[go: up one dir, main page]

JP2005266500A - 現像ローラ、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

現像ローラ、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005266500A
JP2005266500A JP2004080690A JP2004080690A JP2005266500A JP 2005266500 A JP2005266500 A JP 2005266500A JP 2004080690 A JP2004080690 A JP 2004080690A JP 2004080690 A JP2004080690 A JP 2004080690A JP 2005266500 A JP2005266500 A JP 2005266500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing roller
mpa
resin layer
resin
conductive resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004080690A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3907632B2 (ja
Inventor
Maki Yamada
真樹 山田
Hidenori Sato
秀紀 佐藤
Tadashi Sato
忠 佐藤
Kazutoshi Ishida
和稔 石田
Arihiro Yamamoto
有洋 山本
Koichiro Akimoto
浩一郎 秋元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004080690A priority Critical patent/JP3907632B2/ja
Publication of JP2005266500A publication Critical patent/JP2005266500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3907632B2 publication Critical patent/JP3907632B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

【課題】本発明の目的とするところは画像耐久性に優れる高品位の現像ローラを提供すること、またはこのような現像ローラを用いたプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することにある。
【解決手段】軸芯体の周囲に弾性層を有し、該弾性層の外周に少なくとも導電性樹脂層を具備した現像ローラにおいて、該導電性樹脂層が少なくとも樹脂粒子を含み、かつ、該導電性樹脂層のマトリックスポリマーの弾性率をA(MPa)、該樹脂粒子の弾性率をB(MPa)とするとき、0.20≧(B−A)≧−0.18(MPa)であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンターあるいはファクシミリの受信装置など電子写真方式を採用した装置に組み込まれる感光体に接触させて使用される現像ローラおよびこれを用いたプロセスカートリッジ、電子写真装置に関するものである。
複写機やファクシミリ、プリンター等の電子写真装置には、感光体を帯電させたり、静電潜像を顕像化するため、103〜1010Ωの半導電性領域でその目的にあった導電性(電気抵抗)を有する弾性ローラが一般に用いられている。たとえば、非磁性一成分接触現像方式の電子写真装置では、互いに圧接されている現像ローラから感光体(ドラム)へ現像剤(トナー)を移動させて静電潜像を顕像化し、現像が成される。このような電子写真装置に用いられる弾性ローラはより高いレベルの要求品質を満たした半導電性ローラにするために、導電性ゴム層上に単または複数の樹脂層を形成した構成の半導電性ローラが多く用いられる。
また現像ローラとして用いる場合、ローラは安定したトナー搬送性が要求され、ローラ表面を適度な表面粗度に調整することが行われる。そのための手段として、表面層に粒径10〜150μmの有機高分子化合物粒子を含む樹脂を用いる方法(特許文献1)が報告されている。特に表面層に表面粗度を得るための粒子成分を添加する方法は、研磨工程が省略でき、簡便な表面粗度調整法である。
特許3112489号公報
複写機、プリンターあるいはファクシミリの受信装置など、電子写真方式を採用した装置に使用される現像ローラに必要とされる性能はより高度になっており、前述したような高画質化に要求される画像品質と画像耐久性の両立が特に課題となっている。特許文献1の方法は、長期にわたる連続した現像工程により、粒子上のマトリックスポリマーが磨耗して粒子表面が露出し、トナーに対しストレスを与え、カブリ、現像スジ等画像に悪影響を及ぼすなどの問題が懸念される。
