JP2005307522A - 旋回式建設機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】 追加油圧配管を簡単な作業で設けることにより、組立作業性、メンテナンス性等を向上する。
【解決手段】 フロント装置4側に追加油圧配管30を設ける場合には、フロント装置4側に追加油圧配管30の固定配管31を取付けてブレーカ36に接続し、可撓配管32をスイングポスト6を形成する右側面板6Bの右側方を経由して上部旋回体3の前側に設けられた予備油圧配管28の配管接続口28Aに接続する。これにより、従来技術のようにスイングポスト6の内部等を通すことなく、追加油圧配管30を簡単に追加して取付けることができる。また、可撓配管32は、スイングポスト6の左側のフロント用油圧配管24を避け、スイングポスト6の右側面板6Bの右側方に配置しているから、スイングポスト6を揺動させた場合でも、フロント用油圧配管24に干渉するのを防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 フロント装置4側に追加油圧配管30を設ける場合には、フロント装置4側に追加油圧配管30の固定配管31を取付けてブレーカ36に接続し、可撓配管32をスイングポスト6を形成する右側面板6Bの右側方を経由して上部旋回体3の前側に設けられた予備油圧配管28の配管接続口28Aに接続する。これにより、従来技術のようにスイングポスト6の内部等を通すことなく、追加油圧配管30を簡単に追加して取付けることができる。また、可撓配管32は、スイングポスト6の左側のフロント用油圧配管24を避け、スイングポスト6の右側面板6Bの右側方に配置しているから、スイングポスト6を揺動させた場合でも、フロント用油圧配管24に干渉するのを防止できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えばフロント装置が左,右方向に揺動可能に設けられた油圧ショベル等の旋回式建設機械に関する。
一般に、旋回式建設機械としては、例えば油圧ショベル等が知られており、この油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられたフロント装置とによって大略構成されている。また、フロント装置は、ブーム、アーム、バケットおよびこれらを駆動するブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ等によって構成されている。また。バケットは、作業内容に応じてブレーカ、グラップル等のフロントアタッチメントに交換することができる。
ここで、油圧ショベルには、例えば側溝の掘削作業等を行なうことができるようにフロント装置が左,右方向に揺動可能となったスイング式の油圧ショベルがある。このスイング式油圧ショベルの上部旋回体は、フロント装置を左,右方向に揺動可能に支持するスイングポストが設けられた旋回フレームと、該旋回フレームに搭載された制御弁とを備え、該制御弁とフロント装置に設けられた各シリンダとは複数本の油圧配管によって接続している。また、各油圧配管は、上部旋回体とフロント装置との間、フロント装置の可動部分が可撓性を有する可撓配管となっている。
そして、上部旋回体とフロント装置との間の可撓配管は、作業時に邪魔にならないようにスイングポストの内部を通している。また、可撓配管は、スイングポストの揺動動作とフロント装置のブームの俯仰動動作を許容するために、スイングポスト内の空間でほぼS字状に屈曲させている(例えば、特許文献1参照)。
一方、油圧ショベルは、例えば解体作業等を行なう場合には、バケットに代えてアームの先端にブレーカ、グラップル等を取付ける場合がある。このブレーカ等は、タガネを振動させる破砕用のシリンダを備えているため、フロント装置の各シリンダに圧油を給排する油圧配管とは別にブレーカ用の油圧配管を追加する必要がある。
このように、フロント装置にブレーカ等を取付けた場合に取付ける追加油圧配管は、一般的にフロント用の油圧配管に沿わせるように、スイングポストの内部を通してブレーカの破砕用シリンダに接続する構成としている。
ところで、上述した従来技術による油圧ショベルでは、フロント装置に取付けられたブレーカの破砕用シリンダに圧油を給排する追加油圧配管は、フロント用の油圧配管に沿わせてスイングポストの内部を通している。このため、フロント装置用の油圧配管に加えてブレーカ用の追加油圧配管も狭いスイングポスト内を通ることになるから、組立作業性やメンテナンス作業性が悪くなってしまう。
しかも、組立てられた油圧ショベルに後から追加油圧配管を取付ける場合には、耐圧仕様の油圧配管を曲げて僅かな隙間に通さなくてはならず、多大な労力や時間が必要になるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、追加油圧配管を簡単な作業で設けることができ、組立作業性、メンテナンス性等を向上できるようにした旋回式建設機械を提供することにある。
