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JP2006297726A - 液体噴射装置、記録装置、液体除去方法及びインク除去方法 - Google Patents

液体噴射装置、記録装置、液体除去方法及びインク除去方法 Download PDF

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JP2006297726A JP2005121672A JP2005121672A JP2006297726A JP 2006297726 A JP2006297726 A JP 2006297726A JP 2005121672 A JP2005121672 A JP 2005121672A JP 2005121672 A JP2005121672 A JP 2005121672A JP 2006297726 A JP2006297726 A JP 2006297726A
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Shuichi Kadota
修一 門田
Takeshi Yamanaka
剛 山中
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】排出従動ローラ232に付着した液体の記録用紙180への付着を防止する。
【解決手段】記録用紙180に液体を噴射するインクジェット式記録装置10であって、記録用紙180上を往復移動しつつ、記録用紙180の一面に液体を噴射する記録ヘッド172と、記録ヘッド172に対向する位置に記録用紙180を搬送する搬送部150と、記録用紙180の一面の側に配され、自由回転する排出従動ローラ、及び、排出従動ローラに対向して配され、回転駆動される排出駆動ローラ230を有し、排出従動ローラと排出駆動ローラ230との間で記録用紙180を挟み、記録用紙180を排出する排出部160と、排出従動ローラから液体を除去すべき旨の指示に基づき、記録ヘッド172の噴射動作を停止した状態で記録用紙180を排出する制御部300とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体噴射装置、記録装置、液体除去方法及びインク除去方法に関する。より詳細には、本発明は、シート状または板状の被記録物を搬送しつつ、この被記録物に対して液体を付着させて記録動作を行う液体噴射装置、記録装置、液体除去方法及びインク除去方法に関する。
インクジェット式記録装置等の多くの液体噴射装置では、被記録物の給送、搬送または排出に、互いに連れ回る対になったローラを備えた搬送機構が用いられる。ここで、ローラのうちの少なくともひとつは何らかの駆動手段により回転駆動される駆動ローラである。また、駆動ローラ以外のローラは、駆動ローラの回転または被記録物の搬送に従って自由回転できるように装着された従動ローラである。
更に、従動ローラには、被記録物を挟んで駆動ローラに対向した位置に配置されて被記録物を駆動ローラに押し付ける対向従動ローラと、駆動ローラとは別の位置で単独で被記録物に接して、被記録物の変移を阻止する独立従動ローラとが含まれている。被記録物は、一部の対向従動ローラによって駆動ローラに押し付けられ、駆動ローラの回転に従って搬送される。
この種の液体噴射装置において被記録物の排出に用いられる排出従動ローラは、液体噴射ヘッドから噴射された液体が既に付着した被記録物の被記録面に接する。このため、排出従動ローラには、未乾燥の液体の一部が付着することがある。また、排出従動ローラに付着した液体はやがて乾燥固化し、そこに更に液体が付着する。従って、液体噴射装置の稼働時間が蓄積されるにつれて、搬送従動ローラには液体の残滓が蓄積される。
このように液体またはその残滓が排出従動ローラに付着していると、液体噴射装置の動作に伴う振動、被記録物の変更による印刷条件の変化等、何らかの環境条件が変化したときに、排出従動ローラに付着していた液体またはその残滓が被記録物の被記録面に付着してしまう場合がある。
下記特許文献1には、排出従動ローラに付着したインクを除去する技術が開示されている。特許文献1によると、インクジェット記録装置において、記録動作を行わずに紙押さえローラを低速で回転させ、その間に紙押さえローラにクリーニング部材を接触させることにより、紙押さえローラに付着したインクが除去される。なお、特許文献1でいう紙押さえローラは、記録後に被記録面に当接する排出従動ローラに相当する。
