JP2006214319A - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 後進走行段のギヤ比を少なくとも2つ設定可能な自動変速機において、摩擦係合要素を含む油圧系が故障しても、運転者の意図する駆動力を実現する。
【解決手段】 ECUは、自動変速機が非走行ポジションであるときに(S100にてYES)、油圧スイッチ124がオンであると(S110にてYES)、Rev(Lo)クラッチ(C3)が解放できないで後進走行ハイギヤを実現できないというフェイルが発生していると判定するステップ(S120)と、非走行ポジションに切り換えられ(S100にてNO)、このフェイルが発生しているときに(S130にてYES)、後進走行ポジションであると(S140にてYES)、クリープ力を低減するようにエンジンECUに指令信号を出力するクリープ力低減処理を実行するステップ(S150)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】 図9
【解決手段】 ECUは、自動変速機が非走行ポジションであるときに(S100にてYES)、油圧スイッチ124がオンであると(S110にてYES)、Rev(Lo)クラッチ(C3)が解放できないで後進走行ハイギヤを実現できないというフェイルが発生していると判定するステップ(S120)と、非走行ポジションに切り換えられ(S100にてNO)、このフェイルが発生しているときに(S130にてYES)、後進走行ポジションであると(S140にてYES)、クリープ力を低減するようにエンジンECUに指令信号を出力するクリープ力低減処理を実行するステップ(S150)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】 図9
Description
本発明は、自動変速機を備えた車両の駆動力制御装置に関し、特に、後進走行用の変速ギヤ段を2つ以上設定可能な自動変速機を備えた車両の駆動力制御装置に関する。
従来から、後進走行用の変速ギヤ段を2つ以上設定可能な自動変速機が知られている。特開平3−89069号公報(特許文献1)は、少なくとも2段以上の変速が可能な副変速機を有する自動変速機において、副変速機をロー又はハイに切換えることにより、後進ギヤ段として、ギヤ比が−3.644(ロー側)とされたR1速と、ギヤ比が−2.272(ハイ側)とされたR2速の2つの変速段を設定可能とする自動変速機を開示する。
この自動変速機によると、セレクトレンジをリバースレンジにした時、オートモードでは車速とアクセル開度に応じR1速とR2速とを自動変速し、スノーモードではR2速に固定する。これにより、後進ギヤ段が1つである場合のようなエンジンオーバレブを防止するとともに、雪路等の低摩擦係数路での走行時には駆動輪スリップを誘発する過剰な駆動トルクの発生を防止している。
特開平3−89069号公報
特許文献1に開示されたような後進走行用の変速ギヤ段を2つ以上設定可能な自動変速機において、R2速といったギヤ比がハイ側のギヤ段を選択して後進走行を行なう場合に、ギヤ比がロー側になるように設定する摩擦係合要素を解放できないで係合された状態になる異常や、ギヤ比がハイ側になるように設定する摩擦係合要素を係合できないで解放された状態になる異常が発生すると、後進走行のギヤ段は選択されたハイ側のギヤ段ではなくロー側のギヤ段にならざるを得ない。このような場合には車両に大きな駆動力が発生して運転者が違和感を感じる。また、R1速といったギヤ比がロー側のギヤ段を選択して後進走行を行なう場合に、ギヤ比がハイ側になるように設定する摩擦係合要素を解放できないで係合された状態になる異常や、ギヤ比がロー側になるように設定する摩擦係合要素を係合できないで解放された状態になる異常が発生すると、後進走行のギヤ段は選択されたロー側のギヤ段ではなくハイ側のギヤ段にならざるを得ない。このような場合には車両に発生する駆動力が小さいので運転者が違和感を感じる。
しかしながら、このような問題点を特許文献1は開示していない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、後進走行段のギヤ比を少なくとも2つ設定可能な自動変速機において、摩擦係合要素を含む油圧系が故障しても、運転者の意図する駆動力を実現することができる、車両の駆動力制御装置を提供することである。
第1の発明に係る車両の駆動力制御装置は、後進走行段のギヤ比を少なくとも2つ設定可能な自動変速機を備えた車両の駆動力を制御する。この車両の駆動力制御装置は、後進走行段のギヤ比をハイ側にして後進走行を行なうに際して、実際に設定される後進走行段のギヤ比がロー側であるか否かを判断するための判断手段と、判断手段の判断結果に基づき実際に設定される後進走行段のギヤ比がロー側であることが判断されると、車両の駆動力を低減するための制御手段とを含む。
第1の発明によると、後進走行ギヤ段が2つ以上ある車両において、運転者が後進走行段のギヤ比がハイ側になるように操作した際に、ギヤ比がロー側になるように設定する摩擦係合要素を解放できないで係合された状態になる異常や、ギヤ比がハイ側になるように設定する摩擦係合要素を係合できないで解放された状態になる異常が発生すると、判断手段により実際に設定される後進走行段のギヤ比がロー側であることが判断される。このような場合には、ギヤ比がロー側であるので車両の駆動源(エンジンや走行用モータ)を通常通りに制御して駆動力を出力すると運転者が意図しているよりも大きな駆動力が発生してしまう。このため、このような場合には、制御手段により車両の駆動力が低減される。これにより、運転者が意図する駆動力(後進走行段のギヤ比がハイ側に対応)に、より近い駆動力を発生させることができ運転者の違和感を少なくすることができる。その結果、後進走行段のギヤ比を少なくとも2つ設定可能な自動変速機において、摩擦係合要素を含む油圧系が故障しても、運転者の意図する駆動力を実現することができる、車両の駆動力制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る車両の駆動力制御装置は、後進走行段のギヤ比をハイ側およびロー側の2段に設定可能な自動変速機を備えた車両の駆動力を制御する。この車両の駆動力制御装置は、後進走行段のギヤ比をハイ側にして後進走行を行なうに際して、実際に設定される後進走行段のギヤ比がロー側であるか否かを判断するための判断手段と、判断手段の判断結果に基づき実際に設定される後進走行段のギヤ比がロー側であることが判断されると、車両の駆動力を低減するための制御手段とを含む。
第2の発明によると、後進走行ギヤ段がハイ側とロー側との2つある車両において、運転者が後進走行段のギヤ比がハイ側になるように操作した際に、ギヤ比がロー側にしか設定できない場合には、制御手段により車両の駆動力が低減される。これにより、運転者が意図する駆動力(後進走行段のギヤ比がハイ側に対応)に、より近い駆動力を発生させることができ運転者の違和感を少なくすることができる。その結果、後進走行段のギヤ比を2つ設定可能な自動変速機において、摩擦係合要素を含む油圧系が故障しても、運転者の意図する駆動力を実現することができる、車両の駆動力制御装置を提供することができる。
