、用紙も主走査方向に移動する。これにより、主走査方向における用紙位置の調整を行うことができる。この結果、画像形成装置において、主走査方向における印字のずれを防止することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本実施形態では、画像形成装置を複合機に適用した場合について説明する。図1は、複合機の内部構成の概略を示している。図1に示すように、複合機1は、原稿読取手段としてのスキャナ部2と、画像形成部3と、原稿自動給紙部4とを備えている。
この複合機1は、用紙(OHP等の記録媒体を含む。)に画像を形成する画像形成モードとして、コピアモード(複写モード)、プリンタモード、FAXモードを有しており、不図示の操作部からの操作入力や、パーソナルコンピュータ等の外部ホスト装置からの印字ジョブの受信に応じたモードが、装置の制御部(不図示)によって選択される。
以下、複合機1の各部について説明する。
まず、スキャナ部2について説明する。スキャナ部2は、透明なガラス等より成る原稿台41上に載置された原稿の画像や、原稿自動給紙部4により1枚ずつ給紙される原稿の画像を読み取って原稿画像データを作成する部分である。このスキャナ部2は、露光光源21、複数の反射鏡22、23、24、結像レンズ25、光電変換素子(CCD;Charge Coupled Device)26を備えている。
露光光源21は、原稿自動給紙部4の原稿台41上に載置された原稿や、原稿自動給紙部4を搬送される原稿に対して光を照射するものである。各反射鏡22、23、24は、図1中、一点鎖線Aで光路を示すように、原稿からの反射光を、一旦、図1中、左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、結像レンズ25に向かうように、図1中、右方向に反射させるようになっている。
原稿の画像読取動作には、次の2つがある。原稿台41上に載置された原稿を読み取る場合(「シート固定方式」として使用する場合)には、露光光源21および各反射鏡22、23、24が、原稿台41に沿って水平方向に走査して、原稿全体の画像を読み取ることになる。一方、原稿自動給紙部4を搬送される原稿を読み取る場合(「シート移動方式」として使用する場合)には、露光光源21および各反射鏡22、23、24が、図1に示す位置に固定され、後述する原稿自動給紙部4の原稿読取部42を原稿が通過する際にその画像を読み取ることになる。
各反射鏡22、23、24で反射されて結像レンズ25を通過した光は、光電変換素子26に導かれ、この光電変換素子26において反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるようになっている。
次に、画像形成部3について説明する。画像形成部3は、画像形成系31と、用紙搬送系32とを備えている。
画像形成系31は、レーザスキャニングユニット31aおよびドラム型の像担持体としての感光体ドラム31bを備えている。レーザスキャニングユニット31aは、光電変換素子26において変換された原稿画像データ、または、外部ホスト装置からの画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム31bの表面に照射して画像データの書き込みを行う光学ユニットである。感光体ドラム31bは、図1中、矢印で示す方向に回転し、レーザスキャニングユニット31aからのレーザ光が照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。なお、レーザスキャニングユニット31aによる画像データの書き込みの際には、装置の制御部により、光電変換素子26において変換された原稿画像データ、または、外部ホスト装置からの画像データの基準位置が算出される。
また、感光体ドラム31bの外周囲には、レーザスキャニングユニット31aの他に、現像ユニット31c、転写ブラシを有する転写ユニット31d、クリーニングブレードを有するクリーニングユニット31e、図示しない除電器、帯電ローラを有する帯電ユニット31fが周方向にわたって順に配設されている。
現像ユニット31cは、感光体ドラム31bの表面に形成された静電潜像をトナー(顕像化物質)により可視像に現像するものである。転写ユニット31dは、感光体ドラム31bの表面に形成されたトナー像を記録媒体としての用紙に転写するものである。クリーニングユニット31eは、トナー転写後において感光体ドラム31bの表面に残留したトナーをクリーニングブレードにより除去するものである。除電器は、感光体ドラム31bの表面の残留電荷を除去するものである。帯電ユニット31fは、静電潜像が形成される前の感光体ドラム31bの表面を所定の電位に帯電させるものである。
用紙に画像を形成する際には、帯電ユニット31fによって感光体ドラム31bの表面が所定の電位に帯電され、レーザスキャニングユニット31aが画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム31bの表面に照射して画像データを書き込む。その後、現像ユニット31cが感光体ドラム31bの表面にトナーによる可視像を現像し、転写ユニット31dによって、トナー像が用紙に転写される。さらに、その後、感光体ドラム31bの表面に残留したトナーはクリーニングユニット31eによって除去されるとともに、感光体ドラム31bの表面の残留電荷が除電器によって除去される。これにより、用紙への画像形成動作(印字動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の用紙に対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。
一方、用紙搬送系32は、給紙手段としての用紙カセット33に収納された用紙、または手差トレイ34に載置された用紙を1枚ずつ搬送して画像形成系31による画像形成を行わせるとともに、画像形成された用紙を排紙手段としての排紙トレイ35へ排出するものである。排紙トレイ35は、用紙カセット33の上方であってスキャナ部2の下方に設けられている。
用紙搬送系32は、主搬送路36、反転搬送路37を備えている。主搬送路36の一端側は、2つに分岐されており、一方の分岐端は用紙カセット33の排出側に対向しているとともに、他方の分岐端は手差トレイ34の排出側に対向している。また、主搬送路36の他端側は、排紙トレイ35に対向している。反転搬送路37は、一端側が転写ユニット31dの配設位置よりも上流側(図1中、下側)で主搬送路36に繋がっているとともに、他端側が転写ユニット31dの配設位置よりも下流側(図1中、上側)で主搬送路36に繋がっている。
主搬送路36の一方の分岐端(用紙カセット33の排出側に対向する部分)には、断面が半円状のピックアップローラ36aが配設されている。このピックアップローラ36aの回転により、用紙カセット33に収納されている用紙を1枚ずつ間欠的に主搬送路36に給紙できるようになっている。同様に、主搬送路36の他方の分岐端(手差トレイ34の排出側に対向する部分)には、断面が半円状のピックアップローラ36bが配設されている。このピックアップローラ36bの回転により、手差トレイ34に載置されている用紙を1枚ずつ間欠的に主搬送路36に給紙できるようになっている。
この主搬送路36における転写ユニット31dの配設位置よりも上流側には、レジストローラ51が配設されている。レジストローラ51は、駆動ローラ51aと従動ローラ51bとからなる。レジストローラ51は、画像データの基準位置に合わせて用紙の位置を調整する位置合わせを行うときに用いられる。このような位置合わせは、用紙搬送方向に沿う方向(「搬送方向」と称する。)と、この搬送方向に直交する方向(「主走査方向」と称する。)とについて行われる。レジストローラ51による用紙位置の調整の詳細については後述する。
主搬送路36における転写ユニット31dの配設位置よりも下流側には、用紙に転写されたトナー像を加熱により定着させるための一対の加熱ローラ39a、加圧ローラ39bを備えた定着ユニット39が配設されている。さらに、主搬送路36の下流端には、用紙を排紙トレイ35に排出するための排出ローラ36eが配設されている。
主搬送路36に対する反転搬送路37の上流端の接続位置には、分岐爪38が配設されている。この分岐爪38は、図1中、第1位置(実線で示す位置)と、この第1位置から、図1中、反時計回り方向に回動して反転搬送路37を開放する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この分岐爪38が第1位置にあるときには、用紙が排出ローラ36eに向けて搬送され、第2位置にあるときには、用紙が反転搬送路37へ供給可能となっている。
