JP2005010353A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズやスクリーンの異常状態を検出することができるプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタ2は、所定の映像光を投影する投影レンズを含む投射光学系8と、映像光に基づく測定対象の像を結像させる一対の受光レンズ31a、31bにより結像された一対の測定対象像を、光電変換して像信号として出力するラインセンサ31c、31dと、ラインセンサ31c、31dから出力される一対の像信号のうちの少なくとも一方の像信号を所定のシフト範囲に渡って順次シフトさせながら一対の像信号の相関量を演算する相関演算を行って測定対象までの距離を演算する演算部32と、演算部32による相関演算の結果に基づいて、投影レンズ、受光レンズの前面を覆うセンサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出する制御部5を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】プロジェクタ2は、所定の映像光を投影する投影レンズを含む投射光学系8と、映像光に基づく測定対象の像を結像させる一対の受光レンズ31a、31bにより結像された一対の測定対象像を、光電変換して像信号として出力するラインセンサ31c、31dと、ラインセンサ31c、31dから出力される一対の像信号のうちの少なくとも一方の像信号を所定のシフト範囲に渡って順次シフトさせながら一対の像信号の相関量を演算する相関演算を行って測定対象までの距離を演算する演算部32と、演算部32による相関演算の結果に基づいて、投影レンズ、受光レンズの前面を覆うセンサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出する制御部5を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクタに関し、特にレンズやスクリーン等の異常状態を検出できるプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プロジェクタのピントを自動調整する方法として、すでにコンパクトカメラなどで実用化されているパッシブオートフォーカスシステムを採用することが提案されている。このようなパッシブオートフォーカスシステムは、被写体からの光を2つの光学系を通してそれぞれラインセンサで受光するとともに、これらラインセンサより出力されるパターンを比較することにより被写体までの距離を求め、ピント調整を行うものである。
【0003】
このような従来技術として特許文献1記載のプロジェクタが提案されている。特許文献1記載のプロジェクタは、所定パターンを有する画像を記憶するメモリと、画像をスクリーンに投影する投影手段と、ラインセンサによって受光した画像信号を基に、投影手段のピント調整を自動的に行うパッシブオートフォーカス手段と、オートフォーカス手段によるピント調整時に、メモリから所定パターンを読み出して投影するAF制御部を備え、オートフォーカス手段によるピント調整時にあらかじめ用意された所定パターンを有する画像をスクリーンに投影することで、パッシブオートフォーカス手段を用いた場合でもピント合わせを正確に行うことができるというものである。
【0004】
次に、他の従来技術について説明する。特許文献2に記載の測距装置は、所定のパネルを介して、被写体からの対の光を対のラインセンサにそれぞれ入射させ、このラインセンサからの対の出力に基いて被写体までの距離を求める際に、ラインセンサからの対の出力の相対的一致度を表すパラメータを所定回数にわたって評価し、この評価結果に応答して、測距動作に係る異常な状態を検知して告知する。これにより、パネルの汚れ検出や異常を検出できるというものである。
【0005】
【特許文献1】
特許3120526号公報
【特許文献2】
特開2000−193879号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載のプロジェクタでは、投影レンズやスクリーン等が汚れていた場合には、オートフォーカスの精度が悪くなってしまうという問題がある。また、ラインセンサを用いて、測距演算を行ってスクリーンの傾斜角度を算出して台形歪みを補正する場合(例えば本出願人と同一出願人により出願した特願2003−41202号)でも、投影レンズ等が汚れてしまっていると、投影するパターンがぼやけることもあり、また、ラインセンサによる受光信号もぼやけてしまい、台形歪みの補正精度も低下してしまうという問題もある。
また、特許文献2には、投影レンズや測定対象の異常検出について何等記載されていない。
【0006】
そこで、本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、レンズやスクリーンの異常状態を検出することができるプロジェクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載のプロジェクタは、所定の映像光を投影する投影レンズと、前記映像光に基づく測定対象の像を結像させる一対の受光レンズにより結像された一対の測定対象像を、光電変換して像信号として出力する受光センサと、前記受光センサから出力される一対の像信号に基づいて相関演算を行って前記測定対象までの距離を演算する演算部と、前記演算部による相関演算の結果に基づいて、前記投影レンズ、前記受光レンズを覆うセンサカバー又は前記測定対象の異常状態を検出する検出部とを有することを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、距離演算の際に必要となる相関演算の結果に基づいて、レンズやスクリーン等の測定対象の汚れや曇りなどの異常状態を検出することができる。これにより、投影レンズ、センサカバー又はスクリーンの異常に基づくオートフォーカスの精度や角度検出の精度等の低下を防止することができる。
【0009】
また、本発明は、請求項2に記載のように、請求項1記載のプロジェクタにおいて、前記検出部は、前記像信号の複数のエリア単位に、前記投影レンズ、前記センサカバー又は前記測定対象の異常状態を検出することを特徴とする。請求項2記載の発明によれば、像信号の複数のエリア単位に、投影レンズ、センサカバー又はスクリーンの異常状態を検出するようにしたので、投影レンズ、センサカバーやスクリーンのある範囲に異常が生じた場合でも、汚れや曇りなどの投影レンズ等の異常状態を精度よく検出することかできる。
【0010】
また、本発明は、請求項3に記載のように、請求項1又は請求項2記載のプロジェクタにおいて、前記検出部は、前記演算部が算出した相関値の変化量に基づいて、前記投影レンズ、前記センサカバー又は前記測定対象の異常状態を検出することを特徴とする。請求項3記載の発明によれば、相関値の変化量に基づいて、投影レンズ、センサカバー又はスクリーンの異常状態を検出するようにしたので、信頼性の高い検出を行うことができる。
【0011】
また、請求項4記載のプロジェクタは、所定の映像光を投影する投影レンズと、前記映像光に基づく測定対象の像を結像させる一対の受光レンズにより結像された一対の測定対象像を、光電変換して像信号として出力する受光センサと、所定の基準信号と前記受光センサから出力される像信号との比較に基づいて、前記投影レンズ、前記受光レンズを覆うセンサカバー又は前記測定対象の異常状態を検出する検出部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明によれば、所定の基準信号に基づいて、汚れや曇りなどの投影レンズ、センサカバー又はスクリーンの異常状態を検出することができる。これにより、投影レンズ、センサカバー又はスクリーンの異常に基づくオートフォーカスの精度や角度検出の精度等の低下を防止することができる。
【0013】
また、請求項5記載のプロジェクタは、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、更に、前記検出部により前記投影レンズ、前記センサカバー又は前記測定対象の異常状態が検出された際に、異常状態を報知する報知部を備えることを特徴とする。請求項5記載の発明によれば、報知部から異常状態を報知することができるため、異常状態を知ったユーザは投影レンズ、センサカバー又はスクリーンを拭くなどして、投影レンズ、センサカバー又はスクリーンを正常な状態に戻すことができる。
【0014】
また、請求項6記載のプロジェクタは、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、更に、前記演算部による相関演算の結果に基づいて、前記投影レンズのピント調整を自動的に行うオートフォーカス手段を備えることを特徴とする。請求項6記載の発明によれば、レンズやスクリーンの汚れや曇りなどの異常状態により、オートフォーカスの精度が低下することを防止するプロジェクタを提供することができる。また、同一手段によってオートフォーカスと異常検出とを行うので、構成の簡略化が図られる。
【0015】
また、請求項7記載のプロジェクタは、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、更に、前記演算部による相関演算の結果に基づいて、前記測定対象の傾斜角を算出する傾斜角算出手段を備えることを特徴とする。請求項7記載の発明によれば、レンズやスクリーン等の汚れや曇りなどの異常状態より、スクリーンの傾斜角算出の精度が低下することを防止できる。また、角度算出と異常検出とを同一手段によって行うので、構成の簡略化が図られる。また、本発明は、請求項8に記載のように、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、前記映像光は、白色及び黒色からなる所定パターンを含むことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るプロジェクタを示す図である。また、図2はプロジェクタ2の正面図である。図1に示すように、プロジェクタ2は、測距装置3、4、制御部5、投影画像生成部6、表示駆動部7、投射光学系8、報知部9、センサカバー10を備える。図1において、参照符号1はスクリーンを示している。
【0017】
このプロジェクタ2は、測距装置3、4による相関演算の結果に基づいて、投影レンズ、受光レンズ31a〜41bを覆うセンサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出する機能を備える。また、このプロジェクタ2は、測距装置3、4が取得する測定対象までの距離に基づいて、スクリーン1との傾斜角を検出し、検出した傾斜角に基づきスクリーン1に投影される画像の台形歪みを補正する機能を備える。
【0018】
測距装置3は、ライン型パッシブ測距装置であり、撮像部31、演算部32を備える。この測距装置3は、スクリーン1までの距離を水平(左右)方向の複数ポイントで検出する。また、測距装置4も、ライン型パッシブ測距装置であり、撮像部41と、演算部42を備える。測距装置4は、スクリーン1までの距離を垂直(上下)方向の複数ポイントで検出する。
【0019】
また、図2に示すように、撮像部31は、一対の受光レンズ31a、31bを備え、撮像部41は一対の受光レンズ41a、41bを備える。一対の受光レンズ31a、31b、41a、41bは、投影レンズから投影された映像光に基づくスクリーン1上の測定対象の像を結像させるものである。
【0020】
次に、図1から図3を用いて、撮像部31の内部構成について説明する。なお、撮像部41も同様の構成であるため、その説明を省略する。図3は、撮像部31の内部構成及び測距について説明するための図である。図3において、符号31は撮像部、31a、31bは1対の受光レンズ、31c、31dは1対のラインセンサをそれぞれ示している。
【0021】
ラインセンサ31c、31dは、CCD等の受光センサであり、映像光に基づく測定対象の像を結像させる一対の受光レンズ31a、31bにより結像された一対の測定対象像を、光電変換して像信号として出力する。このラインセンサ31c、31dは1チップ上に形成してもよい。なお、撮像部41には、撮像部31と同様に一対の受光レンズ41a、41bに対応する一対のラインセンサがあるものとし、このラインセンサを符号41c、41dとして以下説明する。以下においては、撮像部41は、撮像部31と同様の構成であるため、その説明を省略する。
【0022】
演算部32は、ラインセンサ31c、31dから出力される一対の像信号のうちの少なくとも一方の像信号を所定のシフト範囲に渡って順次シフトさせながら一対の像信号の相関値を演算する相関演算を行って測定対象までの距離を演算する。1対の受光レンズ31a、31bは、水平方向に第1の基線長bだけ離して配置してある。
【0023】
再度図1を参照すると、制御部5は、プロジェクタ2全体を制御するとともに、検出部として機能し、演算部32、42による相関演算の結果に基づいて、投影レンズ、受光レンズ31a、31bの前面を覆うセンサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出する。
【0024】
制御部5は、像信号の複数のエリア単位毎に、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出するようにしてもよい。この場合、制御部5は、演算部32から所定のエリア毎に相関演算の結果を取得して、取得したエリア単位に、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出すればよい。
【0025】
また、制御部5は、スクリーン1の傾斜角を算出する。この制御部5は、測距装置3の測距演算結果に基づきスクリーン1とプロジェクタ2(第1の基線長方向)との相対的な水平方向の傾斜角を算出する。また、この制御部5は、測距装置4の測距演算結果に基づきスクリーン1とプロジェクタ2(第2の基線長方向)との相対的な垂直方向の傾斜角を算出する。
【0026】
投影画像生成部6は、外部のパソコン等の画像データ出力部から出力される画像データを入力し、入力した画像データを表示用データに変換して表示駆動部7に出力する。
【0027】
表示駆動部7は、画像歪み補正部として機能し、制御部5が算出した水平方向および垂直方向の傾斜角に基づき不図示の投影レンズとしてのコンデンサレンズを含む投射光学系8を調整して投影画像の台形歪みを補正する。また、表示駆動部7は、投影レンズのピント調整を自動的に行うオートフォーカス手段として機能する。投射光学系8は、所定の映像光をスクリーン上に投影する投影レンズを含んでいる。
【0028】
報知部9は、制御部5が投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出した場合に、ユーザに対して投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常を報知するものであり、例えば、LED等の表示部材や音声などを用いたスピーカ等で構成される。
【0029】