第3の発明に係る車両の駆動力制御装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、制御手段は、クリープ力を低減するための手段を含む。
第3の発明によると、アクセルが操作されていないときに、クリープ力が低減されるように制御手段により制御されるので、車両停止時のクリープ力が大きくなり過ぎることを回避できる。
第4の発明に係る車両の駆動力制御装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、制御手段は、アクセル開度に対応した駆動力を、低減するための手段を含む。
第4の発明によると、アクセルが操作されているときに、アクセル開度に対応した駆動力が低減されるように制御手段により制御されるので、アクセル操作時の駆動力が大きくなり過ぎることを回避できる。
第5の発明に係る車両の駆動力制御装置は、後進走行段のギヤ比を少なくとも2つ設定可能な自動変速機を備えた車両の駆動力を制御する。この車両の駆動力制御装置は、後進走行段のギヤ比をロー側にして後進走行を行なうに際して、実際に設定される後進走行段のギヤ比がハイ側であるか否かを判断するための判断手段と、判断手段の判断結果に基づき実際に設定される後進走行段のギヤ比がハイ側であることが判断されると、車両の駆動力を上昇するための制御手段とを含む。
第5の発明によると、後進走行ギヤ段が2つ以上ある車両において、運転者が後進走行段のギヤ比がロー側になるように操作した際に、ギヤ比がハイ側になるように設定する摩擦係合要素を解放できないで係合された状態になる異常や、ギヤ比がロー側になるように設定する摩擦係合要素を係合できないで解放された状態になる異常が発生すると、判断手段により実際に設定される後進走行段のギヤ比がハイ側であることが判断される。このような場合には、ギヤ比がハイ側であるので車両の駆動源(エンジンや走行用モータ)を通常通りに制御して駆動力を出力すると運転者が意図しているよりも小さな駆動力しか発生しない。このため、このような場合には、制御手段により車両の駆動力が上昇される。これにより、運転者が意図する駆動力(後進走行段のギヤ比がロー側に対応)に、より近い駆動力を発生させることができ運転者の違和感を少なくすることができる。その結果、後進走行段のギヤ比を少なくとも2つ設定可能な自動変速機において、摩擦係合要素を含む油圧系が故障しても、運転者の意図する駆動力を実現することができる、車両の駆動力制御装置を提供することができる。
第6の発明に係る車両の駆動力制御装置は、後進走行段のギヤ比をハイ側およびロー側の2段に設定可能な自動変速機を備えた車両の駆動力を制御する。この車両の駆動力制御装置は、後進走行段のギヤ比をロー側にして後進走行を行なうに際して、実際に設定される後進走行段のギヤ比がハイ側であるか否かを判断するための判断手段と、判断手段の判断結果に基づき実際に設定される後進走行段のギヤ比がハイ側であることが判断されると、車両の駆動力を上昇するための制御手段とを含む。
第6の発明によると、後進走行ギヤ段がハイ側とロー側との2つある車両において、運転者が後進走行段のギヤ比がロー側になるように操作した際に、ギヤ比がハイ側にしか設定できない場合には、制御手段により車両の駆動力が上昇される。これにより、運転者が意図する駆動力(後進走行段のギヤ比がロー側に対応)に、より近い駆動力を発生させることができ運転者の違和感を少なくすることができる。その結果、後進走行段のギヤ比を2つ設定可能な自動変速機において、摩擦係合要素を含む油圧系が故障しても、運転者の意図する駆動力を実現することができる、車両の駆動力制御装置を提供することができる。
第7の発明に係る車両の駆動力制御装置においては、第5または6の発明の構成に加えて、制御手段は、クリープ力を上昇するための手段を含む。
第7の発明によると、アクセルが操作されていないときに、クリープ力が上昇されるように制御手段により制御されるので、車両停止時のクリープ力が小さくなり過ぎることを回避できる。
第8の発明に係る車両の駆動力制御装置においては、第5または6の発明の構成に加えて、制御手段は、アクセル開度に対応した駆動力を、上昇するための手段を含む。
第8の発明によると、アクセルが操作されているときに、アクセル開度に対応した駆動力が上昇されるように制御手段により制御されるので、アクセル操作時の駆動力が小さくなり過ぎることを回避できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る駆動力制御装置を含む自動変速システムについて説明する。なお、以下の説明においては、後進走行ポジションにおけるギヤ段を、ハイ側ギヤ段とロー側ギヤ段との2段であるとして説明するが、本発明はこの2段に限定されない。2段以上であっても、どのギヤ段に関連する油圧回路に異常が発生しているのかを特定できれば、本発明の適用は可能である。また、この車両の駆動源をエンジンであるとして説明するが、エンジンのみではないエンジンおよびモータで駆動源が構成されてもよいし、モータのみ(ただし自動変速機を有する)であってもよい。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る駆動力制御装置を含む自動変速システムについて説明する。なお、以下の説明においては、後進走行ポジションにおけるギヤ段を、ハイ側ギヤ段とロー側ギヤ段との2段であるとして説明するが、本発明はこの2段に限定されない。2段以上であっても、どのギヤ段に関連する油圧回路に異常が発生しているのかを特定できれば、本発明の適用は可能である。また、この車両の駆動源をエンジンであるとして説明するが、エンジンのみではないエンジンおよびモータで駆動源が構成されてもよいし、モータのみ(ただし自動変速機を有する)であってもよい。
このシステムは、自動変速機10と、油圧制御回路98と、ECU(Electronic Control Unit)90とを含む。自動変速機10は、油圧制御回路98により所望の動力伝達状態になるように制御される。具体的には、油圧制御回路98に設けられるリニアソレノイドバルブSL(1)〜SL(6)は、自動変速機10に設けられる複数の摩擦係合要素の作動油圧を調圧する。リニアソレノイドバルブSL(1)〜SL(6)は、ECU90から出力される出力指令値に基づいて、その動作が制御される。また、ECU90は、プログラムを実行することにより、本実施の形態に係る駆動力制御装置を実現する。
図1に示すように、アクセルポジションセンサ52は、アクセルペダル50の操作量Accを検出する。アクセルポジションセンサ52は、アクセル操作量Accを表わす信号をECU90に出力する。運転者は、運転者の出力要求量に応じてアクセルペダル50の踏み込み量を操作する。アクセルペダル50は、アクセル操作部材に相当する。アクセル操作量Accは出力要求量に相当する。
エンジン回転速度センサ58は、検出されるエンジン(図示せず)の回転速度NEをECU90に出力する。吸入空気量センサ60は、検出される吸入空気量Qを表わす信号をECU90に出力する。吸入空気温度センサ62は、検出される吸入吸気の温度T(A)を表わす信号をECU90に出力する。
アイドルスイッチ付スロットルポジションセンサ64は、エンジンの電子スロットル弁の全閉状態(アイドル状態)およびその開度θ(TH)を検出する。スロットルポジションセンサ64は、検出されるスロットル開度θ(TH)を表わす信号をECU90に出力する。
車速センサ66は、車速V(出力軸の回転速度N(OUT)に対応)を検出する。車速センサ66は、検出される車速Vを表わす信号をECU90に出力する。冷却水温センサ68は、検出されるエンジンの冷却水温T(W)を表わす信号をECU90に出力する。
ブレーキスイッチ70は、常用ブレーキであるフットブレーキの操作の有無を検出する。ブレーキスイッチ70は、フットブレーキの操作の有無を示す信号をECU90に出力する。
レバーポジションセンサ74は、シフトレバー72のレバーポジション(操作位置)P(SH)を検出する。レバーポジションセンサ74は、検出されるレバーポジションP(SH)を表わす信号をECU90に出力する。
タービン回転速度センサ76は、タービン回転速度NT(=入力軸の回転速度N(IN))を検出する。タービン回転速度センサ76は、検出されるタービン回転速度NTを表わす信号をECU90に出力する。
AT油温センサ78は、油圧制御回路98内の作動油の温度であるAT油温T(OIL)を検出する。AT油温センサ78は、検出されるAT油温T(OIL)を表わす信号をECU90に出力する。
アップシフトスイッチ80は、アップシフトスイッチ80に変速レンジアップの指令が入力されると、指令R(UP)を表わす信号をECU90に出力する。ダウンシフトスイッチ82は、変速レンジダウンの指令が入力されると、指令R(DN)を表わす信号をECU90に出力する。
図2に示すように、この自動変速機10は、車両の前後方向(縦置き)に搭載するFR車両に好適に用いられる。自動変速機10には、ダブルピニオン型の第1遊星歯車装置12を主体として構成される第1変速部14と、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置16およびダブルピニオン型の第3遊星歯車装置18を主体として構成される第2変速部20とが同軸線上に設けられる。入力軸22の回転は、変速して出力軸24から出力される。入力軸22は、入力部材に相当するもので、本実施の形態において、走行用の動力源であるエンジン30によって回転駆動されるトルクコンバータ32のタービン軸である。出力軸24は、出力部材に相当するもので、本実施の形態において、プロペラシャフトや差動歯車装置を介して左右の駆動輪を回転駆動させる。
第1変速部14を構成する第1遊星歯車装置12は、サンギヤS1、キャリアCA1、およびリングギヤR1の3つの回転要素を含む。サンギヤS1は、トランスミッションケース(以下、単にケースと記載する。)26に回転不能に固定されている。リングギヤR1は、キャリアCA1が入力軸22に一体的に連結されて回転駆動されることにより、減速出力部材として機能し、入力軸22の回転を減速して出力する。
第2変速部20を構成する第2遊星歯車装置16および第3遊星歯車装置18の一部が互いに連結されることによって4つの回転要素RM1〜RM4が構成される。具体的には、第1回転要素RM1は、第2遊星歯車装置16のサンギヤS2によって構成される。第2回転要素RM2は、第2遊星歯車装置16のキャリアCA2および第3遊星歯車装置18のキャリアCA3が互いに連結されて構成される。第3回転要素RM3は、第2遊星歯車装置16のリングギヤR2および第3遊星歯車装置18のリングギヤR3が互いに連結されて構成される。第4回転要素RM4は、第3遊星歯車装置18のサンギヤS3によって構成される。
第2遊星歯車装置16および第3遊星歯車装置18において、キャリアCA2およびキャリアCA3が共通の部材にて構成される。さらに、第2遊星歯車装置16および第3遊星歯車装置18において、リングギヤR2およびリングギヤR3が共通の部材にて構成される。そして、第2遊星歯車装置16のピニオンギヤは、第3遊星歯車装置18の第2ピニオンギヤを兼ねている。
第1回転要素RM1(サンギヤS2)は、第1ブレーキB1によって選択的にケース26に連結されて回転停止させられる。第2回転要素RM2(キャリアCA2,CA3)は、第2ブレーキB2によって選択的にケース26に連結されて回転停止させられる。第4回転要素RM4(サンギヤS3)は、第1クラッチC1を介して選択的に減速出力部材である第1遊星歯車装置12のリングギヤR1に連結される。第2回転要素RM2(キャリアCA2,CA3)は、第2クラッチC2を介して選択的に入力軸22に連結される。第1回転要素RM1(サンギヤS2)は、第3クラッチC3を介して選択的に減速出力部材であるリングギヤR1に連結される。さらに、第1回転要素RM1は、第4クラッチC4を介して選択的に第1遊星歯車装置12のキャリアCA1すなわち入力軸22に連結される。第3回転要素RM3(リングギヤR2,R3)は、出力軸24に一体的に連結されて回転する。なお、第2回転要素RM2(キャリアCA2,CA3)とケース26との間には、第2回転要素RM2の正回転(入力軸22と同じ回転方向)を許容しつつ逆回転を阻止する一方向クラッチF1が第2ブレーキB2と並列に設けられている。
図3に、第1変速部14および第2変速部20の各回転要素の回転速度を直線で表わすことができる共線図を示す。図3において、下の横線は、回転速度「0」を示す。上の横線は、回転速度「1.0」すなわち入力軸22と同じ回転速度であることを示す。第1変速部14の各縦線は、左側から順番にサンギヤS1、リングギヤR1、キャリアCA1を表わす。それらの間隔は、第1遊星歯車装置12のギヤ比(=サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)ρ1に応じて定められる。第2変速部20の4本の縦線は、左端から右端に向かって順番に第1回転要素RM1(サンギヤS2)、第2回転要素RM2(キャリアCA2,CA3)、第3回転要素RM3(リングギヤR2,R3)、第4回転要素RM4(サンギヤS3)を表わす。それらの間隔は、第2遊星歯車装置16のギヤ比ρ2および第3遊星歯車装置18のギヤ比ρ3に応じて定められる。
図3に示す共線図から明らかなように、第1クラッチC1および第2ブレーキB2が係合させられると、第4回転要素RM4が減速出力部材であるリングギヤR1と一体的に減速回転させられる。さらに、第2回転要素RM2が回転停止させられ、出力軸24に連結された第3回転要素RM3は、「1st」で示す回転速度で回転させられる。すなわち、最も大きい変速比(=入力軸22の回転速度N(IN)/出力軸24の回転速度N(OUT))の第1変速段「1st」が成立させられる。
第1クラッチC1および第1ブレーキB1が係合させられると、第4回転要素RM4がリングギヤR1と一体的に減速回転させられる。さらに、第1回転要素RM1が回転停止させられ、第3回転要素RM3は、「2nd」で示す回転速度で回転させられる。すなわち、第1変速段「1st」よりも変速比が小さい第2変速段「2nd」が成立させられる。
第1クラッチC1および第3クラッチC3が係合させられると、第2変速部20は、リングギヤR1と一体的に減速回転させられ、第3回転要素RM3は、「3rd」で示す回転速度(リングギヤR1と同じ回転速度)で回転させられる。すなわち、第2変速段「2nd」よりも変速比が小さい第3変速段「3rd」が成立させられる。
第1クラッチC1および第4クラッチC4が係合させられると、第4回転要素RM4がリングギヤR1と一体的に減速回転させられる。さらに、第1回転要素RM1が入力軸22と一体的に回転させられ、第3回転要素RM3は、「4th」で示す回転速度で回転させられる。すなわち、第3変速段「3rd」よりも変速比が小さい第4変速段「4th」が成立させられる。
第1クラッチC1および第2クラッチC2が係合させられると、第4回転要素RM4がリングギヤR1と一体的に減速回転させられる。さらに、第2回転要素RM2が入力軸22と一体的に回転させられ、第3回転要素RM3は、「5th」で示す回転速度で回転させられる。すなわち、第4変速段「4th」よりも変速比が小さい第5変速段「5th」が成立させられる。
第2クラッチC2および第4クラッチC4が係合させられると、第2変速部20が入力軸22と一体的に回転させられ、第3回転要素RM3は、「6th」で示す回転速度(入力軸22と同じ回転速度)で回転させられる。すなわち、第5変速段「5th」よりも変速比が小さい第6変速段「6th」が成立させられる。この第6変速段「6th」の変速比は1である。
第2クラッチC2および第3クラッチC3が係合させられると、第2回転要素RM2が入力軸22と一体的に回転させられる。さらに、第1回転要素RM1がリングギヤR1と一体的に減速回転させられ、第3回転要素RM3は、「7th」で示す回転速度で回転させられる。すなわち、第6変速段「6th」よりも変速比が小さい第7変速段「7th」が成立させられる。
第2クラッチC2および第1ブレーキB1が係合させられると、第2回転要素RM2が入力軸22と一体的に回転させられる。さらに、第1回転要素RM1が回転停止させられ、第3回転要素RM3は、「8th」で示す回転速度で回転させられる。すなわち、第7変速段「7th」よりも変速比が小さい第8変速段「8th」が成立させられる。
一方、第2ブレーキB2および第3クラッチC3が係合させられると、第2回転要素RM2が回転停止させられる。さらに、第1回転要素RM1がリングギヤR1と一体的に減速回転させられ、第3回転要素RM3は、「Rev1」で示す回転速度で逆回転させられる。すなわち、第1後進変速段「Rev1」が成立させられる。
第2ブレーキB2および第4クラッチC4が係合させられると、第2回転要素RM2が回転停止させられる。さらに、第1回転要素RM1が入力軸22と一体的に回転させられ、第3回転要素RM3は、「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられる。すなわち、第2後進変速段「Rev2」が成立させられる。
図4に示す作動表は、上述の各変速段とクラッチC1〜C4、ブレーキB1、B2の作動状態との関係をまとめたものである。作動表において、「○」は係合、「(○)」はエンジンブレーキ時のみ係合を表わしている。第1変速段「1st」を成立させる第2ブレーキB2には並列に一方向クラッチF1が設けられているため、発進時(加速時)には必ずしも第2ブレーキB2を係合させる必要は無い。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置16、および第3遊星歯車装置18の各ギヤ比ρ1、ρ2、ρ3によって適宜定められる。
上述のクラッチC1〜C4、およびブレーキB1,B2(以下、特に区別しない場合は単にクラッチCおよびブレーキBと記載する。)は、多板式のクラッチやブレーキなど油圧アクチュエータによって係合制御される油圧式の摩擦係合要素である。クラッチCおよびブレーキBは、油圧制御回路98のリニアソレノイドバルブSL1〜SL6の励磁、非励磁や電流制御により、係合、解放状態が切り換えられる。さらに、クラッチCおよびブレーキBにおいては、係合、解放時の過渡油圧などが制御される。
図5に示すように、クラッチCおよびブレーキBの各油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)34,36,38,40,42,44には、油圧供給装置46から出力されたライン油圧PLがそれぞれリニアソレノイドバルブSL(1)〜SL(6)により調圧されて供給されるようになっている。
油圧供給装置46は、エンジン30によって回転駆動される機械式のオイルポンプ48や、ライン油圧PLを調圧するレギュレータバルブ等を含む。油圧供給装置46は、エンジン負荷等に応じてライン油圧PLを制御する。
また、リニアソレノイドバルブSL(1)〜SL(6)とクラッチCおよびブレーキBとを接続する各油圧回路においては、油圧スイッチ120〜130が設けられる。油圧スイッチ120〜130は、各油圧回路において、油圧が予め定められた圧力以上になると、オン信号をECU90に出力する。
リニアソレノイドバルブSL(1)〜SL(6)は、基本的にはいずれも同じ構成で、本実施の形態では、ノーマリクローズ型のものが用いられる。リニアソレノイドバルブSL(1)〜SL(6)は、図6に示すように、励磁電流に応じて電磁力を発生するソレノイド100、スプール弁子102、スプリング104、ライン油圧PLが供給される入力ポート106、調圧した油圧を出力する出力ポート108、ドレーンポート110、出力油圧が供給されるフィードバック室112とから構成される。
フィードバック室112に供給されるフィードバック油圧、その受圧面積、スプリング104の荷重、ソレノイド100による電磁力に応じて出力油圧(フィードバック油圧)が調圧制御されて油圧アクチュエータ34〜44に供給される。リニアソレノイドバルブSL(1)〜SL(6)の各ソレノイド100は、ECU90により独立に励磁され、各油圧アクチュエータ34〜44の油圧が独立に調圧制御されるようになっている。
また、リニアソレノイドバルブSL(1)〜SL(6)は、ECU90から励磁電流が供給されることにより、出力油圧を調圧する。ECU90からの励磁電流の供給が停止してソレノイド100の励磁がオフになると、スプール弁子102は、スプリング104の荷重によりソレノイド100側の移動端に保持される。そのため、入力ポート106が略完全に遮断されて出力油圧が0になる。
これに対し、調圧状態においては、調圧制御を行なう励磁電流の範囲内で、その励磁電流を最小値にして出力油圧を最低にする最低調圧状態においても、スプール弁子102が釣り合う所定のフィードバック油圧が発生するように、予め定められた流量の作動油が入力ポート106から入力されるとともにドレーンポート110から流出させられる。
また、ECU90は、油圧スイッチ120〜130から出力される信号に応じて、油圧回路に異常があるか否かを判定する。具体的には、ECU90は、車両の非走行ポジション(P(パーキング)ポジション、N(ニュートラル)ポジション)において、油圧スイッチ124、126のいずれかから出力されるオン信号に応じて、オン信号が出力された油圧スイッチが設けられる油圧回路に異常が発生したと判定する。以下に、2つの場合に分けて説明する。
図4、図7および図8を参照して、ECU90により判定される油圧回路の異常について説明する。非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)においては、図4に示すように第3クラッチC3および第4クラッチC4は解放され、R(後進走行:Rev)ポジションのローギヤ側の場合に第3クラッチC3が係合され、Rポジションのハイギヤ側の場合に第4クラッチC4が係合される。
図7に、正常な場合と、第3クラッチC3が解放できない(Rポジションのハイギヤ側が選択できない)場合とを示す。正常な場合においては、非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)においては、リニアソレノイドSL(3)が非通電の状態になり、第3クラッチC3に油圧が供給されないので油圧スイッチ124がオフの状態である。正常な場合に、Rポジションのローギヤ側が選択されると、リニアソレノイドSL(3)が通電の状態になり、第3クラッチC3に油圧が供給されて油圧スイッチ124がオフの状態からオンの状態に切り換わり、第3クラッチC3が係合されて、Rポジションのローギヤ側を実現している。ところが、リニアソレノイドSL(3)に異常が発生した場合(リニアソレノイドSL(3)が非通電であっても油圧が供給されたり、リニアソレノイドSL(3)が通電された状態のままになったりすると)、非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)においても、第3クラッチC3に油圧が供給されて油圧スイッチ124がオンの状態になっている。ECU90は、非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)においてオフの状態になっていなければならない油圧スイッチ124がオンの状態である異常を検知して、Rポジションのハイギヤ側が選択できないこと(すなわち、Rポジションのローギヤ側しか選択できない異常)を検知することができる。
図8に、正常な場合と、第4クラッチC4が解放できない(Rポジションのローギヤ側が選択できない)場合とを示す。正常な場合においては、非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)においては、リニアソレノイドSL(4)が非通電の状態になり、第4クラッチC4に油圧が供給されないので油圧スイッチ126がオフの状態である。正常な場合に、Rポジションのハイギヤ側が選択されると、リニアソレノイドSL(4)が通電の状態になり、第4クラッチC4に油圧が供給されて油圧スイッチ126がオフの状態からオンの状態に切り換わり、第4クラッチC4が係合されて、Rポジションのハイギヤ側を実現している。ところが、リニアソレノイドSL(4)に異常が発生した場合(リニアソレノイドSL(4)が非通電であっても油圧が供給されたり、リニアソレノイドSL(4)が通電された状態のままになったりすると)、非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)においても、第4クラッチC4に油圧が供給されて油圧スイッチ126がオンの状態になっている。ECU90は、非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)においてオフの状態になっていなければならない油圧スイッチ126がオンの状態であることを検知して、Rポジションのローギヤ側が選択できない異常(すなわち、Rポジションのハイギヤ側しか選択できない異常)を検知することができる。
以下、図9を参照して、本実施の形態に係る駆動力制御装置であるECU90で実行される、プログラムの制御構造について説明する。ここで、本実施の形態では、後進走行ポジション(Rポジション)においてハイギヤ側の後進ギヤ段が択一的に選択される。なお、このフローチャートで表わされるプログラムは、エンジン30が駆動している状態においては、予め定められた時間間隔で繰り返し行なわれる。
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、現在の変速ポジションが非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)であるか否かを判断する。このとき、レバーポジションセンサ74からECU90に入力された信号P(SH)に基づいて、現在の変速ポジションが非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)であるか否かが判断される。現在の変速ポジションが非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)であると(S100にてYES)、処理はS110へ移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS130へ移される。
S110にて、ECU90は、油圧スイッチ124がオン状態であるか否かを判断する。このとき、油圧スイッチ124からECU90に入力されたオン信号およびオフ信号のいずれかに基づいて、油圧スイッチ124がオン状態であるか否かが判断される。油圧スイッチ124がオン状態であると(S110にてYES)、処理はS120へ移される。もしそうでないと(S110にてNO)、この処理は終了する。
S120にて、ECU90は、後進走行ポジションのローギヤ側の第3クラッチC3が解放されない「Rev(Lo)クラッチ(C3)フェイル」と判定する(図7参照)。この判定結果は、ECU90内のメモリに、たとえば「Rev(Lo)クラッチ(C3)フェイル」フラグをセットすることにより記憶される。その後、この処理は終了する。
S130にて、ECU90は、「Rev(Lo)クラッチ(C3)フェイル」であると判定されているか否かを判断する。このとき、たとえば、ECU90内のメモリに「Rev(Lo)クラッチ(C3)フェイル」フラグがセットされていると、「Rev(Lo)クラッチ(C3)フェイル」であると判定される。「Rev(Lo)クラッチ(C3)フェイル」であると判定されると(S130にてYES)、処理はS140へ移される。もしそうでないと(S130にてNO)、この処理は終了する。
S140にて、現在の変速ポジションが後進走行ポジション(Rポジション)であるか否かを判断する。このとき、レバーポジションセンサ74からECU90に入力された信号P(SH)に基づいて、現在の変速ポジションが後進走行(Rポジション)であるか否かが判断される。現在の変速ポジションが後進走行ポジション(Rポジション)であると(S140にてYES)、処理はS150へ移される。もしそうでないと(S140にてNO)、この処理は終了する。
S150にて、ECU90は、クリープ力低減処理を実行する。このとき、ECU90は、エンジン30を制御するECUにクリープ力を低減するように(アイドリング時のエンジン30の出力トルクを低減するように)指令信号を出力する。
以上のような構造およびフローチャートにおける、本実施の形態に係る駆動力制御装置であるECU90により制御される車両の動作について説明する。
車両が停止している場合であって、変速ポジションが非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)において(S100にてYES)、油圧スイッチ124がオンの状態になっているか否かが判断される(S110)。このとき、油圧スイッチ124がオンの状態であると、非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)においてオフの状態になっていなければならない油圧スイッチ124がオンの状態であるので、Rポジションのハイギヤ側が選択できないこと(すなわち、Rポジションのローギヤ側しか選択できないこと)が検知される(S110にてYES)。このような場合には、たとえば、ECU90内のメモリに「Rev(Lo)クラッチ(C3)フェイル」フラグがセットされる。
このような状態で、運転者がシフトレバー72を非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)からRポジション(ハイギヤ側)に操作したときには(S100にてNO)、「Rev(Lo)クラッチ(C3)フェイル」であると判定され(S130にてYES)、変速ポジションがRポジションであると判断される(S140にてYES)。このような場合には、エンジン30を制御しているECUによりクリープ力が低減される(S150)。これにより、後進走行のハイギヤを実現できない場合には、後進走行時にローギヤが実現されるが、それに伴ってクリープ力が大きくなり過ぎることが回避され、運転者の意図するクリープ力にすることができる。
以上のようにして、後進走行ギヤ段がハイギヤ側とローギヤ側との2つ設定可能な車両において、ギヤ比がロー側になるように設定する摩擦係合要素である第3クラッチC3を解放できないで係合された状態になる異常が発生していることを非走行ポジション中に検知できる。このように、実際に設定される後進走行段のギヤ比がロー側であることが判断されるとエンジン30の駆動力が低減される。これにより、運転者が意図するクリープ力(後進走行段のギヤ比がハイ側に対応)に、より近いクリープ力を発生させることができ運転者の違和感を少なくすることができる。その結果、後進走行段のギヤ比を少なくとも2つ設定可能な自動変速機において、摩擦係合要素を含む油圧系が故障しても、運転者の意図する駆動力を実現することができる、車両の駆動力制御装置を提供することができる。
<第1の実施の形態の変形例>
以下、本実施の形態の変形例について説明する。この変形例においては、前述の第1の実施の形態において説明したフローチャートのS150の処理の代わりに、以下に示すS155の処理を行なう点のみが異なる。それ以外のハードウェア構成、制御ブロック図、フローチャートは同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
以下、本実施の形態の変形例について説明する。この変形例においては、前述の第1の実施の形態において説明したフローチャートのS150の処理の代わりに、以下に示すS155の処理を行なう点のみが異なる。それ以外のハードウェア構成、制御ブロック図、フローチャートは同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
図10を参照して、本変形例に係る駆動力制御装置であるECU90で実行される、プログラムの制御構造について説明する。なお、図9で説明した処理と同じ処理については同じステップ番号を付している。その処理の内容も同じである。したがってこれらについての説明はここでは繰り返さない。
S155にて、ECU90は、アクセル踏込み時の駆動力低減処理を実行する。このとき、ECU90は、エンジン30を制御するECUに、アクセル開度に対応する通常時の駆動力よりも小さな駆動力を発生するように(アクセル踏込み時のエンジン30の出力トルクを低減するように)指令信号を出力する。
以上のような構造およびフローチャートにおける、本変形に係る駆動力制御装置であるECU90により制御される車両の動作について説明する。なお、以下においては、ECU90内のメモリに「Rev(Lo)クラッチ(C3)フェイル」フラグがセットされている場合について説明する。
このような状態で、運転者がシフトレバー72を非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)からRポジション(ハイギヤ側)に操作して(S100にてNO)アクセルペダル50を踏込んだときには、「Rev(Lo)クラッチ(C3)フェイル」であると判定され(S130にてYES)、変速ポジションがRポジションであると判断される(S140にてYES)。このような場合には、エンジン30を制御しているECUにより駆動力が低減される(S155)。これにより、後進走行のハイギヤを実現できない場合には、後進走行時にローギヤが実現されるが、それに伴って車両の駆動力が大きくなり過ぎることが回避され、運転者の意図する駆動力にすることができる。
このときの状態を図11に示す。図11は、横軸をアクセル開度、縦軸を車両の駆動力とした場合の、後進走行ポジションのローギヤ時の駆動力曲線(実線)と、後進走行ポジションのハイギヤ時の駆動力曲線(一点鎖線)とを示している。
図11に示すように、第3クラッチC3が解放できないで、後進走行ポジションにおけるギヤ段がローギヤしか実現できない場合、矢印で示すように車両の駆動力を低減させるようにエンジン30が制御される。このようにすると、後進走行ポジションのハイギヤが実現できないでローギヤが実現されている場合に、後進走行ポジションのギヤ段をハイギヤとしたときに運転者が感じるアクセル開度に対する駆動力が大き過ぎるという違和感を低減させることができる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る駆動力制御装置を含む自動変速システムについて説明する。前述の第1の実施の形態では、後進走行ポジション(Rポジション)においてハイギヤ側の後進ギヤ段が択一的に選択されたが、本実施の形態では、Rポジションにおいてローギヤ側の後進ギヤ段が択一的に選択される。また、前述の第1の実施の形態において説明したフェイルは「Rev(Lo)クラッチ(C3)フェイル」であったが、本実施の形態において説明するフェイルは「Rev(Hi)クラッチ(C4)フェイル」である点が異なる。それ以外のハードウェア構成、制御ブロック図、フローチャートは同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
以下、本発明の第2の実施の形態に係る駆動力制御装置を含む自動変速システムについて説明する。前述の第1の実施の形態では、後進走行ポジション(Rポジション)においてハイギヤ側の後進ギヤ段が択一的に選択されたが、本実施の形態では、Rポジションにおいてローギヤ側の後進ギヤ段が択一的に選択される。また、前述の第1の実施の形態において説明したフェイルは「Rev(Lo)クラッチ(C3)フェイル」であったが、本実施の形態において説明するフェイルは「Rev(Hi)クラッチ(C4)フェイル」である点が異なる。それ以外のハードウェア構成、制御ブロック図、フローチャートは同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
以下、図12を参照して、本実施の形態に係る駆動力制御装置であるECU90で実行される、プログラムの制御構造について説明する。なお、このフローチャートで表わされるプログラムも、前述の図9と同様に、エンジン30が駆動している状態においては、予め定められた時間間隔で繰り返し行なわれる。また、図9で説明した処理と同じ処理については同じステップ番号を付している。その処理の内容も同じである。したがってこれらについての説明はここでは繰り返さない。
S210にて、ECU90は、油圧スイッチ126がオン状態であるか否かを判断する。このとき、油圧スイッチ126からECU90に入力されたオン信号およびオフ信号のいずれかに基づいて、油圧スイッチ126がオン状態であるか否かが判断される。油圧スイッチ126がオン状態であると(S210にてYES)、処理はS220へ移される。もしそうでないと(S210にてNO)、この処理は終了する。
S220にて、ECU90は、後進走行ポジションのハイギヤ側の第4クラッチC4が解放されない「Rev(Hi)クラッチ(C4)フェイル」と判定する(図8参照)。この判定結果は、ECU90内のメモリに、たとえば「Rev(Hi)クラッチ(C4)フェイル」フラグをセットすることにより記憶される。その後、この処理は終了する。
S230にて、ECU90は、「Rev(Hi)クラッチ(C4)フェイル」であると判定されているか否かを判断する。このとき、たとえば、ECU90内のメモリに「Rev(Hi)クラッチ(C4)フェイル」フラグがセットされていると、「Rev(Hi)クラッチ(C4)フェイル」であると判定される。「Rev(Hi)クラッチ(C4)フェイル」であると判定されると(S230にてYES)、処理はS140へ移される。もしそうでないと(S230にてNO)、この処理は終了する。
S250にて、ECU90は、クリープ力上昇処理を実行する。このとき、ECU90は、エンジン30を制御するECUにクリープ力を上昇するように(アイドリング時のエンジン30の出力トルクを上昇するように)指令信号を出力する。
以上のような構造およびフローチャートにおける、本実施の形態に係る駆動力制御装置であるECU90により制御される車両の動作について説明する。
車両が停止している場合であって、変速ポジションが非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)において(S100にてYES)、油圧スイッチ126がオンの状態になっているか否かが判断される(S210)。このとき、油圧スイッチ126がオンの状態であると、非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)においてオフの状態になっていなければならない油圧スイッチ126がオンの状態であるので、Rポジションのローギヤ側が選択できないこと(すなわち、Rポジションのハイギヤ側しか選択できないこと)が検知される(S210にてYES)。このような場合には、たとえば、ECU90内のメモリに「Rev(Hi)クラッチ(C4)フェイル」フラグがセットされる。
このような状態で、運転者がシフトレバー72を非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)からRポジション(ローギヤ側)に操作したときには(S100にてNO)、「Rev(Hi)クラッチ(C4)フェイル」であると判定され(S230にてYES)、変速ポジションがRポジションであると判断される(S140にてYES)。このような場合には、エンジン30を制御しているECUによりクリープ力が上昇される(S250)。これにより、後進走行のローギヤを実現できない場合には、後進走行時にハイギヤが実現されるが、それに伴ってクリープ力が小さくなり過ぎることが回避され、運転者の意図するクリープ力にすることができる。
以上のようにして、後進走行ギヤ段がハイギヤ側とローギヤ側との2つ設定可能な車両において、ギヤ比がハイ側になるように設定する摩擦係合要素である第4クラッチC4を解放できないで係合された状態になる異常が発生していることを非走行ポジション中に検知できる。このように、実際に設定される後進走行段のギヤ比がハイ側であることが判断されるとエンジン30の駆動力が上昇される。これにより、運転者が意図するクリープ力(後進走行段のギヤ比がロー側に対応)に、より近いクリープ力を発生させることができ運転者の違和感を少なくすることができる。その結果、後進走行段のギヤ比を少なくとも2つ設定可能な自動変速機において、摩擦係合要素を含む油圧系が故障しても、運転者の意図する駆動力を実現することができる、車両の駆動力制御装置を提供することができる。
<第2の実施の形態の変形例>
以下、本実施の形態の変形例について説明する。この変形例においては、前述の第2の実施の形態において説明したフローチャートのS250の処理の代わりに、以下に示すS255の処理を行なう点のみが異なる。それ以外のハードウェア構成、制御ブロック図、フローチャートは同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
以下、本実施の形態の変形例について説明する。この変形例においては、前述の第2の実施の形態において説明したフローチャートのS250の処理の代わりに、以下に示すS255の処理を行なう点のみが異なる。それ以外のハードウェア構成、制御ブロック図、フローチャートは同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さない。
図13を参照して、本変形例に係る駆動力制御装置であるECU90で実行される、プログラムの制御構造について説明する。なお、図12で説明した処理と同じ処理については同じステップ番号を付している。その処理の内容も同じである。したがってこれらについての説明はここでは繰り返さない。
S255にて、ECU90は、アクセル踏込み時の駆動力上昇処理を実行する。このとき、ECU90は、エンジン30を制御するECUに、アクセル開度に対応する通常時の駆動力よりも大きな駆動力を発生するように(アクセル踏込み時のエンジン30の出力トルクを上昇するように)指令信号を出力する。
以上のような構造およびフローチャートにおける、本変形に係る駆動力制御装置であるECU90により制御される車両の動作について説明する。なお、以下においては、ECU90内のメモリに「Rev(Hi)クラッチ(C4)フェイル」フラグがセットされている場合について説明する。
このような状態で、運転者がシフトレバー72を非走行ポジション(Pポジション、Nポジション)からRポジション(ローギヤ側)に操作して(S100にてNO)アクセルペダル50を踏込んだときには、「Rev(Hi)クラッチ(C4)フェイル」であると判定され(S230にてYES)、変速ポジションがRポジションであると判断される(S140にてYES)。このような場合には、エンジン30を制御しているECUにより駆動力が上昇される(S255)。これにより、後進走行のローギヤを実現できない場合には、後進走行時にハイギヤが実現されるが、それに伴って車両の駆動力が小さくなり過ぎることが回避され、運転者の意図する駆動力にすることができる。
このときの状態を図14に示す。図14は、図11と同様に、横軸をアクセル開度、縦軸を車両の駆動力とした場合の、後進走行ポジションのローギヤ時の駆動力曲線(実線)と、後進走行ポジションのハイギヤ時の駆動力曲線(一点鎖線)とを示している。
図14に示すように、第4クラッチC4が解放できないで、後進走行ポジションにおけるギヤ段がハイギヤしか実現できない場合、矢印で示すように車両の駆動力を上昇させるようにエンジン30が制御される。このようにすると、後進走行ポジションのローギヤが実現できないでハイギヤが実現されている場合に、後進走行ポジションのギヤ段をローギヤとしたときに運転者が感じるアクセル開度に対する駆動力が小さ過ぎるという違和感を低減させることができる。
なお、上述した実施の形態においては、車両の駆動力の低減を、エンジン30の駆動力(エンジントルク)を低減させることで実現させているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、トルクコンバータ32のロックアップクラッチの係合状態を変化させることで実現するようにしてもよい。
上述した実施の形態では、後進走行ポジション(Rポジション)のギヤ段としてハイギヤおよびローギヤのいずれか一方を択一的に選択するようにしたが、後進ギヤ段を、運転者の操作や車両の走行状態に基づいて、ハイギヤとローギヤとで切換えるようにしたものに本発明を適用してもよい。この場合、運転者の操作や車両の走行状態によりハイギヤとされるべきとき、ハイギヤが実現できないでローギヤが実現される場合には、車両の駆動力を低減する。また、運転者の操作や車両の走行状態によりローギヤとされるべきとき、ローギヤが実現できないでハイギヤが実現される場合には、車両の駆動力を上昇する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 自動変速機、12 第1遊星歯車装置、14 第1変速部、16 第2遊星歯車装置、18 第3遊星歯車装置、20 第2変速部、22 入力軸、24 出力軸、26 トランスミッションケース、30 エンジン、32 トルクコンバータ、34,36,38,40,42,44 油圧アクチュエータ、46 油圧供給装置、48 オイルポンプ、50 アクセルペダル、52 アクセルポジションセンサ、58 エンジン回転速度センサ、60 吸入空気量センサ、62 吸入空気温度センサ、64 スロットルポジションセンサ、66 車速センサ、68 冷却水温センサ、70 ブレーキスイッチ、72 シフトレバー、74 レバーポジションセンサ、76 タービン回転速度センサ、78 AT油温センサ、80 アップシフトスイッチ、82 ダウンシフトスイッチ、90 ECU、98 油圧制御回路、100 ソレノイド、102 スプール弁子、104 スプリング、106 入力ポート、108 出力ポート、110 ドレーンポート、112 フィードバック室、120〜130 油圧スイッチ。
Claims (8)
- 後進走行段のギヤ比を少なくとも2つ設定可能な自動変速機を備えた車両の駆動力制御装置であって、
後進走行段のギヤ比をハイ側にして後進走行を行なうに際して、実際に設定される後進走行段のギヤ比がロー側であるか否かを判断するための判断手段と、
前記判断手段の判断結果に基づき実際に設定される後進走行段のギヤ比がロー側であることが判断されると、前記車両の駆動力を低減するための制御手段とを含む、車両の駆動力制御装置。 - 後進走行段のギヤ比をハイ側およびロー側の2段に設定可能な自動変速機を備えた車両の駆動力制御装置であって、
後進走行段のギヤ比をハイ側にして後進走行を行なうに際して、実際に設定される後進走行段のギヤ比がロー側であるか否かを判断するための判断手段と、
前記判断手段の判断結果に基づき実際に設定される後進走行段のギヤ比がロー側であることが判断されると、前記車両の駆動力を低減するための制御手段とを含む、車両の駆動力制御装置。 - 前記制御手段は、クリープ力を低減するための手段を含む、請求項1または2に記載の車両の駆動力制御装置。
- 前記制御手段は、アクセル開度に対応した駆動力を、低減するための手段を含む、請求項1または2に記載の車両の駆動力制御装置。
- 後進走行段のギヤ比を少なくとも2つ設定可能な自動変速機を備えた車両の駆動力制御装置であって、
後進走行段のギヤ比をロー側にして後進走行を行なうに際して、実際に設定される後進走行段のギヤ比がハイ側であるか否かを判断するための判断手段と、
前記判断手段の判断結果に基づき実際に設定される後進走行段のギヤ比がハイ側であることが判断されると、前記車両の駆動力を上昇するための制御手段とを含む、車両の駆動力制御装置。 - 後進走行段のギヤ比をハイ側およびロー側の2段に設定可能な自動変速機を備えた車両の駆動力制御装置であって、
後進走行段のギヤ比をロー側にして後進走行を行なうに際して、実際に設定される後進走行段のギヤ比がハイ側であるか否かを判断するための判断手段と、
前記判断手段の判断結果に基づき実際に設定される後進走行段のギヤ比がハイ側であることが判断されると、前記車両の駆動力を上昇するための制御手段とを含む、車両の駆動力制御装置。 - 前記制御手段は、クリープ力を上昇するための手段を含む、請求項5または6に記載の車両の駆動力制御装置。
- 前記制御手段は、アクセル開度に対応した駆動力を、上昇するための手段を含む、請求項5または6に記載の車両の駆動力制御装置。
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2005
- 2005-02-02 JP JP2005026832A patent/JP2006214319A/ja active Pending
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