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JP2006252767A - ディスク装置及びディスク制御方法 - Google Patents

ディスク装置及びディスク制御方法 Download PDF

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JP2006252767A JP2006137676A JP2006137676A JP2006252767A JP 2006252767 A JP2006252767 A JP 2006252767A JP 2006137676 A JP2006137676 A JP 2006137676A JP 2006137676 A JP2006137676 A JP 2006137676A JP 2006252767 A JP2006252767 A JP 2006252767A
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Abstract

【課題】ディスクの偏心量に応じてディスクの回転速度を制御する。
【解決手段】ディスク状記録媒体に対して対物レンズを介してレーザ光を照射し、ディスク状記録媒体の記録面に前記レーザ光を集光させるように前記対物レンズのフォーカス制御を行うことにより信号の再生又は記録を行うディスク装置であって、ディスク状記録媒体を回転させる回転制御手段と、ディスク状記録媒体の半径方向における対物レンズの視野の基準位置に対する変移量を検出する変移量検出手段と、検出された変移量を用いてディスク状記録媒体の偏芯量を検出する偏芯量検出手段と、を有し、偏芯量検出手段は、ディスク状記録媒体を、回転制御手段によってディスク装置の仕様の上限とされる回転速度で回転させた状態で前記偏芯量を検出し、回転制御手段は、検出された偏芯量に応じて回転速度を制御し、検出された偏芯量が基準値を超える場合には、回転数を落とすように制御するように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディスクの偏芯又は偏重心を検出して、偏芯量、偏重心量に応じてディスクの回転速度を制御することができるディスク装置及びディスク制御方法に関するものである。
最近では例えばパーソナルコンピュータなどに用いられる各種データやプログラムなどの記録媒体として、CD−ROMなどのディスク状の記録媒体(以下、ディスクという)が知られている。このようなディスクはディスクドライブ装置に装填された後に所定の速度で回転駆動されたうえで、光学ピックアップによって信号面に記録されているデータなどの読み出しが行なわれる。
ところで、前記CD−ROMに記録されているデータなどの読み出しを行なう場合に、読みだしの効率を向上することを目的として、ディスクを標準速度(1倍速)よりも高速で回転させることができるディスクドライブ装置が知られている。このようなディスクドライブ装置ではディスクの回転速度を標準速度(200〜500rpm程度)に対して、例えば4倍速、6倍速、8倍速などといった高速回転とすることによって、再生データの転送レートを高めることによりデータの読みだし効率の向上を図っている。
このように、データの読みだし時のディスクの回転数を高くすることによって読みだし効率を向上しているが、高速回転を行なう場合に、ディスクの偏芯や偏重心が機器の動作などに物理的な影響を与える場合がある。
ここで、偏芯とは、物理的にディスクのセンターホール中心が重心位置と一致しているが、センターホール中心がトラック(放射状、又は同心円状)の中心と一致していないことをいうものとされる。また、偏重心とは、物理的にディスクのセンターホールがトラックの中心と一致しているが、センターホールの位置がディスクの重心位置と一致していないことをいうものとされる。なお、本明細書では上述の偏芯及び偏重心を一括して、偏心ということとする。
偏心が発生する要因としては、例えばプレス加工などによって行なわれるディスクの製造時の精度誤差や、また、ディスクをディスクドライブ装置に装填する際のセンターホールに対するチャッキングの誤差などが挙げられる。さらに、例えばディスク管理などを行なうために、ディスクのレーベル面に管理番号などが示されているシールを貼り付けた場合も、このシールによって重心がずれて偏心が発生する場合がある。
