JP2006269706A - 積層回路基板とその製造方法 - Google Patents
積層回路基板とその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006269706A JP2006269706A JP2005085251A JP2005085251A JP2006269706A JP 2006269706 A JP2006269706 A JP 2006269706A JP 2005085251 A JP2005085251 A JP 2005085251A JP 2005085251 A JP2005085251 A JP 2005085251A JP 2006269706 A JP2006269706 A JP 2006269706A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foil
- etching
- copper
- circuit board
- copper foil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- ing And Chemical Polishing (AREA)
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくとも片面の表面粗さが0.1μm〜5μmの銅または銅合金元箔の前記表面をエッチングによる粗化処理で高さ0.3μm以上の突起物が略均一に分布し、表面粗さRzが0.5〜10μmとした粗化処理銅箔と、樹脂基板に穿設した貫通孔に低融点金属を含有する導電性ペーストを充填した基板とを積層した積層基板である。 該粗化処理銅箔と、樹脂基板に穿設した貫通孔に低融点金属を含有する導電性ペーストを充填した基板とを積層する積層基板の製造方法である。
【選択図】 なし
Description
また、スルーホールめっき法による積層回路基板では、スルーホールの直上には部品を実装できず、配線の自由度が低いと云う欠点もある。
この欠点を解消するために、スルーホールめっき法による積層回路基板において、実装部品の配置位置を避けるように、スルーホールを基板表面に対して傾斜させて形成する手法も採用されている。
しかしながら現代ではさらなる工程の短縮などの要求から、一括プレスにより積層回路基板の製造方法も開発されており、この製造方法においても導電性ペーストが用いられている。
積層回路基板の層間接続に用いられる導電性ペーストはAgペースト、銅ペーストを主成分とし、製造工程の安定性向上及び時間短縮のために、該主成分に低融点金属を含有させ多層配線基板を形成するプレス温度に近い温度で軟化し圧着させやすい状態にしている。
上記、Agペースト、銅ペーストに添加するの低融点金属は導電率、積層回路基板を形成する時のプレス温度を考慮にいれて低融点金属の種類、量を決めている。
特に、樹脂基板としては、エポキシ樹脂・ポリイミドフィルム・液晶ポリマーを50%以上含む組成物からなるフィルム状のものが適している。
元箔の厚みは1〜200μmのものが好ましい。このような限定は、厚さが1μm以下の元箔では、その表面上に粗化処理を施すことは非常に難しく、また、実用性を考慮すると、例えば高周波プリント配線板用に使用する元箔としては、200μm以上の箔は現実的でないと考えられるためである。
元箔は、圧延銅箔または電解銅箔どちらでも使用可能であるが、製造コスト及び結晶サイズなどを考慮にいれると電解銅箔の方が好ましい。
銅箔の結晶状態は粒状晶と柱状晶があり、本発明においては、どちらの結晶状態の箔も使用することは可能であるが、エッチング粗化の均一性を考えると少なくともエッチング粗化を行なう表層は、結晶粒が粒状晶であることが望ましい。エッチング性・柔軟性を考慮にいれると銅箔全体が粒状晶の結晶組織で構成されていることが更に好ましい。
本明細書で、「略均一に分布する」「略均一に粗化処理する」とは、粗化処理表面の少なくとも25μm×25μmの視野内に高さ0.3μm以上の突起物が少なくとも4個以上存在する処理面をいう。
また、結晶粒径が25μm以上であると表面の凹凸のピッチが大きくなりすぎファインパターン化に不向きになるため好ましくない。
また、本発明において、表面から深さXとまで、とはXが4μm以下であることが好ましい。エッチング粗化を行なう場合、結晶粒径を考えると4μm以上溶かす(エッチングする)ことは殆んどなく、したがって、エッチング粗化で重要になるのは深さ4μm以内の部分の結晶粒径である。