反転搬送路37は、用紙の裏面に対して画像形成を行うときに用いられる。裏面印字の際には、主搬送路36において、表面に対する画像形成が終了した用紙が分岐爪38から排出ローラ36eまで搬送されると、その用紙の後端部を排出ローラ36eでチャックした状態で、排出ローラ36eを逆回転する。これにより、用紙は、反転され、今度は、排出ローラ36eから分岐爪38へ向けて搬送され、さらに、第2位置にある分岐爪38に案内されて反転搬送路37に導かれる。そして、用紙は、反転搬送路37に配設されている搬送ローラ37aによって搬送され、レジストローラ51の上流側で主搬送路36へ導入されて、再び転写ユニット31dに向かって主搬送路36を搬送されるようになっている。このようにして、用紙の裏面に対して画像形成が行えるようになっている。裏面に対する画像形成が終了した用紙は、排出ローラ36eから排紙トレイ35へ排出される。
次に、原稿自動給紙部4について説明する。原稿自動給紙部4は、いわゆる自動両面原稿搬送装置として構成されている。この原稿自動給紙部4は、シート移動式として使用可能であって、原稿載置部としての原稿トレイ43、中間トレイ44、原稿排出部としての原稿排紙トレイ45、および各トレイ43、44、45間で原稿を搬送する原稿搬送系46を備えている。
原稿搬送系46は、原稿トレイ43に載置された原稿を、原稿読取部42を経て中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ搬送するための主搬送路47と、中間トレイ44上の原稿を主搬送路47に供給するための副搬送路48とを備えている。
主搬送路47の上流端(原稿トレイ43の排出側に対向する部分)には、原稿ピックアップローラ47aおよび捌きローラ47bが配設されている。また、捌きローラ47bの下側には、捌き板47cが配設されている。原稿ピックアップローラ47aの回転に伴って、原稿トレイ43上の原稿のうちの1枚が、捌きローラ47bと捌き板47cとの間を通過して主搬送路47に給紙されるようになっている。主搬送路47と副搬送路48との合流部分(図1中、Bの部分)よりも下流側には、PSローラ47e、47eが配設されている。このPSローラ47e、47eは、原稿の先端とスキャナ部2の画像読取タイミングとを調整して原稿を原稿読取部42に供給するものである。つまり、PSローラ47e、47eは、原稿が供給された状態でその原稿の搬送を一旦停止し、上記タイミングを調整して、原稿を原稿読取部42に供給するようになっている。
原稿読取部42は、プラテンガラス42aと原稿押え板42bとを備え、PSローラ47e、47eから供給された原稿がプラテンガラス42aと原稿押え板42bとの間を通過する際に、露光光源21からの光がプラテンガラス42aを通過して原稿に照射されるようになっている。この際、スキャナ部2による原稿画像データの取得が行われる。原稿押え板42bの背面(上面)には、図示しないコイルスプリングによる付勢力が付与されている。これにより、原稿押え板42bがプラテンガラス42aに対して所定の押圧力をもって接触し、原稿が原稿読取部42を通過する際に、プラテンガラス42aから浮き上がることを阻止している。
プラテンガラス42aの下流側には、搬送ローラ47fおよび原稿排紙ローラ47gが備えられている。プラテンガラス42a上を通過した原稿が搬送ローラ47fおよび原稿排紙ローラ47gを経て、中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ排紙されるようになっている。
原稿排紙ローラ47gと中間トレイ44との間には、中間トレイ揺動板44aが配設されている。この中間トレイ揺動板44aは、中間トレイ44側の端部が揺動中心とされて、図1中、ポジション1(実線で示す位置)と、このポジション1から上方へ跳ね上げられたポジション2との間で揺動可能となっている。中間トレイ揺動板44aがポジション2にある場合には、原稿排紙ローラ47gから排紙された原稿は原稿排紙トレイ45へ回収される。一方、中間トレイ揺動板44aがポジション1にある場合には、原稿排紙ローラ47gから排紙された原稿は中間トレイ44へ排出されるようになっている。この中間トレイ44への排紙時には、原稿の端縁が原稿排紙ローラ47g、47g間に挟持された状態となっており、この状態から原稿排紙ローラ47gが逆回転することによって原稿が副搬送路48に供給され、この副搬送路48を経て、再び主搬送路47に送り出されるようになっている。この原稿排紙ローラ47gの逆回転動作は、主搬送路47への原稿の送り出しと画像読取タイミングとを調整して行われる。これにより、原稿の裏面の画像が原稿読取部42によって読み取られるようになっている。
