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JP2006218585A - 釘打機 - Google Patents

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JP2006218585A
JP2006218585A JP2005035388A JP2005035388A JP2006218585A JP 2006218585 A JP2006218585 A JP 2006218585A JP 2005035388 A JP2005035388 A JP 2005035388A JP 2005035388 A JP2005035388 A JP 2005035388A JP 2006218585 A JP2006218585 A JP 2006218585A
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Sadanori Ishizawa
禎紀 石沢
Hiroki Kitagawa
宏樹 北川
Masashi Nishida
昌史 西田
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Abstract

【課題】エキゾーストカバーの成形後の機械加工の工程を削除し、製造工程の短縮及び製造原価の低減を図り、更にエキゾーストバルブラバーを打撃するピストンによる衝撃荷重を初期的に低減させる釘打機を提供することにある。
【解決手段】エキゾーストバルブラバー11の固定部11aは、第1の径d1と実質的に同等若しくはそれより小さい第2の径d2を有する柱状の案内径部11c、及び該柱状案内径部11cに連続する該案内径部11cより大きい第3の径d3を有する柱状の掛止径部11bとを備え、エキゾーストバルブラバー11の柱状掛止径部11bをエキゾーストカバー案内穴部5dより小さくしながら該案内部5dに挿入し、エキゾーストバルブラバー11の案内径部11cを該案内穴部5d内に位置せしめることによってエキゾーストバルブラバー11をエキゾーストカバー5aに嵌着させたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧縮空気等の圧力をピストンの動力源として釘を打込む釘打機に関し、特に、上死点に復帰してきたときのピストンの運動エネルギーを吸収するエキゾーストバルブラバーと、釘打機本体の筐体部を構成するエキゾーストカバーとの接続構造に関するものである。
周知の圧縮空気を駆動源として釘を打込む釘打機において、図4に示されるように、釘打機本体2は、圧縮空気を蓄える蓄圧室6を区画する筐体(フレーム)5と、筐体5内に設けられた円筒状のシリンダ7と、シリンダ7内に上下往復摺動可能に設けられたピストン8と、ピストン8の下面に固定されて、該ピストン8の下死点において該ピストン下面よりシリンダ7の外部下方部に延在し、ピストン8の往復運動により釘(図示なし)を打撃するドライバブレード9と、シリンダ7の上部周縁部に対して上下動可能に設けられ、前記ピストン8の上面を含む壁部によって区画されるピストン上室17から蓄圧室6への空気通路又は大気への空気通路を択一的に形成するヘッドバルブ(メインバルブ)10と、シリンダ7の上方部において設けられ、ヘッドバルブ10の上下動に対し当接又は非当接することによって、ヘッドバルブ10と協働してピストン上室17から大気への空気通路16を形成する、弾性材料から成るエキゾーストバルブラバー11と、シリンダ7の上方部において筐体5と一体形成され、ヘッドバルブ10を収容するヘッドバルブ区画部5h、前記エキゾーストバルブラバーの固定部11aを装着する装着部5c、及び大気に連通する排気穴(空気通路)15を備えるエキゾーストカバー5aとを備えている。このような釘打機は、例えば下記特許文献1に開示されている。
