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JP2005024702A - トナーカートリッジ、画像形成装置及びトナーカートリッジの履歴による画像形成装置の制御方法 - Google Patents

トナーカートリッジ、画像形成装置及びトナーカートリッジの履歴による画像形成装置の制御方法 Download PDF

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JP2005024702A JP2003187813A JP2003187813A JP2005024702A JP 2005024702 A JP2005024702 A JP 2005024702A JP 2003187813 A JP2003187813 A JP 2003187813A JP 2003187813 A JP2003187813 A JP 2003187813A JP 2005024702 A JP2005024702 A JP 2005024702A
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Abstract

【課題】トナーカートリッジの各種トナーの履歴による帯電特性の変動に関わらず、トナー画像の高画質化を図る。
【解決手段】トナーカートリッジ21のICチップ23にトナーカートリッジ21の製造情報を記録し、画像形成装置8の非接触ICリーダ26で制御装置27に読み込む。トナーカートリッジ21のコンテナ輸送機2の保管情報をホストコンピュータ1から制御装置27に取り入れる。制御装置27は、製造情報及び保管情報から得られるトナーの履歴情報に応じてトナーの帯電特性を補償するよう画像形成部をフィードバック制御する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置において現像装置にトナーを補給するトナーカートリッジに係り、特にトナーカートリッジ内のトナーの特性に応じてトナー画像の画質向上を得る、トナーカートリッジ、画像形成装置及びトナーカートリッジの履歴による画像形成装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機等の電子写真方式の画像形成装置において、装置本体に着脱自在に装着されるプロセストナーカートリッジにあっては、プロセストナーカートリッジに収納されるトナーの再利用が可能か否かを判断するため、従来、プロセストナーカートリッジの温度履歴を検出する手段を有する装置がある。(例えば特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2001−249598号公報明細書(第6、7頁、図2)
しかしながら(特許文献1)の装置は、プロセスカートリッジが回収されるまでの保管、運搬における温度履歴を検出するものの、検出結果は、プロセスカートリッジの再利用の可否の選別のためにのみ使用している。即ち、プロセスカートリッジの温度履歴の検出結果を画質向上のために用いようとするものでは無い。
【0004】
一方近年トナーカートリッジは製造後に海外に輸出し、あるいは海外で製造したトナーカートリッジを更に消費地に輸送する等、製造後実際にトナーカートリッジを使用するまでに、環境の異なる各種地域を経由し、又製造後から使用までの経過日数が様々とされ、トナーカートリッジの保管状況が多様化している。このためトナーカートリッジの保管状況に応じてトナーカートリッジ内に収納されるトナーが特性変化し、所定の現像特性を得られず、画像濃度不足、紙上カブリの増大、中間調の再現性の悪化等の不具合によりトナー画像の画質低下を生じるおそれがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は上記課題を解決するものであり、トナーカートリッジの保管状況による各種トナーの履歴に関わらず高品位のトナー画像を得られるトナーカートリッジ、画像形成装置及びトナーカートリッジの履歴による画像形成装置の制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するための手段として、トナーを収納し、画像形成装置に装着して前記トナーを前記画像形成装置に供給するためのトナー供給口を有するトナー容器と、前記トナー容器に設けられ前記トナー容器に収納される前記トナーに関する履歴情報を記録する記録媒体とを設けるものである。
【0007】
又本発明は上記課題を解決するための手段として、装置本体内の像担持体に潜像を形成する潜像形成部と、前記潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置と、前記現像装置に補給する前記トナーを収納し前記トナーの履歴情報を具備するトナーカートリッジを着脱自在に支持するトナーカートリッジ支持部と、前記トナーの履歴情報を読取る読取装置と、前記読取装置からの前記トナーの履歴情報に応じて、前記潜像形成部及び/又は前記現像装置を制御する制御部とを設けるものである。