次に、上記構成の複合機1における用紙位置の調整について説明する。図2、図3は、レジストローラ51を示す図であって、図2は搬送方向から見た図、図3は搬送方向および主走査方向に直交する方向から見た図である。図4は、従動ローラが移動する様子を示す図である。
図2、図3に示すように、レジストローラ51は、所定のニップ圧で互いに接している駆動ローラ51aと従動ローラ51bとで構成されている。従動ローラ51bは、後述するように、軸方向に移動可能に設けられている。駆動ローラ51aは、駆動源としてのモータ52の駆動により回転する。この駆動ローラ51aの回転に伴い、従動ローラ51bが従動回転する。このようなレジストローラ51の回転によって、用紙が搬送方向下流側に設けられている転写ユニット31dへ向けて搬送される。
従動ローラ51bの軸方向の一方の端部(図2では、左側端部)には、偏心カム53とこの偏心カム53を回動するための駆動源としてのモータ54とが設けられており、他方の端部(図2では、右側端部)には、弾性部材としてのコイルバネ55が設けられている。偏心カム53、モータ54、コイルバネ55は、従動ローラ51bを軸方向(つまり、主走査方向)に移動させるために設けられている。偏心カム53は、モータ54の駆動により回動する。これにより、従動ローラ51bが軸方向に平行に移動する。このとき、従動ローラ51bの移動距離は、偏心カム53の軸心53aから従動ローラ51bとの当接位置までの距離に応じて定まる。また、このような従動ローラ51bの移動にともなってコイルバネ55が伸縮する。コイルバネ55の付勢力は、常に従動ローラ51bを偏心カム53の方向に向けて押し付ける方向に作用している。そして、上述のような従動ローラ51bの移動につれて、駆動ローラ51aと従動ローラ51bとの間に挟まれている用紙が主走査方向に平行に移動する。このとき、駆動ローラ51aは軸方向に移動しないが、駆動ローラ51aと従動ローラ51bとの間に挟まれている用紙は、駆動ローラ51aに対して滑りながら移動する。
図4により具体的に説明する。図4(a)に示す基準位置にある状態では、偏心カム53の軸心53aから従動ローラ51bとの当接位置までの距離がRとなっている。この図4(a)に示す状態から、図4(b)に示すように、偏心カム53の軸心53aから従動ローラ51bとの当接位置までの距離がRよりも大きくなる方向に偏心カム53が回動すると、従動ローラ51bがコイルバネ55の付勢力に抗して移動する。つまり、コイルバネ55を圧縮するように移動する。これにより、駆動ローラ51aと従動ローラ51bとの間に挟まれている用紙が主走査方向に沿ってコイルバネ55に近づくように移動する。一方、図4(c)に示すように、偏心カム53の軸心53aから従動ローラ51bとの当接位置までの距離がRよりも小さくなる方向に偏心カム53が回動すると、従動ローラ51bがコイルバネ55を伸張するように移動する。これにより、駆動ローラ51aと従動ローラ51bとの間に挟まれている用紙が主走査方向に沿って偏心カム53に近づくように移動する。
また、図3に示すように、レジストローラ51の近傍であって搬送方向上流側には、用紙位置検知手段としてのラインセンサ56L,56Rが左右に分けられて設けられている。ラインセンサ56L,56Rは、レジストローラ51の軸方向に平行に配置されている。つまり、ラインセンサ56L,56Rは、主走査方向に沿って配置されている。ラインセンサ56L,56Rは、制御部57(図3にのみ図示)に接続されている。ラインセンサ56L,56Rは、レジストローラ51まで搬送された用紙の位置を検知するために設けられている。ラインセンサ56L,56Rにより検知された用紙位置は、制御部57に送られる。ラインセンサ56L,56Rにより検知された用紙位置によれば、用紙の主走査方向の基準位置に対するずれ量が分かる。なお、ラインセンサを左右に分けて設けずに、左右に延びる1つのものとしてもよい。ラインセンサの一例として、CIS(Contact Image Sensor)がある。なお、ラインセンサに替えて、CCDカメラ等のカメラを用紙位置検知手段として用いることができる。