本発明の目的とするところは、画像耐久性に優れる高品位の現像ローラを提供すること、またはこのような現像ローラを用いたプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することにある。
本発明者らはこのような連続画像形成時の不具合を抑制し、現像ローラに要求される特性を満たした製品を提供するため鋭意研究、検討を重ねてきた。その結果、軸芯体の周囲に弾性層を有し、その外周に導電性樹脂層を配置した現像ローラにおいて、該導電性樹脂層が少なくとも樹脂粒子を含み、かつ該導電性樹脂層のマトリックスポリマーの弾性率をA(MPa)、樹脂粒子の弾性率をB(MPa)とするとき、0.20≧(B−A)≧−0.18(MPa)とすることにより、画像耐久性に優れ、電子写真用現像ローラとして好適なものが得られることを見出した。
すなわち本発明の現像ローラは、軸芯体の周囲に弾性層を有し、該弾性層の外周に少なくとも導電性樹脂層を具備した現像ローラにおいて、該導電性樹脂層が少なくとも樹脂粒子を含み、かつ、該導電性樹脂層のマトリックスポリマーの弾性率をA(MPa)、該樹脂粒子の弾性率をB(MPa)とするとき、0.20≧(B−A)≧−0.18(MPa)であることを特徴とする。
また本発明によるプロセスカートリッジ及び電子写真装置は、潜像を担持する感光体に対向した状態でトナーを担持する現像ローラを備え、該現像ローラが前記感光体にトナーを付与することにより前記潜像を可視化する電子写真装置及びそれに着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、本発明の現像ローラを具備するものである。
本発明によれば、軸芯体の周囲に弾性層を有し、該弾性層の外周に少なくとも導電性樹脂層を具備した現像ローラにおいて、該導電性樹脂層が少なくとも樹脂粒子を含み、かつ、該導電性樹脂層のマトリックスポリマーの弾性率をA(MPa)、該樹脂粒子の弾性率をB(MPa)とするとき、0.20≧(B−A)≧−0.18(MPa)とすることにより、カブリ、現像スジのない画像耐久性に優れた現像ローラが得られた。
本発明の現像ローラ1は、図1及び2に示すように、円柱状または中空円筒状の導電性軸芯体2外周面に弾性層3が固定され、この弾性層3の外周面に導電性樹脂層4が積層された導電性部材から構成される。図1及び2では、軸芯体2、弾性層3及び導電性樹脂層4のみから構成されているが、弾性層3の内周、弾性層3と導電性樹脂層4の間、または導電性樹脂層4の外周に、さらに他の弾性層または樹脂層を1層以上積層させてもよい。
導電性軸芯体2は、導電性部材の電極および支持部材として機能するもので、例えばアルミニウム、銅合金、ステンレス鋼等の金属または合金;クロム、ニッケル等で鍍金処理を施した鉄;導電性を有する合成樹脂などの導電性の材質で構成される。導電性基体の外径は通常4〜10mmの範囲とする。
弾性層3は、導電性部材が適切なニップ幅ないしニップ圧をもって被帯電体表面に押圧して被帯電体表面を均一に帯電できるよう、適切な硬度および電気抵抗値を有する材料を使用する。この弾性層は、通常ゴム材の成型体により形成される。上記ゴム材としては、従来より導電性ゴムローラに用いられている種々のゴム材を用いることができる。ゴム材に使用するゴムとしては、具体的には、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、アクリルニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、フッ素ゴム、シリコーンゴム、エピクロロヒドリンゴム、NBRの水素化物、多硫化ゴム、ウレタンゴム等のゴムを単独であるいは2種以上を混合して用いることができる。この中でも、特にセット性能等の観点からシリコーンゴムを用いることが好ましい。シリコーンゴムとしては、ポリジメチルシロキサン、ポリメチルトリフルオロプロピルシロキサン、ポリメチルビニルシロキサン、ポリフェニルビニルシロキサン、これらポリシロキサンの共重合体等が挙げられる。
ゴム材中には、導電性付与剤を必須成分とし、非導電性充填剤、架橋剤、触媒等の各種添加剤が適宜配合される。導電性付与剤としては、グラファイト、カーボンブラック、アルミニウム、銅等の導電性金属;酸化亜鉛、酸化錫、酸化チタン等の導電性金属酸化物などの微粒子を用いることができる。このうち、カーボンブラックは比較的容易に入手でき、良好な帯電性が得られるので好ましい。非導電性充填剤としては、珪藻土、シリカ、石英粉末、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミノケイ酸、炭酸カルシウム等が挙げられる。架橋剤としては、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート等が挙げられる。