かかる従来の釘打機において、エキゾーストバルブラバー11は、ゴム等の弾性材料で成形されている。このエキゾーストバルブラバー11は、シリンダ7(ピストン8)の中心軸付近の中央部において、ピストン8の上端面8cと接触して上死点に復帰してきたときのピストン8の運動エネルギーを吸収するための突当面(下端面)11fを有する。またエキゾーストバルブラバー11は、ヘッドバルブ制御通路13の空気圧が大気圧に制御された場合、ヘッドバルブ10が上方Xに移動して蓄圧室6とシリンダ7のピストン8上側のピストン上室17が連通したときに、ピストン上室17から排気穴15及び排気通路16を通して大気(筐体5の外部)に至る空気通路を遮断するためのバルブ部(最外周部)11gを有する。更に、エキゾーストバルブラバー11は、エキゾーストカバー5aと密に接触する上端面11eを有し、その周辺部に設けられた固定部(突出部)11aによって、エキゾーストカバー5aの掛止部(突出部)5jと掛止している。
従来、エキゾーストカバー5aは、アルミニウム等の金属材料(非弾性材料)のため、ダイカストにより、アルミニウム合金等の金属材料を溶融させ金型(ダイス)に圧し込むことによってヘッドバルブ区画部5hを含む全体を成形し、その後、ヘッドバルブ区画部5hの内壁部をバイト等を使用して切削加工することによって掛止部(突出部)5jを形成していた。
一方、エキゾーストバルブラバー11は、ゴムの弾性材料のため、掛止部(突出部)11aは、エキゾーストカバー5aの掛止部5jに対応する金型を用い、その金型内で固めたゴム弾性材料を無理抜きまたは剥取り(アンダーカット)して成形されている。
実用新案登録第2556431号公報
上述したように、従来、エキゾーストカバー5aをアルミニウムダイカスト法で成形する過程で、エキゾーストカバーの掛止部(突出部)5jまたは凹部5kは型抜きにより成形不可能であったために、ダイカスト法による下地カバーを成形した後、機械加工することによって掛止部5jを製作しなければならないという複雑な工程となっていた。
従って、本発明の一つの目的は、エキゾーストカバーの成形後の機械加工の工程を削除し、製造工程の短縮及び製造原価の低減を図った釘打機を提供することにある。
本発明の他の目的は、エキゾーストバルブラバーを打撃するピストンによる衝撃荷重を初期的に低減させる釘打機を提供することにある。
本発明の上記及び他の目的、並びに新規な特徴は、本明細書の以下の記述及び添付図面より更に明らかにされる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、以下のとおりである。
(1)本発明による釘打機に従えば、圧縮空気を蓄える蓄圧室を区画する筐体と、前記筐体内に設けられた円筒状のシリンダと、前記シリンダ内に往復摺動可能に設けられたピストンと、前記ピストンの下面に固定されて、該ピストンの下死点において該ピストン下面より前記シリンダの外部下方部に延在し、前記ピストンの往復運動により釘を打撃するドライバブレードと、前記シリンダの上部周縁部に対して上下動可能に設けられ、前記ピストンの上面を含む壁部によって区画されるピストン上室から前記蓄圧室への空気通路又は大気への空気通路を択一的に形成するヘッドバルブと、前記シリンダの上方部において設けられ、前記ヘッドバルブの上下動に対し当接又は非当接することによって、前記ヘッドバルブと協働して前記ピストン上室から大気への空気通路を形成する、弾性材料から成るエキゾーストバルブラバーと、前記シリンダの上方部において前記筐体と一体形成され、前記ヘッドバルブを収容するヘッドバルブ区画部、前記エキゾーストバルブラバーの固定部を装着する装着部、及び大気に連通する排気穴を備えるエキゾーストカバーとを有する釘打機において、前記エキゾーストカバーの前記装着部は、前記エキゾーストカバーの平板部の下面より上面に貫通する第1の径を有する案内穴部を有し、前記エキゾーストバルブラバーの前記固定部は、前記第1の径と実質的に同等若しくはそれより小さい第2の径を有する柱状の案内径部、及び該柱状案内径部に連続する該案内径部より大きい第3の径を有する柱状の掛止径部とを備え、前記エキゾーストバルブラバーの前記柱状掛止径部を前記前記エキゾーストカバー案内穴部より小さくしながら該案内穴部に挿入し、該エキゾーストバルブラバーの前記案内径部を該案内穴部内に位置せしめることによって前記エキゾーストバルブラバーを前記エキゾーストカバーに掛止させたことを特徴とする。
(2)本発明による上記(1)項の釘打機に従えば、前記エキゾーストカバーの前記案内穴部は、前記ピストンの中心軸線上に配置され、前記ピストンの上死点における該ピストンの中央部と前記エキゾーストバルブラバーとの接触面に対応する部分において、前記エキゾーストバルブラバーから離間されていることを特徴とする。
(3)本発明による上記(1)または(2)項の釘打機に従えば、前記エキゾーストカバーの前記案内穴部は、前記ピストンの中心軸線上に配置された凹部から構成され、前記案内穴部は、該凹部の平板底部に形成され、前記前記エキゾーストバルブラバーの前記柱状掛止径部は前記凹部内に収容されていることを特徴とする。
(4)本発明による上記(3)項の釘打機に従えば、前記エキゾーストバルブラバーは、前記柱状の案内径部及び掛止径部の周辺を取囲むように、前記案内径部及び掛止径部と一体形成された筒状壁部を有し、該筒状壁部は、前記エキゾーストカバーの前記凹部の外周面を包囲するように配設されていることを特徴とする請求項3に記載された釘打機。
本発明によれば、エキゾーストカバーに案内穴部を形成し、エキゾーストバルブラバーには、エキゾーストカバーに設けた案内穴部と実質的に同等又はそれ以下の寸法を持つ柱状案内径部と、前記案内穴部より径の大きい柱状掛止径部とを設け、エキゾーストバルブラバーの前記柱状掛止径部を前記前記エキゾーストカバー案内穴部より小さくしながら該案内穴部に挿入することによって、前記エキゾーストバルブラバーを前記エキゾーストカバーに掛止させるので、エキゾーストバルブラバーとエキゾーストカバーの取付け構造を簡単にすることができる。その結果、エキゾーストカバーの加工が簡単になるという効果を奏する。
また、ピストンがその上死点で接触するエキゾーストバルブラバーの突当面と反対側に位置するエキゾーストバルブラバー上端面を、エキゾーストカバーの案内穴部下面から離間して空隙を設けたので、ピストンが上死点に復帰するときのエキゾーストバルブラバーに接触または打撃する衝撃荷重を初期的に下げることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、従来技術と同一する機能又は構造を持つ部材、若しくは同種の機能又は構造を持つ本発明の部材についても同一の符号を付して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る釘打機の全体断面図で、図2及び図3は釘打機の部分断面を示す拡大図である。まず、本発明の釘打機全体の構成について説明する。
釘打機1は、釘打機本体2と連結釘32を収容するマガジン4とを具備する。また、釘打機本体2は、後述するピストン8、シリンダ7、及び蓄圧室6を含むピストン・シリンダ部を包囲する部分と、釘打機1を把持するためのハンドル部3を形成する部分とから成る筐体(ハウジング)5を有する。ハンドル部3の一端部(右端部)には図示しない圧縮機からのエアホースが接続される。マガジン4の一端部は釘打機本体2の下方部に掛止され、その他端部はハンドル部3に締付具(ボルト・ナット)41及び42によって取付けられている。
ピストン8の駆動源となる圧縮空気は、図示しないエアホースを介して釘打機本体2内の蓄圧室6に貯蔵される。釘打機本体2内には円筒状のシリンダ7が設けられ、該シリンダ7内には上下に摺動可能にピストン8が設けられる。ピストン8はその下面に一体に取付られたドライバブレード9を有する。ドライバブレード9の先端部9aによって、マガジン4内に収容された連結釘32の頭を順次打撃する。シリンダ7の下方部には、ドライバブレード9がピストン8とともに軸方向に下降したときに、そのドライバブレード9を案内するノーズ射出部30を有し、ノーズ射出口30aより木材のような被加工物50へ釘32が打ち出される。シリンダ7の内径は、ピストン8が容易に上下動できるようにピストン部8の外径より摺動可能にわずかに大きくなっている。ピストン8の外周部には溝が設けられ、その溝内に、シリンダ7の内周とピストン8をシールするために、ゴム等の可撓性材料からなる周知のOリング8aが設けられている。
シリンダ7の上方部には、後述する、本発明に従うエキゾーストカバー5aと、エキゾーストカバー5aに嵌着されたエキゾーストバルブラバー11とが設けられる。エキゾーストカバー5aには二重円筒状のヘッドバルブ区画部5h(図2)が形成され、区画部5h内には、ヘッドバルブ(メインバルブ)10が可撓性材料からなる周知のOリング10a及び10bを介して、該区画部の内壁面に上下に摺動するように収納されている。ヘッドバルブ10は、ヘッドバルブスプリング12の押圧力とヘッドバルブ制御通路13に流入した圧縮空気の押圧力とによって、その下死点側に付勢されている。
操作者によって操作される操作部は、トリガ27と、トリガ27に回動可能に装着されたアームプレート28と、ノーズ射出部30の下端から突き出し、アームプレート28に係合するようにアームプレート28の近傍まで延びるプッシュレバー31とを具備する。プッシュレバー31のノーズ射出部30側に位置する端部は、ノーズ射出部30の外周に沿って上下方向に摺動可能になっており、プッシュレバー31を操作しない状態では、ノーズ射出部30の下方向にバネ(図示なし)などにより付勢されている。
ヘッドバルブ制御通路13は、その下端部側でトリガバルブ部29へ接続され、プランジャ29aの上下開閉に従って、釘打機本体2の外部大気または蓄圧室6に蓄積されている圧縮空気と連通する。更に詳細に言えば、プランジャ29aは、トリガバルブ29内に設けられた、図示されていないバルブピストンと協働し、プランジャ29aの上下動に従って、ヘッドバルブ制御通路13を、大気へ連通させるか、または圧縮空気で満たされた蓄圧室6へ連通させる。即ち、図1に示されたように、プランジャ29aが下方状態にある場合、言い換えれば、トリガバルブ部29内のコイルバネ(図示なし)により下方位置に付勢されている場合、ヘッドバルブ制御通路13は蓄圧室6と連通し、圧縮空気が供給される。逆に、プランジャ29aがアームプレート28及びトリガ27によって上方向に引上げられた場合、ヘッドバルブ制御通路13はトリガバルブ部29を介してその近傍の外部大気と連通する。釘打ち操作について具体的に説明するならば、プッシュレバー31が被加工物50に押圧されて、該プッシュレバー31が上方に押し上げられ、これによってアームプレート28が押し上げられた状態で、更にトリガ27が上方向に把持された場合、上記したように、プランジャ29aが上方向へ押し上げられて、ヘッドバルブ制御通路13は、トリガバルブ部29を介して大気と連通する。これによって、ヘッドバルブ10は上方向X(図2参照)の上死点側へ移動し、ピストン上室17を蓄圧室6に連通させ、蓄圧室6より圧縮空気をピストン8の周辺上面8b(ピストン上室17)に供給し、ピストン8を下方向に運動させる。このとき、ヘッドバルブ10の下端部10cはエキゾーストバルブラバー11の最外周部(バルブ部)11gと当接してピストン上室17より排気室15aを介して排気室15bに連通する空気通路を遮断(閉鎖)する。排気室15bは、その一方が排気室15aに連通し、その他方が排気穴15を介して筐体(フレーム)5の上部に設けた排気通路16を経て大気と連通している。トリガ27が操作者によって把持されないで下方向に開放(放置)されている状態において、ヘッドバルブ制御通路13は、トリガバルブ部29を通して蓄圧室6に連通し、蓄圧室6の圧縮空気をヘッドバルブ上室14に供給する。これによって、ヘッドバルブ10は、下死点側に押圧されて、ヘッドバルブラバー18に当接し、ピストン上室17を蓄圧室6から遮断する。このように、プランジャ29aが上方向へ移動すると、ヘッドバルブ10が上昇し、ヘッドバルブ10がエキゾーストバルブラバー11の最外周部11gと接触して、蓄圧室6と排気室15bとの通路を閉じる。これと同時に、蓄圧室6とシリンダ7内のピストン8の上室17とが連通する。
シリンダ7の下端外周にはピストン8を下死点から上死点に復帰させるための戻し空気室22が設けられ、ピストン8の往復行程途中にはシリンダ7から戻し空気室22の方向にのみ連通する逆止弁20を備えた空気通路19が設けられ、シリンダ7の下端外周にはシリンダ7と戻し空気室22とを連通する空気通路33が設けられている。シリンダ7の下端部には、釘32の打込み後、ピストン8の余剰エネルギを吸収するためのピストンバンパ21が設けられている。ピストンバンパ21は、シリンダ7の上死点側に移動しないように、下側がシリンダ7内径よりも大径になっている。シリンダ7の下部内側面はピストンバンパ21の外側形状とほぼ同じ、下死点方向に拡開するテーパー面を備えている。
上記構成において、本発明に従うエキゾーストカバー部5a及びエキゾーストバルブラバー11について、図3の部分構成図を参照して更に詳細に説明する。
エキゾーストカバー5aは、エキゾーストバルブラバー11を嵌着または嵌合させる装着部5cにおいて、円筒状の凹部5gを有する。円筒状凹部5gの底部は、上面5f及び下面5eを有する平板底部となっており、その平板底部の上面5fから下面5eに貫通する案内穴部5d(例えば、丸穴)を有する。この案内穴部5dは、第1の直径d1の寸法を持つ。第1の直径d1は、例えば5.6mmに規定されている。エキゾーストカバー5aは例えばアルミニウム合金材料から構成される。その構造は簡単な円筒状凹部5gを有するものであるので、案内穴部5dにおいて繋ぎ手を持つ上下に分割された金型を用いたダイカスト法により、アルミニウム合金の金属材料を溶融させ金型(ダイス)に圧し込むことによって形成できる。従って、従来のような金型成形後の特別な切削加工は不要である。
一方、エキゾーストバルブラバー11は、図3に示すように、エキゾーストバルブラバー11の固定部11aにおいて、円柱状の掛止径部11b及び円柱状の案内径部11cを有し、円柱状案内径部11cはエキゾーストカバー5aの案内穴部5dの直径d1と実質的に同等又は同等以下の第2の直径d2を持つ。この第2の直径d2は、例えばd1と実質的に同等な6.0mmに規定される。ここで実質的に同等とは、エキゾーストバルブラバー11は弾性材料から構成されるので、その案内径部11cの直径d2が案内穴部5dの直径d1より若干大きくてもエキゾーストバルブラバー11は撓んで案内穴部5dに内接するような場合を含む。円柱状の掛止径部11bは円柱状案内径部11cの第2の直径d2より大きい第3の直径d3を持つ。この第3の直径d3は、例えば7.2mmに規定されている。エキゾーストバルブラバー11はゴム等の弾性材料(可撓性材料)から構成されるので、エキゾーストバルブラバー11の柱状掛止径部11bをエキゾーストカバー案内穴部5dより小さく変形しながら該案内穴部5dに挿入し、エキゾーストバルブラバー11の案内径部11cを該案内穴部5d内に位置せしめることによって、エキゾーストバルブラバー柱状掛止径部11bをエキゾーストカバー穴部5d付近の上面5fに掛止させることができる。
上記エキゾーストバルブラバー11の柱状案内径部11c及び柱状掛止径部11bの寸法d2及びd3は、エキゾーストカバー5aに対応する金型を使用して成型し、該金型の案内穴部に対応する穴部を通して無理抜き(アンダーカット)によって離型できる寸法に規定されている。即ち、上記柱状掛止径部11bの直径d3は案内穴部5dの直径d1より大きく設定できるが、エキゾーストカバー5aに対応する金型を用いて離型可能な範囲に制限することが製造上有利となる。
従って、上述したように、組立時にはエキゾーストカバー5aの案内穴部5dに、エキゾーストバルブラバー11の柱状掛止径部11b及び案内径部11cを変形させて小さくしながら挿入し、それぞれの柱状部がエキゾーストカバー5aに引っ掛かるようになっている。エキゾーストバルブラバー11をエキゾーストカバー5aより分解する時には、エキゾーストバルブラバー11の掛止径部端面11hを押圧することによって、組立時と同様に、エキゾーストバルブラバー11の掛止径部11bを小さく変形させ、エキゾーストカバー5aより離脱させることができる。
更に、図3に示すように、エキゾーストバルブラバー11は、柱状案内径部11c及び柱状掛止径部11bの周辺を取囲むように、該案内径部及び掛止径部と一体形成された筒状壁部11jを有し、該筒状壁部11jは、エキゾーストカバー5aの円筒状凹部5gの外周面を包囲するように配設されている。筒状壁部11jの上端面11eの高さは、エキゾーストカバー5aの円筒状凹部5gの高さより大きく規定し、エキゾーストカバー5aとエキゾーストバルブラバー11との間に空隙34が設けられている。即ち、エキゾーストバルブラバー11のほぼ中央部には、ピストン8が復帰したとき、ピストン8の運動エネルギーを吸収するために、突当面11fが設けられ、更に該突当面11fと接触するピストン8のほぼ中央上面8cと、エキゾーストカバーの円筒状凹部5gの下面5eとの間には本発明に従う空隙34が設けられる。この空隙34は例えば1mmの寸法を有する。これによって、ピストン8が上死点に復帰するときのエキゾーストバルブラバー11に接触する衝撃荷重を、初期的にエキゾーストバルブラバー11が撓わむことによって空隙34が埋まるまで軟らかく吸収する。その後、可及的なばね定数の上昇によってピストン8の復帰の運動エネルギーをエキゾーストカバー5a及びピストン8を破損させることなく吸収する。この場合、エキゾーストバルブラバー11が撓んだ時に、エキゾーストバルブラバー柱状掛止径部11bとエキゾーストカバー案内穴部5d付近の上面5fとは互いに離れる方向になるため、それぞれの掛止部材の破損を防止できる。特に、本実施形態では、エキゾーストバルブラバー11の固定部11aとエキゾーストカバー5aの掛止部(嵌着部)及び両者間の空隙部34は、シリンダ7又はピストン8の軸中央部に設置されるので、ピストン8の往復運動による上死点でピストン中心軸に集中する衝撃荷重を効果的に吸収できる。
次に、上記構成の釘打機1による打込み動作について、図1を参照して説明する。
まず、図1は、打込み前の釘打機1において、蓄圧室6の圧縮空気取入口へ図示しないエアホースを繋いだ状態を示す。圧縮空気は蓄圧室6に蓄積されている。このとき、ピストン8は、シリンダ7内の上死点にあり、ピストン8はOリング8aを介してシリンダ7に案内されている。ドライバブレード9はノーズ射出部30の案内孔に案内されている。
次に、プッシュレバー31の被加工物(木材)50への押し当て操作とトリガ27の引き操作との両方を行うことによって、アームプレート28がプランジャ29aを上方向に押すように動作する。これによって、ヘッドバルブ10が上死点側に移動し、蓄圧室6とシリンダ7内のピストン8の上室17とが連通し、これによって、蓄圧室6からピストン上室17に圧縮空気が流入する。ピストン8は流入した圧縮空気によって急激に下死点に移動しながら釘32を打ち込む。ピストン8は、釘32を打込んだ後、ピストンバンパ21に衝突する。ピストンバンパ21が変形してピストン8の余剰なエネルギを吸収する。
ピストン8の下死点へ向かう下降動作中において、ピストン8の下側の空気とピストン8の上室17の圧縮空気の一部は、逆止弁20を有する空気通路19と双方向性の空気通路33を介して、戻し空気室22に流入する。
次に、トリガ27を放すか、即ち戻すか、或いはプッシュレバー31の木材50への押し当て操作を止めることによって、プランジャ29aを元へ戻すと、シリンダ7の上端側にあるヘッドバルブ10は、ピストン8の上側室17と蓄圧室6との空気通路を閉鎖し、逆に、そのピストン8の上側室17は、エキゾーストバルブラバー11のバルブ部(最外周部)11gが開くので、排気穴15を通じて大気と連通する。一方、戻し空気室22に蓄積された圧縮空気によってシリンダ7のピストン8の下側は上方向に押圧され、ピストン8は急激にシリンダ7内の上死点に移動する。シリンダ7のピストン8の上室17の空気は排気通路16を介して大気に放出され、初期状態に戻る。
以上の工程を繰り返すことによって、釘32が順次、木材(被加工物)50に打込まれていく。釘32の補給は、並行にほぼ密着されて連結された釘列をマガジン4の端面に開口している装填口4aから行う。
以上の説明から明らかにされるように、本発明によれば、エキゾーストカバーに案内穴部を形成し、エキゾーストバルブラバーには、エキゾーストカバーに設けた案内穴部と実質的に同等又はそれ以下の寸法を持つ柱状案内径部と、前記案内穴部より径の大きい柱状掛止径部とを設け、エキゾーストバルブラバーの前記柱状掛止径部を前記前記エキゾーストカバー案内穴部より小さくしながら該案内穴部に挿入することによって、前記エキゾーストバルブラバーを前記エキゾーストカバーに掛止させるので、エキゾーストバルブラバーとエキゾーストカバーの取付け構造を簡単にすることができる。その結果、エキゾーストカバー及びエキゾーストバルブラバーを簡単に加工できる。また、ピストンがその上死点で接触するエキゾーストバルブラバーの突当面と反対側に位置するエキゾーストバルブラバー上端面を、エキゾーストカバーの案内穴部下面から離間して空隙を設けたので、ピストンが上死点に復帰するときのエキゾーストバルブラバーに接触または打撃する衝撃荷重を初期的に下げることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本発明に係る釘打機の一実施形態を示す断面図。 本発明に係る釘打機の一実施形態を示す要部断面図。 本発明に係る釘打機おけるエキゾーストバルブラバーとエキゾーストカバーの嵌着状態を示す要部断面図。 従来の釘打機おけるエキゾーストバルブラバーとエキゾーストカバーの嵌着状態を示す要部断面図。
符号の説明
1:釘打機 2:釘打機本体 3:ハンドル部 4:マガジン
4a:装填口 5:筐体(フレーム) 5a:エキゾーストカバー
5b:ヘッドカバー 5c:エキゾーストカバーの装着部
5d:案内穴部 5e:エキゾーストカバーの平板部の下面
5f:エキゾーストカバーの平板部の上面 5g:円筒状凹部
5h:ヘッドバルブ区画部 5j:掛止部(凸部) 5k:凹部
6:蓄圧室 7:シリンダ 8:ピストン
8a:ピストンのOリング 8b:ピストンの周辺上面
8c:ピストンの中央上面 9:ドライバブレード
9a:ドライバブレード先端部 10:ヘッドバルブ(メインバルブ)
10a:ヘッドバルブのOリング 10b:ヘッドバルブのOリング
10c:ヘッドバルブ下端部 11:エキゾーストバルブラバー
11a:エキゾーストバルブラバーの固定部 11b:柱状掛止径部
11c:柱状案内径部 11d:中央上端面 11e:周辺上端面
11f:突当面(下端面) 11g:バルブ部(最外周部)
11h:掛止径部端面(上端面) 11j:筒状壁部
12:ヘッドバルブスプリング 13:ヘッドバルブ制御通路
14:ヘッドバルブ上室 15:排気穴(空気通路)
15a、15b:排気室 16:排気通路
17:ピストン上室 18:ヘッドバルブラバー 19:空気通路
20:逆止弁 21:ピストンバンパ 22:戻し空気室
27:トリガ 28:アームプレート 29:トリガバルブ部
29a:プランジャ 30:ノーズ射出部 30a:ノーズ射出口
31:プッシュレバー 32:釘 33:ピストンバンパ
34:空隙 41、42:締付具(ボルト・ナット) 50:被加工物(木材)

Claims (4)

  1. 圧縮空気を蓄える蓄圧室を区画する筐体と、
    前記筐体内に設けられた円筒状のシリンダと、
    前記シリンダ内に往復摺動可能に設けられたピストンと、
    前記ピストンの下面に一体又は別体に固定され、該ピストンの下死点において該ピストン下面より前記シリンダの外部下方部に延在し、前記ピストンの往復運動により釘を打撃するドライバブレードと、
    前記シリンダの上部周縁部に対して上下動可能に設けられ、前記ピストンの上面を含む壁部によって区画されるピストン上室から前記蓄圧室への空気通路又は大気への空気通路を択一的に形成するヘッドバルブと、
    前記シリンダの上方部において設けられ、前記ヘッドバルブの上下動に対し当接又は非当接することによって、前記ヘッドバルブと協働して前記ピストン上室から大気への空気通路を形成する、弾性材料から成るエキゾーストバルブラバーと、
    前記シリンダの上方部において前記筐体と一体形成され、前記ヘッドバルブを収容するヘッドバルブ区画部、前記エキゾーストバルブラバーの固定部を装着する装着部、及び大気に連通する排気穴を備えるエキゾーストカバーと、を有する釘打機において、
    前記エキゾーストカバーの前記装着部は、前記エキゾーストカバーの平板部の下面より上面に貫通する第1の径を有する案内穴部を有し、前記エキゾーストバルブラバーの前記固定部は、前記第1の径と実質的に同等若しくはそれより小さい第2の径を有する柱状の案内径部、及び該柱状案内径部に連続する該案内径部より大きい第3の径を有する柱状の掛止径部とを備え、
    前記エキゾーストバルブラバーの前記柱状掛止径部を前記前記エキゾーストカバー案内穴部より小さくしながら該案内穴部に挿入し、該エキゾーストバルブラバーの前記案内径部を該案内穴部内に位置せしめることによって前記エキゾーストバルブラバーを前記エキゾーストカバーに掛止させたことを特徴とする釘打機。
  2. 前記エキゾーストカバーの前記案内穴部は、前記ピストンの中心軸線上に配置され、前記ピストンの上死点における該ピストンの中央部と前記エキゾーストバルブラバーとの接触面に対応する部分において、前記エキゾーストバルブラバーから離間されていることを特徴とする請求項1に記載された釘打機。
  3. 前記エキゾーストカバーの前記案内穴部は、前記ピストンの中心軸線上に配置された凹部から構成され、前記案内穴部は、該凹部の平板底部に形成され、前記前記エキゾーストバルブラバーの前記柱状掛止径部は前記凹部内に収容されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された釘打機。
  4. 前記エキゾーストバルブラバーは、前記柱状の案内径部及び掛止径部の周辺を取囲むように、前記案内径部及び掛止径部と一体形成された筒状壁部を有し、該筒状壁部は、前記エキゾーストカバーの前記凹部の外周面を包囲するように配設されていることを特徴とする請求項3に記載された釘打機。
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