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JP2005264994A - 低騒音歯付ベルト - Google Patents

低騒音歯付ベルト Download PDF

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JP2005264994A
JP2005264994A JP2004075637A JP2004075637A JP2005264994A JP 2005264994 A JP2005264994 A JP 2005264994A JP 2004075637 A JP2004075637 A JP 2004075637A JP 2004075637 A JP2004075637 A JP 2004075637A JP 2005264994 A JP2005264994 A JP 2005264994A
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JP
Japan
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rubber layer
tooth
toothed belt
belt
surface side
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Pending
Application number
JP2004075637A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamada
洋 山田
Masato Tomobuchi
正人 友淵
Noritoshi Kanazawa
憲寿 金沢
Hiroshi Kikuchi
浩 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Publication date
Application filed by Tsubakimoto Chain Co filed Critical Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

【課題】耐水耐久性、耐摩耗性、機械的強度特性に優れると共に、静粛性を備えた低騒音歯付ベルトを提供することを課題とする。
【解決手段】低騒音歯付ベルト1は長手方向に複数の心線5が埋設されたベルト本体ゴム層2の表面に複数の歯部6が形成され、この歯部6の表面に歯布7が被着されてなる。ベルト本体ゴム層2を構成する歯面側ゴム層3と背面側ゴム層4は、水素化ニトリルゴムと、水素化ニトリルゴムにポリメタクリル酸亜鉛を微分散させたポリマーアロイと、エチレン酢酸ビニル共重合体とを含有するゴム組成物で形成される。歯面側ゴム層3は背面側ゴム層4より低硬度である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、長手方向に複数の心線が埋設されたゴム層からなるベルト本体の表面に複数の歯部を備え、この歯部の表面に歯布が被着された低騒音歯付ベルトに関する。
歯付ベルトは、駆動側歯付プーリと従動側歯付プーリとの間に掛け渡されて、一般産業機器やOA機器の動力伝達ベルト、自動車内燃機関のタイミングベルト、自転車の駆動ベルト等として使用されている。通常、歯付ベルトは、長手方向に複数の心線が埋設されたベルト本体ゴム層の表面に複数の歯部が形成され、該歯部の表面に歯布が被覆されて形成されている。
上記のように使用されている歯付ベルトは、使用中における音の静粛性、耐クラック性、耐久性等の特性、背面側がテンションプーリやアイドラプーリに接触したときの耐摩耗特性が要求されている。従来、かかる特性を備えた歯付ベルトとして、歯付ベルトのベルト本体ゴム層を2層構造とし、背面側ゴム層を歯面側ゴム層より硬度が高い物性を有するゴムで形成したものが公知である(特許第3151424号公報)。
特許第3151424号公報
特許文献1に開示されている歯付ベルトは、ベルト本体ゴム層が、水素化ニトリルゴムと、水素化ニトリルゴムにポリメタクリル酸亜鉛を微分散させたポリマーアロイと、カーボンブラックとを含むゴム組成物で2層構造に形成され、外側ゴム層(背面側ゴム層)を内側ゴム層(歯面側ゴム層)より高硬度にしたものである。この歯付ベルトは、例えば、水が飛散したり注水されているようなところで使用したり、雨が降っているようなところで使用すると充分な耐水性を備えていないため、機械的強度が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題点を解決し、耐水耐久性、耐摩耗性、機械的強度特性に優れると共に、静粛性を備えた低騒音歯付ベルトを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、長手方向に複数の心線が埋設されたベルト本体ゴム層の表面に複数の歯部が形成され、該歯部の表面に歯布が被着されてなる低騒音歯付ベルトにおいて、前記ベルト本体ゴム層が水素化ニトリルゴムと、水素化ニトリルゴムにポリメタクリル酸亜鉛を微分散させたポリマーアロイと、エチレン酢酸ビニル共重合体とを含有するゴム組成物で形成されていると共に、該ベルト本体ゴム層が歯面側ゴム層と背面側ゴム層とで一体に形成された2層構造からなり、前記歯面側ゴム層が背面側ゴム層より低硬度である低騒音歯付ベルト、という構成としたものである。
本発明によれば、歯付ベルトを構成するベルト本体ゴム層が水素化ニトリルゴムと、水素化ニトリルゴムにポリメタクリル酸亜鉛を微分散させたポリマーアロイと、エチレン酢酸ビニル共重合体とを含有するゴム組成物で形成されているので、歯付ベルトを耐水耐久性、耐摩耗性、機械的強度特性のバランスに優れたものとすることができる。特に、ベルト本体ゴム層がエチレン酢酸ビニル共重合体が配合されたゴム組成物で形成されていることにより、歯付ベルトの耐水耐久性を向上させることができる。
ベルト本体ゴム層が歯面側ゴム層と背面側ゴム層とで一体に形成された2層構造からなり、歯面側ゴム層が背面側ゴム層より低硬度であるので、歯付ベルトが歯付プーリに噛合し始めるときの衝突音が抑制されるため、低騒音の歯付ベルトとすることができる。
本発明の実施例を図1に基づいて説明する。図1は歯付ベルトの要部を示す断面図である。歯付ベルト1は、ベルト本体ゴム層2に心線5が長手方向に亘って埋設され、ゴム層2のゴムにより複数の歯部6がベルト本体ゴム層2表面に形成され、歯部6の表面に歯布7が被着されて形成されている。
ベルト本体ゴム層2は、硬度が異なる2つのゴム層3,4、すなわち歯面側ゴム層3と背面側ゴム層4とで一体に形成されている。このベルト本体ゴム層2を構成する歯面側ゴム層3及び背面側ゴム層4は、水素化ニトリルゴム(HNBR;日本ゼオン社製 ゼットポール2020:ヨウ素価28)30重量部と、水素化ニトリルゴムにポリメタクリル酸亜鉛を微分散させたポリマーアロイ(ZSC;日本ゼオン社製 ゼットポール2020とポリメタクリル酸亜鉛との微分散物)20重量部と、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA;バイエル社製 酢酸ビニル量60% 100℃CML1+4が55であるエチレン酢酸ビニル共重合体)50重量部とからなるゴム組成物で形成される。
歯面側ゴム層3及び背面側ゴム層4は、ホワイトカーボン、有機過酸化物(4〜11重量部)、充填剤等が配合されるが、カーボンブラック及び可塑剤が配合されることなく形成されたもので、背面側ゴム層4は60〜110kg/cm2の剛性を有し、硬度が80Hs程度の物性を有するゴム組成物で形成される。歯面側ゴム層3は背面側ゴム層4より低硬度で、その硬度差が少なくとも3Hsあり、好ましい硬度差は3〜5Hs程度である。
歯付ベルト1を構成する心線5は、通常、歯付ベルトの心線として用いられているコード、例えば、アラミド繊維を撚り合わせたアラミドコード、ポリエステルコード、ナイロンコード、グラスコード、スチールコード等である。
歯部6の表面に被着される歯布7は、通常、歯付ベルトの歯布として用いられている歯布、例えば、ナイロン6、66等のポリアミド繊維、アラミド繊維からなる織布をRFL液処理した後、有機加酸化物溶液で処理された歯布が用いられる。この歯布7で構成された歯付ベルト1は、耐久性、耐熱耐久性及び耐水耐久性の向上が図られる。
歯付ベルト1は、以下のように製造される。すなわち、歯部形成用溝を有する円筒状金型の外表面に歯布6を巻き付け、その上に心線2を一定張力でスパイラル状に巻き、その上に歯面側ゴム層3となるゴム組成物からなる未加硫ゴムシート、さらにその上に、背面側ゴム層4となるゴム組成物からなる未加硫ゴムシートを巻き付けた後、加硫缶に入れて外周側から加圧し、蒸気で加熱する。歯付ベルト1は、この加圧・加熱によりゴムを軟化させて歯部5が形成されると共に、歯布6が歯部表面側に接着され、歯面側ゴム層3及び背面側ゴム層4が加硫して一体の2層構造のゴム層となって筒状成形品が製造され、この筒状成形品を所定幅に輪切りして歯付ベルト1が形成される。
上記のように製造された歯付ベルト1は、歯面側ゴム層3が背面側ゴム層4より低硬度の軟質のものである。この場合、図1に示すように、歯面側ゴム層3の厚さtは、歯付ベルトの歯底とベルト本体ゴム層2の背面表面との厚さをTとしたとき、t=1/4Tとすることが好ましくい。
上記構成からなる歯付ベルト1は、ベルト本体ゴム層2を構成する歯面側ゴム層3及び背面側ゴム層4が、水素化ニトリルゴム(HNBR)30重量部と、水素化ニトリルゴムにポリメタクリル酸亜鉛を微分散させたポリマーアロイ(ZSC)20重量部と、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)50重量部とからなるゴム組成物で形成されているので、耐水耐久性、耐摩耗性、耐環境性、機械的強度特性のバランスが優れたものとすることができる。特に、ベルト本体ゴム層2がカーボンブラックを配合していないゴム組成物で形成されているので、ゴム組成物に任意色の着色剤を配合することにより、任意の色の着色歯付ベルトとすることが可能となる。
ベルト本体ゴム層2は、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)とポリマーアロイ(ZSC)が配合されたゴム組成物で形成されているため、水、温水等に浸漬しても膨潤程度が小さく、優れた耐水耐久性、耐摩耗性、機械的強度特性を有する。特に、従来のベルト本体ゴム層2を水素化ニトリルゴム(HNBR)と水素化ニトリルゴムにポリメタクリル酸亜鉛を微分散させたポリマーアロイ(ZSC)とを配合し、さらにカーボンブラックを配合したゴム組成物で形成した黒色の歯付ベルトと、耐水耐久性、耐摩耗性、機械的強度特性の点で遜色のない歯付ベルト1とすることができる。
ベルト本体ゴム層2が歯面側ゴム層3と背面側ゴム層4とで一体に形成された2層構造からなり、歯面側ゴム層3が背面側ゴム層4より低硬度であるので、この低硬度の軟らかい歯面側ゴム層3により、歯付ベルトが歯付プーリに噛合し始めるとき、歯付ベルトの歯が歯付プーリの歯に衝突する衝撃、あるいは歯が歯底に入り込む衝撃等が吸収されて衝突音が抑制されるため、低騒音の歯付ベルトとすることができる。また、背面側ゴム層4を硬度80Hs、剛性60〜110kg/cm2とすると、テンショナプーリ、アイドラプーリとの接触による摩耗を抑制することができる。
本発明実施例の歯付ベルトの要部を示す断面図である。
符号の説明
1 歯付ベルト
2 ベルト本体ゴム層
3 歯面側ゴム層
4 背面側ゴム層
5 心線
6 歯部
7 歯布

Claims (1)

  1. 長手方向に複数の心線が埋設されたベルト本体ゴム層の表面に複数の歯部が形成され、該歯部の表面に歯布が被着されてなる低騒音歯付ベルトにおいて、
    前記ベルト本体ゴム層が水素化ニトリルゴムと、水素化ニトリルゴムにポリメタクリル酸亜鉛を微分散させたポリマーアロイと、エチレン酢酸ビニル共重合体とを含有するゴム組成物で形成されていると共に、該ベルト本体ゴム層が歯面側ゴム層と背面側ゴム層とで一体に形成された2層構造からなり、
    前記歯面側ゴム層が背面側ゴム層より低硬度であることを特徴とする低騒音歯付ベルト。
JP2004075637A 2004-03-17 2004-03-17 低騒音歯付ベルト Pending JP2005264994A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5568989B2 (ja) * 2007-12-26 2014-08-13 日本ゼオン株式会社 ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム組成物
JP2014189578A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Nissin Kogyo Co Ltd 炭素繊維複合材料及びその製造方法
US10989274B2 (en) 2017-04-27 2021-04-27 Gates Corporation Synchronous belt with stiffened teeth

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