弾性層3の体積固有抵抗値は、100Vの直流電圧印加時で103〜1010Ω・cmの範囲にあることが好ましい。例えば、導電性付与剤としてカーボンブラックを用いる場合は、ゴム材中のゴム100質量部に対して5〜80質量部配合される。また、弾性層3の厚さは1.0〜6.0mmの範囲にあことが好ましく、2.0〜5.0mmの範囲にあることがより好ましい。
本発明における現像ローラは、前記導電性樹脂層に少なくともローラ表面の粗さ制御のための樹脂粒子を含むことを特徴とする。さらに、導電性樹脂層のマトリックスポリマーの弾性率をA(MPa)、樹脂粒子の弾性率をB(MPa)とするとき、0.20≧(B−A)≧−0.18(MPa)とすることにより、画像耐久性に優れた現像ローラが得られるようになる。より好ましくは、0.180≧(B−A)≧−0.010(MPa)である。樹脂粒子の弾性率Bがマトリックスポリマーの弾性率Aに対して相対的に大きく上回る際、すなわち(B−A)>0.20である場合、ローラ表面の粒子上のポリマーが磨耗して粒子が露出し、トナーフィルミングを発生した結果連続耐久試験後の画像にカブリ等の不具合を生じる。またマトリックスポリマーの弾性率Aが樹脂粒子の弾性率Bに対して相対的に大きく上回る際、すなわち(B−A)<−0.18である場合、トナー規制ブレードとの当接部において粒子が変形し、トナーに対しストレスが加わり連続耐久試験後の画像に現像スジ等の不具合を生じる。
なお、樹脂粒子及びポリマーマトリックスの弾性率は、以下のように測定される。すなわち、各弾性率の測定にはNano Indenter(商品名、MTS社製)を用い、DCMヘッド、バーコヴィッチ型圧子(CSMモード)で測定する。試料はローラを厚さ0.5mmにカットし、導電性樹脂層の断面の樹脂粒子部及びポリマーマトリックス部を各々10点測定し、その平均値を弾性率とする。
また、前記樹脂粒子の弾性率Bは0.55MPa以下であることが好ましく、特に0.10〜0.30MPaであることが好ましい。樹脂粒子の成分としては特に限定されるものではないが、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、アミノ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。樹脂粒子の平均粒径は8〜30μmであることが好ましい。また、導電性樹脂層に添加する樹脂粒子の添加量は、導電性樹脂層の樹脂固形分100質量部に対し、3〜50質量部であることが好ましい。
さらに、前記導電性樹脂層4のマトリックスポリマーの弾性率Aは0.34MPa以下であることが好ましく、特に0.04〜0.12MPaであることが好ましい。マトリックスポリマーの弾性率が低すぎると膜そのものの機械的強度が低下する場合がある。用いられるマトリックスポリマーとしては、皮膜強度、トナー帯電性等の観点から、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂またはポリエーテル樹脂等がより好ましく、ウレタン樹脂が特に好ましい。さらに、ポリオール成分として、2官能のポリエーテルポリオールと2官能のイソシアネートとで鎖延長させてなる、重量平均分子量が10000〜50000、分子量分散度がMw/Mn=3以下かつMz/Mw=2.5以下とした直鎖状ポリウレタンポリオールを用い、原料混合物中に直鎖状ポリウレタンポリオールを70質量%以上含有させたウレタン樹脂とすることで、柔軟かつ高品位のマトリックスポリマーを得ることが出来る。これらの樹脂および他の変性樹脂は、1種又は2種以上を混合して用いることもでき、現像を行うシステムに応じて適宜選択して用いることにより、その現像システムに適したトナー帯電量を得ることができる。
前記導電性樹脂層4には導電性を付与するためにカーボンブラックを添加してもよい。添加するカーボンブラックは、前記導電性樹脂層を形成する基体樹脂100質量部に対して、10〜50質量部であることが望ましい。さらに導電性樹脂層4の膜厚が、5〜100μmであることが望ましい。本発明に用いられるカーボンブラックの平均粒径およびDBP吸油量に特に制限はないが、皮膜強度と導電付与性の点から、平均粒径15〜50nm、DBP吸油量70〜150ml/100gであることが好ましい。
導電性樹脂層の形成方法として、塗料によるスプレー、浸漬、ロールコート等が挙げられるが、浸漬塗工すなわち、特開昭57−5047号公報に記載されているような浸漬槽上端から塗料をオーバーフローさせる方法は、導電性樹脂層を形成する方法として簡便で生産安定性に優れ、一般的に利用されている。
本発明のプロセスカートリッジは、電子写真装置に着脱可能なプロセスカートリッジであり、上記の現像ローラを具備するものである。図3にその構成の一例を示す。現像ローラ9は感光ドラム5及びトナー供給ローラ10に接する状態で具備される。現像装置8の現像容器18に入れられたトナー12は、トナー供給ローラ10によって現像ローラ9に供給することができる。このときその量が規制ブレード11で調整できる。一方、帯電装置6で帯電された感光ドラム5上にレーザー光7により像を形成でき、現像ローラ9からのトナーが付着する。感光ドラム5のトナーは紙上に転写され、感光ドラム5上に残ったトナーは、クリーニングブレード14によって掻き取られ、廃トナー容器15に落とされる構造となっている。
本発明の電子写真装置は、潜像を担持する感光体に対向した状態でトナーを担持する現像ローラを備え、該現像ローラが前記感光体に前記トナーを付与することにより前記潜像を可視化する電子写真装置であり、上記の現像ローラを具備するものである。図4にその構成の一例を示す。上記の構成のプロセスカートリッジの感光ドラム5と接するように転写ローラ13が配置されており、その間を紙17が通過することでトナーが紙に転写され、さらに定着装置16によってトナーが紙上に定着される構造となっている。
以下に本発明の現像ローラを、レーザービームプリンタに適用した例について説明する。
(実施例1)
軸芯体2としてSUS製の芯金にニッケルメッキを施し、さらにプライマ−DY35−051(商品名、東レダウコーニングシリコーン社製)を塗布、焼付けしたものを用いた。ついで、軸芯体11を金型に配置し、液状シリコーンゴム材料SE6724A/B(商品名、東レ・ダウコーニングシリコーン社製)100質量部に対し、カーボンブラックトーカブラック#7360SB(商品名、東海カーボン社製)を35質量部、耐熱性付与剤としてシリカ粉体を0.2質量部、および白金触媒0.1質量部を混合した付加型シリコーンゴム組成物を金型内に形成されたキャビティに注入した。続いて、金型を加熱してシリコーンゴムを150℃、15分間加硫硬化し、脱型した後、さらに180℃、1時間加熱し硬化反応を完結させ、弾性層12を軸芯体11の外周に設けた。
導電性樹脂層の材料として、ポリテトラメチレングリコールPTG1000SN(商品名、保土谷化学社製)100質量部に、イソシアネート化合物ミリオネートMT(商品名、日本ポリウレタン工業社製)23質量部をMEK溶媒中で段階的に混合し、窒素雰囲気下80度にて6時間反応させて、重量平均分子量Mw=10000、水酸基価18.2のポリウレタンポリオールを得た。この基体樹脂100質量部に対し、硬化剤コロネート2521(商品名、日本ポリウレタン工業社製)33.4質量部、カーボンブラックMA230(商品名、三菱化学社製)を樹脂成分に対し30質量部混合し、総固形分比30質量%になるようにMEKに溶解、混合し、サンドミルにて均一に分散し、分散液1を得た。
分散液1に樹脂粒子としてシリコーン粒子トレフィルE−600(商品名、東レ・ダウ・シリコーン社製)を分散液に対して5質量部添加し、撹拌モーターで10分間撹拌し、導電性樹脂層形成用塗料1を得た。
次にこの導電性樹脂層形成用塗料1を前記弾性層上に浸漬塗工した後乾燥させ、150℃にて4時間加熱処理することで弾性層外周に導電性樹脂層を設け、実施例1の現像ローラを得た。
(実施例2)
樹脂粒子をウレタン樹脂粒子アートパールC−300(商品名、根上工業社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例2の現像ローラを得た。
(実施例3)
実施例1で合成したポリウレタンポリオール100質量部に対し、硬化剤コロネート2521(商品名、日本ポリウレタン工業社製)18.8質量部、カーボンブラックMA230(商品名、三菱化学社製)を樹脂成分に対し30質量部混合し、総固形分比30質量%になるようにMEKに溶解、混合し、サンドミルにて均一に分散し、分散液2を得た。
分散液2に樹脂粒子としてウレタン樹脂粒子アートパールC−300(商品名、根上工業社製)を分散液に対して5質量部添加し、撹拌モーターで10分間撹拌し、導電性樹脂層形成用塗料3を得た。この導電性樹脂層形成用塗料3を用いる以外は、実施例1と同様にして実施例3の現像ローラを得た。
(実施例4)
樹脂粒子をナイロン粒子SP−500(商品名、東レ社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例4の現像ローラを得た。
(実施例5)
基体樹脂デスモフェン1140(商品名、住化バイエルウレタン社製)100質量部、硬化剤デスモジュールBL1100(商品名、住化バイエルウレタン社製)を35質量部、カーボンブラックMA230(商品名、三菱化学社製)を樹脂成分に対し30質量%を総固形分比30質量%になるようにMEKに溶解、混合し、サンドミルにて均一に分散し、分散液3を得た。
分散液3に樹脂粒子としてウレタン樹脂粒子アートパールC−300(商品名、根上工業社製)を分散液に対して5質量部添加し、撹拌モーターで10分間撹拌し、導電性樹脂層形成用塗料5を得た。この導電性樹脂層形成用塗料5を用いる以外は、実施例1と同様にして実施例5の現像ローラを得た。
(実施例6)
樹脂粒子をアクリル粒子アートパールGR−300(商品名、根上工業社製)に変更した以外は、実施例5と同様にして実施例6の現像ローラを得た。
(比較例1)
