JP2005091379A - 光ファイバ用コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】光ファイバ同士の光学的接続を高精度に行うために、組立て段階においてフェルールの軸心回りの回動調節を 360度無段階に行い、その回動調節を含む組立て作業を簡単/確実に実行できる光ファイバ用コネクタを提供する。
【解決手段】光ファイバ用コネクタ1は、アダプタMに着脱可能なハウジング2、光ファイバFの先端部のクラッド部F1を挿通させて保持すると共にハウジング2に軸心方向へ移動可能に且つ組立て段階において回動可能に収容されたフェルール3、ハウジング2内に装着されフェルール3を軸心方向先端側へ付勢する圧縮コイルバネ4、ハウジング3の基端部側においてハウジング2に対するフェルール3の相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許す回動規制兼スライド機構5を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】光ファイバ用コネクタ1は、アダプタMに着脱可能なハウジング2、光ファイバFの先端部のクラッド部F1を挿通させて保持すると共にハウジング2に軸心方向へ移動可能に且つ組立て段階において回動可能に収容されたフェルール3、ハウジング2内に装着されフェルール3を軸心方向先端側へ付勢する圧縮コイルバネ4、ハウジング3の基端部側においてハウジング2に対するフェルール3の相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許す回動規制兼スライド機構5を備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハウジングとフェルールと圧縮コイルバネを備えた光ファイバ用コネクタに関し、特に、ハウジングの基端部側においてハウジングに対するフェルールの相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許す回動規制兼スライド機構を設けたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバ同士を光学的に接続する場合、接続する2本の光ファイバの先端部に光ファイバ用コネクタ(以下、コネクタという)を取付け、これら2つのコネクタをアダプタに両側から接続することにより、光ファイバの端面同士を突き合わせて接続する技術が広く用いられる。
この種のコネクタは、一般に、アダプタに着脱可能なハウジングと、このハウジングに軸心方向へ移動可能に収容されたフェルールと、ハウジング内に装着されフェルールを軸心方向先端側へ付勢する圧縮コイルバネ等を備えている。
フェルールの軸心部にはファイバ挿通孔(例えば、直径 127μm)が形成され、このファイバ挿通孔に光ファイバの先端部のクラッド部(例えば、直径 125μm)が挿通され保持される。
【0003】
各コネクタのフェルールとクラッド部の先端面は面一に研磨加工され、2つのコネクタがアダプタを介して接続されると、これらコネクタのフェルールの端面同士が圧縮コイルバネにより押圧された状態で突き合わされ接続されるため、クラッド部の端面同士が安定した状態で突き合わされて接続される。
【0004】
ところで、フェルールのファイバ挿通孔は製作誤差等により軸心に対して偏心(例えば、偏心量1μm以下)していることが多い。従って、光ファイバの接続面では、付き合わされる2つのフェルールのファイバ挿通孔が径方向へずれ、つまり、これらファイバ挿通孔に挿通される2つの光ファイバのクラッド部(クラッド部の軸心に形成されたコア部)が径方向へずれる虞があり、それが原因で光学的損失が生じて光伝達効率が低下する。
【0005】
本願出願人は、フェルールに6角フランジを形成すると共に、この6角フランジが係合可能な6角穴をハウジングの内部に形成したコネクタを実用化している。このコネクタでは、フェルールがハウジングに収容されると、6角フランジが圧縮コイルバネにより付勢されて6角穴に係合し、ハウジングに対してフェルールが回動不能になる。
【0006】
このコネクタにおいては、フェルールをハウジングに収容した後に、専用のジグの先端部をハウジングの先端側から挿入し圧縮コイルバネの付勢力に抗して加圧すると、6角フランジが6角穴から係合解除され、この状態で、ジグを回転させることにより、ハウジングに対してフェルールを軸心回りに回動調節し、6角フランジと6角穴とが係合可能な6位置の何れかに位置決めする。この場合、これら6位置の内、前記ファイバ挿通孔の径方向へのずれ量が最小となる位置に位置決めする。ジグの先端部をハウジングから抜くと、再度、6角フランジが6角穴に係合して、ハウジングに対してフェルールが回動不能になる。
【0007】
特開平8-160255号公報のコネクタでは、ハウジングにストップリングが内嵌状に螺合され、このストップリングのキーがフェルールのフランジに形成された軸心方向向きのキー溝に摺動自在に係合している。このコネクタを組立てる際に、ハウジングに対してフェルール及びストップリングを軸心回りに 360度無段階に回動調節でき、その後、接着剤をハウジング内に注ぎ込んでハウジングとストップリングとを固着して、ハウジングに対してフェルールを回動不能にする。
【0008】
尚、偏波保持光ファイバでは、クラッド部に、コア部と共に応力付与部(例えば、添加石英ガラス;B2O3からなる)が形成され、所定の偏波状態を保持して光を伝搬する。それ故、偏波保持光ファイバ同士を接続する場合には、これら偏波保持光ファイバ(クラッド部)を所定の回動位相に調節して偏波状態を保持して光伝搬するように接続する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本願出願人が実用化しているコネクタは、フェルールの6角フランジをハウジング内部の6角穴に係合させて、ハウジングに対してフェルールを回動規制する構造であり、6角フランジと6角穴とが係合可能な6位置の何れかにしか位置決めできず、依って、光ファイバの接続面で光学的損失が生じて光伝達効率が低下するのを抑えるのに限界がある。
【0010】
また、このコネクタでは、フェルールをハウジングに収容した後、専用のジグの先端部をハウジングの先端側から挿入し加圧して、6角フランジと6角穴との係合を解除し、この状態で、ジグを回転させることにより、ハウジングに対してフェルールを軸心回りに回動調節しなければならない。つまり、フェルールを先端側から観察しつつ回動調節することができないため、フェルールを適当な位置に位置決めする回動調節の作業負荷が大きくなる。
【0011】
特開平8-160255号公報のコネクタでは、ハウジングに対してフェルールを軸心回りに 360度無段階に回動調節できるため、光伝達効率の低下を極力抑えることが可能となる。しかし、ストップリングはハウジングに内嵌状に螺合されているため、ハウジングに対してフェルール及びストップリングを軸心回りに回動調節する回動調節作業を容易に行えないという虞がある。
【0012】
本発明の目的は、光ファイバ同士の光学的接続を高精度に行うために、ハウジングの基端部側において回動規制兼スライド機構を設け、組立て段階においてフェルールの軸心回りの回動調節を 360度無段階に行うことができ、その回動調節を含む組立て作業を簡単且つ確実に行うことができる光ファイバ用コネクタを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の光ファイバ用コネクタは、光ファイバの先端部が取付けられ、アダプタを介して光ファイバ同士の光学的接続に用いる光ファイバ用コネクタにおいて、前記アダプタに着脱可能なハウジングと、前記光ファイバの先端部のクラッド部を挿通させて保持すると共に前記ハウジングに軸心方向へ移動可能に且つ組付け段階において回動可能に収容されたフェルールと、前記ハウジング内に装着されフェルールを軸心方向先端側へ付勢する圧縮コイルバネと、前記ハウジングの基端部側においてハウジングに対するフェルールの相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許す回動規制兼スライド機構とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】
ハウジングにフェルールが軸心方向へ移動可能に収容されて、ハウジング内に装着された圧縮コイルバネにより軸心方向先端側へ付勢され、そのフェルールに光ファイバの先端部のクラッド部が挿通し保持される。回動規制兼スライド機構により、ハウジングの基端部側において、ハウジングに対するフェルールの相対回動は規制され、ハウジングに対するフェルールの軸心方向へのスライド移動は許される。
【0015】
光ファイバ用コネクタの組立て段階において、フェルールはハウジングに回動可能に収容されるため、このフェルールをハウジングに対して回動調節して、例えば、通常の光ファイバでは光伝達効率が最大となる回動位相に簡単且つ確実に調節することができ、偏波保持光ファイバでは偏波クロストークが最小となる回動位相に簡単且つ確実に調節することができる。この調節の後に、回動規制兼スライド機構において、ハウジングに対するフェルールの相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許すように構成することができる。
【0016】
こうして構成された2つの光ファイバ用コネクタがアダプタを介して両側から接続されると、これら光ファイバ用コネクタのフェルールの端面同士が圧縮コイルバネにより押圧された状態で突き合わされ接続されるため、光ファイバのクラッド部の端面同士が安定した状態で接続され、つまりは、光ファイバ同士の光学的接続を高精度に行うことが可能となる。
【0017】
請求項2の光ファイバ用コネクタは、請求項1の発明において、前記ハウジングは、前記アダプタに着脱可能なハウジング本体と、このハウジング本体の基端部に係合連結されたエクステンダーキャップを有することを特徴とするものである。ハウジングとフェルールと圧縮コイルバネを組立てる場合に、ハウジング本体とエクステンダーキャップを分離した状態で、ハウジング本体内にフェルールと圧縮コイルバネを収容してから、そのハウジング本体にエクステンダーキャップを係合連結させて容易に行うことができ、その段階で、ハウジングに対してフェルールを簡単且つ確実に回動調節することができる。
【0018】
請求項3の光ファイバ用コネクタは、請求項2の発明において、前記フェルールはエクステンダーキャップを挿通してハウジングの基端側へ突出する基端ネジ部を有し、前記回動規制兼スライド機構は、前記エクステンダーキャップに形成された軸心方向向きのスリットと、このスリットに摺動自在に係合するキーを有し且つフェルールの基端ネジ部に外嵌されたキー部材と、キー部材のキーと反対側の基端面に当接してフェルールの基端ネジ部に外嵌螺合された調節ナットと、調節ナットとキー部材とを固着する接着部とを有することを特徴とするものである。
【0019】
エクステンダーキャップの軸心方向向きのスリットに、キー部材のキーが摺動自在に係合しているため、ハウジングに対してキー部材は軸心方向へスライド移動自在で且つ相対回動不能になる。このキー部材の基端面に調節ナットが当接し、調節ナットとキー部材とが接着部を介して固着されている。そして、調節ナットはフェルールの基端ネジ部に外嵌螺合されているため、ハウジングに対するフェルールの相対回動が規制されると共に軸心方向へのスライド移動が許される。
【0020】
フェルールはエクステンダーキャップを挿通してハウジングの基端側へ突出する基端ネジ部を有し、その基端ネジ部付近に回動規制兼スライド機構が設けられているため、フェルールを先端側から観察して、フェルールを回動調節することができ、その調節の後に、キー部材や調節ナット等を組付けて容易に回動規制兼スライド機構を構成することができる。
【0021】
請求項4の光ファイバ用コネクタは、請求項3の発明において、前記回動規制兼スライド機構は、フェルールと調節ナットとを固着する接着部を有することを特徴とするものである。ハウジングに対するフェルールの相対回動を確実に規制することができる。
【0022】
請求項5の光ファイバ用コネクタは、請求項4の発明において、前記フェルールを回動させる為の回動操作部を、フェルールの基端ネジ部に形成したことを特徴とするものである。回動操作部を回動器具等で把持してフェルールを簡単に回動調節することが可能となる。
【0023】
請求項6の光ファイバ用コネクタは、請求項3〜5の何れかの発明において、前記ハウジングとキー部材に対してフェルールを回動調節し光伝達効率が最大となる回動位相に調節した状態で、調節ナットとキー部材とを接着部で固着したことを特徴とするものである。つまり、前記光伝達効率が最大となるように、フェルールの回動調節を含む光ファイバ用コネクタの組立てを簡単・確実に行うことができる。
【0024】
請求項7の光ファイバ用コネクタは、請求項3〜5の何れかの発明において、前記ハウジングとキー部材に対してフェルールを回動調節し偏波クロストークが最小となる回動位相に調節した状態で、調節ナットとキー部材とを接着部で固着したことを特徴とするものである。つまり、前記偏波クロストークが最小となるように、フェルールの回動調節を含む光ファイバ用コネクタの組立てを簡単・確実に行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、光ファイバの先端部が取付けられ、アダプタを介して光ファイバ同士の光学的接続に用いる光ファイバ用コネクタに、本発明を適用したものである。尚、図1の上下方向を上下方向として説明する。
【0026】
図1〜図5に示すように、光ファイバ用コネクタ1(以下、コネクタ1という)は、アダプタAに着脱可能なハウジング2、光ファイバFの先端部のクラッド部F1を挿通させて保持すると共にハウジング2に軸心方向へ移動可能に且つ組立て段階において回動可能に収容されたフェルール3、ハウジング2内に装着されフェルール3を軸心方向先端側へ付勢する圧縮コイルバネ4、ハウジング2の基端部側においてハウジング2に対するフェルール3の相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許す回動規制兼スライド機構5等を備えている。
【0027】
ハウジング2は、アダプタAに着脱可能な合成樹脂製のハウジング本体10と、このハウジング本体10の基端部に係合連結された合成樹脂製のエクステンダーキャップ15とを有する。
【0028】
ハウジング本体10は、外周形状が角形の筒状部11と、この筒状部11の先端上部から基端側へ斜め上方へ延びるレバー部12と有する。筒状部11の内部基端部分に内鍔11aが形成され、その内鍔11aの先端側に筒挿入穴11bが形成され、筒状部11の基端側部分には1対の係合穴11cが形成されている。レバー部12は上下方向に適度な弾性を有し、そのレバー部12には1対の係合突起12aが形成されている。
【0029】
図6、図7に示すように、エクステンダーキャップ15は、筒部16と、筒部16の基端側に形成された回動規制部17とを有する。筒部16の基端部分に、ハウジング本体10の筒状部11と同外周形状の鍔部16aが形成され、筒部16の先端部分の外周面には1対の係合爪16bが形成されている。回動規制部17は1対の半円筒部17aを有し、各半円筒部17aの基端部の大径部17bにはテーパが形成されている。
【0030】
筒部16がハウジング本体10の筒状部11に圧入状に内嵌され、その鍔部16aが筒状部11の基端面に当接した状態で、1対の係合爪16bが1対の係合穴11cに係合して、ハウジング本体10にエクステンダーキャップ15が係合連結される。1対の半円筒部17aの間に、回動規制兼スライド機構5の1対のスリット29が形成されている。
【0031】
図8、図9に示すように、フェルール3は、ステンレンス製のフェルール本体20(例えば、長さ約18mm)と、ジルコニア製の筒体27(例えば、直径約 1.3mm、長さ約5mm)とからなる。
【0032】
フェルール本体20にはファイバ挿通孔21(例えば、直径1mm)が形成され、フェルール本体20の先端部にはファイバ挿通孔21よりも大径の嵌合穴22が形成されている。この嵌合穴22に筒体27の基端部分が内嵌状に固着され、その筒体27にはファイバ挿通孔21に連通するファイバ挿通孔28(例えば、直径 127μm)が形成されている。
【0033】
光ファイバFの先端部には表皮が剥離されてクラッド部F1が露出し、そのクラッド部F1が筒体27のファイバ挿通孔28に挿通され、そのクラッド部F1の基端側の表皮を含む芯線F2がファイバ本体20のファイバ挿通孔21に挿通され、その芯線F2の先端部を筒体27に当接させた状態で保持される。この状態で、筒体27とクラッド部F1の先端面は面一になるように研磨加工される。
【0034】
フェルール3がハウジング2に収容された状態で、筒体27の先端部がハウジング2よりも少し先端側へ突出した状態になる。また、フェルール本体20はエクステンダーキャップ15を挿通してハウジング2の基端側へ突出した状態となり、その突出した部分に基端ネジ部24が形成されている。
【0035】
この基端ネジ部24には、フェルール3を回動させる為の回動操作部25が面取りすることにより形成されている。尚、ハウジング2にフェルール3が収容された状態で、フランジ部23は内鍔11aに係合可能であるため、フェルール3はハウジング2から先端側へ抜け出ないようになっている。
【0036】
図1、図5に示すように、圧縮コイルバネ4は、フェルール本体20に外装されると共に、フェルール3のフランジ部23とエクステンダーキャップ15との間に介装されている。尚、圧縮コイルバネ4の大部分はエクステンダーキャップ15の筒部16に収容されている。
【0037】
図1、図2、図5に示すように、回動規制兼スライド機構5は、エクステンダーキャップ15に形成された軸心方向向きの1対のスリット29、これらスリット29に摺動自在に夫々係合する1対のキー31を有し且つフェルール3の基端ネジ部24に外嵌された金属製のキー部材30、キー部材30のキー31と反対側の基端面に当接してフェルール3の基端ネジ部24に外嵌螺合された金属製の調節ナット35、調節ナット35とキー部材30とを固着する第1接着部39a、フェルール3と調節ナット35とを固着する第2接着部39bを有する。
【0038】
1対のスリット29は 180度対称位置に形成されている。図10〜図12に示すように、キー部材30は、1対のキー31とリング部32とを有し、1対のキー31は 180度対称位置に形成され、リング部32から軸心方向先端側へ延びている。リング部32の内側に挿通孔32aが形成され、この挿通孔32aの基端側に挿通孔32aよりも大径の挿入穴32bが形成されている。
【0039】
図13〜図16に示すように、調節ナット35は、ナット本体部36と、ナット本体部36よりも小径で且つ軸心方向先端側に位置するナット小径部37とを有し、これらの内周部にネジ溝35aが形成されている。ナット小径部37がキー部材30の挿入穴32bに挿入されて、ナット本体部36の先端段部がキー部材30のリング部32の基端面に当接している。
【0040】
第1接着部39aは、キー部材30と調節ナット35の間に塗布された接着剤が凝固することにより形成され、第2接着部39bは、フェルール3と調節ナット35の間に塗布された接着剤が凝固することにより形成されている。
【0041】
尚、図1〜図4等に示すように、コネクタ1をアダプタAに接続しない場合、クラッド部F1等をカバーするキャップ6が、ハウジング2の筒挿入穴11bに挿入装着され、また、回動規制兼スライド機構5をカバーするゴムブーツ7が、回動規制部17に係合するように装着されている。
【0042】
さて、図17に示すように、アダプタAは、1対のアダプタ分割部材40を相対向状に連結した構造であり、各アダプタ分割部材40は、ハウジング収容部41と、この収容部41の奥端面に形成された筒部42と、収容部41の上側に形成された1対のスライド部43とを有する。
【0043】
このアダプタAにコネクタ1を接続する場合、ハウジング2をハウジング収容部41に挿入していく。そして、ハウジング2がハウジング収容部41に完全に収容されると、筒部42がハウジング2の筒挿入穴11bに挿入されると共に、その筒部42にフェルール3の筒体27が挿入される。
【0044】
また、ハウジング2をハウジング収容部41に挿入していくと、レバー部12の1対の係合突起12aが1対のスライド部43により下方へ押動される。つまり、レバー部12は下方へ弾性変形していき、次に、ハウジング2がハウジング収容部41に完全に収容されると、レバー部12が復帰して1対の係合突起12aが1対のスライド部43の奥端部に係合して抜止めされる。
【0045】
このように、2つのコネクタ1をアダプタAに両側から接続すると、2つのフェルール3の端面同士は圧縮コイルバネ4により押圧された状態で突き合わされるため、2つのクラッド部F1の端面同士が突き合せられ接続され、その接続状態が安定的に保持される。尚、アダプタAからコネクタ1を分離する場合には、レバー部12を下方へ押動操作して、係合突起12aとスライド部43の係合を解除して引き抜くことにより行う。
【0046】
次に、このコネクタ1の製造方法について説明する。
ハウジング本体10、エクステンダーキャップ15、フェルール3、圧縮コイルバネ4、キー部材30、調節ナット35等の各部品は、所定の製造方法により作製され、コネクタ1の組立て前に準備されているものとする。コネクタ1の組立てについて図18の工程図に基づいて説明する。尚、Pi(i=1、2、3・・・)各工程を示す。
【0047】
図18に示すように、先ず、P1において、ハウジング本体10、エクステンダーキャップ15、フェルール3、圧縮コイルバネ4を組立てる。この段階で、フェルール3はハウジング2に相対回動可能に収容されている。次に、P2において、キー部材30をフェルール3の基端ネジ部24に外嵌させ、キー31をエクステンダーキャップ15のスリット29に係合させて組付ける。
【0048】
次に、P3において、キー部材30の基端面及びその周辺に接着剤を塗布し、その接着剤が凝固しない間に、P4において、調節ナット35をフェルール3の基端ネジ部24に外嵌螺合させて組付ける。この調節ナット35の組付けでは、先端側へ付勢されたフェルール3のフランジ23がハウジング2の内鍔11aに係合し、且つスリット29にキー31が最大限係合するように、キー部材30に調節ナット35を当接させるように行う。
【0049】
更に、P3において塗布した接着剤が凝固しない内に、P5において、フェルール3の回動調節を行う。この場合、フェルール3の先端側から光学特性測定器で光伝達効率を測定しつつ、回動操作部25を回動器具等で把持して回動させ、光学的損失が最も少ない位置にフェルール3を位置決めする。
【0050】
次に、P6において、調節ナット35とフェルール3の基端ネジ部24との間に接着剤を塗布する。最後に、P7において、フェルール3や調節ナット35を動かさないようにして、P3とP7において塗布された接着剤を凝固させることにより、第1,第2接着部39a,39bを形成して、この組立てを終了してコネクタ1が完成する。
【0051】
このコネクタ1によれば、ハウジング2の基端部側においてハウジング2に対するフェルール3の相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許す回動規制兼スライド機構5を設けた。従って、光ファイバF同士の光学的接続を高精度に行うために、コネクタ1の組立て段階においてフェルール3の軸心回りの回動調節を 360度無段階に行うことができる。
【0052】
ハウジング2は、アダプタAに着脱可能なハウジング本体10と、このハウジング本体10の基端部に係合連結されたエクステンダーキャップ15とを有するので、ハウジング2とフェルール3と圧縮コイルバネ4を組立てる場合に、ハウジング本体10とエクステンダーキャップ15を分離した状態で、ハウジング本体10内にフェルール3と圧縮コイルバネ4を収容してから、そのハウジング本体10にエクステンダーキャップ15を係合連結させて容易に行い、その段階で、ハウジング2に対してフェルール3を簡単且つ確実に回動調節できる。
【0053】
フェルール3はエクステンダーキャップ15を挿通してハウジング2の基端側へ突出する基端ネジ部24を有し、回動規制兼スライド機構5は、エクステンダーキャップ15に形成されたスリット29、キー部材30、調節ナット35、第1,第2接着部29a,29bを有するので、この回動規制兼スライド機構5により、ハウジング2に対するフェルール3の相対回動を確実に規制すると共に軸心方向へのスライド移動を確実に許すことができる。
【0054】
フェルール3の基端ネジ部24に回動操作部25を形成したので、フェルール3を先端側から観察しつつ、回動操作部25を回動器具で把持してハウジング2に対してフェルール3を簡単に回動調節することが可能となり、その調節の後に、キー部材30や調節ナット35等を組付けて容易に回動規制兼スライド機構5を構成することができる。
【0055】
回動規制兼スライド機構5は、調節ナット35とキー部材30とを固着する第1接着部39aの他に、フェルール3と調節ナット35とを固着する第2接着部39bを有するので、ハウジング2に対するフェルール3の相対回動を確実に規制することができる。
【0056】
このように、光ファイバF同士の光学的接続を高精度に行うために、ハウジング2の基端部側において回動規制兼スライド機構5を設け、組立て段階においてフェルール3の軸心回りの回動調節を 360度無段階に行うことができ、それ故、光伝達効率が最大となる回動位相に調節することができ、その回動調節を含む組立てを簡単且つ確実に行うことが可能になる。
【0057】
尚、図示していないが、偏波保持光ファイバでは、クラッド部に、コア部と共に応力付与部(例えば、添加石英ガラス;B2O3からなる)が形成され、所定の偏波状態を保持して光を伝搬する。それ故、偏波保持光ファイバ同士を接続する場合には、これら偏波保持光ファイバを所定の回動位相(即ち、偏波クロストークが最小となる回動位相)に調節して偏波状態を保持して光を伝搬するように接続する必要がある。
【0058】
この場合、例えば、偏波保持光ファイバのクラッド部をコネクタ1に回動不能に接続した状態で、このコネクタ1を組立てる際に、フェルール3を軸心回りの回動調節することにより、偏波保持光ファイバを所定の回動位相に調節することができ、これにより、所定の偏波状態を確実に保持して光を伝搬できるように、偏波保持光ファイバを接続することが可能となる。従来のジグを用いてフェルールを先端側から回動調節する技術に対して、本発明では基端側からフェルール3を回動調節することができるため、偏波保持光ファイバ用のコネクタとした場合でも、フェルール3の先端面を観察しながら無段階的に回動調節が可能となる。
【0059】
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施することが可能であるし、種々の光ファイバ用コネクタに本発明を適用できることは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】請求項1の光ファイバ用コネクタによれば、ハウジングの基端部側においてハウジングに対するフェルールの相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許す回動規制兼スライド機構を設けた。従って、光ファイバ同士の光学的接続を高精度に行うために、組立て段階においてフェルールの軸心回りの回動調節を 360度無段階に行うことができ、その回動調節を含む光ファイバ用コネクタの組立て作業を簡単且つ確実に行うことが可能になる。
【0061】
請求項2の光ファイバ用コネクタによれば、ハウジングは、アダプタに着脱可能なハウジング本体と、このハウジング本体の基端部に係合連結されたエクステンダーキャップを有するので、ハウジングとフェルールと圧縮コイルバネを組立てる場合に、ハウジング本体とエクステンダーキャップを分離した状態で、ハウジング本体内にフェルールと圧縮コイルバネを収容してから、そのハウジング本体にエクステンダーキャップを係合連結させて容易に行うことができ、その段階で、ハウジングに対してフェルールを簡単且つ確実に回動調節できる。
【0062】
請求項3の光ファイバ用コネクタによれば、フェルールはエクステンダーキャップを挿通してハウジングの基端側へ突出する基端ネジ部を有し、回動規制兼スライド機構は、エクステンダーキャップに形成されたスリット、キー部材、調節ナット、調節ナットとキー部材とを固着する接着部を有するので、この回動規制兼スライド機構により、ハウジングに対するフェルールの相対回動を確実に規制すると共に軸心方向へのスライド移動を確実に許すことができる。フェルールを先端側から観察しつつ、フェルールを回動調節し、その調節の後に、キー部材や調節ナット等を組付けて容易に回動規制兼スライド機構を構成できる。
【0063】
請求項4の光ファイバ用コネクタによれば、回動規制兼スライド機構は、フェルールと調節ナットとを固着する接着部を有するので、ハウジングに対するフェルールの相対回動を確実に規制することができる。
【0064】
請求項5の光ファイバ用コネクタによれば、フェルールを回動させる為の回動操作部をフェルールの基端ネジ部に形成したので、この回動操作部を回動器具等で把持してフェルールを簡単に回動調節することが可能となる。
【0065】
請求項6の光ファイバ用コネクタによれば、ハウジングとキー部材に対してフェルールを回動調節し光伝達効率が最大となる回動位相に調節した状態で、調節ナットとキー部材とを接着部で固着するため、前記光伝達効率が最大となるように、フェルールの回動調節を含む光ファイバ用コネクタの組立て作業を簡単・確実に行うことができる。
【0066】
請求項7の光ファイバ用コネクタによれば、ハウジングとキー部材に対してフェルールを回動調節し偏波クロストークが最小となる回動位相に調節した状態で、調節ナットとキー部材とを接着部で固着するため、前記偏波クロストークが最小となるように、フェルールの回動調節を含む光ファイバ用コネクタの組立てを簡単・確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光ファイバ用コネクタの分解側面図である。
【図2】光ファイバ用コネクタ(キャップとブーツ取外状態)の側面図である。
【図3】光ファイバ用コネクタ(キャップとブーツ装着状態)の側面図である。
【図4】光ファイバ用コネクタの斜視図である。
【図5】光ファイバ用コネクタの一部の断面を含む側面図である。
【図6】エクステンダーキャップの側面図である。
【図7】図6のa矢視図である。
【図8】フェルールの横断面図である。
【図9】図8のb矢視図である。
【図10】キー部材の平面図である。
【図11】図10のc矢視図である。
【図12】図10のd矢視図である。
【図13】調節ナットの側面図である。
【図14】図13のe矢視図である。
【図15】図13のf矢視図である。
【図16】図13のg矢視図である。
【図17】アダプタと光ファイバ用コネクタの一部の断面を含む側面図である。
【図18】光ファイバ用コネクタの組立て工程図である。
【符号の説明】
A アダプタ
F 光ファイバ
F1 クラッド部
1 光ファイバ用コネクタ
2 ハウジング
3 フェルール
4 圧縮コイルバネ
5 回動規制兼スライド機構
10 ハウジング本体
15 エクステンダーキャップ
24 基端ネジ部
25 回動操作部
29 スリット
30 キー部材
31 キー
35 調節ナット
39a,39b 第1,第2接着部
【発明の属する技術分野】本発明はハウジングとフェルールと圧縮コイルバネを備えた光ファイバ用コネクタに関し、特に、ハウジングの基端部側においてハウジングに対するフェルールの相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許す回動規制兼スライド機構を設けたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバ同士を光学的に接続する場合、接続する2本の光ファイバの先端部に光ファイバ用コネクタ(以下、コネクタという)を取付け、これら2つのコネクタをアダプタに両側から接続することにより、光ファイバの端面同士を突き合わせて接続する技術が広く用いられる。
この種のコネクタは、一般に、アダプタに着脱可能なハウジングと、このハウジングに軸心方向へ移動可能に収容されたフェルールと、ハウジング内に装着されフェルールを軸心方向先端側へ付勢する圧縮コイルバネ等を備えている。
フェルールの軸心部にはファイバ挿通孔(例えば、直径 127μm)が形成され、このファイバ挿通孔に光ファイバの先端部のクラッド部(例えば、直径 125μm)が挿通され保持される。
【0003】
各コネクタのフェルールとクラッド部の先端面は面一に研磨加工され、2つのコネクタがアダプタを介して接続されると、これらコネクタのフェルールの端面同士が圧縮コイルバネにより押圧された状態で突き合わされ接続されるため、クラッド部の端面同士が安定した状態で突き合わされて接続される。
【0004】
ところで、フェルールのファイバ挿通孔は製作誤差等により軸心に対して偏心(例えば、偏心量1μm以下)していることが多い。従って、光ファイバの接続面では、付き合わされる2つのフェルールのファイバ挿通孔が径方向へずれ、つまり、これらファイバ挿通孔に挿通される2つの光ファイバのクラッド部(クラッド部の軸心に形成されたコア部)が径方向へずれる虞があり、それが原因で光学的損失が生じて光伝達効率が低下する。
【0005】
本願出願人は、フェルールに6角フランジを形成すると共に、この6角フランジが係合可能な6角穴をハウジングの内部に形成したコネクタを実用化している。このコネクタでは、フェルールがハウジングに収容されると、6角フランジが圧縮コイルバネにより付勢されて6角穴に係合し、ハウジングに対してフェルールが回動不能になる。
【0006】
このコネクタにおいては、フェルールをハウジングに収容した後に、専用のジグの先端部をハウジングの先端側から挿入し圧縮コイルバネの付勢力に抗して加圧すると、6角フランジが6角穴から係合解除され、この状態で、ジグを回転させることにより、ハウジングに対してフェルールを軸心回りに回動調節し、6角フランジと6角穴とが係合可能な6位置の何れかに位置決めする。この場合、これら6位置の内、前記ファイバ挿通孔の径方向へのずれ量が最小となる位置に位置決めする。ジグの先端部をハウジングから抜くと、再度、6角フランジが6角穴に係合して、ハウジングに対してフェルールが回動不能になる。
【0007】
特開平8-160255号公報のコネクタでは、ハウジングにストップリングが内嵌状に螺合され、このストップリングのキーがフェルールのフランジに形成された軸心方向向きのキー溝に摺動自在に係合している。このコネクタを組立てる際に、ハウジングに対してフェルール及びストップリングを軸心回りに 360度無段階に回動調節でき、その後、接着剤をハウジング内に注ぎ込んでハウジングとストップリングとを固着して、ハウジングに対してフェルールを回動不能にする。
【0008】
尚、偏波保持光ファイバでは、クラッド部に、コア部と共に応力付与部(例えば、添加石英ガラス;B2O3からなる)が形成され、所定の偏波状態を保持して光を伝搬する。それ故、偏波保持光ファイバ同士を接続する場合には、これら偏波保持光ファイバ(クラッド部)を所定の回動位相に調節して偏波状態を保持して光伝搬するように接続する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本願出願人が実用化しているコネクタは、フェルールの6角フランジをハウジング内部の6角穴に係合させて、ハウジングに対してフェルールを回動規制する構造であり、6角フランジと6角穴とが係合可能な6位置の何れかにしか位置決めできず、依って、光ファイバの接続面で光学的損失が生じて光伝達効率が低下するのを抑えるのに限界がある。
【0010】
また、このコネクタでは、フェルールをハウジングに収容した後、専用のジグの先端部をハウジングの先端側から挿入し加圧して、6角フランジと6角穴との係合を解除し、この状態で、ジグを回転させることにより、ハウジングに対してフェルールを軸心回りに回動調節しなければならない。つまり、フェルールを先端側から観察しつつ回動調節することができないため、フェルールを適当な位置に位置決めする回動調節の作業負荷が大きくなる。
【0011】
特開平8-160255号公報のコネクタでは、ハウジングに対してフェルールを軸心回りに 360度無段階に回動調節できるため、光伝達効率の低下を極力抑えることが可能となる。しかし、ストップリングはハウジングに内嵌状に螺合されているため、ハウジングに対してフェルール及びストップリングを軸心回りに回動調節する回動調節作業を容易に行えないという虞がある。
【0012】
本発明の目的は、光ファイバ同士の光学的接続を高精度に行うために、ハウジングの基端部側において回動規制兼スライド機構を設け、組立て段階においてフェルールの軸心回りの回動調節を 360度無段階に行うことができ、その回動調節を含む組立て作業を簡単且つ確実に行うことができる光ファイバ用コネクタを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の光ファイバ用コネクタは、光ファイバの先端部が取付けられ、アダプタを介して光ファイバ同士の光学的接続に用いる光ファイバ用コネクタにおいて、前記アダプタに着脱可能なハウジングと、前記光ファイバの先端部のクラッド部を挿通させて保持すると共に前記ハウジングに軸心方向へ移動可能に且つ組付け段階において回動可能に収容されたフェルールと、前記ハウジング内に装着されフェルールを軸心方向先端側へ付勢する圧縮コイルバネと、前記ハウジングの基端部側においてハウジングに対するフェルールの相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許す回動規制兼スライド機構とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】
ハウジングにフェルールが軸心方向へ移動可能に収容されて、ハウジング内に装着された圧縮コイルバネにより軸心方向先端側へ付勢され、そのフェルールに光ファイバの先端部のクラッド部が挿通し保持される。回動規制兼スライド機構により、ハウジングの基端部側において、ハウジングに対するフェルールの相対回動は規制され、ハウジングに対するフェルールの軸心方向へのスライド移動は許される。
【0015】
光ファイバ用コネクタの組立て段階において、フェルールはハウジングに回動可能に収容されるため、このフェルールをハウジングに対して回動調節して、例えば、通常の光ファイバでは光伝達効率が最大となる回動位相に簡単且つ確実に調節することができ、偏波保持光ファイバでは偏波クロストークが最小となる回動位相に簡単且つ確実に調節することができる。この調節の後に、回動規制兼スライド機構において、ハウジングに対するフェルールの相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許すように構成することができる。
【0016】
こうして構成された2つの光ファイバ用コネクタがアダプタを介して両側から接続されると、これら光ファイバ用コネクタのフェルールの端面同士が圧縮コイルバネにより押圧された状態で突き合わされ接続されるため、光ファイバのクラッド部の端面同士が安定した状態で接続され、つまりは、光ファイバ同士の光学的接続を高精度に行うことが可能となる。
【0017】
請求項2の光ファイバ用コネクタは、請求項1の発明において、前記ハウジングは、前記アダプタに着脱可能なハウジング本体と、このハウジング本体の基端部に係合連結されたエクステンダーキャップを有することを特徴とするものである。ハウジングとフェルールと圧縮コイルバネを組立てる場合に、ハウジング本体とエクステンダーキャップを分離した状態で、ハウジング本体内にフェルールと圧縮コイルバネを収容してから、そのハウジング本体にエクステンダーキャップを係合連結させて容易に行うことができ、その段階で、ハウジングに対してフェルールを簡単且つ確実に回動調節することができる。
【0018】
請求項3の光ファイバ用コネクタは、請求項2の発明において、前記フェルールはエクステンダーキャップを挿通してハウジングの基端側へ突出する基端ネジ部を有し、前記回動規制兼スライド機構は、前記エクステンダーキャップに形成された軸心方向向きのスリットと、このスリットに摺動自在に係合するキーを有し且つフェルールの基端ネジ部に外嵌されたキー部材と、キー部材のキーと反対側の基端面に当接してフェルールの基端ネジ部に外嵌螺合された調節ナットと、調節ナットとキー部材とを固着する接着部とを有することを特徴とするものである。
【0019】
エクステンダーキャップの軸心方向向きのスリットに、キー部材のキーが摺動自在に係合しているため、ハウジングに対してキー部材は軸心方向へスライド移動自在で且つ相対回動不能になる。このキー部材の基端面に調節ナットが当接し、調節ナットとキー部材とが接着部を介して固着されている。そして、調節ナットはフェルールの基端ネジ部に外嵌螺合されているため、ハウジングに対するフェルールの相対回動が規制されると共に軸心方向へのスライド移動が許される。
【0020】
フェルールはエクステンダーキャップを挿通してハウジングの基端側へ突出する基端ネジ部を有し、その基端ネジ部付近に回動規制兼スライド機構が設けられているため、フェルールを先端側から観察して、フェルールを回動調節することができ、その調節の後に、キー部材や調節ナット等を組付けて容易に回動規制兼スライド機構を構成することができる。
【0021】
請求項4の光ファイバ用コネクタは、請求項3の発明において、前記回動規制兼スライド機構は、フェルールと調節ナットとを固着する接着部を有することを特徴とするものである。ハウジングに対するフェルールの相対回動を確実に規制することができる。
【0022】
請求項5の光ファイバ用コネクタは、請求項4の発明において、前記フェルールを回動させる為の回動操作部を、フェルールの基端ネジ部に形成したことを特徴とするものである。回動操作部を回動器具等で把持してフェルールを簡単に回動調節することが可能となる。
【0023】
請求項6の光ファイバ用コネクタは、請求項3〜5の何れかの発明において、前記ハウジングとキー部材に対してフェルールを回動調節し光伝達効率が最大となる回動位相に調節した状態で、調節ナットとキー部材とを接着部で固着したことを特徴とするものである。つまり、前記光伝達効率が最大となるように、フェルールの回動調節を含む光ファイバ用コネクタの組立てを簡単・確実に行うことができる。
【0024】
請求項7の光ファイバ用コネクタは、請求項3〜5の何れかの発明において、前記ハウジングとキー部材に対してフェルールを回動調節し偏波クロストークが最小となる回動位相に調節した状態で、調節ナットとキー部材とを接着部で固着したことを特徴とするものである。つまり、前記偏波クロストークが最小となるように、フェルールの回動調節を含む光ファイバ用コネクタの組立てを簡単・確実に行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、光ファイバの先端部が取付けられ、アダプタを介して光ファイバ同士の光学的接続に用いる光ファイバ用コネクタに、本発明を適用したものである。尚、図1の上下方向を上下方向として説明する。
【0026】
図1〜図5に示すように、光ファイバ用コネクタ1(以下、コネクタ1という)は、アダプタAに着脱可能なハウジング2、光ファイバFの先端部のクラッド部F1を挿通させて保持すると共にハウジング2に軸心方向へ移動可能に且つ組立て段階において回動可能に収容されたフェルール3、ハウジング2内に装着されフェルール3を軸心方向先端側へ付勢する圧縮コイルバネ4、ハウジング2の基端部側においてハウジング2に対するフェルール3の相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許す回動規制兼スライド機構5等を備えている。
【0027】
ハウジング2は、アダプタAに着脱可能な合成樹脂製のハウジング本体10と、このハウジング本体10の基端部に係合連結された合成樹脂製のエクステンダーキャップ15とを有する。
【0028】
ハウジング本体10は、外周形状が角形の筒状部11と、この筒状部11の先端上部から基端側へ斜め上方へ延びるレバー部12と有する。筒状部11の内部基端部分に内鍔11aが形成され、その内鍔11aの先端側に筒挿入穴11bが形成され、筒状部11の基端側部分には1対の係合穴11cが形成されている。レバー部12は上下方向に適度な弾性を有し、そのレバー部12には1対の係合突起12aが形成されている。
【0029】
図6、図7に示すように、エクステンダーキャップ15は、筒部16と、筒部16の基端側に形成された回動規制部17とを有する。筒部16の基端部分に、ハウジング本体10の筒状部11と同外周形状の鍔部16aが形成され、筒部16の先端部分の外周面には1対の係合爪16bが形成されている。回動規制部17は1対の半円筒部17aを有し、各半円筒部17aの基端部の大径部17bにはテーパが形成されている。
【0030】
筒部16がハウジング本体10の筒状部11に圧入状に内嵌され、その鍔部16aが筒状部11の基端面に当接した状態で、1対の係合爪16bが1対の係合穴11cに係合して、ハウジング本体10にエクステンダーキャップ15が係合連結される。1対の半円筒部17aの間に、回動規制兼スライド機構5の1対のスリット29が形成されている。
【0031】
図8、図9に示すように、フェルール3は、ステンレンス製のフェルール本体20(例えば、長さ約18mm)と、ジルコニア製の筒体27(例えば、直径約 1.3mm、長さ約5mm)とからなる。
【0032】
フェルール本体20にはファイバ挿通孔21(例えば、直径1mm)が形成され、フェルール本体20の先端部にはファイバ挿通孔21よりも大径の嵌合穴22が形成されている。この嵌合穴22に筒体27の基端部分が内嵌状に固着され、その筒体27にはファイバ挿通孔21に連通するファイバ挿通孔28(例えば、直径 127μm)が形成されている。
【0033】
光ファイバFの先端部には表皮が剥離されてクラッド部F1が露出し、そのクラッド部F1が筒体27のファイバ挿通孔28に挿通され、そのクラッド部F1の基端側の表皮を含む芯線F2がファイバ本体20のファイバ挿通孔21に挿通され、その芯線F2の先端部を筒体27に当接させた状態で保持される。この状態で、筒体27とクラッド部F1の先端面は面一になるように研磨加工される。
【0034】
フェルール3がハウジング2に収容された状態で、筒体27の先端部がハウジング2よりも少し先端側へ突出した状態になる。また、フェルール本体20はエクステンダーキャップ15を挿通してハウジング2の基端側へ突出した状態となり、その突出した部分に基端ネジ部24が形成されている。
【0035】
この基端ネジ部24には、フェルール3を回動させる為の回動操作部25が面取りすることにより形成されている。尚、ハウジング2にフェルール3が収容された状態で、フランジ部23は内鍔11aに係合可能であるため、フェルール3はハウジング2から先端側へ抜け出ないようになっている。
【0036】
図1、図5に示すように、圧縮コイルバネ4は、フェルール本体20に外装されると共に、フェルール3のフランジ部23とエクステンダーキャップ15との間に介装されている。尚、圧縮コイルバネ4の大部分はエクステンダーキャップ15の筒部16に収容されている。
【0037】
図1、図2、図5に示すように、回動規制兼スライド機構5は、エクステンダーキャップ15に形成された軸心方向向きの1対のスリット29、これらスリット29に摺動自在に夫々係合する1対のキー31を有し且つフェルール3の基端ネジ部24に外嵌された金属製のキー部材30、キー部材30のキー31と反対側の基端面に当接してフェルール3の基端ネジ部24に外嵌螺合された金属製の調節ナット35、調節ナット35とキー部材30とを固着する第1接着部39a、フェルール3と調節ナット35とを固着する第2接着部39bを有する。
【0038】
1対のスリット29は 180度対称位置に形成されている。図10〜図12に示すように、キー部材30は、1対のキー31とリング部32とを有し、1対のキー31は 180度対称位置に形成され、リング部32から軸心方向先端側へ延びている。リング部32の内側に挿通孔32aが形成され、この挿通孔32aの基端側に挿通孔32aよりも大径の挿入穴32bが形成されている。
【0039】
図13〜図16に示すように、調節ナット35は、ナット本体部36と、ナット本体部36よりも小径で且つ軸心方向先端側に位置するナット小径部37とを有し、これらの内周部にネジ溝35aが形成されている。ナット小径部37がキー部材30の挿入穴32bに挿入されて、ナット本体部36の先端段部がキー部材30のリング部32の基端面に当接している。
【0040】
第1接着部39aは、キー部材30と調節ナット35の間に塗布された接着剤が凝固することにより形成され、第2接着部39bは、フェルール3と調節ナット35の間に塗布された接着剤が凝固することにより形成されている。
【0041】
尚、図1〜図4等に示すように、コネクタ1をアダプタAに接続しない場合、クラッド部F1等をカバーするキャップ6が、ハウジング2の筒挿入穴11bに挿入装着され、また、回動規制兼スライド機構5をカバーするゴムブーツ7が、回動規制部17に係合するように装着されている。
【0042】
さて、図17に示すように、アダプタAは、1対のアダプタ分割部材40を相対向状に連結した構造であり、各アダプタ分割部材40は、ハウジング収容部41と、この収容部41の奥端面に形成された筒部42と、収容部41の上側に形成された1対のスライド部43とを有する。
【0043】
このアダプタAにコネクタ1を接続する場合、ハウジング2をハウジング収容部41に挿入していく。そして、ハウジング2がハウジング収容部41に完全に収容されると、筒部42がハウジング2の筒挿入穴11bに挿入されると共に、その筒部42にフェルール3の筒体27が挿入される。
【0044】
また、ハウジング2をハウジング収容部41に挿入していくと、レバー部12の1対の係合突起12aが1対のスライド部43により下方へ押動される。つまり、レバー部12は下方へ弾性変形していき、次に、ハウジング2がハウジング収容部41に完全に収容されると、レバー部12が復帰して1対の係合突起12aが1対のスライド部43の奥端部に係合して抜止めされる。
【0045】
このように、2つのコネクタ1をアダプタAに両側から接続すると、2つのフェルール3の端面同士は圧縮コイルバネ4により押圧された状態で突き合わされるため、2つのクラッド部F1の端面同士が突き合せられ接続され、その接続状態が安定的に保持される。尚、アダプタAからコネクタ1を分離する場合には、レバー部12を下方へ押動操作して、係合突起12aとスライド部43の係合を解除して引き抜くことにより行う。
【0046】
次に、このコネクタ1の製造方法について説明する。
ハウジング本体10、エクステンダーキャップ15、フェルール3、圧縮コイルバネ4、キー部材30、調節ナット35等の各部品は、所定の製造方法により作製され、コネクタ1の組立て前に準備されているものとする。コネクタ1の組立てについて図18の工程図に基づいて説明する。尚、Pi(i=1、2、3・・・)各工程を示す。
【0047】
図18に示すように、先ず、P1において、ハウジング本体10、エクステンダーキャップ15、フェルール3、圧縮コイルバネ4を組立てる。この段階で、フェルール3はハウジング2に相対回動可能に収容されている。次に、P2において、キー部材30をフェルール3の基端ネジ部24に外嵌させ、キー31をエクステンダーキャップ15のスリット29に係合させて組付ける。
【0048】
次に、P3において、キー部材30の基端面及びその周辺に接着剤を塗布し、その接着剤が凝固しない間に、P4において、調節ナット35をフェルール3の基端ネジ部24に外嵌螺合させて組付ける。この調節ナット35の組付けでは、先端側へ付勢されたフェルール3のフランジ23がハウジング2の内鍔11aに係合し、且つスリット29にキー31が最大限係合するように、キー部材30に調節ナット35を当接させるように行う。
【0049】
更に、P3において塗布した接着剤が凝固しない内に、P5において、フェルール3の回動調節を行う。この場合、フェルール3の先端側から光学特性測定器で光伝達効率を測定しつつ、回動操作部25を回動器具等で把持して回動させ、光学的損失が最も少ない位置にフェルール3を位置決めする。
【0050】
次に、P6において、調節ナット35とフェルール3の基端ネジ部24との間に接着剤を塗布する。最後に、P7において、フェルール3や調節ナット35を動かさないようにして、P3とP7において塗布された接着剤を凝固させることにより、第1,第2接着部39a,39bを形成して、この組立てを終了してコネクタ1が完成する。
【0051】
このコネクタ1によれば、ハウジング2の基端部側においてハウジング2に対するフェルール3の相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許す回動規制兼スライド機構5を設けた。従って、光ファイバF同士の光学的接続を高精度に行うために、コネクタ1の組立て段階においてフェルール3の軸心回りの回動調節を 360度無段階に行うことができる。
【0052】
ハウジング2は、アダプタAに着脱可能なハウジング本体10と、このハウジング本体10の基端部に係合連結されたエクステンダーキャップ15とを有するので、ハウジング2とフェルール3と圧縮コイルバネ4を組立てる場合に、ハウジング本体10とエクステンダーキャップ15を分離した状態で、ハウジング本体10内にフェルール3と圧縮コイルバネ4を収容してから、そのハウジング本体10にエクステンダーキャップ15を係合連結させて容易に行い、その段階で、ハウジング2に対してフェルール3を簡単且つ確実に回動調節できる。
【0053】
フェルール3はエクステンダーキャップ15を挿通してハウジング2の基端側へ突出する基端ネジ部24を有し、回動規制兼スライド機構5は、エクステンダーキャップ15に形成されたスリット29、キー部材30、調節ナット35、第1,第2接着部29a,29bを有するので、この回動規制兼スライド機構5により、ハウジング2に対するフェルール3の相対回動を確実に規制すると共に軸心方向へのスライド移動を確実に許すことができる。
【0054】
フェルール3の基端ネジ部24に回動操作部25を形成したので、フェルール3を先端側から観察しつつ、回動操作部25を回動器具で把持してハウジング2に対してフェルール3を簡単に回動調節することが可能となり、その調節の後に、キー部材30や調節ナット35等を組付けて容易に回動規制兼スライド機構5を構成することができる。
【0055】
回動規制兼スライド機構5は、調節ナット35とキー部材30とを固着する第1接着部39aの他に、フェルール3と調節ナット35とを固着する第2接着部39bを有するので、ハウジング2に対するフェルール3の相対回動を確実に規制することができる。
【0056】
このように、光ファイバF同士の光学的接続を高精度に行うために、ハウジング2の基端部側において回動規制兼スライド機構5を設け、組立て段階においてフェルール3の軸心回りの回動調節を 360度無段階に行うことができ、それ故、光伝達効率が最大となる回動位相に調節することができ、その回動調節を含む組立てを簡単且つ確実に行うことが可能になる。
【0057】
尚、図示していないが、偏波保持光ファイバでは、クラッド部に、コア部と共に応力付与部(例えば、添加石英ガラス;B2O3からなる)が形成され、所定の偏波状態を保持して光を伝搬する。それ故、偏波保持光ファイバ同士を接続する場合には、これら偏波保持光ファイバを所定の回動位相(即ち、偏波クロストークが最小となる回動位相)に調節して偏波状態を保持して光を伝搬するように接続する必要がある。
【0058】
この場合、例えば、偏波保持光ファイバのクラッド部をコネクタ1に回動不能に接続した状態で、このコネクタ1を組立てる際に、フェルール3を軸心回りの回動調節することにより、偏波保持光ファイバを所定の回動位相に調節することができ、これにより、所定の偏波状態を確実に保持して光を伝搬できるように、偏波保持光ファイバを接続することが可能となる。従来のジグを用いてフェルールを先端側から回動調節する技術に対して、本発明では基端側からフェルール3を回動調節することができるため、偏波保持光ファイバ用のコネクタとした場合でも、フェルール3の先端面を観察しながら無段階的に回動調節が可能となる。
【0059】
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施することが可能であるし、種々の光ファイバ用コネクタに本発明を適用できることは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】請求項1の光ファイバ用コネクタによれば、ハウジングの基端部側においてハウジングに対するフェルールの相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許す回動規制兼スライド機構を設けた。従って、光ファイバ同士の光学的接続を高精度に行うために、組立て段階においてフェルールの軸心回りの回動調節を 360度無段階に行うことができ、その回動調節を含む光ファイバ用コネクタの組立て作業を簡単且つ確実に行うことが可能になる。
【0061】
請求項2の光ファイバ用コネクタによれば、ハウジングは、アダプタに着脱可能なハウジング本体と、このハウジング本体の基端部に係合連結されたエクステンダーキャップを有するので、ハウジングとフェルールと圧縮コイルバネを組立てる場合に、ハウジング本体とエクステンダーキャップを分離した状態で、ハウジング本体内にフェルールと圧縮コイルバネを収容してから、そのハウジング本体にエクステンダーキャップを係合連結させて容易に行うことができ、その段階で、ハウジングに対してフェルールを簡単且つ確実に回動調節できる。
【0062】
請求項3の光ファイバ用コネクタによれば、フェルールはエクステンダーキャップを挿通してハウジングの基端側へ突出する基端ネジ部を有し、回動規制兼スライド機構は、エクステンダーキャップに形成されたスリット、キー部材、調節ナット、調節ナットとキー部材とを固着する接着部を有するので、この回動規制兼スライド機構により、ハウジングに対するフェルールの相対回動を確実に規制すると共に軸心方向へのスライド移動を確実に許すことができる。フェルールを先端側から観察しつつ、フェルールを回動調節し、その調節の後に、キー部材や調節ナット等を組付けて容易に回動規制兼スライド機構を構成できる。
【0063】
請求項4の光ファイバ用コネクタによれば、回動規制兼スライド機構は、フェルールと調節ナットとを固着する接着部を有するので、ハウジングに対するフェルールの相対回動を確実に規制することができる。
【0064】
請求項5の光ファイバ用コネクタによれば、フェルールを回動させる為の回動操作部をフェルールの基端ネジ部に形成したので、この回動操作部を回動器具等で把持してフェルールを簡単に回動調節することが可能となる。
【0065】
請求項6の光ファイバ用コネクタによれば、ハウジングとキー部材に対してフェルールを回動調節し光伝達効率が最大となる回動位相に調節した状態で、調節ナットとキー部材とを接着部で固着するため、前記光伝達効率が最大となるように、フェルールの回動調節を含む光ファイバ用コネクタの組立て作業を簡単・確実に行うことができる。
【0066】
請求項7の光ファイバ用コネクタによれば、ハウジングとキー部材に対してフェルールを回動調節し偏波クロストークが最小となる回動位相に調節した状態で、調節ナットとキー部材とを接着部で固着するため、前記偏波クロストークが最小となるように、フェルールの回動調節を含む光ファイバ用コネクタの組立てを簡単・確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光ファイバ用コネクタの分解側面図である。
【図2】光ファイバ用コネクタ(キャップとブーツ取外状態)の側面図である。
【図3】光ファイバ用コネクタ(キャップとブーツ装着状態)の側面図である。
【図4】光ファイバ用コネクタの斜視図である。
【図5】光ファイバ用コネクタの一部の断面を含む側面図である。
【図6】エクステンダーキャップの側面図である。
【図7】図6のa矢視図である。
【図8】フェルールの横断面図である。
【図9】図8のb矢視図である。
【図10】キー部材の平面図である。
【図11】図10のc矢視図である。
【図12】図10のd矢視図である。
【図13】調節ナットの側面図である。
【図14】図13のe矢視図である。
【図15】図13のf矢視図である。
【図16】図13のg矢視図である。
【図17】アダプタと光ファイバ用コネクタの一部の断面を含む側面図である。
【図18】光ファイバ用コネクタの組立て工程図である。
【符号の説明】
A アダプタ
F 光ファイバ
F1 クラッド部
1 光ファイバ用コネクタ
2 ハウジング
3 フェルール
4 圧縮コイルバネ
5 回動規制兼スライド機構
10 ハウジング本体
15 エクステンダーキャップ
24 基端ネジ部
25 回動操作部
29 スリット
30 キー部材
31 キー
35 調節ナット
39a,39b 第1,第2接着部
Claims (7)
- 光ファイバの先端部が取付けられ、アダプタを介して光ファイバ同士の光学的接続に用いる光ファイバ用コネクタにおいて、
前記アダプタに着脱可能なハウジングと、
前記光ファイバの先端部のクラッド部を挿通させて保持すると共に前記ハウジングに軸心方向へ移動可能に且つ組立て段階において回動可能に収容されたフェルールと、
前記ハウジング内に装着されフェルールを軸心方向先端側へ付勢する圧縮コイルバネと、
前記ハウジングの基端部側においてハウジングに対するフェルールの相対回動を規制すると共に軸心方向へのスライド移動を許す回動規制兼スライド機構と、
を備えたことを特徴とする光ファイバ用コネクタ。 - 前記ハウジングは、前記アダプタに着脱可能なハウジング本体と、このハウジング本体の基端部に係合連結されたエクステンダーキャップを有することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ用コネクタ。
- 前記フェルールはエクステンダーキャップを挿通してハウジングの基端側へ突出する基端ネジ部を有し、
前記回動規制兼スライド機構は、
前記エクステンダーキャップに形成された軸心方向向きのスリットと、このスリットに摺動自在に係合するキーを有し且つフェルールの基端ネジ部に外嵌されたキー部材と、キー部材のキーと反対側の基端面に当接してフェルールの基端ネジ部に外嵌螺合された調節ナットと、調節ナットとキー部材とを固着する接着部とを有することを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ用コネクタ。 - 前記回動規制兼スライド機構は、フェルールと調節ナットとを固着する接着部を有することを特徴とする請求項3に記載の光ファイバ用コネクタ。
- 前記フェルールを回動させる為の回動操作部を、フェルールの基端ネジ部に形成したことを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ用コネクタ。
- 前記ハウジングとキー部材に対してフェルールを回動調節し光伝達効率が最大となる回動位相に調節した状態で、調節ナットとキー部材とを接着部で固着したことを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の光ファイバ用コネクタ。
- 前記ハウジングとキー部材に対してフェルールを回動調節し偏波クロストークが最小となる回動位相に調節した状態で、調節ナットとキー部材とを接着部で固着したことを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の光ファイバ用コネクタ。
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