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JP2005248097A - 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びポリウレタン成形テープ - Google Patents

熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びポリウレタン成形テープ Download PDF

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JP2005248097A
JP2005248097A JP2004063431A JP2004063431A JP2005248097A JP 2005248097 A JP2005248097 A JP 2005248097A JP 2004063431 A JP2004063431 A JP 2004063431A JP 2004063431 A JP2004063431 A JP 2004063431A JP 2005248097 A JP2005248097 A JP 2005248097A
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tape
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polyurethane
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JP2004063431A
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Hajime Sasaki
肇 佐々木
Kazuki Furukawa
和樹 古川
Mitsuhiro Enomoto
光宏 榎本
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Abstract

【課題】熱可塑性弾性ポリウレタン又は熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープの物性低下、透明性低下、外観不良、生地汚染、作業環境汚染という問題を起こさずに、粘着性、ブロッキング性、縫製時におけるミシンでのテープのスベリ不良、パッカリング、縫製作業性の悪化という従来の問題点を、低コストで解決される熱可塑性弾性ポリウレタン又は熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープを提供する。
【解決手段】分子量750〜5000の末端活性水素を有するポリオール(a)、鎖伸長剤としての分子量500以下の低分子量ジオール(b)及び有機ジイソシアネート(c)からなる熱可塑性ポリウレタン(A)に、組成物全量基準で、平均粒径が0.05〜0.5mmの熱硬化性樹脂(B)を0.1〜5.0質量%分散することを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物、及び熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープ等を提供した。
【選択図】なし

Description

本発明は、熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物と、それより得られた表面滑性を改善したテープ状の熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形物に関し、さらに詳しくは下着、肌着、パジャマ、あるいは水着、レオタード等のスポーツウェア、又はTシャツ、ポロシャツ等の末端締め付け部のインナーとして、あるいは綿テープの代わりに生地のダレを押さえる目的で使用することができるテープ状の熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形物に関する。
熱可塑性弾性ポリウレタン(又は熱可塑性ポリウレタンエラストマー)は、耐老化性、耐油性等に優れ、高伸度、低応力、低歪といった良好な弾性特性を有しているため、ゴムへの代替を中心に用途拡大してきた。
特に、最近ゴム糸を織り込み又は編み込んだテープ状の織物又は編み物、あるいはラテックスゴムから成る、裸の細幅のテープ状物の代わりに、テープ状に成形された熱可塑性弾性ポリウレタンが、衣類、例えば衣料品の首回り、腰回り、肩口、袖口、裾口等に使用されるようになってきた。また、伸縮性生地からなる衣服のダレを防止する目的として、生地の補強材としても、使用されてきている(例えば、特許文献1、2参照。)。
ところが、このような弾性特性を持った熱可塑性ポリウレタンテープは、その特性に相反する性質として、粘着性、ブロッキング性が大きくなり、縫製時におけるミシンでのテープの滑り不良を引き起こし、パッカリングの発生、縫製作業性の悪化等の問題が起こリ易い。