偏心した状態で、先に述べたようにディスクを高速回転させる場合、例えばある程度以上の高速になると、その回転速度に対応した周波数の自励振動が発生してくる。この振動は、偏心量とディスク回転数に比例しており、高速でディスクを回転駆動しているディスクドライブ装置に対して、次に述べるような物理的な影響を及ぼすことになる。
まず、ディスクがディスクドライブ装置に装填されてチャッキングされると、その内周側のトラックに記録されているTOC(Table Of Contents )を読み出すために、ディスクドライブ装置において、所定の回転速度(例えば4倍速、6倍速、8倍速など)で回転を開始するが、この時点で偏心が有ると振動が発生する。
この振動がディスクドライブ装置の外部に伝達されると、例えば振動周期に応じた振動音などが発生する場合が有り、ユーザに対して不快感を与えることになる。また、振動の程度によってはトラッキングサーボが追従できなくなる場合があり、このためディスクからのデータの読み出しが困難となり、読み出しエラーが発生しやすくなってしまう。これによってエラー処理のリトライが頻繁に行なわれると、正常なデータ読みだし動作に移行するのに時間がかかることになる。
さらに、偏心量が著しく大きく、これに伴って振動量も相当に大きくなったような状態では、この振動自体の作用によってドライブ装置やディスク自体が破損してしまう場合がある。
また、ディスクドライブ装置がコンピュータ装置の筐体内に配置されている場合、例えばハードディスクドライブなどの他の周辺機器に振動が伝わると、この振動の影響によりこれらの周辺機器が正常に動作しなくなる場合がある。
本発明はこのような問題点を解決するために、ディスク状記録媒体に対して対物レンズを介してレーザ光を照射し、前記ディスク状記録媒体の記録面に前記レーザ光を集光させるように前記対物レンズのフォーカス制御を行うことにより信号の再生又は記録を行うディスク装置であって、前記ディスク状記録媒体を回転させる回転制御手段と、前記ディスク状記録媒体の半径方向における前記対物レンズの視野の基準位置に対する変移量を検出する変移量検出手段と、前記検出された変移量を用いて前記ディスク状記録媒体の偏芯量を検出する偏芯量検出手段と、を有し、前記偏芯量検出手段は、前記ディスク状記録媒体を、前記回転制御手段によって前記ディスク装置の仕様の上限とされる回転速度で回転させた状態で前記偏芯量を検出し、前記回転制御手段は、前記検出された偏芯量に応じて回転速度を制御し、前記検出された偏芯量が基準値を超える場合には、回転数を落とすように制御するようにディスク装置を構成する。
本発明によれば、ディスクがチャッキングされた状態での偏心量を検出して、この偏心量に応じて、記録再生時のディスクの回転倍速を設定するようにしているので、偏心による振動を低減することができる。
以上、説明したように本発明のディスク装置は、ディスクを回転させた場合に発生する振動により、光学ピックアップの対物レンズの変移量からディスクの偏心量を検出して、この偏心量に応じた所定倍速度でスピンドルモータの回転制御を行なうことができる。したがって、偏心による振動を最小限に抑制することができるので、データの読み出し精度を安定させることができる。
また、偏心量の検出は加速度センサなどの偏心検出手段を備えずに行なうことができるので、省スペース化及びコストダウンを図ることができる。
さらに振動が低減されることによってデータの読みだし精度が向上され、これにより読み出しエラー発生の確率が低くなり、不要なリトライ処理を行なわずに、適正な再生動作を継続させることができる。
また、不要な振動を抑制することができることから、ディスク装置やディスク自体の破損も防止されることになる。
以下、本発明のディスク装置及びディスク制御方法の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態のディスクドライブ装置の要部の構成を示すブロック図である。本実施の形態のディスクドライブ装置はディスクとして例えばCD−ROMに対応しているものとして説明する。
この図に示されているディスクDは、図示されていないローディング機構によってディスクドライブ装置に装填されると、ターンテーブル7に載せられてセンターホールHDがチャッキング機構7aによってチャッキングされる。そして、再生動作時においてスピンドルモータ6によって一定線速度(CLV)で回転駆動され、光学ピックアップ1によってディスクDの信号面に記録されているデータの読み出しが行われる。
