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JP2006235533A - 露光装置及びマイクロデバイスの製造方法 - Google Patents

露光装置及びマイクロデバイスの製造方法 Download PDF

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JP2006235533A
JP2006235533A JP2005053969A JP2005053969A JP2006235533A JP 2006235533 A JP2006235533 A JP 2006235533A JP 2005053969 A JP2005053969 A JP 2005053969A JP 2005053969 A JP2005053969 A JP 2005053969A JP 2006235533 A JP2006235533 A JP 2006235533A
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Takahiro Horikoshi
崇広 堀越
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Nikon Corp
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Abstract

【課題】 基板のたわみによる影響を排除することができる露光装置を提供する。
【解決手段】 マスクMのパターンを投影光学系PLを介して基板Pa,Pb上に露光する露光装置において、前記基板上の前記投影光学系の光軸方向における位置を検出する検出手段AFと、前記検出手段により検出された検出結果に基づいて、前記基板上の前記投影光学系の光軸方向における位置が略同一の前記基板上の領域を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記基板上の領域に対応する照明領域を形成する照明領域形成手段2と、前記照明領域形成手段により形成された前記照明領域に対応する前記基板上の領域の露光を行う露光手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、液晶表示素子などのフラットパネル表示素子等のマイクロデバイスをリソグラフィ工程で製造するための露光装置及び該露光装置を用いたマイクロデバイスの製造方法に関するものである。
半導体素子及び液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に、マスク(レチクル)のパターンを投影光学系を介して基板上に転写する投影露光装置が用いられる。ここで、フィルム状や帯状の基板上にマスクのパターンを転写する場合においては、基板にたわみが生じやすく、基板のたわみによるデフォーカス量(投影光学系の光軸方向における位置ずれの量)が増大する。従って、基板のたわみによるデフォーカス量を低減させるために、基板の露光領域を分割して露光する露光装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭61−232615号公報
しかしながら、例えば露光する面に対して比較的厚さが薄いフィルム状基板や露光する面が長く伸びロール状に巻き取られ、露光時に取り出された帯状基板を用いる場合、特許文献1記載の露光装置においては、基板のたわみに基づいて基板の露光領域を分割していないため、基板のたわみによるデフォーカス量を完全に排除することができない。
また、液晶表示素子などのフラットパネル表示素子などに用いる基板に露光する場合、基板サイズが大きくなると感光面の平面度を高く保つことが困難となり、今後パターンの微細化が進むと、基板のたわみまたはフラットネスによる影響が大きくなる。
この発明の課題は、基板のたわみまたはフラットネスによる影響を排除することができる露光装置及び該露光装置を用いたマイクロデバイスの製造方法を提供することである。
この発明の露光装置は、マスクのパターンを投影光学系を介して基板上に露光する露光装置において、前記基板上の前記投影光学系の光軸方向における位置を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された検出結果に基づいて、前記基板上の前記投影光学系の光軸方向における位置が略同一の前記基板上の領域を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記基板上の領域に対応する照明領域を形成する照明領域形成手段と、前記照明領域形成手段により形成された前記照明領域に対応する前記基板上の領域の露光を行う露光手段とを備えることを特徴とする。
この発明の露光装置によれば、基板上のフォーカス位置(投影光学系の光軸方向における位置)が略同一の領域毎に分割され、その領域毎に露光を行うため、基板のたわみ又はフラットネスの影響を排除することができ、高精度に露光を行うことができる。
また、この発明の露光装置は、マスクのパターンを投影光学系を介して基板上に露光する露光装置において、前記基板のたわみ形状を制御するたわみ形状制御手段と、前記たわみ形状制御手段により制御された前記たわみ形状を有する前記基板上の前記投影光学系の光軸方向における位置を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された検出結果に基づいて、前記基板上の所定領域に対応する少なくとも1つの照明領域を形成する照明領域形成手段と、前記照明領域形成手段により形成された前記少なくとも1つの照明領域に基づいて、前記基板上の所定領域の露光を行う露光手段とを備えることを特徴とする。
この発明の露光装置によれば、基板のたわみを制御することができ、制御された基板のたわみに応じて形成された領域毎に露光を行うため、たわみが生じやすい基板においても基板のたわみの影響を排除することができ、高精度に露光を行うことができる。
また、この発明のマイクロデバイスの製造方法は、この発明の露光装置を用いてマスクのパターンを基板上に露光する露光工程と、前記露光工程により露光された前記基板を現像する現像工程とを含むことを特徴とする。
この発明のマイクロデバイスの製造方法によれば、基板のたわみの影響を排除することができる露光装置を用いて露光を行うため、露光時のフォーカス位置のずれを減少させることができ、良好なマイクロデバイスを得ることができる。
この発明の露光装置によれば、基板上のフォーカス位置(投影光学系の光軸方向における位置)が略同一の領域毎に分割され、その領域毎に露光を行うため、たわみが生じやすい基板においても基板のたわみの影響を排除することができ、また、基板のフラットネスを所定値以下にできない基板においてもフラットネスの影響を排除することができるので、高精度に露光を行うことができる。
また、この発明のマイクロデバイスの製造方法によれば、基板のたわみの影響を排除することができる露光装置を用いて露光を行うため、露光時のフォーカス位置のずれを減少させることができ、良好なマイクロデバイスを得ることができる。
以下、図面を参照して、この発明の第1の実施の形態にかかる投影露光装置について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる投影露光装置の概略構成を示す図である。図1に示すように、第1の実施の形態にかかる投影露光装置は、図示しない光源から射出される光束によりマスクMを照明するための照明光学系IL、マスクMのパターン像を基板ステージPST上に載置されている外径が500mmよりも大きいフィルム基板(基板)Pa,Pb上に投影露光するための投影光学系PLを備えるステップアンドリピート方式の露光装置(ステッパ)である。なお、フィルム基板には、比較的基板の厚さが薄い樹脂フィルムなどで、ロールに巻き取られる長い帯状の帯状フィルムなどがある。
照明光学系ILが備える水銀ランプ又は超高圧水銀ランプからなる光源から射出された光束は、照明光学系ILが備える光学部材(コリメータレンズ等)1を通過する。なお、光源としては、紫外線放射タイプのLEDやLDであってもよい。光学部材1を通過した光束は、空間光変調素子の一種である透過型液晶ブラインド(照明領域形成手段)2に入射する。透過型液晶ブラインド2は、光源とマスクMとの間の光路中に配置され、且つマスクM(フィルム基板Pa,Pb)と光学的に共役な位置に配置されている。
透過型液晶ブラインド2は、フィルム基板Pa,Pb上の投影光学系PLの光軸方向における位置(フォーカス位置)が略同一のフィルム基板Pa,Pb上の領域に対応する照明形状(照明領域)を形成する。即ち、透過型液晶ブラインド2は所望の光強度分布を形成することができ、その光強度分布をマスクM及びフィルム基板Pa,Pbに対して相対的に変化させることができる。透過型液晶ブラインド2を透過した光束は、透過型液晶ブラインド2を通過することにより形成された照明形状に対応したマスクM上の照明領域を照明する。
マスクMの近傍には、アライメント系、投影光学系等のキャリブレーションに用いられるフィデューシャルマークFMが形成されている基板が設けられている。基板上には、フィデューシャルマークFMとして、コンタクトホール(CH)、ラインアンドスペース(LS)、孤立線等の様々なパターンが形成されている。
透過型液晶ブラインド2により所定の照明形状に整形された光束により均一照明されたマスクM上のパターンは、投影光学系PLを介して感光性基板であるフィルム基板Paまたはフィルム基板Pb上に投影露光される。フィルム基板Pa,Pbは、複数のフィルム基板を並べた状態で図中の矢印方向に同時搬送することができる図示しない搬送装置(搬送手段)により搬送される。また、フィルム基板Pa,Pbは、基板ステージPST(基板ホルダ)上にバキュームチャックを介して吸着されている。基板ステージPSTはフィルム基板Pa,Pb面に対して平行な方向及び直交する方向に移動可能に構成されており、図示しないレーザ干渉計によってその位置を計測され且つ制御されている。レーザ干渉計により計測された基板ステージPSTの位置情報は、後述する制御部4(図2参照)に対して出力される。
フィルム基板Pa,Pbは同時に露光され(露光手段)、露光終了時には基板ステージPSTから引き離されて、図示しない搬送装置により現像装置まで並んだ状態で同時搬送される。基板ステージPST近傍には図示しないイオナイザ(静電気除去器)が設けられており、このイオナイザによりフィルム基板の吸着及び引き離しが行われる際に発生する静電気が除去される。
また、この投影露光装置は、フィルム基板Pa,Pbの位置合わせを行うためのアライメント系AL、及びフィルム基板Pa,Pbのフォーカスを合わせるためのオートフォーカス系(検出手段)AFを備えている。アライメント系ALは、フィルム基板Pa,Pbの露光領域以外の領域(第2露光領域)に形成されているアライメントマークを検出することによりフィルム基板Pa,Pbの位置情報を検出する。オートフォーカス系AFは、フィルム基板Pa,Pbのフォーカス位置(投影光学系PLの光軸方向における位置)を検出する。アライメント系ALにより検出されたフィルム基板Pa,Pbの位置情報及びオートフォーカス系AFにより検出されたフォーカス位置は、後述する制御部4(図2参照)に対して出力される。
図2は、この第1の実施の形態にかかる投影露光装置のシステム構成を示す図である。図2に示すように、この投影露光装置は、この投影露光装置による露光等の制御を行う制御部4を備えている。制御部4には記憶部5が接続されており、記憶部5にはフィルム基板Pa,Pb上に露光されている前層までのパターン情報が記憶されている。また、制御部4にはアライメント系AL、オートフォーカス系AF、図示しないレーザ干渉計が接続されている。また、制御部4には液晶ブラインド駆動部6、基板ステージ駆動部8が接続されている。制御部4は、アライメント系AL、オートフォーカス系AF、図示しないレーザ干渉計から出力される検出結果に基づいて、液晶ブラインド駆動部6、基板ステージ駆動部8に対して制御信号を出力する。液晶ブラインド駆動部6は、制御部4からの制御信号に基づいて、透過型液晶ブラインド2を駆動させ、透過型液晶ブラインド2の光透過領域の分布の設定を行う。基板ステージ駆動部8は、制御部4からの制御信号に基づいて、基板ステージPSTを駆動させ、基板ステージPST、ひいてはフィルム基板Pa,Pbの位置を調整する。
次に、図3に示すフローチャートを参照して、この第1の実施の形態にかかる投影露光装置を用いた露光方法について説明する。
まず、制御部4は、記憶部5に記憶されているフィルム基板Pa,Pb上に形成されている前層までのパターン情報を取得する(ステップS9、取得手段)。次に、制御部4は、ステップS9において取得した前層までのパターン情報に基づいて、フィルム基板Pa,Pb上の高い反射率を有する領域を抽出する。次に、抽出された高い反射率を有する領域の複数点のフォーカス位置をオートフォーカス系AFにより検出する(ステップS10、検出手段)。例えば、図4に示すように、フィルム基板Paの露光領域R上の領域r1〜r9のフォーカス位置をオートフォーカス系AFにより検出する。図5は、オートフォーカス系AFによる検出結果を示すものであり、単位はμmである。この検出結果は制御部4に対して出力される。同様に、フィルム基板Pbの露光領域上の複数の領域のフォーカス位置も検出され、検出結果は制御部4に対して出力される。
なお、この実施の形態においてはオートフォーカス系AFを移動させて複数点で計測するようにした例を示しているが、複数の計測点を同時に計測可能とするように多点フォーカスセンサを設けるようにしてもよい。例えばこの方式としては、多点フォーカスセンサの照明光学系から感光基板上のフォトレジストに対して非感光性の検出光が射出され、複数のスリット像が投影光学系の光軸に対して斜めに基板上の複数の計測点に投影される。それらの計測点からの反射光が、受光光学系内で例えば振動スリット板を介して複数の光電変換素子上に対応するスリット像を再結像する。これらの光電変換素子からの検出信号を、例えばその振動スリット板を駆動信号で同期整流することによって、対応する計測点のフォーカス位置に所定範囲でほぼ比例して変化するフォーカス信号が生成される。このようにして、複数の計測点を同時に計測することが可能となる。
次に、制御部4は、ステップS10において検出された領域r1〜r9のフォーカス位置に基づいて、露光領域R上の他の領域のフォーカス位置を算出する(ステップS11)。図6は、制御部4により算出された算出結果を示すものであり、単位はμmである。同様に、ステップ10において検出されたフィルム基板Pbの露光領域上の複数の領域のフォーカス位置に基づいて、フィルム基板Pbの露光領域上であってフォーカス位置が検出されていない領域のフォーカス位置も算出する。
次に、制御部4は、ステップS10において検出された領域r1〜r9のフォーカス位置、ステップS11において算出された他の領域のフォーカス位置に基づいて、略同一のフォーカス位置である露光領域Rを選択する(ステップS12、選択手段)。具体的には、略同一または同一とみなすことができる許容範囲内のフォーカス位置である領域のグループを作成する。ここで、同一とみなすことができる許容範囲は、記憶部5に予め記憶されている。同様に、略同一のフォーカス位置である領域毎にフィルム基板Pbの露光領域も分割する。
次に、制御部4は、ステップS13において分割されグループ化された露光領域R及びフィルム基板Pbの露光領域に対応するマスクM上の照明領域を形成するために、液晶ブラインド駆動部6を駆動させることにより透過型液晶ブラインド2の光透過領域の分布を設定する(ステップS13、照明領域形成手段)。例えば、領域r3を含む10個の領域(分割された領域)が略同一のフォーカス位置を有するグループであった場合、図7に示すように、領域r3を含む10個の領域のみに光が照射されるように、即ち他の領域(図7の黒い領域)に光が照射されないように、透過型液晶ブラインド2の光透過領域の分布を設定する。このとき、フィルム基板Pbの露光領域内に領域r3を含む10個の領域(分割された領域)と略同一のフォーカス位置を有するグループがあった場合、フィルム基板Pbの略同一のフォーカス位置を有するグループに属する領域にも光が照射されるように、透過型液晶ブラインド2を設定する。
次に、ステップS13において設定された透過型液晶ブラインド2を用いて、フィルム基板Paの露光領域Rの領域r3を含む10個の領域(同じグループに属する領域)、及びフィルム基板Pbの略同一のフォーカス位置を有するグループに属する領域を同時露光する(ステップS14、露光手段)。
次に、制御部4は、フィルム基板Paの露光領域R内またはフィルム基板Pbの露光領域内に別のグループに属する領域(別の分割領域)を有し、そのグループに属する領域の露光が行われたか否か、即ちフィルム基板Pa及びフィルム基板Pbのすべての露光領域の露光を終えたか否かを判別する(ステップS15)。フィルム基板Pa及びフィルム基板Pbのすべての領域の露光を終えていないと判別された場合には、ステップS13に戻り、別のグループに属し、露光が行われていない領域のみに露光光(照明光)が照射されるように、透過型液晶ブラインド2の光透過領域の分布を設定し、ステップS14及びステップS15の動作を、フィルム基板Pa及びフィルム基板Pbのすべての領域の露光を終えるまで繰り返す。
なお、ステップS9において前層までのパターン情報を取得し、ステップS10において取得した情報に基づいてフィルム基板Pa,Pb上の高反射率を有する領域を抽出し、抽出された領域のフォーカス位置を検出しているが、フィルム基板Pa,Pb上の露光領域の周辺部の非露光領域(または第2露光領域)に高反射率を有する複数の着色部を備え、その複数の着色部のそれぞれにおけるフォーカス位置を検出するようにしてもよい。この場合には、検出されたフィルム基板Pa,Pb上の露光領域の周辺部の非露光領域のフォーカス位置に基づいて、フィルム基板Pa,Pb上の全面の各露光領域のフォーカス位置を算出する。
また、ステップS12においては、フォーカス位置が同一であるとみなすことができる許容範囲を予め設定し、領域毎のフォーカス位置に基づいてグループを作成することにより露光領域を分割しているが、予め最大グループ数を設定し、領域毎のフォーカス位置に基づいて最大グループ数を超えない範囲でグループを作成することにより露光領域を分割するようにしてもよい。この場合には、最大グループ数、即ち最大露光回数が予め設定されているため、スループットの低下を防止することができる。
この第1の実施の形態にかかる投影露光装置によれば、フィルム基板上のフォーカス位置(投影光学系の光軸方向における位置)が略同一の領域毎に分割され、その領域毎に露光を行うため、たわみが生じやすいフィルム基板においてもフィルム基板のたわみによる影響を排除することができ、高精度に露光を行うことができる。
なお、この第1の実施の形態においては、マスクに形成されているパターンをフィルム基板上に露光しているが、ラフなパターンの露光を行う場合においてフィルム基板に露光するラフなパターンを透過型液晶ブラインドにより形成してもよい。この場合には、マスクが配置される位置には素ガラスマスクを設置する。
なお、この第1の実施の形態においては、マスクに形成されているパターンをフィルム基板上に露光しているが、ラフなパターンの露光を行う場合においてフィルム基板に露光するラフなパターンを透過型液晶ブラインドにより形成してもよい。即ち、素子パターンやデバイスパターンなどの微細なパターンはマスクにパターンニングしておいて、素子またはデバイスからの配線パターンなどの比較的ラフなパターンについては、マスクではなく透過型液晶ブラインドに形成することにより、マスクに制約されることなく配線パターンを適宜作成することが可能となり、デバイス全体としてのパッケージの自由度を増すことが可能となる。この場合には、マスクが配置される位置には素ガラスマスクを設置するようにしてもよいし、また透過型液晶ブラインドでパターンニングする部分については、ブランクスにするようにしてもよい。なお、マスクパターンと透過型液晶ブラインドのパターンとの位置合わせについては、例えばフィルム基板側に設けた撮像手段を用いて透過型液晶ブラインドで形成されるパターン位置を調整することにより位置合わせを行う。また、透過型液晶ブラインドだけでなく、反射型液晶ブライド、またはDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)等を用いてもよい。
また、この第1の実施の形態においては、マスクMの近傍に設けられているフィデューシャルマークFMを用いて簡単な(ラフな)パターンを有するマスクを製造することができる。具体的には、フィデューシャルマークFMとして形成されているコンタクトホール、ラインアンドスペース、孤立線等のパターンの中から必要なパターンのみを露光光(照明光)が照射するように透過型液晶ブラインド2の光透過領域の分布を設定し、マスクとなる基板を基板ステージPSTに配置して露光を行う。次に、基板ステージPSTを必要量だけステップ移動させて上述の動作を繰り返すことにより基板上に簡単なパターンが形成され、簡単なパターンが形成された基板をマスクとして使用する。例えば、3μm幅の孤立線のみを照射するように透過型液晶ブラインド2を設定し露光を行った場合、3μmステップ移動して露光を行った場合には6μm幅の孤立線が形成され、2μmステップ移動して露光を行った場合には5μm幅の孤立線が形成される。この場合には、マスク描画装置を用いることなく簡単なパターンを有するマスクを製造することができる。また、この投影露光装置で用いられるマスクをこの投影露光装置で製造することにより、様々な重ね合わせ精度の誤差の発生要因が略一致するため、重ね合わせ精度を向上させることができる。なお、フィデューシャルマークが形成されている光学部材を交換可能に構成してもよく、この場合にはフィデューシャルマークとして様々なパターンを用いることができる。
また、この第1の実施の形態においては、基板ステージ上に載置することができるサイズのフィルム基板を用いているが、基板ステージの幅より長い帯状のフィルム基板を用いてもよく、基板ステージのサイズを小さくしてもよい。この場合には、帯状のフィルム基板の両端をロール部に巻きつけ、これらロール部を回転駆動させることにより、一方のロール部に巻きつけられている帯状のフィルム基板が基板ステージ上へ搬送され、基板ステージ上に吸着される。また、露光を終えた帯状のフィルム基板は、両端のロール部を回転駆動させることにより、他方のロール部へ搬送されて、他方のロール部に巻き取られる。これを繰り返すことにより帯状のフィルム基板全面への露光を行う。
また、この第1の実施の形態においては、2つのフィルム基板を並べた状態で同時搬送し、同時露光しているが、3つ以上のフィルム基板を並べた状態で同時搬送し、同時露光してもよい。
次に、図面を参照して、この発明の第2の実施の形態にかかる投影露光装置について説明する。図8は、第2の実施の形態にかかる投影露光装置の概略構成を示す図である。図8に示すように、第2の実施の形態にかかる投影露光装置は、図示しない光源から射出される光束により石英マスクM2を照明するための照明光学系IL2、石英マスクM2のパターン像をフィルム基板(基板)P2上に投影露光するための投影光学系PL2を備えるステップアンドリピート方式の露光装置(ステッパ)である。
なお、以下の説明においては、各図中に示したXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。XYZ直交座標系は、X軸及びY軸がフィルム基板P2に対して平行となるよう設定され、Z軸がフィルム基板P2に対して直交する方向に設定されている。図中のXYZ座標系は、実際にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。
照明光学系IL2が備える水銀ランプ又は超高圧水銀ランプからなる光源から射出された光束は、照明光学系IL2が備える光学部材(コリメータレンズ等)9を通過する。なお、光源としては、紫外線放射タイプのLEDやLDであってもよい。光学部材9を通過した光束は、光束(照明光)を通過させるY方向に長手方向を有する矩形状のスリット(照明領域形成手段)10に入射する。スリット10は、光源と石英マスクM2との間の光路中に配置され、且つ石英マスクM2(フィルム基板P2)と光学的に共役な位置に配置されている。スリット10はX軸方向に移動可能に構成されており、石英マスクM2及びフィルム基板P2に対して相対的に移動することができる。即ち、スリット10をステップ移動させることにより順次露光が行なわれる。スリット10を透過した光束は、スリット10を通過することにより形成された照明形状に対応した石英マスクM2上の照明領域を照明する。石英マスクM2は、下面側にペリクルを備えている。
スリット10を通過することにより所定の照明形状に整形された光束により均一照明された石英マスクM2上のパターンは、投影光学系PL2を介して感光性基板であるフィルム基板P2上に投影露光される。フィルム基板P2は、図9に示すように、後述する基板ステージが備える2本のアーム12a,12bの間隔より長い帯状の基板であり、その両端部がロール部13a,13bにより巻かれている。フィルム基板P2のロール部13aに巻かれている部分は、ロール部13a,13bが時計廻りに回転することによりアーム12a,12bの間に搬送され、アーム12a,12bにバキュームチャックを介して吸着される。露光終了時には、フィルム基板P2のアーム12a,12bの間の部分は、ロール部13a,13bが時計廻りに回転することによりロール部13bに搬送され、ロール部13bに巻き取られる。また、フィルム基板P2の露光領域周辺部の領域(第2露光領域)には、フィルム基板P2の位置、ショット番号等を判別することができるように、ショット毎に異なるアライメントマークが設けられている。
フィルム基板P2は、基板ステージが備える2本のアーム12a,12b、即ちフィルム基板P2の搬送方向と直交する方向(Y軸方向)に延び、X軸方向に所定間隔をもって配置されている2本のアーム(たわみ形状制御手段)12a,12bにより支持(吸着)されている。2本のアーム12a、12bは、アーム12aと12bとの間の幅が変化するように、それぞれがX軸方向に移動可能に構成されている。図9に示すように、アーム12a,12bのそれぞれを図中矢印方向(図中破線で示す位置)に移動させ、アーム12aと12bとの間隔を短くした場合、フィルム基板P2は図9の実線で示す位置から図9の破線で示す位置に変化する。即ち、アーム12a,12bとに引っ張られるように支持されることにより平面状であったフィルム基板P2にたわみが生じる。
同様に、アーム12a,12bのそれぞれを図9の破線で示す位置から図9の実線で示す位置に移動させ、フィルム基板P2を引っ張るように、アーム12aと12bとの間隔を長くした場合、フィルム基板P2は図9の破線で示す位置から図9の実線で示す位置に変化し、フィルム基板P2のたわみは減少する。このように、アーム12a及びアーム12bの少なくとも一方をX軸方向に移動させてアーム12aと12bとの間隔を変化させることにより、フィルム基板P2のたわみを制御することができる。また、アーム12aと12bとの間隔を変化させることにより、フィルム基板P上に露光されるパターンの倍率調整も可能となる。即ち、スリット10により形成される照明領域に応じてフィルム基板P2の位置を投影光学系PL2の光軸方向にシフトさせることにより、フィルム基板P2上に形成されるマスクM2のパターン像の倍率を調整することができる。なお、アーム12aと12bでフィルム基板P2を引っ張らない場合、通常、アームの間隔を狭くセットしておくとたわみが小さくなり、広くセットするとたわみが大きくなる。
また、この投影露光装置はレーザ干渉計(図示せず)を備えており、2本のアーム12a,12bはこのレーザ干渉計によってその位置を計測され且つ制御されている。また、この投影露光装置は、フィルム基板P2の位置合わせを行うためのアライメント系AL2、及びフィルム基板P2のフォーカスを合わせるためのオートフォーカス系(検出手段)AF2を備えている。アライメント系AL2は、フィルム基板P2の露光領域周辺部の領域(第2露光領域)に形成されているアライメントマークを検出することによりフィルム基板P2の位置情報を検出する。オートフォーカス系AF2は、フィルム基板P2のフォーカス位置(投影光学系PL2の光軸方向における位置)を検出する。レーザ干渉計により検出されたアーム12a,12bの位置情報、アライメント系AL2により検出されたフィルム基板P2の位置情報及びオートフォーカス系AF2により検出されたフォーカス位置は、後述する制御部14(図10参照)に対して出力される。
図10は、この第2の実施の形態にかかる投影露光装置のシステム構成を示す図である。図10に示すように、この投影露光装置は、この投影露光装置による露光等の制御を行う制御部14を備えている。制御部14には記憶部15が接続されており、記憶部15にはフィルム基板P2上に露光されている前層までのパターン情報が記憶されている。また、制御部14にはスリット10の位置をXY平面に対して移動させるスリット駆動部16が接続されており、制御部14はスリット駆動部16に対して制御信号を出力する。スリット駆動部16は、制御部14からの制御信号に基づいて、スリット10を移動させる。例えば、スリット10をX方向にステップ移動させることにより、マスクM2のパターンをフィルムP2上の露光領域上に順次露光を行うことができる。
また、制御部14にはアライメント系AL2、オートフォーカス系AF2、図示しないレーザ干渉計が接続されている。また、制御部14には、アーム12aを移動させる第1アーム駆動部18、アーム12bを移動させる第2アーム駆動部20が接続されている。制御部14は、アライメント系AL2、オートフォーカス系AF2、図示しないレーザ干渉計から出力される検出結果に基づいて、第1アーム駆動部18及び第2アーム駆動部20の少なくとも一方に対して制御信号を出力する。第1アーム駆動部18は、制御部14からの制御信号に基づいて、アーム12aをX方向へ移動させる。また、第2アーム駆動部20は、制御部14からの制御信号に基づいて、アーム12bをX方向へ移動させる。アーム12a,12bの位置を調整することによりフィルム基板P2の配置位置の調整を行うことができ、アーム12a,12bの間隔を調整することによりフィルム基板P2のたわみを制御することができる。
次に、図11に示すフローチャートを参照して、この第2の実施の形態にかかる投影露光装置を用いた露光方法について説明する。
まず、制御部14は、記憶部15に記憶されているフィルム基板P2上に形成されている前層までのパターン情報を取得する(ステップS20、取得手段)。次に、制御部14は、ステップS20において取得した前層までのパターン情報に基づいて、フィルム基板P2上の高い反射率を有する領域を抽出する。次に、抽出された高い反射率を有する領域の複数点のフォーカス位置がオートフォーカス系AF2により検出される(ステップS21)。この検出結果は、制御部14に対して出力される。なお、このときのフィルム基板P2は、アーム12a,12bにより引き伸ばされた状態で配置されている。
次に、制御部14は、ステップS21において検出されたフィルム基板P2のフォーカス位置に基づいて、フィルム基板P2のたわみ形状の制御を行う(ステップS22、たわみ形状制御手段)。即ち、スリット10を通過した照明光が照明するフィルム基板P2の露光領域のそれぞれの位置のフォーカス位置を算出する。スリット10を通過した照明光が照明するフィルム基板P2の露光領域の投影光学系PL2の光軸方向における位置がそれぞれの位置でフォーカス位置と同一若しくは略同一である場合、フィルム基板P2のたわみによるフォーカス位置にずれは生じていないと判断され、フィルム基板P2はアーム12a,12bにより引き伸ばされた状態で設定される。一方、スリット10を通過した照明光が照明するフィルム基板P2の露光領域の投影光学系PL2の光軸方向における位置がそれぞれの位置でフォーカス位置と異なっていた場合、フィルム基板P2のたわみによるフォーカス位置にずれが生じていると判断され、アーム12a,12bの間隔を縮めることにより、スリット10により照射される露光領域の投影光学系PL2の光軸方向における位置がそれぞれの位置で略同一となるようなたわみ形状が形成される。具体的には、第1アーム駆動部18及び第2アーム駆動部20の少なくとも一方を駆動させることにより、フィルム基板P2を支持するアーム12a,12bの間隔の調整を行う。
次に、スリット10の形状、即ち露光光が照射される領域に対応したフィルム基板P2上のフォーカス位置をオートフォーカス系AF2により検出する(ステップS23、検出手段)。この検出結果は、制御部14に対して出力される。制御部14は、ステップS22においてフィルム基板P2のたわみを調整することによりスリット10を通過した照明光が照明するフィルム基板P2の露光領域の投影光学系PL2の光軸方向における位置がそれぞれの位置で略同一となったか否かを判別する。なお、フィルム基板P2の露光領域の投影光学系PL2の光軸方向における位置がそれぞれの位置で略同一となっていないと判別された場合には、再度アーム12a,12bの間隔を調整することにより、フィルム基板P2のたわみを再調整する。
次に、制御部14は、スリット駆動部16を駆動させることにより、フィルム基板P2上の所定領域(ステップS22においてたわみ形状を制御された露光領域)を照明するようにスリット10の位置を移動させる(ステップS24、照明領域形成手段)。
次に、ステップS24において設置されたスリット10を通過した照明光(露光光)により、フィルム基板P2上の所定領域の露光を行う(ステップS25、露光手段)。次に、スリット10をX方向にステップ移動させ、ステップS23〜ステップS25の動作を繰り返すことにより、フィルム基板P2の露光領域を順次露光する。
なお、ステップS21において、取得した前層までのパターン情報に基づいてフィルム基板P2上の高反射率を有する領域を抽出し、抽出された領域のフォーカス位置を検出しているが、フィルム基板P2上の露光領域周辺部の非露光領域に複数の高反射率を有する着色部を備え、その複数の着色部のフォーカス位置を検出し、その検出結果に基づいてフィルム基板P2の露光領域のフォーカス位置を算出するようにしてもよい。
この第2の実施の形態にかかる投影露光装置によれば、2本のアームの間隔を調整することによりフィルム基板のたわみを制御することができるため、たわみが生じやすいフィルム基板においてもフィルム基板のたわみの影響を排除することができ、高精度に露光を行うことができる。また、2本のアームによりフィルム基板を支持しているため、フィルム基板全面を支持する基板ステージと比較して、フィルム基板の吸着面が少ないためフィルム基板の吸着及び取り外しに要する時間を短縮することができ、スループットを向上させることができる。また、フィルム基板の膨張等によるしわの発生を防止することができ、フォーカス精度を向上させることができる。
また、例えば携帯電話のディスプレイまたはIC実装におけるチップサイズの基板等のためのパターンの露光を行う場合、これらを一つの単位とし、これらの単位毎(例えば一つ毎または二つ毎等)にスリットをステップさせることにより繰り返し露光を行えば、継ぎ部が生じることなく重ね合わせ精度を向上させることができる。
なお、この第2の実施の形態においては、フィルム基板(またはマスク)に対してスリットを相対的に移動させることにより露光を行っているが、照明光を射出する光ファイバを備え、その光ファイバから射出される照明光の照射位置をフィルム基板(またはマスク)に対して相対的に移動させることにより露光を行なってもよい。この場合には、スリットを利用する場合と比較して光源から射出される照明光を無駄なく有効に利用することができる。
また、この第2の実施の形態においては、2本のアームによりフィルム基板を支持しているが、3本以上のアームによりフィルム基板を支持してもよい。また、図12に示すように、2本のアーム12a,12bの間にX方向に移動可能に構成されている基板保持ロール22を備え、2本のアーム12a,12b及び基板保持ロール22によりフィルム基板P2を支持するようにしてもよい。この場合においては、スリット10と基板保持ロール22を同期移動させつつ露光を行うことにより、露光領域の平面化を向上させることができる。
また、図13に示すように、2本の円筒状のアーム24a,24b、この2本のアーム24a,24bを繋ぐエンドレスベルト26を備えるようにしてもよい。露光時には、アーム24a,24bを時計回りに同一の速度で回転させることにより、エンドレスベルト26を時計回りに回転させ、エンドレスベルト26上に載置されているフィルム基板P2をX方向に移動させる。即ち、フィルム基板P2のエンドレスベルト26上に載置されている領域の露光を終えた後に、エンドレスベルト26が回転され、フィルム基板P2の露光を終えた領域はX方向に移動され、ロール部13bに巻かれる。そして、フィルム基板P2のエンドレスベルト26上に新たに載置された領域の露光を行う。
また、図14に示すように、アーム12a,12bに代えて、X方向に回転移動可能に構成されている円筒状のアーム28a,28bを備えるようにしてもよい。露光時には、円筒状のアーム28a,28bの間隔を調整することによりフィルム基板P2のたわみを制御しつつ、スリット10に対して円筒状のアーム28a,28bをX方向に相対的にステップ移動させることにより順次露光を行う。
また、円筒状のアーム28a,28bのそれぞれの回転量を制御することによりたわみを制御するようにしてもよい。例えば、円筒状のアーム28aよりも円筒状のアーム28bを速く回転させることでたわみを少なくすることができ、遅く回転させることでたわみを多くすることができる。
また、この第2の実施の形態においては、スリットをフィルム基板(石英マスク)に対してX方向に相対的にステップ移動させることにより順次露光を行っているが、フィルム基板をスリットに対してX方向に相対的にステップ移動させることにより順次露光を行うようにしてもよい。
また、この第2の実施の形態においては、2本のアームの間隔の調整を行うことによりフィルム基板のたわみを制御しているが、スリットの形状を変更可能に構成し、2本のアームの間隔の調整及びスリットの形状の調整を行うことによりフィルム基板のたわみを制御するようにしてもよい。
また、この第2の実施の形態においては、帯状のフィルム基板を用いているが、2本のアームの間に載置することができる長さを有するフィルム基板を用いてもよい。
また、この第2の実施の形態においては、フィルム基板が水平面に平行な面に位置しているが、フィルム基板が水平面に直交する面に位置するようにしてもよい。即ち、フィルム基板が縦方向に配置されるようにしてもよく、この場合にはフィルム基板のたわみを減少させることができる。
また、この第2の実施の形態においては、石英マスクを用いているが、石英以外のガラスマスク、樹脂状のマスク、フィルム状のマスク(以下、フィルムマスクという。)を用いるようにしてもよい。熱膨張やたわみが生じやすいフィルムマスクを用いる場合には、マスクの下側だけでなく上側にもペリクルを備えるようにするとよい。また、フィルムマスクを用いる場合には、パターンが描画されていない石英マスクに、パターンが描画されているフィルムマスクを貼り付けるようにしてもよい。この場合には、パターンが描画されている石英マスクを用いる場合よりコストを抑えることができ、少量ではあるが多品種の製品を製造する際に有効である。
また、フィルムマスクを用いる場合、この実施の形態にかかるフィルム基板と同様に2本(または3本以上)のアームを用いてフィルムマスクを支持し、フィルムマスクを支持する2本のアームの間隔を調整することにより、フィルムマスクのたわみを制御することができる。また、フィルムマスクのたわみの制御とフィルム基板のたわみの制御とを相対的に行うこともできる。
また、フィルム状のマスクを用いる場合、マスクステージの幅より長い帯状のフィルムマスクを用いてもよい。この場合には、帯状のフィルムマスクの両端をロール部に巻きつけ、これらロール部を回転駆動させることにより、一方のロール部に巻きつけられている帯状のフィルムマスクがマスクステージ上へ搬送され、マスクステージ上に吸着される。また、マスクステージ上から退避させるときには、両端のロール部を回転駆動させることにより、マスクステージ上に載置されているフィルムマスクを他方のロール部へ搬送し、他方のロール部に巻きつける。
また、この第2の実施の形態においては、2本のアームの間隔を調整することによりフィルム基板のたわみを制御しているが、フィルム基板の波打ちを防止するためにフィルム基板上面に向けて送風し、その送風による風圧によるフィルム基板のたわみ制御を加えるようにしてもよい。または、フィルム基板の下面に向けて送風する機構、またはフィルム基板の両面に向けて送風する機構を設けることによりフィルム基板のたわみ制御を行ってもよい。この場合には、送風による熱だまりを防止することもできるため、熱による光学系の精度劣化を防止することができる。
また、この第2の実施の形態においては、オートーフォーカス系により検出されたフィルム基板上のフォーカス位置に基づいて、照明ムラを制御することができる。即ち、デフォーカス量に応じた照明ムラを与えることにより照明ムラを制御することができる。この場合には、照明光学系IL2が備える図示しないフライアイレンズ近傍、マスクM2の近傍、スリット10の近傍、またはフィルム基板P2の近傍等に濃度分布を有する光学部品を備え、この光学部品により照明ムラを与える。
次に、図面を参照して、この発明の第3の実施の形態にかかる投影露光装置について説明する。図15は、第3の実施の形態にかかる投影露光装置の概略構成を示す図である。第3の実施の形態においては、複数の反射屈折型の投影光学ユニットPLa,PLc〜PLe及び図示しない投影光学ユニットからなる投影光学系PL3に対してレチクルR1〜R5(図16参照)とフィルム基板(基板)P3とを相対的に移動させつつレチクルR1〜R5に形成されたパターンの像を感光性材料が塗布されたフィルム基板P3上に転写するステップアンドスキャン方式の露光装置を例に挙げて説明する。
また、以下の説明においては、図15中に示したXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。XYZ直交座標系は、X軸及びY軸がフィルム基板P3に対して平行となるよう設定され、Z軸がフィルム基板P3に対して直交する方向に設定されている。図中のXYZ座標系は、実際にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。また、この実施の形態では石英マスクM3(レチクルR1〜R5)及びフィルム基板P3を移動させる方向(走査方向)をX軸方向に設定している。
この実施の形態にかかる露光装置は、レチクルR1〜R5を均一に照明するための光源を含む照明光学系IL3を備えている。照明光学系IL3は、光源、光源から射出された光束を集光する集光レンズ、光源と同じ数の入射端と投影光学系PL3が備える投影光学ユニットと同じ数の射出端(この実施の形態においては5つ)を備えるライトガイド、フライアイインテグレータ、開口絞り、コンデンサレンズ系等を備えている。照明光学系IL3を介した光束は、パターンが形成された石英マスクM3(レチクルR1〜R5)を重畳的に照明する。即ち、照明光学系ILは、マスクM上のレチクルR1〜R5の領域を照明する。
石英マスクM3にはパターンが形成されておらず、図16に示すようにパターンが形成されたレチクルR1,R2,R3,R4,R5が千鳥状に載置されている。レチクルR1,R3,R5は走査方向と直交する方向(Y方向)に所定間隔をもって第1列として配置されており、レチクルR2,R4はY方向に所定間隔をもって第2列として配置されている。レチクルR1は、図17に示すように、吸着部(レチクルホルダ)k1によって石英マスクM3上に吸着されており、位置調整機構としてのアクチュエータa1を駆動させることによって石英マスクM3に対する位置を調整することができる。また、レチクルR2〜R5のそれぞれは、吸着部(レチクルホルダ)k2,k3,k4,k5のそれぞれによって石英マスクM3上に吸着されており、位置調整機構としてのアクチュエータa2〜a5のそれぞれを駆動させることによって石英マスクM3に対する位置を調整することができる。
なお、アクチュエータa1〜a5の駆動によるマスクM3に対するレチクルR1〜R5の位置調整はラフな位置ずれに対して用いられ、レチクルR1〜R5の位置の微調整は後述する投影光学系PL3(投影光学ユニットPLa,PLc〜PLe及び図示しない投影光学ユニット)が備える像位置調整機構(図示せず)により行われる。
レチクルR1〜R5の各照明領域からの光は、各レチクルR1〜R5の各照明領域に対応するようにY軸方向に沿って配列された複数(この実施の形態においては5つ)の投影光学ユニットPLa,PLc〜PLe及び図示しない投影光学ユニットからなる投影光学系PL3に入射する。ここで、各投影光学ユニットPLa,PLc〜PLe及び図示しない投影光学ユニットの構成は、互いに同じである。こうして、複数の投影光学ユニットPLa,PLc〜PLe及び図示しない投影光学ユニットから構成された投影光学系PL3を介した光は、基板ステージ(図示せず)上において図示しない基板ホルダを介してXY平面に平行に支持されたフィルム基板P3上にレチクルR1〜R5のパターンの像を形成する。
図示しないマスクステージには、マスクステージを走査方向であるX軸方向に沿って移動させるための長いストロークを有する走査駆動系(図示せず)が設けられている。また、マスクステージを走査方向と直交する方向であるY軸方向に沿って微小量だけ移動させると共にZ軸廻りに微小量だけ回転させるための一対のアライメント駆動系(図示せず)が設けられている。そして、マスクステージの位置座標が移動鏡32を用いたレーザ干渉計(図示せず)によって計測され且つ位置制御されるように構成されている。
図示しない基板ステージには、基板ステージを走査方向であるX軸方向に沿って移動させるための長いストロークを有する走査駆動系(図示せず)が設けられている。また、基板ステージを走査方向と直交する方向であるY軸方向に沿って微小量だけ移動させると共にZ軸廻りに微小量だけ回転させるための一対のアライメント駆動系(図示せず)が設けられている。そして、基板ステージの位置座標が移動鏡34を用いたレーザ干渉計(図示せず)によって計測され且つ位置制御されるように構成されている。更に、石英マスクM3とフィルム基板P3とをXY平面に沿って相対的に位置合わせするための手段として、一対のアライメント系30a,30bがマスクMの上方に配置されている。
こうして、マスクステージ側の走査駆動系及び基板ステージ側の走査駆動系の作用により、複数の投影光学ユニットPLa,PLc〜PLe及び図示しない投影光学ユニットからなる投影光学系PL3に対して石英マスクM3とフィルム基板P3とを一体的に同一方向(X軸方向)に沿って移動させることによって、レチクルR1〜R5上のパターンがフィルム基板P3上の露光領域に複数転写(走査露光)される。
この第3の実施の形態にかかる投影露光装置によれば、複数のレチクルを石英マスク上に並べて載置して各投影光学ユニットを介して露光を行うため、効率良く露光を行うことができる。
なお、この第3の実施の形態においては、石英マスク上に複数のレチクルが千鳥状に配置されているが、石英マスク上に複数の露光領域(露光パターン)を形成し、この複数の露光領域が千鳥状に配置されるようにしてもよい。
また、この第3の実施の形態においては、5つのレチクルを用いているが、例えば図18に示すように、2つのレチクルR10,R11を石英マスクM3上に載置し、露光領域a1〜a5を露光してもよい。
また、この第3の実施の形態においては、石英マスク上に載置することができるサイズの複数のレチクルを用いているが、複数のフィルム状の長い帯状レチクルを用いてもよい。この場合には、複数の帯状レチクルのそれぞれの両端を回転可能なロール部に巻きつけ、これらのロール部を回転駆動させることにより、一方のロール部に巻きつけられている帯状レチクルのそれぞれがマスクステージ上へ搬送され、マスクステージ上に吸着される。また、マスクステージ上から退避させるときには、それぞれのロール部を回転駆動させることにより、帯状レチクルのそれぞれを他方のロール部へ搬送し、他方のロール部に巻きつける。
また、石英マスクM3を用いて5つのレチクルを保持しているが、複数のレチクルが保持可能なレチクルホルダやレチクルアダプタなどを用いてもよく、それらの材質は石英に限られるものではない。
また、上述の各実施の形態にかかる投影露光装置おいては、透過型のマスク(レチクル)を用いているが、反射型のマスク(レチクル)を用いるようにしてもよい。
なお、空間光変調素子として透過型液晶ブラインドを用いるものを示したが、反射型液晶ブラインドやデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等を用いるようにしてもよい。
上述の各実施の形態にかかる露光装置では、照明光学系によってレチクル(マスク)を照明し、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板(プレート)に露光することにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、上述の各実施の形態にかかる露光装置を用いて感光性基板としてプレート等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図19のフローチャートを参照して説明する。
まず、図19のステップS301において、1ロットのプレート上に金属膜が蒸着される。次のステップS302において、その1ロットのプレート上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップS303において、上述の各実施の形態にかかる露光装置を用いて、マスク上のパターン像が投影光学系を介して、その1ロットのプレート上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップS304において、その1ロットのプレート上のフォトレジストの現像が行なわれた後、ステップS305において、その1ロットのプレート上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行なうことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各プレート上の各ショット領域に形成される。
その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述のマイクロデバイス製造方法によれば、上述の各実施の形態にかかる露光装置を用いて露光を行うため、感光性基板上における解像力やコントラスト等の低下を防止することができ、極めて微細な回路パターンを有するマイクロデバイスを高精度に得ることができる。なお、ステップS301〜ステップS305では、プレート上に金属を蒸着し、その金属膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッチングの各工程を行っているが、これらの工程に先立って、プレート上にシリコンの酸化膜を形成後、そのシリコンの酸化膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッチング等の各工程を行っても良いことはいうまでもない。
また、上述の各実施の形態にかかる露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図20のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図20において、パターン形成工程S401では、上述の各実施の形態にかかる露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィ工程が実行される。この光リソグラフィ工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルタ形成工程S402へ移行する。
次に、カラーフィルタ形成工程S402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルタの組を複数水平走査線方向に配列されたりしたカラーフィルタを形成する。そして、カラーフィルタ形成工程S402の後に、セル組み立て工程S403が実行される。セル組み立て工程S403では、パターン形成工程S401にて得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフィルタ形成工程S402にて得られたカラーフィルタ等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル組み立て工程S403では、例えば、パターン形成工程S401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルタ形成工程S402にて得られたカラーフィルタとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。
その後、モジュール組み立て工程S404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、上述の各実施の形態にかかる露光装置を用いて露光を行うため、感光性基板上における解像力やコントラスト等の低下を防止することができ、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスを高精度に得ることができる。
第1の実施の形態にかかる投影露光装置の概略構成を示す図である。 第1の実施の形態にかかる投影露光装置のシステム構成を示す図である。 第1の実施の形態にかかる投影露光装置の露光方法を説明するためのフローチャートである。 第1の実施の形態にかかる露光領域のフォーカスの検出位置について説明するための図である。 第1の実施の形態にかかる露光領域のフォーカスの検出結果を示す図である。 第1の実施の形態にかかる露光領域のフォーカス位置の算出結果を示す図である。 第1の実施の形態にかかる露光領域の分割された領域を示す図である。 第2の実施の形態にかかる投影露光装置の概略構成を示す図である。 第2の実施の形態にかかるアームを移動させることにより、アームの間隔を変化させた場合におけるフィルム基板のたわみの変化を説明するための図である。 第2の実施の形態にかかる投影露光装置のシステム構成を示す図である。 第2の実施の形態にかかる投影露光装置の露光方法を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態にかかるアームに基板保持ロールを加えた構成を示す図である。 第2の実施の形態にかかるアームの他の構成を示す図である。 第2の実施の形態にかかるアームの他の構成を示す図である。 第3の実施の形態にかかる投影露光装置の概略構成を示す図である。 第3の実施の形態にかかるマスク及びレチクルの構成を示す図である。 第3の実施の形態にかかるレチクルの駆動系の構成を示す図である。 第3の実施の形態にかかるレチクルの他の構成を示す図である。 この発明の実施の形態にかかるマイクロデバイスとしての半導体デバイスの製造方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態にかかるマイクロデバイスとしての液晶表示素子の製造方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1…光学部材、2…透過型液晶ブラインド、4,14…制御部、5,15…記憶部、6…液晶ブラインド駆動部、8…基板ステージ駆動部、10…スリット、12a,12b…アーム、16…スリット駆動部、18…第1アーム駆動部、20…第2アーム駆動部、IL,IL2,IL3…照明光学系、M…マスク、M2,M3…石英マスク、PL,PL2,PL3…投影光学系、AL,AL2…アライメント系、AF,AF2…オートフォーカス系、Pa,Pb,P2,P3…フィルム基板、PST…基板ステージ。

Claims (18)

  1. マスクのパターンを投影光学系を介して基板上に露光する露光装置において、
    前記基板上の前記投影光学系の光軸方向における位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された検出結果に基づいて、前記基板上の前記投影光学系の光軸方向における位置が略同一の前記基板上の領域を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記基板上の領域に対応する照明領域を形成する照明領域形成手段と、
    前記照明領域形成手段により形成された前記照明領域に対応する前記基板上の領域の露光を行う露光手段と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  2. マスクのパターンを投影光学系を介して基板上に露光する露光装置において、
    前記基板のたわみ形状を制御するたわみ形状制御手段と、
    前記たわみ形状制御手段により制御された前記たわみ形状を有する前記基板上の被露光面の前記投影光学系の光軸方向における位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された検出結果に基づいて、前記基板上の所定領域に対応する少なくとも1つの照明領域を形成する照明領域形成手段と、
    前記照明領域形成手段により形成された前記少なくとも1つの照明領域に基づいて、前記基板上の所定領域の露光を行う露光手段と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  3. 前記基板は、外径が500mmよりも大きい感光基板であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の露光装置。
  4. 前記たわみ形状制御手段は、前記基板の搬送方向に略直交する方向に延び、前記基板を支持する少なくとも2つのアームを備えることを特徴とする請求項2または請求項3記載の露光装置。
  5. 前記照明領域形成手段は、照明光を通過させるスリットを備え、前記スリットを前記マスク及び前記基板に対して相対的に移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の露光装置。
  6. 前記照明領域形成手段は、照明光を射出する光ファイバを備え、前記光ファイバから射出される前記照明光の照射位置を前記マスク及び前記基板に対して相対的に移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の露光装置。
  7. 前記照明領域形成手段は、所望の光強度分布を形成する光学部材を備え、前記光学部材の光強度分布を前記マスク及び前記基板に対して相対的に変化させることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の露光装置。
  8. 前記光学部材は、空間光変調素子を含むことを特徴とする請求項7記載の露光装置。
  9. 前記検出手段は、前記照明領域形成手段により形成される前記照明領域に対応する前記基板上の前記投影光学系の光軸方向における位置を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の露光装置。
  10. 前記照明領域形成手段により形成される前記照明領域に応じて前記基板の位置を前記投影光学系の光軸方向にシフトさせることにより、前記基板上に形成される前記マスクのパターン像の倍率の調整を行う調整手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の露光装置。
  11. 前記検出手段により検出された前記基板上の前記投影光学系の光軸方向における位置に基づいて照明ムラを制御することを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載の露光装置。
  12. 前記基板上に露光されている前層までのパターン情報を取得する取得手段を更に備え、
    前記検出手段は、前記取得手段により取得された前記パターン情報に基づいて、前記基板上の高い反射率を有する領域の前記投影光学系の光軸方向における位置を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか一項に記載の露光装置。
  13. 前記基板上の非露光領域の一部に高反射率を有する着色部を備え、
    前記検出手段は、前記非露光領域の前記着色部における前記投影光学系の光軸方向における位置を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の露光装置。
  14. 前記基板を載置する基板ホルダ上に複数の前記基板を並べて同時搬送する搬送手段を更に備え、
    前記露光手段は、前記搬送手段により搬送された前記複数の基板を同時露光することを特徴とする請求項1乃至請求項13の何れか一項に記載の露光装置。
  15. マスクのパターンを投影光学系を介して基板上に露光する露光装置において、
    前記マスクのパターンを照明する照明領域を形成する照明領域形成手段と、
    前記照明領域形成手段により形成された前記照明領域に対応する前記基板上の領域の露光を行う露光手段とを備え、
    前記照明領域形成手段は、マスクのパターンとは異なるパターンを前記基板上に形成することを特徴とする露光装置。
  16. 前記照明領域形成手段は、前記マスクのパターンを照明する照明領域を形成するとともに、前記マスクのパターンとは異なるパターンを同時に形成することを特徴とする請求項15記載の露光装置。
  17. 前記照明領域形成手段は、空間光変調素子を含むことを特徴とする請求項15または請求項16記載の露光装置。
  18. 請求項1乃至請求項17の何れか一項に記載の露光装置を用いてマスクのパターンを基板上に露光する露光工程と、
    前記露光工程により露光された前記基板を現像する現像工程と、
    を含むことを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。
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