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JP2005232331A - 水性アクリル系エマルジョン及びそれを含有する建築用水性塗料組成物 - Google Patents

水性アクリル系エマルジョン及びそれを含有する建築用水性塗料組成物 Download PDF

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JP2005232331A JP2004043888A JP2004043888A JP2005232331A JP 2005232331 A JP2005232331 A JP 2005232331A JP 2004043888 A JP2004043888 A JP 2004043888A JP 2004043888 A JP2004043888 A JP 2004043888A JP 2005232331 A JP2005232331 A JP 2005232331A
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Hiromi Yokoyama
尋美 横山
Takeshi Hinoki
剛 檜
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】 本発明の課題は、成膜助剤たる有機溶剤を添加しても増粘の少ない水性アクリル系エマルジョン及び該エマルジョンを含有する塗装性に優れ、高光沢の塗膜を形成し得る建築用水性塗料を提供することである。
【解決手段】 水酸基含有ラジカル重合性(メタ)アクリルモノマーを0.1〜10重量%含むラジカル重合性アクリルモノマー100重量%を、ノニオン性界面活性剤/アニオン性界面活性剤=30/70〜99/1(重量比)の存在下に水性媒体中で乳化重合してなる、分散粒子の平均粒子径が70nm〜500nmの水性アクリル系エマルジョン。
【選択図】 なし

Description

本発明は、水性アクリル系エマルジョン、及びこのエマルジョンを使用した建築用水性塗料組成物に関する。詳しくは、塗料化する際に成膜助剤を添加しても粘度増加が少ない水性アクリル系エマルジョン、及び塗料としの塗装性に優れ、高光沢の塗膜を形成し得る建築用塗料に関する。
水性アクリルエマルジョンは、水性塗料などの各種コーティング剤、水性粘着剤・接着剤、不織布用バインダーなどの繊維加工剤、紙加工用バインダー、水性インキなどの用途に使用されている。
近年、環境対応から水性化が急速に進み、従来溶剤系樹脂の使用されていた建築用塗料においても種々の水性化品が拡大されつつある。
建築用塗料には、目的とする機能性や用途に応じて、弾性塗料といわれる柔軟性を必要とされる厚塗りタイプの塗料、下地調整を目的としたシーラー用塗料、光沢付与を目的としたトップコート用のフラット系塗料など各種多品種の塗料が存在する。
その中でも近年、工期短縮、コスト削減の目的から、トップコート用途の比較的塗工量の少ない薄塗りタイプのフラット系水性塗料の需要の伸長が著しい。
市場の要求としては、一定量の塗料で広い面積を塗装することが可能な塗料、いいかえると塗装時によく延びる塗料が望まれている。
また、塗料の性能の面からは、内部を保護する機能を発現させる為に均一に塗装でき、隠蔽性が良好で 外観上光沢の良好な事が必要である。
塗装方法としては、スプレー塗装、ローラー塗装、刷毛塗装など いずれの塗装方法でも塗装できることが必要である。一般的には、塗装現場にて 塗料を水希釈だけで上記各種塗装方法に応じた粘度に調整し、塗装される。
その際に、スプレー塗装の場合は、霧化性がよく均一に塗装できることが要求される。
一方、ローラー塗装の場合には、ローラーからの転移性が良好であること、又、刷毛塗りの場合は、刷毛さばきが良好で、筋目のでないフローのよいこと、そして少ない塗装回数で所定の塗工量が塗装できることなどが要求される。
そして塗装した後は、いずれの塗装方法でもタレがなく、乾燥のはやいこと、又、タッチアップ性と呼ばれる重ね塗り適性など外観上、みばえのよいことが望まれる。
このような、塗装方法に応じた粘度調整は、塗装現場職人の経験によるところが大きいが、塗料としてはいずれの塗装方法にも適応可能な塗料に設計することが必要である。
水性アクリル系エマルジョンは一般的に構造粘性が大きく、構造粘性の大きい事が望ましい塗装方法には比較的有利である。一方、構造粘性の小さい方が望ましい場合、例えばローラー塗装の場合、塗料の粘性調整がなかなか難しく従来から種々の改良が加えられている。