元箔の加熱処理は、エッチング領域の平均粒径が0.3μm以上でありエッチング粗化に適した均一性のある結晶粒をもつ銅箔を作成することにある。元箔の加熱処理条件は、温度50℃以上の雰囲気中に製箔された元箔を保持する。特に、50℃以上で、式1に示すLMP値が7000以上となる加熱処理を施すことにより優れた銅箔(元箔)とすることができる。
式1:LMP=(T+273)×(20+Logt)
ここで、Tは温度(℃)、tは時間(Hr)である。
ここで、加熱処理温度を50℃以上とするのは、生産性、特に熱処理時間を考慮した設定であり、工業生産に適した時間内で、粒状晶で、平均結晶粒径0.3μm以上を生成させるためである。
化学エッチングについては、塩酸、硫酸、有機酸系などのエッチング溶液を使用してエッチング粗化を行なうことができる。また、さまざまな市販のエッチング液を使用してもよい。一例としてあげると特許文献1(特許第2740768号公報)には、無機酸+過酸化水素+トリアゾールなどの腐食防止剤+界面活性剤が開示されている。また、特許文献2(特開平10−96088号公報)には、無機酸+過酸化物+アゾール+ハロゲン化物を含有するエッチング液が示されている。
これらの酸またはアルカリ系の溶液に必要により添加剤を加える。添加剤は化学エッチングに使用されているものと同様のもの、または通常光沢めっき液に使用する市販の添加剤等々が使用できる。
電解エッチング方法としては、粗化する銅箔を陽極とし、対極のカソード(銅が析出する側)を陰極とし銅箔表面をエッチング(溶解)し、元箔表面の粗化を行なう。
上記表面処理を行った表面粗化処理箔に、液晶ポリマーフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム等の樹脂基板に貫通孔を穿設し、該貫通孔に低融点金属を含有する導電性ペーストを充填した基板を貼り付けて積層基板を作成し、該積層基板を複数枚積層して積層回路基板を作成する。
この後、化学エッチングまたは電解エッチングで粗化処理を行った。
粒状晶結晶銅箔:元箔1
硫酸銅五水和物280g/L、硫酸80g/L、塩素イオン35ppmを含む硫酸酸性硫酸銅電解液に平均分子量3000の低分子量ゼラチン15ppm、ヒドロキシエチルセルロ−ス3ppm、3−メルカプト−1−プロパンスルホン酸ナトリウム1ppmを添加し、電解液温度40℃、流速0.2m/分、電流密度50A/dm2の条件で、厚さ:12μm、エッチングする面の表面粗さRz:1.24μmの電解銅箔を製箔した。得られた銅箔は粒状晶をもち、エッチングする面から2μmまでの範囲(エッチング領域)の結晶粒径は平均で0.5μm、この範囲の結晶粒径1μm以上のものは12%であった。
電解液として、銅90g/L 、硫酸100g/L 、塩素イオン20ppm、加水分解したニカワ300ppmを含む電解液に更に加水分解前のニカワを2ppm添加したものを使用し、液温度55℃、電流密度は55A/dm2 の条件で、厚さ:12μm、表面粗さRz:2.1μmの柱状晶の電解銅箔を製箔した。
元箔1を使用し、化学エッチングを行なった。
化学エッチングはエッチング液としてメック社製CZ8101を用い、スプレー式で行った。処理時間:1分、その後Ni:0.1mg/dm2、Zn:0.1mg/dm2、Cr:0.1mg/dm2を付着し、最表層にシランカップリング剤を付着した。
上記で得られた表面粗化処理銅箔を液晶ポリマーフィルム及びポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムにプレスして貼り付け、ピール強度を確認した。
また、ボイドの確認は、表面粗化処理銅箔の表面処理を行った面に錫めっき(粗化処理面に拡散する低融点金属含有導電性ペーストの低融点金属100%に相当する)を行ない、これを320℃にて加熱して断面観察を行った。
元箔2を使用し、化学エッチングを行なった。
化学エッチングはエッチング液としてメック社製CZ8101を用い、スプレー式で行った。処理時間:2分その後Ni0.1mg/dm2、Zn0.1mg/dm2、Cr0.1mg/dm2を付着し、最表層にシランカップリング剤を付着した。上記で得られた粗化処理銅箔を液晶ポリマーフィルム及びポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムにプレスで貼り付けピール強度を確認した。
また、ボイドの確認は、表面粗化処理銅箔の表面処理を行った面に錫めっき(粗化処理面に拡散する低融点金属含有導電性ペーストの低融点金属100%に相当する)を行ない、これを320℃にて加熱して断面観察を行った。
元箔1を使用し、電解エッチングを行なった。