これらの問題を解決するために、従来は、例えば原料改質法として、無機フィラー添加、ポリマービーズの添加、ポリマーブレンド等の表面粗面化(凹凸化)技術によるブロッキング性解消、ワックス添加等の非粘着処理技術による粘着性解消や、或いは後加工法として、エンボス加工等の表面粗面化(凹凸化)技術によるブロッキング性解消、油剤付着・粉剤付着等の非粘着処理技術による粘着性解消が行われてきた。
しかしながら、従来の方法では、以下のような問題点があった。
例えば、無機フィラー添加においては、異物混入による物性低下、透明性低下が起こり、また、ポリマービーズ添加においては、ビーズ自体が高価な材質であり、コスト的に問題があった。さらに、ポリマーブレンドにおいても、他樹脂混入による物性低下、透明性低下が起こる問題があった。また、ワックス添加においては、テープが粗面化されていないための滑り性不足や、ワックスブリードによる外観不良の問題が起こる問題があった。エンボス加工においては、エンボスラインを新たに新設するためのコスト高やテープ状での加工が実質的に不可能となるといった問題が起こる。油剤付着においては、前述のワックス添加同様、粗面化されていないための滑り性不足や、油剤付着による生地汚染の問題が起こる。粉剤付着においても、生地汚染、作業環境汚染の問題が起こるという問題があった。
本発明に係る熱可塑性ポリウレタンテープに直接関連しないが、熱可塑性ポリウレタン 樹脂組成物及び成形材料としての先行技術文献として、特許文献3には、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)と多価アルコールと二塩基酸と高級脂肪酸を反応した混合エステル化合物(B)からなることを特徴とする粉末成形用熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及び成形材料が、特許文献4には、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)と、表面処理炭酸カルシウム(B)とからなることを特徴とする粉末成形用熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及び成形材料が、特許文献5には、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)と脂肪酸とアルコールとからなるエステル化合物で、炭素数が22以上の脂肪酸または炭素数が22以上のアルコールからなるエステル化合物(B)とからなることを特徴とするカレンダー成形用熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びそれから得られるフィルム・シート状物が、また、特許文献6には、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)に非ハロゲン系難燃剤(B)を含有させてなる難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びそれを用いる成形材料が開示されている。さらに、特許文献7には、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、変性ポリオレフイン樹脂(B)、熱可塑性ポリエステル樹脂(C)とからなる熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物と、それからなる耐衝撃性の優れた押出成形品、射出成形品が、また、特許文献8には、熱可塑性ウレタン樹脂(TPU)50〜99重量部に対して、特定のポリウレタンゲルを50〜1重量部混合してなる、剛性(硬さ)および伸びの優れたTPU複合体組成物が開示されている。
特開平5−179503号公報(特許請求の範囲等) 特開平5−247853号公報(特許請求の範囲等) 特開2001−115010号公報(特許請求の範囲等) 特開2001−115009号公報(特許請求の範囲等) 特開2001−115008号公報(特許請求の範囲等) 特開平11−29701号公報(特許請求の範囲等) 特開平6−80871号公報(特許請求の範囲等) 特開平6−32857号公報(特許請求の範囲等)
したがって、本発明の目的は、熱可塑性弾性ポリウレタン或いは熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープの物性低下、透明性低下、外観不良、生地汚染、作業環境汚染といった問題を起こさずに、粘着性、ブロッキング性、縫製時におけるミシンでのテープのスベリ不良、パッカリング、縫製作業性の悪化といった従来の問題点を、低コストで解決される熱可塑性弾性ポリウレタン或いは熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープを提供することにある。
本発明者らは、前記従来技術の問題点を克服するために鋭意研究を重ねた結果、熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープへ成形するために用いる熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物として、熱可塑性ポリウレタン(樹脂)に、特定の熱硬化性樹脂、例えば熱硬化性ポリウレタンの粉砕物を分散混合したものを用いることにより、特にプレポリマー法で熱可塑性ポリウレタン樹脂を製造する際に、プレポリマーに特定の熱硬化性樹脂を添加し、次いで鎖伸長剤を攪拌混合させたものを用いることにより、それを押出成形した成形テープは、粘着性、ブロッキング性、縫製時におけるミシンでのテープのスベリ不良、パッカリング、縫製作業性の悪化といった従来の問題点を解決できることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて、完成するに至ったものである。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、分子量750〜5000の末端活性水素を有するポリオール(a)、分子量500以下の低分子量ジオール(b)及び有機ジイソシアネート(c)からなる熱可塑性ポリウレタン(A)に、組成物全量基準で、平均粒径が0.05〜0.5mmの熱硬化性樹脂(B)を0.1〜5.0質量%分散することを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物が提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、熱硬化性樹脂(B)は、熱可塑性ポリウレタン(A)の合成時に、混合されることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物が提供される。
さらに、本発明の第3の発明によれば、第1の発明において、熱硬化性樹脂(B)は、熱可塑性ポリウレタン(A)の合成後に、混合されることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物が提供される。
また、本発明の第4の発明によれば、第1の発明において、熱硬化性樹脂(B)は、熱硬化性ポリウレタンの粉砕物であることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物が提供される。
さらに、本発明の第5の発明によれば、第1〜4のいずれかの発明に係る熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を押出成形してなる、表面に凹凸を有する熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープが提供される。
本発明は、上記した如く、分子量750〜5000の末端活性水素を有するポリオール(a)、分子量500以下の低分子量ジオール(b)及び有機ジイソシアネート(c)からなる熱可塑性ポリウレタン(A)に、組成物全量基準で、平均粒径が0.05〜0.5mmの熱硬化性樹脂(B)を0.1〜5.0質量%分散することを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物、及びその樹脂組成物を押出成形してなる、表面に凹凸を有する熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープなどに係わるものであるが、その好ましい態様としては、次のものが包含される。
(1)第1の発明において、ポリオール(a)の分子量が1500〜2500であることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
(2)第1の発明において、ポリオール(a)は、ポリ(エチレンアジペート)(PEA)、ポリエチレン−プロピレンアジペート又はポリテトラメチレンエーテルグリコールであることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
(3)第1の発明において、低分子量ジオール(b)は、アルケン基の炭素原子数が2〜6のアルカンジオールあることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
(4)第1の発明において、有機ジイソシアネート(c)は、芳香族ジイソシアネートであることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
(5)第1の発明において、熱硬化性樹脂(B)は、密度が10〜300kg/mであることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
(6)第2の発明において、熱硬化性樹脂(B)は、ポリオール(a)、低分子量ジオール(b)及びジイソシアネート(c)と、一括混合されることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
(7)第2の発明において、熱硬化性樹脂(B)は、ポリオール(a)とジイソシアネート(c)を予め反応させて得られたプレポリマーに、低分子量ジオール(b)と共に混合されることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
(8)第5の発明において、衣料品のインナーとして用いられることを特徴とする熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープ。
本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びそれから得られる熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープは、熱可塑性ポリウレタン(樹脂)に、特定の熱硬化性樹脂、例えば熱硬化性ポリウレタンの粉砕物を分散混合したものを用いることにより、粘着性、ブロッキング性、縫製時におけるミシンでのテープのスベリ不良、パッカリング、縫製作業性の悪化などを改善する効果を有する。
そのため、熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープは、用途に応じて形状を自由に変更できるので、広汎な用途に利用することができる。特に、下着、肌着、パジャマ、あるいは水着、レオタード等のスポーツウェア、又はTシャツ、ポロシャツ等の末端締め付け部のインナーとして、あるいは生地のダレを押さえる目的で、好適に用いることができる。
以下、本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びそれから得られる熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープなどについて、各項目毎に詳細に説明する。
1.熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
(I)熱可塑性ポリウレタン(A)
熱可塑性ポリウレタン(A)は、熱可塑性ポリウレタン樹脂、熱可塑性弾性ポリウレタン又は熱可塑性ウレタン樹脂とも言われ、分子量750〜5000の末端活性水素を有するポリオール(a)、鎖伸長剤である分子量500以下の低分子量ジオール(b)及び有機ジイソシアネート(c)から、無溶媒の状態で常法により重合させることによって製造することができる。
製造方法としては、上記3成分を一括混合し、反応させるワンショット法、又はポリオール(a)と有機ジイソシアネート(c)を予め反応させ、次いで低分子量ジオール(b)を撹拌混合させるプレポリマー法があり、適宜選択される。
分子量750〜5000の末端活性水素を有するポリオール(a)としては、ポリエステルグリコール、ポリエーテルグリコール等の高分子量ジヒドロキシル化合物又はこれらの混合物が挙げられる。
重量平均の分子量は、一般に750〜5000であり、好ましくは1500〜2500である。分子量が750より小さくなると、生成する熱可塑性ポリウレタン樹脂に、柔軟性を付与する能力が低下し、一方、5000より大きくなると、熱可塑性ポリウレタン樹脂の生成が困難になる。
ポリエステルグリコールとしては、例えば、(i)ジカルボン酸(例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等)の少なくとも1種と、低分子ジオール(例えばエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、4−ヒドロキシメチルシクロヘキサノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール等)の少なくとも1種とから得られるポリエステルジオール、(ii)ラクトン化合物の開環重合により得られるポリカプロラクトンジオール、ポリプロピオラクトンジオール、ポリメチルバレロラクトンジオール等のポリラクトンジオールを挙げることができる。
好ましく使用されるポリエステルグリコールは、アジピン酸とアルケン基の炭素原子数2〜6である低分子ジオールから得られるアルケンジオールポリアジペートである。例えば、エタンジオールポリアジペート[別名:ポリ(エチレンアジペート)]、プロパンジオールポリアジペート(ポリプロピレンアジペート)、エタンジオール−プロパンジオールポリアジペート(ポリエチレン−プロピレンアジペート)、1,4−ブタンジオールポリアジペート、エタンジオール−1,4−ブタンジオールポリアジペート、1,6−ヘキサンジオール−ネオペンチルグリコールポリアジペート、ポリカプロラクトンを挙げることができ、特に、ポリ(エチレンアジペート)(PEA)、ポリエチレン−プロピレンアジペートが好ましい。
ポリエーテルグリコールとしては、例えば、ポリエチレンエーテルグリコール、ポリプロピレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリヘキサメチレンエーテルグリコール等のポリアルキレンエーテルグリコールを挙げることができる。
好ましく使用されるポリエーテルグリコールは、ポリテトラメチレンエーテルグリコールである。
ポリオール(a)としては、高分子量ジヒドロキシル化合物のポリエステルグリコールやポリエーテルグリコールのうち、ポリ(エチレンアジペート)(PEA)、ポリエチレン−プロピレンアジペート、ポリテトラメチレンエーテルグリコールが特に好ましく用いられる。
鎖伸長剤としての分子量500以下の低分子量ジオール(b)としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、1,4−ビス(Β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4−シクロヘキサンジオール、キシリレングリコール、シクロヘキサンジメタノール等のジオール類を挙げることができる。
低分子量ジオール(b)として、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどが用いられ、中でも、得られる熱可塑性ポリウレタン樹脂の物性が良好で、取り扱いが容易なため、アルケン基の炭素原子数が2〜6のアルカンジオール、特に、1,4−ブタンジオール及び/又は炭素原子数が4〜8のジアルキレングリコールが好ましい。
有機ジイソシアネート(c)としては、例えば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,2’−ジメチル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、メチルシクロヘキサン−2,4−(又は−2,6−)−ジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネートを挙げることができる。
有機ジイソシアネート(c)として、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)などが好ましく用いられる。中でも、得られる熱可塑性ポリウレタン樹脂の物性が良好で、毒性の面で取り扱いが比較的容易であるため、芳香族ジイソシアネートが好ましく、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)が特に好ましい。
(II)熱硬化性樹脂(B)
本発明に用いられる熱硬化性樹脂(B)は、平均粒径が0.05〜0.5mmのものである。平均粒径が0.05mmより小さい場合は、テープ状に成形した際に、表面の凹凸が得られないので、粘着性、ブロッキング性、縫製時におけるミシンでのテープのスベリ不良、パッカリング、縫製作業性の悪化を改善する効果が得られない。一方、平均粒径が0.5mmを超えると、表面の凹凸が不均一になり、さらには伸張時に熱硬化性樹脂が欠点となり強度を低下させる。
また、熱硬化性樹脂(B)は、密度が10〜300kg/mであることが好ましい。密度が10kg/mより低いと、テープ伸長時に熱硬化性樹脂が欠点となり、強度を低下させる。一方、密度が300kg/mを超えると、同程度の効果を発現させるためには、添加部数を増やす必要があり、好ましくない。
本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物において、熱硬化性樹脂(B)の添加量は、組成物全量基準で、0.1〜5.0質量%である。添加量が0.1質量%より低いと、テープ状に成形した際に、表面の凹凸が得られないので、粘着性、ブロッキング性、縫製時におけるミシンでのテープのスベリ不良、パッカリング、縫製作業性の悪化を改善する効果が得られない。一方、5.0質量%を超えると、熱可塑性弾性ポリウレタン(熱可塑性ポリウレタン樹脂)の性能に悪影響を与え、該成形物の伸縮性、伸張後の復元率等の性能が低下するので好ましくない。
熱硬化性樹脂(B)は、熱可塑性弾性ポリウレタンの押出成形加工時にかけられる温度で、分解ないし溶融しないものである限り、その種類には特に制約されない。
中でも、熱硬化性ポリウレタンは、熱可塑性弾性ポリウレタンとのなじみが良いため、分散性がよく、さらに、伸張時に欠点となりにくいため、強度が低下しないので好ましい。
また、熱硬化性樹脂がポリウレタン発泡体の粉砕物であると、突起部を多数持った形状が得られ、より効果的に表面が粗面化(凹凸化)され、良好な滑り性が得られる。
(III)他の配合剤(C)
本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物には、熱可塑性弾性ポリウレタンの物性低下を起こさない範囲で、必要に応じて他の配合剤(C)として、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、加水分解防止剤、防カビ剤、難燃性向上剤、帯電防止剤、着色剤等の添加剤を適宜添加することができる。
2.熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物の調製
本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を調製するのには、例えば、熱可塑性ポリウレタン(A)に、熱硬化性樹脂(B)、必要に応じて他の配合剤(C)を、ペレット、グラニュラー、粉砕物、粉末などの固体状態で、V型ブレンダー、タンブラー式ブレンダー、リボンブレンダー、回転翼または固定翼付きブレンダー、ヘンシェルミキサー等によって、均一に混合して、いわゆるドライブレンド物として、調製することができる。
また、別の調製方法として、熱可塑性ポリウレタンを製造する際に、ワンショット法では、原料のポリオール(a)、鎖伸長剤としての低分子量ジオール(b)及び有機ジイソシアネート(c)と、熱硬化性樹脂(B)、必要に応じて他の配合剤(C)を一括混合し、反応させ、熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を調製することができ、また、プレポリマー法では、原料のポリオール(a)と有機ジイソシアネート(c)を予め反応させて得られたプレポリマーに、熱硬化性樹脂(B)と低分子量ジオール(b)、必要に応じて他の配合剤(C)を混合させ、熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を調製することができる。
3.熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープの製造
本発明の熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープ(ポリウレタン成形テープ)は、上記の調製した熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を、押出成形機により製造するが、その方法としては、例えば熱可塑性弾性ポリウレタンの重合過程で熱硬化性樹脂を添加混合した後に、直接押し出しする方法、その重合物を粉砕して得られたフレークを溶融し、押出機により成形する方法、或いはそのフレークを更にペレット化した後、押し出しする方法、又は熱可塑性弾性ポリウレタンのフレーク或いはペレットを溶融する前に、熱硬化性樹脂を添加混合してから押し出しする方法等、適宜選択できる。
押出成形においては、例えばスリットダイを使用することにより、直接テープ状で押し出しても良く、あるいはTダイを使用して、広幅シート状に押し出したものを所定の幅に切断してテープ状にしても良い。
上記に述べた方法で、本発明の表面に凹凸を有する熱可塑性弾性ポリウレタンテープを作製することができる。
得られた熱可塑性弾性ポリウレタンテープは、無機フィラー添加、ポリマービーズ添加、ポリマーブレンド、ワックス添加、油剤付着・粉剤付着等を行うことなく、テープ同士、テープと布、テープと金属間の滑りが著しく改善され、衣類に縫いつけたりする取り扱いの面での操作性で、何ら障害を生じない。
熱可塑性弾性ポリウレタンテープは、ゴムテープのような老化の問題が無く、用途に応じて、形状を自由に変更できるので、広汎な用途に利用することができるが、特に下着、肌着、パジャマ、あるいは水着、レオタード等のスポーツウェア、及びTシャツ、ポロシャツ等の末端締め付け部のインナーとして、あるいは生地のダレを押さえる目的で便利に使用することができる。
また、本発明では、表面に凹凸を有する熱可塑性弾性ポリウレタンテープへの適用を目的としているが、他の押出成形用途である、耐圧ホース、消防ホース、搬送ベルト、丸ベルトなどの機械部品やモールなどの自動車部品、食品ベルトやコンベヤーベルト、キーボード、ホットメルトフィルムなどのシート・フィルム用途などに適用することもできる。
以下、本発明について実施例により更に詳細に説明する。
[実施例1][テープ1の作製]
反応容器に、ポリオール(a)として、分子量2100のポリエチレンアジペート(74.4質量部)、有機ジイソシアネート(c)として、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(21.4質量部)を加え、130℃にて窒素下60分重合反応させて得られたプレポリマーに、熱硬化性樹脂(B)として、平均粒子径0.2mm、密度30kg/mの熱硬化性ポリウレタン発泡体(日清紡製の品番「FL−30」)の粉砕物を組成物全量基準で1質量%添加し、十分分散せしめた後、鎖伸長剤の低分子量ジオール(b)として、1,4−ブタンジオール(4.2質量部)を加え、同様の条件化で15分反応させて重合を完了した。反応の完結は、残留NCO成分の確認により行った。その後得られた重合物(プレガム)を粉砕し、フレーク状の樹脂を得た。この樹脂を用い、スリットダイを取り付けた押出成形機により、幅6mm、厚さ0.15mmのテープ状物1(テープ1)を得た。
[実施例2][テープ2の作製]
熱硬化性樹脂(B)として、熱硬化性ポリウレタン発泡体を1質量%の代わりに、0.5質量%添加し、合成した以外は、すべて実施例1と同様の方法で、テープ状物2を作製した。
[実施例3][テープ3の作製]
熱硬化性樹脂(B)として、熱硬化性ポリウレタン発泡体を1質量%の代わりに、3質量%添加し、合成した以外は、すべて実施例1と同様の方法で、テープ状物3を作製した。
[実施例4][テープ4の作製]
熱硬化性樹脂(B)として、平均粒子径0.2mmの代わりに、平均粒子径0.1mmの熱硬化性ポリウレタン発泡体を使用し、合成した以外は、すべて実施例1と同様の方法で、テープ状物4を作製した。
[実施例5][テープ5の作製]
熱硬化性樹脂(B)として、平均粒子径0.2mmの代わりに、平均粒子径0.4mmの熱硬化性ポリウレタン発泡体を使用し合成した以外は、すべて実施例1と同様の方法で、テープ状物5を作製した。
[実施例6][テープ6の作製]
実施例1のポリエチレンアジペートの代わりに、ポリエチレン−プロピレンアジペートを同量用いて、実施例1と同様の方法で、フレーク状の樹脂を得た後、そしてテープ状物6を作製した。
[実施例7][テープ7の作製]
実施例1のポリエチレンアジペートの代わりに、分子量2000のポリテトラメチレンエーテルグリコール(74.6質量部)、有機ジイソシアネート(c)として、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(21.4質量部)を加え、130℃にて窒素下60分重合反応させて得られたプレポリマーに、鎖伸長剤の低分子量ジオール(b)として、1,4−ブタンジオール(4.0質量部)を加え、同様の条件化で15分反応させて重合を完了した。得られた重合物(プレガム)を粉砕して、フレーク状の樹脂を得た。
この樹脂10質量部と、実施例6で得られたフレーク状の樹脂90質量部の混合物より、実施例1と同様の方法で、テープ状物7を作製した。
[比較例1〜3][テープ8〜10の作製]
熱硬化性樹脂(B)としての熱硬化性ポリウレタン発泡体を添加しないで合成した以外は、すべて実施例1、6、7と同様の方法で、テープ状物8、9、10を作製した。
[比較例4〜6][テープ11〜13の作製]
熱硬化性樹脂(B)の代わりに、日本タルク社製の薄片状のタルク(品番「MS−P」)を組成物全量基準で1質量%添加して合成した以外は、すべて実施例1、6、7と同様の方法で、テープ状物11、12、13を作製した。
[評価]
こうして成形したテープ状物1〜13を、以下の評価条件で評価試験を行ない、結果の比較を行った。その結果を表1に示す。
[引っ張り試験]
引張試験機[オリエンテック(株)製「RTA−100」]により、試料長4cm、引張速度300mm/minで測定した。強力(強度)[N]と伸度[%]と、100%、200%における変化率[%]を評価した。
[摩擦試験]
直径8mmのハードクロム棒に、該テープを掛け、その両端に10gの初荷重をかけておき、一端の荷重を順次増し、テープが滑り始める時の追加荷重[g]を測定した。
[縫製試験]
工業用ミシン[ヤマトミシン製造(株)製「AZ−6025」]にて、該テープとニット生地の縫製を行い、出来映え(布の波打ち、寸法の狂い等の有無)を目視にて、観察し判定した。
○:出来映えが良好。
△:出来映えが普通。
×:出来映えが悪い。
××:出来映えが非常に悪い。
[テープ外観評価]
テープの表面突起の有無などの状態を、目視にて観察した。
Figure 2005248097
表1に示される実施例、比較例の結果から明らかなように、本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を用いた実施例1〜7のテープは、テープ外観について、表面突起があり良好で、表面に凹凸を有しており、また、引っ張り試験、摩擦試験、縫製試験で、いずれも優れている。
これに対し、熱硬化性樹脂を配合していない比較例1〜3のテープは、テープ外観について、表面突起がなく、また、引っ張り試験の強力(強度)と、摩擦試験、縫製試験では、悪い結果であった。また、熱硬化性樹脂の代わりにタルクを配合した熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を用いた比較例4〜6のテープも、テープ外観について、表面突起が少なく、引っ張り試験の強力(強度)と、摩擦試験、縫製試験では、悪い結果であった。
この評価結果から、本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びそれから得られた熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープは、物性低下、外観不良といった問題を起こさずに、縫製時におけるミシンでのテープのスベリ不良、パッカリング、縫製作業性の悪化といった従来の問題点を、解決するという効果を有することが分かる。

Claims (5)

  1. 分子量750〜5000の末端活性水素を有するポリオール(a)、分子量500以下の低分子量ジオール(b)及び有機ジイソシアネート(c)からなる熱可塑性ポリウレタン(A)に、組成物全量基準で、平均粒径が0.05〜0.5mmの熱硬化性樹脂(B)を0.1〜5.0質量%分散することを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
  2. 熱硬化性樹脂(B)は、熱可塑性ポリウレタン(A)の合成時に、混合されることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
  3. 熱硬化性樹脂(B)は、熱可塑性ポリウレタン(A)の合成後に、混合されることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
  4. 熱硬化性樹脂(B)は、熱硬化性ポリウレタンの粉砕物であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を押出成形してなる、表面に凹凸を有する熱可塑性弾性ポリウレタン押し出し成形テープ。
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