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JP2004313708A - 可撓性薬剤容器及び固形薬剤を内封した可撓性薬剤容器の製造方法 - Google Patents

可撓性薬剤容器及び固形薬剤を内封した可撓性薬剤容器の製造方法 Download PDF

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JP2004313708A
JP2004313708A JP2003146995A JP2003146995A JP2004313708A JP 2004313708 A JP2004313708 A JP 2004313708A JP 2003146995 A JP2003146995 A JP 2003146995A JP 2003146995 A JP2003146995 A JP 2003146995A JP 2004313708 A JP2004313708 A JP 2004313708A
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flexible
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drug
medicine container
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JP2003146995A
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Yutaka Matsuzawa
豊 松澤
Takashi Morimura
孝史 森村
Koji Kawahara
幸司 川原
Tatsuo Suzuki
龍夫 鈴木
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Fukoku Co Ltd
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
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Abstract

【課題】樹脂製の可撓性薬剤容器でありながら、凍結乾燥製剤に適する固形薬剤を内封する薬剤容器の提供および製造が容易で、大きな設備を必要とせず、短時間で凍結乾燥でき、無菌バリデーションが容易であり、安価に製造し得る可撓性薬剤容器の提供すること。
【解決手段】凍結乾燥により得られた固形薬剤を無菌的に収納し密封する可撓性薬剤容器11であって、水分遮蔽性およびガス遮蔽性に優れた樹脂材よりなる薬剤容器本体部12に、ゴム栓14などによって施栓可能な薬剤取出口部13を備え、薬剤容器本体部12の内部と連通する副室15を設け、この副室15の一部に除菌フィルタ16を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凍結乾燥によって得られる固形薬剤を収納し密封する(内封する)可撓性薬剤容器に関する。更に、個別に溶解液を内封した輸液容器と、薬剤を内封した薬剤容器とを、連通針などの連通手段を内蔵して、あるいは連通手段部を介して、非連通状態で接続し、薬液調整時に上記連通手段によって連通可能とした所謂輸液キットに用いる薬剤容器に適する。
【0002】
【従来の技術】
近年、点滴などの輸液においては、長期的に安定して保管が可能であることから固形薬剤を使用直前に溶解液に溶解し、調整して使用することが一般的である。上記固形薬剤のうち、抗生物質などの加水分解を起こしやすく水溶液状態では不安定でまた熱に対して変質し易い薬剤は、液体を無菌充填後に凍結乾燥によって得られる凍結乾燥製剤が用いられる。
【0003】
一般に、凍結乾燥製剤は、一旦調整した薬液(薬剤の溶液又は分散液等)をバイアル等のガラス製薬剤容器に無菌状態で充填し、別途滅菌処理したゴム栓を上記薬剤容器口に中途状態で嵌装して、薬剤容器内と薬剤容器外で通気可能な状態(以下、半打栓状態という)とし、次にこれを凍結乾燥器内に入れて、凍結乾燥による脱液固形化を行ない、固形化完了後に、凍結乾燥器内に装備された可動器具でゴム栓を押し下げて薬剤容器に完全に嵌装(打栓を完了)し、ガラス製薬剤容器に密封された状態で得ることができる。
次に、凍結乾燥器より取り出した上記ガラス製薬剤容器は、ゴム栓が容易にはずれることがないように、上記薬剤容器の口頭部を包み込む冠の様に金属薄板製の緊締リングを冠装してカシメによる緊締がなされる。
【0004】
上記工程は、打栓完了までは薬剤が直接空気に触れるため無菌環境下で行われるが、打栓後は、薬剤が直接外気にさらされないため、空調管理された通常の環境下で作業可能である。
【0005】
従来の輸液キットなどに使用される薬剤容器は、バイアルなどのガラス製薬剤容器が用いられることが多い。これは、上記に説明したように凍結乾燥製剤の製造時において、薬液を充填し、そのまま凍結乾燥して固形薬剤を得ることができ、製品化できるため、▲1▼容器の移し替えの必要が無く、無菌状態を保ちやすいこと。また、ガラス製薬剤容器は、堅く位置安定性が良いため、打栓に際しての固定器具等が必要なく、凍結乾燥機内の狭い空間に入るような小さく簡単な装置で打栓容易であるので、密閉するために凍結乾燥器外へ搬出する必要もない。よって、▲2▼凍結乾燥器内の狭い空間を無菌状態に保てばよいこと。加えて、▲3▼ガラス製バイアルは、水分遮断性およびガス遮断性に優れること。また、一般に薬剤用の容器、特に輸液に使用する薬剤用容器は、外部から目視にて薬剤の変質、変色や異物の混入などが確認できることが求められているので、▲4▼内封する薬剤の内容が確認できる程度の透明性を有すること、などの理由による。
【0006】
しかしながら、従来のガラス製薬剤容器においては、凍結乾燥製剤の薬剤容器として適するが、使用後、薬液容器を廃棄する前に、不燃物である金属製の緊締リングを薬剤容器から取り外す作業、それに続いて容器及び廃緊締リング、ゴム栓とを分別する作業が必要である。さらに輸液キットに用いられた場合には、上記分別作業に加えて、ガラス製薬剤容器の固定具やホルダなどを分解する必要があり、手間を要するものであった。
【0007】
また、従来のガラス製あるいは硬質樹脂製の薬剤容器は可撓性容器ではないので容器自体が全く変形することができないため、薬剤容器内に内封された固形薬剤を溶解液などに溶かすために密封状態の薬剤容器内に溶解液を入れる場合には、薬剤容器内の圧力が高くなるので、溶解液を充填しづらいことがあり、また、薬剤を溶かし終えた薬液を薬剤容器から取り出す場合には、薬液を吸引することになるため、取り出し操作が困難であることがあった。
【0008】
更に、従来のガラス製の薬剤容器を用いて凍結乾燥により無菌製剤を製造する場合、まず薬液を薬剤容器に無菌充填をし、ゴム栓を半打栓状態にして凍結乾燥機内に入れる。凍結乾燥機内に薬液が充填された薬剤容器を入れるとき、薬剤容器の開口部は半打栓状態であるため菌による汚染や異物の混入等の問題が発生しやすかった。これを防止するためには無菌室の中で、実質的に人が介在しないように完全自動で半打栓状態の薬剤容器を凍結乾燥機内に搬入しなければならなかった。また、凍結乾燥機内で乾燥中に薬剤が突沸等を起こし凍結乾燥機内を薬剤で汚し、凍結乾燥機内の清掃が不十分な場合半打栓状態の開口部から他の薬剤や異物のコンタミを起こす原因になっていた。
【0009】
一方、ガラス製以外の従来の薬剤容器として、例えば、特開平6−254136号公報(特許文献1)には、樹脂材より成形された樹脂製薬剤容器が記載されている。また、特開平8−52196号公報(特許文献2)には、袋状の可撓性薬剤容器が記載されている。
これら従来の樹脂製薬剤容器においては、使用後、薬液容器を廃棄する前に、分別は必要としないが、ガラス製薬剤容器に比べ軟質なため、凍結乾燥器内での打栓が難しく、打栓の際に樹脂製薬剤容器を位置決め固定する固定器具等が必要となり、この結果、これらの固定器具等の収容可能な大きな槽を有する凍結乾燥器が必要となるので、凍結乾燥製剤を内封する薬剤容器には向かないなどの問題があった。
【0010】
この問題を解決するため、本発明者等は、特開2002−253638号公報(特許文献3)において、薬液を薬剤容器に充填後、凍結乾燥により固形薬剤を得るときに発生する水分を薬剤容器外へ排出するチューブ状の乾燥ポートを設け、さらに、水蒸気及び空気の透過が可能で細菌の透過が不可能な除菌フィルタを乾燥ポートの口部あるいは乾燥ポート内部に設けることにより、凍結乾燥薬剤を内封するのに好適な可撓性薬剤容器を提案している。
この可撓性薬剤容器によれば、薬剤の凍結乾燥終了後にチューブ状の乾燥ポートを熱溶着や超音波溶着等により簡単に閉塞することができるので、軟質の樹脂製薬液容器を打栓する際に従来必要とされていた固定器具等が不要となり、さらに、乾燥ポートに除菌フィルタを設けたため、薬剤容器内への細菌の進入を防止でき、乾燥ポートの閉塞まで高レベルの無菌環境状態を維持することも不要となる。
【0011】
【特許文献1】
特開平6−254136号公報(第2,3頁、第1図)
【特許文献2】
特開平8−52196号公報(第3,4頁、第1図)
【特許文献3】
特開2002−253638号公報(第4頁、第1図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した乾燥ポートに除菌フィルタを設けた従来の可撓性薬剤容器にあっては、乾燥ポートの閉塞が容易で、しかも、乾燥ポートの閉塞まで高レベルの無菌環境状態を維持することは不要となるが、除菌フィルタがチューブ状の乾燥ポートの口部あるいは乾燥ポート内部に設けられているため、除菌フィルタの面積が小さく、このため、薬剤容器内の乾燥に時間を要するといった問題があった。
そこで、本発明の目的は、凍結乾燥薬剤を内封するのに好適な可撓性薬剤容器であって、さらに、薬剤容器内の乾燥時間を短縮することができる可撓性薬剤容器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、水分遮蔽性およびガス遮蔽性に優れた樹脂材より形成されるとともに、薬剤取出口部を有する薬剤容器本体部を備え、この薬剤容器本体部内に凍結乾燥により得られた固形薬剤を無菌的に収納し密封する可撓性薬剤容器であって、上記薬剤容器本体部にその内部と連通する副室を設け、この副室の一部に除菌フィルタを設けたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記副室の一部は、チューブ状となって上記薬剤容器本体部の内部と連通していることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、上記副室は扁平形状であって、上記副室の一方の側面部または両方の側面部に上記除菌フィルタを設けたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、上記薬剤容器本体部は扁平形状であって、上記薬剤容器本体部の上記薬剤取出口部と反対の端部側に上記副室を設けたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一に記載の発明において、上記薬剤容器本体部に薬液または薬剤の充填ポートを設けたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、上記充填ポートを上記薬剤容器本体部の上記薬剤取出口部と反対の端部側に上記副室と並んで設けたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一に記載の発明において、上記可撓性薬剤容器は、水蒸気、酸素バリア性を有するフィルムからなる密封袋体により覆われていることを特徴とする。
【0014】
さらに、請求項8乃至請求項11に記載の発明は、固形薬剤を内封した可撓性薬剤容器の製造方法に関するもので、請求項8に記載の発明は、水分遮蔽性およびガス遮蔽性に優れた樹脂材より形成された薬剤容器本体部と、この薬剤容器本体部の一端側に設けられた薬剤取出口部と、上記薬剤容器本体部の内部と連通する閉塞可能な充填ポートと、除菌フィルタを有し、上記薬剤容器本体部の内部と連通する副室とを備えた可撓性薬剤容器を滅菌処理する第1の工程と、上記充填ポートより上記可撓性薬剤容器に薬液を充填する第2の工程と、上記充填ポートを閉塞手段により閉塞する第3の工程と、上記薬液入り可撓性薬剤容器を凍結乾燥装置に搬入して、凍結乾燥させることにより、上記除菌フィルタより上記薬液の水分を上記可撓性薬剤容器内から排出させて、固形薬剤を得る第4の工程と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、水分遮蔽性およびガス遮蔽性に優れた樹脂材より形成された薬剤容器本体部と、この薬剤容器本体部の一端側に設けられた薬剤取出口部と、上記薬剤容器本体部の内部と連通する閉塞可能な充填ポートと、除菌フィルタを有し、上記薬剤容器本体部の内部と閉塞可能なチューブ状部を介して連通する副室とを備えた可撓性薬剤容器を滅菌処理する第1の工程と、上記充填ポートより上記可撓性薬剤容器に薬液を充填する第2の工程と、上記充填ポートを閉塞手段により閉塞する第3の工程と、上記薬液入り可撓性薬剤容器を凍結乾燥装置に搬入して、凍結乾燥させることにより、上記除菌フィルタより上記薬液の水分を上記可撓性薬剤容器内から排出させて、固形薬剤を得る第4の工程と、上記チューブ状部を閉塞手段により閉塞するとともに、上記副室を上記薬剤容器本体部から切り離す第5の工程とを備えたことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、上記充填ポートの閉塞を熱溶着または超音波溶着により行うことを特徴とする。
そして、請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、上記充填ポートおよび上記チューブ状部の閉塞を熱溶着または超音波溶着により行うことを特徴とする。
【0015】
本発明における除菌フィルタを設けた副室とは、薬液を薬剤容器にいれたまま、凍結乾燥により固形薬剤を得るときに発生する水分を薬剤容器外へ排出する排出口であり、従来のチューブ状の乾燥ポートに設けた除菌フィルタよりも、より大きな面積の除菌フィルタが装着可能であればよく、形状は任意であり、薬剤容器内部から外界へ連通する。上記副室を凍結乾燥工程後閉塞する場合には、この副室の一部をチューブ状にすることで、熱溶着あるいは超音波溶着などの閉塞手段により容易に閉塞することができる。また、チューブ状であるから小型の閉塞手段で閉塞することが出来るので、無菌室内でも作業が容易である。
【0016】
上記除菌フィルタは、市販されているメンブランフィルタなどがあり、フィルタ膜の孔径が0.2μm以下で、かつ水蒸気が透過できるものであれば、菌の侵入を除去するとともに凍結乾燥に使用することが出来る。なお、液体と接触した状態でも水蒸気を含むエアが透過出来るものを使用したときには、凍結乾燥時に薬液がフィルタに接触していても水分の除去ができるので、フィルタ位置を自由に設定できる。
除菌フィルタの材質として、ポリフッ化ビニルあるいはビニリデン樹脂、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、セルロース系樹脂などが挙げられる。
【0017】
また、本発明における充填ポートとは、溶液状態の薬剤液を薬剤容器内部へ充填するときに用いる充填口であり、薬剤容器内部から外界へ連通する連通路を有するチューブ形状が望ましい。上記チューブ形状とすることで、薬剤液を充填した後、熱溶着あるいは超音波溶着などの閉塞手段により容易に連通路を遮断し、密封することが出来る。また、特に充填ポートを設けず薬剤取出口部を使用することもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の可撓性薬剤容器の第1実施例を示す平面図である。
図1において、11は、可撓性薬剤容器であり、この可撓性薬剤容器11は、樹脂材よりなる薬剤容器本体部12を有し、この薬剤容器本体部12の一端には薬剤取出口部13が設けられ、この薬剤取出口部13は、ゴム栓とキャップから構成されているゴム栓体14にて施栓され、密封されている。
15は、副室であり、この副室15は、薬剤容器本体部12の薬剤取出口部13と反対の端部に扁平状に突出して形成され、薬剤容器本体部12の内部と連通している。副室15の一部をチューブ状にすることにより、チューブ状部18で容易に溶封することができる。副室15の側面部15Aの片面または両面に開口部を設け、そこに除菌フィルタ16が溶着され、封止されている。この除菌フィルタ16は、水蒸気および空気は透過させ得るが細菌は透過することはできない。
17は、充填ポートであり、この充填ポート17は、薬剤容器本体部12の薬剤取出口部13と反対の端面にチューブ状に突出して形成され、薬剤容器本体部12の内部と連通している。
図1に示す第一実施例では、充填ポート17と副室15は薬剤取出口部13と反対の端面に形成されているが、薬剤取出口部13と同じ面に突出して形成されていても良い。
【0020】
可撓性薬剤容器11の薬剤容器本体部12は、樹脂材より扁平形状にブロー成形により成形される。このとき、薬剤取出口部13,副室15および充填ポート17が同時に形成されている。
上記樹脂材としては、低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、軟質ポリエステル樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂あるいはこれらの複合樹脂などの樹脂材料が好適である。また、上記樹脂を単層構造で用いても、複数の多層構造で用いても良い。
【0021】
次に、図1に示す固形薬剤を内封する可撓性薬剤容器11を得る手順を説明する。
可撓性薬剤容器11は、樹脂ブロー成形により略円筒形状のパリソンを成形し、ついで薬剤取出口部13、充填ポート17および副室15を一体に備えた薬剤容器本体部12をブロー成形にて成形する。副室15の両側面をポンチ等の打ち抜き治具で開口させ、その開口部に除菌フィルタ16を熱溶着にて固定する。次に薬剤取出口部13にゴム栓体14を施栓し、薬剤取出口部13を閉鎖する。ついで、可撓性薬剤容器11を電子線滅菌処理装置により滅菌された可撓性薬剤容器11を準備する。
なお、可撓性薬剤容器11の滅菌処理としては、オートクレーブ滅菌、エチレンオキサイドガス滅菌や過酸化水素ガス滅菌、γ線滅菌、UV滅菌などを適用しても良い。
【0022】
次に、図2に示すように、無菌環境下にて、充填ポート17の先端部を切断し、凍結乾燥用に調整された薬液を、薬液充填ノズル19から先端部が切断されて開封された充填ポート17を介して可撓性薬剤容器11に充填する。その後、図3に示すように充填ポート17の開放端20を熱溶着により充填ポートの樹脂材を溶融させて閉塞する。
この時点で本発明の可撓性薬剤容器11は細菌に対して密閉されるので、これ以後の無菌環境レベルを下げることが可能になる。すなわち、薬液充填済みの可撓性薬剤容器11を凍結乾燥機内に搬入する場合、従来の半打栓状のガラスバイアルに比べて菌による汚染の危険性がほとんどないので取り扱い容易でありかつ無菌維持が容易である。
【0023】
次に、薬液を封入した可撓性薬剤容器11を凍結乾燥器に入れ、真空引きしながら凍結乾燥させて、固形薬剤を得る。このとき、薬液の水分は水蒸気となって副室15に設けられた除菌フィルタ16を透過して、薬剤容器本体部12の内部より排出される。
そして、凍結乾燥終了後、凍結乾燥器内にクリーンエアをもどし、凍結乾燥機より取り出せば、固形薬剤を内封した可撓性薬剤容器を得ることができる。このとき、除菌フィルタ16より外気が可撓性薬剤容器11内に流入するが、除菌フィルタ16によって細菌が濾過されるため、可撓性薬剤容器11内の無菌維持が非常に容易になる。
【0024】
次に、図4に示すように、凍結乾燥器内から取り出した固形薬剤を内封した可撓性薬剤容器の副室15のチューブ状部18を熱溶着により溶封し、溶着部21で切断して副室15を切り離す。これで、可撓性薬剤容器11は完全に密封された状態になる。細菌の容器内への進入は完全に防止できるが、水分や酸素は合成樹脂で形成されている容器壁を透過してしまう。それで、内封された固形薬剤が非常に水分を吸収しやすい薬剤の場合は、可撓性薬剤容器壁を通して水分を吸収してしまうという不都合が起こる。この場合、水分難透過性の包材で可撓性薬剤容器11を覆うことによりこの問題を解決することができる。
なお、充填ポート17を設けず、薬剤取出口部13より薬液を充填してから、施栓することとしても良い。但し、この場合には、可撓性薬剤容器11とゴム栓体14を予め別途滅菌処理しておく必要がある。
また、上記実施例に於いては、薬剤取出口部13の施栓手段としてゴム栓体14を用いたが、薬剤容器を確実に密閉できればよいので、樹脂成形時に刺通可能な薄膜を本体容器と一体の薄膜を設けることとしてもよい。
【0025】
図5は、本発明の可撓性薬剤容器の第2実施例を示す平面図であり、この可撓性薬剤容器31は、前述した第1実施例と構造が一部相違しており、共通する部材には同一の符号を記載する(以下の実施例も同様)。
図5において、この可撓性薬剤容器31は、除菌フィルタ16付きの副室15および充填ポート17、接続部材34を一端に配置し、樹脂ブロー成形により略円筒形状の薬剤容器本体部12を有する。
上記可撓性薬剤容器31の接続部材34は、図6に示すように樹脂材よりなる管形状をなし、この管内にはこの管を閉塞する隔膜35を設けている。この隔膜35は、用時に開口しやすいように連通針などにより破壊しやすい強度としている。可撓性薬剤容器31は、薬剤容器本体部12の接続部材34の反対側にチューブ状部18を有する副室15が形成され、この副室15の側面部15Aには除菌フィルタ16を設けている。さらに、充填ポート17を副室15と同じ側の薬剤容器本体部12に形成されている。
【0026】
図7は、上記実施例を用いた、連通針を内蔵するタイプの輸液キットの平面図であり、図8は輸液キットの部分断面図である。なお、従来例と共通する部材には同一の符号を記載する。
図7および図8において、36は輸液容器1に溶着して設けた連結部材であり、この連結部材36は、内部に中空の連通路37を有し、この連通路37は輸液容器1内部と連通し、かつ連通針6を保持部材38により移動可能に保持している。さらに、連結部材36の先端部には連通針6にて破壊可能な隔膜39を有し、上記連通路37を閉塞している。
【0027】
輸液容器1は、本発明の可撓性薬剤容器31の接続部材34の筒状内部40に差し込まれ、連結部材36の外周面に設けた係合部41にて固定され、パッキン42にて上記筒状内部は密閉される。この連結作業は無菌環境下で行われるので、輸液容器1の内部、連通路37、薬剤容器本体部12の内部そして筒状内部40は、無菌状態が維持されている。
【0028】
この可撓性薬剤容器31は、密封袋体44にて乾燥剤(図示せず)とともに密封包装されている。
密封袋体44は、水蒸気および酸素バリア性に優れた材質の袋体状であり、可撓性薬剤容器31に内封される固形薬剤が水分や酸素によって変質しやすい場合には有用となる。密封袋体44は可撓性薬剤容器31よりも十分に大きい第1および第2のフィルムシートからなり、上記2枚のフィルムシートをあわせた状態のもとで、上端部44A、側部44B、44Cを熱溶着によって下端部44Dが開口された袋体状を形成する。次にこの袋体状の密封袋体44の開口部から可撓性薬剤容器31および乾燥剤を差し入れ、下端部44Dを可撓性薬剤容器31の接続部材34の表面とともに熱溶着させて密封するとともに、密封袋体44を可撓性薬剤容器31に固定する。密封袋体44を可撓性薬剤容器31に固定することにより、密封袋体44の上端部44Aに吊下部46を形成すれば、安定して使用することが出来る。
図8においては、ハッチングした部位が溶着部を示し、熱溶着した部位よりも内側の一部を切り欠き表示している。
【0029】
上記実施例においては、乾燥剤を同封したが、内封される薬剤に応じて脱酸素剤をいれることもできるし、必要がなければ入れなくともよいのはもちろんである。
上記密封袋体44に用いるフィルム材としては、第1のフィルムとして、外層側から、ポリプロピレン/シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンのラミネートフィルムと、第2のフィルムとして、外層側から、ポリプロピレン/アルミ箔/ポリエチレンのラミネートフィルムが適するが、内封する薬剤と可撓性薬剤容器自体の材質によっても適当なフィルムの組合せを選ぶことができる。
可撓性薬剤容器に収納される薬剤が水分や酸素によって変質しやすいものである場合、可撓性薬剤容器の材質は、製造上可能であれば、なるべく水分や酸素を透過しにくいものを選定することが好ましいが、可撓性薬剤容器の製造上の困難さや製造コストの関係から、密封袋体に水蒸気、酸素バリア性をもたせれば可撓性薬剤容器の材質は適当なものを選定することができるのである。
【0030】
密封袋体に適用可能な材質は、水蒸気バリア性に優れたものとしては、ポリ塩化ビニリデン樹脂などがあり、フィルム材から成形する場合には、ポリ塩化ビニリデン樹脂製のフィルムの他に、前述した可撓性薬剤容器に適する樹脂材などを用いたアルミ箔のラミネートフィルム、シリカ蒸着フィルム、アルミナ蒸着フィルム、又はそれらのラミネートフィルムが使用可能である。
また、酸素バリア性に優れたものとしては、上記樹脂材およびフィルムに加えて、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)樹脂およびそのアルミ箔のラミネートフィルム、シリカ蒸着フィルム、アルミナ蒸着フィルム、又はそれらのラミネートフィルムが使用可能である。
【0031】
次に、図9を基に、上記輸液キットが連通針6により連通される状態を説明する。まず輸液容器1越しの操作によりフランジ7を連結部材36側に押し込む。このときフランジ7の近傍では輸液容器1の変形を妨げるものはないので、輸液容器の操作は容易にできる。そうすると連通針6の先端は連結部材の隔膜39を突き破る。さらにフランジ7を連結部材36側に押し込むと、連通針6の先端は、可撓性薬剤容器31の隔膜35を貫通し、可撓性薬剤容器31の内部と輸液容器1の内部は連通針6によって連通される。
このようにして、可撓性薬剤容器31と輸液容器1とが連通すると、輸液容器1あるいは可撓性薬剤容器31を圧迫して輸液容器内部の溶解液の一部を可撓性薬剤容器31内に送り込み、可撓性薬剤容器31内の薬剤を溶解する。次に、可撓性薬剤容器31を圧迫して可撓性薬剤容器31内の薬液を輸液容器1内に戻す。戻された薬液は輸液容器1の液剤取出口部材3に輸液セットなどを接続して輸液として用いられる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。
表1のNo.1乃至No.3は、図1に示すような扁平形状の副室15を設けた可撓性薬剤容器11を用いた実施例であり、No.1は副室15の一方の側面部15Aに面積4cm(20mm×20mm)の除菌フィルタ16を設けた場合、No.2は副室15の両方の側面部15Aに面積4cm(20mm×20mm)の除菌フィルタ16を夫々設けた場合、No.3は副室15の両方の側面部15Aに面積5cm(20mm×25mm)の除菌フィルタ16を夫々設けた場合の実施例である。
また、No.4は可撓性薬剤容器として、図1に示すような副室15を設けず、内径16mmのチューブ状部18を乾燥ポートとして使用し、その口部に面積2cmの除菌フィルタを設けた場合の比較例であり、No.5はNo.4と同一形状の可撓性薬剤容器を用い、チューブ状部18の口部に除菌フィルタを設けない場合の参考例である。
【0033】
まず、凍結乾燥用薬液としてマンニトール10%溶液10ミリリットル(以下、「薬剤」と称す。)を充填ポートから可撓性薬剤容器の薬剤容器本体部に充填し、この充填ポートを熱溶着にて閉塞した。
次いで、この可撓性薬剤容器を凍結乾燥器の真空チャンバー内に搬入して棚の上に載置し、この棚の温度を−40℃程度の低温に制御して、可撓性薬剤容器内の薬剤を凍結固化させた。
次いで、凍結固化した薬剤に昇華潜熱を供給するため、可撓性薬剤容器を載置した棚の温度を0℃に制御し、また、同薬剤の沸点を下げるため、真空チャンバー内を真空引きしてその圧力を0.01Torrに制御した。
この状態を数十時間維持すると、凍結固化した薬剤中の氷が水蒸気となって除菌フィルタを介して(No.5の参考例を除く)薬剤容器本体部から排出され、凍結乾燥した固形の薬剤が得られた。そして、No.1乃至No.5のそれぞれについて、凍結固化した薬剤を真空中で乾燥させて凍結乾燥した固形の薬剤を得る、一次乾燥工程で要した時間(以下、「一次乾燥時間」と称す。)を測定し、除菌フィルタの面積と一次乾燥時間との関係を表1に記載した。
【0034】
Figure 2004313708
【0035】
表1のNo.1乃至No.3の実施例に示すように、可撓性薬剤容器に副室を設けて除菌フィルタの面積を大きくすることにより、一次乾燥時間の短縮化が図れ、また、No.3の実施例に示すように、除菌フィルタの面積を10cm(20mm×25mm:2枚)とすれば、No.5の参考例に示す除菌フィルタを設けていない場合と同じ所要時間で一次乾燥工程が終了することが確認できた。よって、副室に10cm以上の面積を有する除菌フィルタを設ければ、除菌フィルタを設けていない可撓性薬剤容器よりも一次乾燥工程の時間を短縮することができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、可撓性薬剤容器に副室を設け、この副室に除菌フィルタを設けたため、従来のチューブ状の乾燥ポートに設けた除菌フィルタに比し、除菌フィルタの面積を大きくすることができ、これにより、薬剤容器内の乾燥時間を短くすることができる。
また、除菌フィルタを有する副室の一部をチューブ状としたため、薬剤容器内の乾燥時間の短縮化に加え、薬剤の凍結乾燥終了後に熱溶着や超音波溶着などの閉塞手段によりチューブ状部を閉塞することで、薬剤容器本体部を容易に閉塞することができるため、軟質な可撓性薬剤容器であっても、従来打栓の際に必要とされていた薬剤容器の固定器具等が不要になるとともに、薬剤容器本体部からの副室の切り離しも容易となり、また、無菌環境レベルを低くしても問題が生じないので、製造工程が簡単になり容易に低コストで製造することができる。
また、副室を扁平形状とし、その一方の側面部または両方の側面部に除菌フィルタを設けたため、副室の容積増大を可及的に抑えつつ、除菌フィルタの面積を大きく確保することができる。
また、充填ポートを設けた場合には、薬剤容器本体部への薬液の充填を容易に行うことができ、また、薬液充填後に充填ポートを閉塞することで、副室への連通部を除き、薬剤容器本体部を容易に密閉することができる。
さらに、薬剤容器を水蒸気、酸素バリア性に優れたフィルムで密閉包装することにより、薬剤容器自体の水蒸気、酸素バリア性を気にしなくともよいので、薬剤容器の材質の自由度が増す。さらに、薬剤容器を単独で包装することが出来るので、薬剤を充填した薬剤容器を単独で、薬剤が変質することなく長期にわたり保存することが出来るなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可撓性薬剤容器の第1実施例を示す平面図である。
【図2】第1実施例の可撓性薬剤容器に薬液を充填するところを示す平面図である。
【図3】第1実施例の可撓性薬剤容器に薬液を充填後、薬液注入ポートを溶封したところを示す平面図である。
【図4】第1実施例の可撓性薬剤容器において、除菌フィルタを設けた副室を除去したところを示す平面図である。
【図5】本発明に係る可撓性薬剤容器の第2実施例を示す平面図である。
【図6】本発明に係る可撓性薬剤容器の第2実施例の部分断面図である。
【図7】本発明に係る可撓性薬剤容器の第2実施例を用いた輸液キットの平面図である。
【図8】本発明に係る可撓性薬剤容器の第3実施例を用いた輸液キットの部分断面図である。
【図9】本発明に係る可撓性薬剤容器の第3実施例を用いた輸液キットの連通針を移動し可撓性薬剤容器と可撓性溶解液容器を連通させたときの状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1・・・輸液容器
2・・・溶解液
3・・・液剤取出口部材
6・・・連通針
7・・・フランジ
11・・・可撓性薬剤容器
12・・・薬剤容器本体部
13・・・薬剤取出口部材
14・・・ゴム栓体
15・・・副室
16・・・除菌フィルタ
17・・・充填ポート
18・・・チューブ状部
19・・・薬液充填ノズル
20・・・開放端
21・・・溶着部
34・・・接続部材
35・・・隔膜
36・・・連結部材
37・・・連通路
38・・・保持部材
39・・・隔膜
40・・・筒状内部
41・・・係合部
42・・・パッキン
44・・・密封袋体
46・・・吊下部

Claims (11)

  1. 水分遮蔽性およびガス遮蔽性に優れた樹脂材より形成されるとともに、薬剤取出口部を有する薬剤容器本体部を備え、この薬剤容器本体部内に凍結乾燥により得られた固形薬剤を無菌的に収納し密封する可撓性薬剤容器であって、
    上記薬剤容器本体部にその内部と連通する副室を設け、この副室の一部に除菌フィルタを設けたことを特徴とする可撓性薬剤容器。
  2. 上記副室の一部は、チューブ状となって上記薬剤容器本体部の内部と連通していることを特徴とする請求項1に記載の可撓性薬剤容器。
  3. 上記副室は扁平形状であって、上記副室の一方の側面部または両方の側面部に上記除菌フィルタを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の可撓性薬剤容器。
  4. 上記薬剤容器本体部は扁平形状であって、上記薬剤容器本体部の上記薬剤取出口部と反対の端部側に上記副室を設けたことを特徴とする請求項3に記載の可撓性薬剤容器。
  5. 上記薬剤容器本体部に薬液または薬剤の充填ポートを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の可撓性薬剤容器。
  6. 上記充填ポートを上記薬剤容器本体部の上記薬剤取出口部と反対の端部側に上記副室と並んで設けたことを特徴とする請求項5に記載の可撓性薬剤容器。
  7. 上記可撓性薬剤容器は、水蒸気、酸素バリア性を有するフィルムからなる密封袋体により覆われていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の可撓性薬剤容器。
  8. 水分遮蔽性およびガス遮蔽性に優れた樹脂材より形成された薬剤容器本体部と、この薬剤容器本体部の一端側に設けられた薬剤取出口部と、上記薬剤容器本体部の内部と連通する閉塞可能な充填ポートと、除菌フィルタを有し、上記薬剤容器本体部の内部と連通する副室とを備えた可撓性薬剤容器を滅菌処理する第1の工程と、
    上記充填ポートより上記可撓性薬剤容器に薬液を充填する第2の工程と、
    上記充填ポートを閉塞手段により閉塞する第3の工程と、
    上記薬液入り可撓性薬剤容器を凍結乾燥装置に搬入して、凍結乾燥させることにより、上記除菌フィルタより上記薬液の水分を上記可撓性薬剤容器内から排出させて、固形薬剤を得る第4の工程と、
    を備えたことを特徴とする固形薬剤を内封した可撓性薬剤容器の製造方法。
  9. 水分遮蔽性およびガス遮蔽性に優れた樹脂材より形成された薬剤容器本体部と、この薬剤容器本体部の一端側に設けられた薬剤取出口部と、上記薬剤容器本体部の内部と連通する閉塞可能な充填ポートと、除菌フィルタを有し、閉塞可能なチューブ状部を介して上記薬剤容器本体部の内部と連通する副室とを備えた可撓性薬剤容器を滅菌処理する第1の工程と、
    上記充填ポートより上記可撓性薬剤容器に薬液を充填する第2の工程と、
    上記充填ポートを閉塞手段により閉塞する第3の工程と、
    上記薬液入り可撓性薬剤容器を凍結乾燥装置に搬入して、凍結乾燥させることにより、上記除菌フィルタより上記薬液の水分を上記可撓性薬剤容器内から排出させて、固形薬剤を得る第4の工程と、
    上記チューブ状部を閉塞手段により閉塞するとともに、上記副室を上記薬剤容器本体部から切り離す第5の工程と
    を備えたことを特徴とする固形薬剤を内封した可撓性薬剤容器の製造方法。
  10. 上記充填ポートの閉塞を熱溶着または超音波溶着により行うことを特徴とする請求項8に記載の固形薬剤を内封した可撓性薬剤容器の製造方法。
  11. 上記充填ポートおよび上記チューブ状部の閉塞を熱溶着または超音波溶着により行うことを特徴とする請求項9に記載の固形薬剤を内封した可撓性薬剤容器の製造方法。
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