JP2006023110A - 圧力センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ターミナルを有するケースに圧力検出素子を設け、ターミナルと圧力検出素子とを電気的に接続するとともに、ケースとターミナルとの隙間を封止するためのシール剤とを備える圧力センサにおいて、圧力検出素子に圧力媒体が直接接触し、また、温度変化が生じて熱応力が発生しても漏れが発生しないシール剤の構成を実現する。
【解決手段】 ケース10の一端側に設けられた圧力検出素子20と、ケース10に設けられ一端部がケース10の一端側に突出するターミナル12と、ターミナル12の一端部の周囲に設けられたシール剤14とを備え、圧力検出素子20とターミナル12の一端部とが電気的に接続されてなる圧力センサ100において、圧力検出素子20に圧力媒体が直接導入されるようになっており、シール剤14は、圧力媒体に対する耐性を有する接着剤14aの中に、圧力媒体に対する耐性を有するゴム部材14bを介在させてなる。
【選択図】 図2
【解決手段】 ケース10の一端側に設けられた圧力検出素子20と、ケース10に設けられ一端部がケース10の一端側に突出するターミナル12と、ターミナル12の一端部の周囲に設けられたシール剤14とを備え、圧力検出素子20とターミナル12の一端部とが電気的に接続されてなる圧力センサ100において、圧力検出素子20に圧力媒体が直接導入されるようになっており、シール剤14は、圧力媒体に対する耐性を有する接着剤14aの中に、圧力媒体に対する耐性を有するゴム部材14bを介在させてなる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ターミナルを有するケースに圧力検出素子を設け、ターミナルと圧力検出素子とを電気的に接続するとともに、ケースとターミナルとの隙間を封止するためのシール剤とを備え、圧力検出素子に圧力媒体が直接導入されるようになっている圧力センサに関する。
従来より、ケースと、ケースの一端側に設けられた圧力検出素子と、ケースに設けられ、一端部がケースの一端側に突出するターミナルと、ターミナルの一端部の周囲に設けられケースとターミナルとの隙間を封止するためのシール剤とを備え、圧力検出素子とターミナルの一端部とが電気的に接続されてなる圧力センサが提案されている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)
このような圧力センサにおいては、圧力検出素子をメタルダイアフラムで覆い、メタルダイアフラム内にオイル等の圧力伝達媒体を封止することで、圧力検出素子を圧力媒体から保護するとともに、メタルダイアフラムにて圧力媒体の圧力を受圧し、圧力伝達媒体を介して圧力検出素子へ伝達していた。
このような圧力センサにおいては、圧力検出素子をメタルダイアフラムで覆い、メタルダイアフラム内にオイル等の圧力伝達媒体を封止することで、圧力検出素子を圧力媒体から保護するとともに、メタルダイアフラムにて圧力媒体の圧力を受圧し、圧力伝達媒体を介して圧力検出素子へ伝達していた。
図4は、このようなメタルダイアフラムを有する従来の圧力センサの一般的な構成を示す概略断面図である。
本圧力センサにおいては、ケースとしてのコネクタケース10と圧力導入部材としてのハウジング30とが組み合わされている。コネクタケース10の一端側の表面(図4中、下方側の端面)には凹部11が形成されている。
この凹部11には、圧力検出素子20が配設されている。ここでは、圧力検出素子20は、台座21に一体化されて、コネクタケース10に搭載されている。また、コネクタケース10には、複数個の金属製棒状のターミナル12が設けられている。
各ターミナル12の一端側(図4中、下方端側)の端部は、圧力検出素子20の搭載領域の周囲において凹部11の底面から突出している。そして、各ターミナル12の突出部の先端面と圧力検出素子20とは、ワイヤボンディングにより形成されたアルミニウムからなるワイヤ13を介して結線され電気的に接続されている。
また、図4に示されるように、各ターミナル12の突出部の周囲には、コネクタケース10とターミナル12との隙間を封止するためのシール剤14が設けられている。
このシール剤14は、従来ではシリコン系樹脂よりなるもので、このシール剤14により、もし、ターミナル12が突出する凹部11の底面部分に隙間があっても、その隙間は封止される。
これは、ケース10には、型成形の際にターミナル12を埋設しているので、成型樹脂等からなるケース10と金属であるターミナル12との熱膨張係数の違いにより、ケース10とターミナル12間の気密性が悪く、ターミナル12の周囲に隙間が生じ、この隙間から圧力媒体の漏れが生じる恐れがある。そのため、従来では、ターミナル12とケース10との間にシール剤14を設けていた。
そして、凹部11内には、圧力検出素子20、ターミナル12、ワイヤ13を覆うように液体としてのオイル15が充填されている。このオイル15は、フッ素オイル等よりなり、主として圧力伝達媒体として機能するものである。
次に、ハウジング30は、たとえばステンレス(SUS)等の金属材料よりなる。このハウジング30は、一端側(図4中の上方端側)に開口部31を有するとともに、他端側(図4中の下方端側)に外部から圧力媒体が導入される圧力導入孔32を有する。この圧力媒体は、たとえば上記したエアコンの冷媒や自動車のエンジンや駆動系の潤滑用オイル等である。
そして、ハウジング30には、その開口部31にコネクタケース10の一端側(図4中の下端側)が挿入された状態で、凹部11を覆うようにコネクタケース10に、かしめなどにより組み付けられている。
さらに、ハウジング30の一端側には、メタルダイアフラム34が設けられ、金属製の押さえ部材(リングウェルド)35を介して溶接などにより、ハウジング30に対して固定されている。それにより、メタルダイアフラム34はその周辺部がハウジング30に固定された状態となり、オイル15を封止しつつ凹部11と圧力導入孔32とを区画している。
こうして組み合わせられたケース10とハウジング30において、コネクタケース10の凹部11とメタルダイアフラム34との間で、オイル15が封入されている。そして、このオイル15が封入された室が、圧力検出室40として構成されている。
また、圧力検出室40の外周囲には、環状の溝(Oリング溝)41が形成され、この溝41内には、圧力検出室40を気密封止するためのOリング42が配設されている。そして、Oリング42は、コネクタケース10と押さえ部材35とにより挟まれて押圧されており、これによって、Oリング42はメタルダイアフラム34とともに圧力検出室40を封止する役割を果たしている。
かかる圧力センサ100は、たとえば、ハウジング30のネジ部33を介して、車両の適所に取り付けられる。そして、外部からの圧力媒体が、ハウジング30の圧力導入孔32を介して圧力センサ内に導入される。
すると、導入された圧力がメタルダイアフラム34に印加され、メタルダイアフラム34には応力が発生する。この応力は、圧力検出室40内のオイル15を介して、センサチップ20へ伝達され、センサチップ20の受圧面に印加される。
そして、印加された圧力に応じた電気信号がセンサ信号として、センサチップ20から出力される。このセンサ信号は、センサチップ20からワイヤ13、ターミナル12を介して、外部回路などへ伝達される。
特開平7−209115号公報
特開平7−243926号公報
ところで、上記したような従来の圧力センサは、たとえば自動車に搭載され、エアコンの冷媒圧や自動車のエンジンや駆動系の潤滑用オイル圧を検出する圧力センサ等に適用できる。
ここにおいて、本発明者らは、コストダウンを目的として、この種の圧力センサにおいてメタルダイアフラムとオイル等を廃止した構造を検討している。しかしながら、メタルダイアフラムとオイル等を廃止した場合、エアコンの冷媒や自動車のエンジンや駆動系の潤滑用オイルなどの圧力媒体が直接、圧力検出素子およびシール剤の部分に導入される。
そして、圧力媒体中には、たとえば酸化性のガスや液体などが含有されており、シール剤に直接圧力媒体が接触した場合、シリコン樹脂からなるシール剤は、耐冷媒性(耐フロン性)が低いなどの点から、冷媒などの圧力媒体環境下では、接着力が低下するため、シール剤が剥離し、気密不良が発生する。すると、ケースとターミナルとの間から圧力媒体の漏れが発生し、正確な圧力検出ができないという問題が生じる。
これに対して、冷媒などの圧力媒体に対して、シリコン樹脂よりも圧力媒体に対する耐性が大きく且つ比較的接着力を確保可能なエポキシ樹脂等からなるシール剤を用いることが考えられる。
しかしながら、この場合、エポキシ樹脂はシリコン樹脂よりも硬いため、シリコン樹脂の場合よりも、ケース、ターミナル、シール剤間の熱膨張係数が大きく異なり、温度変化時には各間に、比較的大きな熱応力が生じる。
そのため、シール剤の接着面が剥がれ、隙間が生じることにより、気密性を確保することが困難になるという問題点が生じる。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、ターミナルを有するケースに圧力検出素子を設け、ターミナルと圧力検出素子とを電気的に接続するとともに、ケースとターミナルとの隙間を封止するためのシール剤とを備える圧力センサにおいて、圧力検出素子に圧力媒体が直接接触し、また、温度変化が生じて熱応力が発生しても漏れが発生しないシール剤の構成を実現することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ケース(10)と、ケース(10)の一端側に設けられた圧力検出素子(20)と、ケース(10)に設けられ一端部がケース(10)の一端側に突出するターミナル(12)と、ターミナル(12)の一端部の周囲に設けられケース(10)とターミナル(12)との隙間を封止するためのシール剤(14)とを備え、圧力検出素子(20)とターミナル(12)の一端部とが電気的に接続されてなる圧力センサにおいて、圧力検出素子(20)に圧力媒体が直接導入されるようになっており、シール剤(14)は、圧力媒体に対する耐性を有する接着剤(14a)の中に、圧力媒体に対する耐性を有するゴム部材(14b)を介在させてなるものであることを特徴としている。
それによれば、シール剤(14)を構成する接着剤(14a)およびゴム部材(14b)ともに圧力媒体に対する耐性を有するため、圧力検出素子(20)に圧力媒体が直接導入され、これら接着剤(14a)およびゴム部材(14b)が、直接圧力媒体に接触しても、劣化することはなく、気密性は保持される。
また、シール剤(14)を、接着剤(14a)の中にゴム部材(14b)を介在させてなるものとしている。具体的には、請求項2に記載の発明のように、接着剤(14)は、ゴム部材(14b)とケース(10)の隙間およびゴム部材(14b)とターミナル(12)との隙間に、接着剤(14a)が配置されたものとできる。
そのため、温度変化による熱応力が発生したときにおいても、ゴム部材(14b)の部分で、その応力を吸収することができるため、圧力媒体に対する接着剤(14a)の接着力の確保を可能にし、気密性を保持することができる。
したがって、本発明によれば、ターミナルを有するケースに圧力検出素子を設け、ターミナルと圧力検出素子とを電気的に接続するとともに、ケースとターミナルとの隙間を封止するためのシール剤とを備える圧力センサにおいて、圧力検出素子(20)に圧力媒体が直接接触し、また、温度変化が生じて熱応力が発生しても漏れが発生しないシール剤(14)の構成を実現することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、請求項1または請求項2に記載の圧力センサにおいて、ゴム部材(14b)は、ターミナル(12)の一端部の周囲に配置された環状の部材であるものにできる。
また、請求項4に記載の発明のように、請求項1〜請求項3に記載の圧力センサにおいて、接着剤(14a)は、エポキシ系樹脂からなる接着剤であるものにできる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
図1は、本発明の実施形態に係る圧力センサ100の全体概略断面構成を示す図であり、図2は、図1中の圧力センサ100における圧力検出素子20の近傍部の拡大図である。
この圧力センサ100は、たとえば自動車に搭載され、エアコンの冷媒圧や自動車のエンジンや駆動系の潤滑用オイル圧を検出する圧力センサ等に適用できる。
本圧力センサ100においては、ケースとしてのコネクタケース10と圧力導入部材としてのハウジング30とが組み合わされている。
コネクタケース10は、本例では、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂を型成形することにより作られ、略円柱状をなしている。このコネクタケース10の一端側の表面(図1中、下方側の端面)には凹部11が形成されている。
この凹部11には、圧力検出素子としてのセンサチップ20が配設されている。本例のセンサチップ20は、受圧面としてのダイアフラム21(図2参照)を有し、このダイアフラム21が受けた圧力を電気信号に変換し、この電気信号をセンサ信号として出力する半導体ダイアフラム式のものである。
より具体的には、図2に示されるように、センサチップ20は、表面(図2中の下面)がダイアフラム21の受圧面となっている。そして、このダイアフラム21は、センサチップ20の裏面(図2中の上面)の一部をエッチングなどにより除去することで凹部を形成し、この凹部の底部として形成されるものである。
そして、センサチップ20は、ガラス等よりなる台座22に陽極接合等により一体化されている。ここで、センサチップ20の裏面の凹部は、センサチップ20と台座22との間で気密に封止され、たとえば真空などの基準圧力室として構成されている。
そして、台座22と一体化されたセンサチップ20は、この台座22を凹部11の底面に接着剤23(図2参照)を介して接着することで、コネクタケース10に搭載されている。この接着剤23はたとえばシリコン系接着剤などである。
また、図1、図2に示されるように、コネクタケース10には、センサチップ20と外部の回路等とを電気的に接続するための複数個の金属製棒状のターミナル(コネクタピン)12が設けられている。
本例では、ターミナル12は黄銅にNiメッキ等のメッキ処理を施した材料よりなり、インサートモールドによりコネクタケース10と一体に成形されることによりコネクタケース10内にて保持されている。
各ターミナル12の一端側(図1中、下方端側)の端部は、センサチップ20の搭載領域の周囲において凹部11の底面から突出している。
そして、図2に示されるように、各ターミナル12の突出部の先端面とセンサチップ20とは、ワイヤボンディングにより形成されたAu(金)やAl(アルミ)などからなるボンディングワイヤ13を介して結線され電気的に接続されている。なお、センサチップ20とターミナル12との接続は、ボンディングワイヤ以外でもよい。
また、図1に示されるように、各ターミナル12の突出部の周囲には、コネクタケース10とターミナル12との隙間を封止するためのシール剤14が設けられている。このシール剤14により、もし、ターミナル12が突出する凹部11の底面部分に隙間があっても、その隙間は封止される。
本実施形態では、このシール剤14は、圧力媒体に対する耐性を有する接着剤14aの中に、圧力媒体に対する耐性を有するゴム部材14bを介在させてなるものである。
具体的には、図2に示されるように、シール剤14は、ゴム部材14bとケース10の隙間およびゴム部材14bとターミナル12との隙間に、接着剤14aが配置されたものである。
本例では、ゴム部材14bとして、ターミナル12の一端部の周囲に配置された環状の部材を採用している。この環状のゴム部材14bの単体構成は、図3の斜視図に示されている。なお、図3では、ゴム部材14bは円形環状であるが、角形環状であってもよいことはもちろんである。
具体的には、この環状のゴム部材14bをターミナル12の一端部に挿入し、その後、接着剤14aを塗布し、硬化させることにより、本実施形態のシール剤14を形成することができる。
なお、ゴム部材14bの形状などは、図示例に限定されるものではない。つまり、シール剤14は、圧力媒体に対する耐性を有する接着剤14aの中に、圧力媒体に対する耐性を有するゴム部材14bを介在させてなるものであればよい。
ここで、接着剤14aとしては、耐フロン性など圧力媒体に対する耐性を有するものであれば、材質が限定されるものではないが、たとえば、エポキシ系樹脂からなる接着剤を採用できる。具体的に、接着剤14aとしては、可とう性エポキシ樹脂のXM2437/HY690(商品名、日本ペルノックス製)などを採用することができる。
また、ゴム部材14bとしては、耐フロン性など圧力媒体に対する耐性を有するものであれば、材質が限定されるものではないが、たとえば、ジエン系の材料を用いるとよい。具体的には、RBR(塩素化ポリエチレン系ポリアロイの略)を採用することができる。また、HNBR(水素化ニトリルゴムの略)やEPDM(エチレンプロピレンゴムの略)なども採用することができる。
一方、コネクタケース10の他端側(図1中、上方端側)は、ターミナル12における上記突出部とは反対側の他端側を、例えばワイヤハーネス等の外部配線部材(図示せず)を介して上記外部回路(車両のECU等)に電気的に接続するための接続部16となっている。こうして、センサチップ20と外部との間の信号の伝達は、ワイヤ13およびターミナル12を介して行われるようになっている。
次に、ハウジング30は、たとえばステンレス(SUS)等の金属材料よりなる。このハウジング30は、一端側(図1中の上方端側)に開口部31を有するとともに、他端側(図1中の下方端側)に外部から圧力媒体が導入される圧力導入孔32を有する。この圧力媒体は、たとえば上記したエアコンの冷媒や自動車の潤滑用オイル等である。
また、ハウジング30の他端側の外面には、圧力センサ100を自動車の適所、たとえば、エアコンの冷媒配管や自動車の燃料配管等の箇所に固定するためのネジ部33が形成されている。
そして、ハウジング30には、その開口部31にコネクタケース10の一端側(図1中の下端側)が挿入された状態で、凹部11を覆うようにコネクタケース10に組み付けられている。ここで、ハウジング30の一端側の端部30aがコネクタケース10にかしめ固定されている。
さらに、ハウジング30の一端側には、環状の溝(Oリング溝)40が形成され、この溝40内には、ハウジング30とコネクタケース10との間を気密に封止するためのOリング41が配設されている。このOリング41は、たとえばシリコンゴム等の弾性材料よりなる。
次に、上記圧力センサ100の製造方法について述べる。ターミナル12がインサート成形されたコネクタケース10を用意する。シリコン系樹脂等よりなる接着剤23を用いて、コネクタケース10の凹部11内へ、センサチップ20を台座22を介して接着し固定する。
そして、凹部11内へシール剤14を配置する。具体的には、上述したように、環状のゴム部材14bをターミナル12の一端部に挿入し、その後、接着剤14aを、ゴム部材14bとケース10の隙間およびゴム部材14bとターミナル12との隙間に注入し、硬化させる。それにより、本実施形態のシール剤14を形成することができる。
次に、Auのワイヤボンディングを行って、各ターミナル12の突出部の先端面とセンサチップ20とをボンディングワイヤ13で結線する。
続いて、ハウジング30を用意し、Oリング41を介してハウジング30の開口部31をコネクタケース10の一端部に嵌合させる。次に、ハウジング30の端部30aをコネクタケース10にかしめることにより、ハウジング30とコネクタケース10と一体化する。
こうして、コネクタケース10とハウジング30との組合せ固定がなされ、図1に示される圧力センサ100が完成する。
かかる圧力センサ100の基本的な圧力検出動作について述べる。圧力センサ100は、たとえば、ハウジング30のネジ部33を介して、車両の適所に取り付けられる。そして、外部からの圧力媒体(上記したエアコンの冷媒や自動車の潤滑用オイル等)が、ハウジング30の圧力導入孔32を介して圧力センサ100内に導入される。
すると、導入された圧力が、センサチップ20の受圧面であるダイアフラム21に印加される。そして、印加された圧力に応じた電気信号がセンサ信号として、センサチップ20から出力される。このセンサ信号は、センサチップ20からボンディングワイヤ13、ターミナル12を介して、上記外部回路へ伝達される。以上が、圧力センサ100における基本的な圧力検出動作である。
ところで、本実施形態によれば、ケース10と、ケース10の一端側に設けられた圧力検出素子20と、ケース10に設けられ一端部がケース10の一端側に突出するターミナル12と、ターミナル12の一端部の周囲に設けられケース10とターミナル12との隙間を封止するためのシール剤14とを備え、圧力検出素子20とターミナル12の一端部とが電気的に接続されてなる圧力センサにおいて、圧力検出素子20に圧力媒体が直接導入されるようになっており、シール剤14は、圧力媒体に対する耐性を有する接着剤14aの中に、圧力媒体に対する耐性を有するゴム部材14bを介在させてなるものであることを特徴とする圧力センサ100が提供される。
それによれば、シール剤14を構成する接着剤14aおよびゴム部材14bともに圧力媒体に対する耐性を有するため、圧力検出素子20に圧力媒体が直接導入され、これら接着剤14aおよびゴム部材14bが、直接圧力媒体に接触しても、劣化することはなく、気密性は保持される。
また、シール剤14を、接着剤14aの中にゴム部材14bを介在させてなるものとしている。具体的には、図2に示されるように、接着剤14は、ゴム部材14bとケース10の隙間およびゴム部材14bとターミナル12との隙間に、接着剤14aが配置されたものとできる。
そのため、温度変化による熱応力が発生したときにおいても、ゴム部材14bの部分で、その応力を吸収することができるため、圧力媒体に対する接着剤14aの接着力の確保を可能にし、気密性を保持することができる。
したがって、本実施形態によれば、ターミナル12を有するケース10に圧力検出素子20を設け、ターミナル12と圧力検出素子20とを電気的に接続するとともに、ケース10とターミナル12との隙間を封止するためのシール剤14とを備える圧力センサ100において、圧力検出素子20に圧力媒体が直接接触し、また、温度変化が生じて熱応力が発生しても漏れが発生しないシール剤14の構成を実現することができる。
(他の実施形態)
なお、ケースは、一端側に圧力検出素子を設置できるとともにターミナルを有し、さらに一端側にターミナルの一端部が突出しているものであればよく、上記コネクタケースに限定されるものではない。
なお、ケースは、一端側に圧力検出素子を設置できるとともにターミナルを有し、さらに一端側にターミナルの一端部が突出しているものであればよく、上記コネクタケースに限定されるものではない。
また、圧力検出素子は、上記半導体ダイアフラム式のものに限定されるものではなく、受けた圧力を電気信号に変換し、この電気信号をセンサ信号として出力できるものであればよい。
要するに、本発明は、ターミナル12を有するケース10に圧力検出素子20を設け、ターミナル12と圧力検出素子20とを電気的に接続するとともに、ケース10とターミナル12との隙間を封止するためのシール剤14とを備える圧力センサ100において、シール剤14を、上記接着剤14aとこの中に介在するゴム部材14bとから構成したことを要部とするものであり、その他の部分については、適宜設計変更が可能である。
10…ケースとしてのコネクタケース、12…ターミナル、
14…シール剤、14a…接着剤、14b…ゴム部材、
20…圧力検出素子としてのセンサチップ。
14…シール剤、14a…接着剤、14b…ゴム部材、
20…圧力検出素子としてのセンサチップ。
Claims (4)
- ケース(10)と、
前記ケース(10)の一端側に設けられた圧力検出素子(20)と、
前記ケース(10)に設けられ、一端部が前記ケース(10)の一端側に突出するターミナル(12)と、
前記ターミナル(12)の一端部の周囲に設けられ前記ケース(10)と前記ターミナル(12)との隙間を封止するためのシール剤(14)とを備え、
前記圧力検出素子(20)と前記ターミナル(12)の一端部とが電気的に接続されてなる圧力センサにおいて、
前記圧力検出素子(20)に圧力媒体が直接導入されるようになっており、
前記シール剤(14)は、圧力媒体に対する耐性を有する接着剤(14a)の中に、圧力媒体に対する耐性を有するゴム部材(14b)を介在させてなるものであることを特徴とする圧力センサ。 - 前記シール剤(14)は、前記ゴム部材(14b)と前記ケース(10)の隙間および前記ゴム部材(14b)と前記ターミナル(12)との隙間に、前記接着剤(14a)が配置されたものであることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
- 前記ゴム部材(14b)は、前記ターミナル(12)の一端部の周囲に配置された環状の部材であることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
- 前記接着剤(14a)は、エポキシ系樹脂からなる接着剤であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の圧力センサ。
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---|---|---|---|---|
JP2009544028A (ja) * | 2006-07-19 | 2009-12-10 | コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 圧力検出装置 |
US8028584B2 (en) | 2007-08-20 | 2011-10-04 | Denso Corporation | Pressure sensor and method for manufacturing the same |
CN113658805A (zh) * | 2021-08-31 | 2021-11-16 | 湖南艾华集团股份有限公司 | 一种耐高湿叠层铝电解电容器及其制造方法 |
-
2004
- 2004-07-06 JP JP2004199336A patent/JP2006023110A/ja not_active Withdrawn
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