特開2002−003003号公報
ここで、インクジェット式記録装置では、写真画像のように被記録面の全面にわたって緻密にインクが塗布される場合がある。このような被記録面に排出従動ローラが当接して未乾燥のインクが排出従動ローラに付着すると、記録面上に形成されるローラ跡が非常に目立つ。そこで、ローラ跡を小さくするために、排出従動ローラの被記録物に対する接触面積を小さくした、いわゆる拍車型の排出従動ローラとして用いられるインクジェット式記録装置がある。
拍車型の排出従動ローラは、その周面上に鋭利な針状の当接部を有している。しかしながら、この拍車型排出従動ローラであっても、未乾燥の液体に接触した場合には針状の当接部に液体が付着する場合がある。このため、稼働時間の蓄積と共に液体が当接部に堆積し、やがて堆積した液体が大量になると、この液体が被記録物側に転写され、明瞭なローラ跡を生じる場合もある。
このような場合、拍車型排出従動ローラは鋭利な針状の当接部を有するので、特許文献1に記載されているように単純にクリーニング部材を接触させて回転させる程度ではインクを除去することが困難である。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態として、被記録物に液体を噴射する液体噴射装置であって、被記録物上を往復移動しつつ、被記録物の一面に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッドに対向する位置に被記録物を搬送する搬送部と、被記録物の一面の側に配され、自由回転する排出従動ローラ、及び、排出従動ローラに対向して配され、回転駆動される排出駆動ローラを有し、排出従動ローラと排出駆動ローラとの間で被記録物を挟み、被記録物を排出する排出部と、排出従動ローラから液体を除去すべき旨の指示に基づき、液体噴射ヘッドの噴射動作を停止した状態で被記録物を排出する制御部とを備える液体噴射装置が提供される。これにより、搬送従動ローラに付着した液体とその残滓を被記録物に付着させ、排出従動ローラからインクまたはその残滓を除去できる。
上記液体噴射装置において、排出従動ローラが、円盤状の円盤部と、円盤部の周面に配され被記録物に対して先端が貫入する針状の複数の当接部とを有し、液体を除去すべき旨の指示に基づき、当接部が、被記録物に対してより深く貫入してもよい。これにより、液体噴射ヘッドの噴射動作を伴う通常の排出動作では被記録物に接触しない部分まで被記録物が払拭するので、排出従動ローラに付着した液体は、より完全に除去される。
上記液体噴射装置において、制御部が、液体を除去すべき旨の指示に基づき、被記録物が排出されるまでに、被記録物が排出駆動ローラおよび排出従動ローラに挟まれた状態で、被記録物をその搬送方向の全長にわたって少なくとも1往復以上搬送させてもよい。また、上記液体噴射装置において、制御部が、液体を除去すべき旨の指示に基づき、被記録物が排出されるまでに、被記録物が排出駆動ローラおよび排出従動ローラに挟まれた状態で、被記録物の搬送方向の全長よりも短い区間を少なくとも1往復以上搬送させる動作を繰り返してもよい。これらにより、これによりインク除去動作が繰り返されることになり、被記録物による搬送従動ローラからの液体除去効果がより高くなる。
本発明の第2の形態として、被記録物にインクを噴射する記録装置であって、被記録物上を往復移動しつつ、被記録物の一面にインクを噴射する記録ヘッドと、記録ヘッドに対向する位置に被記録物を搬送する搬送部と、被記録物の一面の側に配され、自由回転する排出従動ローラ、及び、排出従動ローラに対向して配され、回転駆動される排出駆動ローラを有し、排出従動ローラと排出駆動ローラとの間で被記録物を挟み、被記録物を排出する排出部と、排出従動ローラから液体を除去すべき旨の指示に基づき、記録ヘッドの噴射動作を停止した状態で被記録物を排出する制御部とを備える記録装置が提供される。これにより、記録装置においても、搬送従動ローラに付着したインクを被記録物に付着させ、排出従動ローラからインクを除去できる。
本発明の第3の形態として、搬送部により搬送方向に搬送された被記録物の被記録面に対して液体噴射ヘッドにより液体を噴射した後に、被記録面に接して回転する排出従動ローラを含む排出部により被記録物を排出する液体噴射装置において、排出部の排出従動ローラに付着した液体を除去する方法であって、排出従動ローラから液体を除去すべき旨の指示に基づき、液体噴射ヘッドの噴射動作を停止した状態で、排出部により被記録物を搬送し、排出従動ローラに付着した液体を被記録物に付着させて被記録物を排出する排出ステップを含む。これにより、第1の形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の第4の形態として、搬送部により搬送方向に搬送された被記録物の被記録面に対して記録ヘッドによりインクを吐出した後に、被記録面に接して回転する排出従動ローラを含む排出部により被記録物を排出する液体噴射装置において、排出部の排出従動ローラに付着したインクを除去する方法であって、排出従動ローラからインクを除去すべき旨の指示に基づき、記録ヘッドの吐出動作を停止した状態で、排出部により被記録物を搬送し、排出従動ローラに付着したインクを被記録物に付着させて被記録物を排出する排出ステップを含む。これにより、第2の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置10を概観する斜視図である。同図に示すように、このインクジェット式記録装置10は、装置全体の基部となる下ケース100と、下ケース100と共に筐体を形成する上ケース110と、下ケース100の後部に装着されたペーパサポート120と、下ケース100の前面に形成された排出トレー130とを備えている。また、このインクジェット式記録装置10は、下ケース100内に、水平に配置されたプラテン140と、プラテン140の後方に配置された搬送部150と、プラテン140の前方に配置された排出部160とを内部に備えている。更に、プラテン140の上方には、キャリッジ170が配置されている。
上記のようなインクジェット式記録装置10では、ペーパサポート120に収容された記録用紙180が、搬送部150により1枚ずつプラテン140上に送り込まれ、排出部160により排出トレー130に送り出される。また、プラテン140の上方で、図示していないキャリッジモータにより駆動されたキャリッジ170が、記録用紙180の搬送方向と直交する方向に往復移動する。
従って、記録用紙180の搬送とキャリッジ170の往復移動を交互に行うことにより、記録用紙180の上面全体をキャリッジ170で走査できる。また、キャリッジ170は、その下面に液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドを備え、記録用紙180上面の任意の領域に対してインクを吐出して付着させることができる。
図2は、インクジェット式記録装置10における記録用紙180の搬送機構20を抜き出して示す分解斜視図である。なお、図1に示したインクジェット式記録装置10との関係を判りやすくするために、記録用紙180の搬送に直接には関与しないプラテン140およびキャリッジ170も描き加えている。
同図に示すように、搬送機構20は、インクジェット式記録装置10の後方に露出したペーパサポート120と、ペーパサポート120の下端に隣接して配置された給送ローラ210と、給送ローラ210の前方に順次配置された搬送駆動ローラ220、プラテン140および排出駆動ローラ230とを含む。ここで、給送ローラ210はモータ240により回転駆動されている。また、搬送駆動ローラ220および排出駆動ローラ230も、図示されていないモータにより回転駆動されている。
給送ローラ210は、記録用紙180の給送経路を挟んで対向する給送従動ローラ212と組み合わされ、給送部を形成している。即ち、給送部において、記録用紙180は給送従動ローラ212により給送ローラ210に押し付けられ、回転駆動される給送ローラ210との摩擦によりインクジェット式記録装置10に取り込まれ、更に、搬送方向の下流に配置された搬送部150に給送される。
搬送駆動ローラ220は、記録用紙180の搬送経路を挟んで対向する搬送従動ローラ222と組み合わされ、搬送部150を形成している。搬送部150において、記録用紙180は搬送従動ローラ222により搬送駆動ローラ220に押し付けられ、回転駆動される搬送駆動ローラ220との摩擦によりプラテン140上に向かって搬送される。
プラテン140の下流側に形成された排出部160は、排出駆動ローラ230と複数の従動ローラとを備えている。排出駆動ローラ230は、一定の径を有する軸231と、それに対して部分的に装着された弾性ローラ233とを含んでおり、弾性ローラ233を装着された部分だけ径が大きい。
これに対して、従動ローラは、記録用紙180の排出経路を挟んで弾性ローラ233に対向して配置された対向従動ローラ232と、記録用紙180の被記録面上で弾性ローラ233とは異なる位置に配置された独立従動ローラ234とを含んでいる。ただし、対向従動ローラ232と独立従動ローラ234は、互いに同じ径の部材である。なお、以下の記載において、対向従動ローラ232と独立従動ローラ234とを併せて総称する場合は「排出従動ローラ」と記載する。
図3は、図2に示した矢印A側から排出部160を見た様子を拡大して部分的に示す図である。同図に示すように、弾性ローラ233を装着されて径の拡大された部分には、弾性ローラ233に対向して配置された対向従動ローラ232が弾性ローラ233に接触している。
これに対して、弾性ローラ233を装着されていない部分では、独立従動ローラ234は、排出駆動ローラ230のいずれの部位にも接していない。従って、独立従動ローラ234は、記録用紙180に触れて、その搬送に従って回転する。
ここで、いずれの排出従動ローラも、共通のフレーム235により上方から支持されており、排出される記録用紙180に対しては上方から当接する。これは、各排出従動ローラが、記録用紙180の被記録面に当接することを意味する。
図4は、主に排出部160を、対向従動ローラ232と平行な鉛直面で切った縦断面図である。同図に示すように、対向従動ローラ232は、排出駆動ローラ230に装着された弾性ローラ233と共に記録用紙180を上下から挟んでいる。従って、記録用紙180は、対向従動ローラ232によって弾性ローラ233に押し付けられている。前述の通り排出駆動ローラ230は回転駆動されているので、排出駆動ローラ230の回転に従って、記録用紙180は図中の左側に向かって排出される。
ここで、排出部160が排出する記録用紙180には、図中で右側に部分的に見えるキャリッジ170の底部に装着された記録ヘッド172から吐出されたインクが付着している。従って、対向従動ローラ232は、インクの付着した記録用紙180の被記録面に当接することになる。また、この図には図示されていないが、独立従動ローラ234も、同様に記録用紙180の被記録面に当接する。
図5は、上記のようなインクジェット式記録装置10において、対向従動ローラ232および独立従動ローラ234を含む排出従動ローラとして用いられる部材の形状を単独で示す図である。同図に示すように、排出従動ローラは、周囲に鋭利な複数の当接部239を形成された金属製円盤部238と、これを両側部から挟む一対の樹脂製円盤部236とから形成されている。また、中心には、樹脂製円盤部236および金属製円盤部238を貫通する軸穴237を有する。
このように、対向従動ローラ232および独立従動ローラ234に用いられる部材は、その周面に起伏を有すると共に、当接部239の先端は鋭く尖っている。従って、前記した特許文献1に記載されていたように周部にクリーニング部材を接触させながら回転させても、周面を隈なく拭うことは難しい。また、鋭利な当接部239を露出させることは、ユーザにとって危険でもある。
上記のように構成された搬送機構20を備えたインクジェット式記録装置10では、まず、記録用紙180がペーパサポート120に積層されて備蓄される。記録動作が開始されると、まず、最上段の記録用紙180が、給送ローラ210と給送従動ローラ212に挟まれてインクジェット式記録装置10の内部に取り込まれ、次いで、搬送駆動ローラ220および搬送従動ローラ222に挟まれてプラテン140上に送り出される。
一方、このインクジェット式記録装置10においては、プラテン140の上方にキャリッジ170が配置されている。キャリッジ170の下面には記録ヘッド172が装着されており、記録動作においては、記録ヘッド172から、キャリッジ170の下方に向かってインクが吐出される。
従って、記録用紙180は、プラテン140上に位置している期間に、上方のキャリッジ170に設けられた記録ヘッド172から吐出されるインクを吹きつけられる。このとき、プラテン140は記録用紙180を下方から支持して、記録ヘッド172と記録用紙180との間隔を一定に維持する。
さらに、キャリッジ170の下を通過した記録用紙180は、やがて、排出駆動ローラ230および対向従動ローラ232に挟まれ、インクジェット式記録装置10の外部へ送り出される。このとき、独立従動ローラ234は、記録用紙180に触れて、その排出に伴う移動に従って回転する。これらの一連の動作により、インクジェット式記録装置10による記録動作が完了する。
