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JP2005054706A - エンジン始動装置 - Google Patents

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JP2005054706A
JP2005054706A JP2003287329A JP2003287329A JP2005054706A JP 2005054706 A JP2005054706 A JP 2005054706A JP 2003287329 A JP2003287329 A JP 2003287329A JP 2003287329 A JP2003287329 A JP 2003287329A JP 2005054706 A JP2005054706 A JP 2005054706A
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current
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engine
coil
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JP2003287329A
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English (en)
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Hiroaki Nakagawa
浩昭 仲川
Hideo Tanaka
秀夫 田中
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Denso Corp
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Denso Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/087Details of the switching means in starting circuits, e.g. relays or electronic switches
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】 モータ4への連続通電を遮断できる電流ヒューズ32を備え、この電流ヒューズ32を安価に且つ容易に取り付けることができるエンジン始動装置1の提供。
【解決手段】 電流ヒューズ32は、電磁スイッチ9のモータ端子22と吸引コイル9cとの間に接続されている。エンジン始動後、例えば始動スイッチ30の戻り不良が発生した場合、保持コイル9dの熱劣化によりプランジャ9aの保持力が低下または消滅してメイン接点が開くと、バッテリ3から始動スイッチ30(閉状態)を介して吸引コイル9cに電流が流れ、更に吸引コイル9cから電流ヒューズ32を通って電機子12に通電される。この時、所定時間(例えば1分間)以上連続して規定値以上の電流が電流ヒューズ32を流れると、その電流ヒューズ32が溶断してスイッチ回路29を遮断することにより、モータ4への連続通電が停止される。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンを始動させるためのエンジン始動装置に関する。
従来技術として、特許文献1に記載されたエンジン始動装置がある。
このエンジン始動装置は、図6に示す様に、始動スイッチ100の閉操作により、電磁スイッチ110に内蔵された励磁コイル120にバッテリ130から電流を供給するためのスイッチ回路140を備え、このスイッチ回路140の始動スイッチ100と励磁コイル120との間に常閉バイメタル150が接続されている。この常閉バイメタル150は、電磁スイッチ110のモータ端子160に接続されるモータリード線170の外周に密着して取り付けられ、そのモータリード線170の温度が所定値を超えると開放する。
