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JP2005202285A - 有機エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、及び電子機器 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、及び電子機器 Download PDF

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JP2005202285A
JP2005202285A JP2004010509A JP2004010509A JP2005202285A JP 2005202285 A JP2005202285 A JP 2005202285A JP 2004010509 A JP2004010509 A JP 2004010509A JP 2004010509 A JP2004010509 A JP 2004010509A JP 2005202285 A JP2005202285 A JP 2005202285A
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Yuji Kayano
祐治 茅野
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】 配線抵抗の低減を実現し、低消費電力化、発熱の抑制、及び輝度の均一化を達成できる有機エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、及び電子機器を提供する。
【解決手段】 基板G上に、スイッチング素子と、第1の電極層6R、6G、6Bと、第2の電極層39と、当該第1及び第2の電極層6R、6G、6B、39に挟持された発光機能層とを備えた有機エレクトロルミネッセンス装置であって、第1及び第2の電極層6R、6G、6B、39の間に電力を供給する正極及び負極の電源供給層36R、36G、36B、37が、スイッチング素子を駆動させる配線層31、32とは異なる層に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、及び電子機器に関する。
従来、有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELと略記する)装置においては、基板上に複数の回路素子、陽極、正孔注入層や有機EL物質(発光素子)を含む発光機能層、また、陰極等が積層され、それらを封止基板によって基板との間に挟んで封止した構成を具備しているものがある。
具体的には、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下では、TFTと略記する)等のスイッチング素子が形成されたガラス基板等の透明基板上に、インジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)、酸化スズ(SnO2)等の透明導電材料からなる陽極と、ポリチオフェン誘導体(以下、PEDOTと略記する)のドーピング体からなる正孔注入層と、ポリフルオレン等の発光物質からなる発光層と、Ca等の低仕事関数を有する金属材料や金属化合物からなる陰極とを順次積層したものがある。
このような有機EL装置においては、陽極や陰極に接続される配線抵抗が大きいと電力供給のための電圧が高くなり、消費電力が増大してしまうという欠点を有していた。また、当該電力供給に伴って発熱が生じてしまうことから、熱に弱い特性を有する有機EL物質が劣化するという欠点を有していた。また、配線抵抗に起因する電圧降下が生じ、表示領域の端部と中央部では輝度の差が生じ、表示品質を低下させてしまうという欠点を有していた。
従って、有機EL装置の低消費電力化、発熱の抑制、及び輝度の均一化を達成するには、配線抵抗の低減する技術が求められていた。近年では配線抵抗の低減化を実現する技術として、以下に示す技術が提案されている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
特開2003−122270号公報 特開2001−345185号公報 特開2002−318556号公報
しかしながら、特許文献1においては、配線上にメッキを形成するため、パネル作製後にメッキ液に浸漬させる必要があり、水分に非常に弱い性質を有する有機EL物質の特性が劣化してしまうという問題がある。また、配線上の絶縁膜を除去しなければならないという問題を有している。
また、特許文献2においては、透明電極に隣接して補助電極を設けるために、補助電極の幅が狭く、大画面ディスプレイで配線長が長くなった場合には結果的に配線抵抗が高くなってしまうという問題がある。
また、特許文献3においては、画素電極と同じレイヤで補助配線を設けるために、ディスプレイの性質上画素電極の開口率をできるだけ大きくする際には、結果的に補助配線が相対的に小さく(細く)なってしまうという問題がある。従って、配線抵抗が大きくなってしまい、大型ディスプレイには利用できない技術であった。
