JP2006211747A - 電源装置および電子装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 チャージポンプ回路の昇圧率を適切に設定可能な電源装置を提供する。
【解決手段】 入力電圧Vbatを所定の設定電圧を目標値として電圧変換し出力する電源装置100において、昇圧率設定部30は、入力電圧Vbatと所定の設定電圧にもとづいてチャージポンプ回路10の昇圧率XCPを設定する。電圧調節部20は、レギュレータ回路であって、チャージポンプ回路10の出力電圧Voutが設定電圧に近づくよう電圧Vxを調節する。出力電圧設定部40は、所定の設定電圧をデジタル値Dsetとして生成する。A/Dコンバータ32は、入力電圧Vbatをアナログデジタル変換する。昇圧率設定部30は、アナログデジタル変換された入力電圧Ddetと設定電圧Dsetとの比較結果にもとづいて昇圧率を設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 入力電圧Vbatを所定の設定電圧を目標値として電圧変換し出力する電源装置100において、昇圧率設定部30は、入力電圧Vbatと所定の設定電圧にもとづいてチャージポンプ回路10の昇圧率XCPを設定する。電圧調節部20は、レギュレータ回路であって、チャージポンプ回路10の出力電圧Voutが設定電圧に近づくよう電圧Vxを調節する。出力電圧設定部40は、所定の設定電圧をデジタル値Dsetとして生成する。A/Dコンバータ32は、入力電圧Vbatをアナログデジタル変換する。昇圧率設定部30は、アナログデジタル変換された入力電圧Ddetと設定電圧Dsetとの比較結果にもとづいて昇圧率を設定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電源装置に関し、特に昇圧率が切り替え可能なチャージポンプ回路の制御技術に関する。
近年の携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)、等の小型情報端末においては、たとえば液晶のバックライトに用いられる発光ダイオード(Light Emitting Diode、以下LEDという)などのように電池の出力電圧よりも高い電圧を必要とするデバイスが存在する。これらの小型情報端末では、Liイオン電池が多く用いられ、その出力電圧は通常3.5V程度であり、満充電時においても4.2V程度であるが、LEDはその駆動電圧として電池電圧よりも高い電圧を必要とする。このように、電池電圧よりも高い電圧が必要とされる場合には、チャージポンプ回路などを用いた昇圧型の電源装置を用いて電池電圧を昇圧し、LEDなどの負荷回路を駆動するために必要な電圧を得ている。
特許文献1には、複数の昇圧率が切り替え可能なチャージポンプ回路に関する技術が開示されている。このような複数の昇圧率が切り替え可能なチャージポンプ回路を用いることにより、電池の消耗、充電によって電池電圧が変動した場合においても適切な昇圧率を設定することでより所望の電圧を負荷回路に供給することができる。
いま、チャージポンプ回路が、入力電圧である電池電圧を1.5倍あるいは2倍の昇圧率で昇圧する場合を考える。チャージポンプ回路は入力電圧を昇圧率倍して出力するため、その出力電圧を所定の値に安定化させたい場合、チャージポンプ回路の入力側にレギュレータ回路を設け、その入力電圧を調節する必要がある。すなわち、負荷回路に印加すべき電圧が4.5Vであるとすると、昇圧率が1.5倍および2倍のとき、レギュレータ回路によってチャージポンプ回路の入力電圧を3Vおよび2.25Vにそれぞれ調節する必要がある。
ここで、チャージポンプ回路の昇圧率の設定方法について考察する。チャージポンプ回路の昇圧率を設定する方法として、チャージポンプ回路の出力電圧をモニタする方法が考えられる。この場合、出力電圧をモニタし、所定の設定値を下回ったときに、昇圧率を1段階高く設定する。
ところが、上述のように、あるチャージポンプ回路の出力電圧の目標値に対して、入力電圧と昇圧率には複数の組み合わせが考えられる。たとえば、電池電圧が3Vのときに、電池電圧をそのまま昇圧率1.5倍で昇圧する場合と、電池電圧をレギュレータ回路で2.25Vに降圧してから2倍で昇圧する場合とでは、いずれも4.5Vの出力電圧を得ることができる。ところが、一般的にチャージポンプ回路の効率は、昇圧率が高いほど低下するため、後者の方が効率が悪化することになる。
