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JP2006047966A - 異方性色素膜用色素、異方性色素膜用色素組成物、異方性色素膜及び偏光素子 - Google Patents

異方性色素膜用色素、異方性色素膜用色素組成物、異方性色素膜及び偏光素子 Download PDF

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JP2006047966A JP2005062380A JP2005062380A JP2006047966A JP 2006047966 A JP2006047966 A JP 2006047966A JP 2005062380 A JP2005062380 A JP 2005062380A JP 2005062380 A JP2005062380 A JP 2005062380A JP 2006047966 A JP2006047966 A JP 2006047966A
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Hideo Sano
秀雄 佐野
Masami Kadowaki
雅美 門脇
Ryuichi Hasegawa
龍一 長谷川
Junichi Oizumi
淳一 大泉
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

【課題】
湿式成膜法で形成される異方性色素膜に用いる高二色性及び分子配向度を示す色素を提供し、更に該色素と溶剤を含む組成物、該色素を有する異方性色素膜及びその異方性色素膜を用いた偏光素子を提供する。
【解決手段】
遊離酸の形が下記一般式(0)で表され、湿式成膜法により形成される異方性色素膜用色素、該色素及び溶剤を含有する異方性色素膜用色素組成物、異方性色素膜、及び該異方性色素膜を用いた偏光素子。
【化1】
Figure 2006047966

(式中、Ar〜Arは、それぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基を表す。X、Yはそれぞれ独立に任意の置換基を表す。Zは水素原子または任意の置換基を表す。)
【選択図】 なし

Description

本発明は、湿式成膜法により形成される異方性色素膜に用いる色素に関するものであり、特に、調光素子や液晶素子(LCD)、有機エレクトロルミネッセンス素子(OLED)の表示素子に具備される偏光板等に有用な高い二色性を示す異方性色素膜用色素、該色素組成物、並びにこれらの色素を用いて形成される異方性色素膜及び偏光素子に関するものである。
LCDでは表示における旋光性や複屈折性を制御するために直線偏光板や円偏光板が用いられており、また、OLEDにおいても外光の反射防止のために円偏光板が使用されている。従来、これらの偏光板(偏光素子)にはヨウ素が二色性物質として広く使用されてきた。しかしながら、ヨウ素は昇華性が大きいために偏光膜(偏光板)に使用した場合、その耐熱性や耐光性が十分ではなかった。また、その消光色が深い青になり、全可視スペクトル領域にわたって理想的な無彩色偏光板とは言えなかった。
そのため、ヨウ素に代えて有機系の色素を二色性物質とする偏光膜としての異方性色素膜が検討されている。しかし、これまでの有機系の色素を用いた偏光膜においてはヨウ素を用いた場合に比べると二色性がかなり劣る程度の偏光素子しか得られないなどの問題点があった。
特に、光の旋光性や複屈折性を表示原理に用いているLCDにおいて偏光素子は重要な構成要素であり、例えば非特許文献1に記載の様に、表示性能などの向上を目的とする新たな偏光素子の開発が従前より進められて来ている。
偏光膜を製造する一つの方法として、ヨウ素を含む偏光膜と同様に、二色性を有する有機色素(二色性色素)をポリビニルアルコールのような高分子材料に溶解または吸着させて膜を形成し、その膜を一方向にフィルム状に延伸して二色性色素を配向させる方法が挙げられている。しかしながら、該方法では延伸処理等のプロセスに手間がかかる等の問題点があった。
そこで、最近では延伸法とは別の方法が着目されるようになってきた。その方法として、非特許文献2〜3には、ガラスや透明フィルムなどの基板上に、二色性有機色素分子の特性に基づく分子間相互作用などを利用して二色性色素を配向させる方法が挙げられている。しかしながら、該文献に記載の方法では、使用する二色性色素を基板上に配向させるための操作条件、例えば温度や溶媒除去速度等の制御が煩雑である問題がある。
また、上記ガラスや透明フィルムなどの基板上に有機色素分子の分子間相互作用などを利用して二色性色素を配向させ異方性色素膜を製作する方法としては、湿式成膜法が挙げられる。この湿式成膜法で異方性色素膜が作製される場合、この色素膜に使用される色素分子は、高い二色性の他に、湿式成膜法のプロセスに適した色素であることが要求される。ここで湿式製膜法とは、色素及び液媒体を含む組成物の基板上への積載工程、該液媒体の除去及び該色素の基板上での配向工程を含むプロセスからなり、該色素分子の分子間相互作用などにより配向させるために各工程の操作条件を適宜制御することよりなる方法である。従って、上記の延伸処理により配向させるプロセスと異なり、色素には、その自己組織化によるリオトロピック液晶性が求められるため、上記延伸処理を経る偏光膜に使用される色素であっても、必ずしも湿式成膜法に適するとは限らない。
また、特許文献1〜3には、湿式成膜法のプロセスに適した材料が提案されているが、これらの材料は該プロセスに適してはいても、高い二色性を示すことができないという問題点があった。
入江正浩監修 「機能性色素の応用」 株式会社シーエムシー出版、1996年4月15日発行、96ページから106ページ Dreyer,J.F., Phys. and Colloid Chem., 1948, 52, 808., "The Fixing of Molecular Orientation" Dreyer,J.F., Journal de Physique, 1969, 4, 114.,"Light Polarization From Films of Lyotropic Nematic Liquid Crystals" 特開2002−180052号公報 特表2002−528758号公報 特開2002−338838号公報
本発明は、湿式成膜法を用いて形成される異方性色素膜に適用される、高い二色性及び分子配向度を有する異方性色素膜用色素を提供し、更に該色素と溶剤を含む異方性色素膜用の組成物、該色素を有する異方性色素膜及びその異方性色素膜を用いた偏光素子を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した結果、下記一般式(0)で表される色素を用いることにより、湿式成膜法で形成される異方性色素膜において、高い二色性と高い分子配向度を示すことができることを見出したが、これは下記一般式(0)で表される色素が、自己組織化によるリオトロピック液晶性を示すことによるものと推測し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は、遊離酸の形が下記一般式(0)で表され、湿式成膜法により形成される異方性色素膜用色素、該色素及び溶剤を含有する異方性色素膜用色素組成物、異方性色素膜、及び該異方性色素膜を用いた偏光素子に存する。
Figure 2006047966
(式中、Ar、ArおよびArは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基を表す。XおよびYはそれぞれ独立に、任意の置換基を表す。Zは、水素原子または任意の置換基を表す。)
本発明の異方性色素膜用色素は、溶剤溶解性に優れ、且つ溶剤安定性が高いので、湿式成膜法による異方性色素膜の形成性が良い。又、本発明の色素を用い、湿式成膜法により形成された異方性色素膜は耐熱性及び耐光性に優れており、波長分散性の小さい二色性、および高い分子配向度を示すことが出来るので、この異方性色素膜を用いて偏光素子を提供することができる。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、これらの内容に特定されるものではない。
本発明の色素は、湿式成膜法により形成される異方性色素膜用の色素であり、遊離酸の形が下記一般式(0)又は一般式(I)で表される。
Figure 2006047966
(式中、Ar、ArおよびArは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基を表す。XおよびYはそれぞれ独立に、任意の置換基を表す。Zは、水素原子または任意の置換基を表す。)
Figure 2006047966
(式中、Ar、ArおよびArは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基を表す。XおよびYはそれぞれ独立に、任意の置換基を表す。Zは、水素原子または任意の置換基を表す。mは、1または2を表す。)
本発明でいう異方性色素膜とは、色素膜の厚み方向および任意の直交する面内2方向の立体座標系における合計3方向から選ばれる任意の2方向における電磁気学的性質に異方性を有する色素膜である。電磁気学的性質としては、光の吸収、屈折などの光学的性質、電気の抵抗、容量などの電気的性質などが挙げられる。光の吸収、屈折などの光学的異方性を有する膜としては、例えば、直線偏光膜、円偏光膜、位相差板、導電異方性膜などがある。特に、本発明の異方性色素膜は偏光膜に用いられることが好ましい。
本発明における、湿式成膜法により形成される異方性色素膜用の色素である、前記一般式(0)又は一般式(I)で表される色素について以下に説明する。
一般式(0)又は一般式(I)におけるAr〜Arで表される芳香族炭化水素環基としては、各々独立に、好ましくは炭素数6〜20程度の芳香族炭化水素環基が挙げられる。更に好ましくは炭素数6〜15、特に好ましくは炭素数6〜12の芳香族炭化水素環基である。中でも好ましくはそれぞれ独立に、ベンゼン環またはナフタレン環由来の基である。
これらの芳香族炭化水素環基のうち、Arについては、Arがフェニレン基の場合、1,4−フェニレン基であることが好ましく、ナフチレン基の場合は、2,6−ナフチレン基であることが好ましく、また、1−ナフトール環または2−ナフトール環由来の2価の基であることがより好ましく、色調が深い色素が得られる点から1−ナフトール環由来の基が特に好ましい。
Ar〜Arの芳香族炭化水素環基が有しうる置換基としては、色調を調節するために導入される電子吸引性基や電子供与性基から適宜選択された基或いは溶剤への溶解性を高めるために導入される親水性基などが挙げられる。
該芳香族炭化水素環基が有し得る置換基としては、該芳香族炭化水素環基がベンゼン環由来の基の場合、スルホ基、カルボキシル基、水酸基、ニトロ基、ハロゲン原子、−PO(リン酸基)、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基などが挙げられる。これらの置換基のうち、溶剤に対する溶解性及び色調の観点から、スルホ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、−PO(リン酸基)、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、及び置換基を有していてもよいアルコキシ基がより好ましく、スルホ基、カルボキシル基、アシルアミノ基、及びアルキル基が特に好ましい。また、これらの置換基から選ばれる1〜3個の置換基を有していることが好ましい。
また、一般式(I)におけるmは1又は2の整数を表す。
これら置換基の具体例としては、ハロゲン原子として、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子が挙げられ、置換基を有していてもよいアミノ基としては、アミノ基;N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基などの炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜8)のアルキルアミノ基;N−フェニルアミノ基、N−ナフチルアミノ基などの炭素数6〜18(好ましくは炭素数6〜10)のアリールアミノ基およびアセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基などの炭素数2〜18(好ましくは炭素数2〜11)のアシルアミノ基等が挙げられる。
更に、置換基を有していてもよいアルキル基および置換基を有していてもよいアルコキシ基のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、n−ドデシル基などの炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜12)のアルキル基が挙げられ、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、n−ドデシルオキシ基などの炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜12)のアルコキシ基などが挙げられる。
上記した各種アミノ基が有する置換基、並びにアルキル基及びアルコキシ基は更に置換基を有していてもよく、該置換基としては、水酸基、またはアルコキシ基などが挙げられる。
芳香族炭化水素環基がナフタレン環由来の基の場合、該環が有し得る置換基として、好ましくはスルホ基、カルボキシル基、水酸基等が挙げられ、これらの置換基から選ばれる1〜3個の置換基を有していることが好ましい。
一般式(0)又は一般式(I)におけるZとしては、水素原子、色調を調整するために導入される電子吸引性基や電子供与性基から適宜選択された基或いは溶剤への溶解性を高めるために導入される親水性基などが挙げられる。具体的には、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜5のアルキル基が挙げられ。好ましくは、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルキル基、特に好ましくは水素原子である。
アルキル基として、具体的には、メチル基、エチル基等が挙げられ、該アルキル基が有しうる置換基としては、水酸基、スルホ基、カルボキシ基などが挙げられる。
一般式(0)又は一般式(I)におけるX及びYは、それぞれ独立に任意の置換基を表すが、溶剤への溶解性を調節するために導入される親水性基や疎水性基などが挙げられ、例えば、−NR基、−OR基、または−SR基等が挙げられる。但し、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜18のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜18のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜15の芳香族若しくは脂環族炭化水素基、または置換基を有していてもよい、5若しくは6員環の単環または2〜3単環の縮合環からなる複素環基を表す。なお、X及びYは、安定性の点からハロゲン原子を有さないことが好ましい。
上記の置換基を有していてもよい炭素数1〜18のアルキル基のアルキル基として、具体的には、メチル基、エチル基、i−プロポキシ基、n−ブチル基、n−オクチル基、n−ドデシル基等の炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜12)のアルキル基が挙げられ、置換基を有していてもよい炭素数2〜18のアルケニル基のアルケニル基として、具体的には、ビニル基、アリル基などの炭素数2〜18(好ましくは炭素数2〜8)のアルケニル基が挙げられる。
置換基を有していてもよい炭素数3〜15の芳香族若しくは脂環族炭化水素基における芳香族炭化水素基としては、フェニル基、ナフチル基などの炭素数6〜18(好ましくは炭素数6〜12)のアリール基が、また脂環族炭化水素基としては、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基等の炭素数6〜18(好ましくは炭素数6〜10)のアリサイクリック基が挙げられる。
更に、置換基を有していてもよい、5若しくは6員環の単環または2〜3単環の縮合環からなる複素環基における複素環基としては、ピリジル基、チアジアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、モルホニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基等の5又は6員環の単環または2〜3単環の縮合環からなる、芳香族または非芳香族のヘテロサイクリック基が挙げられる。
上記アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリサイクリック基、およびヘテロサイクリック基が有しうる置換基としては、水酸基、カルボキシル基、スルホ基、アリール基などが挙げられ、より好ましくは、水酸基、カルボキシル基、またはスルホ基である。
及びRとしては、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜18のアルキル基、または置換基を有していてもよい炭素数6〜18のアリール基がより好ましく、置換基を有していてもよいアリール基が特に好ましい。また、R及びRのうち、一方が水素原子であり、他方が水素原子以外の基である場合が好ましい。R及びRとしては、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜18のアルキル基が好ましい。
及びYは、両方が−NR基である(但し、R、Rは同一であっても異なっていてもよい)場合か、あるいは一方が−NR基であり、他方が−OR基である場合がより好ましい。
なお、X及びYは、−NRにおけるRとRとが互いに結合し、窒素原子を含む5または6員環を形成していてもよく、RおよびRが結合して形成される環は、更に置換基を有していてもよい。RとRとが互いに結合して窒素原子含む5または6員環を形成する場合、この環としては、モルホリン環、ピペラジン環、ピペリジン環が好ましく、これらの環が有し得る置換基としては、置換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。
本発明で使用される色素としては、遊離酸の形が下記一般式(II)で表される、色素であることが好ましい。
Figure 2006047966
[式中、Ar11は、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいナフチル基を表す。
Ar12は、置換基を有していてもよいフェニレン基または置換基を有していてもよいナフチレン基を表す。
11は、水素原子また炭素数1〜5の置換基を有していてもよいアルキル基を表す。
11およびY11は、それぞれ独立に、−NR基、−OR基、または−SR基を表す。(但し、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜18のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜18のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜15の芳香族若しくは脂環族炭化水素基、または置換基を有していてもよい、5若しくは6員環の単環または2〜3単環の縮合環からなる複素環基を表すか、あるいはRとRとが結合し、窒素原子を含む5または6員環を形成していてもよく、RおよびRが結合して形成される環は、更に置換基を有していてもよい。)mは1または2を表す。]
上記一般式(II)において、Ar11は置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいナフチル基を表す。
Ar11がフェニル基の場合、フェニル基が有し得る置換基としてはスルホ基、カルボキシル基、水酸基、ニトロ基、ハロゲン原子、−PO(リン酸基)、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基などが挙げられる。
具体的には、ハロゲン原子として、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子が挙げられ、置換基を有していてもよいアミノ基としては、アミノ基;N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基などの炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜8)のアルキルアミノ基;N−フェニルアミノ基、N−ナフチルアミノ基などの炭素数6〜18(好ましくは炭素数6〜10)のアリールアミノ基およびアセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基などの炭素数2〜18(好ましくは炭素数2〜11)のアシルアミノ基等が挙げられる。
更に、置換基を有していてもよいアルキル基および置換基を有していてもよいアルコキシ基のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、n−ドデシル基などの炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜12)のアルキル基が挙げられ、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、n−ドデシルオキシ基などの炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜12)のアルコキシ基などが挙げられる。
上記した各種アミノ基が有する置換基、並びにアルキル基及びアルコキシ基は更に置換基を有していてもよく、該置換基としては、水酸基、またはアルコキシ基などが挙げられる。
Ar11が置換基を有していてもよいフェニル基の場合、該フェニル基が有する置換基としては、溶剤に対する溶解性及び色調の観点から、スルホ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、−PO(リン酸基)、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、及び置換基を有していてもよいアルコキシ基がより好ましく、スルホ基、カルボキシル基、アシルアミノ基、及びアルキル基が特に好ましい。Ar11のフェニル基は、これらの置換基から選ばれる1〜3個の置換基を有していることが好ましい。
Ar11が置換基を有していてもよいナフチル基の場合、該ナフチル基が有する置換基として、好ましくはスルホ基、カルボキシル基、水酸基等が挙げられ、Ar11のナフチル基は、これらの置換基から選ばれる1〜3個の置換基を有していることが好ましい。
上記一般式(II)において、Ar12は置換基を有していてもよいフェニレン基、または置換基を有していてもよいナフチレン基を表すが、フェニレン基としては1,4−フェニレン基、ナフチレン基としては1,4−ナフチレン基であるのが分子構造の直線性を保ちリオトロピック液晶性を発現させるため好ましい。
Ar12がフェニレン基の場合、該フェニレン基が有し得る置換基としては、溶剤への溶解性を高めるために導入される親水性基や色調を調節するために導入される電子供与性基や電子吸引性基が好ましく、具体的には、スルホ基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基等が挙げられる。
上記置換基を有していてもよいアルキル基のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基が挙げられ、置換基を有していてもよいアルコキシ基のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基等の炭素数1〜4のアルコキシ基が挙げられる。また、置換基を有していてもよいアミノ基としては、アミノ基;N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基等の炭素数1〜8のアルキルアミノ基;N−フェニルアミノ基等のアリールアミノ基;アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等の炭素数2〜8のアシルアミノ基等が挙げられる。
上記したアルキル基、アルコキシ基及び各種アミノ基の置換基は、更に置換基を有していてもよく、該置換基としては、水酸基、アルコキシ基、ハロゲン原子等が挙げられる。
Ar12が、置換基を有していてもよいフェニレン基の場合、該フェニレン基の置換基としては、上記の中でもスルホ基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアシルアミノ基が好ましく、疎水結合性(分子間の相互作用)及び色調の観点から、アルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基が特に好ましい。Ar12のフェニレン基は、上記置換基から選ばれる1〜3個の置換基を有していることが好ましく、1〜2個の置換基を有していることがより好ましい。
Ar12が置換基を有していてもよいナフチレン基である場合、ナフチレン基が有し得る置換基としては、水酸基、スルホ基、または置換基を有していてもよいアルコキシ基等が挙げられ、特にスルホ基または置換基を有していてもよいアルコキシ基がより好ましい。
アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜4のアルコキシ基が挙げられ、該アルコキシ基が有しうる置換基としては、水酸基、ヒドロキシアルキル基、またはアルコキシ基等が好ましい。
Ar12のナフチレン基はこれらの置換基から選ばれる1〜6個の置換基を有していることが好ましく、1〜3個有していることがより好ましい。
上記一般式(II)において、Z11は水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜5のアルキル基であるが、好ましくは、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルキル基であり、特に好ましくは水素原子である。
アルキル基として、具体的には、メチル基、エチル基等が挙げられ、該アルキル基が有しうる置換基としては、水酸基、スルホ基、カルボキシ基などが挙げられる。
11及びY11は、それぞれ独立に、−NR基、−OR基、または−SR基を表す。但し、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜18のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜18のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜15の芳香族若しくは脂環族炭化水素基、または置換基を有していてもよい、5若しくは6員環の単環または2〜3単環の縮合環からなる複素環基を表す。
上記の置換基を有していてもよい炭素数1〜18のアルキル基のアルキル基として、具体的には、メチル基、エチル基、i−プロポキシ基、n−ブチル基、n−オクチル基、n−ドデシル基等の炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜12)のアルキル基が挙げられ、置換基を有していてもよい炭素数2〜18のアルケニル基のアルケニル基として、具体的には、ビニル基、アリル基などの炭素数2〜18(好ましくは炭素数2〜8)のアルケニル基が挙げられる。
置換基を有していてもよい炭素数3〜15の芳香族若しくは脂環族炭化水素基における芳香族炭化水素基としては、フェニル基、ナフチル基などの炭素数6〜18(好ましくは炭素数6〜12)のアリール基が、また脂環族炭化水素基としては、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基等の炭素数6〜18(好ましくは炭素数6〜10)のアリサイクリック基が挙げられる。
更に、置換基を有していてもよい、5若しくは6員環の単環または2〜3単環の縮合環からなる複素環基における複素環基としては、ピリジル基、チアジアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、モルホニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基等の5又は6員環の単環または2〜3単環の縮合環からなる、芳香族または非芳香族のヘテロサイクリック基が挙げられる。
上記アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリサイクリック基、およびヘテロサイクリック基が有しうる置換基としては、水酸基、カルボキシル基、スルホ基、アリール基などが挙げられ、より好ましくは、水酸基、カルボキシル基、またはスルホ基である。
及びRとしては、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜18のアルキル基、または置換基を有していてもよい炭素数6〜18のアリール基がより好ましく、置換基を有していてもよいアリール基が特に好ましい。また、R及びRのうち、一方が水素原子であり、他方が水素原子以外の基である場合が好ましい。
及びRとしては、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜18のアルキル基が好ましい。
11及びY11は、いずれもが−NR基である(但し、R、Rは同一であっても異なっていてもよい)場合か、あるいは一方が−NR基であり、他方が−OR基である場合がより好ましい。
なお、X11及びY11は、−NRにおけるRとRとが互いに結合し、窒素原子を含む5または6員環を形成していてもよく、RおよびRが結合して形成される環は、更に置換基を有していてもよい。RとRとが互いに結合して窒素原子含む5または6員環を形成する場合、この環としては、モルホリン環、ピペラジン環、ピペリジン環が好ましく、これらの環が有し得る置換基としては、置換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。
本発明で使用される異方性色素膜用色素は、より好ましくは、遊離酸の形が下記一般式(III)で表されるものである。
Figure 2006047966
(式中、Ar21は置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもナフチル基を表す。
Ar22は置換基を有していてもよいフェニレン基又は置換基を有していてもよいナフチレン基を表す。
21は、水素原子、炭素数1〜4の置換基を有していてもよいアルキル基を表す。
21及びY21は、それぞれ独立に、−NR基、−OR基又は−SR基を表す。ここで、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜18のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜18のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜15の芳香族若しくは脂環族炭化水素基、または置換基を有していてもよい、5若しくは6員環の単環または2〜3単環の縮合環からなる複素環基を表すか、あるいはRとRとが結合し、窒素原子を含む5または6員環を形成していてもよく、RおよびRが結合して形成される環は、更に置換基を有していてもよい。nは0又は1の数を表す。)
上記一般式(III)における、Ar21、Ar22、Z21、X21及びY21の具体的置換基及び好ましい置換基の例としては、それぞれ、前記一般式(II)における、Ar11、Ar12、Z11、X11及びY11で例示した置換基及び好ましい置換基として挙げたものと同様である。また、R、R、R及びRは、前記一般式(II)のX11及びY11におけるR、R、R及びRにそれぞれ相当するものであり、R、R、R及びRとして例示された置換基及び好ましい置換基と同様である。
一般式(III)で示される好ましい色素は、分子中に少なくとも3個の−SOH基を有する色素である。
本発明においてより好ましく使用される異方性色素膜用色素は、遊離酸の形が下記一般式(IV)で表されるものである。
Figure 2006047966
(式中、Ar31は、フェニル基又はナフチル基であり、該基は少なくとも1個のスルホ基を有する。
Ar32は、炭素数1〜4のアルキル基及び/又は炭素数1〜4のアルコキシ基を有する1,4−フェニレン基である。
31及びY31は、それぞれ独立に、−NR基又は−OH基を表し、同時に同じ基を示さない。ここでR及びRは、水素原子、又はスルホ基を有するフェニル基であり、同じでも異なっていてもよい。)
本発明の異方性色素膜用色素としては、遊離酸の形が下記一般式(V)で表される色素も好適である。
Figure 2006047966
(式中、Ar及びArは、それぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基を表し、Dは、置換基を有していてもよいアミノ基または水酸基を表し、Bは、水素原子、置換基を有していてもよいアミノ基または水酸基を表す。XおよびYはそれぞれ独立に、任意の置換基を表し、Zは水素原子または任意の置換基を表す。m1は、1または2を表す。)
上記一般式(V)で表される色素は、トリアジニル基を有し、1分子中にアゾ結合を2個有し、これに、分子末端に有するナフタレン環のアゾ基と結合する炭素を含む環側の部分に、アミノ基または水酸基(D)を有することを特徴とする。この特徴を有することにより、溶剤への溶解性が高く、基材への親和性が高く、偏光膜とした時に二色性の高い偏光膜を得ることができるものと推測される。
一般式(V)におけるDは、置換基を有していてもよいアミノ基または水酸基を表すが、水酸基であることが好ましい。
置換基を有していてもよいアミノ基としては、アミノ基;N−メチルアミノ基、N、N−ジメチルアミノ基、N、N−ジエチルアミノ基などの、炭素数1〜18(好ましくは1〜8)のアルキルアミノ基;N−フェニルアミノ基、N−ナフチルアミノ基などの、炭素数6〜18(好ましくは6〜10)のアリールアミノ基;アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基などの、炭素数2〜18(好ましくは2〜11)のアシルアミノ基;が挙げられる。
また、Dが結合するナフタレン環が、7位でアゾ基と結合することが好ましく、その際、Dはナフタレン環の8位に結合することが更に好ましい。
また、該分子末端に有するナフタレン環は、更に置換基Bを有する。Bは、水素原子、置換基を有していてもよいアミノ基または水酸基を表すが、置換基を有していてもよいアミノ基であることが好ましい。
置換基を有していてもよいアミノ基としては、上記Dの置換基を有していてもよいアミノ基として例示したものが挙げられる。中でも無置換のアミノ基が好ましい。
また、Bが結合するナフタレン環が、7位でアゾ基と結合することが好ましいが、その際、Bはナフタレン環の2位に結合することが更に好ましい。
特に好ましい色素では、該ナフタレン環が、7位でアゾ基、8位でD、2位でBと結合することである。本発明の二色性アゾ色素は、より好ましくは前記式中のDまたはBで表される置換基が水酸基で表される色素である。
更に、一般式(V)において、m1は該ナフタレン環に結合するスルホ基の数を表すが、m1は1〜3の整数であることが好ましく、1または2であることがより好ましい。
Ar、Arで表される芳香族炭化水素環基としては、各々独立に、好ましくは炭素数6〜20程度の芳香族炭化水素環基が挙げられる。更に好ましくは炭素数6〜15、特に好ましくは炭素数6〜12の芳香族炭化水素環基である。中でも好ましくはそれぞれ独立に、フェニレン基またはナフチレン基である。
これらの芳香族炭化水素環基のうち、Arについては、Arがフェニレン基の場合、1,4−フェニレン基であることが好ましく、ナフチレン基の場合は、2,6−ナフチレン基であることが好ましく、また、1−ナフトール環または2−ナフトール環由来の2価の基であることがより好ましく、色調が深い色素が得られる点から1−ナフトール環由来の基が特に好ましい。
Ar、Arの芳香族炭化水素環基が有しうる置換基としては、色調を調節するために導入される電子吸引性基や電子供与性基から適宜選択された基或いは溶剤への溶解性を高めるために導入される親水性基などが挙げられる。これらの置換基及び好ましい置換基は、前記一般式(I)におけると同様である。
は、水素原子または任意の置換基を表すが、任意の置換基としては、色調を調整するために導入される電子吸引性基や電子供与性基から適宜選択された基或いは溶剤への溶解性を高めるために導入される親水性基などが挙げられる。具体的には、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜5のアルキル基が挙げられ。好ましくは、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルキル基、特に好ましくは水素原子である。アルキル基として具体的には、メチル基、エチル基等が挙げられ、該アルキル基が有しうる置換基としては、水酸基、スルホ基、カルボキシ基などが挙げられる。
およびYは、それぞれ独立に任意の置換基を表し、前記一般式(I)におけるXおよびYとして例示された置換基及び好ましい置換基と同様である。
上記の一般式(I)〜(V)で表される色素の分子量は、遊離酸の形で、通常350以上、2500以下、好ましくは2000以下である。
本発明の前記一般式(I)〜(V)で表される色素は、自己組織化による高いリオトロピック液晶状態を形成するが、高い分子間相互作用により、会合や集合などの多分子構造体を形成しやすいので、該色素を含有する溶液を基板上に塗布などの極めて簡単な手法により高次の分子配向状態を呈せしめることが出来、高い二色性も示すことができる。
従って、二色性の高い異方性色素膜、特に湿式成膜法で形成される色素膜用の色素として極めて有用である。
本発明の色素は前記一般式(I)〜(V)で示されるような遊離酸型のまま使用してもよく、酸基の一部が塩型を取っているものであってもよい。また、塩型の色素と遊離酸型の色素が混在していてもよい。また、製造時に塩型で得られた場合はそのまま使用してもよいし、所望の塩型に変換してもよい。塩型の交換方法としては、公知の方法を任意に用いることができ、例えば以下の方法が挙げられる。
1)塩型で得られた色素の水溶液に塩酸等の強酸を添加し、色素を遊離酸の形で酸析せしめたのち、所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で色素酸性基を中和し塩交換する方法。
2)塩型で得られた色素の水溶液に、所望の対イオンを有する大過剰の中性塩(例えば、塩化リチウム)を添加し、塩析ケーキの形で塩交換を行う方法。
3)塩型で得られた色素の水溶液を、強酸性陽イオン交換樹脂で処理し、色素を遊離酸の形で酸析せしめたのち、所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で色素酸性基を中和し塩交換する方法。
4)予め所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で処理した強酸性陽イオン交換樹脂に、塩型で得られた色素の水溶液を作用させ、塩交換を行う方法。
また、本発明で使用される色素は、ここで、酸性基が遊離酸型をとるか、塩型を取るかは、色素のpKaと色素水溶液のpHに依存する。
上記の塩型の例としては、Na、Li、K等のアルカリ金属の塩、アルキル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいアンモニウムの塩、又は有機アミンの塩が挙げられる。有機アミンの例として、炭素数1〜6の低級アルキルアミン、ヒドロキシ置換された炭素数1〜6の低級アルキルアミン、カルボキシ置換された炭素数1〜6の低級アルキルアミン等が挙げられる。これらの塩型の場合、その種類は1種類に限られず複数種混在していてもよい。
本発明におけるこれらの色素の具体例としては、例えば以下の(I−1)から(I−24)に示す構造の色素が挙げられるが、これに限定されるものではない。
Figure 2006047966
Figure 2006047966
Figure 2006047966
Figure 2006047966
Figure 2006047966
本発明における上記一般式(I)〜(V)で表されるジスアゾ色素は、それ自体公知の慣用方法に従って製造することができる。例えば(I−1)で示される色素は、下記(A)〜(D)の工程で製造できる。
(A)4−アミノベンゼンスルホン酸(スルファニル酸)と2,5−ジメトキシアニリンとから常法[例えば、細田豊著「新染料化学」(昭和48年12月21日、技報堂発行)第396頁第409頁参照]に従って、ジアゾ化、カップリング工程を経てモノアゾ化合物を製造する。
(B)一方で、6−アミノ−1−ナフトール−3−スルホン酸(J酸)を水にpH6として溶かし、0〜5℃に冷却する。このものに塩化シアヌルを加え、温度0〜5℃を保持して、2時間反応を行い、反応を完結させる。次いで室温にて、3−アミノベンゼンスルホン酸(メタニル酸)水溶液を加えて、pH6〜7で数時間縮合反応を行う。
(C)工程(A)で得られたモノアゾ化合物を同様に、常法によりジアゾ化し、工程(B)で得られた化合物とカップリング反応を行って、ジスアゾ化合物を製造する。反応終了後、60℃に昇温し、25%水酸化ナトリウム水溶液を加え、強アルカリ性とし、加水分解反応を行い、反応を完結させる。
(D)冷却後、塩化ナトリウムで塩析することにより目的の色素No.(I−1)のNa塩が得られる。
このようにして得られる前示構造式(I−1)で示される本発明の色素は、水溶液中でリオトロピック液晶を形成するため、高い二色性を示す異方性色素膜を作製するのに使用可能であり、特に湿式成膜法に適した有用な色素である。
本発明の色素および色素と溶剤を含有する組成物は、湿式成膜法特有のプロセス、すなわち、基材表面に塗布などによる積層プロセスを経ることによって、高次の分子配向状態を呈示し得るものである。それは、本発明の色素を含む組成物を用いて湿式成膜法により高い異方性を有する色素膜(異方性色素膜)を形成することが可能であることを意味するのである。
本発明の色素を含む異方性色素膜用色素組成物は、少なくとも前記一般式(I)〜(V)で表される色素及び溶剤を含むものである。なお、以下において、前記一般式(I)〜(V)で表される色素を包括して本発明の色素と称する。
本発明の色素は、異方性色素膜用の色素組成物中に、単独で含むことができるが、これらの色素同士、あるいは配向を低下させない程度に他の色素と混合して用いることができる。これにより、各種の色相を有する異方性色素膜を製造することができる。
また、本発明の異方性色素膜用色素組成物は、後述する溶剤の他に、界面活性剤等の添加剤が配合されていてもよい。
本発明の色素に配合され得る好ましい色素の例としては、例えばC.I.Direct Yellow 12、C.I.Direct Yellow 34、C.I.Direct Yellow 86、C.I.Direct Yellow 142、C.I.Direct Yellow 132、C.I.Acid Yellow 25、C.I.Direct Orange 39、C.I.Direct Orange 72、C.I.Direct Orange 79、C.I.Acid Orange 28、C.I.Direct Red 39、C.I.Direct Red 79、C.I.Direct Red 81、C.I.Direct Red 83、C.I.Direct Red 89、C.I.Acid Red 37、C.I.Direct Violet 9、C.I.Direct Violet 35、C.I.Direct Violet 48、C.I.Direct Violet 57、C.I.Direct Blue 1、C.I.Direct Blue 67、C.I.Direct Blue 83、C.I.Direct Blue 90、C.I.Direct Green 42、C.I.Direct Green 51、C.I.Direct Green 59等が挙げられる。
本発明の色素組成物に使用される溶剤としては、湿式成膜法における該色素組成物の操作性、色素のリオトロピック液晶状態の発現性等を考慮して選定されるが、水、水混和性のある有機溶剤、或いはこれらの混合物が適している。
有機溶剤の具体例としては、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜4の低級アルコール類、エチレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類等が挙げられ、これらは単独又は二種以上の混合溶剤として使用することができる。
色素組成物における色素の濃度としては、色素の溶解性やリオトロピック液晶状態などの超分子構造の形成濃度にも依存するが、好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上、好ましくは30重量%以下、より好ましくは20重量%以下である。
色素濃度が、少なすぎると高い二色比を示す異方性色素膜が形成されず、高濃度過ぎると色素組成物の粘性が増し取扱に不適となる。
又、異方性色素膜の形成に際し、本発明の異方性色素膜用色素組成物を基材に塗布する場合は、基材表面への濡れ性、塗布性を向上させるため、必要に応じて界面活性剤等の添加剤を加えることができる。界面活性剤としては、アニオン系、カチオン系、ノニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。組成物中におけるその添加濃度は通常0.05重量%以上、0.5重量%以下が好ましい。
また、本発明によれば、本発明の色素を含む上記異方性色素膜用色素組成物を用い、湿式成膜法によって形成された本発明の色素を有する異方性色素膜を提供することが出来る。前記した様に、上記一般式(I)〜(V)で表されるジスアゾ色素は、特定の色素構造を有することから高いリオトロピック液晶状態を形成し、高次の分子配向状態を示すことができ、しかも高い二色性を示すことができる。従って、本発明の異方性色素膜は、高い二色性を示す有用な色素膜である。
本発明の異方性色素膜は高い二色比を示すが、二色比は5以上のものが好ましく、より好ましくは12以上、特に好ましくは15以上のものである。
本発明においては、異方性色素膜は湿式成膜法により形成される。湿式成膜法は、前記したように、色素及び液媒体を含む組成物の基材への積層工程、該液媒体の除去及び該色素の基材での配向工程を含むプロセスからなるが、具体的には二色性色素溶液などの色素を含有する組成物を調製後、ガラス板などの各種基材に塗布し、次いで色素を配向、積層して形成する方法など公知の方法が挙げられる。
湿式成膜法として詳細には、原崎勇次著 「コーティング方式」:(槇書店、1979年10月30日発行)第3ページ(表1−2)および第6ページから第154ページに記載の各コータ方式、市村國宏監修「分子協調材料の創製と応用」:(株式会社シーエムシー出版、1998年3月3日発行)、第118ページから第149ページなどに記載の公知の方法、更には、例えば、あらかじめ配向処理を施した基材上に、スピンコート法、スプレーコート法、バーコート法、ロールコート法、ブレードコート法などで色素組成物を塗布することが挙げられる。
本発明においては、基板上への色素組成物の塗布工程、及び乾燥工程を経て色素膜を形成するが、これらの工程の操作条件は、色素の自己組織化による高いリオトロピック液晶性に基づいて形成される高次の分子配向状態を維持するように制御することが望ましく、特に乾燥工程での急速な温度上昇は好ましくない。
色素組成物の基材上への塗布時の温度は、通常、0〜80℃、好ましくは0℃以上、40℃以下であり、湿度は、通常10〜80%RH、好ましくは30%RH以上、80%RH以下程度である。
塗布後の乾燥時の温度は、通常0〜120℃、好ましくは10℃以上、110℃以下であり、湿度は、通常10〜80%RH、好ましくは30%RH以上、80%RH以下程度である。
本発明の異方性色素膜の形成に使用される基材としては、ガラス板やトリアセテート、アクリル系ポリマー、ポリエステル、トリアセチルセルロース又はウレタン系ポリマーのシート或いはフィルム等が挙げられる。また、この基材表面には、二色性色素の配向方向を制御するために、「液晶便覧」:(丸善株式会社、平成12年10月30日発行)、第226ページから239ページなどに記載の公知の方法により、配向処理層が施されていてもよい。
上記のような方法で、塗布により形成された二色性色素の異方性色素膜は、通常機械的強度が低いので、必要に応じ、保護層を設けて使用される。この保護層は、例えば、トリアセテート、アクリル系ポリマー、ポリエステル、ポリイミド、トリアセチルセルロース又はウレタン系ポリマーのフィルム等の透明な高分子膜を色素膜上にラミネーションして形成され、実用に供される。
また、本発明の異方性色素膜をLCDやOLEDなどの各種の表示素子に偏光フィルター等として用いる場合には、これらの表示素子を構成する電極基板などに直接色素膜を形成したり、色素膜を形成した基材をこれら表示素子の構成部材として用いることができる。
前記の方法等で基材上に異方性色素膜を形成する場合、通常乾燥後の膜厚で、好ましくは50nm以上、更に好ましくは100nm以上、好ましくは50μm以下、更に好ましくは1μm以下である。
本発明の異方性色素膜は、光吸収の異方性を利用し直線偏光、円偏光、楕円偏光等を得る偏光膜として機能する他、膜形成プロセスと基材や色素含有組成物を適宜選択することにより、屈折異方性や伝導異方性などの各種異方性膜として機能化が可能となり、様々な種類の多様な用途に使用可能な偏光素子とすることができる。
本発明の異方性色素膜を基材上に形成し偏光素子として使用する場合、形成された異方性色素膜そのものを使用してもよく、また上記の様な保護層のほか、粘着層、反射防止層など、様々な機能をもつ層を積層形成し、積層体として使用してもよい。
次に、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
尚、以下の実施例中、二色比は、ヨウ素系偏光素子を入射光学系に配した分光光度計で異方性色素膜の透過率を測定した後、次式により計算した。
二色比(D)=Az/Ay
Az=−log(Tz)
Ay=−log(Ty)
Tz:色素膜の吸収軸方向の偏光に対する透過率
Ty:色素膜の偏光軸方向の偏光に対する透過率
(実施例1)
水95部に前記の色素No.(I−1)のリチウム塩を5部、ノニオン系界面活性剤[商品名:エマルゲン109P(花王(株)社製)]を0.2部加え、撹拌溶解後濾過して色素水溶液(異方性色素膜用色素組成物)を得た。
一方、基材としてガラス基板上にスピンコート法によりポリイミドの配向膜が形成されたガラス製基板(75mm×25mm、厚さ1.1mm、膜厚約800Åのポリイミド配向膜をあらかじめ布でラビング処理を施したもの)を用意しておき、これに上記の色素水溶液をスピンコーター(押鐘社製 SC−200)で塗布(1000rpmで5秒後、2500rpmで15秒)した後、自然乾燥することによりラビング方向に色素が配向した異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜における色素膜面内の吸収軸方向に振動面を有する偏光に対する透過率(Tz)および色素膜面内の偏光軸方向に振動面を有する偏光に対する透過率(Ty)を図1に示す。また、各波長における二色比(D)を図3に示す。
本発明の色素膜は、約540nmから約700nmの広帯域でほぼ一定な二色比(光吸収異方性)を有していた。
(比較例1)
実施例1において色素No.(I−1)の色素の代わりに、下記構造式を有する色素を使用した以外は同様にして色素膜用色素組成物を調製し、実施例1と同様の基板に同様の条件で塗布を行い色素膜を得た。
Figure 2006047966
得られた色素膜について、実施例1と同様にして透過率を測定した。結果を図2に示す。得られた透過率から算出された二色比(D)は図3に示す通り1程度であり、実施例1に比べても充分な異方性を示さなかった。
(実施例2)
水90部に色素No.(I−5)のナトリウム塩を10部、ノニオン系界面活性剤[商品名:エマルゲン109P(花王(株)社製)]を0.2部加え、撹拌溶解後濾過して色素水溶液(異方性色素膜用色素組成物)を得た。この組成物を実施例1で用いた配向処理済みの基板と同じ基板に、番手:No.3のバーコータ−(テスター産業社製)で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜の吸収軸方向に振動面を有する偏光に対する透過率(Tz)および色素膜面内の偏光軸方向に振動面を有する偏光に対する透過率(Ty)を図4に示す。また、各波長における二色比(D)を図6に示す。本発明の色素膜は、約500nmから約700nmの広帯域でほぼ一定な二色比(光吸収異方性)を有していた。
(比較例2)
実施例2において色素No.(I−5)の色素の代わりに、下記構造式を有するC.I.Direct Blue−67を使用した以外は同様にして異方性色素膜用色素組成物(色素水溶液)を調製し、実施例2で用いた基板と同様の基板に同様の条件で色素水溶液の塗布を行い異方性色素膜膜を得た。
Figure 2006047966
得られた異方性色素膜(偏光膜)について、実施例2と同様にして各透過率を測定し、二色比を算出した。結果を図5(透過率)および図6(二色比)に示す。本比較例の色素膜は、視感度の高い550nmから620nmの領域における二色性が実施例2の色素膜と比べて低く、偏光膜としての光学特性が劣っていた。
(実施例3)
実施例2において色素水溶液(異方性色素膜用色素組成物)の組成を、水86部に色素No.(I−5)のナトリウム塩を14部、ノニオン系界面活性剤(商品名:エマルゲン109P(花王(株)社製))を0.2部加え、撹拌溶解後濾過して調製した以外は同様にして色素水溶液(異方性色素膜用色素組成物)を調製し、実施例2で用いた基板と同様の基板に番手:No.2のバーコータ−(テスター産業社製)で色素水溶液を塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜(偏光膜)について、実施例2と同様にして各透過率を測定し、二色比を算出した。結果を図7(透過率)および図8(二色比)に示す。本実施例の色素膜は、視感度の高い550nmから620nmの領域における二色性が高く、偏光膜としての光学特性が優れていた。
実施例1の異方性色素膜における色素膜面内の吸収軸方向に振動面を有する偏光に対する透過率(Tz)、該色素膜面内の偏光軸方向に振動面を有する偏光に対する透過率(Ty)を示す。図中、実線は透過率(Tz)、点線は透過率(Ty)を表す。 比較例1の異方性色素膜について測定した透過率(Tz)及び透過率(Ty)を示す。図中、実線は透過率(Tz)、点線は透過率(Ty)を表す。 実施例1及び比較例1の異方性色素膜についての各波長における二色比(D)を示す。 実施例2異方性色素膜について測定した透過率(Tz)及び透過率(Ty)を示す。図中、実線は透過率(Ty)、点線は透過率(Tz)を表す。 比較例2異方性色素膜について測定した透過率(Tz)及び透過率(Ty)を示す。図中、実線は透過率(Tz)、点線は透過率(Ty)を表す。 実施例2及び比較例2の異方性色素膜についての各波長における二色比(D)を示す。 実施例3の異方性色素膜について測定した透過率(Tz)及び透過率(Ty)を示す。図中、実線は透過率(Tz)、点線は透過率(Ty)を表す。 実施例3の異方性色素膜についての各波長における二色比(D)を示す。

Claims (10)

  1. 遊離酸の形が下記一般式(0)で表され、湿式成膜法により形成される異方性色素膜用色素。
    Figure 2006047966
    (式中、Ar、ArおよびArは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基を表す。XおよびYはそれぞれ独立に、任意の置換基を表す。
    は、水素原子または任意の置換基を表す。)
  2. 遊離酸の形が下記一般式(I)で表され、湿式成膜法により形成される異方性色素膜用色素。
    Figure 2006047966
    (式中、Ar、ArおよびArは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基を表す。XおよびYはそれぞれ独立に、任意の置換基を表す。Zは、水素原子または任意の置換基を表す。mは、1または2を表す。)
  3. 遊離酸の形が下記一般式(II)で表される、請求項1又は2に記載の異方性色素膜用色素。
    Figure 2006047966
    [式中、Ar11は、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいナフチル基を表す。
    Ar12は、置換基を有していてもよいフェニレン基または置換基を有していてもよいナフチレン基を表す。
    11は、水素原子また置換基を有していてもよい炭素数1〜5のアルキル基を表す。
    11およびY11は、それぞれ独立に、−NR基、−OR基または−SR基を表す。(但し、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜18のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜18のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜15の芳香族若しくは脂環族炭化水素基、または置換基を有していてもよい、5若しくは6員環の単環または単環の2〜3縮合環からなる複素環基を表すか、あるいはRとRとが結合し、窒素原子を含む5または6員環を形成していてもよく、RおよびRが結合して形成される環は、更に置換基を有していてもよい。mは1または2を表す。]
  4. 遊離酸の形が下記一般式(III)で表される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の異方性色素膜用色素。
    Figure 2006047966
    (式中、Ar21は置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよいナフチル基を表し、Ar22は置換基を有していてもよいフェニレン基又は置換基を有していてもよいナフチレン基を表す。
    21は、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルキル基を表す。
    21及びY21は、それぞれ独立に、−NR基、−OR基又は−SR基を表す。ここで、R,R,R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜18のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜18のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜15の芳香族若しくは脂環族炭化水素基、または置換基を有していてもよい5若しくは6員環の単環または単環の2〜3縮合環からなる複素環基を表すか、あるいはRとRとが結合し、窒素原子を含む5または6員環を形成していてもよく、RおよびRが結合して形成される環は、更に置換基を有していてもよい。nは0又は1の数を表す。)
  5. 遊離酸の形が上記一般式(III)で表され、分子中に少なくとも3個の−SOH基を有する請求項4に記載の異方性色素膜用色素。
  6. 遊離酸の形が下記一般式(V)で表される、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の異方性色素膜用色素。
    Figure 2006047966
    (式中、ArおよびArは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基を表す。Dは、置換されていてもよいアミノ基または水酸基を表し、Bは、水素原子、置換されていてもよいアミノ基または水酸基を表す。XおよびYはそれぞれ独立に、任意の置換基を表し、Zは、水素原子または任意の置換基を表す。m1は、1または2を表す。)
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の異方性色素膜用色素及び溶剤を含有する、湿式製膜法により形成される異方性色素膜用の色素組成物。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載の異方性色素膜用色素を有する、湿式製膜法により形成された異方性色素膜。
  9. 請求項7に記載の異方性色素膜用色素組成物を用い、湿式製膜法により形成された異方性色素膜。
  10. 請求項8または9に記載の異方性色素膜を用いた、偏光素子。

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