JP2005337927A - 膜厚計測方法および膜厚計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 CMP研磨後において、トランジスタのゲート上膜厚などの複雑な構造の膜厚計測を可能にする。
【解決手段】トランジスタのゲート上膜厚を計測する際、計測対象をゲート領域、活性領域、素子分離領域とそれぞれ異なる膜構造の合成で構成される光学モデルを作成し、フィッティングによりゲート上表面膜厚を算出する。膜厚算出時、ゲートを構成する多結晶Si、金属シリサイドなどの光学定数を、同時にフィッティングすることにより、高精度に膜厚を計測する。
【選択図】 図2
【解決手段】トランジスタのゲート上膜厚を計測する際、計測対象をゲート領域、活性領域、素子分離領域とそれぞれ異なる膜構造の合成で構成される光学モデルを作成し、フィッティングによりゲート上表面膜厚を算出する。膜厚算出時、ゲートを構成する多結晶Si、金属シリサイドなどの光学定数を、同時にフィッティングすることにより、高精度に膜厚を計測する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、光学的に透明な膜の厚さの計測、および膜厚の管理技術に関し、特に、半導体デバイスの製造ラインの成膜工程、平坦化処理工程における半導体ウエハの表面膜厚の計測に適用して有効な技術に関するものである。
半導体デバイスは成膜、露光、およびエッチングなどの各プロセスを経て、半導体素子、ならびに配線パターンが半導体ウエハ上に形成され、製造される。近年、高精度化・高密度化を実現するために、半導体素子、および配線パターンは微細化・多層化の方向に進んでいる。
一般に、半導体素子や配線を形成した後、絶縁膜を形成すると、絶縁膜表面は下層の半導体素子や配線に対応して凹凸を形成する。パターンが微細化するに伴い、露光における焦点深度が減少するため、精度よく露光するためには半導体ウエハの絶縁膜表面を平坦化する必要がある。
平坦化には、たとえば、化学的・機械的作用で研磨するCMP(Chemical Mechanical Polishing)などが用いられる。
CMPの研磨レートは、半導体素子や配線パターンの粗密、CMPのパッド状態、ウエハホルダの加圧状態などによって異なるため、CMP研磨後の膜厚の精度低下や、半導体チップ内の平坦性のばらつきや、加工ウエハ面内の膜厚不均一性が発生する。
そのため、CMP工程では、膜厚を精度よく管理、制御し、CMP加工を最適化するため、CMP加工後の半導体ウエハの膜厚を測定し、研磨レートを算出する。膜厚の測定は、従来は半導体チップ周辺などに形成された、たとえば、図17(a)に示すようにシリコン(Si)基板44上に形成された配線61のパターンのように大きなダミーパターン上でSiO2 膜46の膜厚d1 を測定していた。
しかし、ダミーパターンは、実際の半導体素子や配線パターンと大きさ、パターン密度が異なるため、研磨レートが異なり、測定した膜厚も実パターン上と異なる。従って、精度よく膜厚を制御するためには、ダミーパターン上における膜厚から研磨レートを求めることは難しく、実パターン上で膜厚を測定する必要がある。
これまで、実パターン上の膜厚を計測する技術として、いくつかの方法が提案されている。たとえば、図17(b)に示すように配線61による実パターン上のSiO2 膜46の膜厚d1 を対象とする層間絶縁膜の膜厚計測や、図17(c)に示すように素子分離領域を形成する際、Si3 N4 膜62の膜厚d1 を対象とするSTI(Shallow Trench Isolation)構造の膜厚計測などがある。
また、特開2001−74419号公報(特許文献1)には、入射光に対して異なった光学的性質を有する少なくとも2つの隣接した要素からなる少なくとも1つのサイクルを有する構造体に対して、所定の波長範囲の入射光を照射し、検出された反射光分光データに対して光学モデルを最適化することにより、構造体の膜厚を計測する技術が開示されている。
特開2001−21317号公報(特許文献2)には、様々なパターン種から構成されるパターン構造を有する基板に対し、複数の波長成分を有するプローブ光を照射し、得られる反射光分光データと予め計算、または予め測定した波形との比較を行うことにより、パターン種の特定による測定位置の特定、および膜厚の測定を行う技術が開示されている。
さらに、この種の膜厚の計測技術に関しては、たとえば、CMP加工において、加工後の半導体ウエハに対して、フィッティングの手法を用いて実パターン上の膜厚計測を可能にし、デバイスの設計情報、ウエハ表面の検出画像、および計測点において検出した分光波形に基づいて、膜厚管理用計測点を自動で決定して高精度な膜厚管理を可能とするものがある(特許文献3参照)。
特開2001−74419号公報
特開2001−21317号公報
特開2003−207315号公報
ところが、上記のような半導体デバイスにおける膜厚計測技術では、次のような問題点がある。
CMP加工における研磨レートは、パターン密度が高い領域で小さく、パターン密度が低い領域で大きい。従って、CMP加工後の膜厚は半導体チップ内で素子、配線の密度の違いで大きく異なり、完全に平坦にはならない。
また、半導体ウエハ周辺ではパターンが無い、あるいは、CMP加工時のウエハホルダの加圧分布により、半導体ウエハ全面に亘って膜厚が異なり、半導体ウエハ全面に対する均一性が得られない。従って、CMP加工後、膜厚を測定するためには、実際のパターン上で膜厚を計測する必要がある。
しかし、実パターン上の膜厚計測として従来からある層間絶縁膜やSTI構造は、構造としては比較的簡単なものである。
特許文献1では、異なった光学的性質を有する少なくとも2つの隣接した要素からなる少なくとも1つのサイクルを有する構造体を対象としているが、実際に適用しているのは配線層の層間絶縁膜やプラグ工程など、比較的構造の単純なものを対象としている。また、構造として要素の大きさ、ピッチが変化する不規則な構造体については触れられていない。
さらに、特許文献2においては、様々なパターンを対象としているが、適用工程として、STI、およびダマシンと比較的単純な工程を対象としている。
半導体デバイスを製造する場合、Si基板にSTI工程で素子分離用のフィールドを形成し、素子であるトランジスタや容量をSi基板の活性領域に形成し、その上に層間絶縁膜を形成し、その後、多層の配線層を層間絶縁膜とともに形成する。
これら2つの発明は、半導体素子形成前のSTI工程と素子形成後の配線層の層間絶縁膜、および層間絶縁膜に対するダマシン、およびプラグ工程と比較的単純な構造を対象としている。
一方、素子形成直後に半導体素子上に形成する絶縁膜は、下層に素子であるトランジスタや素子分離用のフィールドがあるなど構造が複雑になる。前述した2つの発明、および特許文献3の発明は、このような構造が複雑な半導体ウエハに対して、CMP加工後の膜厚を実パターン上として、たとえば、トランジスタのゲート上で測定する場合については、述べられていない。
また、トランジスタなど、半導体素子形成直後の絶縁膜をゲート上で測定する場合、ゲートには多結晶Siなどプロセス条件によって結晶状態が変化する材料が用いられる。これらの材料の光学定数は成膜条件、あるいはアニール処理によって大きく変化するが、そのような場合ついて触れられていない。
本発明の目的は、半導体素子であるトランジスタや素子分離用のフィールドの上に絶縁膜が形成された複雑な構造の試料に対し、CMP加工後、ゲートなどの実パターン上で、膜厚を高精度に計測し、計測結果を基に対象ウエハの研磨レートを高精度に算出し、CMP加工条件を最適化する技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は、表面が光学的に透明な膜が形成された試料に白色光を照射し、該白色光の照射による試料表面からの反射光を検出し、検出した反射光の0次光の分光波形に基づいて膜厚を求める膜厚検査方法であって、試料の光学モデルを、光学的に構造、材質の異なる3つ以上の構造の合成で構成し、該光学モデルから得られる反射光の分光波形を検出した反射光の0次光の分光波形にフィッティングさせることにより、試料の各構造の表面膜厚、および面積率を求めることを特徴とする。
また、本願のその他の発明の概要を簡単に示す。
本発明による膜厚計測装置は、表面が光学的に透明な膜が形成された試料に白色光を照射する照射手段と、該照射手段により照射されて試料から発生する反射光の0次光を検出する検出手段と、該試料の光学モデルを、光学的に構造、材質の異なる3つ以上の構造の合成で構成する光学モデル作成手段と、光学モデル作成手段から得られる反射光分光波形を検出した反射光の0次光の分光波形にフィッティングさせるフィッティング処理手段と、フィッティング処理手段より試料の各構造の膜厚、および面積率を算出する膜厚算出手段とを備えたものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)半導体素子の形成後、絶縁膜が形成された複雑な構造をもった試料に対して、その光学モデルとして、試料をゲート領域、活性領域、素子分離領域の3構造で合成し、光学モデルの分光波形を検出分光波形にフィッティングすることにより、試料の各領域の膜厚、面積率を高精度に計測することができる。
(2)また、膜厚算出時、ゲートを構成する多結晶シリコンや金属シリサイドなど、プロセス条件によって結晶状態が変化する材料の光学定数を、同時にフィッティングすることにより、光学定数を求めるとともに、高精度に膜厚を計測することができる。
(3)上記(1)、(2)により、非破壊で計測不可能なトランジスタのゲート上の膜厚の計測が可能となり、膜厚管理を高精度に行うことができ、歩留まりの向上、およびスループットの向上を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における膜厚計測装置の装置構成を示す概略図、図2は、図1の膜厚計測装置の処理方式を説明する概略図、図3は、本発明の実施の形態1における半導体デバイスの製造ラインにおけるライン構成を示す概略図、図4は、図1の膜厚計測装置における計測対象の試料の構造を示す概略図、図5は、図4の試料における単構造の膜構造を示す概略図、図6は、図1の膜厚計測装置における光学モデル作成処理の処理の一例を示すフローチャート、図7は、図1の膜厚計測装置における検出分光波形と光学モデルによる分光波形のフィッティングを説明する概略図、図8は、図1の膜厚計測装置におけるモニタに出力される膜厚、面積率算出結果の表示例を説明する概略図、図9は、図4の計測対象の試料のピッチが不規則な場合の構造を示す概略図、図10は、図4の計測対象の試料の各領域が単数の場合の構造を示す概略図である。
図1は、本発明の実施の形態1における膜厚計測装置の装置構成を示す概略図、図2は、図1の膜厚計測装置の処理方式を説明する概略図、図3は、本発明の実施の形態1における半導体デバイスの製造ラインにおけるライン構成を示す概略図、図4は、図1の膜厚計測装置における計測対象の試料の構造を示す概略図、図5は、図4の試料における単構造の膜構造を示す概略図、図6は、図1の膜厚計測装置における光学モデル作成処理の処理の一例を示すフローチャート、図7は、図1の膜厚計測装置における検出分光波形と光学モデルによる分光波形のフィッティングを説明する概略図、図8は、図1の膜厚計測装置におけるモニタに出力される膜厚、面積率算出結果の表示例を説明する概略図、図9は、図4の計測対象の試料のピッチが不規則な場合の構造を示す概略図、図10は、図4の計測対象の試料の各領域が単数の場合の構造を示す概略図である。
本実施の形態1において、たとえば、図3に示す半導体デバイスの製造ラインにおいて、トランジスタを形成し、成膜装置131で絶縁膜を成膜後、CMP装置13で研磨し、研磨後、試料を膜厚計測装置133で、実際のデバイスパターン上で計測する。計測後、露光装置134、およびエッチング装置135でコンタクトホールを形成する。
膜厚計測装置133は、図1に示すように、検出光学系1、および膜厚計測処理部30から構成されている。検出光学系1は、半導体ウエハ(試料)2を載置するXYステージ11、対物レンズ12、ハーフミラー13、結像レンズ17、視野絞り18、リレーレンズ19、21、空間フィルタ20、分光器22、照明光源16、開口絞り15、および集光レンズ14から構成される。
照明光源(照射手段)16は、キセノンランプ、またはハロゲンランプなどの白色照明光源で白色照明光を開口絞り15、集光レンズ14、ハーフミラー13、および対物レンズ12を介して半導体ウエハ2に照射する。
半導体ウエハ2は、図2の下方における半導体ウエハ拡大図に示すように、トランジスタ形成後、絶縁膜を成膜し、CMPで絶縁膜表面の凹凸を研磨したものである。半導体ウエハ2からの反射光は、対物レンズ12、ハーフミラー13、結像レンズ17、視野絞り18、リレーレンズ19、空間フィルタ20、ならびにリレーレンズ21を介して分光器22に導かれる。
視野絞り18は、半導体ウエハ2上の検出視野からの反射光のみを分光器22に導く。空間フィルタ(検出手段)20は、半導体ウエハ2からの反射光のうち、繰り返しパターンによる回折光、試料表面の凹凸による散乱光を除去し、0次光のみを分光器22に導く。
分光器22で分光された分光波形4は、電気信号として膜厚計測処理部30に入力され、膜厚、面積率が算出される。膜厚計測処理部30では、分光波形入力処理31で分光波形を入力し、光学モデル作成処理(光学モデル作成手段)32で、図2の中央部に示す光学モデル5を作成し、フィッティング処理(フィッティング処理手段)33で検出された分光波形4にフィッティングし、膜厚/面積率算出処理(膜厚算出手段)34で、膜厚、および面積率を算出し、モニタ35に出力する。
次に、膜厚計測処理部30における処理の概要を述べる。
分光波形入力処理31では、入力された分光波形に対し、参照分光波形としてシリコン(Si)の分光波形を除算することにより、照明光源16の分光強度特性を除去した半導体ウエハの反射率分光波形を得る。
光学モデル作成処理32では、試料の光学モデルをゲート領域、活性領域、素子分離領域の3構造の合成で構成する。フィッティング処理33では、検出された分光波形に対し、光学モデルにより得られた分光波形の膜厚、面積率をパラメータとしてフィッティングを行い、二乗誤差が最小になる条件を求める。膜厚/面積率算出処理34では得られた条件から、各領域の膜厚、および面積率を算出する。
光学モデル作成処理32について、図2、図4、および図5を用いて、より詳細に述べる。
半導体素子であるトランジスタ形成後、絶縁膜が形成された試料の膜構造の光学モデルを構成する例として、図4に示すようにSi基板44上に素子分離用の絶縁膜であるSiO2 膜45で素子分離領域43が形成され、活性領域42とゲート領域41からなるトランジスタ57が形成され、トランジスタ57と素子分離領域43が絶縁膜であるSiO2 膜46で覆われている構造を考える。
この例では、ゲート領域41は、Si基板44、SiO2 膜47、ポリ(poly)Si膜48、SiO2 膜46、活性領域42は、Si基板44、SiO2 膜46、素子分離領域43は、Si基板44、SiO2 膜45、SiO2 膜46から構成される。
半導体ウエハ2の計測視野91は、視野絞り18を調整することにより設定できる。このような試料に対し、光学モデルとして、試料のゲート領域41、活性領域42、素子分離領域43をそれぞれ膜構造、膜厚が異なる第1構造51、第2構造52、第3構造53の3構造からなると仮定する。
このとき、各構造は、図5に示すように、従来からある多層膜の膜構造で表される。一般に、図5に示すようにj層161の表面反射率Rj 162は、以下に示す(数1)で表される。
従って、第1構造、第2構造、第3構造で、各構造における各層の膜厚、光学定数(複素屈折率)が分かれば、第1構造、第2構造、第3構造単独での表面反射率R1 、R2 、R3 がそれぞれ算出できる。
一般に、各構造のパターンが大きい場合、各構造は独立の構造として、各構造からの反射光は干渉しないため、図4に示す膜全体の反射率Rは、第1構造、第2構造、第3構造の表面反射率にそれぞれの構造の面積率を掛けて和を取ることによって得られる。
ここで、面積率は、各構造の計測視野91に対する面積の比率を表す。但し、図4のように、計測視野91に対して、ゲート領域41、活性領域42、素子分離領域43が複数ある場合、面積率は複数の領域における面積の和を求め、求めた和の計測視野91の面積に対する比率として表す。
一方、パターンが小さい場合、各構造の境界部分では各構造の反射光が互いに干渉する。従って、図4に示す膜構造の光学モデルとして、(数2)に示すように互いに干渉しない単構造部分R1、R2、R3と、互いに干渉する境界部分R123との和で表される。
以上から、光学モデル作成処理32では、図6に示すように、構造1、構造2、構造3の単構造モデルをそれぞれ作成する(ステップS151〜S153)。続いて、構造1、構造2、構造3の境界モデルを作成し(ステップS154)、単構造、境界モデルを合成し(ステップS155)、試料全体の反射率Rを得る。
フィッティング処理33では、図7に示すように検出された分光波形231に対し、光学モデルにより得られた分光波形232の膜厚、面積率をパラメータとして非線形最小二乗法を用いてフィッティングを行い、二乗誤差が最小になる膜厚、面積率を求める。
次に、膜厚/面積率算出処理34でモニタ35に出力する膜厚、面積率算出結果の表示例を図8に示す。
図8(a)は、各検出箇所の膜厚、面積率を表示する例で、モニタ35画面左上の半導体ウエハ171上で測定する半導体チップ172、画面左下の半導体チップ180上で該半導体チップ180上の測定位置181を示す。画面右側の膜厚/面積率表示領域173に膜厚、面積率を表示する。
半導体ウエハ171上の測定する半導体チップ172、および、半導体チップ180上の測定位置181は測定前、予めオペレータが指定しておく。測定開始後、指定位置で分光データが取得され、フィッティングが行われ、膜厚、面積率が算出される。膜厚算出後、オペレータが半導体ウエハ171上、任意の測定する半導体チップ172をクリックすることにより、指定された半導体チップにおけるゲート領域、活性領域、素子分離領域の膜厚d1 、d2 、d3 、および面積率m1 、m2 、m3 が表示される。
図8(b)は、膜厚、面積率の半導体ウエハ上での分布を表示する例で、図8(a)と同様、モニタ35画面の左側で半導体ウエハ171上の測定する半導体チップ172、および半導体チップ180上の測定位置181を示し、画面右側の膜厚/面積分布表示領域182で膜厚、面積率の半導体ウエハ上の分布を表示する。
図8(a)と同様、半導体ウエハ171上の測定する半導体チップ172、および半導体チップ180上の測定位置181は、オペレータが測定前に予め指定しておき、膜厚算出後、オペレータが出力項目183でゲート領域、活性領域、素子分離領域の膜厚d1 、d2 、d3 、あるいは面積率m1 、m2 、m3 、の何れかを指定することにより、膜厚/面積分布表示領域182に対応する膜厚、または面積率の半導体ウエハ上の分布が表示される。
本実施の形態では、試料として図4に示すように計測視野91に対して、ゲート領域41、活性領域42、素子分離領域43の同一ピッチによる繰り返しを対象としたが、図9に示すように各領域のピッチが不規則となる場合も対処できる。
また、図10に示すように計測視野91内にゲート領域41、活性領域42、素子分離領域43が1つだけ存在する場合も対処できる。図10からも分かるように、計測視野91に対して、活性領域42、素子分離領域43の面積率は大きくなるが、ゲート領域41が単独、あるいは2構造で計測視野91内に存在し、ゲート領域の面積率が大きくなることは少ない。従って、ゲート上の膜厚を計測する場合、本実施例で示したように3構造でモデル化することによってのみ、計測可能となる場合が多い。
それにより、本実施の形態1によれば、トランジスタや容量形成後、絶縁膜が形成された複雑な構造をもった試料に対して、その光学モデルとして、試料をゲート領域、活性領域、素子分離領域の3構造で合成し、光学モデルの分光波形を検出分光波形にフィッティングすることにより、試料の各領域の膜厚、面積率を高精度に計測することができる。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2における試料のゲート構造を示す概略図、図12は、図11の試料におけるゲート材料の光学定数の温度依存性を示す概略図、図13は、本発明の実施の形態2における試料のゲート材料の温度−光学定数対応テーブルを説明する概略図、図14は、本発明の実施の形態2におけるゲート材料の光学定数をフィッティングで求める場合の処理例を示すフローチャートである。
図11は、本発明の実施の形態2における試料のゲート構造を示す概略図、図12は、図11の試料におけるゲート材料の光学定数の温度依存性を示す概略図、図13は、本発明の実施の形態2における試料のゲート材料の温度−光学定数対応テーブルを説明する概略図、図14は、本発明の実施の形態2におけるゲート材料の光学定数をフィッティングで求める場合の処理例を示すフローチャートである。
本実施の形態2においては、図4、図9、図10に示した半導体素子であるトランジスタ形成後、絶縁膜が形成された試料に対し、各領域の膜厚、面積率を算出する際、ゲート領域におけるゲート材料の光学定数も同時にフィッティングで求める方法について述べる。
ゲートには、多結晶Si、金属シリサイドなどのプロセス条件によって結晶状態が変化する材質が多く用いられるが、これらの光学定数は成膜条件、アニール処理の条件によって大きく変化し、膜厚の算出に影響する。
そのため、フィッティング時、膜厚計測箇所でのゲート材料の光学定数を同時に求める。ここでは、図11、図12、図13、図14を用い、その方法について述べる。
ここで、ゲート材料として、図11に示すように、ゲート電極がpolySi膜48、WSi2 膜64の2層構造から構成される場合について述べる。
polySi膜48、WSi2 膜64は、成膜条件、あるいはアニール処理の条件によって結晶状態が変化し、光学定数もそれに従い変化する。ここでは、WSi2 膜64を対象として述べる。
図12に、WSi2 膜64の成膜条件として温度を変化させた場合の光学定数の屈折率(n)、消衰係数(k)の変化をそれぞれ示す。図示するように、屈折率101、消衰係数103は、温度上昇によってそれぞれ屈折率102、消衰係数104に変化する。
これらの変化は、膜形成後のアニール処理による加熱によっても生じる。フィッティングによって、ゲート上のSiO2 の膜厚d1 を算出する際、下層のpolySi膜48、WSi2 膜64の光学定数を用いる。従って、膜厚算出時のpolySi膜48、WSi2 膜64の光学定数が実際の膜の光学定数と異なると、正しい膜厚を求めることができない。
そこで、ゲート領域41、活性領域42、素子分離領域43の各膜厚d1 、d2 、d3 、および面積率を求める際、同時にフィッティングによりWSi2 膜64の光学定数も求める。
以下、その方法について述べる。
本実施の形態2における膜厚計測装置は、図1に示す膜厚計測装置と膜厚計測処理部30の光学モデル作成処理32、フィッティング処理33を除いて同一である。
光学モデル作成処理32で作成する光学モデルは、ゲート材料のWSi2 膜64の光学定数がパラメータとして変数となる点を除いて、前記実施の形態1の光学モデルと同一である。
フィッティング処理33では、膜厚、面積率と同時にWSi2 膜64の光学定数もパラメータとしてフィッティングを行う。通常、光学定数をパラメータとしてフィッティングする場合、屈折率、消衰係数を波長の関数である分散式で表す。
分散式には、透明な試料に用いられるコーシーの分散式のように屈折率、消衰係数を波長のn次多項式で表す、あるいは吸収のある試料に用いられる振動子モデルで表す方法がある。
屈折率、消衰係数に分散式を用いる場合、分散式内の係数を膜厚と面積率のパラメータと同様の方法でフィッティングすることにより、二乗誤差最小となる分散式の係数、および膜厚、面積率を求めることができる。
しかし、分散式を用いるとフィッティングするためのパラメータ数が多くなる。そこで、図12に示されるように、屈折率、消衰係数が成膜温度によって変化することから、屈折率、消衰係数のパラメータとして温度を用いる。
屈折率、消衰係数を温度の関数と表すことは難しいため、図13に示すような、温度−光学定数対応テーブル191を作成し、該温度−光学定数対応テーブル191を用いてフィッティングを行う。
温度−光学定数対応テーブル191は、膜厚計測前、試料のダミーパターンなどを用いて各成膜温度に対する屈折率、消衰係数の波長依存性を分光エリプソメータなどによって求めておく。
次に、フィッティング処理33について処理の詳細を図14に示す処理フローにより述べる。
処理は2段階で、最初に光学定数の概略値、次に詳細値を求める。
始めに、光学定数パラメータ増分大設定で温度−光学定数対応テーブル191を走査するためのパラメータ(温度)の増分を設定する(ステップS201)。ここでは、増分を150℃とする。
温度−光学定数対応テーブル191に対し、温度500℃から150℃毎にWSi2 膜64の光学定数を設定して、膜厚、面積率のフィッティングを行い(ステップS202)、最終データまでの処理を確認する(ステップS203)。
続いて、二乗誤差最小となる温度の光学定数を概略値として決定し(ステップS204)、光学定数の詳細値を決定するためのパラメータ(温度)の増分を設定する(ステップS205)。ここでは、50℃とする。
その後、ステップS204の処理において決定された温度の前後の光学定数を設定して、膜厚、面積率のフィッティングを行う(ステップS206)。データの終了を確認し(ステップS207)、二乗誤差最小となる温度の光学定数、および膜厚、面積率をそれぞれ決定する(ステップS208,S209)。
それにより、本実施の形態2では、膜厚算出時にゲートを構成する多結晶Si、金属シリサイドなどのプロセス条件によって結晶状態が変化する材料の光学定数を、同時にフィッティングすることにより、光学定数を求めることが可能となるとともに高精度に膜厚を計測することができる。
本実施の形態2では、ステップS205の処理において、増分として50℃を設定したが、増分をそれより小さくし、各温度での光学定数は温度−光学定数対応テーブル191のデータを補間することにより求めてもよい。
また、ここでは試料として3構造部分を対象として、ゲート材料の光学定数を計測したが、試料上、ゲートと同一のダミーパターンなど、一様で大きなパターンがある場合、その部分で光学定数のみを単独で計測する方法も考えられる。この場合、計測時間は短縮できる。
さらに、本実施の形態2では、ゲート領域におけるゲート材料の光学定数を求める際、光学定数を成膜温度で表したが、それ以外に組成比、あるいはアニール温度など、少数のパラメータで表すことも可能である。
(実施の形態3)
図15は、本発明の実施の形態3における膜厚計測装置の装置構成を示す概略図、図16は、図15の膜厚測定装置の画像検出系により検出された膜厚計測箇所の反射光検出画像を説明する概略図である。
図15は、本発明の実施の形態3における膜厚計測装置の装置構成を示す概略図、図16は、図15の膜厚測定装置の画像検出系により検出された膜厚計測箇所の反射光検出画像を説明する概略図である。
本実施の形態3においては、前記実施の形態1,2と同様、図4、図9、図10に示すように、半導体素子であるトランジスタ形成後、絶縁膜が形成された試料の膜厚、面積率を算出する際、試料の反射光により試料の検出画像を得、得られた検出画像から各領域の面積率を算出し、算出された各領域の面積率を用いて、フィッティングにおけるパラメータ数を減らす、あるいはフィッティングにおける算出範囲を小さくする方法を示す。
本実施の形態3における膜厚計測装置の構成は、図15に示すように、前記実施の形態1の膜厚計測装置の構成に対し、半導体ウエハ上の膜厚計測箇所の画像を検出し、各領域の面積率を算出する画像検出系を追加したものである。
膜厚計測装置は、検出光学系70、および膜厚計測処理部80で構成されている。
検出光学系70は、前記実施の形態1の検出光学系において、ハーフミラー71、ミラー72、結像レンズ73、ならびにビデオカメラ74を付加したものである。
前記実施の形態1と同様に、照明光源16は、白色照明光を対物レンズ12を介して半導体ウエハ2に照射し、該半導体ウエハ2からの反射光を、空間フィルタ20のピンホールを介して反射光の0次光を分光器22に導く。分光器22で分光された分光波形は、電気信号として膜厚計測処理部80に入力され、膜厚、面積率が算出される。
一方、本実施の形態3で追加した画像検出系では、半導体ウエハ2からの反射光をハーフミラー71で分割し、ミラー72、結像レンズ73を介してビデオカメラ74で膜厚計測箇所の反射光検出画像を得る。ビデオカメラ74で検出された反射光検出画像は膜厚計測処理部80に入力され、各領域の面積率が算出される。
膜厚計測処理部80では、分光波形入力処理31で分光波形を入力するとともに、画像入力処理81で検出箇所の画像信号を入力し、面積率算出処理82で試料表面の各領域の面積率を算出し、光学モデル作成処理83で、試料の光学モデルをゲート領域、活性領域、素子分離領域の3構造の合成で構成し、フィッティング処理84で、検出された分光波形に対し、光学モデルにより得られた分光波形の膜厚、面積率のパラメータを変化してフィッティングを行い、二乗誤差が最小になる条件を求める。
次に、膜厚計測処理部80の主要な処理について述べる。
面積率算出処理82では、図16に示すように、画像入力処理81で入力された反射光検出画像221から、画像処理によってゲート領域41、活性領域42、素子分離領域43を区分し、各領域の画素数から各領域の面積を求める。
反射光検出画像221からゲート領域41、活性領域42、素子分離領域43を区分する方法として、たとえば各領域の反射率が異なることや、各領域の反射光の波長成分が異なることから、画素毎に反射光検出画像の反射強度から領域を決定する。
また、各領域の区分、および面積算出を画像処理によらず、オペレータがモニタ上でカーソルにより指定することもできる。算出されたゲート領域41、活性領域42、素子分離領域43の面積の内、図16に示す計測視野91の面積を算出し、それを用いて各領域の計測視野91に対する面積率が算出される。
光学モデル作成処理83では、光学モデルを作成するが膜構造、および光学定数などは前記実施の形態1の場合と同一である。ただ、各領域の面積率が既知のため、面積率のパラメータとして各領域における単構造部分と境界部分の比率を用いる。そのため、面積率のパラメータ数を減らすことができる。
フィッティング処理84では、光学モデルによって得られる反射光の分光波形を、試料から検出される反射光の分光波形にフィッティングして、ゲート領域、活性領域、素子分離領域の膜厚、および、各領域における単構造部分と境界構造部分の比率を算出する。
フィッティングでは、ゲート領域、活性領域、素子分離領域の面積率は既知のため、パラメータ数が少なくなり、算出時間を削減できる。
本実施の形態3では、光学モデルから得られる反射光の分光波形を、検出した反射光の分光波形にフィッティングする際、試料の反射光により試料の検出画像を得、得られた検出画像から各領域の面積率を算出し、算出された各領域の面積率を用いて、フィッティングにおけるパラメータ数を減らし、膜厚を算出した。
それにより、本実施の形態3においては、フィッティングにおけるパラメータ数を減少させることができるので、算出時間をより短くしながら、高精度に膜厚測定を行うことができる。
フィッティング時のパラメータを減らす方法としては、これ以外にトランジスタを形成する前の工程のSTI工程で膜厚を計測した場合、その計測結果を用いる方法がある。STI工程では、たとえば、図17(c)に示すように活性領域42、素子分離領域43の膜厚d1 、d2 、および面積率が計測される。
計測は半導体チップ上、位置を指定して行われる。従って、トランジスタ形成後の絶縁膜の膜厚を計測する際、半導体チップ上の同一箇所の計測された活性領域、素子分離領域の測定膜厚、測定面積率を用いることにより、フィッティングにおけるパラメータ数を減らすことができる。
フィッティングにより、ゲート領域、活性領域、素子分離領域の膜厚、面積率を求める際、パラメータを減らす方法として、半導体ウエハ上、複数の半導体チップの同一箇所を計測する場合、半導体ウエハ上の各半導体チップの同一箇所は構造、寸法が殆ど等しいことから、各領域の面積率も殆ど等しくなることを用いて、フィッティングにおけるパラメータ数を減らす、あるいはフィッティングにおける算出範囲を小さくして、膜厚、面積率を計測する方法がある。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の膜厚測定技術は、シリコンなどの半導体デバイスの他、DVD、TFT、LSIレチクルなどの薄膜デバイスの製造工程におけるレジスト膜や絶縁膜などの高精度な膜厚の測定技術に適している。
1…検出光学系、2…半導体ウエハ(試料)、11…XYステージ、12…対物レンズ、13…ハーフミラー、14…集光レンズ、15…開口絞り、16…照明光源(照射手段)、17…結像レンズ、18…視野絞り、19…リレーレンズ、20…空間フィルタ(検出手段)、21…リレーレンズ(検出手段)、22…分光器、30…膜厚計測処理部、31…分光波形入力処理、32…光学モデル作成処理(光学モデル作成手段)、33…フィッティング処理(フィッティング処理手段)、34…膜厚/面積率算出処理(膜厚算出手段)、35…モニタ、41…ゲート領域、42…活性領域、43…素子分離領域、44…シリコン基板、45〜47…SiO2 膜、48…ポリSi膜、51…第1構造、52…第2構造、53…第3構造、57…トランジスタ、64…WSi2 膜、70…検出光学系、71…ハーフミラー、72…ミラー、73…結像レンズ、74…ビデオカメラ、80…膜厚計測処理部、81…画像入力処理、82…面積率算出処理、83…光学モデル作成処理、84…フィッティング処理、85…膜厚算出処理、86…モニタ、91…計測視野、101,102…屈折率、103,104…消衰係数、131…成膜装置、132…CMP装置、133…膜厚計測装置、134…露光装置、135…エッチング装置、171…半導体ウエハ、172…半導体チップ、173…膜厚/面積率表示領域、180…半導体チップ、181…測定位置、182…膜厚/面積分布表示領域、183…出力項目、191…温度−光学定数対応テーブル、231…分光波形、232…分光波形。
Claims (12)
- 表面が光学的に透明な膜が形成された試料に白色光を照射し、前記白色光の照射による前記試料表面からの反射光を検出し、検出した前記反射光の0次光の分光波形に基づいて前記膜の膜厚を求める膜厚計測方法であって、
前記試料の光学モデルを、光学的に構造、材質の異なる3つ以上の構造の合成で構成し、前記光学モデルから得られる反射光の分光波形を検出した前記反射光の0次光の分光波形にフィッティングさせることにより、前記試料の各構造の表面膜厚、および面積率を求めることを特徴とする膜厚計測方法。 - 請求項1記載の膜厚計測方法において、
前記試料の光学モデルを、ゲート領域、活性領域、素子分離領域の3構造の合成で構成し、前記光学モデルから得られる反射光の分光波形を、検出した前記反射光の0次光の分光波形にフィッティングさせることにより、ゲート領域、活性領域、素子分離領域における膜厚、および面積率を求めることを特徴とする膜厚計測方法。 - 請求項2記載の膜厚計測方法において、
前記光学モデルから得られる反射光の分光波形を、検出した前記反射光の0次光の分光波形にフィッティングさせることにより、ゲート領域、活性領域、素子分離領域における膜厚、面積率、および光学定数を求めることを特徴とする膜厚計測方法。 - 請求項3記載の膜厚計測方法において、
前記光学モデルから得られる反射光の分光波形を、検出した前記反射光の0次光の分光波形にフィッティングさせることにより、ゲート領域、活性領域、素子分離領域における膜厚、面積率、およびゲート領域におけるゲート材料の光学定数を求めることを特徴とする膜厚計測方法。 - 請求項3記載の膜厚計測方法において、
前記各領域における光学定数を求める際、成膜温度、あるいは組成比などの少数のパラメータを用いてフィッティングすることを特徴とする膜厚計測方法。 - 請求項4記載の膜厚計測方法において、
前記ゲート領域におけるゲート材料の光学定数を求める際、成膜温度、あるいは組成比などの少数のパラメータを用いてフィッティングすることを特徴とする膜厚計測方法。 - 請求項2記載の膜厚計測方法において、
前記光学モデルから得られる反射光の分光波形を、検出した前記反射光の0次光の分光波形にフィッティングさせることにより、ゲート領域、活性領域、素子分離領域における膜厚、および面積率を求める際、前記試料の反射光により前記試料の検出画像を得、得られた前記検出画像から各領域の面積率を算出し、算出された各領域の面積率を用いて、フィッティングにおけるパラメータ数を減らす、あるいはフィッティングにおける算出範囲を小さくすることを特徴とする膜厚計測方法。 - 請求項2記載の膜厚計測方法において、
前記光学モデルから得られる反射光の分光波形を、検出した前記反射光の0次光の分光波形にフィッティングさせることにより、ゲート領域、活性領域、および素子分離領域における膜厚と面積率とを求める際、終了しているSTI工程における活性領域、素子分離領域の測定面積率、測定膜厚を用いることにより、フィッティングにおけるパラメータ数を減らす、あるいはフィッティングにおける算出範囲を小さくすることを特徴とする膜厚計測方法。 - 請求項2記載の膜厚計測方法において、
前記光学モデルから得られる反射光の分光波形を、検出した前記反射光の0次光の分光波形にフィッティングさせることにより、ゲート領域、活性領域、および素子分離領域における膜厚と面積率とを求める際、半導体ウエハ上の半導体チップ間のほぼ同一位置の面積率を用いて、フィッティングにおけるパラメータ数を減らす、あるいはフィッティングにおける算出範囲を小さくすることを特徴とする膜厚計測方法。 - 表面が光学的に透明な膜が形成された試料に白色光を照射する照射手段と、
前記照射手段により照射されて前記試料から発生する反射光の0次光を検出する検出手段と、
前記試料の光学モデルを、光学的に構造、材質の異なる3つ以上の構造の合成で構成する光学モデル作成手段と、
前記光学モデル作成手段から得られる反射光分光波形を検出した前記反射光の0次光の分光波形にフィッティングさせるフィッティング処理手段と、
前記フィッティング処理手段より前記試料の各構造の膜厚、および面積率を算出する膜厚算出手段とを備えたことを特徴とする膜厚計測装置。 - 表面が光学的に透明な膜が形成された試料に白色光を照射する照射手段と、
前記照射手段により照射されて前記試料から発生する反射光の0次光を検出する検出手段と、
前記試料の光学モデルを、ゲート領域、活性領域、素子分離領域の3構造の合成で構成する光学モデル作成手段と、
前記光学モデル作成手段から得られる反射光分光波形を検出した前記反射光の0次光の分光波形にフィッティングさせるフィッティング処理手段と、
前記フィッティング処理手段より前記試料のゲート領域、活性領域、素子分離領域における膜厚、および面積率を算出する膜厚算出手段とを備えたことを特徴とする膜厚計測装置。 - 表面が光学的に透明な膜が形成された試料に白色光を照射する照射手段と、
前記照射手段により照射されて前記試料から発生する反射光の0次光を検出する検出手段と、
前記試料の光学モデルを、ゲート領域、活性領域、素子分離領域の3構造で合成し、ゲート材料の光学定数をパラメータとして構成する光学モデル作成手段と、
前記光学モデル作成手段から得られる反射光分光波形を検出した前記反射光の0次光の分光波形に膜厚、面積率、光学定数をパラメータとしてフィッティングさせるフィッティング処理手段と、
前記フィッティング処理手段より前記試料のゲート領域、活性領域、素子分離領域における膜厚、面積率、およびゲート材料の光学定数を算出する膜厚算出手段とを備えたことを特徴とする膜厚計測装置。
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