また、チャージポンプ回路の出力電圧を、時間的に変化させる場合を考え、たとえば、高い電圧と低い電圧を交互に出力するとする。低い電圧を出力した後に、高い電圧を出力するとき、出力電圧をモニタした場合、昇圧率を必要以上に高く設定してしまう可能性がある。
このように、チャージポンプ回路の昇圧率の設定の際に、出力電圧をモニタする場合、無駄に効率を悪化させてしまうおそれがある。
このように、チャージポンプ回路の昇圧率の設定の際に、出力電圧をモニタする場合、無駄に効率を悪化させてしまうおそれがある。
また、チャージポンプ回路の出力電圧を時間的にオン、オフさせるような場合には、チャージポンプ回路の出力電圧が安定するまでの期間、昇圧率がうまく設定できないという問題もある。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、チャージポンプ回路の昇圧率を適切に設定可能な電源装置およびそれを用いた電子装置の提供にある。
本発明のある態様は、電源装置に関する。この電源装置は、入力電圧を所定の電圧を目標値として電圧変換し出力する電源装置であって、複数の昇圧率が切り替え可能なチャージポンプ回路と、入力電圧と前記目標値を規定する設定電圧にもとづいてチャージポンプ回路の昇圧率を設定する昇圧率設定部と、チャージポンプ回路の出力電圧が所定の電圧に近づくよう入力電圧を調節し、チャージポンプ回路へ出力する電圧調節部と、を備える。
この態様によれば、電源装置への入力電圧にもとづいて適切に昇圧率を設定することができる。
電源装置は、設定電圧をデジタル値として出力する出力電圧設定部と、入力電圧をアナログデジタル変換するA/Dコンバータと、をさらに備え、昇圧率設定部は、アナログデジタル変換された入力電圧と所定の電圧との比較結果にもとづいて昇圧率を設定してもよい。
昇圧率の設定をデジタル信号処理によって行うことにより、出力電圧の制御などを容易に行うことができる。
昇圧率の設定をデジタル信号処理によって行うことにより、出力電圧の制御などを容易に行うことができる。
電圧調節部は、入力電圧が印加される端子とチャージポンプ回路の入力端子間に設けられたトランジスタと、出力電圧と設定電圧との誤差電圧にもとづいてトランジスタの制御端子の電圧を調節する誤差増幅器と、を含んでもよい。
チャージポンプ回路へ入力される電圧をレギュレータ回路によって調節することによって、出力電圧を精度よく所定の設定電圧に近づけることができる。トランジスタの制御端子とは、FET(Field Effect Transistor)のときゲート端子を、バイポーラトランジスタのときベース端子をいう。
チャージポンプ回路へ入力される電圧をレギュレータ回路によって調節することによって、出力電圧を精度よく所定の設定電圧に近づけることができる。トランジスタの制御端子とは、FET(Field Effect Transistor)のときゲート端子を、バイポーラトランジスタのときベース端子をいう。
トランジスタは、ディスクリート部品として構成されてもよい。
また、トランジスタは、当該電源装置を構成する他の回路素子とは別パッケージとして構成されてもよい。
トランジスタをディスクリート部品として、あるいは別パッケージの集積回路に設けることにより、発熱を分散することができる。
また、トランジスタは、当該電源装置を構成する他の回路素子とは別パッケージとして構成されてもよい。
トランジスタをディスクリート部品として、あるいは別パッケージの集積回路に設けることにより、発熱を分散することができる。
本発明の別の態様は、電子装置である。この電子装置は、負荷回路と、負荷回路を駆動する上述の電源装置と、負荷回路の駆動系路上に設けられ、負荷回路に流れる電流をパルス変調する駆動制御部と、を備える。
負荷回路に流れる電流をパルス変調し、デューティ比によってその駆動状態を制御する場合に、チャージポンプ回路の出力ではなく、入力電圧にもとづいて昇圧率を設定することにより、適切に昇圧率を設定することができる。
負荷回路は、発光素子であって、駆動制御部は、その発光輝度を制御してもよい。
