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JP2004307854A - 着色組成物及びカラーフィルタ - Google Patents

着色組成物及びカラーフィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】分散安定性に優れ、特に保存安定性等が高い着色組成物、およびそれを用いたカラーフィルタの提供。
【解決手段】着色組成物として、透明樹脂、その前駆体またはそれらの混合物からなる顔料担体と、その顔料担体に分散された有機顔料およびスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩を含有させた。分散安定性に優れ、特に保存安定性等が高い着色組成物が得られる。この着色組成物を用いることにより、均一なフィルタセグメントを具備するカラーフィルタを製造することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、例えば、カラー液晶表示装置、カラー撮像管素子等に用いられるカラーフィルタ、およびそれに利用しうる着色組成物に関する。
カラーフィルタは、ガラス等の透明な基板の表面に2種以上の異なる色相の微細な帯(ストライプ)状のフィルタセグメントを平行または交差して配置したもの、あるいは微細なフィルタセグメントを縦横一定の配列で配置したものからなっている。フィルタセグメントは、数ミクロン〜数100ミクロンと微細であり、しかも色相毎に所定の配列で整然と配置されている。
カラー液晶表示装置に用いられているカラーフィルタの上には、一般に液晶を駆動させるための透明電極が蒸着あるいはスパッタリングにより形成され、さらにその上に液晶を一定方向に配向させるための配向膜が形成されている。これらの透明電極および配向膜の性能を充分に得るには、その形成工程を一般に200℃以上、好ましくは230℃以上の高温で行う必要がある。
このため、現在、カラーフィルタの製造方法としては、耐光性、耐熱性に優れる顔料を着色剤とする顔料分散法と呼ばれる方法が主流となっており、主に下記の2通りの方法でカラーフィルタが製造されている。
第1の方法では、感光性透明樹脂溶液中に顔料を分散した着色組成物をガラス等の透明基板に塗布し、乾燥により溶剤を除去した後、一つのフィルタ色のパターン露光を行い、次いで未露光部を現像工程で除去して1色目のパターンを形成し、必要に応じて加熱等の処理を加えた後、同様の操作を全フィルタ色について順次繰り返すことによりカラーフィルタを製造する。
第2の方法では、透明樹脂溶液中に顔料を分散した着色組成物をガラス等の透明基板に塗布し、乾燥により溶剤を除去した後、その塗膜上にポジ型レジスト等のレジストを塗布し、一つのフィルタ色のパターン露光を行い、現像してレジストパターンを形成し、これをエッチングレジストとして、レジストパターンの付着していない顔料分散塗膜をエッチング液で除去し、レジスト塗膜を剥離して1色目のパターンを形成する。必要により加熱等の処理を加えた後、同様の操作を全フィルタ色について順次繰り返すことによりカラーフィルタを製造する。なお、レジストの現像と顔料分散塗膜のエッチングを同時に行うこともできる。
このようなカラーフィルタの製造にあたっては、着色組成物における顔料の分散性が重要であり、分散性の低い着色組成物を用いてカラーフィルタを製造すると、コントラストの低下等の原因となる。
そこで、フィルタセグメントの製造には、分散剤を含む着色組成物が用いられ、分散剤として、C.I. Pigment Yellow138のスルホン化物をフリー、または金属アルカリ水溶液またはアミン水溶液で中和してなる塩であるC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開平9−176511号公報 特開2002−179979号公報
しかし、分散安定性、保存安定性、フィルタセグメントを形成する際の塗布均一性など、カラーフィルタの製造に用いられる着色組成物の物性に対する要求が高まっている状況下においては、従来から使用されている着色組成物では、その対応が困難になってきている。特に近年では、テレビモニタ用途で液晶表示装置が適用されており、パネルを作成するためには顔料分を多く含む高濃度カラーフィルタが求められている。
そこで、本発明は、分散安定性に優れ、特に保存安定性等が高い着色組成物、およびそれを用いたカラーフィルタを目的とする。
本発明における着色組成物は、スルホン化色素誘導体を遊離酸タイプや有機アミンとの造塩タイプではなく、Na、K等のアルカリ金属、Ca、Ba等のアルカリ土類金属でもなく、アルミニウムで造塩したものを用いることにより、高い保存安定性を発揮させたものである。
即ち、本発明の着色組成物は、透明樹脂、その前駆体またはそれらの混合物からなる顔料担体と、該顔料担体に分散された有機顔料およびスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩を含有することを特徴とするものである。
ここで、スルホン化色素誘導体のアルミニウム塩を構成する色素は、C.I. Pigment Yellow138であることが望ましい。
さらに、樹脂型分散剤を含有することが望ましい。
樹脂型分散剤としては塩基性樹脂型分散剤が望ましい。
さらに、下記一般式(1)で表される化合物(a)と他のエチレン性不飽和二重結合を有する化合物(b)とを共重合してなる樹脂を含有することが望ましい。
一般式(1)
(R1はHまたはCH3、R2はアルキレン基、R3はHまたはベンゼン環を含んでも良い炭素数1〜20のアルキル基)
本発明のカラーフィルタは、上記着色組成物から形成されるフィルタセグメントを具備することを特徴とするものである。
本発明によれば、分散安定性に優れ、特に保存安定性等が高い着色組成物が得られる。
そして、本発明の着色組成物を用いることにより、均一なフィルタセグメントを具備するカラーフィルタを製造することができる。
本発明の着色組成物に用いられるスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩は、色素をスルホン化した後にアルミニウムで造塩してなるものであり、顔料の分散に優れ、分散後の顔料の再凝集を防止する効果が大きい。そのため、スルホン化色素誘導体のアルミニウム塩を用いて有機顔料を顔料担体中に分散してなる着色組成物を用いた場合には、安定性に優れたカラーフィルタが得られる。
スルホン化色素誘導体を構成する色素としては、例えば、ジケトピロロピロール系色素、アゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系色素、フタロシアニン系色素、ジアミノジアントラキノン、アントラピリミジン、フラバントロン、アントアントロン、インダントロン、ピラントロン、ビオラントロン等のアントラキノン系色素、キナクリドン系色素、ジオキサジン系色素、ペリノン系色素、ペリレン系色素、チオインジゴ系色素、イソインドリン系色素、イソインドリノン系色素、キノフタロン系色素、スレン系色素、金属錯体系色素等が挙げられる。
また、色素には、一般には色素と呼ばれていないナフタレン系、アントラキノン系等の淡黄色の芳香族多環化合物も含まれる。なお、色素は、これらに限定されるものではない。
色素のなかでは、キノフタロン系色素、特にキノフタロン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow138が、該色素から構成されるスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩を含む着色組成物の生産性、分散安定性、耐熱性、耐光性、耐溶剤性等に優れているため好ましい。
キノフタロン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow138から構成されるスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩は、下記一般式(2)で表される化合物であり、青味の黄色を呈している。
一般式(2)
スルホン化色素誘導体のアルミニウム塩は、常法により合成されるが、次の方法が工業的に有利である。
すなわち、濃硫酸または発煙硫酸中に色素を添加し、加熱してスルホン化を行う。次いで、この反応溶液を大量の氷水中へ注入して析出するスルホン酸誘導体をフィルタープレス等で濾別、水洗する。得られたスルホン酸誘導体の水ペーストを多量の水へ再分散し、水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを弱アルカリに調整後、硫酸アルミニウム水溶液を徐々に添加してスルホン酸を造塩し、アルミニウム塩を形成させる方法である。この後、濾別、水洗、乾燥、粉砕の工程を経て、粉末状のスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩を得ることができる。
着色組成物に用いられる有機顔料としては、一般に市販されているものを用いることができ、形成するフィルタセグメントの色相に応じて、染料、天然色素、無機顔料を併用することができる。
有機顔料としては、発色性が高く、且つ耐熱性、特に耐熱分解性の高いものが好適に用いられる。有機顔料等は、単独でまたは2種類以上を混合して用いることができる。
また、有機顔料は、ソルトミリング、アシッドペースティング等により微細化したものであってもよい。
以下に、本発明の着色組成物に使用可能な有機顔料の具体例を、カラーインデックス番号で示す。
本発明の着色組成物から赤色フィルタセグメントを形成する場合には、C.I. Pigment Red 7、14、41、48:1、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、146、177、178、184、185、187、200、202、208、210、246、254、255、264、270、272等の赤色顔料を用いることができる。
本発明の着色組成物から緑色フィルタセグメントを形成する場合には、C.I. Pigment Green 7、10、36、37等の緑色顔料を用いることができる。
本発明の着色組成物から青色フィルタセグメントを形成する場合には、C.I. Pigment Blue 15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、80等の青色顔料を用いることができる。
本発明の着色組成物からイエロー色フィルタセグメントを形成する場合には、C.I. Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、138、139、147、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、16
9、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、199、198、213、214等の黄色顔料を用いることができる。
本発明の着色組成物からマゼンタ色フィルタセグメントを形成する場合には、C.I. Pigment Red 7、14、41、48:1、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、146、177、178、184、185、187、200、202、208、210、246、254、255、264、270、272等の顔料を用いることができる。
本発明の着色組成物からシアン色フィルタセグメントを形成する場合には、C.I. Pigment Blue 15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、80等の顔料を用いることができる。
また、着色組成物には、彩度と明度のバランスをとりつつ良好な塗布性、感度、現像性等を確保するため、酸化チタン、硫酸バリウム、亜鉛華、硫酸鉛、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カドミウム赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑、アンバー、チタンブラック、合成鉄黒、カーボンブラック等の無機顔料を含有させることができる。
