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JP2006205824A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】主溝の排水性能を確保しつつ、ウェット路でのハイドロ性能や制動性能を向上できる空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】この空気入りタイヤ1は、トレッド部の平面視にてストレート状に延在すると共に他の溝3から独立している主溝2と、主溝2の側壁に形成された窪み部21とを含み構成される。そして、窪み部21により主溝2の溝断面積が拡張されると共に、窪み部21がトレッド部の平面視にて流線型状を有すること。
【選択図】 図1

Description

この発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、主溝の排水性能を確保しつつ、ウェット路でのハイドロ性能や制動性能を向上できる空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤでは、ウェット路での制動性能やハイドロ性能を向上させるために、トレッド部における主溝の面積比を増加させた構成が採用される。一方、かかる構成では、ドライ路での制動性能や操安性が低下するおそれがあるため、これを抑制するための工夫が必要となる。
かかる従来の空気入りタイヤには、特許文献1に記載される技術が知られている。従来の空気入りタイヤでは、トレッド部に、その中央部をタイヤ周方向に連続しかつジグザグ状にのびる1本の主溝の他に、タイヤ周方向に実質的に連続する溝を設けないことによりトレッド部を主溝両側のトレッド側部に区分し、かつ前記主溝を、35mm以上の溝巾GWとし、しかも主溝とトレッド側部上面とが交わる溝縁がジグザグとなるその平均の振幅Sと前記溝巾GWとの比(S/GW)を0よりも大かつ0.4以下にするとともに、前記溝縁は、この溝縁の該主溝の溝中心線側に向けて凸となる凸部の頂点を通るタイヤ子午線断面において、曲率半径Raが2〜15mmである円弧部をなすことを特徴とする。
ここで、高速走行時には、主溝内に速い流速の水流が発生する。しかしながら、従来の空気入りタイヤのように主溝がタイヤ周方向にジグザグ状に延在する構成では、主溝内に乱流が発生して主溝の排水性能が低下するという課題がある。
特開平11−301212号公報
そこで、この発明は、上記に鑑みてされたものであって、主溝の排水性能を確保しつつ、ウェット路でのハイドロ性能や制動性能を向上できる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる空気入りタイヤは、トレッド部の平面視にてストレート状に延在すると共に他の溝から独立している主溝と、前記主溝の側壁に形成された窪み部とを含み、且つ、前記窪み部により前記主溝の溝断面積が拡張されると共に、前記窪み部がトレッド部の平面視にて流線型状を有することを特徴とする。
この空気入りタイヤでは、トレッド部にストレート状の主溝が形成されているので、ウェット路での高速走行時における主溝の排水性能が向上する利点がある。また、主溝の側壁に窪み部が形成されると共にこの窪み部により主溝の溝断面積が拡張されているので、主溝の排水性能が向上してウェット路におけるタイヤの制動性能およびハイドロ性能が向上する利点がある。また、窪み部がトレッド部の平面視にて流線型状を有するので、窪み部が形成されたことによる主溝の排水性能が向上する利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、タイヤの接地面を平面視したときに、各主溝内に少なくとも一つの前記窪み部が存在する。
この空気入りタイヤでは、タイヤの接地面を平面視したときに各主溝内に少なくとも一つの窪み部が存在するので、タイヤ接地時にて各主溝内での排水性能が確保される利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、タイヤの接地面を平面視したときに、各主溝内に一つのみの窪み部が存在する。
この空気入りタイヤでは、タイヤの接地面を平面視したときに、一本の前記主溝内に配置される前記窪み部の数Nが、タイヤの接地長Lcおよび窪み周方向長さLを用いて1≦N≦Lc/2Lの関係を満たすので、接地面内の一本の主溝に多数の窪み部が連続的に配置されている構成と比較して、主溝の排水性能が向上する利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記主溝の溝幅Dと前記窪み部の曲率半径Rおよび窪み幅dとがD≦Rかつd≦D/2を満たす。
この空気入りタイヤでは、主溝の溝幅Dと窪み部の曲率半径Rおよび窪み幅dとが所定の関係を満たすように構成されるので、窪み部の内壁面における水流の剥離が低減されて、乱流の発生がより効果的に抑制される利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記主溝の溝開口部よりも溝底側にて前記窪み部の窪み幅dが小さくなる。
この空気入りタイヤでは、主溝の溝開口部よりも溝底側にて窪み部の窪み幅が小さくなるので、陸部の剛性が維持される利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記主溝の溝開口部よりも溝底側にて前記窪み部の窪み周方向長さLが小さくなる。
この空気入りタイヤでは、主溝の溝開口部よりも溝底側にて窪み部の窪み周方向長さLが小さくなるので、陸部の剛性が維持される利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記主溝の溝開口側における前記窪み部の曲率半径RAよりも前記主溝の溝底側における前記窪み部の曲率半径RBの方が小さくなる。
この空気入りタイヤでは、主溝の溝開口側における窪み部の曲率半径RAよりも主溝の溝底側における窪み部の曲率半径RBの方が小さくなるので、主溝の排水性能が維持される利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記主溝の溝幅Dと前記窪み部の窪み幅dと前記主溝の長手方向にかかる前記窪み部の窪み周方向長さLとがD≦Lおよびd≦D/2の関係を満たし、且つ、前記主溝内に生ずる水流に対して下流側にかかる前記窪み部の曲率半径R2が上流側にかかる曲率半径R1よりも大きい。
この空気入りタイヤでは、主溝の溝幅Dと窪み部の窪み幅dと主溝の長手方向にかかる窪み部の窪み周方向長さLとが所定の関係を満たし、且つ、主溝内に生ずる水流に対して下流側にかかる窪み部の曲率半径R2が上流側にかかる窪み部21の曲率半径R1よりも小さいので、窪み部による水流の剥離抑制効果が向上する。これにより、乱流の発生がより効果的に抑制される利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、一対の前記窪み部が前記主溝の両側壁に対向して配置される。
この空気入りタイヤでは、一対の窪み部が主溝の両側壁に対向して配置されるので、単一の窪み部により主溝の溝幅が調整される構成と比較して、リブの剛性が確保される利点がある。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、前記主溝がトレッド部のセンターに配置される。
この空気入りタイヤでは、主溝がトレッド部のセンターに配置されるので、トレッド部全体としての排水性能が向上する利点がある。
この発明にかかる空気入りタイヤでは、トレッド部にストレート状の主溝が形成されているので、ウェット路での高速走行時における主溝の排水性能が向上する利点がある。また、主溝の側壁に窪み部が形成されると共にこの窪み部により主溝の溝断面積が拡張されているので、主溝の排水性能が向上してウェット路におけるタイヤの制動性能およびハイドロ性能が向上する利点がある。また、窪み部がトレッド部の平面視にて流線型状を有するので、主溝の排水性能が向上する利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1は、この発明の実施例にかかる空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図である。図2〜図4は、図1に記載した空気入りタイヤの主溝を示す説明図である。図5〜図7は、図1に記載した空気入りタイヤの変形例を示す説明図である。図8は、この発明の実施例にかかる空気入りタイヤの性能試験を示す表である。
この空気入りタイヤ1は、主溝2およびラグ溝3がトレッド部に形成されており、これらの溝2,3によってリブ4およびショルダーブロック5が区画されている(図1参照)。主溝2は、タイヤ周方向に延在するストレート状の縦溝であり、主として、ウェット路でのタイヤの排水性能を確保する機能を有する。また、主溝2は、その側壁がリブ4により構成されており、ラグ溝3に対して結合されていない。したがって、主溝2は、トレッド面上にて他の溝から独立している。また、トレッド部には、複数(3本)の主溝2が形成されている。なお、主溝2の本数は、1本であっても良いし、複数本であっても良い。
[主溝の窪み部]
主溝2の側壁には、複数の窪み部21が設けられている。ただし、主溝2の側壁には、窪み部21以外の切り欠き部や凹凸部などが設けられていない。主溝2の溝断面積(流路断面積)は、この窪み部21により部分的に拡張されている。具体的には、ウェットとの走行時にて、主溝2内の水流の溝壁面からの剥離が抑制されるように、窪み部21により主溝2の溝断面積が調整されている。なお、複数の窪み部21は、一本の主溝2の両側壁に対して交互に配置されても良いし、一方の側壁のみに配置されても良い。
また、窪み部21は、その内周形状が滑らかに形成されると共に、その開口縁と周囲の側壁面との境界部分が滑らかに形成される。例えば、窪み部21は、トレッド部の平面視にて略円弧形状、翼型形状(翼を気流の流れ方向に断面視したときにおける翼の外周形状)、その他の流線型状を有する。また、窪み部21は、トレッド部の平面視にて、複数の円弧を接続して成る形状を有しても良い。
[作用効果]
一般に、空気入りタイヤでは、ウェット路での高速走行時にて、接地面内の水が主溝を介して排水される。このとき、トレッド面上にて他の溝から独立している(例えば、ラグ溝に連結されていない)主溝では水流の流速が速いため、主溝の溝壁面にて境界層が発達して水流の剥離が生じる(図4(a)参照)。すると、主溝内にて乱流が発生して主溝の排水性能が低下する。
この点において、この空気入りタイヤ1では、まず、トレッド部にストレート状の主溝2が形成されているので(図1参照)、タイヤ周方向にジグザグ状に延在する主溝がトレッド部に形成されている構成(特許文献1参照)と比較して、ウェット路での高速走行時における主溝2の排水性能が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、主溝2の側壁に窪み部21が形成されると共にこの窪み部21により主溝2の溝断面積が拡張されているので(図1〜図3参照)、主溝2内に水流が発生したときに、窪み部21にて水流の溝壁面との境界層が薄くなる。すると、溝壁面(側壁面)からの水流の剥離が低減されるので、主溝2内における乱流の発生が抑制される(図4(b)参照)。これにより、主溝2の排水性能が向上するので、ウェット路におけるタイヤの制動性能およびハイドロ性能が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、窪み部21がトレッド部の平面視にて流線型状を有するので(図1〜図3参照)、主溝2内にて、乱流の発生が抑制される。これにより、主溝2の排水性能が向上する利点がある。
[変形例1]
なお、この空気入りタイヤ1では、タイヤの接地面を平面視したときに、各主溝2内に少なくとも一つの窪み部21が存在することが好ましい(図1参照)。これにより、タイヤ接地時にて各主溝2内での排水性能が確保される利点がある。
また、タイヤの接地面を平面視したときに、各主溝2内に配置される窪み部21の数Nが、タイヤの接地長Lcおよび窪み周方向長さLを用いて1≦N≦Lc/2Lの関係を満たすことが好ましい(図1参照)。これにより、接地面内の一本の主溝2に多数の窪み部21が連続的に配置されている構成と比較して、主溝2の排水性能が向上する利点がある。
[変形例2]
また、この空気入りタイヤ1では、主溝2の溝幅Dと窪み部21の曲率半径Rおよび窪み幅dとが、D≦Rかつd≦D/2を満たすように構成されることが好ましい(図2参照)。また、主溝2の溝幅Dと窪み部21の窪み幅dとが、D/10≦d≦D/2の範囲内にあることがより好ましい。言い換えると、窪み部21の窪み幅dと主溝2の溝幅Dとの比d/Dが0.10≦d/D≦0.50以下の範囲内にあることが好ましい。さらに、この比d/Dが0.30≦d/D≦0.40以下の範囲内にあることがより好ましい。
かかる構成では、窪み部21にて主溝2の溝幅D(溝断面積あるいは流路断面積)が徐々に変化するので、窪み部21の内壁面における水流の剥離が低減される。これにより、乱流の発生がより効果的に抑制される利点がある。
[変形例3]
また、この空気入りタイヤ1では、主溝2の溝開口部よりも溝底側にて窪み部21の窪み幅dが小さくなる構成が好ましい(図2および図3参照)。これにより、主溝2の排水性能が維持される利点がある。また、窪み部21の形成位置におけるリブ4の剛性が確保される利点がある。
また、主溝2の溝開口部よりも溝底側にて窪み部21の窪み周方向長さLが小さくなる構成が好ましい(図2および図3参照)。これにより、主溝2の排水性能が維持される利点がある。また、窪み部21の形成位置におけるリブ4の剛性が確保される利点がある。
また、主溝2の溝開口側における窪み部21の曲率半径RAよりも主溝2の溝底側における窪み部21の曲率半径RBの方が小さくなる構成が好ましい(図2および図3参照)。これにより、主溝2の排水性能が維持される利点がある。
[変形例4]
また、この空気入りタイヤ1では、主溝2の溝幅Dと窪み部21の窪み幅dと主溝2の長手方向にかかる窪み部21の窪み周方向長さLとがD≦Lおよびd≦D/2の関係を満たし、且つ、主溝2内に生ずる水流に対して下流側にかかる窪み部21の曲率半径R2が上流側にかかる窪み部21の曲率半径R1よりも小さい構成(R2≦R1)が好ましい(図5参照)。言い換えると、窪み部21は、主溝2内に生ずる水流に対して上流側の壁面の方が下流側の壁面よりもカーブが緩やかとなるように構成されることが好ましい。
かかる構成では、トレッド部の平面視にて、窪み部21が略翼型形状(流線形状)となるので、窪み部21の内壁面における水流の剥離が低減される。これにより、乱流の発生がより効果的に抑制される利点がある。また、かかる構成では、トレッド部の平面視にて窪み部21が単一の円弧から成る形状を有する構成と比較して、主溝2の溝断面積の急激な増加が抑制される。これにより、窪み部21の窪み幅dが効率的に(緩やかに)変化するので、乱流の発生がより効果的に抑制される利点がある。
[変形例5]
また、この空気入りタイヤ1では、一対の窪み部21、21が主溝2の両側壁に対向して配置されても良い(図6参照)。また、主溝2の溝断面積は、各窪み部21,21の窪み幅d1,d2の和dにより調整される。かかる構成では、単一の窪み部21により主溝2の溝幅が調整される構成と比較して、各窪み部21、21の窪み幅d1、d2が小さくなる。これにより、窪み部21が形成されるリブ4のリブ幅が増加するので、リブ4の剛性が確保される利点がある。
[変形例6]
また、この空気入りタイヤ1では、主溝2がトレッド部のセンターに配置されることが好ましい(図示省略)。これにより、トレッド部全体としての排水性能が向上する利点がある。
[変形例7]
また、この空気入りタイヤ1では、主溝2がタイヤ周方向に延在する縦溝であるが(図1参照)、これに限らず、主溝2がタイヤ周方向に傾斜する傾斜溝であっても良い(図7参照)。かかる構成としても、同様の作用効果が得られる利点がある。
[性能試験]
この性能試験では、条件が異なる複数の空気入りタイヤについて、(1)ハイドロ性能、(2)ウェット制動性能、および、(3)操安性能にかかる試験が行われた(図8参照)。この性能試験では、タイヤサイズ235/50R17の空気入りタイヤがリムサイズ8JJのリムにリム組みされ、この空気入りタイヤにJATMA規定の正規荷重および正規空気圧が負荷される。
また、各空気入りタイヤは、V103に類似するトレッドパターンを有しており、そのストレート状の主溝の溝幅DがD=10[mm]となるように構成されている。
(1)ハイドロ性能にかかる性能試験では、ハイドロプレーニングコーナーリング方式により評価が行われる。具体的には、空気入りタイヤを装着した試験車両が水深10±1[mm]かつ旋回半径100Rのテストコースを走行し、試験タイヤの最大横加速度が発生したときの試験車両の走行速度がハイドロプレーニング発生速度として記録される。そして、これに基づき、従来例の空気入りタイヤを基準(100)として指数評価が行われる。評価結果は、その数値が大きいほど好ましい。なお、ハイドロ性能の向上は極めて困難であり、指数値が1以上向上するだけでも有益な効果が得られていると認められる。
(2)ウェット制動性能にかかる性能試験では、J−NCAP(Japan New Car Assessment Program)の規定条件により評価が行われる。具体的には、空気入りタイヤを装着した試験車両が進入速度100±1[km/h]かつパット温度110[deg]以下の条件下にて進入して急制動を行い、その制動距離が測定される。そして、これに基づき、従来例の空気入りタイヤを基準(100)として指数評価が行われる。評価結果は、その数値が大きいほど好ましい。
(3)操安性(操縦安定性)にかかる性能試験では、空気入りタイヤを装着した試験車両が平坦な周回路を有するテストコースを60[km/h]で走行する。そして、レーチェンジ時およびコーナーリング時における操舵性ならびに直進時における安定性について、従来例の空気入りタイヤを基準(100)として指数評価が行われる。評価結果は、その数値が大きいほど好ましい。
この性能試験では、従来例が主溝2の側壁に窪み部21を有さない従来の空気入りタイヤを示しており、発明例1〜5が主溝2の側壁に窪み部21を有する空気入りタイヤ1を示している。また、発明例1の空気入りタイヤ1では、主溝2側壁の窪み部21がトレッド面の平面視にて略円弧形状を有しており、窪み部21の曲率半径RがR=9かつ窪み幅dが5[mm]である。発明例2の空気入りタイヤ1では、窪み部21がトレッド面の平面視にて略円弧形状を有しており、窪み部21の曲率半径RがR=25かつ窪み幅dがd=4[mm]である。
発明例3の空気入りタイヤ1では、2つの窪み部21、21が接地面内に形成されており、これらの窪み部21がトレッド面の平面視にて略円弧形状を有している。また、これらの窪み部21の曲率半径RがR=25かつ窪み幅dがd=4[mm]である。発明例4の空気入りタイヤ1では、窪み部21がトレッド面の平面視にて略翼型形状を有しており、窪み部21の曲率半径R1,R2がR1=35、R2=15かつ窪み幅dがd=5[mm]である。発明例5の空気入りタイヤ1では、窪み部21がトレッド面の平面視にて略翼型形状を有すると共に、その窪み幅dが主溝2の溝開口から溝底に向かうに連れて小さくなる。また、窪み部21の曲率半径RA,RBがRA=25、RB=15かつ窪み幅dが溝開口にてd=4[mm]である。
試験結果に示すように、主溝2側壁に窪み部21を有する発明例1〜5の空気入りタイヤ1では、従来例よりもハイドロ性能およびウェット性能が向上しており、また、草案性能が従来例レベルに維持されていることが分かる。また、発明例1〜3を比較すると、窪み部21の曲率半径Rや窪み幅dの適正化により、ハイドロ性能およびウェット性能がさらに向上することが分かる。
また、発明例1と発明例4とを比較すると、窪み部21が略翼型形状(流線型状)を有することにより、ハイドロ性能およびウェット性能がさらに向上することが分かる。また、発明例1と発明例5とを比較すると、窪み部21の窪み幅dを主溝2の溝深さ方向に狭めることにより、ハイドロ性能およびウェット性能がさらに向上することが分かる。
以上のように、本発明にかかる空気入りタイヤは、主溝の排水性能を確保しつつ、ウェット路でのハイドロ性能や制動性能を向上できる点で有用である。
この発明の実施例にかかる空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図である。 図1に記載した空気入りタイヤの主溝を示す説明図である。 図1に記載した空気入りタイヤの主溝を示す説明図である。 図1に記載した空気入りタイヤの主溝を示す説明図である。 図1に記載した空気入りタイヤの変形例を示す説明図である。 図1に記載した空気入りタイヤの変形例を示す説明図である。 図1に記載した空気入りタイヤの変形例を示す説明図である。 この発明の実施例にかかる空気入りタイヤの性能試験を示す図表である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 主溝
3 ラグ溝
4 リブ
5 ショルダーブロック
21 窪み部

Claims (10)

  1. トレッド部の平面視にてストレート状に延在すると共に他の溝から独立している主溝と、前記主溝の側壁に形成された窪み部とを含み、且つ、
    前記窪み部により前記主溝の溝断面積が拡張されると共に、前記窪み部がトレッド部の平面視にて流線型状を有することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. タイヤの接地面を平面視したときに、各主溝内に少なくとも一つの前記窪み部が存在する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. タイヤの接地面を平面視したときに、一本の前記主溝内に配置される前記窪み部の数Nがタイヤの接地長Lcおよび窪み周方向長さLを用いて1≦N≦Lc/2Lの関係を満たす請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記主溝の溝幅Dと前記窪み部の曲率半径Rおよび窪み幅dとがD≦Rかつd≦D/2を満たす請求項1〜3のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記主溝の溝開口部よりも溝底側にて前記窪み部の窪み幅dが小さくなる請求項1〜4のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記主溝の溝開口部よりも溝底側にて前記窪み部の窪み周方向長さLが小さくなる請求項1〜5のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記主溝の溝開口側における前記窪み部の曲率半径RAよりも前記主溝の溝底側における前記窪み部の曲率半径RBの方が小さくなる請求項1〜6のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記主溝の溝幅Dと前記窪み部の窪み幅dと前記主溝の長手方向にかかる前記窪み部の窪み周方向長さLとがD≦Lおよびd≦D/2の関係を満たし、且つ、前記主溝内に生ずる水流に対して下流側にかかる前記窪み部の曲率半径R2が上流側にかかる曲率半径R1よりも小さい請求項1〜7のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  9. 一対の前記窪み部が前記主溝の両側壁に対向して配置される請求項1〜8のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記主溝がトレッド部のセンターに配置される請求項1〜9のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
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