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JP2005091613A - 画像形成装置の無端ベルト支持機構及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置の無端ベルト支持機構及びそれを用いた画像形成装置 Download PDF

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JP2005091613A
JP2005091613A JP2003323374A JP2003323374A JP2005091613A JP 2005091613 A JP2005091613 A JP 2005091613A JP 2003323374 A JP2003323374 A JP 2003323374A JP 2003323374 A JP2003323374 A JP 2003323374A JP 2005091613 A JP2005091613 A JP 2005091613A
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endless belt
forming apparatus
image forming
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tension
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Application number
JP2003323374A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Takai
康博 高井
Tsutomu Yoshimoto
勉 吉本
Akinori Morimoto
成則 森本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

【課題】無端ベルトの寿命をより長期化する。
【解決手段】画像形成装置の非動作時には、第2及び第3テンションローラ35、36を下方に移動させ、第2及び第3テンションローラ35、36を中間転写ベルト7から離間させ、第4テンションローラ37も中間転写ベルト7から離間させる。同時に、転写ローラ変位板33の移動により、各1次転写ローラ6b〜6dを上方に移動させて各感光体ドラム3b〜3dから離間させる。また、1次転写ローラ6aも上方に移動させて感光体ドラム3aから離間させる。更に、2次転写ローラ11を左方向に移動させて駆動支持ローラ31から離間させる。この状態では、中間転写ベルト7が弛んで無負荷状態となっており、中間転写ベルト7の塑性変形を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、感光体の表面に画像を形成して、画像を感光体から無端ベルトへと転写する画像形成装置の無端ベルト支持機構及びそれを用いた画像形成装置に関する。
近年、装置の高機能化や画像のカラー化への要求が高くなって来ていることから、カラー画像形成装置の開発並びに改良が進められている。ところが、モノクロ画像の場合は、黒の画像形成工程だけで済むが、カラー画像の場合は、イエロー、マゼンタ、シアン、及び黒のそれぞれの画像形成工程を順次行なう必要があることから、モノクロ画像と比較すると、印字速度が約1/4まで低下することがある。
この様な印字速度の低下を防止するために、カラー画像形成装置では“タンデムカラー方式”や“中間転写ベルト方式”を採用して、印字速度の向上を図っている。
これらの両手法に不可欠となる構成要素は、所定抵抗値を有する無端ベルトである。タンデム方式では、記録用紙を無端ベルトに吸着し、各色の画像をそれぞれの感光体の表面に形成し、各色の画像をそれぞれの感光体の表面から無端ベルト上の記録用紙に積層転写して、カラー画像を記録用紙上に形成する。また、中間転写ベルト方式では、その名の如く、各色の画像をそれぞれの感光体の表面から中間転写ベルト(無端ベルト)に積層転写して、カラー画像を中間転写ベルト上に一旦形成し、カラー画像を中間転写ベルトから記録用紙に1度で転写する。いずれの方式においても、前の画像工程の終了を待たずに、次の画像工程を開始することが可能であり、印字速度が向上する。
一方、この様な無端ベルトの寿命の長期化を図るため、カラー印字モードのときには、無端ベルトを各感光体に接触させ、モノクロ印字モードのときには、無端ベルトを黒用(モノクロ画像用)の感光体だけに接触させ、無端ベルトを他の感光体から離間させて、無端ベルトと他の感光体間の摩擦を低減させている(特許文献1等を参照)。
例えば、図8(a)に示す様に中間転写ベルト(無端ベルト)101を一対の支持ローラ102、103間に架け渡し、各感光体ドラム104a〜104dと各転写ローラ105a〜105d間に中間転写ベルト101を挟み込んで、各感光体ドラム104a〜104dを中間転写ベルト101の外周面に接触させ、テンションローラ106を中間転写ベルト101に押し付けて、中間転写ベルト101の張力を保持する。カラー印字モードのときには、中間転写ベルト101を回転移動させると共に、各感光体ドラム104a〜104dを回転させつつ、各現像装置107a〜107dによりそれぞれの色の画像を各感光体ドラム104a〜104dの表面に形成し、各色の画像を各感光体ドラム104a〜104dの表面から中間転写ベルト101に順次転写して、カラー画像を中間転写ベルト101上に一旦形成し、更にカラー画像を中間転写ベルト101から記録用紙(図示せず)に転写する。
また、モノクロ印字モードのときには、図8(b)に示す様に各転写ローラ105b〜105dを上昇させ、テンションローラ108を上昇させ中間転写ベルト101に押し付けて、中間転写ベルト101を持ち上げ、中間転写ベルト101をシアン用、マゼンタ用、イエロー用の各感光体ドラム104b〜104dから離間させ、中間転写ベルト101を黒用の感光体ドラム104aだけに接触させた上で、中間転写ベルト101を回転移動させると共に、感光体ドラム104aを回転させつつ、現像装置107aによりモノクロ画像を感光体ドラム104aの表面に形成し、モノクロ画像を感光体ドラム104aの表面から中間転写ベルト101に転写し、更にモノクロ画像を中間転写ベルト101から記録用紙(図示せず)に転写する。
これにより、中間転写ベルト101と各感光体ドラム104b〜104d間の摩擦が低減し、これらの表面の傷の発生が防止され、これらの寿命が延びる。また、各感光体ドラム104b〜104d及び各現像装置107b〜107dを停止させることによっても、これらの寿命を延ばしている。更に、各感光体ドラム104b〜104dの表面に残留しているシアン、マゼンタ、イエローの現像剤が中間転写ベルト101に付着せず、中間転写ベルト101上のモノクロ画像がシアン、マゼンタ、イエローの現像剤で汚れずに済む。
また、テンションローラ106により中間転写ベルト101の張力を一定に保持しているので、カラー印字モード及びモノクロ印字モードのいずれのときでも、中間転写ベルト101のスリップや蛇行が発生せず、画像品質の低下や中間転写ベルト101の破損を招くことがない。
特開平10−293437号公報
しかしながら、従来は、モノクロ印字モードのときに、無端ベルトをモノクロ画像用感光体だけに接触させ、無端ベルトを他の感光体から離間させて、無端ベルトの寿命の長期化を図っているものの、画像形成装置の非通電時、ウォームアップ初期、待機時、及び省エネモード時等には、中間転写ベルト101の張力を保持する必要がないにもかかわらず、中間転写ベルト101を弛めていない。このため、中間転写ベルト101が伸びて傷み易く、中間転写ベルト101が塑性変形し、これが中間転写ベルト101の寿命のより長期化を阻む要因となっている。
また、テンションローラ106により中間転写ベルト101の張力を保持して、中間転写ベルト101の弛みを防止しつつ、テンションローラ108を上昇させ中間転写ベルト101に押し付けて、中間転写ベルト101を持ち上げているので、黒用の感光体ドラム104aに対する中間転写ベルト101の接触角度の変化を招いている。
図9(a)及び(b)は、カラー印字モードのときの中間転写ベルト101の接触角度θ1及びモノクロ印字モードのときの接触角度θ2を拡大して示す図である。図9(a)及び(b)から明らかな様に、モノクロ印字モードのときには、中間転写ベルト101の片側だけが持ち上げられて、中間転写ベルト101が傾斜するので、モノクロ印字モードのときの黒用の感光体ドラム104aに対する中間転写ベルト101の接触角度θ2がカラー印字モードのときの接触角度θ1よりも大きくなる。
そして、この中間転写ベルト101の接触角度θ2が大きくなると、感光体ドラム104aと転写ローラ105a間のニップ域が狭くなる。つまり、カラー印字モードのときよりもモノクロ印字モードのときの方が、ニップ域が狭くなる。このニップ域では、転写ローラ105aの電界が中間転写ベルト101を介して感光体ドラム104aの表面の現像剤に作用し、現像剤が感光体ドラム104aの表面から中間転写ベルト101へと引き付けられて転写される。従って、ニップ域が狭くなると、転写効率が低下し、モノクロ画像の品質が低下する。
すなわち、カラー印字モードとモノクロ印字モードとの間で転写効率に差が生じ、後者の方で転写効率が低下して、モノクロ画像の品質が低下してしまう。
更に、中間転写ベルト101の片側だけが持ち上げられて、中間転写ベルト101が傾斜するので、感光体ドラム104dが中間転写ベルト101から十分に離間しても、各感光体ドラム104b、104cと中間転写ベルト101間の離間距離が短くなる。この離間距離が短いと、中間転写ベルト101の電位が作用して、各感光体ドラム104b、104cの表面に残留しているシアン、マゼンタの現像剤が中間転写ベルト101へと飛翔し、中間転写ベルト101上のモノクロ画像がシアン、マゼンタの現像剤で汚れてしまって、モノクロ画像の品質が低下する。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、無端ベルトの寿命をより長期化することが可能な画像形成装置の無端ベルト支持機構及びそれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、カラー印字モードとモノクロ印字モードとの間で転写効率に差が生ぜず、モノクロ印字モードのときには、モノクロ画像用感光体とは異なる他の感光体を無端ベルトから十分に離間させることが可能であって、カラー印字モード及びモノクロ印字モードのいずれのときにも無端ベルトの張力を一定に保持することが可能な画像形成装置の無端ベルト支持機構及びそれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の感光体の表面にそれぞれの色の画像を形成して、各色の画像を各感光体から無端ベルトへと転写するカラー印字モードと、各感光体のいずれかをモノクロ画像用感光体とし、モノクロ画像用感光体の表面に単色の画像を形成して、単色の画像をモノクロ画像用感光体から無端ベルトへと転写するモノクロ印字モードとを有する画像形成装置の無端ベルト支持機構において、無端ベルトを架け渡して回転移動可能に支持するための一対の支持ローラと、無端ベルト近傍に配置された複数のテンションローラと、各テンションローラを選択的に変位させることにより、カラー印字モードのときに無端ベルトを各感光体に接触させ、モノクロ印字モードのときに無端ベルトをモノクロ画像用感光体だけに接触させるテンションローラ変位手段と、画像形成装置の状態に応じて、無端ベルトの張力を調節する張力調節手段とを備えている。
また、本発明においては、張力調節手段は、無負荷状態の無端ベルトの張力と負荷状態の無端ベルトの張力を選択的に設定している。
更に、本発明においては、無負荷状態の無端ベルトの張力は、画像形成装置の非通電時、ウォームアップ初期、待機時、及び省エネモード時に設定される。
また、本発明においては、負荷状態の無端ベルトの張力は、画像形成装置の印字動作時、及びウォームアップ完了時に設定される。
更に、本発明においては、カラー印字モードの印字動作時、モノクロ印字モードの印字動作時、及びウォームアップ完了時には、無端ベルトの張力を略一定に維持しつつ、架け渡された無端ベルトの状態を異ならせている。
また、本発明においては、架け渡された無端ベルトの状態は、各テンションローラの変位、及び各感光体に無端ベルトを介して対峙するそれぞれの1次転写ローラの変位によって変更される。
更に、本発明においては、無負荷状態から負荷状態への移行は、無端ベルトの停止時に、初期化のために各感光体が少なくとも1回転された後になされる。
また、本発明においては、無端ベルトは、無負荷状態から負荷状態へと移行した後に、少なくとも1回転移動されて、該無端ベルトの残留電位及び残留現像剤を除去される。
更に、本発明においては、無端ベルトは、無負荷状態から負荷状態へと移行した直後に、各テンションローラにより各感光体に接触させられると共に、各感光体と該各感光体に無端ベルトを介して対峙するそれぞれの1次転写ローラとの間に挟み込まれて、カラー印字モードの状態に設定される。
また、本発明においては、無端ベルトは、各テンションローラの変位によりモノクロ画像用感光体だけに接触させられ、モノクロ画像用感光体と1次転写ローラ間だけに挟み込まれて、モノクロ印字モードの状態に設定される。
更に、本発明においては、無端ベルトを無負荷状態から負荷状態へと移行させ、カラー印字モード及びモノクロ印字モードのいずれかを設定した後に、2次転写ローラを無端ベルトを介して支持ローラに押圧している。
また、本発明においては、各支持ローラのうちの2次転写ローラに無端ベルトを介して押圧される一方は、回転駆動され、無端ベルトの回転移動方向における各感光体の上流側近傍に配置されている。
更に、本発明においては、各テンションローラは、その長さが無端ベルトの幅以上であり、その中央部の径がその端部の径よりも大きい。
また、本発明においては、無端ベルトの内周側の第1テンションローラを第2テンションローラよりもモノクロ画像用感光体の近傍に固定配置し、無端ベルトの外周側の第2テンションローラを第1テンションローラよりもモノクロ画像用感光体から離間して変位可能に配置し、無端ベルトの外周側の第3テンションローラをモノクロ画像用感光体とは異なる他の感光体を第2テンションローラとの間に挟み込む位置に変位可能に配置している。
更に、本発明においては、第2及び第3テンションローラの抵抗値は、無端ベルトの抵抗値よりも高く設定されている。
また、本発明においては、第1テンションローラは、無端ベルトの抵抗値よりも高く設定されるか、又は絶縁されている。
更に、本発明においては、第4テンションローラを各感光体のいずれにも接触せずかつ各支持ローラ間に挟み込まれる位置に変位可能に配置している。
また、本発明においては、第4テンションローラは、接地され、無端ベルトの表面電位を低下させ得る抵抗値を有している。
一方、本発明の画像形成装置は、上記本発明の無端ベルト支持機構を用いている。
本発明の画像形成装置によれば、張力調節手段は、画像形成装置の状態に応じて、無端ベルトの張力を調節している。例えば、画像形成装置の状態に応じて、無負荷状態の無端ベルトの張力と負荷状態の無端ベルトの張力を選択的に設定している。より具体的には、無負荷状態の無端ベルトの張力は、画像形成装置の非通電時、ウォームアップ初期、待機時、及び省エネモード時に設定され、また負荷状態の無端ベルトの張力は、画像形成装置の印字動作時、及びウォームアップ完了時に設定される。従って、無端ベルトの張力を保持する必要がないときには、無端ベルトが弛められることになり、無端ベルトの塑性変形が防止され、無端ベルトの寿命をより長期化することができる。