エッチング液 硫酸100g/L、平均分子量3000の低分子量ゼラチン15ppm、ヒドロキシエチルセルロ−ス5ppm、3−メルカプト−1−プロパンスルホン酸ナトリウム1ppmを添加し、電流密度50A/dm2、処理時間:15秒行い、その後Ni:0.1mg/dm2、Zn:0.1mg/dm2、Cr:0.1mg/dm2を付着し、最表層にシランカップリング剤を付着した。上記で得られた粗化処理銅箔を液晶ポリマーフィルム及びポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムにプレスで貼り付けピール強度を確認した。
また、ボイドの確認は、表面粗化処理銅箔の表面処理を行った面に錫めっき(粗化処理面に拡散する低融点金属含有導電性ペーストの低融点金属100%に相当する)を行ない、これを320℃にて加熱して断面観察を行った。
元箔1を150℃、5時間加熱処理した。加熱後の箔のエッチングする面から2μmまでの範囲(エッチング領域)の結晶粒径は、平均で0.6μm、この範囲の1μm以上の結晶粒は28%であった。この加熱処理箔に化学エッチングを施した。エッチング液としてメック社製CZ8101を用い、スプレー式で行った。処理時間は1分。その後Ni:0.1mg/dm2 Zn:0.1mg/dm2、Cr:0.1mg/dm2を付着し、最表層にシランカップリング剤を付着した。上記で得られた表面粗化処理銅箔を液晶ポリマーフィルム及びポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムにプレスで貼り付けピール強度を確認した。
また、ボイドの確認は、表面粗化処理銅箔の表面処理を行った面に錫めっき(粗化処理面に拡散する低融点金属含有導電性ペーストの低融点金属100%に相当する)を行ない、これを320℃にて加熱して断面観察を行った。
元箔1を150℃、5時間加熱処理した。加熱後の箔のエッチングする面から2μmまでの範囲(エッチング領域)の結晶粒径は、平均で0.6μm、この範囲の1μm以上の結晶粒は28%であった。この加熱処理箔に電解エッチングを施した。エッチング液は硫酸100g/L、平均分子量3000の低分子量ゼラチン15ppm、ヒドロキシエチルセルロ−ス5ppm、3−メルカプト−1−プロパンスルホン酸ナトリウム1ppmを添加し、電流密度:50A/dm2、処理時間:15秒行い、その後Ni:0.1mg/dm2、Zn:0.1mg/dm2、Cr:0.1mg/dm2を付着し、最表層にシランカップリング剤を付着した。上記で得られた表面粗化処理銅箔を液晶ポリマーフィルム及びポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムにプレスで貼り付けピール強度を確認した。
また、ボイドの確認は、表面粗化処理銅箔の表面処理を行った面に錫めっき(粗化処理面に拡散する低融点金属含有導電性ペーストの低融点金属100%に相当する)を行ない、これを320℃にて加熱して断面観察を行った。
元箔1を180℃、5時間加熱処理した。加熱後の箔のエッチングする面から2μmまでの範囲(エッチング領域)の結晶粒径は、平均で0.75μm、この範囲の1μm以上の結晶粒は35%であった。この加熱後の箔に電解エッチングを施した。エッチング液は硫酸100g/L、平均分子量3000の低分子量ゼラチン15ppm、ヒドロキシエチルセルロ−ス5ppm、3−メルカプト−1−プロパンスルホン酸ナトリウム1ppmを添加し、電流密度50A/dm2、処理時間:17秒行い、更に下記めっき条件1、2により粗化量が75mg/dm2になるように粗化処理を行った。
めっき条件1
硫酸銅(Cu金属として) 1〜 10g/dm3
硫酸 30〜100g/dm3
モリブデン酸アンモニウム(Mo金属として) 0.1〜5.0g/dm3
電流密度 10〜60A/dm2
通電時間 1秒〜45秒
浴温 20〜60℃
・めっき条件2
硫酸銅(Cu金属として) 20〜70g/dm3
硫酸 30〜100g/dm3
電流密度 5〜45A/dm2
通電時間 1秒〜1分
浴温 20℃〜60℃
また、ボイドの確認は、表面粗化処理銅箔の表面処理を行った面に錫めっき(粗化処理面に拡散する低融点金属含有導電性ペーストの低融点金属100%に相当する)を行ない、これを320℃にて加熱して断面観察を行った。
元箔1上にNi:0.1mg/dm2、Zn:0.1mg/dm2、Cr:0.1mg/dm2を付着し、最表層にシランカップリング剤を付着した。得られた粗化処理銅箔を液晶ポリマーフィルム及びポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムにプレスで貼り付けピール強度を確認した。
また、ボイドの確認は、表面粗化処理銅箔の表面処理を行った面に錫めっき(粗化処理面に拡散する低融点金属含有導電性ペーストの低融点金属100%に相当する)を行ない、これを320℃にて加熱して断面観察を行った。
