JP2006213156A - 保持構造及びウエビング巻取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 回転体のような被保持部材からの押圧力による保持爪の変形を制限でき、確実に回転体等の被保持部材の変位を規制できる保持構造及びウエビング巻取装置を得る。
【解決手段】 センサギヤ42の軸方向に沿ってセンサギヤ42の本体44に爪部64が対向する保持爪60の基部62を介してセンサギヤ42の本体44とは反対側では、センサカバー66を構成する周壁70の内周部に規制リブ78が形成されており、センサギヤ42の回転半径方向外方側へ保持爪60が撓むと爪部64に規制リブ78の幅広部82が当接する。これにより、爪部64と本体44との対向状態が解消されてしまう前に、保持爪60の撓みが規制されるため、過剰な力でセンサギヤ42が爪部64を押圧しても、保持爪60がセンサギヤ42の変位を規制できる。
【選択図】 図3
【解決手段】 センサギヤ42の軸方向に沿ってセンサギヤ42の本体44に爪部64が対向する保持爪60の基部62を介してセンサギヤ42の本体44とは反対側では、センサカバー66を構成する周壁70の内周部に規制リブ78が形成されており、センサギヤ42の回転半径方向外方側へ保持爪60が撓むと爪部64に規制リブ78の幅広部82が当接する。これにより、爪部64と本体44との対向状態が解消されてしまう前に、保持爪60の撓みが規制されるため、過剰な力でセンサギヤ42が爪部64を押圧しても、保持爪60がセンサギヤ42の変位を規制できる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、爪によって被保持体を保持する保持構造及び車両の乗員の身体を拘束する長尺帯状のウエビングベルトを巻き取って収納するウエビング巻取装置に関する。
車両の座席に着座した乗員の身体を長尺帯状のウエビングベルトで拘束するシートベルト装置は、座席の側方で車体に固定されたウエビング巻取装置を備えている。この種のウエビング巻取装置は、車両急減速状態でウエビングベルトを装着した乗員の身体を確実に保持するためのロック機構があり、その一例が下記特許文献1に開示されている。
ロック機構はスプールに対して同軸的に相対回転自在なロッククラッチ体を備えている。また、ロック機構はスプールと共に回転するスプリング(戻しばね)を備えている。このスプリングの一端が上記のロッククラッチ体に係合しており、スプールが回転すると、スプリングがその付勢力でロッククラッチ体をスプールに追従回転させる構造になっている。
但し、車両が急減速状態になって、ウエビングベルトが急激に引っ張られることでスプールが急激に引出方向に回転しようとすると、ロッククラッチ体はスプールに追従できず、これにより、ロッククラッチ体とスプールとの間に相対回転が生じる。このようにロッククラッチ体とスプールとの間に相対回転が生じると、スプールの軸方向他端側に設けられたパウルが移動して、ウエビング巻取装置のフレームに形成された内歯のラチェットにパウルが噛み合う。
これにより、スプールはウエビングベルトが引き出される際の回転方向である引出方向への回転が規制され、ひいては、スプールからウエビングベルトを引き出すことが防止される。
このように、スプールからのウエビングベルトの引き出しら規制されることで、車両の急減速によって略車両前方側に慣性移動しようとする乗員の身体がウエビングベルトを引っ張っても、スプールからウエビングベルトが引き出されない。このため、乗員の身体に装着されているウエビングベルトにより乗員の身体が確実に保持され、略車両前方側への乗員の身体の慣性移動を規制できる。
特開2003−212086公報
ところで、上記のようなロック機構において、例えば、スプールの回転規制時や他の機構が作動した際に、ロッククラッチ体のようなスプールに対して相対回転可能な回転体に対して何らかの大きな外力が作用する。
このため、回転体の軸方向の変位を規制することを目的として、例えば、ロック機構の各部材を収容するケースにおける回転体の側方に保持爪を設け、更に、その先端の爪部を回転体の軸方向側方で対向させ、爪部を回転体に干渉させることで回転体の軸方向の変位を規制することが考えられる。