着色組成物が2種以上の顔料等を含む場合には、着色組成物は、2種以上の顔料等を混合した後、得られた顔料混合物を、顔料担体中に既知の方法で微細に分散して製造することができる。また、着色組成物は、各顔料等を別々に顔料担体中に微細に分散したものを混合して製造することもできる。
着色組成物において、有機顔料とスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩は、通常質量比で50:50〜99.5:0.5、好ましくは60:40〜99:1、より好ましくは70:30〜98:2、さらに好ましくは80:20〜97:3の割合で含有される。スルホン化色素誘導体のアルミニウム塩の量が上記範囲よりも少なければ、顔料の分散安定化効果が発揮されず、逆に上記範囲よりも多ければ、フィルタセグメントの色相が好ましくないほど変化する可能性が生じ、また製造コスト面でも問題となる。
着色組成物は、さらに樹脂型顔料分散剤を含有することが好ましい。樹脂型顔料分散剤は、顔料に吸着する性質を有する顔料親和性部位と、顔料担体と相溶性のある部位とを有し、顔料に吸着して顔料の顔料担体への分散を安定化する働きをするものである。樹脂型顔料分散剤としては、ポリウレタン、ポリアクリレートなどのポリカルボン酸エステル、不飽和ポリアミド、ポリカルボン酸、ポリカルボン酸(部分)アミン塩、ポリカルボン酸アンモニウム塩、ポリカルボン酸アルキルアミン塩、ポリシロキサン、長鎖ポリアミノアマイドリン酸塩、水酸基含有ポリカルボン酸エステルや、これらの変性物、ポリ低級アルキレンイミンと遊離のカルボキシル基を有するポリエステルとの反応により形成されたアミドやその塩等が用いられる。また、(メタ)アクリル酸−スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの水溶性樹脂や水溶性高分子化合物、ポリエステル系、変性ポリアクリレート、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加物、燐酸エステル等も用いられる。これらは、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
着色組成物に用いられる樹脂型分散剤は、酸性基または塩基性基をアンカーとして有機顔料およびスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩の表面に吸着し、ポリマーの反発効果が有効に作用して分散安定性保持を発現することから、酸性基または塩基性基を有するポリマーであることが好ましい。酸性基としては、吸着特性に優れる点でスルホン基が好ましく、塩基性基としては、吸着特性に優れる点でアミノ基が好ましい。特に、塩基性基を有する塩基性樹脂型分散剤は、顔料担体との相性が良いため好ましい。
酸性基または塩基性基を有するポリマーとしては、酸性基または塩基性基を有する幹ポリマー部に枝ポリマー部がグラフト結合した構造の櫛型ポリマーが、枝ポリマー部の優れた立体反発効果から有機溶剤可溶性をより有するため好ましい。
さらに、幹ポリマー1分子に2分子以上の枝ポリマーがグラフト結合した分子構造を有する櫛型ポリマーが上記理由からより好ましい。
塩基性樹脂型分散剤の具体例としては、ポリエチレンイミン、ポリエチレンポリアミン、ポリキシリレンポリ(ヒドロキシプロピレン)ポリアミン、ポリ(アミノメチル化)エポキシ樹脂、アミン付加グリシジル(メタ)アクリレート−(メタ)アクリル酸エステル化グリシジル(メタ)アクリレート共重合体等が挙げられる。これらの合成法は、例えば以下の通りである。
ポリエチレンイミンは、エチレンイミンを酸触媒存在下で開環重合することで得られる。ポリエチレンポリアミンは、二塩化エチレンとアンモニアをアルカリ触媒存在下で重縮合することで得られる。ポリ(アミノメチル化)エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ナフトールノボラック型エポキシ樹脂等の芳香環をクロルメチル化後にアミノ化することで得られ、別名マンニッヒ塩基と呼ばれる。アミノ化で使用するアミンとして具体的には、モノメチルアミン、モノエチルアミン、モノメタノールアミン、モノエタノールアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジメタノールアミン、ジエタノールアミン等が挙げられる。
アミン付加グリシジル(メタ)アクリレート−(メタ)アクリル酸エステル化グリシジル(メタ)アクリレート共重合体は、グリシジル(メタ)アクリレートをラジカル重合してポリマー化した後、同ポリマー中のエポキシ基の一部に先に例示したものと同様のアミンを付加してポリ〔アミン付加グリシジル(メタ)アクリレート〕を得た後、残ったエポキシ基を(メタ)アクリル酸のカルボン酸とエステル化反応させて得られる。
枝ポリマーは、有機溶剤可溶性のものが好ましく、その具体例としては、ポリマー末端にカルボン酸を有し、前記したような幹ポリマー部のアミノ基とアミド化反応することでグラフト結合を形成し得るポリマーであるポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)、ポリリシノール酸、ε−カプロラクトン等の開環重合体等が挙げられる。また、幹ポリマーが前記したアミン付加グリシジル(メタ)アクリレート−(メタ)アクリル酸エステル化グリシジル(メタ)アクリレート共重合体のようにビニル基を有する場合には、該ビニル基にグラフト重合し得るポリ〔(メタ)アクリル酸メチル〕、ポリ〔(メタ)アクリル酸エチル〕等を枝ポリマー部として挙げることができる。これらの合成法は例えば以下の通りである。
ポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)は、12−ヒドロキシステアリン酸の脱水重縮合ポリエステル化反応によって得られる。ポリリシノール酸は、同様にリシノール酸の脱水重縮合ポリエステル化反応によって得られる。ε−カプロラクトンの開環重合体は、ε−カプロラクトンに脂肪族モノカルボン酸であるn−カプロン酸を付加させて開環重合を開始させて得られる。
有機顔料およびスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩を分散させる顔料担体は、透明樹脂、その前駆体またはそれらの混合物により構成される。透明樹脂は、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上の樹脂である。透明樹脂には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、および感光性樹脂が含まれ、その前駆体には、放射線照射により硬化して透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーが含まれ、これらを単独でまたは2種以上混合して用いることができる。
本発明の着色組成物には、該組成物を紫外線照射により硬化するときには、光重合開始剤等が添加される。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリブタジエン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド樹脂等が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
感光性樹脂としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子にイソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基等の反応性置換基を有する(メタ)アクリル化合物やケイヒ酸を反応させて、(メタ)アクリロイル基、スチリル基等の光架橋性基を該線状高分子に導入した樹脂が用いられる。また、スチレン−無水マレイン酸共重合物やα−オレフィン−無水マレイン酸共重合物等の酸無水物を含む線状高分子をヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によりハーフエステル化したものも用いられる。
モノマーおよびオリゴマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。
光重合開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等のアセトフェノン系光重合開始剤、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系光重合開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系光重合開始剤、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系光重合開始剤、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペロニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系光重合開始剤、ボレート系光重合開始剤、カルバゾール系光重合開始剤、イミダゾール系光重合開始剤等が用いられる。
上記光重合開始剤は、単独あるいは2種以上混合して用いるが、増感剤として、α−アシロキシエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン等の化合物を併用することもできる。
本発明の着色組成物には、下記一般式(1)で表される化合物(a)と他のエチレン性不飽和二重結合を有する化合物(b)とを共重合してなる樹脂を含有することがより好ましい。
一般式(1)
(R1はHまたはCH3、R2はアルキレン基、R3はHまたはベンゼン環を含んでも良い炭素数1〜20のアルキル基)
上記樹脂は、感光性着色組成物中において顔料の凝集を防ぎ、顔料が微細に分散した状態を維持する働きをするものであり、高透過率で色純度が高いカラーフィルタを製造するために重要なものである。
上記樹脂の構成成分である一般式(1)で表される化合物(a)は、ベンゼン環のπ電子の効果により顔料表面への吸着/配向性が良好となる。特に化合物(a)がパラクミルフェノールのエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド変性(メタ)アクリレートである場合には、その立体的な効果も加わり顔料に対しより良好な吸着/配向面を形成できるのでより効果が高い。また、R3のアルキル基の炭素数は1〜20であることが好ましいが、より好ましくは1〜10である。炭素数が1〜10のときはアルキル基が障害となり樹脂同士の接近を抑制し顔料への吸着/配向を促進するが、炭素数が10を越えるとアルキル基の立体障害効果が高くなりベンゼン環の顔料表面への吸着/配向までをも妨げる。これは鎖長が長くなるに従い顕著となり、炭素数が20を越えるとベンゼン環の吸着/配向が極端に低下する。
上記樹脂の具体的な構造を以下に示す。
化合物(a)としては、フェノールエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、パラクミルフェノールエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノールエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノールプロピレンオキサイド変性(メタ)アクリレート等が挙げられる。