また、従来の技術は、上部電極(共通陰極)側の低抵抗化が目的であり、電源線(陽極)側の低抵抗化を目的とした提案が全くなされていない。有機EL装置のような電流駆動型表示パネルを実現する場合、一方の電極のみを低抵抗化しただけでは、上記の理由から、例えば40インチを超えるような大型ディスプレイの実現は困難であるという問題を有していた。
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、配線抵抗の低減を実現し、低消費電力化、発熱の抑制、及び輝度の均一化を達成できる有機エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法、及び電子機器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明の有機EL装置は、基板上に、スイッチング素子と、第1及び第2の電極層と、当該第1及び第2の電極層に挟持された発光機能層と、を備えた有機EL装置であって、前記第1及び第2の電極層の間に電力を供給する正極及び負極の電源供給層が、前記スイッチング素子を駆動させる配線層とは異なる層に設けられていることを特徴としている。
このようにすれば、スイッチング素子を駆動させる配線層、例えば、信号線や走査線が形成される層とは異なる導電膜によって電源供給層が形成されるので、電源供給線の幅を広げることが可能となり、配線の低抵抗化を実現することができる。
従って、大型の有機EL装置(ディスプレイ等)においては、配線抵抗による電圧降下や発熱を抑制し、発光輝度の均一化が可能となり、表示品質の向上を達成できる。
また、前記有機EL装置においては、前記基板と前記第1の電極層の間に、前記正極及び負極の電源供給層が形成されていることを特徴としている。
このようにすれば、上記と同様の効果を奏する。
また、発光機能層において発光した光が第2の電極層の側から出射する構成においては、基板と第1の電極層の間は発光光が透過しない部位となる。従って、発光光の透過を阻害せずに、発光光を出射させることができる。
また、前記有機EL装置においては、前記正極の電源供給層と前記負極の電源供給層との間に、絶縁膜が形成されていることを特徴としている。
このようにすれば、正極と負極の電源供給層を各々異なる層によって形成されるので、同一層に正極と負極の電源供給層を形成する場合と比較して、面積を広げることが可能となるので、低抵抗化を達成できる。
特に、負極の電源供給層は、表示領域の略全面に渡ってベタで形成できるので、正極の電源供給層よりも更に低抵抗化を実現できる。従って、大型の有機EL装置においては、配線抵抗による電圧降下や発熱を抑制し、発光輝度の均一化が可能となり、表示品質の向上を達成できる。
また、前記有機EL装置においては、前記正極の電源供給層と前記負極の電源供給層は、同一層内に形成されていることを特徴としている。
このようにすれば、絶縁膜を形成する工程を省くことができるので、製造工程の簡素化を図り製造コストの低減を実現できる。
また、上記のように同一層内に形成する場合においては、絶縁膜の平坦化を実現できる範囲内で、電源供給層の膜厚を厚くすることで低抵抗化を実現できる。
また、前記有機EL装置においては、前記正極の電源供給層が前記基板側に形成され、前記負極の電源供給層が前記第1の電極層側に形成されていることを特徴としている。
ここで、第1の電極層を陽極とし、第2の電極層を陰極とし、そして、陽極側から、正孔注入層、発光素子層、電子注入層及び陰極、の順に積層された一般的な積層構成を有する有機EL装置においては、陽極に正極の電位を印加する必要があるので、駆動用トランジスタのソース領域に正極の電源供給層を接続しなければならない。
従って、上記特徴点として示したように、正極の電源供給層が負極の電源供給層よりも基板側に形成されているので、駆動用トランジスタのソース領域と正極の電源供給層を容易に接続できる。同様に、陰極に負極の電位を印加する必要があるので、陰極に負極の電源供給層を容易に接続できる。
また、前記有機EL装置においては、前記発光機能層は、発光波長が異なる発光素子を備え、前記正極及び負極の電源供給層のうち一方は、当該発光素子毎に応じて形成されていることを特徴としている。
このようにすれば、正極と負極の電源供給層が、発光波長が異なる発光素子の各々に対して電力を供給することができるので、当該発光波長が異なる発光素子毎に最大階調の時の供給電圧を異ならせて供給することができる。従って、発光素子の特性を発光波長毎に調整、最適化することが可能となり、色バランス、輝度等を容易に最適化できる。
また、前記有機EL装置においては、前記正極及び負極の電源供給層と、前記第1及び第2の電極層は、コンタクトホール内の導電部材を介して接続されており、前記コンタクトホールは、前記第1又は第2の電極層に応じて設けられていることを特徴としている。
このようにすれば、正極及び負極の電源供給層と、第1及び第2の電極層との導通を確実に得ることができるので、低抵抗化を実現できる。
また、発明の有機EL装置の製造方法は、基板上に、スイッチング素子と、第1及び第2の電極層と、当該第1及び第2の電極層に挟持された発光機能層と、を備えた有機EL装置の製造方法であって、前記第1及び第2の電極層の間に電力を供給する正極及び負極の電源供給層を形成する工程を有し、当該電源供給層を形成する工程は、前記スイッチング素子を駆動させる配線層を形成する工程とは、異ならせて行うことを特徴としている。
