JP2004502725A - 高分散シリカを用いた経皮治療システム - Google Patents
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Abstract
本発明は、活性成分に関して不透過性の表層;自己接着性のマトリックス層又は複数のマトリックス層を含む経皮治療システムに関し、露出したマトリックス層はシステムを使用した場合に自己接着性がある。前記システムはまた、取り外し可能な保護層を含み、マトリックス層は一以上の活性成分及び/又は一以上の生物学的活性物質及び高分散性の二酸化ケイ素を含有する。前記システムは皮膚透過を増大させるために二酸化ケイ素を含有する。
Description
【0001】
本発明は、活性剤を含有する経皮治療システムにおける浸透促進物質としての高分散シリカに関する。
経皮的投与は、多くの薬剤又は他の生物学的活性物質の多くの利益を提供する:
皮膚では全体的に使用できる
経口適用のように環境に変化がない
取り扱いが容易で便利である
通常は、頻回の一日量ではなく1回の用量で十分である
患者の薬剤適用遵守が非常によい
長期治療が可能である
薬物の放出がおよそゼロ次動態で生じる
治療をより敏速に止めることができる
一定した血漿レベルが長時間保証される
静脈内投与のような初期に過度に高い血漿レベルを避け、場合によっては初回量を省くことにより経口投与よりも低用量を可能にし、副作用の発生率は低下する。
過量又は不十分用量の危険を減少させる。
特に、より低い療法指示で薬物の制御放出が確保される。
【0002】
多くの場合、低用量及び高い効能にもかかわらず、理想的な選択である薬剤は、単純な経皮治療システムでは治療血漿レベルに達することはあり得ない、このような低い皮膚浸透を有する。これらすべての薬剤で、循環系への吸収を増加させるためにシステムにいわゆる透過促進剤を添加する必要がある。
浸透促進物質はその特定の目的に加えて次の理想的な性質を有していなければならない:
閉塞及び非閉塞条件の両方で、比較的長時間そこに放置する場合でも皮膚に適合しなければならず、アレルギー可能性が無く、薬物に適合しなければならない。
【0003】
文献に挙げられる賦活剤は、様々な化学分類と関連しうる:
1. 第1級及び第2級アルコール
1.1 短鎖第1級アルコールC2〜C8
1.2 長鎖第1級アルコールC4〜C16
1.3 第2級アルコールC3〜C20
2. 界面活性剤(Tensides)
2.1 アニオン性界面活性剤、例えばドデシル硫酸Na
2.2 カチオン性界面活性剤(例えば、塩化セチルピリジニウム)及びアミン
3. 飽和及び不飽和脂肪酸
4. アゾン及び誘導体(1−アルキルアザシクロヘプタン−2−オン、1−アルキルアザシクロアルカノン)
5. アミド、例えばN,N−ジエチル−3−メチルベンザミド(DEET)、N,N−ジエチル−m−トルアミド
6. アルキル−N,N−ジアルキルアミノ酢酸
7. 大環状ケトン及びラクトン
8. ピロリドン
9. エステル、例えば酢酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、グリセリンモノラウレート、セバシン酸ジエチル、飽和脂肪酸のプロピレングリコールエステル
10. テルペン、例えばリモネン、メントール、シネオール
11. リン脂質
12. 有機酸、例えばクエン酸、サリチル酸、など。
【0004】
既知の浸透促進作用を有する様々な化学構造の種々の物質の多さにより、1つの作用メカニズムではなさそうである。そうだとすれば、様々なメカニズム及びメカニズムの組み合わせも検討される。
1. 薬物及び皮脂についての溶媒効果
2. 膜の立体脂質構造への影響
3. 皮膚のケラチン及びタンパク質構造への影響
皮膚での多くの相互作用及び薬剤の種々の化学的性質により、活性剤に対するこれら全ての賦活剤の浸透促進特性を予測することは困難である。
経験から、浸透促進物質、あるいは幾つかの活性剤又はそのグループの特定の混合物が、要求される特性を提供することは非常に希である。
【0005】
本発明が取り組む問題は、皮膚及び活性剤と適合し、アレルギーの可能性の無い浸透促進物質の調製である。さらに、それは容易に利用でき、経済的であり、同時に一以上の活性剤に関して浸透促進作用を有する。
驚くべきことに、高分散シリカが活性剤及び/又は他の生物学的活性物質の皮膚を通過する浸透を実質的に増大させる特性を有することを発見した。
【0006】
高分散シリカ、またデグサ−ヒュルス社のアエロジル(登録商標)の名称で既知のフィルムは通常、増粘、揺変及び強化に使用される。アエロジルは、全てのエラストマーのメカニカル特性、例えば引張り強度、開裂伝播又は引裂き耐性に著しい改良をもたらす。個体を含有する液体、例えば色素性ニスでは、アエロジルが沈降を防止又は抑制する。粉末形態物質の個体粒子の凝集及び個化は、流動アジュバンドとしてアエロジルにより防止され、高い湿度及び圧力条件でさえも包装、貯蔵及び取り扱いが保証される。FR5381は局所用軟膏の増粘剤としてアエロジルを記載している。DE3416248は粘性を改善するために貼付剤マトリックスにコロイドシリカを添加することを記載している。FR2547502は、チキソトロピー剤としてコロイドシリカを添加した経皮治療システムのためのマトリックスを記載している。
【0007】
JP2512565B2(データベース ケミカルアブストラクト、AN115:263477)
JP2503095B2(データベース ケミカルアブストラクト、AN116:262553)
JP06065066(データベース ケミカルアブストラクト、AN121:42787)及び
JP04368323(データベース ケミカルアブストラクト、AN118:175811)はエアロジルが充填剤として使用される貼付剤を記載する。
JP09169636(データベース ケミカルアブストラクト、AN127:86139)は貼付剤において皮膚刺激性を減少させるシリカを記載する。
また、経皮治療システムは次の文献にも見られる:DE19827732、DE4405898、DE4309830、DE4230588、WO92/20399;WO91/05529、US5,939,090及びUS5,676,968。しかしながら、この現在の技術は、シリカで皮膚透過を調節することを示唆していない。
【0008】
活性剤又は他の生物学的活性物質を含有する経皮治療システムで透過促進物質として作用する高分散シリカにより、本発明に従って問題が解決される。
アエロジル(登録商標)90、アエロジル(登録商標)130、アエロジル(登録商標)150、アエロジル(登録商標)200、アエロジル(登録商標)300、アエロジル(登録商標)380、アエロジル(登録商標)OX50、アエロジル(登録商標)TT600、アエロジル(登録商標)MOX80、アエロジル(登録商標)COK84、アエロジル(登録商標)R202、アエロジル(登録商標)R805、アエロジル(登録商標)R812、アエロジル(登録商標)812S、アエロジル(登録商標)R972、及び/又はアエロジル(登録商標)R974又は他の分散シリカ、特にアエロジル(登録商標)200及び/又はアエロジル(登録商標)R972が高分散シリカとして本発明に従って使用することができる。
【0009】
本発明に従う透過プロモーターシリカを含む経皮治療システムは貼付剤である。この貼付剤は、不透過性カバー層及び取り外し可能な保護層を有する膜システムあるいはマトリックスであってよい。膜システムではリザーバー又はリザーバー層がカバー層と膜の間にある。
不透過性カバー層は、アセタール、アクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、アクリロニトリル(メタクリル酸メチル)コポリマー、アクリロニトリルコポリマー、エチレンアクリル酸エチル、エチレンメタクリル酸メチル、エチレン酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンビニルアルコールポリマー、イオノマー、ナイロン(ポリアミド)、ナイロン(ポリアミド)コポリマー、ポリブチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエチレンテレフタラート、熱可塑性ポリエステルコポリマー、ポリエチレンコポリマー(高密度)、ポリエチレン(高分子量、高密度)、ポリエチレン(中分子量、高密度)、ポリエチレン(直鎖状低密度)、ポリエチレン(低密度)、ポリエチレン(中密度)、ポリエチレンオキシド、ポリイミド、ポリプロピレン、ポリプロピレン(コーティング)、ポリプロピレン(延伸)、ポリスチロール、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン及び/又はスチレン−アクリロニトリルからなることができ、必要に応じて金属化又は着色されていてもよい。
【0010】
取り外し可能な保護層は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリシロキサン、ポリアクリレート、エチレンビニルアセテート、ポリウレタン、ポリイソブテン、又は紙から作ることができ、通常シリコーン及び/又はポリエチレン、又はその混合物で被覆される。
マトリックス貼付剤は、活性剤を透過しないカバー層、活性剤を含む一以上の自己接着性のマトリックス層、又はコンタクト型接着剤で被覆した一以上のマトリックス層、及び取り外し可能な保護層からなる。
現在の技術においては、医学的に一般的なマトリックス形成剤、例えばポリアクリレート、シリコーン、ポリイソブチレン、ゴム、ゴム様合成ホモ−、コ−又はブロックポリマー、ブチルゴム、スチレン/イソプレンコポリマー、ポリウレタン、エチレンのコポリマー、ポリシロキサン、スチレン/ブタジエンコポリマー又はその混合物が提供されている。接着剤はポリジメチルシロキサン、ポリアクリレート、ポリイソブチレン、4〜10の炭素原子を有するアルキルアルコールをもつポリアクリレート、酢酸エチル又はn−ヘプタン中の耐アミンシリコーン、ポリイソブチレン/ミネラルオイル又はその混合物であり得る。
【0011】
本発明の他の実施態様は膜システムである。これは活性剤を透過しないカバー層、活性物質を含むリザーバー又はリザーバー層、半透膜、コンタクト型接着層、及び取り外し可能な保護層からなる。