発光素子とは、LED、有機EL(ElectroLuminescence)などをいう。発光素子に流れる電流をパルス変調して輝度を調節する電子装置においても、適切な昇圧率で昇圧動作を行い、発光素子を駆動することができる。
発光素子とは、LED、有機EL(ElectroLuminescence)などをいう。発光素子に流れる電流をパルス変調して輝度を調節する電子装置においても、適切な昇圧率で昇圧動作を行い、発光素子を駆動することができる。
負荷回路は、複数の発光素子であって、駆動制御部は、各発光素子の発光輝度を独立に制御してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係る電源装置によれば、チャージポンプ回路の昇圧率を適切に設定することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電源装置100の構成を示す回路図である。
この電源装置100は、電池500により駆動される小型情報端末に搭載され、電池500から出力される電池電圧Vbatを入力電圧とし、この電池電圧Vbatを昇圧して負荷回路を駆動するために必要な電圧を生成する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電源装置100の構成を示す回路図である。
この電源装置100は、電池500により駆動される小型情報端末に搭載され、電池500から出力される電池電圧Vbatを入力電圧とし、この電池電圧Vbatを昇圧して負荷回路を駆動するために必要な電圧を生成する。
電源装置100は、入出力端子として、入力端子102と出力端子104を備える。入力端子102には、電池500から出力される電池電圧Vbatが印加されている。出力端子104には図示しない負荷回路が接続される。電源装置100は、入力端子102に印加される電池電圧Vbatを昇圧し、出力端子104から出力電圧Voutを出力する。
電源装置100は、チャージポンプ回路10、電圧調節部20、昇圧率設定部30、出力電圧設定部40、A/Dコンバータ32、D/Aコンバータ42、抵抗R3、R4を含む。
チャージポンプ回路10は、チャージポンプ回路の段数を変えることによって、複数の昇圧率を切り替え、出力される電圧を変更可能に構成されており、入力端子INに入力される電圧Vxを指定された昇圧率で昇圧し、その出力端子OUTから出力する。このチャージポンプ回路10の出力端子OUTは、そのまま電源装置100の出力端子104となっている。本実施の形態において、チャージポンプ回路10の昇圧率は、1倍、1.5倍、2倍のいずれかが切り替えられるものとする。
電源装置100の出力端子104、すなわちチャージポンプ回路10の出力端子OUTからは、その昇圧率をXCPとして、出力電圧Vout=Vx×XCPが出力される。
電源装置100の出力端子104、すなわちチャージポンプ回路10の出力端子OUTからは、その昇圧率をXCPとして、出力電圧Vout=Vx×XCPが出力される。
出力電圧設定部40は、電源装置100が負荷回路に供給すべき出力電圧Voutを、ROM(Read Only Memory)に記憶されたデータや、外部から入力されたデータにもとづいて、デジタル値Dsetとして生成する。D/Aコンバータ42は、出力電圧設定部40から出力されるデジタル値Dsetをデジタルアナログ変換し、アナログ値の設定電圧Vsetを電圧調節部20に出力する。また、出力電圧設定部40により生成されるデジタル値Dsetは、昇圧率設定部30に入力される。
電圧調節部20は、レギュレータ回路であって、入力端子102に印加される電池電圧Vbatを必要に応じて降圧し、チャージポンプ回路10の入力端子INに出力する。この電圧調節部20は、トランジスタM1、演算増幅器22、抵抗R1、R2を含む。
演算増幅器22の非反転入力端子には昇圧率設定部30から出力される設定電圧Vsetが印加され、反転入力端子には出力電圧Voutが、抵抗R1、R2によって分圧されて印加されている。
トランジスタM1は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であって、電源装置100の入力端子102とチャージポンプ回路10の入力端子IN間に設けられている。このトランジスタM1の制御端子であるゲート端子には、演算増幅器22の出力端子が接続されている。電圧調節部20は、トランジスタM1のゲート端子に印加する電圧によってそのオン抵抗を調節し、ドレイン端子の電圧、すなわちチャージポンプ回路10の入力端子INの電圧Vxを調節する。
演算増幅器22の非反転入力端子には昇圧率設定部30から出力される設定電圧Vsetが印加され、反転入力端子には出力電圧Voutが、抵抗R1、R2によって分圧されて印加されている。
トランジスタM1は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であって、電源装置100の入力端子102とチャージポンプ回路10の入力端子IN間に設けられている。このトランジスタM1の制御端子であるゲート端子には、演算増幅器22の出力端子が接続されている。電圧調節部20は、トランジスタM1のゲート端子に印加する電圧によってそのオン抵抗を調節し、ドレイン端子の電圧、すなわちチャージポンプ回路10の入力端子INの電圧Vxを調節する。
この電圧調節部20において、演算増幅器22は、反転入力端子と非反転入力端子に入力される2つの電圧が等しくなるようにトランジスタM1のゲート端子の電圧を調節する。ここでトランジスタM1の非反転入力端子には、設定電圧Vsetが印加され、反転入力端子には電圧Vy=Vout×R1/(R1+R2)が印加される。演算増幅器22によってVset=Vyとなるように帰還がかかり、トランジスタM1のオン抵抗が調節されると、Vout=Vset×(R1+R2)/R1となるように出力電圧が安定化される。このとき、チャージポンプ回路10の入力端子INの電圧Vxは、Vx=Vout/XCP=Vset×(R1+R2)/R1/XCPに近づくように安定化されている。
抵抗R3、R4は、電源装置100の入力端子102に印加される電池電圧Vbatを分圧してA/Dコンバータ32へと出力する。A/Dコンバータ32には、検出電圧Vdet=Vbat×R3/(R3+R4)が入力される。
A/Dコンバータ32は、電池電圧Vbatを分圧して得られる検出電圧Vdetをアナログデジタル変換し、デジタル値Ddetを昇圧率設定部30へと出力する。
A/Dコンバータ32は、電池電圧Vbatを分圧して得られる検出電圧Vdetをアナログデジタル変換し、デジタル値Ddetを昇圧率設定部30へと出力する。
昇圧率設定部30には、電池電圧Vbatを表すデジタル値Ddetおよび、出力電圧Voutの設定値を指示するDsetが入力されている。昇圧率設定部30は、2つのデジタル値DsetおよびDdetを比較することにより、電池電圧Vbatと出力電圧Voutの設定値(以下、出力電圧設定値Vout’という)を比較し、その比較結果にもとづいてチャージポンプ回路10の昇圧率XCPを設定する。
昇圧率設定部30はたとえば次のような処理によって昇圧率XCPを設定する。昇圧率設定部30は、デジタル値DsetとDdetを比較することによって、電池電圧Vbatと出力電圧設定値Vout’を比較する。その結果、Vbat>Vout’のとき、昇圧率XCPを1倍に設定する。また、Vbat>2/3×Vout’のとき昇圧率XCPを1.5倍に設定する。また、Vbat>1/2×Vout’のとき、昇圧率XCPを2倍に設定する。昇圧率設定部30はこうして設定した昇圧率XCPをチャージポンプ回路10に指示する。
以上のように構成された電源装置100の動作について説明する。図2は、電源装置100における昇圧率設定部30の昇圧率XCPの設定手順を示すフローチャートである。
まず、A/Dコンバータ32により、電池電圧Vbatをアナログデジタル変換し、その電圧値をデジタル値Ddetとして取得する(S100)。
つぎに、出力電圧設定部40において、出力電圧Voutの設定値となる出力電圧設定値Vout’が生成され、デジタル値Dsetとして出力される(S110)。S100、S110に示される処理は順序が逆であってもよい。
昇圧率設定部30は、S100およびS110によって取得、設定されたデジタル値DdetおよびDsetにもとづいて電池電圧Vbatと出力電圧設定値Vout’の比較処理を開始する(S120)。
つぎに、出力電圧設定部40において、出力電圧Voutの設定値となる出力電圧設定値Vout’が生成され、デジタル値Dsetとして出力される(S110)。S100、S110に示される処理は順序が逆であってもよい。
昇圧率設定部30は、S100およびS110によって取得、設定されたデジタル値DdetおよびDsetにもとづいて電池電圧Vbatと出力電圧設定値Vout’の比較処理を開始する(S120)。
Vbat>Vout’のとき(S130のY)、昇圧率XCPは1倍に設定される(S140)。Vbat<Vout’のとき(S130のN)、電池電圧Vbatと電圧2/3×Vout’が比較され、Vbat>2/3×Vout’のとき(S150のY)、昇圧率XCPは1.5倍に設定される(S160)。
Vbat<2/3×Vout’のとき(S150のN)、昇圧率XCPは2倍に設定される。
Vbat<2/3×Vout’のとき(S150のN)、昇圧率XCPは2倍に設定される。
たとえば、電池電圧Vbatが3.6V、出力電圧設定値Vout’が4.7Vであるとする。このとき、3.6V>2/3×4.7Vが成り立つため、昇圧率設定部30における上記手順によって、昇圧率XCP=1.5に設定される。
チャージポンプ回路10の昇圧率が1.5倍に設定され昇圧動作が開始されると、電圧調節部20によってチャージポンプ回路10の入力電圧VxはVx=4.7/1.5=3.13Vとなるように帰還制御され、安定化される。
その結果、電源装置100の出力電圧Voutは、出力電圧設定値Vout’である4.7Vに安定化される。
チャージポンプ回路10の昇圧率が1.5倍に設定され昇圧動作が開始されると、電圧調節部20によってチャージポンプ回路10の入力電圧VxはVx=4.7/1.5=3.13Vとなるように帰還制御され、安定化される。
その結果、電源装置100の出力電圧Voutは、出力電圧設定値Vout’である4.7Vに安定化される。
このように、本実施の形態に係る電源装置100によれば、電池電圧Vbatを直接参照して昇圧率を決定するため、電池電圧Vbatが変動した場合においても、適切な昇圧率を設定することができる。その結果、昇圧率を1.5倍に設定すればすむところを2倍に設定するといった問題が解消されるため、無駄な電力消費を低減することができる。
図1の電源装置100を構成する各回路ブロックは、チャージポンプ回路10内部のコンデンサ、電圧調節部20のトランジスタM1を除き一体集積化してもよい。このとき、コンデンサは外部に外付けされる。また、トランジスタM1は、集積回路の外部にディスクリート素子として接続され、または別の集積回路上に形成される。電圧調節部20において、電池電圧Vbatを降圧して電圧Vxを生成する際のトランジスタM1における発熱が大きい場合には、トランジスタM1を集積回路の外部に設けることによって、熱を分散させることができ、回路を安定に動作させることができる。
また、トランジスタM1の発熱がそれほど問題とならない場合には、他の回路ブロックとともに1つの半導体チップに集積化してもよい。トランジスタM1をD/Aコンバータ42、出力電圧設定部40等と一体集積化することによって、配線を外部に引き回す必要がなくなるため、端子数を減らし、回路面積を小さくすることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る電源装置は、電池電圧Vbatを昇圧し、RGB3色の発光ダイオードを駆動する。3色の発光ダイオードは、時分割することにより交互に点灯される。発光ダイオードを駆動するための最適な電圧はRGB各色ごとに異なるため、電源装置は、点灯させる発光ダイオードを切り替えるたびに出力電圧設定値を変更し、チャージポンプ回路の昇圧率を最適な値に設定する。
第2の実施の形態に係る電源装置は、電池電圧Vbatを昇圧し、RGB3色の発光ダイオードを駆動する。3色の発光ダイオードは、時分割することにより交互に点灯される。発光ダイオードを駆動するための最適な電圧はRGB各色ごとに異なるため、電源装置は、点灯させる発光ダイオードを切り替えるたびに出力電圧設定値を変更し、チャージポンプ回路の昇圧率を最適な値に設定する。
図3は、本実施の形態に係る発光装置の構成を示す回路図である。図3において、図1と同一もしくは同等の構成要素には同一の符号を付し、都度説明を省略する。この発光装置1000は、電池500、電源装置100、RGB3色の発光ダイオード300R〜300B、発光ダイオード300R〜300Bの駆動状態を制御する駆動制御部400を含む。以下、特に必要のない限り、RGB3色に対応して付される添え字R、G、Bは省略する。
駆動制御部400は、負荷回路である発光ダイオード300の駆動系路上に設けられ、発光ダイオード300に流れる電流をパルス幅変調して調節する。駆動制御部400は、発光パターン発生器50、輝度調整用PWM発振器52、定電流回路54R〜54Bを含む。
定電流回路54R〜54Bはそれぞれ、発光ダイオード300R〜300Bに流れる電流を制御することによって、発光輝度を調節する。定電流回路54R〜54Bは、輝度調整用PWM発振器52によって指示される電流値の定電流を生成する。定電流回路54により生成される定電流は、パルス幅変調されており、そのデューティ比に応じて輝度が調整される。すなわち、定電流回路54は、電流値およびデューティ比の両方により発光ダイオード300に流れる電流を調節し、発光輝度を制御する。
発光パターン発生器50は、ROMに記憶されたデータ、あるいは外部から入力されたデータにもとづいて、いずれの発光ダイオード300R〜300Bを発光させるかを選択する発光制御信号SIG10を生成する。本実施の形態においては、各発光ダイオード300R〜300Bは、時分割的に、たとえば60Hzの周期でR、G、Bと順番に点灯され、混色されて所望の色を生成する。
輝度調整用PWM発振器52は、定電流回路54R〜54Bにより生成される電流値およびデューティ比を制御する。輝度調整用PWM発振器52には、発光パターン発生器50から出力される発光制御信号SIG10が入力されており、赤色の発光が指示されたときは、PWM信号PWMRを生成する。同様に緑色、青色の発光が指示されたときはPWM信号PWMG、PWMBをそれぞれ生成する。
発光ダイオード300の順方向電圧Vfは、色ごとに異なっている。そこで、本実施の形態に係る発光装置1000においては、Vfが大きな発光ダイオード300Bに対しては出力電圧Voutを高く設定し、Vfの小さな発光ダイオード300Rに対しては出力電圧Voutを低く設定する。
出力電圧設定部40は、色ごとに異なるデジタル値Dsetを生成する。たとえば、色ごとの出力電圧Voutの設定値は、ROMに記憶されたデータを用いてもよいし、外部入力されたデータを、レジスタに予め格納しておいてもよい。出力電圧設定部40は、発光パターン発生器50により指示された色に対応する設定値DsetをD/Aコンバータ42に出力する。
出力電圧設定部40は、色ごとに異なるデジタル値Dsetを生成する。たとえば、色ごとの出力電圧Voutの設定値は、ROMに記憶されたデータを用いてもよいし、外部入力されたデータを、レジスタに予め格納しておいてもよい。出力電圧設定部40は、発光パターン発生器50により指示された色に対応する設定値DsetをD/Aコンバータ42に出力する。
発光パターン発生器50から出力される発光制御信号SIG10は、昇圧率設定部30にも出力される。昇圧率設定部30は、発光制御信号SIG10により指示される色が変化するごとに、図2に示したフローチャートに従って昇圧率を設定し直す。
本実施の形態に係る電源装置100によれば、時分割して駆動される複数の発光ダイオード300が切り替えられるたびに、出力電圧Voutを最適な値に変更するため、高効率に発光ダイオード300を駆動することができる。本実施の形態のように、発光ダイオード300を切り替えるごとに出力電圧設定値Vout’が変化する場合、出力電圧Voutにもとづいて昇圧率を設定したのでは、昇圧率の設定に時間を要することになるが、電池電圧Vbatは発光ダイオード300の切り替えにかかわらず安定した値であるため、出力電圧Voutを時間的に変動させる場合にも、昇圧率を短時間で最適な値に設定することができる。
さらに、各発光ダイオード300の発光切り替え時に、いずれの発光ダイオード300も発光させない非発光期間を設け、この非発光期間においてチャージポンプ回路10の昇圧動作を停止してもよい。この場合、不要なスイッチング動作を減らすことができるため、消費電力を低減することができる。本実施の形態に係る電源装置100によれば、電池電圧Vbatをモニタして昇圧率を設定するため、チャージポンプ回路10のスイッチング動作が停止した状態でも昇圧率を設定することができる。
上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、図1の電源装置100において、昇圧率設定部30、A/Dコンバータ32、出力電圧設定部40、D/Aコンバータ42を省略し、外部からの設定電圧と検出電圧Vdetをアナログ的に比較した結果に応じて昇圧率を設定するようにしてもよい。
本実施の形態においては、使用するトランジスタM1はFETとしたがバイポーラトランジスタ等の別のタイプのトランジスタを用いてもよく、これらの選択は、電源装置に要求される設計仕様、使用する半導体製造プロセスなどによって決めればよい。
本実施の形態において、電源装置を構成する素子はすべて一体集積化されていてもよく、その一部がディスクリート部品で構成されていてもよい。どの部分を集積化するかは、使用する半導体製造プロセスや、コスト、占有面積などにもとづいて決めればよい。
実施の形態で説明した電源装置によって駆動される負荷回路は発光ダイオードに限られるものではなく、他の発光素子であってもよいし、その他、さまざまな負荷回路を駆動してもよい。
M1 トランジスタ、 10 チャージポンプ回路、 30 昇圧率設定部、 40 出力電圧設定部、 100 電源装置、 102 入力端子、 400 駆動制御部。
Claims (8)
- 入力電圧を所定の電圧を目標値として電圧変換し出力する電源装置であって、
複数の昇圧率が切り替え可能なチャージポンプ回路と、
前記入力電圧と前記目標値を規定する設定電圧にもとづいて前記チャージポンプ回路の昇圧率を設定する昇圧率設定部と、
前記チャージポンプ回路の出力電圧が前記所定の電圧に近づくよう前記入力電圧を調節し、前記チャージポンプ回路へ出力する電圧調節部と、
を備えることを特徴とする電源装置。 - 前記設定電圧をデジタル値として出力する出力電圧設定部と、
前記入力電圧をアナログデジタル変換するA/Dコンバータと、
をさらに備え、前記昇圧率設定部は、アナログデジタル変換された前記入力電圧と前記所定の電圧との比較結果にもとづいて昇圧率を設定することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。 - 前記電圧調節部は、
前記入力電圧が印加される端子と前記チャージポンプ回路の入力端子間に設けられたトランジスタと、
前記出力電圧と前記設定電圧との誤差電圧にもとづいて前記トランジスタの制御端子の電圧を調節する誤差増幅器と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。 - 前記トランジスタは、ディスクリート部品として構成されることを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
- 前記トランジスタは、当該電源装置を構成する他の回路素子とは別パッケージとして構成されることを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
- 負荷回路と、
前記負荷回路を駆動する請求項1から5のいずれかに記載の電源装置と、
前記負荷回路の駆動系路上に設けられ、前記負荷回路に流れる電流をパルス変調する駆動制御部と、
を備えることを特徴とする電子装置。 - 前記負荷回路は、発光素子であって、前記駆動制御部は、その発光輝度を制御することを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
- 前記負荷回路は、複数の発光素子であって、前記駆動制御部は、各発光素子の発光輝度を独立に制御することを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
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-
2005
- 2005-01-25 JP JP2005016917A patent/JP2006211747A/ja active Pending
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