このようにすれば、スイッチング素子を駆動させる配線層、例えば、信号線や走査線が形成される層と異なる導電膜によって電源供給層が形成されるので、電源供給線の幅を広げることが可能となり、配線の低抵抗化を実現することができる。
従って、大型の有機EL装置(ディスプレイ等)においては、配線抵抗による電圧降下や発熱を抑制し、発光輝度の均一化が可能となり、表示品質の向上を達成できる。
また、本発明の電子機器は、先に記載の有機EL装置を備えることを特徴としている。
ここで電子機器としては、例えば、携帯電話機、移動体情報端末、時計、ワープロ、パソコンなどの情報処理装置や、TV(テレビ)などを例示することができる。
従って、本発明によれば、先に記載の有機EL装置を用いた表示部を備えているので、画像表示品質が向上した表示部を備えた電子機器となる。
(有機EL装置の第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る有機EL装置の配線構造を示す模式図である。
有機EL装置EXは、スイッチング素子としてTFTを用いたアクティブマトリクス方式であり、R(赤)、G(緑)、B(青)を所望の階調によって発光するフルカラー表示可能な有機EL装置である。
図1に示すように、有機EL装置EXは、複数の走査線(配線層)31…と、各走査線31に対して直角に交差する方向に延びる複数の信号線(配線層)32…と、各信号線32に並列に延びる複数の電源線(正極の電源供給層)36R、36G、36B…と、がそれぞれ配線された構成を有すると共に、走査線31…と信号線32…の各交点付近に、画素領域X…が設けられている。
信号線32には、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン及びアナログスイッチを備えるデータ線駆動回路100が接続されている。また、走査線31には、シフトレジスタ及びレベルシフタを備える走査線駆動回路80が接続されている。
更に、画素領域Xの各々には、走査線31を介して走査信号がゲート電極に供給される制御用トランジスタ(スイッチング素子)1と、この制御用トランジスタ1を介して信号線32から共給される画素信号を保持する保持容量(配線層)4と、該保持容量4によって保持された画素信号がゲート電極に供給される駆動用トランジスタ(スイッチング素子)2と、この駆動用トランジスタ2を介して電源線36に電気的に接続したときに該電源線36から駆動電流が流れ込む画素電極(第1の電極)6と、この画素電極6と共通陰極(第2の電極)39との間に挟み込まれた発光機能層Yとが設けられている。発光機能層Yにおいては、画素電極6及び共通陰極39から注入される正孔と電子が結合することで、発光現象が生じるようになっている。また、発光機能層Yは、発光色がR、G、Bと異なる発光素子を備えており、電源線36R、36G、36Bの各々は発光機能層Yの発光色R、G、Bに応じて設けられ、発光色(発光波長)が異なる発光素子に対して最大階調時の供給電圧が異なるようになっている。
この有機EL装置EXによれば、走査線31が駆動されて制御用トランジスタ1がオン状態になると、そのときの信号線32の電位が保持容量4に保持され、該保持容量4の状態に応じて、駆動用トランジスタ2のオン・オフ状態が決まる。そして、駆動用トランジスタ2のチャネルを介して、電源線36から画素電極6に電流が流れ、更に発光機能層Yを介して共通陰極39に電流が流れる。発光機能層Yは、これを流れる電流量に応じて発光する。
次に、本実施形態の有機EL装置EXの具体的な態様を、図2及び図3を参照して説明する。図2は有機EL装置EXにおける画素領域Xの構造を説明するための平面図、図3は有機EL装置EXの積層構造を説明するための構成図である。
図2に示すように、ガラス基板等の基板G上に、走査線31と、当該走査線31に対して直角に交差する方向に延びる信号線32が設けられ、当該走査線31と信号線32が交差する部分の近傍に制御用トランジスタ1と、駆動用トランジスタ2と保持容量4と、が設けられている。
これらの各部材は、既知の技術によって、成膜、アニール、フォトリソ、イオン打ち込み等の手段によって形成されるものであり、ガラス基板上に下地保護膜、シリコン層、ゲート絶縁膜、複数の配線層や層間絶縁膜、を成膜した後にパターニングすることで、形成されるものである。また、このような積層構造体においては、適宜コンタクトホールが形成されることによって異なる層間において導通が得られ、また、適宜接続線が形成されることによって同一層内において導通が得られている。
また、走査線31と信号線32の間には、不図示の第1層間絶縁膜が形成されており非導通状態となっており、各層間を導通させる部分にはコンタクトホールが形成されている。
制御用トランジスタ1は、ゲート電極11、ソース電極12、及びドレイン電極13を備えている。また、駆動用トランジスタ2は、ゲート電極21、ソース電極22、及びドレイン電極23を備えている。また、保持容量4はシリコン材料からなる下電極41と走査線31と同一の配線層からなる上電極42によって構成されている。
ゲート電極11は走査線31の一部として形成されていて、ソース電極12は信号線32と導通している。ドレイン電極13は、第1接続線33を介して駆動用トランジスタ2のゲート電極21と接続されている。
下電極41は第2接続線34を介して後述する電源線36R、36G、36Bと導通しており、上電極42は駆動用トランジスタ2のゲート電極21と一体で形成され、信号線32から制御用トランジスタ1及び接続線33を介して供給される電荷が保持容量4に蓄積される。駆動用トランジスタ2のソース電極22は、第2接続線34を介して、下電極41及び電源線36R、36G、36Bと接続されている。駆動用トランジスタ2のドレイン電極23は第3接続線35を介して、後述する画素電極6に接続される。
信号線32や第1、第2、第3接続線33、34、35等の配線層上には、不図示の第2層間絶縁膜が形成され、第2層間絶縁膜には第2及び第3接続線34、35上にはコンタクトホールC1、C2が形成されている。
更に、図3に示すように、ガラス基板G上には、第2層間絶縁膜(ガラス基板Gの最表面)と、RGBに対応した電源線36R、36G、36Bと、が形成されている。当該電源線36R、36G、36Bのそれぞれは、コンタクトホールC1を介して第2接続線34と導通している。
また、コンタクトホールC2上にも画素電極6と導通させるための導通電極6aが形成されている。当該導通電極6aは電源線36R、36G、36Bと同一工程で形成されるが、電源線36R、36G、36Bとは非導通状態となっている。
ここで、電源線36R、36G、36Bは、走査線31や信号線32と異なり、十分に配線抵抗を低減させるように大面積で形成され、本実施形態ではRGBの画素列幅と同じ寸法で形成している。
電源線36R、36G、36Bの材料及び構造としては、低抵抗金属を有するものが好ましく、Al系金属を主体とする合金の単層や、Al系金属をサンドイッチさせた積層構造が好ましい。Al合金としては、例えば、NdやCuが添加されたAl合金が一般的に知られている。Al系金属を有する積層構造としては、Ti系の膜によってサンドイッチさせてバリア性向上やヒロック防止を図った構成を採用することが好ましい。また、走査線31や信号線32と同じ材料や構成を採用してもよい。本実施形態では、Ti/Al/TiNの積層構造を採用した。
なお、このような材料を形成する方法としては、スパッタ法に代表される真空成膜法が好適に採用される。また、スパッタ法以外にも、各種金属微粒子を溶媒に分散させた分散液を液滴吐出法によって所定のパターンで形成する方法を採用してもよい。
更に、電源線36R、36G、36B上には第1平坦化膜(絶縁膜)51が形成され、その上に補助電極(負極の電源供給層)37が形成されている。第1平坦化膜51は、ポリイミド樹脂やアクリル樹脂等からなるものであり、露光現像によってパターン形成可能な有機材料が一般的に用いられる。また、後述の第2平坦化膜52のみによって基板表面の凹凸を充分緩和できるのであれば、第1平坦化膜51は酸化ケイ素や窒化ケイ素等の無機絶縁材料を採用しても構わない。
また、このような第1平坦化膜51には、コンタクトホール51aが設けられており、補助電極37と共に形成される導通電極6bと、先に記載した導通電極6aとが接続するようになっている。
補助電極37は、正極の電源供給層として機能する電源線36R、36G、36Bに対して、負極の電源供給層として機能するものである。このような補助電極37は、電源線36R、36G、36Bと異なり、全ての画素領域Xに対して共通に形成される。コンタクトホールC2上には、画素電極6と導通させるための導通電極6bが形成されている。当該導通電極6bは補助電極37と同一工程で形成されるが、補助電極37とは非導通状態となっている。
更に、補助電極37上には第2平坦化膜(絶縁膜)52が形成され、その上に画素電極6R、6G、6Bが形成されている。第2平坦化膜52は、ポリイミド樹脂やアクリル樹脂等からなるものであり、露光現像によってパターン形成可能な有機材料が一般的に用いられる。また、第2平坦化膜52には、コンタクトホールC3、C4が設けられている。コンタクトホールC3を形成することによって導通電極6bと各画素電極6が接続するようになっており、また、コンタクトホールC4を形成することによって補助電極37と共通陰極39が接続するようになっている。
画素電極6の材料としてはITOを用いるのが一般的であるが、目的に応じて材料を変更してもよい。また、同一材料又は異種材料からなる積層構造を採用してもよい。
また、画素電極6R、6G、6Bを形成する際には、補助電極37と共通陰極とを導通させるための導通電極39aが同時に形成される。
更に、画素電極6R、6G、6Bの上層には、当該画素電極6R、6G、6Bの境界部分を被覆するように表層絶縁膜7及びバンク8が形成されており、画素電極6R、6G、6Bの主面が露出状態となっている。また、コンタクトホールC4上の表層絶縁膜7及びバンク8にも開口部7a、8aが形成されており、共通陰極39と補助電極37は、導通電極39aを介して導通状態となっている。
更に、画素電極6上にはR、G、Bの各色に発光する発光素子を有する発光機能層Y(図1参照)が形成されており、その上には複数の画素領域X全体に渡って共通陰極39(図1参照)が形成されている。共通陰極39は、発光層からの光を取り出すために透明でなければならない。そのため、ITOやIZO(Indium Zinc Oxide:IZO/アイ・ゼット・オー)(登録商標))(出光興産社製)が用いられるが、発光機能層Yに対する電子注入性が低いため、電子注入層との積層構造としてもよい。
更に、共通陰極39上には、酸素や水分の影響を遮断するための封止薄膜が形成されている。当該封止薄膜は、無機材料や、有機材料や、無機と有機を組み合わせた材料によって形成される。また、共通陰極39上や、封止薄膜上には、マイクロレンズや光の進行方向を変換するミラー構造のような光取り出し構造を設けてもよいし、更にガラス、フィルム、プラスチック等からなる保護部材を設けてもよい。
また、上記の構成においては、コンタクトホールC3、C4、51a、開口部7a、8aが形成される位置は、画素電極6の高開口化と、画素電極6R、6G、6B及び共通陰極39と、電源線36R、36G、36B及び補助電極37との接続抵抗の低抵抗化を図るように配置されることが好ましい。本実施形態では、画素電極6R、6G、6Bの各々の側部に形成した構成を採用したが、これに限定することなく、画素電極6の周囲を囲うようにコンタクトホールC3、C4、51a、開口部7a、8aを形成してもよい。また、必ずしも画素領域X毎にこれらを設ける必要はない。複数の画素領域Xを単位として、当該単位毎にこれらを設けてもよい。また、コンタクトホールC3、C4は非表示領域に形成するのであれば、できるだけ広い面積で接続できるように形成することが好ましい。
本実施形態では画素電極6の下層側に電源線36R、36G、36Bや補助電極37が形成されているため、基板G側に光を取り出すことができず、必然的にトップエミッション型のパネルとなる。
上述したように、本実施形態においては、制御用及び駆動用トランジスタ1、2や、走査線31…と信号線32…とは異なる層に、補助電極37と電源線36R、36G、36Bが設けられているので、電源供給線の幅を広げることが可能となり、配線の低抵抗化を実現することができ、発光素子に供給する電流の均一化を図ることができる。従って、低抵抗化された補助電極37と電源線36R、36G、36Bを経て画素電極6と共通陰極39の間に電力が供給され、発光機能層Yを良好に発光させることができる。そして、例えば、大型の有機EL装置EXにおいて、当該構成を採用することによって、配線抵抗に起因する電圧降下や発熱を抑制し、発光輝度の均一化が可能となり、表示品質の向上を達成できる。
また、基板Gと画素電極6の間に、補助電極37と電源線36R、36G、36Bが形成されているので、発光機能層Yにおいて発光した光が共通陰極39の側から出射するトップエミッション型の構成においては、発光光の透過を阻害しないので、高輝度の発光光を出射させることができる。
また、補助電極37と電源線36R、36G、36Bとの間に、第1平坦化膜51が形成されているので、補助電極37と電源線36R、36G、36Bを各々異なる層に形成できるので、同一層内に両者を形成する場合と比較して、補助電極37と電源線36R、36G、36Bのそれぞれの面積を広げることが可能となるので、更に低抵抗化を達成できる。
特に、補助電極37は、表示領域の略全面に渡ってベタで形成できるので、電源線36R、36G、36Bよりも更に低抵抗化を実現できる。従って、大型の有機EL装置EXにおいては、配線抵抗による電圧降下や発熱を抑制し、発光輝度の均一化が可能となり、表示品質の向上を達成できる。
また、電源線36R、36G、36Bが基板G側に形成され、補助電極37が画素電極6の側に形成されているので、駆動用トランジスタ2のソース電極22と電源線36R、36G、36Bとを容易に接続できる。また、共通陰極39に補助電極37を容易に接続できる。
また、電源線36R、36G、36Bは、画素電極6R、6G、6Bに応じて形成されているので、電源線36R、36G、36Bと共通陰極39の間に、発光色が異なる発光素子の各々に対して電力を供給することができるので、当該発光色が異なる発光素子毎に最大階調の時の供給電圧を異ならせて供給することができる。従って、発光素子の特性を発光色毎に調整、最適化することが可能となり、色バランス、輝度等を容易に最適化できる。
また、電源線36R、36G、36B及び補助電極37は、画素電極6R、6G、6B及び共通陰極39に対して、コンタクトホールC3、C4内の導電部材を介して接続されているので、確実に導通を得ることが可能となり、低抵抗化を実現できる。
なお、本実施形態では、基板Gの側から画素電極6R、6G、6B、発光機能層Y、共通陰極39を配置した構成としたが、これを限定するものではない。基板Gの側から共通陰極39、発光機能層Y、画素電極6R、6G、6Bを配置した、所謂リバース構造を採用してもよい。
また、本実施形態においては、R、G、Bの各色の発光機能層Yは、所謂ストライプ配列となるように配置しているが、これに限定するものではなく、モザイク配列や、デルタ配列等といった所定の配列で並べて構成させてもよい。
また、本実施形態においては、異なる発光素子毎に応じて、電源線36R、36G、36Bを形成しているが、電圧に対する発光素子の発光特性をR、G、Bで均一にすることが可能であれば、当該電源線36R、36G、36Bは、共通化させて、同一電圧を供給するようにしてもよい。R、G、B全て同じような電圧変化量で各色が所望の階調で発光すれば、電源線36R、36G、36Bの共通化は可能である。
また、本実施形態においては、電源線36R、36G、36BをR、G、B毎に設けた構成を採用しているが、共通陰極39および補助電極37をR、G、B毎に設けて電源線を共通としても良い。
(有機EL装置の製造方法)
次に、図4から図7を参照して、有機EL装置の製造方法について説明する。
ここで、図4及び図5は、図2に示す画素領域Xの平面構造図におけるA−A’断面を示す図である。図6及び図7は、図2に示す画素領域Xの平面構造図におけるB−B’断面を示す図である。
まず、図4及び図5を参照して説明する。
図4(a)に示すように、基板G(不図示)上にゲート電極21を含む駆動用トランジスタ2を形成し、当該駆動用トランジスタ2のソース電極22及びドレイン電極23に接続される第2接続線34と第3接続線35を形成する。更に、当該第2接続線34及び第3接続線35を被覆するように第2層間絶縁膜Zを形成する。更に、第2層間絶縁膜Zに対してコンタクトホールC1、C2を形成し、第2接続線34と第3接続線35の一部を露出させる。
次に、図4(b)に示すように、層間絶縁膜Z上に電源線36R、36G、36Bと、当該電源線36R、36G、36Bと非導通の導通電極6aを形成する(正極の電源供給層を形成する工程)。ここで、電源線36R、36G、36Bのそれぞれは、コンタクトホールC1を介して第2接続線34と接続される。また、導通電極6aは、コンタクトホールC2を介して第2接続線35と接続される。
次に、図4(c)に示すように、電源線36R、36G、36Bと、導通電極6aを覆うように、第1平坦化膜51を形成する。更に、導通電極6aを露出させるように、コンタクトホール51aを形成する。
次に、図4(d)に示すように、第1平坦化膜51上に補助電極37と、当該補助電極37と非導通の導通電極6bを形成する(負極の電源供給層を形成する工程)。ここで、導通電極6bは、コンタクトホール51aを介して導通電極6aと接続される。
次に、図5(a)に示すように、補助電極37と、導通電極6bを覆うように、第2平坦化膜52を形成する。更に、補助電極37及び導通電極6bを露出させるように、コンタクトホールC3、C4を形成する。
次に、図5(b)に示すように、画素電極6R、6G、6Bと、当該画素電極6R、6G、6Bと非導通の導通電極39aを形成する。ここで、画素電極6R、6G、6Bの各々は、コンタクトホールC3を介して導通電極6bと接続され、導通電極39aはコンタクトホールC4を介して補助電極37と接続される。
これによって、画素電極6R、6G、6Bと電源線36R、36G、36Bは、駆動用トランスタ2を介して接続される。
更に、同図に示すように、第2平坦化膜52と、画素電極6R、6G、6Bと、導通電極39aとを覆うように表層絶縁膜7を形成する。更に、導通電極39aの部分における表層絶縁膜7を除去する。なお、ここで、表層絶縁膜7としては、親液性が高い薄膜からなることが好ましく、例えば酸化シリコン膜が採用される。
次に、図5(c)に示すように、第2平坦化膜52と、画素電極6R、6G、6Bを覆うようにバンク8を形成する。当該バンク8は、例えば、感光性アクリル樹脂等の液体材料を用いてスピンコート、乾燥、露光、現像、焼成というプロセスで形成される。、図のようにバンク8を部分的に除去することによって、導通電極39aが露出状態に維持される。
次に、図5(d)に示すように、バンク8全面を覆うように共通陰極39を形成する。
これによって、共通陰極39と補助電極37は導通される。
次に、図6及び図7を参照して説明する。
図6(a)に示すように、基板G(不図示)上に下電極41と上電極42を形成する。下電極41はシリコン材料からなり、当該下電極41の上層には絶縁膜を介して上電極42が形成される。ここで、下電極41は、駆動用トランジスタ2のシリコン膜と同時に形成され、上電極42は走査線31と同時に形成される。更に、上電極42を覆う第1層間絶縁膜を形成した後に、信号線32を形成し、当該信号線32を覆うように第2層間絶縁膜Zを形成する。
次に、図6(b)に示すように、層間絶縁膜Zの上層に、電源線36R、36G、36Bを形成する。
次に、図6(c)に示すように、電源線36R、36G、36Bを覆うように第1平坦化膜51を形成する。
次に、図6(d)に示すように、第1平坦化膜51を覆うように、補助電極37を形成する。
次に、図7(a)に示すように、補助電極37を覆うように第2平坦化膜52を形成する。
次に、図7(b)に示すように、第2平坦化膜52を覆うように画素電極6R、6G、6Bを形成し、当該画素電極6R、6G、6Bの境界部に表層絶縁膜7を形成する。
次に、図7(c)に示すように、表層絶縁膜7の位置に対応させてバンク8を形成し、更に発光機能層Yを形成する。
次に、図7(d)に示すように、バンク8と発光機能層Yの全面を覆うように共通陰極39を形成する。
また、上記の図4から図7に示した製造工程においては、画素電極6R、6G、6Bの表面に発光機能層Yを形成する工程が含まれている。当該発光機能層Yはバンク8を形成した後に、液滴吐出法を用いることによって形成される。発光機能層Yの具体的な構成は、正孔注入層、発光素子層の積層構造となっている。