これにより、エンジン始動後、始動スイッチ100の戻り不良が発生した場合、あるいはエンジンの始動不調等により運転者が始動スイッチ100をスタート位置に保持し続けた場合等に、モータリード線170の温度が所定値を超えると、常閉バイメタル150が開放して励磁コイル120への通電が遮断される。その結果、モータ回路180のメイン接点190が開いて、モータ200への通電が遮断されることにより、モータ200への連続通電が停止されて、モータ200の劣化を防ぐことができる。
特開平11−230014号公報
ところが、上記の特許文献1に記載された従来技術では、スイッチ回路140に常閉バイメタル150を接続するだけでなく、その常閉バイメタル150をモータリード線170の外周に密着して取り付ける必要があるため、スイッチ回路140の一部をモータリード線170に近接して配線しなければならず、配線の取り回しが複雑になっている。
また、図7に示す様に、電磁スイッチ110がモータ200の径方向外側に配置される二軸タイプの一般的なスタータでは、モータ200のエンドフレーム210から取り出されるモータリード線170の取り出し口と、モータリード線170が接続される電磁スイッチ110のモータ端子160とが近接しているため、外部に露出しているモータリード線170の長さが短くなっている。このため、常閉バイメタル150をモータリード線170の外周に密着して取り付けることは、その取付け作業が困難であるだけでなく、作業中にモータリード線170を傷つける虞もある。その結果、常閉バイメタル150の取付け作業を極めて慎重に行う必要があるため、作業効率が悪くなり、コストアップの要因となっている。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、始動スイッチの戻り不良等が生じた時に、モータへの通電を遮断できる遮断手段を備え、この遮断手段を、既存製品の大幅な変更を要することなく、安価に、且つ容易に取り付けることができるエンジン始動装置を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、バッテリから始動電流が供給されて回転力を発生するモータと、始動電流を断続するためのメイン接点を有し、このメイン接点を介してバッテリからモータに始動電流を流すためのモータ回路と、内蔵するプランジャを吸引するための磁力を発生する吸引コイルと、吸引されたプランジャを保持するための磁力を発生する保持コイルとを有し、プランジャの動きに応じてメイン接点を開閉する電磁スイッチと、モータを起動するための始動スイッチを有し、この始動スイッチを介してバッテリから吸引コイルと保持コイルとに励磁電流を流すためのスイッチ回路と、このスイッチ回路に対し吸引コイルの高電位側または低電位側に直列接続され、吸引コイルを流れる電流を遮断できる遮断手段とを備え、この遮断手段は、始動スイッチが閉操作されてからメイン接点が閉じるまでの時間より長い所定時間以上連続して吸引コイルに規定値以上の電流が流れた時に、スイッチ回路を遮断することを特徴とする。
上記の構成では、エンジン始動後、例えば始動スイッチの戻り不良が発生した場合、あるいはエンジンの始動不調等により運転者が始動スイッチをスタート位置に保持し続けた場合に、保持コイルの熱劣化によってプランジャの保持力が低下、あるいは消滅すると、メイン接点が開くことにより、吸引コイルを通ってモータにバッテリ電流が流れる。この時、始動スイッチの閉操作からメイン接点が閉じるまでの時間より長い所定時間以上連続して規定値以上のバッテリ電流が吸引コイルを流れると、スイッチ回路に接続された遮断手段がスイッチ回路を遮断することで、モータへの連続通電が停止される。
この発明によれば、既存のスイッチ回路に遮断手段を接続するだけで良いので、スイッチ回路の配線処理を変更する必要がなく、「背景技術」で説明した従来技術の様に、配線の取り回しが複雑になることはない。また、スイッチ回路に接続した遮断手段を更に他の配線(例えばモータ回路)に密着して取り付ける必要もないので、遮断手段の取付けも容易に行うことができ、且つ遮断手段の取付け作業中に他の配線を傷つける虞もない。
(請求項2の発明)
請求項1に記載したエンジン始動装置において、遮断手段は、電流ヒューズであり、この電流ヒューズの溶断電流が、モータの回転を維持できる始動電流の最小値の90%以下に設定されていることを特徴とする。
これにより、スイッチ回路に規定値以上のバッテリ電流、即ち始動電流の最小値の90%を超える電流が所定時間以上連続して流れた場合には、必ず電流ヒューズが溶断して、スイッチ回路を遮断できる。
(請求項3の発明)
請求項1または2に記載したエンジン始動装置において、電磁スイッチは、バッテリのプラス電極に接続されるバッテリ端子と、モータに接続されるモータ端子と、メイン接点としてバッテリ端子と電気的に接続される一方の固定接点およびモータ端子と電気的に接続される他方の固定接点とを有し、遮断手段は、吸引コイルの低電位側である吸引コイルとモータ端子との間に設けることができる。
(請求項4の発明)
請求項3に記載したエンジン始動装置において、電磁スイッチは、バッテリ端子及びモータ端子を保持する接点カバーを有し、遮断手段は、接点カバーの外側に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、始動スイッチの戻り不良等が発生した時に、接点カバーの内部に収容される耐熱性の低い樹脂部材等に熱影響を与えることなく、遮断手段によりスイッチ回路を遮断できる。
(請求項5の発明)
請求項4に記載したエンジン始動装置において、遮断手段である電流ヒューズは、一端側にターミナルプレートを有し、このターミナルプレートが、モータ端子に接続されるモータリード線のターミナルと共に、ナットの締め付けによってモータ端子に共締めされていることを特徴とする。
この場合、電流ヒューズの一端側に設けられたターミナルプレートをモータ端子に対しナットの締め付けによって容易に固定できる。
(請求項6の発明)
請求項5に記載したエンジン始動装置において、遮断手段である電流ヒューズは、他端側に第2のターミナルプレートを有し、この第2のターミナルプレートが、接点カバーの外側に取り出された吸引コイルの端部に半田付けされていることを特徴とする。
この場合、JIS規格標準品のつめ付きヒューズを使用することができ、そのヒューズの他端側に設けられた第2のターミナルプレートを吸引コイルの端部に半田付けによって容易に固定できる。
(請求項7の発明)
請求項5に記載したエンジン始動装置において、電磁スイッチは、接点カバーにインサート成形された金属製のガイド筒を有し、このガイド筒の内部を通って吸引コイルの端部が接点カバーの外側に取り出されており、遮断手段である電流ヒューズは、他端側に第2のターミナルプレートを有し、この第2のターミナルプレートが、接点カバーの外側に取り出された吸引コイルの端部と電気的に接触した状態でガイド筒の端部にかしめ固定されていることを特徴とする。
この場合、JIS規格標準品のつめ付きヒューズを使用することができ、そのヒューズの他端側に設けられた第2のターミナルプレートを、接点カバーにインサート成形されたガイド筒の端部をかしめることで固定できる。
(請求項8の発明)
請求項5に記載したエンジン始動装置において、遮断手段である電流ヒューズは、自身の他端側が、接点カバーの外側に取り出された吸引コイルの端部に半田付けされていることを特徴とする。
この場合、電流ヒューズの他端側に第2のターミナルプレートを設ける必要がないので、電流ヒューズのコストダウンを図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1はエンジン始動装置に使用されるスタータ2の半断面図(a)と軸方向背面図(b)であり、図2はエンジン始動装置1の電気回路図である。
エンジン始動装置1に使用されるスタータ2は、バッテリ3(図2参照)からモータ回路を通じて始動電流が供給されることにより回転力を発生するモータ4と、このモータ4の回転力が伝達される出力軸5と、この出力軸5上に配置される一方向クラッチ6及びピニオン7と、シフトレバー8を介して一方向クラッチ6とピニオン7を反モータ方向へ押し出す働きを有すると共に、モータ回路に設けられるメイン接点(後述する)を開閉する電磁スイッチ9等より構成される。
モータ回路は、バッテリ3からモータ4に始動電流を流すための電気回路であり、メイン接点の開閉状態に応じて始動電流が断続される。
モータ4は、磁束を発生する界磁10と、整流子11を有する電機子12、及び整流子11の外周面に配置されるブラシ13等より構成される周知の直流電動機である。
界磁10は、磁気回路を形成すると共に、モータ4の機枠を兼ねる円筒形状のヨーク10aと、このヨーク10aの内周に固定される複数の永久磁石10bとで構成される。
ヨーク10aは、スタータ2の前方側(図1(a)の左側)を覆うフロントハウジング14と、モータ4の後方側を覆うエンドフレーム15との間に挟持され、スルーボルト16により締め付け固定されている。
複数の永久磁石10bは、ヨーク10aの周方向に等間隔に配置されている。なお、永久磁石10bを使用する代わりに、フィールドコイルとポールコアから成る巻線式の界磁手段を採用しても良い。
電機子12は、回転軸12aと、この回転軸12aに圧入固定される電機子コア12b、及び電機子コア12bに巻線される電機子コイル12cを備え、回転軸12aの一方の端部が軸受17を介して出力軸5に相対回転可能に支持され、他方の端部が軸受18を介してエンドフレーム15に回転自在に支持されている。
整流子11は、回転軸12aの外周に絶縁保持された複数のセグメントを円筒形状に配置して構成され、各セグメントがそれぞれ電機子コイル12cに電気的且つ機械的に結合されている。
ブラシ13は、+側ブラシ13aと−側ブラシ13b(図2参照)とを有し、それぞれブラシホルダ19に収納されて、ブラシスプリング20により整流子11の外周面に押圧されている。+側ブラシ13aは、モータ回路の一部を形成するモータリード線21を介して、電磁スイッチ9に設けられるモータ端子22(図1参照)に接続され、−側ブラシ13bは、ブラシリード線23(図2参照)を介してアース接続されている。
モータリード線21は、エンドフレーム15に取り付けられたグロメット24を挿通してエンドフレーム15の外側に取り出され、端部に設けられたターミナル21aが電磁スイッチ9のモータ端子22に嵌合して、ナット25により締め付け固定されている。
出力軸5は、電機子12の回転軸12aと同軸線上に配置され、モータ4の回転力が減速装置を介して伝達される。
減速装置は、周知の遊星歯車機構によって構成され、電機子12の回転速度を遊星歯車26の公転運動によって減速する。遊星歯車26の公転運動は、遊星歯車26を回転自在に支持するギヤ軸27を介して出力軸5に伝達される。
一方向クラッチ6は、ローラ6aを介してアウタ6bからインナ6cへ動力伝達を行うもので、アウタ6bと一体に設けられたスプラインチューブが出力軸5に設けられたヘリカルスプライン5aに結合して、出力軸5上を軸方向に移動可能に設けられている。
ピニオン7は、エンジンのリングギヤ(図示せず)にモータ4の回転力を伝達するもので、一方向クラッチ6の反モータ側に配置されて、インナ6cと一体に設けられ、出力軸5の外周に軸受28を介して相対回転可能に嵌合している。
電磁スイッチ9は、スイッチ回路29(図2参照)に接続される励磁コイル(以下に説明する)と、この励磁コイルの内側を往復動可能に配置されたプランジャ9aとを有し、このプランジャ9aにフック9bを介してシフトレバー8が連結されている。
スイッチ回路29は、モータ4を起動するための始動スイッチ30を有し、この始動スイッチ30の閉操作によってバッテリ3から励磁コイルに励磁電流が流れる。
励磁コイルは、図2に示す様に、プランジャ9aを吸引するための磁力を発生する吸引コイル9cと、吸引されたプランジャ9aを保持するための磁力を発生する保持コイル9dとで構成され、図示しないボビンに二層状態で巻線されている。
吸引コイル9cは、図2に示す様に、一端側が電磁スイッチ9に設けられる接続用端子31を介して始動スイッチ30に接続され、他端側が電流ヒューズ32(後述する)を介して前記のモータ端子22と電気的に接続されている。保持コイル9dは、一端側が吸引コイル9cの一端側と共に接続用端子31を介して始動スイッチ30に接続され、他端側がアース接続されている。
プランジャ9aは、両コイル9c、9dへの通電によって磁力が発生すると、その磁力により吸引されて、図1(a)に示すリターンスプリング9eを押し縮めながら図1(a)の右方向へ移動し、励磁コイルへの通電が停止して磁力が消滅すると、リターンスプリング9eの反力を受けて初期位置まで押し戻される。
シフトレバー8は、フック9bに係合する上端部と、一方向クラッチ6のスプラインチューブに係合する下端部との間に支点部8aを有し、この支点部8aがレバーホルダ33を介してフロントハウジング14に揺動自在に支持されている。このシフトレバー8は、プランジャ9aが励磁コイルの磁力を受けて吸引されると、そのプランジャ9aの動きがフック9bを介してシフトレバー8の上端部に伝達されるため、支点部8aを中心として図1(a)の時計方向に回転して、一方向クラッチ6に反モータ方向へ押し出す力を与える。
メイン接点は、図2に示す様に、電磁スイッチ9に設けられるバッテリ端子34と電気的に接続された一方の固定接点35と、前記のモータ端子22と電気的に接続された他方の固定接点36、及びプランジャ9aの移動に連動して(またはプランジャ9aと一体に)可動する可動接点37とで構成され、この可動接点37が両固定接点35、36に当接して、両固定接点35、36間が導通することにより閉状態となり、可動接点37が両固定接点35、36から離れることで開状態となる。
バッテリ端子34は、図2に示す様に、モータ回路の一部を形成するバッテリケーブル38を介してバッテリ3のプラス電極に接続され、モータ端子22と共に、電磁スイッチ9の接点カバー9f(図1参照)にインサート成形されている。
前記の電流ヒューズ32は、図3に示す様に、両端にそれぞれターミナルプレート32a、32bを有するJIS規格標準品(つめ付きヒューズ)が使用され、電磁スイッチ9の接点カバー9fの外側に配置されて、吸引コイル9cとモータ端子22との間に接続されている。具体的には、図4に示す様に、電流ヒューズ32の一端側のターミナルプレート32aが、モータリード線21のターミナル21aと共にモータ端子22に嵌合してナット25により共締めされ、他端側のターミナルプレート32b(本発明の第2のターミナルプレート)が、接点カバー9fを貫通して取り付けられる筒状のリベット39(本発明のガイド筒)にかしめ固定され、更にリベット39の内部を通って接点カバー9fの外側に引き出された吸引コイル9cの端部と共に半田付けされて、吸引コイル9cと電気的に接続されている。
この電流ヒューズ32は、モータ4の回転を維持できる始動電流の最小値の90%以下に溶断電流が設定され、その溶断電流を超える電流が所定時間(例えば1分間)連続して流れると、溶断してスイッチ回路29を遮断する。
なお、モータ端子22が固定される接点カバー9fは、図4に示す様に、吸引コイル9cの取出し口が形成される端面9gと、モータ端子22がインサート成形される端面9hとの間に段差を有しており、吸引コイル9cの取出し口が形成される端面9gより、モータ端子22がインサート成形される端面9hの方が軸方向に高く形成されている。これに対し、電流ヒューズ32は、接点カバー9fの段差に応じて鉤状に折り曲げられ、一端側のターミナルプレート32aと他端側のターミナルプレート32bとの間に高低差が設けられている。
次に、上記スタータ2の作動を説明する。
始動スイッチ30の閉操作により電磁スイッチ9の励磁コイル(吸引コイル9cと保持コイル9d)が通電されると、励磁コイルが発生する磁力を受けてプランジャ9aが吸引され、励磁コイルの内側を図1(a)の右方向へ移動する。このプランジャ9aの移動がシフトレバー8を介して一方向クラッチ6に伝達されると、一方向クラッチ6がピニオン7と一体に出力軸5上を反モータ方向へ押し出され、ピニオン7の端面がリングギヤの端面に当接して停止する。
一方、プランジャ9aの移動によってメイン接点が閉じると、吸引コイル9cがメイン接点によって短絡された状態となるため、吸引コイル9cには電流が流れなくなり、保持コイル9dのみ電流が流れて、この保持コイル9dの発生する磁力だけでプランジャ9aが保持される。
メイン接点が閉じると、バッテリ3からモータ回路を通じてモータ4の電機子12に始動電流が供給され、電機子12に回転力が発生する。この電機子12の回転速度が減速装置で減速されて出力軸5に伝達され、更に出力軸5から一方向クラッチ6を介してピニオン7に伝達されると、ピニオン7がリングギヤと噛み合い可能な位置まで回転してリングギヤに噛み合うことにより、ピニオン7からリングギヤに回転力が伝達されて、エンジンをクランキングする。
エンジン始動後、始動スイッチ30を開くと、保持コイル9dの磁力が消滅するため、それまで保持されていたプランジャ9aがリターンスプリング9eの反力を受けて押し戻される。その結果、モータ回路のメイン接点が開いて、電機子12への通電が断たれることにより、電機子12の回転が停止する。また、プランジャ9aの移動がシフトレバー8を介して一方向クラッチ6に伝達されると、ピニオン7とリングギヤとの噛み合いが解除されて、一方向クラッチ6とピニオン7が一体に出力軸5上を後退し、図1(a)に示す初期位置まで移動して停止する。
しかし、エンジン始動後、始動スイッチ30の戻り不良が発生した場合、あるいはエンジンの始動不調等により運転者が始動スイッチ30をスタート位置に保持したままにすると、保持コイル9dが発熱して劣化するため、プランジャ9aの保持力が低下、または消滅する。その結果、プランジャ9aがリターンスプリング9eの反力に押し戻され、それに応じてメイン接点が開くことにより、バッテリ3から始動スイッチ30(閉状態)を介して吸引コイル9cに電流が流れ、更に吸引コイル9cに接続された電流ヒューズ32を通って電機子12に通電される。
ここで、始動スイッチ30の閉操作からメイン接点が閉じるまでの時間より長い所定時間(例えば1分間)以上連続して規定値以上の電流が吸引コイル9cを流れると、吸引コイル9cとモータ端子22との間に接続された電流ヒューズ32が溶断してスイッチ回路29を遮断することにより、モータ4への連続通電が停止される。なお、上記の「規定値以上の電流」とは、電流ヒューズ32の溶断電流より大きい電流であり、本実施例では、モータ4の回転を維持できる始動電流の最小値の90%を超える電流である。
(実施例1の効果)
上記実施例1に記載したエンジン始動装置1では、スイッチ回路29の吸引コイル9cとモータ端子22との間に電流ヒューズ32を接続しているので、既存のスイッチ回路を大幅に変更する必要がなく、「背景技術」で説明した従来技術の様に、配線の取り回しが複雑になることはない。また、電流ヒューズ32は、遮断手段として常閉バイメタルを使用する従来技術の様に、モータリード線21から温度を検知する必要がないので、電流ヒューズ32をモータリード線21に密着して取り付ける必要もなく、電流ヒューズ32の取付けを容易にできる。
更に、電流ヒューズ32は、JIS規格標準品のつめ付きヒューズを使用することにより、モータ端子22への固定をナット25の締め付けによって容易に行うことができる。
実施例1では、電流ヒューズ32の他端側のターミナルプレート32bをリベット39によってかしめ固定する例を記載したが、リベット39によるかしめ固定を省略して、吸引コイル9cの端部に直接半田付けしても良い。あるいは、図5に示す様に、電流ヒューズ32の他端側のターミナルプレート32bを廃止して、電流ヒューズ32の他端側を吸引コイル9cの端部に直接半田付けしても良い。
また、実施例1では、吸引コイル9cとモータ端子22との間に電流ヒューズ32を接続した例を記載したが、スイッチ回路29の吸引コイル9cと始動スイッチ30との間、あるいはスイッチ回路29のバッテリ3と始動スイッチ30との間に電流ヒューズ32を接続しても良い。
実施例1に係わるスタータの半断面図(a)と背面図(b)である。 実施例1に係わるエンジン始動装置の電気回路図である。 実施例1に係わる電流ヒューズの側面図である。 実施例1に係わる電流ヒューズの取付け状態を示す断面図である。 実施例2に係わる電流ヒューズの取付け状態を示す断面図である。 従来技術に係わるエンジン始動装置の電気回路図である。 従来技術に係わるスタータの背面図である。
符号の説明
1 エンジン始動装置
2 スタータ
3 バッテリ
4 モータ
9 電磁スイッチ
9a プランジャ
9c 吸引コイル(励磁コイル)
9d 保持コイル
9f 接点カバー
21 モータリード線(モータ回路)
21a モータリード線のターミナル
22 モータ端子
25 ナット
29 スイッチ回路
30 始動スイッチ
32 電流ヒューズ(遮断手段)
32a ターミナルプレート
32b ターミナルプレート(第2のターミナルプレート)
34 バッテリ端子
35 一方の固定接点(メイン接点)
36 他方の固定接点(メイン接点)
37 可動接点(メイン接点)
38 バッテリケーブル(モータ回路)
39 リベット(ガイド筒)

Claims (8)

  1. バッテリから始動電流が供給されて回転力を発生するモータと、
    前記始動電流を断続するためのメイン接点を有し、このメイン接点を介して前記バッテリから前記モータに始動電流を流すためのモータ回路と、
    内蔵するプランジャを吸引するための磁力を発生する吸引コイルと、吸引された前記プランジャを保持するための磁力を発生する保持コイルとを有し、前記プランジャの動きに応じて前記メイン接点を開閉する電磁スイッチと、
    前記モータを起動するための始動スイッチを有し、この始動スイッチを介して前記バッテリから前記吸引コイルと前記保持コイルとに励磁電流を流すためのスイッチ回路と、
    このスイッチ回路に対し前記吸引コイルの高電位側または低電位側に直列接続され、前記吸引コイルを流れる電流を遮断できる遮断手段とを備え、
    この遮断手段は、前記始動スイッチが閉操作されてから前記メイン接点が閉じるまでの時間より長い所定時間以上連続して前記吸引コイルに規定値以上の電流が流れた時に、前記スイッチ回路を遮断することを特徴とするエンジン始動装置。
  2. 請求項1に記載したエンジン始動装置において、
    前記遮断手段は、電流ヒューズであり、この電流ヒューズの溶断電流が、前記モータの回転を維持できる前記始動電流の最小値の90%以下に設定されていることを特徴とするエンジン始動装置。
  3. 請求項1または2に記載したエンジン始動装置において、
    前記電磁スイッチは、前記バッテリのプラス電極に接続されるバッテリ端子と、前記モータに接続されるモータ端子と、前記メイン接点として前記バッテリ端子と電気的に接続される一方の固定接点および前記モータ端子と電気的に接続される他方の固定接点とを有し、前記遮断手段は、前記吸引コイルと前記モータ端子との間に設けられていることを特徴とするエンジン始動装置。
  4. 請求項3に記載したエンジン始動装置において、
    前記電磁スイッチは、前記バッテリ端子及び前記モータ端子を保持する接点カバーを有し、前記遮断手段は、前記接点カバーの外側に配置されていることを特徴とするエンジン始動装置。
  5. 請求項4に記載したエンジン始動装置において、
    前記遮断手段である電流ヒューズは、一端側にターミナルプレートを有し、このターミナルプレートが、前記モータ端子に接続されるモータリード線のターミナルと共に、ナットの締め付けによって前記モータ端子に共締めされていることを特徴とするエンジン始動装置。
  6. 請求項5に記載したエンジン始動装置において、
    前記遮断手段である電流ヒューズは、他端側に第2のターミナルプレートを有し、この第2のターミナルプレートが、前記接点カバーの外側に取り出された前記吸引コイルの端部に半田付けされていることを特徴とするエンジン始動装置。
  7. 請求項5に記載したエンジン始動装置において、
    前記電磁スイッチは、前記接点カバーにインサート成形された金属製のガイド筒を有し、このガイド筒の内部を通って前記吸引コイルの端部が前記接点カバーの外側に取り出されており、
    前記遮断手段である電流ヒューズは、他端側に第2のターミナルプレートを有し、この第2のターミナルプレートが、前記接点カバーの外側に取り出された前記吸引コイルの端部と電気的に接触した状態で前記ガイド筒の端部にかしめ固定されていることを特徴とするエンジン始動装置。
  8. 請求項5に記載したエンジン始動装置において、
    前記遮断手段である電流ヒューズは、自身の他端側が、前記接点カバーの外側に取り出された前記吸引コイルの端部に半田付けされていることを特徴とするエンジン始動装置。
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