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JP2004357549A - たこ焼き風味の羊かんおよびその製造方法並びに羊かんの包装用容器 - Google Patents

たこ焼き風味の羊かんおよびその製造方法並びに羊かんの包装用容器 Download PDF

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Masataka Yazawa
正孝 矢澤
Hiroko Takemoto
浩子 竹本
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
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Abstract

【課題】たこ焼きに似た形状および風味を有する羊かんおよびその製造方法並びに上記羊かんを包装し得る容器を提供する。
【解決手段】たこ焼き風味の羊かんは、風船容器を球状に膨張させつつ充填固化してなる。その製造方法は、固化前の羊かん生地に、食塩およびだし、または、これらのほかに、しょう油、生姜および青のりを順次添加してなる味付け工程と、風船容器に上記味付け工程を終了してなる羊かん生地を注入し、該注入後に風船容器の開口部を閉塞してなる充填工程とを有する。包装用容器は、略球状に膨張してなる風船容器を収容できる収容部を有し、該収容部の底面中央の一部をさらに凹状に形成してなる位置決め部を設けた。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たこ焼き風味を有する羊かんの製造方法、当該製造方法により製造される羊かん、および、当該羊かんを包装するために使用する容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の羊かんは、寒天を溶解させた中に砂糖、生餡および水飴を加え、これらを高温下で煉り合わせた後に冷却固化し、または、形を整えた後に蒸して製造するものが知られており、この種の羊かんをそれぞれ煉り羊かんまたは蒸し羊かんのように区別して呼ばれているところである。上記羊かんは、和菓子として一般的なものであって、いずれの種類においても砂糖等を使用した甘味のある菓子であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近時、創作的な和菓子が評判となる機会があるものの、羊かんについては固定観念が定着しており、これを大きく変化するものは存在しなかった。そして、奇抜な和菓子の出現が消費者から要望されているのが現状であったが、奇抜な着想は案出されるものの、それを実現させることは困難であり、特に、甘味でない羊かんを製造することは皆無であった。
【0004】
そこで、本発明は、奇抜な発想から完成されたものであって、その目的とするところは、たこ焼きに似た形状および風味を有する羊かんおよびその製造方法並びに上記羊かんを包装し得る容器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、たこ焼き風味の羊かんの製造方法にかかる本発明は、固化前の羊かん生地に、食塩およびだしを添加してなる味付け工程と、風船容器に上記味付け工程を終了してなる羊かん生地を注入し、該注入後に風船容器の開口部を閉塞してなる充填工程とを有することを特徴とするたこ焼き風味の羊かん製造方法を要旨とするものである。この場合において、羊かん生地としては、寒天を溶解させた寒天溶液に砂糖、生餡および水飴を添加してなる構成とすることができる。
【0006】
また、たこ焼き風味の羊かんの製造方法にかかる発明としては、羊かん生地製造工程と、味付け工程と、充填工程と、冷却工程とからなり、上記羊かん生地製造工程は、寒天を溶解させた寒天溶液に砂糖、生餡および水飴を添加してなる羊かん生地製造工程であり、上記味付け工程は、上記羊かん生地製造工程により製造された羊かん生地に食塩およびだしを添加してなる味付け工程であり、上記充填工程は、上記味付け工程を終了してなる羊かん生地を風船容器に注入し、該注入後風船容器の開口部を密封してなる充填工程であり、上記冷却工程は、風船容器全体を冷水に浸漬してなる冷却工程であることを特徴とするたこ焼き風味の羊かん製造方法をも要旨とするものである。
【0007】
上記において、前記味付け工程において添加するだしに、たこの煮汁を含有させるものであってもよく、また、前記味付け工程としては、前記羊かん生地の製造後における予熱によって流動性を保持させつつ混練してなる味付け工程とすることができる。さらに、前記味付け工程において、だしおよび食塩のほかに、しょう油、生姜および青のりを添加してもよい。
【0008】
一方、たこ焼き風味の羊かんにかかる発明は、上記いずれかの製造方法によって製造された羊かんであって、食塩およびだし、または、これらにほかに、しょう油、生姜および青のりが添加された羊かん生地が、風船容器を略球状に膨張させつつ充填固化されてなることを特徴とするたこ焼き風味の羊かんを要旨とするものである。
【0009】
また、羊かんの包装用容器にかかる発明は、上記たこ焼き風味の羊かんを包装するための容器であって、略球状に膨張してなる風船容器を収容できる収容部を有し、該収容部の底面中央の一部をさらに凹状に形成してなる位置決め部を設けたことを特徴とするたこ焼き風味の羊かんの包装用容器を要旨とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明の実施形態は、図1に示すように、羊かん生地製造工程1、味付け工程2、充填工程3および冷却工程4によって構成されているものである。さらに、冷却後の羊かんの外観を整えるために仕上げ工程5を続けて実施することも可能である。
【0011】
上記の羊かん生地製造工程1は、通常の煉り羊かんを製造する場合とほぼ同様であって、寒天を約15分間煮沸して溶解するとともに、砂糖を添加して寒天溶液に砂糖を溶かし込み、さらに生餡を添加して1時間程度攪拌し、さらに予め加熱して溶融させてなる水飴を添加し、約15分間煮詰めることによる。なお、上記羊かん生地には、砂糖、餡および水飴が添加されるが、甘味の程度に応じて添加分量が調整されているものである。また、生餡には、小豆等を使用することができるが、固化後において透明感を与えるためには白隠元または白小豆等を使用してなる生餡を添加することが好ましい。
【0012】
上記の羊かん生地製造工程1では、鍋を加熱しつつ攪拌等が行われるが、羊かん生地が製造できた時点で鍋の加熱を停止し、次工程の味付け工程2では、既に加熱された羊かん生地の予熱を利用して流動性を有する状態で作業されるものである。この味付け工程では、出来上がりの羊かんについて、たこ焼きの風味を添加すべく、羊かん生地にだし等を添加するものである。
【0013】
ここで、上述のとおり、本工程では予熱によって加工されるため、生地の全体に浸透させる必要性のある材料から順次添加するものである。すなわち、まず、食塩を添加して混練するとともに、これに続けてだしを添加し、さらに十分混練する。だしは、食塩と同時に添加してもよいが、だしが粉末の場合は、食塩を添加して十分に混練した後に添加および混練することが好ましい。そこで、上記だしは、液体のだしを使用することが好ましいものであるが、粉末状のだしを使用する場合にあっては、予め粉末だしを湯などに溶かしたうえで羊かん生地に添加することが好ましい。これは、羊かん生地に含まれる水分量を調整するためであって、水分量が極端に減少するときは、羊かん生地の流動性が非常に悪くなり、固化が開始することとなるためである。なお、これらのだしは、一般的な鰹だしを使用することができるほか、たこのゆで汁を上記鰹だしに代えて、または鰹だしに加えて使用することも可能であり、さらに、アミノ酸等の調味料を同時に添加することも可能である。
【0014】
味付け工程の基本的な態様は上記のとおりである。そこで、たこ焼きの風味を一層強くするために、しょう油もしくはソース、生姜、鰹節または青のりのうち、少なくともいずれか一つを選択的に、またはこれら全部を添加することができる。つまり、だしおよび食塩を添加・混練した後に、引き続き、しょう油を添加しつつ混練することにより、しょう油味ベースのたこ焼き風味の羊かんを製造することができ、また、このしょう油に代えてソースを添加すればソース味のたこ焼き風味の羊かんを製造することも可能である。さらに、続いて細かく切り刻んだ紅生姜および青のりを添加して混練し、これが適度に分散した時点において味付け工程2を終了する。ここまでの所要時間は、羊かん生地に対する加熱を停止してから約20分である。なお、刻んだ紅生姜および青のりは、たこ焼きの風味を発揮する効果を有するほか、固化後の羊かんにおいて、紅色および緑色を点在させることができることから、外観をたこ焼きに近似させることができるものである。そこで、赤色または緑色の材料を、紅生姜または青のり代用品として使用することが可能であり、紅生姜に代わる材料を使用する場合には、生姜の風味を付加すべく生姜汁を羊かん生地に添加することが好ましい。
【0015】
以上により味付け工程2を終了し、次工程たる充填工程3に移行するのである。味付け工程2を終了した羊かん生地は、未だ流動性を有する状態であるので、これが固化する前に充填工程3を実施する。充填工程3では、図2(a)に示すように、インジェクタ6によって風船容器7の内部に羊かん生地を充填するものである。風船容器7は、食品包装に許可されてなるゴム製の容器が使用され、十分な膨張力を有するものである。ここで、上記風船容器7に羊かん生地を充填すると、当該羊かん生地の比重により、当該風船容器7は、図2(b)に示すように略球状に膨張するものである。この膨張は、充填する羊かん生地の内容量に応じて異なるが、本実施形態で使用している風船容器7は直径2cm〜5cm程度の範囲内で膨張可能なものを使用している。
【0016】
従って、上述のとおり、インジェクタ6の先端61を風船容器7の奥まで挿入しつつ、羊かん生地を注入することにより、風船容器7を膨張させることができるとともに、その内部に空気が侵入しない状態で充填することができるものである。このとき、羊かん生地を25g〜30g程度充填することにより、風船容器7は3cm〜4cm程度の球状に膨張することとなるため、たこ焼きとして調理される一般的なものとほぼ同程度の大きさに成形することができる。なお、大きさを均一にするためには、例えば、内容量を25gとすることにより、風船容器の大きさを約3cmに仕上げることができるものである。
【0017】
上記のようにして、羊かん生地が充填された風船容器7は、開口部71を結束することによって当該容器7の内部に充填した羊かん生地を密封することができるものであって、結束には、各種の紐部材8を使用することができるほか、輪ゴムによって結束することも可能であり、また、風船容器7の開口部71の残余部分72を利用して、これを紐のように結ぶことにより閉口させることも可能である。このように、容器7の内部に羊かん生地の密封を完了させることにより、充填工程3が終了する。
【0018】
上記充填後の羊かんAは冷却工程4によって、冷却および固化されるものである。冷却工程4では、風船容器7の全体を冷水に一昼夜浸漬することによって、時間をかけて冷却するものである。急速に冷却する場合には、球状を形成してなる羊かんAの周辺部のみが冷却され、中心部が冷却されないこととなるため、添加物の変色等が発生する可能性があるからである。
【0019】
このように、冷却工程4を経た羊かんは、球状のたこ焼き風味の羊かんとして製造されたこととなるものであって、これを風船容器とともに製品として出荷されるのである。この場合、上述のように、風船容器7の開口部71を結束した残余部分72が残存しているため、結束用の紐部材8の近傍において残余部分72を切除することができる。この切除作業等を仕上げ工程5としている。この仕上げ工程5を実施しなくても、羊かんAに影響を与えることはないものの、羊かんAの外観を整えることができるのである。
【0020】
本実施形態の羊かん製造方法は上記のとおりであって、当該製造方法により製造されたものをもって、たこ焼き風味の羊かんにかかる実施形態となるものである。従って、本実施形態の羊かんAは、だしおよび食塩が添加されているもの、または、だしおよび食塩のほかに、しょう油もしくはソース、生姜または青のりのいずれかが含有されている。しかも、風船容器7に充填されて、風船容器7の全体を略球状に膨張させつつ固化した状態である。つまり、略球状の羊かんAであって、だし等の味により、たこ焼き風味とするものである。
【0021】
また、透明または半透明の風船容器7を使用することによって、充填されている羊かん生地の状態を外部から視認することができることとなり、このとき、上述のとおり、生餡を白隠元または白小豆等からなる白餡にすれば、羊かん全体を乳白色にすることができ、実物のたこ焼きにおける生地部分の外観を呈することができる。さらに、上記の紅生姜や青のり等を添加した羊かんにあっては、これらの赤色および緑色をも同時に視認できるものであるので、一層たこ焼きに近似する外観を生じさせることができるものである。なお、だしおよび食塩のみを添加してなる羊かんにおいては、しょう油(またはソース)、生姜および青のり等を羊かんの本体にふりかけてから食することができる。このような食べ方によれば、しょう油(またはソース)や青のりなどの風味が強く影響され、まさに、たこ焼きと同様の感覚で羊かんを食べることとなり、その感覚が斬新となり得る。食する食前に羊かん本体にふきかけることのできるものとしては、上記のようなしょう油(またはソース)、生姜および青のりが代表的であるが、これらに限定されることなく、例えば、かつお節をふりかけてもよく、上記生姜として、通常の生姜の場合と紅生姜の場合があり得る。さらに、マヨネーズなどのトッピングも楽しむことができる。これらは、いずれも提供者が本実施形態の羊かんを流通させる際に同梱させることがあるが、消費者が自らの好みで自由に添加することも可能であることは論を待たない。
【0022】
ここで、本実施形態の羊かんAを食する場合には、尖端を有する爪楊枝等によって風船容器7を突き刺すことにより、風船容器7を破裂させて中の羊かんのみを取り出して食するのである。この風船容器7は、充填時に略球状に膨張されているので、爪楊枝程度の穴を発生させることによって、容易に破裂することとなるのである。そして、破裂した風船容器7は、小さく収縮するため、羊かんの取り出しに支障を来すことがない。なお、風船容器7の破裂は、大きく膨張させた風船を破裂させる場合とは異なり、破裂音や破裂の衝撃はほとんど発生することなく、膨張していたゴム材が収縮する程度のものである。また、上記のように、爪楊枝等を使用して風船容器7を破裂させる動作が、実物のたこ焼きを食する動作に近似することとなり、たこ焼き風味のほかに、たこ焼き感覚で食することのできる羊かんを提供し得るものである。
【0023】
次に、包装用容器にかかる実施形態を説明する。図3に示すように、本実施形態の容器10は、略球状の羊かんAを1個ずつ収容できる程度の大きさで凹状に構成された収容部11が所定個数だけ設けられており、この収容部11の底面のほぼ中央には、さらに凹状に構成した位置決め部12が構成されている。また、上記収容部11の周辺は、四つの側壁13,14,15,16で構成されている。
【0024】
このように構成することにより、図4に示すように、略球状の羊かんAは、収容部11を構成する側壁13〜16に部分的に当接され得るものであって、全ての側壁13〜16に羊かんAの表面が当接するとき、当該羊かんAは、その当接状態で支持され安定的に収容されることとなる。また、羊かんAが小径に仕上がった場合には、羊かんAの表面が側壁13〜16のうちのいずれかに当接できない状態となり、当該側壁13〜16との間に僅かに遊びを有しつつ収容されることとなるものである。
【0025】
一方、風船容器7に充填されてなる羊かんAには、充填した後に開口部71を結束した部分73が存在すること既述のとおりであるが、この結束部分73の存在によって、外表面の全体が球面を構成することはなく、当該部分73が突出することとなり、収容状態が安定しない可能性がある。つまり、結束部分73が横向きになっているとすれば、収容される羊かんAのバランスがくずれることによって、収容部11の中で羊かんAが容易に回転することとなっていたのである。そこで、上記結束部分73を収納でき得る部分を容器10の底面に設けることにより、羊かんAの位置および状態を安定させることとしたのである。すなわち、上記包装用容器10に設けられる収容部11の底面に設けられる位置決め部12は、当該底面から凹状に構成されているため、この位置決め部12に風船容器7の結束部分73を収納することができるのである。そして、位置決め部12に結束部分73を収納させるとき、収容部11の底面および側壁13〜16は、いずれも羊かんAの風船容器7の球状表面のみが当接されることとなり、羊かんAのバランスが一定に保たれることとなるのである。また、仮に、容器10に衝撃が与えられ、収容部11の内部において羊かんAが移動するような力が作用する場合があっても、結束部分73が位置決め部12から離脱しない限り、羊かんAの状態が変化することがなく、このような状況は、側壁13〜16との当接状態によって異なるものの、容易に変化し得ることがないので、羊かんAが安定して収容される状態を維持し得るのである。
【0026】
上記のように、羊かんAが結束部分73を下にしつつ上記包装用容器10に収容されることによって、その結束部分73が常に位置決め部12の内部に存在することから、少なくとも包装用容器10に収納された状態では結束部分73が外部から視認できるものではなく、ほぼ球状のたこ焼きが収納されているような外観を呈することができるのである。そして、既述のように、風船容器に充填される羊かんAは、内部に添加された紅生姜や青のりを視認することにより、一層たこ焼きに似た外観を呈することとなるのである。従って、上記実施形態は、たこ焼き風味の羊かんを提供することに適した包装状態とすることができるものである。
【0027】
なお、本実施形態の包装用容器10の上記収容部11は、四つの側壁13〜16で羊かんAの側面を部分的に当接する構成としたが、これを半球状の側壁で構成することも可能である。この場合、風船容器7の膨張によって形成される略球状の羊かんAは、それぞれ微妙に大きさ等が異なることから、遊びを有して嵌合できる程度の半球状を形成することが好ましい。
【0028】
さらに、包装用容器かかる他の実施形態にあっては、容器本体10と外周部分20とで構成してなり、容器本体10は上記のとおり収容部11および位置決め部12が構成されてなるものであり、一方、外周部分20は、木目等の絵柄を印刷してなる化粧紙により箱型を形成することにより、一層たこ焼き風に装飾することができる。このように構成することによって、容器本体10の構造については、上述のとおりの機能を備えた容器としつつ、当該容器本体10についての外観を周辺部分20によって種々の形態とすることが可能となるのである。従って、容器本体10を発泡プラスチック等で成形し、化粧紙に印刷する模様を木目調とすることによって、安価な包装用容器を設けることができ、また、本物のたこ焼きに近似した装飾を得ることが可能となるものである。
【0029】
本実施形態の外周部分20は、図示のように、一枚の紙片によって構成され、この端縁付近を折曲することにより容器本体10の底面および側面を被覆するものである。従って、羊かんAの収容状態は、既述の包装用容器10と同様であるうえ、容器の外観を種々の模様に装飾することが可能となるのである。なお、本実施形態の外周部分20は、紙片を単に折曲することによってのみ構成しているので、包装時において当該状態および容器本体10との一体性を維持させるため、透明なフィルム部材で被覆するか袋などに収容することが望ましい。
【0030】
本発明にかかるそれぞれの実施形態は、上記のとおりであるが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様をとることができる。例えば、上記実施形態においては、風船容器の表面に一般的なたこ焼きを表現した図柄を印刷することにより、充填する羊かん生地の状態や添加すべき材料を変更することが可能となる。また、風船容器7の開口部71を閉塞する部材として、紐部材8を使用する実施形態のみについて説明したが、金属製の係止部材等を使用して同様の閉塞を可能にすることもできる。
【0031】
なお、上記実施形態の説明において、包装用容器10とは、風船容器7を包含していないものをいい、風船容器7とは、羊かんAを一定形状に保持するためのものを示している。しかし、羊かんの本体部分と、これを被覆・包装する部材としての包装用容器とを境界として、両者を区別して把握する場合、包装用容器10には、風船容器7が含まれることとなる。そこで、上記包装用容器10の実施形態には、風船容器7が含まれた構成としてなる包装用容器10であるとすることも可能である。具体的には、風船容器7の膨張を利用せずに略球状の羊かんを製造することができるのであれば、当該略球状の羊かんを直接被覆する風船容器7と、これを収容する容器10とによって、包装用容器が構成されるものとすることも可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、たこ焼きに似た形状および風味を有する羊かんを手供することができるとともに、その製造を可能にするものである。また、風船容器に羊かんを充填するので、容易にほぼ球状の羊かんを製造することができるものである。しかも、上記風船容器を透明または半透明とすることにより、充填した羊かんの状態を外部から視認させることも可能であるので、羊かんに紅生姜または青のりを添加することにより、たこ焼き風の外観を呈することができる。
【0033】
また、包装用容器にかかる本発明によれば、ほぼ球状に成形してなる羊かんを、その形状を維持しつつ安定した収容状態を実現させることができるものであり、上述の製造方法により製造した略球状の羊かんのうち、開口部周辺を底面の位置決め部に収納させることができるので、収納した状態において、上記開口部周辺が露呈することなく、羊かんの形状を球状として陳列することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造方法にかかる実施形態の手順を示す説明図である。
【図2】(a)は羊かん生地の充填方法を示し、(b)は充填後の風船容器の状態を示す説明図である。
【図3】包装用容器の実施形態を示す斜視図である。
【図4】羊かんを包装用容器に収納した状態を示す断面図である。
【図5】包装用容器の他の実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 羊かん生地製造工程
2 味付け工程
3 充填工程
4 冷却工程
5 仕上げ工程
6 インジェクション
7 風船容器
8 紐部材
10 包装用容器
11 収容部
12 位置決め部
20 外周部分
61 インジェクション先端部分
71 開口部
72 残余部分
73 結束部分

Claims (9)

  1. 固化前の羊かん生地に、だしおよび食塩を添加してなる味付け工程と、風船容器に上記味付け工程を終了してなる羊かん生地を注入し、該注入後に風船容器の開口部を閉塞してなる充填工程とを有することを特徴とするたこ焼き風味の羊かん製造方法。
  2. 前記羊かん生地は、寒天を溶解させた寒天溶液に砂糖、生餡および水飴を添加してなる羊かん生地である請求項1記載のたこ焼き風味の羊かん製造方法。
  3. 羊かん生地製造工程と、味付け工程と、充填工程と、冷却工程とからなり、上記羊かん生地製造工程は、寒天を溶解させた寒天溶液に砂糖、生餡および水飴を添加してなる羊かん生地製造工程であり、上記味付け工程は、上記羊かん生地製造工程により製造された羊かん生地にだしおよび食塩を添加してなる味付け工程であり、上記充填工程は、上記味付け工程を終了してなる羊かん生地を風船容器に注入し、該注入後風船容器の開口部を密封してなる充填工程であり、上記冷却工程は、風船容器全体を冷水に浸漬してなる冷却工程であることを特徴とするたこ焼き風味の羊かん製造方法。
  4. 前記味付け工程において添加するだしに、たこの煮汁を含有させてなる請求項1ないし3のいずれかに記載のたこ焼き風味の羊かん製造方法。
  5. 前記味付け工程は、前記羊かん生地の製造後における予熱によって流動性を保持させつつ混練してなる味付け工程である請求項1ないし4のいずれかに記載のたこ焼き風味の羊かん製造方法。
  6. 前記味付け工程は、だしおよび食塩のほかに、しょう油、生姜および青のりを添加してなる味付け工程である請求項1ないし5のいずれかに記載のたこ焼き風味の羊かん製造方法。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載の製造方法によって製造された羊かんであって、だしおよび食塩が添加された羊かん生地が、風船容器を略球状に膨張させつつ充填固化されてなることを特徴とするたこ焼き風味の羊かん。
  8. 請求項6記載の製造方法によって製造された羊かんであって、食塩、だし、しょう油、生姜および青のりが添加された羊かん生地が、風船容器を略球状に膨張させつつ充填固化されてなることを特徴とするたこ焼き風味の羊かん。
  9. 前記たこ焼き風味の羊かんを包装するための容器であって、略球状に膨張してなる風船容器を収容できる収容部を有し、該収容部の底面中央の一部をさらに凹状に形成してなる位置決め部を設けたことを特徴とするたこ焼き風味の羊かんの包装用容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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