光学ピックアップ1は、レーザ光の光源となるレーザダイオード4と、偏向ビームスプリッタや対物レンズ2からなる光学系、及びディスクDに反射したレーザ光を検出するためのフォトディテクタ5等が備えられて構成されている。ここで、対物レンズ2は、二軸機構3によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に支持されている。
また、光ピックアップ1には対物レンズ2のトラッキング方向の視野位置を検出する中点センサ20が設けられている。この中点センサ20は検出された対物レンズ2の視野位置が、中点とされる基準位置(二軸機構3を少なくとも駆動させないときにトラッキング方向において得られる対物レンズ2の位置に相当する)に対してどれだけ変移しているかを示す中点エラー信号Cenを生成することができるようにされている。
なお、中点センサ20については後で詳しく説明する。
当該ディスクドライブ装置の再生動作によって、ディスクDから反射されたレーザ光はフォトディテクタ5によって受光電流として検出される。そして、この受光電流をディスクDから読み出した情報信号としてRFアンプ9に対して出力する。
RFアンプ9は、電流−電圧変換回路、増幅回路、マトリクス演算回路(RFマトリクスアンプ)等を備え、フォトディテクタ5からの信号に基づいて必要な信号を生成する。例えば再生データである再生RF信号、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TE、及びフォーカスサーチ時において対物レンズ2のフォーカス引き込み可能範囲を示すFOK信号などを生成する。
RFアンプ9で生成された各種信号は、2値化回路11、サーボプロセッサ14に供給される。即ちRFアンプ9からの再生RF信号は2値化回路11へ、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサーボプロセッサ14に供給される。
RFアンプ9で得られた再生RF信号は2値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM+信号(8−16変調信号)とされ、デコーダ12に供給される。
デコーダ12はEFM信号をPLLに入力して得られる再生クロックを利用してEFM信号のデコード(EFM復調、エラー訂正、及びCD−ROMデコードなど)を行なう。ここでデコードされたデータはインターフェース部13を介して図示していないホストコンピュータなどに供給される。さらに、EFM信号に同期した再生クロックからディスク回転速度情報を得る。
このディスク回転速度情報は光学ピックアップ1から出力されるレーザスポットとトラックの相対速度とされるが、このディスク回転速度情報はサーボプロセッサ14に供給されスピンドルエラー信号SPEを生成するために利用される。
サーボプロセッサ14で生成されたスピンドルエラー信号SPEはスピンドルモータドライバ17に供給され、ここでスピンドルエラー信号SPEに基づいてスピンドルサーボ信号が生成される。
サーボプロセッサ14はシステムコントローラ10からの指示にしたがって基準速度情報を設定することができるようにされており、ここで設定された基準速度情報とデコーダ12からのディスク回転速度情報を比較してスピンドルエラー信号SPEを生成する。
また、本実施の形態では、この基準速度情報の設定を変えることにより、CLV速度の倍速度設定を可変制御することができる。
サーボプロセッサ14で生成されたスピンドルエラー信号SPEはスピンドルモータドライバ17に供給され、ここでスピンドルエラー信号SPEに基づいてスピンドルサーボ信号が生成される。
サーボプロセッサ14は、RFアンプ9からのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEなどから、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号FDR、トラッキングドライブ信号を生成し、二軸ドライバ16に供給する。
サーボプロセッサ14は、例えばトラッキングエラー信号TEに基づいて生成されるスレッドエラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドドライバ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8を駆動する。スレッド機構8は光学ピックアップ1全体をディスク半径方向に移動させる機構であり、スレッドドライバ15がスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8を駆動することで、光学ピックアップ1の適正なスライド移動が行われる。
サーボプロセッサ14は、光学ピックアップ1におけるレーザダイオード4の発光駆動制御も実行する。レーザダイオード4はレーザドライバ18によってレーザ発光駆動されるのであるが、サーボプロセッサ14は、システムコントローラ10からの指示に基づいて再生時などにおいてレーザ発光を実行すべきレーザドライブ信号を発生させ、レーザドライバ18に供給する。これに応じてレーザドライバ18がレーザダイオード4を発光駆動することになる。
二軸ドライバ16は、例えばフォーカスコイルドライバ16a、及びトラッキングコイルドライバ16bを備えて構成される。フォーカスコイルドライバ16aは、前記フォーカスドライブ信号FDRに基づいて生成した駆動電流を二軸機構3のフォーカスコイルに供給することにより、対物レンズ2をディスク面に対して接離する方向に駆動する。トラッキングドライバ16bは、前記トラッキングドライブ信号に基づいて生成した駆動電流を二軸機構3のトラッキングコイルに供給することで、対物レンズ2をディスク半径方向に沿って駆動する。これによって光学ピックアップ1、RFアンプ9、サーボプロセッサ14、二軸ドライバ16によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
以上のようなサーボ制御及びデコード処理などの各種動作はマイクロコンピュータ等を備えて構成されるシステムコントローラ10により制御される。
例えば再生開始、終了、トラックアクセス、早送り再生、早戻し再生などの動作は、システムコントローラ10がサーボプロセッサ14を介して光学ピックアップ1の動作を制御することで実現される。
また、本実施の形態ではシステムコントローラ10は次に説明するようにして中点センサ20から供給される中点エラー信号Cenに基づいてディスクDの偏心量を検出し、検出した偏心量に基づいてディスクDに対する再生時の駆動回転速度として所定の倍速度を設定する制御を行なう。
そこで、本実施の形態としてのディスクDの偏心量の検出方法について説明する。
中点センサ20についての具体的な図示は省略するが、対物レンズ2のトラッキング方向の動きに連動するようにして取り付けられた細板と、対物レンズ2がトラッキングコイルにより駆動されていない状態とされる、トラッキング方向における中立位置(中点)に対して設けられ、上記細板に対して発光を行なうようにされている発光ダイオード素子と、上記細板を境界として分割された上記発光ダイオード素子の光を受光するフォトディテクタ、及び上記フォトディテクタにて検出される分割光の光量差を検出する差動アンプなどを備えて構成されるものである。この場合、上記フォトディテクタにて検出される分割光の光量差が対物レンズ2の中立位置に対する変移量を示すことになるので、上記差動アンプの出力信号が中点エラー信号Cenとされることになる。
このような中点センサ20は、例えば光磁気ディスクなどに対応するディスクドライブ装置の光学ピックアップに備えられたものが一般的にはよく知られている。中点センサ20本来の用途としては各種挙げられるのであるが、一例として、シーク時において対物レンズ2が不用意にトラッキング方向に振動しないようにその位置を規定するための制御を行う際に中点センサ20を用いることが知られている。シーク時の対物レンズ2の位置としては、例えばシーク後のデータ読み出し動作を考慮すると上記中立位置にあることが要求される。そこで、シーク中の対物レンズ2のトラッキング方向における位置状態を中点センサ20により監視して、この中点センサ20から出力される検出信号に基づいて、対物レンズ20が中立位置にて規定されるようにトラッキングドライバに対する制御を行うようにされる。
本実施の形態では、上述のように本来は他の目的のために設けられている中点センサ20から得られる検出信号を中点エラー信号Cenとして利用して、次に説明するようにディスクDの偏心量を検出し、この偏心量の応じて例えば再生時のディスクDの回転駆動速度を可変設定するように構成されるものである。