また、本発明によれば、カラー印字モードの印字動作時、モノクロ印字モードの印字動作時、及びウォームアップ完了時には、無端ベルトの張力を略一定に維持しつつ、架け渡された無端ベルトの状態を異ならせている。架け渡された無端ベルトの状態は、各テンションローラの変位、及び各感光体に無端ベルトを介して対峙するそれぞれの1次転写ローラの変位によって変更される。これにより、無端ベルトの張力を略一定に維持しつつ、カラー印字モードのときに無端ベルトを各感光体に接触させたり、モノクロ印字モードのときに無端ベルトをモノクロ画像用感光体だけに接触させることができる。
更に、本発明によれば、無負荷状態から負荷状態への移行は、無端ベルトの停止時に、初期化のために各感光体が少なくとも1回転された後になされる。そして、無端ベルトは、無負荷状態から負荷状態へと移行した後に、少なくとも1回転移動されて、該無端ベルトの残留電位及び残留現像剤を除去される。また、無端ベルトは、無負荷状態から負荷状態へと移行した直後に、各テンションローラにより各感光体に接触させられると共に、各感光体と該各感光体に無端ベルトを介して対峙するそれぞれの1次転写ローラとの間に挟み込まれて、カラー印字モードの状態に設定される。そして、無端ベルトは、各テンションローラの変位によりモノクロ画像用感光体だけに接触させられ、モノクロ画像用感光体と1次転写ローラ間だけに挟み込まれて、モノクロ印字モードの状態に設定される。更に、無端ベルトを無負荷状態から負荷状態へと移行させ、カラー印字モード及びモノクロ印字モードのいずれかを設定した後に、2次転写ローラを無端ベルトを介して支持ローラに押圧している。この様な手順で無負荷状態から負荷状態へと移行し、カラー印字モード及びモノクロ印字モードのいずれかを設定して、印字可能な状態を設定すれば、無端ベルトに急激な負荷変動を加えずに済み、無端ベルトの寿命の長期化を図ることができる。
また、本発明によれば、各支持ローラのうちの2次転写ローラに無端ベルトを介して押圧される一方は、回転駆動され、無端ベルトの回転移動方向における各感光体の上流側近傍に配置されている。このため、この駆動用の支持ローラは、各感光体と接触している無端ベルトの部位を下流側にして、無端ベルトを引っ張ることになり、無端ベルトと各感光体間のそれぞれのニップ域を安定的に維持して、画像品質を向上させることができる。
更に、本発明によれば、各テンションローラは、その長さが無端ベルトの幅以上であり、その中央部の径がその端部の径よりも大きい。これにより、各テンションローラからの無端ベルトの外れや無端ベルトの蛇行が防止される。
また、本発明によれば、モノクロ画像用感光体と他の感光体間で、第1及び第2テンションローラを無端ベルトの内周側と外周側に振り分けて適宜のそれぞれの位置に配置している。これにより、カラー印字モード及びモノクロ印字モードのいずれのときでも、モノクロ画像用感光体に対する無端ベルトの接触角度を一定に保持することが可能になる。また、無端ベルトの外周側の第2及び第3テンションローラを他の感光体を挟み込むそれぞれの位置に変位可能に配置している。このため、モノクロ印字モードのときに、第2及び第3テンションローラを変位させれば、無端ベルトを他の感光体から離間させることができる。
更に、本発明によれば、第2及び第3テンションローラの抵抗値は、無端ベルトの抵抗値よりも高く設定されている。あるいは、第1テンションローラは、無端ベルトの抵抗値よりも高く設定されるか、又は絶縁されている。これにより、無端ベルトの表面電荷を該各テンションローラを通じて流出させながらも、無端ベルトの表面電位の著しい低下を防止することができ、同時に無端ベルトの表面の残留電位を該各テンションローラを通じて除去することができ、延いては画像品質の低下を防止することができる。また、各テンションローラの電位上昇を抑えて、無端ベルトから該各テンションローラへの現像剤の飛散を防止することができる。
また、本発明によれば、第4テンションローラは、各感光体のいずれにも接触せずかつ各支持ローラ間に挟み込まれる無端ベルトの部分を押圧して、張力を無端ベルトに与えている。これにより、無端ベルトの張力が保持され、無端ベルトのスリップや蛇行が発生せず、無端ベルトの破損を招くことがない。また、無端ベルトが延びたり、無端ベルトの交換によりその長さが変わっても、一定の張力を保つことができる。
更に、本発明によれば、第4テンションローラは、接地され、無端ベルトの表面電位を低下させ得る抵抗値を有している。これにより、無端ベルトの表面に残留している現像剤の除去が容易になり、画像品質が向上し、無端ベルトと残留している現像剤間の摩擦により発生する無端ベルトの傷を防止することができる。ただし、無端ベルトの回転移動方向における第4テンションローラの下流側で、無端ベルトのクリーニングを行なう。
尚、本発明の画像形成装置も、本発明の無端ベルト支持機構と同様の作用並びに効果を達成することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の実施例1を示す側面図である。本実施例の画像形成装置は、カラー画像を記録紙に記録するカラーレーザープリンタであり、露光ユニット1、各画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pd、中間転写ベルトユニット8、定着ユニット12、用紙搬送装置25、給紙トレイ10、及び排紙トレイ15等を備えている。
この画像形成装置において、記録用紙は、給紙トレイ10に積載収容されており、ピックアップローラ16-1により1枚ずつ給紙トレイ10から引き出されて、搬送ローラ25-1によりレジストローラ14へと搬送される。あるいは、記録用紙は、手差しトレイ20に載置され、ピックアップローラ16-2により引き出されて、各搬送ローラ25-4〜25-6によりレジストローラ14へと搬送される。レジストローラ14は、記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃え、記録用紙の先端が中間転写ベルトユニット8の中間転写ベルト7上に形成されるカラー画像の先端に重なるタイミングで、記録用紙を2次転写ローラ11へと搬送する。
各画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pdは、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の現像剤像をそれぞれ形成して、各色の現像剤像を中間転写ベルトユニット8の中間転写ベルト7に転写し、中間転写ベルト7上にカラー画像を形成するものである。
各画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pdは、各現像器2a〜2d、各感光体ドラム3a〜3d、各帯電器5a〜5d、及び各クリーナユニット4a〜4d等を備えている。各感光体ドラム3a〜3dは、中間転写ベルト7を介してそれぞれの1次転写ローラ6a〜6dに押圧されており、矢印方向Bに回転移動する中間転写ベルト7と同一の周速度で、中間転写ベルト7と共に回転される。
各帯電器5a〜5dは、各感光体ドラム3a〜3dに接触するローラ型やブラシ形のもの、あるいはチャージャー型のものであり、各感光体ドラム3a〜3dの表面を一様に帯電させる。
露光ユニット1は、各感光体ドラム3a〜3dへのそれぞれのレーザー光を出射するレーザー光源1a、及び各レーザー光をそれぞれの感光体ドラム3a〜3dに導く複数のミラー1b等を有しており、画像データに応じて各レーザー光を変調しつつ、各レーザー光をそれぞれの感光体ドラム3a〜3d表面に照射して、各感光体ドラム3a〜3dの表面にそれぞれの静電潜像を形成する。