請求項1の発明による建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側にスイングポストを用いて左,右方向に揺動可能に支持されたフロント装置と、該フロント装置に選択的に取付けられるフロントアタッチメントとを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記上部旋回体の前側には前記スイングポストの近傍に位置して前記フロントアタッチメントに圧油を給排するための配管接続口を設け、前記フロント装置側には前記フロント装置に沿って延びた先端側が前記フロントアタッチメントと接続される追加油圧配管を設け、該追加油圧配管の基端側は前記スイングポストの側方を経由して前記配管接続口と接続する構成としたことにある。
請求項2の発明によると、前記追加油圧配管は、前記フロント装置に沿って配置された固定配管と、該固定配管と前記配管接続口との間に設けられる可撓配管とにより構成したことにある。
請求項3の発明によると、前記配管接続口は上部旋回体の前側に露出した位置に上側に立ち上げて設け、前記追加油圧配管の基端側は該配管接続口に上側から接続する構成としたことにある。
請求項4の発明によると、前記スイングポストには前記追加油圧配管をガイドするガイド部材を設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、フロントアタッチメントに接続する追加油圧配管を設ける場合には、追加油圧配管をフロント装置に沿わせ、その先端側をフロントアタッチメントに接続する。また、追加油圧配管の基端側は、スイングポストの側方を経由して上部旋回体の前側に設けた配管接続口に接続する。これにより、追加油圧配管は、例えば狭いスイングポストの内部を通すことなく、スイングポストの側方に簡単に配置することができる。
この結果、旋回式建設機械を組立てるとき、また組立てた後からでも、選択されたフロントアタッチメントに応じて追加油圧配管を簡単な作業で設けることができ、組立作業性やメンテナンス作業性を向上することができる。
請求項2の発明によれば、固定配管をフロント装置に沿って配置し、可撓配管を固定配管と上部旋回体側の配管接続口とに接続することにより、追加油圧配管を容易に設けることができる。また、可撓配管は、撓むことによりスイングポストによる揺動動作とフロント装置の俯仰動作とを許容することができる。
請求項3の発明によれば、追加油圧配管の基端側は、上部旋回体の前側に露出した位置で立ち上がった配管接続口に上側から接続するだけであるから、該配管接続口に容易に接続することができ、組立作業、メンテナンス作業等を容易に行なうことができる。
請求項4の発明によれば、スイングポストを揺動動作させた場合でも、スイングポストの側方を経由する追加油圧配管を、スイングポストを揺動動作させたときに、追加油圧配管が大きく振れたり、倒れたりして周囲の部材に干渉するのを防止でき、耐久性、信頼性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る旋回式建設機械として小型の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図5に従って詳細に説明する。
図1において、1は旋回式建設機械としてのキャノピ仕様の油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前側に揺動および俯仰動可能に設けられたフロント装置4とにより大略構成されている。
ここで、フロント装置4は、後述のスイングポスト6に俯仰動可能に取付けられたブーム4Aと、該ブーム4Aの先端部に俯仰動可能に取付けられたアーム4Bと、該アーム4Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット4Cと、スイングポスト6とブーム4Aとの間に設けられたブームシリンダ4Dと、ブーム4Aとアーム4Bとの間に設けられたアームシリンダ4Eと、アーム4Bとバケット4Cとの間に設けられたバケットシリンダ4Fとにより大略構成されている。また、フロント装置4には、例えば解体作業等を行なう場合、バケット4Cに代えて後述のブレーカ36を取付けることができる。
一方、フロント装置4には、ブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fに圧油を供給するための後述のフロント用油圧配管24がブーム4A、アーム4Bに沿って取付けられている。また、フロント装置4のアーム4B先端にバケット4Cに代えてブレーカ36を取付けた場合には、ブレーカ36に設けられた破砕用シリンダ36Bを駆動するための追加油圧配管30が取付けられる。
また、上部旋回体3は、下部走行体2の車幅内でほぼ旋回できるように、上方からみて略円形状に形成されている(図3参照)。そして、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、スイングポスト6、エンジン7、運転席17、床板19等を含んで構成されている。
5は上部旋回体3の支持構造体を構成する旋回フレームで、該旋回フレーム5は、図3に示す如く、左,右方向の中間部を前,後方向に延びた平板状の底板5Aと、該底板5Aの上面側に左,右に離間して立設された一対の縦板5B,5Bと、該各縦板5Bの先端部に設けられた円筒状の支持ブラケット5Cと、該支持ブラケット5Cよりも後側に設けられ、前記各縦板5Bにほぼ直交するように左,右方向に延びた前梁5Dと、前記各縦板5Bの後部位置で左,右方向に延びた中梁5Eと、前記前梁5Dと中梁5Eとの間を覆うように前記底板5Aの左側に敷設されたアンダカバー5Fとにより大略構成されている。ここで、旋回フレーム5には、例えば前梁5D等に配管通し穴(図示せず)が設けられ、この配管通し穴には後述のフロント用油圧配管24が挿通される。
6は旋回フレーム5の支持ブラケット5Cに取付けられたスイングポストで、該スイングポスト6は、前記支持ブラケット5Cに連結ピン(図示せず)を介して連結され、この連結ピンを中心にして左,右方向に揺動可能となっている。そして、スイングポスト6は、フロント装置4のブーム4Aを俯仰動可能に支持するものである。
ここで、スイングポスト6は、図4、図5に示すように、左側面板6Aと、右側面板6Bと、該各側面板6A,6B間に位置して後向きに開口するコ字形状に形成された後面板6Cとによって形成され、該後面板6Cで旋回フレーム5の支持ブラケット5Cを上,下方向から挟むように取付けられている。また、左側面板6Aには、後述のフロント用油圧配管24を挿通するための配管挿通穴(図示せず)が設けられている。一方、右側面板6Bにはシリンダブラケット6Dが設けられ、該シリンダブラケット6Dには、当該スイングポスト6を左,右方向に揺動(スイング)させる後述のスイングシリンダ16が取付けられている。さらに、左側面板6Aと右側面板6Bの上部には、フロント装置4のブーム4Aが俯仰動可能に取付けられ、前部にはブームシリンダ4Dが取付けられている。
7は旋回フレーム5の後側に搭載されたエンジンで、該エンジン7は、左,右方向に延在する横置き状態に配置されている。また、エンジン7の左側には、該エンジン7によって駆動される油圧ポンプ8が設けられ、エンジン7の右側にはラジエータ9、オイルクーラ10が重ねて配設されている。
さらに、11はラジエータ9等の前側に位置して旋回フレーム5の右側に設けられた作動油タンク、12は該作動油タンク11の前側に設けられた燃料タンクを示している。また、13は旋回フレーム5の後側に設けられた支持部材で、該支持部材13は、後述するキャノピ34等の後側部分を支持するものである。
14は上部旋回体3の旋回中心に位置して旋回フレーム5の底板5Aに設けられたセンタジョイントで、該センタジョイント14は、上部旋回体3の旋回動作を許容しつつ下部走行体2側に圧油を供給するものである。また、15はセンタジョイント14の周囲に位置して旋回フレーム5の底板5Aに設けられた旋回モータで、該旋回モータ15は、下部走行体2上で上部旋回体3を旋回動作するための駆動源を構成している。
16は旋回フレーム5とスイングポスト6との間に設けられたスイングシリンダ(図1、図4中に図示)で、該スイングシリンダ16は、スイングポスト6を左,右方向に揺動するものである。
17は旋回フレーム5の上側に設けられた運転席(図1、図2中に図示)で、該運転席17は、油圧ショベル1を操縦するオペレータが着座するものである。また、運転席17の左,右両側には、フロント装置4等を操作する作業レバー18,18が配設されている。
また、19は運転席17の前側部分に設けられた床板で、該床板19は、旋回フレーム5の上側を覆うように設けられている。また、床板19の前側位置には、下部走行体2を走行させる走行レバー・ペダル20等が配設されている。
ここで、床板19は、旋回フレーム5の上側に間隔をもって配設され、これにより、旋回フレーム5と床板19との間には、センタジョイント14、旋回モータ15、後述の制御弁23等を収容する空間が形成されている。また、旋回フレーム5と床板19との間の空間は、後述のスカートカバー21によって周囲が覆われている。
21は旋回フレーム5の外周側に設けられたスカートカバーで、該スカートカバー21は、旋回フレーム5、制御弁23、後述の各油圧配管24,25,26,27等を覆い隠すものである。そして、スカートカバー21は、図2、図3に示すように、例えば旋回フレーム5の左側を覆う円弧状の左カバー21Aと、右側を覆う円弧状の右カバー21Bと、左前側を覆う左前カバー21Cと、右前側を覆う右前カバー21Dとにより大略構成されている。また、スカートカバー21のうち、左カバー21A、右カバー21Bの前側部分と左前カバー21Cと右前カバー21Dとは、旋回フレーム5の縦板5B、前梁5D等とほぼ同じ高さ寸法をもって形成されている。
22はスカートカバー21の上側に設けられた外装カバーで、該外装カバー22は、運転席17の後側に位置してエンジン7を覆うエンジンカバー22Aと、運転席17の右側に位置して作動油タンク11、燃料タンク12等を覆うタンクカバー22Bとによって大略構成されている。
23は旋回フレーム5の左前側に位置してアンダカバー5F上に配設された制御弁(図3参照)で、該制御弁23は、複数個の油圧パイロット式スプール弁を連結することにより形成されている。即ち、制御弁23は、フロント装置4のブームシリンダ4Dを制御するブーム制御弁と、アームシリンダ4Eを制御するアーム制御弁と、バケットシリンダ4Fを制御するバケット制御弁と、スイングシリンダ16を制御するスイング制御弁と、旋回モータ15を制御する旋回制御弁と、下部走行体2の走行を制御する左走行制御弁、右走行制御弁と、後述する排土板35のシリンダを制御する排土板制御弁と、予備制御弁とによって大略構成されている。
また、制御弁23を構成する予備制御弁は、フロント装置4にブレーカ36を取付けたときに、このブレーカ36に内蔵された破砕用シリンダ36Bを制御するものである。そして、それぞれの制御弁23の油圧パイロット部は、作業レバー18、走行レバー・ペダル20、予備ペダル、スイッチ等(いずれも図示せず)に接続されている。
24は制御弁23とフロント装置4との間に設けられた複数本のフロント用油圧配管を示している。これらの油圧配管24は、図1、図3に示すように、制御弁23のブーム制御弁、アーム制御弁、バケット制御弁とフロント装置4のブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fとを接続している。そして、各フロント用油圧配管24は、制御弁23から旋回フレーム5の左縦板5Bに沿って前側に延び、前梁5Dに設けられた配管通し穴からスイングポスト6を形成する左側面板6Aの左側方に突出している。また、上部旋回体2から突出した各油圧配管24は、スイングポスト6の左側面板6Aに設けられた配管挿通穴から該スイングポスト6内に侵入し、図1、図4に示すように、左側面板6Aと右側面板6Bとの間でほぼS字状に屈曲してフロント装置4のブーム4A上面側に延び、ブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fと接続されている。
25は制御弁23の左走行制御弁、右走行制御弁、排土板制御弁とセンタジョイント14とを接続して設けられた走行用および排土板35用の複数本の油圧配管を示している。また、26は制御弁23の旋回制御弁と旋回モータ15とを接続して設けられた旋回用の複数本の油圧配管を示している。さらに、27は制御弁23のスイング制御弁とスイングシリンダ16とを接続して設けられたスイング用の複数本の油圧配管を示している。
28は上部旋回体3に設けられた2本の予備油圧配管で、該各予備油圧配管28のうち、一方の配管28は、図3に示すように、制御弁23の予備制御弁からフロント用油圧配管24、旋回フレーム5の左縦板5Bを超えて右側に延び、右縦板5Bの近傍で前側に屈曲して延びている。また、他方の配管28は、制御弁23の予備制御弁から後側に延びた後、左縦板5B、旋回モータ15を超えて右側に延び、右縦板5Bの近傍で一方の配管28に沿って前側に延びている。そして、2本の予備油圧配管28の前側部分は、それぞれ配管接続口28Aとなり、固定部材29によって旋回フレーム5の前梁5D上に固定されている。
ここで、各予備油圧配管28の配管接続口28Aは、図4に示す如く、スイングポスト6の後側近傍に位置して先端部を上側に立ち上げた状態で設けられている。また、配管接続口28Aは、床板19と外装カバー22のタンクカバー22Bとの間に位置し、上部旋回体3の外部に露出した状態で設けられている。これにより、配管接続口28Aには、後述の可撓配管32を上側から螺着するだけで簡単に接続することができる。なお、予備油圧配管28は、フロント装置4にブレーカ36を取付けるときに、追加油圧配管30と一緒に取付けられる場合と、油圧ショベル1を組立てるときに予め取付けられる場合とがあり、顧客の使用形態に応じて自由に選択することができるものである。
次に、30はフロント装置4側に設けられた2本の追加油圧配管で、該各追加油圧配管30は、バケット4Cに代えてフロント装置4のアーム4B先端に後述のブレーカ36を取付けるときに設けられるものである。そして、追加油圧配管30は、予備油圧配管28の配管接続口28Aとブレーカ36の破砕用シリンダ36Bとを接続する後述の固定配管31と可撓配管32とにより大略構成されている。
31はフロント装置4に固定して設けられたパイプ材等からなる2本の固定配管(図1、図4参照)で、該各固定配管31は、ブーム4A、アーム4Bに沿って延びている。また、各固定配管31は、一端がブーム4Aの基端側に位置する右側面で後述の可撓配管32を接続するための接続端部31Aとなり、他端がアーム4Bの先端側に位置する左,右の側面でブレーカ36の油圧配管36Cに接続される接続端部31B(右側のみ図示)となっている。また、固定配管31は、ブーム4Aとアーム4Bとの間の可動部分に対応するブーム4Aの先端部から接続端部31Bまでが可撓配管31Cとなっている。
32は固定配管31と共に追加油圧配管30を構成するホース等からなる2本の可撓配管で、該可撓配管32は、固定配管31を予備油圧配管28に接続するもので、フロント装置4の俯仰動とスイングポスト6の揺動とを許すように可撓性を有している。また、可撓配管32は、一方の接続端部32Aが予備油圧配管28の配管接続口28Aに上側から接続され、他方の接続端部32Bが固定配管31の接続端部31Aに接続されている。
また、各可撓配管32は、前述したスイングポスト6内を通るフロント用油圧配管24とは異なり、外部に露出した状態でスイングポスト6の右側面板6Bの外側位置を通る(経由する)ように配置されている。詳しくは、各可撓配管32は、各固定配管31の接続端部31Aから後側に延び、スイングポスト6の右側面板6Bの近傍位置で上側に湾曲し、予備油圧配管28の配管接続口28Aに上側から接続している。ここで、可撓配管32は、床板19よりも上側に湾曲しており、これにより、遊びを持たせてフロント装置4の俯仰動とスイングポスト6の揺動とを許容することができ、また、接続作業、交換等のメンテナンス作業、目視による確認作業等を容易に行なうことができる。
しかも、各可撓配管32は、スイングポスト6の内部等を通るフロント用油圧配管24とは異なる経路、即ち、狭い場所への無理な差込み、曲げ等を行なうことなく、スイングポスト6の側方に無理のない状態で設けることができる。また、外部に露出した各可撓配管32は、作業時に手が届き易く、接続場所も目視し易いから、油圧ショベル1を組立てるとき、また組立てた後からでも、接続作業等を簡単に行なうことができる。
33はスイングポスト6の右側面板6Bに取付けられたガイド部材で、該ガイド部材33は、追加油圧配管30の各可撓配管32を倒れないように保持(ガイド)するものである。また、ガイド部材33は、図5に示す如く、長辺部の一方が互いに固着された縦長な環状のガイドリング33A,33Aと、該各ガイドリング33Aの他方の長辺部に固着された取付部材33Bとにより大略構成されている。
そして、ガイド部材33は、その取付部材33Bをスイングポスト6の右側面板6Bにねじ止めしている。これにより、ガイド部材33は、各ガイドリング33A内に可撓配管32を挿通させることにより、該可撓配管32の上,下方向への撓みの変化を許容しつつ、可撓配管32の揺れや倒れを抑えることができ、周囲の部材に干渉するのを防止することができる。
34は運転席17の上側を覆うように設けられたキャノピ、35は下部走行体2の前側に設けられた排土板をそれぞれ示し、該排土板35はシリンダ(図示せず)により上,下方向に高さ位置を変位させることができる。
一方、36はフロント装置4に選択的に取付けられるフロントアタッチメントとしてのブレーカ(図1中に図示)で、該ブレーカ36は、解体作業時にコンクリート等を破砕するものである。また、ブレーカ36は、タガネ36Aを振動させるシリンダ36Bを内蔵している。そして、ブレーカ36を使用するときには、バケット4Cに代えてアーム4B先端に取付け、シリンダ36Bに繋がる油圧配管36Cを追加油圧配管30の固定配管31先端に接続する。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、フロント装置4を用いて作業を行なう場合の動作について説明する。
まず、オペレータは、運転席17に着座して走行レバー・ペダル20を操作することにより、下部走行体2を走行させることができる。また、フロント装置4を下部走行体2の例えば左側に移動させて側溝掘り作業を行なうときには、スイングシリンダ16によってスイングポスト6を右側に揺動させると共に、上部旋回体3をフロント装置4の揺動方向とは反対側となる左側に旋回させることにより、フロント装置4を左側に平行移動させ、該フロント装置4を用いて左側の側溝掘り作業を行なう。さらに、逆方向の操作を行うことにより、右側の側溝掘り作業を行なうこともできる。
次に、油圧ショベル1を用いて解体作業等を行なう場合について説明する。この解体作業では、例えばバケット4Cに代えてブレーカ36をアーム4Bの先端に取付ける。また、ブレーカ36を取付けたときには、該ブレーカ36に設けられた破砕用シリンダ36Bに圧油を供給する必要がある。そこで、上部旋回体3側の予備油圧配管28とブレーカ36の油圧配管36Cとを接続する追加油圧配管30を取付ける。
この場合、追加油圧配管30は、その固定配管31をブーム4A、アーム4Bに沿って簡単に取付けることができる。しかも、可撓配管32は、スイングポスト6の側方を通して上部旋回体3の前側に露出した予備油圧配管28の配管接続口28Aに上側から簡単な作業で接続することができる。
そして、追加油圧配管30等によって制御弁23の予備制御弁とブレーカ36の破砕用シリンダ36Bとを接続したら、例えば予備ペダル(図示せず)を足踏み操作することにより、ブレーカ36の破砕用シリンダ36Bを駆動してタガネ36Aにより解体作業を行なうことができる。
かくして、本実施の形態によれば、フロント装置4側に追加油圧配管30を設ける場合には、フロント装置4側に追加油圧配管30の固定配管31を取付けてブレーカ36に接続し、可撓配管32をスイングポスト6を形成する右側面板6Bの右側方を経由して上部旋回体3の前側に設けられた予備油圧配管28の配管接続口28Aに接続すればよい。
このため、本実施の形態では、従来技術のようにスイングポスト6の内部等を通すことなく、追加油圧配管30を簡単に追加して取付けることができる。この結果、油圧ショベル1を組立てるとき、また油圧ショベル1を組立てた後からでも、追加油圧配管30を簡単な作業で設けることができ、組立作業性やメンテナンス作業性を向上することができる。
しかも、追加油圧配管30の可撓配管32は、スイングポスト6の左側に位置するフロント用油圧配管24を避け、該スイングポスト6の右側面板6Bの右側方を経由して設けているから、スイングポスト6を揺動させたり、フロント装置4を俯仰動させた場合でも、可撓配管32がフロント用油圧配管24に干渉するのを防止でき、配管24,32等の損傷を防止することができる。また、オペレータの前方視界から可撓配管32を外すことができ、作業性を高めることができる。
また、可撓配管32は、床板19よりも上側に立上るように湾曲させて設けているから、これによっても可撓配管32が、フロント用油圧配管24、スイングポスト6、スイングシリンダ16等と干渉するのを防止できる。また、作業時には可撓配管32を目視によって容易に確認できるから、周囲の障害物との干渉を未然に防ぐことができ、安全性、信頼性を向上することができる。さらに、可撓配管32は、外部から容易に点検することができるから、油漏れ、損傷等を早期のうちに発見し、補修することができる。
また、追加油圧配管30は、フロント装置4に取付ける固定配管31と、該固定配管31と予備油圧配管28とを繋ぐ可撓配管32とにより構成しているから、可撓配管32によってスイングポスト6による揺動動作、フロント装置4の俯仰動作を許容することができる。
一方、上部旋回体3側に設けた予備油圧配管28は、その配管接続口28Aをスイングポスト6の後側近傍で外部に露出した位置に上側に立ち上げて設けているから、可撓配管32は配管接続口28Aに上側から螺着するだけで簡単に接続することができる。
さらに、スイングポスト6には、可撓配管32をスイングポスト6の右側方に上側に弧を描いた状態で保持するガイド部材33を設けているから、スイングポスト6を揺動動作させたときに、可撓配管32が大きく振れたり、倒れたりして周囲の部材に干渉するのを防止でき、耐久性、信頼性を向上することができる。
なお、実施の形態では、バケット4Cに代えてフロント装置4のアーム4B先端にブレーカ36を取付けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばグラップル等の他のフロントアタッチメントをアーム4Bの先端に取付ける構成としてもよい。
また、実施の形態では、運転席17の上側を覆うキャノピ34を備えたキャノピ仕様の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば運転席の周囲と上側を覆うキャブを備えたキャブ仕様の油圧ショベルに適用してもよい。
さらに、実施の形態では、旋回式建設機械としてクローラ式の油圧ショベル1を例示した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式油圧ショベル等に適用してもよい。
1 油圧ショベル(旋回式建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 フロント装置
4A ブーム
4B アーム
4C バケット
5 旋回フレーム
6 スイングポスト
23 制御弁
24 フロント用油圧配管
28 予備油圧配管
28A 配管接続口
30 追加油圧配管
31 固定配管
32 可撓配管
33 ガイド部材
36 ブレーカ(フロントアタッチメント)
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 フロント装置
4A ブーム
4B アーム
4C バケット
5 旋回フレーム
6 スイングポスト
23 制御弁
24 フロント用油圧配管
28 予備油圧配管
28A 配管接続口
30 追加油圧配管
31 固定配管
32 可撓配管
33 ガイド部材
36 ブレーカ(フロントアタッチメント)
Claims (4)
- 自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側にスイングポストを用いて左,右方向に揺動可能に支持されたフロント装置と、該フロント装置に選択的に取付けられるフロントアタッチメントとを備えてなる旋回式建設機械において、
前記上部旋回体の前側には前記スイングポストの近傍に位置して前記フロントアタッチメントに圧油を給排するための配管接続口を設け、
前記フロント装置側には前記フロント装置に沿って延びた先端側が前記フロントアタッチメントと接続される追加油圧配管を設け、
該追加油圧配管の基端側は前記スイングポストの側方を経由して前記配管接続口と接続する構成としたことを特徴とする旋回式建設機械。 - 前記追加油圧配管は、前記フロント装置に沿って配置された固定配管と、該固定配管と前記配管接続口との間に設けられる可撓配管とにより構成してなる請求項1に記載の旋回式建設機械。
- 前記配管接続口は上部旋回体の前側に露出した位置に上側に立ち上げて設け、前記追加油圧配管の基端側は該配管接続口に上側から接続する構成としてなる請求項1または2に記載の旋回式建設機械。
- 前記スイングポストには前記追加油圧配管をガイドするガイド部材を設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の旋回式建設機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004124587A JP2005307522A (ja) | 2004-04-20 | 2004-04-20 | 旋回式建設機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004124587A JP2005307522A (ja) | 2004-04-20 | 2004-04-20 | 旋回式建設機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005307522A true JP2005307522A (ja) | 2005-11-04 |
Family
ID=35436602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004124587A Pending JP2005307522A (ja) | 2004-04-20 | 2004-04-20 | 旋回式建設機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005307522A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014029099A (ja) * | 2012-07-04 | 2014-02-13 | Kubota Corp | ローダ作業機 |
JP2014190153A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 油圧ショベル |
JP2022029020A (ja) * | 2020-08-04 | 2022-02-17 | 大成建設株式会社 | ブレーカ装着治具 |
-
2004
- 2004-04-20 JP JP2004124587A patent/JP2005307522A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014029099A (ja) * | 2012-07-04 | 2014-02-13 | Kubota Corp | ローダ作業機 |
JP2014190153A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 油圧ショベル |
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JP7308798B2 (ja) | 2020-08-04 | 2023-07-14 | 大成建設株式会社 | ブレーカ装着治具 |
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