化合物(b)としては、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、(イソ)プロピル(メタ)アクリレート、(イソ)ブチル(メタ)アクリレート、(イソ)ペンチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレートアシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート、アシッドホスホオキシプロピル(メタ)アクリレート、3クロロ2アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート、アシッドホスホオキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記樹脂は、殆ど全ての顔料に優れた分散効果を発揮するため、上記樹脂により顔料を分散してなる本発明の感光性着色組成物を用いてカラーフィルタの色材層を形成した場合、顔料凝集物の少ない色材層を得ることができる。
本発明の着色組成物は、顔料担体溶液中に有機顔料を分散させる方法や、水または有機溶媒中に有機顔料を分散して顔料分散液を作製した後に顔料担体溶液と混合する方法などにより製造される。顔料の分散方法には特に制限はないが、サンドミル、ボールミル、3本ロールミル、2本ロールミル等を用いる方法が好ましい。なお、有機顔料とスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩は、別々に顔料担体溶液に分散した後に混合することもできるが、有機顔料の分散性を向上するためには、有機顔料を分散する際にスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩を添加することが好ましい。
有機顔料を顔料担体中に分散する際には、適宜、界面活性剤、他の色素誘導体等の分散助剤を用いることができる。
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ソーダ、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、スチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ塩、ステアリン酸ナトリウム、アルキルナフタリンスルホン酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ステアリン酸モノエタノールアミン、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のモノエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコールモノラウレートなどのノニオン性界面活性剤;アルキル4級アンモニウム塩やそれらのエチレンオキサイド付加物などのカオチン性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのアルキルベタイン、アルキルイミダゾリンなどの両性界面活性剤が挙げられる。これらは、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
他の色素誘導体とは、有機色素に置換基を導入した化合物である。有機色素には、一般に色素とは呼ばれていないナフタレン系、アントラキノン系等の淡黄色の芳香族多環化合物も含まれる。色素誘導体としては、特開昭63−305173号公報、特公昭57−15620号公報、特公昭59−40172号公報、特公昭63−17102号公報、特公平5−9469号公報等に記載されているものを使用できる。特に、塩基性基を有する色素誘導体および塩基性基を有するトリアジン誘導体は、顔料の分散効果が大きいため、好適に用いられる。
色素誘導体が有する塩基性基として具体的には、下記一般式(3)、(4)、(5)および(6)で表される置換基が挙げられる。
一般式(3)
一般式(4)
一般式(5)
一般式(6)
(式中、X:−SO2−、−CO−、−CH2NHCOCH2−、−CH2−または直接結合を表す。n:1〜10の整数を表す。R1、R2:それぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいフェニル基、またはR1とR2とで一体となって更に窒素、酸素または硫黄原子を含む置換されていてもよい複素環を表す。R3:置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表す。R4、R5、R6、R7:それぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表す。Y:−NR8−Z−NR9−または直接結合を表す。R8、R9:それぞれ独立に水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表す。Z:置換されていてもよいアルキレン基、置換されていてもよいアルケニレン基、または置換されていてもよいフェニレン基を表す。P:一般式(7)で表される置換基または一般式(8)で表される置換基を表す。Q:水酸基、アルコキシル基、一般式(7)で表される置換基または一般式(8)で表される置換基を表す。)
一般式(7)
一般式(8)
塩基性基を有する色素誘導体を構成する有機色素としては、例えば、ジケトピロロピロール系色素、アゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系色素、フタロシアニン系色素、ジアミノジアントラキノン、アントラピリミジン、フラバントロン、アントアントロン、インダントロン、ピラントロン、ビオラントロン等のアントラキノン系色素、キナクリドン系色素、ジオキサジン系色素、ペリノン系色素、ペリレン系色素、チオインジゴ系色素、イソインドリン系色素、イソインドリノン系色素、キノフタロン系色素、スレン系色素、金属錯体系色素が挙げられる。また、先に例示した有機顔料でもよい。
また、塩基性基を有するトリアジン誘導体を構成するトリアジンは、メチル基、エチル基等のアルキル基、アミノ基またはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジブチルアミノ基等のアルキルアミノ基、ニトロ基、水酸基またはメトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基、塩素等のハロゲンまたはメチル基、メトキシ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、水酸基等で置換されていてもよいフェニル基またはメチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ニトロ基、水酸基等で置換されていてもよいフェニルアミノ基等の置換基を有していてもよい1,3,5−トリアジンである。
本発明の塩基性基を有する色素誘導体は、種々の合成経路で合成することができる。例えば、有機色素に、下記式(9)〜(12)で表される置換基を導入した後、該置換基と反応して一般式(3)〜(6)で表される置換基を形成するアミン成分、例えば、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、N−メチルピペラジン、ジエチルアミンまたは4−[4−ヒドロキシ−6−[3−(ジブチルアミノ)プロピルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ]アニリン等を反応させることによって得られる。
式(9) : −SO2Cl
式(10): −COCl
式(11): −CH2NHCOCH2Cl
式(12): −CH2Cl
有機色素がアゾ系色素である場合は、一般式(3)〜(6)で表される置換基をあらかじめジアゾ成分またはカップリング成分に導入し、その後カップリング反応を行うことによって塩基性基を有するアゾ系顔料誘導体を製造することもできる。
また、本発明の塩基性基を有するトリアジン誘導体は、種々の合成経路で合成することができる。例えば、塩化シアヌルを出発原料とし、塩化シアヌルの少なくとも1つの塩素に一般式(3)〜(6)で表される置換基を形成するアミン成分、例えば、N,N−ジメチルアミノプロピルアミンまたはN−メチルピペラジン等を反応させ、次いで塩化シアヌルの残りの塩素と種々のアミンまたはアルコール等を反応させることによって得られる。
一般式(3)〜(8)で表される置換基を形成するために使用されるアミン成分としては、例えば、ジメチルアミン、ジエチルアミン、N,N−エチルイソプロピルアミン、N,N−エチルプロピルアミン、N,N−メチルブチルアミン、N,N−メチルイソブチルアミン、N,N−ブチルエチルアミン、N,N−tert−ブチルエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジプロピルアミン、N,N−sec−ブチルプロピルアミン、ジブチルアミン、ジーsec−ブチルアミン、ジイソブチルアミン、N,N−イソブチル−sec−ブチルアミン、ジアミルアミン、ジイソアミルアミン、ジヘキシルアミン、ジ(2−エチルへキシル)アミン、ジオクチルアミン、N,N−メチルオクタデシルアミン、ジデシルアミン、ジアリルアミン、N,N−エチル−1,2−ジメチルプロピルアミン、N,N−メチルヘキシルアミン、ジオレイルアミン、ジステアリルアミン、N,N−ジメチルアミノメチルアミン、N,N−ジメチルアミノエチルアミン、N,N−ジメチルアミノアミルアミン、N,N−ジメチルアミノブチルアミン、N,N−ジエチルアミノエチルアミン、N,N−ジエチルアミノプロピルアミン、N,N−ジエチルアミノヘキシルアミン、N,N−ジエチルアミノブチルアミン、N,N−ジエチルアミノペンチルアミン、N,N−ジプロピルアミノブチルアミン、N,N−ジブチルアミノプロピルアミン、N,N−ジブチルアミノエチルアミン、N,N−ジブチルアミノブチルアミン、N,N−ジイソブチルアミノペンチルアミン、N,N−メチルーラウリルアミノプロピルアミン、N,N−エチルーヘキシルアミノエチルアミン、N,N−ジステアリルアミノエチルアミン、N,N−ジオレイルアミノエチルアミン、N,N−ジステアリルアミノブチルアミン、ピペリジン、2−ピペコリン、3−ピペコリン、4−ピペコリン、2,4−ルペチジン、2,6−ルペチジン、3,5−ルペチジン、3−ピペリジンメタノール、ピペコリン酸、イソニコペチン酸、イソニコペチン酸メチル、イソニコペチン酸エチル、2−ピペリジンエタノール、ピロリジン、3−ヒドロキシピロリジン、N−アミノエチルピペリジン、N−アミノエチル−4−ピペコリン、N−アミノエチルモルホリン、N−アミノプロピルピペリジン、N−アミノプロピル−2−ピペコリン、N−アミノプロピル−4−ピペコリン、N−アミノプロピルモルホリン、N−メチルピペラジン、N−ブチルピペラジン、N−メチルホモピペラジン、1−シクロペンチルピペラジン、1−アミノ−4−メチルピペラジン、1−シクロペンチルピペラジン等が挙げられる。
他の誘導体としては、表1〜10に示すものを用いることができるが、これらに限定されるわけではない。色素誘導体は、単独でまたは2種類以上を混合して用いることができる。
着色組成物には、ガラス基板等の透明基板上に乾燥膜厚が1〜2.5μmとなるように塗布してフィルタセグメントを形成することを容易にするために、溶剤を含有させることができる。溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−n−アミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルトルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いる。
着色組成物は、グラビアオフセット用印刷インキ、水無しオフセット用印刷インキ、シルクスクリーン印刷用インキ、溶剤現像型あるいはアルカリ現像型着色レジスト材の形態で調製することができる。着色レジスト材は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂または感光性樹脂とモノマー、光開始剤を含有する組成物中に有機顔料およびスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩を分散させたものである。
有機顔料は、好ましくは、フィルタセグメントをフォトリソグラフ法により形成する場合には、着色組成物中に1.5〜7質量%の割合で含有され、フィルタセグメントを印刷法により形成する場合には、着色組成物中に1.5〜40質量%の割合で含有される。いずれにしろ、有機顔料は、最終フィルタセグメント中に好ましくは10〜40質量%、より好ましくは20〜40質量%の割合で含有され、その残部は、顔料担体により提供される樹脂質バインダーから実質的になる。
着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粒子および混入した塵の除去を行うことが好ましい。
着色組成物の顔料分散安定性は、降伏値を測定することにより評価することができる。降伏値は、異なるずり速度で着色組成物の粘度を測定し、Cassonの式を用いることにより求められる。降伏値は、小さいほど顔料の凝集の程度が小さいと推定される。顔料は、できるだけ凝集していないことが好ましいため、降伏値は小さければ小さいほど好ましい。したがって、着色組成物の降伏値は、1×10-2Pa以下であることが好ましく、1×10-3Pa以下であることがより好ましい。
次に、カラーフィルタについて説明する。
本発明のカラーフィルタは、透明あるいは反射基板上に、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色のフィルタセグメントが形成されたものや、Y(エロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3色のフィルタセグメントが形成されたもの等である。各色のフィルタセグメントは、印刷法またはフォトリソグラフィー法により、本発明の着色組成物を用いて形成することができる。
透明基板としては、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、アルミナケイ酸塩ガラス、表面をシリカコートしたソーダライムガラスなどのガラス板や、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂板が用いられる。
反射基板としては、シリコンや、前記の透明基板上にアルミニウム、銀、銀/銅/パラジウム合金薄膜などを形成したものが用いられる。
印刷法による各色フィルタセグメントの形成は、上記各種の印刷インキとして調製した着色組成物の印刷と乾燥を繰り返すだけでパターン化ができるため、カラーフィルタの製造法としては、低コストで量産性に優れている。さらに、印刷技術の発展により高い寸法精度および平滑度を有する微細パターンの印刷を行うことができる。印刷を行うためには、印刷の版上にて、あるいはブランケット上にてインキが乾燥、固化しないような組成とすることが好ましい。また、印刷機上でのインキの流動性の制御も重要であり、分散剤や体質顔料によるインキ粘度の調整を行うこともできる。
フォトリソグラフィー法により各色フィルタセグメントを形成する場合は、上記溶剤現像型あるいはアルカリ現像型着色レジスト材として調製した着色組成物を、透明基板上に、スプレーコートやスピンコート、スリットコート、ロールコート等の塗布方法により、乾燥膜厚が0.2〜5μmとなるように塗布する。必要により乾燥された膜には、この膜と接触あるいは非接触状態で設けられた所定のパターンを有するマスクを通して紫外線露光を行う。その後、溶剤またはアルカリ現像液に浸漬するか、もしくはスプレーなどにより現像液を噴霧して未硬化部を除去し所望のパターンを形成した後、同様の操作を他色について繰り返してカラーフィルタを製造することができる。さらに、着色レジスト材の重合を促進するため、必要に応じて加熱を施すこともできる。フォトリソグラフィー法によれば、上記印刷法より精度の高いカラーフィルタが製造できる。
現像に際しては、アルカリ現像液として炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等の水溶液が使用され、ジメチルベンジルアミン、トリエタノールアミン等の有機アルカリを用いることもできる。また、現像液には、消泡剤や界面活性剤を添加することもできる。
なお、紫外線露光感度を上げるために、上記着色レジスト材を塗布乾燥後、水溶性あるいはアルカリ可溶性樹脂、例えばポリビニルアルコールや水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し酸素による重合阻害を防止する膜を形成した後、紫外線露光を行うこともできる。
本発明のカラーフィルタは、上記方法の他に電着法、転写法などにより製造することができるが、本発明の着色組成物は、いずれの方法にも用いることができる。なお、電着法は、透明基板上に形成した透明導電膜を利用して、コロイド粒子の電気泳動により各色フィルタセグメントを透明導電膜の上に電着形成することでカラーフィルタを製造する方法である。
また、転写法は剥離性の転写ベースシートの表面に、あらかじめカラーフィルタ層を形成しておき、このカラーフィルタ層を所望の透明基板に転写させる方法である。
透明基板あるいは反射基板上にフィルタセグメントを形成する前に、あらかじめブラックマトリクスを形成しておくと、液晶表示パネルのコントラスト比を一層高めることができる。ブラックマトリクスとしては、クロムやクロム/酸化クロムの多層膜、窒化チタニウムなどの無機膜や、遮光剤を分散した樹脂膜が用いられるが、これらに限定されない。また、前記の透明基板あるいは反射基板上に薄膜トランジスター(TFT)をあらかじめ形成しておき、その後にフィルタセグメントを形成することもできる。TFT基板上にフィルタセグメントを形成することにより、液晶表示パネルの開口率を高め、輝度を向上させることができる。
本発明のカラーフィルタ上には、必要に応じてオーバーコート膜や柱状スペーサー、透明導電膜、液晶配向膜などが形成される。
また、カラーフィルタは、偏光解消度が小さいことが好ましく、偏光解消度の評価は、カラーフィルタのコントラスト比を測定することにより行うことができる。かかるコントラスト比は、カラーフィルタを2枚の偏光フィルムの間に挟み、偏光フィルムの偏光軸が平行な場合と垂直な場合の透過光の輝度を測定し、その比を計算することにより求めることができる。
かかるコントラスト比が大きいほど偏光解消度が小さい。カラーフィルタの偏光解消度が小さいほど、換言すれば、カラーフィルタのコントラスト比が大きいほど、液晶表示パネルのコントラスト比が大きくなり、視認性が良好となる。このため、カラーフィルタのコントラスト比は大きければ大きいほど好ましく、具体的には好ましくは1000以上、より好ましくは1200以上、さらに好ましくは1500以上であることが望ましい。
カラーフィルタは、シール剤を用いて対向基板と張り合わせ、シール部に設けられた注入口から液晶を注入した後注入口を封止し、必要に応じて偏光膜や位相差膜を基板の外側に張り合わせることにより、液晶表示パネルが製造される。
かかる液晶表示パネルは、ツイステッド・ネマティック(TN)、スーパー・ツイステッド・ネマティック(STN)、イン・プレーン・スイッチング(IPS)、ヴァーティカリー・アライメント(VA)、オプティカリー・コンベンセンド・ベンド(OCB)などのカラーフィルタを使用してカラー化を行う液晶表示モードに使用することができる。
以下に、実施例により本発明を説明する。なお、実施例中の「部」および「%」とは、「質量部」および「質量%」をそれぞれ表わす。
(スルホン化色素誘導体のアルミニウム塩の合成)
キノフタロン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow138(BASF社製「パリオトールイエロー K0960−HD」)30部を101%硫酸300部中に溶解し、70℃にて8時間攪拌し、スルホン化反応を行った。反応の終点は、硫酸溶液の分光スペクトルを測定し、スペクトルの変化が見られなくなる点とした。次いで、この反応溶液を氷水3000部中に注入し、析出するスルホン化色素誘導体を濾別、水洗してスルホン化色素誘導体のペーストを得た。
得られたスルホン化色素誘導体について、LC−MASS分析を行った。HPLC(カラム:東ソー社製「ODS−100S」)にて、面積比80%を占める主ピークの分子量は、MW=774(エレクトロンスプレー方式、マイナスモード)であり、C.I. Pigment Yellow138のモノスルホン化誘導体の分子量と一致した。また、1H−NMRにより、下記構造のスルホン化色素誘導体であると同定された。
得られたスルホン化色素誘導体のペーストを、水10000部に再分散した(pH2.5)。次いで、水酸化ナトリウム水溶液でpH11に調整して溶解し、赤い溶液とした。この溶液に、硫酸アルミニウム水溶液(液体硫酸バンド)278部を徐々に添加した。滴下した箇所から析出物が次々に現れ、添加と共にpHが低下、添加終了時にはpH3.6、ブリードは見られなかった。この析出物を含むスラリーを濾別、水洗して、C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩を得た。
乾燥後の収量は334部、収率は99%であった。得られたスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩は、下記の構造であると推測される。
(スルホン化色素誘導体のアンモニウム塩の合成)
キノフタロン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow138(BASF社製「パリオトールイエロー K0960−HD」)6gを攪拌しながら15℃の発煙硫酸(25%SO3)78g中に投入した。3時間攪拌した後、氷150g上に加えた。30分間放置後、生じた懸濁液を濾過し、得られた生成物を30mlの水で水洗した。水200ml中へ前記生成物を投入し、アンモニア水溶液で中和(pHが7になるまでアンモニア水溶液を添加)した。塩化アンモニウム45gを添加して80℃で30分間攪拌し、析出した沈殿物を60℃で濾過した。得られたウェット結晶を水で洗浄した後、80℃で乾燥し、10gのC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアンモニウム塩を得た。
得られたスルホン化色素誘導体のアンモニウム塩は、下記の構造であると推測される。
(アクリル樹脂溶液1の調製)
セパラブル4口フラスコに温度計、冷却管、窒素ガス導入管、撹拌装置を取り付けてシクロヘキサノン70.0部を仕込み、80℃に昇温し反応容器内を窒素置換した後、滴下管よりn−ブチルメタクリレート13.3部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.6部、メタクリル酸4.3部、パラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亜合成社製アロニックスM110)7.4部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.4部の混合溶液を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更に3時間反応を継続し、固形分30%、質量平均分子量26000のアクリル樹脂の溶液を得た。
室温まで冷却した後、樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が20質量%になるようにシクロヘキサノンを添加してアクリル樹脂溶液1を調製した。
(アクリル樹脂溶液2の調製)
反応容器にシクロヘキサノン800部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら100℃に加熱して、同温度で下記モノマーおよび熱重合開始剤の混合物を1時間かけて滴下して重合反応を行った。
スチレン :60.0部
メタクリル酸 :60.0部
メチルメタクリレート :65.0部
ブチルメタクリレート :65.0部
アゾビスイソブチロニトリル:10.0部
滴下後さらに100℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル2.0部をシクロヘキサノン50部で溶解させたものを添加し、さらに100℃で1時間反応を続けて、質量平均分子量が約40000のアクリル樹脂の溶液を得た。
室温まで冷却した後、樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が20質量%になるようにシクロヘキサノンを添加してアクリル樹脂溶液2を調製した。
(黄色処理顔料1の調製)
キノフタロン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow138(BASF社製「パリオトールイエロー K0960−HD」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で2時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の黄色処理顔料1を得た。
(緑色処理顔料1の調製)
フタロシアニン系緑色顔料C.I. Pigment Green36(東洋インキ製造社製「リオノールグリーン 6YK」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で2時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の緑色処理顔料1を得た。
[実施例1]
表11に示す組成の混合物を均一に撹拌混合した後、直径1mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーミルで3時間分散した後、5μmのフィルタで濾過し、顔料分散体を作製した。
ついで、表12に示す組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1μmのフィルタで濾過して、アルカリ現像型黄色レジスト材を得た。
[比較例1]
C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアンモニウム塩に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型黄色レジスト材を作製した。
[比較例2]
C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型黄色レジスト材を作製した。
[実施例2]
アクリル樹脂溶液1をアクリル樹脂溶液2に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型黄色レジスト材を作製した。
[比較例3]
C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアンモニウム塩に変え、アクリル樹脂溶液1をアクリル樹脂溶液2に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型黄色レジスト材を作製した。
[比較例4]
C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体に変え、アクリル樹脂溶液1をアクリル樹脂溶液2に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型黄色レジスト材を作製した。
[実施例3]
黄色処理顔料1をキノフタロン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow138(BASF社製「パリオトールイエロー K0960−HD」)に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型黄色レジスト材を作製した。
[比較例5]
黄色処理顔料1をキノフタロン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow138(BASF社製「パリオトールイエロー K0960−HD」)に変え、C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアンモニウム塩に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型黄色レジスト材を作製した。
[比較例6]
黄色処理顔料1をキノフタロン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow138(BASF社製「パリオトールイエロー K0960−HD」)に変え、C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型黄色レジスト材を作製した。
[実施例4]
黄色処理顔料1をキノフタロン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow138(BASF社製「パリオトールイエロー K0960−HD」)に変え、アクリル樹脂溶液1をアクリル樹脂溶液2に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型黄色レジスト材を作製した。
[比較例7]
黄色処理顔料1をキノフタロン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow138(BASF社製「パリオトールイエロー K0960−HD」)に変え、C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアンモニウム塩に変え、アクリル樹脂溶液1をアクリル樹脂溶液2に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型黄色レジスト材を作製した。
[比較例8]
黄色処理顔料1をキノフタロン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow138(BASF社製「パリオトールイエロー K0960−HD」)に変え、C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体に変え、アクリル樹脂溶液1をアクリル樹脂溶液2に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型黄色レジスト材を作製した。
[実施例5]
黄色処理顔料1を緑色処理顔料1に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型緑色レジスト材を作製した。
[比較例9]
黄色処理顔料1を緑色処理顔料1に変え、C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアンモニウム塩に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型緑色レジスト材を作製した。
[比較例10]
黄色処理顔料1を緑色処理顔料1に変え、C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型緑色レジスト材を作製した。
[実施例6]
黄色処理顔料1をフタロシアニン系緑色顔料C.I. Pigment Green36(東洋インキ製造社製「リオノールグリーン 6YK」)に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型緑色レジスト材を作製した。
[比較例11]
黄色処理顔料1をフタロシアニン系緑色顔料C.I. Pigment Green36(東洋インキ製造社製「リオノールグリーン 6YK」)に変え、C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアンモニウム塩に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型緑色レジスト材を作製した。
[比較例12]
黄色処理顔料1をフタロシアニン系緑色顔料C.I. Pigment Green36(東洋インキ製造社製「リオノールグリーン 6YK」)に変え、C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型緑色レジスト材を作製した。
[実施例7]
黄色処理顔料1をジケトピロロピロール系赤色顔料C.I. Pigment Red254(Ciba社製「イルガフォアレッド B−CF」)に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型赤色レジスト材を作製した。
[比較例13]
黄色処理顔料1をジケトピロロピロール系赤色顔料C.I. Pigment Red254(Ciba社製「イルガフォアレッド B−CF」)に変え、C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアンモニウム塩に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型赤色レジスト材を作製した。
[比較例14]
黄色処理顔料1をジケトピロロピロール系赤色顔料C.I. Pigment Red254(Ciba社製「イルガフォアレッド B−CF」)に変え、C.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体のアルミニウム塩をC.I. Pigment Yellow138のスルホン化誘導体に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型赤色レジスト材を作製した。
実施例1〜7および比較例1〜14で得られたレジスト材の降伏値およびチキソインデックスを、E型粘度計(東機産業社製「R110」)を用いて測定した。
また、実施例1〜7および比較例1〜14で得られたレジスト材を板厚0.7mmの360mm×465mmサイズの基板に平均膜厚が1.8μmになるようにスピンコートし、70℃で30分乾燥した後、中心部の膜厚(Aとする)と対角線上で中心から200mm部分の膜厚4点の平均値(Bとする)を測定し、下式により膜厚の均一性を評価した。
(A−B)×100/{(A+B)/2} [%]
評価結果を表13に示す。
表13から明らかなように、本実施例の着色組成物であれば、 分散安定性、保存安定性等に優れていることがわかる。
[実施例8]
赤色フィルタセグメント、青色フィルタセグメント、および緑色フィルタセグメントを具備するカラーフィルタを作製するために、青色レジスト材を以下の方法で作製した。
(青色レジスト材)
表14に示す組成の混合物を均一に撹拌混合した後、直径1mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーミルで3時間分散した後、5μmのフィルタで濾過し銅フタロシアニン分散体を作製した。
ついで、表15に示す組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1μmのフィルタで濾過して、青色レジスト材を得た。
ガラス基板に、スピンコートにより、実施例7で得られた赤色レジスと材を表16に示す色度(x,y)の膜厚となるように塗布した。乾燥後、露光機にてストライプ状のパターン露光をし、アルカリ現像液にて90秒間現像して、ストライプ形状の赤色フィルタセグメントを形成した。なお、アルカリ現像液は、炭酸ナトリウム1.5質量% 炭酸水素ナトリウム0.5質量% 陰イオン系界面活性剤(花王社製「ペリレックスNBL」)8.0質量%および水90質量%からなる。
次に、実施例1で得られた黄色レジスト材と実施例5で得られた緑色レジスト材とを質量比1:1で混合して緑色レジスト調製し、表16に示す色度(x,y)の膜厚となるように塗布した。乾燥後、露光機にて赤色フィルタセグメントと隣接したストライプ状のパターン露光をし、ストライプ形状の緑色フィルタセグメントを形成した。
さらに、青色レジスト材を表16に示す色度(x,y)の膜厚となるように塗布し、赤色、緑色のフィルタセグメントと隣接したストライプ形状の青色フィルタセグメントを形成した。
各色のフィルタセグメントの形状は良好であり、解像度も良好であった。最後に、得られたカラーフィルタをオーブン中で230℃にて30分加熱して残存する重合可能な官能基を完全に反応させ、透明基板上に赤色、緑色、青色の3色のストライプ形状のフィルタセグメントを具備するカラーフィルタが得られた。
実施例8で得られたカラーフィルタの各色のYを顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いて測定した。また、3色すべてに光を透過させた場合白色光が得られるが、その白色光のx,y,Yを各色のx,y,Yから計算した。結果を表16に示す。
[実施例9]
シアン色フィルタセグメント、マゼンタ色フィルタセグメント、およびイエロー色フィルタセグメントを具備するカラーフィルタを作製するために、シアン色、マゼンタ色レジスト材を以下の方法で作製した。
(シアン色レジスト材)
ε型銅フタロシアニン顔料をβ型銅フタロシアニン顔料C.I. Pigment Blue16(BASF製「ヘリオゲンブルーD−7565」)に変えた以外は、実施例8の青色レジスト材と同様にしてシアン色レジスト材を作製した。
(マゼンタ色レジスト材)
ε型銅フタロシアニン顔料をキナクリドン系赤色顔料C.I. Pigment Red 122(チバガイギー社製「ホスタパームピンク E」)に変えた以外は、実施例8の青色レジスト材と同様にしてマゼンタ色レジスト材を作製した。
得られたシアン色レジスト材、マゼンダ色レジスト材、および実施例1で得られたイエロー色レジスト材を、実施例8と同様にして、表17に示す色度(x,y)の膜厚となるように塗布し、透明基板上にシアン色、マゼンタ色、イエロー色の3色のストライプ形状のフィルタセグメントを具備するカラーフィルタを得た。
実施例9で得られたカラーフィルタの各色のYを顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いて測定した。3色すべてに光を透過させた場合白色光が得られるが、その白色光のx,y,Yを各色のx,y,Yから計算した。結果を表17に示す。
(スルホン化銅フタロシアニンの合成)
発煙硫酸と98%硫酸から104%硫酸300部を調整し、粗製銅フタロシアニン顔料(C.I.Pigment Blue15)30部を30℃以下で溶解し、その後、50℃にて5時間攪拌しスルホン化反応を行った。反応の終点は、硫酸溶液の分光スペクトルを測定し、最大吸収波長が所定の波長になる時間を予測して決定した。この反応溶液を氷水3000部中に注入し、析出物を濾別、水洗して、スルホン化色素誘導体の水ペーストを得た。
得られたスルホン化色素誘導体について、WATERS社製LC−MASS装置を用いて、ESIマイナスモードでMASSスペクトルを測定した。MW=575、654〜655、735が検出され、銅フタロシアニンのスルホン化物の分子量と一致した。
(誘導体B−1の合成)
得られたスルホン化色素誘導体(スルホン化銅フタロシアニン)のペーストを、水10000部にリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液でpH11に調整した後、硫酸アルミニウム水溶液(液体硫酸バンド)66部を徐々に添加した。90℃で2時間攪拌した後、得られた析出物を濾別、水洗、乾燥して、銅フタロシアニンのスルホン化誘導体のアルミニウム塩である下記構造の誘導体B−1を得た。乾燥後の収量は35部であった。
(誘導体B−2の調製)
得られたスルホン化色素誘導体(スルホン化銅フタロシアニン)のペーストを、濾過、水洗、乾燥して誘導体B−2を得た。
(誘導体B−3の合成)
得られたスルホン化色素誘導体(スルホン化銅フタロシアニン)のペーストを、水10000部にリスラリーし、アンモニア水溶液で中和(pHが7になるまでアンモニア水溶液を添加)した。80℃で30分間攪拌し、析出した沈殿物を60℃で濾過した。得られたウェット結晶を水で洗浄した後、80℃で乾燥し、銅フタロシアニンのスルホン化誘導体のアンモニウム塩である誘導体B−3を得た。
(イソインドリン系色素の合成)
1−(シアノ−p−クロルフェニルカルバモイル−メチレン)−3−イミノイソインドリン3.3部とメタニール酸1.7部とを50mlの氷酢酸中で2時間還流加熱した。得られた黄色反応生成物を80℃で濾過分離し、メタノール及び水で洗浄、乾燥し、イソインドリン系色素3.1部を得た。
(誘導体C−1の合成)
得られたイソインドリン系色素3.1部を水300部にリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH10にした後、硫酸アルミニウム水溶液(液体硫酸バンド)20gを徐々に加え、析出する沈殿を濾過、水洗、乾燥して、イソインドリンのスルホン化誘導体のアルミニウム塩である下記構造の誘導体C−1を得た。
(誘導体C−2の合成)
得られたイソインドリン系色素3.1部を水300部にリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液でpH11に調整した。水酸化ナトリウム水溶液を適宜加えpHを保持しながら、1時間攪拌を続けた。更に、pH11にて60℃に加熱し、3時間攪拌を行った。塩酸でpH1以下に調整した後、90℃で2時間攪拌し、濾過、水洗、乾燥してイソインドリンのスルホン酸誘導体である誘導体C−2を得た。
(誘導体C−3の合成)
得られたイソインドリン系色素3.1部を水300部にリスラリーし、アンモニア水溶液で中和(pHが7になるまでアンモニア水溶液を添加)した。80℃で30分間攪拌し、析出した沈殿物を60℃で濾過した。得られたウェット結晶を水で洗浄した後、80℃で乾燥し、イソインドリンのスルホン化誘導体のアンモニウム塩である誘導体C−3を得た。
(ジケトピロロピロール系色素のクロルスルホン化物の合成)
クロルスルホン酸300部に、1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ−[3,4−c]−ピロール(C.I.Pigment Red 255)30部を20分かけて20℃以下で溶解し、50℃で2時間撹拌して、クロルスルホン化を行った。反応溶液を氷水5000部に加え、生じた沈殿を濾過、水洗し、ジケトピロロピロール系色素のクロルスルホン化物の水ペーストを得た。
(誘導体D−1の合成)
得られたジケトピロロピロール系色素のクロルスルホン化物の水ペーストを水3000部にリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH11に調整、80℃に加熱したところ、赤い溶液が得られた。硫酸アルミニウム水溶液(液体硫酸バンド)120部を徐々に添加し、90℃で2時間攪拌した後、濾過、水洗、乾燥して、ジケトピロロピロール系色素のスルホン化誘導体のアルミニウム塩である下記構造の誘導体D−1を25部得た。
(誘導体D−2の合成)
得られたジケトピロロピロール系色素のクロルスルホン化物の水ペーストを水3000部にリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液でpH11に調整した。水酸化ナトリウム水溶液を適宜加えpHを保持しながら、1時間攪拌を続けた。更に、pH11にて60℃に加熱し、3時間攪拌を行った。塩酸でpH1以下に調整した後、90℃で2時間攪拌し、濾過、水洗、乾燥してジケトピロロピロール系色素のスルホン酸誘導体である誘導体D−2を得た。
(誘導体D−3の合成)
得られたジケトピロロピロール系色素のクロルスルホン化物の水ペーストを水3000部にリスラリーし、アンモニア水溶液で中和(pHが7になるまでアンモニア水溶液を添加)した。80℃で30分間攪拌し、析出した沈殿物を60℃で濾過した。得られたウェット結晶を水で洗浄した後、80℃で乾燥し、ジケトピロロピロール系色素のスルホン化誘導体のアンモニウム塩である誘導体D−3を得た。
(誘導体E−1)
C.I.Pigment Yellow115(日本化薬製、kayaset2G)。本顔料は、キノフタロン系色素のスルホン化誘導体のアルミニウム塩である。
(スレン系色素のクロルスルホン化物の合成)
クロルスルホン酸240部に、スレン系顔料(C.I.PigmentBlue60)30部を加え、90℃で3時間加熱し、2000部の氷水中に注いだ。得られた懸濁液を濾過、水洗し、スレン系色素のクロルスルホン化物の水ペースト180部を得た。
(誘導体F−1の合成)
得られたスレン系色素のクロルスルホン化物の水ペーストを水10000部にリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液でpH11に調整し、pH11を保つように適宜添加しながら、90℃で6時間攪拌した。塩酸を用いてpH10に合わせ、硫酸アルミニウム水溶液(液体硫酸バンド)50gを添加し、90℃2時間攪拌した後、析出する沈殿を濾過、水洗、乾燥して、スレン系色素のスルホン化誘導体のアルミニウム塩である下記構造の誘導体F−1を25部得た。
(誘導体F−2の合成)
得られたスレン系色素のクロルスルホン化物の水ペーストを水10000部にリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液でpH11に調整した。水酸化ナトリウム水溶液を適宜加えpHを保持しながら、1時間攪拌を続けた。更に、pH11にて60℃に加熱し、3時間攪拌を行った。塩酸でpH1以下に調整した後、90℃で2時間攪拌し、濾過、水洗、乾燥してスレン系色素のスルホン酸誘導体である誘導体F−2を得た。
(誘導体F−3の合成)
得られたスレン系色素のクロルスルホン化物の水ペーストを水10000部にリスラリーし、アンモニア水溶液で中和(pHが7になるまでアンモニア水溶液を添加)した。80℃で30分間攪拌し、析出した沈殿物を60℃で濾過した。得られたウェット結晶を水で洗浄した後、80℃で乾燥し、スレン系色素のスルホン化誘導体のアンモニウム塩である誘導体F−3を得た。
(ジアントラキノン系色素のクロルスルホン化物の合成)
クロルスルホン酸240部に、ジアントラキノン系顔料(C.I.Pigment Red177)30部を加え、90℃で3時間加熱し、2000部の氷水中に注いだ。得られた懸濁液を濾過、水洗し、ジアントラキノン系色素のクロルスルホン化物の水ペースト180部を得た。
(誘導体G−1の合成)
得られたジアントラキノン系色素のクロルスルホン化物の水ペーストを水10000部にリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液でpH11に調整し、pH11を保つように適宜添加しながら、90℃で6時間攪拌した。塩酸を用いてpH10に合わせ、硫酸アルミニウム水溶液(液体硫酸バンド)50gを添加し、90℃2時間攪拌した後、析出する沈殿を濾過、水洗、乾燥して、ジアントラキノン系色素のスルホン化誘導体のアルミニウム塩である下記構造の誘導体G−1を25部得た。
(誘導体G−2の合成)
得られたジアントラキノン系色素のクロルスルホン化物の水ペーストを水10000部にリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液でpH11に調整した。水酸化ナトリウム水溶液を適宜加えpHを保持しながら、1時間攪拌を続けた。更に、pH11にて60℃に加熱し、3時間攪拌を行った。塩酸でpH1以下に調整した後、90℃で2時間攪拌し、濾過、水洗、乾燥してジアントラキノン系色素のスルホン酸誘導体である誘導体G−2を得た。
(誘導体G−3の合成)
得られたジアントラキノン系色素のクロルスルホン化物の水ペーストを水10000部にリスラリーし、アンモニア水溶液で中和(pHが7になるまでアンモニア水溶液を添加)した。80℃で30分間攪拌し、析出した沈殿物を60℃で濾過した。得られたウェット結晶を水で洗浄した後、80℃で乾燥し、ジアントラキノン系色素のスルホン化誘導体のアンモニウム塩である誘導体G−3を得た。
(ジオキサジン系色素のモノクロルスルホン化物の合成)
100部のクロルスルホン酸にジオキサジン系顔料(C.I.Pigment Violet23)15部を、15〜20℃で加え、60〜70℃で3時間攪拌して、1000部の氷水に注入し、濾過、水洗してジオキサジン系色素のモノクロルスルホン化物の水ケーキを定量的に得た。
(誘導体H−1の合成)
得られたジオキサジン系色素のモノクロルスルホン化物の水ケーキを水3000部に加えてリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液でpH12に調整し、90℃に加熱した。pH12を保つように水酸化ナトリウム水溶液で調整しながら、90℃で6時間攪拌した。濾紙を用いてブリードを調べたところ、非常に濃い紫色のブリードが観察された。次に、塩酸を用いて、pH10に調整した後、硫酸アルミニウム水溶液(液体硫酸バンド)30gを徐々に添加した。添加に伴って、濾紙で観察するブリードは薄くなり、最後にはブリードが見られなくなった。反応スラリーを90℃で2時間加熱処理した後、濾過、水洗、乾燥して、ジオキサジン系色素のスルホン化誘導体のアルミニウム塩である下記構造の誘導体H−1を得た。
(誘導体H−2の合成)
得られたジオキサジン系色素のモノクロルスルホン化物の水ケーキを水3000部にリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液でpH11に調整した。水酸化ナトリウム水溶液を適宜加えpHを保持しながら、1時間攪拌を続けた。更に、pH11にて60℃に加熱し、3時間攪拌を行った。塩酸でpH1以下に調整した後、90℃で2時間攪拌し、濾過、水洗、乾燥してジオキサジン系色素のスルホン酸誘導体である誘導体H−2を得た。
(誘導体H−3の合成)
得られたジオキサジン系色素のモノクロルスルホン化物の水ケーキを水3000部にリスラリーし、アンモニア水溶液で中和(pHが7になるまでアンモニア水溶液を添加)した。80℃で30分間攪拌し、析出した沈殿物を60℃で濾過した。得られたウェット結晶を水で洗浄した後、80℃で乾燥し、ジオキサジン系色素のスルホン化誘導体のアンモニウム塩である誘導体H−3を得た。
(キナクリドン系色素のスルホン化物の合成)
100部の98%硫酸に、無置換キナクリドン系顔料(C.I.Pigment Violet19)10部を、30℃以下で加え、80℃で1時間攪拌してスルホン化反応を行った。1000部の氷水に注入し、濾過、水洗してキナクリドン系色素のスルホン化物の水ケーキを定量的に得た。WATERS社製LC−MASSを用いて、ESIマイナスモードでMW=311,391,471の分子量が観察され、スルホン酸基数0,1,2個を有するキナクリドン系色素の混合物であった。
(誘導体I−1の合成)
得られたキナクリドン系色素のスルホン化物の水ケーキを3000部の水に加えてリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液でpH10.5に調整し、60℃に加熱した。濾紙を用いてブリードを調べたところ、濃い赤紫色のブリードが観察された。続いて、硫酸アルミニウム水溶液(液体硫酸バンド)50gを徐々に添加した。添加に伴って、濾紙で観察するブリードは薄くなり、最後にはブリードが見られなくなった。反応スラリーを90℃で2時間加熱処理した後、濾過、水洗、乾燥して、キナクリドン系色素のスルホン化誘導体のアルミニウム塩である下記構造の誘導体I−1を得た。
(誘導体I−2の調製)
得られたキナクリドン系色素のスルホン化物の水ケーキを濾過、水洗、乾燥してキナクリドン系色素のスルホン酸誘導体である誘導体I−2を得た。
(誘導体I−3の合成)
得られたキナクリドン系色素のスルホン化物の水ケーキを水3000部にリスラリーし、アンモニア水溶液で中和(pHが7になるまでアンモニア水溶液を添加)した。80℃で30分間攪拌し、析出した沈殿物を60℃で濾過した。得られたウェット結晶を水で洗浄した後、80℃で乾燥し、キナクリドン系色素のスルホン化誘導体のアンモニウム塩である誘導体I−3を得た。
(縮合アゾ系色素のスルホン化物の合成)
95%硫酸300部に、縮合アゾ系顔料(C.I.Pigment Red214)20部を20℃以下で加え、25℃で3時間攪拌して、スルホン化を行った。反応溶液を氷水2000に注入し、濾過、希塩酸で洗浄し、縮合アゾ系色素のスルホン化物の水ペーストを得た。
(誘導体J−1の合成)
得られた縮合アゾ系色素のスルホン化物の水ペーストを水2000部にリスラリーし、60℃に加熱、pH9に調整した後、硫酸アルミニウム水溶液(液体硫酸バンド)50gを徐々に添加した。90℃で2時間攪拌した後、濾過、水洗、乾燥して、縮合アゾ系色素のスルホン化誘導体のアルミニウム塩である下記構造の誘導体J−1を得た。
(誘導体J−2の調製)
得られた縮合アゾ系色素のスルホン化物の水ペーストを、濾過、水洗、乾燥して縮合アゾ系色素のスルホン酸誘導体である誘導体J−2を得た。
(誘導体J−3の合成)
得られた縮合アゾ系色素のスルホン化物の水ペーストを水2000部にリスラリーし、アンモニア水溶液で中和(pHが7になるまでアンモニア水溶液を添加)した。80℃で30分間攪拌し、析出した沈殿物を60℃で濾過した。得られたウェット結晶を水で洗浄した後、80℃で乾燥し、縮合アゾ系色素のスルホン化誘導体のアンモニウム塩である誘導体J−3を得た。
(イソインドリノン系色素の中間体の合成)
ジメチルスルホキシド150部に、フェノール−4−スルホン酸ナトリウム12部と3,4,5,6−テトラクロル−2−シアノ安息香酸メチルエステル18部を溶解し、1時間かけて30%水酸化ナトリウム水溶液8部を滴下した。この反応混合物を60℃で1時間攪拌し、その後、水500部に注入した。不溶物を濾過して取り除き、濾液に塩化ナトリウム200部を添加し、塩析した沈殿を濾過、10%塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、イソインドリノン系色素の中間体の水ペースト15部を得た。
(誘導体K−1の合成)
得られたイソインドリノン系色素の中間体の水ペーストを、メタノール80部とナトリウムメチラート1.5部との溶液に加え、30分攪拌した。ついで、p−フェニレンジアミン1.5部を添加し、黄褐色物が析出した後、この懸濁液を15時間攪拌し、還流温度で2時間攪拌した。水300部を加え、塩酸でpH10に調整した後、5%塩化アルミニウム水溶液20部を少しずつ添加、90℃で2時間攪拌した後、濾過、水洗、乾燥して、イソインドリノン系色素のスルホン化誘導体のアルミニウム塩である下記構造の誘導体K−1を得た。
(誘導体K−2の合成)
得られたイソインドリノン系色素の中間体の水ペーストを、メタノール80部とナトリウムメチラート1.5部との溶液に加え、30分攪拌した。ついで、p−フェニレンジアミン1.5部を添加し、黄褐色物が析出した後、この懸濁液を15時間攪拌し、還流温度で2時間攪拌した。水300部にリスラリーし、塩酸でpH10に調整した。pHを保持しながら、1時間攪拌を続けた。更に、pH10にて60℃に加熱し、3時間攪拌を行った。塩酸でpH1以下に調整した後、90℃で2時間攪拌し、濾過、水洗、乾燥してイソインドリノン系色素のスルホン酸誘導体である誘導体K−2を得た。
(誘導体K−3の合成)
得られたイソインドリノン系色素の中間体の水ペーストを、メタノール80部とナトリウムメチラート1.5部との溶液に加え、30分攪拌した。ついで、p−フェニレンジアミン1.5部を添加し、黄褐色物が析出した後、この懸濁液を15時間攪拌し、還流温度で2時間攪拌した。水300部を加え、塩酸でpH10に調整した後、アンモニア水溶液を少しずつ添加、90℃で2時間攪拌した後、濾過、水洗、乾燥して、イソインドリノン系色素のスルホン化誘導体のアンモニウム塩である誘導体K−3を得た。
(アントラキノンのクロルスルホン化物の合成)
100部のクロルスルホン酸に、アントラキノン15部を、15〜20℃で加え、40〜50℃で3時間攪拌した後、1000部の氷水に注入し、濾過、水洗してアントラキノンのクロルスルホン化物の水ケーキを定量的に得た。
(誘導体L−1の合成)
得られたアントラキノンのクロルスルホン化物の水ケーキを水3000部に加えてリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液でpH11に調整し、90℃に加熱した。pH11を保つように水酸化ナトリウム水溶液で調整しながら、90℃で6時間攪拌した。次に、塩酸を用いて、pH10に調整した後、硫酸アルミニウム水溶液(液体硫酸バンド)30gを徐々に添加した。反応スラリーを90℃で2時間加熱処理した後、濾過、水洗、乾燥して、アントラキノン系色素のスルホン化誘導体のアルミニウム塩である下記構造の誘導体L−1を得た。
(誘導体L−2の合成)
得られたアントラキノンのクロルスルホン化物の水ケーキを水3000部にリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液でpH11に調整した。水酸化ナトリウム水溶液を適宜加えpHを保持しながら、1時間攪拌を続けた。更に、pH11にて60℃に加熱し、3時間攪拌を行った。塩酸でpH1以下に調整した後、90℃で2時間攪拌し、濾過、水洗、乾燥してアントラキノンのスルホン酸誘導体である誘導体L−2を得た。
(誘導体L−3の合成)
得られたアントラキノンのクロルスルホン化物の水ケーキを水3000部にリスラリーし、アンモニア水溶液で中和(pHが7になるまでアンモニア水溶液を添加)した。80℃で30分間攪拌し、析出した沈殿物を60℃で濾過した。得られたウェット結晶を水で洗浄した後、80℃で乾燥し、アントラキノンのスルホン化誘導体のアンモニウム塩である誘導体L−3を得た。
(アクリドンスルホン酸誘導体の合成)
O−クロル安息香酸160部とアニリン100部とのUlmann縮合によって得られるジフェニル−アミン−2−カルボン酸を濃硫酸中で脱水閉環する際100℃にて3時間加熱し、アクリドンスルホン酸100部を得た。
(誘導体M−1の合成)
得られたアクリドンスルホン酸を水または希薄なアルカリ溶液に溶解または均一に分散し、硫酸アルミニウム水溶液(液体硫酸バンド)200gを徐々に添加した。反応スラリーを90℃で2時間加熱処理した後、濾過、水洗、乾燥して、アクリドンのスルホン化誘導体のアルミニウム塩である下記構造の誘導体M−2を得た。
(誘導体M−2の調製)
得られたアクリドンスルホン酸を、濾過、水洗、乾燥してアクリドンのスルホン酸誘導体である誘導体M−2を得た。
(誘導体M−3)
得られたアクリドンスルホン酸を水または希薄なアルカリ溶液に溶解または均一に分散し、アンモニア水溶液で中和(pHが7になるまでアンモニア水溶液を添加)した。80℃で30分間攪拌し、析出した沈殿物を60℃で濾過した。得られたウェット結晶を水で洗浄した後、80℃で乾燥し、アクリドンのスルホン化誘導体のアンモニウム塩である誘導体M−3を得た。
(ベンズイミダゾロン系色素のスルホン化物の合成)
96%硫酸300部に、ベンズイミダゾロン系顔料(C.I.Pigment Yellow 180)30部を10℃以下で溶解し、15℃で2時間攪拌した。氷水3000部に注入し、濾過、1%塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで、水でブリードが見られる程度まで洗浄し、ベンズイミダゾロン系色素のスルホン化物の水ペーストを得た。
(誘導体N−1の合成)
得られたベンズイミダゾロン系色素のスルホン化物の水ペーストを水10000部にリスラリーし、水酸化ナトリウム水溶液でpH10に調整した後、硫酸アルミニウム水溶液(液体硫酸バンド)20部を徐々に添加した。反応スラリーを90℃で2時間加熱処理した後、濾過、水洗、乾燥して、ベンズイミダゾロン系色素のスルホン化誘導体のアルミニウム塩である下記構造の誘導体N−1を得た。
(誘導体N−2の調製)
得られたベンズイミダゾロン系色素のスルホン化物の水ペースト、濾過、水洗、乾燥してベンズイミダゾロン系色素のスルホン酸誘導体である誘導体N−2を得た。
(誘導体N−3の合成)
得られたベンズイミダゾロン系色素のスルホン化物の水ペーストを水10000部にリスラリーし、アンモニア水溶液で中和(pHが7になるまでアンモニア水溶液を添加)した。80℃で30分間攪拌し、析出した沈殿物を60℃で濾過した。得られたウェット結晶を水で洗浄した後、80℃で乾燥し、ベンズイミダゾロン系色素のスルホン化誘導体のアンモニウム塩である誘導体N−3を得た。
(黄色処理顔料2の調製)
イソインドリン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow185(BASF社製「パリオトールイエロー D1155」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の黄色処理顔料2を得た。
(黄色処理顔料3の調製)
イソインドリン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow139(BASF社製「パリオトールイエロー D1819」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の黄色処理顔料3を得た。
(黄色処理顔料4の調製)
ベンズイミダゾロン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow194(Clariant社製「ノバパームエロー F2G」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の黄色処理顔料4を得た。
(黄色処理顔料5の調製)
ベンズイミダゾロン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow180(Clariant社製「ノバパームエロー P−HG」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の黄色処理顔料5を得た。
(黄色処理顔料6の調製)
イソインドリノン系黄色顔料C.I. Pigment Yellow109(Ciba社製「イルガジンエロー 2GLTE」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の黄色処理顔料6を得た。
(緑色処理顔料2の調製)
フタロシアニン系緑色顔料C.I. Pigment Green7(東洋インキ製造社製「リオノールグリーン YS−07」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で2時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の緑色処理顔料2を得た。
(青色処理顔料1の調製)
フタロシアニン系青色顔料C.I. Pigment Blue15:6(東洋インキ製造社製「リオノールブルー ES」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の青色処理顔料1を得た。
(青色処理顔料2の調製)
スレン系青色顔料C.I. Pigment Blue60(Clariant社製「ホスタパームブルー RL01」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の青色処理顔料2を得た。
(紫色処理顔料1の調製)
ジオキサジン系紫色顔料C.I. Pigment Violet23(Clariant社製「ホスタパームバイオレット BL」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の紫色処理顔料1を得た。
(紫色処理顔料2の調製)
キナクリドン系紫色顔料C.I. Pigment Violet19(Clariant社製「ホスタパームレッド E3B」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の紫色処理顔料2を得た。
(赤色処理顔料1の調製)
ジケトピロロピロール系赤色顔料C.I. Pigment Red254(Ciba社製「イルガフォアレッド B−CF」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の赤色処理顔料1を得た。
(赤色処理顔料2の調製)
アントラキノン系赤色顔料C.I. Pigment Red177(Ciba社製「クロムフタールレッド A2B」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の赤色処理顔料2を得た。
(赤色処理顔料3の調製)
縮合アゾ系赤色顔料C.I. Pigment Red214(Ciba社製「クロムフタールレッド BN」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部の赤色処理顔料3を得た。
(マゼンタ色処理顔料1の調製)
キナクリドン系マゼンタ色顔料C.I. Pigment Red122(Clariant社製「ホスタパームピンク E」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部のマゼンタ色処理顔料1を得た。
(シアン色処理顔料1の調製)
フタロシアニン系シアン色顔料C.I. Pigment Blue15:3(東洋インキ製造社製「リオノールブルー FG7351」):500部、塩化ナトリウム:500部、およびジエチレングリコール:250部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、120℃で8時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、490部のシアン色処理顔料1を得た。
[実施例10〜37、比較例16〜49]
表18に示す組成の混合物を均一に撹拌混合した後、直径1mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーミルで3時間分散した後、5μmのフィルタで濾過し、顔料分散体を作製した。
*1:顔料としては、表19に示す処理顔料を用いた。
*2:色素誘導体としては、表19に示す色素誘導体を用いた。
(アルカリ現像型レジスト材)
ついで、下記の組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1μmのフィルタで濾過して、アルカリ現像型レジスト材を得た。
表18に示す顔料分散体 60.0部
光重合開始剤(Ciba社製「イルガキュア907」) 1.2部
トリメチロールプロパントリアクリレート 4.2部
(新中村化学株式会社製「NKエステルATMPT」)
増感剤(保土ヶ谷化学株式会社製「EAB−F」) 1.4部
アクリル樹脂溶液2 11.0部
シクロヘキサノン 23.2部
実施例10〜37および比較例16〜49で得られたレジスト材の降伏値およびチキソインデックスを、E型粘度計(東機産業社製「R110」)を用いて測定した。分散安定性を表すチキソインデックス値は、1.5以下が好ましい。
また、実施例10〜37および比較例16〜49で得られたレジスト材について、下記の方法で膜厚均一性および保存安定性を評価した。評価結果を表19に示す。
膜厚の均一性は、板厚0.7mmの360mm×465mmサイズの基板に平均膜厚が1.8μmになるようにレジスト材をスピンコートし、70℃で30分乾燥した後、中心部の膜厚(Aとする)と対角線上で中心から200mm部分の膜厚4点の平均値(Bとする)を測定し、下式により評価した。膜厚塗布均一性は2%未満が好ましい。
(A−B)×100/{(A+B)/2} [%]
保存安定性は、アルカリ現像型レジスト材を暗所40℃で7日間静置した前後の粘度結果から、4段階(◎:変化量1%未満、○:変化量1%以上3%未満、△:3%以上10%未満、×:10%以上)で評価した。◎および○は実用範囲であるが、◎が好ましい。
表19から明らかになるように、本実施例の着色組成物であれば、分散安定性を表すチキソインデックス値はいずれも1.5以下であり、膜厚均一性はいずれも2%未満であり、さらに保存安定性が◎もしくは○であり、とても優れていることがわかる。
[実施例38]
赤色フィルタセグメント、青色フィルタセグメント、および緑色フィルタセグメントを具備するカラーフィルタを、以下の方法で作製した。
ガラス基板に、スピンコートにより、実施例30で得られた赤色レジスと材を表20に示す色度(x、y)の膜厚となるように塗布した。乾燥後、露光機にてストライプ状のパターン露光をし、アルカリ現像液にて90秒間現像して、ストライプ形状の赤色フィルタセグメントを形成した。なお、アルカリ現像液は、炭酸ナトリウム1.5% 炭酸水素ナトリウム0.5% 陰イオン系界面活性剤(花王社製「ペリレックスNBL」)8.0%および水90%からなる。
次に、実施例11で得られた黄色レジスト材と実施例18で得られた緑色レジスト材とを混合して緑色レジスト調製し、表20に示す色度(x、y)の膜厚となるように塗布した。乾燥後、露光機にて赤色フィルタセグメントと隣接したストライプ状のパターン露光をし、ストライプ形状の緑色フィルタセグメントを形成した。
さらに、実施例24で得られた青色レジスト材を表20に示す色度(x、y)の膜厚となるように塗布し、赤色、緑色のフィルタセグメントと隣接したストライプ形状の青色フィルタセグメントを形成した。
各色のフィルタセグメントの形状は良好であり、解像度も良好であった。最後に、得られたカラーフィルタをオーブン中で230℃にて30分加熱して残存する重合可能な官能基を完全に反応させ、透明基板上に赤色、緑色、青色の3色のストライプ形状のフィルタセグメントを具備するカラーフィルタが得られた。
実施例38で得られたカラーフィルタの各色のYを顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いて測定した。また、3色すべてに光を透過させた場合白色光が得られるが、その白色光のx、y、Y、色温度K、duvを各色のx、y、Yから計算した。結果を表20に示す。
[実施例39]
シアン色フィルタセグメント、マゼンタ色フィルタセグメント、およびイエロー色フィルタセグメントを具備するカラーフィルタを、以下の方法で作製した。
実施例37で得られたシアン色レジスト材、実施例36で得られたマゼンタ色レジスト材、および実施例11で得られたイエロー色レジスト材を、実施例39と同様にして、表21に示す色度(x、y)の膜厚となるように塗布し、透明基板上にシアン色、マゼンタ色、イエロー色の3色のストライプ形状のフィルタセグメントを具備するカラーフィルタを得た。
実施例39で得られたカラーフィルタの各色のYを顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いて測定した。3色すべてに光を透過させた場合白色光が得られるが、その白色光のx、y、Y、色温度K、duvを各色のx、y、Y、から計算した。結果を表21に示す。

Claims (6)

  1. 透明樹脂、その前駆体またはそれらの混合物からなる顔料担体と、該顔料担体に分散された有機顔料およびスルホン化色素誘導体のアルミニウム塩を含有することを特徴とする着色組成物。
  2. 前記スルホン化色素誘導体のアルミニウム塩を構成する色素が、C.I. Pigment Yellow138であることを特徴とする請求項1記載の着色組成物。
  3. 樹脂型分散剤を含有することを特徴とする請求項1または2記載の着色組成物。
  4. 前記樹脂型分散剤が塩基性樹脂型分散剤であることを特徴とする請求項3記載の着色組成物。
  5. 下記一般式(1)で表される化合物(a)と他のエチレン性不飽和二重結合を有する化合物(b)とを共重合してなる樹脂を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の着色組成物。
    一般式(1)
    (R1はHまたはCH3、R2はアルキレン基、R3はHまたはベンゼン環を含んでも良い炭素数1〜20のアルキル基)
  6. 請求項1〜5いずれか記載の着色組成物から形成されるフィルタセグメントを具備することを特徴とするカラーフィルタ。
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