樹脂粒子をアクリル粒子アートパールGR−300(商品名、根上工業社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例1の現像ローラを得た。
(比較例2)
樹脂粒子をアクリル粒子ケミスノーMX−1500H(商品名、綜研化学社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例2の現像ローラを得た。
(比較例3)
樹脂粒子をシリコーン粒子トレフィルE−600(商品名、東レ・ダウ・シリコーン社製)に変更した以外は、実施例5と同様にして比較例3の現像ローラを得た。
以上により作製した現像ローラの導電性樹脂層について、樹脂粒子およびマトリックスポリマーの弾性率を測定した。各弾性率の測定にはNano Indenter(商品名、MTS社製)を用い、DCMヘッド、バーコヴィッチ型圧子(CSMモード)で測定した。試料はローラを厚さ0.5mmにカットし、導電性樹脂層の断面の樹脂粒子部およびマトリックスポリマー部を各々10点測定し、その平均値を弾性率とした。
また得られた現像ローラを、図4のような構成を有するキヤノン製レーザービームプリンタに装填し、画像耐久性の評価を行った。画像耐久性の評価は、上記の電子写真装置を用い、非磁性一成分ブラックトナーで10000枚連続印刷後、ドラム上カブリを以下の基準で評価した。
◎:3%未満
○:3%以上5%未満
△:5%以上10%未満
×:10%以上。
次に10000枚連続印刷の画像を比較し、現像スジを以下の基準で評価した。
◎:現像スジの発生が認められない。
○:極軽微な現像スジの発生が認められる。
△:画像に影響を及ぼす現像スジの発生が認められる。
×:画像に大きな影響を及ぼす現像スジの発生が認められる。
さらに画像耐久試験後の現像ローラを取り出し、表面のトナーを除去し、光学顕微鏡にて現像ローラ表面の樹脂粒子を観察し、以下の基準で現像ローラ表面の摩耗を評価した。
◎:樹脂粒子上のマトリックスポリマーの磨耗が認められない
○:樹脂粒子上のマトリックスポリマーが磨耗しているが樹脂粒子は露出していない
△:樹脂粒子上のマトリックスポリマーが磨耗して樹脂粒子が一部露出している
×:樹脂粒子上のマトリックスポリマーが磨耗して樹脂粒子の大部分が露出している。
以上の結果を表1及び図5に示す。
Figure 2005266500
実施例1〜6のローラはいずれも良好な画像耐久性を示した。特に樹脂粒子の弾性率が0.10〜0.30MPa、マトリックスポリマーの弾性率が0.04〜0.12MPaである実施例1〜4は高い画像耐久性を示した。それに対し(B−A)>0.20である比較例1及び2は、ローラ表面の粒子上のポリマーが磨耗して粒子が露出し、トナーフィルミングを発生した結果連続耐久試験後の画像にカブリが生じた。(B−A)<−0.18である比較例3は、トナー規制ブレードとの当接部において粒子が変形しトナーに対しストレスが加わり、連続耐久試験後の画像に現像スジが生じた。
本発明の現像ローラの一例を示す概念図である。 本発明の現像ローラの一例の断面を示す概念図である。 本発明のプロセスカートリッジの一例を示す概念図である。 本発明の電子写真画像形成装置の一例を示す概念図である。 実施例における画像耐久性試験の結果を示す図である。
符号の説明
1:現像ローラ
2:軸芯体
3:弾性層
4:導電性樹脂層
5:感光ドラム
6:帯電装置
7:レーザー光
8:現像装置
9:現像ローラ
10:トナー供給ローラ
11:規制ブレード
12:トナー
13:転写ローラ
14:クリーニングブレード
15:廃トナー容器
16:定着装置
17:紙
18:現像容器

Claims (5)

  1. 軸芯体の周囲に弾性層を有し、該弾性層の外周に少なくとも導電性樹脂層を具備した現像ローラにおいて、該導電性樹脂層が少なくとも樹脂粒子を含み、かつ、該導電性樹脂層のマトリックスポリマーの弾性率をA(MPa)、該樹脂粒子の弾性率をB(MPa)とするとき、0.20≧(B−A)≧−0.18(MPa)であることを特徴とする現像ローラ。
  2. 前記樹脂粒子の弾性率Bが0.10〜0.30MPaである請求項1記載の現像ローラ。
  3. 前記導電性樹脂層のマトリックスポリマーの弾性率Aが0.04〜0.12MPaである請求項1または2記載の現像ローラ。
  4. 電子写真装置に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、請求項1〜3いずれか記載の現像ローラを具備することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 潜像を担持する感光体に対向した状態でトナーを担持する現像ローラを備え、該現像ローラが前記感光体に前記トナーを付与することにより前記潜像を可視化する電子写真装置において、請求項1〜3いずれか記載の現像ローラを具備することを特徴とする電子写真装置。
