JP2006019606A - 電子部品の製造方法および電子部品ならびにicカード - Google Patents
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Abstract
【課題】電気的信頼性を向上させるとともに、薄型化が可能であり、コストダウンと歩留まりの向上が可能な電子部品の製造方法および電子部品ならびにICカードを提供する。
【解決手段】実装基板11の一主面側の回路パターン12を形成する領域に、導電性ペーストからなる未硬化パターン12’を形成する工程と、未硬化パターン12’の一部である接続エリア12aに、バンプ21の先端部を埋め込むように、半導体チップ21を実装基板11上に搭載する工程と、未硬化パターン12’を硬化させることで、回路パターン12を形成するとともにバンプ21aと接続エリア12aとを接合する工程とを有することを特徴とする電子部品33の製造方法および電子部品33ならびにICカード30である。
【選択図】図1
【解決手段】実装基板11の一主面側の回路パターン12を形成する領域に、導電性ペーストからなる未硬化パターン12’を形成する工程と、未硬化パターン12’の一部である接続エリア12aに、バンプ21の先端部を埋め込むように、半導体チップ21を実装基板11上に搭載する工程と、未硬化パターン12’を硬化させることで、回路パターン12を形成するとともにバンプ21aと接続エリア12aとを接合する工程とを有することを特徴とする電子部品33の製造方法および電子部品33ならびにICカード30である。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子部品の製造方法および電子部品ならびにこれを用いたICカードに関し、特に、実装基板上にフリップチップ接続により半導体チップをフェイスダウン実装する電子部品の製造方法および電子部品ならびにこれを用いたICカードに関する。
近年、樹脂製のカード基体中に半導体チップを内蔵したICカードが汎用されている。特に、非接触型のICカードは、カードをカードリーダ上に置くか、かざすだけで情報のやりとりを行える利便性から、多様な分野で応用されている。
このような非接触型のICカードの内部には、実装基板上にフリップチップ接続により半導体チップがフェイスダウン実装された電子部品が設けられている。この電子部品は、複数の電極部にバンプが設けられた半導体チップと、一主面側にアンテナとなる銅からなる回路パターンが設けられた実装基板とを備えている。そして、回路パターンの一領域からなる接続エリアと半導体チップのバンプとが導電性の接着層を介して接合することで、半導体チップと回路パターンとが電気的に接続されるとともに、半導体チップが実装基板上に固定された構成となっている。このような電子部品の製造方法としては、次のような3つの方法が挙げられる。
まず、第1の方法としては、図3(a)に示すように、実装基板11上に銅(Cu)またはアルミニウム(Al)からなる導電層12’’を形成する。次に、図3(b)に示すように、エッチングにより、この導電層12’’をパターンニングすることで、アンテナとなる回路パターン12を形成し、この回路パターン12の一部を、半導体チップと接続するための接続エリア12aとする。次に、図3(c)に示すように、この接続エリア12aを含む回路パターン12の一領域を覆う状態で、実装基板11上に導電粒子等のフィラー13aを含有した異方性導電フィルム(Anisotoropic Conductive Film(ACF))からなる接着層13を貼布する。その後、図3(d)に示すように、半導体チップ21のバンプ21aを接着層13を介して上記接続エリア12a上に熱圧着する。この場合、180℃〜200℃の加熱により、異方性導電フィルムを溶融し、バンプ21aと接続エリア12aとの間に導電粒子からなるフィラー13aが挟持された状態とする。これにより、半導体チップ21と接続エリア12aとが電気的に接続される。その後、接着層13を硬化することで、半導体チップ21が実装基板11上に固定される。
また、第2の方法としては、図4(a)、(b)に示すように、第1の方法と同様に、実装基板11上に形成した導電層12’’をエッチングによりパターンニングすることで、アンテナとなる回路パターン12と回路パターン12の一部からなる接続エリア12aを形成する。次に、図4(c)に示すように、貫通孔14aが設けられた絶縁基板14を、貫通孔14aが接続エリア12a上に配置されるように、実装基板11上に張り付ける。次いで、図4(d)に示すように、導電性ペーストを、この貫通孔14a内に充填することで、貫通孔14a内の接続エリア12a上に接着層13を形成する。その後、図4(e)に示すように、未硬化の状態の導電性ペーストからなる接着層13上に半導体チップ21のバンプ21aを配置し、この接着層13を硬化することで、接着層13を介して接続エリア12aとバンプ21aとを接合する。これにより、半導体チップ21と接続エリア12aとが電気的に接続されるとともに、半導体チップ21が実装基板11上に接着固定される(例えば、特許文献1参照)。
さらに、第3の方法としては、図5(a)に示すように、実装基板11の表面の回路パターンを形成する領域に、導電性ペーストからなる未硬化パターン12’を形成する。その後、図5(b)に示すように、未硬化パターン12’を硬化することで、回路パターン12と回路パターン12の一部からなる接続エリア12aを形成する。次に、図5(c)に示すように、接続エリア12a上に、再び導電性ペーストからなる接着層13を形成する。続いて、図5(d)に示すように、半導体チップ21のバンプ21aを接着層13上に配置する。その後、図5(e)に示すように、導電性ペーストを硬化することで、接着層13を介して接続エリア12aとバンプ21aとを接合する。これにより、半導体チップ21と接続エリア12aとが電気的に接続されるとともに、半導体チップ21が実装基板11上に固定される。
このようにして得られる電子部品は、上述したようなICカードに内蔵されるため、薄型化および低コスト化が強く要求されている。
しかし、上述したような電子部品の第1〜第3の製造方法では、半導体チップ21と接続エリア12aとの間に、異方性導電フィルムまたは導電性ペーストからなる接着層13が介在されるため、バンプ21aと接着層13との間および接着層13と接続エリア12aとの間にそれぞれ界面が発生する。このため、この界面から割れ等が生じ易く、半導体チップ21と回路パターン12の接続信頼性の点で問題がある。
また、接続エリア12aとバンプ21aとの間に、接着層13が介在される分、得られる電子部品の厚さも厚くなるため、薄型化に限界があり、例えばICカードにこの電子部品を内蔵する場合に、ICカードの規定された厚みに対する裕度が少なくなる。
さらに、接着層13分のコストがかかるだけでなく、接着層13の供給工程および硬化工程が必要であり、製造工程が複雑化し易いことから、低コスト化が困難である。特に、第1および第2の製造方法では、実装基板11上に導電層12’’を形成した後、エッチングにより導電層12’’をパターンニングすることから、リソグラフィ工程を行うため、製造工程が煩雑になるだけでなく、リソグラフィ工程を行うための装置が必要となり、これによっても低コスト化が難しいという問題がある。
さらに、上述した第1の製造方法では、接続エリア12a上に、異方性導電フィルムからなる接着層13を介して、半導体チップ21のバンプ21aを熱圧着することから、半導体チップ21に高温高圧がかかることにより、損傷を受け易く、電子部品の歩留まりが低下してしまう。
以上のことから、電子部品における半導体チップのバンプと回路パターンとの接続信頼性を向上させることができるとともに、電子部品の厚さを薄くすることができ、低コスト化と歩留まりの向上を図ることが可能な電子部品の製造方法および電子部品ならびにこれを用いたICカードが望まれていた。
上述したような課題を解決するために、本発明における電子部品の製造方法は、バンプを備えた半導体チップを、基板上にバンプを介して固定する電子部品の製造方法において、基板の一主面側の回路パターンを形成する領域に、導電性ペーストからなる未硬化パターンを形成する工程と、未硬化パターンの一部である接続エリアに、バンプの先端部を埋め込むように、半導体チップを基板上に搭載する工程と、未硬化パターンを硬化させることで、回路パターンを形成するとともにバンプと接続エリアとを接合する工程とを有する
ことを特徴としている。
ことを特徴としている。
このような電子部品の製造方法によれば、半導体チップのバンプと回路パターンの一部からなる接続エリアとが直接接合される。これにより、バンプと接続エリアとの間のみに界面が発生することから、従来の電子部品の製造方法と比較して、バンプと接続エリアとの間に接着層が介在しないため、バンプと接続エリアとの間に生じる界面が少なくなり、界面からの割れ等が抑制され、半導体チップと回路パターンとの接続信頼性が向上する。また、半導体チップのバンプと接続エリアとを直接接合することで、接着層が介在しないため、厚さの薄い電子部品が形成される。
さらに、硬化させることで回路パターンとなる未硬化パターンが接着層として機能することから、従来の電子部品の製造方法と比較して、接着層を形成しない分、製造工程が簡略化されるとともに低コスト化が図れる。また、導電性ペーストからなる未硬化パターンを形成し、これを硬化させて回路パターンを形成することから、従来の電子部品の第1および第2の製造方法と比較して、導電層のパターニングを行わないため、煩雑なリソグラフィ工程を行わなくてもよく、それにともなう装置も必要ないことから、さらなる製造工程の簡略化と低コスト化が可能となる。
また、未硬化パターンの一部である接続エリアに、バンプの先端部を埋め込むように、半導体チップを基板上に搭載するため、従来の電子部品の第1の製造方法と比較して、熱圧着により半導体チップを基板上に搭載しなくてもよいことから、半導体チップに高温高圧がかかることが防止され、半導体チップへの損傷が抑制される。
また、本発明は、上述した製造方法により得られる電子部品でもあり、バンプを備えた半導体チップと、一主面側に回路パターンが設けられた基板とを備え、基板上にバンプを介して半導体チップが固定された電子部品において、バンプの先端部が回路パターンの一部である接続エリアに埋め込まれた状態で、バンプと接続エリアとが接合されていることを特徴としている。
さらに、本発明のICカードは、第1基板とこの第1基板に対向配置される第2基板とで、上記の電子部品が挟持されたICカードであって、この電子部品は、バンプを備えた半導体チップと、一主面側に回路パターンが設けられた基板とを備え、基板上にバンプを介して半導体チップが固定されており、バンプの先端部が回路パターンの一部である接続エリアに埋め込まれた状態で、バンプと接続エリアとが接合されていることを特徴としている。
このような電子部品およびこれを用いたICカードによれば、バンプと回路パターンとが直接接合されていることから、バンプと回路パターンとの間に接着層が介在しないため、バンプと回路パターンとの間に生じる界面が少なくなる。これにより、界面からの割れ等が抑制され、半導体チップと回路パターンとの接続信頼性が向上される。また、接着層が設けられていない分、電子部品の厚さが薄くなる。
以上説明したように、本発明の電子部品の製造方法および電子部品ならびにICカードによれば、半導体チップと回路パターンとの接続信頼性が向上されるため、電気的信頼性の高い電子部品を得ることができる。また、厚さの薄い電子部品を得ることができるため、厚さの規定されたICカードにこの電子部品を内蔵する場合には、ICカードの厚さに対する裕度を増大させることができる。さらに、製造工程が簡略化されるとともに低コスト化が図れることから、生産性に優れている。また、半導体チップへの損傷が抑制されることから、電子部品の歩留まりも向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、非接触型のICカードに内蔵する電子部品の例を用いて説明する。尚、背景技術で説明したものと同様の構成には同一の符号を付して説明する。
<電子部品、ICカード>
図1(a)は本発明の実施の形態に係る電子部品を内蔵した非接触型のICカードの断面構成図であり、図1(b)は電子部品の平面図、図1(c)は電子部品の断面図である。
図1(a)は本発明の実施の形態に係る電子部品を内蔵した非接触型のICカードの断面構成図であり、図1(b)は電子部品の平面図、図1(c)は電子部品の断面図である。
図1(a)に示すように、ICカード30は、カード状の例えばポリエチレンテレフタラート(Poly ethylene Terephthalate(PET))からなる第1基板31と第1基板31に対向配置される第2基板32との間に、電子部品33が挟持された状態で構成されている。このICカード30の厚さは、日本規格協会(JIS)により例えば760μmと規定されている。
ここで、第1基板31の一主面側には、接着層(図示省略)を介して電子部品33の実装基板11が固定される状態で配置されている。また、電子部品33の半導体チップ21の上面に、接着層(図示省略)を介して、半導体チップ21への損傷を防止するための例えばステンレスからなる補強板34が設けられている。
そして、第1基板31と第2基板32との間には、硬化性の樹脂材料からなる接着層35が介在して、第1基板31と第2基板32とが貼り合わせられることで、電子部品33が挟持された状態となっている。
ここで、本発明に特徴的な電子部品33は、半導体チップ21がバンプ21aを介して実装基板11上に固定されるように構成されている。
図1(b)に示すように、実装基板11は、20μm〜50μmの厚さの例えばポリイミド樹脂またはエポキシ樹脂等からなる絶縁基材で構成されている。この実装基板11の一主面側には、その周縁部に、1mm〜2mmのピッチでコイル状に設けられたアンテナとなる回路パターン12が設けられている。また、この回路パターン12の一領域、例えばコイル状に配置された回路パターン12の端部領域は、半導体チップ21のバンプ(前記図1(a)参照)と接続するための接続エリア12aとなっている。
この回路パターン12は、例えばCuペーストまたは銀(Ag)ペースト等からなる硬化性の導電性ペーストを硬化させてなり、30μm〜35μmの膜厚で形成されていることとする。
また、図1(c)に示すように、半導体チップ21は、複数の電極部に例えば金(Au)からなるバンプ21aが設けられていることとする。このバンプ21aは、後述する製造方法において詳細に説明するように、バンプ21aの先端部が、回路パターン12の一領域である接続エリア12aを貫通し、実装基板11の表面に達する状態で配置されることから、回路パターン12の厚さよりも高い50μm〜70μmの高さを有して設けられることとする。
そして、上述した接続エリア12aにバンプ21aの先端部が埋め込まれる状態で、バンプ21aと接続エリア12aとが接合されている。ここでは、特に、バンプ21aの先端部が接続エリア12aの内部を貫通し、実装基板11の表面に達する状態で配置されていることとする。この状態で、半導体チップ21と接続エリア12aとが電気的に接続されるとともに、半導体チップ21が実装基板11上に固定された状態となる。
<電子部品の製造方法>
次に、上述した電子部品の製造方法の一例について、図2の製造工程断面図を用いて説明する。なお、図2の断面図は、図1(b)のA−A’断面を示すものとする。
次に、上述した電子部品の製造方法の一例について、図2の製造工程断面図を用いて説明する。なお、図2の断面図は、図1(b)のA−A’断面を示すものとする。
まず、図2(a)に示すように、例えばスクリーン印刷方式により、実装基板11の表面の回路パターンを形成する領域に、例えばCu含有の熱硬化性の導電ペーストを印刷し、未硬化パターン12’を形成する。この回路パターンの形成領域は、図1(b)を用いて説明したように、実装基板11の表面の周縁部にコイル状に配置されるとともに、このコイル状に配置された領域の端部が半導体チップの接続エリアとなるように構成されていることとする。なお、ここでは熱硬化性の導電性ペーストを用いることとするが、硬化性の導電性ペーストであればよく、紫外線(UV)硬化性の導電性ペーストを用いてもよい。
この際、印刷に用いるスクリーンには、枠体の内側に網目状に編んだ金属線が張設された20μm〜30μmのメッシュスクリーンを用いることとする。なお、ここではスクリーン印刷方式により、導電性ペーストからなる未硬化パターン12’を形成することとするが、印刷方式は、転写でもよい。また、印刷方式でなくてもよく、ディスペンサー等による塗布方式により未硬化パターン12’を形成してもよい。
次に、図2(b)に示すように、複数の電極部に例えばAuからなるバンプ21aが設けられた半導体チップ21を、実装基板11上に搭載する。この場合には、バンプ21aと未硬化パターン12’の一部からなる接続エリア12aとを対向させる状態で、実装基板11の上方に半導体チップ21を配置し、バンプ21aと接続エリア12aとの位置合わせを行う。その後、接続エリア12aにバンプ21aの先端部を埋め込むことで、バンプ21aの先端部が実装基板11の表面に達するように、半導体チップ21を実装基板11上に搭載する。
なお、ここでは、バンプ21aの先端部が未硬化パターン12’の一部である接続エリア12aを貫通して実装基板11の表面に達するように、半導体チップ21を実装基板11上に搭載することとしたが、バンプ21aの先端部が上記接続エリア12aに埋め込まれる状態で配置されていればよい。ただし、バンプ21aの先端部が実装基板11の表面に達するように配置した方が、電子部品の厚さを薄くできるため、好ましい。また、バンプ21aの高さで半導体チップ21の配置位置が規定されるため、実装基板11に対して半導体チップ21を平行に配置できるとともに、電子部品の厚みのばらつきが抑制される。
次いで、図2(c)に示すように、140℃〜150℃の加熱により未硬化パターン12’(前記図2(b)参照)を硬化させることで、回路パターン12を形成するとともに、これにより回路パターン12と一部となる接続エリア12aとバンプ21aとを接合する。これにより、回路パターン12の形成と半導体チップ21と接続エリア12aとの電気的接続、機械的保持とが同一工程で行われ、半導体チップ21がバンプ21aを介して実装基板11上に固定される。
その後、実装基板11と半導体チップ21との間にアンダーフィル材を供給して、このアンダーフィル材を硬化することで、実装基板11と半導体チップ21とを接着し、実装基板11と半導体チップ21の固定を補強する。
このような電子部品33の製造方法および電子部品33ならびにこれを用いたICカード30によれば、半導体チップ21のバンプ21aと回路パターン12の一部である接続エリア12aとが直接接合される。これにより、接続エリア12a自体が接着層として機能することから、従来の電子部品の製造方法と比較して、バンプ21aと接続エリア12aとの間に接着層が形成しないため、バンプ21aと接続エリア12との間に生じる界面が少なくなる。よって、界面からの割れ等が抑制されるため、半導体チップ21と回路パターン12との接続信頼性が向上される。したがって、電子部品33およびICカード30の電気的信頼性を向上することができる。
また、半導体チップ21のバンプ21aと接続エリア12aとを直接接合することで、接着層を介在しないため、厚さの薄い電子部品33を形成することができる。本実施形態では、特にバンプ21aの先端部が接続エリア12a内を貫通し、実装基板11の表面に達するように、半導体チップ21を実装基板11上に搭載することから、より厚さの薄い電子部品33を形成可能である。これにより、電子部品33の薄型化が可能であり、この電子部品33を厚さの規定されたICカード30に内蔵する場合には、この厚さに対する裕度を増大させることができる。
さらに、本実施形態では、バンプ21aの先端部が接続エリア12aを貫通して実装基板11の表面に達するように、半導体チップ21を実装基板11上に搭載することから、接続エリア12aを構成する導電性ペーストの厚みの影響を受けることなく、実装基板11に対してバンプ21aの高さで規定された位置に、半導体チップ21を平行に配置することができる。したがって、電子部品33の厚さのばらつきを抑制することができる。
また、硬化させることで回路パターン12となる未硬化パターン12’が接着層として機能することから、従来の電子部品の製造方法と比較して、接着層を形成しない分、製造工程が簡略化されるとともに低コスト化が図れる。さらに、導電性ペーストからなる未硬化パターン12’を形成し、これを硬化させて回路パターン12を形成することから、背景技術で説明した従来の電子部品の第1および第2の製造方法と比較して、導電層のパターニングを行わないため、煩雑なリソグラフィ工程を行わなくてもよく、それにともなう装置も必要ないことから、さらなる製造工程の簡略化とコストダウンが可能となり、生産性にも優れている。
また、未硬化パターン12’の一部である接続エリア12aに、バンプ21aの先端部が埋め込まれるように、半導体チップ21を実装基板11上に搭載するため、背景技術で説明した従来の電子部品の第1の製造方法と比較して、熱圧着により半導体チップ21を実装基板11上に搭載しなくてもよく、半導体チップ21に高温高圧がかかることが防止され、半導体チップ21への損傷が抑制される。したがって、電子部品33の歩留まりを向上させることができる。
なお、本発明は、本実施形態で説明したような、薄型化とコストダウンが強く要求される非接触型のICカード内に内蔵する電子部品に、特に効果的である。また、ICカードだけでなく、商品等につけるラベルやタグ等に内蔵される電子部品についても特に効果を奏する。
また、本実施形態では、絶縁機材からなる実装基板11の例を用いて説明したが、実装基板11は、多層配線が設けられた配線基板である場合でも本発明は適用可能である。
11…実装基板、12…回路パターン、12’…未硬化パターン、12a…接続エリア、21…半導体チップ、21a…バンプ、30…ICカード、33…電子部品
Claims (9)
- バンプを備えた半導体チップを、基板上に前記バンプを介して固定する電子部品の製造方法において、
前記基板の一主面側の回路パターンを形成する領域に、導電性ペーストからなる未硬化パターンを形成する工程と、
前記未硬化パターンの一部である接続エリアに、前記バンプの先端部を埋め込むように、前記半導体チップを前記基板上に搭載する工程と、
前記未硬化パターンを硬化させることで、前記回路パターンを形成するとともに前記バンプと前記接続エリアとを接合する工程とを有する
ことを特徴とする電子部品の製造方法。 - 前記未硬化パターンを形成する工程では、印刷方式により前記導電性ペーストからなる前記未硬化パターンを形成する
ことを特徴とする請求項1記載の電子部品の製造方法。 - 前記半導体チップを前記基板上に搭載する工程では、前記バンプの先端部が前記接続エリアを貫通して前記基板の表面に達するように、前記半導体チップを前記基板上に搭載する
ことを特徴とする請求項1記載の電子部品の製造方法。 - バンプを備えた半導体チップと、一主面側に回路パターンが設けられた基板とを備え、前記基板上に前記バンプを介して前記半導体チップが固定された電子部品において、
前記バンプの先端部が前記回路パターンの一部である接続エリアに埋め込まれた状態で、前記バンプと前記接続エリアとが接合されている
ことを特徴とする電子部品。 - 前記バンプの先端部が、前記接続エリアを貫通し、前記基板の表面に達する状態で配置されている
ことを特徴とする請求項4記載の電子部品。 - 前記バンプの高さが前記回路パターンの厚さよりも高い
ことを特徴とする請求項4記載の電子部品。 - 第1基板と当該第1基板に対向配置される第2基板との間に、電子部品が挟持されたICカードにおいて、
前記電子部品は、バンプを備えた半導体チップと、一主面側に回路パターンが設けられた基板とを備え、前記基板上に前記バンプを介して前記半導体チップが固定されており、
前記バンプの先端部が前記回路パターンの一部である接続エリアに埋め込まれた状態で、前記バンプと前記接続エリアとが接合されている
ことを特徴とするICカード。 - 前記バンプの先端部が、前記接続エリアを貫通し、前記基板の表面に達する状態で配置されている
ことを特徴とする請求項7記載のICカード。 - 前記バンプの高さが前記回路パターンの厚さよりも高い
ことを特徴とする請求項7記載のICカード。
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2004
- 2004-07-05 JP JP2004197694A patent/JP2006019606A/ja active Pending
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