元箔2上にNi:0.1mg/dm2、Zn:0.1mg/dm2、Cr:0.1mg/dm2を付着し、最表層にシランカップリング剤を付着した。得られた粗化処理銅箔を液晶ポリマーフィルム及びポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムにプレスで貼り付けピール強度を確認した。
また、ボイドの確認は、表面粗化処理銅箔の表面処理を行った面に錫めっき(粗化処理面に拡散する低融点金属含有導電性ペーストの低融点金属100%に相当する)を行ない、これを320℃にて加熱して断面観察を行った。
硫酸銅五水和物350g/L、硫酸80g/L、塩素イオン35ppmを含む硫酸酸性硫酸銅電解液に平均分子量3000の低分子量ゼラチン15ppm、ヒドロキシエチルセルロ−ス3ppm、3−メルカプト−1−プロパンスルホン酸ナトリウム1ppmを添加し、電解液温度50℃、流速0.2m/分、電流密度20A/dm2の条件で、厚さ:12μm、エッチングする面の表面粗さRz:1.24μmの電解銅箔は製箔した。得られた銅箔は粒状晶をもち、エッチングする面から2μmまでの範囲(エッチング領域)の結晶粒径は、平均で0.2μm、この範囲の1μm以上の結晶粒は5%であった。
化学エッチングはエッチング液としてメック社製CZ8101を用い、スプレー式で行った。処理時間:2分。その後Ni:0.1mg/dm2、Zn:0.1mg/dm2、Cr:0.1mg/dm2を付着し、最表層にシランカップリング剤を付着した。得られた粗化処理銅箔を液晶ポリマーフィルム及びポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムにプレスで貼り付けピール強度を確認した。
また、ボイドの確認は、表面粗化処理銅箔の表面処理を行った面に錫めっき(粗化処理面に拡散する低融点金属含有導電性ペーストの低融点金属100%に相当する)を行ない、これを320℃にて加熱して断面観察を行った。
硫酸銅五水和物350g/L、硫酸80g/L、塩素イオン35ppmを含む硫酸酸性硫酸銅電解液に平均分子量3000の低分子量ゼラチン15ppm、ヒドロキシエチルセルロ−ス3ppm、3−メルカプト−1−プロパンスルホン酸ナトリウム1ppmを添加し、電解液温度50℃、流速0.2m/分、電流密度20A/dm2の条件で、厚:12μm、エッチングする面の表面粗さRz:1.24μmの電解銅箔は製箔した。得られた銅箔は粒状晶をもち、エッチングする面から2μmまでの範囲(エッチング領域)の結晶粒径は、平均で0.2μm、この範囲の1μm以上の結晶粒は5%であった。
電解エッチングは、エッチング液として硫酸100g/L、平均分子量3000の低分子量ゼラチン15ppm、ヒドロキシエチルセルロ−ス5ppm、3−メルカプト−1−プロパンスルホン酸ナトリウム1ppmを添加し、電流密度:50A/dm2、処理時間:15秒行い、その後Ni:0.1mg/dm2、Zn:0.1mg/dm2、Cr:0.1mg/dm2を付着し、最表層にシランカップリング剤を付着した。得られた粗化処理銅箔を液晶ポリマーフィルム及びポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムにプレスで貼り付けピール強度を確認した。
また、ボイドの確認は、表面粗化処理銅箔の表面処理を行った面に錫めっき(粗化処理面に拡散する低融点金属含有導電性ペーストの低融点金属100%に相当する)を行ない、これを320℃にて加熱して断面観察を行った。
元箔1に、粗化粒子を189mg/dm2付着させる粗化処理を行い、表面粗さRz2.3μmにした後、その後、Ni:0.1mg/dm2、Zn:0.1mg/dm2、Cr:0.1mg/dm2を付着し、最表層にシランカップリング剤を付着した。得られた粗化処理銅箔を液晶ポリマーフィルム及びポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムにプレスで貼り付けピール強度を確認した。
また、ボイドの確認は、表面粗化処理銅箔の表面処理を行った面に錫めっき(粗化処理面に拡散する低融点金属含有導電性ペーストの低融点金属100%に相当する)を行ない、これを320℃にて加熱して断面観察を行った。
〔液晶ポリマー〕
実施例及び比較例で作成した表面粗化処理銅箔に、液晶ポリマーフィルムを積層し、280℃で一定圧力をかけ、10分間保持した後冷却して貼り付け、ピール強度を測定した。
実施例及び比較例で作成した粗化処理銅箔に、ポリエーテルエーテルケトン樹脂フィルムを積層し、205℃で一定圧力をかけ、10分間保持した後冷却して貼り付け、ピール強度を測定した。
