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JP2006103050A - 印刷機のインキ供給量調整方法および装置 - Google Patents

印刷機のインキ供給量調整方法および装置 Download PDF

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JP2006103050A JP2004290337A JP2004290337A JP2006103050A JP 2006103050 A JP2006103050 A JP 2006103050A JP 2004290337 A JP2004290337 A JP 2004290337A JP 2004290337 A JP2004290337 A JP 2004290337A JP 2006103050 A JP2006103050 A JP 2006103050A
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Abstract

【課題】インキ供給量の調整を短時間で完了する。損紙の発生を少なくする。
【解決手段】インキ供給量の調整後、印刷物の濃度値を測定する毎に、測定した印刷物の濃度値とその時の印刷物の今回測定時にあるべき濃度値とに基づいてインキ供給量の修正値を求め、この求めた修正値に基づいてインキ供給量を再調整する。測定した印刷物の濃度値とその時の印刷物の今回測定時にあるべき残りの濃度変化量とに基づいてインキ供給量の修正値を求め、この求めた修正値に基づいてインキ供給量を再調整するようにしてもよい。
【選択図】 図1

Description

この発明は、印刷物の濃度値に基づいて刷版へのインキ供給量を調整する印刷機のインキ供給量調整方法および装置に関するものである。
図23に輪転印刷機における各色の印刷ユニット内のインキ装置(インカー)の要部を示す。同図において、1はインキツボ、2はインキツボ1に蓄えられたインキ、3はインキツボローラ、4(4−1〜4−n)はインキツボローラ3の軸方向に複数並設して設けられたインキキー、5はインキ移しローラ、6はインキローラ群、7は版胴8に装着された刷版であり、刷版7には絵柄が焼き付けられている。
このインキ装置では、インキキー4−1〜4−nとインキツボローラ3との間よりインキツボ1内のインキ2をインキツボローラ3に供給し、このインキツボローラ3に供給されたインキをインキ移しローラ5の呼び出し動作によりインキローラ群6を介して刷版7へ供給する。この刷版7に供給されたインキが図示されていないゴム胴を介して印刷用紙に印刷される。
図24にこの印刷機によって印刷された印刷物を示す。印刷物9には、絵柄領域9−1を除く余白部に、帯状のカラーバー9−2が印刷される。カラーバー9−2は、一般の4色刷りの場合、墨(スミ)、シアン(アイ)、マゼンタ(アカ)、イエロー(キ)の濃度測定用のパッチ(網点面積率100%のベタパッチ)9a1,9a2,9a3,9a4を含む領域S1〜Snから構成される。領域S1〜Snは、印刷機における各色の印刷ユニットにおけるインキキー4−1〜4−nのキーゾーンに対応している。
〔色合わせ〕
各色の印刷ユニットに対しては基準の濃度値が予め設定されている。すなわち、スミ,アイ,アカ,キの各色に対して基準の濃度値が予め設定されており、印刷物9の印刷に際しては、各色の濃度値をこの基準濃度値に一致させるような色合わせ作業が行われる。この色合わせ作業は、印刷物9に印刷されたカラーバー9−2における各色の濃度測定用のパッチ9a(9a1,9a2,9a3,9a4)の濃度に基づき、本刷り開始前(印刷準備段階)や本刷り中にインキ供給量調整装置によって行われる。
例えば、印刷物9における領域S1を代表して説明すると、本刷り開始前や本刷り中に抜き取った印刷物9の各色の濃度測定用のパッチ9aの濃度値を測定し、この測定した各色の濃度値と予め設定されている各色の基準濃度値との濃度差を求め、この求めた各色の濃度差より各色の印刷ユニットにおけるインキキー4−1の開き量の修正量(領域S1へのインキ供給量の修正量)を求め、この求めた修正量をフィードバック量として各色の印刷ユニットにおけるインキキー4−1の開き量を調整する。
同様にして、領域S2〜Snについても、各色の印刷ユニットにおけるインキキー4−2〜4−nの開き量の修正量(領域S2〜Snへのインキ供給量の修正量)を求め、この求めた修正量をフィードバック量として各色の印刷ユニットにおけるインキキー4−2〜4−nの開き量を調整する(特許文献1参照)。
特開2003−118077号公報
上述した従来のインキ供給量調整方法では、インカー内のインキ搬送経路(インキツボローラからゴム胴までの搬送経路)が長いため、印刷物へのインキ供給量を調整する場合、インキ供給量の調整結果が実際の印刷物に反映され、印刷物に供給されるインキが安定するまでに、インキ供給量が調整されてから150〜250枚の印刷物の印刷を必要とする。
このため、従来は、インキ供給量の調整後、150〜250枚の印刷物の印刷を行った後、印刷された印刷物を検査し、インキ供給量の調整を必要とする場合には、インキ供給量を再調整して、再び150〜250枚の印刷物の印刷を行うという作業を、正常な印刷物が得られるまで何度も繰り返しており、インキ供給量の調整が完了するまでに多くの時間がかかると共に、大量の損紙が発生するという問題が生じていた。
また、インキ供給量の調整後、供給されるインキ供給量が安定する前に印刷された印刷物を検査し、再度インキ供給量の調整を行うと、適正な調整を行うことが難しく、供給されるインキ供給量が安定した時の印刷物の濃度が濃くなりすぎたり、薄くなりすぎたりして、ハンチング現象が発生し、余計に時間がかかると共に、より多くの損紙が発生してしまう場合が多々あるという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、インキ供給量の調整を短時間で完了し、損紙の発生を少なくすることができる印刷機のインキ供給量調整方法および装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、印刷物の濃度値を測定し、この測定した濃度値と予め設定されている基準濃度値との濃度差を求め、この求めた濃度差に基づいて刷版へのインキ供給量を調整する印刷機のインキ供給量調整方法において、印刷物の印刷枚数をカウントする工程と、刷版へのインキ供給量調整後の所望の時点で印刷物の濃度値を測定する工程と、所望の時点で測定された印刷物の濃度値とその時の印刷枚数のカウント値とに基づいて刷版へのインキ供給量の修正値を求め、この求めた修正値に基づいて刷版へのインキ供給量を再調整する工程とを設けたものである。なお、本発明は、この方法を適用した装置として構成することもできる。
この発明によれば、インキ供給量の調整後、供給されるインキ供給量が安定する前に印刷物の濃度値を測定すると、この測定した印刷物の濃度値とその時の印刷枚数のカウント値とに基づいてインキ供給量の修正値が求められ、この修正値に基づいてインキ供給量が再調整される。
例えば、今、印刷物の濃度値を測定し(1回目の測定)、この測定した濃度値と予め設定されている基準濃度値との濃度差を求め、この求めた濃度差に基づいてインキ供給量を調整したとする(1回目の調整)。この1回目のインキ供給量の調整後、供給されるインキ供給量が安定する前に印刷物の濃度値を測定すると(2回目の測定)、この測定した印刷物の濃度値とその時の印刷枚数のカウント値(前回インキ供給量を調整してから今回印刷物の濃度値を測定するまでの印刷枚数)とに基づいてインキ供給量の修正値が求められ、この修正値に基づいてインキ供給量が再調整される(2回目の調整)。
同様にして、2回目のインキ供給量の調整後、供給されるインキ供給量が安定する前に印刷物の濃度値を測定すると(3回目の測定)、この測定した印刷物の濃度値とその時の印刷枚数のカウント値(前回インキ供給量を調整してから今回印刷物の濃度値を測定するまでの印刷枚数)とに基づいてインキ供給量の修正値が求められ、この修正値に基づいてインキ供給量が再調整される(3回目の調整)。
このようにして、本発明では、インキ供給量の調整後、印刷物の濃度値を測定する毎に、測定した印刷物の濃度値とその時の印刷枚数のカウント値とに基づいてインキ供給量の修正値が求められ、この修正値に基づいてインキ供給量が再調整される。
本発明では、インキ供給量を再調整する場合、今回測定された印刷物の濃度値とその時の印刷枚数のカウント値とに基づいてインキ供給量の修正値を求めるが、その一例として、印刷枚数のカウント値に基づいて印刷物の今回測定時にあるべき濃度値を推定し、この推定した印刷物の今回測定時にあるべき濃度値と今回測定された印刷物の濃度値とに基づいてインキ供給量の修正値を求める手法が考えられる。なお、この手法において、推定される印刷物の今回測定時にあるべき濃度値をynとすると、この濃度値ynは下記(1)式で表すことができる。
Figure 2006103050
但し、(1)式において、xは印刷枚数、yは濃度値を表し、ytは目標とする濃度値、nは今回の測定回数値、kは1≦k≦nでxnm<(xk+xs)を満足する最小の測定回数値、xnmは今回測定時の印刷枚数、xsはインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数、yimはi回目に濃度値を測定した時の濃度値、αはインキキー開量に対する濃度値の変化量係数、Kiはi回目のインキキー開量の修正値、f(x)は印刷枚数に関する濃度値の変化関数(0〜1)、xiはi回目にインキキー開量の調整をした時の印刷枚数、yiは(i−1)回目にインキキー開量を調整した時の推定されるi回目の濃度測定時にあるべき濃度値を示す。
本発明では、インキ供給量を再調整する場合、今回測定された印刷物の濃度値とその時の印刷枚数のカウント値とに基づいてインキ供給量の修正値を求めるが、その一例として、印刷枚数のカウント値に基づいて印刷物の今回測定時にあるべき残りの濃度変化量を推定し、この推定した印刷物の今回測定時にあるべき残りの濃度変化量と今回測定された印刷物の濃度値とに基づいてインキ供給量の修正値を求める手法が考えられる。なお、この手法において、推定される印刷物の今回測定時にあるべき残りの濃度変化量をyn’とすると、この濃度変化量yn’は下記(2)式で表すことができる。
Figure 2006103050
但し、(2)式において、xは印刷枚数、yは濃度値を表し、nは今回の測定回数値、kは1≦k≦nでxnm<(xk+xs)を満足する最小の測定回数値、xnmは今回測定時の印刷枚数、xsはインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数、yimはi回目に濃度値を測定した時の濃度値、αはインキキー開量に対する濃度値の変化量係数、Kiはi回目のインキキー開量の修正値、f(x)は印刷枚数に関する濃度値の変化関数(0〜1)、xiはi回目にインキキー開量の調整をした時の印刷枚数、yiは(i−1)回目にインキキー開量を調整した時の推定されるi回目の濃度測定時にあるべき濃度値を示す。
本発明によれば、インキ供給量の調整後、印刷物の濃度値を測定する毎に、測定した印刷物の濃度値とその時の印刷枚数のカウント値とに基づいてインキ供給量の修正値が求められ、この修正値に基づいてインキ供給量が再調整されるものとなり、今回測定時にあるべき濃度値や今回測定時にあるべき残りの濃度変化量などを考慮した適正なインキ供給量の再調整を行うようにして、インキ供給量の調整を短時間で完了し、損紙の発生を少なくすることができるようになる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔原理〕
〔印刷枚数−インキ濃度特性曲線〕
図1(a)にインキキー開量の変化量K(%)に対する印刷枚数とインキ濃度の特性曲線(印刷枚数−インキ濃度特性曲線)を例示する。図1(a)において、横軸は印刷枚数x、縦軸は濃度値yを表し、x1はインキキー開量をK%変化させる直前の印刷枚数、y1は印刷枚数x1におけるインキ濃度であり、印刷枚数x1の時点において濃度値はy1で安定しているものとする。xeはインキキー開量をK%変化させたことによって最終的な濃度値に達したときの印刷枚数、yeはインキキー開量をK%変化させたことによる最終的な濃度値である。
図1(a)において、インキキー開量に対する濃度値の変化量係数をα、xsをインキ濃度が安定するまでに必要とする印刷枚数(xs=xe−x1)とすると、インキキーをK(%)変化されてからの印刷枚数xと濃度値yとの関係は、すなわち図1(a)に示した印刷枚数−インキ濃度特性曲線は、y=y1+α・K・f(x−x1)で表すことができる。但し、y=f(x)の範囲は0から1で正規化され、最終的なインキ濃度の変化量はα・Kとする。この関数f(x)及びαは実験データにより算出することができるが、印刷機の機種、つまり、インキ装置の構成によってその値が変動する。
〔印刷枚数−インキ濃度特性曲線を利用したインキ供給量の調整〕
図1(b)は本発明に係る印刷機のインキ供給量調整方法の1手法を説明する図である。同図において、横軸は印刷枚数x、縦軸は濃度値yを表し、ytは目標とする濃度値(基準濃度値)を示す。この例では、印刷枚数x1mの時点t0で印刷物の濃度値がy1mで安定しているものとする。すなわち、現在、印刷物の印刷が行われており、x1m枚印刷した時点t0で、印刷物の濃度値がy1mで安定しているものとする。
〔測定&調整:1回目〕
今、時点t0において、印刷物の濃度値を基準濃度値yt(=y1)に一致させる色合わせ作業を開始するものとする。この場合、x1m枚目の印刷物を抜き取り、この印刷物の濃度値y1mを測定する(1回目の測定)。
そして、下記(3)式より、K1=(yt−y1m)/αとしてインキキー開量の修正値K1を求め、この修正値K1に基づいてインキキーの開き量を調整する(1回目の調整)。
yt=y1m+α・K1 ・・・・(3)
なお、(3)式において、αはインキキー開量に対する濃度値の変化量係数であり、インキキーに対して予め定められる係数である。
ここで、時点t0を印刷物の濃度値の測定時(1回目測定時)とし、時点t1をインキキーの開き量の修正完了時(1回目修正完了時)とし、1回目修正完了時の印刷物の印刷枚数をx1とすると、x1以降の印刷枚数と濃度値との関係は、すなわちx1以降の印刷物の濃度値の推定式は、下記(4)式で表される。
y=y1m+α・K1・f(x−x1) ・・・・(4)
〔測定&調整:2回目〕
次に、印刷枚数がx1+xs(xs:インキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数)に達するよりも前のt2時点において、すなわちインキ供給量が安定する前のt2時点において、x2m枚目の印刷物を抜き取り(x2m<(x1+xs))、この印刷物の濃度値y2mを測定する(2回目の測定)。
そして、下記(5)式より、K2=(y2−y2m)/αとしてインキキー開量の修正値K2を求め、この修正値K2に基づいてインキキーの開き量を再調整する(2回目の調整)。
y2=y2m+α・K2 ・・・・(5)
なお、(5)式において、y2は今回測定時(2回目測定時)にあるべき印刷物の濃度値であり、上記(4)式より、y2=y1m+α・K1・f(x2m−x1)として推定される。
ここで、時点t2を印刷物の濃度値の測定時(2回目測定時)とし、時点t3をインキキーの開き量の修正完了時(2回目修正完了時)とし、2回目修正完了時の印刷物の印刷枚数をx2とすると、x2以降の印刷枚数と濃度値との関係は、すなわちx2以降の印刷物の濃度値の推定式は、下記(6)式で表される。
y=yt+〔y1m+α・K1・f(x−x1)−y1〕+〔y2m+α・K2・f(x−x2)−y2〕 ・・・・(6)
上記(6)式は、印刷枚数(x2+xs)において目標とする濃度値ytに到達する式であり、下記(7)式より導出されたものである。
y=yt−〔(1回目の修正に対する残りの濃度変化量)+(2回目の修正に対する残りの濃度変化量)〕 ・・・・(7)
(7)式において、1回目の修正に対する残りの濃度変化量は、y1−(y1m+α・K1・f(x−x1))と表され、2回目の修正に対する残りの濃度変化量は、y2−(y2m+α・K2・f(x−x2))と表される。従って、(7)式は、
y=yt−〔{y1−(y1m+α・K1・f(x−x1)}+{y2−(y2m+α・K2・f(x−x2))}) ・・・・(8)
と表され、この式を展開することによって上記(6)式が得られる。
〔測定&調整:3回目〕
次に、印刷枚数がx2+xsに達するよりも前のt4時点において、x3m枚目の印刷物を抜き取り(x3m<(x2+xs))、この印刷物の濃度値y3mを測定する(3回目の測定)。
そして、下記(9)式より、K3=(y3−y3m)/αとしてインキキー開量の修正値K3を求め、この修正値K3に基づいてインキキーの開き量を再調整する(3回目の調整)。
y3=y3m+α・K3 ・・・・(9)
なお、(9)式において、y3は今回測定時(3回目測定時)にあるべき印刷物の濃度値であり、上記(6)式より、y3=yt+〔y1m+α・K1・f(x3m−x1)−y1〕+〔y2m+α・K2・f(x3m−x2)−y2〕として推定される。
ここで、時点t4を印刷物の濃度値の測定時(3回目測定時)とし、時点t5をインキキーの開き量の修正完了時(3回目修正完了時)とし、3回目修正完了時の印刷物の印刷枚数をx3とすると、x3以降の印刷枚数と濃度値との関係は、すなわちx3以降の印刷物の濃度値の推定式は、下記(10)式で表される。
y=yt+〔y1m+α・K1・f(x−x1)−y1〕+〔y2m+α・K2・f(x−x2)−y2〕+〔y3m+α・K3・f(x−x3)−y3〕 ・・・・(10)
〔測定&調整:4回目〕
次に、印刷枚数がx3+xsに達するよりも前のt6時点において、x4m枚目の印刷物を抜き取り(x4m<(x3+xs))、この印刷物の濃度値y4mを測定する(4回目の測定)。
そして、下記(11)式より、K4=(y4−y4m)/αとしてインキキー開量の修正値K4を求め、この修正値K4に基づいてインキキーの開き量を再調整する(4回目の調整)。
y4=y4m+α・K4 ・・・・(11)
なお、(11)式において、y4は今回測定時(4回目測定時)にあるべき印刷物の濃度値であり、上記(10)式より、y4=yt+〔y1m+α・K1・f(x3m−x1)−y1〕+〔y2m+α・K2・f(x3m−x2)−y2〕+〔y3m+α・K3・f(x−x3)−y3〕として推定される。但し、図1(b)の例では、今回測定時の印刷枚数x4mがx4m>(x1+xs)であり、1回目の修正に対する今回測定時の残りの濃度変化量が零であるので、〔y1m+α・K1・f(x3m−x1)−y1〕の項は除外する。
以下同様にして、印刷物の濃度値を測定する毎に、測定された印刷物の濃度値と,そのときの印刷枚数(前回インキ供給量を調整してから今回印刷物の濃度値を測定するまでの印刷枚数)に基づいて推定される印刷物の今回測定時にあるべき濃度値とに基づいてインキキー開量の修正値を求め、この求めた修正値に基づいてインキキーの開き量を調整して行く。これにより、印刷物の濃度値を測定する毎に、今回測定時にあるべき濃度値を考慮した適正なインキ供給量の再調整が行われるものとなり、インキ供給量の調整が短時間で完了し、損紙の発生が少なくなる。
この手法において、今回測定時にあるべき濃度値をynとすると、この濃度値ynは下記(12)式で表される。
Figure 2006103050
但し、(12)式において、ytは目標とする濃度値、nは今回の測定回数値、kは1≦k≦nでxnm<(xk+xs)を満足する最小の測定回数値、xnmは今回測定時の印刷枚数、xsはインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数、yimはi回目に濃度値を測定した時の濃度値、αはインキキー開量に対する濃度値の変化量係数、Kiはi回目のインキキー開量の修正値、f(x)は印刷枚数に関する濃度値の変化関数(0〜1)、xiはi回目にインキキー開量の調整をした時の印刷枚数、yiは(i−1)回目にインキキー開量を調整した時の推定されるi回目の濃度測定時にあるべき濃度値を示す。
なお、上述した手法では、印刷物の今回測定時にあるべき濃度値を推定し、この推定した印刷物の今回測定時にあるべき濃度値と今回測定された印刷物の濃度値とに基づいてインキキー開量の修正値を求めるようにしたが、印刷物の今回測定時にあるべき残りの濃度変化量を推定し、この推定した印刷物の今回測定時にあるべき残りの濃度変化量と今回測定された印刷物の濃度値に基づいてインキキー開量の修正値を求めるようにしてもよい。この場合、推定される今回測定時にあるべき残りの濃度変化量をyn’とすると、この濃度変化量yn’は下記(13)式で表すことができる。
Figure 2006103050
但し、(13)式において、nは今回の測定回数値、kは1≦k≦nでxnm<(xk+xs)を満足する最小の測定回数値、xnmは今回測定時の印刷枚数、xsはインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数、yimはi回目に濃度値を測定した時の濃度値、αはインキキー開量に対する濃度値の変化量係数、Kiはi回目のインキキー開量の修正値、f(x)は印刷枚数に関する濃度値の変化関数(0〜1)、xiはi回目にインキキー開量の調整をした時の印刷枚数、yiは(i−1)回目にインキキー開量を調整した時の推定されるi回目の濃度測定時にあるべき濃度値を示す。
〔実施の形態1:今回測定時にあるべき濃度値に基づく例(方式1)〕
図2はこの発明の一実施の形態を示す濃度測定及びインキ供給量調整装置(以下、単にインキ供給量調整装置と呼ぶ)のブロック図である。このインキ供給量調整装置10は、CPU10A、RAM10B、ROM10C、入力装置10D、表示器10E、出力装置10F、入出力インターフェイス(I/O,I/F)10G〜10K、測色計10L、測色計移動用モータ10M、ロータリーエンコーダ10N、モータドライバ10P、カウンタ10Q、A/D変換器10R、D/A変換器10S、測色計原点位置検出器10TおよびメモリM1〜M22を備えている。
CPU10Aは、インターフェイス10G〜10Kを介して与えられる各種入力情報を得て、RAM10BやメモリM1〜M22にアクセスしながら、ROM10Cに格納されたプログラムに従って動作する。入力装置10Dには、測定スタートスイッチSW1や制御終了スイッチSW2などが設けられている。ロータリーエンコーダ10Nは、測色計移動用モータ10Mの所定回転数(角度)毎に回転パルスを発生してカウンタ10Qに出力する。
なお、図2において、11(11−1〜11−n)は、図23に示した各色のインキキー4(4−1〜4−n)に対応して各個に設けられたインキキー制御装置である。これらインキキー制御装置11−1〜11−nによって、インキキー4−1〜4−nのインキツボローラ3に対する開き量が各個に調整される。インキキー制御装置11は、図3に示すように、インキキー駆動用モータドライバ11Aと、インキキー駆動用モータ11Bと、ロータリーエンコーダ11Cと、カウンタ11Dと、CPU11Eと、ROM11Fと、RAM11Gと、メモリ11H〜11Kと、インターフェース(I/O,I/F)11L,11Mとを備えており、インターフェイス11Lを介してインキ供給量調整装置10と接続されている。ロータリーエンコーダ11Cは、インキキー駆動用モータ11Bの所定回転数(角度)毎に回転パルスを発生してカウンタ11Dに出力する。
また、図2において、12は印刷機制御装置である。印刷機制御装置12は、図4に示すように、印刷機の1回転毎にパルス信号を生成する印刷機1回転検出器12Aと、印刷機1回転検出器12Aからのパルス信号を受けて印刷物の印刷枚数をカウントする印刷枚数カウンタ12Bと、フリップフロップ12Cと、CPU12Dと、ROM12Eと、RAM12Fと、印刷枚数カウンタ12Bのカウント値を記憶するメモリ12Gと、インターフェース(I/O,I/F)12H,12Iとを備えており、インターフェイス12Hを介してインキ供給量調整装置10と接続されている。フリップフロップ12Cは、CPU12Dからの指令を受けて、印刷枚数カウンタ12Bに印刷開始(カウント開始)および印刷停止(カウント終了)のタイミングを知らせる。
図2において、メモリM1には、過去の修正完了時の印刷枚数が記憶される。メモリM2には、過去の修正時の各インキキーの開き量の修正量が記憶される。メモリM3には、過去の修正時の各色の各パッチの測定濃度値が記憶される。メモリM4には、過去の修正時の各色の各パッチの修正目標濃度値が記憶される。メモリM5には、過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値が記憶される。
メモリM6には、カラーバーの各色の基準濃度値が記憶される。メモリM7には、カラーバーの各色の許容濃度差が記憶される。メモリM8には、測色計によって測定すべきカラーバーの各色の各パッチの位置が記憶される。メモリM9には、今回測定時の印刷枚数が記憶される。メモリM10には、測色計の現在位置測定用のカウンタの値が記憶される。メモリM11には、測色計の現在位置が記憶される。
メモリM12には、カラーバーの各色の各パッチの色データが記憶される。メモリM13には、各色の各パッチの今回測定時の濃度値が記憶される。メモリM14には、過去の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数が記憶される。メモリM15には、修正後、印刷濃度が安定するまでの印刷枚数(インキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数)が記憶される。メモリM16には、各色の印刷枚数−インキ濃度特性曲線が記憶される。
メモリM17には、過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量が記憶される。メモリM18には、今回測定時にあるべき各色の各パッチの濃度値が記憶される。メモリM19には、各色の各パッチの修正すべき濃度差が記憶される。メモリM20には、各色の各パッチの修正すべき濃度差の絶対値が記憶される。メモリM21には、各色の各パッチの濃度差−インキキー開き量の修正量変換テーブルが記憶される。メモリM22には、各インキキーの開き量の修正量が記憶される。
測色計10Lは、図5に示すように、支柱13−1,13−2間に設けられたボールネジ(送りねじ)13−3に取り付けられている。ボールネジ13−3は測色計移動用モータ10Mによって正/逆回転する。このボールネジ13−3の正/逆回転により、ボールネジ13−3に案内されながら、測色計10Lが支柱13−1,13−2間を移動する。測色計10Lのヘッド部10L1 は測定台13−4の測定対象が置かれる面13−4aに向けられている。
〔色合わせ〕
現在、印刷物の印刷が行われており、印刷物の各色の濃度値が安定しているものとする。この濃度値が安定している状態から、印刷物の各色の濃度値を基準濃度値に一致させるべく、色合わせ作業を開始するものとする。なお、この色合わせ作業中、印刷物の印刷は中断することなく、続けられるものとする。
この色合わせ作業に先立って、インキ供給量調整装置10のCPU10Aは、メモリM1,M2,M3,M4を初期化し(図6に示すステップ101,102,103,104)、オペレータより入力されるカラーバーの各色の基準濃度値および許容濃度差をメモリM6およびM7に格納する(ステップ105)。また、オペレータより入力されるカラーバーの各色の各パッチの位置を取り込み(ステップ106)、この各色の各パッチの位置に基づき、測色計によって測定すべきカラーバーの各色の各パッチの位置(測定位置)を演算し、演算した測定位置をメモりM8に格納する(ステップ107)。
〔測定&調整:1回目〕
オペレータは、入力装置10Dの測定スタートスイッチSW1をオンとし、色合わせ作業を開始する。CPU10Aは、この測定スタートスイッチSW1のオンを確認し(ステップ109のYES)、メモリM5の記憶内容を「0」としたうえ(ステップ110)、印刷機制御装置12(図4)に印刷枚数の送信指令を送る(図7に示すステップ111)。
図13に印刷機制御装置12のCPU12Dが行う処理フローを示す。印刷機制御装置12のCPU12Dは、印刷開始が指示されると(ステップ204のYES)、フリップフロップ12Cにセット信号を送り(ステップ205)、印刷枚数カウンタ12Bにおけるカウント動作を開始させる。印刷停止が指示されると(ステップ206のYES)、フリップフロップ12Cにリセット信号を送り(ステップ207)、印刷枚数カウンタ12Bにおけるカウント動作を停止させる。インキ供給量調整装置10より印刷枚数の送信指令が送られてくると(ステップ201のYES)、その時の印刷枚数カウンタ12Bのカウント値を読み取り(ステップ202)、この読み取った印刷枚数カウンタ12Bのカウント値、すなわち現在の印刷物の印刷枚数をインキ供給量調整装置10へ送信する(ステップ203)。
インキ供給量調整装置10のCPU10Aは、印刷機制御装置12からの印刷物の印刷枚数を受信し(ステップ112のYES)、この受信した印刷枚数を今回測定時(1回目)の印刷枚数x1mとしてメモリM9に格納する(ステップ113)。
一方、オペレータは、印刷機によって印刷されたx1m枚目の印刷物を測定対象とし、測定台13−4(図5)にセットする。このセット状態において、印刷物9に印刷されたカラーバー9−2は、測色計10Lのヘッド部10L1 の下面に位置する。
このx1m枚目の印刷物9のセット状態において、CPU10Aは、モータドライバ10Pに正転指令を送り、測色計移動用モータ10Mを正転させる(ステップ114)。測色計移動用モータ10Mの正転によりボールネジ13−3が正転し、このボールネジ13−3に案内されて測色計10Lが支柱13−1に接する原点位置から支柱13−2方向へ向けて移動する。
CPU10Aは、測色計現在位置測定用カウンタ10Qのカウント値を読み込むと共に、その読み込んだカウント値をメモリM10に格納する(ステップ115)。また、読み込んだ測色計現在位置測定用カウンタ10Qのカウント値より、測色計10Lの現在位置を演算し、メモリM11に格納する(ステップ116)。そして、測色計10LがメモリM8に記憶されている最初の測定位置に達したときに(ステップ117のYES)、その測定位置に位置するパッチ9aの色データを測色計10Lにより採取し、採取した色データをメモリM12に格納する(ステップ118,119)。
以下同様にして、CPU10Aは、メモリM8に記憶されている測定位置に達するごとに、その測定位置に位置するパッチ9aの色データを測色計10Lにより採取し、採取した色データをメモリM12に格納して行く。すなわち、CPU10Aは、測色計10Lを自動走査制御することによって、x1m枚目の印刷物に印刷されたカラーバーの各色の各パッチの色データを次々に採取して行く。
CPU10Aは、x1m枚目の印刷物に印刷されたカラーバーの全てのパッチの色データ採取が完了したか否かを判断し(ステップ120)、採取完了により、測色計移動用モータ10Mの正転を停止させる(ステップ121)。次に、測色計移動用モータ10Mを逆転させ(ステップ122)、測色計10Lを原点位置へ復帰させた後(ステップ123のYES)、測色計移動用モータ10Lの逆転を停止させる(ステップ124)。
そして、メモリM12に格納された各色の各パッチの色データより各色の各パッチの濃度値を算出し、今回測定時(1回目)の濃度値としてメモリM13に格納する(ステップ125)。本実施の形態では、測色計10Lとして分光計を使用しており、濃度計で各色のベタパッチを測定する時に用いるフィルタの各波長の透過率を分光計からの各波長の出力値に掛け、それらを合計することによって各色の濃度値を求めるようにしている。
次に、CPU10Aは、メモリM1より過去の修正完了時の印刷枚数を読み込む(図8に示すステップ126)。この場合、メモリM1は先のステップ101で初期化されており、メモリM1内にデータはない。このため、CPU10Aは、ステップ127のYESに応じて、図11のステップ167へ進み、メモリM6より各色の基準濃度値を読み出す。
そして、メモリM13より各色の各パッチの今回測定時の濃度値を読み出し(ステップ168)、各色の基準濃度値より各色の各パッチの今回測定時の濃度値を減算し、各色の各パッチの修正すべき濃度差を求め、これをメモリM19へ格納する(ステップ169)。また、各色の各パッチの修正すべき濃度差の絶対値を求め、これをメモリM20へ格納する(ステップ170)。
次に、CPU10Aは、メモリM7より各色の許容濃度差を読み出す(ステップ171)。そして、各色の各パッチの修正すべき濃度差の絶対値と各色の許容濃度差とを比較し(ステップ172)、修正すべき濃度差が許容濃度差よりも小さいパッチについては(ステップ172のYES)、メモリM19内の対応する各色の各パッチの修正すべき濃度差を零としたうえ(ステップ173)、ステップ174へ進む。
ステップ174において、CPU10Aは、メモリM21より各色のパッチの濃度差−インキキー開き量の修正量変換テーブルを読み出す。そして、この読み出した各色のパッチの濃度差−インキキー開き量の修正量変換テーブルを用いて、メモリM19に格納されている各色の各パッチの修正すべき濃度差より、対応する各インキキーの開き量の修正量を求め、メモリM22に格納する(ステップ175)。また、この求めた各インキキーの開き量の修正量を、各インキキー制御装置11(図3)に送信する(ステップ176)。
各インキキー制御装置11では、インキ供給量調整装置10からのインキキーの開き量の修正量を受けると(図14に示すステップ301のYES)、この受け取った修正量をメモリ11Kに格納するとともに(ステップ302)、カウンタ11Dのカウント値を読み取り(ステップ303)、この読み取ったカウンタ11Dのカウント値より現在のインキキーの開き量を求める(ステップ304)。そして、インキキーの開き量の修正量および現在のインキキーの開き量より、目標とするインキキーの開き量を求める(ステップ305)。
目標とするインキキーの開き量が現在のインキキーの開き量と同じであれば(ステップ306のYES)、直ちにステップ312へ進み、インキ供給量調整装置10へインキキーの開き量の修正完了信号を出力する。
目標とするインキキーの開き量が現在のインキキーの開き量と同じでない場合には(ステップ306のNO)、目標とするインキキーの開き量と現在のインキキーの開き量とが同じになるまでインキキー駆動用モータ11Bを駆動した後(ステップ307〜311)、インキ供給量調整装置10へインキキーの開き量の修正完了信号を出力する(ステップ312)。
インキ供給量調整装置10のCPU10Aは、全てのインキキー制御装置11からのインキキーの開き量の修正完了信号を受けると(図11に示すステップ177のYES)、印刷機制御装置12に印刷枚数の送信指令を送る(図12に示すステップ178)。この送信指令に応えて、印刷機制御装置12よりその時の印刷物の印刷枚数x1が送信されてくると(ステップ179のYES)、その印刷枚数x1を1回目の修正完了時の印刷枚数としてメモリM1に書き込む(ステップ180)。
また、メモリM22より各インキキーの開き量の修正量を読み出し(ステップ181)、この読み出した各インキキーの開き量の修正量を1回目の修正時のインキキーの開き量の修正量としてメモリM2に書き込む(ステップ182)。また、メモリM13より各色の各パッチの今回測定時の濃度値を読み出し(ステップ183)、この読み出した各色の各パッチの今回測定時の濃度値を1回目の修正時の各色の各パッチの測定濃度値としてメモリM3に書き込む(ステップ184)。
また、メモリM13より各色の各パッチの今回測定時の濃度値を読み出し(ステップ185)、メモリM19より各色の各パッチの修正すべき濃度差を読み出し(ステップ186)、各色の各パッチの今回測定時の濃度値に各色の各パッチの修正すべき濃度差を加算し、今回修正時の各色の各パッチの修正目標濃度値とし(ステップ187)、この今回修正時の各色の各パッチの修正目標濃度値を1回目の修正時の各色の各パッチの修正目標濃度値としてメモリM4に書き込む(ステップ188)。
〔測定&調整:2回目〕
オペレータは、上述した1回目のインキキー開き量の修正後、すなわち1回目のインキ供給量の調整後、暫く経った時点で、測定スタートスイッチSW1を再度オンとする。CPU10Aは、この測定スタートスイッチSW1のオンを確認し(図6:ステップ109のYES)、メモリM5の記憶内容を「0」としたうえ(ステップ110)、印刷機制御装置12に印刷枚数の送信指令を送る(図7:ステップ111)。印刷機制御装置12は、インキ供給量調整装置10からの印刷枚数の送信指令を受けて、その時の印刷物の印刷枚数x2mをインキ供給量調整装置10へ送信する。
CPU10Aは、印刷機制御装置12からの印刷物の印刷枚数x2mを受信し(ステップ112のYES)、この受信した印刷枚数x2mを今回測定時(2回目)の印刷枚数としてメモリM9に格納する(ステップ113)。オペレータは、x2m枚目の印刷物を測定対象とし、測色計10Lに対してセットする。
CPU10Aは、測色計10Lを自動走査制御することによって、x2m枚目の印刷物に印刷されたカラーバーの各色のパッチの色データを採取する(ステップ114〜124)。そして、この採取した各色の各パッチの色データより各色の各パッチの濃度値を算出し、今回測定時(2回目)の濃度値としてメモリM13に格納する(ステップ125)。
次に、CPU10Aは、メモリM1より過去の修正完了時の印刷枚数を読み込む(図8:ステップ126)。この場合、メモリM1には、過去の修正完了時の印刷枚数として1回目の修正完了時の印刷枚数x1が格納されている。このため、CPU10Aは、ステップ127のNOに応じてステップ128へ進み、メモリM9より今回測定時の印刷枚数x2mを読み出す。
そして、メモリM1より1回目の修正完了時の印刷枚数x1を読み出し(ステップ129)、今回測定時の印刷枚数x2mより1回目の修正完了時の印刷枚数x1を減算し、1回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x2m−x1」を求め、メモリM14に格納する(ステップ130)。そして、メモリM15よりインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数xsを読み出し(ステップ131)、1回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x2m−x1」とxsとを比較する(図9:ステップ132)。
ここで、「x2m−x1」がxsよりも小さければ(ステップ132のYES)、すなわち今回測定時の印刷枚数x2mがx1+xsに達していなければ(x2m<(x1+xs))、メモリM2より1回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量を読み出し(ステップ133)、メモリM3より1回目の修正時の各色の各パッチの測定濃度値を読み出し(ステップ134)、メモリM4より1回目の修正時の各色の各パッチの修正目標値を読み出し(ステップ135)、メモリM16より各色の印刷枚数−インキ濃度特性曲線を読み出す(ステップ136)。
そして、各色の印刷枚数−インキ濃度特性曲線を用いて、1回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x2m−x1」、1回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量、1回目の修正時の各色の各パッチの測定濃度値および1回目の修正時の各色の各パッチの修正目標値より、1回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を演算し、メモリM17に格納する(ステップ137)。そして、メモリM5に、ステップ137で求めた1回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を、過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値として書き込む(ステップ138)。
次に、CPU10Aは、メモリM1にx1の他に過去の修正完了時の印刷枚数が格納されていないことを確認し(ステップ144のYES)、図11に示すステップ162へ進み、メモリM6より各色の基準濃度値を読み出す。また、メモリM5より過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値を読み出す(ステップ163)。そして、各色の基準濃度値より過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値を減算し、今回測定時にあるべき各色の各パッチの濃度値を求め、これをメモリM18へ格納する(ステップ164)。
そして、メモリM13より各色の各パッチの今回測定時の濃度値を読み出し(ステップ165)、ステップ164で求めた今回測定時にあるべき各色の各パッチの濃度値より、ステップ165で読み出した各色の各パッチの今回測定時の濃度値を減算し、各色の各パッチの修正すべき濃度差を求め、これをメモリM19に格納する(ステップ166)。
以下、1回目と同様にして、ステップ170〜176を実行し、各インキキーの開き量を修正する。全てのインキキー制御装置11からのインキキーの開き量の修正完了信号を受けると(ステップ177のYES)、CPU10Aは、印刷機制御装置12に印刷枚数の送信指令を送る(図12:ステップ178)。この送信指令に応えて、印刷機制御装置12よりその時の印刷物の印刷枚数x2が送信されてくると(ステップ179のYES)、その印刷枚数x2を2回目の修正完了時の印刷枚数としてメモリM1に書き込む(ステップ180)。
また、メモリM22より各インキキーの開き量の修正量を読み出し(ステップ181)、この読み出した各インキキーの開き量の修正量を2回目の修正時のインキキーの開き量の修正量としてメモリM2に書き込む(ステップ182)。また、メモリM13より各色の各パッチの今回測定時の濃度値を読み出し(ステップ183)、この読み出した各色の各パッチの今回測定時の濃度値を2回目の修正時の各色の各パッチの測定濃度値としてメモリM3に書き込む(ステップ184)。
また、メモリM13より各色の各パッチの今回測定時の濃度値を読み出し(ステップ185)、メモリM19より各色の各パッチの修正すべき濃度差を読み出し(ステップ186)、各色の各パッチの今回測定時の濃度値に各色の各パッチの修正すべき濃度差を加算し、今回修正時の各色の各パッチの修正目標濃度値とし(ステップ187)、この今回修正時の各色の各パッチの修正目標濃度値を2回目の修正時の各色の各パッチの修正目標濃度値としてメモリM4に書き込む(ステップ188)。
〔測定&調整:3回目〕
オペレータは、上述した2回目のインキ供給量の調整後、暫く経った時点で、測定スタートスイッチSW1を再度オンとする。CPU10Aは、この測定スタートスイッチSW1のオンを確認し(図6:ステップ109のYES)、メモリM5の記憶内容を「0」としたうえ(ステップ110)、印刷機制御装置12に印刷枚数の送信指令を送る(図7:ステップ111)。印刷機制御装置12は、インキ供給量調整装置10からの印刷枚数の送信指令を受けて、その時の印刷物の印刷枚数x3mをインキ供給量調整装置10へ送信する。
CPU10Aは、印刷機制御装置12からの印刷物の印刷枚数x3mを受信し(ステップ112のYES)、この受信した印刷枚数x3mを今回測定時(3回目)の印刷枚数としてメモリM9に格納する(ステップ113)。オペレータは、x3m枚目の印刷物を測定対象とし、測色計10Lに対してセットする。
CPU10Aは、測色計10Lを自動走査制御することによって、x3m枚目の印刷物に印刷されたカラーバーの各色のパッチの色データを採取する(ステップ114〜124)。そして、この採取した各色の各パッチの色データより各色の各パッチの濃度値を算出し、今回測定時(3回目)の濃度値としてメモリM13に格納する(ステップ125)。
次に、CPU10Aは、メモリM1より過去の修正完了時の印刷枚数を読み込む(図8:ステップ126)。この場合、メモリM1には、過去の修正完了時の印刷枚数として1回目の修正完了時の印刷枚数x1と2回目の修正完了時の印刷枚数x2が格納されている。このため、CPU10Aは、ステップ127のNOに応じてステップ128へ進み、メモリM9より今回測定時の印刷枚数x3mを読み出す。
そして、メモリM1より1回目の修正完了時の印刷枚数x1を読み出し(ステップ129)、今回測定時の印刷枚数x3mより1回目の修正完了時の印刷枚数x1を減算し、1回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x3m−x1」を求め、メモリM14に格納する(ステップ130)。そして、メモリM15よりインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数xsを読み出し(ステップ131)、1回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x3m−x1」とxsとを比較する(図9:ステップ132)。
ここで、「x3m−x1」がxsよりも小さければ(ステップ132のYES)、メモリM2より1回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量を読み出し(ステップ133)、メモリM3より1回目の修正時の各色の各パッチの測定濃度値を読み出し(ステップ134)、メモリM4より1回目の修正時の各色の各パッチの修正目標値を読み出し(ステップ135)、メモリM16より各色の印刷枚数−インキ濃度特性曲線を読み出す(ステップ136)。
そして、各色の印刷枚数−インキ濃度特性曲線を用いて、1回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x3m−x1」、1回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量、1回目の修正時の各色の各パッチの測定濃度値および1回目の修正時の各色の各パッチの修正目標値より、1回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を演算し、メモリM17に格納する(ステップ137)。また、メモリM5に、ステップ137で求めた1回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を、過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値として書き込む(ステップ138)。
次に、CPU10Aは、メモリM1にx1の他に過去の修正完了時の印刷枚数があるか否かをチェックする(ステップ144)。この場合、メモリM1には、過去の修正完了時の印刷枚数としてx2が残されている。このため、CPU10Aは、ステップ144でのNOに応じ、図10に示すステップ145へ進み、メモリM9より今回測定時の印刷枚数x3mを読み出す。また、メモリM1より、次の過去の修正完了時の印刷枚数、すなわち残されている2回目の修正完了時の印刷枚数x2を読み出す(ステップ146)。
そして、今回測定時の印刷枚数x3mより2回目の修正完了時の印刷枚数x2を減算し、2回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x3m−x2」を求め、メモリM14に格納する(ステップ147)。そして、メモリM15よりインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数xsを読み出し(ステップ148)、2回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x3m−x2」とxsとを比較する(ステップ149)。
ここで、「x3m−x2」がxsよりも小さければ(ステップ149のYES)、メモリM2より2回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量を読み出し(ステップ150)、メモリM3より2回目の修正時の各色の各パッチの測定濃度値を読み出し(ステップ151)、メモリM4より2回目の修正時の各色の各パッチの修正目標値を読み出し(ステップ152)、メモリM16より各色の印刷枚数−インキ濃度特性曲線を読み出す(ステップ153)。
そして、各色の印刷枚数−インキ濃度特性曲線を用いて、2回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x3m−x2」、2回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量、2回目の修正時の各色の各パッチの測定濃度値および2回目の修正時の各色の各パッチの修正目標値より、2回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を演算し、メモリM17に格納する(ステップ154)。
そして、メモリM5より、過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値を読み出し、すなわち1回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を読み出し(ステップ155)、この1回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量に2回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を加算し、これを新たなる過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値としてメモリM5に書き込む(ステップ156)。
次に、CPU10Aは、メモリM1にx1,x2の他に過去の修正完了時の印刷枚数が格納されていないことを確認し(ステップ161のYES)、図11に示すステップ162へ進み、メモリM6より各色の基準濃度値を読み出す。また、メモリM5より過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値を読み出す(ステップ163)。そして、各色の基準濃度値より過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値を減算し、今回測定時にあるべき各色の各パッチの濃度値を求め、これをメモリM18へ格納する(ステップ164)。
そして、メモリM13より各色の各パッチの今回測定時の濃度値を読み出し(ステップ165)、ステップ164で求めた今回測定時にあるべき各色の各パッチの濃度値より、ステップ165で読み出した各色の各パッチの今回測定時の濃度値を減算し、各色の各パッチの修正すべき濃度差を求め、これをメモリM19に格納する(ステップ166)。
以下、1回目、2回目と同様にして、ステップ170〜176を実行し、各インキキーの開き量を修正する。全てのインキキー制御装置11からのインキキーの開き量の修正完了信号を受けると(ステップ177のYES)、CPU10Aは、印刷機制御装置12に印刷枚数の送信指令を送る(図12:ステップ178)。この送信指令に応えて、印刷機制御装置12よりその時の印刷物の印刷枚数x3が送信されてくると(ステップ179のYES)、その印刷枚数x3を3回目の修正完了時の印刷枚数としてメモリM1に書き込む(ステップ180)。
また、メモリM22より各インキキーの開き量の修正量を読み出し(ステップ181)、この読み出した各インキキーの開き量の修正量を3回目の修正時のインキキーの開き量の修正量としてメモリM2に書き込む(ステップ182)。また、メモリM13より各色の各パッチの今回測定時の濃度値を読み出し(ステップ183)、この読み出した各色の各パッチの今回測定時の濃度値を3回目の修正時の各色の各パッチの測定濃度値としてメモリM3に書き込む(ステップ184)。
また、メモリM13より各色の各パッチの今回測定時の濃度値を読み出し(ステップ185)、メモリM19より各色の各パッチの修正すべき濃度差を読み出し(ステップ186)、各色の各パッチの今回測定時の濃度値に各色の各パッチの修正すべき濃度差を加算し、今回修正時の各色の各パッチの修正目標濃度値とし(ステップ187)、この今回修正時の各色の各パッチの修正目標濃度値を3回目の修正時の各色の各パッチの修正目標濃度値としてメモリM4に書き込む(ステップ188)。
なお、ステップ132(図9)において、「x3m−x1」がxsよりも大きければ、すなわち今回測定時の印刷枚数x3mがx1+xsを超えていれば(x3m≧(x1+xs))、メモリM1より1回目の修正完了時の印刷枚数x1を削除し(ステップ140)、メモリM2より1回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量を削除し(ステップ141)、メモリM3より1回目の修正時の各色の各パッチの測定濃度値を削除し(ステップ142)、メモリM4より1回目の修正時の各色の各パッチの修正目標濃度値を削除する(ステップ143)。
また、ステップ149(図10)において、「x3m−x2」がxsよりも大きければ、すなわち今回測定時の印刷枚数x3mがx2+xsを超えていれば(x3m≧(x2+xs))、メモリM1より2回目の修正完了時の印刷枚数x2を削除し(ステップ157)、メモリM2より2回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量を削除し(ステップ158)、メモリM3より2回目の修正時の各色の各パッチの測定濃度値を削除し(ステップ159)、メモリM4より2回目の修正時の各色の各パッチの修正目標濃度値を削除する(ステップ160)。
以下、同様にして、濃度値の測定とインキ供給量の調整を繰り返す。ここで、ステップ156(図10)で求められる過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値は、前記(13)式により表されるyn’に相当する。また、ステップ164で求められる今回測定時にあるべき各色の各パッチの濃度値は、前記(12)式により表されるynに相当する。また、カラーバーの各色の基準濃度値は、前記(12)式におけるytに相当する。
〔実施の形態2:今回測定時にあるべき残りの濃度変化量に基づく例(方式2)〕
図15はこの発明の他の実施の形態を示す濃度測定及びインキ供給量調整装置(以下、単にインキ供給量調整装置と呼ぶ)のブロック図である。このインキ供給量調整装置10’では、実施の形態1のインキ供給量調整装置10におけるメモリM3,M4に代えて、過去の修正時の各色の各パッチの修正すべき濃度差を記憶させるメモリM23と、各色の各パッチの濃度値と各色の基準濃度値との差を記憶させるメモリM24とを設けている。
〔色合わせ〕
現在、印刷物の印刷が行われており、印刷物の各色の濃度値が安定しているものとする。この濃度値が安定している状態から、印刷物の各色の濃度値を基準濃度値に一致させるべく、色合わせ作業を開始するものとする。この色合わせ作業中、印刷物の印刷は中断することなく、続けられるものとする。
この色合わせ作業に先立って、インキ供給量調整装置10’のCPU10Aは、メモリM1,M2,M23を初期化し(図16に示すステップ101,102,189)、オペレータより入力されるカラーバーの各色の基準濃度値および許容濃度差をメモリM6およびM7に格納する(ステップ105)。また、オペレータより入力されるカラーバーの各色の各パッチの位置を取り込み(ステップ106)、この各色の各パッチの位置に基づき、測色計によって測定すべきカラーバーの各色の各パッチの位置(測定位置)を演算し、演算した測定位置をメモりM8に格納する(ステップ107)。
〔測定&調整:1回目〕
オペレータは、入力装置10Dの測定スタートスイッチSW1をオンとし、色合わせ作業を開始する。CPU10Aは、この測定スタートスイッチSW1のオンを確認し(ステップ109のYES)、メモリM5の記憶内容を「0」としたうえ(ステップ110)、印刷機制御装置12に印刷枚数の送信指令を送る(図17:ステップ111)。印刷機制御装置12は、インキ供給量調整装置10からの印刷枚数の送信指令を受けて、その時の印刷物の印刷枚数x1mをインキ供給量調整装置10へ送信する。
CPU10Aは、印刷機制御装置12からの印刷物の印刷枚数x1mを受信し(ステップ112のYES)、この受信した印刷枚数x1mを今回測定時(1回目)の印刷枚数としてメモリM9に格納する(ステップ113)。オペレータは、x1m枚目の印刷物を測定対象とし、測色計10Lに対してセットする。
CPU10Aは、測色計10Lを自動走査制御することによって、x1m枚目の印刷物に印刷されたカラーバーの各色のパッチの色データを採取する(ステップ114〜124)。そして、この採取した各色の各パッチの色データより各色の各パッチの濃度値を算出し、今回測定時(1回目)の濃度値としてメモリM13に格納する(ステップ125)。また、各色の基準濃度値をメモリM6より読み出し(ステップ189)、各色の基準濃度値より各色の各パッチの今回測定時の濃度値を減算し、各色の各パッチの濃度値と各色の基準濃度値との差を求め、これをメモリM24に格納する(ステップ190)。
次に、CPU10Aは、メモリM1より過去の修正完了時の印刷枚数を読み込む(図18:ステップ126)。この場合、メモリM1は先のステップ101で初期化されており、メモリM1内にデータはない。このため、CPU10Aは、ステップ127のYESに応じて、図21のステップ191へ進み、メモリM24より各色の各パッチの濃度値と各色の基準濃度値との差を読み出す。そして、この読み出した各色の各パッチの濃度値と各色の基準濃度値との差を、各色の各パッチの修正すべき濃度差としてメモリM19に格納する(ステップ192)。また、各色の各パッチの修正すべき濃度差の絶対値を求め、これをメモリM20へ格納する(ステップ170)。
次に、CPU10Aは、メモリM7より各色の許容濃度差を読み出す(ステップ171)。そして、各色の各パッチの修正すべき濃度差の絶対値と各色の許容濃度差とを比較し(ステップ172)、修正すべき濃度差が許容濃度差よりも小さいパッチについては(ステップ172のYES)、メモリM19内の対応する各色の各パッチの修正すべき濃度差を零としたうえ(ステップ173)、ステップ174へ進む。
ステップ174において、CPU10Aは、メモリM21より各色のパッチの濃度差−インキキー開き量の修正量変換テーブルを読み出す。そして、この読み出した各色のパッチの濃度差−インキキー開き量の修正量変換テーブルを用いて、メモリM23に格納されている各色の各パッチの修正すべき濃度差より、対応する各インキキーの開き量の修正量を求め、メモリM22に格納する(ステップ175)。また、この求めた各インキキーの開き量の修正量を、各インキキー制御装置11に送信する(ステップ176)。
全てのインキキー制御装置11からのインキキーの開き量の修正完了信号を受けると(ステップ177のYES)、CPU10Aは、印刷機制御装置12に印刷枚数の送信指令を送る(図22:ステップ178)。この送信指令に応えて、印刷機制御装置12よりその時の印刷物の印刷枚数x1が送信されてくると(ステップ179のYES)、その印刷枚数x1を1回目の修正完了時の印刷枚数としてメモリM1に書き込む(ステップ180)。
また、メモリM22より各インキキーの開き量の修正量を読み出し(ステップ181)、この読み出した各インキキーの開き量の修正量を1回目の修正時のインキキーの開き量の修正量としてメモリM2に書き込む(ステップ182)。また、メモリM19より各色の各パッチの修正すべき濃度差を読み出し(ステップ193)、この読み出した各色の各パッチの修正すべき濃度差を1回目の修正時の各色の各パッチの修正すべき濃度差としてメモリM23に書き込む(ステップ194)。
〔測定&調整:2回目〕
オペレータは、上述した1回目のインキキー開き量の修正後、すなわち1回目のインキ供給量の調整後、暫く経った時点で、測定スタートスイッチSW1を再度オンとする。CPU10Aは、この測定スタートスイッチSW1のオンを確認し(図16:ステップ109のYES)、メモリM5の記憶内容を「0」としたうえ(ステップ110)、印刷機制御装置12に印刷枚数の送信指令を送る(図17:ステップ111)。印刷機制御装置12は、インキ供給量調整装置10からの印刷枚数の送信指令を受けて、その時の印刷物の印刷枚数x2mをインキ供給量調整装置10へ送信する。
CPU10Aは、印刷機制御装置12からの印刷物の印刷枚数x2mを受信し(ステップ112のYES)、この受信した印刷枚数x2mを今回測定時(2回目)の印刷枚数としてメモリM9に格納する(ステップ113)。オペレータは、x2m枚目の印刷物を測定対象とし、測色計10Lに対してセットする。
CPU10Aは、測色計10Lを自動走査制御することによって、x2m枚目の印刷物に印刷されたカラーバーの各色のパッチの色データを採取する(ステップ114〜124)。そして、この採取した各色の各パッチの色データより各色の各パッチの濃度値を算出し、今回測定時(2回目)の濃度値としてメモリM13に格納する(ステップ125)。また、各色の基準濃度値をメモリM6より読み出し(ステップ189)、各色の基準濃度値より各色の各パッチの今回測定時の濃度値を減算し、各色の各パッチの濃度値と各色の基準濃度値との差を求め、これをメモリM24に格納する(ステップ190)。
次に、CPU10Aは、メモリM1より過去の修正完了時の印刷枚数を読み込む(図18:ステップ126)。この場合、メモリM1には、過去の修正完了時の印刷枚数として1回目の修正完了時の印刷枚数x1が格納されている。このため、CPU10Aは、ステップ127のNOに応じてステップ128へ進み、メモリM9より今回測定時の印刷枚数x2mを読み出す。
そして、メモリM1より1回目の修正完了時の印刷枚数x1を読み出し(ステップ129)、今回測定時の印刷枚数x2mより1回目の修正完了時の印刷枚数x1を減算し、1回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x2m−x1」を求め、メモリM14に格納する(ステップ130)。そして、メモリM15よりインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数xsを読み出し(ステップ131)、1回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x2m−x1」とxsとを比較する(図19:ステップ132)。
ここで、「x2m−x1」がxsよりも小さければ(ステップ132のYES)、すなわち今回測定時の印刷枚数x2mがx1+xsに達していなければ(x2m<(x1+xs))、メモリM2より1回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量を読み出し(ステップ133)、メモリM23より1回目の修正時の各色の各パッチの修正すべき濃度差を読み出し(ステップ195)、メモリM16より各色の印刷枚数−インキ濃度特性曲線を読み出す(ステップ136)。
そして、各色の印刷枚数−インキ濃度特性曲線を用いて、1回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x2m−x1」、1回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量および1回目の修正時の各色の各パッチの修正すべき濃度差より、1回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を演算し、メモリM17に格納する(ステップ137’)。そして、メモリM5に、ステップ137’で求めた1回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を、過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値として書き込む(ステップ138)。
次に、CPU10Aは、メモリM1にx1の他に過去の修正完了時の印刷枚数が格納されていないことを確認し(ステップ144のYES)、図21に示すステップ196へ進み、メモリM24より各色の各パッチの濃度値と各色の基準濃度値との差を読み出す。また、メモリM5より過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値を読み出す(ステップ163)。そして、各色の各パッチの濃度値と各色の基準濃度値との差より過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値を減算し、各色の各パッチの修正すべき濃度差を求め、これをメモリM19へ格納する(ステップ197)。
以下、1回目と同様にして、ステップ170〜176を実行し、各インキキーの開き量を修正する。全てのインキキー制御装置11からのインキキーの開き量の修正完了信号を受けると(ステップ177のYES)、CPU10Aは、印刷機制御装置12に印刷枚数の送信指令を送る(図22:ステップ178)。この送信指令に応えて、印刷機制御装置12よりその時の印刷物の印刷枚数x2が送信されてくると(ステップ179のYES)、その印刷枚数x2を2回目の修正完了時の印刷枚数としてメモリM1に書き込む(ステップ180)。
また、メモリM22より各インキキーの開き量の修正量を読み出し(ステップ181)、この読み出した各インキキーの開き量の修正量を2回目の修正時のインキキーの開き量の修正量としてメモリM2に書き込む(ステップ182)。また、メモリM19より各色の各パッチの修正すべき濃度差を読み出し(ステップ193)、この読み出した各色の各パッチの修正すべき濃度差を2回目の修正時の各色の各パッチの修正すべき濃度差としてメモリM23に書き込む(ステップ194)。
〔測定&調整:3回目〕
オペレータは、上述した2回目のインキ供給量の調整後、暫く経った時点で、測定スタートスイッチSW1を再度オンとする。CPU10Aは、この測定スタートスイッチSW1のオンを確認し(図16:ステップ109のYES)、メモリM5の記憶内容を「0」としたうえ(ステップ110)、印刷機制御装置12に印刷枚数の送信指令を送る(図17:ステップ111)。印刷機制御装置12は、インキ供給量調整装置10からの印刷枚数の送信指令を受けて、その時の印刷物の印刷枚数x3mをインキ供給量調整装置10へ送信する。
CPU10Aは、印刷機制御装置12からの印刷物の印刷枚数x3mを受信し(ステップ112のYES)、この受信した印刷枚数x3mを今回測定時(3回目)の印刷枚数としてメモリM9に格納する(ステップ113)。オペレータは、x3m枚目の印刷物を測定対象とし、測色計10Lに対してセットする。
CPU10Aは、測色計10Lを自動走査制御することによって、x3m枚目の印刷物に印刷されたカラーバーの各色のパッチの色データを採取する(ステップ114〜124)。そして、この採取した各色の各パッチの色データより各色の各パッチの濃度値を算出し、今回測定時(3回目)の濃度値としてメモリM13に格納する(ステップ125)。また、各色の基準濃度値をメモリM6より読み出し(ステップ189)、各色の基準濃度値より各色の各パッチの今回測定時の濃度値を減算し、各色の各パッチの濃度値と各色の基準濃度値との差を求め、これをメモリM24に格納する(ステップ190)。
次に、CPU10Aは、メモリM1より過去の修正完了時の印刷枚数を読み込む(図18:ステップ126)。この場合、メモリM1には、過去の修正完了時の印刷枚数として1回目の修正完了時の印刷枚数x1と2回目の修正完了時の印刷枚数x2が格納されている。このため、CPU10Aは、ステップ127のNOに応じてステップ128へ進み、メモリM9より今回測定時の印刷枚数x3mを読み出す。
そして、メモリM1より1回目の修正完了時の印刷枚数x1を読み出し(ステップ129)、今回測定時の印刷枚数x3mより1回目の修正完了時の印刷枚数x1を減算し、1回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x3m−x1」を求め、メモリM14に格納する(ステップ130)。そして、メモリM15よりインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数xsを読み出し(ステップ131)、1回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x3m−x1」とxsとを比較する(図19:ステップ132)。
ここで、「x3m−x1」がxsよりも小さければ(ステップ132のYES)、メモリM2より1回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量を読み出し(ステップ133)、メモリM23より1回目の修正時の各色の各パッチの修正すべき濃度差を読み出し(ステップ195)、メモリM16より各色の印刷枚数−インキ濃度特性曲線を読み出す(ステップ136)。
そして、各色の印刷枚数−インキ濃度特性曲線を用いて、1回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x3m−x1」、1回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量および1回目の修正時の各色の各パッチの修正すべき濃度差より、1回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を演算し、メモリM17に格納する(ステップ137’)。そして、メモリM5に、ステップ137’で求めた1回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を、過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値として書き込む(ステップ138)。
次に、CPU10Aは、メモリM1にx1の他に過去の修正完了時の印刷枚数があるか否かをチェックする(ステップ144)。この場合、メモリM1には、過去の修正完了時の印刷枚数としてx2が残されている。このため、CPU10Aは、ステップ144でのNOに応じ、図20に示すステップ145へ進み、メモリM9より今回測定時の印刷枚数x3mを読み出す。また、メモリM1より、次の過去の修正完了時の印刷枚数、すなわち残されている2回目の修正完了時の印刷枚数x2を読み出す(ステップ146)。
そして、今回測定時の印刷枚数x3mより2回目の修正完了時の印刷枚数x2を減算し、2回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x3m−x2」を求め、メモリM14に格納する(ステップ147)。そして、メモリM15よりインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数xsを読み出し(ステップ148)、2回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x3m−x2」とxsとを比較する(ステップ149)。
ここで、「x3m−x2」がxsよりも小さければ(ステップ149のYES)、メモリM2より2回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量を読み出し(ステップ150)、メモリM23より2回目の修正時の各色の各パッチの修正すべき濃度差を読み出し(ステップ196)、メモリM16より各色の印刷枚数−インキ濃度特性曲線を読み出す(ステップ153)。
そして、各色の印刷枚数−インキ濃度特性曲線を用いて、2回目の修正完了時から今回測定時までの印刷枚数「x2m−x2」、2回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量および2回目の修正時の各色の各パッチの修正すべき濃度差より、2回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を演算し、メモリM17に格納する(ステップ154’)。
そして、メモリM5より、過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値を読み出し、すなわち1回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を読み出し(ステップ155)、この1回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量に2回目の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量を加算し、これを新たなる過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値としてメモリM5に書き込む(ステップ156)。
次に、CPU10Aは、メモリM1にx1,x2の他に過去の修正完了時の印刷枚数が格納されていないことを確認し(ステップ161のYES)、図21に示すステップ196へ進み、メモリM23より各色の各パッチの濃度値と各色の基準濃度値との差を読み出す。また、メモリM5より過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値を読み出す(ステップ163)。そして、各色の各パッチの濃度値と各色の基準濃度値との差より過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値を減算し、各色の各パッチの修正すべき濃度差を求め、これをメモリM19へ格納する(ステップ197)。
以下、1回目、2回目と同様にして、ステップ170〜176を実行し、各インキキーの開き量を修正する。全てのインキキー制御装置11からのインキキーの開き量の修正完了信号を受けると(ステップ177のYES)、CPU10Aは、印刷機制御装置12に印刷枚数の送信指令を送る(図22:ステップ178)。この送信指令に応えて、印刷機制御装置12よりその時の印刷物の印刷枚数x3が送信されてくると(ステップ179のYES)、その印刷枚数x3を3回目の修正完了時の印刷枚数としてメモリM1に書き込む(ステップ180)。
また、メモリM22より各インキキーの開き量の修正量を読み出し(ステップ181)、この読み出した各インキキーの開き量の修正量を3回目の修正時のインキキーの開き量の修正量としてメモリM2に書き込む(ステップ182)。また、メモリM19より各色の各パッチの修正すべき濃度差を読み出し(ステップ193)、この読み出した各色の各パッチの修正すべき濃度差を3回目の修正時の各色の各パッチの修正すべき濃度差としてメモリM23に書き込む(ステップ194)。
なお、ステップ132(図19)において、「x3m−x1」がxsよりも大きければ、すなわち今回測定時の印刷枚数x3mがx1+xsを超えていれば(x3m≧(x1+xs))、メモリM1より1回目の修正完了時の印刷枚数x1を削除し(ステップ140)、メモリM2より1回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量を削除し(ステップ141)、メモリM23より1回目の修正時の各色の各パッチの修正すべき濃度差を削除する(ステップ198)。
また、ステップ149(図20)において、「x3m−x2」がxsよりも大きければ、すなわち今回測定時の印刷枚数x3mがx2+xsを超えていれば(x3m≧(x2+xs))、メモリM1より2回目の修正完了時の印刷枚数x2を削除し(ステップ157)、メモリM2より2回目の修正時の各インキキーの開き量の修正量を削除し(ステップ158)、メモリM23より2回目の修正時の各色の各パッチの修正すべき濃度差を削除する(ステップ199)。
以下、同様にして、濃度値の測定とインキ供給量の調整を繰り返す。ここで、ステップ156(図20)で求められる過去の修正に対する今回測定時にあるべき各色の各パッチの残りの濃度変化量の合計値は、前記(13)式により表されるyn’に相当する。
本発明に係る印刷機のインキ供給量調整方法の原理を説明する図である。 本発明の一実施の形態(実施の形態1)を示すインキ供給量調整装置のブロック図である。 このインキ供給量調整装置に接続されるインキキー制御装置のブロック図である。 このインキ供給量調整装置に接続される印刷機制御装置のブロック図である。 測色計の設置状況を示す側面図である。 実施の形態1のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態1のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態1のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態1のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態1のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態1のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態1のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 印刷機制御装置の処理動作を示すフローチャートである。 インキキー制御装置の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態(実施の形態2)を示すインキ供給量調整装置のブロック図である。 実施の形態2のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態2のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態2のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態2のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態2のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態2のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態2のインキ供給量調整装置の処理動作を示すフローチャートである。 輪転印刷機における各色の印刷ユニット内のインキ供給装置の要部を示す図である。 印刷機により印刷された印刷物の概略を示す平面図である。
符号の説明
1…インキツボ、2…インキ、3…インキツボローラ、4(4−1〜4−n)…インキキー、5…インキ移しローラ、6…インキローラ群、7…刷版、8…版胴、9…印刷物、9−2…カラーバー、9a(9a1,9a2,9a3,9a4)…濃度測定用のパッチ、10…インキ供給量調整装置、10A…CPU、10B…RAM、10C…ROM、10D…入力装置、SW1…測定スタートスイッチ、SW2…制御終了スイッチ、10L…測色計、M1〜M24…メモリ、11…インキキー制御装置、12…印刷機制御装置。

Claims (12)

  1. 印刷物の濃度値を測定し、この測定した濃度値と予め設定されている基準濃度値との濃度差を求め、この求めた濃度差に基づいて刷版へのインキ供給量を調整する印刷機のインキ供給量調整方法において、
    前記印刷物の印刷枚数をカウントする工程と、
    前記刷版へのインキ供給量調整後の所望の時点で前記印刷物の濃度値を測定する工程と、
    前記所望の時点で測定された前記印刷物の濃度値とその時の前記印刷枚数のカウント値とに基づいて前記刷版へのインキ供給量の修正値を求め、この求めた修正値に基づいて前記刷版へのインキ供給量を再調整する工程と
    を備えたことを特徴とする印刷機のインキ供給量調整方法。
  2. 請求項1に記載された印刷機のインキ供給量調整方法において、
    前記印刷枚数のカウント値は、前回インキ供給量を調整してから今回前記印刷物の濃度値を測定するまでの印刷枚数である
    ことを特徴とする印刷機のインキ供給量調整方法。
  3. 請求項1に記載された印刷機のインキ供給量調整方法において、
    前記刷版へのインキ供給量を再調整する工程は、前記所望の時点で測定された前記印刷物の濃度値と,その時の前記印刷枚数のカウント値に基づいて推定される前記印刷物の今回測定時にあるべき濃度値とに基づいて前記刷版へのインキ供給量の修正値を求め、この求めた修正値に基づいて前記刷版へのインキ供給量を再調整する
    ことを特徴とする印刷機のインキ供給量調整方法。
  4. 請求項3に記載された印刷機のインキ供給量調整方法において、
    前記推定される前記印刷物の今回測定時にあるべき濃度値をynとした時、この濃度値ynは下記(1)式で表されることを特徴とするインキ供給量調整方法。
    Figure 2006103050
    但し、(1)式において、xは印刷枚数、yは濃度値を表し、ytは目標とする濃度値、nは今回の測定回数値、kは1≦k≦nでxnm<(xk+xs)を満足する最小の測定回数値、xnmは今回測定時の印刷枚数、xsはインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数、yimはi回目に濃度値を測定した時の濃度値、αはインキキー開量に対する濃度値の変化量係数、Kiはi回目のインキキー開量の修正値、f(x)は印刷枚数に関する濃度値の変化関数(0〜1)、xiはi回目にインキキー開量の調整をした時の印刷枚数、yiは(i−1)回目にインキキー開量を調整した時の推定されるi回目の濃度測定時にあるべき濃度値を示す。
  5. 請求項1に記載された印刷機のインキ供給量調整方法において、
    前記刷版へのインキ供給量を再調整する工程は、前記所望の時点で測定された前記印刷物の濃度値と,その時の前記印刷枚数のカウント値に基づいて推定される前記印刷物の今回測定時にあるべき残りの濃度変化量に基づいて前記刷版へのインキ供給量の修正値を求め、この求めた修正値に基づいて前記刷版へのインキ供給量を再調整する
    ことを特徴とする印刷機のインキ供給量調整方法。
  6. 請求項5に記載された印刷機のインキ供給量調整方法において、
    前記推定される前記印刷物の今回測定時にあるべき残りの濃度変化量をyn’とした時、この濃度変化量yn’は下記(2)式で表されることを特徴とするインキ供給量調整方法。
    Figure 2006103050
    但し、(2)式において、xは印刷枚数、yは濃度値を表し、nは今回の測定回数値、kは1≦k≦nでxnm<(xk+xs)を満足する最小の測定回数値、xnmは今回測定時の印刷枚数、xsはインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数、yimはi回目に濃度値を測定した時の濃度値、αはインキキー開量に対する濃度値の変化量係数、Kiはi回目のインキキー開量の修正値、f(x)は印刷枚数に関する濃度値の変化関数(0〜1)、xiはi回目にインキキー開量の調整をした時の印刷枚数、yiは(i−1)回目にインキキー開量を調整した時の推定されるi回目の濃度測定時にあるべき濃度値を示す。
  7. 印刷物の濃度値を測定する濃度値測定手段と、
    この濃度値測定手段によって測定された濃度値と予め設定されている基準濃度値との濃度差を求める濃度差演算手段とを備え、
    前記濃度差演算手段によって求められた濃度差に基づいて刷版へのインキ供給量を調整する印刷機のインキ供給量調整装置において、
    前記印刷物の印刷枚数をカウントする手段と、
    前記刷版へのインキ供給量調整後の所望の時点で測定された前記印刷物の濃度値とその時の前記印刷枚数のカウント値とに基づいて前記刷版へのインキ供給量の修正値を求め、この求めた修正値に基づいて前記刷版へのインキ供給量を再調整する手段と
    を備えたことを特徴とする印刷機のインキ供給量調整装置。
  8. 請求項7に記載された印刷機のインキ供給量調整装置において、
    前記印刷枚数のカウント値は、前回インキ供給量を調整してから今回前記印刷物の濃度値を測定するまでの印刷枚数である
    ことを特徴とする印刷機のインキ供給量調整装置。
  9. 請求項7に記載された印刷機のインキ供給量調整装置において、
    前記刷版へのインキ供給量を再調整する手段は、前記所望の時点で測定された前記印刷物の濃度値と,その時の前記印刷枚数のカウント値に基づいて推定される前記印刷物の今回測定時にあるべき濃度値とに基づいて前記刷版へのインキ供給量の修正値を求め、この求めた修正値に基づいて前記刷版へのインキ供給量を再調整する
    ことを特徴とする印刷機のインキ供給量調整装置。
  10. 請求項9に記載された印刷機のインキ供給量調整装置において、
    前記推定される前記印刷物の今回測定時にあるべき濃度値をynとした時、この濃度値ynは下記(3)式で表されることを特徴とするインキ供給量調整装置。
    Figure 2006103050
    但し、(3)式において、xは印刷枚数、yは濃度値を表し、ytは目標とする濃度値、nは今回の測定回数値、kは1≦k≦nでxnm<(xk+xs)を満足する最小の測定回数値、xnmは今回測定時の印刷枚数、xsはインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数、yimはi回目に濃度値を測定した時の濃度値、αはインキキー開量に対する濃度値の変化量係数、Kiはi回目のインキキー開量の修正値、f(x)は印刷枚数に関する濃度値の変化関数(0〜1)、xiはi回目にインキキー開量の調整をした時の印刷枚数、yiは(i−1)回目にインキキー開量を調整した時の推定されるi回目の濃度測定時にあるべき濃度値を示す。
  11. 請求項7に記載された印刷機のインキ供給量調整装置において、
    前記刷版へのインキ供給量を再調整する手段は、前記所望の時点で測定された前記印刷物の濃度値と,その時の前記印刷枚数のカウント値に基づいて推定される前記印刷物の今回測定時にあるべき残りの濃度変化量に基づいて前記刷版へのインキ供給量の修正値を求め、この求めた修正値に基づいて前記刷版へのインキ供給量を再調整する
    ことを特徴とする印刷機のインキ供給量調整装置。
  12. 請求項11に記載された印刷機のインキ供給量調整装置において、
    前記推定される前記印刷物の今回測定時にあるべき残りの濃度変化量をyn’とした時、この濃度変化量yn’は下記(4)式で表されることを特徴とするインキ供給量調整装置。
    Figure 2006103050
    但し、(4)式において、xは印刷枚数、yは濃度値を表し、nは今回の測定回数値、kは1≦k≦nでxnm<(xk+xs)を満足する最小の測定回数値、xnmは今回測定時の印刷枚数、xsはインキ供給量が安定するまでに必要とする印刷枚数、yimはi回目に濃度値を測定した時の濃度値、αはインキキー開量に対する濃度値の変化量係数、Kiはi回目のインキキー開量の修正値、f(x)は印刷枚数に関する濃度値の変化関数(0〜1)、xiはi回目にインキキー開量の調整をした時の印刷枚数、yiは(i−1)回目にインキキー開量を調整した時の推定されるi回目の濃度測定時にあるべき濃度値を示す。
JP2004290337A 2004-10-01 2004-10-01 印刷機のインキ供給量調整方法および装置 Pending JP2006103050A (ja)

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