上記のようなフラット系塗料には通常、構造粘性を付与してタレを少なくする目的で添加される添加剤と、反対に構造粘性の程度を小さくする目的で添加される添加剤とを併用して目標とする粘性に調整する場合が多い。前者、即ち構造粘性付与添加剤としては、セルロース系粘性調整剤やアルカリ増粘タイプの系統の粘性調整剤などがある。また、後者、即ち構造粘性低下用添加剤としては、ポリウレタン系の会合性粘性調整剤などがある。
そして、フラット系塗料の粘性調整は、特に、後者の構造粘性の程度を小さくして ニュ−トニアン粘性に近づけるような粘性調整剤の添加量の調整で対応されてきた。
しかし、添加量が少ないと、延びの少ない塗料になるし、逆に添加量を増量しすぎると塗装時のタレが発生し、目標とする仕上がり外観を得ることが困難であった。
つまり、塗料の配合面からだけで塗料の粘性を調整することは非常に難しく限界もあった。
ところで、建築用の水性塗料は、格別の加熱乾燥装置を用いることなく乾燥でき、欠陥のない均一な塗膜を形成できることが要求される。乾燥及び塗膜形成は、冬場の低温環境下でも行われる。そのような低温環境下でも欠陥のない均一な塗膜を形成するためには、形成されつつある塗膜内部から水性媒体が穏やか且つ速やかに揮発・蒸散する必要がある。
そこで、このような成膜を促進し、補助するために、建築用の水性塗料には「成膜助剤」もしくは「可塑剤」と呼ばれる比較的高沸点の有機溶剤が添加されることが一般的である。
しかし、建築用の水性塗料を構成する主たる成分である水性アクリル系エマルジョンに、「成膜助剤」として比較的高沸点の有機溶剤を添加すると、著しく増粘してしまい、塗料化の最終工程で使用を予定されている種々の粘性調整剤を添加することができなくなり、塗装方法に応じた粘性を得ることができなくなり、塗装性が著しく損なわれるという問題があった。
尚、水性アクリルエマルジョンの平均粒子径を比較的大きくすると溶剤による増粘が緩和される傾向にはあるが、耐水性などの耐性の点で、実用上好ましくない。
本発明の課題は、成膜助剤たる有機溶剤を添加しても増粘の少ない水性アクリル系エマルジョン及び該エマルジョンを含有する塗装性に優れ、高光沢の塗膜を形成し得る建築用水性塗料を提供することである。
本発明は、水酸基含有ラジカル重合性(メタ)アクリルモノマーを0.1〜10重量%含むラジカル重合性アクリルモノマー100重量%を、ノニオン性界面活性剤/アニオン性界面活性剤=30/70〜99/1(重量比)の存在下に水性媒体中で乳化重合してなる、分散粒子の平均粒子径が70nm〜500nmの水性アクリル系エマルジョンに関する。
また、本発明は、ノニオン性界面活性剤が、反応性界面活性剤であることを特徴とする上記発明に記載の水性アクリル系エマルジョンに関する。
さらに本発明は、上記発明に記載の水性アクリル系エマルジョンを含有することを特徴とする建築用水性塗料組成物に関する。
また、本発明は、成膜助剤を含有することを特徴とする上記発明に記載の建築用水性塗料組成物に関し、
さらにまた本発明は、成膜助剤が、水酸基を有する沸点160℃以上の化合物であることを特徴とする上記発明に記載の建築用水性塗料組成物に関する。
また、本発明は、顔料を含有することを特徴とする上記発明のいずれか記載の建築用水性塗料組成物に関する。
さらに本発明は、上記発明のいずれか記載の建築用水性塗料組成物から形成される塗膜を、建築物もしくは建築用部材上に設けてなる被塗物に関し、
また本発明は塗膜の膜厚が10〜1000ミクロンである上記発明に記載の被塗物に関する。
本発明によれば、溶剤増粘性の少ない水性アクリル系エマルジョンを得ることができる。その結果として、フラット系薄塗りタイプの建築用塗料としての塗装性に優れ、高光沢で耐水性に優れる塗膜を形成し得る建築用水性塗料を提供することができるようになった。
溶剤増粘性を抑えるために本発明においては、アクリル系エマルジョンの原料モノマー組成中、水酸基含有モノマーを必須成分として使用することが重要である。
溶剤増粘性を抑制する手段としては、第一に、溶剤に対する化学的安定性を向上させる事、第二に溶剤に対する親和性を良くすることが考えられる。
溶剤に対する化学的安定性を向上させるためには、(1)親水性モノマー成分を共重合し、形成されるポリマーの親水性を高める、(2)ノニオン性活性剤を利用する、ことが挙げられる。
親水性のポリマーをつくる方法は、親水性のラジカル重合性モノマー、特に親水性の官能基をもったモノマー類を共重合することが一般的である。たとえば、水酸基含有モノマー、カルボキシル基含有モノマー、アマイド系モノマー、メチロール基含有モノマーなどがあげられる。
しかし、カルボキシル基含有モノマー、アマイド系モノマー等は、共重合するとエマルジョンの粘度が高くなってしまうので、溶剤添加による粘度上昇を抑制するという課題に対しては好ましくない。つまり、アクリル系エマルジョン自身の粘度が高すぎると、溶剤を添加するとさらに増粘し、最終の塗料配合の過程で問題となる。
水酸基含有モノマーは、共重合しても形成されるポリマーのエマルジョンの粘度がさほど大きくはならず、化学的安定性向上の効果も大きい。
本発明で用いられる水酸基含有モノマーとしては、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチルなどが挙げられる。
これら水酸基含有モノマーはラジカル重合性モノマー100重量%中に0.1〜10重量%であることが重要であり、1.5〜7.0重量%であることが好ましい。0.1重量%未満では効果がほとんど期待できなく、10重量%を超えると重合時に凝集物が発生しやすく、耐水性も低下する。
本発明に使用する水酸基含有モノマー以外の他のラジカル重合可能なモノマ−としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n―ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸シクロヘキシルなどのアクリル酸エステル類、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸シクロヘキシルなどのメタクリル酸エステル類、
スチレン、ビニルトルエン、αメチルスチレンなどのスチレン系モノマ−、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステルモノマー、
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマ−ル酸、クロトン酸、β−カルボキシエチルアクリレートなどのカルボキシル基含有モノマ−、
アクリルアマイド、メタクリルアマイドなどのアマイド系モノマー、N−メチロールアクリルアマイド、
アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルなどのエポキシ基含有モノマ−、
エチレングリコールジメタクリレート、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼンなどの多官能性モノマー、
γ−メタクロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−メタクロキシプロピルトリエトキシシランなどのケイ素含有モノマー、
ダイアセトンアクリルアマイド、アセトアセトシキエチルメタクリレートなどのカルボニル基含有モノマー
並びにアクリロニトリル、メタクリロニトリルなどモノマーの1種または2種以上から選択することができる。
尚、水酸基含有モノマー以外にもカルボキシル含有モノマー、アマイド系モノマーなどの親水性モノマーも使用し得るが、本発明の効果を損ねない範囲で少量であれば使用してもさしつかえない。
本発明の水系アクリル系エマルジョンは、上記したように特定量の水酸基含有モノマーを必須とするラジカル重合性アクリル系モノマーを、ノニオン性界面活性剤/アニオン性界面活性剤=30/70〜99/1(重量比)の存在下に水性媒体中で乳化重合してなるものであって、分散粒子の平均粒子径が70nm〜500nmの水性アクリル系エマルジョンである。
分散粒子の平均粒子径が70nm未満の場合は、不揮発分50%での樹脂粘度が非常に高くなり、収率及び取り扱いの点などから、不揮発分を低く設定しなければならず、実用上適さない。また、平均粒子径が500nm以上の場合は、粘度が低くなりすぎ、経時で沈降など安定性の面から問題が多い。
平均粒子径は、反応開始時のミセルの数を調整することで、コントロールすることが可能である。
溶剤に対する水性アクリル系エマルジョンの化学的安定性を向上させるもうひとつの方法として、ノニオン性活性剤とアニオン性活性剤の併用が挙げられる。ノニオン性活性剤の立体障害効果がエマルジョン粒子を溶剤成分から保護し、急激な凝集を緩和し増粘現象を抑えるものと考えられる。
化学的安定性の観点からは、ノニオン性活性剤の単独使用が好ましい。しかし、ノニオン性活性剤だけだと乳化力がやや不足し、重合安定性が低下し、機械攪拌安定性も低下する。また、平均粒子径が小さくなりにくく、皮膜化したあとの耐水性が劣る。従って、ノニオン性活性剤とアニオン性活性剤とを併用することが重要である。
本発明の目的達成のためには、ノニオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との併用が必要であり、ノニオン性界面活性剤/アニオン性界面活性剤=30/70〜99/1(重量比)であることが重要であり、50/50〜85/15(重量比)の範囲が好ましい。
本発明において用いられるノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテルなどのポリオキシ多環フェニルエーテル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、非反応性のノニオン性界面活性剤でも有効ではあるが、化学的に粒子表面に結合し、安定化への寄与度の大きい、モノマー成分と共重合可能な反応性ノニオン性界面活性剤の方がより有用である。
反応性ノニオン性界面活性剤としては、アデカリアソープER−10、ER−20(旭電化工業株式会社製)、アクアロンRN−10、RN−20、RN−30、RN−50(第一工業製薬株式会社製)、ラテムルPD−420、PD−430(花王株式会社製)などがあげられる。
乳化重合に際しては、これら1種または2種以上を併用してもよい。
尚、ノニオン性活性剤は、形成されるアクリル系エマルジョンの有機溶剤に対する化学的宇安定向上の観点から好ましいばかりではなく、後述する酸化チタンや体質顔料などとの混和安定性も向上し、塗料化の最終工程で使用される粘性調整剤との相溶性も良好である。
本発明において用いられるアニオン性界面活性剤は、非反応性のアニオン性界面活性剤でも反応性のアニオン性界面活性剤でもかまわない。
非反応性アニオン性界面活性剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル硫酸塩、アルキルジフェニルエーテルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩などがあれられる。
反応性のアニオン性界面活性剤としては、アデカリアソープSR−10、SR−20、SE−10N(旭電化工業株式会社製)アクアロンHS−10、HS−20、KH−05、KH−10(第一工業製薬株式会社製)エレミノールJS−2(三洋化成工業株式会社製)、ラテムルPD−104(花王株式会社製)などがあげられる。
これら界面活性剤の使用量はノニオン性活性剤及びアニオン性活性剤合計で、モノマー100重量%に対して、0.1〜10重量%であることが好ましく、0.5〜7重量%であることがより好ましい。
0.1重量%未満では重合時のエマルジョンの安定性が悪く凝集がおこりやすい。また10重量%を超えると平均粒子径が小さくなりすぎ化学的安定性が悪くなり、又耐水性の点でも好ましくない。
本発明において乳化重合時に使用する開始剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどの無機系過酸化物重合開始剤や、過酸化水素水、t−ブチルハイドロパーオキサイドなどの有機過酸化物や水溶性アゾ系開始剤を使用する。これら開始剤は単独で使用することもできるが、重亜硫酸ナトリウム、エルソルビン酸ナトリウム、チオ尿素、二酸化チオ尿素などの還元剤との併用によるレドックス型で使用してもよい。
これら開始剤は、モノマー100重量%に対して、0.1〜5重量%であることが好ましい。これら開始剤は重合開始時に必要量を一括して使用してもよいし、又、分割して任意の時間ごとに添加して用いてもよい。
また、促進剤として硫酸第一鉄や硫酸銅などの物質を添加してもかまわない。
さらに必要に応じて、緩衝剤として、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウムなどが、また保護コロイドとしてポリビニールアルコール、水溶性セルロース誘導体などが、連鎖移動剤としてのオクチルメルカプタン、チオグリコール酸2−エチルヘキシル、ステアリルメルカプタン、ラウリルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタンなどのメルカプタン類が適量使用できる。
次に上述の本発明の水性アクリル系エマルジョンを使用した建築用水性塗料組成物ついて説明する。
建築用水性塗料組成物は、水性アクリル系エマルジョン主たる成分とし、成膜助剤として種々の有機溶剤を添加、配合してなるものである。有機溶剤としては比較的高沸点のものが好ましく、具体的には沸点160℃以上の化合物が好ましく、水酸基を有するものがより好ましい。実務上は沸点160〜300℃の水酸基を有する化合物が好ましい。
例えば、成膜助剤としては、テキサノール(イーストマンケミカル株式会社製:2,2,4−トリメチルペンタンジオ−ル−1,3−モノイソブチレート:沸点:247℃〜248℃)、エチレングリコールモノブチルエーテル(沸点:171℃)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(沸点:230℃),エチレングリコールモノヘキシルエーテル(沸点:208℃)、エチレングリコール2−エチルヘキシルエーテル(沸点:229℃)、ジエチレングリコール2−エチルヘキシルエーテル(沸点:273℃)、プロピレングリコールモノブチルエーテル(沸点:170℃),ジプロピレングリコールモノブチルエーテル(沸点:229℃)、ジエチレングリコールジブチルエーテル(沸点:255℃)、ジエチレングリコールn−ブチルエーテルアセテート(沸点:247℃)等の沸点160℃以上の有機溶剤、ミネラルスピリット、Aソルベント(日本石油株式会社製)などと呼ばれている石油系の混合溶剤などがあげられる。
その中でも、よく使用されている成膜助剤としては、テキサノール(2,2,4−トリメチルペンタンジオ−ル−1,3−モノイソブチレート)、エチレングリコ−ルモノブチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルモノブチルエ−テルなどの溶剤が一般的であり、1種類、もしくは、2から3種類併用して使用されることもある。
アクリル系エマルジョンと有機溶剤との親和性を高めることも、有機溶剤添加に対するアクリル系エマルジョンの増粘抑制のための第二の手段である旨先に述べた。添加される有機溶剤は上記したように水酸基を有するものが多い。従って、アクリル系エマルジョン中の樹脂成分、即ちアクリル系ポリマー中に水酸基を多量に導入したものは、水酸基含有有機溶剤との親和性が向上し、添加時の急激な増粘が抑制できる。
先に説明した水酸基含有モノマーは、アクリル系エマルジョン化学的安定性の向上、有機溶剤との親和性向上のいずれにも効果をもたらしている。
本発明の建築用水性塗料組成物は、艶ありトップコート用塗料組成物、単層用塗料組成物、など汎用の現場施工用の建築塗料用樹脂としての展開が可能である。
顔料を含まないエマルジョン樹脂のみのクリアー塗料用途にも使用可能ではあるが、酸化チタンなどの着色顔料、重質炭酸カルシウム、タルク、クレーなどの体質顔料の配合された建築塗料用途がより汎用的である。使用用途により、顔料の種類、使用量は適宜選択できる。
また、本発明の建築用水性塗料組成物には、その他消泡剤、凍結防止剤、顔料分散剤、湿潤剤、増粘剤、粘性調整剤、防腐剤、消泡剤、pH調節剤、レベリング剤、などを必要に応じて配合してもよい。
本発明の建築用水性塗料組成物は、建築物もしくは建築用部材上に塗布、乾燥し、塗膜を設けることができる。即ち、既に建築された状態にあるものに塗布することもできるし、あるいは建築に使用される予定の部材、例えばスレートやモルタル等に塗布し、塗膜を形成することもできる。
塗装に供される基材としては、モルタル、コンクリート、フレキシブルスレート板、珪酸カルシウム板等の汎用建築基材があげられる。
塗装方法は、スプレー塗装、ローラー塗装、刷毛塗装などの方法が一般的である。
塗装膜厚は、その使用目的に応じて最適膜厚があるが、トップコート用途などの比較的薄塗りのフラット系塗料では、ウエット塗工量:0.1〜0.4Kg/m2(乾燥塗膜厚:10〜300ミクロン)、単層弾性などの比較的厚塗り塗料では、ウエット塗工量:0.3〜1.2Kg/m2(乾燥塗膜厚:100〜1000ミクロン)が好ましい。
また必要に応じて、下地調整のためのシーラー塗装や、より耐久性が要求される場合には上塗り塗料をさらに塗装することの可能である。
乾燥は、現場施工の塗料の場合、寒冷地、あるいは冬場の5℃前後の雰囲気温度から、夏場の40℃前後までの広い範囲で成膜できることが必要である。
実施例1
温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器に、イオン交換水(初期仕込み分:479部)を仕込む。
モノマー(スチレン:250部、メタクリル酸メチル:343部、アクリル酸2−エチルヘキシル:350部、アクリル酸:15部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル40部、アクリルアミド:2部)、反応性ノニオン性界面活性剤:アデカリアソ−プER-20の水溶液100部(有効成分25部)、反応性アニオン性界面活性剤:アデカリアソープSR−10の水溶液50部(有効成分10部)、及びイオン交換水281部を、混合撹拌し、モノマーエマルジョンを得る。上記した479部のイオン交換水を入れた反応容器に、この乳化プレエマルジョン(モノマーエマルジョン)の2%分(29部)を初期分割分として仕込む。
反応容器の内温を65℃に昇温した後、開始剤(過硫酸アンモニウムの5%水溶液:60部及び重亜硫酸ナトリウムの2%水溶液:75部)の各々、10%を添加し、反応開始させる。
反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り98%の滴下を開始する。
反応容器の内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応する。開始剤(残りの90%)もプレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下する。
反応率99%以上を確認し、冷却後25%アンモニア水(7部)でpHを調整する。
150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:49.8%、粘度(BH型粘度計、No3ローター 20rpm):1200mPa・s、平均粒子径:150nmのアクリル系エマルジョンを得た。
実施例2〜7、比較例1〜3
実施例1で示したモノマー成分及び界面活性剤の代わりに表1に示す各成分を使用した以外は実施例1と同様にして、表1に示すアクリル系エマルジョンを得た。
尚、表1の組成は、モノマー成分の合計を「100重量部」として示している。
比較例4
温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器に、イオン交換水(初期仕込み分:479部)を仕込む。
モノマー(スチレン:250部、メタクリル酸メチル:343部、アクリル酸2−エチルヘキシル:350部、アクリル酸:15部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル40部、アクリルアミド:2部)、反応性ノニオン性界面活性剤:アデカリアソ−プER-20の水溶液70部(有効成分17.5部)、反応性アニオン性界面活性剤:アデカリアソープSR−10の水溶液35部(有効成分7部)、及びイオン交換水281部を、混合撹拌し、モノマーエマルジョンを得る。上記した479部のイオン交換水を入れた反応容器に、
反応性ノニオン性界面活性剤:アデカリアソ−プER-20の水溶液30部(有効成分7.5部)、反応性アニオン性界面活性剤:アデカリアソープSR−10の水溶液15部(有効成分3部)、及び
上記乳化プレエマルジョン(モノマーエマルジョン)の2%分(28部)を初期分割分として仕込む。
反応容器の内温を65℃に昇温した後、開始剤(過硫酸アンモニウムの5%水溶液:60部及び重亜硫酸ナトリウムの2%水溶液:75部)の各々、10%を添加し、反応開始させる。
反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り98%の滴下を開始する。
反応容器の内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応する。開始剤(残りの90%)もプレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下する。
反応率99%以上を確認し、冷却後25%アンモニア水(7部)でpHを調整する。
150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:49.0%、粘度(BH型粘度計、No4ローター 20rpm):8000mPa・s、平均粒子径:60nmのアクリル系エマルジョンを得た。
比較例5
温度計、滴下ロ−ト、還流冷却管を備え、窒素ガスで置換した反応容器に、イオン交換水(初期仕込み分:470部)を仕込む。
モノマー(スチレン:250部、メタクリル酸メチル:343部、アクリル酸2−エチルヘキシル:350部、アクリル酸:15部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル40部、アクリルアミド:2部)、反応性ノニオン性界面活性剤:アデカリアソ−プER-20の水溶液160部(有効成分40部)、反応性アニオン性界面活性剤:アデカリアソープSR−10の水溶液25部(有効成分5部)、及びイオン交換水276部を、混合撹拌し、モノマーエマルジョンを得る。上記した470部のイオン交換水を入れた反応容器に、この乳化プレエマルジョン(モノマーエマルジョン)の0.2%分(2.9部)を初期分割分として仕込む。
反応容器の内温を65℃に昇温した後、開始剤(過硫酸アンモニウムの5%水溶液:60部及び重亜硫酸ナトリウムの2%水溶液:75部)の各々、10%を添加し、反応開始させる。
反応開始5分後から乳化プレエマルジョンの残り99.8%の滴下を開始する。
反応容器の内温を70℃に保ち4時間かけて連続的に滴下し、さらにその温度で2時間反応する。開始剤(残りの90%)もプレエマルジョンの滴下と同時に連続滴下する。
反応率99%以上を確認し、冷却後25%アンモニア水(7部)でpHを調整する。
150メッシュの濾布でろ過し、不揮発分:50.0%、粘度(BH型粘度計、No.2ローター 20rpm):400mPa・s、平均粒子径:550nmのアクリル系エマルジョンを得た。
(評価方法及び評価基準)
(1)重合安定性
反応終了後の反応容器への樹脂の付着量及び、150メッシュの濾布で濾過後の凝集物量を目視で評価した。なお評価基準は次のとおりである。
○:良好である(濾過残渣がほとんどない)
△:若干問題のあるレベルである。(濾過に時間を要する)
×:不良である。
(2)溶剤増粘性:
アクリル系エマルジョン 100部に対して、溶剤混合溶液(テキサノール/ブチルセロソルブ=80/20)9部をディスパーで攪拌下に添加し、10分間攪拌する。溶剤添加前後の粘度を測定し、添加前に対する増粘倍率で判定する。(BH型粘度計:No.4ローター 20rpm)
尚、テキサノールとは、2,2,4−トリメチルペンタンジオ−ル−1,3−モノイソブチレートである。
◎:添加前に対して 増粘倍率が 3倍以下。
○:添加前に対して 増粘倍率が 3倍〜4倍。
△:添加前に対して 増粘倍率が 4倍〜5倍。
×:添加前に対して 増粘倍率が 5倍以上で、著しいもの
(3)耐水白化性
各実施例、比較例で得られたアクリル系エマルジョン100部に成膜助剤として、テキサノール/ブチルセロソルブ=80/20の混合溶剤を5部添加し、6ミルのアプリケーターにてガラス板に塗工する。室温で1日間乾燥後、50℃の温水に浸漬し、白化の程度、膜の状態から判定する。
○:浸漬30分後で、白化のほとんどないもの。
△:浸漬30分後で白化する
×:浸漬30分以内で白化・膨潤する。
尚、白化とは8ポイントの字がよめなくなる程度のものをいう。
(4)塗料化(塗装適性)評価
各実施例、比較例で得られたアクリル系エマルジョン、成膜助剤、及び表2に示す処方の顔料高濃度分散体等を用い、表3に示す処方にて配合し、塗料化し、スレート板に刷毛塗りし、刷毛目の有無、タレの状態を評価する。(○、△、×の3段階)
また、1日乾燥後の60°光沢を測定する。
Figure 2005232331
Figure 2005232331
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Claims (8)

  1. 水酸基含有ラジカル重合性(メタ)アクリルモノマーを0.1〜10重量%含むラジカル重合性アクリルモノマー100重量%を、ノニオン性界面活性剤/アニオン性界面活性剤=30/70〜99/1(重量比)の存在下に水性媒体中で乳化重合してなる、分散粒子の平均粒子径が70nm〜500nmの水性アクリル系エマルジョン。
  2. ノニオン性界面活性剤が、反応性界面活性剤であることを特徴とする請求項1記載の水性アクリル系エマルジョン。
  3. 請求項1又は2記載の水性アクリル系エマルジョンを含有することを特徴とする建築用水性塗料組成物。
  4. 成膜助剤を含有することを特徴とする請求項3記載の建築用水性塗料組成物。
  5. 成膜助剤が、水酸基を有する沸点160℃以上の化合物であることを特徴とする請求項4記載の建築用水性塗料組成物。
  6. 顔料を含有することを特徴とする請求項3ないし5いずれか記載の建築用水性塗料組成物。
  7. 請求項3ないし6いずれか記載の建築用水性塗料組成物から形成される塗膜を、建築物もしくは建築用部材上に設けてなる被塗物。
  8. 塗膜の膜厚が10〜1000ミクロンである請求項7記載の被塗物。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023066663A (ja) * 2021-10-29 2023-05-16 ベック株式会社 水性被覆材

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