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JP2005500839A - 乳酸菌に由来する新規グルカンおよび新規グルカンスクラーゼ - Google Patents

乳酸菌に由来する新規グルカンおよび新規グルカンスクラーゼ Download PDF

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JP2005500839A
JP2005500839A JP2003514934A JP2003514934A JP2005500839A JP 2005500839 A JP2005500839 A JP 2005500839A JP 2003514934 A JP2003514934 A JP 2003514934A JP 2003514934 A JP2003514934 A JP 2003514934A JP 2005500839 A JP2005500839 A JP 2005500839A
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バン・ゲール−シユツテン,ゲリトデイナ・ヘンドリカ
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ネーデルランドセ・オルガニザテイエ・フール・テゲパスト−ナトウールベテンシヤツペリーク・オンデルツエク・テイエヌオー
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Abstract

本発明は、シュクロース基質に対する乳酸菌のグルコシルトランスフェラーゼ活性により生産され得る新規グルカン、10kDaから1GDaの間の平均分子量を有し、α(1,3)−およびα(1,6)−結合アンヒドログルコース単位(AGU)から本質的になるグルカン、およびシュクロースからこれらグルカンを生成することができるグルカンスクラーゼに関する。このグルカンは増粘および腐食防止特性を有する。このグルカンは化学的に修飾することができる。

Description

【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は生体分子の酵素的生産の分野である。本発明は特に乳酸菌に由来する新規グルカン、そのような細菌に由来する新規グルコシル−トランスフェラーゼおよび、シュクロースからの新規かつ有用なグルカンの生産法に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
数種の細菌はエキソポリサッカライド、すなわち培養基に分泌されるポリサッカライドを生産することが知られている。細菌のエキソポリサッカライドの周知な例には、ザントモナス キャンペストリス(Xanthomonas campestris)に由来するキサンタン、スフィンゴモナス パウチモビリス(Sphingomonas paucimobilis)に由来するジェラン、およびアウレオバシジウム プルランス(Aureobasidium pullulans)に由来するプルランを含む。エキソポリサッカライドを生産することが知られている乳酸菌には、デキストラン、α(1→6)−結合ポリ−アンヒドログルコース、およびオルタナン(alternan)、すなわち交互のα(1→6)およびα(1→3)−結合を有するポリ−アンヒドログルコースを生産するロイコノストック メゼンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)株、口中歯垢形成の原因であるグルカンを生産する口中ストレプトコッカス(Streptococcus)株、およびα(1,6)−およびα(1,4)−結合アンヒドログルコースを生産する特定のラクトバシラス ロイテリ(Lactobacillus reuteri)株を含む(非特許文献1)。エキソポリサッカライドの特性はモノサッカライドの単位の型、結合の型、分岐の程度および型、ポリサッカライド鎖の長さ、ポリマーの分子量および立体配座に依存する。
【0003】
Argueallo−Morales et al.(非特許文献2)は、ロイコノストック メゼンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)NRRL B−1355に由来するオルタナンスクラーゼ(alternansucrase)を記載する。Monchois et al.(非特許文献3;非特許文献4)は、例えばLc.メゼンテロイデス(mesenteroides)NRRL B−1299に由来する2種のデキストランスクラーゼを記載する。デキストランに対して高比率のオルタナンを生産するロイコノストック メゼンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)株を選択する方法は、特許文献1に記載されている。従来技術はロイコノストック(Leuconostoc)またはストレプトコッカス(Streptococcus)以外にα(1→6)およびα(1→3)−結合の両方を有するグルカンを生産できる乳酸菌を開示も示唆もしていない。
【特許文献1】
米国特許第5,789,209号明細書
【非特許文献1】
Van Geel−Schutten et al.,Appl.Environ.Microbiol.(1999)65,3008−3014
【非特許文献2】
Argueallo−Morales et al.,FEMS Microbol Lett.182(2000) 81−85
【非特許文献3】
Monchois et al.,Gene 182(1996)23−32
【非特許文献4】
Monchois et al.,FEMS Microbil Lett.159(1998)307−315
【発明の開示】
【0004】
発明の要約
本発明に従い数種の乳酸菌株が特定のクラスのグルカンを生産できることが判明した。これらのグルカンは共通して、それらのアンヒドログルコース単位(AGU)がα(1,3)−および/またはα(1,6)−グルコシド結合で連結し、すなわちそれらはα(1,4)−結合をほとんどまたは完全に欠いたα−グルカンである。これらのグルカンはオルタナン(交互α(1,3)およびα(1,6)結合)、ムタン(mutan)(混合(1,3)およびα(1,6)結合、通常はα(1,3)が優勢)またはデキストラン(主にα(1,6)結合、幾つかのα(1,3))型または他の型であり得る。このグルカンは乳酸菌中で活性なスクラーゼ酵素を使用してシュクロースから生産することができる。それらはグルカンが細菌細胞の外で生産されるか、またはたとえ細菌が存在しなくても単離したスクラーゼ酵素を使用して生産されるので、工業的に実現可能な方法で、大規模で生産そして単離することができる。グルカンは食品等級の株により生産され、そしてプレバイオティック(prebiotic)用途または水に基づく組成物の粘性を増すような興味深い特性を有する。
【0005】
本発明はこれらの新規グルカン、乳酸菌、特にラクトバシラス(Lactobacillus)株およびシュクロースからこれらグルカンを生成するそれらの酵素タンパク質、ならびに株および/またはそれらの酵素を使用してグルカンを生産する方法、シュクロースを転換するこれら酵素タンパク質をコードするヌクレオチド配列、グルカンの増粘剤、プレバイオティックス、腐食防止剤等、および修飾グルカン用の出発材料としての使用に関する。
発明の説明
本発明は、シュクロースの存在下で、α(1,3)−および/またはα(1,6)−結合AGUから本質的になる骨格を有する少なくとも10個のアンヒドログルコース単位(AGU)を有するグルカンを生産することができるグルコシルトランスフェラーゼ(グルカンスクラーゼ)を含有するラクトバシラス(Lactobacillus)株に関する。そのような株は食料、サイレージ、哺乳動物サンプル等のようなラクトバシラス(Lactobacilli)の現在の供給源に見いだすこどかできる。グルコシルトランスフェラーゼを含有し、そしてグルカンを生産するこれらの株は、これらの供給源からラクトバシラス(Lactobacillus)株を単離し、それらをシュクロースで成長させ、そしてクロマトグラフィーのような適当な分析法を使用してポリサッカライド産物を分析することにより同定することができる。これらのグルコシルトランスフェラーゼをコードする遺伝子は、既知のグルコシルトランスフェラーゼ遺伝子に基づくプライマーを使用して株のヌクレオチド配列フラグメントを増幅し、そして陽性株を維持することにより同定することができる(実施例を参照にされたい)。異なる供給源およびLb.ロイテリ(reuteri)、Lb.ファーメンタム(fermentum)、Lb.サケ(sake)およびLb.パラボキネリ(parabuechneri)または関連株のような異なるラクトバシラス(Lactobacillus)株から数種のグルカン生産株が単離され、そして同定された。これらのグルカン生産株に由来するグルコシルトランスフェラーゼも同定し、そして完全にまたは部分的に配列決定した(実施例を参照にされたい)。
【0006】
本発明の新規グルカンは、乳酸菌のグルコシルトランスフェラーゼ(グルカンスクラーゼ)活性によりシュクロース供与基質で生産され得る。グルカンは10kDaから1GDaの間の平均分子量を有し、そしてα(1,3)−および/またはα(1,6)−結合アンヒドログルコース単位(AGU)から本質的になり、これにまたα(1,3)−および/またはα(1,6)−結合AGUからなる側鎖を結合することができる。
【0007】
特に本発明のグルカンは、15〜80%のα(1,3)−結合AGU、2〜80%、特に4〜80%、そしてより特別には15〜80%のα(1,6)−結合および2〜25%のα(1,3,6)−結合(分岐)AGU、あるいは80〜99%のα(1,6)−結合AUGおよび1〜20%のα(1,3)結合もしくはα(1,3,6)−結合(分岐)AGU、特に1〜15%のα(1,3)−結合AGUおよび5〜15%のα(1,3)結合およびα(1,3,6)−結合単位を一緒に含んでなる。すなわち本発明は50kDa〜1MDaの平均分子量を有し、そして25〜50%、特に29〜39%のα(1,3)−結合AGU、20〜45%、特に30〜40%のα(1,6)−結合AGU、5〜25%、特に3〜13%のα(1,3,6)−結合AGUおよび6〜30%の末端AGUを含んでなるグルカンを網羅する。さらに本発明は10〜50MDaの平均分子量を有し、そして15〜26%のα(1,3)−結合AGU、30〜50%のα(1,6)−結合AGU、5〜20%のα(1,3,6)−結合AGUおよび5〜35%の末端AGUを含んでなるグルカンに関する。また本発明の別の態様では、1〜50MDaの平均分子量を有し、そして40〜60%のα(1,3)−結合AGU、2〜20%、特に2〜12%のα(1,6)−結合AGU、10〜25%のα(1,3,6)−結合AGUおよび10〜30%の末端AGUを含んでなるグルカンを網羅する。さらに別の態様では本発明は10kD〜50MDaの平均分子量を有し、そして80〜99%、特に88〜99%、そしてより特別には90〜99%のα(1,6)−結合AGU、または80〜90%のα(1,6)−および1〜10%のα(1,3)−結合AGUを含んでなり、残りは1,3,6結合および末端AGUである。
【0008】
また本発明は、シュクロースから出発して上記のグルカンを生産することができる乳酸菌株、または組換え源に由来する酵素に関する。酵素は新規であり、そしてそれらはグルカンスクラーゼまたはグルコシルトランスフェラーゼに分類され得る。それらの部分配列情報は以下の配列番号の1〜10に与える。より完全な配列情報は、配列番号の11〜22に与える。本発明のタンパク質は、配列番号2、4、8、10、12、14、16、18、20および22のいずれか1つのアミノ酸配列と少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、最も好ましくは少なくとも90%のアミノ酸同一性を示すアミノ酸配列、またはそれらの少なくとも221〜224アミノ酸の範囲、あるいはこれらの配列と少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%のアミノ酸同一性を示す少なくとも100連続するアミノ酸を含んでなる。さらに好適な配列は以下に与える並列配列図の記載に示す。
【0009】
この酵素は上記のグルカンを生産するために、または類似のα(1,3)および/またはα(1,6)結合グルカン構造を有するオリゴサッカライドおよびポリサッカライドを生産するためにそのまま使用することができる。それらの遺伝子もまた選択的グルカン−生産系を生成するために適当な宿主生物に包含することができる。また本発明は上記のグルカンスクラーゼの遺伝子を含有し、そしてグルカンスクラーゼを発現することができるそのような組換え体、好ましくは食品級微生物、例えば細菌、特に乳酸菌、酵母、真菌等に関する。
【0010】
本発明は上記のグルカンの生産法にも関する。このグルカンは上記のラクトバシラス(Lactobacillus)株により、または本発明に従いグルコシルトランスフェラーゼを発現する組換え微生物により、または本発明に従い単離されたグルコシルトランスフェラーゼおよび例えばシュクロースのような適当なグルコース供給源により生産することができる。グルコシルトランスフェラーゼはグルコシルトランスフェラーゼ−陽性乳酸菌、特にラクトバシラス(Lactobacillus)種のカルチャーから、またはグルコシルトランスフェラーゼ遺伝子を発現する組換え生物から通例の手段により単離することができる。
【0011】
ラクトバシラス(Lactobacillus)株により生産されたグルカンおよびグルコ−オリゴサッカライドは、本発明に従いグルコシルトランスフェラーゼを含有する上記のラクトバシラス(Lactobacillus)株の培養上清から回収することができる。グルカンは上記の独自な構造を持つ少なくとも20、最高約100,000のα−アンヒドログルコース単位を含んでなることができる。
【0012】
本発明によるグルカン生成酵素、または少なくとも最も好適な酵素は、それらが常に存在するようにラクトバシラス(Lactobacillus)株中で構成的である。これは酵素がシュクロースの存在下で成長した時にのみ発現する従来技術のほとんどのグルカン(デキストラン−)生産ロイコノストック(Leuconostoc)株とは対照的である。これにより本発明の微生物によるグルカンの効率的な生産が可能となる。
【0013】
本発明のグルカンは様々な有用な特性を有する。それらはプレバイオティックスとして有用であり、すなわちそれらは胃腸管の状態を改善することを意図する栄養的または製薬学的組成物に包含することができる。この目的にそれらはそのまま、またはそれらのオリゴサッカライドの状態で使用することができる。それらはまたフルクタン、ガラクタン、キシラン、アラビナン、マンナン、難消化性グルカンおよびヘテロ−オリゴサッカライドのようなそれらのポリ−またはオリゴサッカライドと、あるいはシンバイオティック(synbiotic)組成物をもたらすグルカンが由来する乳酸菌を含むプロバイオティック(probiotic)微生物と組み合わせることができる。グルカンおよびそれらの短縮化相同体も生物活性剤、例えば免疫調節剤、抗潰瘍剤およびコレステロールを下げる薬剤として有用である。
【0014】
グルカンはまた増粘剤としても有用である。グルカンはそのままで飲料、ソース、ドレッシング、乳製品のような食料に1g/リットル〜約100g/リットル、特に約10〜50g/リットルの量で包含することができる。
【0015】
本発明のグルカンはさらに腐食防止剤として、例えば船体の保護に有用である。そのためにグルカンは溶液または懸濁液の状態で噴霧、コーティング、浸漬および腐食制御の分野で知られている他の技術により適用され得る。
【0016】
グルカンはそのままで使用することができる。それらは物理的または化学的手段により修飾され得る。化学的修飾の適当な例には、酸化、特に過ヨウ素酸塩またはハイポハライト(hypohalite)を使用したα−1,6結合を有するグルカンの2,3−または3,4−酸化、あるいは過酸またはハイポハライトを含むニトロキシルを使用したα−1,3結合を有するグルカンの6−酸化を含む。ハイポハライト酸化は環が開いた2,3−または3,4−ジカルボキシ−アンヒドログルコース単位を生じるが(例えば欧州特許出願公開第427349号明細書を参照にされたい)、過ヨウ素酸塩酸化は環が開いた2,3−または3,4−ジアルデヒド−アンヒドログルコース単位を生じ(例えば国際公開第95/12619号明細書を参照にされたい)、これはカルボキシル化された単位にさらに(部分的に)酸化され得る(例えば国際公開第00/26257号明細書を参照にされたい)。ハイポクロライトまたは過酸を用いたニトロキシルが媒介する酸化は、6−アルデヒド−および6−カルボキシアンヒドログルコース単位を生じる(例えば国際公開第95/07303号明細書を参照にされたい)。
【0017】
酸化グルカンは向上した水溶性、改変した粘性および遅延化した発酵性を有し、そして金属錯化剤、界面活性添加剤、強化添加剤、生物活性炭水化物、乳化剤および水結合剤として使用することができる。それらは架橋化および疎水性物質の導入のようなさらなる誘導化のための出発材料としても使用することができる。タンパク質にカップリングした酸化グルカンは乳化剤および安定化剤として使用することができる。本発明の酸化グルカンは例えば1,3−結合単位上の6−カルボキシル基のような、好ましくはアンヒドログルコース単位あたり0.05〜1.0のカルボキシル基、より好ましくは0.2〜0.8のカルボキシル基を含む。
【0018】
高比率のカルボキシル基を含む修飾グルカンを所望する時、2つの酸化方法を組み合わせることができ、または酸化を例えばカルボキシメチル化(以下を参照にされたい)と組み合わせることができる。すなわち0,3から1,0の間のカルボキシル基に関する置換度(DS)を有するα(1,3/1,6)−グルカンは、最初にニトロキシルが媒介する酸化により、グルクロン酸単位に酸化される1,3−置換単位を生じ、続いて例えば過ヨウ素酸塩およびクロライト酸化により環が開いたジカルボキシ−置換単位に転換される1,6−置換単位*を生じることにより都合よく調製することができる。この方法の順序は逆にすることもでき、またはニトロキシルが媒介する6−酸化のような1つの酸化法をカルボキシメチル化と組み合わせることもできる。また酸化法の適当な適合により、混合アルデヒド−含有およびカルボキシル−含有ポリマーを得ることができる。
【0019】
他の有用な修飾はアルキル化、アシル化、ヒドロキシアルキル化、アミノアルキル化、カルボキシアルキル化、リン酸化、硫酸化、ならびに物理的および化学的架橋化である。リン酸化(例えばO.B.Wurzburg(1986)、修飾澱粉:特性および用途(Modified Starches:properties and uses)、CRC出版社、ボカラトン、97−112)は、グルカンをリン酸水素1ナトリウムおよび2ナトリウムの混合物と、またはトリポリリン酸塩と乾燥加熱することにより達成することができる。リン酸化グルカンは製紙におけるウェット−エンド添加剤として、紙塗被組成物中の結合剤として、たて糸糊付剤として、および金属注型用の砂型のための中子粘結剤として適当である。アシル化、特に酢酸またはプロピオン酸アルデヒドをそれぞれ使用するアセチル化またはプロピオニル化は、漂白補助剤としておよびホイル(foil)に使用するために適する生成物を生じる。例えば無水コハク酸アルケニルまたは(活性化)脂肪酸を用いたアシル化は、表面活性剤、乳化剤および安定化剤として適する表面−活性生成物を生じる。例えば酸化誘導体をカップリングすることによる、またはトリリン酸、エピクロロヒドリンまたはジアルデヒドのような架橋剤を用いた反応による架橋化は、グルカンの物理的特性を調整するために、例えばグルカンの水−結合または増粘能を強化するために使用できる。
【0020】
ヒドルキシアルキル化は、エチレンオキシド、プロピレンオキシドまたはエピクロロヒドリンのようなアルキレンオキシドを用いた塩基−触媒化反応により通常は行われ;ヒドルキシアルキル化生成物は向上した溶解性および粘度特性を有する。カルボキシメチル化は、グルカンとモノクロロ酢酸またはそのアルカリ金属塩との反応により達成され、そして結晶化阻害剤および金属コンプレクサント(complexant)を含む種々の目的に適するアニオン性ポリマーを生じる。アミノ−アルキル化はグルカンとアルキレン−イミン、ハロ−アルキルアミンまたはアミノ−アルキレンオキシドとの反応により、あるいはグルカンのエピクロロヒドリン付加物と適当なアミンとの反応により達成することができる。これらの生成物はカチオン性ポリマーとして種々の応用に、特に製紙におけるウェット−エンド添加剤として使用して強度を上げるために、増量剤またはファイン(fines)の保留のために、そして紙パルプの排水速度を向上するために使用することができる。他の有力な応用には糊剤および廃水の精製を含む。上に挙げた修飾は所望する生成物に依存して別々に、または組み合わせて使用することができる。さらに化学修飾の程度は可変性であり、そして意図する用途に依存する。必要ならば100%の修飾、すなわちすべてのアンヒドログルコース単位の修飾を行うことができる。しかし例えば100単位あたり1未満(例えば0.2)で修飾されたアンヒドログルコース単位からより高いレベルまでの部分的修飾で、所望の効果を得るためには十分であることが多い。
【0021】
別の適当な誘導体の型は本グルカンの加水分解物から形成される。加水分解は例えば希釈酸またはグルカン分解酵素、特にα−1,3−グルカナーゼもしくはα−1,6−グルカナーゼを使用して、それ自体に既知である制御された様式で行うことができる。加水分解は鎖長が減少した(20より大きい重合化度、DP)ポリサッカライドまたはオリゴサッカライド(20未満のDP)を生じる。
【0022】
また本発明は上記の特徴的なグルカン構造を含むグルコ−オリゴサッカライドに関する。これらは本発明に従い単離されたグルカンスクラーゼまたはラクトバシラス(Lactobacillus)株、あるいは本発明に従いグルコシルトランスフェラーゼ(の一部)を含有する組換え微生物を使用して生産することができる。このようにして生産されたグルコ−オリゴサッカライドは、プレバイオティックスおよびプロバイオティックスとして使用することができる。グルコ−オリゴサッカライドの生産はグルカン合成反応とは異なる。さらにグルカンスクラーゼの基質であるシュクロースに加えて、マルトースまたはラクトースのような受容分子を受容体として使用してオリゴサッカライドを合成することができる。特定のグルカンスクラーゼにより決定される様式でグルコース単位を連続的に付加することにより、α(1,3)−および/またはα(1,6)−結合グルコ−オリゴサッカライドを生じ、その鎖長は適切な反応条件を選択することにより決定できる。より長い反応時間、高いシュクロースレベルおよび低い受容体レベルで通常、例えば10より高い重合度(DP)、所望により最高数百までのDPを有する比較的長い鎖を生じ、一方、短い反応時間、より低いシュクロースレベルおよびより高い受容体レベルにより、例えば約3から最高10以上のDPを持つ比較的短い鎖を生じる。グルコ−オリゴサッカライドを生成する別の方法は、上記グルカンの加水分解による。この加水分解はアミラーゼ、デキストラナーゼまたはプルラナーゼのような酵素を用いた酵素的加水分解のような既知の加水分解法により、あるいは酸加水分解により行うことができる。生成したグルコ−オリゴサッカライドは、プレバイオティックスとして使用される少なくとも1つの1,6−または1つの1,3−グルコシド結合を含む。
【0023】
本発明は、本発明に従いグルカンおよび/またはグルコ−オリゴサッカライドを生産することができるラクトバシラス(Lactobacillus)株を含有するプロバイオティックまたはシンバイオティック組成物にも関する。この株はフルクタンのような消化しにくい別のポリ−またはオリゴサッカライドも生産することができる。本発明のプロバイオティックまたはシンバイオティック組成物は、適当な賦形剤を用いて、または用いずに直接摂取することができ、あるいは食品と一緒に添加剤として使用することができる。それらは限定するわけではないがヨーグルト、アイスクリーム、チーズ、パン、ビスケットおよびケーキのような焼成品、乳製品および代替乳食品、製菓、可食性油組成物、スプレッド、朝食用シリアル、ジュース等を含む種々の食品および飲料に包含することができる。
【0024】
さらに本発明は哺乳動物の結腸中の微生物状態を改善する方法に関し、この方法は本発明に従いにグルカンまたはグルコ−オリゴサッカライドを生産することができる有効量のラクトバシラス(Lactobacillus)株を投与することを含んでなる。さらに本発明に従い有効量のグルカンまたはグルコ−オリゴサッカライドを投与することを含んでなる哺乳動物の結腸中の微生物状態を改善する方法も本発明の一部である。
【0025】
実施例
一般的記載
種々の乳酸菌株は、発酵食品、種々のヒトまたは動物種の胃腸管およびサイレージを含む様々な供給源から単離した。
【実施例1】
【0026】
ラクトバシラス(Lactobacilli)に由来するグルカンスクラーゼ/グルコシルトランスフェラーゼ遺伝子の同定およびヌクレオチド配列
グルカンスクラーゼ遺伝子は、種々の公開されたグルカンスクラーゼ遺伝子の保存アミノ酸配列に基づき縮重プライマー(GTFrev、5’ ADRTC NCCRT ARTAN AVNYK NG3’およびGTFforw、5’−GAYAAYWSNA AYCCNRYNGT NC−3’;N=A、C、GまたはT、Y=TまたはC、K=GまたはT、W=AまたはT、S=CまたはG、R=AまたはG)を使用したPCRで増幅することにより同定した。約660bpの予想サイズを有する増幅産物を得、そして大腸菌(Escherichia coli)Top10にpCR−XL−TOPO(インビトロゲン:Invitrogen)を使用してクローン化した。配列分析ではgtf遺伝子の一部が単離されたことを確認した。増幅された660bpを使用してインバースPCR用のプライマーを設計した。インバースPCRには染色体DNAを10種の酵素で消化し、連結して、環状DNA分子を得た。環状連結産物を鋳型とした多岐にわたるプライマーでのPCRにより種々のサイズのアンプリコンを得、これら産物をpCR−XL−TOPO(インビトロゲン)にクローン化し、そして配列決定した(GATC、コンスタンツ、ドイツ)。必要ならばさらにインバースPCR反応を行って完全な遺伝子(1つまたは複数)を得た。全グルカンスクラーゼ遺伝子の両鎖を2回、配列決定した。
【実施例2】
【0027】
ラクトバシラス ロイテリ(Lactobacillus reuteri)180株に由来するα−(1,6)グルカンおよびグルカンスクラーゼの単離および同定
L.ロイテリ(reuteri)180株は、LMG P−18389としてベルギー、ゲントのBCCM/LMGカルチャーコレクションに寄託した。この株を18リットルのMRS−s培地(kgあたりのgで):酵母エキス(22)、酢酸ナトリウム3水和物(5)、クエン酸ナトリウム2水和物(2.42)、塩化アンモニウム(1.32)、リン酸水素二カリウム(2)、硫酸マグネシウム6水和物(0.2)、硫酸マンガン6水和物(0.05)、ソルビタンモノ−オレート(1)、ビタミン(kgあたりのmgで:B1:14.4、B2:3.6、B3:72、H 0.216)、シュクロース(100)、水道水(残り)で嫌気的条件下にて37℃で21時間成長させた(pH5.5)。Van Geel−Schutten et al.,Appl.Microbiol,Biotechnol.(1998)50,697−703も参照にされたい。成長中、13g/リットルのポリサッカライドを生産した。このポリサッカライドは上記技術文献に記載されているように単離した。ポリサッカライド中のモノサッカライド組成は、ポリサッカライドの可溶性部分の加水分解および高性能アニオン交換カラムクロマトグラフィーにより測定した。これはグルカンであると特性決定された。このグルカンは株をシュクロースの代わりにグルコースで成長させた時には形成されなかった。メチル化分析(Van Geel−Schutten et al.,1999)では、17〜24%のα(1,3)−結合グルコシル単位、34〜44%のα(1,6)−結合グルコシル単位、7〜15%のα(1,3,6)−結合グルコシル単位および7〜35%の末端グルコシル単位が明らかとなった。グルカンの平均分子量は3.6×10Daと決定され、そしてRgは45nmであった。
【0028】
ポリサッカライドの平均分子量はSEC−MALLSシステムを使用して確立した:0.0522gのグルカンを10mlのDMSO/水(90/10)に溶解し、そして80℃で1時間加熱し、0.45μmフィルターを通して濾過し、そしてSEC−MALLSシステムに注入し、そして以下の条件を使用して分析した:
溶出液:0.1MのNaNOを含むDMSO/水(90/10)
流速:0.5ml/分
注入容量:0.247ml
カラム:PLgel Guard、混合−Aおよび混合−D
温度:90℃
検出:MALLS(DAWN−DSP)、50℃、A=0、dn/dc=0.074、F2セル、RI;SDS−PAGE続いてPAS染色(Van Geel−Schutten et al.,1999)では、約190kDaの分子量を持つ細胞外スクラーゼの存在が明らかとなった。このスクラーゼ酵素をコードする遺伝子の部分をPCR技法を使用して単離し、そして配列決定した。フラグメントの推定されるアミノ酸配列では、他のグルカンスクラーゼとの高い相同性が見いだされた。この部分配列情報を配列番号1(DNA)および2(タンパク質)に与える。完全な配列情報は配列番号11および12に与える。L.ロイテリ(reuteri)180株により生産されるグルカンは、腐食を防止するために船体の適用について試験された(実施例8を参照にされたい)。
【実施例3】
【0029】
ラクトバシラス ロイテリ(Lactobacillus reuteri)ML1株に由来するα−(1,6/1,3)グルカンおよびグルカンスクラーゼの単離および同定
LMG P−20347としてベルギー、ゲントのBCCM/LMGカルチャーコレクションに寄託されたL.ロイテリ(reuteri)ML1株は、シュクロースを補充したMRSで37℃にて嫌気的条件下で一晩成長させた(実施例2を参照にされたい)。この細胞を遠心により取り出し、そして2容量のエタノールを上清に加えた。沈殿したポリサッカライドを遠心により回収し、そして2〜3リットルのデミウォーター(demi−water)に再懸濁し、そして2容量のエタノールで再度沈殿させた。この株により生産されたグルカン(7g)は実施例2に記載したようにメチル化分析およびモノサッカライド組成分析により特性決定した。ポリマーは48〜53%のα(1,3)結合グルコシル単位、3〜8%のα(1,6)結合グルコシル単位、12〜20%のα(1−3−6)結合グルコシル単位(分岐単位)および20〜30%の1−結合(末端)グルコース単位からなることが分かった。このグルカンはグルコースでの成長中には生産されなかった。ポリサッカライドの平均分子量は実施例2に記載したSEC−MALLSシステムを使用して7.6×10Daと確立された。これらはラクトバシラスによるムタン−様ポリマーの生産の最初の例であった。L.ロイテリ(reuteri)ML1株により生産されたグルカンは腐食防止剤としての応用のために試験され、そして例えば船体の腐食防止に優れた用途を示した。
【0030】
SDS−PAGEに続くPAS染色(Van Geel−Schutten et al.,1999)では、約190kDaの分子量を持つ細胞外スクラーゼの存在が明らかとなった。この株は2つのグルカンスクラーゼを生産することが分かった。これらスクラーゼの配列情報を配列番号13および14(ML1)および15および16(ML4)に与える。
【実施例4】
【0031】
ラクトバシラス(Lactobacillus)LB33株に由来するα−(1,6/1,3)グルカンおよびグルカンスクラーゼの単離および同定
新規なラクトバシラス(Lactobacillus)株を得、そしてLMG P−20349として寄託した。この株は16S rRNAによりラクトバシラス パラボキネリ(Lactobacillus parabuechneri)にもっとも近い関連を有すると同定された。この株は、シュクロースを補充したMRSで37℃にて嫌気的条件下で一晩成長させた(実施例2を参照にされたい)。420gのグルカンが生産された。この株により生産されたグルカンは、グルコースでの成長中には生産されない。メチル化分析(実施例2を参照にされたい)では、ポリマーが等量の29〜39%のα(1,3)結合グルコシル単位、30〜40%のα(1,6)結合グルコシル単位、3〜13%のα(1−3−6)結合グルコシル単位(分岐単位)および15〜30%の1−結合(末端)グルコース単位からなることが明らかとなった。
【0032】
ポリサッカライドの平均分子量は実施例2に記載したSEC−MALLSシステムを使用して2×10Daと確立された。
【0033】
縮重プライマーでのPCRにより、グルコシル−トランスフェラーゼのスクラーゼ型の一部が単離でき、グルカンがスクラーゼにより生産されることを示す。これはグルカンがグルコースではなくシュクロースでの成長中に生産されるという結果を確認するものである。スクラーゼの一部をコードする遺伝子を配列決定した。推定されるアミノ酸レベルについて、ロイコノストック メゼンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)に由来するオルタナンスクラーゼと高い相同性が見いだされた。これはL.ブレビス(brevis)中でのグルカン合成の原因であるこの酵素が、ロイコノストック(Leuconostoc)以外の他の細菌で見いだされた最初のオルタナンスクラーゼであることを示す。この部分配列情報は、配列番号3(DNA)および4(タンパク質)に与える。完全な配列情報は配列番号17および18にそれぞれ与える。
【0034】
この株により生産されるグルカンは増粘特性を有する。
【実施例5】
【0035】
ロイコノストック(Leuconostoc)86株に由来するα−(1,6)グルカンおよびグルカンスクラーゼの単離および同定
新規な株はサイレージから得、そしてLMG P−20350として寄託した。この株は16S rRNAによりロイコノストック シトレウム(Leuconostoc citreum)にもっとも近い関連を有する新規なロイコノストック(Leuconostoc)株と同定された。この株は、シュクロースを補充したMRSで37℃にて一晩、嫌気的条件下で成長させた(実施例2を参照にされたい)。416gのグルカンが生産された。得られたグルカンのメチル化分析により、90%以上のグルコース単位がα(1,6)結合により連結していることが示され、ポリサッカライドをデキストランと同定した。このグルカンの分子量は(実施例2に記載したように決定)、3〜4×10Daであり、そしてRgは40nmであった。このグルカンはグルコースでの成長中には生産されない。
【0036】
縮重プライマーでのPCRにより、グルコシル−トランスフェラーゼのスクラーゼ型の一部を持つ3種のフラグメントを単離でき、これは、グルカンがスクラーゼにより生産され、そしてこの株にはおそらく3種のスクラーゼが存在することを示している。これはグルカンがグルコースではなくシュクロースでの成長中に生産されるという結果を確認するものである。スクラーゼの一部をコードする遺伝子を配列決定した。推定されるアミノ酸レベルで、ロイコノストック メゼンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)に由来するDSRCおよびDSRB(フラグメント1)、オルタナンスクラーゼ(フラグメント2)およびDSRA(フラグメント3)と高い相同性が見いだされた。この配列情報は、配列番号5〜10に与える。この新規株に最も近い関連性を有するロイコノストック シトレウム(Leuconostoc citreum)は、デキストランを生産するとは報告されていない。86株により生産されるグルカンは、増粘特性を有する。
【実施例6】
【0037】
ラクトバシラス サケ(Lactobacillus sake)KG15に由来するα−(1,6/1,3)グルカンおよびグルカンスクラーゼの同定
KG15株はサイレージから得、そしてLMG P−21583として寄託した。これは16S rRNAによりL.サケ(sake)と同定された。この株を成長させ、そしてポリサッカライドを実施例2に記載したように回収した。ポリサッカライドの分子量は4,7×10Daと決定され(SEC MALLS)、そしてRgは92nmであった。メチル化分析(GC)では、この株により生産されたグルカンが4%の末端グルコース単位、86%のα(1,6)結合グルコシル単位、2%のα(1,3)結合グルコシル単位および8%のα(1,3,6)二置換グルコース単位(分岐点)を含む大きな直線状のデキストランであることが明らかとなった。この株のグルカンスクラーゼを配列決定した(配列番号19および20)。
【実施例7】
【0038】
ラクトバシラス ファーメンタム(Lactobacillus fermentum)KG3に由来するα−(1,6/1,3)グルカンおよびグルカンスクラーゼの同定
KG3株はサイレージから得、そしてLMG P−21584として寄託した。これは16S rRNAによりL.ファーメンタム(fermentum)と同定された。この株を成長させ、そしてポリサッカライドを実施例2に記載したように回収した。ポリサッカライドの分子量は2,4 10Daであり(SEC MALLS)、そしてRgは107〜119nmであると決定した。メチル化分析(GC)では、この株により生産されたグルカンが3%の末端グルコース単位、84%のα(1,6)結合グルコシル単位、8%のα(1,3)結合グルコシル単位および5%のα(1,3,6)二置換グルコース単位(分岐点)を含む大きな直線状のデキストランであることが明らかとなった。この株のグルカンスクラーゼを配列決定した(配列番号21および22)。
【実施例8】
【0039】
グルカンの腐食防止特性
エポキシマトリックスに埋封された平らな1cmの炭素鋼シートをわずかに腐食性の媒質(150mlの0.1M LiClO)に、細菌のポリサッカライド(0.2g)を含めて、または含めずに数日暴露した。次いでシートを視覚的および電気化学的に時々調査した。腐食電位(Ag/AgClに対するmVでのEcorr)および分極抵抗(kΩ/cmでのR)は両方とも腐食防止効果の尺度である。3〜10時間の初期の適応後、これらのパラメーターは安定な値に達した。実験はラクトバシラス サケ(Lactobacillus sake)に由来するヘテロポリサッカライド、および本発明のホモポリサッカライド(実施例4に従いLB180に由来)を用いて、ならびにポリサッカライド無しで行った。結果を以下の表にまとめる。結果として本発明のグルカンの腐食防止特性が優れている。ML1のホモポリサッカライド(実施例3)はLB180ポリサッカライドと少なくとも等しい腐食防止性能を有することが分かった。
【0040】
【表1】
Figure 2005500839
【実施例9】
【0041】
酸化によるα−1,3/1.6−グルカンの修飾
LB33株(実施例4)により生産された1g(6.15ミリモルのアンヒドログルコース単位)のα−1,3/1.6−グルカンを、100mlの水に再懸濁する。次いで2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−1−オキシ(TEMPO;0.01g、0.065ミリモル)および臭化ナトリウム(100mg、1ミリモル)を加え、そして懸濁液を0℃に冷却する。この反応は臭化物無しでも行うことができる。pH10.0のハイポクロライトの溶液(3ml、15%溶液、6.3ミリモル)(0℃)を加える。このpHは0.1M NaOHを加えることにより一定に維持する。1時間後、溶液を150mlの96%エタノールに注ぎ、生成物の沈殿を生じる。白色沈殿を遠心し、エタノール/水(70/30 容量/容量)に再懸濁し、そして再度、遠心する。次いで沈殿を96%エタノールに再懸濁し、遠心し、そして乾燥させる。ウロン酸の含量はBlumenkrantz and Abdoe−hansenに従いウロン酸アッセイにより測定する(Anal.Biochem.54(1973),484)。検量線はポリガラクツロン酸(5、10、15および20μg)を使用して作成した。この検量線を用いて、生成物の20μgのサンプル中のウロン酸の含量を決定する。6−ヒドロキシル基の主要な部分はカルボキシル基へと酸化された。
【実施例10】
【0042】
大腸菌(E.coli)中におけるグルカンスクラーゼ遺伝子の発現のためのプラスミドの構築
2種のプライマーを適当な制限部位を用いて設計した:C−末端プライマーはすべての場合でHis−タグを含んだ。PCR産物は最初にpCR−XL−TOPOにクローン化した。PCR産物は適当な酵素を使用してpCR−XL−TOPOから取り出し、そして発現ベクター(例えばpET15b(ノバジェン:Novagen)の適当な部位に連結した。大腸菌(E.coli)中でLB180のグルコシルトランスフェラーゼ遺伝子の一部を発現させるために(より良い発現には、グルカンスクラーゼのN−末端可変ドメインをコードするN−末端領域はクローン化しなかった)、PCR反応はプライマーとしてSacI(太字)およびNcoI(下線)部位を含有するForw180(5’−GATGCATGAG CTCCCATGGG CATTAACGGC CAACAATATT ATTATTGACCC−3’)およびApaI(太字)およびBamHI(下線)および6xHis−タグ(イタリック)を含むRev180(5’−ATATCGATGG GCCCCGGATC CTATTAGTGA TGGTGATGGT GATGTTTTTG GCCGTTTAAA TCACCAGGTT TTAATGG−3’)を使用して行った。PCR産物はpCR−XL−TOPOにクローン化した。PCR産物はNcoI/BamHIを使用してpCR−XL−TOPOから取り出し、そしてpET15b(ノバジェン)の対応する部位に連結した。可変N−末端ドメインを含まないグルカンスクラーゼをコードする704アミノ酸のグルカンスクラーゼ遺伝子の一部を含む生成したプラスミド(pET15b180)で、大腸菌(E.coli)B121 DE3 star(インビトロゲン)を形質転換した。
【0043】
pET15b180を持つ大腸菌(E.coli)の細胞は、37℃で好気的条件下で16時間成長させた後に遠心により回収した。ペレットは、1mM CaClおよび1(容量/容量)%Tween 80を含有する50mMの酢酸ナトリウムバッファーpH5.5で洗浄し、そして懸濁液を再度、遠心した。ペレット化した細胞は、1mM CaClおよび1(容量/容量)%Tween 80および7.2mM β−メルカプトエタノールを含有する50mM酢酸ナトリウムバッファーpH5.5に再懸濁した。細胞を超音波で破壊し、そして細胞屑および完全な細胞を4℃で15分間、14,000rpmで遠心することにより取り出した(エッペンドルフ:Eppendorf)。生成した無細胞抽出物は酵素源として使用して、1mM CaClおよび1(容量/容量)%Tween 80および10g/リットルシュクロースを含有する50mMの酢酸ナトリウムバッファーpH5.5中のシュクロースから高分子量のグルカンを生成した。16時間のインキューベーション後、グルカンはエタノール沈殿を使用して単離した。プラスミドpET15b(挿入物を含まない)を持つ大腸菌(E.coli)B121 DE3 star(インビトロゲン)の無細胞抽出物を酵素源として使用した時、シュクロースからグルカンは生産されなかった。
配列情報
配列番号1および2は、最初に決定した(実施例2)Lb180株からのグルカンスクラーゼの一部のヌクレオチドおよびアミノ酸配列をそれぞれ与える。部分配列はロイコノストック メゼンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)(Lc.mes)のデキストランスクラーゼDSRB742と53%(199/223)の配列同一性および68%の類似性を示し、2つのギャップを含み(アミノ酸残F172とN173の間)、そしてLc.mesの幾つかの他のデキストランスクラーゼおよびオルタナンスクラーゼと52%の同一性を示す。
【0044】
配列番号3および4は、最初に決定した(実施例4)Lb33株からのグルカンスクラーゼの一部のヌクレオチドおよびアミノ酸配列をそれぞれ与える。部分配列はLc.mesのデキストランスクラーゼDSRB742と63%(143/224)の配列同一性および75%の類似性を示し、1つのギャップを含む。
【0045】
配列番号5および6は、Lc86株(実施例5)からのグルカンスクラーゼ(86−1)の一部のヌクレオチドおよびアミノ酸配列をそれぞれ与える。部分配列はLc.mesのデキストランスクラーゼDSRB742と98%(219/223)の配列同一性および99%の類似性を示す。
【0046】
配列番号7および8は、Lc86株(実施例5)からの別のグルカンスクラーゼ(86−5)の一部のヌクレオチドおよびアミノ酸配列をそれぞれ与える。部分配列はLc.mesのデキストランスクラーゼDSRB742と55%(123/223)の配列同一性および68%の類似性を示し、2つのギャップを含み(アミノ酸M128とR129の間、およびD162とH163の間)、そしてLc.mesの幾つかの他のデキストランスクラーゼおよびオルタナンスクラーゼと51〜56%の同一性を示す。
【0047】
配列番号9および10は、Lc86株(実施例5)からの別のグルカンスクラーゼ(86−8)のヌクレオチドおよびアミノ酸配列をそれぞれ与える。この部分配列はLc.mesのデキストランスクラーゼおよびオルタナンスクラーゼ(デキストランスクラーゼDSRB742を含む)と61〜68%の配列同一性および74〜78%の類似性を示す。
【0048】
配列番号11および12は、Lb180株(実施例2)のグルカンスクラーゼのヌクレオチドおよびアミノ酸配列をそれぞれ与える。この配列は国際公開第01/90372号明細書に開示されたLb.ロイテリ(reuteri)LB121のグルカンスクラーゼと1322/1768(74%)の配列同一性および1476/1768(82%)の類似性を示し、15/1768のギャップを含む。−35および−10部位TTGAAAおよびTATAAは、それぞれヌクレオチド561および599位に位置する。リボソーム結合部位(RBS)GAAGGAGは574であり、そして開始コドンATGは587である。逆反復配列AAGCAGCTCおよびGAGCTGCTTは6025および6051である。可能な終止コドン(TAA、TAG、TGA)は*(5963)で示す。
【0049】
配列番号13および14は、ML1株(実施例3)からのグルカンスクラーゼIのヌクレオチドおよびアミノ酸配列をそれぞれ与える。この配列は国際公開第01/90372号明細書に開示されたLb.ロイテリ(reuteri)LB121のグルカンスクラーゼと1327/1775(74%)の配列同一性および1465/1775(81%)の類似性を示し、17/1775のギャップを含み、そしてLc.mesのデキストランスクラーゼと43〜44%の配列同一性および57〜58%の類似性、およびLc.mesのオルタナンスクラーゼと47%の配列同一性および61%の類似性を示す。RBS AAGGAGAは31であり、そして開始コドンATGは43である。終止コドンTAGは5356である。
【0050】
配列番号15および16は、ML1株(ML4)(実施例3)からの第2グルカンスクラーゼの部分的ヌクレオチドおよびアミノ酸配列をそれぞれ与える。この配列は国際公開第01/90372号明細書に開示されたLb.ロイテリ(reuteri)LB121のグルカンスクラーゼと301/817(36%)の配列同一性および427/817(51%)の類似性を示し、12/817のギャップを含み、そしてストレプトコッカス ムタンズ(Streptococcus mutans)のグルコシルトランスフェラーゼと38%の配列同一性および53%の類似性を示す。
【0051】
配列番号17および18は、LB33株(実施例4)からのグルカンスクラーゼの部分的ヌクレオチドおよびアミノ酸配列をそれぞれ与える。この配列はLc.mesの数種の既知のデキストランスクラーゼと59%の配列同一性、および71%の類似性を示し、そしてLc.mesの他の既知のデキストランスクラーゼ(デキストランスクラーゼDSRB742を含む)と53%の配列同一性および67%の類似性を示す。
【0052】
配列番号19および20は、Lb.KG15株(実施例6)からのグルカンスクラーゼのヌクレオチドおよびアミノ酸配列をそれぞれ与える。この配列は国際公開第01/90372号明細書に開示されたLb.ロイテリ(reuteri)LB121のグルカンスクラーゼと496/1111(44%)の配列同一性および637/1111(56%)の類似性を示し、71/1111のギャップを含み、そしてLc.mesの数種のデキストランスクラーゼ(デキストランスクラーゼDSRB742を含む)と57〜59%の配列同一性および70%の類似性を示す。−35および−10部位TTGGACおよびTATTATは、それぞれヌクレオチド477および502位に位置する。RBS GAAAGGAは593であり、そして開始コドンATGは608である。終止コドンTAGは5393である。逆反復配列AAAACAACCCCCおよびGGGGTTGTTTTTは5497および5531である(−10.7kcal/モル)。
【0053】
配列番号21および22は、Lb.KG3株(実施例7)からのグルカンスクラーゼの部分的ヌクレオチドおよびアミノ酸配列をそれぞれ与える。配列はLc.mesの既知のデキストランスクラーゼ(デキストランスクラーゼDSRB742を含む)と58配列同一性および71%の類似性を示す。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】図1は、本発明によるグルコシルトランスフェラーゼ(GTF)のアミノ酸配列のアライメントを表す。これはLb180のGTF(第1列、配列番号12のアミノ酸216から始まる);ML1のGTF(第2列、配列番号14のアミノ酸15から始まる)、Lb33のGTF(第3列、配列番号18のアミノ酸222または243から始まる;KG15のGTF(第4列、配列番号20のアミノ酸567から始まる)およびKG3のGTF(第5列、配列番号22のアミノ酸1(LMAAF)から始まる);および本発明によるLb.ロイテリ“104”株のGTF(第6列、1(WPNTV)−525)の部分配列を示す。このアライメントは必ずしも自動化アライメントプログラムによるベストフィットではないが、本発明の酵素を明らかにすることが意図されている。本発明はこの図面に示すアミノ酸配列を網羅するだけでなく、図面中に与えられたアミノ酸が図面の別の配列の対応するアミノ酸(ギャップを含む)と交換された配列も網羅する。これは図面の任意の配列、または別に与える配列表中の配列と少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%の同一性を有する少なくとも100個のアミノ酸の範囲に適応する。これはコンセンサスペプチドDNSNとYYGD(配列番号12の1202から1422)の間のアミノ酸の範囲に特に適応する。特に好適であるのは、酵素の活性中心を含んでなる配列であり、これはコンセンサスペプチドINGQとVPDQ(配列番号12の957から1724)の間に存在し、好ましくは与えられた中心配列の1つと少なくとも70%の同一性を有する。所定の配列との好適な非同一性は、別の配列の対応するアミノ酸との交換である。特に好適な配列は、所定の位置のアミノ酸が図の配列の少なくとも2個、特に少なくとも3個の間で共有されているものである。最も好適な配列は、これらコンセンサス配列の1つがLb180、ML1またはLb33(最初の3列)のGTFのコンセンサス配列であるものである。中心から上流のN−末端部分(GTF180およびGTF ML1のみについて図面では示す)、または中心から下流のC−末端部分(図面では示さず)は、完全または一部存在しても、しなくてもよい。

Claims (20)

  1. α(1,3)−および/またはα(1,6)−結合アンヒドログルコース単位(AGU)から本質的になる骨格を有する少なくとも10個のアンヒドログルコース単位を有するグルカンの生産法であって、シュクロースをα(1,3)−および/またはα(1,6)−結合グルカンを生産することができるラクトバシラス(Lactobacillus)株により生産されるグルコシルトランスフェラーゼの活性に、またはグルコシルトランスフェラーゼを発現することができるラクトバシラス(Lactobacillus)株に供することを含んでなる上記方法。
  2. シュクロースの存在下で、α(1,3)−および/またはα(1,6)−結合AGUから本質的になる骨格を有する少なくとも10個のアンヒドログルコース単位(AGU)を有するグルカンを生産することができるラクトバシラス(Lactobacillus)株。
  3. 10kDaから1GDaの間、特に10kDaから50MDaの間の平均分子量を有し、そしてα(1,3)−およびα(1,6)−結合アンヒドログルコース単位(AGU)から本質的になる骨格を有する、シュクロース基質に対する乳酸菌のグルコシルトランスフェラーゼ活性により生産され得るグルカン。
  4. ラクトバシラス(Lactobacillus)種のグルコシルトランスフェラーゼ活性により生産され得る請求項3に記載のグルカン。
  5. 15〜80%のα(1,3)−結合AGU、2〜80%のα(1,6)−結合AGUおよび2〜25%のα(1,3,6)−結合AGUを含んでなる請求項4に記載のグルカン。
  6. 50kDa〜1MDaの平均分子量を有し、そして30〜45%のα(1,3)−結合AGU、30〜45%のα(1,6)−結合AGUおよび3〜13%のα(1,3,6)−結合AGUを含んでなる請求項5に記載のグルカン。
  7. 10〜50MDaの平均分子量を有し、そして15〜26%のα(1,3)−結合AGU、30〜50%のα(1,6)−結合AGU、5〜20%のα(1,3,6)−結合AGUを含んでなる請求項5に記載のグルカン。
  8. 1〜50MDaの平均分子量を有し、そして45〜60%のα(1,3)−結合AGU、4〜10%のα(1,6)−結合AGUおよび10〜20%のα(1,3,6)−結合AGUを含んでなる請求項5に記載のグルカン。
  9. 10〜50MDaの平均分子量を有し、そして80〜99%のα(1,6)−結合AGUおよび0〜15%のα(1,3)−結合AGUを含んでなる、シュクロース基質に対する乳酸菌のグルコシルトランスフェラーゼ活性により生産され得るグルカン。
  10. シュクロースの存在下で、請求項3ないし9のいずれか1項に記載のグルカンを生産することができるグルコシルトランスフェラーゼ活性を有するタンパク質。
  11. 配列番号2、4、8、10、12、14、16、18、20および22のいずれか1つのアミノ酸配列と少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%のアミノ酸同一性を示す少なくとも100個のアミノ酸のアミノ酸配列を含んでなり、かつ/または該アミノ酸配列のいずれか1つと少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%のアミノ酸同一性を有する100アミノ酸の範囲を有するか、または配列番号6のアミノ酸配列と少なくとも99%のアミノ酸同一性を有し、かつ/または配列番号6のアミノ酸配列と100%のアミノ酸同一性を有する100個のアミノ酸の範囲を有する、請求項10に記載のタンパク質。
  12. 請求項11のタンパク質をコードする核酸配列。
  13. 請求項12に記載の核酸配列を含んでなる核酸構築物の1以上のコピーを含有し、そしてグルコシル−トランスフェラーゼ活性を有するタンパク質を発現することができる組換え宿主細胞。
  14. 請求項3ないし9のいずれか1項に記載のグルカンを生産することができるラクトバシラス(Lactobacillus)株、特に本明細書に記載の33、180またはML1株に相当するラクトバシラス(Lactobacillus)株。
  15. 請求項9に記載のグルカンを生産することができるロイコノストック(Leuconostock)株、特に寄託番号LMGP−20350で寄託された86株に相当するロイコノストック(Leuconostock)株。
  16. 請求項3ないし9のいずれか1項に記載のグルカンの1以上のAGUの2,3−酸化、6−酸化、リン酸化、アシル化、アルキル化、ヒドロキシアルキル化、カルボキシメチル化、アミノアルキル化により得られる化学的に修飾されたグルカン。
  17. 請求項3ないし9のいずれか1項に記載のグルカンの増粘剤としての使用。
  18. 請求項3ないし9のいずれか1項に記載のグルカンのプレバイオティック剤および/または生物活性剤としての使用。
  19. 請求項3ないし9のいずれか1項に記載のグルカンの腐食防止剤としての使用。
  20. 請求項3ないし9のいずれか1項に記載のグルカンを生産することができるラクトバシラス(Lactobacillus)細菌の、プロバイオティック剤として、または難消化性グルカンと一緒に、シンバイオティック剤としての使用。
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