JP2004080690A 2004-03-19 2004-03-19 現像ローラ、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Expired - Fee Related JP3907632B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004080690A JP3907632B2 (ja) 2004-03-19 2004-03-19 現像ローラ、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004080690A JP3907632B2 (ja) 2004-03-19 2004-03-19 現像ローラ、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005266500A true JP2005266500A (ja) 2005-09-29
JP3907632B2 JP3907632B2 (ja) 2007-04-18

Family

ID=35091091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004080690A Expired - Fee Related JP3907632B2 (ja) 2004-03-19 2004-03-19 現像ローラ、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3907632B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007127777A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Canon Inc 弾性ローラ、現像装置及び画像形成装置
JP2007264372A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像ローラおよび現像装置
JP2008292830A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Canon Inc 現像ローラー、これを用いた現像装置、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2009109957A (ja) * 2007-11-01 2009-05-21 Canon Inc トナーおよび画像形成方法
JP2019086534A (ja) * 2017-11-01 2019-06-06 キヤノン株式会社 電子写真用ローラ、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP2020204694A (ja) * 2019-06-17 2020-12-24 株式会社ブリヂストン 導電性ローラ用塗料組成物、それを用いた現像ローラおよび画像形成装置
WO2024090429A1 (ja) * 2022-10-25 2024-05-02 キヤノン株式会社 電子写真部材、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007127777A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Canon Inc 弾性ローラ、現像装置及び画像形成装置
JP4745793B2 (ja) * 2005-11-02 2011-08-10 キヤノン株式会社 弾性ローラ、現像装置及び画像形成装置
JP2007264372A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像ローラおよび現像装置
JP2008292830A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Canon Inc 現像ローラー、これを用いた現像装置、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2009109957A (ja) * 2007-11-01 2009-05-21 Canon Inc トナーおよび画像形成方法
JP2019086534A (ja) * 2017-11-01 2019-06-06 キヤノン株式会社 電子写真用ローラ、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP2020204694A (ja) * 2019-06-17 2020-12-24 株式会社ブリヂストン 導電性ローラ用塗料組成物、それを用いた現像ローラおよび画像形成装置
JP7270476B2 (ja) 2019-06-17 2023-05-10 株式会社アーケム 導電性ローラ用塗料組成物、それを用いた現像ローラおよび画像形成装置
WO2024090429A1 (ja) * 2022-10-25 2024-05-02 キヤノン株式会社 電子写真部材、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3907632B2 (ja) 2007-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2169476B1 (en) Developing roller, developing roller production method, process cartridge, and electrophotographic apparatus
US10642186B2 (en) Developing member having outer surface with independent electrically insulating domains, electrophotographic process cartridge, and electrophotographic image forming apparatus
JP6023604B2 (ja) 現像部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
CN107664938B (zh) 显影设备、处理盒及电子照相图像形成设备
JP5196956B2 (ja) 現像ローラ、現像ローラの製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP6669394B2 (ja) 現像剤担持体、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP2012215647A (ja) 現像ローラ、電子写真プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置
JP4939078B2 (ja) 現像ローラ、プロセスカートリッジ、電子写真装置
JP3907632B2 (ja) 現像ローラ、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP4745793B2 (ja) 弾性ローラ、現像装置及び画像形成装置
JP2010230824A (ja) 半導電性ローラの製造方法
JP4596905B2 (ja) 現像ローラ、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP5049548B2 (ja) 現像ローラー、現像装置及び画像形成装置
JP4208765B2 (ja) 現像ローラ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2008020903A (ja) 現像ローラー、電子写真用プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP4194512B2 (ja) 現像ローラ、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP4612830B2 (ja) 現像ローラおよびこれを用いた電子写真装置用現像装置
JP4912383B2 (ja) 現像ローラ、電子写真用プロセスカートリッジ、電子写真用画像形成装置
JP2005316081A (ja) 電子写真装置用導電ローラ、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP4651083B2 (ja) 現像ローラ、電子写真用プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4942363B2 (ja) 現像ローラ及び画像形成装置
JP4865318B2 (ja) 現像ローラ、その製造方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2008020531A (ja) 現像ローラー、電子写真プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007163786A (ja) 導電ローラとその製造方法、電子写真プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2008107819A (ja) 現像ローラー、電子写真装置用プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3907632

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110126

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120126

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140126

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees