JP2004318624A - 画像形成システム、画像形成装置、及び情報処理装置 - Google Patents
画像形成システム、画像形成装置、及び情報処理装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】画像形成時の処理効率を低下させることなく、機密を要する画像データの保護を図ることができる画像形成システム、画像形成装置、及び情報処理装置の提供。
【解決手段】情報処理装置は、機密を要する画像データを含んだ印刷ジョブを送信する際に画像形成装置の装置情報を取得し(S2)、待ちジョブがあるか、RAMの容量があるかを判断する(S6,S7)。そして、待ちジョブがない場合(S6:NO)、又はRAM容量がある場合(S7:YES)、印刷ジョブを送信し、待ちジョブがあり(S6:YES)、しかもRAM容量がない場合(S7:NO)、印刷ジョブの予約のみを行う(S8)。印刷ジョブの予約を行った場合、画像形成装置から印刷ジョブの送信要求があるまで(S9:YES)、情報処理装置内で待機させる。画像形成装置が機密印刷に係る印刷ジョブを受信した場合、その印刷ジョブをRAM内で処理して、印刷出力を行う。
【選択図】 図10
【解決手段】情報処理装置は、機密を要する画像データを含んだ印刷ジョブを送信する際に画像形成装置の装置情報を取得し(S2)、待ちジョブがあるか、RAMの容量があるかを判断する(S6,S7)。そして、待ちジョブがない場合(S6:NO)、又はRAM容量がある場合(S7:YES)、印刷ジョブを送信し、待ちジョブがあり(S6:YES)、しかもRAM容量がない場合(S7:NO)、印刷ジョブの予約のみを行う(S8)。印刷ジョブの予約を行った場合、画像形成装置から印刷ジョブの送信要求があるまで(S9:YES)、情報処理装置内で待機させる。画像形成装置が機密印刷に係る印刷ジョブを受信した場合、その印刷ジョブをRAM内で処理して、印刷出力を行う。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理効率を低下させることなくデータの機密性を確保し得る画像形成システム、並びに該画像形成システムで利用される画像形成装置及び情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータのような情報処理装置と、プリンタ、複合機等の画像形成装置とを通信ネットワーク上に接続して複数の情報処理装置から画像形成装置を共有するシステムが提案され、オフィス、店舗等に導入されている。これは、画像形成装置自体の高速化は勿論のこと、画像形成装置にHDD装置(HDD : Hard Disk Drive)等の補助記憶装置を搭載して複数のジョブを停滞させることなく受付けて、順次的に画像形成する処理能力が搭載されてきたからでもある。また、画像形成装置が多くの者により共有されるため、その画像形成装置にて取り扱うデータのセキュリティが重要視され始めている。
そこで、通信ネットワーク上における情報処理装置と画像形成装置との間で伝送される印刷データを暗号化するシステムが提案されている。また、画像形成装置にて受信した印刷ジョブを一時的に停滞させ、利用者からのパスワード認証等により印刷を開始するいわゆる親展印刷の機能が画像形成装置に搭載されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。更に、HDD装置に格納されたデータを完全に消去する機能が画像形成装置に搭載されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−276744号公報
【特許文献2】
特開平9−223061号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、印刷データを情報処理装置内で暗号化して画像形成装置に送信するシステムでは、画像形成装置内で復号化処理を行う必要があるため印刷データを生成してから実際に印刷出力がされるまでに時間がかかることとなり、処理効率という面で問題点を有していた。
また、親展印刷の機能が搭載された画像形成装置では、印刷出力した内容を他人に見られないようにしているが、画像形成装置内部のHDD装置、メモリ等に記憶されたデータの保護までは行っておらず、何者かがHDD装置、メモリを取出した場合、記憶されたデータが不正に持ち出される虞があり、機密保護の向上が求められていた。
更に、HDD装置等に記憶されたデータを消去する場合、消去に時間がかかるため、複数の印刷ジョブを受付けているときの処理効率が低下するという問題点を有していた。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、機密性が有ると判断した画像データを含むジョブを送信する際、送信先の画像形成装置内で処理すべきジョブの有無に係る情報を取得し、処理すべきジョブが無い場合に画像形成装置に送信するとともに、画像形成装置では受信したジョブを揮発性を有する記憶手段に記憶させて処理する構成とすることにより、画像形成を指示するジョブの処理効率を低下させることなく、前記ジョブに含まれる画像データの機密性を保護することができる画像形成システム、並びに該画像形成システムで利用される画像形成装置及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成システムは、画像データを含み、該画像データに基づく画像形成を指示するジョブを生成する手段、及び生成したジョブを送信する手段を備える情報処理装置と、該情報処理装置から送信されたジョブを受信する手段、画像形成すべきジョブの有無に係るジョブ情報を記憶する手段、及び画像形成すべきジョブが有る場合、該ジョブに基づいて画像形成を行う手段を備える画像形成装置とを備える画像形成システムにおいて、前記情報処理装置は、生成したジョブを送信する際、ジョブ情報に対する送信要求を前記画像形成装置に送信する手段と、前記画像形成装置が送信したジョブ情報を受信する手段と、送信すべきジョブに含まれる画像データの機密性の有無を判断する手段とを備え、機密性が有ると判断した画像データを含むジョブを送信する際、受信したジョブ情報が画像形成すべきジョブが無い旨の情報である場合、前記画像データを含むジョブを前記画像形成装置に送信すべくなしてあり、前記画像形成装置は、前記送信要求を受信した場合、記憶してあるジョブ情報を送信する手段と、前記情報処理装置が送信した前記ジョブを記憶する揮発性の記憶手段とを備え、該記憶手段に記憶したジョブに基づいて画像形成を行うべくなしてあることを特徴とする。
【0007】
本発明にあっては、情報処理装置から画像形成装置に機密を要する画像データを含んだジョブを送信する際、画像形成装置内で受付けているジョブの有無に関する情報を取得し、受付けているジョブがなく、送信したジョブが即座に処理される状況にある場合、前記画像データを含んだジョブを送信するようにしている。また、画像形成装置内では、受信したジョブを揮発性の記憶手段に記憶させて画像形成を行う。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブは、揮発性の記憶手段にて処理されることとなり、画像形成装置内で処理した後、ジョブの暗号化、無効化、又は消去を行わずに済むため、画像形成時の処理効率が高まる。また、何者かが記憶手段を持ち出した場合であっても、機密を要する画像データを不正に取得することが困難となる。
【0008】
本発明に係る画像形成システムは、前記画像形成装置は、前記記憶手段の空き容量に係る容量情報を記憶する手段と、該容量情報に対する送信要求を受信する手段とを備え、前記送信要求を受信した場合、前記容量情報を送信すべくなしてあり、前記情報処理装置は、前記容量情報に対する送信要求を前記画像形成装置に送信する手段と、前記画像形成装置から送信された容量情報を受信する手段と、受信した容量情報に基づき、送信すべきジョブを前記記憶手段に記憶させることが可能であるか否かを判断する手段とを備え、可能であると判断した場合、前記ジョブを送信すべくなしてあることを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、情報処理装置は、画像形成装置が備えている揮発性の記憶手段に対する容量情報を取得するようにしており、容量情報に基づいて送信すべきジョブを記憶させるだけの空き容量がある場合、当該ジョブを送信するようにしている。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブを、揮発性の記憶手段にて処理させることが可能となり、画像形成装置内で処理した後、ジョブの暗号化、無効化、又は消去を行わずに済むため、画像形成時の処理効率が高まる。また、何者かが記憶手段を持ち出した場合であっても、機密を要する画像データを不正に取得することが困難となる。
【0010】
本発明に係る画像形成システムは、前記情報処理装置は、機密性が有ると判断した画像データを含むジョブを送信する際、受信したジョブ情報が画像形成すべきジョブが有る旨の情報であり、受信した容量情報に基づいて、前記記憶手段に記憶させることが可能でないと判断した場合、前記画像データを含んだジョブの実行予約を前記画像形成装置に送信する手段を備え、前記画像形成装置は、ジョブの実行予約を受信する手段と、前記ジョブに対する送信要求を前記情報処理装置に送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、情報処理装置から画像形成装置に機密を要する画像データを含んだジョブを送信する際、画像形成装置内で受付けているジョブの有無に関する情報を取得し、すでに受付けているジョブが存在し、送信したジョブが即座に処理されない状況にある場合、ジョブの実行予約を送信し、画像形成装置から送信要求があるまで待機するようにしている。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブは、揮発性の記憶手段以外で処理されることがなくなるため、前記画像データの機密性の保護が図れる。また、画像形成装置の送信要求に応じて前記ジョブを送信するようにした場合、揮発性の記憶手段でのみ処理することが可能となり、機密性が保持されるとともに、画像形成時の処理効率が低下することがなくなる。
【0012】
本発明に係る画像形成装置は、画像形成を指示するジョブを受信する手段と、画像形成すべきジョブの有無に係るジョブ情報を記憶する手段と、画像形成すべきジョブが有る場合、該ジョブに基づいて画像形成を行う手段とを備える画像形成装置において、前記ジョブ情報に対する送信要求を受信する手段と、前記送信要求を受信した場合、前記ジョブ情報を送信する手段と、受信したジョブを記憶する揮発性の記憶手段とを備え、該記憶手段に記憶したジョブに基づいて画像形成を行うべくなしてあることを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、情報処理装置から画像形成装置に機密を要する画像データを含んだジョブを送信する際、画像形成装置内で受付けているジョブの有無に関する情報を取得し、受付けているジョブがなく、送信したジョブが即座に処理される状況にある場合、前記画像データを含んだジョブを送信するようにしている。また、画像形成装置内では、受信したジョブを揮発性の記憶手段に記憶させて画像形成を行う。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブは、揮発性の記憶手段にて処理されることとなり、画像形成装置内で処理した後、ジョブの暗号化、無効化、又は消去を行わずに済むため、画像形成時の処理効率が高まる。また、何者かが記憶手段を持ち出した場合であっても、機密を要する画像データを不正に取得することが困難となる。
【0014】
本発明に係る情報処理装置は、画像データを含み、該画像データに基づく画像形成を指示するジョブを生成する手段と、生成したジョブを送信する手段とを備える情報処理装置において、生成したジョブを送信する際、画像形成すべきジョブの有無に係るジョブ情報に対する送信要求を送信する手段と、前記送信要求に対して送信されたジョブ情報を受信する手段と、送信すべきジョブに含まれる画像データの機密性の有無を判断する手段とを備え、機密性が有ると判断した画像データを含むジョブを送信する際、受信したジョブ情報が画像形成すべきジョブが無い旨の情報である場合、前記画像データを含むジョブを送信すべくなしてあることを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、情報処理装置から画像形成装置に機密を要する画像データを含んだジョブを送信する際、画像形成装置内で受付けているジョブの有無に関する情報を取得し、受付けているジョブがなく、送信したジョブが即座に処理される状況にある場合、前記画像データを含んだジョブを送信するようにしている。また、画像形成装置内では、受信したジョブを揮発性の記憶手段に記憶させて画像形成を行う。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブは、揮発性の記憶手段にて処理されることとなり、画像形成装置内で処理した後、ジョブの暗号化、無効化、又は消去を行わずに済むため、画像形成時の処理効率が高まる。また、何者かが記憶手段を持ち出した場合であっても、機密を要する画像データを不正に取得することが困難となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係る画像形成システムの接続例を示す模式的構成図である。図中10Aは、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置であり、通信ネットワークNを介してプリンタ装置、デジタル複合機等の画像形成装置20に接続されている。情報処理装置10Aには、画像形成装置20を利用するためのプリンタドライバが予めインストールされており、任意のアプリケーションプログラムで作成したドキュメントデータ、画像データ等に基づいて印刷ジョブを作成し、画像形成装置20へ送信することができる。画像形成装置20は、通信ネットワークNを通じて受信した印刷ジョブに基づいて用紙上に画像形成を行い出力する。また、通信ネットワークNには他の情報処理装置10B,10C,10D,10E,…も接続されており、通信ネットワークNに接続された情報処理装置10A〜10E間で画像形成装置20を共有することができる。なお、以下では情報処理装置10A,10B,…,10Eを区別して説明する必要がない場合には単に情報処理装置10と記載することとする。
【0017】
情報処理装置10から送信すべき印刷ジョブに含まれるデータが機密を要するものである場合には、プリンタドライバにてその旨を指定することができるようにしている。本実施の形態では、機密を要する旨が指定された印刷ジョブを送信する場合、画像形成装置20にて既に受付けているジョブの状況を考慮したうえで印刷ジョブを送信するようにしている。すなわち、画像形成装置20にて既に受付けているジョブがあり、すぐに処理できないような状況である場合にはジョブの予約のみを行い、順番がくるまで送信すべき印刷ジョブを情報処理装置10の内部にて待機させる。また、既に受付けているジョブがある場合であっても、ジョブを一時的に格納する揮発性の記憶手段に空き容量がある場合には、印刷ジョブを送信するようにしている。
【0018】
図2は情報処理装置10の内部構成を説明するブロック図である。情報処理装置10はCPU11を備えており、該CPU11には、ROM13、RAM14、操作部15、表示部16、通信部17、HDD装置18等の各種ハードウェアがバス12を介して接続されている。ROM13にはこれらのハードウェア各部を制御するための制御プログラムが予め格納されており、CPU11が当該制御プログラムを読込んで実行することにより、本発明に係る情報処理装置10として機能させる。RAM14は揮発性のメモリにより構成され、制御プログラムの実行中に生成される各種のデータ、操作部15又は通信部17を通じて入力されるデータ等が一時的に格納される。
【0019】
操作部15は、キーボード、マウス、タブレット等の入力装置からなり、情報処理装置10の利用者からの指示を受付ける。表示部16はCRTディスプレイ又は液晶ディスプレイ等の表示装置からなり、操作部15を通じて入力されたデータ、通信部17を通じて入力されたデータ等を表示する。通信部17は通信ネットワークNの通信規格に準拠した通信インタフェースを有しており、当該通信ネットワークNに接続された画像形成装置20に対して印刷ジョブ等のデータを送信できるとともに、画像形成装置20から送信されるデータを受信することができる。通信部17は、このような情報処理装置10と画像形成装置20との間でやり取りされるデータの送受信を制御する。HDD装置18は、ディスク状の磁気記憶媒体を有する記憶装置であり、プリンタドライバ18aのほか、ドキュメントデータ、画像データ等を作成するためのアプリケーションプログラムが予めインストールされている。
【0020】
図3は画像形成装置20の内部構成を説明するブロック図である。画像形成装置20は、CPUから構成される制御部21を備えており、該制御部21には、ROM23、操作部25、表示部26、通信部27、画像形成部28、印刷ジョブ管理部29、HDD装置30、RAM31等のハードウェアがバス22を介して接続されている。ROM23には、これらのハードウェア各部を制御するための制御プログラムが予め格納されており、制御部21が当該制御プログラムを読み込んで実行することにより本発明に係る画像形成装置20として機能させる。
【0021】
操作部25は、利用者からの動作指示を受付けるための各種操作キーを備えており(不図示)、画像形成装置20が有する機能の切替操作、プリント枚数、画像形成時の濃度調節等の設定を受付ける。表示部26は、液晶ディスプレイ又はLEDディスプレイ等の表示装置を備えており、画像形成装置20の動作状況、操作部25から入力された各種設定値等が表示される。また、表示部26の一部にタッチパネル方式のソフトウェアキーを設けて、前述の各種設定を受付けるようにしても良い。通信部27は、通信ネットワークNに準拠した通信インタフェースを持ち、情報処理装置10から印刷ジョブ等のデータを受信するともに、必要に応じて前記情報処理装置10に各種のデータを送信することができる。画像形成装置20が送信するデータには、印刷ジョブ管理部29が記憶しているジョブの情報、RAM31の記憶容量に関する情報が含まれている。
【0022】
画像形成部28は、例えば、感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を照射して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器等(不図示)を備えており、電子写真方式にて利用者が所望する画像を用紙上に形成することができる。
なお、本実施の形態では、画像形成部28はレーザ書込ユニットを用いた電子写真方式により画像形成を行う構成としたが、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式により画像形成を行わせる構成であっても良いことは勿論である。
【0023】
印刷ジョブ管理部29は不揮発性のメモリにより構成されており、情報処理装置10から印刷ジョブを受信した際に、その印刷ジョブのジョブ名、送信元の装置名、及び印刷ジョブの格納先の情報を互いに関連付けて記憶する。HDD装置30はディスク状の磁気記憶媒体を有する記憶装置であり、通信部27を通じて受信した印刷ジョブを記憶する。また、RAM31は揮発性のメモリであり、その記憶領域の一部はジョブ記憶領域31a及びワーク領域31bとして利用されている。本実施の形態に係る画像形成装置20は、機密を要するデータを含んだ印刷ジョブを通信部27にて受信した場合、その印刷ジョブをHDD装置30に記憶させるのではなく、RAM31のジョブ記憶領域31aに記憶させて画像形成に関する処理を実行するようにしている。ワーク領域31bは、実際に画像形成を実行する際にHDD装置30又はジョブ記憶領域31aから読出した印刷ジョブを一時的に記憶する。そして、制御部21はワーク領域31bに記憶した印刷ジョブに基づいて画像データを展開し、展開した画像データを画像形成部28に転送することで用紙上に画像形成を行わせる。
【0024】
図4は印刷ジョブ管理部29の一例を示す概念図である。前述したように印刷ジョブ管理部29は、通信部27を通じて受信した印刷ジョブを管理するための情報を記憶している。すなわち、通信部27にて印刷ジョブを受信した場合、そのジョブ名、送信元の装置名、印刷ジョブの格納先を記憶する。ジョブ名は、各印刷ジョブを識別するための名前であり、情報処理装置10にて印刷ジョブが作成される際にプリンタドライバ18aによって付与される。送信元の装置名は、各情報処理装置10A,10B,…,10Eを識別するための情報であり、本実施の形態では夫々をホストA,ホストB,…,ホストEと称して識別することとする。なお、送信元の装置名を用いる代わりにIPアドレスのような通信ネットワークN上の識別情報を用いても良いことは勿論のことである。印刷ジョブの格納先としては、画像形成装置20内のHDD装置30及びRAM31(ジョブ記憶領域31a)、並びに送信元の情報処理装置10(ホスト)が割り当てられる。すなわち、通信部27を通じて受信した印刷ジョブが機密性を持たない場合には、その印刷ジョブをHDD装置30に記憶させ、機密性を持つ場合であって、RAM31内のジョブ記憶領域31aにその印刷ジョブを記憶させるだけの記憶容量がある場合には、当該印刷ジョブをジョブ記憶領域31aに記憶させる。また、RAM31内のジョブ記憶領域31aに機密を要する印刷ジョブを記憶させるだけの記憶容量がない場合には、印刷ジョブの実行順序の確保(予約)のみを行い、その印刷ジョブを送信元の情報処理装置10のHDD装置18又はRAM14上にて待機させる。
【0025】
印刷ジョブ管理部29には受付けた順に印刷ジョブが登録されており、図4に示した例では、ホストAから受付けたジョブA、ホストBから受付けたジョブB、…、ホストEから受付けたジョブEの順番に画像形成装置20内で処理される。また、ホストA及びホストBから送信されたジョブA及びジョブBが機密性を持たないと判断したため、その格納先としてHDD装置30を選択して記憶している。ホストCが処理を依頼しようとしたジョブCは機密性を有しており、しかもジョブ記憶領域31aに記憶させるだけの記憶容量がなかったために、ジョブの実行順序のみを確保してジョブのデータ自体はホストCの内部で待機させている。ホストDから送信されたジョブDは機密性を有しており、ジョブ記憶領域31aに記憶させるだけの記憶容量があったために、その格納先としてジョブ記憶領域31aが選択されている。ホストEから送信されたジョブEは、ジョブA及びジョブBと同様に機密性を持たない通常のジョブであるためHDD装置30に記憶されている。
【0026】
図5及び図6は印刷ジョブを送信する際の処理を説明する模式図である。図5は、ホストA、ホストBからそれぞれ機密性を持たない印刷ジョブA、印刷ジョブBが送信された後、ホストCが機密性を持つ印刷ジョブCを送信するときの処理を説明する模式図である。印刷ジョブCによる処理を画像形成装置20に依頼するとき、ホストCは、まず画像形成装置20に対して装置情報の取得要求を行い、順番待ちしているジョブの有無に関する情報、ジョブ記憶領域31aの空き容量に関する情報等を取得する。図5(b)に示した例では、画像形成装置20が印刷ジョブA及び印刷ジョブBを既に受付けており、処理されるのを待っている状態であるため、印刷ジョブCを送信した場合であってもすぐに処理されることはない。そこで、ホストCでは前述の装置情報を参照してジョブ記憶領域31aに印刷ジョブCを記憶させるだけの空き容量があるか否かを判断し、空き容量が足りないと判断したため、印刷ジョブCの予約のみを行って、送信すべき印刷ジョブCをHDD装置18内で待機させている。このとき印刷ジョブ管理部29にはホストCから印刷ジョブC(ジョブ名:ジョブC)を受付けた旨、その印刷ジョブCをホストC内に格納している旨を記憶させている(図5(a)参照)。
【0027】
印刷ジョブCが予約された後、ホストDが機密性を持つ印刷ジョブDによる処理を画像形成装置20に依頼するとき、前述と同様に、ホストDは画像形成装置20に対して装置情報の取得要求を行い、印刷ジョブA〜印刷ジョブCが順番待ちしている旨の情報、ジョブ記憶領域31aの空き容量に関する情報を取得する。画像形成装置20では印刷ジョブA〜印刷ジョブCが処理されるのを待っている状態であるため、ジョブ記憶領域31aに印刷ジョブDを記憶させるだけの空き容量があるか否かを判断するようにしている。そして、図6(b)に示した例では、ジョブ記憶領域31aに印刷ジョブDを記憶させるだけの空き容量があると判断したため、ホストDは、当該印刷ジョブDを画像形成装置20に送信している。印刷ジョブDを受信した画像形成装置20では、印刷ジョブCの後に受付けた印刷ジョブであること、印刷ジョブDが機密性を持つことを考慮して、当該印刷ジョブDをジョブ記憶領域31aに記憶させる。また、このとき印刷ジョブ管理部29にはホストDから印刷ジョブD(ジョブ名:ジョブD)を受付けた旨、その印刷ジョブDをRAM31内に格納している旨が記憶される(図6(a)参照)。
更に、ホストEから機密性を持たない印刷ジョブEを受付けた場合、その印刷ジョブEはHDD装置30内に記憶される。そして、印刷ジョブ管理部29には、ホストEから印刷ジョブを受付けた旨、その印刷ジョブEをHDD装置30内に記憶した旨を記憶する。
【0028】
図7〜図9は印刷ジョブを実行する際の処理を説明する模式図である。図7(a)に示した印刷ジョブ管理部29に従って印刷ジョブを処理する場合、印刷ジョブA,印刷ジョブB,…,印刷ジョブEの順に処理される。したがって、まずHDD装置30に格納された印刷ジョブAがRAM31内のワーク領域31bに読出され、ワーク領域31b内にて画像データに展開された後、印刷ジョブAの指示内容に従って画像処理を施し、画像形成部28に転送することで印刷出力を行う(図7(b)参照)。印刷出力が終了した時点で印刷ジョブ管理部29から印刷ジョブAが削除される。印刷ジョブBの場合も全く同様であり、HDD装置30からワーク領域31bに印刷ジョブBを読出して印刷出力を行う。
【0029】
印刷ジョブA及び印刷ジョブBによる処理が終了した時点での印刷ジョブ管理部29は図8(a)に示したようになる。次いで、印刷ジョブCによる処理を実行する場合、印刷ジョブCはホストCで待機状態にあるため、まず、画像形成装置20からホストCに対して印刷ジョブCの送信要求がなされ、ホストCはその送信要求に応じて印刷ジョブCを画像形成装置20に送信する(図8(b)参照)。そして、画像形成装置20は、通信部27にて受信した印刷ジョブCをRAM31内のワーク領域31bに送出した後、画像データへの展開処理、及び印刷ジョブCにて指示された画像処理を行って、画像形成部28に転送し印刷出力処理を行う。したがって、機密を要する印刷ジョブCの処理は揮発性の記憶手段であるRAM31上で実行されており、HDD装置30内に印刷ジョブCが保存されることがないため、HDD装置30又はRAM31が何者かに持ち出された場合であっても、機密を要するデータの漏洩が防止される。
【0030】
印刷ジョブCによる処理が終了した時点での印刷ジョブ管理部29は図9(a)に示したようになる。次いで、印刷ジョブDによる処理を実行する場合、印刷ジョブDは、RAM31内のジョブ記憶領域31aに格納されているため、そこから同じRAM31内のワーク領域31bに読出される(図9(b)参照)。そして、ワーク領域31b内にて、画像データへの展開処理、及び印刷ジョブDにて指示された画像処理を行って、画像形成部28に転送し印刷出力処理を行う。この場合も、機密を要する印刷ジョブDの処理は揮発性の記憶手段であるRAM31上で実行されるため、機密を要するデータの漏洩が防止される。
最後に、印刷ジョブEがHDD装置30からワーク領域31bに読出され、画像データへの展開処理、印刷ジョブEにて指示された画像処理を行って、画像形成部28に転送し印刷出力処理を行う。
【0031】
図10は情報処理装置10側で実行する処理の手順を説明するフローチャートである。まず、印刷ジョブを画像形成装置20に送信するに当たり、情報処理装置10はプリンタドライバ18aを起動させて操作部15から印刷指示を受付ける(ステップS1)。そして、画像形成装置20の装置情報を取得する(ステップS2)。ここで、装置情報とは、その時点で印刷ジョブ管理部29に登録されているジョブの有無に関する情報、及びRAM31内のジョブ記憶領域31aの空き容量に関する情報を含んでおり、実際には印刷指示を受付けた際に情報処理装置10から画像形成装置20に対して装置情報の送信要求を行い、画像形成装置20から送信される装置情報を通信部17にて受信して取得するようにしている。次いで、情報処理装置10のCPU11は、ステップS1にて受付けた指示に基づき印刷ジョブを生成し(ステップS3)、生成した印刷ジョブが機密印刷の指示を含んだものであるか否かを判断する(ステップS4)。機密印刷の指示は、利用者が作成文書の内容より判断し、プリンタドライバ18aの設定画面において機密印刷若しくは親展印刷の指定を行う場合、又はプリンタドライバ18aが機密に関する特定の文字若しくはマークを抽出することで機密印刷の指示を行う場合等がある。
【0032】
生成した印刷ジョブに機密印刷の指示が含まれていないと判断した場合(S4:NO)、当該印刷ジョブを画像形成装置20に送信する(ステップS5)。また、生成した印刷ジョブに機密印刷の指示が含まれていると判断した場合(S4:YES)、ステップS2で取得した装置情報に基づいて印刷ジョブ管理部29に既に登録された待ちジョブがあるか否かを判断し(ステップS6)、待ちジョブがないと判断した場合(S6:NO)、印刷ジョブを画像形成装置20へ送信する(S5)。
待ちジョブがあると判断した場合(S6:YES)、取得した装置情報に基づいてRAM31内のジョブ記憶領域31aに空き容量があるか否かを判断する(ステップS7)。空き容量があると判断した場合(S7:YES)、印刷ジョブを画像形成装置20へ送信する(S5)。また、空き容量がないと判断した場合(S7:NO)、印刷ジョブの予約を行う(ステップS8)。すなわち、画像形成装置20の印刷ジョブ管理部29に印刷ジョブの予約を登録するとともに、送信すべき印刷ジョブは情報処理装置10内で待機させる。
次いで、CPU11は、画像形成装置20から印刷ジョブの送信要求があるか否かを判断し(ステップS9)、印刷ジョブの送信要求がある場合(S9:YES)、印刷ジョブを画像形成装置20へ送信し(S5)、印刷ジョブの送信要求がない場合(S9:NO)、画像形成装置20から印刷ジョブの送信要求があるまで待機する。
【0033】
図11及び図12は画像形成装置20側で実行する処理の手順を説明するフローチャートである。まず、画像形成装置20の制御部21は、情報処理装置10から装置情報の送信要求があるか否かを判断する(ステップS11)。装置情報の送信要求がある場合(S11:YES)、制御部21は、印刷ジョブ管理部29及びRAM31にアクセスして装置情報を取得し、取得した装置情報を要求元の情報処理装置10に送信する(ステップS12)。また、装置情報の送信要求がない場合(S11:NO)、ステップS13以降の処理を実行する。
【0034】
次いで、制御部21は通信部27を通じてジョブの予約を受信したか否かを判断する(ステップS13)。ジョブの予約を受信したと判断した場合(S13:YES)、当該予約を印刷ジョブ管理部29に登録する(ステップS14)。次いで、制御部21は印刷ジョブ管理部29を監視することにより、予約したジョブを処理すべき順番であるか否かを判断し(ステップS15)、予約したジョブを処理すべき順番でないと判断した場合(S15:NO)、予約したジョブの順番がくるまで先行するジョブの処理を実行する。予約したジョブの順番がきた場合(S15:YES)、印刷ジョブ管理部29の記憶内容を参照して、予約を行った情報処理装置10に対して印刷ジョブの送信要求を行う(ステップS16)。そして、情報処理装置10から送信された印刷ジョブを受信したか否かを判断し(ステップS17)、印刷ジョブを受信していない場合(S17:NO)、印刷ジョブを受信するまで待機する。また、印刷ジョブを受信した場合(S17:YES)、当該印刷ジョブをRAM31内のワーク領域31bに記憶させ(ステップS18)、ワーク領域31bにて印刷ジョブを展開して得られた画像データを画像形成部28に転送して画像形成することにより、印刷出力処理を実行する(ステップS19)。
【0035】
ステップS13にてジョブの予約を受信していないと判断した場合(ステップS13:NO)、通信部27を通じてジョブを受信したか否かを判断する(ステップS20)。ジョブを受信していないと判断した場合(S20:NO)、処理をステップS13へ戻す。また、通信部27を通じてジョブを受信した場合(S20:YES)、印刷ジョブ管理部29を参照することにより順番待ちをしている待ちジョブがあるか否かを判断する(ステップS21)。待ちジョブがないと判断した場合(S21:NO)、機密を要する画像データを含んだジョブを受信したか否かを判断して機密印刷であるか否かを判断する(ステップS22)。機密印刷であると判断した場合(S22:YES)、処理をステップS18へ移行させてRAM31のワーク領域31bでジョブを展開し、得られた画像データを画像形成部28に転送して印刷出力処理を実行する(S19)。また、機密印刷でないと判断した場合(S22:NO)、受信したジョブから画像データを展開し、当該画像データを画像形成部28へ転送して印刷出力処理を実行する(ステップS23)。
【0036】
ステップS21において待ちジョブがあると判断した場合(S21:YES)、受信したジョブに基づく印刷が機密印刷であるか否かを判断する(ステップS24)。受信したジョブに基づく印刷が機密印刷であると判断した場合(S24:YES)、当該ジョブをRAM31のジョブ記憶領域31aに記憶させ(ステップS25)、機密印刷でないと判断した場合(S24:NO)、HDD装置30に記憶させる(ステップS26)。そして、ジョブの格納先及びその送信元のホスト名を印刷ジョブ管理部29に登録する(ステップS27)。そして、印刷ジョブ管理部29を参照することにより受信したジョブを処理する順番であるか否かを判断し(ステップS28)、順番でないと判断した場合(S28:NO)、他のジョブによる処理を実行して順番がくるまで待機し、順番がきたと判断した場合(S28:YES)、ジョブから展開される画像データをRAM31内のワーク領域31bで処理し、画像形成部28に転送して印刷出力処理を実行する(ステップS29)。
【0037】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明による場合は、情報処理装置から画像形成装置に機密を要する画像データを含んだジョブを送信する際、画像形成装置内で受付けているジョブの有無に関する情報を取得し、受付けているジョブがなく、送信したジョブが即座に処理される状況にある場合、前記画像データを含んだジョブを送信するようにしている。また、画像形成装置内では、受信したジョブを揮発性の記憶手段に記憶させて画像形成を行う。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブは、揮発性の記憶手段にて処理されることとなり、画像形成装置内で処理した後、ジョブの暗号化、無効化、又は消去を行わずに済むため、画像形成時の処理効率が高まる。また、何者かが記憶手段を持ち出した場合であっても、機密を要する画像データの不正な入手を困難にすることができる。
【0038】
本発明による場合は、情報処理装置は、画像形成装置が備えている揮発性の記憶手段に対する容量情報を取得するようにしており、容量情報に基づいて送信すべきジョブを記憶させるだけの空き容量がある場合、当該ジョブを送信するようにしている。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブを、揮発性の記憶手段にて処理させることが可能となり、画像形成装置内で処理した後、ジョブの暗号化、無効化、又は消去を行わずに済むため、画像形成時の処理効率が高まる。また、何者かが記憶手段を持ち出した場合であっても、機密を要する画像データの不正な入手を困難にすることができる。
【0039】
本発明による場合は、情報処理装置から画像形成装置に機密を要する画像データを含んだジョブを送信する際、画像形成装置内で受付けているジョブの有無に関する情報を取得し、すでに受付けているジョブが存在し、送信したジョブが即座に処理されない状況にある場合、ジョブの実行予約を送信し、画像形成装置から送信要求があるまで待機するようにしている。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブは、揮発性の記憶手段以外で処理されることがなくなるため、前記画像データの機密性を保護することができる。また、画像形成装置の送信要求に応じて前記ジョブを送信するようにした場合、揮発性の記憶手段でのみ処理することが可能となり、機密性が保持されるとともに、画像形成時の処理効率を低下させることがなくなる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成システムの接続例を示す模式的構成図である。
【図2】情報処理装置の内部構成を説明するブロック図である。
【図3】画像形成装置の内部構成を説明するブロック図である。
【図4】印刷ジョブ管理部の一例を示す概念図である。
【図5】印刷ジョブを送信する際の処理を説明する模式図である。
【図6】印刷ジョブを送信する際の処理を説明する模式図である。
【図7】印刷ジョブを実行する際の処理を説明する模式図である。
【図8】印刷ジョブを実行する際の処理を説明する模式図である。
【図9】印刷ジョブを実行する際の処理を説明する模式図である。
【図10】情報処理装置側で実行する処理の手順を説明するフローチャートである。
【図11】画像形成装置側で実行する処理の手順を説明するフローチャートである。
【図12】画像形成装置側で実行する処理の手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 情報処理装置
11 CPU
17 通信部
18 HDD装置
18a プリンタドライバ
20 画像形成装置
21 制御部
23 ROM
27 通信部
28 画像形成部
29 印刷ジョブ管理部
30 HDD装置
31 RAM
31a ジョブ記憶領域
31b ワーク領域
N 通信ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理効率を低下させることなくデータの機密性を確保し得る画像形成システム、並びに該画像形成システムで利用される画像形成装置及び情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータのような情報処理装置と、プリンタ、複合機等の画像形成装置とを通信ネットワーク上に接続して複数の情報処理装置から画像形成装置を共有するシステムが提案され、オフィス、店舗等に導入されている。これは、画像形成装置自体の高速化は勿論のこと、画像形成装置にHDD装置(HDD : Hard Disk Drive)等の補助記憶装置を搭載して複数のジョブを停滞させることなく受付けて、順次的に画像形成する処理能力が搭載されてきたからでもある。また、画像形成装置が多くの者により共有されるため、その画像形成装置にて取り扱うデータのセキュリティが重要視され始めている。
そこで、通信ネットワーク上における情報処理装置と画像形成装置との間で伝送される印刷データを暗号化するシステムが提案されている。また、画像形成装置にて受信した印刷ジョブを一時的に停滞させ、利用者からのパスワード認証等により印刷を開始するいわゆる親展印刷の機能が画像形成装置に搭載されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。更に、HDD装置に格納されたデータを完全に消去する機能が画像形成装置に搭載されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−276744号公報
【特許文献2】
特開平9−223061号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、印刷データを情報処理装置内で暗号化して画像形成装置に送信するシステムでは、画像形成装置内で復号化処理を行う必要があるため印刷データを生成してから実際に印刷出力がされるまでに時間がかかることとなり、処理効率という面で問題点を有していた。
また、親展印刷の機能が搭載された画像形成装置では、印刷出力した内容を他人に見られないようにしているが、画像形成装置内部のHDD装置、メモリ等に記憶されたデータの保護までは行っておらず、何者かがHDD装置、メモリを取出した場合、記憶されたデータが不正に持ち出される虞があり、機密保護の向上が求められていた。
更に、HDD装置等に記憶されたデータを消去する場合、消去に時間がかかるため、複数の印刷ジョブを受付けているときの処理効率が低下するという問題点を有していた。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、機密性が有ると判断した画像データを含むジョブを送信する際、送信先の画像形成装置内で処理すべきジョブの有無に係る情報を取得し、処理すべきジョブが無い場合に画像形成装置に送信するとともに、画像形成装置では受信したジョブを揮発性を有する記憶手段に記憶させて処理する構成とすることにより、画像形成を指示するジョブの処理効率を低下させることなく、前記ジョブに含まれる画像データの機密性を保護することができる画像形成システム、並びに該画像形成システムで利用される画像形成装置及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成システムは、画像データを含み、該画像データに基づく画像形成を指示するジョブを生成する手段、及び生成したジョブを送信する手段を備える情報処理装置と、該情報処理装置から送信されたジョブを受信する手段、画像形成すべきジョブの有無に係るジョブ情報を記憶する手段、及び画像形成すべきジョブが有る場合、該ジョブに基づいて画像形成を行う手段を備える画像形成装置とを備える画像形成システムにおいて、前記情報処理装置は、生成したジョブを送信する際、ジョブ情報に対する送信要求を前記画像形成装置に送信する手段と、前記画像形成装置が送信したジョブ情報を受信する手段と、送信すべきジョブに含まれる画像データの機密性の有無を判断する手段とを備え、機密性が有ると判断した画像データを含むジョブを送信する際、受信したジョブ情報が画像形成すべきジョブが無い旨の情報である場合、前記画像データを含むジョブを前記画像形成装置に送信すべくなしてあり、前記画像形成装置は、前記送信要求を受信した場合、記憶してあるジョブ情報を送信する手段と、前記情報処理装置が送信した前記ジョブを記憶する揮発性の記憶手段とを備え、該記憶手段に記憶したジョブに基づいて画像形成を行うべくなしてあることを特徴とする。
【0007】
本発明にあっては、情報処理装置から画像形成装置に機密を要する画像データを含んだジョブを送信する際、画像形成装置内で受付けているジョブの有無に関する情報を取得し、受付けているジョブがなく、送信したジョブが即座に処理される状況にある場合、前記画像データを含んだジョブを送信するようにしている。また、画像形成装置内では、受信したジョブを揮発性の記憶手段に記憶させて画像形成を行う。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブは、揮発性の記憶手段にて処理されることとなり、画像形成装置内で処理した後、ジョブの暗号化、無効化、又は消去を行わずに済むため、画像形成時の処理効率が高まる。また、何者かが記憶手段を持ち出した場合であっても、機密を要する画像データを不正に取得することが困難となる。
【0008】
本発明に係る画像形成システムは、前記画像形成装置は、前記記憶手段の空き容量に係る容量情報を記憶する手段と、該容量情報に対する送信要求を受信する手段とを備え、前記送信要求を受信した場合、前記容量情報を送信すべくなしてあり、前記情報処理装置は、前記容量情報に対する送信要求を前記画像形成装置に送信する手段と、前記画像形成装置から送信された容量情報を受信する手段と、受信した容量情報に基づき、送信すべきジョブを前記記憶手段に記憶させることが可能であるか否かを判断する手段とを備え、可能であると判断した場合、前記ジョブを送信すべくなしてあることを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、情報処理装置は、画像形成装置が備えている揮発性の記憶手段に対する容量情報を取得するようにしており、容量情報に基づいて送信すべきジョブを記憶させるだけの空き容量がある場合、当該ジョブを送信するようにしている。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブを、揮発性の記憶手段にて処理させることが可能となり、画像形成装置内で処理した後、ジョブの暗号化、無効化、又は消去を行わずに済むため、画像形成時の処理効率が高まる。また、何者かが記憶手段を持ち出した場合であっても、機密を要する画像データを不正に取得することが困難となる。
【0010】
本発明に係る画像形成システムは、前記情報処理装置は、機密性が有ると判断した画像データを含むジョブを送信する際、受信したジョブ情報が画像形成すべきジョブが有る旨の情報であり、受信した容量情報に基づいて、前記記憶手段に記憶させることが可能でないと判断した場合、前記画像データを含んだジョブの実行予約を前記画像形成装置に送信する手段を備え、前記画像形成装置は、ジョブの実行予約を受信する手段と、前記ジョブに対する送信要求を前記情報処理装置に送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、情報処理装置から画像形成装置に機密を要する画像データを含んだジョブを送信する際、画像形成装置内で受付けているジョブの有無に関する情報を取得し、すでに受付けているジョブが存在し、送信したジョブが即座に処理されない状況にある場合、ジョブの実行予約を送信し、画像形成装置から送信要求があるまで待機するようにしている。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブは、揮発性の記憶手段以外で処理されることがなくなるため、前記画像データの機密性の保護が図れる。また、画像形成装置の送信要求に応じて前記ジョブを送信するようにした場合、揮発性の記憶手段でのみ処理することが可能となり、機密性が保持されるとともに、画像形成時の処理効率が低下することがなくなる。
【0012】
本発明に係る画像形成装置は、画像形成を指示するジョブを受信する手段と、画像形成すべきジョブの有無に係るジョブ情報を記憶する手段と、画像形成すべきジョブが有る場合、該ジョブに基づいて画像形成を行う手段とを備える画像形成装置において、前記ジョブ情報に対する送信要求を受信する手段と、前記送信要求を受信した場合、前記ジョブ情報を送信する手段と、受信したジョブを記憶する揮発性の記憶手段とを備え、該記憶手段に記憶したジョブに基づいて画像形成を行うべくなしてあることを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、情報処理装置から画像形成装置に機密を要する画像データを含んだジョブを送信する際、画像形成装置内で受付けているジョブの有無に関する情報を取得し、受付けているジョブがなく、送信したジョブが即座に処理される状況にある場合、前記画像データを含んだジョブを送信するようにしている。また、画像形成装置内では、受信したジョブを揮発性の記憶手段に記憶させて画像形成を行う。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブは、揮発性の記憶手段にて処理されることとなり、画像形成装置内で処理した後、ジョブの暗号化、無効化、又は消去を行わずに済むため、画像形成時の処理効率が高まる。また、何者かが記憶手段を持ち出した場合であっても、機密を要する画像データを不正に取得することが困難となる。
【0014】
本発明に係る情報処理装置は、画像データを含み、該画像データに基づく画像形成を指示するジョブを生成する手段と、生成したジョブを送信する手段とを備える情報処理装置において、生成したジョブを送信する際、画像形成すべきジョブの有無に係るジョブ情報に対する送信要求を送信する手段と、前記送信要求に対して送信されたジョブ情報を受信する手段と、送信すべきジョブに含まれる画像データの機密性の有無を判断する手段とを備え、機密性が有ると判断した画像データを含むジョブを送信する際、受信したジョブ情報が画像形成すべきジョブが無い旨の情報である場合、前記画像データを含むジョブを送信すべくなしてあることを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、情報処理装置から画像形成装置に機密を要する画像データを含んだジョブを送信する際、画像形成装置内で受付けているジョブの有無に関する情報を取得し、受付けているジョブがなく、送信したジョブが即座に処理される状況にある場合、前記画像データを含んだジョブを送信するようにしている。また、画像形成装置内では、受信したジョブを揮発性の記憶手段に記憶させて画像形成を行う。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブは、揮発性の記憶手段にて処理されることとなり、画像形成装置内で処理した後、ジョブの暗号化、無効化、又は消去を行わずに済むため、画像形成時の処理効率が高まる。また、何者かが記憶手段を持ち出した場合であっても、機密を要する画像データを不正に取得することが困難となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係る画像形成システムの接続例を示す模式的構成図である。図中10Aは、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置であり、通信ネットワークNを介してプリンタ装置、デジタル複合機等の画像形成装置20に接続されている。情報処理装置10Aには、画像形成装置20を利用するためのプリンタドライバが予めインストールされており、任意のアプリケーションプログラムで作成したドキュメントデータ、画像データ等に基づいて印刷ジョブを作成し、画像形成装置20へ送信することができる。画像形成装置20は、通信ネットワークNを通じて受信した印刷ジョブに基づいて用紙上に画像形成を行い出力する。また、通信ネットワークNには他の情報処理装置10B,10C,10D,10E,…も接続されており、通信ネットワークNに接続された情報処理装置10A〜10E間で画像形成装置20を共有することができる。なお、以下では情報処理装置10A,10B,…,10Eを区別して説明する必要がない場合には単に情報処理装置10と記載することとする。
【0017】
情報処理装置10から送信すべき印刷ジョブに含まれるデータが機密を要するものである場合には、プリンタドライバにてその旨を指定することができるようにしている。本実施の形態では、機密を要する旨が指定された印刷ジョブを送信する場合、画像形成装置20にて既に受付けているジョブの状況を考慮したうえで印刷ジョブを送信するようにしている。すなわち、画像形成装置20にて既に受付けているジョブがあり、すぐに処理できないような状況である場合にはジョブの予約のみを行い、順番がくるまで送信すべき印刷ジョブを情報処理装置10の内部にて待機させる。また、既に受付けているジョブがある場合であっても、ジョブを一時的に格納する揮発性の記憶手段に空き容量がある場合には、印刷ジョブを送信するようにしている。
【0018】
図2は情報処理装置10の内部構成を説明するブロック図である。情報処理装置10はCPU11を備えており、該CPU11には、ROM13、RAM14、操作部15、表示部16、通信部17、HDD装置18等の各種ハードウェアがバス12を介して接続されている。ROM13にはこれらのハードウェア各部を制御するための制御プログラムが予め格納されており、CPU11が当該制御プログラムを読込んで実行することにより、本発明に係る情報処理装置10として機能させる。RAM14は揮発性のメモリにより構成され、制御プログラムの実行中に生成される各種のデータ、操作部15又は通信部17を通じて入力されるデータ等が一時的に格納される。
【0019】
操作部15は、キーボード、マウス、タブレット等の入力装置からなり、情報処理装置10の利用者からの指示を受付ける。表示部16はCRTディスプレイ又は液晶ディスプレイ等の表示装置からなり、操作部15を通じて入力されたデータ、通信部17を通じて入力されたデータ等を表示する。通信部17は通信ネットワークNの通信規格に準拠した通信インタフェースを有しており、当該通信ネットワークNに接続された画像形成装置20に対して印刷ジョブ等のデータを送信できるとともに、画像形成装置20から送信されるデータを受信することができる。通信部17は、このような情報処理装置10と画像形成装置20との間でやり取りされるデータの送受信を制御する。HDD装置18は、ディスク状の磁気記憶媒体を有する記憶装置であり、プリンタドライバ18aのほか、ドキュメントデータ、画像データ等を作成するためのアプリケーションプログラムが予めインストールされている。
【0020】
図3は画像形成装置20の内部構成を説明するブロック図である。画像形成装置20は、CPUから構成される制御部21を備えており、該制御部21には、ROM23、操作部25、表示部26、通信部27、画像形成部28、印刷ジョブ管理部29、HDD装置30、RAM31等のハードウェアがバス22を介して接続されている。ROM23には、これらのハードウェア各部を制御するための制御プログラムが予め格納されており、制御部21が当該制御プログラムを読み込んで実行することにより本発明に係る画像形成装置20として機能させる。
【0021】
操作部25は、利用者からの動作指示を受付けるための各種操作キーを備えており(不図示)、画像形成装置20が有する機能の切替操作、プリント枚数、画像形成時の濃度調節等の設定を受付ける。表示部26は、液晶ディスプレイ又はLEDディスプレイ等の表示装置を備えており、画像形成装置20の動作状況、操作部25から入力された各種設定値等が表示される。また、表示部26の一部にタッチパネル方式のソフトウェアキーを設けて、前述の各種設定を受付けるようにしても良い。通信部27は、通信ネットワークNに準拠した通信インタフェースを持ち、情報処理装置10から印刷ジョブ等のデータを受信するともに、必要に応じて前記情報処理装置10に各種のデータを送信することができる。画像形成装置20が送信するデータには、印刷ジョブ管理部29が記憶しているジョブの情報、RAM31の記憶容量に関する情報が含まれている。
【0022】
画像形成部28は、例えば、感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を照射して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器等(不図示)を備えており、電子写真方式にて利用者が所望する画像を用紙上に形成することができる。
なお、本実施の形態では、画像形成部28はレーザ書込ユニットを用いた電子写真方式により画像形成を行う構成としたが、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式により画像形成を行わせる構成であっても良いことは勿論である。
【0023】
印刷ジョブ管理部29は不揮発性のメモリにより構成されており、情報処理装置10から印刷ジョブを受信した際に、その印刷ジョブのジョブ名、送信元の装置名、及び印刷ジョブの格納先の情報を互いに関連付けて記憶する。HDD装置30はディスク状の磁気記憶媒体を有する記憶装置であり、通信部27を通じて受信した印刷ジョブを記憶する。また、RAM31は揮発性のメモリであり、その記憶領域の一部はジョブ記憶領域31a及びワーク領域31bとして利用されている。本実施の形態に係る画像形成装置20は、機密を要するデータを含んだ印刷ジョブを通信部27にて受信した場合、その印刷ジョブをHDD装置30に記憶させるのではなく、RAM31のジョブ記憶領域31aに記憶させて画像形成に関する処理を実行するようにしている。ワーク領域31bは、実際に画像形成を実行する際にHDD装置30又はジョブ記憶領域31aから読出した印刷ジョブを一時的に記憶する。そして、制御部21はワーク領域31bに記憶した印刷ジョブに基づいて画像データを展開し、展開した画像データを画像形成部28に転送することで用紙上に画像形成を行わせる。
【0024】
図4は印刷ジョブ管理部29の一例を示す概念図である。前述したように印刷ジョブ管理部29は、通信部27を通じて受信した印刷ジョブを管理するための情報を記憶している。すなわち、通信部27にて印刷ジョブを受信した場合、そのジョブ名、送信元の装置名、印刷ジョブの格納先を記憶する。ジョブ名は、各印刷ジョブを識別するための名前であり、情報処理装置10にて印刷ジョブが作成される際にプリンタドライバ18aによって付与される。送信元の装置名は、各情報処理装置10A,10B,…,10Eを識別するための情報であり、本実施の形態では夫々をホストA,ホストB,…,ホストEと称して識別することとする。なお、送信元の装置名を用いる代わりにIPアドレスのような通信ネットワークN上の識別情報を用いても良いことは勿論のことである。印刷ジョブの格納先としては、画像形成装置20内のHDD装置30及びRAM31(ジョブ記憶領域31a)、並びに送信元の情報処理装置10(ホスト)が割り当てられる。すなわち、通信部27を通じて受信した印刷ジョブが機密性を持たない場合には、その印刷ジョブをHDD装置30に記憶させ、機密性を持つ場合であって、RAM31内のジョブ記憶領域31aにその印刷ジョブを記憶させるだけの記憶容量がある場合には、当該印刷ジョブをジョブ記憶領域31aに記憶させる。また、RAM31内のジョブ記憶領域31aに機密を要する印刷ジョブを記憶させるだけの記憶容量がない場合には、印刷ジョブの実行順序の確保(予約)のみを行い、その印刷ジョブを送信元の情報処理装置10のHDD装置18又はRAM14上にて待機させる。
【0025】
印刷ジョブ管理部29には受付けた順に印刷ジョブが登録されており、図4に示した例では、ホストAから受付けたジョブA、ホストBから受付けたジョブB、…、ホストEから受付けたジョブEの順番に画像形成装置20内で処理される。また、ホストA及びホストBから送信されたジョブA及びジョブBが機密性を持たないと判断したため、その格納先としてHDD装置30を選択して記憶している。ホストCが処理を依頼しようとしたジョブCは機密性を有しており、しかもジョブ記憶領域31aに記憶させるだけの記憶容量がなかったために、ジョブの実行順序のみを確保してジョブのデータ自体はホストCの内部で待機させている。ホストDから送信されたジョブDは機密性を有しており、ジョブ記憶領域31aに記憶させるだけの記憶容量があったために、その格納先としてジョブ記憶領域31aが選択されている。ホストEから送信されたジョブEは、ジョブA及びジョブBと同様に機密性を持たない通常のジョブであるためHDD装置30に記憶されている。
【0026】
図5及び図6は印刷ジョブを送信する際の処理を説明する模式図である。図5は、ホストA、ホストBからそれぞれ機密性を持たない印刷ジョブA、印刷ジョブBが送信された後、ホストCが機密性を持つ印刷ジョブCを送信するときの処理を説明する模式図である。印刷ジョブCによる処理を画像形成装置20に依頼するとき、ホストCは、まず画像形成装置20に対して装置情報の取得要求を行い、順番待ちしているジョブの有無に関する情報、ジョブ記憶領域31aの空き容量に関する情報等を取得する。図5(b)に示した例では、画像形成装置20が印刷ジョブA及び印刷ジョブBを既に受付けており、処理されるのを待っている状態であるため、印刷ジョブCを送信した場合であってもすぐに処理されることはない。そこで、ホストCでは前述の装置情報を参照してジョブ記憶領域31aに印刷ジョブCを記憶させるだけの空き容量があるか否かを判断し、空き容量が足りないと判断したため、印刷ジョブCの予約のみを行って、送信すべき印刷ジョブCをHDD装置18内で待機させている。このとき印刷ジョブ管理部29にはホストCから印刷ジョブC(ジョブ名:ジョブC)を受付けた旨、その印刷ジョブCをホストC内に格納している旨を記憶させている(図5(a)参照)。
【0027】
印刷ジョブCが予約された後、ホストDが機密性を持つ印刷ジョブDによる処理を画像形成装置20に依頼するとき、前述と同様に、ホストDは画像形成装置20に対して装置情報の取得要求を行い、印刷ジョブA〜印刷ジョブCが順番待ちしている旨の情報、ジョブ記憶領域31aの空き容量に関する情報を取得する。画像形成装置20では印刷ジョブA〜印刷ジョブCが処理されるのを待っている状態であるため、ジョブ記憶領域31aに印刷ジョブDを記憶させるだけの空き容量があるか否かを判断するようにしている。そして、図6(b)に示した例では、ジョブ記憶領域31aに印刷ジョブDを記憶させるだけの空き容量があると判断したため、ホストDは、当該印刷ジョブDを画像形成装置20に送信している。印刷ジョブDを受信した画像形成装置20では、印刷ジョブCの後に受付けた印刷ジョブであること、印刷ジョブDが機密性を持つことを考慮して、当該印刷ジョブDをジョブ記憶領域31aに記憶させる。また、このとき印刷ジョブ管理部29にはホストDから印刷ジョブD(ジョブ名:ジョブD)を受付けた旨、その印刷ジョブDをRAM31内に格納している旨が記憶される(図6(a)参照)。
更に、ホストEから機密性を持たない印刷ジョブEを受付けた場合、その印刷ジョブEはHDD装置30内に記憶される。そして、印刷ジョブ管理部29には、ホストEから印刷ジョブを受付けた旨、その印刷ジョブEをHDD装置30内に記憶した旨を記憶する。
【0028】
図7〜図9は印刷ジョブを実行する際の処理を説明する模式図である。図7(a)に示した印刷ジョブ管理部29に従って印刷ジョブを処理する場合、印刷ジョブA,印刷ジョブB,…,印刷ジョブEの順に処理される。したがって、まずHDD装置30に格納された印刷ジョブAがRAM31内のワーク領域31bに読出され、ワーク領域31b内にて画像データに展開された後、印刷ジョブAの指示内容に従って画像処理を施し、画像形成部28に転送することで印刷出力を行う(図7(b)参照)。印刷出力が終了した時点で印刷ジョブ管理部29から印刷ジョブAが削除される。印刷ジョブBの場合も全く同様であり、HDD装置30からワーク領域31bに印刷ジョブBを読出して印刷出力を行う。
【0029】
印刷ジョブA及び印刷ジョブBによる処理が終了した時点での印刷ジョブ管理部29は図8(a)に示したようになる。次いで、印刷ジョブCによる処理を実行する場合、印刷ジョブCはホストCで待機状態にあるため、まず、画像形成装置20からホストCに対して印刷ジョブCの送信要求がなされ、ホストCはその送信要求に応じて印刷ジョブCを画像形成装置20に送信する(図8(b)参照)。そして、画像形成装置20は、通信部27にて受信した印刷ジョブCをRAM31内のワーク領域31bに送出した後、画像データへの展開処理、及び印刷ジョブCにて指示された画像処理を行って、画像形成部28に転送し印刷出力処理を行う。したがって、機密を要する印刷ジョブCの処理は揮発性の記憶手段であるRAM31上で実行されており、HDD装置30内に印刷ジョブCが保存されることがないため、HDD装置30又はRAM31が何者かに持ち出された場合であっても、機密を要するデータの漏洩が防止される。
【0030】
印刷ジョブCによる処理が終了した時点での印刷ジョブ管理部29は図9(a)に示したようになる。次いで、印刷ジョブDによる処理を実行する場合、印刷ジョブDは、RAM31内のジョブ記憶領域31aに格納されているため、そこから同じRAM31内のワーク領域31bに読出される(図9(b)参照)。そして、ワーク領域31b内にて、画像データへの展開処理、及び印刷ジョブDにて指示された画像処理を行って、画像形成部28に転送し印刷出力処理を行う。この場合も、機密を要する印刷ジョブDの処理は揮発性の記憶手段であるRAM31上で実行されるため、機密を要するデータの漏洩が防止される。
最後に、印刷ジョブEがHDD装置30からワーク領域31bに読出され、画像データへの展開処理、印刷ジョブEにて指示された画像処理を行って、画像形成部28に転送し印刷出力処理を行う。
【0031】
図10は情報処理装置10側で実行する処理の手順を説明するフローチャートである。まず、印刷ジョブを画像形成装置20に送信するに当たり、情報処理装置10はプリンタドライバ18aを起動させて操作部15から印刷指示を受付ける(ステップS1)。そして、画像形成装置20の装置情報を取得する(ステップS2)。ここで、装置情報とは、その時点で印刷ジョブ管理部29に登録されているジョブの有無に関する情報、及びRAM31内のジョブ記憶領域31aの空き容量に関する情報を含んでおり、実際には印刷指示を受付けた際に情報処理装置10から画像形成装置20に対して装置情報の送信要求を行い、画像形成装置20から送信される装置情報を通信部17にて受信して取得するようにしている。次いで、情報処理装置10のCPU11は、ステップS1にて受付けた指示に基づき印刷ジョブを生成し(ステップS3)、生成した印刷ジョブが機密印刷の指示を含んだものであるか否かを判断する(ステップS4)。機密印刷の指示は、利用者が作成文書の内容より判断し、プリンタドライバ18aの設定画面において機密印刷若しくは親展印刷の指定を行う場合、又はプリンタドライバ18aが機密に関する特定の文字若しくはマークを抽出することで機密印刷の指示を行う場合等がある。
【0032】
生成した印刷ジョブに機密印刷の指示が含まれていないと判断した場合(S4:NO)、当該印刷ジョブを画像形成装置20に送信する(ステップS5)。また、生成した印刷ジョブに機密印刷の指示が含まれていると判断した場合(S4:YES)、ステップS2で取得した装置情報に基づいて印刷ジョブ管理部29に既に登録された待ちジョブがあるか否かを判断し(ステップS6)、待ちジョブがないと判断した場合(S6:NO)、印刷ジョブを画像形成装置20へ送信する(S5)。
待ちジョブがあると判断した場合(S6:YES)、取得した装置情報に基づいてRAM31内のジョブ記憶領域31aに空き容量があるか否かを判断する(ステップS7)。空き容量があると判断した場合(S7:YES)、印刷ジョブを画像形成装置20へ送信する(S5)。また、空き容量がないと判断した場合(S7:NO)、印刷ジョブの予約を行う(ステップS8)。すなわち、画像形成装置20の印刷ジョブ管理部29に印刷ジョブの予約を登録するとともに、送信すべき印刷ジョブは情報処理装置10内で待機させる。
次いで、CPU11は、画像形成装置20から印刷ジョブの送信要求があるか否かを判断し(ステップS9)、印刷ジョブの送信要求がある場合(S9:YES)、印刷ジョブを画像形成装置20へ送信し(S5)、印刷ジョブの送信要求がない場合(S9:NO)、画像形成装置20から印刷ジョブの送信要求があるまで待機する。
【0033】
図11及び図12は画像形成装置20側で実行する処理の手順を説明するフローチャートである。まず、画像形成装置20の制御部21は、情報処理装置10から装置情報の送信要求があるか否かを判断する(ステップS11)。装置情報の送信要求がある場合(S11:YES)、制御部21は、印刷ジョブ管理部29及びRAM31にアクセスして装置情報を取得し、取得した装置情報を要求元の情報処理装置10に送信する(ステップS12)。また、装置情報の送信要求がない場合(S11:NO)、ステップS13以降の処理を実行する。
【0034】
次いで、制御部21は通信部27を通じてジョブの予約を受信したか否かを判断する(ステップS13)。ジョブの予約を受信したと判断した場合(S13:YES)、当該予約を印刷ジョブ管理部29に登録する(ステップS14)。次いで、制御部21は印刷ジョブ管理部29を監視することにより、予約したジョブを処理すべき順番であるか否かを判断し(ステップS15)、予約したジョブを処理すべき順番でないと判断した場合(S15:NO)、予約したジョブの順番がくるまで先行するジョブの処理を実行する。予約したジョブの順番がきた場合(S15:YES)、印刷ジョブ管理部29の記憶内容を参照して、予約を行った情報処理装置10に対して印刷ジョブの送信要求を行う(ステップS16)。そして、情報処理装置10から送信された印刷ジョブを受信したか否かを判断し(ステップS17)、印刷ジョブを受信していない場合(S17:NO)、印刷ジョブを受信するまで待機する。また、印刷ジョブを受信した場合(S17:YES)、当該印刷ジョブをRAM31内のワーク領域31bに記憶させ(ステップS18)、ワーク領域31bにて印刷ジョブを展開して得られた画像データを画像形成部28に転送して画像形成することにより、印刷出力処理を実行する(ステップS19)。
【0035】
ステップS13にてジョブの予約を受信していないと判断した場合(ステップS13:NO)、通信部27を通じてジョブを受信したか否かを判断する(ステップS20)。ジョブを受信していないと判断した場合(S20:NO)、処理をステップS13へ戻す。また、通信部27を通じてジョブを受信した場合(S20:YES)、印刷ジョブ管理部29を参照することにより順番待ちをしている待ちジョブがあるか否かを判断する(ステップS21)。待ちジョブがないと判断した場合(S21:NO)、機密を要する画像データを含んだジョブを受信したか否かを判断して機密印刷であるか否かを判断する(ステップS22)。機密印刷であると判断した場合(S22:YES)、処理をステップS18へ移行させてRAM31のワーク領域31bでジョブを展開し、得られた画像データを画像形成部28に転送して印刷出力処理を実行する(S19)。また、機密印刷でないと判断した場合(S22:NO)、受信したジョブから画像データを展開し、当該画像データを画像形成部28へ転送して印刷出力処理を実行する(ステップS23)。
【0036】
ステップS21において待ちジョブがあると判断した場合(S21:YES)、受信したジョブに基づく印刷が機密印刷であるか否かを判断する(ステップS24)。受信したジョブに基づく印刷が機密印刷であると判断した場合(S24:YES)、当該ジョブをRAM31のジョブ記憶領域31aに記憶させ(ステップS25)、機密印刷でないと判断した場合(S24:NO)、HDD装置30に記憶させる(ステップS26)。そして、ジョブの格納先及びその送信元のホスト名を印刷ジョブ管理部29に登録する(ステップS27)。そして、印刷ジョブ管理部29を参照することにより受信したジョブを処理する順番であるか否かを判断し(ステップS28)、順番でないと判断した場合(S28:NO)、他のジョブによる処理を実行して順番がくるまで待機し、順番がきたと判断した場合(S28:YES)、ジョブから展開される画像データをRAM31内のワーク領域31bで処理し、画像形成部28に転送して印刷出力処理を実行する(ステップS29)。
【0037】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明による場合は、情報処理装置から画像形成装置に機密を要する画像データを含んだジョブを送信する際、画像形成装置内で受付けているジョブの有無に関する情報を取得し、受付けているジョブがなく、送信したジョブが即座に処理される状況にある場合、前記画像データを含んだジョブを送信するようにしている。また、画像形成装置内では、受信したジョブを揮発性の記憶手段に記憶させて画像形成を行う。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブは、揮発性の記憶手段にて処理されることとなり、画像形成装置内で処理した後、ジョブの暗号化、無効化、又は消去を行わずに済むため、画像形成時の処理効率が高まる。また、何者かが記憶手段を持ち出した場合であっても、機密を要する画像データの不正な入手を困難にすることができる。
【0038】
本発明による場合は、情報処理装置は、画像形成装置が備えている揮発性の記憶手段に対する容量情報を取得するようにしており、容量情報に基づいて送信すべきジョブを記憶させるだけの空き容量がある場合、当該ジョブを送信するようにしている。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブを、揮発性の記憶手段にて処理させることが可能となり、画像形成装置内で処理した後、ジョブの暗号化、無効化、又は消去を行わずに済むため、画像形成時の処理効率が高まる。また、何者かが記憶手段を持ち出した場合であっても、機密を要する画像データの不正な入手を困難にすることができる。
【0039】
本発明による場合は、情報処理装置から画像形成装置に機密を要する画像データを含んだジョブを送信する際、画像形成装置内で受付けているジョブの有無に関する情報を取得し、すでに受付けているジョブが存在し、送信したジョブが即座に処理されない状況にある場合、ジョブの実行予約を送信し、画像形成装置から送信要求があるまで待機するようにしている。したがって、機密を要する画像データを含んだジョブは、揮発性の記憶手段以外で処理されることがなくなるため、前記画像データの機密性を保護することができる。また、画像形成装置の送信要求に応じて前記ジョブを送信するようにした場合、揮発性の記憶手段でのみ処理することが可能となり、機密性が保持されるとともに、画像形成時の処理効率を低下させることがなくなる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成システムの接続例を示す模式的構成図である。
【図2】情報処理装置の内部構成を説明するブロック図である。
【図3】画像形成装置の内部構成を説明するブロック図である。
【図4】印刷ジョブ管理部の一例を示す概念図である。
【図5】印刷ジョブを送信する際の処理を説明する模式図である。
【図6】印刷ジョブを送信する際の処理を説明する模式図である。
【図7】印刷ジョブを実行する際の処理を説明する模式図である。
【図8】印刷ジョブを実行する際の処理を説明する模式図である。
【図9】印刷ジョブを実行する際の処理を説明する模式図である。
【図10】情報処理装置側で実行する処理の手順を説明するフローチャートである。
【図11】画像形成装置側で実行する処理の手順を説明するフローチャートである。
【図12】画像形成装置側で実行する処理の手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 情報処理装置
11 CPU
17 通信部
18 HDD装置
18a プリンタドライバ
20 画像形成装置
21 制御部
23 ROM
27 通信部
28 画像形成部
29 印刷ジョブ管理部
30 HDD装置
31 RAM
31a ジョブ記憶領域
31b ワーク領域
N 通信ネットワーク
Claims (5)
- 画像データを含み、該画像データに基づく画像形成を指示するジョブを生成する手段、及び生成したジョブを送信する手段を備える情報処理装置と、該情報処理装置から送信されたジョブを受信する手段、画像形成すべきジョブの有無に係るジョブ情報を記憶する手段、及び画像形成すべきジョブが有る場合、該ジョブに基づいて画像形成を行う手段を備える画像形成装置とを備える画像形成システムにおいて、
前記情報処理装置は、生成したジョブを送信する際、ジョブ情報に対する送信要求を前記画像形成装置に送信する手段と、前記画像形成装置が送信したジョブ情報を受信する手段と、送信すべきジョブに含まれる画像データの機密性の有無を判断する手段とを備え、機密性が有ると判断した画像データを含むジョブを送信する際、受信したジョブ情報が画像形成すべきジョブが無い旨の情報である場合、前記画像データを含むジョブを前記画像形成装置に送信すべくなしてあり、
前記画像形成装置は、前記送信要求を受信した場合、記憶してあるジョブ情報を送信する手段と、前記情報処理装置が送信した前記ジョブを記憶する揮発性の記憶手段とを備え、該記憶手段に記憶したジョブに基づいて画像形成を行うべくなしてあることを特徴とする画像形成システム。 - 前記画像形成装置は、前記記憶手段の空き容量に係る容量情報を記憶する手段と、該容量情報に対する送信要求を受信する手段とを備え、前記送信要求を受信した場合、前記容量情報を送信すべくなしてあり、前記情報処理装置は、前記容量情報に対する送信要求を前記画像形成装置に送信する手段と、前記画像形成装置から送信された容量情報を受信する手段と、受信した容量情報に基づき、送信すべきジョブを前記記憶手段に記憶させることが可能であるか否かを判断する手段とを備え、可能であると判断した場合、前記ジョブを送信すべくなしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
- 前記情報処理装置は、機密性が有ると判断した画像データを含むジョブを送信する際、受信したジョブ情報が画像形成すべきジョブが有る旨の情報であり、受信した容量情報に基づいて、前記記憶手段に記憶させることが可能でないと判断した場合、前記画像データを含んだジョブの実行予約を前記画像形成装置に送信する手段を備え、前記画像形成装置は、ジョブの実行予約を受信する手段と、前記ジョブに対する送信要求を前記情報処理装置に送信する手段とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成システム。
- 画像形成を指示するジョブを受信する手段と、画像形成すべきジョブの有無に係るジョブ情報を記憶する手段と、画像形成すべきジョブが有る場合、該ジョブに基づいて画像形成を行う手段とを備える画像形成装置において、
前記ジョブ情報に対する送信要求を受信する手段と、前記送信要求を受信した場合、前記ジョブ情報を送信する手段と、受信したジョブを記憶する揮発性の記憶手段とを備え、該記憶手段に記憶したジョブに基づいて画像形成を行うべくなしてあることを特徴とする画像形成装置。 - 画像データを含み、該画像データに基づく画像形成を指示するジョブを生成する手段と、生成したジョブを送信する手段とを備える情報処理装置において、
生成したジョブを送信する際、画像形成すべきジョブの有無に係るジョブ情報に対する送信要求を送信する手段と、前記送信要求に対して送信されたジョブ情報を受信する手段と、送信すべきジョブに含まれる画像データの機密性の有無を判断する手段とを備え、機密性が有ると判断した画像データを含むジョブを送信する際、受信したジョブ情報が画像形成すべきジョブが無い旨の情報である場合、前記画像データを含むジョブを送信すべくなしてあることを特徴とする情報処理装置。
Priority Applications (1)
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JP2003113415A JP2004318624A (ja) | 2003-04-17 | 2003-04-17 | 画像形成システム、画像形成装置、及び情報処理装置 |
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Cited By (3)
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JP2007316752A (ja) * | 2006-05-23 | 2007-12-06 | Fuji Xerox Co Ltd | プリントシステム、プリント方法、プログラムおよび印刷装置 |
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-
2003
- 2003-04-17 JP JP2003113415A patent/JP2004318624A/ja active Pending
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