このようなレジストローラ51による搬送方向における用紙位置の調整は、次のようにして行われる。用紙カセット33から給紙され、主搬送路36をレジストローラ51へ向けて搬送されてきた用紙は、その先端が駆動ローラ51aと従動ローラ51bとに挟まれた状態で一旦停止される。その後、感光体ドラム31b上に形成されたトナー像の先端部分と用紙の先端部分とが転写ユニット31dで同期されるタイミングで、モータ52を駆動して駆動ローラ51aを回転させると、一旦停止していた用紙が転写ユニット31dへ向けて搬送される。これにより、その用紙に対して転写ユニット31dでトナー像が転写されると、転写されたトナー像は、用紙の搬送方向の基準位置に対してずれていないものとなる。つまり、搬送方向における印字のずれを防止することができる。このように、用紙搬送を再開するタイミングを、感光体ドラム31b上に形成されたトナー像の先端部分と用紙の先端部分とを転写ユニット31dで同期させるタイミングとすることで、搬送方向における用紙位置の調整を行うようにしている。
次に、主走査方向における用紙位置の調整について説明する。図5は、レジストローラ51による主走査方向の用紙位置の調整について示す説明図である。以下では、用紙搬送が用紙の主走査方向の中央位置を基準とする中央基準で行われる場合について説明するが、用紙の主走査方向の一方の端部位置を基準とする片側基準で行われる場合にも同様にあてはまる。中央基準による用紙搬送は、用紙の主走査方向の中央位置と、用紙の主走査方向の基準位置(つまり、印字される画像データの基準位置と一致するような位置であって、図3、図5に一点鎖線で示す。)とが一致するように行われる。
この例では、レジストローラ51で一旦停止する用紙の主走査方向の位置をラインセンサ56L,56Rで検知し、検知された用紙位置に基づいて用紙の主走査方向の基準位置に対するずれ量を算出し、算出されたずれ量に基づいてレジストローラ51の駆動ローラ51aおよび従動ローラ51bのうち少なくとも一方のローラ(この例では、従動ローラ51b)を軸方向に移動することによって、主走査方向における用紙位置の調整を行うようにしている。なお、この例では、レジストローラ51の従動ローラ51bが軸方向に移動する場合について説明しているが、レジストローラ51の駆動ローラ51aを移動するようにしてもよく、あるいは、駆動ローラ51aおよび従動ローラ51bを同時に移動するようにしてもよい。
図3に示すように、ラインセンサ56L,56Rは、用紙の主走査方向の基準位置に対し、対称に配置されている。上述したように、用紙カセット33から給紙され、主搬送路36をレジストローラ51へ向けて搬送されてきた用紙は、その先端が駆動ローラ51aと従動ローラ51bとに挟まれた状態で一旦停止される。ここで、用紙が主搬送路36をレジストローラ51へ向けて搬送されてくるとき、レジストローラ51の軸方向に対して用紙先端が斜めに傾いていると、例えば、図5(a)に示すように、用紙の左側が右側に対して搬送方向前方にずれていると、用紙先端の主走査方向の全部分(用紙の左先端PLから右先端PRまでの部分)が同時にレジストローラ51に接触するわけではない。この場合、最初に、用紙の左先端PLがレジストローラ51に接触する。
そして、図5(b)に示すように、レジストローラ51に接触した用紙の左先端PLを中心として、用紙先端の主走査方向の全部分がレジストローラ51に接触する方向に回転する。この回転により、用紙先端の主走査方向の全部分がレジストローラ51に接触し、斜めに傾いた状態が矯正される。しかし、このとき、用紙の主走査方向の中央位置が主走査方向の基準位置に対し、いずれか一方の側(図5(b)では、基準位置に対して右側)に距離Lだけずれてしまう。このずれた距離(「ずれ量」と称する。)Lは、矯正後の用紙の主走査方向の位置をラインセンサ56L,56Rで検知することで、検知された用紙位置に基づいて制御部57により算出される。