この様にして得られた、フィルムと表面粗化処理箔とのピール強度を測定した。ピール強度の測定は、JIS・C6471に準じ、180度方向に引き剥がして行った。その結果を表1に示す。
各実施例と、実施例と同等のピール強度を有する比較例5につきボイドの発生状況を確認し、その結果を表1に示す。
また、結晶粒の大きさがある一定の値を保ち、あるいは加熱処理により均一にした粒状晶銅箔は、ピール強度が強く、ファインパターンを形成する積層回路基板用銅箔として優れたものであり、かかる銅箔を使用することにより、優れた積層回路基板を提供することができる。
Claims (9)
- 少なくとも片面の表面粗さが0.1μm〜5μmの銅または銅合金元箔の前記表面をエッチングによる粗化処理で高さ0.3μm以上の突起物が略均一に分布し、表面粗さRzが0.5〜10μmとした粗化処理銅箔と、樹脂基板に穿設した貫通孔に低融点金属を含有する導電性ペーストを充填した基板とを積層した積層回路基板。
- 前記銅または銅合金元箔が電解箔であることを特徴とする請求項1に記載の積層回路基板。
- 上記銅または銅合金元箔の少なくともエッチングする方の表面が粒状晶であることを特徴とする請求項1に記載の積層回路基板。
- 前記エッチングは、化学エッチングであることを特徴とする請求項1に記載の積層回路基板。
- 前記エッチングは、電解エッチングであることを特徴とする請求項1に記載の積層回路基板。
- 少なくとも片面が粒状晶であり、表面粗さが0.1μm〜5μmであり、該表面から少なくとも深さXまでの領域の平均粒径が0.3μm以上である銅または銅合金元箔を、該元箔表面を深さXまでの領域以内をエッチングにより高さ0.3μm以上の突起物が略均一に分布し、表面粗さRzが0.5〜10μmとする粗化処理を施し、該粗化処理銅箔と、樹脂基板に穿設した貫通孔に低融点金属を含有する導電性ペーストを充填した基板とを積層する積層回路基板の製造方法。
- 上記銅または銅合金元箔に加熱処理を施し、少なくともエッチングする方の粒状晶表面を、該表面から少なくとも深さXまでの領域を平均粒径0.3μm以上とし、該加熱処理元箔に粗化処理を施し粗化処理銅箔とすることを特徴とする請求項6に記載の積層回路基板の製造方法。
- 前記エッチングは、化学エッチングであることを特徴とする請求項6に記載の積層回路基板の製造方法。
- 前記エッチングは、電解エッチングであることを特徴とする請求項6に記載の積層回路基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005085251A JP4593331B2 (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | 積層回路基板とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005085251A JP4593331B2 (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | 積層回路基板とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006269706A true JP2006269706A (ja) | 2006-10-05 |
JP4593331B2 JP4593331B2 (ja) | 2010-12-08 |
Family
ID=37205354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005085251A Expired - Lifetime JP4593331B2 (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | 積層回路基板とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4593331B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008127618A (ja) * | 2006-11-20 | 2008-06-05 | Furukawa Circuit Foil Kk | 交流給電による銅箔の表面処理方法 |
JP2008144232A (ja) * | 2006-12-11 | 2008-06-26 | Fukuda Metal Foil & Powder Co Ltd | 銅箔の粗面化処理方法 |
JP2008182222A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-08-07 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | 可撓性プリント配線基板および半導体装置 |
CN116516425A (zh) * | 2023-05-17 | 2023-08-01 | 安徽铜冠铜箔集团股份有限公司 | 一种电解高阶通讯用极低轮廓电子铜箔的制作方法及应用 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08158027A (ja) * | 1994-12-05 | 1996-06-18 | Nippon Foil Mfg Co Ltd | 圧延銅箔の焼鈍方法 |
JP2001024328A (ja) * | 1999-07-05 | 2001-01-26 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 多層配線板 |
JP2002217510A (ja) * | 2001-01-15 | 2002-08-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 基板の接続構造とその製造方法 |
JP2003110243A (ja) * | 2000-12-26 | 2003-04-11 | Denso Corp | プリント基板およびその製造方法 |
JP2003152333A (ja) * | 2001-11-12 | 2003-05-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 回路基板およびその製造方法 |
JP2004152904A (ja) * | 2002-10-29 | 2004-05-27 | Kyocera Corp | 電解銅箔、電解銅箔付きフィルム及び多層配線基板と、その製造方法 |
-
2005
- 2005-03-24 JP JP2005085251A patent/JP4593331B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08158027A (ja) * | 1994-12-05 | 1996-06-18 | Nippon Foil Mfg Co Ltd | 圧延銅箔の焼鈍方法 |
JP2001024328A (ja) * | 1999-07-05 | 2001-01-26 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 多層配線板 |
JP2003110243A (ja) * | 2000-12-26 | 2003-04-11 | Denso Corp | プリント基板およびその製造方法 |
JP2002217510A (ja) * | 2001-01-15 | 2002-08-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 基板の接続構造とその製造方法 |
JP2003152333A (ja) * | 2001-11-12 | 2003-05-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 回路基板およびその製造方法 |
JP2004152904A (ja) * | 2002-10-29 | 2004-05-27 | Kyocera Corp | 電解銅箔、電解銅箔付きフィルム及び多層配線基板と、その製造方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008127618A (ja) * | 2006-11-20 | 2008-06-05 | Furukawa Circuit Foil Kk | 交流給電による銅箔の表面処理方法 |
JP2008144232A (ja) * | 2006-12-11 | 2008-06-26 | Fukuda Metal Foil & Powder Co Ltd | 銅箔の粗面化処理方法 |
JP2008182222A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-08-07 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | 可撓性プリント配線基板および半導体装置 |
CN116516425A (zh) * | 2023-05-17 | 2023-08-01 | 安徽铜冠铜箔集团股份有限公司 | 一种电解高阶通讯用极低轮廓电子铜箔的制作方法及应用 |