センサカバー10は、撮像部31、41の前面を覆う位置に配置され、撮像部31、41を保護するためのカバーであり、スクリーン1からの光は、このセンサカバー10を介して撮像部31、41内に入射される。
【0030】
次に、図3を用いて、測距装置(外光三角測距方式)3の動作原理を説明する。レンズ31a、31bは、ラインセンサ31c、31dに互いに異なる光路1Aと1Bを介して測定対象(スクリーン)1の映像をそれぞれ結像させる。なお、測定対象1は、1対のレンズ31a、31bから正面方向に距離LCだけ離れた位置に存在するものとする。
【0031】
測定対象1が無限遠の位置に存在するとき、一対のラインセンサ31c、31dに結像される映像の中心は、ラインセンサ31c、31d上の受光レンズ31a、31bの光軸に対応する基準位置(31c1、31d1)に結像される。一方、測定対象1が無限遠位置よりも近づくと、これら基準位置(31cl、31dl)から位相差αだけずれた位置に結像される。
【0032】
三角測距の原理から測定対象1までの距離LCは、LC=b・f/αとなる。ここで、基線長bと焦点距離fは、定数なので、ずれ量αを検出することにより距離LCを測定できる。これが外光三角測距のパッシブ型測距装置の動作原理であり、この演算を演算部32が行う。
【0033】
基準位置からのずれ量αは、1対のラインセンサ31c、31dから出力される1対の映像信号(映像データ列)IL、IRからそれぞれ抽出した部分映像データ群iL、iRに基づいて、演算部32が相関演算を行うことにより検出することができる。
【0034】
この相関演算は、概要的には図3(b)に示すように部分映像データ群iL、iRを重ねたときに最も一致度が高くなる領域を、重ねる部分映像データ群iL、iRをラインセンサの並び方向に相対的にずらしながら検出していく演算である。なお、相関演算を行う際、図3(b)のように一方の部分映像データ群iLを基準部として基準位置に応じて固定し、他方の部分映像デー夕群iRを参照部としてずらしていくことにより、レンズ31aの光軸方向を測距方向とすることができる。
【0035】
また、測距方向を両レンズの中心位置からの方向とする場合は、一方の部分映像データ群iLと他方の部分映像デー夕群iRをそれぞれ相対的にずらしていくようにしても良い。
【0036】
次に、本実施の形態に係るプロジェクタの動作を説明する。図4は、本実施形態に係るプロジェクタの動作フローチャートである。電源等が投入されると、制御部5は、その内部に予め記憶してある異常状態検出用の特定パターン画像データを投影画像生成部6へ出力し、そのデータに応じた画像を、投射光学系8を介してスクリーン1に投影させる。
【0037】
図5は、スクリーン1上に投影される異常状態検出用の特定パターンを示している。図5に示すように、この異常状態検出用の特定パターンは、白色及び黒色からなるパターンを含んでいる。なお、この異常状態検出用の特定パターンが所定パターンに相当する。
【0038】
ステップS1において、演算部32、42は制御部5の指示のもとに、ラインセンサ31c、31d、41c、41dを駆動させ、ステップS2において、ラインセンサ31c、31d、41c、41dが形成されているICの制御を行う。
【0039】
ステップS3において、演算部32、42は、ラインセンサ31c、31d、41c、41dの出力を読み出して、A/D変換を行う。図6は異常状態検出用の特定パターン画像をA/D変換した図を示し、(a)はラインセンサの出力信号の基準値を示す図、(b)は異常状態におけるラインセンサのセンサ出力信号を示す図である。図5の1a〜1fが図6の1a〜1fに対応する。なお、基準値は、例えばプロジェクタ2の出荷前に、予め投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1が正常な状態でのラインセンサの出力を制御部5内に記憶させておく。
【0040】
図6(a)に示すように、1a−1b区間、1c−1d区間、1e−1f区間は、図5の黒色パターンの部分に相当し、ラインセンサ31c、31d、41c、41dの出力のA/D変換後の信号はハイレベルとなる。一方、1b−1c区間、1d−1c区間は、図5の白色パターンの部分に相当し、ラインセンサ31c、31d、41c、41dの出力のA/D変換後の信号はローレベルとなる。なお、A/D変換の手段に応じて、黒色パターンをローレベル、白色パターンをハイレベルとして出力させても良い。
【0041】
また、図6では、(a)に示すラインセンサ出力の基準値のハイレベルとローレベルとの差A1と、(b)に示す異常状態におけるラインセンサのセンサ出力のハイレベルとローレベルとの差A2が異なっている。これは、図5の1b−1c区間、1d−1e区間における受光画像が真白であれば、黒色及び白色パターンのコントラストが大きくなり、図6(a)に示すようにハイレベルとローレベルとの差が大きくなる。
【0042】
しかし、図5の1b−1c区間、1d−1e区間における受光画像が真白ではなく、すなわち、汚れやくもり等によって投影レンズ、受光レンズの前面を覆うセンサカバー10又はスクリーン1の状態が異常状態となっている場合は、黒色及び白色パターンのコントラストが小さくなり、ハイレベルとローレベルとの差が小さくなる。
【0043】
次に、ステップS4において、演算部32、42は、相関演算を行う。この相関演算は、位相差の整数部を求めるものである。相関演算は、まず、左右のラインセンサ31c、31dごとに、相関領域を行うための演算領域を設定する。次に、演算領域でセル毎に差分の絶対値を求め、その総和(相関値)を求める。次に、R側のラインセンサ31dの演算領域を1セル分シフトさせ相関値を求める計算を繰り返し行う。
【0044】
ステップS5において、制御部5は演算部32、42による相関演算の結果、すなわち相関値の変化量に基づいて、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出するために、信頼性判定を行う。図7(a)は投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1が正常な状態での基準となる相関値とシフト量の関係を示すV字直線、(b)は投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1が異常な状態での相関値とシフト量の関係を示すV字直線である。図7において、横軸はシフト量、縦軸は相関値F(n)を示している。
【0045】
なお、図5の1b−1c間、1d−1e間のA/D変換後のハイレベルとローレベルとの差が図6(a)に示すように大きい場合は、図7(a)に示すように実質的にV字直線となる。一方、図5の1b−1c間、1d−1e間のA/D変換後のハイレベルとローレベルとの差が図6(b)に示すように小さい場合は、図7(b)に示すように実質的に傾きが緩やかなV字直線となる。
【0046】
制御部5は、この信頼性判定において、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1が正常な状態にある場合の基準となる相関値の変化量、本例ではV字直線(所定のV字直線)の傾きと演算部32、42が算出した相関値の変化量、本例では相関値に基づくV字直線の傾きとを比較して、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出する。なお、基準となるV字直線の傾きは、予め図6(a)に示すセンサ出力の基準値から演算し、制御部5内に記憶しておく。
【0047】
例えば、制御部5は、図7(b)に示すように、演算部32、42が算出した相関値に基づくV字直線の傾きが緩やかで図7(b)の点線で示す投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1が正常な状態の基準となるV字直線の傾きより決定される所定の許容範囲内にない場合は、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の状態が異常であるとし、信頼性なしと判定する。この場合、ステップS9へ進む。
【0048】
一方、制御部5は、演算部32、42が算出した相関値に基づくV字直線の傾きが、図7(b)の点線で示すレンズが正常な状態でのV字直線の傾きより決定される許容範囲内にある場合は、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の状態が正常であるとし、信頼性有りと判定する。この場合、ステップS6へ進む。
【0049】
ステップS6において、制御部5は補間演算を行う。この補間演算は、位相差(前記シフト量)の小数部までを求めるものである。かかる補間演算は、相関値を示すF(n)とその両端のF(n−1)、F(n+1)を用いて式(2)に基づき行う。
ステップS6における補間演算は、一例であり、且つ公知の技術であるため、他の演算方法を採用することもできる。
【0050】
ステップS7において、制御部5は投射光学系8のオートフォーカスを行う。具体的には、測距装置3、4を動作させ、特許文献1のように、測距装置3、4の測距結果に基づいてオートフォーカスを行う。ステップS8において、制御部5は、角度演算を行い、処理を終了する。ここでの角度演算は以下の通りである。なお、角度演算の詳細は前述の特願2003−41202号に記載されており、本実施の形態では省略する。
【0051】
制御部5は、測距装置3、4を動作させ、各々にスクリーン1までの距離を複数方向において検出し、測距装置3の測距演算結果に基づきスクリーン1とプロジェクタ2との相対的な水平方向(第1の基線長方向)の傾斜角を算出する。
【0052】
また、制御部5は、測距装置4の測距演算結果に基づきスクリーン1とプロジェクタ2との相対的な垂直方向(第2の基線長方向)の傾斜角を算出する。制御部5は、傾斜角が求まると、求めた傾斜角を表示駆動部7に出力する。表示駆動部7は、制御部5が算出した水平方向および垂直方向の傾斜角に基づき投射光学系8を調整して投影画像の台形歪みを補正する。
【0053】
一方、ステップS5において、制御部5は、信頼性なしと判定し、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出した場合、ステップS9において、報知部9から異常状態を報知する。これにより、異常状態を知ったユーザは投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1を拭くなどして、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1を正常な状態に戻すことができる。よって、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の汚れ等により誤検出を避けることができる。
【0054】
以上本実施の形態によれば、距離演算の際に必要となる相関演算の結果に基づいて、レンズの汚れや曇りなどの異常状態を検出するようにしたので、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常に基づく、オートフォーカスの精度や角度検出の精度等の低下を防止することができる。また、報知部9から異常状態を報知することができるため、異常状態を知ったユーザは投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1を拭くなどして、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1を正常な状態に戻すことができる。
【0055】
また、上記実施の形態では、検出部として機能する制御部5は、相関演算の結果に基づいて、投影レンズ、受光レンズを覆うセンサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出するようにしているが、所定の基準信号とラインセンサ31c、31dから出力される像信号との比較に基づいて、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出するようにしてもよい。
【0056】
すなわち、制御部5は、図6(a)に示す予め記憶するディジタル信号からなる所定の基準信号と、図6(b)に示す演算部32からのラインセンサ31c、31dから出力された像信号のA/D変換後のディジタル信号とを比較して、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出するようにしてもよい。
【0057】
これにより、予め記憶する所定の基準信号に基づいて、汚れや曇りなどの投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出することができるので、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常に基づく、オートフォーカスの精度や角度検出の精度等の低下を防止することができる。また、前記本実施の形態によれば、オートフォーカスや角度検出のための測距装置3、4を使用して投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常を検出するので、異常検出専用の構成を使用することなく、プロジェクタ2の構成を簡略化できる。
【0058】
なお、図5に示す例では、A/D変換後のディジタル信号に基づいて、異常状態を検出するようにしているが、A/D変換前のアナログ信号に基づいて、異常状態を検出するようにしてもよい。
【0059】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるプロジェクタによれば、レンズやスクリーンの異常状態を検出することができる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るプロジェクタを示す図である。
【図2】プロジェクタの正面図である。
【図3】撮像部の内部構成及び測距について説明するための図である。
【図4】本実施形態に係るプロジェクタの動作フローチャートである。
【図5】スクリーン上に投影される異常状態検出用の特定パターンを示している。
【図6】異常状態検出用の特定パターン画像をA/D変換した図を示し、(a)はラインセンサ出力信号の基準値を示す図、(b)は異常状態におけるラインセンサのセンサ出力信号を示す図である。
【図7】(a)は投影レンズ又はセンサカバーが正常な状態での相関値とシフト量の関係を示す図、(b)は投影レンズ又はセンサカバーが異常な状態での相関値とシフト量の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 スクリーン
2 プロジェクタ
3、4 測距装置
5 制御部
6 投影画像生成部
7 表示駆動部
8 投射光学系
9 報知部
31、41 撮像部
32、42 演算部
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクタに関し、特にレンズやスクリーン等の異常状態を検出できるプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プロジェクタのピントを自動調整する方法として、すでにコンパクトカメラなどで実用化されているパッシブオートフォーカスシステムを採用することが提案されている。このようなパッシブオートフォーカスシステムは、被写体からの光を2つの光学系を通してそれぞれラインセンサで受光するとともに、これらラインセンサより出力されるパターンを比較することにより被写体までの距離を求め、ピント調整を行うものである。
【0003】
このような従来技術として特許文献1記載のプロジェクタが提案されている。特許文献1記載のプロジェクタは、所定パターンを有する画像を記憶するメモリと、画像をスクリーンに投影する投影手段と、ラインセンサによって受光した画像信号を基に、投影手段のピント調整を自動的に行うパッシブオートフォーカス手段と、オートフォーカス手段によるピント調整時に、メモリから所定パターンを読み出して投影するAF制御部を備え、オートフォーカス手段によるピント調整時にあらかじめ用意された所定パターンを有する画像をスクリーンに投影することで、パッシブオートフォーカス手段を用いた場合でもピント合わせを正確に行うことができるというものである。
【0004】
次に、他の従来技術について説明する。特許文献2に記載の測距装置は、所定のパネルを介して、被写体からの対の光を対のラインセンサにそれぞれ入射させ、このラインセンサからの対の出力に基いて被写体までの距離を求める際に、ラインセンサからの対の出力の相対的一致度を表すパラメータを所定回数にわたって評価し、この評価結果に応答して、測距動作に係る異常な状態を検知して告知する。これにより、パネルの汚れ検出や異常を検出できるというものである。
【0005】
【特許文献1】
特許3120526号公報
【特許文献2】
特開2000−193879号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載のプロジェクタでは、投影レンズやスクリーン等が汚れていた場合には、オートフォーカスの精度が悪くなってしまうという問題がある。また、ラインセンサを用いて、測距演算を行ってスクリーンの傾斜角度を算出して台形歪みを補正する場合(例えば本出願人と同一出願人により出願した特願2003−41202号)でも、投影レンズ等が汚れてしまっていると、投影するパターンがぼやけることもあり、また、ラインセンサによる受光信号もぼやけてしまい、台形歪みの補正精度も低下してしまうという問題もある。
また、特許文献2には、投影レンズや測定対象の異常検出について何等記載されていない。
【0006】
そこで、本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、レンズやスクリーンの異常状態を検出することができるプロジェクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載のプロジェクタは、所定の映像光を投影する投影レンズと、前記映像光に基づく測定対象の像を結像させる一対の受光レンズにより結像された一対の測定対象像を、光電変換して像信号として出力する受光センサと、前記受光センサから出力される一対の像信号に基づいて相関演算を行って前記測定対象までの距離を演算する演算部と、前記演算部による相関演算の結果に基づいて、前記投影レンズ、前記受光レンズを覆うセンサカバー又は前記測定対象の異常状態を検出する検出部とを有することを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、距離演算の際に必要となる相関演算の結果に基づいて、レンズやスクリーン等の測定対象の汚れや曇りなどの異常状態を検出することができる。これにより、投影レンズ、センサカバー又はスクリーンの異常に基づくオートフォーカスの精度や角度検出の精度等の低下を防止することができる。
【0009】
また、本発明は、請求項2に記載のように、請求項1記載のプロジェクタにおいて、前記検出部は、前記像信号の複数のエリア単位に、前記投影レンズ、前記センサカバー又は前記測定対象の異常状態を検出することを特徴とする。請求項2記載の発明によれば、像信号の複数のエリア単位に、投影レンズ、センサカバー又はスクリーンの異常状態を検出するようにしたので、投影レンズ、センサカバーやスクリーンのある範囲に異常が生じた場合でも、汚れや曇りなどの投影レンズ等の異常状態を精度よく検出することかできる。
【0010】
また、本発明は、請求項3に記載のように、請求項1又は請求項2記載のプロジェクタにおいて、前記検出部は、前記演算部が算出した相関値の変化量に基づいて、前記投影レンズ、前記センサカバー又は前記測定対象の異常状態を検出することを特徴とする。請求項3記載の発明によれば、相関値の変化量に基づいて、投影レンズ、センサカバー又はスクリーンの異常状態を検出するようにしたので、信頼性の高い検出を行うことができる。
【0011】
また、請求項4記載のプロジェクタは、所定の映像光を投影する投影レンズと、前記映像光に基づく測定対象の像を結像させる一対の受光レンズにより結像された一対の測定対象像を、光電変換して像信号として出力する受光センサと、所定の基準信号と前記受光センサから出力される像信号との比較に基づいて、前記投影レンズ、前記受光レンズを覆うセンサカバー又は前記測定対象の異常状態を検出する検出部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明によれば、所定の基準信号に基づいて、汚れや曇りなどの投影レンズ、センサカバー又はスクリーンの異常状態を検出することができる。これにより、投影レンズ、センサカバー又はスクリーンの異常に基づくオートフォーカスの精度や角度検出の精度等の低下を防止することができる。
【0013】
また、請求項5記載のプロジェクタは、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、更に、前記検出部により前記投影レンズ、前記センサカバー又は前記測定対象の異常状態が検出された際に、異常状態を報知する報知部を備えることを特徴とする。請求項5記載の発明によれば、報知部から異常状態を報知することができるため、異常状態を知ったユーザは投影レンズ、センサカバー又はスクリーンを拭くなどして、投影レンズ、センサカバー又はスクリーンを正常な状態に戻すことができる。
【0014】
また、請求項6記載のプロジェクタは、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、更に、前記演算部による相関演算の結果に基づいて、前記投影レンズのピント調整を自動的に行うオートフォーカス手段を備えることを特徴とする。請求項6記載の発明によれば、レンズやスクリーンの汚れや曇りなどの異常状態により、オートフォーカスの精度が低下することを防止するプロジェクタを提供することができる。また、同一手段によってオートフォーカスと異常検出とを行うので、構成の簡略化が図られる。
【0015】
また、請求項7記載のプロジェクタは、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、更に、前記演算部による相関演算の結果に基づいて、前記測定対象の傾斜角を算出する傾斜角算出手段を備えることを特徴とする。請求項7記載の発明によれば、レンズやスクリーン等の汚れや曇りなどの異常状態より、スクリーンの傾斜角算出の精度が低下することを防止できる。また、角度算出と異常検出とを同一手段によって行うので、構成の簡略化が図られる。また、本発明は、請求項8に記載のように、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、前記映像光は、白色及び黒色からなる所定パターンを含むことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るプロジェクタを示す図である。また、図2はプロジェクタ2の正面図である。図1に示すように、プロジェクタ2は、測距装置3、4、制御部5、投影画像生成部6、表示駆動部7、投射光学系8、報知部9、センサカバー10を備える。図1において、参照符号1はスクリーンを示している。