次に、制御部57の駆動指令によりモータ54を駆動して偏心カム53を回動すると、図5(c)に示すように、従動ローラ51bが軸方向に沿って左方に距離Lだけ移動する。つまり、従動ローラ51bは、ラインセンサ56L,56Rで検知された用紙位置を基に制御部57で算出されたずれ量に相当する距離Lだけ移動する。この従動ローラ51bの移動により、先端が駆動ローラ51aと従動ローラ51bとに挟まれた状態で停止している用紙が主走査方向に沿って左方に距離Lだけ移動する。このように、従動ローラ51bを用紙がずれた反対方向にずれ量に相当する距離Lだけ移動することによって、用紙の主走査方向のずれが解消される。つまり、用紙の主走査方向の中央位置と、用紙の主走査方向の基準位置とが一致する。
以上のようにして、レジストローラ51により主走査方向における用紙位置の調整が行われる。その後、上述したように、感光体ドラム31b上に形成されたトナー像の先端部分と用紙の先端部分とが転写ユニット31dで同期するようなタイミングで用紙搬送が再開される。そして、用紙が転写ユニット31dへ向けて搬送され、この用紙に対して転写ユニット31dでトナー像が転写されると、転写されたトナー像は、用紙の主走査方向の基準位置に対してずれていないものとなる。このように、レジストローラ51の駆動ローラ51aおよび従動ローラ51bのうち少なくとも一方のローラ(この例では、従動ローラ51b)を軸方向に移動することによって、複合機1において、主走査方向における印字のずれを防止することができる。なお、用紙の後端が従動ローラ51bを通過した後、次の用紙の用紙位置の調整に備えるために、偏心カム53が回動して従動ローラ51bが元の位置に戻される。つまり、図4(a)に示す基準位置の状態に戻される。
ここで、上述したように、従動ローラ51bの移動を偏心カム53とコイルバネ55とを用いて行うこととしている。これにより、簡単な構成によって従動ローラ51bのスムーズな移動が可能となる。また、従動ローラ51bの移動距離を無段階で調整することができ、レジストローラ51による主走査方向における用紙位置の調整を無段階で行うことができる。したがって、主走査方向のずれ量が搬送される用紙毎に異なっている場合にも対応可能である。
なお、以上では、図5(a),(b)に示すように、用紙が斜めに傾いた状態で搬送されてきて、レジストローラ51により斜めに傾いた状態が矯正された結果、用紙の主走査方向のずれが生じることとしている。そして、そのようにして発生した用紙の主走査方向のずれを補正することとしている。ところが、用紙が斜めに傾いていない状態で搬送されてきたとしても、用紙の主走査方向の中央位置が主走査方向の基準位置に対し、ずれている場合がある。この場合にも、用紙の主走査方向の位置をラインセンサ56L,56Rで検知することで、検知された用紙位置に基づいて、その用紙の主走査方向のずれ量を算出することが可能である。したがって、この場合にも、レジストローラ51の従動ローラ51bを軸方向することによって、複合機1において、主走査方向における印字のずれを防止することができる。
また、複合機1において、主走査方向における印字のずれを、次のようにしても防止することができる。上述したように、光学ユニットとしてのレーザスキャニングユニット31aにより、感光体ドラム31bに画像データの書き込みを行うこととしている。ここで、上述の制御部57で算出された用紙の主走査方向のずれ量に基づいてレジストローラ51の従動ローラ51bを移動する替わりに、そのずれ量に基づいてレーザスキャニングユニット31aによる感光体ドラム31bへの画像書き込みの位置を変化させる。
詳しく言えば、画像データの書き込みの際には、装置の制御部(不図示)で画像データの基準位置が算出される。一方、上述したように、レジストローラ51で一旦停止する用紙の主走査方向の位置がラインセンサ56L,56Rで検知され、このとき、検知された用紙位置に基づいて用紙の主走査方向の基準位置に対するずれ量が算出される。算出されたずれ量は、制御部57から装置の制御部へ送られる。すると、装置の制御部は、制御部57から送られた実際のずれ量を基に、このずれ量を解消するような方向に、画像データの基準位置をずらす。これにより、レーザスキャニングユニット31aによって感光体ドラム31bに画像データが書き込まれる際、その画像書き込み位置が制御部57で算出された用紙の主走査方向のずれ量に相当する距離だけ主走査方向にずらされる。この結果、用紙が主走査方向にずれた状態で転写ユニット31dへ向けて搬送され、この用紙に対して転写ユニット31dでトナー像が転写されたとしても、その用紙に転写されるトナー像は、用紙の主走査方向の基準位置に対してずれていないものとなる。したがって、複合機1において、主走査方向における印字のずれを防止することができる。