マトリックス又はリザーバーは、活性剤、場合によっては安定剤、乳化剤、増粘剤、浸透促進剤及び/又は一般的なマトリックスアジュバンド、膜システムアジュバンド又はリザーバー貼付剤アジュバンドを含む。必要な場合には、セルロース誘導体、例えばメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース又はカルボキシメチルセルロース、及び/又はカルボキシビニルポリマー、ポリアクリレート、ナトリウム−プリオキシレート(sodium−plyoxilate)又はその混合物を、ゲル形成剤として使用できる。
【0012】
通常は不活性ポリマーからなる膜、特にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、エチレンビニルアセテートコポリマー及び/又はシリコーンをベースとするものが、その孔径によって活性剤の放出の制御作用を有しうる。
例えばポリウレタン、ポリイソブチレン、ポリビニルエーテル、シリコーン、ポリアクリレート又はこれらの混合物をベースとする感圧性の接着剤が、感圧性接着層として選択されうる。
【0013】
シリコーンをベースとした接着剤は、2つの主成分をベースとする感圧性シリコーン接着剤であり得る、つまりポリマー又は接着剤、特にポリシロキサン及び樹脂で、接着性を増大させるものである。通常、ポリシロキサン接着剤は、適切な有機溶剤と3次元ケイ酸構造を形成するように、接着のための架橋剤、典型的には高分子量ポリオルガノシロキサンと、樹脂で作成される。ポリマーと樹脂の混合は、ポリシロキサン接着剤の物理的特性を変化させる最も重要な要素である(例えば、Sobieski, 等, ”Silicone Pressure Sensitive Adhesives”, Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology, 第2版, pp, 508−517 (D. Satas, 編), Van Nostrand Reinhold, New York, (1989))。
末端トリメチルシロキシ基を有するポリジメチルシロキサンで処理されたトリメチル化シリカは、さらに例示される感圧性接着剤である。
ポリアクリレートをベースとする接着剤の場合には、それらは様々なアクリル酸の誘導体からなるあらゆるホモポリマー、コポリマー又はターポリマーであり得る。
【0014】
従って、ポリアクリレートは、一以上のアクリル酸のモノマー及び他の共重合したモノマーのポリマーであり得る。さらに、アクリレートポリマーは、アルキルアクリレート及び/又はメタクリレートのコポリマー及び/又は共重合可能な第2のモノマー又は官能基を有するモノマーを含みうる。モノマーとして添加される任意の種の量が変化すると、得られるアクリレートポリマーの粘着特性が変化する。一般にアクリレートポリマーは、少なくとも50重量%のアクリレート、メタクリレート、アルキルアクリレート又はアルキルメタクリレートモノマー、0〜20%のアクリラートと共重合可能な官能性モノマー、及び0〜50%の他のモノマーからなる。
様々なアクリレートモノマーの例としては、アクリル酸、メタクリル酸、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘキシルメタクリレート、イソオクチルアクリレート、イソオクチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、メタクリレート、メチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、デシルアクリレート、デシルメタクリラート、ドデシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、トリデシルアクリレート、及びトリデシルメタクリレートが挙げられ、単独又は混合で重合されうる。
【0015】
さらに、官能性モノマーは、上記で挙げたアクリレート、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、アクリロニトリル、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、tert−ブチルアミノエチルアクリレート、tert−ブチルアミノエチルメタクリレート、メトキシエチルアクリレート、酢酸ビニル及びメトキシエチルメタクリレートと共重合することができる共重合に使用できる。
本発明に適した感圧性アクリレートの更なる説明及び実施態様は、Satas Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology ”Acrylic Adhesives”, 第2版., pp. 396−456 (D. States, 編), VanNostrand Reinhold, New York (1989)に記載されている。
【0016】
本発明に係る浸透促進高分散シリカは接着層に取り込まれる。その層に均一に分散される。均一に分散させるため、取り込むときにシリカは接着剤で膨潤させる必要がある。膨潤段階の間、接着剤とシリカの混合物は適した器具、例えば、Ultraturaxで長時間混合する必要がある。
経皮治療システムの接着層のマトリックス重量に対する高分散シリカの含量は、0.1〜10重量%、特に2〜5重量%、好ましくは2、4又は5重量%の量であり得る。
経皮治療システムに含まれる活性剤は、代表的な、例えばアンドロゲン、エストロゲン、ゲスターゲン、プロトンポンプ阻害剤、5−HT1アンタゴニスト、交感神経遮断薬/交感神経模倣薬、抗コリン薬、精神安定剤、抗不安薬、抗中毒薬(antiaddictives)、鎮痛薬、カルシウム拮抗薬、制吐剤、血管拡張剤、抗凝固剤、抗パーキンソン病薬、抗痴呆薬/コリンエステラーゼ阻害剤、ACE阻害剤、抗ヒスタミン剤、潰瘍治療薬/H2レセプターブロッカー、アンジオテンシンIIアンタゴニスト、神経遮断薬、抗うつ薬、局所麻酔薬、及び/又は脂質低下剤のような種類であり得る。
【0017】
経皮治療システムは、一以上の代表的なアンドロゲンの種類、例えば、テストステロン、テストステロンウンデカノアート、アンドロステロン及び/又はそれらの誘導体及び/又は製薬的に障害のない塩を活性剤成分として含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的なエストロゲン、例えばエストラジオール、安息香酸エストラジオール、吉草酸エストラジオール、二プロピオン酸エストラジオール、エチニルエストラジオール及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの他の製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的なゲスターゲンの種類、例えばプロゲステロン、酢酸シプロテロン、シプロテロン、クロルマジノン、酢酸クロルマジノン、酢酸メドロキシプロゲステロン、レボノルゲストレル、ノルゲストレル、ノルゲスチメート、酢酸ノルエチエステロン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの他の製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0018】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的なプロトンポンプ阻害剤の種類、例えば、オメプラゾール、エソメプラゾール、ランソプラゾール、レミノプラゾール、パントプラゾール、ラベプラゾール、ポラプレジンク及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な片頭痛治療薬及び5−HT1−アンタゴニスト、例えば、リスリド、スマトリプタン、コハク酸スマトリプタン水素、リザトリプタン、安息香酸リザトリプタン、アルモトリプタン、アビトリプタン、エレトリプタン、フロバトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの他の製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0019】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な交感神経遮断薬又は交感神経模倣薬の種類、例えば、アジモロール(adimolol)、アルブテロール、アルペノロール(alpenolol)、アモスラロール、アロチノロール、アテノロール、バンブテロール、ベタキソロール、ベバントロール、ビソプロロール、ビトルテロール、ボピンドロール、ブロキセートロール(broxaterol)、ブシンドロール、ブクモロール、ブフラロール、ブニトロロール、ブプラノロール、ブトフィロロール(butofilolol)、カラゾロール、カルブテロール、カルテオロール、カルベジロール、セタモロール(cetamolol)、シクロプロロール(cicloprolol)、クレンブテロール、クロラノロール(cloranolol)、クラテオロール(crateolol)、ジヒドロアルゴタミン、酒石酸ジヒドロエルゴタミン、メシル酸ジヒドロエルゴタミン、ジレバロール、ドキサゾシン、エチレフリン、エパノロール(epanolol)、エサテノロール(esatenolol)、フェノテロール、ホルモテロール、イブテロール、イソプレナリン、ラベタロール、ランジオロール、レボベタキソロール(levobetaxolol)、レボサルブタモール(levosalbutamol)、マブテロール、メピンドロール(mepindolol)、メチプラノロール、メトプロロール、モラゾン、ネビボロール、ニプラジロール、ノルフェネフリン、ノルアドレナリン、オクスプレノロール、ピクメテロール(picumeterol)、ピモロール(pimolol)、ピンドロール、ピルブテロール、フェンメトラジン、フェニレフェドリン(phenylephedrin)、フェントラミン、フェノキシベンザミン、プラゾシン、プロカテロール、プロパノロール、リミテロール、レプロテロール、サルブタモール、サルメテロール、スルホンテロール(sulfonterol)、テラゾシン、テルブタリン、テルタトロール(tertatolol)、チエノキソロール(tienoxolol)、チリソロール、チモロール、トラゾリン、トリプロロール(triprolol)、トルブテロール(tolubuterol)、タムスロシン、クロニジン、モキソニジン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0020】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗コリン薬の種類、例えば、オキシトロピウム、アトロピン、スコポラミン塩基、臭化メチルアトロピン、硝酸メチルアトロピン、臭化水素酸スコポラミン、塩酸スコポラミン、ヨウ化水素酸スコポラミン、トロピカミド、オキシブチニン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な精神安定剤/抗不安薬の種類、例えば、アルプラゾラム、ベンタゼパム(bentazepem)、ブロマゼパム、カマゼパム、クロラゼプ酸、クロナゼパム、ジアゼパム、エチラセタム(etiracetam)、エチオラム(etiolam)、フルジアゼパム、フルタゾラム、フルトプラゼパム、ハラゼパム、ケタゾラム、ロプラゾラム、ロラゼパム、ロルメタゼパム、メダゼパム、メタクラザパム(metaclazapam)、メキサゾラム、ミダゾラム、ニトラゼパム、ノルダゼパム、オキサゾラム、プラゼパム、トリアゾラム及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗中毒薬(antiaddictives)の種類、例えば、ニコチン、メサドン、ジスルフィラム、ロベリン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0021】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な鎮痛薬の種類、例えば、アルミノプロフェン、ベルモプロフェン(bermoprofen)、カルプロフェン、フェノプロフェン、フロブフェン(flobufen)、フルノキサプロフェン(flunoxaprofen)、ロキソプロフェン、ペロビプロフェン(pelobiprofen)、プラノプラフェン、ペンタゾシン、チルノプロフェン(tilnoprofen)、キシモプロフェン(ximoprofen)、ザルトロプロフェン(zaltroprofen)、ジクロフェナク、アンフェナク、ブロムフェナク、クリダナク、エトドラク、フェルビナク、フェンチアザク、モフェゾラク、オキシンダナク(oxindanac)、チフラク(tifurac)、インドメタシン、ピロキシカム、アンピロキシカム、メロキシカム、イソキシカム、ロルノキシカム、テノキシカム、ブトルファノール、ブプレノルフィン、モルヒネ、ヒドロモルフィン、ジヒドロコデイン、ピリトラミド、レボメザドン(levomethadone)、フェンタニル、アンフェナクナトリウム、ブロムフェナクナトリウム、クリダナクナトリウム、エトドラクナトリウム、フェルビナクナトリウム、フェンチアザクナトリウム、モフェゾラクナトリウム、オキシンダナクナトリウム、チフラクナトリウム、インドメタシンナトリウム、塩酸ブプレノルフィン、酢酸モルヒネ、塩酸モルヒネ、塩酸オキシコドン、酒石酸水素ピリトラミド、塩酸レボメザドン、クエン酸二水素フェンタニル及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0022】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的なカルシウム拮抗薬の種類、例えば、アムロジピン、アランジピン(arandipine)、アゼルミジピン(azelmidipine)、バルニジピン、ベニジピン、シルニジピン、エホニジピン、フェロジピン、フロルジピン、イガニジピン、イスラジピン、ラシジピン、レルカニジピン、マニジピン、ニルバジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、パロニジピン(palonidipin)、プラニジピン、バタニジピン、クレンチアゼム及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な制吐剤の種類、例えば、アザセトロン、バタノプリド(batnoprid)、クレボプリド、ダゾプリド(dazoprid)、ドラセトロン、ドンペリドン、グラニセトロン、イタセトロン、レボスルピリド(levosulpirid)、ナビロン、オンダンセトロン、パンコプリド(pancoprid)、ラモセトロン、トロピセトロン、ザトセトロン(zatosetron)及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0023】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な血管拡張剤の種類、例えば、グリセリントリニトレート(ニトログリセリン)、モルシドミン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗凝固剤の種類、例えば、セルトパリン(certoparin)、ダルテパリン、ダナパロイド、エノキサパリン、ナドロパリン、レビパリン、チンザパリン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗パーキンソン病薬の種類、例えば、アプチガネル、ビペリデン、ブジピン(budipin)、カベルゴリン、エンタカポン、イダゾキサン、ラザベミド、ミラセミド(miracemid)、モフェジリン(mofegilin)、ペルゴリド(メシル酸ペルゴリド、塩酸ペルゴリド)、プラミペキソール、キネロラン(quineloran)、ラサゲリン(rasagelin)、レマセミド(remacemide)、ロピノロール(ropinorol)、セレジリン、タリペキソール、トルカポン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0024】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗痴呆薬/コリンエステラーゼ阻害剤の種類、例えば、リバスチグミン、ピリドスチグミン、ドネペジル、タクリン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的なACE阻害剤の種類、例えば、アラセプリル、ベナゼプリル、セロナプリル、シラザプリル、デラプリル(denapril)、フォシノプリル、イミダプリル、モエキシプリル、モベルチプリル(moveltipril)、ペリンドプリル、キナプリル、ラミプリル、ラミプリラート、レンチアプリル(rentiapril)、スピラプリル、テモカプリル、トランドラプリル、ウチバプリル(utibapril)、ゾフェノプリル及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0025】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗ヒスタミン剤の種類、例えば、アクリバスチン(acrivastin)、カレバスチン、セチリジン、クレンブテロール、デスカルベトキシロラタジン(descarbethoxyloratadin)、ジメチンデン、エバスチン、エピナスチン、レボカバスチン、メキタジン、ミゾラスチン、ナファモスタット、ノラステミゾール(norastemizol)、オロパチジン(olopatidin)、オキサトミド、ルパタジン(rupatadin)、タジフィルリン(tazifyllin)、テメラスチン(temelastin)、トラキサノックス(traxanox)及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な潰瘍治療薬/H2レセプターブロッカーの種類、例えば、ダルコチジン(dalcotidin)、ファモチジン、ラフチジン、ニペルジジン(niperdidin)、ニザチジン(nizatridin)、オスチジン、ピブチジン、ピレンゼピン、ラミキソチジン(ramixotidin)、ミソプロストール及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0026】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的なアンジオテンシンIIアンタゴニストの種類、例えば、カンデアルタン、カンデアルタン−シレキセチル、ロサルタン、タソサルタン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な神経遮断薬の種類、例えば、ベンペリドール、ハロペリドール、クロザピン、フルペンチキソール、フルフェナジン、ドロペリドール、メルペロン、デカン酸フルペンチキソール(flupentixoldecanoate)、フルスピリレン、ブロムペリドール、ピモジド、トリフルプロメタジン(trifluprometazin)、リスペリドン、セルチンドール、トリフルペリドール、オランザピン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0027】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗うつ薬の種類、例えば、シタロプラム、レボキセチン、アルプラゾラム、フルオキセチン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な局所麻酔薬の種類、例えば、リドカイン、ベンゾカイン、プロカイン、テトラカイン、ブピバカイン、シンコカイン、エチドカイン、メピバカイン、ブタニリカイン(butanilicaine)、レボブピバカイン、ロピバカイン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な脂質低下剤の種類、例えば、シンバスタチン、アトルバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、ダルバスタチン(dalvastatin)、イタバスタチン、ロバスタチン、デキストロチロキシムナトリウム(dextrothyroxime sodium)及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0028】
しかしながら、経皮治療システムに含まれる活性物質は、レフルノミド、インダパミド、ヒドロキシタモキシフェン、フィナステリド、チロフィバン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、モンテルカスト及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩もまた含有しうる。
「挙げられた塩基性活性物質の製薬的に障害のない塩」は、酸付加塩を意味すると理解される。これらは、遊離塩基形態の活性物質と製薬的に障害のない酸との反応により得られる。製薬的に障害のない酸は、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸)又は有機酸(例えば、酢酸、プロピオン酸、ヒドロキシ酢酸、酪酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクロヘキサンスルホン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸及びパモ酸(pamoaic acid))である。活性物質との溶媒和もまた、酸付加塩とされる。このような溶媒和は、例えば、水和物、アルコラート等である。前記酸活性物質の可能な製薬的に障害のない塩は、主に、アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩並びにアンモニウム塩、例えばカリウム、ナトリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム及びアンモニウム塩である。
水に易溶な活性物質、それらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩が、経皮治療システムの活性成分として使用される。
【0029】
活性剤に加え、経皮治療システムの本発明のシリカを除いて薬剤の皮膚浸透が十分に高くない場合に、リザーバー及びマトリックス層には現在の技術で既知の他の浸透補助剤を含有させることができる。各々最大8個までの炭素原子を有する一価又は多価の脂肪族、脂環族及び/又は芳香族脂肪族アルコール、例えば、エタノール、1,2−プロパンジオール、デキスパンテノール(dexpanthenol)及び/又はポリエチレングリコール、アルコール及び水混合物、各々8〜18個の炭素原子を有する飽和及び/又は不飽和脂肪アルコール、テルペン、例えば、シネオール、カルベオール、メントン、テルピネオール、バーベノン、メントール、リモネン、チモール、シメン、テルピン−4−オール、ネオメントール、ゲラニオール、フェンチョン(fenchon);テルペン及びエタノール及び/又はプロピレングリコールの混合物;ティーツリー油;飽和及び/又は不飽和の環状ケトン;アルキル−メチルスルホキシド;各々8〜18個の炭素原子を有する飽和及び/又は不飽和の脂肪酸、並びにそのエステル及び塩;天然ビタミンE、合成ビタミンE及び/又はビタミンE誘導体;ソルビタン脂肪酸エステル及びエトキシ化ソルビタン脂肪酸エステル;アゾン(azone)(ラウロカプラム);アルコールと混合したアゾン;尿素;1−アルキルピロリドン;一方の末端にカチオン基を有するジメチルシロキサン及びポリエチレングリコールのブロック共重合体;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、葉酸−ポリエチレングリコール−リポソーム、プロリポソーム、ポリオキシエチレン−10−ステアリルエーテル;ポリオキシエチレン−10−ステアリルエーテルとグリセリルジラウレートの混合物;ドデシル−2−(N,N−ジメチルアミノ)−プロパノールテトラデカノエート及び/又はドデシル−2−(N,N−ジメチルアミノ)−プロピオナート(propianat);8個を超える炭素原子を有するN−アセチルプロリナートエステル(acetylprolinatester)、非イオン性界面活性剤、例えば、ラウリルエーテル、ポリオキシエチレンのエステル;エトソーム(ethosom)(リン脂質小胞);ジメチル(アリールイミノ)スルフラン;オレイン酸アナログ及びプロピレングリコールの混合物;パディメートO(Padimat O)、サリチル酸オクチル、オクチルメトキシシンナメート及びラウロカプラムの混合物;セチオール(Cetiol)(登録商標)HE、オイタノール(Eutanol)(登録商標)Gの混合物又は個々の成分の混合物が、更なる浸透補助剤として使用できる。
【0030】
本発明が次の実施例により説明されるが、それにより本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1:
シリカ含有と非含有の場合の経皮治療システム(TTS)の透過値の比較。ポリイソブチレン接着剤(AdhesiveResearch社/USAのMA24A(登録商標))を使用し、活性物質としてトランドラプリルを使用した。
皮膚浸透の器材:
セル: モディファイドフロースルーセル
皮膚: メスマウスの無毛マウス
受容媒体:0.9%の塩化ナトリウム+0.05%のナトリウムアジド、一細胞に60ml
浸透温度:32℃±0.5℃
次いで、サンプリングの後にHPLCで活性剤の濃度を測定する。
重量パーセントはマトリックスの重量に関して表す。
【0031】
実施例2:
シリカ含有と非含有の場合の経皮治療システム(TTS)の透過値の比較。ポリイソブチレン接着剤(MA24A(登録商標))とトランドラプリルのメタンスルホン酸塩を材料として使用し、メシル酸トランドラプリルはin situのTTSで形成した。
皮膚浸透の器材:
セル: モディファイドフロースルーセル
皮膚: メスマウスの無毛マウス
受容媒体:0.9%の塩化ナトリウム+0.05%のナトリウムアジド、一細胞に60ml
浸透温度:32℃±0.5℃
重量パーセントはマトリックスの重量に関して表す。
【0032】
実施例3:
シリカ含有と非含有の場合の経皮治療システム(TTS)の透過値の比較。ポリイソブチレン接着剤(MA24A(登録商標))と活性物質としてメシル酸ラミプリルを使用した。
皮膚浸透の器材:
セル: モディファイドフロースルーセル
皮膚: メスマウスの無毛マウス
受容媒体:0.9%の塩化ナトリウム+0.05%のナトリウムアジド、一細胞に60ml
浸透温度:32℃±0.5℃
重量パーセントはマトリックスの重量に関して表す。
【0033】
実施例4:
シリカ含有と非含有の場合の経皮治療システム(TTS)の透過値の比較。アクリレート接着剤(National Starch社/USAのDurotak(登録商標))と活性物質としてメシル酸ラミプリルを使用し、メシル酸ラミプリルはin situで形成した。
皮膚浸透の器材:
セル: モディファイドフロースルーセル
皮膚: メスマウスの無毛マウス
受容媒体:0.9%の塩化ナトリウム+0.05%のナトリウムアジド、一細胞に60ml
浸透温度:32℃±0.5℃
重量パーセントはマトリックスの重量に関して表す。
【0034】
実施例5:
シリカ含有と非含有の場合の経皮治療システム(TTS)の透過値の比較。アクリレート接着剤(Durotak(登録商標))を使用し、活性物質としてメシル酸ラミプリルを使用し、メシル酸ラミプリルはin situで形成した。
皮膚浸透の器材:
セル: モディファイドフロースルーセル
皮膚: メスマウスの無毛マウス
受容媒体:0.9%の塩化ナトリウム+0.05%のナトリウムアジド、一細胞に60ml
浸透温度:32℃±0.5℃
重量パーセントはマトリックスの重量に関して表す。
【0035】
実施例6:
シリカ含有と非含有の場合の経皮治療システム(TTS)の透過値の比較。ポリイソブチレン接着剤(MA24A(登録商標))を使用し、活性物質としてモキソニジン塩基を使用し、オレイン酸を賦活剤として使用した。
皮膚浸透の器材:
セル: モディファイドフロースルーセル
皮膚: メスマウスの無毛マウス
受容媒体:0.9%の塩化ナトリウム+0.05%のナトリウムアジド、一細胞に60ml
浸透温度:32℃±0.5℃
重量パーセントはマトリックスの重量に関して表す。
【0036】
実施例7及び8
メシル酸ラミプリルについて、オイタノールGでの皮膚透過は約920μg/cm2/48h(実施例7)、オイタノールG/酢酸α−トコフェロールでは約680μg/cm2/48h(実施例8)が好ましい。これらの仕様は、アエロジル200の成分を含有することにより達成される;次の表を参照。
本発明は、活性剤を含有する経皮治療システムにおける浸透促進物質としての高分散シリカに関する。
経皮的投与は、多くの薬剤又は他の生物学的活性物質の多くの利益を提供する:
皮膚では全体的に使用できる
経口適用のように環境に変化がない
取り扱いが容易で便利である
通常は、頻回の一日量ではなく1回の用量で十分である
患者の薬剤適用遵守が非常によい
長期治療が可能である
薬物の放出がおよそゼロ次動態で生じる
治療をより敏速に止めることができる
一定した血漿レベルが長時間保証される
静脈内投与のような初期に過度に高い血漿レベルを避け、場合によっては初回量を省くことにより経口投与よりも低用量を可能にし、副作用の発生率は低下する。
過量又は不十分用量の危険を減少させる。
特に、より低い療法指示で薬物の制御放出が確保される。
【0002】
多くの場合、低用量及び高い効能にもかかわらず、理想的な選択である薬剤は、単純な経皮治療システムでは治療血漿レベルに達することはあり得ない、このような低い皮膚浸透を有する。これらすべての薬剤で、循環系への吸収を増加させるためにシステムにいわゆる透過促進剤を添加する必要がある。
浸透促進物質はその特定の目的に加えて次の理想的な性質を有していなければならない:
閉塞及び非閉塞条件の両方で、比較的長時間そこに放置する場合でも皮膚に適合しなければならず、アレルギー可能性が無く、薬物に適合しなければならない。
【0003】
文献に挙げられる賦活剤は、様々な化学分類と関連しうる:
1. 第1級及び第2級アルコール
1.1 短鎖第1級アルコールC2〜C8
1.2 長鎖第1級アルコールC4〜C16
1.3 第2級アルコールC3〜C20
2. 界面活性剤(Tensides)
2.1 アニオン性界面活性剤、例えばドデシル硫酸Na
2.2 カチオン性界面活性剤(例えば、塩化セチルピリジニウム)及びアミン
3. 飽和及び不飽和脂肪酸
4. アゾン及び誘導体(1−アルキルアザシクロヘプタン−2−オン、1−アルキルアザシクロアルカノン)
5. アミド、例えばN,N−ジエチル−3−メチルベンザミド(DEET)、N,N−ジエチル−m−トルアミド
6. アルキル−N,N−ジアルキルアミノ酢酸
7. 大環状ケトン及びラクトン
8. ピロリドン
9. エステル、例えば酢酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、グリセリンモノラウレート、セバシン酸ジエチル、飽和脂肪酸のプロピレングリコールエステル
10. テルペン、例えばリモネン、メントール、シネオール
11. リン脂質
12. 有機酸、例えばクエン酸、サリチル酸、など。
【0004】
既知の浸透促進作用を有する様々な化学構造の種々の物質の多さにより、1つの作用メカニズムではなさそうである。そうだとすれば、様々なメカニズム及びメカニズムの組み合わせも検討される。
1. 薬物及び皮脂についての溶媒効果
2. 膜の立体脂質構造への影響
3. 皮膚のケラチン及びタンパク質構造への影響
皮膚での多くの相互作用及び薬剤の種々の化学的性質により、活性剤に対するこれら全ての賦活剤の浸透促進特性を予測することは困難である。
経験から、浸透促進物質、あるいは幾つかの活性剤又はそのグループの特定の混合物が、要求される特性を提供することは非常に希である。
【0005】
本発明が取り組む問題は、皮膚及び活性剤と適合し、アレルギーの可能性の無い浸透促進物質の調製である。さらに、それは容易に利用でき、経済的であり、同時に一以上の活性剤に関して浸透促進作用を有する。
驚くべきことに、高分散シリカが活性剤及び/又は他の生物学的活性物質の皮膚を通過する浸透を実質的に増大させる特性を有することを発見した。
【0006】
高分散シリカ、またデグサ−ヒュルス社のアエロジル(登録商標)の名称で既知のフィルムは通常、増粘、揺変及び強化に使用される。アエロジルは、全てのエラストマーのメカニカル特性、例えば引張り強度、開裂伝播又は引裂き耐性に著しい改良をもたらす。個体を含有する液体、例えば色素性ニスでは、アエロジルが沈降を防止又は抑制する。粉末形態物質の個体粒子の凝集及び個化は、流動アジュバンドとしてアエロジルにより防止され、高い湿度及び圧力条件でさえも包装、貯蔵及び取り扱いが保証される。FR5381は局所用軟膏の増粘剤としてアエロジルを記載している。DE3416248は粘性を改善するために貼付剤マトリックスにコロイドシリカを添加することを記載している。FR2547502は、チキソトロピー剤としてコロイドシリカを添加した経皮治療システムのためのマトリックスを記載している。
【0007】
JP2512565B2(データベース ケミカルアブストラクト、AN115:263477)
JP2503095B2(データベース ケミカルアブストラクト、AN116:262553)
JP06065066(データベース ケミカルアブストラクト、AN121:42787)及び
JP04368323(データベース ケミカルアブストラクト、AN118:175811)はエアロジルが充填剤として使用される貼付剤を記載する。
JP09169636(データベース ケミカルアブストラクト、AN127:86139)は貼付剤において皮膚刺激性を減少させるシリカを記載する。
また、経皮治療システムは次の文献にも見られる:DE19827732、DE4405898、DE4309830、DE4230588、WO92/20399;WO91/05529、US5,939,090及びUS5,676,968。しかしながら、この現在の技術は、シリカで皮膚透過を調節することを示唆していない。
【0008】
活性剤又は他の生物学的活性物質を含有する経皮治療システムで透過促進物質として作用する高分散シリカにより、本発明に従って問題が解決される。
アエロジル(登録商標)90、アエロジル(登録商標)130、アエロジル(登録商標)150、アエロジル(登録商標)200、アエロジル(登録商標)300、アエロジル(登録商標)380、アエロジル(登録商標)OX50、アエロジル(登録商標)TT600、アエロジル(登録商標)MOX80、アエロジル(登録商標)COK84、アエロジル(登録商標)R202、アエロジル(登録商標)R805、アエロジル(登録商標)R812、アエロジル(登録商標)812S、アエロジル(登録商標)R972、及び/又はアエロジル(登録商標)R974又は他の分散シリカ、特にアエロジル(登録商標)200及び/又はアエロジル(登録商標)R972が高分散シリカとして本発明に従って使用することができる。
【0009】
本発明に従う透過プロモーターシリカを含む経皮治療システムは貼付剤である。この貼付剤は、不透過性カバー層及び取り外し可能な保護層を有する膜システムあるいはマトリックスであってよい。膜システムではリザーバー又はリザーバー層がカバー層と膜の間にある。
不透過性カバー層は、アセタール、アクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、アクリロニトリル(メタクリル酸メチル)コポリマー、アクリロニトリルコポリマー、エチレンアクリル酸エチル、エチレンメタクリル酸メチル、エチレン酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンビニルアルコールポリマー、イオノマー、ナイロン(ポリアミド)、ナイロン(ポリアミド)コポリマー、ポリブチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエチレンテレフタラート、熱可塑性ポリエステルコポリマー、ポリエチレンコポリマー(高密度)、ポリエチレン(高分子量、高密度)、ポリエチレン(中分子量、高密度)、ポリエチレン(直鎖状低密度)、ポリエチレン(低密度)、ポリエチレン(中密度)、ポリエチレンオキシド、ポリイミド、ポリプロピレン、ポリプロピレン(コーティング)、ポリプロピレン(延伸)、ポリスチロール、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン及び/又はスチレン−アクリロニトリルからなることができ、必要に応じて金属化又は着色されていてもよい。
【0010】
取り外し可能な保護層は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリシロキサン、ポリアクリレート、エチレンビニルアセテート、ポリウレタン、ポリイソブテン、又は紙から作ることができ、通常シリコーン及び/又はポリエチレン、又はその混合物で被覆される。
マトリックス貼付剤は、活性剤を透過しないカバー層、活性剤を含む一以上の自己接着性のマトリックス層、又はコンタクト型接着剤で被覆した一以上のマトリックス層、及び取り外し可能な保護層からなる。
現在の技術においては、医学的に一般的なマトリックス形成剤、例えばポリアクリレート、シリコーン、ポリイソブチレン、ゴム、ゴム様合成ホモ−、コ−又はブロックポリマー、ブチルゴム、スチレン/イソプレンコポリマー、ポリウレタン、エチレンのコポリマー、ポリシロキサン、スチレン/ブタジエンコポリマー又はその混合物が提供されている。接着剤はポリジメチルシロキサン、ポリアクリレート、ポリイソブチレン、4〜10の炭素原子を有するアルキルアルコールをもつポリアクリレート、酢酸エチル又はn−ヘプタン中の耐アミンシリコーン、ポリイソブチレン/ミネラルオイル又はその混合物であり得る。
【0011】
本発明の他の実施態様は膜システムである。これは活性剤を透過しないカバー層、活性物質を含むリザーバー又はリザーバー層、半透膜、コンタクト型接着層、及び取り外し可能な保護層からなる。
マトリックス又はリザーバーは、活性剤、場合によっては安定剤、乳化剤、増粘剤、浸透促進剤及び/又は一般的なマトリックスアジュバンド、膜システムアジュバンド又はリザーバー貼付剤アジュバンドを含む。必要な場合には、セルロース誘導体、例えばメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース又はカルボキシメチルセルロース、及び/又はカルボキシビニルポリマー、ポリアクリレート、ナトリウム−プリオキシレート(sodium−plyoxilate)又はその混合物を、ゲル形成剤として使用できる。
【0012】
通常は不活性ポリマーからなる膜、特にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、エチレンビニルアセテートコポリマー及び/又はシリコーンをベースとするものが、その孔径によって活性剤の放出の制御作用を有しうる。
例えばポリウレタン、ポリイソブチレン、ポリビニルエーテル、シリコーン、ポリアクリレート又はこれらの混合物をベースとする感圧性の接着剤が、感圧性接着層として選択されうる。
【0013】
シリコーンをベースとした接着剤は、2つの主成分をベースとする感圧性シリコーン接着剤であり得る、つまりポリマー又は接着剤、特にポリシロキサン及び樹脂で、接着性を増大させるものである。通常、ポリシロキサン接着剤は、適切な有機溶剤と3次元ケイ酸構造を形成するように、接着のための架橋剤、典型的には高分子量ポリオルガノシロキサンと、樹脂で作成される。ポリマーと樹脂の混合は、ポリシロキサン接着剤の物理的特性を変化させる最も重要な要素である(例えば、Sobieski, 等, ”Silicone Pressure Sensitive Adhesives”, Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology, 第2版, pp, 508−517 (D. Satas, 編), Van Nostrand Reinhold, New York, (1989))。
末端トリメチルシロキシ基を有するポリジメチルシロキサンで処理されたトリメチル化シリカは、さらに例示される感圧性接着剤である。
ポリアクリレートをベースとする接着剤の場合には、それらは様々なアクリル酸の誘導体からなるあらゆるホモポリマー、コポリマー又はターポリマーであり得る。
【0014】
従って、ポリアクリレートは、一以上のアクリル酸のモノマー及び他の共重合したモノマーのポリマーであり得る。さらに、アクリレートポリマーは、アルキルアクリレート及び/又はメタクリレートのコポリマー及び/又は共重合可能な第2のモノマー又は官能基を有するモノマーを含みうる。モノマーとして添加される任意の種の量が変化すると、得られるアクリレートポリマーの粘着特性が変化する。一般にアクリレートポリマーは、少なくとも50重量%のアクリレート、メタクリレート、アルキルアクリレート又はアルキルメタクリレートモノマー、0〜20%のアクリラートと共重合可能な官能性モノマー、及び0〜50%の他のモノマーからなる。
様々なアクリレートモノマーの例としては、アクリル酸、メタクリル酸、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘキシルメタクリレート、イソオクチルアクリレート、イソオクチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、メタクリレート、メチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、デシルアクリレート、デシルメタクリラート、ドデシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、トリデシルアクリレート、及びトリデシルメタクリレートが挙げられ、単独又は混合で重合されうる。
【0015】
さらに、官能性モノマーは、上記で挙げたアクリレート、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、アクリロニトリル、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、tert−ブチルアミノエチルアクリレート、tert−ブチルアミノエチルメタクリレート、メトキシエチルアクリレート、酢酸ビニル及びメトキシエチルメタクリレートと共重合することができる共重合に使用できる。
本発明に適した感圧性アクリレートの更なる説明及び実施態様は、Satas Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology ”Acrylic Adhesives”, 第2版., pp. 396−456 (D. States, 編), VanNostrand Reinhold, New York (1989)に記載されている。
【0016】
本発明に係る浸透促進高分散シリカは接着層に取り込まれる。その層に均一に分散される。均一に分散させるため、取り込むときにシリカは接着剤で膨潤させる必要がある。膨潤段階の間、接着剤とシリカの混合物は適した器具、例えば、Ultraturaxで長時間混合する必要がある。
経皮治療システムの接着層のマトリックス重量に対する高分散シリカの含量は、0.1〜10重量%、特に2〜5重量%、好ましくは2、4又は5重量%の量であり得る。
経皮治療システムに含まれる活性剤は、代表的な、例えばアンドロゲン、エストロゲン、ゲスターゲン、プロトンポンプ阻害剤、5−HT1アンタゴニスト、交感神経遮断薬/交感神経模倣薬、抗コリン薬、精神安定剤、抗不安薬、抗中毒薬(antiaddictives)、鎮痛薬、カルシウム拮抗薬、制吐剤、血管拡張剤、抗凝固剤、抗パーキンソン病薬、抗痴呆薬/コリンエステラーゼ阻害剤、ACE阻害剤、抗ヒスタミン剤、潰瘍治療薬/H2レセプターブロッカー、アンジオテンシンIIアンタゴニスト、神経遮断薬、抗うつ薬、局所麻酔薬、及び/又は脂質低下剤のような種類であり得る。
【0017】
経皮治療システムは、一以上の代表的なアンドロゲンの種類、例えば、テストステロン、テストステロンウンデカノアート、アンドロステロン及び/又はそれらの誘導体及び/又は製薬的に障害のない塩を活性剤成分として含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的なエストロゲン、例えばエストラジオール、安息香酸エストラジオール、吉草酸エストラジオール、二プロピオン酸エストラジオール、エチニルエストラジオール及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの他の製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的なゲスターゲンの種類、例えばプロゲステロン、酢酸シプロテロン、シプロテロン、クロルマジノン、酢酸クロルマジノン、酢酸メドロキシプロゲステロン、レボノルゲストレル、ノルゲストレル、ノルゲスチメート、酢酸ノルエチエステロン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの他の製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0018】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的なプロトンポンプ阻害剤の種類、例えば、オメプラゾール、エソメプラゾール、ランソプラゾール、レミノプラゾール、パントプラゾール、ラベプラゾール、ポラプレジンク及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な片頭痛治療薬及び5−HT1−アンタゴニスト、例えば、リスリド、スマトリプタン、コハク酸スマトリプタン水素、リザトリプタン、安息香酸リザトリプタン、アルモトリプタン、アビトリプタン、エレトリプタン、フロバトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの他の製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0019】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な交感神経遮断薬又は交感神経模倣薬の種類、例えば、アジモロール(adimolol)、アルブテロール、アルペノロール(alpenolol)、アモスラロール、アロチノロール、アテノロール、バンブテロール、ベタキソロール、ベバントロール、ビソプロロール、ビトルテロール、ボピンドロール、ブロキセートロール(broxaterol)、ブシンドロール、ブクモロール、ブフラロール、ブニトロロール、ブプラノロール、ブトフィロロール(butofilolol)、カラゾロール、カルブテロール、カルテオロール、カルベジロール、セタモロール(cetamolol)、シクロプロロール(cicloprolol)、クレンブテロール、クロラノロール(cloranolol)、クラテオロール(crateolol)、ジヒドロアルゴタミン、酒石酸ジヒドロエルゴタミン、メシル酸ジヒドロエルゴタミン、ジレバロール、ドキサゾシン、エチレフリン、エパノロール(epanolol)、エサテノロール(esatenolol)、フェノテロール、ホルモテロール、イブテロール、イソプレナリン、ラベタロール、ランジオロール、レボベタキソロール(levobetaxolol)、レボサルブタモール(levosalbutamol)、マブテロール、メピンドロール(mepindolol)、メチプラノロール、メトプロロール、モラゾン、ネビボロール、ニプラジロール、ノルフェネフリン、ノルアドレナリン、オクスプレノロール、ピクメテロール(picumeterol)、ピモロール(pimolol)、ピンドロール、ピルブテロール、フェンメトラジン、フェニレフェドリン(phenylephedrin)、フェントラミン、フェノキシベンザミン、プラゾシン、プロカテロール、プロパノロール、リミテロール、レプロテロール、サルブタモール、サルメテロール、スルホンテロール(sulfonterol)、テラゾシン、テルブタリン、テルタトロール(tertatolol)、チエノキソロール(tienoxolol)、チリソロール、チモロール、トラゾリン、トリプロロール(triprolol)、トルブテロール(tolubuterol)、タムスロシン、クロニジン、モキソニジン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0020】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗コリン薬の種類、例えば、オキシトロピウム、アトロピン、スコポラミン塩基、臭化メチルアトロピン、硝酸メチルアトロピン、臭化水素酸スコポラミン、塩酸スコポラミン、ヨウ化水素酸スコポラミン、トロピカミド、オキシブチニン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な精神安定剤/抗不安薬の種類、例えば、アルプラゾラム、ベンタゼパム(bentazepem)、ブロマゼパム、カマゼパム、クロラゼプ酸、クロナゼパム、ジアゼパム、エチラセタム(etiracetam)、エチオラム(etiolam)、フルジアゼパム、フルタゾラム、フルトプラゼパム、ハラゼパム、ケタゾラム、ロプラゾラム、ロラゼパム、ロルメタゼパム、メダゼパム、メタクラザパム(metaclazapam)、メキサゾラム、ミダゾラム、ニトラゼパム、ノルダゼパム、オキサゾラム、プラゼパム、トリアゾラム及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗中毒薬(antiaddictives)の種類、例えば、ニコチン、メサドン、ジスルフィラム、ロベリン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0021】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な鎮痛薬の種類、例えば、アルミノプロフェン、ベルモプロフェン(bermoprofen)、カルプロフェン、フェノプロフェン、フロブフェン(flobufen)、フルノキサプロフェン(flunoxaprofen)、ロキソプロフェン、ペロビプロフェン(pelobiprofen)、プラノプラフェン、ペンタゾシン、チルノプロフェン(tilnoprofen)、キシモプロフェン(ximoprofen)、ザルトロプロフェン(zaltroprofen)、ジクロフェナク、アンフェナク、ブロムフェナク、クリダナク、エトドラク、フェルビナク、フェンチアザク、モフェゾラク、オキシンダナク(oxindanac)、チフラク(tifurac)、インドメタシン、ピロキシカム、アンピロキシカム、メロキシカム、イソキシカム、ロルノキシカム、テノキシカム、ブトルファノール、ブプレノルフィン、モルヒネ、ヒドロモルフィン、ジヒドロコデイン、ピリトラミド、レボメザドン(levomethadone)、フェンタニル、アンフェナクナトリウム、ブロムフェナクナトリウム、クリダナクナトリウム、エトドラクナトリウム、フェルビナクナトリウム、フェンチアザクナトリウム、モフェゾラクナトリウム、オキシンダナクナトリウム、チフラクナトリウム、インドメタシンナトリウム、塩酸ブプレノルフィン、酢酸モルヒネ、塩酸モルヒネ、塩酸オキシコドン、酒石酸水素ピリトラミド、塩酸レボメザドン、クエン酸二水素フェンタニル及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0022】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的なカルシウム拮抗薬の種類、例えば、アムロジピン、アランジピン(arandipine)、アゼルミジピン(azelmidipine)、バルニジピン、ベニジピン、シルニジピン、エホニジピン、フェロジピン、フロルジピン、イガニジピン、イスラジピン、ラシジピン、レルカニジピン、マニジピン、ニルバジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、パロニジピン(palonidipin)、プラニジピン、バタニジピン、クレンチアゼム及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な制吐剤の種類、例えば、アザセトロン、バタノプリド(batnoprid)、クレボプリド、ダゾプリド(dazoprid)、ドラセトロン、ドンペリドン、グラニセトロン、イタセトロン、レボスルピリド(levosulpirid)、ナビロン、オンダンセトロン、パンコプリド(pancoprid)、ラモセトロン、トロピセトロン、ザトセトロン(zatosetron)及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0023】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な血管拡張剤の種類、例えば、グリセリントリニトレート(ニトログリセリン)、モルシドミン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗凝固剤の種類、例えば、セルトパリン(certoparin)、ダルテパリン、ダナパロイド、エノキサパリン、ナドロパリン、レビパリン、チンザパリン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗パーキンソン病薬の種類、例えば、アプチガネル、ビペリデン、ブジピン(budipin)、カベルゴリン、エンタカポン、イダゾキサン、ラザベミド、ミラセミド(miracemid)、モフェジリン(mofegilin)、ペルゴリド(メシル酸ペルゴリド、塩酸ペルゴリド)、プラミペキソール、キネロラン(quineloran)、ラサゲリン(rasagelin)、レマセミド(remacemide)、ロピノロール(ropinorol)、セレジリン、タリペキソール、トルカポン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0024】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗痴呆薬/コリンエステラーゼ阻害剤の種類、例えば、リバスチグミン、ピリドスチグミン、ドネペジル、タクリン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的なACE阻害剤の種類、例えば、アラセプリル、ベナゼプリル、セロナプリル、シラザプリル、デラプリル(denapril)、フォシノプリル、イミダプリル、モエキシプリル、モベルチプリル(moveltipril)、ペリンドプリル、キナプリル、ラミプリル、ラミプリラート、レンチアプリル(rentiapril)、スピラプリル、テモカプリル、トランドラプリル、ウチバプリル(utibapril)、ゾフェノプリル及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0025】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗ヒスタミン剤の種類、例えば、アクリバスチン(acrivastin)、カレバスチン、セチリジン、クレンブテロール、デスカルベトキシロラタジン(descarbethoxyloratadin)、ジメチンデン、エバスチン、エピナスチン、レボカバスチン、メキタジン、ミゾラスチン、ナファモスタット、ノラステミゾール(norastemizol)、オロパチジン(olopatidin)、オキサトミド、ルパタジン(rupatadin)、タジフィルリン(tazifyllin)、テメラスチン(temelastin)、トラキサノックス(traxanox)及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な潰瘍治療薬/H2レセプターブロッカーの種類、例えば、ダルコチジン(dalcotidin)、ファモチジン、ラフチジン、ニペルジジン(niperdidin)、ニザチジン(nizatridin)、オスチジン、ピブチジン、ピレンゼピン、ラミキソチジン(ramixotidin)、ミソプロストール及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0026】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的なアンジオテンシンIIアンタゴニストの種類、例えば、カンデアルタン、カンデアルタン−シレキセチル、ロサルタン、タソサルタン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な神経遮断薬の種類、例えば、ベンペリドール、ハロペリドール、クロザピン、フルペンチキソール、フルフェナジン、ドロペリドール、メルペロン、デカン酸フルペンチキソール(flupentixoldecanoate)、フルスピリレン、ブロムペリドール、ピモジド、トリフルプロメタジン(trifluprometazin)、リスペリドン、セルチンドール、トリフルペリドール、オランザピン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0027】
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な抗うつ薬の種類、例えば、シタロプラム、レボキセチン、アルプラゾラム、フルオキセチン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な局所麻酔薬の種類、例えば、リドカイン、ベンゾカイン、プロカイン、テトラカイン、ブピバカイン、シンコカイン、エチドカイン、メピバカイン、ブタニリカイン(butanilicaine)、レボブピバカイン、ロピバカイン及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
経皮治療システムは、活性成分として一以上の代表的な脂質低下剤の種類、例えば、シンバスタチン、アトルバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、ダルバスタチン(dalvastatin)、イタバスタチン、ロバスタチン、デキストロチロキシムナトリウム(dextrothyroxime sodium)及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩を含有しうる。
【0028】
しかしながら、経皮治療システムに含まれる活性物質は、レフルノミド、インダパミド、ヒドロキシタモキシフェン、フィナステリド、チロフィバン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、モンテルカスト及び/又はそれらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩もまた含有しうる。
「挙げられた塩基性活性物質の製薬的に障害のない塩」は、酸付加塩を意味すると理解される。これらは、遊離塩基形態の活性物質と製薬的に障害のない酸との反応により得られる。製薬的に障害のない酸は、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸)又は有機酸(例えば、酢酸、プロピオン酸、ヒドロキシ酢酸、酪酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクロヘキサンスルホン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸及びパモ酸(pamoaic acid))である。活性物質との溶媒和もまた、酸付加塩とされる。このような溶媒和は、例えば、水和物、アルコラート等である。前記酸活性物質の可能な製薬的に障害のない塩は、主に、アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩並びにアンモニウム塩、例えばカリウム、ナトリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム及びアンモニウム塩である。
水に易溶な活性物質、それらの誘導体及び/又はそれらの製薬的に障害のない塩が、経皮治療システムの活性成分として使用される。
【0029】
活性剤に加え、経皮治療システムの本発明のシリカを除いて薬剤の皮膚浸透が十分に高くない場合に、リザーバー及びマトリックス層には現在の技術で既知の他の浸透補助剤を含有させることができる。各々最大8個までの炭素原子を有する一価又は多価の脂肪族、脂環族及び/又は芳香族脂肪族アルコール、例えば、エタノール、1,2−プロパンジオール、デキスパンテノール(dexpanthenol)及び/又はポリエチレングリコール、アルコール及び水混合物、各々8〜18個の炭素原子を有する飽和及び/又は不飽和脂肪アルコール、テルペン、例えば、シネオール、カルベオール、メントン、テルピネオール、バーベノン、メントール、リモネン、チモール、シメン、テルピン−4−オール、ネオメントール、ゲラニオール、フェンチョン(fenchon);テルペン及びエタノール及び/又はプロピレングリコールの混合物;ティーツリー油;飽和及び/又は不飽和の環状ケトン;アルキル−メチルスルホキシド;各々8〜18個の炭素原子を有する飽和及び/又は不飽和の脂肪酸、並びにそのエステル及び塩;天然ビタミンE、合成ビタミンE及び/又はビタミンE誘導体;ソルビタン脂肪酸エステル及びエトキシ化ソルビタン脂肪酸エステル;アゾン(azone)(ラウロカプラム);アルコールと混合したアゾン;尿素;1−アルキルピロリドン;一方の末端にカチオン基を有するジメチルシロキサン及びポリエチレングリコールのブロック共重合体;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、葉酸−ポリエチレングリコール−リポソーム、プロリポソーム、ポリオキシエチレン−10−ステアリルエーテル;ポリオキシエチレン−10−ステアリルエーテルとグリセリルジラウレートの混合物;ドデシル−2−(N,N−ジメチルアミノ)−プロパノールテトラデカノエート及び/又はドデシル−2−(N,N−ジメチルアミノ)−プロピオナート(propianat);8個を超える炭素原子を有するN−アセチルプロリナートエステル(acetylprolinatester)、非イオン性界面活性剤、例えば、ラウリルエーテル、ポリオキシエチレンのエステル;エトソーム(ethosom)(リン脂質小胞);ジメチル(アリールイミノ)スルフラン;オレイン酸アナログ及びプロピレングリコールの混合物;パディメートO(Padimat O)、サリチル酸オクチル、オクチルメトキシシンナメート及びラウロカプラムの混合物;セチオール(Cetiol)(登録商標)HE、オイタノール(Eutanol)(登録商標)Gの混合物又は個々の成分の混合物が、更なる浸透補助剤として使用できる。
【0030】
本発明が次の実施例により説明されるが、それにより本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1:
シリカ含有と非含有の場合の経皮治療システム(TTS)の透過値の比較。ポリイソブチレン接着剤(AdhesiveResearch社/USAのMA24A(登録商標))を使用し、活性物質としてトランドラプリルを使用した。
皮膚浸透の器材:
セル: モディファイドフロースルーセル
皮膚: メスマウスの無毛マウス
受容媒体:0.9%の塩化ナトリウム+0.05%のナトリウムアジド、一細胞に60ml
浸透温度:32℃±0.5℃
次いで、サンプリングの後にHPLCで活性剤の濃度を測定する。
重量パーセントはマトリックスの重量に関して表す。
【0031】
実施例2:
シリカ含有と非含有の場合の経皮治療システム(TTS)の透過値の比較。ポリイソブチレン接着剤(MA24A(登録商標))とトランドラプリルのメタンスルホン酸塩を材料として使用し、メシル酸トランドラプリルはin situのTTSで形成した。
皮膚浸透の器材:
セル: モディファイドフロースルーセル
皮膚: メスマウスの無毛マウス
受容媒体:0.9%の塩化ナトリウム+0.05%のナトリウムアジド、一細胞に60ml
浸透温度:32℃±0.5℃
重量パーセントはマトリックスの重量に関して表す。
【0032】
実施例3:
シリカ含有と非含有の場合の経皮治療システム(TTS)の透過値の比較。ポリイソブチレン接着剤(MA24A(登録商標))と活性物質としてメシル酸ラミプリルを使用した。
皮膚浸透の器材:
セル: モディファイドフロースルーセル
皮膚: メスマウスの無毛マウス
受容媒体:0.9%の塩化ナトリウム+0.05%のナトリウムアジド、一細胞に60ml
浸透温度:32℃±0.5℃
重量パーセントはマトリックスの重量に関して表す。
【0033】
実施例4:
シリカ含有と非含有の場合の経皮治療システム(TTS)の透過値の比較。アクリレート接着剤(National Starch社/USAのDurotak(登録商標))と活性物質としてメシル酸ラミプリルを使用し、メシル酸ラミプリルはin situで形成した。
皮膚浸透の器材:
セル: モディファイドフロースルーセル
皮膚: メスマウスの無毛マウス
受容媒体:0.9%の塩化ナトリウム+0.05%のナトリウムアジド、一細胞に60ml
浸透温度:32℃±0.5℃
重量パーセントはマトリックスの重量に関して表す。
【0034】
実施例5:
シリカ含有と非含有の場合の経皮治療システム(TTS)の透過値の比較。アクリレート接着剤(Durotak(登録商標))を使用し、活性物質としてメシル酸ラミプリルを使用し、メシル酸ラミプリルはin situで形成した。
皮膚浸透の器材:
セル: モディファイドフロースルーセル
皮膚: メスマウスの無毛マウス
受容媒体:0.9%の塩化ナトリウム+0.05%のナトリウムアジド、一細胞に60ml
浸透温度:32℃±0.5℃
重量パーセントはマトリックスの重量に関して表す。
【0035】
実施例6:
シリカ含有と非含有の場合の経皮治療システム(TTS)の透過値の比較。ポリイソブチレン接着剤(MA24A(登録商標))を使用し、活性物質としてモキソニジン塩基を使用し、オレイン酸を賦活剤として使用した。
皮膚浸透の器材:
セル: モディファイドフロースルーセル
皮膚: メスマウスの無毛マウス
受容媒体:0.9%の塩化ナトリウム+0.05%のナトリウムアジド、一細胞に60ml
浸透温度:32℃±0.5℃
重量パーセントはマトリックスの重量に関して表す。
【0036】
実施例7及び8
メシル酸ラミプリルについて、オイタノールGでの皮膚透過は約920μg/cm2/48h(実施例7)、オイタノールG/酢酸α−トコフェロールでは約680μg/cm2/48h(実施例8)が好ましい。これらの仕様は、アエロジル200の成分を含有することにより達成される;次の表を参照。
Claims (12)
- 活性物質不透過性のカバー層と、システムの使用で露出する少なくとも一つのマトリックス層が自己接着性である自己接着性のマトリックス層又は複数のマトリックス層と、取り外し可能な保護層とを有する経皮治療システムであって、マトリックス層が一以上の活性剤及び/又は一以上の他の生物学的活性物質及び高分散シリカを含有し、システムが皮膚透過を増大させるためにシリカを含有する経皮治療システム。
- 活性物質不透過性のカバー層と、マトリックス層が接着剤(接着層)で被覆された一以上の活性剤及び/又は一以上の他の生物学的活性物質を含有する一以上のマトリックス層と、取り外し可能な保護層とを有する経皮治療システムであって、接着層が高分散シリカを含有する経皮治療システム。
- システムが皮膚透過を増大させるためにシリカを含有していることを特徴とする、請求項2に記載の経皮治療システム。
- 活性物質不透過性のカバー層と、活性物質及び/又は他の生物学的活性物質を含有するリザーバー又はリザーバー層、半透膜と、接着層と、取り外し可能な保護層とを有する経皮治療システムであって、接着層が皮膚透過を増大させる高分散シリカを含有する経皮治療システム。
- システムが、シリカを所定のシステム(シリカを除く)で所定の透過値に相当するあるいは所定の透過値に調節する量で含有されることを特徴とする、請求項1ないし4の何れか1項に記載の経皮治療システム。
- シリカ含量が最大透過値に相当することを特徴とする、請求項5に記載の経皮治療システム。
- 高分散シリカが、自己接着性マトリックス層又は接着層に均一に取り込まれていることを特徴とする、請求項1ないし6に記載の経皮治療システム。
- 高分散シリカが、自己接着性マトリックス/シリカの混合物又は感圧性接着剤/シリカの混合物にすることにより取り込まれ、流動媒体の存在下で膨潤させて、マトリックス層又は接着層を形成させることを特徴とする、請求項7に記載の経皮治療システム。
- 高分散シリカの含量が、自己接着性マトリックス層又は接着層の重量に対して0.1〜10重量%、特に2〜5重量%、好ましくは約2、約3、約4又は約5重量%であることを特徴とする、請求項1ないし8の何れか1項に記載の経皮治療システム。
- 高分散シリカとして、アエロジル(登録商標)90、アエロジル(登録商標)130、アエロジル(登録商標)150、アエロジル(登録商標)200、アエロジル(登録商標)300、アエロジル(登録商標)380、アエロジル(登録商標)OX50、アエロジル(登録商標)TT600、アエロジル(登録商標)MOX80、アエロジル(登録商標)COK84、アエロジル(登録商標)R202、アエロジル(登録商標)R805、アエロジル(登録商標)R812、アエロジル(登録商標)812S、アエロジル(登録商標)R972、及び/又はアエロジル(登録商標)R974により特徴づけられる、請求項1ないし9の何れか1項に記載の経皮治療システム。
- 高分散シリカとして、アエロジル(登録商標)200及び/又はアエロジル(登録商標)R972に特徴づけられる、請求項10に記載の経皮治療システム。
- 安定剤、乳化剤、増粘剤、浸透促進剤及び/又は一般的な膜システムアジュバンド又はリザーバー貼付剤アジュバンドを含むことを特徴とする、請求項1ないし11の何れか1項に記載の経皮治療システム。
Applications Claiming Priority (2)
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