中点センサ20による偏心量の検出方法としては、例えばディスクDの装填後、少なくとも二軸機構3におけるトラッキングコイルにドライブ電流を印加しない(非制御のフリー状態のもとでトラッキング方向の中立位置にある)状態のもとで、例えばディスクDを当該ディスクドライブ装置の仕様の上限とされる回転速度で回転させる。そして、ディスクDの偏心によりディスクドライブ装置に発生した振動によって対物レンズ2が振動した場合、対物レンズ2は上記中立位置から変移する状態が得られることになる。この変移状態がフォトディテクタによって分割光量の差として検出されることになる。すなわち、ディスクDの偏心により発生した振動による対物レンズ2の変移量(物理的な振幅幅)に応じた振幅レベルを有する中点エラー信号Cenが得られることになる。
したがってディスクDの偏心量が大きく、この偏心量に応じてディスクドライブ装置に比較的大きい振動が発生した場合は、対物レンズ2も大きく振動して前記基準位置から大きく変移することになり、比較的大きな振幅として中点エラー信号Cenが検出される。また偏心量が小さく、この偏心量に応じてディスクドライブ装置に比較的小さい振動が発生した場合は、対物レンズ2は小さく振動して前記基準位置から小さく変移することになり、比較的小さな振幅として中点エラー信号Cenが検出される。
このようにして中点センサ20で検出された中点エラー信号Cenはシステムコントローラ10に供給される。そしてシステムコントローラ10では、中点エラー信号Cenに基づいて判別されるディスクDの偏心量に対応して、ディスクドライブ装置に振動が発生しない回転速度でディスクDを回転させるように制御する。
次に、図2のフローチャートにしたがい、中点センサ20により偏心量を検出してディスクDの回転速度の制御を行なう場合のシステムコントローラ10の処理の流れを説明する。
ディスクドライブ装置にディスクDが装填され、チャッキング機構7aによってチャッキングされると、まず、サーボプロセッサ14、スピンドルモータドライバ17を介してスピンドルモータ6を制御しディスクDを回転させ、ディスクDが当該ディスクドライブ装置の仕様の例えば上限とされる回転速度(例えば4倍速、6倍速、8倍速など)で回転するように制御する(S001)。これにより、ディスクDに偏心があった場合は偏心量に伴った振動が起きる。ここでディスクDの回転速度を当該ディスクドライブ装置の仕様の例えば上限まで上げるのは、通常の使用時に発生する振動量を検出するためとされる。ただし、ステップS001で制御される回転速度は、仕様の上限とされないまでも、少なくとも偏心に伴う振動が確実に検出することができる速度としても良い。
このようにして、ディスクDの回転速度を仕様の上限速度で回転させたもとで、中点センサ20で検出された中点エラー信号Cenを取り込んで(S002)、この中点エラー信号Cenの値が偏心量検出用に設定されているしきい値よりも大きいか否かを判別する(S003)。なお、このとき得られる中点エラー信号Cenは、対物レンズ2の振幅に応じてそのレベルが可変の信号である。そこで、しきい値と比較すべき中点エラー信号のレベル値としては、例えば中点エラー信号Cenのピークレベルの所定期間の平均値を利用することなどが考えられる。ここで、中点エラー信号Cenがしきい値よりも大きいと判別した場合は、ディスクDを偏心ディスクであると判定し(S004)、ディスクDの回転速度を所定の速度に下げる制御を行なう(S005)。
そして、ディスクDの回転速度を下げた後、光学ピックアップ1のレーザダイオード4を発光させ(S006)、フォーカスサーボループをオンにするように制御する(S007)。ここで、フォーカスサーボループをオンにする条件としては、RFアンプ9から得られるFOK信号及びジャストフォーカス状態とされるフォーカスエラー信号FEのゼロクロス点の両方が検出された場合とする。フォーカスサーボループをオンにした後に、さらに、トラッキングサーボループをオンとする(S008)。
また、ステップS003で中点エラー信号Cenがしきい値よりも小さいと判別した場合は、ディスクDを偏心ディスクではないとみなす判定を行ない(S009)、ステップS001で設定したディスクDの回転速度を維持するように制御して、ステップS006に進む。
このように、中点センサ20を用いた場合、ディスクDを回転させ、トラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループをオンにする前の状態で偏心量の検出を行なうことができるので、比較的短時間で偏心量を検出することができる。 また、ディスクDの偏心を検出した場合、サーボ動作を行なう前の段階で回転速度を下げる制御を行なうことができるようになる。これにより、偏心が検出された場合でも、ディスクDの回転速度を下げて振動を抑制した状態でトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループをオンにすることができるので、安定したサーボ引き込みを行なうことができるようになる。
なお、たとえ振動があったとしても、それが比較的小さな偏心が検出された場合において、ユーザに不快感を与えたりディスクドライブ装置自体に影響を及ぼしてデータの読みだしなどの精度が低下するようなことが無い程度のものであれば、必ずしも回転速度を下げる制御を行なう必要はない。すなわち、ステップS003において偏心量を検出する場合のしきい値としては、回転速度を下げる必要が無いと認定することができる値を設定しておき、偏心量が小さく中点エラー信号Cenがこのしきい値以下であると判別した場合は、ディスクDが偏心していないという判別を行ない、回転速度を下げないように制御すれば良い。
ところで、例えばディスクドライブ装置筐体内の所定の位置に加速度センサを設けて、この加速度センサによって検出される振動量からディスクDの偏心量を検出することが知られている。
この場合、ディスクDの偏心量に応じてディスクドライブ装置に発生する振動によって加速度センサが振動する場合の加速度を検出する。そして、この加速度センサから得られる検出信号の値を偏心量として、ディスクDの回転速度を下げる制御を行なう。
ところが、このような加速度センサを用いる場合は、センサ自体を振動が伝わりやすい位置に実装しなければならず、振動検出に適した位置に配置スペースを設ける必要がある。また加速度センサを用いた場合は他に例えばアンプなども必要になるので、基板上の実装面積を占める割合が大きくなってしまう。
しかし、本実施の形態で説明した中点センサ20は、もともとシーク時の対物レンズ2の位置規定などを目的として光学ピックアップ1と一体的に構成されているもので、新たに配置スペースを設ける必要はない。さらに基板上にアンプなどを構成する必要もないので、省スペース化を実現しつつ偏心量を検出することができる。
上記実施の形態では、中点センサ20において対物レンズ2の変移量に応じて生成される中点エラー信号CenによってディスクDの偏心量を検出する例を説明したが、例えば光ピックアップ1から得られるRF信号から対物レンズ2の変移量を検出することも可能である。
以下、図3乃至図5にしたがい他の実施の形態としてRF信号から中点エラー信号を検出する例を説明する。
図3は、本実施の形態のディスクドライブ装置の要部の構成を示すブロック図であり、図1と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
この図に示すディスクドライブ装置は、光ピックアップ1に図1に示した中点センサ20を備えず、RFアンプ9において生成されるトラッキングエラー信号TEから後述するようにして中点エラー信号Cenを生成して、この中点エラー信号Cenをシステムコントローラ10に供給するようにしている。そしてシステムコントローラ10ではこのようにして得られた中点エラー信号Cenに基づいてディスクDの回転速度の制御を行なうようにしている。
ここで先ず本実施の形態の中点エラー信号Cenの検出方法について説明するが、ここでは、1スポットのプッシュプル方式を採用している場合を前提とする。
図4(a)に示すように、ビームスポットS1が2分割された受光領域E1、F1を有するフォトディテクタ5の中央にあるときは、ビームスポットS1がディスクDのトラックを横切るときフォトディテクタ5上で明暗が現れるので、トラッキングエラー信号TEのゼロクロス点がトラック中心となる。これによりトラッキングエラー信号TEを用いてトラッキングサーボ制御を行うことができる。
ところがプッシュプル方式においては、図4(b)に示すように、ビームスポットS1がフォトディテクタ5の中央からずれて動くとき、つまり対物レンズ2がラジアル方向に駆動されたときなどには、ビームスポットS1の光強度分布がフォトディテクタ5上で移動するため、トラッキングエラー信号TEは周期の遅いうねりとなるオフセット成分OFを有する信号となる。
このようなオフセット成分OFを有するトラッキングエラー信号TEをそのまま利用したのでは、適正なトラッキングサーボ制御を行うことはできない。そこで、例えば図4(b)に示すトラッキングエラー信号TEのオフセット成分OFであるオフセット信号を抽出して、このオフセット信号を利用して、図4(b)に示すトラッキングエラー信号TEの波形に対してキャンセルをかけることによって、図4(a)に示す波形のトラッキングエラー信号TEが得られるようにする事が行われている。
上記オフセット成分OFは、これまでの説明からわかるように、対物レンズ2の視野位置として、中立位置に対するずれ量に相当する。そこで、本実施の形態では、上記オフセット成分OFに相当するオフセット信号を、中点エラー信号Cenとして利用するものである。
図3の構成においては、例えば図4(b)に示すようにして得られるトラッキングエラー信号TEからピーク値をホールドする、あるいはローパスフィルタをかけることによってトラッキングエラー信号TEのエンベロープに相当する低域信号成分を抜き出し、この低域信号成分から直流分を除去することによって上記オフセット信号(図4(b)のオフセット成分OFに相当する信号)を生成するようにされる。このオフセット信号の生成処理はRFアンプ9において行われるものとされる。そして、本実施の形態においては、このオフセット信号を利用して得られる信号を中点エラー信号Cenとしてシステムコントローラ10に出力する。
次に、図5のフローチャートにしたがい、トラッキングエラー信号TEから得られる中点エラー信号Cenに基づいて偏心量を検出してディスクDの回転速度の制御を行なう場合のシステムコントローラ10の処理の流れを説明する。
ディスクドライブ装置にディスクDが装填され、チャッキング機構7aによってチャッキングされるとディスクDを回転させる(S101)。このステップS101においては、上限の回転速度ではなく、フォーカス引き込みが可能とされるのに足る所定回転速度で駆動するように制御を行なえばよい。そして光学ピックアップ1のレーザを発光させ(S102)、フォーカスサーボループをオンにするように制御する(S103)。ここで、まずフォーカスサーボループをオンとしているのは、中点エラー信号を得るためにトラッキングサーボ制御がフリーの状態でのトラッキングエラー信号が必要とされるのであるが、このためには少なくともディスクDに対して対物レンズ2がジャストフォーカスの状態にあることが必要になることに依る。
また、ディスクDの回転速度を上昇させる前にフォーカスサーボループをオンとしているのは安定したフォーカスサーボ引き込みを行なうことができるようにするためである。
フォーカスサーボループをオンにすると、次にディスクDを上限とされる回転速度で回転するように制御する(S104)。これにより、ディスクDに偏心があった場合は偏心量に伴った振動が起きる。なお、ステップS104で制御される回転速度は、先に図2にフローチャートのステップS001で説明した場合と同様に、上限の回転速度とされないまでも、少なくとも偏心に伴う振動が確実に検出することができる速度としても良い。
このようにして、ディスクDの回転速度を上昇させた後、RFアンプ9においてトラッキングエラー信号TEに基づいて生成された中点エラー信号Cenを取り込んで(S105)、この中点エラー信号Cenが偏心量検出用に設定されているしきい値よりも大きいか否かを判別する(S106)。ここで、中点エラー信号Cenがしきい値よりも大きいと判別した場合は、ディスクDを偏心ディスクであると判定し(S107)、ディスクDの回転速度を所定の速度に下げる制御を行なう(S108)。この場合、先述したように中点エラー信号Cenの値、すなわち偏心量に応じて回転速度を下げる度合いを設定するようにしても良い。そしてトラッキングサーボループをオンとする(S109)。
また、ステップS106で中点エラー信号Cenがしきい値よりも小さいと判別した場合は、ディスクDを偏心ディスクではないとみなす判定を行ない(S110)、ステップS104で設定したディスクDの回転速度を維持するように制御してトラッキングサーボをオンとする(S109)。
このように、トラッキングエラー信号TEのオフセット成分OFに基づいて中点エラー信号Cenを得ることができるので、中点センサ20が設けられていない光学ピックアップを有して構成されているディスクドライブ装置においても、偏心量を検出することができる。
なお、以上説明した実施の形態及び他の実施の形態では、図2、図4で説明したフローチャートにおいて、ステップS005、ステップS108で検出された偏心量に応じて回転速度を下げるように制御する例を説明したが、例えばディスクドライブ装置において再生されているオーディオCD、CD−ROMなどのディスクDの種類、及び偏心量の程度に応じて回転速度を下げる度合いを設定するようにしてもよい。これにより、振動を抑制しつつディスクDの種類に対応した効率の良いデータ読みだしなどを行なうことができるようになる。
また、ステップS005、ステップS107において、偏心量がかなり大きいと判定した場合、チャッキング不良ということも考えられるので、例えば一旦回転を停止させてチャッキング機構7aを解除して、再びディスクDのチャッキングを行なうように制御しても良い。
また、本発明のディスクドライブ装置は、例えばMO(Magnet Optical)、MD(Mini Disc )、DVD−RAM(Digital Versatile Disc-Random Access Memory )などのディスクドライブ装置にも適用することができる。
さらにまた、本実施の形態及び他の実施の形態では再生時のみを例に挙げて説明したが、本発明のディスクドライブ装置は記録装置に適用して、検出された偏心量に応じて記録時の回転速度を所定倍速に設定することも考えられる。
本発明の実施の形態のディスクドライブ装置の構成を説明するブロック図である。 中点センサによって偏心量を検出する場合のマイクロコンピュータの処理の流れを説明するフローチャートである。 本発明の他の実施の形態のディスクドライブ装置の構成を説明するブロック図である。 トラッキングエラーの検出方法を説明する図である。 トラッキングエラー信号によって偏心量を検出する場合のマイクロコンピュータの処理の流れを説明するフローチャートである。
符号の説明
D ディスク、1 光学ピックアップ、2 対物レンズ、6 スピンドルモータ、9 RFアンプ、10 システムコントローラ、12 デコーダ、14 サーボプロセッサ、17 スピンドルモータドライバ、20 中点センサ、D ディスク、TE トラッキングエラー信号、Cen 中点エラー信号

Claims (4)

  1. ディスク状記録媒体に対して対物レンズを介してレーザ光を照射し、前記ディスク状記録媒体の記録面に前記レーザ光を集光させるように前記対物レンズのフォーカス制御を行うことにより信号の再生又は記録を行うディスク装置であって、
    前記ディスク状記録媒体を回転させる回転制御手段と、
    前記ディスク状記録媒体の半径方向における前記対物レンズの視野の基準位置に対する変移量を検出する変移量検出手段と、
    前記検出された変移量を用いて前記ディスク状記録媒体の偏芯量を検出する偏芯量検出手段と、
    を有し、
    前記偏芯量検出手段は、前記ディスク状記録媒体を、前記回転制御手段によって前記ディスク装置の仕様の上限とされる回転速度で回転させた状態で前記偏芯量を検出し、
    前記回転制御手段は、前記検出された偏芯量に応じて回転速度を制御し、前記検出された偏芯量が基準値を超える場合には、回転数を落とすように制御する
    ことを特徴とするディスク装置。
  2. 前記ディスク装置は、前記回転制御手段による前記ディスク状記録媒体の回転開始後に、前記フォーカス制御を行い、その後、前記ディスク装置の仕様の上限とされる回転速度で回転させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
  3. ディスク状記録媒体に対して対物レンズを介してレーザ光を照射し、前記ディスク状記録媒体の記録面に前記レーザ光を集光させるように前記対物レンズのフォーカス制御を行うことにより信号の再生又は記録を行うディスク装置におけるディスク制御方法であって、
    前記ディスク状記録媒体を回転させ、
    前記ディスク状記録媒体の半径方向における前記対物レンズの視野の基準位置に対する変移量を検出し、
    前記検出された変移量を用いて前記ディスク状記録媒体の偏芯量を検出し、
    前記ディスク状記録媒体を、前記ディスク装置の仕様の上限とされる回転速度で回転させた状態で前記偏芯量を検出し、
    前記検出された偏芯量が基準値を超える場合には、回転数を落とすように制御する
    ことを特徴とするディスク制御方法。
  4. 前記ディスク制御方法は、前記ディスク状記録媒体の回転開始後に、前記フォーカス制御を行い、その後、前記ディスク装置の仕様の上限とされる回転速度で回転させる
    ことを特徴とする請求項3に記載のディスク制御方法。

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