CN116516425B (zh) * | 2023-05-17 | 2023-12-19 | 安徽铜冠铜箔集团股份有限公司 | 一种电解高阶通讯用极低轮廓电子铜箔的制作方法及应用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4593331B2 (ja) | 2010-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3977790B2 (ja) | キャリア付き極薄銅箔の製造方法、及び該製造方法で製造された極薄銅箔、該極薄銅箔を使用したプリント配線板、多層プリント配線板、チップオンフィルム用配線基板 | |
CN101809206B (zh) | 印刷电路用铜箔及覆铜箔层压板 | |
JP5275701B2 (ja) | プリント配線基板用アルミニウム材及びその製造方法 | |
US6893742B2 (en) | Copper foil with low profile bond enhancement | |
WO2011090175A1 (ja) | 粗化処理銅箔、その製造方法、銅張積層板及びプリント配線板 | |
KR20060052031A (ko) | 표면 처리 동박 및 회로 기판 | |
JP2007186797A (ja) | キャリア付き極薄銅箔の製造方法、及び該製造方法で製造された極薄銅箔、該極薄銅箔を使用したプリント配線板、多層プリント配線板、チップオンフィルム用配線基板 | |
EP1133220B1 (en) | Copper foil with low profile bond enhancement | |
WO2010093009A1 (ja) | 金属箔およびその製造方法,絶縁基板,配線基板 | |
US6569543B2 (en) | Copper foil with low profile bond enahncement | |
JP2004263300A (ja) | ファインパターンプリント配線用銅箔とその製造方法 | |
CN111902570A (zh) | 表面处理铜箔、覆铜层叠板及印刷电路板的制造方法 | |
JP5075099B2 (ja) | 表面処理銅箔及びその表面処理方法、並びに積層回路基板 | |
WO1996025838A1 (fr) | Feuille de cuivre pour circuit imprime multicouche a haute densite | |
JP5281732B2 (ja) | アルミニウム材又はアルミニウム合金材の表面加工方法及び該方法により加工された表面を有するアルミニウム材又はアルミニウム合金材 | |
JP2004263296A (ja) | ファインパターンプリント配線用銅箔とその製造方法 | |
JP4593331B2 (ja) | 積層回路基板とその製造方法 | |
JP4609850B2 (ja) | 積層回路基板 | |
JP2004131836A (ja) | キャリア箔付電解銅箔並びにその製造方法及びそのキャリア箔付電解銅箔を用いた銅張積層板 | |
WO2022215330A1 (ja) | 表面処理銅箔及び該表面処理銅箔を用いた銅張積層板並びにプリント配線板 | |
JP3953252B2 (ja) | クロメート系防錆膜の除去方法および配線基板の製造方法 | |
JP4391437B2 (ja) | 積層回路基板、積層回路基板用表面処理銅箔及び表面処理銅箔 | |
JP2927968B2 (ja) | 高密度多層プリント回路内層用銅箔および該銅箔を内層回路用に用いた高密度多層プリント回路基板 | |
JP4471795B2 (ja) | 電解銅箔の製造方法およびプリント配線板 | |
JP4776217B2 (ja) | 銅メタライズド積層板及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071029 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20090213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100309 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100430 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100824 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100915 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4593331 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |