JP2005276664A - シールドコネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 シールドシェルからのシールド部材の外れを防止する。
【解決手段】 シールド部材18の前端部を、カシメリング30の前方に配した抜止めリング31の内周側から外周側へ折り返して径方向に重ね、その重ねた部分18aをシールドシェル20とカシメリング30との間で挟みつけてカシメ付けた。抜止めリング31に巻き付けられたシールド部材18の端末部は、折り返しによる引っ掛かり作用によって抜止めリング31から外れ難くなっている。カシメ付けの際にシールドシェル20が変形してカシメリング30との間に緩みが生じても、抜止めリング31はカシメリング30への引っ掛かりによって後方への変位を規制される。
【選択図】 図6
Description
本発明は、シールドコネクタに関するものである。
従来、シールドコネクタとして、特許文献1に記載されているものがある。このシールドコネクタは、編組線からなる筒状のシールド部材によって複数の電線を一括して包囲しており、そのシールド部材の端末処理方法として、シールド部材をシールドシェルにカシメ付けにより固着している。カシメ付けに際しては、シールドシェルの外周にシールド部材を被せ、更にそのシールド部材の外周にカシメリングを嵌め、カシメ付けによりカシメリングとシールドシェルとの間でシールド部材を挟みつけるようになっている。
特開2002−313496公報
シールドシェルを相手側シェル部材に接続させる場合には、シールドシェルに、相手側シェル部材との接続手段として、シールドシェルの縁部において密着折り返し状に曲げ加工することによって弾性接触片を形成する構造が考えられるが、弾性接触片の密着折り返し部分の亀裂を回避するためには、シールドシェルの板厚を薄くする必要がある。
一方、シールドシェルとしては、平板状の金属板材を筒状に曲げ加工し、その端縁同士を孔と係止片等の係合構造を利用して接合した形態のものがある。このような接合部を有するシールドシェルに上記の密着折り返し状の弾性接触片を形成した場合、シールドシェルの板厚が薄くなることが原因となって、カシメ付けの際に接合部分が変形を来たし、その結果、カシメリングとシールドシェルとの間に緩みが生じてシールド部材がシールドシェルから外れてしまうことが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シールドシェルからのシールド部材の外れを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、複数の電線を一括して包囲する編組線からなるシールド部材と、金属板材を筒状に曲げ加工してその周方向における端縁同士を接合した形態のシールドシェルとを備えてなり、前記シールドシェルとそのシールドシェルの外周に配したカシメリングとの間で前記シールド部材の前端部をカシメ付けにより挟んで固着するようになっているものにおいて、前記シールドシェルの外周における前記カシメリングの前方位置に抜止めリングを配置し、前記シールド部材の前端部を、前記抜止めリングに対し、後方から内周側へ潜らせて外周側へ後ろ向きに折り返す形態、または後方から外周側へ被せて内周側へ後ろ向きに折り返す形態とし、その折り返しにより径方向に重ねられた前記シールド部材の前端部を前記シールドシェルと前記カシメリングとの間で挟み付けてカシメられているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記シールドシェルの接合部が、前記カシメリングと前記抜止めリングのうちいずれか一方又は両方によって外周側から覆い隠されているところに特徴を有するシールドコネクタ。
<請求項1の発明>
抜止めリングに巻き付けられたシールド部材の端末部は、折り返しによる引っ掛かり作用によって抜止めリングから外れ難くなっている。また、カシメ付けの際にシールドシェルが変形してカシメリングとの間に緩みが生じても、抜止めリングがカシメリングに引っ掛かって後方への変位が規制される。これにより、シールド部材がシールドシェルから外れることが防止される。
抜止めリングに巻き付けられたシールド部材の端末部は、折り返しによる引っ掛かり作用によって抜止めリングから外れ難くなっている。また、カシメ付けの際にシールドシェルが変形してカシメリングとの間に緩みが生じても、抜止めリングがカシメリングに引っ掛かって後方への変位が規制される。これにより、シールド部材がシールドシェルから外れることが防止される。
<請求項2の発明>
シールドシェルの接合部をカシメリングと抜止めリングによって覆い隠したので、接合部に対して異物が干渉することが無く、異物の干渉に起因して接合部が変形したり分離したりすることが防止されている。
シールドシェルの接合部をカシメリングと抜止めリングによって覆い隠したので、接合部に対して異物が干渉することが無く、異物の干渉に起因して接合部が変形したり分離したりすることが防止されている。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図10を参照して説明する。本実施形態のシールドコネクタFは、合成樹脂製のハウジング10と、ハウジング10内に後方から挿入されて抜止め状態で保持される複数(本実施形態では3つであるが、2つ又は4つ以上でもよい)の端子金具16と、各端子金具16の後端部に固着された電線17と、ハウジング10から後方へ導出された複数本の電線17を一括して包囲する編組線からなるシールド部材18と、シールド部材18の前端部に固着されたシールドシェル20とを備えている。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図10を参照して説明する。本実施形態のシールドコネクタFは、合成樹脂製のハウジング10と、ハウジング10内に後方から挿入されて抜止め状態で保持される複数(本実施形態では3つであるが、2つ又は4つ以上でもよい)の端子金具16と、各端子金具16の後端部に固着された電線17と、ハウジング10から後方へ導出された複数本の電線17を一括して包囲する編組線からなるシールド部材18と、シールド部材18の前端部に固着されたシールドシェル20とを備えている。
ハウジング10は、端子金具16を収容するための本体部11と、この本体部11を包囲する筒状嵌合部12とを一体形成してなり、本体部11と筒状嵌合部12との間には、四隅が四半円弧状とされた略方形をなす取付空間13が構成されている。本体部11と筒状嵌合部12の後端部とを連結する連結部14は、本体部11の外周における水平な上下両面の幅方向中央位置と、本体部11の外周における四隅の四半円弧状部との合計6カ所に形成されている。本体部11の上下両面には、夫々、連結部14の左右両側に位置するように左右一対ずつの突起状の抜止部15が形成されている。取付空間13内には、後方からシールドシェル20が取り付けられるようになっているとともに、前方から相手側コネクタMのフード部Maが嵌入されるようになっている。
シールドシェル20は、所定形状に打ち抜いた金属板材を筒状に曲げ加工し、その周方向における両端縁同士を接合(連結)したものであり、全体として四隅が四半円弧状とされた横長の略方形、即ちハウジング10の取付空間13と整合する形状をなしている。シールドシェル20の板厚は0.4mmであり、材質は黄銅または耐熱銅合金である。シールドシェル20の接合部21(継ぎ目部)は、一方の端縁部から突出させた爪片を、他方の端縁部に形成した左右2つの係止孔に波形を呈するように順次に差し込み、その爪片と係止孔との嵌合部分を径方向にカシメ付けて扁平にした形態とされている。この接合部21は、シールドシェル20の平板状をなす上板部における幅方向中央位置に配置されている。
シールドシェル20におけるハウジング10の連結部14と対応する位置、即ち平板状の上下両板部における幅方向中央位置と四隅の四半円弧状部には、シールドシェル20の前端縁から後方へ略方形に切欠した形態の逃がし部22が形成されている。上記した接合部21は、上面板の逃がし部22よりも後方における前後2カ所に配置されている。さらに、シールドシェル20におけるハウジング10の抜止部15と対応する位置、即ち上下両板部における逃がし部22の左右両側の位置には、板部を部分的に内周側へ切り起こすことで、斜め後方へ片持ち状に延出する形態の弾性係止片23が形成されている。この弾性係止片23は、前後方向において逃がし部22の後端部と対応する位置、即ち、シールドシェル20をハウジング10に組み付けた状態では前後方向において連結部14と対応する位置(取付空間13の奥端部の位置)に配置されている。
シールドシェル20の平板状をなす上下両板部の前端縁には、逃がし部22の左右両側位置において内周側へ後ろ向きに密着状に折り返された形態の弾性接触片24が複数片(逃がし部22の右側には2片、左側には3片)形成されている。同様に、シールドシェル20の平板状をなす左右両側板部の前端縁にも、内周側へ後ろ向きに密着状に折り返された形態の弾性接触片24が1片ずつ形成されている。弾性接触片24には内周側へ山形に膨出した形態の湾曲部24aが形成されており、この湾曲部24aが、相手側コネクタMのフード部Maの外周面に対して径方向に弾性変形しつつ接触するようになっている。弾性接触片24をシールドシェル20に対して密着折り返し状に成形することで、径方向(上下左右方向)において弾性接触片24を配置するためのスペースを小さくし、シールドコネクタF全体としての小型化が実現されている。
また、シールドシェル20における各弾性接触片24の湾曲部24aと対応する位置には、夫々、部分的に内周側へ略直角に切り起こすことによって過度撓み規制部25が形成されている。湾曲部24aの外周側への弾性撓み量が正規の撓み量を超えたときには、湾曲部24aが過度撓み規制部25に当接することで、それ以上の弾性変形が規制されるようになっている。これにより、湾曲部24aがその弾性限度を超えて過度に撓まされることが防止される。
かかるシールドシェル20には、カシメリング30と抜止めリング31を用いることによってシールド部材18の前端部が導通可能に接続されている。以下、その接続構造について説明する。
シールドシェル20のうち、逃がし部22よりも後方の領域が全周に亘って連続する接続部26となっている。この接続部26には、上記した前後2つの接合部21が配置されている。
シールドシェル20のうち、逃がし部22よりも後方の領域が全周に亘って連続する接続部26となっている。この接続部26には、上記した前後2つの接合部21が配置されている。
接続部26の外周における略前半領域26F(前側の接合部21を含む領域)には、シールドシェル20と同じく四隅が四半円弧状とされた略方形をなす筒形の抜止めリング31が外嵌されている。外嵌状態では、抜止めリング31が接続部26に対して上下左右方向(抜止めリング31の内周面及び接続部26の外周面に対して略直角な方向)へのガタ付きを生じないように、抜止めリング31と接続部26の寸法が設定されている。また、抜止めリング31の厚さは、1.0mm(シールドシェル20及びカシメリング30よりも厚い寸法)とされており、抜止めリング31の材質は真鍮である。
一方、接続部26の外周における略後半領域26Rには、シールドシェル20と同じく四隅が四半円弧状とされた略方形をなす筒形のカシメリング30が外嵌されている。カシメリング30の厚さは、0.6mm、即ちシールドシェル20よりも厚く、抜止めリング31によりも薄い寸法とされ、カシメリング30の材質は真鍮である。シールド部材18を接続する前の状態では、カシメリング30の内周面とシールドシェル20の外周面との間には僅かな隙間(シールド部材18が通る程度の隙間)が空けられている。
シールド部材18の接続は次のようにして行われる。まず、カシメリング30と抜止めリング31をシールドシェル20から外した状態で、そのカシメリング30と抜止めリング31を順に前方からシールド部材18に外嵌する。次に、抜止めリング31よりも前方に突出されているシールド部材18の前端部を、抜止めリング31の内周側から外周側へ後ろ向きに折り返し、シールド部材18によって抜止めリング31を包み込む。そして、後方へ折り返したシールド部材18の前端部を抜止めリング31よりも後方に延ばし、抜止めリング31の後方においてシールド部材18同士を径方向に重ね合わせる。この重ね合わせたシールド部材18の前端部とシールド部材18に包み込まれた抜止めリング31を、後方からシールドシェル20の接続部26に外嵌し、抜止めリング31を接続部26の略前半領域に位置させるとともにシールド部材18の重ね合わせ部18aを接続部26の略後半領域26Rに位置させる。この後、カシメリング30を、後方からシールドシェル20の接続部26における略前半領域26Fに外嵌させる。これにより、シールド部材18の重ね合わせ部18aが、シールドシェル20の外周とカシメリング30の内周との隙間に差し込まれた状態となる。
この状態で、図10(A)に示すように、シールドシェル20を中子Nに外嵌するようにセットし、外周側からカシメリング30をシールドシェル20の接続部26における略後半領域26Rに対してカシメ付ける。これにより、シールド部材18の重ね合わせ部18aがシールドシェル20とカシメリング30との間で強固に挟み付けられ、シールド部材18とシールドシェル20とが導通可能に接続される。接続状態では、抜止めリング31とカシメリング30は前後に接近するように、または、シールド部材18を挟んで前後に当接するように配置される。
このようにしてシールド部材18が接続されたシールドシェル20は、後方からハウジング10に取り付けられる。取り付け状態では、シールドシェル20における抜止めリング31よりも前方の領域が取付空間13内に収容され、抜止めリング31とカシメリング30は筒状嵌合部12よりも後方において露出した状態で本体部11に外嵌される。取付空間13内においては、シールドシェル20が筒状嵌合部12の内周に沿った状態となり、シールドシェル20の内周と本体部11の外周との間には、相手側コネクタMのフード部Maを嵌入させるための嵌合空間が構成されている。そして、この嵌合空間内には、シールドシェル20の弾性接触片24が臨んでいる。
相手側コネクタMは、アルミダイキャスト製のフード部Maと、このフード部Ma内に収容された合成樹脂製の端子保持部材Mbとからなり、端子保持部材Mbには雄形端子Mcが取り付けられている。ハウジング10に設けたレバー33の回動によって嵌合空間内にフード部Maが嵌入されると、フード部Maの外周面に弾性接触片24の湾曲部24aが弾性接触し、もって、シールドシェル20とフード部Maが導通可能に接続されるとともに、端子金具16と雄形端子Mcが導通可能に接続される。この嵌合状態では、ハウジング10の後端から相手側コネクタMのフード部Maの後端に至る領域が、即ち端子金具16の後端から端子金具16と雄形端子Mcとの接続部分が、筒状のシールドシェル20とフード部Maとによってシールドされる。
また、取り付け状態では、逃がし部22が連結部14に嵌合され、逃がし部22の後端縁が連結部14に対して後方から当接することにより、ハウジング10に対してシールドシェル20が前止まりされるとともに、弾性係止片23が抜止部15を乗り越えてその抜止部15に対して前方から係止することにより、シールドシェル20の後方への離脱が規制され、もって、シールドシェル20がハウジング10に対して前後方向への変位を規制された状態に保持される。
本実施形態では、シールドシェル20の製造に際し、弾性接触片24を密着折り返し状に形成することを可能とするために板厚の薄い(本実施形態では、0.4mmの)金属板材が用いられていることから、シールドシェル20の剛性や撓み強度は比較的低くなっている。
また、シールドシェル20にシールド部材18をカシメ付ける工程では、中子Nは、カシメ後に図10(B)に示すようにシールドシェル20から外せるようにするために、上下左右に分離するように4分割された形態となっているため、シールドシェル20の上下両板部における幅方向中央部分(接合部21が配置されている部分)と左右両側板部における高さ方向中央部分については、中子Nが対応していない。そのため、シールドシェル20の接続部26のうち中子Nと対応していない領域(接合部21を含む領域)では、カシメリング30を介してシールドシェル20の接続部26に付与された径方向内向きのカシメ力によって内周側への不正な又は過度の変形を来し、その結果、カシメリング30とシールドシェル20との間に隙間(緩み)が生じてシールド部材18がシールドシェル20から後方へ外れてしまうことが懸念される。
しかし、本実施形態では、シールドシェル20の外周におけるカシメリング30の前方位置に抜止めリング31を配置し、シールド部材18の前端部を、抜止めリング31に対し後方から内周側へ潜らせて外周側へ後ろ向きに折り返す形態とし、その折り返しにより径方向に重ねられたシールド部材18の重ね合わせ部18aをシールドシェル20とカシメリング30との間で挟み付けてカシメ付けている。
したがって、シールドシェル20とカシメリング30との間に緩み(隙間)が生じた状態において、シールド部材18に対して後方への引張力が作用しても、抜止めリング31に巻き付けられたシールド部材18の前端部が、折り返し部において抜止めリング31の前端縁に引っ掛かり、この引っ掛かり作用によって抜止めリング31から外れ難くなっている。そして、この抜止めリング31はカシメリング30の前方に位置しているために、抜止めリング31に対して後方への引張力が作用しても、抜止めリング31は、カシメリング30の前端縁に突き当たる(引っ掛かる)ことによって後方への変位が規制される。また、抜止めリング31の後端縁とカシメリング30の前端縁との間でシールド部材18が挟み付けられるために、シールド部材18の前後方向への変位も規制される。尚、カシメリング30とシールドシェル20には、カシメ付けの際に内周側へ部分的に突出するような周方向に沿った凹み部20a,30aが形成されているので、カシメリング30とシールドシェル20との間に僅かな隙間が生じても、カシメリング30がシールドシェル20に対して前後方向へ位置ずれすることはない。以上により、シールド部材18のシールドシェル20からの後方への離脱が確実に防止される。
また、抜止めリング31の厚さを比較的厚い寸法としているので、カシメ付けの際にシールドシェル20が内周側へ変形してカシメリング30との間に隙間が生じても、その隙間に抜止めリング31が進入する虞はない。
また、本実施形態では、シールドシェル20の前後2つの接合部21をカシメリング30と抜止めリング31によって覆い隠したので、接合部21に対して異物が干渉することが無く、異物の干渉に起因して接合部21が変形したり分離したりすることが防止されている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではシールド部材の端末部が抜止めリングの内周側から外周側へ折り返されてシールドシェルとカシメリングとの間に挟み込まれるようにしたが、本発明によれば、シールド部材の端末部が抜止めリングの外周側から内周側へ折り返されてシールドシェルとカシメリングとの間に挟み込まれるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では抜止めリングの厚さをカシメリングの厚さよりも大きい寸法としたが、本発明によれば、抜止めリングの厚さをカシメリングの厚さと同じ寸法かそれよりも小さい寸法としてもよい。
(3)上記実施形態において抜止めリングもカシメリングと同様にカシメ付けてもよい。
(4)上記実施形態においてカシメリングと抜止めリングの両方、又は抜止めリングがハウジングの内部に収容されるようにしてもよい。
(5)上記実施形態においてカシメリングと抜止めリングのいずれか一方又は両方が接合部から外れた位置に配置されていてもよい。
17…電線
18…シールド部材
20…シールドシェル
30…カシメリング
31…抜止めリング
18…シールド部材
20…シールドシェル
30…カシメリング
31…抜止めリング
Claims (2)
- 複数の電線を一括して包囲する編組線からなるシールド部材と、
金属板材を筒状に曲げ加工してその周方向における端縁同士を接合した形態のシールドシェルとを備えてなり、
前記シールドシェルとそのシールドシェルの外周に配したカシメリングとの間で前記シールド部材の前端部をカシメ付けにより挟んで固着するようになっているものにおいて、
前記シールドシェルの外周における前記カシメリングの前方位置に抜止めリングを配置し、
前記シールド部材の前端部を、前記抜止めリングに対し、後方から内周側へ潜らせて外周側へ後ろ向きに折り返す形態、または後方から外周側へ被せて内周側へ後ろ向きに折り返す形態とし、
その折り返しにより径方向に重ねられた前記シールド部材の前端部を前記シールドシェルと前記カシメリングとの間で挟み付けてカシメられていることを特徴とするシールドコネクタ。 - 前記シールドシェルの接合部が、前記カシメリングと前記抜止めリングのうちいずれか一方又は両方によって外周側から覆い隠されていることを特徴とする請求項1記載のシールドコネクタ。
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