【0017】
このプロジェクタ2は、測距装置3、4による相関演算の結果に基づいて、投影レンズ、受光レンズ31a〜41bを覆うセンサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出する機能を備える。また、このプロジェクタ2は、測距装置3、4が取得する測定対象までの距離に基づいて、スクリーン1との傾斜角を検出し、検出した傾斜角に基づきスクリーン1に投影される画像の台形歪みを補正する機能を備える。
【0018】
測距装置3は、ライン型パッシブ測距装置であり、撮像部31、演算部32を備える。この測距装置3は、スクリーン1までの距離を水平(左右)方向の複数ポイントで検出する。また、測距装置4も、ライン型パッシブ測距装置であり、撮像部41と、演算部42を備える。測距装置4は、スクリーン1までの距離を垂直(上下)方向の複数ポイントで検出する。
【0019】
また、図2に示すように、撮像部31は、一対の受光レンズ31a、31bを備え、撮像部41は一対の受光レンズ41a、41bを備える。一対の受光レンズ31a、31b、41a、41bは、投影レンズから投影された映像光に基づくスクリーン1上の測定対象の像を結像させるものである。
【0020】
次に、図1から図3を用いて、撮像部31の内部構成について説明する。なお、撮像部41も同様の構成であるため、その説明を省略する。図3は、撮像部31の内部構成及び測距について説明するための図である。図3において、符号31は撮像部、31a、31bは1対の受光レンズ、31c、31dは1対のラインセンサをそれぞれ示している。
【0021】
ラインセンサ31c、31dは、CCD等の受光センサであり、映像光に基づく測定対象の像を結像させる一対の受光レンズ31a、31bにより結像された一対の測定対象像を、光電変換して像信号として出力する。このラインセンサ31c、31dは1チップ上に形成してもよい。なお、撮像部41には、撮像部31と同様に一対の受光レンズ41a、41bに対応する一対のラインセンサがあるものとし、このラインセンサを符号41c、41dとして以下説明する。以下においては、撮像部41は、撮像部31と同様の構成であるため、その説明を省略する。
【0022】
演算部32は、ラインセンサ31c、31dから出力される一対の像信号のうちの少なくとも一方の像信号を所定のシフト範囲に渡って順次シフトさせながら一対の像信号の相関値を演算する相関演算を行って測定対象までの距離を演算する。1対の受光レンズ31a、31bは、水平方向に第1の基線長bだけ離して配置してある。
【0023】
再度図1を参照すると、制御部5は、プロジェクタ2全体を制御するとともに、検出部として機能し、演算部32、42による相関演算の結果に基づいて、投影レンズ、受光レンズ31a、31bの前面を覆うセンサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出する。
【0024】
制御部5は、像信号の複数のエリア単位毎に、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出するようにしてもよい。この場合、制御部5は、演算部32から所定のエリア毎に相関演算の結果を取得して、取得したエリア単位に、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出すればよい。
【0025】
また、制御部5は、スクリーン1の傾斜角を算出する。この制御部5は、測距装置3の測距演算結果に基づきスクリーン1とプロジェクタ2(第1の基線長方向)との相対的な水平方向の傾斜角を算出する。また、この制御部5は、測距装置4の測距演算結果に基づきスクリーン1とプロジェクタ2(第2の基線長方向)との相対的な垂直方向の傾斜角を算出する。
【0026】
投影画像生成部6は、外部のパソコン等の画像データ出力部から出力される画像データを入力し、入力した画像データを表示用データに変換して表示駆動部7に出力する。
【0027】
表示駆動部7は、画像歪み補正部として機能し、制御部5が算出した水平方向および垂直方向の傾斜角に基づき不図示の投影レンズとしてのコンデンサレンズを含む投射光学系8を調整して投影画像の台形歪みを補正する。また、表示駆動部7は、投影レンズのピント調整を自動的に行うオートフォーカス手段として機能する。投射光学系8は、所定の映像光をスクリーン上に投影する投影レンズを含んでいる。
【0028】
報知部9は、制御部5が投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出した場合に、ユーザに対して投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常を報知するものであり、例えば、LED等の表示部材や音声などを用いたスピーカ等で構成される。
【0029】
センサカバー10は、撮像部31、41の前面を覆う位置に配置され、撮像部31、41を保護するためのカバーであり、スクリーン1からの光は、このセンサカバー10を介して撮像部31、41内に入射される。
【0030】
次に、図3を用いて、測距装置(外光三角測距方式)3の動作原理を説明する。レンズ31a、31bは、ラインセンサ31c、31dに互いに異なる光路1Aと1Bを介して測定対象(スクリーン)1の映像をそれぞれ結像させる。なお、測定対象1は、1対のレンズ31a、31bから正面方向に距離LCだけ離れた位置に存在するものとする。
【0031】
測定対象1が無限遠の位置に存在するとき、一対のラインセンサ31c、31dに結像される映像の中心は、ラインセンサ31c、31d上の受光レンズ31a、31bの光軸に対応する基準位置(31c1、31d1)に結像される。一方、測定対象1が無限遠位置よりも近づくと、これら基準位置(31cl、31dl)から位相差αだけずれた位置に結像される。
【0032】
三角測距の原理から測定対象1までの距離LCは、LC=b・f/αとなる。ここで、基線長bと焦点距離fは、定数なので、ずれ量αを検出することにより距離LCを測定できる。これが外光三角測距のパッシブ型測距装置の動作原理であり、この演算を演算部32が行う。
【0033】
基準位置からのずれ量αは、1対のラインセンサ31c、31dから出力される1対の映像信号(映像データ列)IL、IRからそれぞれ抽出した部分映像データ群iL、iRに基づいて、演算部32が相関演算を行うことにより検出することができる。
【0034】
この相関演算は、概要的には図3(b)に示すように部分映像データ群iL、iRを重ねたときに最も一致度が高くなる領域を、重ねる部分映像データ群iL、iRをラインセンサの並び方向に相対的にずらしながら検出していく演算である。なお、相関演算を行う際、図3(b)のように一方の部分映像データ群iLを基準部として基準位置に応じて固定し、他方の部分映像デー夕群iRを参照部としてずらしていくことにより、レンズ31aの光軸方向を測距方向とすることができる。
【0035】
また、測距方向を両レンズの中心位置からの方向とする場合は、一方の部分映像データ群iLと他方の部分映像デー夕群iRをそれぞれ相対的にずらしていくようにしても良い。