ただし、上述のような制御を行うには、レーザスキャニングユニット31aによって画像データの先端部分が感光体ドラム31bに書き込まれる前に、制御部57で算出された用紙の主走査方向のずれ量が装置の制御部に送られる必要がある。このため、レーザスキャニングユニット31aによる画像書き込みが開始された後に、用紙がレジストローラ51に到達する場合には、上述のような制御によっては主走査方向における印字のずれを防止することができない。したがって、この制御は、複合機1が高速機である場合、つまり、レーザスキャニングユニット31aによる画像書き込みが開始された後に、用紙がレジストローラ51に到達するようなものである場合には対応していない。言い換えれば、複合機1が低速機である場合、つまり、レーザスキャニングユニット31aによる画像書き込みが開始されるまでに、用紙がレジストローラ51に到達し、制御部57でその用紙の主走査方向のずれ量を算出できるようなものである場合に対応する制御となっている。
また、複合機1において、上述した両手法を併用して、主走査方向における印字のずれを防止することも可能である。つまり、上述したレジストローラ51の移動によって主走査方向における用紙位置を調整する手法と、レーザスキャニングユニット31aによる感光体ドラム31bへの画像書き込み位置を変化させる手法を併せて用いることが可能である。ただし、両手法の併用は、レーザスキャニングユニット31aによる感光体ドラム31bへの画像書き込み位置を変化させる手法を用いることができる場合に可能である。言い換えれば、複合機1が低速機である場合、つまり、レーザスキャニングユニット31aによる画像書き込みが開始されるまでに、用紙がレジストローラ51に到達し、制御部57でその用紙の主走査方向のずれ量を算出できるようなものである場合に可能である。
具体的には、次のようなとき、両手法を併用するとよい。
ラインセンサ56L,56Rで検知された用紙位置を基に制御部57で算出されたずれ量が大きく、両手法の一方を用いただけでは、主走査方向における印字のずれを防止することができない場合に、両手法を併用することができる。つまり、偏心カム53の回動による従動ローラ51bの軸方向への移動距離は、偏心カム53の形状に応じて限界があるが、算出されたずれ量がその限界を超えている場合には、レジストローラ51の移動によって主走査方向における用紙位置を調整する手法だけでは対応できない。
また、算出されたずれ量が、レーザスキャニングユニット31aによる感光体ドラム31bへの画像書き込み位置を変化できる最大距離を超えている場合には、レーザスキャニングユニット31aによる感光体ドラム31bへの画像書き込み位置を変化させる手法だけでは対応できない。したがって、これらの場合には、偏心カム53を回動して従動ローラ51bを軸方向へ所定距離(例えば、最大距離)だけ移動して、用紙の主走査方向のずれの一部を解消するようにする。そして、用紙の主走査方向のずれの残りを解消するために、レーザスキャニングユニット31aによる感光体ドラム31bへの画像書き込みの位置を変化させるようにする。
また、算出されたずれ量が、レーザスキャニングユニット31aによる感光体ドラム31bへの画像書き込み位置を変化できる最大距離を超えている場合には、レーザスキャニングユニット31aによる感光体ドラム31bへの画像書き込み位置を変化させる手法だけでは対応できない。したがって、これらの場合には、偏心カム53を回動して従動ローラ51bを軸方向へ所定距離(例えば、最大距離)だけ移動して、用紙の主走査方向のずれの一部を解消するようにする。そして、用紙の主走査方向のずれの残りを解消するために、レーザスキャニングユニット31aによる感光体ドラム31bへの画像書き込みの位置を変化させるようにする。
複合機の内部構成の概略を示している。
本発明を適用する複合機の概略構成を示す図である。