正孔注入層を形成するための材料としては、導電性高分子材料が好適に採用され、例えば、PEDOT:PSS、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリピロール等を採用することができる。
また、発光素子層を形成するための材料としては、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の発光材料を用いることができる。具体的には、ポリフルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系などが好適に用いられる。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素などの高分子系材料、例えば、ルブレン、ペリレン、9,10-ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等の材料をドープして用いることもできる。
また、本実施形態の有機EL装置EXは、カラー表示を行うべく構成されている。即ち、光の三原色R、G、Bに対応する各発光素子層が、それぞれ三原色に対応して形成され、発光素子層を構成している。
なお、発光素子層と共通陰極39との間には、必要に応じて発光素子の上層に電子注入材料を形成してもよい。
当該電子注入層は、光透過性を有する程度の膜厚であることが好ましく、このようにすれば共通陰極39によって発光光が遮蔽されることがなく、発光強度の低下を防止できる。電子注入層の材料としては、特に限定されることなく、オキサジアゾール誘導体、アントラキノジメタン及びその誘導体、ベンゾキノン及びその誘導体、ナフトキノン及びその誘導体、アントラキノン及びその誘導体、テトラシアノアンスラキノジメタン及びその誘導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレン及びその誘導体、ジフェノキノン誘導体、8−ヒドロキシキノリン及びその誘導体の金属錯体等が例示される。具体的には、先の正孔輸送層の形成材料と同様に、特開昭63−70257号、同63−175860号公報、特開平2−135359号、同2−135361号、同2−209988号、同3−37992号、同3−152184号公報に記載されているもの等が例示され、特に2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、ベンゾキノン、アントラキノン、トリス(8−キノリノール)アルミニウムが好適とされる。
上述したように、有機EL装置の製造方法においては、電源線36R、36G、36Bと、補助電極37を形成する工程を有しており、当該工程は信号線32を形成する工程や、駆動用トランジスタ2を駆動させる配線層を形成する工程とは異ならせて行われているので、電源線36R、36G、36B及び補助電極37の幅を広げることが可能となり、配線の低抵抗化を実現することができる。
従って、大型の有機EL装置EXにおいては、配線抵抗による電圧降下や発熱を抑制し、発光輝度の均一化が可能となり、表示品質の向上を達成できる。
ところで、上述の実施例ではいわゆる高分子型の有機EL材料を使用した例を示したが、これに限定されるものではなく、低分子型の有機EL材料を使用しても良いし、場合によっては高分子型と低分子型の有機EL材料を組み合わせて使用しても良い。
(有機EL装置の第2実施形態)
次に、図8を参照して、有機EL装置の第2実施形態について説明する。
本実施形態においては、第1実施形態と異なる部分について説明し、同一構成には同一符号を付して説明を簡略化する。本実施形態と第1実施形態との相違点について概略を説明すると、第1実施形態の電源線36R、36G、36Bと補助電極37は、第1平坦化膜を挟んで異なる層において形成されているが、本実施形態は、電源線36R、36G、36Bと補助電極37を同一層内において並列配置している。また、第1実施形態では、第1及び第2平坦化膜51、52が必要であったが、本実施形態では第2平坦化膜52が不要になり、第1平坦化膜51のみが形成されている。
このような構成においては、電源線36R、36G、36Bと補助電極37が、同一層内に形成されているので、第2平坦化膜52を形成する工程を省くことができるので、製造工程の簡素化を図り製造コストの低減を実現できる。
また、上記のように同一層内に形成する場合においては、第1平坦化膜51の平坦化を実現できる範囲内で、電源線36R、36G、36Bと補助電極37の膜厚を厚くすることで低抵抗化を実現できる。従って、表示品質を向上させることができる。
(有機EL装置の第3実施形態)
次に、有機EL装置の第3実施形態について説明する。
本実施形態の基本構成は、第1実施形態と殆ど同じであるが、相違点について説明すると、第1実施形態でRGB毎に設けていた電源線36R、36G、36Bに代わって、3色共通の電源線を設けた構成を採用している。
このようにすれば、発光機能層Yに供給する電圧がRGBで同じになるので、更に低抵抗化を施すことができる。
(電子機器)
次に、上記実施形態の有機EL装置を備えた電子機器の例について説明する。
図9(a)は、テレビの一例を示した斜視図である。図9(a)において、符号1000はテレビ本体を示し、符号1001は上記の有機EL装置を用いた表示部を示している。
図9(b)は、ディスクトップ型コンピュータの一例を示した斜視図である。図9(b)において、符号1200はディスクトップ型コンピュータ、符号1210は上記の有機EL装置を用いた表示部、符号1220はCPUやハードディスクを備えた演算部、符号1230はキーボードからなる入力部、符号1240はマウスからなる入力部を示している。
図9(a)、(b)に示す電子機器は、上記実施の形態の有機EL装置を備えているので、画像表示品質が向上した表示部を備えた電子機器となる。
なお、電子機器としては、上記のテレビやディスクトップ型コンピュータに限られることなく、種々の電子機器に適用することができる。例えば、ノート型コンピュータ、液晶プロジェクタ、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ページャ、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置等の電子機器に適用することができる。
本発明の第1実施形態に示す有機EL装置の配線構造を示す模式図。 本発明の第1実施形態に示す有機EL装置における画素領域の平面構造図。 本発明の第1実施形態に示す有機EL装置の積層構造を説明するための図。 本発明の第1実施形態に示す有機EL装置の製造方法を説明するための図。 本発明の第1実施形態に示す有機EL装置の製造方法を説明するための図。 本発明の第1実施形態に示す有機EL装置の製造方法を説明するための図。 本発明の第1実施形態に示す有機EL装置の製造方法を説明するための図。 本発明の第2実施形態に示す有機EL装置の積層構造を説明するための図。 本発明の有機EL装置を備える電子機器を示す図。
符号の説明
1…制御用トランジスタ(スイッチング素子)
2…駆動用トランジスタ(スイッチング素子)
4…保持容量(配線層)
6…画素電極(第1の電極層)
31…走査線(配線層)
32…信号線(配線層)
36R、36G、36B…電源線(正極の電源供給層)
37…補助電極(負極の電源供給層)
39…共通陰極(第2の電極層)
51…第1平坦化膜(絶縁膜)
52…第2平坦化膜(絶縁膜)
C1、C2、C3、C4、51a…コンタクトホール


Claims (9)

  1. 基板上に、スイッチング素子と、第1及び第2の電極層と、当該第1及び第2の電極層に挟持された発光機能層と、を備えた有機エレクトロルミネッセンス装置であって、
    前記第1及び第2の電極層の間に電力を供給する正極及び負極の電源供給層が、前記スイッチング素子を駆動させる配線層とは異なる層に設けられていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置。
  2. 前記基板と前記第1の電極層の間に、前記正極及び負極の電源供給層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  3. 前記正極の電源供給層と前記負極の電源供給層との間に、絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  4. 前記正極の電源供給層と前記負極の電源供給層は、同一層内に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  5. 前記正極の電源供給層が前記基板側に形成され、前記負極の電源供給層が前記第1の電極層側に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  6. 前記発光機能層は、発光波長が異なる発光素子を備え、
    前記正極及び負極の電源供給層のうち一方は、当該発光素子毎に応じて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  7. 前記正極及び負極の電源供給層と、前記第1及び第2の電極層は、コンタクトホール内の導電部材を介して接続されており、
    前記コンタクトホールは、前記第1又は第2の電極層に応じて設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  8. 基板上に、スイッチング素子と、第1及び第2の電極層と、当該第1及び第2の電極層に挟持された発光機能層と、を備えた有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法であって、
    前記第1及び第2の電極層の間に電力を供給する正極及び負極の電源供給層を形成する工程を有し、
    当該電源供給層を形成する工程は、前記スイッチング素子を駆動させる配線層を形成する工程とは、異ならせて行うことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  9. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置を備えることを特徴とする電子機器。




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