尚、露光ユニット1として、ELやLED等の発光素子をアレイ状に並べた書き込みヘッドを用いても良い。
各現像器2a〜2dは、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの現像剤を保有しており、各感光体ドラム3a〜3d表面の静電潜像にそれぞれの色の現像剤を付着させて、各感光体ドラム3a〜3d表面にそれぞれの色の現像剤像を形成する。これらの現像剤像は、各感光体ドラム3a〜3dから中間転写ベルト7に転写されて重ね合わせられ、カラー画像となる。
中間転写ベルトユニット8は、中間転写ベルト7、中間転写ベルト7を掛け渡して回転移動可能に支持するための駆動支持ローラ31及び従動支持ローラ32、各1次転写ローラ6b〜6dを上下に変位させる転写ローラ変位板33、第1乃至第4テンションローラ34〜37、及び第2乃至第4テンションローラ35〜37を変位可能に支持するテンションローラ支持フレーム38等を備えている。
中間転写ベルト7は、例えば厚さ100μm〜150μm程度の合成樹脂フィルムにより形成される。2次転写ローラ11は、左右に移動可能に支持されており、右方向に移動されたときに、駆動支持ローラ31との間に中間転写ベルト7を挟み込んで、ニップ域を形成する。駆動支持ローラ31は、2次転写ローラ11のバックアップローラとしての役目を果たしつつ、中間転写ベルト7と各感光体ドラム3a〜3d間のそれぞれのニップ域を下流側にして、回転駆動され、中間転写ベルト7を引っ張って矢印方向Bに回転移動させる。これにより、各ニップ域が安定的に維持される。
転写ローラ変位板33は、左右移動自在に支持されて、バネ等(図示せず)により左方向に付勢され、その左端がカム39の周面に当接している。また、各1次転写ローラ6b〜6dは、上下移動自在に支持されて、バネ等(図示せず)により上方向に付勢されている。
図1に示す状態では、転写ローラ変位板33が左方向に移動して、転写ローラ変位板33の下側の各突起部33aが各1次転写ローラ6b〜6dを各感光体ドラム3a〜3d側に押し下げ、各1次転写ローラ6b〜6dと各感光体ドラム3b〜3d間のニップ域に中間転写ベルト7が挟み込まれる。そして、各1次転写ローラ6b〜6dは、矢印方向Bに回転移動する中間転写ベルト7と同一の周速度で、中間転写ベルト7に追従回転する。
また、カム39が略180度回転されると、カム39の周面が転写ローラ変位板33を右方向に移動させる。この状態では、転写ローラ変位板33の下側の各突起部33aが各1次転写ローラ6b〜6dから外れて、各1次転写ローラ6b〜6dがバネ等(図示せず)により上方向に移動し、各1次転写ローラ6b〜6dが中間転写ベルト7及び各感光体ドラム3b〜3dから離間する。
また、1次転写ローラ6aは、各1次転写ローラ6b〜6dと同様に、他の機構(図示せず)により上下移動させられて、該1次転写ローラ6aと感光体ドラム3a間のニップ域に中間転写ベルト7を挟み込んだり、感光体ドラム3a及び中間転写ベルト7から離間する。
各1次転写ローラ6a〜6dは、例えば金属製の直径8mm〜10mmの軸の外周を導電性の弾性材(EPDM、発泡ウレタン等)により被覆したものである。各1次転写ローラ6a〜6dは、該各1次転写ローラ6a〜6dと各感光体ドラム3a〜3d間のニップ域に中間転写ベルト7を挟み込んだ状態で、現像剤の帯電極性とは逆極性のバイアス電圧を印加され、それぞれの電界を中間転写ベルト7を介して各感光体ドラム3a〜3dの表面の現像剤に作用させ、各感光体ドラム3a〜3dの表面の現像剤を中間転写ベルト7へと引き付けて転写させる。これにより、各色の現像剤像が中間転写ベルト7に転写されて重ね合わせられ、カラー画像となる。
尚、各1次転写ローラ6a〜6dと各感光体ドラム3a〜3d間のそれぞれのニップ域を安定的に形成するために、各1次転写ローラ6a〜6d及び各感光体ドラム3a〜3dのうちの一方を硬質材料で形成し、他方を弾性材料で形成するのが好ましい。また、各1次転写ローラ6a〜6dとして、ローラの代わりに、ブラシ等を用いても構わない。
クリーニングユニット9は、例えば中間転写ベルト7の表面に摺接するクリーニングブレードであり、中間転写ベルト7の表面に残留した現像剤を除去して、次回に印字される画像のカブリ等を防止する。
こうして中間転写ベルト7に転写されたカラー画像は、該中間転写ベルト7の回転移動に伴い、駆動支持ローラ31と2次転写ローラ11間のニップ域へと搬送される。そして、中間転写ベルト7上のカラー画像の先端とレジストローラ14により搬送されて来た記録用紙の先端が重ねられ、カラー画像と記録用紙が重ね合わせられて、カラー画像が記録用紙に転写される。
引き続いて、記録用紙は、定着ユニット12へと搬送され、ここで加圧ローラ12aと加熱ローラ12b間に挟み込まれる。これにより、記録用紙上のカラー画像は、その現像剤を加熱余裕されて、該記録用紙上に定着される。
更に、記録用紙は、用紙搬送装置25により排紙トレイ10へと搬送されて、ここに排出される。
尚、画像形成ステーションPaだけを用いて、モノクロ画像を形成し、モノクロ画像を中間転写ベルトユニット8の中間転写ベルト7に転写することも可能である。このモノクロ画像も、カラー画像と同様に、中間転写ベルト7から記録用紙に転写され、記録用紙上定着される。
また、記録用紙の表面だけではなく、両面の印字を行なう場合は、記録用紙の表面の画像を定着ユニット12により定着した後に、記録用紙を用紙搬送装置25の搬送ローラ25-3により搬送する途中で、搬送ローラ25-3を停止させてから逆回転させ、記録用紙を用紙搬送装置25の反転経路25rに通して、記録用紙の表裏を反転させてから、記録用紙をレジストローラ14へと導き、記録用紙の表面と同様に、記録用紙の裏面に画像を記録して定着し、記録用紙を排紙トレイ10に排出する。
ところで、本実施例の画像形成装置では、カラー印字モードとモノクロ印字モードとを切り換えて設定する。
カラー印字モードでは、中間転写ベルト7を各感光体ドラム3a〜3dに接触させて、各色の現像剤像を各感光体ドラム3a〜3dから中間転写ベルト7に転写する。
モノクロ印字モードでは、中間転写ベルト7を黒用の感光体ドラム3aだけに接触させて、黒の現像剤像を感光体ドラム3aから中間転写ベルト7に転写すれば良く、動作させる必要がない他の各感光体ドラム3b〜3dを中間転写ベルト7から離間させて、他の各感光体ドラム3b〜3dと中間転写ベルト7間の摩擦を低減させる。
一方、中間転写ベルト7を各感光体ドラム3a〜3dの全てに接触させるか、あるいは黒用の感光体ドラム3aだけに接触させるかにかかわらず、つまりカラー印字モード及びモノクロ印字モードのいずれのときにも、中間転写ベルト7と黒用の感光体ドラム3a間のニップ域を安定的に維持して、黒の画像の品質を保持する必要がある。
そこで、中間転写ベルトユニット8においては、第1テンションローラ34を適宜の位置に固定配置しておき、モノクロ印字モードのときには、第2乃至第4テンションローラ35〜37をテンションローラ支持フレーム38により変位させることにより、中間転写ベルト7と黒用の感光体ドラム3a間のニップ域をカラー印字モードと同様に維持し、かつ動作させる必要がない他の各感光体ドラム3b〜3dを中間転写ベルト7から離間させている。
更に、画像形成装置の非動作時には、第1乃至第4テンションローラ34〜37、各1次転写ローラ6a〜6d、及び2次転写ローラ11を中間転写ベルト7から離間させて、中間転写ベルト7に不要な張力が加わったり傷が付くことを防止している。
図2及び図3は、中間転写ベルトユニット8のテンションローラ支持フレーム38を示す縦断面図及び側面図である。テンションローラ支持フレーム38では、一対の側壁41間に第2乃至第4テンションローラ35〜37を支持し、各側壁41を上下移動可能に支持し、各側壁41の下側縁にそれぞれの偏芯カム42を当接させ、ギアユニット43の出力軸を各偏芯カム42の軸44に接続し、ギアユニット43の入力軸を駆動モータ45の軸に接続している。
駆動モータ45の軸の回転は、ギアユニット43を通じて各偏芯カム42の軸44に伝達される。各偏芯カム42の回転に伴い、各側壁41の下側縁に摺接する各偏芯カム42の周面が上下移動し、各側壁41が上下移動する。
また、各側壁41には、第2テンションローラ35を回転自在に軸支するそれぞれの軸受け46、及び第3テンションローラ36を回転自在に軸支するそれぞれの軸受け47を設けている。従って、各側壁41と共に、第2及び第3テンションローラ35、36が上下移動する。
更に、各側壁41にそれぞれの長孔41aを形成して、第4テンションローラ37を回転自在に軸支するそれぞれの軸受け48を上下移動可能に各長孔41aに嵌合して、第4テンションローラ37を上下移動可能に支持している。各バネ49は、各軸受け48と各側壁41の突出部41b間に介在して、第4テンションローラ37を上方向に付勢している。各側壁41が最も下降したときには、各軸受け48が各側壁41の長孔41aの上端に突き当たって下降し、これに伴って第4テンションローラ37も下降する。
尚、第1乃至第4テンションローラ34〜37は、その長さが中間転写ベルト7の幅以上であり、その中央部の径がその端部の径よりも大きい。これにより、第1乃至第4テンションローラ34〜37からの中間転写ベルト7の外れや中間転写ベルト7の蛇行が防止される。
また、各1次転写ローラ6a〜6dを上下に変位させる転写ローラ変位板33は、例えば各側壁41の内側に配置される。
さて、カラー印字モードのときには、駆動モータ45を駆動制御して、各偏芯カム42を回転させ、各側壁41を移動させて、図4(a)に示す様に第2及び第3テンションローラ35、36を移動させて中間転写ベルト7から離間させる。このとき、各バネ49は、各側壁41の長孔41aにより移動可能に支持された第4テンションローラ37を上方に付勢して、第4テンションローラ37を中間転写ベルト7に押し付け、中間転写ベルト7に適宜の張力を加える。
同時に、転写ローラ変位板33の移動により、各1次転写ローラ6b〜6dを各感光体ドラム3a〜3d側に押し下げて、各1次転写ローラ6b〜6dと各感光体ドラム3b〜3d間のニップ域に中間転写ベルト7を挟み込むと共に、1次転写ローラ6aを感光体ドラム3a側に押し下げて、1次転写ローラ6aと感光体ドラム3a間のニップ域に中間転写ベルト7を挟み込む。
この状態では、中間転写ベルト7が各1次転写ローラ6a〜6dと各感光体ドラム3a〜3d間のニップ域に挟み込まれ、各色の現像剤像が各感光体ドラム3a〜3dから中間転写ベルト7へと転写されて、カラー画像が中間転写ベルト7の表面に形成される。そして、カラー画像が中間転写ベルト7と2次転写ローラ11間のニップ域へと搬送されて、カラー画像が中間転写ベルト7から記録用紙へと転写される。
また、中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3a〜3dに沿って直線状に延び、第1テンションローラ6aに接する。図5(a)は、カラー印字モードのときの感光体ドラム3a周辺の状態を示している。図5(a)から明らかな様に中間転写ベルト7が第1テンションローラ6aに接し、感光体ドラム3aに対する中間転写ベルト7の接触角度がθ1となっている。
次に、モノクロ印字モードのときには、駆動モータ45を駆動制御して、各偏芯カム42を回転させ、各側壁41を上方に移動させて、図4(b)に示す様に第2及び第3テンションローラ35、36を同時にかつ同距離だけ上方に移動させて、第2及び第3テンションローラ35、36を中間転写ベルト7に押し付け、中間転写ベルト7を押し上げる。これに伴い、各バネ49は、上方に移動して、各側壁41の長孔41aにより支持された第4テンションローラ37を更に上方に付勢し、第4テンションローラ37を中間転写ベルト7に押し付け、中間転写ベルト7に適宜の張力を加える。
同時に、転写ローラ変位板33の移動により、各1次転写ローラ6b〜6dを上方に移動させて各感光体ドラム3b〜3dから離間させる。ただし、1次転写ローラ6aを感光体ドラム3a側に押し下げたままであり、1次転写ローラ6aと感光体ドラム3a間のニップ域に中間転写ベルト7を挟み込んでいる。
この状態では、中間転写ベルト7が1次転写ローラ6aと感光体ドラム3a間のニップ域に挟み込まれ、モノクロ画像が感光体ドラム3aから中間転写ベルト7へと転写されて、モノクロ画像が中間転写ベルト7の表面に形成される。そして、モノクロ画像が中間転写ベルト7と2次転写ローラ11間のニップ域へと搬送されて、モノクロ画像が中間転写ベルト7から記録用紙へと転写される。
また、中間転写ベルト7は、第2及び第3テンションローラ35、36により上方に押し上げられて、各感光体ドラム3b〜3dから離間しているものの、第1テンションローラ6aにより下方に導かれて、感光体ドラム3aに接触している。図5(b)に示す様に第1テンションローラ6aから感光体ドラム3aの範囲で、中間転写ベルト7の位置が図5(a)と変わらず、感光体ドラム3aに対する中間転写ベルト7の接触角度θ1が保持されている。
従って、カラー印字モード及びモノクロ印字モードのいずれのときでも、感光体ドラム3aに対する中間転写ベルト7の接触角度θ1が一定に維持される。このため、カラー印字モードとモノクロ印字モードの間で、ニップ域が変化せず、感光体ドラム3aから中間転写ベルト7への転写効率に差が生ぜず、モノクロ画像の品質が低下することがない。
次に、画像形成装置の非動作時には、駆動モータ45を駆動制御して、各偏芯カム42を回転させ、各側壁41を最も下方に移動させて、図4(c)に示す様に第2及び第3テンションローラ35、36を下方に移動させ、第2及び第3テンションローラ35、36を中間転写ベルト7から離間させる。これに伴い、第4テンションローラ37の軸は、各側壁41の長孔41aの上端に当接して、下方に移動され、各バネ49を縮小させる。このため、第4テンションローラ37が中間転写ベルト7から離間する。
同時に、転写ローラ変位板33の移動により、各1次転写ローラ6b〜6dを上方に移動させて各感光体ドラム3b〜3dから離間させる。また、1次転写ローラ6aも上方に移動させて感光体ドラム3aから離間させる。
更に、2次転写ローラ11を左方向に移動させて駆動支持ローラ31から離間させる。
この状態では、第2乃至第4テンションローラ35〜37が中間転写ベルト7から離間しているので、中間転写ベルト7に不要な張力が加わらず、中間転写ベルト7が弛んで無負荷状態となっており、中間転写ベルト7の塑性変形を防止することができる。また、中間転写ベルト7が各1次転写ローラ6b〜6dと各感光体ドラム3b〜3d間あるいは2次転写ローラ11と駆動支持ローラ31間に挟み込まれず、各感光体ドラム3b〜3dの表面に残留している現像剤により中間転写ベルト7が傷付けられることもない。これにより、中間転写ベルト7の寿命を延ばすことができる。
ここで、画像形成装置の非動作時には、中間転写ベルト7が弛んでいることから、中間転写ベルト7を新たなものに容易に交換することができる。そして、画像形成装置の動作時には、カラー印字モード及びモノクロ印字モードのいずれであっても、第4テンションローラ37が各バネ49により上方に付勢されて新たな中間転写ベルト7に押し付けられるので、新たな中間転写ベルト7の長さが以前のベルトの長さと異なっていても、新たな中間転写ベルト7に適宜の張力を与えることができる。
カラー印字モード及びモノクロ印字モードのいずれのときでも、中間転写ベルト7に適宜の張力が与えられるので、中間転写ベルト7のスリップ等が発生せず、中間転写ベルト7の脈動を防止することができる。仮に、中間転写ベルト7の脈動が発生すると、印字ブレが発生し、二重写り等の印字不良が発生するだけではなく、各1次転写ローラ6a〜6d及び2次転写ローラ11により発生される電界が不安定となり、過電界が中間転写ベルト7や各感光体ドラム3a〜3dに作用して、これらの破壊や劣化を招くことがある。
また、モノクロ印字モードのときには、中間転写ベルト7と各感光体ドラム3b〜3d間の離間距離を2mm〜5mmに設定するのが好ましい。この場合は、中間転写ベルト7の電位や振動によって、各感光体ドラム3b〜3dの表面に残留している現像剤が中間転写ベルト7へと飛翔することがなく、中間転写ベルト7上のモノクロ画像が汚れずに済む。仮に、離間距離が2mm未満の場合は、各感光体ドラム3b〜3dの表面に残留している現像剤が中間転写ベルト7へと飛翔して、モノクロ画像が汚れてしまう。例えば、中間転写ベルト7の残留電位が300Vであって、各感光体ドラム3b〜3dの表面に残留している現像剤の帯電量が20μC/gであるならば、中間転写ベルト7と各感光体ドラム3b〜3d間の離間距離が1mm以下になると、各感光体ドラム3b〜3dの表面の現像剤の全てが中間転写ベルト7へと飛翔する。
尚、現像剤の飛翔は特異な現象ではない。この様な電界による現像剤の飛翔を利用して、印字を行なうというダイレクトトーニング(DTP)方式がある。
また、中間転写ベルト7の抵抗値としては、各1次転写ローラ6a〜6d及び2次転写ローラ11の電界が中間転写ベルト7を介して各感光体ドラム3a〜3dの表面の現像剤に作用し、現像剤の転写が行われるという適当な抵抗値が必要である。この抵抗値は、概ね1×108Ω・cm〜1×1012Ω・cmである。
中間転写ベルト7の抵抗値が低すぎると、中間転写ベルト7に流れる電流値が大きくなって、中間転写ベルト7上の現像剤、もしくは各感光体ドラム3a〜3dの表面の現像剤が溶融してしまい、中間転写ベルト7や各感光体ドラム3a〜3dのフィルミングが発生し、画像品質の低下、中間転写ベルト7や各感光体ドラム3a〜3d等の寿命が低下する。
また、中間転写ベルト7の抵抗値が高すぎると、各1次転写ローラ6a〜6d及び2次転写ローラ11の電界が各感光体ドラム3a〜3dの表面の現像剤に作用せず、転写不良が発生し、画像品質の低下が起きる。あるいは、中間転写ベルト7が一旦帯電したならば、その除電が困難になり、中間転写ベルト7の残留電位が上昇して、その残留電位によって各感光体ドラム3a〜3d等の劣化が生じたり、印字メモリ現象が発生する。
第2及び第3テンションローラ35、36の抵抗値は、中間転写ベルト7の抵抗値よりも高く設定するのが好ましい。あるいは、第1テンションローラ34は、中間転写ベルト7の抵抗値よりも高く設定されるか、又は絶縁されるのが好ましい。
この様な第1乃至第3テンションローラ34〜36の抵抗値の設定により、中間転写ベルト7の表面電荷を該各テンションローラを通じて流出させながらも、中間転写ベルト7の表面電位の著しい低下を防止することができ、同時に中間転写ベルト7の表面の残留電位を該各テンションローラを通じて除去することができ、クリーニングユニット9による中間転写ベルト7のクリーニングが容易になり、画像品質の低下を防止することができる。また、各テンションローラの電位上昇が抑えられ、中間転写ベルト7から該各テンションローラへの現像剤の飛散を防止することができる。
更に、第4テンションローラ37は、接地され、中間転写ベルト7の表面電位を低下させ得る抵抗値を有している。
これにより、第4テンションローラ37下流側のクリーニングユニット9による中間転写ベルト7のクリーニングが容易になり、画像品質が向上し、中間転写ベルト7と残留している現像剤間の摩擦により発生する中間転写ベルト7の傷を防止することができる。
次に、本実施例の画像形成装置における図4(a)、(b)、(c)のそれぞれの状態を設定するための制御手順を更に詳しく説明する。
まず、図6に示す様に本実施例の画像形成装置は、画像形成装置1全体の制御を行なう制御部51、各種の入力指示を行なうために操作される操作パネル52、画像形成装置の状態やメニュー等を表示する表示部53、各種のデータを格納するためのRAM54、画像形成装置を動作させるための制御プログラムやデータテーブルを格納したROM55、外部機器接続用のI/F部56、露光ユニット1、各画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pd、中間転写ベルトユニット8、定着ユニット12、及び用紙搬送装置25等を備えているものとする。
そして、この様な構成の画像形成装置において、制御部51は、図7A、図7B、及び図7Cのフローチャートに従って、カラー印字モードのときの図4(a)の状態、モノクロ印字モードのときの図4(b)の状態、及び画像形成装置の非動作時の図4(c)の状態を選択的に設定する。
さて、画像形成装置が起動される以前の非動作時には、図4(c)の無負荷状態が設定されている。このとき、第2及び第3テンションローラ35、36が中間転写ベルト7から離間し、第4テンションローラ37も中間転写ベルト7から離間している。同時に、各1次転写ローラ6a〜6dが各感光体ドラム3a〜3dから離間し、2次転写ローラ11も駆動支持ローラ31から離間している。
この無負荷状態で、画像形成装置の電源が投入されると(STEP1)、制御部51は、画像形成装置の各部を初期化し、各部の状態を各種センサー等(図示せず)を通じて検出する。例えば、定着ユニット12の加熱ローラ12bの温度を検出して、加熱ローラ12bの温度が記録用紙上の現像剤を加熱溶融し得る規定温度に到達しているか否かを判定し(STEP2)、加熱ローラ12bの温度が規定温度に到達するまでは(STEP2で「Yes」)、加熱ローラ12bに通電させて、加熱ローラ12bの温度を上昇させる。この定着ユニット12の温度上昇工程をウォームアップと称し、このウォームアップ期間に、制御部51は、画像形成装置の各部のセンサーやメカニズムが初期状態にあるか否かを確認し(STEP4)、初期状態でなければ(STEP4で「No」)、その部の点検を表示部53に表示して、その部の補修を促がす(STEP5)。例えば、用紙搬送路中に記録用紙が滞留していれば、この旨を表示部53に表示して、記録用紙の除去を促がす。
また、ウォームアップ期間に、制御部51は、テンションローラ支持フレーム38の各側壁41が図4(c)の初期位置にあるか否かを判定し(STEP6)、初期位置になければ(STEP6で「No」)、駆動モータ45を駆動制御して、各偏芯カム42を回転させ、各側壁41を初期位置に移動させる(STEP7)。これにより、中間転写ベルト7が無負荷状態となり、画像形成装置の各部の初期化に際し、中間転写ベルト7に急激な負荷が加わることが防止され、中間転写ベルト7の破壊等が回避される。
また、制御部51は、各1次転写ローラ6b〜6dが各感光体ドラム3b〜3dから離間しているか否かを判定し(STEP8)、離間していなければ(STEP8で「No」)、各1次転写ローラ6b〜6dを各感光体ドラム3b〜3dから離間させる(STEP9)。そして、各1次転写ローラ6b〜6dが各感光体ドラム3b〜3dから離間している状態で、制御部51は、各感光体ドラム3b〜3dを回転させつつ、各感光体ドラム3b〜3dの残留電位及び残留現像剤を除去させると共に、各現像器2a〜2dを動作させて、各現像器2a〜2d内の現像剤の帯電を開始させる(STEP10)。そして、制御部51は、各感光体ドラム3b〜3dを1回転以上回転させた後に(STEP11)、駆動支持ローラ31を回転駆動させて、中間転写ベルト7の回転移動を開始させる(STEP12)。更に、この中間転写ベルト7の回転移動の開始のタイミングから若干遅れて、各1次転写ローラ6b〜6dを各感光体ドラム3b〜3dに押圧させる。また、駆動モータ45を駆動制御して、各偏芯カム42を回転させ、各側壁41を上昇させて、第2、第3、及び第4テンションローラ35、36、37を中間転写ベルト7に押し付け、中間転写ベルト7に張力を与える(STEP13)。これにより、各感光体ドラム3b〜3dの表面に傷を付けることなく、中間転写ベルト7の回転移動及び各感光体ドラム3b〜3dの回転を開始することができる。仮に、各1次転写ローラ6b〜6dを中間転写ベルト7の回転移動の開始と同時に押圧したり先に押圧すると、各感光体ドラム3b〜3dと中間転写ベルト7間の周速度の差により各感光体ドラム3b〜3dの表面に傷が付く。
引き続いて、制御部51は、中間転写ベルト7が張られて回転移動している状態で、2次転写ローラ11を右方向に移動させて駆動支持ローラ31(バックアップローラ)に押圧させる(STEP14)。これにより、図4(a)のカラー印字モードの負荷状態が設定される。更に、中間転写ベルト7を1回転以上回転移動させつつ、中間転写ベルト7の残留電位及び残留現像剤を除去させる(STEP15)。そして、制御部51は、中間転写ベルト7のクリーニングが終了した時点で、画像形成装置の各部を停止させ(STEP16)、該各部の初期化が終了したと判断する(STEP17)。
こうして画像形成装置の各部の初期化が終了すると、制御部51は、印字要求があるか否かを判定し(STEP18)、印字要求がなければ(STEP18で「No」)、各1次転写ローラ6b〜6dを各感光体ドラム3b〜3dから離間させると共に、2次転写ローラ11を左方向に移動させて駆動支持ローラ31から離間させる。また、駆動モータ45を駆動制御して、各偏芯カム42を回転させ、各側壁41を下降させて、第2、第3、及び第4テンションローラ35、36、37をから離間させ、中間転写ベルト7を弛ませる(STEP19)。これにより、図4(c)の無負荷状態が再設定される。そして、制御部51は、画像形成装置の各部を待機状態として、待機状態である旨を表示部53に表示し(STEP20)、待機状態の経過時間を計時して(STEP21)、この経過時間が所定時間(概ね2〜5分間)に達すると(STEP21で「Yes」)、画像形成装置の各部の状態を省エネモードに移行させて、消費電力の低減を図る(STEP22)。
STEP19以降の待機中に、印字要求がなされると(STEP23)、制御部51は、画像形成装置の動作可能な状態に戻す。例えば、定着ユニット12の加熱ローラ12bの温度が記録用紙上の現像剤を加熱溶融し得る規定温度に到達しているか否かを判定し(STEP24)、加熱ローラ12bの温度が規定温度に到達するまでは(STEP24で「Yes」)、加熱ローラ12bに通電させて、加熱ローラ12bの温度を上昇させる(STEP25)。また、中間転写ベルト7が図4(c)の負荷状態に設定されているか否かを確認し(STEP26)、負荷状態に設定されていなければ(STEP26で「No」)、STEP6〜STEP16と同様の処理を行なって、中間転写ベルト7を図4(a)のカラー印字モードの負荷状態に再設定する(STEP27)。そして、STEP28へと移行する。
また、画像形成装置の各部の初期化の終了直後であって、中間転写ベルト7が図4(a)のカラー印字モードの負荷状態に設定されているときに、印字要求があれば(STEP18で「Yes」)、STEP28へと直ちに移行する。
制御部51は、印字要求を受け、かつ図4(a)のカラー印字モードの負荷状態を設定したならば、印字要求がカラー印字モードであるか否かを判定する(STEP28)。
そして、制御部51は、印字要求がカラー印字モードであれば(STEP28で「Yes」)、中間転写ベルト7を図4(a)のカラー印字モードの負荷状態に設定していることから、カラー画像の印字処理を直ちに行なう(STEP29)。より具体的には、画像形成装置の各部を駆動制御して(STEP30)、各感光体ドラム3a〜3dの表面にそれぞれの静電潜像を形成し(STEP31)、各感光体ドラム3a〜3dの表面のそれぞれの静電潜像を各色の現像剤で現像し、各感光体ドラム3a〜3dの表面の現像剤像を中間転写ベルト7に転写して、カラー画像を中間転写ベルト7上に形成し(STEP32)、カラー画像を中間転写ベルト7から記録用紙に転写し(STEP33)、記録用紙上のカラー画像を定着ユニット12により定着して(STEP42)、記録用紙を排紙トレイ10に排出する(STEP43)。引き続いて、印字要求があれば(STEP44で「Yes」)、STEP28に戻り、また印字要求がなければ(STEP44で「No」)、STEP19に戻る。
また、制御部51は、印字要求がカラー印字モードでなければ(STEP28で「No」)、モノクロ印字モードであるとみなし(STEP34)、各1次転写ローラ6b〜6dを各感光体ドラム3b〜3dから離間させて、1次転写ローラ6aのみを感光体ドラム3aに押圧させる(STEP35)。また、駆動モータ45を駆動制御して、各偏芯カム42を回転させ、各側壁41を上方に移動させて、図4(b)に示す様に第2及び第3テンションローラ35、36を中間転写ベルト7に押し付けて、中間転写ベルト7を押し上げ、第4テンションローラ37を中間転写ベルト7に押し付けて、中間転写ベルト7に適宜の張力を加える(STEP36)。これにより、モノクロ印字モードの負荷状態が設定される。そして、制御部51は、モノクロ画像の印字処理を行なう(STEP37)。より具体的には、画像形成装置の各部を駆動制御して(STEP38)、感光体ドラム3aの表面に静電潜像を形成し(STEP39)、感光体ドラム3aの表面の静電潜像を黒色の現像剤で現像し、感光体ドラム3aの表面の現像剤像を中間転写ベルト7に転写して、モノクロ画像を中間転写ベルト7上に形成し(STEP40)、モノクロ画像を中間転写ベルト7から記録用紙に転写し(STEP41)、記録用紙上のモノクロ画像を定着ユニット12により定着して(STEP42)、記録用紙を排紙トレイ10に排出する(STEP43)。引き続いて、印字要求があれば(STEP44で「Yes」)、STEP28に戻り、また印字要求がなければ(STEP44で「No」)、STEP19に戻る。
この様に画像形成装置の非動作時には、中間転写ベルト7が弛んで無負荷状態となっており、中間転写ベルト7の塑性変形や傷を防止することができ、中間転写ベルト7の寿命を延ばすことができる。
また、カラー印字モード及びモノクロ印字モードのときには、第2乃至第4テンションローラ35〜37をそれぞれ適宜に変位させて、感光体ドラム3aに対する中間転写ベルト7の接触角度θ1を一定に維持しているので、ニップ域が変化せず、感光体ドラム3aから中間転写ベルト7への転写効率に差が生ぜず、モノクロ画像の品質が低下することがない。
更に、中間転写ベルト7に適宜の張力が与えられるので、中間転写ベルト7のスリップ等が発生せず、中間転写ベルト7の脈動を防止することができ、印字ブレや二重写り等の印字不良が発生せずに済む。
本発明の画像形成装置の実施例1を示す側面図である。 図1の画像形成装置における中間転写ベルトユニットのテンションローラ支持フレームを示す縦断面図である。 図2のテンションローラ支持フレームを示す側面図である。 (a)はカラー印字モードのときの中間転写ベルトの状態を示す側面図であり、(b)はモノクロ印字モードのときの中間転写ベルトの状態を示す側面図であり、(c)は画像形成装置の非動作時の中間転写ベルトの状態を示す側面図である。 (a)はカラー印字モードのときの黒用の感光体ドラム周辺の状態を示す側面図であり、(b)はモノクロ印字モードのときの黒用の感光体ドラム周辺の状態を示す側面図である。 図1の画像形成装置の構成を示すブロック図である。 図1の画像形成装置におけるカラー印字モードのときの状態、モノクロ印字モードのときの状態、及び画像形成装置の非動作時の状態を選択的に設定するための制御手順を示すフローチャートである。 図7Aに引き続く制御手順を示すフローチャートである。 図7Bに引き続く制御手順を示すフローチャートである。 (a)は従来装置におけるカラー印字モードのときの中間転写ベルトの状態を示す側面図であり、(b)は従来装置におけるモノクロ印字モードのときの中間転写ベルトの状態を示す側面図である。 (a)は従来装置におけるカラー印字モードのときの黒用の感光体ドラム周辺の状態を示す側面図であり、(b)は従来装置におけるモノクロ印字モードのときの黒用の感光体ドラム周辺の状態を示す側面図である。
