[go: up one dir, main page]

JP2005502617A - 固相求電子フッ素化 - Google Patents

固相求電子フッ素化 Download PDF

Info

Publication number
JP2005502617A
JP2005502617A JP2003508675A JP2003508675A JP2005502617A JP 2005502617 A JP2005502617 A JP 2005502617A JP 2003508675 A JP2003508675 A JP 2003508675A JP 2003508675 A JP2003508675 A JP 2003508675A JP 2005502617 A JP2005502617 A JP 2005502617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
alkyl
independently selected
fdopa
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003508675A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4541696B2 (ja
Inventor
サジンダー・コーア・ルスラ
フランク・ブレイディ
ハリー・ジョン・ワズワース
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Healthcare Ltd
Hammersmith Imanet Ltd
Original Assignee
Hammersmith Imanet Ltd
Amersham PLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hammersmith Imanet Ltd, Amersham PLC filed Critical Hammersmith Imanet Ltd
Publication of JP2005502617A publication Critical patent/JP2005502617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4541696B2 publication Critical patent/JP4541696B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C229/00Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C229/02Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton
    • C07C229/34Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton containing six-membered aromatic rings
    • C07C229/36Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton containing six-membered aromatic rings with at least one amino group and one carboxyl group bound to the same carbon atom of the carbon skeleton
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K51/00Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo
    • A61K51/02Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo characterised by the carrier, i.e. characterised by the agent or material covalently linked or complexing the radioactive nucleus
    • A61K51/04Organic compounds
    • A61K51/0404Lipids, e.g. triglycerides; Polycationic carriers
    • A61K51/0406Amines, polyamines, e.g. spermine, spermidine, amino acids, (bis)guanidines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B59/00Introduction of isotopes of elements into organic compounds ; Labelled organic compounds per se
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

本発明は、式(I);[式中、RおよびRは、独立してC1〜6アルキルから選択され;P、P、PおよびPは、それぞれ独立して水素もしくは保護基である]の化合物;ならびに18F−標識化6−L−フルオロドーパの作製におけるそれらの使用に関する。

Description

【0001】
本発明は、放射標識トレーサーを生産するための、特に陽電子放射断層撮影法(PET)トレーサーとして用いるために適当であり得るところの18F−標識6−L−フルオロドーパを生産するための、新規な固相方法に関する。本発明はまた、これらの新規な方法を用いる放射性医薬品キットを含む。
【0002】
PETに好都合な同位元素の18Fは、110分の比較的短い半減期を有する。それ故に、6−L−18F−フルオロドーパ(6−18F−フルオロ−3,4−ジヒドロキシ−L−フェニルアラニン)(18F−FDOPA)のような、PET用の18F−標識トレーサーは、できる限り迅速にかつ臨床的使用直前に合成されて、精製されなければならない。フッ素−18を導入するための標準的な合成法は、比較的遅速であってかつ反応後の精製(例えば、HPLCによる)を必要とし、そのことは臨床的に使用するための18F−標識トレーサーを良好な放射化学的収率で得ることが困難であることを意味する。18F−FDOPAは、大脳のドーパミン代謝をモニターするために広く用いられる。
【0003】
本発明は、得られた18F−標識トレーサーがPETでの使用に適当であるように、18F−標識トレーサーを迅速に生産しさらに時間を浪費する精製工程を回避するための固相方法を、提供する。固相法はまた、生産の容易さおよびさらに大きい処理量の利点を持って、自動化に向いている。本発明はまた、そのような方法を用いる放射性医薬品キットを含み、かくして放射線薬剤師もしくは臨床家に18F−標識トレーサーを作製する簡便な手段を提供する。
【0004】
かくして一般的な態様においては、本発明は、6−L−18F−フルオロドーパ(18F−FDOPA)を生産するための方法であって、
式(I):
【化1】
Figure 2005502617
[式中、RおよびRは、独立してC1〜6アルキルから選択され;
、P、PおよびPは、それぞれ独立して水素もしくは保護基である]の固体支持体に結合されたFDOPA前駆体を;
18Fの供給源、適当には1818F−CHCOOFもしくは18F−OF、でもって処理して;
式(II)
【化2】
Figure 2005502617
[式中、P、P、PおよびPは、それぞれ独立して水素もしくは保護基である]の標識トレーサーを与えること;
任意に続いて:
(i)過剰のフッ素化剤およびフッ素化剤の発生でもしくは反応で生産される18イオンの除去;ならびに/または
(ii)もしあれば保護基の除去;ならびに/または
(iii)有機溶媒の除去;ならびに/または
(iv)得られた式(II)の化合物の水溶液としての調剤、
を含む、方法を提供する。
好ましい態様においては、RおよびRは、両方がメチルである。
【0005】
式(I)の化合物においておよび本明細書を通して、別に言及されない限り、“固体支持体”は、方法において使用される任意の溶媒に不溶性であるが、しかしそれに“リンカー”および/もしくはFDOPA前駆体が共役結合的に結合され得るところの、任意の適当な物質であり得る。適当な固体支持体の例としては、ポリスチレン(例えば、ポリエチレングリコールでもってブロックグラフトされ得るところの)、ポリアクリルアミドおよびポリプロピレンのようなポリマー、またはそのようなポリマーで適当にコーティングされたガラスもしくは珪素、が挙げられる。固体支持体は、ビーズもしくはピンのような、またはカートリッジの内部表面上もしくは微細加工された容器上のコーティングとして、小さな別個の粒子の形態であり得る。
【0006】
式(I)の化合物および本明細書を通して、“リンカー”は、反応性を最大化するように固体支持体構造から反応部位の間隔を十分に置くために役立つところの任意の適当な有機基であり得る。適当には、リンカーは、1〜12個の炭素原子ならびに酸素、窒素および硫黄から選択される0〜6個のヘテロ原子を持つ有機基より成る。そのようなリンカーの例は、固相化学の当業者には周知であるが、しかし以下の式:
【化3】
Figure 2005502617
[式中、nは0〜10であり、RはC1〜6アルキルである]のものが挙げられる。
本発明の好ましい態様においては、リンカーは、メトキシ−C1〜6アルキル基であり、最も適当にはメトキシプロピル基である。
【0007】
当業者には明白であるであろうように、トレーサー中での望ましくない反応を避けるために官能基を保護することが必要であり得る。そのような保護は、保護基化学の標準的な方法を用いて達成され得る。放射標識が完結した後に、もしあれば保護基を、当分野においてまた標準的であり得るところの簡単な手順により除去し得る。適当な保護および脱保護の方法論は、例えば、「有機合成における保護基」、Theodora W. Greene and Peter G. M. Wuts、出版元:John Wiley & Sons inc, 605 third avenue, New York, NY 10158-0012、において見出され得る。
【0008】
本発明のそれぞれの態様において、FDOPA前駆体の酸官能基は、エステル、適当にはC1〜6アルキルエステル、として簡便に保護され、FDOPA前駆体のフェノール官能基は、炭酸エステル、適当にはC1〜6アルキル炭酸エステルとして簡便に保護され、そしてFDOPA前駆体のアミン官能基は、アミド、適当にはC1〜6アルキルアミドもしくはウレタンとして簡便に保護される。好ましい態様においては、PおよびPの両方はt−ブトキシカルボニルであり、Pはホルミルもしくはt−ブトキシカルボニルであり、そしてPはエチルである。保護基は、例えば、50℃〜130℃のような高温において臭化水素酸水溶液のような水溶性酸の存在下での加水分解(例えば、酸加水分解)により、簡便に除去され得る。そのような酸加水分解は、無機塩基、例えば水酸化ナトリウム水溶液、を用いる中和工程へと後続され得る。そのような脱保護はまた、脱保護後の中和の必要性を不要とするところの固体に支持された酸触媒を使用して達成され得る。そのような固体に支持された酸触媒の一つの例は、Dowex Sulfonate樹脂であろう。50℃〜130℃のような高温で式(II)の任意に保護されたF−18DOPAの水溶液を、その樹脂で処理して、脱保護を達成するであろう。
【0009】
18Fによる式(I)の化合物の処理は、適当な有機溶媒、適当にはトリクロロフルオロメタンのようなクロロフルオロカーボンもしくはフルオロカーボンの存在下で、極端ではない温度において、例えば、−10℃〜60℃、好ましくは環境温度において、1818F−CHCOOH、18FOFのような任意の適当な18Fの供給源で処理することによって、達成され得る。反応が完結すると、溶媒中に溶解された式(II)の18F−標識トレーサーは、ろ過により固相から簡便に分離される。18は、例えば、Rossendorf cyclotron U-120の13.5MeV重陽子を用いる、標的気体としてのNe+0.2%F(100μmol)との20Ne(d、α)18F反応により生産され得る。これに代えて、18は、サイクロトロンからの11Mev陽子を用いて、18(p、n)18F反応によって生産され得る(A. J. Bishop et al, J. Nucl. Med., 32: 1010 (1991))。
【0010】
もしあれば過剰なフッ素化剤またはフッ素化試薬の発生もしくは反応で生産される18イオンを、任意の適当な手段によって、例えば、適当な溶媒、適当にはクロロフルオロメタンもしくは塩化メチレンのようなクロロフルオロカーボンもしくはクロロカーボン、の中で亜硫酸ナトリウムおよびシリカゲルのカラムを通過させることによって、式(II)の18F−トレーサーの溶液から除去し得る。
もしあれば有機溶媒は、真空中高温で留去することまたは溶液上を窒素もしくはアルゴンのような不活性気体の気流を通過させることによるような、任意の標準的な方法によって除去され得る。
【0011】
18F−標識DOPAの使用以前に、例えば、18F−標識トレーサーを、エタノールのような適当な有機溶媒もしくはリン酸緩衝液のような緩衝溶液を10%まで含有し得るところの無菌等張生理食塩液中に溶解させることにより水溶液として、それを調剤することが適切であり得る。他の添加剤、例えばアスコルビン酸のような放射−安定化剤もしくは4−ヒドロキシ安息香酸C1〜4アルキルエステルのような静菌剤が、添加され得る。
【0012】
さらに特異的な態様においては、本発明は、6−L−18F−フルオロドーパ(18F−FDOPA)を生産するための方法であって、
式(Ia):
【化4】
Figure 2005502617
[式中、RおよびRは、独立してC1〜6アルキルから選択され、好ましくは両方がメチルであり;
、P、PおよびPは、それぞれ独立して水素もしくは保護基である]の固体支持体に結合されたFDOPA前駆体を;
18Fの供給源、適当には1818F−CHCOOFもしくは18F−OF、でもって処理し;
式(II):
【化5】
Figure 2005502617
[式中、P、P、PおよびPは、それぞれ独立して水素もしくは保護基である]の標識トレーサーを与えること:
任意に続いて、
(i)過剰のフッ素化剤およびフッ素化剤の発生でもしくは反応で生産される18イオンの除去;ならびに/または
(ii)P、P、PおよびPがそれぞれ水素であるように、もしあれば保護基の除去;ならびに/または
(iii)有機溶媒の除去;ならびに/または
(iv)得られた式(II)の化合物の水溶液としての調剤、
を含む、方法を提供する。
【0013】
式(Ia)の固体支持体に結合された前駆体は、反応式1もしくは反応式2に概略されるように商業的に入手可能な出発物質から作製され得る。
反応式1
【化6】
Figure 2005502617
【0014】
反応式2
【化7】
Figure 2005502617
【0015】
式(I)および(Ia)の化合物は新規であり、かくして本発明のさらなる態様を構成する。
さらなる態様にしたがって、式(I)の化合物を作製するための方法であって、
式(III)
【化8】
Figure 2005502617
[式中:
、R、R、RおよびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択され、それぞれが好ましくはメチルであるか;または
、R、R、およびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択され、それぞれが好ましくはメチルであり、かつRは、
【化9】
Figure 2005502617
である、
のどちらかである]の化合物と;
式(IV)
【化10】
Figure 2005502617
[式中、P、P、PおよびPは、それぞれ独立して水素もしくは保護基である]の化合物との反応を含む、方法が提供される。
【0016】
この反応は、触媒、適当にはPd(0)(PR´)[式中、R´はフェニル、1〜4個の有機基、C1〜6アルキルもしくはC1〜6アルコキシメチルで置換されたフェニルから選択される]のようなパラジウム触媒(好ましい触媒はパラジウム(0)テトラキストリフェニルホスフィンである)の存在下で、ならびにトリアルキルアミン、例えばトリエチルアミン、のような有機塩基の存在下で、ジメトキシエタンのような適当な溶媒中で、高温にて、典型的には還流にて、適当に行われる。
【0017】
本発明のさらに特別な態様において、式(Ia)の化合物を作製するための方法であって、
式(IIIa)
【化11】
Figure 2005502617
[式中:
、R、R、RおよびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択され、好ましくはそれぞれがメチルであるか;または
、R、R、およびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択され、それぞれが好ましくはメチルであり、かつRは、
【化12】
Figure 2005502617
である、のどちらかである]の化合物と;
上に定義されるような式(IV)の化合物、
との反応を含む、方法が提供される。
【0018】
この反応は、触媒、適当にはPd(0)(PR´)[式中、R´はフェニル、1〜4個の有機基、C1〜6アルキルもしくはC1〜6アルコキシメチルで置換されたフェニルから選択される]のようなパラジウム触媒(好ましい触媒はパラジウム(0)テトラキストリフェニルホスフィンである)の存在下で、ならびにトリアルキルアミン、例えばトリエチルアミン、のような有機塩基の存在下で、ジメトキシエタンのような適当な溶媒中で、高温にて、典型的には還流にて、適当に行われる。
【0019】
当業者に認識されるであろうように、この化学は、FDOPA以外のトレーサーのための固体支持体に結合された前駆体の作製に応用され得る。したがって、本発明のさらに一般的な態様において、
式(V)
【化13】
Figure 2005502617
[式中:RおよびRは、独立してC1〜6アルキルから選択され、好ましくは両方がメチルであり、そしてフェニル環“A”は、1〜5個の有機基で任意に置換されている]の化合物を作製するための方法であって、
式(III)
【化14】
Figure 2005502617
[式中:R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択され、好ましくはそれぞれがメチルであるか;または
、R、R、およびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択され、それぞれが好ましくはメチルであり、かつRは、
【化15】
Figure 2005502617
である、のどちらかである]の化合物と;
式(VI)
【化16】
Figure 2005502617
[式中、フェニル環“A”は、式(V)の化合物で説明されたように置換される]の対応する化合物
との反応:を含む、方法が提供される。
【0020】
この反応は、触媒、適当にはPd(0)(PR´)[式中、R´はフェニル、1〜4個の有機基、C1〜6アルキルもしくはC1〜6アルコキシメチルで置換されたフェニルから選択される]のようなパラジウム触媒(好ましい触媒はパラジウム(0)テトラキストリフェニルホスフィンである)の存在下で、ならびにトリアルキルアミン例えばトリエチルアミンのような有機塩基の存在下で、ジメトキシエタンのような適当な溶媒中で、高温にて、典型的には還流にて、適当に行われる。
【0021】
式(V)ではおよび下の式(Va)では、フェニル環“A”上の置換基を任意に形成するところの“有機基”は、(a)ハロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルコキシ、C1〜6カルボン酸もしくはエステル、アミンもしくはアミド基;ならびに(b)そのそれぞれが(a)に列挙された基によって任意に置換され得るところの1〜12個の炭素原子および0〜4個のヘテロ原子より成る飽和もしくは不飽和の直鎖もしくは分岐の鎖、または環状システム、から適当に独立して選択される。
【0022】
本発明のこの態様の好ましい実施態様においては、式(Va)、
【化17】
Figure 2005502617
[式中、RおよびRは、独立してC1〜6アルキルから選択され、好ましくは両方がメチルであり、そしてフェニル環“A”は、1〜5個の有機基で任意に置換されている]の化合物を作製するための方法であって;
式(IIIa):
【化18】
Figure 2005502617
[式中、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択され、好ましくはそれぞれがメチルであるか;または
、R、R、およびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択され、それぞれ好ましくはメチルであり、かつRは、
【化19】
Figure 2005502617
である、のどちらかである]の化合物と
上に定義されたような式(VI)の化合物
との反応を含む、方法が提供される。
【0023】
この反応は、触媒、適当にはPd(0)(PR´)[式中、R´はフェニル、1〜4個の有機基、C1〜6アルキルもしくはC1〜6アルコキシメチルで置換されたフェニルから選択される]のようなパラジウム触媒(好ましい触媒はパラジウム(0)テトラキストリフェニルホスフィンである)の存在下で、ならびにトリアルキルアミン例えばトリエチルアミンのような有機塩基の存在下で、ジメトキシエタンのような適当な溶媒中で、高温にて、典型的には還流にて、適当に行われる。
【0024】
上の態様の特定の実施例では、式(VI)の化合物は、2−ベータ−カルボメトキシ−3−ベータ−(4−ヨードフェニル)−8−(3−フルオロプロピル)−ノルトロパンである:
【化20】
Figure 2005502617
【0025】
上で説明したように、18F−標識トレーサーの作製のためのそのような固相方法の利点としては、方法の相対的な敏速さ、単純化された精製方法および自動化の容易さが挙げられるが、それらの全ては、方法はPETで使用するための18F−標識トレーサーの作製にとって適当であることを意味する。したがって、本発明は、PETで使用するための式(II)の18F−標識トレーサーの製造方法の使用を提供する。
【0026】
簡便には、式(I)の固体支持体に結合されたDOPAは、放射性医薬品へのキットの部分として提供され得るであろう。キットは、適当に改造された自動合成機に差し込まれ得るところのカートリッジを含有し得る。カートリッジは、固体支持体に結合されたFDOPA前駆体とは別に、望ましくないフッ素イオンを除去するためのカラムならびに反応混合液が蒸発されることを許容しそして生成物が必要に応じて調剤されることを許容するように連結されている適当な容器を含有し得る。試薬および溶媒ならびに合成に必要とされる他の消耗品がまた、放射活性濃度、容積、納品の時間などについて消費者の要求に沿うような方式で合成機が運転されることを許容するところのソフトウェアを保持するコンパクトディスクと一緒に含まれ得る。
簡便には、キットの全ての構成部分は、運転の間における汚染の可能性を最小にするために使い捨てであって、そして無菌であり、品質は保証されるであろう。
【0027】
本発明はさらに、PETで使用するための18F−FDOPAを作製するための放射性医薬品キットであって、
(i)式(I)もしくは(Ia)の化合物を含有する容器:および
(ii)その容器を18Fの供給源で溶出するための手段;ならびに任意に
(iii)過剰のフッ素化剤および18イオンを除去するためのカートリッジ;ならびに任意に
(iv)式(II)の得られた生成物の固相脱保護のためのカートリッジ:
を含む、キットを提供する。
【0028】
本発明はさらに、PETで使用するための18F−FDOPAを作製するための放射性医薬品キット用のカートリッジであって、
(i)式(I)もしくは(Ia)の化合物を含有する容器;および
(ii)その容器を18Fの供給源で溶出するための手段:
を含む、カートリッジを提供する。
【0029】
本発明のさらなる態様においては、上で説明したような放射性医薬品キットもしくは放射性医薬品キットのためのカートリッジを使用する工程を含む、診断的PET画像を得るための方法が提供される。
【0030】
ここで本発明を以下の実施例によって例示する。実施例全体を通して使用される略語は、以下の通りである:
AcCN:アセトニトリル
AIBN:2,2−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)
Boc:tert−ブトキシカルボニル
DCM:ジクロロメタン
DMF:ジメチルホルムアミド
Et:エチル
EtOH:エタノール
h:時間(複数を含む)
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
l−DOPA:N−ホルミル−3,4−ジ−t−ブトキシカルボニルオキシ−6−ヨード−L−フェニルアラニンエチルエステル
MeOH:メタノール
min:分(複数を含む)
NaH:水素化ナトリウム
:窒素
LiAlH:水素化アルミニウムリチウム
Pd(PPh):テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
THF:テトラヒドロフラン
UV:紫外
【0031】
実施例1
樹脂に結合され、ジメチルスズで保護されたDopaの作製
実施例1(i)
Merrifield樹脂からのポリマーに結合されたアリルエーテルの作製

【化21】
Figure 2005502617
出発物質:2%ジビニルベンゼン(Novabiochem)置換で架橋されたMerrifieled樹脂HL(100〜200メッシュ)ポリスチレン:1.6mMol/g。使用された方法は、Zhu et al (2000). Tetrahedron Lett., 41, 9219、に記載されたものに類似であった。
【0032】
乾燥DMF(60mL)中で油性60%NaH分散剤(Aldrich)(8g、0.2Mol)の溶液を窒素下で0℃に冷却した。この溶液に、アリルアルコール(12.2mL、0.18mMol)を、窒素下で30分かけて注意深く加えた。この溶液を室温に至らしめた。2時間撹拌後に、このアルコラート溶液を、乾燥DMF(40mL)中のMerrifield樹脂(10g、0,016Mol)を含有するスラリーへ、窒素下でカニューレを経由して移した。次いで、スラリーを小さなマグネチックスターラで、50℃で20時間、非常に穏かに撹拌した。反応をEtOHで停止させて、過剰のNaHを除去した。次いで、樹脂を水、EtOH、MeOH、アセトン、DMFおよびDCMで洗浄し、40℃で16時間、真空乾燥器の中で乾燥した。
【0033】
実施例1(ii)
ポリマーに結合されたアリルエーテルのヒドロスズ化
【化22】
Figure 2005502617
水素化ジメチルモノクロロスズの使用を伴うところのNeumann等(J. Pedain. (1962). Tetrahedron Lett., 3, 2461)により最初に導入された手順を用いた。これは、水素化ジメチルスズおよびジメチル二塩化スズとの間のハロゲン交換(A. K. Sawyer, H. G. Kuivila. (1961). Chem. Ind., 260)によってインシチュで得られた。水素化ジメチルスズの作製のためには、還元剤として水素化トリブチルスズの使用を伴う、Kuivila等により刊行された手順を用いた((1971). J. Org. Chem., 36 (15), 2083)。
【0034】
第1工程.水素化ジメチルスズの作製
マグネチックスターラー、滴下ロートおよび栓を付けたアルゴン気球を装着した250mLの三口フラスコに、ジメチル二塩化スズ(14g、0.052Mol)を仕込んだ。ガラス管を用いて、フラスコを連続的に、それぞれ−70℃および−180℃に冷却された二つの受器に連結した。水素化トリブチルスズ(66mL、0.24Mol)を注意深く加えた。システム内の圧力を、水流ポンプでゆっくりと20mmHgに減少した。反応容器を、溶液中での泡立ちが最早観測されなくなるまで、30分間約75℃に加熱した。無色の液体としておよそ7mLの生成物が、−70℃における最初の捕集容器中に得られた。これは、さらなる特性化無しで、次の反応に直ちに用いられた。全ての過程は、アルゴン雰囲気中で実施された。
【0035】
第2工程.ヒドロスズ化
ポリマ−(実施例1(i)で作製されたとおり)(5g、およそ0.008Mol)、ジメチル二塩化スズ(4.4g、0.02Mol)およびAIBN(100mg、0.6mMol)の乾燥ベンゼン(60mL)中の懸濁液を入れた250mLの二口フラスコに、注射器で二水素化ジメチルスズ(2.1mL、3.1g、0.02Mol)を加えた。懸濁液を、フラスコから約25cmのところに位置したUVランプで照射した。マグネットスターラーによる非常に穏かな撹拌を適用した。ベンゼン(4mL)中のAIBN(100mg、0.6mMol)溶液の別の部分を、14時間後に懸濁液に加えた。温度は、ジュワー瓶中の水浴で一定に保たれた。全ての過程は、アルゴン雰囲気中で行われた。全反応時間は、48時間であった。次いで、樹脂をトルエン、メタノールおよびアセトンで十分に洗浄し(それぞれおよそ100mL、懸濁液を5分間、振り混ぜて、3サイクル)、そしてエーテルの最終洗浄後に、真空乾燥器中、40℃で48時間乾燥した。灰色の樹脂(6.5g)が得られた。
注:長波長100W紫外線ランプ(UVP:モデルB100AP、Fisherカタログ:LCF−461−020V)が、用いられた。
【0036】
実施例1(iii)
ポリマーに結合された塩化スズの対応する水素化スズへの還元
【化23】
Figure 2005502617
マグネチックスターラーを付けた250mLの二口フラスコ中で、新たに蒸留されたTHF(60mL)中の樹脂(実施例1(ii)で作製されたとおり)(2g、およそ2.4mMol)の懸濁液を、氷浴で0℃に冷却した。次いで、THF中の1M水素化アルミニウムリチウム溶液(Aldrich)(12mL、12mMol)を、非常に穏かな撹拌を適用しながら、ゆっくりと懸濁液に加えた。樹脂ビーズから出てくる気泡が観察された。反応液を2時間で室温に加温させた。その後、樹脂を乾燥THFで十分洗浄して(100mL、およそ5分振り混ぜて、5サイクル)、アルゴン気流で乾燥した。灰色ポリマー(1.8g樹脂)が回収された。
【0037】
実施例1(iv)
l−Dopaの固相パラジウムで仲介されるスズ化

【化24】
Figure 2005502617
樹脂(実施例1(iii)で作製されたとおり)(500mg、およそ0.6mMol)を、新たに蒸留されて(CaH)かつ脱酸素された(アルゴン泡立て)1,4−ジオキサン(15mL)中に5分間懸濁した。次いで、触媒(Pd(PPh))(208mg;0.18mMol)を加えた。黄色混合液を、最早H発生が観察されなくなるまで、2時間穏かに撹拌した。次いで、ジ−O−t−ブトキシカルボニル−6−ヨード,N−ホルミル−Dopaエチルエステル(ABX、Radeberg、ドイツ)(1.2g、2mMol)を加えた。混合液は、殆ど直ちにだいだい色に変わり、微細な白色沈殿が形成された。溶媒を6時間還流した。その後、混合液を冷却させて、その後樹脂を新たに蒸留されたジオキサンで十分に洗浄した(30ml、約5分間振り混ぜて、5サイクル)。次いで、樹脂を最初アルゴン気流で10分間乾燥し、後に真空乾燥器中、40℃で16時間乾燥した。灰色ポリマー(605mg)が回収された。
【0038】
比較実施例2
ヨウ素によるハロ脱スズ化を経由する樹脂に結合され、ジメチルスズで保護されたDopaからのl−DOPAの切断
樹脂(実施例1(iv)で作製されたとおり)のアリコート20mg(およそ0.012mMol)を、試験管に入れた乾燥ジオキサン(1ml中)中に5分間懸濁した。懸濁液にヨウ素(25mg、0.1mMol)を加えて、管を穏かに振り混ぜて溶解させた。反応(30分、5時間もしくは16時間)後、ジエチルエーテル1mLを加えた。次いで、懸濁液をメタ重亜硫酸ナトリウムの0.5N溶液(1mL)で洗浄した。有機層(1mL)をパスツールピペットで抽出して、真空中で蒸発させた。次いで、抽出物をAcCN(1ml)中に溶解して、HPLCにより分析した。樹脂の二つのアリコートを対照としてヨウ素の添加無しで正確に取り扱った。
【0039】
l−DOPA放出の評価
放出されたl−DOPAの量を、LC−UV−(MS)により測定した。
最大理論的置換:0.4mMol/g(塩化スズ樹脂からの全工程において100%収率を仮定して)、かくして20mg樹脂からの最大収率:(0.008mMol)は、およそ5mgである。
【0040】
【表1】
Figure 2005502617
結果は、ヨウ素の添加が樹脂からのl−DOPAの有意な放出を促進することを示唆する。
【0041】
実施例3
樹脂に結合され、ジメチルスズで保護されたDopaからの[18F]−フッ素によるハロ脱スズ化を経由する[18F]−FDOPAの切断
放射標識 [18F]F18O(p、n)18F反応を経由して生産し、直接にサイクロトロンから通過させて、Freon-11中の樹脂(実施例1(iv)で説明されたとおり作製された)の懸濁液を通して、室温で2〜3分の期間吹き込む。懸濁液をろ過し、Freon-11を留去する。残渣をメタノールに再溶解し、分析するためにHPLCに移す。崩壊した物質の一部分を、質量分析およびNMRによって分析する。

Claims (13)

  1. 6−L−18F−フルオロドーパ(18F−FDOPA)を生産するための方法であって、
    式(I):
    Figure 2005502617
    [式中、RおよびRは、独立してC1〜6アルキルから選択され;
    、P、PおよびPは、それぞれ独立して水素もしくは保護基である]の固体支持体に結合されたFDOPA前駆体を;
    18Fの供給源、適当には1818F−CHCOOFもしくは18F−OF、でもって処理して;
    式(II)
    Figure 2005502617
    [式中、P、P、PおよびPは、それぞれ独立して水素もしくは保護基である]の標識トレーサーを与えること;
    任意に続いて:
    (i)過剰のフッ素化剤およびフッ素化剤の発生でもしくは反応で生産される18イオンの除去;ならびに/または
    (ii)もしあれば保護基の除去;ならびに/または
    (iii)有機溶媒の除去;ならびに/または
    (iv)得られた式(II)の化合物の水溶液としての調剤、
    を含む、方法。
  2. 請求項1に記載の6−L−18F−フルオロドーパ(18F−FDOPA)を生産するための方法であって、
    式(Ia):
    Figure 2005502617
    [式中、RおよびRは、独立してC1〜6アルキルから選択され;
    、P、PおよびPは、それぞれ独立して水素もしくは保護基である]の固体支持体に結合されたFDOPA前駆体を;
    18Fの供給源、適当には1818F−CHCOOFもしくは18F−OF、でもって処理し、
    式(II):
    Figure 2005502617
    [式中、P、P、PおよびPは、それぞれ独立して水素もしくは保護基である]の標識トレーサーを与えること:
    任意に続いて、
    (i)過剰のフッ素化剤およびフッ素化剤の発生でもしくは反応で生産される18イオンの除去;ならびに/または
    (ii)P、P、PおよびPがそれぞれ水素であるように、もしあれば保護基の除去;ならびに/または
    (iii)有機溶媒の除去;ならびに/または
    (iv)得られた式(II)の化合物の水溶液としての調剤、
    を含む、方法。
  3. 請求項1に定義されるような、式(I):
    Figure 2005502617
    の化合物。
  4. 請求項2に定義されるような、式(Ia):
    Figure 2005502617
    の化合物。
  5. 請求項1に定義されるような式(I)の化合物を作製するための方法であって、
    式(III)
    Figure 2005502617
    [式中:R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択されるか;または
    、R、R、およびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択され、かつRは、
    Figure 2005502617
    である、
    のどちらかである]の化合物と;
    式(IV)
    Figure 2005502617
    [式中、P、P、PおよびPは、それぞれ独立して水素もしくは保護基である]の化合物との反応を含む、方法。
  6. 請求項2に定義されるような式(Ia)の化合物を作製するための請求項5に記載の方法であって、
    式(IIIa)
    Figure 2005502617
    [式中:
    、R、R、RおよびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択されるか;または
    、R、R、およびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択され、かつRは、
    Figure 2005502617
    である、のどちらかである]の化合物と;
    請求項5に定義されるような式(IV)の化合物、
    との反応を含む、方法。
  7. 式(V)
    Figure 2005502617
    [式中:RおよびRは、独立してC1〜6アルキルから選択され、そしてフェニル環“A”は、1〜5個の有機基で任意に置換されている]の化合物を作製するための方法であって;
    式(III)
    Figure 2005502617
    [式中:
    、R、R、RおよびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択されるか;または
    、R、R、およびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択され、かつRは、
    Figure 2005502617
    である、のどちらかである]の化合物と;
    式(VI)
    Figure 2005502617
    [式中、フェニル環“A”は、式(V)の化合物で説明されたように置換される]の対応する化合物
    との反応:を含む、方法。
  8. 式(Va)
    Figure 2005502617
    [式中、RおよびRは、独立してC1〜6アルキルから選択され、そしてフェニル環“A”は、1〜5個の有機基で任意に置換されている]の化合物を作製するための請求項7に記載の方法であって;
    式(IIIa):
    Figure 2005502617
    [式中、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択されるか;または
    、R、R、およびRは、それぞれ独立してC1〜6アルキルから選択され、かつRは、
    Figure 2005502617
    である、のどちらかである]の化合物と
    請求項7に定義されたような式(VI)の化合物
    との反応:を含む、方法。
  9. 式(VI)の化合物が2−ベータ−カルボメトキシ−3−ベータ−(4−ヨードフェニル)−8−(3−フルオロプロピル)−ノルトロパンである、請求項7もしくは8に記載の方法。
  10. PETで使用するための請求項1もしくは2に定義されたような式(II)の18F−標識トレーサーの製造方法。
  11. PETで使用するための18F−FDOPAを作製するための放射性医薬品キットであって、
    (i)請求項1もしくは2にそれぞれ定義されたような式(I)もしくは(Ia)の化合物を含有する容器:および
    (ii)その容器を18Fの供給源で溶出するための手段;ならびに任意に
    (iii)過剰のフッ素化剤および18イオンを除去するためのカートリッジ;ならびに任意に
    (iv)請求項1に定義されたような式(II)の得られた生成物の固相脱保護のためのカートリッジ:
    を含む、キット。
  12. PETで使用するための請求項11に記載の18F−FDOPAを作製するための放射性医薬品キット用のカートリッジであって、
    (i)請求項1もしくは2にそれぞれ定義されたような式(I)もしくは(Ia)の化合物を含有する容器;および
    (ii)その容器を18Fの供給源で溶出するための手段:
    を含む、カートリッジ。
  13. 請求項11に記載の放射性医薬品キットもしくは請求項12に記載の放射性医薬品キットのためのカートリッジを使用する工程を含む、診断的PET画像を得るための方法。
JP2003508675A 2001-06-29 2002-06-18 固相求電子フッ素化 Expired - Fee Related JP4541696B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB0115929.2A GB0115929D0 (en) 2001-06-29 2001-06-29 Solid-phase electrophilic fluorination
PCT/GB2002/002529 WO2003002489A2 (en) 2001-06-29 2002-06-18 Solid-phase electrophilic fluorination

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005502617A true JP2005502617A (ja) 2005-01-27
JP4541696B2 JP4541696B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=9917610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003508675A Expired - Fee Related JP4541696B2 (ja) 2001-06-29 2002-06-18 固相求電子フッ素化

Country Status (10)

Country Link
US (1) US7115249B2 (ja)
EP (1) EP1399401B1 (ja)
JP (1) JP4541696B2 (ja)
AR (1) AR036119A1 (ja)
AT (1) ATE337283T1 (ja)
AU (1) AU2002319387A1 (ja)
DE (1) DE60214171T2 (ja)
ES (1) ES2272741T3 (ja)
GB (1) GB0115929D0 (ja)
WO (1) WO2003002489A2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005520827A (ja) * 2002-03-15 2005-07-14 ハマースミス・イメイネット・リミテッド 微細加工デバイスの使用
WO2008023780A1 (fr) 2006-08-25 2008-02-28 Gifu University Procédé de méthylation rapide, coffret pour préparer un traceur pet et procédé de fabrication d'un traceur pet
JP2010260799A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Jfe Engineering Corp マイクロチップを用いたpet用標識化合物の製造方法及び装置

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0115927D0 (en) * 2001-06-29 2001-08-22 Nycomed Amersham Plc Solid-phase nucleophilic fluorination
GB0223249D0 (en) * 2002-10-08 2002-11-13 Amersham Plc Improved imaging agents
GB0229686D0 (en) * 2002-12-20 2003-01-29 Amersham Plc Solid-phase fluorination of benzothiazoles
EP1624901B1 (en) 2003-05-02 2012-07-25 The University Of Western Ontario Prosthetic groups attached to stannylated polymers for the synthesis of radiopharmaceuticals
GB0317920D0 (en) * 2003-07-31 2003-09-03 Amersham Plc Solid-phase synthesis
DE10346228B4 (de) * 2003-09-25 2009-04-09 Eberhard-Karls-Universität Tübingen Universitätsklinikum Herstellung von [18F]fluormarkierten aromatischen L-Aminosäuren
GB0410448D0 (en) * 2004-05-11 2004-06-16 Hammersmith Imanet Ltd Purification methods
GB0524851D0 (en) * 2005-12-06 2006-01-11 Ge Healthcare Ltd Radiolabelling method using polymers
GB0524987D0 (en) 2005-12-08 2006-01-18 Ge Healthcare Ltd Novel imaging agents for fibrosis
US7641860B2 (en) 2006-06-01 2010-01-05 Nanotek, Llc Modular and reconfigurable multi-stage microreactor cartridge apparatus
US7998418B1 (en) 2006-06-01 2011-08-16 Nanotek, Llc Evaporator and concentrator in reactor and loading system
US8142636B2 (en) 2006-06-09 2012-03-27 Ge Healthcare Limited Electrochemically desorbing or adsorbing cryptate [18F] fluoride complexes
US7854902B2 (en) 2006-08-23 2010-12-21 Nanotek, Llc Modular and reconfigurable multi-stage high temperature microreactor cartridge apparatus and system for using same
GB0625523D0 (en) 2006-12-21 2007-01-31 Ge Healthcare Ltd In vivo imaging agents
WO2008118808A1 (en) 2007-03-23 2008-10-02 Advion Bioscience, Inc. Liquid chromatography-mass spectrometry
US8686158B2 (en) * 2008-06-05 2014-04-01 President And Fellows Of Harvard College High-valent palladium fluoride complexes and uses thereof
CA2742869A1 (en) 2008-11-20 2010-05-27 President And Fellows Of Harvard College Fluorination of organic compounds
GB0904715D0 (en) 2009-03-19 2009-05-06 Ge Healthcare Ltd Aryloxyanilide derivataives
GB0905328D0 (en) 2009-03-27 2009-05-13 Ge Healthcare Ltd Indole derivatives
GB0921967D0 (en) 2009-12-17 2010-02-03 Ge Healthcare Ltd Novel Aryloxyanilide Derivatives
GB201016038D0 (en) 2010-09-24 2010-11-10 Ge Healthcare Ltd In vivo imaging method
GB201016411D0 (en) 2010-09-30 2010-11-10 Ge Healthcare Ltd In vivo imaging method for cancer
EP2697204B1 (en) 2011-04-12 2017-03-08 President and Fellows of Harvard College Fluorination of organic compounds
US9101895B2 (en) 2011-04-15 2015-08-11 General Electric Company System for mixing and dispersing microbubble pharmaceuticals
US9273083B2 (en) 2012-09-26 2016-03-01 President And Fellows Of Harvard College Nickel fluorinating complexes and uses thereof
WO2015058047A2 (en) 2013-10-18 2015-04-23 President And Fellows Of Harvard College Fluorination of organic compounds
KR101850479B1 (ko) * 2015-07-22 2018-05-30 (주)듀켐바이오 [18F]플루오로-도파의 중성 pH 안정화 방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5665850A (en) * 1979-10-22 1981-06-03 Merck & Co Inc 66fluorodihydroxyphenylalanine
WO1994000460A1 (en) * 1992-06-25 1994-01-06 The Regents Of The University Of California SYNTHESIS OF N-FORMYL-3,4-DI-t-BUTOXYCARBONYLOXY-6-(TRIMETHYLSTANNYL)-L-PHENYLALANINE ETHYL ESTER AND ITS REGIOSELECTIVE RADIOFLUORODESTANNYLATION TO 6-[18F]FLUORO-L-DOPA
JPH0867657A (ja) * 1994-08-31 1996-03-12 Nkk Corp フッ素放射性同位元素標識l−ドーパの製造方法
JP2003511457A (ja) * 1999-10-13 2003-03-25 アー ベー イックス アドバンスト バイオケミカル コンパウンズ ビーオメディツィニーシェ フォルシュングスリアゲンツィーン ゲー エム ベー ハー 放射線診断剤用前駆体及びその製造方法
JP2005512952A (ja) * 2001-06-29 2005-05-12 アメルシャム・パブリック・リミテッド・カンパニー 固相求核フッ素化

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5665850A (en) * 1979-10-22 1981-06-03 Merck & Co Inc 66fluorodihydroxyphenylalanine
WO1994000460A1 (en) * 1992-06-25 1994-01-06 The Regents Of The University Of California SYNTHESIS OF N-FORMYL-3,4-DI-t-BUTOXYCARBONYLOXY-6-(TRIMETHYLSTANNYL)-L-PHENYLALANINE ETHYL ESTER AND ITS REGIOSELECTIVE RADIOFLUORODESTANNYLATION TO 6-[18F]FLUORO-L-DOPA
JPH0867657A (ja) * 1994-08-31 1996-03-12 Nkk Corp フッ素放射性同位元素標識l−ドーパの製造方法
JP2003511457A (ja) * 1999-10-13 2003-03-25 アー ベー イックス アドバンスト バイオケミカル コンパウンズ ビーオメディツィニーシェ フォルシュングスリアゲンツィーン ゲー エム ベー ハー 放射線診断剤用前駆体及びその製造方法
JP2005512952A (ja) * 2001-06-29 2005-05-12 アメルシャム・パブリック・リミテッド・カンパニー 固相求核フッ素化

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005520827A (ja) * 2002-03-15 2005-07-14 ハマースミス・イメイネット・リミテッド 微細加工デバイスの使用
WO2008023780A1 (fr) 2006-08-25 2008-02-28 Gifu University Procédé de méthylation rapide, coffret pour préparer un traceur pet et procédé de fabrication d'un traceur pet
US8288604B2 (en) 2006-08-25 2012-10-16 Gifu University Method of rapid methylation, kit for preparing PET tracer and method of producing PET tracer
JP2010260799A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Jfe Engineering Corp マイクロチップを用いたpet用標識化合物の製造方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE60214171T2 (de) 2007-07-12
AR036119A1 (es) 2004-08-11
AU2002319387A1 (en) 2003-03-03
JP4541696B2 (ja) 2010-09-08
WO2003002489A2 (en) 2003-01-09
EP1399401A2 (en) 2004-03-24
WO2003002489A3 (en) 2003-04-24
DE60214171D1 (de) 2006-10-05
US7115249B2 (en) 2006-10-03
GB0115929D0 (en) 2001-08-22
EP1399401B1 (en) 2006-08-23
ATE337283T1 (de) 2006-09-15
US20040186312A1 (en) 2004-09-23
ES2272741T3 (es) 2007-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4541696B2 (ja) 固相求電子フッ素化
EP1572601B1 (en) Solid-phase preparation of 18 f-labelled amino acids
RU2315769C2 (ru) Нуклеофильное фторирование в твердой фазе
JP6405573B2 (ja) 18f原子が導入された4‐ボロノ−l−フェニルアラニンの製造方法および18f原子が導入された4‐ボロノ−l−フェニルアラニンの前駆体
JP5684333B2 (ja) 放射性ハロゲン標識有機化合物の製造方法
US20130089501A1 (en) Solid-phase fluorination of benzothiazoles
AU2002314298A1 (en) Solid-phase nucleophilic fluorination
EP1572249B1 (en) Solid-phase fluorination of uracil
CN106536490A (zh) 放射性碘代化合物
FR2857360A1 (fr) Utilisation de sels d'onium fonctionnalises en tant que support soluble pour la synthese organique
Chen et al. Synthetic and theoretical investigation on the one-pot halogenation of β-amino alcohols and nucleophilic ring opening of aziridinium ions
JP6047100B2 (ja) 前駆体化合物に対するプロセス簡略化
JP2011512514A (ja) フッ化物イオン処理方法
CN105017172B (zh) 一种含卤光活性2‑羰基‑1,3‑噁嗪化合物及其制备方法与应用
Thonon et al. Photoactivated 1, 3-dipolar cycloaddition for the rapid preparation of 18F labelled radiotracers
Audouard et al. Enantioselective Electrophilic Fluorination: The Complete Story
JP2006510709A (ja) [18f]フルオロハロアルカンの固相製造

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20041124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041217

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041217

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091104

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091111

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091204

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091204

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091204

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091218

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091228

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees