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JP2014136451A - ウェビング巻取装置 - Google Patents

ウェビング巻取装置 Download PDF

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JP2014136451A JP2013004731A JP2013004731A JP2014136451A JP 2014136451 A JP2014136451 A JP 2014136451A JP 2013004731 A JP2013004731 A JP 2013004731A JP 2013004731 A JP2013004731 A JP 2013004731A JP 2014136451 A JP2014136451 A JP 2014136451A
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Abstract

【課題】作動部材が作動された際の回転体の傾きを効果的に抑制することができるウェビング巻取装置を提供する。
【解決手段】ウェビング巻取装置10では、Vギヤ38に傾き制限部80A、80Bが設けられている。傾き制限部80A、80Bは、Wパウル44とセンサホルダ34のラチェット歯34Cとの係合箇所よりも半径方向の内側に設けられると共に、係合箇所よりも半径方向の外側のセンサホルダ34側の端面38Eよりもセンサホルダ38側に突出されている。このため、Vギヤ38の軸方向に対する傾きを制限することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、乗員拘束用のウェビングをスプール(巻取ドラム)に巻取るウェビング巻取装置に関する。
下記特許文献1には、緊急ロック機構が設けられたシートベルト用リトラクタが開示されている。このシートベルト用リトラクタでは、ウェビングの急激な引出しに反応して、ロックベースに設けられたパウルやロッククラッチ体に設けられたロックアームが作動することにより緊急ロック機構が起動され、ウェビングの引出方向への巻取ドラムの回転が規制される。
上記シートベルト用リトラクタにおいて、ロックアームはロッククラッチ体の偏心位置に作動範囲において作動自在に支持されている。ウェビングの急激な引出しに反応して、ロックアームがカバー体の円筒状の係合内周壁に形成された内歯に係合されることにより、ロック機構が起動される。カバー体には、センサウエイトを揺動自在に支持するホルダ、回動自在に支持されたセンサレバー等が設けられている。
ところで、ロックアームが作動されてロック機構が起動されたとき、ロックアームとカバー体の内歯との係合箇所を中心としてロッククラッチ体の軸方向に回転モーメントが発生し、ロッククラッチ体に傾きが生じる可能性があった。
特開2003−212085号公報
本発明は、上記事実を考慮して、作動部材が作動された際の回転体の傾きを効果的に抑制することができるウェビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載されたウェビング巻取装置は、ウェビングが引出されることにより引出方向へ回転されるスプールと、スプールの回転に伴い回転される回転体と、回転体に設けられ、回転体が所定値以上の加速度でウェビングの引出方向へ回転された際に作動される作動部材と、作動されることでスプールの引出方向への回転が規制される規制部材と、回転体に対向して配置され、作動部材が作動された際に作動部材と係合されて規制部材が作動されるセンサホルダと、回転体に配置されると共に、作動部材とセンサホルダとの係合箇所よりも半径方向の外側に配置された回転体のセンサホルダ側の端面よりもセンサホルダ側に突出され、センサホルダに当接されることで回転体の軸方向に対する傾きを制限する傾き制限部と、を備えている。
請求項2に記載されたウェビング巻取装置では、請求項1において、回転体は、作動部材の作動範囲を制限すると共に、センサホルダ側へ突設された柱状のストッパ部を備え、傾き制限部は、ストッパ部のセンサホルダ側の端部に設けられている。