符号の説明
1 露光ユニット
2a〜2d 現像器
3a〜3d 感光体ドラム
4a〜4d クリーナユニット
5a〜5d 帯電器
6a〜6d 1次転写ローラ
7 中間転写ベルト
8 中間転写ベルトユニット
10 給紙トレイ
11 2次転写ローラ
14 レジストローラ
15 排紙トレイ
31 駆動支持ローラ
32 従動支持ローラ
33 転写ローラ変位板
34〜37 第1乃至第4テンションローラ
38 テンションローラ支持フレーム
41 側壁
42 偏芯カム
43 ギアユニット
45 駆動モータ
51 制御部
52 操作パネル
53 表示部
54 RAM
55 ROM
56 I/F部
Pa、Pb、Pc、Pd 画像形成ステーション

Claims (19)

  1. 複数の感光体の表面にそれぞれの色の画像を形成して、各色の画像を各感光体から無端ベルトへと転写するカラー印字モードと、各感光体のいずれかをモノクロ画像用感光体とし、モノクロ画像用感光体の表面に単色の画像を形成して、単色の画像をモノクロ画像用感光体から無端ベルトへと転写するモノクロ印字モードとを有する画像形成装置の無端ベルト支持機構において、
    無端ベルトを架け渡して回転移動可能に支持するための一対の支持ローラと、
    無端ベルト近傍に配置された複数のテンションローラと、
    各テンションローラを選択的に変位させることにより、カラー印字モードのときに無端ベルトを各感光体に接触させ、モノクロ印字モードのときに無端ベルトをモノクロ画像用感光体だけに接触させるテンションローラ変位手段と、
    画像形成装置の状態に応じて、無端ベルトの張力を調節する張力調節手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  2. 張力調節手段は、無負荷状態の無端ベルトの張力と負荷状態の無端ベルトの張力を選択的に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  3. 無負荷状態の無端ベルトの張力は、画像形成装置の非通電時、ウォームアップ初期、待機時、及び省エネモード時に設定されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  4. 負荷状態の無端ベルトの張力は、画像形成装置の印字動作時、及びウォームアップ完了時に設定されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  5. カラー印字モードの印字動作時、モノクロ印字モードの印字動作時、及びウォームアップ完了時には、無端ベルトの張力を略一定に維持しつつ、架け渡された無端ベルトの状態を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  6. 架け渡された無端ベルトの状態は、各テンションローラの変位、及び各感光体に無端ベルトを介して対峙するそれぞれの1次転写ローラの変位によって変更されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  7. 無負荷状態から負荷状態への移行は、無端ベルトの停止時に、初期化のために各感光体が少なくとも1回転された後になされることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  8. 無端ベルトは、無負荷状態から負荷状態へと移行した後に、少なくとも1回転移動されて、該無端ベルトの残留電位及び残留現像剤を除去されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  9. 無端ベルトは、無負荷状態から負荷状態へと移行した直後に、各テンションローラにより各感光体に接触させられると共に、各感光体と該各感光体に無端ベルトを介して対峙するそれぞれの1次転写ローラとの間に挟み込まれて、カラー印字モードの状態に設定されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  10. 無端ベルトは、各テンションローラの変位によりモノクロ画像用感光体だけに接触させられ、モノクロ画像用感光体と1次転写ローラ間だけに挟み込まれて、モノクロ印字モードの状態に設定されることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  11. 無端ベルトを無負荷状態から負荷状態へと移行させ、カラー印字モード及びモノクロ印字モードのいずれかを設定した後に、2次転写ローラを無端ベルトを介して支持ローラに押圧することを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  12. 各支持ローラのうちの2次転写ローラに無端ベルトを介して押圧される一方は、回転駆動され、無端ベルトの回転移動方向における各感光体の上流側近傍に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  13. 各テンションローラは、その長さが無端ベルトの幅以上であり、その中央部の径がその端部の径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  14. 無端ベルトの内周側の第1テンションローラを第2テンションローラよりもモノクロ画像用感光体の近傍に固定配置し、無端ベルトの外周側の第2テンションローラを第1テンションローラよりもモノクロ画像用感光体から離間して変位可能に配置し、無端ベルトの外周側の第3テンションローラをモノクロ画像用感光体とは異なる他の感光体を第2テンションローラとの間に挟み込む位置に変位可能に配置したことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  15. 第2及び第3テンションローラの抵抗値は、無端ベルトの抵抗値よりも高く設定されたことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  16. 第1テンションローラは、無端ベルトの抵抗値よりも高く設定されるか、又は絶縁されることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  17. 第4テンションローラを各感光体のいずれにも接触せずかつ各支持ローラ間に挟み込まれる位置に変位可能に配置したことを特徴とする請求項に1に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  18. 第4テンションローラは、接地され、無端ベルトの表面電位を低下させ得る抵抗値を有することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置の無端ベルト支持機構。
  19. 請求項1乃至18のいずれかに記載の無端ベルト支持機構を用いた画像形成装置。



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