【0008】
又本発明は上記課題を解決するための手段として、潜像形成部により像担持体に潜像を形成後、装置本体に着脱自在に装着されるトナーカートリッジからトナーを補給される現像装置により前記潜像にトナーを供給してトナー像を得るトナーカートリッジの履歴による画像形成装置の制御方法において、前記トナーカートリッジに、前記トナーカートリッジ内のトナーの履歴情報を書き込む第1のステップと、前記トナーカートリッジを前記装置本体に装着した時に前記トナーの履歴情報を読み込む第2のステップと、前記第2のステップで読み込んだ前記トナーの履歴情報に応じて前記潜像形成部及び/又は前記現像装置を制御する第3のステップとを実施するものである。
【0009】
上記構成により本発明は、トナーカートリッジに記録されるトナーの履歴情報に応じて画像形成条件を制御する事により、トナーカートリッジの保管状況に関わらず良好なトナー画像を得る。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図1乃至図9に示す第1の実施の形態を参照して詳細に説明する。図1は画像形成装置8の画像形成部10を示す概略構成図である。画像形成部10の、像担持体である感光体ドラム11周囲には、感光体ドラム11の矢印s方向の回転に従い感光体ドラム11に潜像を形成する潜像形成部を構成する帯電器12及びレーザ書き込みユニット13が設けられる。更に感光体ドラム11周囲には、現像装置16、転写・剥離チャージャ17、クリーナ18、及び除電ランプ20が配置されている。
【0011】
画像形成装置8は、図2のシステム構成図に示すように端末装置としてホストコンピュータ1に接続される。ホストコンピュータ1には、後述する非接触ICリーダ/ライタ6を介して、コンテナ輸送機2の保管情報が入力される。コンテナ輸送機2は、その一部に外気の温度及び湿度を測定する温湿度計3及び温湿度計による測定結果である保管情報を記録するICチップ4を有する。又、出荷先におけるコンテナ輸送機2の保管倉庫等の流通経路の要所には、ICチップ4に記録される保管情報を読取り、ホストコンピュータ1に送信する非接触のICリーダ/ライタ6が設置される。
【0012】
帯電器12は、画像形成装置8全体を制御する制御装置27により感光体ドラム11表面を一様に帯電する際の印加電圧が可変となっている。現像装置16は、トナ−及びキャリアからなる二成分現像剤を用いて現像を行う従来から周知の磁気ブラシ方式の現像装置であり、現像容器16a内に現像ローラ16b、搬送オーガ16cを有する。現像ローラ16bには制御装置27により印加電圧が可変のバイアス電源16eにより可変の現像バイアスが印加される。現像装置16は、トナ−濃度センサ16dを備える。
【0013】
更に図3に示すように画像形成装置8には、トナ−濃度センサ16dにより検知される現像装置16中のトナー濃度に応じて補給するためのトナーを収納するトナーカートリッジ21が矢印t方向に着脱自在に装着される。図4に示すようにトナーカートリッジ21のトナー供給口22aを有するトナー容器22の取り出し側の外壁には、記録媒体であるICチップ23が設けられている。ICチップ23は、トナーの履歴情報であり製造記録であるトナーカートリッジ21の製造年月日、ロットNo.及び製造地を記録し、トナーカートリッジ21の製造時にトナー容器22に取付けられる。画像形成装置8のトナーカートリッジ支持部24には、ICチップ23を読取る読取装置である非接触ICリーダ26が設けられる。
【0014】
図5は画像形成装置8の制御系を示すブロック図であり、画像形成装置8全体を制御する制御装置27の入力側には、プリントモードやシート紙選択、枚数、等を入力可能な操作パネル(図示せず)上の操作キー28、各種スイッチ/センサ30、非接触ICリーダ26、等が接続される。更に制御装置27の入力側には、ホストコンピュータ1が接続され、コンテナ輸送機2の保管情報が送信される。
【0015】
制御装置27の出力側には、操作パネル(図示せず)上の表示装置31、感光体ドラム11、現像ローラ16b、搬送オーガ16c等を回転駆動するモータドライバ32、帯電器12に電圧を印加する可変の帯電電源33、レーザ露光装置13、可変のバイアス電源16e、トナーカートリッジ21を回転駆動するカートリッジモータ34等が接続される。
【0016】
制御装置27は、非接触ICリーダ26からのトナーカートリッジ21の製造記録及び非接触ICリーダ/ライタ6からのコンテナ輸送機2の保管情報から、分析部27aにてトナーの履歴情報を分析し、分析結果に応じて可変の帯電電源33、可変のバイアス電源16e及び/又は、トナーカートリッジ21を回転駆動するカートリッジモータ34等をフィードバック制御する。
【0017】
次に作用について述べる。先ずトナーカートリッジ21は、製造時に製造年月日、ロットNo.及び製造地を記録したICチップ23をトナー容器21に取付けて所定数量をコンテナ輸送機2に積み込み出荷する。コンテナ輸送機2の輸送中あるいは倉庫等での保管中の保管情報は、コンテナ輸送機2に設けられる温湿度計3により測定され、随時ICチップ4に記録される。このICチップ4に記録された保管情報は、例えば船内や倉庫等の保管場所に設けられる非接触ICリーダ/ライタ6により読取られ、ホストコンピュータ1に入力される。
【0018】
次に画像形成装置8による画像形成プロセスについて述べる。画像形成装置8に装着されるトナーカートリッジ21のトナーが温湿度による影響及び径時変化を受けていないものである場合、制御装置27により、帯電電源33は帯電器12に帯電される感光体ドラム11の表面電位が基準の−700Vとなるように設定され、バイアス電源16eは現像バイアスが基準の−500Vとなるように設定される。又制御装置27により、現像容器16a内のトナー比濃度を基準の6.5%に保持するよう、カートリッジモータ34の駆動を設定する。
【0019】
このように設定されてなる画像形成装置8にて画像形成プロセスが開始されると、感光体ドラム11は矢印s方向の回転に従い、帯電器12により一様に−700Vに帯電され、画像信号に応じたレーザ光13aを照射される。これにより感光体ドラム11は静電潜像を形成され、現像装置16に達する。静電潜像は−500Vの現像バイアスを有する現像ローラにより現像され、感光体ドラム11上にトナー像が形成される。
【0020】
次いで感光体ドラム11上のトナー像は、転写・剥離チャージャ17により記録紙P等に転写される。転写終了後感光体ドラム11は、クリーナ18、除電ランプ20経て次の画像形成可能とされる。又トナー像を転写された後感光体ドラム11から剥離された記録紙Pは、図示しない定着装置により定着され画像形成プロセスを終了する。
【0021】
このような画像形成プロセスを行う間、トナ−濃度センサ16dにより現像容器16a内のトナー比濃度の低下が検知されると、制御装置27はカートリッジモータ34を駆動して、トナー容器22のトナー供給口22aから所定量のトナーを現像容器16aに補給する。現像容器16a内のトナー比濃度が既定値に達すると、カートリッジモータ34は停止される。
【0022】
このようにトナー補給操作を行う間に、トナー容器22が空になると、画像形成装置8のトナーカートリッジ支持部24から空のトナーカートリッジ21を取り出し、新しいトナーカートリッジ21と交換する。画像形成装置8のトナーカートリッジ支持部24に新しいトナーカートリッジ21が装着されると、非接触ICリーダ26は、新しいトナーカートリッジ21のICチップ23を読取り、トナーカートリッジ21の製造年月日、ロットNo.及び製造地を制御装置27に入力する。
【0023】
制御装置27は、非接触ICリーダ26からのトナーカートリッジ21製造時の記録と、ホストコンピュータ1から入力されるコンテナ輸送機2の保管情報とから、分析部27aにてトナーの履歴情報を分析し、トナーカートリッジ21のトナーの履歴情報に応じて画像形成部10をフィードバック制御する。即ち、トナーカートリッジ21のトナーの履歴情報に応じて、現像装置16のトナー比濃度を変える様にカートリッジモータ34の駆動をフィードバック制御し、帯電器12に帯電される感光体ドラム11の表面電位を変えるよう帯電電源33をフィードバック制御し、又は現像バイアスを変えるようバイアス電源16eをフィードバック制御する。あるいは、各フィードバック制御を組み合わせてトナー比濃度、感光体ドラムの表面電位及び/または、現像バイアスを設定し直した後、新たに画像形成プロセスを再開する。
【0024】
次に東芝製複写機プリマージュ455に、本実施の形態のフィードバック制御機能をもたせて、各種履歴を有するトナーカートリッジ21を装着して、画像形成プロセスを実施して、形成されたトナー像の表示品位の良否を評価試験したところ以下の結果を得られた。評価基準は、◎:良好、○:普通、△:やや劣る、×:不良である。
【0025】
先ず(比較例)として、トナーカートリッジ21のトナーの履歴情報の如何に関わらず、感光体ドラム11の表面電位を基準となる−700V、現像バイアスを基準となる−500V、トナー比濃度を基準となる6.5%に固定した状態で画像形成プロセスを行ったところ図6の(表1)に示す結果となった。(比較例)では、保管環境が温度35℃、湿度85%の高温多湿である場合は、長期保管をするとトナーの帯電性が劣化し、白地部にカブリを生じ、また中間調においては濃度が高くなってしまい画質が低下するという不具合を発生する。従って保管期間が7日と短ければ、かぶり、画像濃度及び間調濃度再現性の全てが良好であり、良好な画像品位を得られるものの、保管期間が60日あるいは120日の場合は、かぶり及び間調濃度再現性に劣り画像品位が低下する。
【0026】
保管環境が温度20℃、湿度50%の場合は保管期間が60日あるいは120日の場合は良好な画像品位を得られるものの、保管期間が7日の場合は、画像濃度及び間調濃度再現性にやや劣る。保管環境が温度5℃、湿度20%の低温低湿の場合は、画像濃度が低くまた、中間調においては濃度が低くなり画質が低下するという不具合を発生する。従って保管期間が7日、60日あるいは120日の場合のいずれも画像濃度及び間調濃度再現性が悪く画像品位が著しく低下する。
【0027】
次に(第1の評価試験)としてトナーカートリッジ21のトナーの履歴情報に応じて、現像装置16のトナー比濃度を制御して現像を行ったところ、図7の(表2)に示す結果を得られた。
【0028】
(第1の評価試験)によれば、保管環境が温度35℃、湿度85%で保管期間が60日あるいは120日であっても、トナー比濃度をそれぞれ基準より1.0%あるいは1.5%低減することにより、かぶり及び間調濃度再現性が改善され良好な画像品位を得られた。保管環境が温度20℃、湿度50%の場合は、保管期間が7日であればトナー比濃度を基準より0.5%上げ、保管期間が120日であればトナー比濃度を基準より0.2%低減すれば、かぶり及び間調濃度再現性が改善され良好な画像品位を得られた。保管環境が温度5℃、湿度20%の場合は保管期間が7日、60日あるいは120日の夫々において、トナー比濃度を基準より1.5%、1.0%あるいは0.5%上げれば、かぶり及び間調濃度再現性が改善され良好な画像品位を得られた。
【0029】
次に(第2の評価試験)としてトナーカートリッジ21のトナーの履歴情報に応じて、感光体ドラムの帯電電位を制御すると共に現像ローラ16bの現像バイアスを制御して画像形成プロセスを行ったところ、図8の(表3)に示す結果を得られた。
【0030】
(第2の評価試験)によれば、保管環境が温度35℃、湿度85%の場合は、保管期間が7日、60日あるいは120日の夫々に応じて、感光体ドラム11の帯電電位と現像バイアスとを基準より20V、150Vあるいは200V上げることにより良好な画像品位を得られた。保管環境が温度20℃、湿度50%の場合は、保管期間が7日あるいは60日であっても夫々に感光体ドラム11の帯電電位と現像バイアスとを基準より50Vあるいは20V下げることにより良好な画像品位を得られた。保管環境が温度5℃、湿度20%の場合は保管期間が7日、60日あるいは120日の夫々に感光体ドラム11の帯電電位と現像バイアスとを基準より200V、150Vあるいは50V下げることにより良好な画像品位を得られた。
【0031】
次に(第3の評価試験)としてトナーカートリッジ21のトナーの履歴情報に応じて、現像装置16のトナー比濃度を制御すると共に感光体ドラムの帯電電位と現像ローラ16bの現像バイアスとを制御して画像形成プロセスを行ったところ、図9の(表3)に示す結果を得られた。
【0032】
(第3の評価試験)によれば、保管環境が温度35℃、湿度85%の場合は、保管期間が7日、60日あるいは120日の夫々に感光体ドラム11の帯電電位と現像バイアスとを基準より20V、80Vあるいは100V上げると共に、保管期間が60日あるいは120日の場合に、トナー比濃度を夫々基準より0.5%あるいは0.8%低減して良好な画像品位を得られた。保管環境が温度20℃、湿度50%の場合は、保管期間が7日あるいは60日の夫々に感光体ドラム11の帯電電位と現像バイアスとを基準より30Vあるいは20V下げると共に、保管期間が7日あるいは120日の場合に、トナー比濃度を夫々基準より0.3%あるいは0.1%上げて良好な画像品位を得られた。保管環境が温度5℃、湿度20%の場合は、保管期間が7日、60日あるいは120日の夫々に感光体ドラム11の帯電電位と現像バイアスとを基準より100V、80Vあるいは30V下げると共に、トナー比濃度を夫々基準より0.7%、0.5%あるいは0.3%あげて良好な画像品位を得られた。
【0033】
従って、高温多湿あるいは低温低湿等の各種履歴により、従来であれば画質不良を生じてしまうトナーであっても、各種履歴に応じて、トナー比濃度、感光体ドラム11の帯電電位及び/又は現像バイアスを制御することにより良好な画像品位を得られた。
【0034】
この第1の実施の形態によれば、ICチップ23の情報及びコンテナ輸送機2の保管情報から得られるトナーカートリッジ21のトナーの履歴情報に応じてトナー比濃度、感光体ドラム11の帯電電位及び/又は現像ローラ16bの現像バイアスを制御して、帯電性の低下を補うことが出来る。従ってトナーカートリッジ21のトナーの履歴に関わらず、画質向上を図れ更には従来画像不良を生じていたトナーであっても、良好な画像品位を得られる。
【0035】
次にこの発明の第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、第1の実施の形態において、個々のトナーカートリッジの記録媒体に直接保管情報を記録するものである。従ってこの第2の実施の形態にあっては、前述の第1の実施の形態で説明した構成と同一部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0036】
本実施の形態では、図10に示すように、個々に温湿度計3及びICチップ4を有するコンテナ輸送機2に更に非接触ICリーダ/ライタ7を設置する。最終保管地でトナーカートリッジ21をコンテナ輸送機2から取り出す時に、非接触ICリーダ/ライタ7により、ICチップ4から読取った保管情報をトナーカートリッジ21のICチップ23に書き込む。
【0037】
ICチップ23に保管情報を書き込まれたトナーカートリッジ21を画像形成装置8に装着すると、非接触ICリーダ26は、新しいトナーカートリッジ21の保管情報を読取って制御装置27に入力する。従って制御装置27は、ホストコンピュータからの情報入力を必要とすることなく非接触ICリーダ26からのトナーカートリッジ21の保管情報のみでトナーの履歴情報を得られる。
【0038】
この非接触ICリーダ26から得られたトナーの履歴情報に応じて、制御装置27は前述の第1の実施の形態と同様に画像形成部10のトナー比濃度、感光体ドラム11の帯電電位及び/又は現像ローラ16bの現像バイアスをフィードバック制御して、画像形成プロセスを行う。
【0039】
この第2の実施の形態によれば、ICチップ23の情報から得られるトナーカートリッジ21のトナーの履歴情報に応じてトナー比濃度、感光体ドラム11の帯電電位及び/又は現像ローラ16bの現像バイアスを制御する事により、第1の実施の形態と同様に帯電特性の低下を補うことが出来、トナーカートリッジ21のトナーの履歴に関わらず、画質向上を図れ更には従来画像不良を生じていたトナーであっても、良好な画像品位を得られる。しかもトナーカートリッジ21に設けられるICチップ23からの情報のみでトナーの履歴情報を得られるので、ホストコンピュータ等からの情報が不要となり、画像形成部10をフィードバック制御する際の制御システムを簡素化出来る。
【0040】
尚この発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、この発明の範囲内で種々変更可能であり、例えば個々のトナーカートリッジに温湿度計を設けて、トナーカートリッジに取着される記録媒体の記録項目は限定されず、トナーの特性等を記録する等しても良い。又画像形成装置や、コンテナ輸送機や所定の保管場所等に備える読取装置は、接触型あるいは非接触型のいずれであっても良い。
【0041】
更にトナーカートリッジを出荷する場合に、コンテナ輸送機を用い無くても良く、トナーカートリッジを所定数量梱包可能な梱包箱に入れても良い。この場合は個々の梱包箱に、温湿度計や温湿度計による測定結果である保管情報を記録するICチップを設けて、最終保管地等に備えるICリーダ/ライタ等により梱包箱の保管情報を読取ってホストコンピュータに入力する。あるいは梱包箱にICリーダ/ライタを設けて、最終保管地でトナーカートリッジ21を梱包箱から取り出す時に、梱包箱のICリーダ/ライタにより、ICチップから読取った保管情報をトナーカートリッジ21のICチップに書き込んでも良い。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、トナーカートリッジを画像形成装置に装着する事によりトナーの履歴情報を得られ、更に得られたトナーの履歴情報に応じて画像形成装置の画像形成部をフィードバック制御する事により、トナーの帯電特性の変動に関わらず、画質向上を図れ更には従来画像不良を生じていたトナーであっても、良好な画像品位を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の画像形成装置の画像形成部を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のホストコンピュータ及び端末装置である画像形成装置を示すシステム構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の画像形成装置のトナーカートリッジの着脱を示す一部斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のトナーカートリッジを示す側面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の画像形成装置の制御系を示すブロック図である。
【図6】トナーの履歴情報の如何に関わらず画像形成部を制御せずに画像形成プロセスを行った時の比較例の画質結果を示す(表1)である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の(第1の評価試験)による評価結果を示す(表2)である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の(第2の評価試験)による評価結果を示す(表3)である。
【図9】本発明の第1の実施の形態の(第3の評価試験)による評価結果を示す(表4)である。
【図10】本発明の第2の実施の形態のコンテナ輸送機の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1…ホストコンピュータ
2…コンテナ輸送機
3…温湿度計
4…ICチップ
6…非接触ICリーダ/ライタ
8…画像形成装置
10…画像形成部
11…感光体ドラム
12…帯電器
13…レーザ書き込みユニット
16…現像装置
16b…現像ローラ
16d…トナー濃度センサ
16e…バイアス電源
21…トナーカートリッジ
22…トナー容器
22a…トナー供給口
23…ICチップ
24…トナーカートリッジ支持部
26…非接触ICリーダ
27…制御装置
27a…分析部
33…帯電電源
34…カートリッジモータ

Claims (10)

  1. トナーを収納し、画像形成装置に装着して前記トナーを前記画像形成装置に供給するためのトナー供給口を有するトナー容器と、
    前記トナー容器に設けられ前記トナー容器に収納される前記トナーに関する履歴情報を記録する記録媒体とを具備することを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 前記記録媒体が、前記トナーの保管時間あるいは、前記トナーの保管温度及び保管湿度の内のいずれか1つを記録することを特徴とする請求項1記載のトナーカートリッジ。
  3. 装置本体内の像担持体に潜像を形成する潜像形成部と、
    前記潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置と、
    前記現像装置に補給する前記トナーを収納し前記トナーの履歴情報を具備するトナーカートリッジを着脱自在に支持するトナーカートリッジ支持部と、
    前記トナーの履歴情報を読取る読取装置と、
    前記読取装置からの前記トナーの履歴情報に応じて、前記潜像形成部及び/又は前記現像装置を制御する制御部とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記潜像形成部の前記像担持体の帯電電位又は、前記現像装置のトナー濃度比あるいは、前記現像装置の現像バイアスの内の少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記トナーの履歴情報を分析するための保管情報をホストコンピュータから更に入力されることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  6. 前記トナーの履歴情報は前記トナーカートリッジ製造時の製造情報であることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 潜像形成部により像担持体に潜像を形成後、装置本体に着脱自在に装着されるトナーカートリッジからトナーを補給される現像装置により前記潜像にトナーを供給してトナー像を得るトナーカートリッジの履歴による画像形成装置の制御方法において、
    前記トナーカートリッジに、前記トナーカートリッジ内のトナーの履歴情報を書き込む第1のステップと、
    前記トナーカートリッジを前記装置本体に装着した時に前記トナーの履歴情報を読み込む第2のステップと、
    前記第2のステップで読み込んだ前記トナーの履歴情報に応じて前記潜像形成部及び/又は前記現像装置を制御する第3のステップとを具備することを特徴とするトナーカートリッジの履歴による画像形成装置の制御方法。
  8. 前記第3のステップが、前記潜像形成部の前記像担持体の帯電電位又は、前記現像装置のトナー濃度比又は、前記現像装置の現像バイアスの内の少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項7記載のトナーカートリッジの履歴による画像形成装置の制御方法。
  9. 前記第3のステップは、前記第2のステップで読み込んだ前記トナーの履歴情報をホストコンピュータからの保管情報を用いて分析後、前記潜像形成部及び/又は前記現像装置を制御することを特徴とする請求項7記載のトナーカートリッジの履歴による画像形成装置の制御方法。
  10. 前記トナーの履歴情報は前記トナーカートリッジ製造時の製造情報であることを特徴とする請求項9記載のトナーカートリッジの履歴による画像形成装置の制御方法。
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