しかしながら、このような保持爪を形成しても、軸方向に変位しようとする回転体が保持爪の爪部に付与する押圧力が過剰であると、保持爪が変形し、十分に回転体の軸方向の変位を規制できない。
本発明は、上記事実を考慮して、回転体のような被保持部材からの押圧力による保持爪の変形を制限でき、確実に回転体等の被保持部材の変位を規制できる保持構造及びウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る保持構造は、保持体に設けられた被保持部材を前記保持体により保持するための保持構造であって、前記保持体に設けられ前記被保持部材の側方に位置する基部並びに前記基部の先端部に設けられた爪部を有し、前記被保持部材に前記爪部が干渉することで前記被保持部材を保持する保持爪と、前記被保持部材から離間する方向へ前記基部が変形する際に前記保持爪に干渉して前記基部の変形を規制する規制手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の本発明に係る保持構造によれば、保持体に設けられた保持爪の基部が被保持部材の側方に位置しており、保持体から被保持部材が離間する方向に移動しようとすると爪部が被保持部材に干渉し、これにより、保持体から離間する方向への被保持部材の移動が規制され、保持体での被保持部材の保持が維持される。
また、被保持部材が爪部に干渉された際に被保持部材が爪部に付与する押圧力が過剰で、この押圧力により保持爪の基部が変形しようとすると、規制手段により保持爪が干渉され、この規制手段の干渉により基部の変形が規制される。
このように、基部の変形が規制されることで、被保持部材に対する爪部の干渉が維持され、これにより、上記のような過剰な押圧力が爪部に付与されても保持体での被保持部材の保持が維持される。
請求項2に記載の本発明に係る保持構造は、請求項1に記載の本発明において、前記基部を介して前記被保持部材とは反対側に設けられて、前記被保持部材から離間する方向へ前記基部が変形する際に前記保持爪に干渉する干渉部を前記規制手段とした、ことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係る保持構造では、被保持部材が爪部に干渉された際に被保持部材が爪部に付与する押圧力が過剰で、この押圧力により保持爪の基部が変形しようとすると、基部を介して被保持部材とは反対側に設けられた干渉部が保持爪に当接して干渉し、被保持部材から離間する方向へ基部が変形を規制する。これにより、上記のような過剰な押圧力が爪部に付与されても保持体での被保持部材の保持が維持される。
なお、本発明において、干渉部は基部を介して被保持部材とは反対側に設けられて、基部が変形した際に保持爪に干渉できる構造であればよく、干渉部は保持体及び被保持部材とは異なる部材であってもよいし、保持体に干渉部を形成する構造であってもよい。
請求項3に記載の本発明に係る保持構造は、請求項1に記載の本発明において、前記被保持部材に前記爪部が干渉した状態で前記被保持部材に対向する前記爪部の対向面を傾斜させ、前記被保持部材に形成されて前記対向面の傾斜に一致し、前記干渉状態で前記対向面に対向すると共に、前記被保持部材から離間する方向へ前記基部が変形する際に前記対向面に干渉する干渉面を前記規制手段とした、ことを特徴としている。
請求項3に記載の本発明に係る保持構造では、被保持部材が爪部に干渉される際には、爪部に形成された対向面に対して被保持部材に形成された干渉面が当接する。
ここで、対向面が傾斜しており、この対向面の傾斜に一致するように干渉面が傾斜している。このため、基部が被保持体の外周部に対して離間する方向に変形しようとして、これに伴い、爪部が変位しようとすると、干渉面が対向面に干渉して爪部が変位、ひいては、基部の変形を規制する。これにより、保持体での被保持部材の保持が維持される。
請求項4に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、長尺帯状のウエビングベルトの基端側が係止されたスプールを、直接又は間接的に支持するフレームと、前記フレームの側方で前記スプールに対して同軸的に回転可能な回転体を有し、前記回転体が前記スプールと一体的に回転すること又は前記回転体が前記スプールに対して相対回転することで前記スプールをロックするロック手段と、を含めて構成されるウエビング巻取装置であって、前記フレームに取り付けられて前記回転体を回転自在に支持する保持体と、前記回転体の側方で前記保持体に設けられた基部を有すると共に、前記基部の先端部に設けられた爪部が前記回転体を介して前記保持体とは反対側で前記回転体に対向し、前記回転体に干渉することで前記回転体の軸方向に沿った前記回転体の変位を規制する保持爪と、前記回転体から離間する方向へ前記基部が変形する際に前記保持爪に干渉して前記基部の変形を規制する規制手段と、を備えることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、フレームに設けられたロック手段の回転体がスプールと共に一体的に回転し、又は、回転体の静止状態を含めて回転体がスプールに対して相対回転した場合には、ロック手段が作動してロック手段によりスプールがロックされる。
これにより、スプールからのウエビングベルトの引き出しが規制され、ウエビングベルトにより乗員の身体を確実に拘束できる。
一方、本発明に係るウエビング巻取装置では、保持体に設けられた保持爪の基部が回転体の側方に位置しており、回転体の軸方向に沿って保持体から回転体が離間する方向に移動しようとすると爪部が回転体に干渉し、これにより、保持体から離間する方向への回転体の移動が規制され、保持体での回転体の保持が維持される。
また、回転体が爪部に干渉された際に回転体が爪部に付与する押圧力が過剰で、この押圧力により保持爪の基部が変形しようとすると、規制手段により保持爪が干渉され、この規制手段の干渉により基部の変形が規制される。
このように、基部の変形が規制されることで、回転体に対する爪部の干渉が維持され、これにより、上記のような過剰な押圧力が爪部に付与されても保持体での回転体の保持が維持される。
以上説明したように、本発明によれば、回転体や被保持部材からの押圧力による保持爪の変形を効果的に抑制でき、確実に回転体や被保持部材の変位を規制できる。
<第1の実施の形態の構成>
図1には本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10(本発明の第1の実施の形態に係る保持構造を適用したウエビング巻取装置10)の要部の構成が分解斜視図によって示されている。また、図2には本ウエビング巻取装置10(本保持構造を適用したウエビング巻取装置10)の要部の構成が断面図によって示されている。
図1には本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10(本発明の第1の実施の形態に係る保持構造を適用したウエビング巻取装置10)の要部の構成が分解斜視図によって示されている。また、図2には本ウエビング巻取装置10(本保持構造を適用したウエビング巻取装置10)の要部の構成が断面図によって示されている。
図1に示されるように、この図に示されるように、本ウエビング巻取装置10はフレーム12を備えている。フレーム12は、例えば、略車両左右方向に沿って厚さ方向とされた板状の背板14を備えており、背板14がボルト等により、例えば、センターピラーの下端部近傍にて車体に固定されることで、本ウエビング巻取装置10が車体に取り付けられる。
車両への取付状態で略車両前後方向に沿った背板14の幅方向一端からは、一対の脚板16、18が車幅方向内方側(略車両左右方向の室内側)へ向けて屈曲形成されている。この脚板16と脚板18との間には、脚板16と脚板18との対向方向を軸方向とするスプール(図示省略)が配置されている。このスプールには長尺帯状のウエビングベルト(図示省略)の基端部が係止されており、渦巻きばね等の付勢手段の付勢力でスプールがその軸周り方向一方の巻取方向に回転することで、ウエビングベルトを基端側から巻き取って収納する。
脚板16には脚板16の厚さ方向に貫通した孔部20が形成されており、スプールの軸方向一端又はスプールに対して同軸的且つ一体的に設けられたトーションシャフトの一端が孔部20を貫通してフレーム12の外側へ突出している。
また、脚板16の脚板18とは反対側(すなわち、脚板16、18の対向方向に沿った脚板16の外側)にはロック手段としてのロック機構22のケース24を構成する保持体としてのセンサホルダ26が設けられている。センサホルダ26は底壁28を備えている。
底壁28は脚板16に対して略平行な板状に形成されている。底壁28には透孔30が形成されており、スプールの一端やスプールに対して同軸的且つ一体的に設けられたトーションシャフトの一端が貫通している。底壁28の外周部には縦壁32が形成されいる。縦壁32は所定の部位で切り欠かれており、底壁28と脚板16との間に配置されたプリテンショナ(図示省略)の一部が切欠部分を通過する。
また、縦壁32の底壁28とは反対側の端部には、複数の対向壁34が形成されており、これらの対向壁34には先割れの筒状部36が脚板16側へ向けて突出形成されている。これらの筒状部36に対応して脚板16には透孔38が形成されており、センサホルダ26をフレーム12に装着する際には筒状部36は透孔38を貫通する。
また、上記の対向壁34にはピン40が形成されている。ピン40は筒状部36とは反対側へ向けて筒状部36に対して同軸的に突出形成されており、筒状部36が透孔38を貫通した状態でピン40と対向壁34との連結部分を破断して筒状部36内にピン40を押し込むとピン40により筒状部36が押し広げられる。これにより、透孔38からの筒状部36の抜けが防止され、センサホルダ26がフレーム12に装着される。
一方、底壁28の脚板16とは反対側には、被保持部材又は回転体としてのセンサギヤ42が設けられている。センサギヤ42は、板状の本体44を備えている。本体44の略中央には透孔46が形成されており、スプールの一端やスプールに対して同軸的且つ一体的に設けられたトーションシャフトの一端が貫通する。これにより、本体44(すなわち、センサギヤ42)はスプールに対して同軸的に相対回転可能にスプールの一端又はトーションシャフトの一端に軸支される。
また、本体44の外周一部には保持部48が設けられている。保持部48は本体44の回転軸方向に対して平行なシャフト50を備えている。シャフト50は保持部48からセンサホルダ26とは反対側へ向けて突出形成されている。シャフト50には連結爪52がシャフト50周りに揺動可能に軸支されている。
この連結爪52の下側には図示しない加速度センサが設けられ、車両急減速状態を加速度センサが検出した際に加速度センサを構成する押圧突起が連結爪52を押し上げることで、連結爪52がシャフト50周りに揺動する構成になっている。
さらに、連結爪52に対応してロック機構22は図示しないVギヤを備えている。Vギヤは外周部にラチェット歯が形成されたラチェットホイールで、センサギヤ42の側方でスプールに対して同軸的且つ一体的に回転可能に設けられる。
連結爪52は揺動することでVギヤのラチェット歯に接離し、加速度センサの押圧突起に連結爪52が押し上げられて揺動することでVギヤのラチェット歯に接近し、Vギヤのラチェット歯に連結爪52が係合する。この係合状態でスプールに巻き取られたウエビングベルトが引き出される際のスプールの回転方向(以下、この回転方向を、便宜上、「引出方向」と称する)にVギヤが回転すると、センサギヤ42がVギヤと共に回転する。
また、保持部48には角棒状の押圧片54が設けられている。押圧片54は保持部48からセンサホルダ26側へ延びるように形成されており、その先端側はセンサホルダ26の底壁28に形成された孔部56を貫通してセンサホルダ26の外側へ延出され、脚板16の孔部20に入り込んでいる。
孔部20に入り込んだ押圧片54の先端側に対応して孔部20にはロックパウル(図示省略)が設けられている。ロックパウルはスプールに対して平行な軸周りに揺動可能にフレーム12やフレーム12に機械的に結合される他の部材に軸支されており、Vギヤと共にセンサギヤ42が引出方向に回転すると、押圧片54がパウルを押圧して揺動させ、孔部20の内側でスプール又はトーションシャフトの一端に同軸的且つ一体的に設けられたロックベース(図示省略)に接近する。
ロックベースの外周部にはラチェット歯が形成されており、ロックベースにパウルが接近すると ロックベースのラチェット歯にパウルが噛み合い、引出方向へのロックベースの回転、ひいては、スプールの引出方向への回転を規制する。
一方、底壁28には複数の保持爪60が形成されている。保持爪60は棒状の基部62を備えている。基部62は本体44(センサギヤ42)の回転半径外側側方で、底壁28から脚板16とは反対側へ向けて突出形成されている。
さらに、基部62の先端には爪部64が形成されている。爪部64は基部62の先端から本体44(センサギヤ42)の回転半径内方側へ突出するように形成されており、本体44の回転軸方向に沿って本体44の底壁28とは反対側で本体44と対向している。
また、センサホルダ26の脚板16とは反対側にはセンサカバー66が設けられており、センサホルダ26の底壁28とセンサカバー66に囲まれた空間内に上記のセンサギヤ42を含んだロック機構22を構成する各部材が収容、配置される。
図1及び図2に示されるように、センサカバー66は底壁28に対して略平行な底壁68を備えている。底壁68の外周部にはセンサホルダ26側へ向けて周壁70が延出されている。周壁70はその内側にセンサホルダ26の底壁28を収容できる程度の大きさに形成されている。
また、周壁70の先端(底壁28とは反対側の端部とは反対側)の所定部位には嵌合片72が形成されている。嵌合片72には、その厚さ方向に貫通した透孔74が形成されている。
嵌合片72に対応して脚板16の外周部には嵌合突起76が突出形成され、嵌合突起76が嵌合片72の透孔74に入り込むことでセンサカバー66が脚板16に嵌合固定される構造になっている。
また、センサカバー66の内側には干渉部として規制手段を構成する規制リブ78が形成されている。規制リブ78は例えば周壁70の内周部に形成されており、センサカバー66を脚板16(フレーム12)に装着した状態で保持爪60の基部62を介してセンサギヤ42の本体44とは反対側に位置する。
規制リブ78は、直線部80を備えている。直線部80は概ね保持爪60の基部62に対して平行に形成されている。周壁70とは反対側の直線部80の端部は、基部62に当接しているか、又は、周壁70とは反対側の直線部80の端部と基部62との間には予め設定された隙間が形成されている。
このような直線部80と基部62との間に隙間を設ける場合、この隙間の大きさに関しては特に限定されるものではないが、隙間の大きさの一例としては、センサギヤ42の回転半径方向に沿って本体44の外周部から爪部64の先端までの距離よりも、直線部80と基部62との間に隙間を短くすることがあげられる。
直線部80の底壁68側の端部からは連続して幅広部82が形成されている。幅広部82は直線部80に接続された部分から底壁68側へ向けて漸次幅広の直角三角形状又は台形状に形成されており、その斜辺部82Aは保持爪60の爪部64に向いている。
<第1の実施の形態の作用、効果>
次に、本ウエビング巻取装置10の作用並びに効果について説明する。
次に、本ウエビング巻取装置10の作用並びに効果について説明する。
本ウエビング巻取装置10では、車両急減速状態を連結爪52の下方の加速度センサが検出すると、加速度センサの押圧突起が連結爪52を押圧してシャフト50周りに連結爪52を揺動させる。これにより、連結爪52はシャフトと一体的に回転するVギヤに噛み合う。
このように連結爪52がVギヤに噛み合った状態で、車両急減速時の慣性で車両の乗員がウエビングベルトを引っ張り、スプールを引出方向に回転させると、Vギヤと共にセンサギヤ42が引出方向に回転する。
センサギヤ42が引出方向に回転すると、センサギヤ42の押圧片54がパウルを押圧してロックベースに接近移動させる。これにより、パウルがロックベースに噛み合い、ロックベースの引出方向への回転、ひいては、スプールの引出方向への回転が規制され、スプールからのウエビングベルトの引き出しが規制される。
ここで、上記のように、センサギヤ42がVギヤと共に引出方向に急激に回転した際や、引出方向に回転しようとするロックベースの過剰な回転力がパウル及び押圧片54を介してセンサギヤ42の本体44に伝わった場合、更には、ロック機構22の近傍に配置されるプリテンショナ機構が作動した場合等に、センサギヤ42がその周方向のみならず、軸方向に沿ってセンサホルダ26から離間する方向に変位しようとすると、保持爪60の爪部64が本体44に干渉し、これにより、本体44、すなわち、センサギヤ42の軸方向の変位が規制される。
このように、センサギヤ42の軸方向に沿った変位が保持爪60にて規制されることで、センサギヤ42が不用意にセンサホルダ26から離間することがなく、所定の位置でセンサギヤ42が回転可能に保持される。
ところで、センサギヤ42がその軸方向に沿ってセンサホルダ26から離間しようとした際に、本体44が保持爪60の爪部64を押圧する力が大きいと、本体44から受けた力により、図3の仮想線(二点鎖線)で示される状態から実線で示される状態まで、爪部64を含めて保持爪60の先端側がセンサギヤ42の回転半径方向外方側へ図3の仮想線(二点鎖線)状態で撓もうとする。
ここで、本ウエビング巻取装置10では、上記のように、保持爪60を介してセンサギヤ42の本体44とは反対側には規制リブ78が設けられており、保持爪60の先端側がセンサギヤ42の回転半径方向外方側へ撓もうとすると、規制リブ78の幅広部82が保持爪60の爪部64に干渉し、又は、図3では示されていないが規制リブ78の直線部80が保持爪60の基部62に干渉する。
このように、保持爪60に規制リブ78が干渉することで、センサギヤ42の回転半径方向外方側への保持爪60の撓曲が規制される。保持爪60の撓曲が規制されることで、センサギヤ42の軸方向に沿った爪部64と本体44との対向状態が解消されることがなく、爪部64により確実にセンサギヤ42の軸方向の変位を規制できる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態を説明するうえで、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態を説明するうえで、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
図4には本実施の形態に係るウエビング巻取装置90(本実施の形態に係る保持構造を適用したウエビング巻取装置90)の要部の構成の概略が断面図により示されている。
この図に示されるように、本ウエビング巻取装置90を構成するセンサギヤ42の本体44には規制手段としての干渉面92が形成されている。干渉面92は本体44の外周部のフランジ部94に形成されており、脚板16(図4では図示省略)とは反対側(図4の上方)への向きに対して本体44の回転半径方向内方側へ傾斜している。
一方、本ウエビング巻取装置90のセンサホルダ26には保持爪60に変わり保持爪96が形成されている。保持爪96には爪部64が形成されておらず、代わりに爪部98が形成されている。爪部98には対向面100が形成されている。
対向面100は脚板16側(図4の下方)に対してセンサギヤ42の回転半径方向外方側へ傾斜しており、スプールやトーションシャフトの一端にセンサギヤ42を軸支させた状態でセンサホルダ26をフレーム12に装着した状態では、センサギヤ42の回転軸方向に対して回転半径方向に傾斜した方向に沿って対向面100が干渉面92に対向する。
以上の構成を特徴とする本ウエビング巻取装置90では、センサギヤ42がその軸方向に沿ってセンサホルダ26から離間しようとした場合には、干渉面92が対向面100を押圧する。ここで、干渉面92は脚板16とは反対側、すなわち、センサホルダ26の底壁28から離間する向きに対してセンサギヤ42の回転半径方向内方側へ傾斜している。
このため、干渉面92が対向面100に付与する押圧力の向きは、センサホルダ26の底壁28から離間する向きに対してセンサギヤ42の回転半径方向内方側へ傾斜した方向となる。したがって、このようなセンサギヤ42の回転半径方向内方側へ傾斜した押圧力を対向面100が受けることで、保持爪96はセンサギヤ42の回転半径方向外方側へ撓むことが抑制される。
しかも、この状態で、仮に、保持爪96がセンサギヤ42の回転半径方向外方側へ撓もうとすると、対向面100に当接している干渉面92が、センサギヤ42の回転半径方向外方側への対向面100の変位を規制する。これによっても保持爪96はセンサギヤ42の回転半径方向外方側へ撓むことが抑制され、干渉面92と対向面100との対向状態が維持され、爪部98により確実にセンサギヤ42の軸方向の変位を規制できる。
なお、上記の各実施の形態は、ウエビング巻取装置10、90のセンサホルダ26におけるセンサギヤ42の構造に請求項1乃至請求項3に記載の本発明を適用した構成であった。
しかしながら、請求項1乃至請求項3に記載の本発明がこのようなセンサホルダ26におけるセンサギヤ42の構造に限定されるものではなく、ウエビング巻取装置10の他の部材やウエビング巻取装置10以外の各種装置における被保持部材の保持構造に適用してもよい。
10 ウエビング巻取装置
12 フレーム
22 ロック機構(ロック手段)
26 センサホルダ(保持体)
42 センサギヤ(被保持部材、回転体)
60 保持爪
64 爪部
78 規制リブ(干渉部、規制手段)
90 ウエビング巻取装置
92 干渉面(規制手段)
96 保持爪
98 爪部
100 対向面
12 フレーム
22 ロック機構(ロック手段)
26 センサホルダ(保持体)
42 センサギヤ(被保持部材、回転体)
60 保持爪
64 爪部
78 規制リブ(干渉部、規制手段)
90 ウエビング巻取装置
92 干渉面(規制手段)
96 保持爪
98 爪部
100 対向面
Claims (4)
- 保持体に設けられた被保持部材を前記保持体により保持するための保持構造であって、
前記保持体に設けられ前記被保持部材の側方に位置する基部並びに前記基部の先端部に設けられた爪部を有し、前記被保持部材に前記爪部が干渉することで前記被保持部材を保持する保持爪と、
前記被保持部材から離間する方向へ前記基部が変形する際に前記保持爪に干渉して前記基部の変形を規制する規制手段と、
を備えることを特徴とする保持構造。 - 前記基部を介して前記被保持部材とは反対側に設けられて、前記被保持部材から離間する方向へ前記基部が変形する際に前記保持爪に干渉する干渉部を前記規制手段とした、
ことを特徴とする請求項1に記載の保持構造。 - 前記被保持部材に前記爪部が干渉した状態で前記被保持部材に対向する前記爪部の対向面を傾斜させ、
前記被保持部材に形成されて前記対向面の傾斜に一致し、前記干渉状態で前記対向面に対向すると共に、前記被保持部材から離間する方向へ前記基部が変形する際に前記対向面に干渉する干渉面を前記規制手段とした、
ことを特徴とする請求項1に記載の保持構造。 - 長尺帯状のウエビングベルトの基端側が係止されたスプールを、直接又は間接的に支持するフレームと、
前記フレームの側方で前記スプールに対して同軸的に回転可能な回転体を有し、前記回転体が前記スプールと一体的に回転すること又は前記回転体が前記スプールに対して相対回転することで前記スプールをロックするロック手段と、
を含めて構成されるウエビング巻取装置であって、
前記フレームに取り付けられて前記回転体を回転自在に支持する保持体と、
前記回転体の側方で前記保持体に設けられた基部を有すると共に、前記基部の先端部に設けられた爪部が前記回転体を介して前記保持体とは反対側で前記回転体に対向し、前記回転体に干渉することで前記回転体の軸方向に沿った前記回転体の変位を規制する保持爪と、
前記回転体から離間する方向へ前記基部が変形する際に前記保持爪に干渉して前記基部の変形を規制する規制手段と、
を備えることを特徴とするウエビング巻取装置。
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