【0036】
次に、本実施の形態に係るプロジェクタの動作を説明する。図4は、本実施形態に係るプロジェクタの動作フローチャートである。電源等が投入されると、制御部5は、その内部に予め記憶してある異常状態検出用の特定パターン画像データを投影画像生成部6へ出力し、そのデータに応じた画像を、投射光学系8を介してスクリーン1に投影させる。
【0037】
図5は、スクリーン1上に投影される異常状態検出用の特定パターンを示している。図5に示すように、この異常状態検出用の特定パターンは、白色及び黒色からなるパターンを含んでいる。なお、この異常状態検出用の特定パターンが所定パターンに相当する。
【0038】
ステップS1において、演算部32、42は制御部5の指示のもとに、ラインセンサ31c、31d、41c、41dを駆動させ、ステップS2において、ラインセンサ31c、31d、41c、41dが形成されているICの制御を行う。
【0039】
ステップS3において、演算部32、42は、ラインセンサ31c、31d、41c、41dの出力を読み出して、A/D変換を行う。図6は異常状態検出用の特定パターン画像をA/D変換した図を示し、(a)はラインセンサの出力信号の基準値を示す図、(b)は異常状態におけるラインセンサのセンサ出力信号を示す図である。図5の1a〜1fが図6の1a〜1fに対応する。なお、基準値は、例えばプロジェクタ2の出荷前に、予め投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1が正常な状態でのラインセンサの出力を制御部5内に記憶させておく。
【0040】
図6(a)に示すように、1a−1b区間、1c−1d区間、1e−1f区間は、図5の黒色パターンの部分に相当し、ラインセンサ31c、31d、41c、41dの出力のA/D変換後の信号はハイレベルとなる。一方、1b−1c区間、1d−1c区間は、図5の白色パターンの部分に相当し、ラインセンサ31c、31d、41c、41dの出力のA/D変換後の信号はローレベルとなる。なお、A/D変換の手段に応じて、黒色パターンをローレベル、白色パターンをハイレベルとして出力させても良い。
【0041】
また、図6では、(a)に示すラインセンサ出力の基準値のハイレベルとローレベルとの差A1と、(b)に示す異常状態におけるラインセンサのセンサ出力のハイレベルとローレベルとの差A2が異なっている。これは、図5の1b−1c区間、1d−1e区間における受光画像が真白であれば、黒色及び白色パターンのコントラストが大きくなり、図6(a)に示すようにハイレベルとローレベルとの差が大きくなる。
【0042】
しかし、図5の1b−1c区間、1d−1e区間における受光画像が真白ではなく、すなわち、汚れやくもり等によって投影レンズ、受光レンズの前面を覆うセンサカバー10又はスクリーン1の状態が異常状態となっている場合は、黒色及び白色パターンのコントラストが小さくなり、ハイレベルとローレベルとの差が小さくなる。
【0043】
次に、ステップS4において、演算部32、42は、相関演算を行う。この相関演算は、位相差の整数部を求めるものである。相関演算は、まず、左右のラインセンサ31c、31dごとに、相関領域を行うための演算領域を設定する。次に、演算領域でセル毎に差分の絶対値を求め、その総和(相関値)を求める。次に、R側のラインセンサ31dの演算領域を1セル分シフトさせ相関値を求める計算を繰り返し行う。
【0044】
ステップS5において、制御部5は演算部32、42による相関演算の結果、すなわち相関値の変化量に基づいて、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出するために、信頼性判定を行う。図7(a)は投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1が正常な状態での基準となる相関値とシフト量の関係を示すV字直線、(b)は投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1が異常な状態での相関値とシフト量の関係を示すV字直線である。図7において、横軸はシフト量、縦軸は相関値F(n)を示している。
【0045】
なお、図5の1b−1c間、1d−1e間のA/D変換後のハイレベルとローレベルとの差が図6(a)に示すように大きい場合は、図7(a)に示すように実質的にV字直線となる。一方、図5の1b−1c間、1d−1e間のA/D変換後のハイレベルとローレベルとの差が図6(b)に示すように小さい場合は、図7(b)に示すように実質的に傾きが緩やかなV字直線となる。
【0046】
制御部5は、この信頼性判定において、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1が正常な状態にある場合の基準となる相関値の変化量、本例ではV字直線(所定のV字直線)の傾きと演算部32、42が算出した相関値の変化量、本例では相関値に基づくV字直線の傾きとを比較して、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出する。なお、基準となるV字直線の傾きは、予め図6(a)に示すセンサ出力の基準値から演算し、制御部5内に記憶しておく。
【0047】
例えば、制御部5は、図7(b)に示すように、演算部32、42が算出した相関値に基づくV字直線の傾きが緩やかで図7(b)の点線で示す投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1が正常な状態の基準となるV字直線の傾きより決定される所定の許容範囲内にない場合は、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の状態が異常であるとし、信頼性なしと判定する。この場合、ステップS9へ進む。
【0048】
一方、制御部5は、演算部32、42が算出した相関値に基づくV字直線の傾きが、図7(b)の点線で示すレンズが正常な状態でのV字直線の傾きより決定される許容範囲内にある場合は、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の状態が正常であるとし、信頼性有りと判定する。この場合、ステップS6へ進む。
【0049】
ステップS6において、制御部5は補間演算を行う。この補間演算は、位相差(前記シフト量)の小数部までを求めるものである。かかる補間演算は、相関値を示すF(n)とその両端のF(n−1)、F(n+1)を用いて式(2)に基づき行う。
ステップS6における補間演算は、一例であり、且つ公知の技術であるため、他の演算方法を採用することもできる。
【0050】
ステップS7において、制御部5は投射光学系8のオートフォーカスを行う。具体的には、測距装置3、4を動作させ、特許文献1のように、測距装置3、4の測距結果に基づいてオートフォーカスを行う。ステップS8において、制御部5は、角度演算を行い、処理を終了する。ここでの角度演算は以下の通りである。なお、角度演算の詳細は前述の特願2003−41202号に記載されており、本実施の形態では省略する。
【0051】
制御部5は、測距装置3、4を動作させ、各々にスクリーン1までの距離を複数方向において検出し、測距装置3の測距演算結果に基づきスクリーン1とプロジェクタ2との相対的な水平方向(第1の基線長方向)の傾斜角を算出する。
【0052】
また、制御部5は、測距装置4の測距演算結果に基づきスクリーン1とプロジェクタ2との相対的な垂直方向(第2の基線長方向)の傾斜角を算出する。制御部5は、傾斜角が求まると、求めた傾斜角を表示駆動部7に出力する。表示駆動部7は、制御部5が算出した水平方向および垂直方向の傾斜角に基づき投射光学系8を調整して投影画像の台形歪みを補正する。
【0053】
一方、ステップS5において、制御部5は、信頼性なしと判定し、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出した場合、ステップS9において、報知部9から異常状態を報知する。これにより、異常状態を知ったユーザは投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1を拭くなどして、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1を正常な状態に戻すことができる。よって、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の汚れ等により誤検出を避けることができる。
【0054】
以上本実施の形態によれば、距離演算の際に必要となる相関演算の結果に基づいて、レンズの汚れや曇りなどの異常状態を検出するようにしたので、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常に基づく、オートフォーカスの精度や角度検出の精度等の低下を防止することができる。また、報知部9から異常状態を報知することができるため、異常状態を知ったユーザは投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1を拭くなどして、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1を正常な状態に戻すことができる。
【0055】
また、上記実施の形態では、検出部として機能する制御部5は、相関演算の結果に基づいて、投影レンズ、受光レンズを覆うセンサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出するようにしているが、所定の基準信号とラインセンサ31c、31dから出力される像信号との比較に基づいて、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出するようにしてもよい。
【0056】
すなわち、制御部5は、図6(a)に示す予め記憶するディジタル信号からなる所定の基準信号と、図6(b)に示す演算部32からのラインセンサ31c、31dから出力された像信号のA/D変換後のディジタル信号とを比較して、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出するようにしてもよい。
【0057】
これにより、予め記憶する所定の基準信号に基づいて、汚れや曇りなどの投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常状態を検出することができるので、投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常に基づく、オートフォーカスの精度や角度検出の精度等の低下を防止することができる。また、前記本実施の形態によれば、オートフォーカスや角度検出のための測距装置3、4を使用して投影レンズ、センサカバー10又はスクリーン1の異常を検出するので、異常検出専用の構成を使用することなく、プロジェクタ2の構成を簡略化できる。
【0058】
なお、図5に示す例では、A/D変換後のディジタル信号に基づいて、異常状態を検出するようにしているが、A/D変換前のアナログ信号に基づいて、異常状態を検出するようにしてもよい。
【0059】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるプロジェクタによれば、レンズやスクリーンの異常状態を検出することができる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るプロジェクタを示す図である。
【図2】プロジェクタの正面図である。
【図3】撮像部の内部構成及び測距について説明するための図である。
【図4】本実施形態に係るプロジェクタの動作フローチャートである。
【図5】スクリーン上に投影される異常状態検出用の特定パターンを示している。
【図6】異常状態検出用の特定パターン画像をA/D変換した図を示し、(a)はラインセンサ出力信号の基準値を示す図、(b)は異常状態におけるラインセンサのセンサ出力信号を示す図である。
【図7】(a)は投影レンズ又はセンサカバーが正常な状態での相関値とシフト量の関係を示す図、(b)は投影レンズ又はセンサカバーが異常な状態での相関値とシフト量の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 スクリーン
2 プロジェクタ
3、4 測距装置
5 制御部
6 投影画像生成部
7 表示駆動部
8 投射光学系
9 報知部
31、41 撮像部
32、42 演算部
Claims (8)
- 所定の映像光を投影する投影レンズと、
前記映像光に基づく測定対象の像を結像させる一対の受光レンズにより結像された一対の測定対象像を、光電変換して像信号として出力する受光センサと、
前記受光センサから出力される一対の像信号に基づいて相関演算を行って前記測定対象までの距離を演算する演算部と、
前記演算部による相関演算の結果に基づいて、前記投影レンズ、前記受光レンズを覆うセンサカバー又は前記測定対象の異常状態を検出する検出部とを有することを特徴とするプロジェクタ。 - 前記検出部は、前記像信号の複数のエリア単位に、前記投影レンズ、前記センサカバー又は前記測定対象の異常状態を検出することを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ。
- 前記検出部は、前記演算部が算出した相関値の変化量に基づいて、前記投影レンズ、前記センサカバー又は前記測定対象の異常状態を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプロジェクタ。
- 所定の映像光を投影する投影レンズと、
前記映像光に基づく測定対象の像を結像させる一対の受光レンズにより結像された一対の測定対象像を、光電変換して像信号として出力する受光センサと、
所定の基準信号と前記受光センサから出力される像信号との比較に基づいて、前記投影レンズ、前記受光レンズを覆うセンサカバー又は前記測定対象の異常状態を検出する検出部とを備えたことを特徴とするプロジェクタ。 - 前記プロジェクタは更に、前記検出部により前記投影レンズ、前記センサカバー又は前記測定対象の異常状態が検出された際に、異常状態を報知する報知部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記プロジェクタは更に、前記演算部による相関演算の結果に基づいて、前記投影レンズのピント調整を自動的に行うオートフォーカス手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記プロジェクタは更に、前記演算部による相関演算の結果に基づいて、前記測定対象の傾斜角を算出する傾斜角算出手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
- 前記映像光は、白色及び黒色からなる所定パターンを含むことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
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