JP2006236975A - ガス放電表示装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】放電領域を構成する隔壁の強度を向上させることができ、その結果、製品歩留まりを向上させることができるガス放電表示装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のPDP(ガス放電表示装置)1は、一対でなる前面側の透明基板3及び背面側の透明基板2との間に介挿された誘電体でなる隔壁体4内で、セルごとに形成された放電領域25にガスを封入してプラズマ放電により発光させる装置であり、隔壁体4は、各上記セルを形成するマトリックス状の隔壁部5、6と、これら隔壁部5、6のうち前面側の透明基板3との対向側でそれぞれ所定方向に沿って形成された溝7と、各溝7の内壁面に被覆され、当該各溝7間で対向電極を形成する維持電極11、12とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のPDP(ガス放電表示装置)1は、一対でなる前面側の透明基板3及び背面側の透明基板2との間に介挿された誘電体でなる隔壁体4内で、セルごとに形成された放電領域25にガスを封入してプラズマ放電により発光させる装置であり、隔壁体4は、各上記セルを形成するマトリックス状の隔壁部5、6と、これら隔壁部5、6のうち前面側の透明基板3との対向側でそれぞれ所定方向に沿って形成された溝7と、各溝7の内壁面に被覆され、当該各溝7間で対向電極を形成する維持電極11、12とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガス放電表示装置及びその製造方法に係り、特に、対向放電型でなる3電極AC型プラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)に好適に用いられるものである。
従来、この種の3電極AC型PDPには、前面板及び背面板にそれぞれ対応して配設された維持電極同士で放電させる対向放電型と、前面板に平行に配設された各維持電極を面放電させる面放電型とがある。
このうち対向放電型の3電極AC型PDPとして、セル単位でそれぞれ放電空間を挟む電極間の対向放電(以下、これを対向電極間放電と呼ぶ)型のものが提案されており(例えば、特許文献1参照)、通常の面放電型よりも放電開始電圧を低減し得るようになされている。
特開2004−273328号公報
このうち対向放電型の3電極AC型PDPとして、セル単位でそれぞれ放電空間を挟む電極間の対向放電(以下、これを対向電極間放電と呼ぶ)型のものが提案されており(例えば、特許文献1参照)、通常の面放電型よりも放電開始電圧を低減し得るようになされている。
ところで、近年、PDPには高精細化が求められており、高精細化を図るには1つの放電セル(放電領域)の大きさを小さくする必要があるが、放電セルを小さくすると発光効率が低下し、結果的に高い輝度が得られなくなり、表示品質が低下するという問題点があった。
そこで、一画素の開口率を上げると共に、リブ等の光を遮る部分の面積を小さくする必要があり、例えば、対向電極構造のPDPの場合、対向面での放電を得るために、放電面をリブの厚み方向に大きくとる構造としているが、この場合、導体層を含む積層体の厚みが厚くなり、その結果、シート部材における電極の占有面積が必然的に大きくなるという問題点がある。
そこで、一画素の開口率を上げると共に、リブ等の光を遮る部分の面積を小さくする必要があり、例えば、対向電極構造のPDPの場合、対向面での放電を得るために、放電面をリブの厚み方向に大きくとる構造としているが、この場合、導体層を含む積層体の厚みが厚くなり、その結果、シート部材における電極の占有面積が必然的に大きくなるという問題点がある。
また、導体層は、誘電体層に比べて多孔質であるから、機械的強度が弱いという問題点もあった。
このように、従来のPDPでは、電極が多孔質であるために機械的強度が弱く、高精細化によるリブの細線化により、加熱処理後に積層体を支持体から分離する際の作業性が非常に悪く、その結果、製品歩留まりが低下し、製品価格のコストダウンを図ることが難しいという問題点があった。
このように、従来のPDPでは、電極が多孔質であるために機械的強度が弱く、高精細化によるリブの細線化により、加熱処理後に積層体を支持体から分離する際の作業性が非常に悪く、その結果、製品歩留まりが低下し、製品価格のコストダウンを図ることが難しいという問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、放電領域を構成する隔壁の強度を向上させることができ、その結果、製品歩留まりを向上させることができるガス放電表示装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は次のようなガス放電表示装置及びその製造方法を採用した。
すなわち、本発明のガス放電表示装置は、前面側の透明基板及び背面側の透明基板と、前記前面側の透明基板及び背面側の透明基板との間に介挿された隔壁体とを具備してなり、前記隔壁体には放電領域がセルごとに形成されており、前記放電領域に封入されたガスをプラズマ放電により発光させて表示を行うガス放電表示装置において、上記隔壁体は、各上記セルを形成するストライプ状またはマトリックス状の隔壁部と、上記隔壁部のうち上記前面側の透明基板との対向側でそれぞれ所定方向に沿って形成された溝と、各上記溝の内壁面に被覆され、当該各溝間で対向電極を形成する維持電極とを備え、各上記維持電極と、上記背面側の透明基板に形成された各上記溝と直交するストライプ状のアドレス電極との間でガス放電を発生させることを特徴とする。
すなわち、本発明のガス放電表示装置は、前面側の透明基板及び背面側の透明基板と、前記前面側の透明基板及び背面側の透明基板との間に介挿された隔壁体とを具備してなり、前記隔壁体には放電領域がセルごとに形成されており、前記放電領域に封入されたガスをプラズマ放電により発光させて表示を行うガス放電表示装置において、上記隔壁体は、各上記セルを形成するストライプ状またはマトリックス状の隔壁部と、上記隔壁部のうち上記前面側の透明基板との対向側でそれぞれ所定方向に沿って形成された溝と、各上記溝の内壁面に被覆され、当該各溝間で対向電極を形成する維持電極とを備え、各上記維持電極と、上記背面側の透明基板に形成された各上記溝と直交するストライプ状のアドレス電極との間でガス放電を発生させることを特徴とする。
このガス放電表示装置では、上記隔壁部のうち上記前面側の透明基板との対向側でそれぞれ所定方向に沿って形成された溝と、各上記溝の内壁面に被覆され、当該各溝間で対向電極を形成する維持電極とを備えたことにより、透明基板上における維持電極の占有面積の割合いが抑制される。
また本発明のガス放電表示装置においては、各上記維持電極が被覆された溝内に、それぞれ誘電体でなる補強材が埋め込まれていることが好ましい。
このガス放電表示装置では、各上記維持電極が被覆された溝内に、それぞれ誘電体でなる補強材を埋め込む構成とすることにより、隔壁部の機械的強度がさらに向上し、製品歩留まりもさらに向上する。
次に本発明のガス放電表示装置の製造方法は、前面側の透明基板及び背面側の透明基板と、前記前面側の透明基板及び背面側の透明基板との間に介挿された隔壁体とを具備してなり、前記隔壁体には放電領域がセルごとに形成され、前記放電領域に封入されたガスをプラズマ放電により発光させて表示を行うガス放電表示装置の製造方法において、支持体上に隔壁体の母材となる誘電体層を形成し、次いで、この誘電体層の表面にストライプ状またはマトリックス状に溝を形成し、次いで、これらの溝内に電極用ペーストを塗布し乾燥させて各上記溝の内壁面を覆う維持電極を形成することを特徴とする。
このガス放電表示装置の製造方法では、誘電体層の表面にストライプ状またはマトリックス状に溝を形成し、次いで、これらの溝内に電極用ペーストを塗布し乾燥させて各上記溝の内壁面を覆う維持電極を形成することにより、製造工程を短縮し、ガス放電表示装置の製造コストを低減することが可能になる。また、透明基板上における維持電極の占有面積の割合いが抑制されたガス放電表示装置が、容易かつ安価に製造される。
また本発明のガス放電表示装置の製造方法においては、前記維持電極を形成した後の前記誘電体層をパターニングすることにより、各上記セルを形成するためのストライプ状またはマトリックス状の隔壁部を形成することが好ましい。
また本発明のガス放電表示装置の製造方法においては、前記溝の形成と同時若しくは溝の形成後に前記誘電体層をパターニングして各上記セルを形成するためのストライプ状またはマトリックス状の隔壁部を形成し、その後、前記維持電極を形成することが好ましい。
また本発明のガス放電表示装置の製造方法においては、前記溝の形成と同時若しくは溝の形成後に前記誘電体層をパターニングして各上記セルを形成するためのストライプ状またはマトリックス状の隔壁部を形成し、その後、前記維持電極を形成することが好ましい。
このガス放電表示装置の製造方法では、維持電極を形成した後の前記誘電体層をパターニングして隔壁部を形成するか、または溝の形成と同時若しくは溝の形成後に前記誘電体層をパターニングしてから維持電極を形成することによって隔壁部を形成するので、製造工程がより短縮化される。
また本発明のガス放電表示装置の製造方法においては、上記維持電極各々の溝内に誘電体を含む補強材用ペーストを塗布し乾燥させて補強材とすることが好ましい。
このガス放電表示装置の製造方法では、上記維持電極各々の溝内に誘電体を含む補強材用ペーストを塗布し乾燥させて補強材とすることにより、隔壁部の機械的強度がさらに向上し、製品歩留まりもさらに向上する。
また本発明のガス放電表示装置の製造方法においては、前記支持体が前記前面側の透明基板であることが好ましい。
この方法によれば、透明基板上に隔壁体を直接形成することができるので、製造工程をより簡略化することができる。
この方法によれば、透明基板上に隔壁体を直接形成することができるので、製造工程をより簡略化することができる。
本発明のガス放電表示装置によれば、上記隔壁体は、各上記セルを形成するストライプ状またはマトリックス状の隔壁部と、上記隔壁部のうち上記前面側の透明基板との対向側でそれぞれ所定方向に沿って形成された溝と、各上記溝の内壁面に被覆され、当該各溝間で対向電極を形成する維持電極とを備えているので、透明基板上における維持電極の占有面積の割合いを抑制することができ、かつ、放電面を大きく取ることができ、高輝度化を図ることができる。
また、本発明のガス放電表示装置によれば、各上記維持電極が被覆された溝内に、それぞれ誘電体でなる補強材を埋め込む構成としたので、隔壁部の機械的強度をさらに向上させることができ、したがって、製品歩留まりをさらに向上させることができる。
また本発明のガス放電表示装置の製造方法によれば、支持体上に隔壁体の母材となる誘電体層を形成し、次いで、この誘電体層の表面にストライプ状またはマトリックス状に溝を形成し、次いで、これらの溝内に電極用ペーストを塗布し乾燥させて各上記溝の内壁面を覆う維持電極を形成するので、透明基板上における維持電極の占有面積の割合いが抑制されたガス放電表示装置を、容易かつ安価に製造することができる。
またガス放電表示装置の製造方法によれば、維持電極を形成した後の前記誘電体層をパターニングするか、または溝の形成と同時若しくは溝の形成後に前記誘電体層をパターニングすることによって、隔壁部を形成するので、製造工程がより短縮化することができる。
また本発明のガス放電表示装置の製造方法によれば、上記維持電極各々の溝内に誘電体を含む補強材用ペーストを塗布し乾燥させて補強材とするので、この補強材によって隔壁部の機械的強度が向上され、製品歩留まりもさらに向上したガス放電表示装置を、容易かつ安価に製造することができる。
また本発明のガス放電表示装置の製造方法によれば、支持体を前面側の透明基板とすることで、透明基板上に隔壁体を直接形成することができ、製造工程をより簡略化することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態であるガス放電表示装置及びその製造方法について図面に基づき説明する。
ここでは、ガス放電表示装置として3電極AC型プラズマディスプレイパネル(PDP)を例に採り説明する。
図1は本実施形態の3電極AC型プラズマディスプレイパネル(PDP)を示す断面図、図2はこのPDPの隔壁体を示す平面図、図3は図2のA−A線に沿う断面図、図4は隔壁体の要部を示す断面図である。なお、図1〜図4に示すPDPは一例であり、本発明はこのPDPに限定されるものではない。
本発明の第1の実施形態であるガス放電表示装置及びその製造方法について図面に基づき説明する。
ここでは、ガス放電表示装置として3電極AC型プラズマディスプレイパネル(PDP)を例に採り説明する。
図1は本実施形態の3電極AC型プラズマディスプレイパネル(PDP)を示す断面図、図2はこのPDPの隔壁体を示す平面図、図3は図2のA−A線に沿う断面図、図4は隔壁体の要部を示す断面図である。なお、図1〜図4に示すPDPは一例であり、本発明はこのPDPに限定されるものではない。
このPDP1は、一対でなる前面側の透明基板3及び背面側の透明基板2との間に介挿された誘電体でなる隔壁体4内で、セルごとに形成された放電領域25にガスを封入してプラズマ放電により発光させる装置であり、隔壁体4は、各上記セルを形成するマトリックス状の隔壁部5、6と、これら隔壁部5、6のうち前面側の透明基板3との対向側でそれぞれ所定方向に沿って形成された溝7と、各溝7の内壁面に被覆され、当該各溝7間で対向電極を形成する維持電極11、12とを備えている。維持電極11、12が溝7の内壁面を覆うように形成されることにより、維持電極11、12の透明基板3側には、断面視形状が溝7の内壁面に対応した形状となる溝13が形成される。このように、維持電極11、12は溝7を完全に埋めるように形成されてはいない。
維持電極11、12の溝13には、誘電体からなる補強材14が埋め込まれている。この補強材14は、溝13を完全に埋めるように形成されている。また、隔壁部5、6の互いに対向する内面各々には、MgO等からなる透明な保護膜15が形成されている。そして、隔壁体4の補強材14側には前面側の透明基板3が配置され、その反対側には背面側の透明基板2が配置されている。
一方、背面側のガラス基板2の内表面(ガラス基板3に対向する側の一主面)2aには、無アルカリガラス等のアンダコート層16、銀または銀合金からなるストライプ状の複数本のアドレス電極(図1では、1本のみ記載)17、酸化チタン等の無機フィラー等からなるオーバコート層18が順次形成され、このオーバコート層18上には、ストライプ状の隔壁19が複数本互いに平行に形成され、このオーバコート層18の表面及び隔壁19の側面には、3原色である赤(R)、緑(G)、青(B)のうちいずれかの色を発光する断面U字状の蛍光体層20が形成されている。
この維持電極11、12と、背面側の透明基板2に形成された各溝7と直交するストライプ状のアドレス電極17との間でガス放電を発生させるようになっている。
この維持電極11、12と、背面側の透明基板2に形成された各溝7と直交するストライプ状のアドレス電極17との間でガス放電を発生させるようになっている。
隔壁体4は、図2〜図4に示す様に、鉛の含有量が少ない硼珪酸鉛系ガラス等からなるガラスフリットと、エチルセルロース等の樹脂との複合材料からなる誘電体層21を主体とするもので、この誘電体層21には、方形状または矩形状の開口部22がその厚み方向に貫通する様にかつマトリックス状に形成され、この開口部22の周縁部分が隔壁部5、6とされている。
これらガラス基板2、3と隔壁部5、6により囲まれる空間が放電領域25とされている。
これらガラス基板2、3と隔壁部5、6により囲まれる空間が放電領域25とされている。
このPDP1では、維持電極11、12のいずれか一方とアドレス電極17のうちのデータに対応するものに所定のパルス電圧を印加することにより、維持電極11、12のいずれか一方とアドレス電極17との間に放電を発生させ、保護膜15上に電荷を蓄積する。
この後、維持電極11、12間に所定のパルス電圧を印加すると、これら維持電極11、12間でガス放電が発生し、保護膜15上に発生した壁電荷等により所定時間維持される。
この間に、ガス放電により発生した紫外線(UV)が放電空間25内の蛍光体層20を励起し、この蛍光体層20から励起光を発光させる。この光は、ガラス基板3を透過し、1つの画素としての表示を行う。
この後、維持電極11、12間に所定のパルス電圧を印加すると、これら維持電極11、12間でガス放電が発生し、保護膜15上に発生した壁電荷等により所定時間維持される。
この間に、ガス放電により発生した紫外線(UV)が放電空間25内の蛍光体層20を励起し、この蛍光体層20から励起光を発光させる。この光は、ガラス基板3を透過し、1つの画素としての表示を行う。
次に、この3電極AC型PDP1の隔壁体4の製造方法について、図面に基づき説明する。
まず、図5(a)に示す様に、隔壁体4の支持体となる基板、例えば、ソーダライムガラス等のガラス基板31の表面に、5〜50μmの厚みの剥離層32を形成する。
まず、図5(a)に示す様に、隔壁体4の支持体となる基板、例えば、ソーダライムガラス等のガラス基板31の表面に、5〜50μmの厚みの剥離層32を形成する。
この剥離層32は、乾燥程度の温度領域では溶融しない高融点ガラスフリット、例えば、平均粒径が0.5〜3μmの高軟化点ガラスフリットと、平均粒径が0.01〜5μmのアルミナ、ジルコニア等のセラミックス粒子と、エチルセルロース等の樹脂と、ブチルカルビトールアセテート(BCA)等の溶剤を混合して剥離層用ペーストとし、この剥離層用ペーストをスクリーン印刷等の厚膜形成技術によりガラス基板31上に印刷し、その後、溶剤が蒸発(または散逸)する温度、例えば、150℃にて30分間加熱することにより形成される。
次いで、図5(b)に示す様に、剥離層32の上に、隔壁体4の母材となる誘電体層33を形成する。
この誘電体層33の形成には、例えば、PbO−B2O3−SiO2−Al2O3−TiO2等の硼珪酸鉛系ガラス等からなる平均粒径が0.1〜10μmのガラスフリットと、エチルセルロース等の樹脂と、ブチルカルビトールアセテート(BCA)等の溶剤を混合した誘電体用ペースト(隔壁層用ペースト)を用いる。これらの組成比としては、概ね、ガラスフリットが30〜90重量%、樹脂が1〜5重量%、残部が溶剤である。
この誘電体層33の形成には、例えば、PbO−B2O3−SiO2−Al2O3−TiO2等の硼珪酸鉛系ガラス等からなる平均粒径が0.1〜10μmのガラスフリットと、エチルセルロース等の樹脂と、ブチルカルビトールアセテート(BCA)等の溶剤を混合した誘電体用ペースト(隔壁層用ペースト)を用いる。これらの組成比としては、概ね、ガラスフリットが30〜90重量%、樹脂が1〜5重量%、残部が溶剤である。
この誘電体用ペーストを、ダイコーター等のコーティング装置を用いて剥離層32上に塗布する。この塗膜の膜厚は、このペーストを焼成したときに所望の膜厚になる様に、その膜厚を設定する。
例えば、焼成後の誘電体層の膜厚を200μmに設定した場合、塗布直後のペーストの膜厚を100とすると、このペーストを乾燥させて溶剤を蒸発(または散逸)させたときの膜厚は収縮により90になる。さらに、この乾燥した塗膜を焼成したときの膜厚は収縮により90×90=81になる。この様に、塗膜の厚みは、塗布直後から焼成後までに100−81=19(%)収縮したことになるから、焼成後の膜厚を200μmにするためには、200μm÷0.81〜246.9μm、すなわち塗布直後のペーストの膜厚を概ね250μmとすればよいことが分かる。
例えば、焼成後の誘電体層の膜厚を200μmに設定した場合、塗布直後のペーストの膜厚を100とすると、このペーストを乾燥させて溶剤を蒸発(または散逸)させたときの膜厚は収縮により90になる。さらに、この乾燥した塗膜を焼成したときの膜厚は収縮により90×90=81になる。この様に、塗膜の厚みは、塗布直後から焼成後までに100−81=19(%)収縮したことになるから、焼成後の膜厚を200μmにするためには、200μm÷0.81〜246.9μm、すなわち塗布直後のペーストの膜厚を概ね250μmとすればよいことが分かる。
その後、この誘電体用ペーストを溶剤が蒸発(または散逸)する温度、例えば、150℃にて30分間加熱して乾燥させ、誘電体層33とする。
次いで、図5(c)に示す様に、ラミネーターを用いて誘電体層33上にサンドブラスト用レジスト34を貼り付け、このレジスト34を所望のパターンで露光・現像することにより、このレジスト34の溝7に対応する位置に開口35を形成する。
サンドブラスト用レジストとしては、例えば、ORDYL BF704(東京応化工業社製)等が用いられる。
次いで、図5(c)に示す様に、ラミネーターを用いて誘電体層33上にサンドブラスト用レジスト34を貼り付け、このレジスト34を所望のパターンで露光・現像することにより、このレジスト34の溝7に対応する位置に開口35を形成する。
サンドブラスト用レジストとしては、例えば、ORDYL BF704(東京応化工業社製)等が用いられる。
次いで、図5(d)に示す様に、サンドブラストマシンを用いて誘電体層33の露出している部分を選択除去し、溝7を形成する。
サンドブラスト用研磨材としては、ステンレススチール球(SUS ♯1500)等が好適である。溝25の深さは、ブラスト時間、ブラスト圧力、研磨材の量等を適宜調製することにより、±5μm程度のばらつきで制御することができる。ここでは、溝25の深さを、誘電体層33の厚みの1/2程度、例えば100μmとする。
サンドブラスト用研磨材としては、ステンレススチール球(SUS ♯1500)等が好適である。溝25の深さは、ブラスト時間、ブラスト圧力、研磨材の量等を適宜調製することにより、±5μm程度のばらつきで制御することができる。ここでは、溝25の深さを、誘電体層33の厚みの1/2程度、例えば100μmとする。
次いで、図5(e)に示す様に、サンドブラスト用レジスト剥離液を用いてサンドブラスト用レジスト34を剥離し、その後、誘電体層33を純水を用いて水洗し、乾燥させる。
サンドブラスト用レジスト剥離液としては、例えば、BF剥離液B(東京応化工業社製)等が用いられる。
サンドブラスト用レジスト剥離液としては、例えば、BF剥離液B(東京応化工業社製)等が用いられる。
次いで、この溝7の内表面を被覆するように断面略U字型の維持電極11、12を形成する。
これらの維持電極11、12の形成には、例えば、平均粒径が0.05〜5.0μm、好ましくは0.1〜2.0μmのAg粒子あるいはAg合金粒子と、平均粒径が0.1〜5.0μm、好ましくは0.1〜2.0μmの硼珪酸鉛ガラス、硼珪酸ビスマスガラス、硼珪酸亜鉛ガラス等のガラスフリット(無機バインダ)と、エチルセルロース等の樹脂と、粘度調製用としてブチルカルビトールアセテート(BCA)等の溶剤を混合した維持電極用ペースト(第3の電極用ペースト)を用いる。
これらの維持電極11、12の形成には、例えば、平均粒径が0.05〜5.0μm、好ましくは0.1〜2.0μmのAg粒子あるいはAg合金粒子と、平均粒径が0.1〜5.0μm、好ましくは0.1〜2.0μmの硼珪酸鉛ガラス、硼珪酸ビスマスガラス、硼珪酸亜鉛ガラス等のガラスフリット(無機バインダ)と、エチルセルロース等の樹脂と、粘度調製用としてブチルカルビトールアセテート(BCA)等の溶剤を混合した維持電極用ペースト(第3の電極用ペースト)を用いる。
このペーストの組成比としては、概ね、Ag粒子が30〜80重量%、ガラスフリットが0〜20重量%、樹脂が1〜10重量%、残部が溶剤である。このペーストは、塗布直後のペーストから乾燥により溶剤を蒸発(または散逸)させた後の体積が概ね10〜30%減少し、乾燥後から焼成までの体積収縮が70〜95%になる様に調製した。
次いで、図5(f)に示す様に、スクリーン印刷法、ディスペンサ法またはインクジェット法により、溝7が埋まる様に維持電極用ペースト41を充填する。
その後、電気炉または恒温槽等を用いて、維持電極用ペースト41を150℃にて30分間加熱し、乾燥させる。これにより、図6(a)に示す様に、維持電極用ペースト41に体積収縮が生じ、溝7の内表面に断面が略U字型の維持電極11、12が形成されることとなる。
その後、電気炉または恒温槽等を用いて、維持電極用ペースト41を150℃にて30分間加熱し、乾燥させる。これにより、図6(a)に示す様に、維持電極用ペースト41に体積収縮が生じ、溝7の内表面に断面が略U字型の維持電極11、12が形成されることとなる。
次いで、これらの維持電極11、12に形成された溝13、13内に補強材14を形成する。
この補強材14の形成には補強材用ペーストを用いるが、この補強材用ペーストとしては、上述した誘電体用ペーストを用いても良く、また緻密度、粘度、弾性等を考慮して強度を上げる様に調製した上記の誘電体用ペーストとは異なる誘電体用ペーストを用いても良い。
また、金属酸化物等の無機粒子を主成分とする誘電体用ペーストや金属粒子を主成分とする導電体用ペーストを用いてもよい。
この補強材14の形成には補強材用ペーストを用いるが、この補強材用ペーストとしては、上述した誘電体用ペーストを用いても良く、また緻密度、粘度、弾性等を考慮して強度を上げる様に調製した上記の誘電体用ペーストとは異なる誘電体用ペーストを用いても良い。
また、金属酸化物等の無機粒子を主成分とする誘電体用ペーストや金属粒子を主成分とする導電体用ペーストを用いてもよい。
ここでは、図6(b)に示す様にスクリーン印刷法、ディスペンサ法またはインクジェット法により、溝13、13が埋まる様に補強材用ペースト42を充填する。このとき、補強材用ペースト42を乾燥して溶剤を蒸発(または散逸)させた際に、この補強材用ペースト42の表面が誘電体層33の表面及び溝13の開口端と面一になるように、予め補強材用ペースト42の表面を、誘電体層33の表面及び溝13の開口端より高くしておくことが好ましい。
その後、電気炉または恒温槽等を用いて、補強材用ペースト42を150℃にて30分間加熱し、乾燥させる。これにより、図6(c)に示す様に、補強材用ペースト42に体積収縮が生じ、溝13内に、誘電体層33の表面及び溝13の開口端と面一になる補強材14が形成されることとなる。
次いで、図6(d)に示す様に、ラミネーターを用いて補強材14上及び誘電体層33上にサンドブラスト用レジスト45を貼り付け、このレジスト45を所望のパターンで露光・現像することにより、このレジスト45の隔壁部5、6に対応する位置を残すようにパターニングする。
サンドブラスト用レジストとしては、例えば、ORDYL BF704(東京応化工業社製)等が用いられる。
サンドブラスト用レジストとしては、例えば、ORDYL BF704(東京応化工業社製)等が用いられる。
次いで、図6(e)に示す様に、サンドブラストマシンを用いて誘電体層33の露出している部分を選択除去し、隔壁部5、6を形成する。
サンドブラスト用研磨材としては、ステンレススチール球(SUS ♯1500)等が好適である。
このとき、下地の剥離層32が現れるまで誘電体層33を除去することで、最終的な放電空間29が形成される。
サンドブラスト用研磨材としては、ステンレススチール球(SUS ♯1500)等が好適である。
このとき、下地の剥離層32が現れるまで誘電体層33を除去することで、最終的な放電空間29が形成される。
次いで、図7(a)に示す様に、サンドブラスト用レジスト剥離液を用いてサンドブラスト用レジスト45を剥離し、その後、隔壁部5、6、維持電極11、12及び補強材14を純水を用いて水洗し、乾燥させる。
サンドブラスト用レジスト剥離液としては、例えば、BF剥離液B(東京応化工業社製)等が用いられる。
サンドブラスト用レジスト剥離液としては、例えば、BF剥離液B(東京応化工業社製)等が用いられる。
次いで、図7(b)に示す様に、隔壁部5、6、維持電極11、12及び補強材14が焼結し、かつ、剥離層32中の高融点ガラスフリットが焼結しない温度、例えば、550〜600℃の温度範囲にて焼成する。
次いで、隔壁部5、6の側面に、蒸着法により7000Å程度の厚みのMgO層を成膜し、透明な保護膜15とする。
これにより、ガラス基板31に固着せず、かつ分離された隔壁体4が形成される。
次いで、隔壁部5、6の側面に、蒸着法により7000Å程度の厚みのMgO層を成膜し、透明な保護膜15とする。
これにより、ガラス基板31に固着せず、かつ分離された隔壁体4が形成される。
次いで、図7(c)に示す様に、この隔壁体4と、ガラス基板3と、内表面2aにアンダコート層16〜蛍光体層20及び下部の隔壁部5a、6aが形成されたガラス基板2とを、それぞれ放電空間25が形成される様な配置で貼り合わせ、周囲をガラスフリット等のシール材で封止し、その後、この放電空間25内にXeガス等の放電ガスを封入することにより、PDP1が得られる。
本実施形態のPDP1によれば、隔壁体4は、各上記セルを形成するマトリックス状の隔壁部5、6と、これら隔壁部5、6のうち前面側の透明基板3との対向側でそれぞれ所定方向に沿って形成された溝7と、各溝7の内壁面に被覆され、当該各溝7間で対向電極を形成する維持電極11、12とを備えているので、ガラス基板2上における維持電極11、12の占有面積の割合いを抑制することができ、かつ、放電面を大きく取ることができ、高輝度化を図ることができる。
また、維持電極11、12各々の溝7、7に補強材14を埋め込んだので、隔壁部5、6の機械的強度を向上させることができ、製品歩留まりを向上させることができる。
また、維持電極11、12各々の溝7、7に補強材14を埋め込んだので、隔壁部5、6の機械的強度を向上させることができ、製品歩留まりを向上させることができる。
本実施形態のPDP1の製造方法によれば、ガラス基板2上における維持電極11、12の占有面積の割合いを抑制することができ、かつ、放電面を大きく取ることができ、高輝度化を図ることができ、さらに、隔壁部5、6の機械的強度を向上させることができ、製品歩留まりを向上させることができるPDPを容易かつ安価に製造することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
図8及び図9には、本実施形態の3電極AC型PDP101の製造方法を説明するための工程図を示す。
まず、図8(a)に示す様に、前面側の透明基板となるガラス基板3に、隔壁体104の母材となる誘電体層133を形成する。この誘電体層133の形成には、第1の実施形態と同様に、PbO−B2O3−SiO2−Al2O3−TiO2等の硼珪酸鉛系ガラス等からなる平均粒径が0.1〜10μmのガラスフリットと、エチルセルロース等の樹脂と、ブチルカルビトールアセテート(BCA)等の溶剤を混合した誘電体用ペースト(隔壁層用ペースト)を用いる。これらの組成比としては、概ね、ガラスフリットが30〜90重量%、樹脂が1〜5重量%、残部が溶剤である。
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
図8及び図9には、本実施形態の3電極AC型PDP101の製造方法を説明するための工程図を示す。
まず、図8(a)に示す様に、前面側の透明基板となるガラス基板3に、隔壁体104の母材となる誘電体層133を形成する。この誘電体層133の形成には、第1の実施形態と同様に、PbO−B2O3−SiO2−Al2O3−TiO2等の硼珪酸鉛系ガラス等からなる平均粒径が0.1〜10μmのガラスフリットと、エチルセルロース等の樹脂と、ブチルカルビトールアセテート(BCA)等の溶剤を混合した誘電体用ペースト(隔壁層用ペースト)を用いる。これらの組成比としては、概ね、ガラスフリットが30〜90重量%、樹脂が1〜5重量%、残部が溶剤である。
この誘電体用ペーストを、ダイコーター等のコーティング装置を用いてガラス基板3上に塗布する。この塗膜の膜厚は、第1の実施形態の場合と同様、このペーストを焼成したときに所望の膜厚になる様に、その膜厚を設定する。その後、この誘電体用ペーストを溶剤が蒸発(または散逸)する温度、例えば、150℃にて30分間加熱して乾燥させ、誘電体層133とする。
次に、図8(b)に示すように、ラミネーターを用いて誘電体層133上にサンドブラスト用レジスト134を貼り付け、更にサンドブラスト用レジスト134の上方にレジスト134をパターニングするためのマスク層M1を配置する。マスク層M1には、維持電極を埋め込むための溝に対応する開口部M2が設けられている。この開口部M2の形状は、形成しようとする溝の形状にあわせてストライプ状でも良く、マトリックス状でも良い。
そして図8(c)に示すように、サンドブラスト用レジスト134を露光・現像することにより、マスク層M1の開口部M2に対応する位置に開口135を形成する。サンドブラスト用レジスト134としては例えば、ORDYL BF704(東京応化工業社製)等が用いられる。
そして図8(c)に示すように、サンドブラスト用レジスト134を露光・現像することにより、マスク層M1の開口部M2に対応する位置に開口135を形成する。サンドブラスト用レジスト134としては例えば、ORDYL BF704(東京応化工業社製)等が用いられる。
次いで、図8(d)に示す様に、サンドブラストマシンを用いて開口135から露出している誘電体層133を選択除去して溝107を形成する。
サンドブラスト用研磨材としては、第1の実施形態と同様にステンレススチール球(SUS ♯1500)等が好適である。溝107の深さは、ブラスト時間、ブラスト圧力、研磨材の量等を適宜調製することにより、±5μm程度のばらつきで制御することができるが、本実施形態では溝107の深さを、誘電体層133の厚みとほぼおなじ長さ、即ち溝107の底部から透明基板3が露出する程度までとすることが好ましい。
サンドブラスト用研磨材としては、第1の実施形態と同様にステンレススチール球(SUS ♯1500)等が好適である。溝107の深さは、ブラスト時間、ブラスト圧力、研磨材の量等を適宜調製することにより、±5μm程度のばらつきで制御することができるが、本実施形態では溝107の深さを、誘電体層133の厚みとほぼおなじ長さ、即ち溝107の底部から透明基板3が露出する程度までとすることが好ましい。
次いで、図8(e)に示す様に、サンドブラスト用レジスト剥離液を用いてサンドブラスト用レジスト134を剥離し、その後、誘電体層133を純水を用いて水洗し、乾燥させる。サンドブラスト用レジスト剥離液としては、第1の実施形態と同様にBF剥離液B(東京応化工業社製)等が用いられる。
次いで、この溝107の内面を被覆するように断面略U字型の維持電極111、112を形成する。
これらの維持電極111、112の形成には、第1の実施形態と同様に、平均粒径が0.05〜5.0μm、好ましくは0.1〜2.0μmのAg粒子あるいはAg合金粒子と、平均粒径が0.1〜5.0μm、好ましくは0.1〜2.0μmの硼珪酸鉛ガラス、硼珪酸ビスマスガラス、硼珪酸亜鉛ガラス等のガラスフリット(無機バインダ)と、エチルセルロース等の樹脂と、粘度調製用としてブチルカルビトールアセテート(BCA)等の溶剤を混合した維持電極用ペースト(第3の電極用ペースト)を用いる。
このペーストの組成比としては、概ね、Ag粒子が30〜80重量%、ガラスフリットが0〜20重量%、樹脂が1〜10重量%、残部が溶剤である。このペーストは、塗布直後のペーストから乾燥により溶剤を蒸発(または散逸)させた後の体積が概ね10〜30%減少し、乾燥後から焼成までの体積収縮が70〜95%になる様に調製することが好ましい。
これらの維持電極111、112の形成には、第1の実施形態と同様に、平均粒径が0.05〜5.0μm、好ましくは0.1〜2.0μmのAg粒子あるいはAg合金粒子と、平均粒径が0.1〜5.0μm、好ましくは0.1〜2.0μmの硼珪酸鉛ガラス、硼珪酸ビスマスガラス、硼珪酸亜鉛ガラス等のガラスフリット(無機バインダ)と、エチルセルロース等の樹脂と、粘度調製用としてブチルカルビトールアセテート(BCA)等の溶剤を混合した維持電極用ペースト(第3の電極用ペースト)を用いる。
このペーストの組成比としては、概ね、Ag粒子が30〜80重量%、ガラスフリットが0〜20重量%、樹脂が1〜10重量%、残部が溶剤である。このペーストは、塗布直後のペーストから乾燥により溶剤を蒸発(または散逸)させた後の体積が概ね10〜30%減少し、乾燥後から焼成までの体積収縮が70〜95%になる様に調製することが好ましい。
次いで、スクリーン印刷法、ディスペンサ法またはインクジェット法により、溝107が埋まる様に維持電極用ペーストを充填し、その後、電気炉または恒温槽等を用いて、維持電極用ペーストを150℃にて30分間加熱し、乾燥させる。これにより、図8(f)に示す様に、維持電極用ペーストに体積収縮が生じ、溝107の内表面に断面が略U字型の維持電極111、112が形成されることとなる。維持電極用ペーストの体積収縮によって溝107は維持電極111、112によって完全には埋まらず、維持電極111、112に別の溝113、113が設けられることになる。
次に、図8(g)に示すように、維持電極111、112の溝113及び誘電体層133の上に、別の誘電体層134を積層する。この別の誘電体層134は、誘電体層の材料を含むペーストを塗布することにより行われるが、このペーストは、上述した誘電体用ペーストを用いることが好ましく、緻密度、粘度、弾性等を考慮して強度を上げる様に調製した上記の誘電体用ペーストとは異なる誘電体用ペーストを用いても良い。また、金属酸化物等の無機粒子を主成分とする誘電体用ペーストや金属粒子を主成分とする導電体用ペーストを用いてもよい。
ここでは、図8(g)に示す様に、スクリーン印刷法、ディスペンサ法またはインクジェット法により、溝113、113を埋める様にペーストを充填し、更に誘電体層133が完全に覆われるまでペーストを塗布する。
その後、電気炉または恒温槽等を用いて、ペーストを150℃にて30分間加熱し、乾燥させる。これにより、図8(g)に示す様に、ペーストが乾燥されて別の誘電体層134が形成される。別の誘電体層134は、誘電体層133の上に積層されると同時に、その一部が溝113の内部に充填される。この充填された誘電体層134の一部は、維持電極111、112の補強材134aとなる。別の誘電体層134の形成に用いるペーストを、先の誘電体層133の形成に用いた誘電体ペーストと同じ組成にすることにより、誘電体層133と別の誘電体層134が一体化され、これにより隔壁体の強度が向上する。更に溝113に充填された誘電体層134が補強材134aとして機能することで、隔壁体の強度がより向上される。
その後、電気炉または恒温槽等を用いて、ペーストを150℃にて30分間加熱し、乾燥させる。これにより、図8(g)に示す様に、ペーストが乾燥されて別の誘電体層134が形成される。別の誘電体層134は、誘電体層133の上に積層されると同時に、その一部が溝113の内部に充填される。この充填された誘電体層134の一部は、維持電極111、112の補強材134aとなる。別の誘電体層134の形成に用いるペーストを、先の誘電体層133の形成に用いた誘電体ペーストと同じ組成にすることにより、誘電体層133と別の誘電体層134が一体化され、これにより隔壁体の強度が向上する。更に溝113に充填された誘電体層134が補強材134aとして機能することで、隔壁体の強度がより向上される。
次いで、図9(a)に示す様に、ラミネーターを用いて別の誘電体層134上に別のサンドブラスト用レジスト145を貼り付け、更にレジスト145の上に別のマスク層M3を配置する。マスク層M3には、放電空間に対応する開口部M4が設けられている。この開口部M4の形状は、形成しようとする放電空間の形状にあわせてストライプ状でも良く、マトリックス状でも良い。
そして図9(b)に示すように、サンドブラスト用レジスト145を露光・現像することにより、マスク層M3の開口部M4に対応する位置(隔壁部105、106に対応する位置)を残すようにレジスト145をパターニングする。サンドブラスト用レジストとしては、例えば、ORDYL BF704(東京応化工業社製)等が用いられる。
そして図9(b)に示すように、サンドブラスト用レジスト145を露光・現像することにより、マスク層M3の開口部M4に対応する位置(隔壁部105、106に対応する位置)を残すようにレジスト145をパターニングする。サンドブラスト用レジストとしては、例えば、ORDYL BF704(東京応化工業社製)等が用いられる。
次いで、図9(c)に示す様に、サンドブラストマシンを用いて、パターニング後のレジスト145から露出する誘電体層134を、ガラス基板3が露出するまで選択除去して隔壁部105、106を形成する。隔壁部105、106は、誘電体層133及び134が積層されて一体化されてなる誘電体より構成される。各隔壁部105、106には、維持電極111、112が埋め込まれた状態になる。このように、ガラス基板3が現れるまで誘電体層133、134を除去することで、最終的な放電空間の一部となる放電空間125aが形成される。放電空間125aと維持電極111、112の間には、隔壁部105、106を構成する誘電体が必ず介在される。尚、サンドブラスト用研磨材としては、ステンレススチール球(SUS ♯1500)等が好適である。
次いで、図9(d)に示す様に、サンドブラスト用レジスト剥離液を用いてサンドブラスト用レジスト145を剥離し、その後、隔壁部105、106を純水を用いて水洗し、乾燥させる。サンドブラスト用レジスト剥離液としては、例えば、BF剥離液B(東京応化工業社製)等が用いられる。
そして、隔壁部105、106、維持電極111、112及び補強材134aが焼結する温度、例えば、550〜600℃の温度範囲にて焼成する。
そして、隔壁部105、106、維持電極111、112及び補強材134aが焼結する温度、例えば、550〜600℃の温度範囲にて焼成する。
次いで、図9(d)に示すように、隔壁部105、106の側面に、蒸着法により7000Å程度の厚みのMgO層を成膜し、透明な保護膜115とする。
このようにして、前面側の透明基板3上に隔壁体104が形成される。
このようにして、前面側の透明基板3上に隔壁体104が形成される。
次いで、図9(e)に示す様に、前面側の透明基板3及び隔壁体104と、内表面2aにアンダコート層16〜蛍光体層20及び下部の隔壁部105b、106bが形成されたガラス基板2とを、それぞれの放電空間125a、125bが重なるように配置して貼り合わせ、周囲をガラスフリット等のシール材で封止し、その後、放電空間125a、125bが一体化されて形成された放電空間125内にXeガス等の放電ガスを封入することにより、PDP101が得られる。
図9(f)には、本実施形態の製造方法によって製造されたPDP101の断面模式図を示す。
このPDP101は、前面側の透明基板3及び背面側の透明基板2と、各基板2、3の間に介挿された誘電体からなる隔壁体104により概略構成されている。隔壁体104には、放電領域125がセルごとに形成されており、この放電領域125には放電用のガスが封入されている。このPDP101においては、放電領域125に封入されたガスをプラズマ放電により発光させて表示が行われる。
このPDP101は、前面側の透明基板3及び背面側の透明基板2と、各基板2、3の間に介挿された誘電体からなる隔壁体104により概略構成されている。隔壁体104には、放電領域125がセルごとに形成されており、この放電領域125には放電用のガスが封入されている。このPDP101においては、放電領域125に封入されたガスをプラズマ放電により発光させて表示が行われる。
隔壁体104は、各上記セルを形成するマトリックス状の隔壁部105、106と、これら隔壁部105、106のうち前面側の透明基板3との対向側でそれぞれ所定方向に沿って形成された溝107と、各溝107の内壁面に被覆され、当該各溝107間で対向電極を形成する維持電極111、112とを備えている。維持電極111、112が溝107の内壁面を覆うように形成されることにより、維持電極111、112の透明基板2側には、断面視形状が溝107の内壁面に対応した形状となる溝113が形成される。
これら維持電極111、112の溝113各々には補強材134aが埋め込まれている。補強材134aは、隔壁部105、106を形成する誘電体から構成されており、溝113を埋めるように形成されている。また、隔壁部105、106の互いに対向する内面各々には、MgO等からなる透明な保護膜115が形成されている。そして、隔壁体104の維持電極111、112側には前面側の透明基板3が配置され、その反対側には背面側の透明基板2が配置される。
一方、背面側のガラス基板2の内表面(ガラス基板3に対向する側の一主面)2aには、第1の実施形態と同様に、アンダコート層16、アドレス電極17、オーバコート層18が順次形成され、このオーバコート層18上には、ストライプ状の隔壁19が複数本互いに平行に形成され、このオーバコート層18の表面及び隔壁19の側面には、3原色である赤(R)、緑(G)、青(B)のうちいずれかの色を発光する断面U字状の蛍光体層20が形成されている。
この維持電極111、112と、背面側の透明基板2に形成された各溝107と直交するストライプ状のアドレス電極17との間でガス放電を発生させるようになっている。
この維持電極111、112と、背面側の透明基板2に形成された各溝107と直交するストライプ状のアドレス電極17との間でガス放電を発生させるようになっている。
隔壁体104は、第1の実施形態と同様に、ガラスフリットと樹脂との複合材料からなる誘電体層121を主体とするもので、この誘電体層121には、方形状または矩形状の開口部122(放電領域)がその厚み方向に貫通する様にかつマトリックス状に形成され、この開口部122の周縁部分が隔壁部105、106とされている。これらガラス基板2、3と隔壁部105、106により囲まれる空間が放電領域125とされる。
このPDP101の動作は、第1の実施形態と同様に、維持電極111、112のいずれか一方とアドレス電極17に所定のパルス電圧を印加して放電を発生させ、保護膜115上に電荷を蓄積する。更に維持電極111、112間に所定のパルス電圧を印加することにより、これら維持電極111、112間でガス放電が発生し、保護膜115上に発生した壁電荷等により所定時間維持される。この間に、ガス放電により発生した紫外線(UV)が放電空間125内の蛍光体層20を励起し、この蛍光体層20から励起光を発光させる。この光は、ガラス基板3を透過し、1つの画素としての表示を行う。
本実施形態のPDP101の製造方法によれば、第1の実施形態の場合と同様な効果が得られる他に、以下の効果が得られる。即ち、本実施形態の製造方法によれば、前面側の基板となるガラス基板3上に隔壁体104を直接に形成するので、隔壁体を支持体から剥離する工程が省かれ、製造工程をより簡素化することができる。
また、本実施形態のPDP101によれば、第1の実施形態の場合と同様な効果が得られる。
また、本実施形態のPDP101によれば、第1の実施形態の場合と同様な効果が得られる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。
図10及び図11には、本実施形態の3電極AC型PDP201の製造方法を説明するための工程図を示す。
まず、図10(a)に示す様に、前面側の透明基板となるガラス基板3に、隔壁体4の母材となる誘電体層133を形成する。この誘電体層133の形成には、第1、第2の実施形態の場合と同様にして行う。
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。
図10及び図11には、本実施形態の3電極AC型PDP201の製造方法を説明するための工程図を示す。
まず、図10(a)に示す様に、前面側の透明基板となるガラス基板3に、隔壁体4の母材となる誘電体層133を形成する。この誘電体層133の形成には、第1、第2の実施形態の場合と同様にして行う。
次に、図10(b)に示すように、ラミネーターを用いて誘電体層133上にサンドブラスト用レジスト134を貼り付け、更にサンドブラスト用レジスト134の上方にレジスト134をパターニングするためのマスク層M5を配置する。マスク層M5には、維持電極を埋め込むための溝に対応する開口部M6と、放電空間に対応する開口部M7とが設けられている。開口部M6の形状は、形成しようとする溝の形状にあわせてストライプ状でも良く、マトリックス状でも良い。また、開口部M7の形状についても、形成しようとする放電空間の形状にあわせてストライプ状でも良く、マトリックス状でも良い。
そして図10(c)に示すように、サンドブラスト用レジスト134を露光・現像することにより、マスク層の開口部M6の対応する開口135と、マスク層の開口部M7の対応する開口136とをそれぞれ、サンドブラスト用レジスト134に同時に形成する。
次いで、図10(d)に示す様に、サンドブラストマシンを用いて開口部135から露出している誘電体層133を選択除去して溝107を形成する。
サンドブラスト用研磨材としては、第1の実施形態と同様にステンレススチール球(SUS ♯1500)等が好適である。溝107の深さは、ブラスト時間、ブラスト圧力、研磨材の量等を適宜調製することにより、±5μm程度のばらつきで制御することができるが、本実施形態では溝107の深さを、誘電体層133の厚みとほぼおなじ長さ、即ち溝107の底部から透明基板3が露出する程度までとすることが好ましい。
サンドブラスト用研磨材としては、第1の実施形態と同様にステンレススチール球(SUS ♯1500)等が好適である。溝107の深さは、ブラスト時間、ブラスト圧力、研磨材の量等を適宜調製することにより、±5μm程度のばらつきで制御することができるが、本実施形態では溝107の深さを、誘電体層133の厚みとほぼおなじ長さ、即ち溝107の底部から透明基板3が露出する程度までとすることが好ましい。
次に、図10(e)に示すように、サンドブラストマシンを用いて開口部136から露出している誘電体層133をガラス基板3が露出するまで選択除去して、隔壁部205a、205b、206a、206bを形成する。隔壁部205a〜206bの形成によって、誘電体層133に放電空間225aが形成される。放電空間225aは、隔壁部205bと206aの間に形成される。また、隔壁部205a〜205bの形成に伴って、隔壁部205a、205bの間に溝107が配置され、更に隔壁部206a、206bの間にも溝107が配置される形となる。そして、サンドブラスト用レジスト剥離液を用いてサンドブラスト用レジスト134を剥離し、その後、誘電体層133を純水を用いて水洗し、乾燥させる。
尚、溝107及び隔壁部205a〜206bの形成については、これらを同時に形成しても良いし、先に隔壁部205a〜206bを形成してから後で溝107を形成しても良い。
尚、溝107及び隔壁部205a〜206bの形成については、これらを同時に形成しても良いし、先に隔壁部205a〜206bを形成してから後で溝107を形成しても良い。
次いで、図10(f)に示すように、溝107の内面を被覆するように断面略U字型の維持電極111、112を形成する。これらの維持電極111、112の形成には、第1の実施形態と同様に、維持電極用ペーストを用いることが望ましい。
調製した維持電極用ペーストを、スクリーン印刷法、ディスペンサ法またはインクジェット法により、溝107を埋めるように充填し、その後、電気炉または恒温槽等を用いて、維持電極用ペーストを150℃にて30分間加熱し、乾燥させる。これにより、図10(f)に示す様に、維持電極用ペーストに体積収縮が生じ、溝107の内表面に断面が略U字型の維持電極111、112が形成されることとなる。維持電極用ペーストの体積収縮によって溝107は維持電極111、112によって完全には埋まらず、維持電極111、112に別の溝113、113が設けられることになる。
次に、図10(g)に示すように、スクリーン印刷法またはディスペンサ法により、誘電体層の材料を含むペーストを塗布することにより、維持電極111、112の溝113、隔壁部205a、205b及び隔壁部206a、206bの上にそれぞれ別の誘電体層234を積層する。
ここでは、図10(g)に示す様に、スクリーン印刷法またはディスペンサ法により、溝113、113を埋める様にペーストを充填し、更に隔壁部205a〜206bの上面が完全に覆われるまでペーストを塗布する。放電空間225にはペーストを塗布しないように調整する。
ここでは、図10(g)に示す様に、スクリーン印刷法またはディスペンサ法により、溝113、113を埋める様にペーストを充填し、更に隔壁部205a〜206bの上面が完全に覆われるまでペーストを塗布する。放電空間225にはペーストを塗布しないように調整する。
その後、電気炉または恒温槽等を用いて、ペーストを150℃にて30分間加熱し、乾燥させる。これにより、図10(g)に示す様に、ペーストが乾燥されて別の誘電体層234が形成される。別の誘電体層234は、隔壁部205a〜206bの上に積層されると同時に、その一部が溝113の内部に充填される。この充填された誘電体層234の一部は、維持電極111、112の補強材234aとなる。別の誘電体層234の形成に用いるペーストを、先の誘電体層133の形成に用いた誘電体ペーストと同じ組成にすることにより、誘電体層133と別の誘電体層234が一体化される。これにより、誘電体層234と隔壁部205a、205bが一体となって隔壁部205が形成され、更に誘電体層234と隔壁部206a、206bが一体となって隔壁部206が形成される。
そして、隔壁部205、206、維持電極111、112及び補強材234aが焼結する温度、例えば、550〜600℃の温度範囲にて焼成する。
そして、隔壁部205、206、維持電極111、112及び補強材234aが焼結する温度、例えば、550〜600℃の温度範囲にて焼成する。
なお、形成された各隔壁部205、206には、維持電極111、112が埋め込まれた状態になる。これにより放電空間225aと維持電極111、112との間には、隔壁部205、206を構成する誘電体が必ず介在されることになる。
次いで図11(a)に示すように、隔壁部205、206の側面に、蒸着法により7000Å程度の厚みのMgO層を成膜し、透明な保護膜115とする。
このようにして、前面基板3上に隔壁体204が形成される。
このようにして、前面基板3上に隔壁体204が形成される。
次いで、図11(b)に示す様に、背面基板3及び隔壁体204と、内表面2aにアンダコート層16〜蛍光体層20及び下部の隔壁部105a、106aが形成されたガラス基板2とを、それぞれの放電空間225a、125bが重なるように配置して貼り合わせ、周囲をガラスフリット等のシール材で封止し、その後、放電空間225a、125bが一体化されて形成された放電空間225内にXeガス等の放電ガスを封入することにより、図11(c)に示すPDP201が得られる。こうして製造されたPDP201は、第2実施形態のPDP101とほぼ同一の構造を有するものとなる。
本実施形態のPDP201の製造方法によれば、第1、第2の実施形態の場合と同様な効果が得られる他に、以下の効果が得られる。即ち、本実施形態の製造方法によれば、維持電極111、112を埋め込むための溝107の形成と、放電空間225a(隔壁部)の形成を1つのレジスト層を用いて行うことができ、これによりレジストのパターニング工程を一部省くことができるので、製造工程をより簡素化することができる。また、溝107の形成と放電空間225a(隔壁部)の形成を同時に行う場合には、更なる製造工程の簡素化が図られる。
なお、第1〜第3の実施形態では、背面側のガラス基板2の内表面2aに蛍光体層20を形成した構成としたが、この蛍光体層20は、ガラス基板2の内表面2aのみに限定されるものではなく、前面側のガラス基板3の内表面(ガラス基板2に対向する側の一主面)に形成した構成としてもよい。
また、ガラス基板2の内表面2aに形成される隔壁19の形状は、格子状に形成されたマトリックス状に限定されるものではなく、例えば、ハニカム状に形成されたマトリックス状、ストライプ状等であってもよい。
また、ガラス基板2の内表面2aに形成される隔壁19の形状は、格子状に形成されたマトリックス状に限定されるものではなく、例えば、ハニカム状に形成されたマトリックス状、ストライプ状等であってもよい。
1、101、201…PDP、2、3…ガラス基板、4、104、204…隔壁体、5、6、105、106、205、206…隔壁部、7、107…溝、11、12、111、112…維持電極、13、113…溝、14、134a、234a…補強材、15、115…保護膜、16…アンダコート層、17…アドレス電極、18…オーバコート層、19…隔壁、20…蛍光体層、21…誘電体層、22…開口部、25、125、225…放電空間、31…ガラス基板、32…剥離層、33…誘電体層、34…サンドブラスト用レジスト、35…開口、41…維持電極用ペースト、42…補強材用ペースト、45…サンドブラスト用レジスト、47…隔壁
Claims (7)
- 前面側の透明基板及び背面側の透明基板と、前記前面側の透明基板及び背面側の透明基板との間に介挿された隔壁体とを具備してなり、前記隔壁体には放電領域がセルごとに形成されており、前記放電領域に封入されたガスをプラズマ放電により発光させて表示を行うガス放電表示装置において、
上記隔壁体は、
各上記セルを形成するストライプ状またはマトリックス状の誘電体からなる隔壁部と、
上記隔壁部のうち上記前面側の透明基板との対向側でそれぞれ所定方向に沿って形成された溝と、
各上記溝の内壁面に被覆され、当該各溝間で対向電極を形成する維持電極と
を備え、
各上記維持電極と、上記背面側の透明基板に形成された各上記溝と直交するストライプ状のアドレス電極との間でガス放電を発生させることを特徴とするガス放電表示装置。 - 各上記維持電極が被覆された溝内に、それぞれ誘電体でなる補強材が埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載のガス放電表示装置。
- 前面側の透明基板及び背面側の透明基板と、前記前面側の透明基板及び背面側の透明基板との間に介挿された隔壁体とを具備してなり、前記隔壁体には放電領域がセルごとに形成され、前記放電領域に封入されたガスをプラズマ放電により発光させて表示を行うガス放電表示装置の製造方法であって、
支持体上に隔壁体の母材となる誘電体層を形成し、次いで、この誘電体層の表面にストライプ状またはマトリックス状に溝を形成し、次いで、これらの溝内に電極用ペーストを塗布し乾燥させて各上記溝の内壁面を覆う維持電極を形成することを特徴とするガス放電表示装置の製造方法。 - 前記維持電極を形成した後の前記誘電体層をパターニングすることにより、各上記セルを形成するためのストライプ状またはマトリックス状の隔壁部を形成することを特徴とする請求項3に記載のガス放電表示装置の製造方法。
- 前記溝の形成と同時若しくは溝の形成後に前記誘電体層をパターニングして各上記セルを形成するためのストライプ状またはマトリックス状の隔壁部を形成し、その後、前記維持電極を形成することを特徴とする請求項3に記載のガス放電表示装置の製造方法。
- 上記維持電極各々の溝内に誘電体を含む補強材用ペーストを塗布し乾燥させて補強材とすることを特徴とする請求項3に記載のガス放電表示装置の製造方法。
- 前記支持体が前記前面側の透明基板であることを特徴とする請求項3に記載のガス放電表示装置の製造方法。
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