搬送方向から見たレジストローラを示す説明図である。
搬送方向および主走査方向に直交する方向から見たレジストローラを示す説明図である。
レジストローラの従動ローラが移動する様子を示す説明図である。
レジストローラによる主走査方向の用紙位置の調整を示す説明図である。
1 複合機
3 画像形成部
31a レーザスキャニングユニット
31b 感光体ドラム
31d 転写ユニット
33 用紙カセット
35 排紙トレイ
36 主搬送路
51 レジストローラ
51a 駆動ローラ
51b 従動ローラ
53 偏心カム
55 コイルバネ
56L,56R ラインセンサ
3 画像形成部
31a レーザスキャニングユニット
31b 感光体ドラム
31d 転写ユニット
33 用紙カセット
35 排紙トレイ
36 主搬送路
51 レジストローラ
51a 駆動ローラ
51b 従動ローラ
53 偏心カム
55 コイルバネ
56L,56R ラインセンサ
Claims (6)
- 用紙を収納し、1枚ずつ給紙する給紙手段と、該給紙手段より給紙され、用紙搬送路を搬送される用紙上に画像情報を印字する印字手段と、該印字手段により印字された用紙を排出する排紙手段とを備え、前記用紙搬送路の前記印字手段の転写部の上流側にレジストローラが配置されている画像形成装置において、
前記レジストローラは、互いに接する駆動ローラと従動ローラとで構成されており、駆動ローラおよび従動ローラの少なくとも一方のローラが用紙搬送方向に直交する方向に移動可能に設けられており、該ローラの移動により用紙の用紙搬送方向に直交する方向における用紙位置の調整が行われることを特徴とする画像形成装置。 - 前記レジストローラの近傍には、用紙の位置を検知する用紙位置検知手段が設けられており、
前記移動可能に設けられたローラは、前記用紙位置検知手段により検知される用紙位置から得られる用紙の基準位置からのずれ量に基づいて移動されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記移動可能に設けられたローラは、従動ローラであって、該従動ローラの軸方向の一方の端部に偏心カムが、他方の端部に弾性部材がそれぞれ配置されており、前記偏心カムの回動により前記従動ローラが移動されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記印字手段には、静電潜像担持体に画像情報を書き込む光学ユニットが設けられており、前記光学ユニットの静電潜像担持体への画像書き込みの位置が、前記用紙位置検知手段により検知される用紙位置から得られる用紙の基準位置からのずれ量に基づいて変化されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記用紙位置検知手段により検知される用紙位置から得られる用紙の基準位置からのずれ量が大きく、このずれ量が、前記レジストローラの移動による主走査方向における用紙位置の調整と、前記光学ユニットの静電潜像担持体への画像書き込みの位置の変化とのいずれか一方だけを行うことによって解消されない場合には、前記レジストローラの移動による主走査方向における用紙位置の調整と、前記光学ユニットの静電潜像担持体への画像書き込みの位置の変化とを併せて行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記用紙位置検知手段は、ラインセンサまたはカメラであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
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JP2005172647A JP2006347644A (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | 画像形成装置 |
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-
2005
- 2005-06-13 JP JP2005172647A patent/JP2006347644A/ja active Pending
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