上記の一連の記録動作において、排出従動ローラは、記録ヘッド172によりインクを付着された後の記録用紙180の被記録面に当接する。従って、記録用紙180に当接した時点で、そこに付着したインクが未乾燥であったり剥離した場合には、排出従動ローラにインクが付着してしまう。また、前述のように、排出従動ローラの周面には部分的に突出した当接部239が形成されているので、回転する排出従動ローラに固定したクリーニング部材を接触させても、付着したインクまたはその残滓を完全に取り除くことはできない。
これに対して、このインクジェット式記録装置10では、記録ヘッド172によるインクの吐出を停止させた状態で記録用紙180を給送、搬送および排出させて、排出従動ローラを記録用紙180で払拭させることができる。排出従動ローラに付着しているインクの残滓の多くは、固化しているために排出従動ローラの表面にとどまっているが、すでに乾燥しているので、それ自体に付着力は無い。従って、記録用紙180を接触させることにより容易に剥がれ落ちる。このようなインク除去動作により、排出従動ローラに付着したインクまたはその残滓を除去できる。
図6は、インクジェット式記録装置10が実装する制御部300の構造を模式的に示すブロック図である。同図に示すように、インクジェット式記録装置10は、ユーザ301からの指示や記録データを受ける中央制御部310と、中央制御部310の制御の下にインクジェット式記録装置10の各構成要素を制御する個別制御部311とを備えている。
中央制御部310は、上記ユーザ301からの指示および記録データの他に、インクジェット式記録装置10に設けられた各種入出力との信号の受け渡しも行っている。即ち、インクジェット式記録装置10に実装されたハードウェア・スイッチ312、印刷量カウンタ314、センサ類316等の各種入力部からの信号を受けると共に、表示部380に返すメッセージの生成も行う。また、中央制御部310には、内蔵プログラム318も実装されており、ユーザ301からの指示があった場合、各種入力部から特定の条件を検知した場合等に、内蔵プログラムを起動して、インクジェット式記録装置10に特定の動作を自律的に実行させることもできる。
なお、ハードウェア・スイッチ312は、電源スイッチの他、機種に応じてインクジェット式記録装置10に実装される機能を直接に起動し実行させる。具体的には、実行中の記録動作を取り消すもの、強制的な排紙動作を実行するもの、インクジェット式記録装置10単体での設定を行うもの等が例示できる。また、印刷量カウンタ314は、機種によって仕様が異なるが、搬送した記録用紙180の枚数、消費したインクの量等を監視してインクジェット式記録装置10の実効的な稼働時間を蓄積している。さらに、センサ類316は、記録用紙180の有無、搬送経路上の記録用紙の位置、インクの量等、インクジェット式記録装置10の各部の動作状態を監視している。
一方、個別制御部311において、搬送制御部320は、図2に示したインクジェット式記録装置10の給送部350、搬送部150および排出部160を統合して制御している。この制御により、記録用紙180の給送、搬送および排出が実行される。
また、個別制御部311において、キャリッジ制御部330は、搬送制御部320による記録用紙180の給送、搬送および排出に呼応してキャリッジモータ360の動作を制御して、キャリッジ170の往復移動を実行または停止させている。また、記録動作の開始前または終了後は、キャリッジ170をホームポジションに復帰させる等、記録動作以外の動作においても、キャリッジ170の移動を制御している。
更に、個別制御部311において、記録ヘッド制御部340は、記録ヘッド駆動部370を制御して、キャリッジ170に装着された記録ヘッド172を動作させている。即ち、インクの吐出またはその停止の他に、インクの吐出量やノズル清掃のためのフラッシング動作の実行等を実現している。
前述したインク除去動作は、上記のような制御部300に内蔵プログラム318として実装することができる。即ち、このインクジェット式記録装置10のインク除去動作は、記録ヘッド172の動作を停止していることを除けば、記録用紙180の給送から搬送、排出に至る経路自体は通常の記録動作と共通している。
そこで、インク除去動作においては、キャリッジ制御部330および記録ヘッド制御部340は、動作の指示を発生しない。従って、キャリッジモータ360は動作せず、キャリッジ170も移動しない。また、記録ヘッド172も動作しないのでインクは吐出されない。この状態で、搬送制御部320により、給送部350、搬送部150および排出部160に、通常の記録動作と同様の指示を発生すると、記録用紙180は、白紙のままで搬送され、排出部160を通過して排出される。このように、インク除去動作は、インクジェット式記録装置10に備えられた各機能を個別に制御することで実現できる。
また、インク除去動作に係る内蔵プログラム318の起動および実行を指示するトリガには、種々のものを設定できる。即ち、例えば、インク除去動作を起動、実行させるためのハードウェア・スイッチ312を実装することにより、インクジェット式記録装置10のユーザ301は、任意のタイミングでインク除去動作を実行させることができる。
また、印刷量カウンタ314からの情報に基づき、所定量の記録動作が行われたときに、中央制御部310が自動的に内蔵プログラム318を起動、実行するように設定することもできる。あるいは、インクジェット式記録装置10の電源投入時、インクカートリッジの交換時等、特定のタイミングで中央制御部310が自動的に内蔵プログラム318を起動、実行するように設定することもできる。更に、これらの起動、実行の手段いくつかを同時に実装することもできる。
例えば、上記のインク除去動作の途中で排出駆動ローラ230を何度か逆転させ、記録用紙180が排出従動ローラに接している範囲で白紙の記録用紙180を往復させることにより、排出従動ローラの払拭を繰り返し行わせることもできる。これにより、搬送従動ローラの払拭に関与する記録用紙180の実効的な長さが延長され、インク除去の効果は一層高くなる。なお、記録用紙180の往復搬送は、記録用紙180の搬送方向の全長にわたって往復させてもよいし、部分的に往復する動作を繰り返しながら徐々に排出させてもよい。いずれの場合も、例えば、記録用紙180が搬送従動ローラに接した長さを、記録用紙180の搬送方向の長さの10〜30倍程度とすることで、搬送従動ローラに付着したインクを十分に除去することができる。
また、インクジェット式記録装置10には、取り扱う記録用紙180の厚さ等に応じて排出従動ローラの高さを変移させることができるものがある。このようなインクジェット式記録装置10では、インク除去動作の期間に排出従動ローラをできるだけ排出駆動ローラ230に近づけ、白紙の記録用紙180に対して排出従動ローラを強く押し付けさせることができる。これにより、排出従動ローラの当接部239を記録用紙180に深く貫入させルことができる。
このような制御により、排出従動ローラの周面を隈なく払拭させることができと共に、記録用紙180でより強く払拭できる。また、排出従動ローラの径方向について払拭範囲を拡大することもできる。なお、排出従動ローラを変移させる機能が無いインクジェット式記録装置10においても、インク除去動作のときに厚手の記録用紙180を用いることで、同様の効果をもたらすことができる。
以上詳細に説明したように、この発明に係る液体噴射装置では、搬送従動ローラに付着した液体またはその残滓を、記録用紙を用いて除去する機能を有している。従って、液体除去のために搬送従動ローラを露出させる必要がない。また、これにより清浄な搬送従動ローラで記録動作を実施できるので、高品質な画像記録ができる。
なお、インクジェット式記録装置を例にあげて説明したが、この発明が適用できる液体噴射装置の具体例としては、液晶ディスプレイ用カラーフィルタの製造における色材噴射装置、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の製造における電極形成装置またはバイオチップ製造に使用する試料噴射ヘッド等もあげられる。
また、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることは当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
インクジェット式記録装置10全体の構造を概観する斜視図。 インクジェット式記録装置10の主に搬送機構20を抜き出した分解斜視図。 排出部160を部分的に拡大して示す図。 排出部160を、対向従動ローラ232と平行な面で切った縦断面図。 排出従動ローラの形状を単独で示す斜視図。 インクジェット式記録装置10の制御部300の構造を示す模式図。
符号の説明
10 インクジェット式記録装置、20 搬送機構、100 下ケース、110 上ケース、120 ペーパサポート、130 排出トレー、140 プラテン、150 搬送部、160 排出部、170 キャリッジ、172 記録ヘッド、180 記録用紙、210 給送ローラ、212 給送従動ローラ、220 搬送駆動ローラ、222 搬送従動ローラ、230 排出駆動ローラ、231 軸、233 弾性ローラ、232 対向従動ローラ、234 独立従動ローラ、235 フレーム、236 樹脂製円盤部、237 軸穴、238 金属製円盤部、239 当接部、240 モータ、300 制御部、301 ユーザ、310 中央制御部、311 個別制御部、312 ハードウェア・スイッチ、314 印刷量カウンタ、316 センサ類、318 内蔵プログラム、320 搬送制御部、330 キャリッジ制御部、340 記録ヘッド制御部、350 給送部、360 キャリッジモータ、370 記録ヘッド駆動部

Claims (7)

  1. 被記録物に液体を噴射する液体噴射装置であって、
    前記被記録物の上を往復移動しつつ、前記被記録物の一面に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドに対向する位置に前記被記録物を搬送する搬送部と、
    前記被記録物の前記一面の側に配され、自由回転する排出従動ローラ、及び、前記排出従動ローラに対向して配され、回転駆動される排出駆動ローラを有し、前記排出従動ローラと前記排出駆動ローラとの間で前記被記録物を挟み、前記被記録物を排出する排出部と、
    前記排出従動ローラから液体を除去すべき旨の指示に基づき、前記液体噴射ヘッドの噴射動作を停止した状態で前記被記録物を排出する制御部と
    を備える液体噴射装置。
  2. 排出従動ローラが、円盤状の円盤部と、前記円盤部の周面に配され前記被記録物に対して先端が貫入する針状の複数の当接部とを有し、
    前記液体を除去すべき旨の指示に基づき、前記当接部が、前記被記録物に対してより深く貫入する請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記制御部が、前記液体を除去すべき旨の指示に基づき、前記被記録物が排出されるまでに、前記被記録物が前記排出駆動ローラおよび前記排出従動ローラに挟まれた状態で、前記被記録物をその搬送方向の全長にわたって少なくとも1往復以上搬送させる請求項1に記載の液体噴射装置。
  4. 前記制御部が、前記液体を除去すべき旨の指示に基づき、前記被記録物が排出されるまでに、前記被記録物が前記排出駆動ローラおよび前記排出従動ローラに挟まれた状態で、前記被記録物の搬送方向の全長よりも短い区間を少なくとも1往復以上搬送させる動作を繰り返す請求項1に記載の液体噴射装置。
  5. 被記録物にインクを吐出して記録をする記録装置であって、
    前記被記録物の上を往復移動しつつ、前記被記録物の一面にインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに対向する位置に前記被記録物を搬送する搬送部と、
    前記被記録物の前記一面の側に配され、自由回転する排出従動ローラ、及び、前記排出従動ローラに対向して配され、回転駆動される排出駆動ローラを有し、前記排出従動ローラと前記排出駆動ローラとの間で前記被記録物を挟み、前記被記録物を排出する排出部と、
    前記排出従動ローラから液体を除去すべき旨の指示に基づき、前記記録ヘッドの吐出動作を停止した状態で前記被記録物を排出する制御部と
    を備える記録装置。
  6. 搬送部により搬送方向に搬送された被記録物の被記録面に対して液体噴射ヘッドにより液体を噴射した後に、前記被記録面に接して回転する排出従動ローラを含む排出部により前記被記録物を排出する液体噴射装置において、前記排出部の前記排出従動ローラに付着した液体を除去する方法であって、
    前記排出従動ローラから液体を除去すべき旨の指示に基づき、前記液体噴射ヘッドの噴射動作を停止した状態で、前記排出部により前記被記録物を搬送し、前記排出従動ローラに付着した液体を前記被記録物に付着させて前記被記録物を排出する排出ステップを含む液体除去方法。
  7. 搬送部により搬送方向に搬送された被記録物の被記録面に対して記録ヘッドによりインクを吐出した後に、前記被記録面に接して回転する排出従動ローラを含む排出部により前記被記録物を排出する液体噴射装置において、前記排出部の前記排出従動ローラに付着したインクを除去する方法であって、
    前記排出従動ローラからインクを除去すべき旨の指示に基づき、前記記録ヘッドの吐出動作を停止した状態で、前記排出部により前記被記録物を搬送し、前記排出従動ローラに付着したインクを前記被記録物に付着させて前記被記録物を排出する排出ステップを含むインク除去方法。
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