JP2006161300A - 折戸の吊設機構及びこの吊設機構を用いた折戸システム - Google Patents
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Abstract
【課題】吊り車を伴う蝶番ユニットを備える折戸システムにおいて、室内側または室外側の一方にのみドアパネルが突出するようにドアを開くことができる吊設機構を提供する。
【解決手段】吊りレールと、該吊りレールに沿って転動するローラを有する吊り車とを備える折戸の吊設機構において、上記吊り車は、上記ローラを遊転自在に軸支する走行体と、該走行体の下面に水平に遊転自在に取り付けられた下ガイドローラと、上記走行体の上面に水平に遊転自在に取り付けられた上ガイドローラと、上記走行体の両端両側面に遊転自在に設けられ上記吊りレールに沿って転動する二対の転動ローラと上記走行体下面一端の中心軸上に互いに歯合可能に各別に取り付けられた2つの歯車を対とする歯車列とを有し、上記吊りレールは、下部に上記下ガイドローラを該吊りレールに沿って摺動自在に案内するスリットと、上部に上記上ガイドローラを該吊りレールに沿って摺動自在に案内する凹溝とを有する。
【選択図】 図9
【解決手段】吊りレールと、該吊りレールに沿って転動するローラを有する吊り車とを備える折戸の吊設機構において、上記吊り車は、上記ローラを遊転自在に軸支する走行体と、該走行体の下面に水平に遊転自在に取り付けられた下ガイドローラと、上記走行体の上面に水平に遊転自在に取り付けられた上ガイドローラと、上記走行体の両端両側面に遊転自在に設けられ上記吊りレールに沿って転動する二対の転動ローラと上記走行体下面一端の中心軸上に互いに歯合可能に各別に取り付けられた2つの歯車を対とする歯車列とを有し、上記吊りレールは、下部に上記下ガイドローラを該吊りレールに沿って摺動自在に案内するスリットと、上部に上記上ガイドローラを該吊りレールに沿って摺動自在に案内する凹溝とを有する。
【選択図】 図9
Description
本発明は、躯体の垂直な開口部下側に取り付けられる吊りレールと、この吊りレールに沿って転動するローラを有する吊り車とを備える折戸の吊設機構及びこの吊設機構を用いた折戸に係り、特に、3枚またはそれ以上のドアパネル体を有する折戸の吊設機構及びこの吊設機構を用いた折戸に関する。
本願の発明者は、簡単な構造で、指を挟む懸念も実際上無く、閉時の仕切性にも優れた蝶番およびドアシステムを提供すべく、特許文献1に記載する蝶番ユニットおよびこの蝶番ユニットを用いたドアシステムを提案した。
このドアシステム101は、例えば図20に示すように、2枚のパネル体120a,120b及びこのパネル体120a,120b間に装備された蝶番ユニット122からなる折り戸120と、三方枠体111を形成し、この折り戸120を開閉可能に支持する支持機構118とを備える。この支持機構118は、吊りレール114及び6輪吊り車117を含み、吊設機構を兼ねている。
蝶番ユニット122は、図20に示すように、2本の支柱体123a,123bを備える。この支柱体123a,123bは各々、ここでは断面略半円状の棒状に形成したもので、その長さは前記パネル体120a,120bの高さにほぼ合致させるとともに、その最大径がパネル体120a,120bの厚さに合致させている。
この支柱体123a,123bの上下の端面には、図21(a),(b)に示すように、固定軸124a,124bを介して平歯車125a,125bが各々固着されている。両平歯車125a,125bは互いに噛合可能で、その噛合状態で薄板状の連結板126によってその上端(または下端)側が互いに連結されている。この連結板126の両端部は、平歯車125a,125bの軸方向中心位置に固設したボルト127a,127bに回動可能に取り付けられている。このため、歯車125a,125b同士は噛合状態のまま連結され、かつ互いに自由に回動(回転)できるようになっている。歯車125a,125bが回動すると、これに固設している支柱体120a,120bも一体に、その縦方向の中心軸の周りに回動する。なお、歯車125a,125b、すなわち支柱体120a,120bは、ボルト127a,127bのストッパ機構により、縦方向には互いにずれないようになっている。
一方、三方枠体111の上枠111uは、図20に示すように、その幅方向の2/3以上の所定領域を切除し、この切除部分に吊りレール114を埋め込んでいる。
また、6輪吊り車117は、図22(a),(b)に示すように、吊りレール114内に収容され、その長手方向に沿って自在に移動できるように配設されている。この6輪吊り車117からは回動自在な車軸117aが垂下されている。この車軸117aはパネル体120bの上端面の所定の位置に固設されている。この固設位置は、ドア全開時において通行可能幅が最大となるように、折り戸120が三方枠体111と垂直になるような所定の位置に設定されている。この6輪吊り車117は、少なくとも、パネル体120bの吊り荷重を支持できる強度を有している。ドアの開閉に伴って、6輪吊り車117も吊りレール114内を転動して移動し、パネル体120bのスライド動作を許容するとともに、車軸117aの回転がパネル体120bのスイング動作を許容する。
この蝶番ユニットおよびこの蝶番ユニットを用いたドアシステムによれば、支柱体,歯車,および連結体を主要部とする簡単な構造ながら、開状態から閉状態に移行するときの物の挟み込みを無くすることができ、開状態におけるデッドスペースを減らし、さらには閉状態での封止性能を上げて仕切性を向上させることができるという優れた効果を発揮できる。
また、例えばアコーディオンドア等に用いられる1輪吊り車が、回転軸にベアリングを採用しない点や、その垂下した軸ががたついて垂直が定まらない点から、ドアの開閉がスムーズに行えない、或いは、床側にもスライドローラやガイドレールを設ける必要があるという問題を抱えるのに対し、6輪吊り車117は、回転軸にベアリングを採用するためローラが滑らかに転動し、且つ4つのローラで支持するので垂直性が安定し、ドアの開閉をスムーズ行えるというメリットを有する。
特開2004−204557号公報
しかしながら、この6輪吊り車を伴う蝶番ユニットを備える折戸システムにも、以下の問題がある。第1に、ドア開時には、図23に示すように、必ず室内側及び室外側の両方にドアパネルが突出することである。例えば、一般住宅の玄関では、履物等が置かれる玄関側には突出させたくない。一方、ホテルの客室出入り口で使用する場合には、廊下側へ突出させることはできない。そして、室内側及び室外側の両方にドアパネルが突出することから、ドアパネルの上端及び下端に戸当たりを設けることができず、隙間が生じ、その結果風雨の浸入を防止できず、屋外に面する出入り口には採用できない。屋内で用いる場合でも、遮音性に問題がある。
尤も、ドアパネルを室内側または室外側のいずれかのみに突出させると、その重量が片側のみにかかるので、6輪吊り車をその垂直面内に回転させようとする傾動モーメントが生じる。また、ドアパネルが室内側または室外側のいずれかのみに存在することから、ドアパネルを回転させると、吊り車にも水平面内に回転モーメントがかかる。そして、これらのモーメントが、吊り車の移動、延いては折戸のスムーズな開閉を阻害する虞がある。
第2の問題は、3枚以上のドアパネルを有する折戸に用いようとすると、図23に示すように、6輪吊り車117は吊りレール114方向に一定の長さを有するので、レール内で複数の6輪吊り車117,117同士が干渉してドアを完全に開くことができず、有効な開口幅が小さくなるという問題である。これでは、ドア開時の見た目が良くないばかりか、同じ有効幅を確保するには、より広い開口幅が必要となり、不経済である。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、吊り車を伴う蝶番ユニットを備える折戸システムにおいて、室内側または室外側の一方にのみドアパネルが突出するように且つ吊り車ががたつくことなくスムーズにドアを開くことができる吊設機構及びこの吊設機構を用いた折戸システムを提供することを目的とするものである。
本発明の他の目的は、3枚以上のドアパネルを有する折戸においても、吊り車が障害とならずドアを完全に開くことができ、その結果開口幅を最大限有効に使用できる吊設機構及びこの吊設機構を用いた折戸システムを提供することにある。
本発明に係る折戸の吊設機構は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、躯体の垂直な開口部下側に取り付けられる吊りレールと、該吊りレールに沿って転動するローラを有する吊り車とを備える折戸の吊設機構において、上記吊り車は、上記ローラを遊転自在に軸支する走行体と、該走行体の下面に水平に遊転自在に取り付けられた下ガイドローラと、上記走行体の上面に水平に遊転自在に取り付けられた上ガイドローラと、上記走行体の両端両側面に遊転自在に設けられ上記吊りレールに沿って転動する二対の転動ローラと、上記走行体下面一端の中心軸上に互いに歯合可能に各別に取り付けられた2つの歯車を対とする歯車列とを有し、上記吊りレールは、下部に上記下ガイドローラを該吊りレールに沿って摺動自在に案内するスリットと、上部に上記上ガイドローラを該吊りレールに沿って摺動自在に案内する凹溝とを有するものである。
前記歯車は、好適には、請求項2に記載したように、はすば歯車であることが望ましい。また、上記吊りレールは、好適には、請求項3に記載したように、その長軸方向に沿って、係合溝を有する雌型係合条を備え、該係合溝に係合棒を挿通嵌合することにより、複数の吊りレール部材を連結する構成とすることができる。
そして、上述した課題を解決するために、請求項4に係る折戸システムは、一対のパネル体が、躯体の垂直な開口部下側に取り付けられた吊りレールに沿って転動するローラを有する少なくとも1つの吊り車により懸吊された折戸システムにおいて、上記吊り車は、上記ローラを遊転自在に軸支する走行体と、該走行体の下面に水平に遊転自在に取り付けられた下ガイドローラと、上記走行体の上面に水平に遊転自在に取り付けられた上ガイドローラと、上記走行体の両端両側面に遊転自在に設けられ上記吊りレールに沿って転動する二対の転動ローラと、上記走行体下面一端の中心軸上に互いに歯合可能に各別に取り付けられた2つの歯車を対とする歯車列とを有し、上記吊りレールは、下部に上記下ガイドローラを該吊りレールに沿って摺動自在に案内するスリットと、上部に上記上ガイドローラを該吊りレールに沿って摺動自在に案内する凹溝とを有し、上記パネル体は、隣接する2枚のパネル体の互いに対向する縦方向の側面に各別に2本の支柱が取り付けられ、該2本の支柱上端はそれぞれ上記2つの歯車の一方の下端に固着されたものである。
本発明に係る吊設機構及びこの吊設機構を用いた折戸システムによれば、吊り車を伴う蝶番ユニットを備える折戸システムにおいて、室内側または室外側の一方にのみドアパネルが突出するように且つ吊り車ががたつくことなくスムーズにドアを開くことができる効果が得られる。
また、本発明によれば、3枚以上のドアパネルを有する折戸においても、吊り車が障害とならずドアを完全に開くことができ、その結果開口幅を最大限有効に使用することが可能となる。
以下、本発明に係る吊設機構及びこの吊設機構を用いた折戸システムについて、添付図面を参照して説明する。図1及び図2は、本発明に係る折戸システム1の第1の実施形態の概略を示す外観図である。本実施形態では、折戸システム1が戸建て住宅の玄関ドアとして採用された場合を例に採って説明する。
図1に示す折戸システム1において、三方枠体2および玄関床面3により部屋の出入り口を成す開口部OPが画成される。三方枠体2は、上枠2uと、その両側の縦枠2s,2sとが一体に形成されて成る。
このドアシステム1は、三方枠体2の他、3枚のパネル体11(回転軸側パネル),12(中間パネル),13(把手側パネル)と、このパネル体11,12間に装備された蝶番ユニット20、及びパネル体12,13間に装備された蝶番ユニット21とからなる折り戸10で構成される。パネル体11,12,13の各々の主要部は木製材料或いはアルミニウムや鋼板等の金属材料で成り、所定厚さ,サイズに形成されている。
三方枠体2の上枠2uの下面には、吊りレール5が取設される。吊りレール5は、図3に示すように、下辺中央に長さ方向に沿ってスリット5aが設けられた略中空角柱状に形成される。そして、下辺のスリット5a両側は、後述する吊り車40の側面ローラ42,42の走行面5eになっている。また、上辺中央には長さ方向に沿ってスリット5aと同じ幅の凹溝5bが設けられる。さらに、両側辺頂部には、雌型係合片5cが突設され、この雌型係合片5cには、係合溝5dが形成されている。
吊りレール5の側面は、図3に示すように、室外側カバー14及び室内側カバー15により掩蔽される。室内側カバー15の下端には、吊りレール5の長さ方向に沿って凸部15aが形成され、縦枠2s,2sの開口OP側に取設された戸当たり状の突条8,8、及び玄関床4から一段下がった屋外床5の段差とともに、開口OPと折戸10との隙間を掩塞し、これにより、屋外の風雨が屋内に侵入することを防止できる。
この突条8及び凸部15aの折戸10に当接する面にプラスチックまたはゴム系の細長い材料で形成されたウエザーストリップを貼着することにより、より遮音性、気密性、水密性を向上させることができる。
回転軸側パネル11の上下端面には、回転軸6U,6Lが各々固設されている。この回転軸6U,6Lは仮想的に縦方向の同一軸を形成している。この内、上端部の回転軸6Uは受部7に結合され、この受部7Uがドアシステム1の上部壁面内に設けられた吊りレール5内に固設されている。受部7Uは、回転軸6U、すなわち回転軸側パネル11の縦方向位置を調整可能になっている。また下端部の回転軸6Lは床の所定位置に形成された受部7Lで回動自在に支持されている。
蝶番ユニット20は、図4〜図6に示すように、各々パネル体11,12に固着された2本の支柱体11a,12aを備える。この支柱体11a,12aは各々、例えばアルミ製の材料を断面略半円状の棒状に形成したもので、その長さを前記パネル体11,12の高さにほぼ合致させるとともに、その最大径をパネル体11,12の厚さに合致させている。
この支柱体11a,12aの上下の端面には、図4及び図5に示すように、はすば歯車22a,22bが各々固着されている。このはすば歯車22a,22bの各々は例えば鋼等の金属製で、軸方向の厚さが例えば1cm程度と薄いものが使われている。また、このはすば歯車22a,22bの各々のその歯は図6に示すように、全周には設けられておらず、その半周(180°)と若干の余裕分α°の「180°×α°」の範囲にだけ設けられている。パネル体を互いに平行に折り畳む形式の折戸の場合、このはすば歯車22a,22bの歯の範囲は原理的にはその円周の90°分で間に合う。しかし、本実施形態では、折戸の開閉方向を内開き、外開きの何れに設定しても同一のはすば歯車22a,22bを使用でき、その汎用性が得られるように「90°+90°」の180°分の歯を形成している。また、余裕分のα°の歯は例えば10°程度の最低限に抑えられ、後述するように、パネル体11,12の回転に伴う噛合状態の確実性を保証している。
はすば歯車22a,22bは、歯すじがつる巻き線に形成された円筒歯車であり、平行な2本の支柱体11a,12b間に回転運動を伝達する。はすば歯車は、平歯車におけるようなバックスラッシ(一対の歯車が噛み合う歯との間の遊び)がないので、平歯車に比較して噛み合いが滑らかであり、そのため、回動時に歯と歯が当たる度に騒音が発生することがない。この騒音問題は、パネル体が大型である場合や金属製で重量がある場合、その重量を支持するため、金属材料で平歯車が形成されるときに特に顕著となる。しかしながら、はすば歯車を用いれば、このような騒音は発生せず、静かに折戸を開閉することができる。なお、本実施形態では、歯すじが一般的な45度の角度のもの(歯すじが平歯車のものから45度傾斜したもの)を用いている。
両はすば歯車22a,22bは互いに噛合状態のまま、連結体としての薄板状の連結板23によってその上端(及び/または下端)側が互いに連結されている。この連結板23の両端部は、はすば歯車22a,22bに対して回動自在にボルト止めされている。このため、はすば歯車22a,22b同士は噛合状態のまま連結され、かつ互いに自由に回動(回転)できるようになっている。はすば歯車22a,22bが回動すると、これに固設している支柱体11a,12aも一体に、その縦方向の中心軸の周りに回動する。
なお、はすば歯車22a,22bは、歯すじがねじれているために軸方向(縦方向)にスラスト荷重(回転軸の軸方向それに平行な荷重または圧力)を生じるので、連結板23は、軸方向スラストを十分支えられる強度を有するものでなければならない。
この支柱体11a,12a及びはすば歯車22a,22bの詳細を、図7及び図8を参照して説明する。支柱体11a,12aは、半円より略大きい中空筒状に形成され、半円中央には、その上端から下端までの全長に亘って溝部11a1,12a1が設けられる。
また支柱体11a,12aの間隔は、はすば歯車22a,22bのギヤ高などを適宜に選択することによって、約1mm程度と極めて狭く設定されている。そして、その狭い隙間をさらに無くすために、両支柱体11a,12aの溝部11a1,12a1には、封止部材25が介挿されるようになっている。この封止部材25は図7に示すように、支柱体11a,12aの対向する側面にその縦方向に沿って設けられたモヘヤ、ゴム、ビート(合成ゴム)などの弾力性を有する部材で成る。この封止部材25の一部は外側に突出しているので、折戸の閉状態では支柱体11a,12aの溝部11a1,12a1が対向し、封止部材25の弾力性によって、封止部材25の突出部分先端が相手方の封止部材25と当接して仕切性を高めている。また、図示しないが、パネル体11(13)の縦枠2s(2s)側にも前述と同様の弾力性のある封止部材28a,28bを取り付けている。
はすば歯車22a,22bは、径の異なる2段の円筒から成形される。すなわち、図8に示すように、大きい径の外周にははすば歯車の歯すじが切削されて、パネル体11a,12aと当接する弦にあたる部分が切断されて略半円状に形成され、小さい径の部分は、支柱体11a,12a内に内接する形状に切断されて、支柱体11a,12aに嵌挿される嵌挿部22a1,22b1を形成する。
はすば歯車22a,22bの支柱体11a,12aへの取付は、以下の手順で行う。まず、はすば歯車22a,22bのボルト孔31と連結板23のボルト孔23aとに、ボルト26を螺嵌して、はすば歯車22a,22bが相互に歯合して回動自在となるように連結する。そして、はすば歯車22a,22bの嵌挿部22a1,22b1を支柱体11a,12a内に嵌挿し、ねじ28を支柱体11a,12aに穿設されたねじ孔29に螺嵌して嵌挿部22a1,22b1に設けられた凹部30の底部にねじ28の先端を押圧することにより、はすば歯車22a,22bを支柱体11a,12aに固定する。
蝶番ユニット21も、蝶番ユニット20と略同様に構成されるが、上記吊りレール5に摺動自在に収容された吊り車40に回転自在に支持される点で蝶番ユニット20と異なる。以下この吊り車40について、図3及び図9を参照して説明する。図3は、吊りレール5の横断面方向から見た吊り車40の側面図であり、図9は、玄関側から見た吊り車40の正面図である。
吊り車40は、図3及び図9に示すように、角柱状の走行体41と、走行体41の両端近傍の上面に設けられた二つの上ガイドローラ42と、走行体41の一端近傍の下面に設けられた下ガイドローラ43と、走行体41の両端近傍の両側面に設けられた二対の側面ローラ44とを備える。
これら7つのローラ42〜44は、例えば図10に示すように、ローラ42〜44とローラ軸45との間にボールベアリング46を配置し、ローラ軸45でボールベアリング46を介して遊転自在に支持される。ボールベアリング46は、内輪47と、ローラ42〜44にインサート固定される外輪48と、内外両輪の間に装填される鋼球49と、プラスチック成形品からなるリテーナ50などで構成される。
上ガイドローラ42、42は、図3及び図9に示すように、吊りレール5の凹溝5cに嵌合する。これにより、走行体41の吊りレール5に沿った前後方向両端の横揺れが抑えられ、側面ローラ44が左右に首を振りながら蛇行する(yawing)ことなく吊りレール5の走行面5eを真っ直ぐに転動することができる。この場合、前後の上ガイドローラ42、42間の距離が大きいほどyawing防止に効果的である。しかしながら、吊りレール5の回転軸側端部には、図9にも示すように、折戸10を軸支する回転軸6U及び受部7Uが存在するので、これとの干渉を防止するため、開時における回転軸側パネル11の手前より延出しない長さになっている。そこで、上ガイドローラ42,42間の距離を稼ぐため、吊りレール5の把手側には十分な長さを確保している。
また、上ガイドローラ42、42が吊りレール5の凹溝5cに嵌合すると同時に、下ガイドローラ43は、スリット5aに嵌合する。この上ガイドローラ43及び下ガイドローラ42により、走行体41の上下方向の横揺れが抑えられるので、吊り車40の横揺れ(rolling)が防止され、がたつきなくスムーズに折戸10を開閉することが可能となる。したがって、折戸10の下端に振れ止め防止のためのガイドレール等を特に設ける必要もなくなる。
続いて、図11に、吊り車40と蝶番ユニット21との取合い関係を示す。吊り車40の走行体41は、本実施形態においては、正方形断面の角柱41a、41bを上下2段に重ねて、それぞれに穿設されたボルト孔41c、41dをボルト51を用いて連通螺合させて形成されている。しかしながら、この走行体41は、長方形断面の角柱等を用いて、最初から一体に形成されたものであってもよい。
また、角柱41bには、はすば歯車22a,22bと連結するためのボルト孔41e,41eが穿設されている。そこで、はすば歯車22a(22b)のボルト孔31、連結板23のボルト孔23a及び角柱41bのボルト孔41eに、ボルト52をはすば歯車22a(22b)の下方から螺嵌して、はすば歯車22a,22bが相互に歯合して回動自在となるように連結する。この場合、はすば歯車22a,22bは角柱41bに固定されるので、連結板23は必ずしも必要ではない。本実施形態では、蝶版ユニット20の上下端のはすば歯車22a,22bや蝶版ユニット21の下端のはすば歯車22a,22bと外観を統一するために取り付けている。
こうして吊り車40は、吊りレール5及び蝶番ユニット21上端のはすば歯車22a,22bとともに本願発明の吊設機構を構し、はすば歯車22a,22bは、本願発明の歯車列を構成する。
このように組み立てられた吊り車40及びはすば歯車22a,22bを吊りレール5内に装填した後、はすば歯車22a,22bの嵌挿部22a1,22b1をパネル体12,13と一体化された支柱体12b,13a内に嵌挿し、ねじ28を支柱体11a,12aに穿設されたねじ孔29に螺嵌して嵌挿部22a1,22b1に設けられた凹部30の底部にねじ28の先端を押圧することにより、はすば歯車22a,22bを支柱体11a,12aに固定する。こうして、パネル体12,13は吊設機構に取付られる。
この場合、図12に示すように、吊りレール5を2またはそれ以上の部材に分割することもできる。このとき、雌型係合片5cの係合溝5dに係合棒16を挿入嵌合することにより、吊りレール5の二つの部材が、継ぎ目において段差が生じることなく連結される。こうしておけば、万一吊り車40に不具合が生じても、係合棒16を係合溝5dの継ぎ目からずらすことにより、吊りレール5の一部材を取り外すだけで、容易に吊り車40を取り出すことができる。
本実施形態の折戸システム1は以上のように構成され、組み立てられる。このため、図2に示したように、折戸10が図2中の仮想線で示す全閉状態(図2中のI)において、把手側パネル13の把手9を、屋外にいる場合は手前に引くことにより、玄関にいる場合は向こう側に押すことにより、把手側パネル13は蝶番ユニット21を中心に回転する。
この回転は、蝶番ユニット21のはすば歯車22bからはすば歯車22aへと伝達され、中間パネル12を、把手側パネル13とは反対回りに回転させる。同様に、この回転は、蝶番ユニット20のはすば歯車22bからはすば歯車22aへと伝達され、回転軸側パネル11を、中間パネル12とは反対回りに回転させる。
このとき、吊り車40にも回転モーメントが働くが、上ガイドローラ42は、凹溝5b内にあって横方向の動きが拘束され、また、走行体41前後の上ガイドローラ42,42間の距離が十分あるので、上ガイドローラ42,43が凹溝5b側面に引っ掛かって走行体41の移動が阻害させることなく、吊り車40は吊りレール5内をスムーズに摺動することができる。
こうして、吊り車40は、回転軸6U,6L側へと引き寄せられ(図2中のII)、終には3枚のパネル体11,112,13が平行となり、図2中の仮想線で示す全開状態に至る(図2中のIII)。
反対に、折戸全開状態において、把手9を図2中の右側の縦枠2s側に引くことにより、パネル体13は蝶番ユニット21を中心に回転する。この回転は、蝶番ユニット21のはすば歯車22bからはすば歯車22aへと伝達され、中間パネル12を、把手側パネル13とは反対回りに回転させる。同様に、この回転は、蝶番ユニット20のはすば歯車22bからはすば歯車22aへと伝達され、回転軸側パネル11を、中間パネル12とは反対回りに回転させる。これにより、吊り車40は、右側の縦枠2s側へと引き寄せられ、終には3枚のパネル体11,112,13が一直線上に並び、折戸全閉状態に至る。
このように、折戸10は、玄関側へパネル体11,12,13を突出させることなく、スムーズに開閉することができる。また、全開時においても、パネル体11,12,13の屋外側への突出量が通常の開き戸に比べて格段に小さくすることができる。これは、例えばホテルの客室ドアに使用する場合等に、客室内の玄関部分を塞ぐ量が小さくなって特に有効である。
次に、本実施形態に係る吊設機構及びこの吊設機構を用いた折戸システムのいくつかの変形例について説明する。図13は、吊り車の変形例を示すものである。
本変形例の吊り車40Aは、図13に示すように、下ガイドローラ43を走行体41の他端にも有する点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
上述したように、本発明に係る折戸システムでは、開時においてはパネル体11,12,13が一側方にのみ突出するので、吊り車に大きな傾動モーメントが作用する。この力に対抗するには、より多くのガイドローラを有する方が有利である。また、yawingに対抗するのは、上述したように、二つのガイドローラ間の距離が大きい方が有利である。そこで、本変形例では、下ガイドローラ43を、走行体41の、既存下ガイドローラ43とは反対側の端部にも備えることとしている。
しかしながら、この構成では、新たな下ガイドローラ43と走行体41Aのボルト孔41eとが干渉してしまい、はすば歯車22aのボルト孔31、連結板23のボルト孔23a及び角柱41bのボルト孔41eを、1本のボルト52で螺嵌することができない虞が生じる。この場合、はすば歯車22aと連結板23、連結板23と角柱41bとを別々のボルトで螺嵌連結することになる。
この問題を解決するために、図14に示す吊り車の第2の変形例のように、新たな下ガイドローラ43を把手側パネル13側に設けるようにしてもよい。yawingに対する抵抗力は第1の変形例によるものより低下するものの、傾動モーメント(rolling)に対しては、第1の変形例によるものと同等の抵抗力を得ることができる。
図15は、吊り車の第3の変形例を示すものである。本変形例の吊り車40Dは、図15に示すように、上側の角柱41aと下側の角柱41bとが、その長さ方向略中央のみで連結される点を、第1の実施形態におけるものとの基本的な相違点とし、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
上側の角柱41aの長さ方向略中央にはボルト孔41fが、下側の角柱41bには、ボルト孔41fに対応する位置に挿通孔41gが穿設され、これらのボルト孔41fと挿通孔41gとは、キャップボルト54により連結される。キャップボルト54頭部54aには六角レンチが嵌合される凹部54bが設けられ、ボルト孔41g下端は、キャップボルト54を収容可能な凹陥部41iが設けられる。
したがって、この凹部54bに六角レンチを嵌合回動させることにより、上側角柱41aと下側角柱41bとの間隔を変化させることができるので、パネル12,13の高さを容易に調整することが可能となる。この場合、下側角柱41bには、はすば歯車22b,23a、及び支柱体12b,13aを介してパネル12,13が吊設されるので、これらの自重により、下側角柱41bが持ち上がってがたつくことはない。
また、上側角柱41aの、ボルト孔41fを挟む長手方向2箇所に、ばか孔41h、41hが、下側の角柱41bには、ばか孔41h、41hに対応する位置にボルト孔41d、41dが穿設され、ボルト孔41d、41dには、寸切ボルト55,55が螺合され、寸切ボルト55,55のねじが螺刻されていない上略半分は、ばか孔41h、41hに挿入される。
ばか孔41hは、上側角柱41aの長辺方向に長径を有する長円形であり、その短径は、寸切ボルト55のねじが螺刻されていない上略半分と同一に形成される。これにより、折戸の開閉に伴う回転モーメントが吊り車40Dにかかっても、上側角柱41aと下側角柱41bとが左右に(横方向に)ずれることが防止される一方、製造誤差等があっても寸切ボルト55が確実にばか孔41hに挿入される。
続いて、第4の変形例として、蝶番ユニットの変形例を説明する。本変形例の蝶番ユニット21Aは、図16に示すように、四つのはすば歯車22c,22d,22e,22fを連結板23Aで連結する点で第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
第1の実施形態に係る蝶番ユニット21では、パネル体の厚さ毎に異なる径の支柱体が必要となり、経済的とは言えない。そこで、本変形例のように、はすば歯車22c及び支柱体12bAと、はすば歯車22f及び支柱体13aAとの間に、はすば歯車22d及びはすば歯車22eを介することにより、パネル厚さが異なっても、はすば歯車22d及びはすば歯車22eのサイズを調整するだけで、同一のはすば歯車22c及び支柱体12bAと、はすば歯車22f及び支柱体13aAを使用することができるという効果が得られる。
この変形例では、支柱体12bA及び支柱体13aAは、パネル体12,13内に内包される。また、はすば歯車22c及びはすば歯車22f同士、はすば歯車22d及びはすば歯車22e同士は同じサイズであることが必要である。
図17に第5の変形例を示す。本変形例では下部の回転軸6Lに代えてコンシールド型のオートヒンジ53を採用する点で第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。オートヒンジ53の採用により、折戸開時には手動に拠るものの、一旦開けば自動的に閉状態に復帰する半自動の折戸システムとすることができる。
次に、本発明に係る吊設機構及びこの吊設機構を用いた折戸システムの第2の実施形態について、図18を参照して説明する。本実施形態に係る折戸システム1Aは、図18に示すように、回転軸6Lを電動モータなどを有する駆動機構で駆動する点で第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
図18に示す電動式折戸10Aは、3枚のパネル体11(回転軸側パネル),12(中間パネル),13A(把手開放側パネル)と、このパネル体11,12間に装備された蝶番ユニット20、及びパネル体12,13A間に装備された蝶番ユニット21とを備えており、これらは第1の実施形態と同様に構成されている。もっとも、駆動機構による全自動の折戸システムであるため、把手が不要となり、その分開放側パネル13Aに把手取付代を見込む必要がなく、3枚のパネル幅を同一にすることができる。
回転軸側パネル11の壁面側下端角部には四角形状に切除された切欠き部61が形成されている。この切欠き部61の位置には交流タイプのトルクモータ62が縦置き状態で固設されている。つまり、トルクモータ62は図19に示すように、そのフランジ62aがナット止めにより縦枠2sに固設される。
トルクモータ62の本体カバー62bは、その外周表面が断面半円状に形成され、縦置き状態では折戸の外側および内側に同一径の丸み部が位置するようになっている。
さらにトルクモータ62はその内部に図示しないモータ本体、減速機、リミットスイッチなどを有しており、減速機からモータ出力軸62cが延設されている。この出力軸62cは切欠き部61の上側のパネル体内部に設けたピボットアーム63に結合している。このため、モータ本体の回転がピボットアーム63を介して回転軸側パネル11に伝えられ、回転軸側パネル11がモータ出力軸62c及び回転軸側パネル上端面の回転軸6Uとを同一回転軸として、この回転軸周りに回転可能になっている。
トルクモータ62が回転軸側パネル11の折戸開方向に相当する所定方向に回転すると、回転軸側パネル体11がその方向に回転するので、これに付勢されて相手の中間パネル12が蝶番ユニット20を介して引き寄せられながら回転し、同様に、中間パネル12が回転すると、これに付勢されて相手の開放側パネル13Aが蝶番ユニット21を介して引き寄せられながら回転し、折戸10Aが開となる(図2参照)。トルクモータ62がそれとは反対方向に回転すると、回転軸側パネル11bがそれまでとは反対方向に回転し、これに対応して相手の中間パネル12が押されながら反対方向に回転し、またこれに対応してさらに相手の開放側パネル13Aが押されながら反対方向に回転するので、これにより折戸10Aは閉まる(図2参照)。
またトルクモータ62の回転を制御するため、ドア入口の上部壁面や側面には、光センサ64や手動押釦スイッチ65が設けられている。これらのセンサ信号及び/又はスイッチ信号はコントローラ66に与えられる。コントローラ66は例えばCPUシステムやシーケンス回路により構成され、入力するセンサ信号やスイッチ信号に応答してトルクモータ62を正転または逆転させる回転駆動信号を与える。これにより、トルクモータ62の回転方向が制御される。なお、この折戸10Aを取り付ける場所に応じて開閉制御のセンサやスイッチの位置、数は任意に設定できる。
このように吊り車40と歯車式の蝶番ユニット20,21と組み合わせた折戸10Aを自動又は/及び半自動でスムーズに開閉でき、第1の実施形態で得られたのと同一の利点を享受できる。
さらに、トルクモータ62のカバー62bの外周面を折戸外側、内側の両サイドに丸みを付けた構成としているため、適用する折戸の開き方向が左開きか、右開きかを気にせず同一のトルクモータ62を使用できる。この第2実施形態の場合、図18において右開き(図19の矢印IV参照)であるが、このトルクモータ62を左開き(図19の矢印V参照)の折戸にも同一に使え、非常に汎用性が高くなる。
つまり、業者は折戸の開き方向に応じて異なるカバー形状のトルクモータを別々に在庫したり、製造する必要がなくなり、したがってより安価な折戸システムを提供できる。
これと同時に、左開き、右開きの両方の折戸システムに対して切欠き部61とトルクモータ62の隙間Wcut (図18参照)を最小限に設定できるため、閉時の仕切り性も高められる。
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
1,1A 折戸システム
2 三方枠
2s 縦枠
2u 上枠
3 玄関床
4 屋外床
5 吊りレール
5a スリット
5b 凹溝
5c 雌型係合片
5d 係合溝
5e 走行面
6U,6L 回転軸
7U,7L 受部
8 突条
9 把手
10,10A 折戸
11 回転軸側パネル,
11a,12a,12b,12bA,13a,13aA 支柱体
11a1,12a1 溝部
12 中間パネル
13 把手側パネル
13A 開放側パネル
14 室内側カバー
15 室外側カバー
15a 突条
16 係合棒
20,21 蝶番ユニット
22a,22b,22c,22d,22e,22f はすば歯車
22a1,22b1 嵌挿部
23,23A 連結板
23a ボルト孔
25 封止部材
26 ボルト
28 ねじ
29 ねじ孔
30 凹部
31 ボルト孔
40,40A,40B,40C,40D 6輪吊り車
41 走行体
41a,41b 角柱
41c,41d,41e,41f ボルト孔
41g 挿通孔
41h ばか孔
41i 凹陥部
42 上ガイドローラ
43 下ガイドローラ
44 側面ローラ
45 ローラ軸
46 ボールベアリング
47 内輪
48 外輪
49 鋼球
50 リテーナ
51,52 ボルト
53 オートヒンジ
54 キャップボルト
54a 頭部
54b 凹部
55 寸切ボルト
61 切欠き部
62 トルクモータ
62a フランジ
62b 本体カバー
62c 出力軸
63 ピボットアーム
64 光センサ
65 手動押釦スイッチ
66 コントローラ
OP 開口
Wcut 隙間
2 三方枠
2s 縦枠
2u 上枠
3 玄関床
4 屋外床
5 吊りレール
5a スリット
5b 凹溝
5c 雌型係合片
5d 係合溝
5e 走行面
6U,6L 回転軸
7U,7L 受部
8 突条
9 把手
10,10A 折戸
11 回転軸側パネル,
11a,12a,12b,12bA,13a,13aA 支柱体
11a1,12a1 溝部
12 中間パネル
13 把手側パネル
13A 開放側パネル
14 室内側カバー
15 室外側カバー
15a 突条
16 係合棒
20,21 蝶番ユニット
22a,22b,22c,22d,22e,22f はすば歯車
22a1,22b1 嵌挿部
23,23A 連結板
23a ボルト孔
25 封止部材
26 ボルト
28 ねじ
29 ねじ孔
30 凹部
31 ボルト孔
40,40A,40B,40C,40D 6輪吊り車
41 走行体
41a,41b 角柱
41c,41d,41e,41f ボルト孔
41g 挿通孔
41h ばか孔
41i 凹陥部
42 上ガイドローラ
43 下ガイドローラ
44 側面ローラ
45 ローラ軸
46 ボールベアリング
47 内輪
48 外輪
49 鋼球
50 リテーナ
51,52 ボルト
53 オートヒンジ
54 キャップボルト
54a 頭部
54b 凹部
55 寸切ボルト
61 切欠き部
62 トルクモータ
62a フランジ
62b 本体カバー
62c 出力軸
63 ピボットアーム
64 光センサ
65 手動押釦スイッチ
66 コントローラ
OP 開口
Wcut 隙間
Claims (4)
- 躯体の垂直な開口部下側に取り付けられる吊りレールと、該吊りレールに沿って転動するローラを有する吊り車とを備える折戸の吊設機構において、上記吊り車は、上記ローラを遊転自在に軸支する走行体と、該走行体の下面に水平に遊転自在に取り付けられた下ガイドローラと、上記走行体の上面に水平に遊転自在に取り付けられた上ガイドローラと、上記走行体の両端両側面に遊転自在に設けられ上記吊りレールに沿って転動する二対の転動ローラと、上記走行体下面一端の中心軸上に互いに歯合可能に各別に取り付けられた2つの歯車を対とする歯車列とを有し、上記吊りレールは、下部に上記下ガイドローラを該吊りレールに沿って摺動自在に案内するスリットと、上部に上記上ガイドローラを該吊りレールに沿って摺動自在に案内する凹溝とを有することを特徴とする折戸の吊設機構。
- 前記歯車は、はすば歯車であることを特徴とする請求項1記載の折戸の吊設機構。
- 上記吊りレールは、その長軸方向に沿って、係合溝を有する雌型係合条を備え、該係合溝に係合棒を挿通嵌合することにより、複数の吊りレール部材を連結することを特徴とする請求項1記載の折戸の吊設機構。
- 一対のパネル体が、躯体の垂直な開口部下側に取り付けられた吊りレールに沿って転動するローラを有する少なくとも1つの吊り車により懸吊された折戸システムにおいて、上記吊り車は、上記ローラを遊転自在に軸支する走行体と、該走行体の下面に水平に遊転自在に取り付けられた下ガイドローラと、上記走行体の上面に水平に遊転自在に取り付けられた上ガイドローラと、上記走行体の両端両側面に遊転自在に設けられ上記吊りレールに沿って転動する二対の転動ローラと、上記走行体下面一端の中心軸上に互いに歯合可能に各別に取り付けられた2つの歯車を対とする歯車列とを有し、上記吊りレールは、下部に上記下ガイドローラを該吊りレールに沿って摺動自在に案内するスリットと、上部に上記上ガイドローラを該吊りレールに沿って摺動自在に案内する凹溝とを有し、上記パネル体は、隣接する2枚のパネル体の互いに対向する縦方向の側面に各別に2本の支柱が取り付けられ、該2本の支柱上端はそれぞれ上記2つの歯車の一方の下端に固着されたことを特徴とする折戸システム。
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