JP2005249432A - プロジェクタ装置および距離測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ズーム比によらず高精度に距離測定を行い、投影画像の台形歪みを補正することができるプロジェクタ装置を提供する。
【解決手段】 スクリーン1に投影された所定サイズの画像パターンの反射光をラインセンサ31c,31dで受光して、演算部32は、ラインセンサ31c,31dの出力からセンサデータを求める。制御部3は、センサデータが極値を取る極値数を求め、求めた極値数を基準極値数と比較して、画像パターンのサイズを基準極値数を得ることができるサイズに調整する。従って、基準極値数を得ることができる画像パターンのサイズを、所望の測距精度を得ることができるサイズに設定しておくことで精度のよい距離データを求めることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 スクリーン1に投影された所定サイズの画像パターンの反射光をラインセンサ31c,31dで受光して、演算部32は、ラインセンサ31c,31dの出力からセンサデータを求める。制御部3は、センサデータが極値を取る極値数を求め、求めた極値数を基準極値数と比較して、画像パターンのサイズを基準極値数を得ることができるサイズに調整する。従って、基準極値数を得ることができる画像パターンのサイズを、所望の測距精度を得ることができるサイズに設定しておくことで精度のよい距離データを求めることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明はズーム機能を備えたプロジェクタ装置及びこのプロジェクタ装置に適用される距離測定方法に関する。
プロジェクタ装置からスクリーンに映像を投影する場合に、例えば、図17(A)に示すようにスクリーンが傾いてプロジェクタ装置とスクリーンとの相対的な角度がずれた場合に、そのままでは図17(B)に例示するようにスクリーン上の画面に、画面の横サイズが画面上端から画面下端に向けて漸減または漸増する歪み、いわゆる台形歪みが発生してしまう。
台形歪みを補正する補正装置について開示した特許文献1では、図18に示されるようにプロジェクタ装置本体100の前面の異なる位置に2つのアクティブ距離センサ101、102を設けてプロジェクタ装置本体100とスクリーン200との距離をそれぞれ検出している。制御マイコン104は、これらのアクティブ距離センサ101、102の検出結果に基づき、スクリーン200に対するプロジェクタ装置本体100の傾斜角度を算出している。算出した傾斜角度に基づいて、液晶パネル103の投射画像光がプロジェクタ装置本体100の傾斜角度に起因する投射画面の台形歪み形状とは逆の台形歪み形状となるように、各ラインの画素データの間引き調整を映像回路105で行っている。
しかしながら、特許文献1では、測距装置としてアクティブ方式の測距装置を2つ搭載している。アクティブ方式の測距装置では、自ら発した光のスクリーンでの反射光を計測して測距を行うため、パッシブ方式の測距装置と比較して測距用の光を投光する投光部を別途設けなければならない。また、台形歪みを検出するためには、プロジェクタ装置本体のスクリーンに対する傾斜角度を算出しなければならないが、傾斜角度の算出にはスクリーン上の複数のポイントまでの距離を検出しなければならない。このためアクティブ方式の測距装置を複数設けなければならず、装置構成が大きくなるという問題が生じる。
このような課題を解決するために本出願人は、特願2003−41202号においてパッシブ測距装置を用いて台形歪みを補正する技術を提案しているが、さらなる改良の余地がある。
特願2003−41202号に開示した技術をズーム機能付きのプロジェクタ装置に適用した場合、スクリーンに投影した測距用画像のサイズによって測距精度が低下し、台形歪み補正の精度が低下するという問題が生じる。
すなわち、画像をスクリーンに投影する投影レンズ光学系は、プロジェクタ装置の電源をONした初期状態では、前回使用した時の状態にあるため、毎回投影画像のズーム比も異なることになる。このためスクリーンに投影される画像のサイズも異なる。スクリーンに投影される画像のサイズは、パッシブ測距装置の距離測定精度に影響を及ぼす。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ズーム比によらず高精度に距離測定を行い、投影画像の台形歪みを補正することができるプロジェクタ装置および距離測定方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1記載のプロジェクタ装置は、画像をスクリーンに投影する投影レンズと、前記スクリーンに投影された前記画像の反射光をセンサで受光して、前記スクリーンまでの距離を測定する測距手段と、前記スクリーンに投影された前記画像の反射光を前記センサで受光して、該センサの出力データの極値数を求め、該求めた極値数を、所望サイズの前記画像の反射光を前記センサで受光して求められる基準極値数と比較して、前記画像のサイズを前記所望サイズと略同一サイズに調整する制御手段と、を有することを特徴としている。
請求項1記載の発明は、スクリーンに投影された画像の反射光をセンサで受光して、センサの出力データが極値を取る極値数を求め、求めた極値数を基準極値数と比較して、画像のサイズを基準極値数を得ることができるサイズに調整している。従って、基準極値数を得ることができる画像のサイズを、画像の反射光を受光して所望の測距精度を得ることができるサイズに設定しておくことで精度のよい距離データを求めることができる。
請求項2記載の発明は、前記制御手段は、サイズを調整した前記画像を前記スクリーンに投影して前記スクリーンまでの距離を前記測距手段で測定し、測定した前記スクリーンまでの距離から前記スクリーンの傾斜角度を求めて前記投影の台形歪みを補正することを特徴としている。
請求項2記載の発明は、スクリーンまでの距離を精度よく測定することができるので、この距離データを使用して求められるスクリーンの傾斜角度を精度よく求めることができ、投影画像の台形歪みを精度よく補正することができる。
請求項3記載の距離測定方法は、所望サイズの画像をスクリーンに投影できる基準位置に投影レンズを駆動し、該基準位置の前記投影レンズから前記スクリーンに投影された前記画像の反射光をセンサで受光し、該センサの出力データの極値数を基準極値数として求める基準値測定ステップと、前記画像を前記スクリーンに投影して、前記スクリーンからの反射光を前記センサで受光し、該センサの出力の前記極値数を求める測定ステップと、前記測定ステップで求めた前記極値数と前記基準極値数とを比較して、前記画像のサイズを前記所望サイズと略同一サイズに調整する画像サイズ調整ステップと、サイズを調整した前記画像を前記スクリーンに投影して、前記スクリーンまでの距離を測定する測距ステップと、を有することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、スクリーンに投影された画像の反射光をセンサで受光して、センサの出力データが極値を取る極値数を求め、求めた極値数を基準極値数と比較して、画像のサイズを基準極値数を得ることができるサイズに調整し、この画像に基づいてスクリーンまでの距離を測定している。従って、基準極値数を得ることができる画像のサイズを、所望の測距精度を得ることができるサイズとすることでスクリーンまでの距離を精度のよく測定できる。
本発明は、ズーム比によらず高精度に距離測定を行い、投影画像の台形歪みを補正することができる。
次に、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例を説明する。
まず、図1を参照しながら本実施例のプロジェクタ装置2の構成について説明する。図1に示されるように本実施例のプロジェクタ装置2は、投影レンズ光学系8によりスクリーン1上に投影された画像の反射光を受光して、投影画像の焦点位置を判定するためのコントラスト値を算出する自動焦点検出装置20と、プロジェクタ装置2からスクリーン1までの距離をスクリーン1の左右方向(水平方向)の複数ポイントで測距する第1パッシブ測距装置30と、同じくプロジェクタ装置2からスクリーン1までの距離をスクリーン1の上下方向(垂直方向)の複数ポイントで測距する第2パッシブ測距装置40と、図示しないパーソナルコンピュータ等の機器から画像を入力して、スクリーン1に投影する表示データを出力する投影画像生成部5と、投影レンズ光学系8へ表示データを出力する表示駆動部6と、表示駆動部6により出力された表示データをスクリーン1上に投影する投影レンズ光学系8と、投影レンズ光学系8の焦点距離を変更するために、光軸に沿って投影レンズ光学系8を移動させるステッピングモータ等からなる光学系駆動部7と、プロジェクタ装置2の構成に必要なデータや命令を記憶したメモリ部4と、これら各部を制御する制御部3とを有している。
自動焦点検出装置20は、投影レンズ光学系8によりスクリーン1上に投影された画像の反射光を受光する受光センサ21と、受光センサ21から出力される電気信号に演算を行い、画像のコントラスト値を算出する演算部22とを有している。本実施例では、受光センサ21としてCCDラインセンサを適用している。
図2を参照しながら自動焦点検出装置20の演算部22の構成について説明する。図2に示されるように演算部22には、受光センサ21から入力した電気信号の高周波成分を取り出す高域通過フィルタ(HPF)22aと、高周波成分だけとなった輝度信号の振幅検波を行なう検波器22bと、検波器22bの検波出力をA/D変換し、ディジタル信号に変換するA/D変換器22cと、A/D変換器22cから出力されるディジタル信号を積分する積分器22dとを有している。積分器22dからは図3に示すような画像信号のコントラスト値が出力される。
画像信号の高周波成分に現れるコントラスト値は、図3に示されるように合焦位置でコントラスト値が最大となり、合焦位置から外れるに従ってコントラスト値が減少していくという特性を有している。この特性を利用して、投影レンズ光学系8により撮影される画像がスクリーン1上に像を結ぶ時の投影レンズ光学系8の位置(合焦位置)を求める(以下、この方法を山登りオートフォーカスと呼ぶ)。
次に、第1パッシブ測距装置30及び第2パッシブ測距装置40の構成について説明する。図4には、図1に示したプロジェクタ装置2を正面から見た構成図が示されている。プロジェクタ装置2の正面には投影レンズが設けられている。投影レンズは投影レンズ光学系(コンデンサレンズを含んでいてもよい)8に含まれ、投影レンズを介してスクリーン1上へ画像を投影する。
図4に示されるように第1パッシブ測距装置30は、プロジェクタ装置2の正面を構成する平面上で、水平方向に基線長aだけ離間して配置された一対のレンズ31a及び31bを備えた撮像部31を有している。同様に第2パッシブ測距装置40は、プロジェクタ装置2の正面を構成する平面上で、垂直方向に基線長bだけ離間して配置された一対のレンズ41a及び41bを備えた撮像部41を有している。第1パッシブ測距装置30は、図5(A)に示すように第1基準方向(プロジェクタ装置2の水平方向)に対するスクリーン1の傾斜角度θ1を算出するために、スクリーン1の水平方向の複数の測距位置までの距離を測距する。第2パッシブ測距装置40は、図5(B)に示すように第2基準方向(プロジェクタ装置2の垂直方向)に対するスクリーン1の傾斜角度θ2を算出するために、スクリーン1の垂直方向の複数の測距位置までの距離を測距する。なお、図5(A)には、プロジェクタ装置2及びスクリーン1を上から見た上面図が示され、図5(B)には、プロジェクタ装置2及びスクリーン1を側方から見た側面図が示されている。また、本実施例では、図4に示されるように撮像部31の基線長aに平行する方向をプロジェクタ装置2の第1基準方向と呼ぶ。また、撮像部41の基線長bに平行する方向をプロジェクタ装置2の第2基準方向と呼ぶ。
図6および図7を参照しながら撮像部31の構成について説明する。外部から入射した光を受光するレンズ31aの下には、焦点距離fだけ離間してラインセンサ31cを配置している。またレンズ31bの下には、焦点距離fだけ離間してラインセンサ31dを配置されている。これらのラインセンサ31c,31dは、直線状に配列された複数の光検出素子を有する一対のラインCCDまたはその他のライン型撮像素子からなる。ラインセンサ31c,31dの構成を図7に示す。図7に示すラインセンサ31c,31dは、一対のラインセンサにより複数方向の距離を検出することが可能となる。図7に示すように、ラインセンサ31c、31dを複数に分割し、測距方向に応じて基準位置を複数設定することにより、1つの測距装置で複数方向の距離を検出することができる。すなわち、図7に示すようにラインセンサ31c中に複数の測距方向(本例ではR(右)、C(中央)、L(左)とする)に基づく複数の基準位置に応じた複数の測距演算領域(31cR、31cC、31cL)を設ける。同様にラインセンサ31d中に複数の測距方向(R、C、L)に基づく複数の基準位置に応じた複数の測距演算領域(31dR、31dC、31dL)を設ける。そして、測距方向で対応する1対の測距演算領域(31cRと31dR、31cCと31dC、31cLと31dL)中の部分映像データを使用して基準位置からのずれ量を求めることができる。
撮像部31は、レンズ31a及び31bを介してラインセンサ31c及び31d上に結像した画像について、図示しない出力部を介して画像の光量に応じた電気信号を直列的に出力する。なお、撮像部41の構成は撮像部31と同様であるため説明を省略する。
演算部32は、ラインセンサ31c,31dから出力される一対の画像信号のうちの少なくとも一方の画像信号を、所定のシフト範囲に渡って順次シフトさせながら相関値を演算する。演算部42も同様にラインセンサ41c,41dから出力される一対の画像信号のうちの少なくとも一方の画像信号を、所定のシフト範囲に渡って順次シフトさせながら相関値を演算し、この相関値に基づいて測定対象までの距離を演算する。
制御部3は、出力される投影画像のコントラスト値を自動焦点検出装置20から受け取って、投影レンズ光学系8の焦点がスクリーンに合う位置(合焦位置)を特定する。また、第1パッシブ測距装置30、第2パッシブ測距装置40のラインセンサ、自動焦点検出装置20の受光センサ21などを用いて、センサから出力されるセンサデータにより投影レンズ光学系8のレンズ位置が所定の測距精度を得ることができる位置にあるか否かを判定する。また、第1パッシブ測距装置30の測距演算結果に基づき、プロジェクタ装置2の第1基準方向に対するスクリーン1の傾斜角度を算出する。同様に第2パッシブ測距装置40の測距演算結果に基づき、プロジェクタ装置2の第2基準方向に対するスクリーン1の傾斜角度を算出する。これらの傾斜角度情報を基に台形歪みの形状を求め、スクリーン1に投影された画像とは逆の台形歪みを発生するための制御信号を投影画像生成部5に通知する。
投影画像生成部5は、外部のパソコン等の画像データ出力部から出力される画像データを入力し、入力した画像データを表示用データに変換して表示駆動部6に出力する。
表示駆動部6は、画像歪み補正部として機能し、制御部3が算出した第1基準方向および第2基準方向に対する傾斜角に基づき、不図示の投影レンズとしてのコンデンサレンズを含む投影レンズ光学系8を調整して、投影画像の台形歪みを補正する。また、表示駆動部6は、不図示の投影レンズのピント調整を自動的に行うオートフォーカス手段として機能する。投影レンズ光学系8は、所定の映像光をスクリーン1上に投影する。
次に、図6を参照しながら第1パッシブ測距装置(外光三角測距方式)30の動作原理を説明する。図6は、第1パッシブ測距装置30によりスクリーン1までの距離を測距する様子を示した図である。なお、第2パッシブ測距装置40の動作原理も第1パッシブ測距装置30と同様であるため説明を省略する。
図6(A)において、一対のレンズ31a及び31bが、プロジェクタ装置2の正面を構成する平面上に水平方向に延びた所定の基線長aだけ離間して配置されている。プロジェクタ装置2の正面を構成する平面の下には、これら一対のレンズ31a及び31bからそれらの焦点距離fだけそれぞれ離間して、基線長a方向に延びた一対のラインセンサ31c及び31dが配置されている。ラインセンサ31c及び31dは、その中央部分がそれぞれレンズ31a及び31bの光軸31ax及び31bx上にほぼ位置するように配置されている。これらラインセンサ31c及び31d上に、それぞれ対応するレンズ31a及び31bを介して距離測定(測距)対象のスクリーン1上のある位置の画像Tが結像される。図6(A)においては、スクリーン1上の測定位置Tが、異なる方向の光路A及びBを通って、それぞれのレンズ31a及び31bを介して、ラインセンサ31c及び31d上に結像されている。
測定位置Tが無限遠の位置に存在すると仮定した場合、一対のレンズ31a及び31bから焦点距離fにあるラインセンサ31c及び31d上には、測定位置Tがレンズ31a及び31bのそれぞれの光軸31ax及び31bxと交差する基準位置31cx及び31dxに結像されることになる。ここで測定位置Tが無限遠位置からレンズ31aの光軸31ax上の方向Aに沿って近づき、図6(A)に示す位置、すなわち、レンズ31aからスクリーン1までの距離LCに達すると、測定位置Tはラインセンサ31c上においては、基準位置31cx上に結像されたままであるが、ラインセンサ31d上においては、レンズ31bにより基準位置31dxから位相差(ずれ量)αだけずれた位置に結像される。
このとき、三角測距の原理から測定位置Tまでの距離LCは、LC=af/αで求められる。ここで、基線長aと焦点距離fは予め知られている既知の値であり、ラインセンサ31d上の基準位置31dxからの位相差(ずれ量)αを検出すれば、距離LCを測定できる。すなわち、スクリーン1までの距離を検出できる。これが外光三角測距のパッシブ型ラインセンサ測距装置の動作原理である。位相差(ずれ量)αの検出及びLC=af/αの演算は、図1で示した演算部32で実行される。
ラインセンサ31dの基準位置31dxからの位相差(ずれ量)αの検出は、一対のラインセンサ31c及び31dから出力される一対の画像データ信号列IL及びIRからそれぞれ抽出した部分画像データ群iLm及びiRnについて、演算部32が相関演算を行なうことにより検出する。
相関演算は、図6(B)に示すように、部分画像データ群iLm及びiRnを互いに重ねた時に最も一致度が高くなる領域を求める演算である。演算方法は、重ね合わせる部分画像データ群iLm及びiRnをラインセンサ31c及び31d上で相対的にずらしながら検出していく。図6(B)においては、一方のラインセンサ31cからの部分画像データ群iLmを基準位置31cxに位置を固定して、基準部として使用する。他方のラインセンサ31dからの部分画像データ群iRnは参照部として位置を一画素ずつずらして行き、基準部と最も一致度の高い部分画像データ群iRnを探す。最も一致度の高い部分画像データ群iRnを発生するラインセンサ31d上の位置とそのラインセンサ31dの基準位置31dxとの間の間隔が位相差(ずれ量)αである。
ラインセンサ31c及び31dの各々は、所定数の光検出素子(画素)を所定長の直線上に配列した一対のラインCCDで構成されているから、位相差(ずれ量)αは、部分画像データ群iRnの画像データ信号列IR内の画素位置と画素ピッチから容易に求めることができる。このようにして、レンズ31aの光軸31axと同じ方向Aにある測定位置Tまでの距離LCを、位相差(ずれ量)αを検出することにより測定できる。
本実施例のプロジェクタ装置2は、スクリーン1までの距離を測定して台形歪みを補正する際に、投影レンズ光学系8のレンズ位置が所定の測距精度を得ることができるサイズの画像を投影できる位置にあるか否かを判定する。プロジェクタ装置2は電源OFF時に投影レンズ光学系8を初期位置に戻す動作を行わないので、プロジェクタ装置2の電源ON時には投影レンズ光学系8は前回の投影位置にある。このためスクリーン1に投影される画像のサイズ(ズーム比)も毎回異なってしまう。スクリーン1に投影された測距用画像のサイズは、測定精度に影響を及ぼす。
投影レンズ光学系8のレンズ位置を判定する手順として、予め、スクリーン1に所望サイズの画像パターンを投影し、投影レンズ光学系8のレンズ位置を判定する際の基準となる基準データを測定する(以下、基準データ測定工程と呼ぶ)。プロジェクタ装置2をスクリーン1から所定距離おいて正対させ、投影レンズ光学系8を所望サイズの画像を投影できる基準位置に移動させて、画像パターンをスクリーン1に投影する。本実施例で使用する画像パターンは、図8または図9に示すように白色パターンと黒色パターンの縦縞画像であるが、輝度に差の出る色画像であれば白黒パターンに限定されるものではない。この画像パターンを、基準位置に移動させた投影レンズ光学系8からスクリーン1に投影して、第1パッシブ測距装置30、第2パッシブ測距装置40、自動焦点検出装置20の何れかのセンサを用いてスクリーン1からの反射光を受光する(なお、以下では第1パッシブ測距装置30により測定を行うものとして説明する)。第1パッシブ測距装置30の一対のラインセンサ31c,31dから出力される電気信号にA/D変換、フィルタ処理等を行ってセンサデータを生成する。基準データは、ラインセンサ31c,31dの所定領域の出力データから画像パターンの白色と黒色に対応する極値(極大値、極小値)の個数を計数したものである。この基準データは、メモリ部4に記憶しておく。
次に、実際のプロジェクタ使用時には、上述した画像パターンをスクリーン1に投影して、得られる測定データを基準データと比較し、スクリーン1に投影される画像サイズを調整する(以下、画像サイズ調整工程と呼ぶ)。投影レンズ光学系8は前回使用時の位置にあるので、スクリーン1に投影される画像パターンのサイズ(ズーム比)は、毎回異なっている。このため、反射光を一対のラインセンサ31c,31dで受光して、ラインセンサ31cまたは31dの所定領域の出力データから極値の個数を計数して測定データを求める。求めた測定データを予め求めてある基準データと比較することで、投影画像のサイズ(ズーム比)を判定する。なお、基準データや測定データの算出に使用するセンサデータは、一対のラインセンサ31c,31dの何れか一方の出力だけを使用して求めてもよいし、両方の出力を使用して求めてもよい。
図8(A)に、ワイド側端部(最も画像が拡大表示されるレンズ位置)に移動した投影レンズ光学系8によりスクリーン1に投影される画像パターンを示し、図8(B)に、この投影画像をラインセンサ31c,31dで受光して演算により求めたセンサデータの値を示す。図8(B)では、一対のラインセンサ31c,31dの何れか一方の、画素番号50番から100番までのセンサデータが示されている。また、図9(A)にはテレ側端部(最も画像が縮小表示されるレンズ位置)に移動した投影レンズ光学系8によりスクリーン1に投影される画像パターンを示し、図9(B)に、この投影画像をラインセンサ31c,31dで受光して演算により求めたセンサデータの値を示す。この図9(B)でも、一対のラインセンサ31c,31dの何れか一方の、画素番号50番から100番までのセンサデータが示されている。図8(A)に示すワイド側端部で投影した画像と図9(A)に示すテレ側端部で投影した画像とでは、画像パターンの幅に差ができるため、図8(B)と図9(B)とを比較すると明らかなように、これを受光するラインセンサ31c,31dの出力データの極値数にも差ができる。
画像サイズ調整工程で測定した測定データの極値数が、基準データの極値数よりも多い場合、基準データ測定時の画像パターンよりも画像が縮小されて投影されていると判定することができる。逆に、画像サイズ調整工程で測定した測定データの極値数が、基準データの極値数よりも少い場合、基準データ測定時の画像パターンよりも画像が拡大されて投影されていると判定することができる。
基準データ測定時の画像パターンよりも画像が縮小されて投影されていると判定した場合には、極値数の比率からどの程度画像を拡大すればよいのかを判断し、拡大した画像パターンを生成する。同様に基準データ測定時の画像パターンよりも画像が拡大されて投影されていると判定した場合には、極値数の比率からどの程度画像を縮小すればよいのかを判断し、縮小した画像パターンを生成する。例えば、基準データの極値数が5で、使用時の極値数が10の場合、2倍に拡大した画像パターンを生成してスクリーン1に投影する。
基準データ測定工程でスクリーン1に投影した画像サイズと略同一サイズでスクリーン1に投影できる画像パターンを画像サイズ調整工程で生成すると、生成したパターン画像をスクリーン1に再度投影し、スクリーン1までの距離やスクリーン1の傾斜角度を求め、台形歪みを補正する(以下、台形歪み補正工程と呼ぶ)。なお、プロジェクタ装置2は、組み立ての際の取付誤差により、スクリーン1にプロジェクタ装置2を正対させて配置しても得られる傾斜角度が0度にならないことがある。これは、図10に示すように第1パッシブ測距装置30の基線長方向aが、プロジェクタ装置2の筐体面の水平方向に対してずれて取り付けられることで起こる。このため上述した基準データ測定工程において、第1パッシブ測距装置30のプロジェクタ装置2本体に対する取付誤差を求めておく。求め方は、基準データの測定の際に求めた一対のラインセンサの出力データからスクリーン1までの距離を算出して、スクリーン1の傾斜角度を算出する。得られた傾斜角度が第1パッシブ測距装置30のプロジェクタ装置2に対する取付誤差となる。この傾斜角度を取付誤差としてメモリ部4に記憶しておく。
台形歪み補正工程でスクリーン1の傾斜角度を求める際には、測定により得られた傾斜角度から、メモリ部4に予め記憶した取付誤差の値を加算または減算することで、真の相対的な傾斜角度を算出することができる。プロジェクタ装置2は、この補正された真の相対的な傾斜角度を使用して、台形歪みを補正する。
次に、上述した処理の詳細な手順について図11〜図14に示すフローチャートを参照しながら詳細に説明する。まず、図11に示すフローチャートを参照しながら基準データ測定工程の詳細手順を説明する。まず、スクリーン1から所定距離を置いてプロジェクタ装置2を正対させ、投影レンズ光学系8を基準位置に駆動する(ステップS1)。投影レンズ光学系8を基準データの測定用に予め決められた位置に移動しておくことで、スクリーン1には所定サイズの画像が投影される。
次に、基準位置に駆動した投影レンズ光学系8から図8(A)、図9(A)に示す画像パターンをスクリーン1に投影し(ステップS2)、スクリーン1からの反射光を第1パッシブ測距装置30の一対のラインセンサ31c,31dで受光する。ラインセンサ31c,31dから出力される電気信号にA/D変換、フィルタ処理等の演算を演算部32で行い、センサデータを得る(ステップS3)。制御部3は、ラインセンサ31cまたは31dの所定領域から得られたセンサデータを使用して、画像パターンの白色と黒色とに対応する極値(極大値と極小値)の個数を計数する極値数検出処理を行う(ステップS4)。得られた極値数データは基準データとしてメモリ部4に記録される。
次に、第1パッシブ測距装置30の一対のラインセンサ31c,31dから得られるセンサデータを使用してスクリーン1までの距離を求め(ステップS5)、この距離情報からスクリーン1の傾斜角度を求める(ステップS6)。このとき、プロジェクタ装置2とスクリーン1とは正対しており、本来ならば得られる傾斜角度は0度になるはずである。しかしながら、第1パッシブ測距装置30のプロジェクタ装置2に対する取付誤差があった場合、この傾斜角度が0度とならない。得られた取付誤差はメモリ部4に記録される。
次に、上述した極値数検出処理(ステップS4)の詳細について図12に示すフローチャート、及び図13を参照しながら説明する。なお、ここでは、ラインセンサ31cまたは31dの50番目から100番目までの画素に対して極値数検出処理を行うものとする。制御部3は、まず極値数をカウントするカウンタnを0に初期化し、ラインセンサ31cまたは31dの画素番号をカウントするカウンタiを50に設定する(ステップS41)。
次に、カウンタiを1加算し(ステップS42)、i番目のセンサデータD[i]とi−1番目のセンサデータD[i−1]との大小を比較する(ステップS43)。センサデータD[i]がセンサデータD[i−1]よりも大きい場合には(ステップS43/YES)、次に、i番目のセンサデータD[i]をi+1番目のセンサデータD[i+1]と比較する(ステップS44)。センサデータD[i]がセンサデータD[i+1]以上であった場合には(ステップS44/YES)、図13に示す(A)、(B)の状態となっているので、極値であると判定する。制御部3は、極値数をカウントするカウンタnを1加算する(ステップS47)。また、センサデータD[i]の値がセンサデータD[i+1]以上ではなかった場合には(ステップS44/NO)、図13(C)の状態となるため、センサデータD[i]は極値とならず、このセンサデータD[i]に対する処理を終了し、次のセンサデータに処理を移行する。
またセンサデータD[i]が1つ前のセンサデータD[i−1]よりも大きくなかった場合には(ステップS43/NO)、センサデータD[i]がセンサデータD[i−1]よりも小さいか否かを判定する(ステップS45)。センサデータD[i]がセンサデータD[i−1]よりも小さい場合には(ステップS45/YES)、次に、i番目のセンサデータD[i]をi+1番目のセンサデータD[i+1]と比較する(ステップS46)。センサデータD[i]がセンサデータD[i+1]以下であった場合には(ステップS46/YES)、図13に示す(D)、(E)の状態となっているので、極値であると判定する。制御部3は、極値数をカウントするカウンタnを1加算する(ステップS47)。また、センサデータD[i]の値がセンサデータD[i+1]以下ではなかった場合には(ステップS46/NO)、図13(F)の状態となるため、センサデータD[i]は極値とならず、このセンサデータD[i]に対する処理を終了し、次のセンサデータに処理を移行する。
またセンサデータD[i]の値が1つ前のセンサデータD[i−1]の値よりも大きくなく(ステップS43/NO)、センサデータD[i]の値がセンサデータD[i−1]の値よりも小さくなかった場合(ステップS45/NO)、すなわち、センサデータD[i]の値とセンサデータD[i−1]の値とが等しかった場合には、このセンサデータD[i]に対する処理を終了し、次のセンサデータに処理を移行する。
上述した手順を繰り返し、100番目の画素までの処理を終了すると(ステップS48/YES)、極値数をカウントしていたカウンタnの値をメモリ部4に記憶して(ステップS49)、この処理を終了する。
次に、図14に示すフローチャートを参照しながら画像サイズ調整工程の詳細について説明する。プロジェクタ装置2を実際に使用する時には、上述した画像サイズ調整工程と台形歪み補正工程とを行い、スクリーン1に生じる台形歪みを補正する。まず、図8(A)、図9(A)に示す所定パターンの画像をスクリーン1に投影する(ステップS11)。投影レンズ光学系8は、前回の使用位置にあるため、スクリーン1に投影される画像のサイズ(ズーム比)は一定しない。プロジェクタ装置2はスクリーン1からの反射光を第1パッシブ測距装置30の一対のラインセンサ31c,31dで受光する。第1パッシブ測距装置30は、ラインセンサ31c,31dから出力される電気信号に演算部32でA/D変換、フィルタ処理等の演算を行い、センサデータを出力する(ステップS12)。制御部3は、第1パッシブ測距装置30から出力されるセンサデータの一部を使用して極値数検出処理を行う(ステップS13)。なお、この極値数検出処理の詳細については、図12に示すフローチャートで説明済みであるので省略する。
次に、上述した処理で検出した極値数を、メモリ部4に記憶した基準データの極値数と比較する。検出した極値数が基準データの極値数よりも大きい場合には(ステップS14/YES)、スクリーン1に投影した画像パターンは、基準データ測定時の画像パターンよりも画像が縮小されて投影されていると判定する。そこで、極値数の比率からどの程度画像を拡大すればよいのかを判定し、判定結果に基づいて画像パターンを拡大する(ステップS15)。逆に検出した極値数が基準データの極値数よりも小さい場合には(ステップS14/NOかつステップS16/YES)、基準データ測定時の画像パターンよりも画像が拡大されて投影されていると判定する。そこで、極値数の比率からどの程度画像を縮小すればよいのかを判定し、判定結果に基づいて画像パターンを縮小する(ステップS17)。拡大または縮小した画像パターンを生成すると、この画像パターンをスクリーン1に投影して台形歪みを補正する(ステップS18)。また、極値数と基準極値数とが等しい場合(ステップS14/NOかつステップS16/NO)、画像パターンのサイズを調整することなく台形歪みを補正する。
次に、図15に示されたフローチャートを参照しながら台形歪み補正(図14に示すステップS18)の手順を説明する。まず、投影レンズ光学系8によりスクリーン1上に位相差検出用の画像パターンを投影する(ステップS21)。第1パッシブ測距装置30、及び第2パッシブ測距装置40で位相差の検出が容易となるように、白と黒の縦縞の画像パターンが位相差検出用画像として使用される。位相差検出用画像の反射光をラインセンサ31c,31d,41c,41dでそれぞれ受光し、各ラインセンサの基準位置からのずれ量(位相差)を演算部32、42でそれぞれ検出して、測定対象(スクリーン1上の測定位置)までの距離を測定する。スクリーン1上に投影された位相検出用画像の反射光を第1パッシブ測距装置30、および第2パッシブ測距装置40で受光して、ラインセンサ31c,31d、41c,41dの出力データにA/D変換、フィルタ処理等を行う(ステップS22)。演算部32は、処理された一対の画像データ信号列からそれぞれ抽出した部分画像データ群について相関演算を行い、ずれ量を検出して距離演算を行う(ステップS23)。演算部42についても同様に、ラインセンサ41c、41dから出力される画像データに対して相関演算を行い、ずれ量を検出して距離演算を行う(ステップS23)。第1パッシブ測距装置30、および第2パッシブ測距装置40によって測距された測距データは、制御部3に送信される。
次に、測距データを用いて傾斜角度演算を行う(ステップS24)。第1パッシブ測距装置30の測距データにより第1基準方向に対するスクリーン1の傾斜角度θ1(図16参照)を算出する方法を例に挙げて、角度演算について説明する。図16に示すように、第1パッシブ測距装置30の第1基準方向(プロジェクタ装置2の水平方向)に対するスクリーン1の傾斜角度をθ1とし、測距位置1Aに対して測距演算領域31cCを用いて測距演算された結果をLl、測距位置1Bに対して測距演算領域31cRを用いて測距演算された結果をL2、測距位置1Aと光軸Lとの距離をL1’、測距位置1Bと光軸Lとの距離をL2’とすると、傾斜角度θ1は、
tanθ1=(L2−L1)/(L1’+L2’)
で求められる。
tanθ1=(L2−L1)/(L1’+L2’)
で求められる。
ここで、三角形の相似により、L1:L1’=f:P(1a−k)が成り立つ。これを展開すると、L1’=PL1(1a−k)/fとなる。ここで、1aは測距演算領域31cLに結像した測距位置1Aのコントラスト重心位置に相当する画素番号、kは光軸に相当するラインセンサの画素番号、Pはラインセンサの画素ピッチ、fは焦点距離である。同様に、L2’は、L2’=PL2(1b−k)/fで表わせる。ここで、1bは測距演算領域31cRに結像した測距位置1Bのコントラスト重心位置に相当する画素番号である。なお、P及びfは設計段階等で求められる定数であり、これらの値は制御部3内に予め記憶しておく。なお、コントラスト重心位置の求め方については公知技術(例えば特開平8−75985号参照)であるため、本実施例では、その説明を省略する。また、第2パッシブ測距装置40の測距データに基づいて、第2基準方向に対するスクリーン1の傾斜角度θ2を算出する方法についても同様の方法を適用することができる。
傾斜角度θ1、θ2が求まると、制御部3は求めた傾斜角θ1と基準データ測定工程でメモリ部4に予め記憶した取付誤差とから水平方向の真の傾斜角度を求める。また垂直方向の傾斜角度は測定したθ2がそのまま使用される。求めた傾斜角度は表示駆動部6に出力される。測定により得られた傾斜角度θ1から、メモリ部4に予め記憶した取付誤差の値を加算または減算することで、真の相対的な傾斜角度を算出することができる。表示駆動部6は、制御部3が算出した水平方向および垂直方向の傾斜角に基づきコンデンサレンズを含む投影レンズ光学系8を調整して投影画像の台形歪みを補正する(ステップS25)。また、投影画像生成部5において制御部3が算出した水平方向および垂直方向の傾斜角度に基づき投影画像とは逆の台形歪みのある画像の表示データを生成し(キーストン補正)、投影画像の台形歪みを電気的に補正するようにしてもよい。
このように本実施例は、プロジェクタ装置2を使用する際に、所定サイズでスクリーン1に投影された測距用パターンに対するラインセンサ31c,31dの出力の極値数を基準の極値数と比較することで、投影画像のズーム状態を検出している。そして、基準の画像サイズとなるように測距用パターンを再投影するので投影レンズ光学系8のズーム比によらず、正確にスクリーン1までの距離を測定することができる。従って、投影画像の台形歪みを高精度に補正することができる。
なお、上述した実施例は本発明の好適な実施例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。例えば、投影レンズ光学系8から投影される画像のサイズを判定する画像サイズ調整工程を行う前に、自動焦点検出装置20を使用してオートフォーカス処理を行っておいてもよい。投影レンズ光学系8の焦点をスクリーン1に合わせておくことで台形歪みの補正精度を高めることができる。
また、上述した実施例では、基準データ測定工程でスクリーン1に投影した画像サイズと略同一サイズでスクリーン1に投影できる画像パターンを生成して画像サイズを調整しているが、投影レンズ光学系8を駆動してレンズ位置を変更することにより、投影画像のパターンサイズを調整してもよい。
また上述した実施例のプロジェクタ装置2では、光学系駆動部7を制御部3で制御してオートズームを行う機構を例示しているが、操作者の操作入力により投影レンズ光学系8のレンズ位置を変更するマニュアルズーム機構を備えたものであってもよい。
また上述した実施例では、センサデータの極値数を比較して投影画像のサイズを判定していたが、基準データ測定工程と画像サイズ調整工程とで得られたセンサデータを直接比較してその一致度に基づいて使用時の投影画像のズーム状態を検出してもよい。
また上述した実施例では、基準データ測定工程において、基準データの測定と取付誤差の検出とを同時に行っている。基準データの測定で使用した距離データを使用して取付誤差の検出を行うことで製品出荷前の調整時間を短縮することができる。しかしながら基準データの測定は、製品出荷前に取付誤差検出と同時に行う必要はない。なお、測距装置40を使用して垂直方向の取付誤差を検出し、この取付誤差と傾斜角度θ2とから垂直方向の真の傾斜角度を求めても良い。
1 スクリーン 2 プロジェクタ装置
3 制御部 4 メモリ部
5 投影画像生成部 6 表示駆動部
7 光学系駆動部 8 投影レンズ光学系
20 自動焦点検出装置 21 受光センサ
22 演算部 30 第1パッシブ測距装置
31 撮像部 32 演算部
40 第2パッシブ測距装置 41 撮像部
42 演算部
3 制御部 4 メモリ部
5 投影画像生成部 6 表示駆動部
7 光学系駆動部 8 投影レンズ光学系
20 自動焦点検出装置 21 受光センサ
22 演算部 30 第1パッシブ測距装置
31 撮像部 32 演算部
40 第2パッシブ測距装置 41 撮像部
42 演算部
Claims (3)
- 画像をスクリーンに投影する投影レンズと、
前記スクリーンに投影された前記画像の反射光をセンサで受光して、前記スクリーンまでの距離を測定する測距手段と、
前記スクリーンに投影された前記画像の反射光を前記センサで受光して、該センサの出力データの極値数を求め、該求めた極値数を、所望サイズの前記画像の反射光を前記センサで受光して求められる基準極値数と比較して、前記画像のサイズを前記所望サイズと略同一サイズに調整する制御手段と、を有することを特徴とするプロジェクタ装置。 - 前記制御手段は、サイズを調整した前記画像を前記スクリーンに投影して前記スクリーンまでの距離を前記測距手段で測定し、測定した前記スクリーンまでの距離から前記スクリーンの傾斜角度を求めて前記画像の台形歪みを補正することを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ装置。
- 所望サイズの画像をスクリーンに投影できる基準位置に投影レンズを駆動し、該基準位置の前記投影レンズから前記スクリーンに投影された前記画像をセンサで受光し、該センサの出力データの極値数を基準極値数として求める基準値測定ステップと、
前記画像を前記スクリーンに投影して、前記スクリーンからの反射光を前記センサで受光し、該センサの出力データの前記極値数を求める測定ステップと、
前記測定ステップで求めた前記極値数と前記基準極値数とを比較して、前記画像のサイズを前記所望サイズと略同一サイズに調整する画像サイズ調整ステップと、
サイズを調整した前記画像を前記スクリーンに投影して、前記スクリーンまでの距離を測定する測距ステップと、を有することを特徴とする距離測定方法。
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---|---|---|---|
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- 2004-03-01 JP JP2004056924A patent/JP2005249432A/ja active Pending
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