JP2006158182A - 電動機駆動システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機をn相インバータより駆動する電動機駆動システムであって、環流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続してなるアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn個並列に接続し、かつ、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続してなる電動機駆動システムにおいて、全スイッチング素子にオフ信号が与えられた状態で電動機に規定値以上の電流が通流する場合に、全スイッチング素子のうちの少なくとも1個が故障していると判定する。
【選択図】図1
Description
インバータ10は、電解コンデンサ等からなる直流電圧部11に、環流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子(ここではIGBT)を2個直列接続してなるアーム部を三相分並列に接続して構成されている。図において、Qu,Qv,Qw,Qx,Qy,Qzはスイッチング素子、Du,Dv,Dw,Dx,Dy,Dzは環流ダイオードである。
このような電動機駆動システムは例えば特許文献1等に記載されており、その構成及び制御方法は公知であって広く実用化されているため、これらの説明は省略する。
図15の構成では、電動機駆動システムの停止状態において、インバータ10の全スイッチング素子に対してこれらをオフにするための信号(オフ信号)が制御装置(図示せず)から与えられている。
界磁付き電動機Mを発電機として用いる場合、図示するように直流電圧部11の電圧を阻止する極性でダイオード12を挿入することにより、スイッチング素子群に短絡故障が生じても上記ダイオード12の作用によって直流電圧部11の電圧が維持されるという特徴がある。なお、この構成は、本件出願時において未だ出願公開されていない特願2004−158548に開示されている。
特に、この状態ではスイッチング素子が短絡故障しているため制御不能であり、電動機Mが外力によって回されている限り大電流は流れ続けてしまう。
そこで本発明の解決課題は、これらの短絡故障その他の故障を速やかに検出すると共に、故障検出時にはシステムを安全に停止させるようにした電動機駆動システムを提供することにある。
環流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続してなるアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn個並列に接続し、かつ、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続してなる電動機駆動システム(以下、便宜的に請求項1の駆動システムという)において、
全スイッチング素子にオフ信号が与えられた状態で電動機に規定値以上の電流が通流する場合に、全スイッチング素子のうちの少なくとも1個が故障していると判定するものである。
前記出力端子よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとし、前記上アームまたは下アームの何れか一方において1個以上のアームのスイッチング素子にオン信号が与えられた状態で当該スイッチング素子に規定値以上の電流が通流する場合に、全スイッチング素子のうちの少なくとも1個が故障していると判定するものである。
前記出力端子の電圧を検出し、その検出電圧の異常に基づいて、全スイッチング素子のうちの少なくとも1個、または電動機、もしくは電動機とインバータとの間のケーブルが故障していると判定するものである。
前記出力端子よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとした場合に、
前記上アームまたは下アームの何れか一方の全スイッチング素子に対してオン信号、オフ信号を連続的に与えた時に各オン信号によって通流する電流の異常に基づいて、電動機、または電動機とインバータとの間のケーブルが故障していると判定するものである。
故障を検出した時に、電動機の回転を停止させる措置をとるものである。
電動機は界磁コイルを備え、故障を検出した時に、前記界磁コイルへの電流を低減させる(ゼロにすることも含む)ものである。
スイッチング素子の故障を検出した時に、電動機の回転を停止させる措置、またはインバータと電動機との電気的接続を遮断する措置の少なくとも一方を採るものである。
インバータの運転開始直前に請求項4に記載した故障判定動作を行い、故障を検出しない場合にはインバータの運転を開始し、故障を検出した場合にはインバータを運転させずに電動機の回転を停止させる措置を採るような起動シーケンスを有するものである。
運転中に電動機の電流が規定値以上となった場合にはインバータの運転を停止させる過電流停止手段を備え、
この過電流停止手段によりインバータの運転を停止した後に、請求項1に記載したスイッチング素子故障判定を行い、スイッチング素子の故障を検出した場合には、電動機の回転を停止させる措置またはインバータと電動機との電気的接続を遮断する措置の少なくとも一方を採り、スイッチング素子の故障を検出しない場合には、前記起動シーケンスを実行するものである。
電動機の回転中にインバータを構成する1個のスイッチング素子にオン信号を与えた後、所定期間にわたり電流通流が開始しなければ、当該スイッチング素子またはその駆動回路等の関連装置、電動機、もしくは電動機とインバータとの間のケーブルの故障と判定するものである。
断線検出のためのスイッチング素子の操作を、電動機の回転子位置を検出するためのスイッチング素子の操作と兼用させるものである。
電動機の回転中にインバータを構成する1個のスイッチング素子にオン信号を与えた後、電動機の電流の通流開始を検出したら当該スイッチング素子をオフし、
電動機駆動システムが正常な状態において、前記電動機の電流が流れた相の情報に基づいて特定可能なスイッチング素子であって、オン信号を与えても直ちに電流が通流しないはずのスイッチング素子にオン信号を与えた際に、
電動機に電流が直ちに通流する場合には、電動機、または電動機とインバータとの間のケーブルの地絡と判定するものである。
この電動機の回転速度に同期したn相電圧を前記電動機に印加する電源装置と、
この電源から出力される前記n相電圧の指令値を生成する制御装置と、
を備えた電動機駆動システムにおいて、
前記電動機の各相電流波形の相違またはこれに起因する前記制御装置の内部変数の持続的な変動のうち少なくとも一方に基づいて、前記電動機の異常を判定するものである。
各相電流波形の特徴量の差または前記内部変数の変動量が所定値を超えた時に、前記電動機を異常と判定するものである。
この電動機の回転速度に同期したn相電圧を前記電動機に印加する電源装置と、
この電源から出力される前記n相電圧の指令値を生成する制御装置と、
を備えた電動機駆動システムにおいて、
前記制御装置は、
前記電動機の複数相の電流検出値から前記電動機の回転速度に同期した2軸電流検出値を生成する手段と、
2軸電流指令値と前記2軸電流検出値との偏差に基づいて2軸電圧指令値を生成する調節手段と、
前記2軸電圧指令値に基づいて前記電源に与える前記n相電圧の指令値を生成する手段と、を備え、
前記調節手段に設けられた積分要素または低域通過フィルタの出力、もしくはこれらの出力を含む前記調節手段の出力が所定値を超えた時に前記電動機の異常と判定するものである。
更に、請求項13〜15に記載した発明によれば、電動機内部のコイルの短絡や減磁等の異常を一層確実に検出することができる。
まず、図1は請求項1に相当する本発明の第1実施形態を示す構成図である。図1において、インバータ31を構成する三相各相(U,V,W相)のうちU相、W相の交流出力線30u,30wには、電流検出器CTu,CTwがそれぞれ接続されており、これらの電流検出器CTu,CTwの出力はスイッチング素子Qu,Qv,Qw,Qx,Qy,Qzをオンオフ制御するための制御装置20に入力されている。
なお、インバータ31の他の構成は図15と同一であるが、図16に示したように直流電圧部11の電圧を阻止する極性でダイオード(以下、直流部ダイオードという)を挿入しても良い。
界磁付き電動機Mは、例えば永久磁石同期電動機である。
ただし、電動機Mの回転速度が高く、従って誘起電圧が高い場合、誘起電圧の線間ピーク値が直流電圧部11の電圧よりも高ければ、上アームの環流ダイオードも順バイアスされることになり、全スイッチング素子が正常であっても電流が流れる。しかし、その場合の電流は上記短絡電流よりも格段に小さいこと、また、図示していない回転子の位置情報または速度センサの速度情報、あるいは流れる電流の周波数情報から、無負荷誘起電圧が直流電圧部11の電圧よりも高くなるほど回転子の回転速度が高いか否かを判断できることから、スイッチング素子の故障によって電流が流れている場合と、電動機Mの回転速度が高いことに起因して電流が流れている場合とは明確に区別可能である。
図1に示した第1実施形態は、電動機Mの電流をインバータ31の交流出力線30u,30wにおいて検出することを前提としているため、図2に示すような構成の場合には同様に適用することができない。
すなわち、図2に示す構成では、インバータ32の各相下アームの電流をシャント抵抗等からなる電流検出器Rsu,Rsv,Rswを用いて検出している。この構成では、通常の運転時において、下アームがオンの場合に当該相の電動機電流と下アームの電流が一致することを利用して電動機Mの電流を検出する。
なお、各相の電流検出器は上アームに配置してもよい。
つまり、電流検出器が存在しない側のアームのスイッチング素子が短絡故障した場合には検出できないことになる。
すなわち、まず全スイッチング素子に対してオフ信号を与えている状態で、スイッチング素子の短絡故障による電流が、電流検出器が存在する側のアーム(例えば下アーム)に流れている場合には、短絡故障があると判定することができる。また、上記電流検出器に短絡故障による電流が流れていなければ、全スイッチング素子が正常であるか、あるいは、電流検出器が存在しない側のアーム(例えば上アーム)において短絡故障があるかの何れかである。
従って、何れにしても上アームの少なくとも1相で短絡故障していると判定することができる。
また、全スイッチング素子が正常な場合でも、電動機Mが空転していて誘起電圧を発生している場合には、スイッチング素子のうちの1個をオンすればやがて電流が流れる。しかし、短絡故障がある場合に流れる電流は上記空転時の電流よりも格段に大きいため、両者を判別することは容易である。
以上のようにして、上アームの短絡故障を判定することができる。
仮に上アームの1個のスイッチング素子が短絡故障しており、この上アームと電動機Mとを含むループで電流が通流している場合、短絡故障している上アーム以外の相の上アームでは環流ダイオードを介して電流が流れている。このとき、上アームで環流ダイオードが導通している相において下アームのスイッチング素子をオンすると、下アームにも短絡ループが形成されるため、電動機Mの短絡電流は上アームと下アームとの両方に分流する。従って、当該相の下アームに設けられた電流検出器によってこの電流を検出できるため、当該相とは別の相の上アームが短絡故障していることを判別可能である。
なお、下アームの電流検出手段としては、自己消弧形スイッチング素子の電流のみを検出し、環流ダイオードをバイパスする構成も可能である。前述した短絡故障の検出方法はその場合にも同様に適用することができる。
前述した第1,第2実施形態では、インバータにおけるスイッチング素子の短絡故障の判定方法を述べたが、電動機内部、及びインバータと電動機とを結ぶケーブルにおいて短絡故障が発生する場合がある。電動機内部にはコイルが存在し、その絶縁物の不良によってコイル間が短絡することがある。また、ケーブルについても絶縁不良や機械的破損、化学的浸食によって相間で短絡することがある。これらの場合にも、回転子が外力によって回されて発生する誘起電圧により比較的大きな電流が流れるものの、その電流はインバータを通らないため、電流検出器では検出することができない。
すなわち、電動機内部やケーブルに短絡故障がある場合、電動機Mの端子電圧が正常時とは異なってくる。例えばケーブルまたは電動機Mの出力端子において二相短絡が存在する場合、本来位相差があるはずの二相の端子電圧が同位相、同電位となるし、または電動機内部の二相のコイルのどこかで短絡箇所が存在する場合でも、当該相では正常時よりも誘起電圧の振幅が低くなったり、あるいは位相ずれが生じたりする。このような誘起電圧の異常は、電圧検出器Vu,Vv,Vwによって検出することができる。
なお、インバータのスイッチング素子に短絡故障がある場合でも、短絡されている相では他相と電圧が等しくなるため、同様に電圧検出器Vu,Vv,Vwによって異常を検出することができる。
電圧検出器は一般に高価であるため、これを用いずに誘起電圧の異常を検出する方法も有用である。これは、コイル端子を故意に短絡した場合に流れる電流を観測することによって実現可能である。
すなわち、図1や図2に示した構成において、下アームの全スイッチング素子をオンすると電動機Mの端子が短絡されるため、電動機Mが回転していれば無負荷誘起電圧によって電流が通流する。このとき、電動機M、ケーブル及びインバータの全てが正常であり、また、電動機Mの回転速度が一定ならば、前述した特許文献1の段落[0030]〜[0036]に記載されているように、流れる電流は直交2軸の同期回転座標(d−q座標)において近似的に次式により表すことができる。
従って、図4に示すように、固定の間隔、固定の時間幅で下アームの全スイッチング素子に対するオン信号を与え、各オン信号の開始から一定時間経過したときの電流値を計測して三相電流実効値の合計値またはd,q各軸の電流値を求め、これらが一定になるか否かを監視する。
システムの正常時には、id,iqともほぼ均一な波形となっていることが分かる。一方、システムの異常時については、U,V相出力端子が短絡されている場合の動作波形を示しており、電流の振る舞いが正常時と明らかに異なっている。これらの電流波形の相違から、電動機Mやケーブルにおける短絡故障を判定できることが分かる。
また、回転子の位置センサを用いない、いわゆるセンサレス制御を行う場合には、空転状態では回転子位置が不明のため三相電流をid,iqに分解できないが、三相の電流実効値の合計から判定する手法を用いればよいし、また、前述した特許文献1に開示されているような、回転状態から起動する技術を用いて回転子位置を検出し、id,iqを求めてもよい。
上記のようにスイッチング素子、電動機Mの内部、またはケーブルに短絡故障が生じた場合、回転子が回転している限り電流は流れ続け、スイッチング素子を如何様に操作してもこれを解消することはできない。従って、短絡故障を検出したら、電動機Mの回転を速やかに停止させることが最優先で実施すべき対策であり、電動機Mの回転を停止させることで誘起電圧がゼロとなるため、短絡電流も解消する。
具体的には、電動機Mの回転を継続させている外力をゼロとしたり、動力源から電動機Mを切り離したりすることが考えられる。
第1〜第5実施形態において検出される短絡故障に起因した過電流は、界磁付き電動機の無負荷誘起電圧によって流れるものである。従って、電動機の界磁として界磁コイルを用いている場合には、その電流を低減する(ゼロにすることも含む)ことで短絡故障による過電流を緩和することができ、特に、電流をゼロとすれば無負荷誘起電圧を原理的に解消することができるため、過電流の発生自体をなくすことが可能である。
スイッチング素子の短絡故障が明らかである場合には、電動機Mの回転を停止させる措置以外に、インバータと電動機Mとの電気的接続を遮断することも有効である。すなわち、スイッチング素子が短絡故障した場合には、電動機Mの無負荷誘起電圧によって電流通流が継続するため、インバータと電動機Mとを例えば電磁接触器やフューズなどによって遮断すれば、電流通流は無くなる。なお、上述した電動機Mの回転停止と電気的接続の遮断との両方の措置を採っても良い。
第4実施形態において説明したように、インバータ停止の状態、すなわちインバータの全スイッチング素子がオフしている状態から、スイッチング素子を適切に操作して通流する電流を観測することにより、電動機Mやケーブルの短絡故障を検出することができる。
この実施形態によれば、インバータの運転開始前に電動機Mやケーブルが正常であることを確認できるため、安全に運転を開始することができる。
通常運転中に、スイッチング素子、電動機M、またはケーブルに短絡故障が発生すると、電動機Mの電流が過大になる。このような場合、電動機Mの電流を過電流検出レベルとしての規定値と常時比較し、電流がこの規定値を超えた場合にインバータを停止する手段を設けておけば、過電流検出時にインバータを停止させることができる。
しかし、過電流が検出されるのは上記の故障の場合に限られず、例えば重負荷が原因であったり、あるいは磁極位置と印加電圧との位相が対応しなくなる、いわゆる脱調が原因である場合もあり得る。従って、運転中の過電流のみをもって電動機Mの回転を停止させるようなシステムとすると、本来停止が不要な場合にもシステムが停止することになり、信頼性の点で問題が生じかねない。
一方、過電流を検出してインバータが停止した後も電動機Mの回転が継続すると、過電流の原因が前述した短絡故障の場合には、重大な故障や災害を引き起こすおそれがある。
この実施形態によれば、図6に示すスイッチング素子の短絡故障判定、及び図5の起動シーケンスにより、スイッチング素子、電動機M、またはケーブルの短絡故障を速やかに検出して必要な措置を採ることができ、しかも、何れの短絡故障も無ければシステムは速やかに再起動されるため、信頼性を高めることができる。
電動機Mやケーブルの故障としては、短絡以外に断線がある。界磁付き電動機Mの断線は、電動機Mが回転している場合には、インバータの複数のスイッチング素子のうち1個にオン信号を与え、所定期間を経過しても電流通流が開始しないことをもって検出可能である。
このことを、図7、図8を用いて説明する。図7は三相界磁付き電動機Mのインバータによる駆動システムの主回路構成を示している。また、図8は、上記電動機Mが一定速度で回転している場合の三相誘起電圧波形を示している。
このことは逆に、電気角が120゜変化する期間を超えてスイッチング素子のオン信号を与えても電流通流が開始しなければ、当該相において断線が生じているか、あるいは当該スイッチング素子がオンしていないと判定できることを示している。
また、このような断線判定動作を起動時に複数相について実施することにより、運転開始前に確実に断線を検出することも可能である。
上述した断線検出のためのスイッチング素子の操作は、先願である特願2004−306890「交流電動機用電力変換装置」に記載されたフリーラン起動技術と多くの共通性がある。
システムが正常であり、電動機の回転速度が一定と見なせる場合、例えばU相の下アームのスイッチング素子をオンすることにより電流無通流の状態から電流通流開始を検出した時には、電流通流がU相及びV相(すなわちW相電流はゼロのまま)である場合には、誘起電圧の大小関係が次のようになったことが分かる。
・誘起電圧の大小関係:V相<U相<W相
電流通流前はU相の誘起電圧euが最低だったのであるから、図8から次のことが分かる。
・誘起電圧の電気角は150゜を通過し、誘起電圧の相順はU−V−Wである。
一方、電流通流開始を検出した時に電流通流がU相及びW相(すなわちV相電流はゼロのまま)である場合には、同じように誘起電圧の電気角が通過した角度(=210°)と、相順がU−W−Vであることが分かる。
誘起電圧の相順は回転方向と一対一に対応するため、これによって回転方向を判別することができ、前者(相順がU−V−W)の場合は正転、後者(相順がU−W−V)の場合は逆転であることが判明する。
例えば、前述のように相順がU−V−Wと判明したならば、通流開始検出後にU相下アームのスイッチング素子をオフしてV相下アームのスイッチング素子をオンしても、図8より、電気角が150゜〜270°の期間はV相誘起電圧evが最小であるため、電流は直ちには通流しない。この状態で、やがて電気角が270゜を超えて通流開始を検出したら、同様にV相下アームのスイッチング素子をオフし、W相下アームのスイッチング素子をオンする、という操作を繰り返すことができる。
上述したようなスイッチング素子の操作により、電動機Mやケーブルの地絡を検出することもできる。
すなわち、図8を引用して説明したように、システムが正常な状態において、ある相(例えばU相)の下アームのスイッチング素子をオンし、電流無通流状態から電流通流開始を検出した場合には、次にオン信号を与えても電流が直ちに通流しないスイッチング素子(例えばV相下アームのスイッチング素子)を特定できることを説明した。
一方、電動機Mやケーブルが地絡している場合には、システムが正常であれば直ちに電流通流しないはずのスイッチング素子(上記の例ではV相下アームのスイッチング素子)をオンすると地絡電流が通流する。従って、この現象を利用すれば、電動機Mの内部、またはインバータと電動機Mとの間のケーブルの地絡と判定することが可能である。
図9はこの実施形態の全体構成を示すもので、三相の界磁付き電動機Mは電源装置300に接続されている。この電源装置300は、電動機Mの回転子位置及び速度に応じて適切な振幅及び周波数の電圧を電動機Mに印加するように構成されており、電動機Mに印加するべき電圧は制御装置200によって指令される。
ここで、例えば、電源装置300は図1におけるインバータ31の主回路を含み、また、制御装置200は図1における制御装置20と同等のものである。
しかし、コイルの短絡が電動機端子から遠い部分で発生した場合には、電源装置300の線間から見たインピーダンスは比較的大きくなるため、過電流や脱調が生じずにそのまま電動機Mの運転が継続される可能性がある。この場合、コイルの短絡が生じているため、界磁付き電動機Mの誘起電圧によって過大な電流が電動機内部の短絡ループに環流し、コイルが加熱、焼損する危険性がある。
通常、三相の誘起電圧波形は電気角で120°ずつ位相差のある同一の波形となる。しかし、電動機内部のコイルの任意箇所にて短絡が生じるとこの関係が崩れ、三相の誘起電圧波形が同一にならなくなる。一方、電動機に電圧を印加する電源装置は、電動機の三相の誘起電圧波形が120°位相差の同一波形であるという前提で動作するため、各相毎に誘起電圧波形が異なる場合には、各相の電流波形に相違が発生する。
図10において、電動機Mの電流は電流検出器CTw,CTuによって検出される。なお、全相の電流の合計がゼロとなることを利用して二相分の電流のみを検出する構成を示してあるが、本質的には全相の電流値が検出される。この点は、図1の第1実施形態においても同様である。
電流調節器202は、各軸の電流検出値が電流指令値にそれぞれ一致するようにd軸,q軸電圧指令値を出力し、これらのd軸,q軸電圧指令値は、電圧座標変換器203によって三相電圧指令値に変換される。電源装置300は、上記三相電圧指令値に従って電動機Mに印加する三相電圧を出力する。なお、電源装置300としては、例えば三相PWMインバータが用いられる。また、電流座標変換器201及び電圧座標変換器203における座標変換のために、回転子位置検出器MSによる位置検出値が用いられる。
従って、この各相電流波形の相違、あるいはこれに起因する制御装置の内部変数の継続的な変動(この場合にはd軸,q軸電流の振動)について、例えば各相電流波形の特徴量としての振幅の差や内部変数の変動量について予め異常判定レベルを設けておき、前記振幅の差や変動量がそれぞれの異常判定レベルを超過することをもって電動機の異常を検出することができる。ここで、異常判定には、各相電流波形の相違、あるいはこれに起因する制御装置の内部変数の継続的な変動の両方を用いてもよいが、少なくとも一方を用いれば足りる。
なお、d軸,q軸電流の振動は、誘起電圧の周波数すなわち回転子の回転速度に同期しているため、この特徴を利用して更に精度良く電動機の異常を判定することも可能である。
図12は、センサレス駆動方式の一例を示しており、図9における回転子位置検出器MS除去した具体例に相当する。
なお、位置ずれ推定値には振動は発生するものの直流成分が重畳していないため、位置ずれが拡大して脱調に至らない可能性があること、及び、誘起電圧の変化による過電流が発生していないことから、脱調や過電流のみに着目していては異常を検出することができず、運転が継続されてしまうおそれがある。言い換えれば、本実施形態のように各相電流波形の相違や制御系の内部変数の変動に基づいて異常判定を行う着想の有効性が明らかである。
図10または図12に示した制御系において、回転子位置が正しく検出または推定され、かつ電源装置300が指令値通りの電圧を出力する場合、制御系は電流調節器202の出力であるd軸,q軸電圧指令値が電動機Mの2軸モデルに直結されるモデルにより考察することができる。図14はこれを表したものである。
また、電流調節器202としては代表的な構成例を示してあり、この電流調節器202は、d軸,q軸電流検出値の各指令値に対する偏差をPI調節器に入力するフィードバック制御を行う。ただし、これに加えて誘起電圧成分ωΨ’、及び、d軸,q軸間の相互作用である電機子反作用項ωLIを補償するフィードフォワードが設けられている。なお、フィードフォワードとしては、これ以外にもコイルの抵抗による電圧降下を補償するRI項を追加することもある。ただし、その影響が小さい場合にはこれを設けない場合も多い。このようなフィードフォワードが設けられている場合、定常状態における電動機Mの2軸電圧はほぼフィードフォワードによって決定され、PI調節器は様々な誤差要因に起因する成分を補正的に出力するのみとなる。誤差のない理想状態では、PI調節器の出力は定常状態においてゼロとなる。
Du,Dv,Dw,Dx,Dy,Dz:環流ダイオード
M:界磁付き電動機
MM:電動機2軸モデル
MS:回転子位置検出器
CTu,CTw:電流検出器
Rsu,Rsv,Rsw:電流検出器
Vu,Vv,Vw:電圧検出器
11:直流電圧部
20:制御装置
30u,30w:交流出力線
31,32,33:インバータ
200,210:制御装置
201:電流座標変換器
202:電流調節器
203:電圧座標変換器
204:位置ずれ推定器
205:反転器
206:PI調節器
207:積分器
300:電源装置
Claims (15)
- 界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機をn相インバータにより駆動する電動機駆動システムであって、
環流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続してなるアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn個並列に接続し、かつ、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続してなる電動機駆動システムにおいて、
全スイッチング素子にオフ信号が与えられた状態で電動機に規定値以上の電流が通流する場合に、
全スイッチング素子のうちの少なくとも1個が故障していると判定することを特徴とする電動機駆動システム。 - 界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機をn相インバータにより駆動する電動機駆動システムであって、
環流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続してなるアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn個並列に接続し、かつ、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続してなる電動機駆動システムにおいて、
前記出力端子よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとし、
前記上アームまたは下アームの何れか一方において1個以上のアームのスイッチング素子にオン信号が与えられた状態で当該スイッチング素子に規定値以上の電流が通流する場合に、
全スイッチング素子のうちの少なくとも1個が故障していると判定することを特徴とする電動機駆動システム。 - 界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機をn相インバータにより駆動する電動機駆動システムであって、
環流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続してなるアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn個並列に接続し、かつ、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続してなる電動機駆動システムにおいて、
前記出力端子の電圧を検出し、その検出電圧の異常に基づいて、全スイッチング素子のうちの少なくとも1個、または電動機、もしくは電動機とインバータとの間のケーブルが故障していると判定することを特徴とする電動機駆動システム。 - 界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機をn相インバータにより駆動する電動機駆動システムであって、
環流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続してなるアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn個並列に接続し、かつ、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続してなる電動機駆動システムにおいて、
前記出力端子よりも前記直流電圧部の正極側にあるスイッチング素子群を上アーム、負極側にあるスイッチング素子群を下アームとした場合に、
前記上アームまたは下アームの何れか一方の全スイッチング素子に対してオン信号、オフ信号を連続的に与えた時に各オン信号によって通流する電流の異常に基づいて、電動機、または電動機とインバータとの間のケーブルが故障していると判定することを特徴とする電動機駆動システム。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載した電動機駆動システムにおいて、
故障を検出した時に、電動機の回転を停止させる措置をとることを特徴とする電動機駆動システム。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載した電動機駆動システムにおいて、
電動機は界磁コイルを備え、
故障を検出した時に、前記界磁コイルへの電流を低減させることを特徴とする電動機駆動システム。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載した電動機駆動システムにおいて、
スイッチング素子の故障を検出した時に、電動機の回転を停止させる措置、またはインバータと電動機との電気的接続を遮断する措置の少なくとも一方を採ることを特徴とする電動機駆動システム。 - 界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機をn相インバータにより駆動する電動機駆動システムであって、
環流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続してなるアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn個並列に接続し、かつ、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続してなる電動機駆動システムにおいて、
インバータの運転開始直前に請求項4に記載した故障判定動作を行い、故障を検出しない場合にはインバータの運転を開始し、故障を検出した場合にはインバータを運転させずに電動機の回転を停止させる措置を採るような起動シーケンスを有することを特徴とする電動機駆動システム。 - 請求項8に記載した電動機駆動システムにおいて、
運転中に電動機の電流が規定値以上となった場合にはインバータの運転を停止させる過電流停止手段を備え、
この過電流停止手段によりインバータの運転を停止した後に、請求項1に記載したスイッチング素子故障判定を行い、スイッチング素子の故障を検出した場合には、電動機の回転を停止させる措置またはインバータと電動機との電気的接続を遮断する措置の少なくとも一方を採り、スイッチング素子の故障を検出しない場合には、前記起動シーケンスを実行することを特徴とする電動機駆動システム。 - 界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機をn相インバータにより駆動する電動機駆動システムであって、
環流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続してなるアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn個並列に接続し、かつ、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続してなる電動機駆動システムにおいて、
電動機の回転中にインバータを構成する1個のスイッチング素子にオン信号を与えた後、所定期間にわたり電流通流が開始しなければ、当該スイッチング素子またはその駆動回路等の関連装置、電動機、もしくは電動機とインバータとの間のケーブルの故障と判定することを特徴とする電動機駆動システム。 - 請求項10に記載した電動機駆動システムにおいて、
断線検出のためのスイッチング素子の操作を、電動機の回転子位置を検出するためのスイッチング素子の操作と兼用させることを特徴とする電動機駆動システム。 - 界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機をn相インバータにより駆動する電動機駆動システムであって、
環流ダイオードが逆並列接続された自己消弧形スイッチング素子を少なくとも2個直列接続してなるアーム部を、直流電圧部に直接またはダイオードを介してn個並列に接続し、かつ、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点を出力端子として電動機に接続してなる電動機駆動システムにおいて、
電動機の回転中にインバータを構成する1個のスイッチング素子にオン信号を与えた後、電動機の電流の通流開始を検出したら当該スイッチング素子をオフし、
電動機駆動システムが正常な状態において、前記電動機の電流が流れた相の情報に基づいて特定可能なスイッチング素子であって、オン信号を与えても直ちに電流が通流しないはずのスイッチング素子にオン信号を与えた際に、
電動機に電流が直ちに通流する場合には、電動機、または電動機とインバータとの間のケーブルの地絡と判定することを特徴とする電動機駆動システム。 - 界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機と、
この電動機の回転速度に同期したn相電圧を前記電動機に印加する電源装置と、
この電源から出力される前記n相電圧の指令値を生成する制御装置と、
を備えた電動機駆動システムにおいて、
前記電動機の各相電流波形の相違またはこれに起因する前記制御装置の内部変数の持続的な変動のうち少なくとも一方に基づいて、前記電動機の異常を判定することを特徴とする電動機駆動システム。 - 請求項13に記載した電動機駆動システムにおいて、
各相電流波形の特徴量の差または前記内部変数の変動量が所定値を超えた時に、前記電動機を異常と判定することを特徴とする電動機駆動システム。 - 界磁付きn相(nは2以上の整数)電動機と、
この電動機の回転速度に同期したn相電圧を前記電動機に印加する電源装置と、
この電源から出力される前記n相電圧の指令値を生成する制御装置と、
を備えた電動機駆動システムにおいて、
前記制御装置は、
前記電動機の複数相の電流検出値から前記電動機の回転速度に同期した2軸電流検出値を生成する手段と、
2軸電流指令値と前記2軸電流検出値との偏差に基づいて2軸電圧指令値を生成する調節手段と、
前記2軸電圧指令値に基づいて前記電源に与える前記n相電圧の指令値を生成する手段と、
を備え、
前記調節手段に設けられた積分要素または低域通過フィルタの出力、もしくはこれらの出力を含む前記調節手段の出力が所定値を超えた時に前記電動機の異常と判定することを特徴とする電動機駆動システム。
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