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JP2006108305A - ベストフォーカス位置検出方法とその装置、露光方法とその装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

ベストフォーカス位置検出方法とその装置、露光方法とその装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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JP2006108305A
JP2006108305A JP2004291544A JP2004291544A JP2006108305A JP 2006108305 A JP2006108305 A JP 2006108305A JP 2004291544 A JP2004291544 A JP 2004291544A JP 2004291544 A JP2004291544 A JP 2004291544A JP 2006108305 A JP2006108305 A JP 2006108305A
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Abstract

【課題】光学系のベストフォーカス位置を高精度に検出する方法を提供する。
【解決手段】所定のパターンの像を投影光学系を介して像面近傍に形成し(ステップS10)と、そのパターン像を計測してフォーカスカーブを得る(ステップS20)。そのフォーカスカーブに4次近似関数によりラインフィッティングし(ステップS31)、極大点の両側で隣接する極小点を求め(ステップS32)、極小点の外側にデータ点が存在する場合(近似対象のデータ範囲内に極小点が存在する場合)には(ステップS33)、極小点の外側のデータ点を近似対象から削除し(ステップS34)、残ったデータ点を用いてラインフィッティング以下の処理を繰り返す。近似対象のデータ範囲内に極小点が無くなった場合の最後の近似曲線を用いて、その極大点をベストフォーカス位置として検出する(ステップS40)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば半導体素子等の電子デバイスを製造する際に用いる露光装置が備える光学系のベストフォーカス位置を検出するためのベストフォーカス位置検出方法とその装置、そのベストフォーカス位置検出方法によりベストフォーカス位置を検出して露光処理を行なう露光方法とその装置、及び、その露光方法により露光処理を行ないデバイスを製造するデバイス製造方法に関する。
半導体素子、液晶表示素子、CCD等の撮像素子、プラズマディスプレイ素子、薄膜磁気ヘッド等の電子デバイス(以下、電子デバイスと総称する)を製造する際のフォトリソグラフィ工程においては、投影光学系を有する投影露光装置により、フォトマスク又はレチクル(以下、レチクルと総称する)のパターンを、表面にフォトレジスト等の感光剤が塗布されたウエハ又はガラスプレート等の基板上に転写する。その投影露光装置としては、例えばステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)や、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ)等が用いられている。
投影露光装置により基板上にパターンを転写する際には、投影光学系のデフォーカスに起因する露光不良の発生を抑制するために、基板上の露光領域(照明光が照射される領域)を投影光学系の最良結像面の焦点深度の範囲内に配置する必要がある。そのためには、投影光学系のベストフォーカス位置を精度良く計測するとともに、そのベストフォーカス位置に基板上の露光領域が配置されるように基板の位置を精密に制御しなければならない。近年の露光パターンの微細化に伴い、このフォーカス合わせの精度に対する要求も高いものになっている。
ベストフォーカス位置の検出には、フォーカス位置の変化に対応してデータ値(マークの長さや処理された信号値)が変化し、ベストフォーカス位置においてその信号値が最大となるような一連の計測データであるフォーカスカーブが従来より利用されている。
フォーカスカーブを得る方法としては、半導体露光装置において、レチクル等に形成されたライン・アンド・スペース(L&S)、孤立線、ボックス・イン・ボックス等のマークパターンを、フォーカス位置を変更しながら露光して現像し、得られるフォーカス位置毎のマークパターンの長さや位置シフトを計測する方法がある。また、例えば楔形マークをフォーカス位置をステップさせながら露光し、現像して得られるそのマークの長さを計測する方法や、あるいはまた、異なる角度の付いた2本の孤立線を重ねて露光して、得られる楔形マークを計測する方法等がある。
フォーカスカーブが得られたら、これを高次関数により近似し(ラインフィッティングし)、得られた近似曲線のピーク点に対応するフォーカス位置をベストフォーカス位置として算出する。近年では、ノイズ等による影響を除去してさらに高精度にベストフォーカス位置を検出する方法として、そのような近似曲線から得られたベストフォーカス位置を仮のベストフォーカス位置とし、その仮のベストフォーカス位置を中心とする適当な重み付け関数を用いて再度高次関数でラインフィッティングし、得られた近似曲線のピーク点をベストフォーカス位置として算出することも行なわれている。
重み付け近似としては、例えば、仮のベストフォーカス位置から離れているデータ点ほど近似の重みが減るように、データ点への重みをガウス関数により与える方法がある。
この場合のガウス関数型の重みは次式(1)にて表すことができる。式(1)において、σは重み減衰率であり、xは計測データ点のフォーカス位置であり、Xは仮のベストフォーカス位置である。

フォーカス重み付け係数 = Exp.[−0.5×{(x−X)/σ}] …(1)
また、コントラスト値に基づくフォーカスカーブを用いてベストフォーカス位置を検出する方法としては、照明条件に応じた重みパラメータを含む重み付け関数を用いてコントラスト値を重み付けし、この重み付けされたコントラストカーブを用いて再度高次関数近似することにより、照明条件に関わらず適切なベストフォーカス位置を検出する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−195912号公報
ところで、フォーカスカーブを用いてベストフォーカス位置を検出する際には、従来、値が大きくずれている等の明らかに異常なデータ点を除いて、フォーカスカーブ内の全てのデータ点を用いてラインフィッティング(関数近似)を行ない、ベストフォーカス位置を検出している。
しかしながら、例えばフォーカスカーブを得る際に、計測するフォーカス方向の範囲を大きくとった場合(計測レンジを広げた場合)やフォーカス位置の変化が大きい場合(計測レンジ内におけるベストフォーカス位置の変動が大きい場合)には、フォーカスカーブ内にベストフォーカス位置を検出する上で有効ではないデータが含まれる可能性が高くなる。そのような有効でないデータ点が多くなると、フォーカスカーブの近似関数はそれらのデータ点の影響を受け、近似関数のピーク位置が真のベストフォーカス位置からずれてくるという問題が生じる。
また、ベストフォーカス位置付近の計測値の変化が緩やかなフォーカスカーブの場合にも、ベストフォーカス位置から離れたデータ点のデータ値の変化がベストフォーカス位置付近の計測値の変化に対して相対的に大きな変化となる場合がある。このような場合には、上述した場合と同様に、ベストフォーカス位置から離れたデータ点の影響を受けて、結果的に近似曲線がベストフォーカス位置においてピークを持たない波形となってしまう場合がある。
このように近似関数のピーク位置が真のベストフォーカス位置からずれてくると、投影光学系のフォーカス位置を高精度にベストフォーカス位置に合わせることができず、レチクルパターンの基板への転写性能が低下することとなる。
上述したように、近年、転写パターンの微細化によるフォーカス合わせの高精度化が要求されており、このようなベストフォーカス位置のずれの影響も無視できない状況となっている。
このような問題に対応するために、上述したようにガウス関数を重みとして重み付け近似を行なう方法がある。しかしながら、このような方法をとったとしても、有効ではないデータ点もそのフォーカス位置に応じた重みにて近似に使われることに変わりはなく、ベストフォーカス位置の算出精度に影響を与えていることに変わりはない。
また、重み付け近似を行なう方法においては、計測するマークの線幅、光学系に応じてフォーカスカーブは変化するため、得られたフォーカスカーブから重み減衰率を推測して重み付けを行なうという処理を行なわなければならず、処理が複雑になるという問題もある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、光学系のベストフォーカス位置を高精度に検出することのできるベストフォーカス位置検出方法及びベストフォーカス位置検出装置を提供することにある。
また、ベストフォーカス位置を高精度に検出することにより、所望のパターンを適切に露光転写することのできる露光方法及び露光装置を提供することにある。
さらに、所望のパターンを適切に転写することにより所望のデバイスを適切に製造することのできるデバイス製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に係りベストフォーカス位置検出方法は、投影光学系のベストフォーカス位置を検出する方法であって、照明光(IL)により所定のパターン(PM)を照明し、そのパターンの像を投影光学系(PL)を介して像面近傍に形成する工程(ステップS10)と、投影光学系(PL)の像面側で、前記投影光学系(PL)の光軸(AX)方向の複数の位置毎に、前記所定パターン像を計測して計測データを得る工程(ステップS20)と、前記複数の位置毎に計測された計測データの中から、第1計測データが計測された位置を基準として、所定の範囲内にある位置で計測された第1の複数の計測データを選択する工程(ステップS31〜S34)と、前記第1の複数の計測データを用いて得られた近似関数に基づいて、前記光学系のベストフォーカス位置を算出する工程(ステップS40)とを有することを特徴とする(図2及び図4参照)(請求項1)。
このようなベストフォーカス位置検出方法においては、計測データの中から、所定の範囲内にある位置で計測された計測データを選択し(ステップS31〜S34)、選択されたデータ(第1の複数の計測データ)のみを用いてラインフィッティングを行ない近似関数を求め、得られた近似関数に基づいて光学系のベストフォーカス位置を算出している。従って、ベストフォーカス位置の算出に有効ではない計測データは除外して、有効なデータのみを用いて近似関数を求めることができ、その結果、近似関数から、真のベストフォーカス位置に近い適切なベストフォーカス位置を検出することができる。
好適には、前記選択する工程は、前記複数の位置毎に計測された計測データを用いて近似関数を求める工程(ステップS31)と、前記近似関数に基づいて、前記第1計測データが計測された位置を基準の位置として選択する工程(ステップS32〜S34)とを含むことを特徴とする(図4参照)(請求項2)。
好適には、前記第1計測データが得られた位置は、前記複数の位置毎に計測された計測データを用いて得られた近似関数のピーク位置近傍にあり、前記所定の範囲は、前記ピーク位置からのフォーカス方向の正方向又は負方向に関して設定されることを特徴とする(請求項3)。
また好適には、前記第1計測データが得られた位置は、前記複数の位置毎に計測された計測データを用いて得られた近似関数のピーク位置近傍にあり、前記所定の範囲は、前記ピーク位置近傍に前記所定の範囲を中心として、フォーカス方向の正負両方向に設定されることを特徴とする(請求項4)。
また好適には、前記所定の範囲は、前記近似関数に関して、前記近似関数のピーク位置近傍に対する前記フォーカス方向の正負両方向に現れる所定の特徴点の間に設定されることを特徴とする(請求項5)。
また好適には、前記所定の特徴点は、前記近似関数のピーク位置近傍に対して、符号が反転する極値点、又は、前記近似関数における変曲点であることを特徴とする(請求項7)。
また好適には、前記ベストフォーカス位置を算出する工程は、前記第1の複数の計測データの中から、第2計測データが計測された位置を基準として、前記所定の範囲内の中に、特定範囲を設定する工程と、前記特定範囲内にある位置で計測された第2の複数の計測データを選択する工程とを含み、前記第2の複数の計測データを用いて得られた近似関数に基づいて、前記ベストフォーカス位置を検出することを特徴とする(請求項6)。
また、本発明に係るベストフォーカス位置検出装置は、投影光学系のベストフォーカス位置を検出する装置であって、照明光により照明される所定のパターンが形成されたパターン形成部材と、前記投影光学系の像面側で、前記投影光学系の光軸方向の複数の位置毎に、前記所定パターン像を計測する計測処理装置と、前記計測処理装置の計測結果として、前記複数の位置毎に計測された計測データの中から、第1計測データが計測された位置を基準として、所定の範囲内にある位置で計測された第1の複数の計測データを選択し、前記第1の複数の計測データを用いて得られた近似関数に基づいて、前記光学系のベストフォーカス位置を算出する算出装置とを有することを特徴とする(請求項8)。
また、本発明に係る露光方法は、パターンが形成されたマスクを照明し、前記パターンの像を投影光学系を介して基板に転写する露光方法であって、上述のいずれかのベストフォーカス位置検出方法により、前記投影光学系のベストフォーカス位置を検出し、検出された前記ベストフォーカス位置に基づいて、前記パターンの像と前記基板との相対的な位置関係を調整し、前記パターンの像を前記基板に転写することを特徴とする(請求項15)。
また、本発明に係る露光装置は、パターンが形成されたマスクを照明し、前記パターンの像を投影光学系を介して基板に転写する露光装置であって、上述のいずれかに記載のベストフォーカス位置検出装置を具備することを特徴とする(請求項16)。
また、本発明に係るデバイス製造方法は、リソグラフィ工程を含むデバイス製造方法であって、前記リソグラフィ工程は、上述の露光方法を用いて行なうことを特徴とする(請求項17)。
なお、本欄においては、各構成に対して、添付図面に示されている対応する構成の符号を記載したが、これはあくまでも理解を容易にするためのものであって、何ら本発明に係る手段が添付図面を参照して後述する実施形態の態様に限定されることを示すものではない。
本発明によれば、光学系のベストフォーカス位置を高精度に検出できるベストフォーカス位置検出方法及びベストフォーカス位置検出装置を提供することができる。
また、ベストフォーカス位置を高精度に検出することにより、所望のパターンを適切に露光転写することのできる露光方法及び露光装置を提供することができる。
さらに、所望のパターンを適切に転写することにより所望のデバイスを適切に製造することのできるデバイス製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態について、図1〜図18を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る露光装置の概略構成及び基本動作について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、その露光装置100の構成を示す図である。
図2は、図1に示す露光装置100の空間像計測器59及びアライメント系ALGの構成を詳細に示す図である。
図1及び図2に示す露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装置、すなわち、いわゆるスキャニング・ステッパである。
露光装置100は、光源及び照明光学系を含む照明装置としての照明系10、マスクとしてのレチクルRを保持するレチクルステージRST、投影光学系PL、基板としてのウエハWを保持してXY平面内を自在に移動可能な基板ステージとしてのウエハステージWST、及びこれらを制御する制御系等を有する。
照明系10は、図示省略するが、光源、照度均一化光学系(コリメータレンズ、フライアイレンズ等から成る)、リレーレンズ系、照明視野絞りとしてのレチクルブラインド及びコンデンサレンズ系等を有する。
光源としては、ここでは、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)又はArFエキシマレーザ光(波長193nm)を出力するエキシマレーザ光源を用いる。
レチクルブラインドは、開口形状が固定の不図示の固定レチクルブラインドと、開口形状が可変の可動レチクルブラインド12(図2参照)とを有する。
固定レチクルブラインドは、レチクルRのパターン面の近傍又はその共役面から僅かにデフォーカスした面に配置され、レチクルR上の長方形スリット状の照明領域IARを規定する長方形開口が形成されている。なお、照明領域IARは、図1において紙面直交方向であるX軸方向に細長く伸び、図1において紙面内左右方向であるY軸方向の幅が所定幅の長方形スリット状の照明領域である。
また、可動レチクルブラインド12は、レチクルRのパターン面に対する共役面に配置され、走査露光時の走査方向(ここでは、Y軸方向とする)及び非走査方向(同X軸方向とする)にそれぞれ対応する方向の位置及び幅が可変の開口部を有する。但し、図2においては、説明を簡単にするために、可動レチクルブラインド12がレチクルRに対して照明系側の近傍に配置されているように示す。
このような照明系10によれば、光源で発生した露光光としての照明光(以下、照明光ILと称する)は、不図示のシャッターを通過した後、照度均一化光学系により照度分布がほぼ均一な光束に変換される。照度均一化光学系から射出された照明光ILは、リレーレンズ系を介して前記レチクルブラインドに達する。レチクルブラインドを通過した光束は、リレーレンズ系、コンデンサレンズ系を通過して回路パターン等が描かれたレチクルRの照明領域IARを均一な照度で照明する。
なお、可動レチクルブラインド12は、走査露光の開始時及び終了時に主制御装置20によって制御され、照明領域IARをさらに制限することによって、不要な部分の露光が防止されるようになっている。また、本実施形態では、可動レチクルブラインド12が、後述する空間像計測器による空間像の計測の際の照明領域の設定にも用いられる。
レチクルステージRST上には、レチクルRが、例えば真空吸着(又は静電吸着)により固定されている。レチクルステージRSTは、ここでは、リニアモータ等を含む不図示のレチクルステージ駆動系により、後述する投影光学系PLの光軸AXに垂直なXY平面内で2次元的に(X軸方向、Y軸方向及びXY平面に直交するZ軸回りの回転方向(θz方向)に)微少駆動可能であるとともに、不図示のレチクルベース上をY軸方向に指定された走査速度で移動可能となっている。このレチクルステージRSTは、レチクルRの全面が少なくとも投影光学系PLの光軸AXを横切ることができるだけのY軸方向の移動ストロークを有している。
レチクルステージRST上には、レチクルレーザ干渉計(以下、レチクル干渉計と称する)13からのレーザビームを反射する移動鏡15が固定されており、レチクルステージRSTのXY面内の位置(Z軸回りの回転方向であるθz方向の回転を含む)はレチクル干渉計13によって、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。実際には、レチクルステージRST上には、走査露光時の走査方向(Y軸方向)に直交する反射面を有する移動鏡と、非走査方向(X軸方向)に直交する反射面を有する移動鏡とが設けられる。また、レチクル干渉計13は、Y軸方向に少なくとも2軸、X軸方向に少なくとも1軸設けられる。但し、図1においては、それらの中から代表的に移動鏡15及びレチクル干渉計13のみを示す。
レチクル干渉計13からのレチクルステージRSTの位置情報は、ワークステーション(又はマイクロコンピュータ)等から成る主制御装置20に送られる。主制御装置20ではレチクルステージRSTの位置情報に基づいて、レチクルステージ駆動系を介してレチクルステージRSTを駆動制御する。
投影光学系PLは、レチクルステージRSTの鉛直方向下方に配置された両側テレセントリックな縮小系である。投影光学系PLには、照明光ILの光軸AX方向に沿って所定間隔で配置された複数枚のレンズエレメントを有する屈折光学系が使用されている。本実施形態において、投影光学系PLの投影倍率は1/4であり、これにより、照明系10からの照明光ILによって照明されたレチクルR上のスリット状照明領域IAR内のレチクルRの回路パターンの縮小像(部分倒立像)が、表面にフォトレジストが塗布されたウエハW上の前記照明領域IARに共役な露光領域IAに形成される。
ウエハステージWSTは、ステージベース16上に配置され、例えば磁気浮上型2次元リニアアクチュエータから成る不図示のウエハステージ駆動系により、ステージペース16上面に沿ったXY2次元面内(θz回転を含む)で自在に駆動される。2次元リニアアクチュエータは、X駆動コイル、Y駆動コイルの他、Z駆動コイルをも有しており、ウエハステージWSTは、Z、θx(X軸回りの回転方向)、θy(Y軸回りの回転方向)の3自由度方向にも微少駆動が可能な構成となっている。
ウエハステージWST上には、ウエハホルダ25が載置され、このウエハホルダ25にウエハWが真空吸着(又は静電吸着)されることによって、ウエハWがウエハステージWST上に保持される。
なお、ウエハステージWSTに代えて、リニアモータ又は平面モータ等の駆動系によってXY2次元面内でのみ駆動される2次元移動ステージを用いる場合には、ウエハホルダ25を、2次元移動ステージ上に、Z、θx、θyの3自由度方向に例えばボイスコイルモータ等によって微少駆動されるZ・レベリングテーブルを介して搭載すれば良い。
ウエハステージWST上には、ウエハレーザ干渉計(以下、ウエハ干渉計と称する)31からのレーザビームを反射する移動鏡27が固定されている。ウエハ干渉計31により、ウエハステージWSTのZ方向を除く5自由度方向(X、Y、θz、θx、及びθz方向)の位置が、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出されている。実際には、ウエハステージWST上には、走査露光時の走査方向であるY軸方向に直交する反射面を有する移動鏡と、非走査方向であるX軸方向に直交する反射面を有する移動鏡とが設けられている。また、ウエハ干渉計31は、Y軸方向及びX軸方向にそれぞれ設けられている。但し、図1においては、代表的に移動鏡27及びウエハ干渉計31のみを示す。
ウエハステージWSTの位置情報(又は速度情報)は、主制御装置20に送られ、主制御装置20では前記位置情報(又は速度情報)に基づいて、不図示のウエハステージ駆動系を介してウエハステージWSTのXY面内の位置を制御する。
ウエハステージWSTの内部には、投影光学系PLの光学特性の計測に用いられる空間像計測器59を構成する光学系の一部が配置されている。
ここで、空間像計測器59の構成について、図2を参照して詳述する。
空間像計測器59は、図2に示すように、ウエハステージWSTに設けられたステージ側構成部分、すなわちパターン形成部材としてのスリット板90、レンズ84、86から成るリレー光学系、光路折り曲げ用のミラー88、送光レンズ87と、ウエハステージWST外部に設けられたステージ外構成部分、すなわちミラーM、受光レンズ89、光電変換素子としての光センサ24、及び光センサ24からの光電変換信号の信号処理回路42等とを備えている。
これをさらに詳述すると、スリット板90は、図2に示されるように、ウエハステージWSTの一端部上面に設けられた上部が開口した突設部58aに対し、その開口を塞ぐ状態で上方から嵌め込まれている。このスリット板90は、平面視長方形の受光ガラス82の上面に遮光膜を兼ねる反射膜83が形成され、その反射膜83の一部に計測用パターンとしての所定幅(2D)のスリット状の開口パターン(以下、スリットと称する)22がパターンニングされて形成されている。
スリット22下方のウエハステージWST内部には、スリット22を介して鉛直下向きに入射した照明光束(像光束)の光路を水平に折り曲げるミラー88を介在させてレンズ84,86から成るリレー光学系(84、86)が配置され、このリレー光学系(84、86)の光路後方のウエハステージWSTの+Y側の側壁に、リレー光学系(84、86)によって所定光路長分だけリレーされた照明光束をウエハステージWSTの外部に送光する送光レンズ87が固定されている。
送光レンズ87によってウエハステージWSTの外部に送り出される照明光束の光路上には、X軸方向に所定長さを有するミラーMが傾斜角45°で斜設されている。このミラーMによって、ウエハステージWSTの外部に送り出された照明光束の光路が鉛直上方に向けて90°折り曲げられるようになっている。この折り曲げられた光路上に、送光レンズ87に比べて大径の受光レンズ89が配置されている。この受光レンズ89の上方には、光センサ24が配置されている。これら受光レンズ89及び光センサ24は、所定の位置関係を保ってケース92内に収納され、ケース92は取付け部材93を介してベース16の上面に植設された支柱94の上端部近傍に固定されている。
光センサ24としては、微弱な光を精度良く検出することが可能な光電変換素子(受光素子)、例えばフォト・マルチプライヤ・チューブ(PMT、光電子増倍管)等が用いられる。光センサ24の出力信号の信号処理回路42は、増幅器、サンプルホルダ、A/Dコンバータ等により構成される。本実施形態では、光センサ24の陰極−陽極間の印加電圧の設定により、その信号感度(検出感度)の設定が行なわれるようになっている。
なお、スリット22は反射膜83に形成されているが、以下においては、便宜上スリット板90にスリット22が形成されているものとして説明を行なう。
このようにして構成された空間像計測器59によると、レチクルRに形成された計測マークの投影光学系PLを介しての投影像(空間像)の計測の際に、投影光学系PLを透過してきた照明光ILによって空間像計測器59を構成するスリット板90が照明されると、そのスリット板90上のスリット22を透過した照明光ILがレンズ84、ミラー88及びレンズ86、送光レンズ87を介してウエハステージWSTの外部に導き出される。そして、そのウエハステージWSTの外部に導き出された光は、ミラーMによって光路が鉛直上方に折り曲げられ、受光レンズ89を介して光センサ24によって受光され、光センサ24からその受光量に応じた光電変換信号(光量信号)Pが信号処理回路42を介して主制御装置20に出力される。
本実施形態の場合、計測マークの投影像(空間像)の計測はスリットスキャン方式により行なわれるので、その際には、送光レンズ87が、受光レンズ89及び光センサ24に対して移動することになる。そこで、空間像計測器59では、所定の範囲内で移動する送光レンズ87を介した光が全て受光レンズ89に入射するように、各レンズ、及びミラーMの大きさが設定されている。
このような構成の空間像計測器59においては、スリット板90、レンズ84、86、ミラー88、及び送光レンズ87により、スリット22を介した光をウエハステージWST外に導出する光導出部が構成され、受光レンズ89及び光センサ24によって、ウエハステージWST外へ導出された光を受光する受光部が構成されている。すなわち、光導出部と受光部とは機械的に分離されており、空間像計測の時のみ、これらはミラーMを介して光学的に接続される。従って、空間像計測器59では、光センサ24の発熱に起因してレーザ干渉計31の計測精度等が悪影響を受けることがない。また、ウエハステージWSTの外部と内部とをライトガイド等により接続していないので、ウエハステージWSTの外部と内部とがライトガイドにより接続された場合のようにウエハステージWSTの駆動精度が悪影響を受けることもない。もちろん、熱の影響を排除できるような場合には、光センサ24をウエハステージWSTの内部に設けても良い。
図1に戻り、投影光学系PLの側面には、ウエハW上のアライメントマーク(位置合わせマーク)を検出するマーク検出系としてのオフアクシス・アライメント系ALGが設けられている。本実施形態では、このアライメント系ALGとして、画像処理方式のアライメントセンサ、いわゆるFIA( Field Image Alignment)系が用いられている。
アライメント系ALGは、図2に示すように、アライメント用光源32、ハーフミラー34、第1対物レンズ36、第2対物レンズ38、撮像素子(CCD)40を有し、アライメント系ALGの検出信号は、主制御装置20に供給される。
さらに、露光装置100には、図1に示すように、主制御装置20によってオンオフが制御される光源を有し、投影光学系PLの結像面に向けて多数のピンホール又はスリットの像を形成するための結像光束を、光軸AXに対して斜め方向より照射する照射系60aと、それらの結像光束のウエハW表面での反射光束を受光する受光系60bとから成る斜入射光式の多点焦点位置検出系(フォーカスセンサ)が設けられている。主制御装置20では、投影光学系PLにフォーカス変動が生じた場合には、受光系60b内の図示しない平行平板の反射光束の光軸に対する傾きを制御することにより、投影光学系PLのフォーカス変動に応じて多点焦点位置検出系(60a、60b)にオフセットを与えてそのキャリブレーションを行なうようになっている。
なお、本実施形態の多点焦点位置検出系(60a、60b)と同様の多点焦点位置検出系(フォーカス センサ)の詳細な構成は、例えば特開平6−283403号公報等に開示されている。
主制御装置20では、走査露光時等に、受光系60bからの焦点ずれ信号(デフォーカス信号)、例えばSカーブ信号に基づいて焦点ずれが0となるように、不図示のウエハステージ駆動系を介してウエハステージWSTのZ軸方向への移動、及び2次元点に傾斜(すなわち、θx,θy方向の回転)を制御する、すなわち多点焦点位置検出系(60a、60b)を用いてウエハステージWSTの移動を制御することにより、照明光ILの照射領域(照明領域IARと結像関係)内で投影光学系PLの結像面とウエハWの表面とを実質的に合致させるオートフォーカス (自動焦点合わせ)及びオートレベリングを実行する。
このオートフォーカス及びオートレベリングを精度良く行なうためには、ウエハWの露光領域が投影光学系PLの結像面に実質的に一致した状態に設定する必要がある。そのためには、投影光学系PLのベストフォーカス位置(最良結像面位置)が精度良く計測されていること、及びその計測結果に基づいて多点焦点位置検出系60a,60bのキャリブレーションが精度良く行なわれていることが必要となる。
多点焦点位置検出系60a,60bのキャリブレーションは、上述したように、主制御装置20が、多点焦点位置検出系60a,60bの受光系60b内の図示しない平行平板の反射光束の光軸に対する傾きを制御して多点焦点位置検出系60a,60bの原点(検出基準点)の再設定を行なうことにより行なう。但し、検出したベストフォーカス位置に基づいて多点焦点位置検出系60a,60bにオフセットを設定することにより、あるいは、検出信号に電気的オフセットを与えることにより行なうようにしてもよい。
以下、そのキャリブレーションを行なうための投影光学系PLのベストフォーカス位置の検出方法について、図2〜図18を参照して説明する。
露光装置100においては、レチクルRに形成された計測マークの空間像を空間像計測器59を用いて計測し、その計測データから所定の範囲内にある計測データを選択し、その選択されたデータに対して近似関数を適用してベストフォーカス位置を検出する。
まず最初に、空間像計測器59を用いた空間像計測の方法について図2及び図3を参照して説明する。
図2は、露光装置100において、空間像計測器59を用いてレチクルRに形成された計測マークの空間像を計測している状態を示す図である。
本実施形態において、レチクルRには、所定の箇所にY軸方向に周期性を有するライン・アンド・スペース(L&S)マークから成る計測マークPMが形成されているものとする。本実施形態においては、例えば0.8μmL&Sパターンが形成されているものとする。
なお、レチクルRとしては、空間像計測専用のもの、あるいはデバイスの製造に用いられるデバイスレチクルに専用の計測マークを形成したもの等が用いられる。また、これらのレチクルの代わりに、レチクルステージRSTにレチクルと同材質のガラス素材から成る固定のマーク板(レチクルフィデュシャルマーク板とも呼ばれる)を設け、このマーク板に計測マークを形成したものを用いても良い。
空間像計測器59のスリット板90には、図3(A)に示すように、X軸方向に伸びる所定幅2Dのスリット22が形成されているものとする。所定幅2Dは、ここでは、解像限界のデューティ比1:1のライン・アンド・スペース(L&S)パターンのハーフピッチ程度、例えば2D=0.3μmとされているものとする。
露光装置100においては、図2に示すように、主制御装置20により、可動レチクルブラインド12が不図示のブラインド駆動装置を介して駆動され、レチクルRの照明光ILの照明領域が計測マークPM部分のみに規定される。この状態で、照明光ILがレチクルRに照射されると、計測マークPMによって回折、散乱した光(照明光IL)は投影光学系PLにより屈折され、投影光学系PLの像面に計測マークPMの空間像(投影像)PM’が形成される。このとき、ウエハステージWSTは、空間像計測器59のスリット板90上のスリット22の+Y側(又は−Y側)に前記空間像PM’が形成される位置に設定されているものとする。このときの空間像計測器59の平面図を、図3(A)に示す。なお、投影光学系PLの投影倍率が上述の如く1/4であるので、レチクルR上の0.8μmL&Sパターンは、スリット板90上で0.2μmL&Sパターン像となる。
そして、主制御装置20により、ウエハステージ駆動系を介してウエハステージWSTが図3(A)中に矢印Fで示されるように+Y方向に駆動されると、スリット22が空間像PM’に対してY軸方向に沿って走査される。この走査中に、スリット22を通過する光(照明光IL)がウエハステージWST内の光導出部、及び受光レンズ89を介して光センサ24で受光され、その光電変換信号が信号処理回路42を介して主制御装置20に供給される。主制御装置20では、その光電変換信号に基づいて空間像PM’に対応する光強度分布を計測する。
図3(B)は、その光電変換信号(光強度信号)Pの一例である。
次に、本発明に係るベストフォーカス位置の検出方法について、図4〜図18を参照して説明する。
図4は、その投影光学系PLのベストフォーカス位置の検出方法を示すフローチャートである。
まず、露光装置100においては、計測マークの像を投影光学系PLを介して像面近傍に形成する(ステップS10)。
そのために、まず主制御装置20は、主制御装置20のメモリ内に記憶してあるベストフォーカス位置をファイン計測の計測位置として設定し、その計測位置を中心としてファイン計測を行なう。具体的には、主制御装置20は、投影光学系PLの視野内でベストフォーカス位置を計測すべき所定点、例えば光軸上にレチクルR上の計測マークPMが位置決めされるように、レチクルステージRSTを移動する。
ファイン計測の計測位置として設定されるベストフォーカス位置は、通常の場合は、前回の計測値が用いられる。但し、前回の計測が行なわれていない場合、あるいはその計測値が失われた場合には、露光装置10の調整段階にて設定された設計値が用いられる。但し、前回の計測値が失われていない場合であっても設計値を用いても構わない。
そして、主制御装置20は、照明光ILが計測マークPM部分のみに照射されるように可動レチクルブラインド30Bを駆動制御して照明領域を規定し、この状態で照明光ILをレチクルRに照射する。その結果、投影光学系PLの像面近傍に配置されたスリット板90上に、計測マークPMの空間像(投影像)PM’が形成される。
計測マークの像が像面近傍に形成されたら、その計測マークのパターン像を計測して計測データを得る(S20)。
主制御装置20は、ウエハステージWSTをY軸方向に走査しながら空間像計測装置59を用いて、計測マークPMの空間像計測を上述したスリットスキャン方式により行なう。
この際、主制御装置20は、スリット板90のZ軸方向の位置(すなわち、ウエハステージWSTのZ位置)を、所定範囲で変化させつつ、具体的には例えば0.15μmピッチで15ステップ程度変化させつつ、各Z軸方向の位置毎の光強度信号(光電変換信号)を内部のメモリに記憶する。
スリット板90のZ方向の各位置に応じた光強度信号を得たら、主制御装置20は、その光強度信号のコントラスト値を求め、投影光学系PLのフォーカス特性を示す計測データとして記憶する。このコントラスト値の算出は、光強度信号たる光電変換信号の信号波形をフーリエ変換することによりその係数から算出する。このコントラスト値の詳細な算出方法は、例えば特開2002−195912号公報等に開示されている。
このようにして得られたスリット板90の各Z位置に対する計測データのコントラスト値を、横軸をZ位置、縦軸をコントラスト値(計測値)とする直交座標系上にプロットしたフォーカスカーブの一例を図5(A)に示す。
なお、投影光学系PLのフォーカス特性を示す計測データとしては、コントラスト値以外の任意のデータを用いてよい。例えば、計測マークの像を露光して現像し、得られたマークの長さや位置シフトの計測結果等を用いても良い。また、現像をせずに潜像状態で転写されたマークを計測してもよい。
なお、以下の説明においては、コントラスト値以外のデータをも含めて総称的に、フォーカスカーブを形成する各データを単に計測値あるいは計測データと称する。
次に、得られた計測データより、ベストフォーカス位置を決定するための近似関数を適用する計測データを選択する。
そのために、まず、計測データの全てを近似対象のデータ点として設定し、これに対して、式(2)に示すような4次近似関数又は一定の重み減衰率による重み付け近似、あるいはガウス関数型重みによる重み付け4次近似関数による近似を行ない(カーブフィッティング)、近似曲線を求める(ステップS31)。その結果、図5(B)に示すような、ファイン計測の計測位置付近(ベストフォーカス位置の設計値)近傍で極大値を示すような近似曲線が得られる。

f(z)=a4・z+a3・z+a2・z+a1・z+a0 …(2)
次に、得られた近似曲線において、ベストフォーカス位置近傍の極大点に対してフォーカス位置の両方向に存在する極小点を検出する(ステップS32)。極小点は、図5(C)に示すように、式(3)に示す4次近似関数(式(2))の1次導関数において、|f’(z)|=0となる点を検出することにより求められる。その結果、図5(B)に矢印で示すように、データ点A1とA2の間、及び、データ点A12とA13の間に、各々極小点が検出される。

f’(z)=4・a4・z+3・a3・z+2・a2・z+a1 …(3)
極小点を検出したら、ステップS31におけるカーブフィッティングで使用した近似対象のデータ点の中に、極小点よりも外側のデータ点があるか否か、すなわち、極大点からの距離が極小点よりもさらに遠くなる位置にデータ点があるか否かを判断する(ステップS33)。
そして、そのようなデータ点が存在した場合には、それらのデータ点はベストフォーカス位置を検出するためのカーブフィッティングには有効でないデータ点であるとして、近似対象のデータ点から除外する(ステップS34)。図5(A)及び図5(B)に示す例においては、データ点A1及びA13が、近似対象のデータから除外される。
このようにして近似対象のデータ点の選択を行なったら、残ったデータ点(選択されたデータ点)を近似対象のデータ点として、ステップS31からの処理を繰り返す。
すなわち、図6(A)に示すように、データ点A2〜A12に対して前回と同様に4次近似(カーブフィッティング)を行ない近似曲線を求める(ステップS31)。次に、図6(B)に示すように近似関数の1次導関数の値が0となる点を検出することにより極小点を検出し(ステップS32)、2つの極小点の外側の位置となるデータ点の有無を検出する(ステップS33)。図6(A)に示したデータ点においては、極小点は、データ点A2とA3の間、及び、データ点A11とA12の間に配置されることとなり、データ点A2及びA12は極小点の外側のデータ点となる。そのため、これらのデータ点A2及びA12がステップS34において除外され、残りのデータ点A3〜A11が近似対象のデータ点とされて、再度、ステップS31からの処理が繰り返される。
以後同様に、ステップS31〜ステップS34の処理を、ステップS33及びS34において除外するデータ点が存在しなくなるまで、すなわち、2つの極小点の外側の位置にデータ点が存在しなくなるまで繰り返し行なう。
図6(A)に示した場合において、データ点A3〜A11に対して前回と同様に4次近似(カーブフィッティング)を行ない近似曲線を求めると(ステップS31)、図6(C)に示すような近似曲線となる。
そして、図6(D)に示すように近似関数の1次導関数の値が0となる点を検出して極小点を検出し(ステップS32)、2つの極小点の外側の位置となるデータ点の有無を検出すると、これら2つの極小点の外側には近似対象のデータ点が存在しないことが判定される(ステップS33)。
このような状態となったら、データ点の選択及びカーブフィッティングの処理を終了し、最後に得られた近似曲線に基づいて、ベストフォーカス位置を検出する(ステップS40)。すなわち、図6(C)に示す近似曲線において、データ範囲内(近似対象のデータ点が存在する範囲)での最大値を求め、その最大値を示すフォーカス位置を、ベストフォーカス位置として検出する。
近似曲線の極小点の外側に近似対象のデータ点が存在しない状態、換言すればデータ範囲内に極小点が存在しない状態は、カーブフィッティングに使用した全てのデータ点が、ベストフォーカス位置(極大点)を検出するための近似曲線の形成に有効に使用されたものと考えられ、このような条件下で得られた近似曲線に基づいてベストフォーカス位置を検出することにより、精度良くベストフォーカス位置を検出することができる。
なお、ベストフォーカス位置は、近似曲線の最大値の位置としているが、この方式に限られるものではない。例えば、近似曲線の最大値から所定量下がったところにスライスレべるを設定し、近似曲線とスライスレベルとの2つの交点を求め、この2つの交点を結ぶ直線の中点を算出する。そして、この中点に対するZ位置をベストフォーカス位置としてもよい。
なお、ベストフォーカス位置が検出されたら、上述したように、露光装置100の主制御装置20は、これに基づいて多点焦点位置検出系60a,60bのキャリブレーションを行なう。
このようなベストフォーカス位置の検出方法を種々の計測データに対して適用した場合について、さらに説明する。
まず、明らかにベストフォーカス算出には有効でないデータ点を有するフォーカスカーブを、4次関数にて近似する場合について、図7及び図8を参照して説明する。図7及び図8に示すようなフォーカスカーブは、楔形マークを、フォーカス位置をステップさせながら露光していき、現像後のマークの長さを各フォーカス位置において計測することにより得られる。
図7(A)に示すようなデータ点を全て用いて4次関数にて近似すると、図7(B)に示すような近似曲線が得られる。図7(B)に示す近似曲線の極大点付近(ベストフォーカス位置近傍)を拡大すると図7(C)のようになり、近似曲線の極大点であるデータ範囲内の最大値はベストフォーカス位置を表しているように見えるが、近似曲線とデータ点とは合致していない。
このようなデータ点に対して、上述したベストフォーカス位置の検出処理を順に施していくことにより、すなわち、近似対象のデータ点に対して近似曲線を求め、得られた近似曲線において極小点(図7(B)、図7(D)及び図8(A)において各々矢印で示す)間にないデータ点は有効ではないとして除外し、極小点間のデータ点のみを用いて再度4次近似を行なうという処理を繰り返すことにより、順に図7(D)及び図8(A)のような近似曲線が得られ、最終的には図8(B)に示すような、データ点間に極小点を持たない近似曲線が得られる。
図8(B)に示す近似曲線の極大点付近を拡大すると図8(C)のようになるが、この最終的に得られた近似曲線はデータ点と良く合致しており、検出された近似曲線の極大点は、ベストフォーカス位置を適切に検出していると言える。
次に、ベストフォーカス位置がファイン計測の計測中心(設計上のベストフォーカス位置)から変化している場合について、図9を参照して説明する。
図9(A)に示すように、ベストフォーカス位置が変化しているデータ点を用いて4次関数にて近似すると、同じく図9(A)に示すような近似曲線が得られる。この近似曲線の極大点であるデータ範囲内の最大値は、明らかにベストフォーカス位置とは異なる位置となっており、この近似曲線からベストフォーカス位置を求めることはできない。
そこで、上述した方法と同じ方法により、この近似曲線の極小点を求め、その範囲外(極大点から遠い方向)のデータ点を有効なデータ点ではないとして除外する。図9(A)に示す近似曲線においては、極大点の紙面右側においてはデータ範囲内に極小点は存在せず、極大点の紙面左側にのみデータ範囲内に極小点が存在する。そこで、この極小点より紙面左側のデータ点を除外し、極大点の右側のデータ点については全てを使用し、残ったデータ点を近似対象のデータ点として再度4次関数にて近似すると、図9(B)に示すような近似関数が得られる。
図9(B)に示す近似曲線においても、極小点は極大点の紙面左側にのみ存在するため、その極小点より左側のデータ点を除外し、極大点の右側のデータ点は全てを使用して、残ったデータ点を近似対象のデータ点として4次関数にて近似すると、図9(C)に示すような近似曲線が得られる。
図9(C)に示す近似曲線においては、極小点は極大点の両側に存在するため、それらの極小点より外側のデータ点を除外し、残ったデータ点を近似対象のデータ点として4次関数にて近似すると、図9(D)に示すような近似曲線が得られる。この近似曲線は、データ点間に極小点を持っておらず、また、近似曲線はデータ点と良く合致しており、検出された近似曲線の極大点はベストフォーカス位置を適切に検出していると言える。
次に、式(1)を参照して上述したガウス関数型重みによる重み付け4次近似による従来のベストフォーカス位置の検出方法と、上述した本実施形態に係るベストフォーカス位置の検出方法との比較例として、図10(A)に示すようなデータ点を有するフォーカスカーブからベストフォーカス位置を検出する方法について、図10及び図11を参照して説明する。
図10(A)に示すようなデータ点の全てを用いた4次近似曲線は、図10(B)のような曲線となる。一方で、上述した式(1)においてX=0.0、σ=0.2とした全データ点のガウス関数型重みによる重み付け4次近似の近似曲線は、図10(C)のようになる。図10(D)は、図10(C)のベストフォーカス位置近傍を拡大した図であり、この図10(D)をみると、重み付け4次近似の結果から得られる極大値は、ベストフォーカス位置に近い位置に検出されていると言える。
一方で、図10(B)に示したような近似曲線に対して、上述したベストフォーカス位置の検出処理を順に施していくことにより、すなわち、得られた近似曲線において極小点(図10(B)、図11(A)及び図11(B)において各々矢印で示す)間にないデータ点は有効ではないとして除外し、極小点間のデータ点のみを用いて再度4次近似を行なうという処理を繰り返すことにより、順に図11(A)及び図11(B)のような近似曲線が得られ、最終的には図11(C)に示すような、データ点間に極小点を持たない近似曲線が得られる。
図11(C)に示す近似曲線の極大点付近を拡大すると図11(D)のようになる。図11(D)においては、実線が本実施形態の方法による近似曲線であって下向き矢印がその極大値(すなわち、本実施形態の方法によるベストフォーカス位置)、破線が重み付け4次近似曲線であって上向き矢印がその極大値(すなわち、重み付け4次近似曲線によるベストフォーカス位置)である。図11(D)から明らかなように、近似曲線の極小点間のみのデータ点により再度近似することを繰り返していく本実施形態に係る方法によるベストフォーカス位置検出結果の方が、ベストフォーカス位置に対して有効ではないデータ点を取り込んでしまう重み付け4次近似による方法よりも、精度良くベストフォーカス位置を算出しており、近似精度が良いことがわかる。
次に、極小点ではなく、変曲点を用いて近似対象のデータ点を選択する方法について図12〜図14を参照して説明する。この方法は、基本的に上述した極小点を用いてデータ点を削除する方法と同じであり、極小点の代わりに変曲点を用いて、近似関数の変曲点間にはないデータ点を削除し、変曲点間のデータ点のみにより近似を繰り返す方法である。
例えば、図12(A)に示すデータ点からなるフォーカスカーブにおいて、全データ点を用いて4次近似を行なうと、図12(B)に示すような近似曲線が得られる。
このようなフォーカスカーブの場合、ベストフォーカス位置を中心にデータ点がないと、1回の4次近似では、図9を参照して上述した場合と同様に、正しくベストフォーカス位置を算出できない可能性がある。
このような場合には、図12(B)に示す近似曲線の変曲点を求めるのが有効である。変曲点は、図12(C)に示すような2回微分の導関数が0となる位置を求めれば良く、極小点の場合と同様に、極大値からフォーカス方向の両側において隣接する変曲点を求める。その結果、図12(C)に示すような変曲点が検出され、変曲点間の計測データを検出すると、図12(D)のような計測データが残る。
変曲点間のデータ点のみに対して、再度4次近似を行なうと、図12(D)に示すような近似曲線が得られ、以後同様にして、近似曲線から極大点の両隣にある変曲点を探索し、変曲点間のデータ点のみにて近似を行なう。その結果、図13(A)及び図13(C)に示すような変曲点が検出され、各々図13(B)及び図13(D)に示すような計測データが選択され、また、それに対する近似曲線が検出される。
そして、図14(A)に示すような2回微分の導関数が検出され、計測データ内の近似曲線に変曲点が存在しなくなった場合には、その最終的に得られた近似曲線の極大値よりベストフォーカス位置を検出する。
図14(B)は、近似曲線のベストフォーカス位置近傍を拡大した図である。また、図14(C)は、図12(A)に示すデータ点に対して、式の重み減衰率を0.15とした重み付け4次近似曲線である。図14(B)に示すように、変曲点を用いて有効でないデータを削除していった場合においても、最終的に得られた近似曲線はデータ点と良く合致しており、検出された近似曲線の極大点は、ベストフォーカス位置を適切に検出していると言える。
また、図14(C)と比較して明らかなように、近似曲線の変曲点間のみのデータ点により再度近似することを繰り返していく本実施形態に係る方法によるベストフォーカス位置検出結果の方が、重み付け4次近似による方法よりも、精度良くベストフォーカス位置を算出しており、近似精度が良いことがわかる。
このような変曲点を用いる方法は、データ点の絞込みが極小点よりも早く行なえ、図12(A)に示すように、近似に用いるデータ点が多い場合に有効である。
以上説明したように、極小点又は変曲点を探索して有効ではないデータ点を除外していくことにより、ベストフォーカスを表す有効なデータ点のみを用いて近似を行なうことができ、近似を正確に行なうことができる。
また、ベストフォーカス近傍のデータ点のみ有効であるとわかっているフォーカスカーブを高次関数にて近似を行ないたい場合にも有効となる方法である。
この方法は、4次近似のみではなく、さらに高次の近似、すなわち5次又は6次の近似においても同様に用いることができる。
次に、ベストフォーカス位置近傍において、フォーカス変化の少ないフォーカスカーブに対してベストフォーカス位置を求める方法について、図15〜図18を参照して説明する。このようなフォーカスカーブは、レチクルパターンの孤立線を細かいフォーカスステップピッチにて露光し現像した後のマーク長を計測した場合に得られる場合がある。
例えば、図15(A)に示すようなベストフォーカス位置近傍においてデータ変化の少ないデータ点に対して、カーブフィッティングを行なって得られた4次近似曲線は、図15(B)のような曲線となり、−側(紙面左側)の最大デフォーカス位置にあるデータ点に引きずられた近似曲線となっている。その結果、ファイン計測の計測位置付近(0付近)にあるはずのベストフォーカス位置が大きく−側にデフォーカスしている。また、その近似曲線は、極大値を2つ有する曲線となっており、ベストフォーカス位置においてピークを示すというフォーカスカーブの特性に従った近似曲線とはなっていない。
このような場合においても、上述した各ケースと同様に、ベストフォーカス位置近傍における近似曲線のカーブフィッティングに有効ではないデータ点を削除して適切なデータ点のみを選択することにより、適切な近似曲線を検出できるようにする。但し、このように適切な近似曲線が検出されない場合には、上述した各ケースのように極小点や変曲点を検出して有効なデータ範囲を検出する前に、まず、データ範囲内において極大値が唯一存在するような近似曲線が検出されるようにするためのデータの選択を行なう。
ここで、通常、4次関数には、図16に示すような6個のタイプがある。
フォーカスカーブを近似した場合に即して考えると、近似範囲の中心付近に極大値がくる図16(A)及び図16(F)のタイプ、まさに図15(A)を近似した際に得られるような極大値が2つできるような図16(B)のタイプ、近似範囲内にてベストフォーカス位置が片方によって極小点の1つが近似に用いたデータ範囲内に現れない図16(C)及び図16(D)のタイプが考えられる。なお、図16(E)のタイプは、ベストフォーカス位置が計測データ点内にないフォーカスカーブを近似した際に現れるものなので、ここではこの場合は考慮しない。
このような図16(A)〜図16(D)及び図16(F)の各タイプにおいて問題となるのは、図16(B)のように極大値が2つ存在するようなタイプである。そこで、得られた4次近似曲線が図16(B)のようなタイプとなった場合は、近似曲線が、図16(A)、図16(C)、図16(D)又は図16(F)のいずれかのタイプとなるように、近似に不要と考えられるデータを削除することとする。
そのためには、まず、得られた近似曲線が図16(B)に示すタイプの近似曲線であるか否かを見分ける必要がある。
図16(B)に示すタイプの曲線は、2つの極大値とその間の1つの極小値を有する曲線である。これは、図15(C)に示すような1回微分の導関数=0である3次関数が、3個の実数解を持ち、+及び−の各無限大において−無限大の値を示す関数である。さらに言えば、このような曲線は、図15(D)に示すような2回微分である2次導関数(式(5)に示す)=0の判別式D(式(6)に示す)が正であり、4次関数(式(4)に示す)の4次の係数が負であることを意味している。

f(z) =a4・z+a3・z+a2・z+a1・z+a0 …(4)

f”(z)=12・a4・z+6・a3・z+2・a2 …(5)

D=12(3・a3−8・a4・a2) …(6)
すなわち、一般的に式(4)で示されるような4次近似曲線が、図16(B)のようなベストフォーカス位置の検出に不適切なタイプであるか否かは、その近似関数の2次導関数=0の判別式Dの値が正(D>0)であり、その近似関数の4次の係数a4が負(a4<0)であることが条件となる。
そして、このような場合に、近似関数の特性がベストフォーカス位置の検出に適切な関数となるまで、有効でないデータ点を削除する。ここでは、ベストフォーカス位置近傍における関数近似に有効でないデータ点として、データ範囲の両端のデータ点のうち、隣接するデータ点とのデータ値の変化が大きい方のデータ点を、近似対象のデータ点から削除する。本来、ベストフォーカス近傍にて変化の少ないフォーカスカーブに対して、急激に値が変化するデータ点が混入しているため、そのデータに引きずられて図16(B)に示すようなタイプの近似曲線が得られる可能性が高いからである。
図15(A)に示す例においては、−側最大デフォーカス位置にあるデータ点を、近似に用いないように削除する。
図15(A)に示すフォーカスカーブに対して、−側最大デフォーカス位置にあるデータ点を削除した残りのデータ点及びそのデータ点に対して4次近似を行なった場合の近似曲線を図17(A)に、この近似関数のファイン計測の計測位置(0付近)の拡大図を図17(B)に示す。図17(A)及び図17(B)に示すように、このような近似曲線であれば、データ範囲内のその近似曲線の極大値からベストフォーカス位置を検出することができる。
なお、その近似関数の1次導関数を図17(C)に、その近似関数の第2次導関数を図17(D)に示す。ベストフォーカス位置を検出するのに適切な4次近似関数においては、図17(C)に示すように、1次導関数=0である3次関数は1つしか実数解を持たず、2次導関数は実数解を持たず、2次導関数=0の判別式もD<0となっている。すなわち、上述したように急激に値が変化している最大デフォーカス位置のデータ点を除外したフォーカスカーブに対して得られた近似関数は、上述した図16(B)のタイプの関数ではなくなている。
このように、ベストフォーカス位置近傍において変化の少ないフォーカスカーブを4次近似することによりベストフォーカス位置を検出する場合には、4次関数の2回微分である2次導関数=0の判別式Dと、4次関数の4次の係数の符号から、図16(B)に示すような不適切な近似曲線か否かを判別し、不適切な近似曲線である場合には、急激に変化しているデフォーカスデータ点を削除することにより、適切な近似曲線を検出するようにすればよい。
なお、このようにして得られた近似曲線から、直接ベストフォーカス位置を検出してもよいし、さらに、上述したような極小点や変曲点を用いてデータ点を選択してベストフォーカス位置を検出するようにしてもよい。
最後に、本実施形態に係る露光装置100をリソグラフィ工程において使用したデバイスの製造方法について図18を参照して説明する。
図18は、例えばICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等の電子デバイスの製造工程を示すフローチャートである。
図18に示すように、電子デバイスの製造工程においては、まず、電子デバイスの回路設計等のデバイスの機能・性能設計を行ない、その機能を実現するためのパターン設計を行ない(工程S810)、次に、設計した回路パターンを形成したレチクルを製作する(工程S820)。
一方、シリコン等の材料を用いてウエハ(シリコン基板)を製造する(工程S830)。
次に、工程S820で製作したレチクル及び工程S830で製造したウエハを使用して、リソグラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成する(工程S840)。
具体的には、まず、ウエハ表面に、絶縁膜、電極配線膜あるいは半導体膜との薄膜を成膜し(工程S841)、次に、この薄膜の全面にレジスト塗布装置(コータ)を用いて感光剤(レジスト)を塗布する(工程S842)。
次に、このレジスト塗布後の基板をウエハホルダ上にロードするとともに、工程S830において製造したレチクルをレチクルステージ上にロードして、そのレチクルに形成されたパターンをウエハ上に縮小転写する(工程S843)。この時、露光装置においては、上述した本発明に係る位置合わせ方法によりウエハの各ショット領域を順次位置合わせし、各ショット領域にレチクルのパターンを順次転写する。
露光が終了したら、ウエハをウエハホルダからアンロードし、現像装置(デベロッパ)を用いて現像する(工程S844)。これにより、ウエハ表面にレチクルパターンのレジスト像が形成される。
そして、現像処理が終了したウエハに、エッチング装置を用いてエッチング処理を施し(工程S845)、ウエハ表面に残存するレジストを、例えばプラズマアッシング装置等を用いて除去する(工程S846)。
これにより、ウエハの各ショット領域に、絶縁層や電極配線等のパターンが形成される。そして、この処理をレチクルを変えて順次繰り返すことにより、ウエハ上に実際の回路等が形成される。
ウエハ上に回路等が形成されたら、次に、デバイスとしての組み立てを行なう(工程S850)。具体的には、ウエハをダイシングして個々のチップに分割し、各チップをリードフレームやパッケージに装着し電極を接続するボンディングを行ない、樹脂封止等パッケージング処理を行なう。
そして、製造したデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行ない(工程S860)、デバイス完成品として出荷する。
なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって本発明を何ら限定するものではない。本実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含み、また任意好適な種々の改変が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、極小点あるいは変曲点を検出して計測データ点を選択する方法、及び、急激にデータ値が変化しているデータ点を削除することにより計測データを選択する方法を別個に説明したが、これらを組み合わせてデータ点を選別するようにしても良い。
また、上述した実施形態においては、フォーカスカーブを得るためのパターンの像の計測は、投影光学系PLの像面側に配置される空間像計測器(空間像計測センサ)59で計測して行なった。しかし、パターンを実際に感光基板に焼き付けて現像を行なった後に、得られたパターンを計測して計測データを得ても良いし、現像は行なわずに潜像状態で計測を行なっても良い。フォーカスカーブを得るための方法は、任意の方法で良い。
また、露光システムの全体構成は、図1に示した構成に限られるものではない。
例えば、別のコンピュータをイントラネットに接続して処理を分散して行なうようなシステムであっても良いし、他の通信ネットワークを介して構築されるようなシステムや、あるいはまた、いわゆるサーバークライアント型のシステムとして構築されるようなシステムであっても良い。露光システムの各装置における計算、制御のための演算等の処理の分担の形態、換言すれば分散処理システムとしての機能の分散形態、あるいはネットワークシステムとしてのこれら各装置の接続形態は、任意の形態としてよい。
また、本発明は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置に限らず、ステップ・アンド・リピート方式、又はプロキシミティ方式の露光装置(X線露光装置等)を始めとする各種方式の露光装置にも全く同様に適用が可能である。
また、露光装置で用いる露光用照明光(エネルギビーム)は紫外光に限られるものではなく、X線(EUV光を含む)、電子線やイオンビーム等の荷電粒子線等でも良い。また、DNAチップ、マスク又はレチクル等の製造用に用いられる露光装置でも良い。
図1は、本発明の一実施形態の露光装置の全体構成を示す図である。 図2は、図1に示した露光装置の空間像計測器及びアライメント系の構成を示す図である。 図3は、図2に示した空間像計測器のスリット板、そのスリット板上に形成されたパターン空間像、及びその光電変換信号を示す図である。 図4は、本実施形態に係るベストフォーカス位置検出方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 図5は、図4に示したベストフォーカス位置検出方法を説明するための第1の例の第1の図である。 図6は、図4に示したベストフォーカス位置検出方法を説明するための第1の例の第2の図である。 図7は、図4に示したベストフォーカス位置検出方法を説明するための第2の例の第1の図である。 図8は、図4に示したベストフォーカス位置検出方法を説明するための第2の例の第2の図である。 図9は、図4に示したベストフォーカス位置検出方法を説明するための第3の例を示す図である。 図10は、図4に示したベストフォーカス位置検出方法を説明するための第4の例の第1の図である。 図11は、図4に示したベストフォーカス位置検出方法を説明するための第4の例の第2の図である。 図12は、図4に示したベストフォーカス位置検出方法を説明するための第5の例の第1の図である。 図13は、図4に示したベストフォーカス位置検出方法を説明するための第5の例の第2の図である。 図14は、図4に示したベストフォーカス位置検出方法を説明するための第5の例の第3の図である。 図15は、図4に示したベストフォーカス位置検出方法を説明するための第6の例の第1の図である。 図16は、図4に示したベストフォーカス位置検出方法を説明するための第6の例の第2の図である。 図17は、図4に示したベストフォーカス位置検出方法を説明するための第6の例の第3の図である。 図18は、本発明に係るデバイスの製造方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100…露光システム
10…照明系
13,31…レーザ干渉計
15,27…移動鏡
16…ステージベース
20…主制御装置
22…スリット
25…ウエハホルダ
24…光腺さ
42…信号処理化色
59…空間像計測器
60…多点焦点位置検出系
90…スリット板
IL…照明光
AX…光軸
PL…投影光学系
ALG…アライメント系
IA,IAR…照明領域
R…レチクル
W…ウエハ
RST…レチクルステージ
WST…ウエハステージ

Claims (17)

  1. 投影光学系のベストフォーカス位置を検出する方法であって、
    照明光により所定のパターンを照明し、該パターンの像を前記投影光学系を介して像面近傍に形成する工程と、
    前記投影光学系の像面側で、前記投影光学系の光軸方向の複数の位置毎に、前記所定パターン像を計測して計測データを得る工程と、
    前記複数の位置毎に計測された計測データの中から、第1計測データが計測された位置を基準として、所定の範囲内にある位置で計測された第1の複数の計測データを選択する工程と、
    前記第1の複数の計測データを用いて得られた近似関数に基づいて、前記光学系のベストフォーカス位置を算出する工程とを有することを特徴とするベストフォーカス位置検出方法。
  2. 前記選択する工程は、前記複数の位置毎に計測された計測データを用いて近似関数を求める工程と、前記近似関数に基づいて、前記第1計測データが計測された位置を基準の位置として選択する工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載のベストフォーカス位置検出方法。
  3. 前記第1計測データが得られた位置は、前記複数の位置毎に計測された計測データを用いて得られた近似関数のピーク位置近傍にあり、
    前記所定の範囲は、前記ピーク位置からのフォーカス方向の正方向又は負方向に関して設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のベストフォーカス位置検出方法。
  4. 前記第1計測データが得られた位置は、前記複数の位置毎に計測された計測データを用いて得られた近似関数のピーク位置近傍にあり、
    前記所定の範囲は、前記ピーク位置近傍に前記所定の範囲を中心として、フォーカス方向の正負両方向に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のベストフォーカス位置検出方法。
  5. 前記所定の範囲は、前記近似関数に関して、前記近似関数のピーク位置近傍に対する前記フォーカス方向の正負両方向に現れる所定の特徴点の間に設定されることを特徴とする請求項4に記載のベストフォーカス位置検出方法。
  6. 前記ベストフォーカス位置を算出する工程は、
    前記第1の複数の計測データの中から、第2計測データが計測された位置を基準として、前記所定の範囲内の中に、特定範囲を設定する工程と、
    前記特定範囲内にある位置で計測された第2の複数の計測データを選択する工程とを含み、
    前記第2の複数の計測データを用いて得られた近似関数に基づいて、前記ベストフォーカス位置を検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のベストフォーカス位置検出方法。
  7. 前記所定の特徴点は、前記近似関数のピーク位置近傍に対して、符号が反転する極値点、又は、前記近似関数における変曲点であることを特徴とする請求項5に記載のベストフォーカス位置検出方法。
  8. 投影光学系のベストフォーカス位置を検出する装置であって、
    照明光により照明される所定のパターンが形成されたパターン形成部材と、
    前記投影光学系の像面側で、前記投影光学系の光軸方向の複数の位置毎に、前記所定パターン像を計測する計測処理装置と、
    前記計測処理装置の計測結果として、前記複数の位置毎に計測された計測データの中から、第1計測データが計測された位置を基準として、所定の範囲内にある位置で計測された第1の複数の計測データを選択し、前記第1の複数の計測データを用いて得られた近似関数に基づいて、前記光学系のベストフォーカス位置を算出する算出装置とを有することを特徴とするベストフォーカス位置検出装置。
  9. 前記算出装置は、前記複数の位置毎に計測された計測データを用いて近似関数を求めるとともに、当該求められた前記近似関数に基づいて、前記第1計測データが計測された位置を基準の位置として選択することを特徴とする請求項8に記載のベストフォーカス位置検出装置。
  10. 前記第1計測データが得られた位置は、前記複数の位置毎に計測された計測データを用いて得られた近似関数のピーク位置近傍にあり、
    前記算出装置は、前記ピーク位置からのフォーカス方向の正方向又は負方向に関して、前記所定の範囲を設定することを特徴とする請求項8又は9に記載のベストフォーカス位置検出装置。
  11. 前記第1計測データが得られた位置は、前記複数の位置毎に計測された計測データを用いて得られた近似関数のピーク位置近傍にあり、
    前記算出装置は、前記ピーク位置近傍を前記所定の範囲を中心として、フォーカス方向の正負両方向に、前記所定の範囲を設定することを特徴とする請求項8又は9に記載のベストフォーカス位置検出装置。
  12. 前記所定の範囲は、前記近似関数に関して、前記近似関数のピーク位置近傍に対する前記フォーカス方向の正負両方向に現れる所定の特徴点の間に設定されることを特徴とする請求項11に記載のベストフォーカス位置検出装置。
  13. 前記算出装置は、前記第1の複数の計測データの中から、第2計測データが計測された位置を基準として、前記所定の範囲内の中に、特定範囲を設定するとともに、当該特定範囲内にある位置で計測された第2の複数の計測データを選択し、前記第2の複数の計測データを用いて得られた近似関数に基づいて、前記ベストフォーカス位置を算出することを特徴とする請求項8〜12のいずれか一項に記載のベストフォーカス位置検出装置。
  14. 前記所定の特徴点は、前記近似関数のピーク位置近傍に対して、符号が反転する極値点又は、前記近似関数における変曲点であることを特徴とする請求項13に記載のベストフォーカス位置検出装置。
  15. パターンが形成されたマスクを照明し、前記パターンの像を投影光学系を介して基板に転写する露光方法であって、
    請求項1〜のいずれか一項に記載のベストフォーカス位置検出方法により、前記投影光学系のベストフォーカス位置を検出し、
    検出された前記ベストフォーカス位置に基づいて、前記パターンの像と前記基板との相対的な位置関係を調整し、
    前記パターンの像を前記基板に転写することを特徴とする露光方法。
  16. パターンが形成されたマスクを照明し、前記パターンの像を投影光学系を介して基板に転写する露光装置であって、
    請求項9から14のいずれか一項に記載のベストフォーカス位置検出装置を具備することを特徴とする露光装置。
  17. リソグラフィ工程を含むデバイス製造方法であって、
    前記リソグラフィ工程は、請求項15に記載の露光方法を用いて行なうことを特徴とするデバイス製造方法。
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