請求項3に記載されたウェビング巻取装置では、請求項1又は請求項2において、回転体は、作動部材を作動可能に支持すると共に、センサホルダ側へ突設された柱状の作動軸を備え、傾き制限部は、作動軸のセンサホルダ側の端部に設けられている。
請求項4に記載されたウェビング巻取装置では、請求項1〜請求項3のいずれか1項において、傾き制限部は、回転体の回転周方向において互いに離間された3箇所以上で配置されている。
請求項5に記載されたウェビング巻取装置では、請求項1〜請求項4のいずれか1項において、傾き制限部は、センサホルダ側が頂部となる半円球状で形成されている。
請求項1に記載のウェビング巻取装置では、ウェビングが引出されることでスプールが引出方向へ回転される。スプールの回転に伴い回転体が回転されると共に、回転体には作動部材が設けられている。また、センサホルダが回転体に対向して配置されている。回転体が所定値以上の加速度で引出方向へ回転された際に、作動部材が作動されてセンサホルダと係合されることで、規制部材が作動されて、スプールの引出方向への回転が規制される。
ここで、回転体には傾き制限部が配置されている。傾き制限部は、作動部材とセンサホルダとの係合箇所よりも回転体の半径方向の外側に配置された回転体のセンサホルダ側の端面よりもセンサホルダ側に突出された構成とされている。このため、作動部材が作動されて作動部材とセンサホルダとが係合された際に生じる回転体の傾きが、センサホルダに傾き制限部が当接されることで制限される。従って、請求項1に記載のウェビング巻取装置によれば、作動部材が作動された際の回転体の傾きを効果的に抑制することができる。
請求項2に記載のウェビング巻取装置では、回転体には、作動部材の作動範囲を制限すると共に、センサホルダ側へ突設された柱状のストッパ部が設けられている。そして、傾き制限部はストッパ部のセンサホルダ側の端部に設けられている。ここで、ストッパ部は作動部材の近傍に設けられるため、作動部材がセンサホルダと係合された際にこの作動部材に傾きが生じた場合でも、作動部材の近傍においてセンサホルダに傾き制限部が当接されることで、作動部材が傾きによりセンサホルダに当接されることを抑制することができる。
請求項3に記載のウェビング巻取装置では、回転体には、作動部材を作動可能に支持すると共に、センサホルダ側へ突設された柱状の作動軸が設けられている。そして、傾き制限部は作動軸のセンサホルダ側の端部に設けられている。ここで、作動部材が作動軸に支持されてこの作動軸の近傍に設けられるため、作動部材がセンサホルダと係合された際にこの作動部材に傾きが生じた場合でも、作動部材の近傍においてセンサホルダに傾き制限部が当接されることで、作動部材が傾きによりセンサホルダに当接されることを抑制することができる。
請求項4に記載のウェビング巻取装置では、傾き制限部が回転体の回転周方向において互いに離間された3箇所以上で配置されている。回転体に傾きが生じた際に、センサホルダに接触された1箇所目、2箇所目の傾き制限部により回転体の傾きが抑制される。そして、更に回転体に傾きが生じた際には、センサホルダに3箇所目以上の傾き制限部が接触することになるので、最終的には回転体の傾きを減少することができる。
請求項5に記載のウェビング巻取装置では、センサホルダ側が頂部となる半円球状で傾き制限部が形成されている。このため、傾き制限部とセンサホルダとの接触が点接触とされるので、傾き制限部とセンサホルダとの摩擦を小さくでき、傾き制限部がセンサホルダに当接された際に回転体の回転に及ぼす影響を減少することができる。
本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置を示す後側、外側かつ上側の斜め方向から見た分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置の主要部を示す後方から見た正面図である。 本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置の主要部を示す内側の方向から見た側面図である。 本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置の主要部を示す図3に対応する断面図(図2の4−4線断面図)である。 本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置の主要部を示す断面図(図2の5−5線断面図)である。 本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置の主要部を示す断面図(図2の6−6線断面図)である。 本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置の主要部を示す断面図(図2の7−7線断面図)である。
図1には、本発明の実施の形態に係るウェビング巻取装置10が後側、外側かつ上側の斜め方向から見た分解斜視図にて示されている。なお、図面では、ウェビング巻取装置10の前方(例えば車両前方)を矢印FRで示し、ウェビング巻取装置10の外方(例えば車幅方向外方)を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示す。
図1に示す如く、本実施の形態に係るウェビング巻取装置10は、断面U字形板状のフレーム12を備えている。フレーム12には、内方において、背板12Aが設けられている。フレーム12が背板12Aにおいて車体に固定されることで、ウェビング巻取装置10が車体に設置されている。フレーム12には、後方及び前方において、それぞれ脚板12B及び脚板12Cが設けられている。脚板12Bと脚板12Cとは、互いに前後方向において対向されている。
脚板12B及び脚板12Cには、それぞれ略円状の配置孔14及び配置孔16が貫通形成されており、配置孔14と配置孔16とは、互いに前後方向において対向されている。また、配置孔14の外周全体には、規制手段としてのロック機構18を構成するラチェット歯14A(内歯)が形成されている。
フレーム12の脚板12Bと脚板12Cとの間には、巻取ドラム(巻取軸)としての略円柱状のスプール20が設けられている。スプール20の後側(脚板12B側)の一端20Aは、脚板12Bの配置孔14内に配置されると共に、スプール20の前側(脚板12C側)の他端20Bは、脚板12Cの配置孔16内に配置されている。これにより、スプール20が、軸方向を前後方向に平行にされた状態で、周方向に回転可能に配置されている。
スプール20には、長尺帯状のウェビング(ベルト)22の基端側が係止されており、ウェビング22は、基端側からスプール20に巻取られている。スプール20が巻取方向(周方向一方であり、図1の矢印Aで指示す方向)に回転された際には、スプール20にウェビング22が巻取られる。一方、スプール20からウェビング22が引出された際には、スプール20が引出方向(周方向他方であり、図1の矢印Bで指示す方向)に回転される。ウェビング22は、フレーム12から上側に延出されており、車両のシートに着座した乗員に装着可能にされている。
スプール20の他端20Bには、巻取付勢手段としてのぜんまいばね(図示省略)が連結されている。ぜんまいばねは、フレーム12の前側(脚板12Cの前側)に配置されている。ぜんまいばねは、スプール20を巻取方向へ付勢しており、これにより、ウェビング22にスプール20への巻取方向への付勢力が作用されている。このため、ウェビング22が乗員に装着された際には、ぜんまいばねの付勢力によってウェビング22の弛みが除去される。
スプール20の一端20Aには、収容部としての収容孔24が形成されており、収容孔24内は、一端20Aの径方向外側に開放されている。収容孔24内には、ロック機構18を構成する規制部材としての長尺板状のロックパウル26が移動可能に収容されており、ロックパウル26の一端には、ロック歯26Aが形成されている。ロックパウル26には、被作動部としての円柱状の作動軸28が一体に設けられており、作動軸28は、ロックパウル26から後側に突出されている。
スプール20の一端20Aには、回転部としての円柱状の回転軸30が一体に設けられている。回転軸30は、スプール20から後側に突出されると共に、スプール20と同軸上に配置されている。図4に二点鎖線で示す如く、回転軸30は、同一径の回転軸本体30Aと、回転軸本体30Aの径から連続的に縮径されたテーパ部30Bと、最小径で同一径の回転軸端部30Cとをスプール20から後側に向かって一体に形成した構成とされている。回転軸本体30Aは後述するVギヤ38の回転軸穴38Cに挿入されている。回転軸端部30Gのテーパ部30Fとの連結箇所には、回転軸穴38Cよりも大径とされると共に、Vギヤ38の回転軸30からの外れを防止するストッパ部30Dが設けられている。
フレーム12の後側(脚板12Bの後側)には、ロック機構18を構成するセンサ機構32が設けられている。
センサ機構32には、樹脂製で略有底円筒状のセンサホルダ34が設けられている。センサホルダ34は、内部が前側(脚板12B側)に開口されると共に、脚板12Bに固定されている。センサホルダ34の内側の底面34A(図4参照)は平面状とされており、底面34Aは、スプール20の軸方向に垂直に配置されている。センサホルダ34の後側(脚板12Bとは反対側)には、樹脂製で略有底円筒状のセンサカバー36が設けられている。センサカバー36は、内部が前側に開口されてセンサホルダ34を収容すると共に、脚板12Bに固定されている。
センサホルダ34内には、回転体としての樹脂製で有底円筒状のVギヤ38が設けられており、Vギヤ38内は、後側に開口されている。Vギヤ38の底壁38Aの中心軸部には、回転軸穴38Cが設けられている。この回転軸穴38C内には、スプール20の回転軸30が挿入されており、Vギヤ38はスプール20と同軸上で支持されている。回転軸穴38Cの後方側(センサホルダ34側)には、前方から後方に向かってVギヤ38の径方向内側に屈曲されると共に、中心軸を中心として対向配置された2本の爪部38Gが設けられている。この爪部38Gは回転軸30のテーパ部30Bに設けられた図示を省略した凹部に嵌合されるようになっている。このように構成されるVギヤ38は、スプール20の回転に伴い回転可能とされている。
Vギヤ38の底壁38Aには、作動部としての長尺の作動溝(図示省略)が形成されており、作動溝には、ロックパウル26の作動軸28が作動可能に挿入されている。Vギヤ38とスプール20の一端20Aとの間には、回転付勢手段としての圧縮コイルスプリング40が架渡されており、圧縮コイルスプリング40は、Vギヤ38をスプール20に対し引出方向へ付勢して(スプール20をVギヤ38に対し巻取方向へ付勢して)、作動溝の長手方向一端に作動軸28を当接させている。これにより、圧縮コイルスプリング40の付勢力によるVギヤ38のスプール20に対する引出方向への回転が係止されており、Vギヤ38は、スプール20の回転に伴い回転可能にされている。また、Vギヤ38の外周全体には、ラチェット歯38B(外歯)が形成されている。
Vギヤ38の底壁38Aには、円柱状の作動軸42Aが一体に設けられており、作動軸42Aは、Vギヤ38の中心軸線に対しずれた位置において、Vギヤ38内へVギヤ38の中心軸線に平行に突出されている。作動軸42Aには、作動部材及び慣性部材としてのWパウル44が作動(変位)可能に支持されており、Wパウル44とVギヤ38との間には、復帰付勢手段としての圧縮コイルスプリング46が架渡されている。圧縮コイルスプリング46は、Wパウル44を復帰方向(図1の矢印Cで指示す方向)へ付勢している。圧縮コイルスプリング46の付勢力によるWパウル44の復帰方向への作動範囲は、Vギヤ38の底壁38Aに一体に設けられた角柱状のストッパ部42Bによって制限されている。ストッパ部42Bは、作動軸42Aと同様に、Vギヤ38の中心軸線に対しずれた位置において、Vギヤ38内へVギヤ38の中心軸線に平行に突出されている。Wパウル44の巻取方向の側端部には、制限部44Aが一体に設けられており、制限部44Aは、Wパウル44から巻取方向側に突出されている。
Vギヤ38が引出方向へ回転された際には、Wパウル44が、Vギヤ38に対する巻取方向への慣性力によって、Vギヤ38に対し作動方向(図1の矢印Dで指示す方向)への作動力を生じる。更に、Vギヤ38が急激に引出方向へ回転された際には、Wパウル44が圧縮コイルスプリング46の付勢力に抗してVギヤ38に対し作動方向に作動されることで、Wパウル44の引出方向の側端部の係合部44Bがセンサホルダ34の円周方向の内壁34Bに設けられた被係合部としてのラチェット歯(内歯)34Cに係合される(図2及び図4参照)。これにより、Vギヤ38の引出方向への回転が係止される。
センサホルダ34の下端部には、加速度センサ48が設けられている。加速度センサ48には、断面U字形板状のハウジング50が設けられており、ハウジング50の底壁上面には、凹状の湾曲面50Aが設けられている。湾曲面50A内は、上側へ開口されており、湾曲面50A上には、慣性体としての球状のボール52が転動可能に載置されている。ボール52の上側には、略板状のレバー54が載置されており、レバー54は、基端において、ハウジング50の側壁に回動可能に支持されている。レバー54の先端の上側には、Vギヤ38が配置されており、ボール52がハウジング50の湾曲面50A上を転動されて上昇されることで、レバー54が、上側に回動されて、先端をVギヤ38のラチェット歯38Bに噛合される。これにより、Vギヤ38の引出方向への回転が係止される。
上述の如くVギヤ38の引出方向への回転が係止された際に、スプール20がVギヤ38に対し圧縮コイルスプリング40の付勢力に抗して引出方向へ回転されると、ロックパウル26の作動軸28がVギヤ38の作動溝の長手方向他端側に作動されて、ロックパウル26がスプール20(一端20A)の径方向外側へ移動される。これにより、ロックパウル26のロック歯26Aがフレーム12(脚板12B)のラチェット歯14Aに噛合されて、スプール20の引出方向への回転がロック(規制)されることで、スプール20からのウェビング22の引出しがロック(規制)される。
このように構成されたウェビング巻取装置10では、図2〜図7に示す如く、Vギヤ38には、センサホルダ34の側面34Aに当接されることで、Vギヤ38の中心軸方向に対する傾きを制限する傾き制限部80A、80B、80Cが設けられている。傾き制限部80Aは、図2、図3、図4及び図6に示す如く、Wパウル44とラチェット歯34Cとの係合箇所82(図2参照)よりもVギヤ38の半径方向の内側に設けられており、係合箇所82よりも半径方向の外側におけるVギヤ38のセンサホルダ34側の端面38Eよりもセンサホルダ34側へ突出された構成とされている。傾き制限部80Aは、底壁38Aからセンサホルダ34側へ突設された作動軸42Aを利用して形成されており、この作動軸42Aのセンサホルダ34側の端部にここでは一体に形成されている。傾き制限部80Aの形状はセンサホルダ34側が頂部となる半円球状とされている。特にここでの数値に限定されるものではないが、傾き制限部80Aの端面38Eからの突出量は、端面38Eとセンサホルダ34との離間距離よりも小さく、例えば0.25mm〜0.65mmの範囲内に設定されている。また、傾き制限部80Aの形状並びに後述する傾き制限部80B、80Cのそれぞれの形状は、半円球状に限定されるものではなく、センサホルダ34との接触面積が小さくなる形状であれば、頂部を曲面とした円錐形状、三角形状等であってもよい。
傾き制限部80Bは、図2〜図5に示す如く、Vギヤ38の回転軸穴30Cの回転周方向において制限部80Aとは離間して配置されており、Vギヤ38の係合箇所82よりも半径方向の内側において、端面38Eよりもセンサホルダ34側へ突出された構成とされている。傾き制限部80Bは、底壁38Aよりセンサホルダ34側へ底上げされた台座38Fからセンサホルダ34側へ突設されたストッパ部42Bを利用して形成されており、このストッパ部42Bのセンサホルダ34側の端部にここでも一体に形成されている。傾き制限部80Bの形状並びに突出量は傾き制限部80Aの形状並びに突出量と同等とされている。
傾き制限部80Cは、図2、図3、図4及び図7に示す如く、Vギヤ38の回転軸穴30Cの回転周方向において傾き制限部80A、傾き制限部80Bのそれぞれとは離間して配置されている。傾き制限部80A、80Bのそれぞれと同様に、傾き制限部80Cは、Vギヤ38の係合箇所82よりも半径方向の内側において、端面38Eよりもセンサホルダ34側へ突出された構成とされている。傾き制限部80Cは、作動軸42A、ストッパ部42Bのそれぞれと平行に底壁38Aからセンサホルダ34側へ突設された円柱状の立設部42Cのセンサホルダ34側の端部にここでも一体に形成されている。傾き制限部80Cの形状並びに突出量は傾き制限部80Aの形状並びに突出量と同等とされている。
図2に示す如く、Vギヤ38を後方から見て、傾き制限部80A、80B、80Cは、それぞれの頂部を直線で結ぶと、略正三角形となる配置とされて、Vギヤ38の円周方向に略等間隔で配置されている。なお、本実施の形態では、Vギヤ38の3箇所にそれぞれ傾き制限部80A、80B、80Cが配置された構成とされているが、4箇所以上に傾き制限部が配置されてもよい。
次に、本実施の形態の作用及び効果を説明する。
以上の構成のウェビング巻取装置10では、ウェビング22が引張られて、スプール20及びVギヤ38がぜんまいばねの付勢力に抗して引出方向へ回転されることで、ウェビング22が、スプール20から引出されて、乗員に装着される。
車両が急減速された際には、加速度センサ48において、ボール52がハウジング50の湾曲面50A上を転動されて上昇されることで、レバー54が上側に回動されて、レバー54の先端がVギヤ38のラチェット歯38Bに噛合される。これにより、Vギヤ38の引出方向への回転が係止される。
車両が急減速された際には、乗員が慣性力によって移動されることで、乗員によってウェビング22がスプール20から引出されて、スプール20及びVギヤ38が急激に引出方向に回転される。これにより、Wパウル44が、Vギヤ38に対する巻取方向への慣性力によって、圧縮コイルスプリング46の付勢力に抗してVギヤ38に対し作動方向に作動されることで、Wパウル44がセンサホルダ34に係合して、Vギヤ38の引出方向への回転が係止される。
上述の如くVギヤ38の引出方向への回転が係止された際には、スプール20がVギヤ38に対し圧縮コイルスプリング40の付勢力に抗して引出方向へ回転されることで、ロックパウル26の作動軸28がVギヤ38の作動溝の長手方向他端側に移動されて、ロックパウル26がスプール20の径方向外側へ作動される。これにより、ロックパウル26のロック歯26Aがフレーム12のラチェット歯14Aに噛合されて、スプール20の引出方向への回転がロックされることで、スプール20からのウェビング22の引出しがロックされて、ウェビング22によって乗員が拘束される。
ところで、本実施の形態に係るウェビング巻取装置10では、Vギヤ38が引出方向へ回転されてWパウル44が作動方向に作動(変位)された際に、このWパウル44がセンサホルダ34の内壁34Bに設けられたラチェット歯34Cと係合される。
ここで、Vギヤ38には傾き制限部80A、80B、80Cが配置されている。傾き制限部80A、80B、80Cは、Vギヤ38において、Wパウル44とラチェット歯34Cとの係合箇所82よりも半径方向の内側に設けられており、係合箇所82よりも半径方向の外側に配置されたセンサホルダ34側の端面38Eよりもセンサホルダ34側に突出された構成とされている。このため、Vギヤ38が引出方向へ回転されてWパウル44が作動され、Wパウル44がラチェット歯34Cと係合された際に生じるVギヤ38の傾きが、Vギヤ38の端面38Eよりも先にセンサホルダ34の側面34Aに傾き制限部80A、80B、80Cが当接されることで制限されている。従って、Wパウル44が作動されてロック機構が起動された際のVギヤ38の傾きを効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態に係るウェビング巻取装置10では、Vギヤ38には、半径方向の内側へのWパウル44の作動範囲(係合部44Bの移動範囲)を制限すると共に、センサホルダ34側へ突設された柱状のストッパ部42Bが設けられている。そして、傾き制限部80Bはストッパ部42Bのセンサホルダ34側の端部に設けられている。ここで、ストッパ部42BはWパウル44の近傍に設けられるため、Wパウル44が作動されて、Wパウル44がラチェット歯34Cと係合された際にこのWパウル44に傾きが生じた場合でも、Wパウル44よりも先にセンサホルダ34の側面34Aに傾き制限部80Bが当接される。従って、Wパウル44が傾きによりセンサホルダ34に当接されることを抑制することができる。
また、傾き制限部80Bはストッパ部42Bの端部に配置されている。仮に、樹脂材料の射出成形により、Vギヤ38及びストッパ部42Bが一体に形成された場合には、これらと共に傾き制限部80Bが一体に形成可能である。このため、傾き制限部80Bが容易に製作可能とされている。
更に、本実施の形態に係るウェビング巻取装置10では、Vギヤ38には、Wパウル44を作動可能に支持すると共に、センサホルダ34側へ突設された柱状の作動軸42Aが設けられている。そして、傾き制限部80Aは作動軸42Aのセンサホルダ34側の端部に設けられている。ここで、Wパウル44が作動軸42Aに支持されてこの作動軸42Aの近傍に設けられるため、Wパウル44がラチェット歯34Cと係合された際にこのWパウル44に傾きが生じた場合でも、Wパウル44よりも先にセンサホルダ34の側面34Aに傾き制限部80Aが当接される。従って、Wパウル44が傾きによりセンサホルダ34に当接されることを抑制することができる。
また、傾き制限部80Aは作動軸42Aの端部に配置されている。ストッパ部42Bと同様に、樹脂材料の射出成形により、Vギヤ38及び作動軸42Aが一体に形成された場合には、これらと共に傾き制限部80Aが一体に形成可能である。このため、傾き制限部80Aが容易に製作可能とされている。
更に、本実施の形態に係るウェビング巻取装置10では、傾き制限部80A、80B、80CがVギヤ38の回転軸穴30Cの周方向において互いに離間された3箇所に配置されている。Vギヤ38に傾きが生じた際に、センサホルダ34に接触された1箇所目、2箇所目の例えば傾き制限部80A、80BによりVギヤ38の傾きが抑制される。そして、更にVギヤ38に傾きが生じた際には、センサホルダ34に3箇所目の例えば傾き制限部80Cが接触することになるので、最終的にはVギヤ38の傾きが減少されている。
また、本実施の形態に係るウェビング巻取装置10では、センサホルダ38側が頂部となる半円球状で傾き制限部80A、80B、80Cが形成されている。このため、傾き制限部80A、80B、80Cとセンサホルダ34の側面34Aとの摩擦が小さくでき、傾き制限部80A、80B、80Cがセンサホルダ34の側面34Aと接触した際にVギヤ38の回転に及ぼす影響を減少することができる。
更に、本実施の形態に係るウェビング巻取装置10では、Vギヤ38の傾きが減少されるので、Vギヤ38のラチェット歯38Bと加速度センサ48のレバー54の先端とがより適切な姿勢で噛合可能とされている。このため、車両急減速時における加速度センサ48のセンシング性能を向上することができる。
10 ウェビング巻取装置
20 スプール(巻取軸)
22 ウェビング
26 ロックパウル(規制部材)
34 センサホルダ
34A 側面
34C ラチェット歯(被係合部)
38 Vギヤ(回転体)
38E 端面
42A 作動軸
42B ストッパ部
42C 立設部
44 Wパウル(作動部材)
80A〜80C 傾き制限部
82 係合箇所

Claims (5)

  1. ウェビングが引出されることにより引出方向へ回転されるスプールと、
    当該スプールの回転に伴い回転される回転体と、
    当該回転体に設けられ、当該回転体が所定値以上の加速度で前記ウェビングの引出方向へ回転された際に作動される作動部材と、
    作動されることで前記スプールの引出方向への回転が規制される規制部材と、
    前記回転体に対向して配置され、前記作動部材が作動された際に当該作動部材と係合されて前記規制部材が作動されるセンサホルダと、
    前記回転体に配置されると共に、前記作動部材と前記センサホルダとの係合箇所よりも半径方向の外側に配置された当該回転体の前記センサホルダ側の端面よりも当該センサホルダ側に突出され、前記センサホルダに当接されることで前記回転体の軸方向に対する傾きを制限する傾き制限部と、
    を備えたウェビング巻取装置。
  2. 前記回転体は、前記作動部材の作動範囲を制限すると共に、前記センサホルダ側へ突設された柱状のストッパ部を備え、前記傾き制限部は、前記ストッパ部の前記センサホルダ側の端部に設けられている請求項1に記載のウェビング巻取装置。
  3. 前記回転体は、前記作動部材を作動可能に支持すると共に、前記センサホルダ側へ突設された柱状の作動軸を備え、前記傾き制限部は、前記作動軸の前記センサホルダ側の端部に設けられている請求項1又は請求項2に記載のウェビング巻取装置。
  4. 前記傾き制限部は、前記回転体の回転周方向において互いに離間された3箇所以上で配置されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のウェビング巻取装置。
  5. 前記傾き制限部は、前記センサホルダ側が頂部となる半円球状で形成されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のウェビング巻取装置。
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