JP2004295095A - 現像ロール - Google Patents
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Abstract
【課題】優れたトナー離型性および均一な電気抵抗を備え、良好な画像を得ることができる現像ロールを提供する。
【解決手段】軸体1の外周面にシリコーンゴムを用いてベース層2が形成され、このベース層2の外周面に中間層3が形成され、さらにこの中間層3の外周面に表層4が形成されてなる3層構造の現像ロールである。そして、上記表層4が下記の(A)〜(C)を含有する導電性組成物を用いて形成されている。
(A)ウレタン原料。
(B)低分子量シリコーングラフトアクリル樹脂。
(C)導電剤。
【選択図】図1
【解決手段】軸体1の外周面にシリコーンゴムを用いてベース層2が形成され、このベース層2の外周面に中間層3が形成され、さらにこの中間層3の外周面に表層4が形成されてなる3層構造の現像ロールである。そして、上記表層4が下記の(A)〜(C)を含有する導電性組成物を用いて形成されている。
(A)ウレタン原料。
(B)低分子量シリコーングラフトアクリル樹脂。
(C)導電剤。
【選択図】図1
Description
本発明は、複写機,プリンター,ファクシミリ等の電子写真装置に用いられる現像ロールに関するものである。
従来から、ソフトタイプの現像ロールとして、例えば、シリコーンゴムを用いた単層構造のものが用いられてきたが、近年の高画質化,高速化,フルカラー化に伴い要求される機能のレベルが向上し、その様々な機能を盛り込んだ表層を上記シリコーンゴムからなる層の表面にコーティング形成することが行われている。すなわち、上記表層には、(1)現像剤(トナー)への均一で高い帯電性、(2)均一な現像剤(トナー)搬送性、(3)現像後ロール表面に残存する現像剤(トナー)の電荷の逃がし易さおよび現像剤(トナー)に対する高い離型性が必要とされている。このように、近年では、軸体の外周面にベース層が形成され、その外周面に中間層が形成され、さらにその外周面に上記特性を備えた表層が形成された構造を有する現像ロールが用いられている。
一方、高分子量のアクリルシリコーン系ポリマーやアクリルフッ素系ポリマーと、導電性付与剤と、イソシアネート成分とを含有する表面処理液を用いて、ベース層の外周面に表面層が形成された帯電ロールが開発され、それを現像ロールに用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−40760号公報
しかしながら、上記帯電ロールは、ベース層がエピクロルヒドリン系ゴムによって形成されており、これを現像ロールとして使用すると、へたりが生じることから画像特性が低下するという問題を有しており、一般に現像ロールとして使用することは不適当である。
このような点から、現像ロールのベース層形成材料としては、耐へたり性を確保するため、従来からシリコーンゴムが用いられている。そして、このベース層表面に表層を形成する際には、場合によって、予め、表層とベース層との接着性を向上させるために中間層を形成することが行われる。しかしながら、この中間層の熱処理時に、ベース層形成材料であるシリコーンゴム成分やそれに配合する離型剤がブリードし、上記表層形成における塗布時に部分的なはじきが発生し、塗布むらが生じるという問題があった。したがって、均一な表層が形成されず電気抵抗にむらが形成され、その結果、画像に不具合が生じていた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、優れたトナー離型性および均一な電気抵抗を備え、良好な画像を得ることができる現像ロールの提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の現像ロールは、軸体と、この軸体の外周面に形成されるベース層と、このベース層の外周に形成される表層とを備えた現像ロールであって、上記ベース層がシリコーンゴムを用いて形成され、上記表層が下記の(A)〜(C)を含有する導電性組成物を用いて形成されているという構成をとる。
(A)ウレタン原料。
(B)低分子量シリコーングラフトアクリル樹脂。
(C)導電剤。
(A)ウレタン原料。
(B)低分子量シリコーングラフトアクリル樹脂。
(C)導電剤。
すなわち、本発明者らは、トナー離型性に優れるとともに均一な電気抵抗を備え、良好な画像を得ることができる現像ロールを得るため、現像ロールの表層形成材料を中心に鋭意研究を重ねた。そして、表層の表面張力を下げ、しかもトナー離型性およびトナー帯電性の向上を図るために、上記表層形成材料にシリコーングラフトアクリル樹脂を配合することを想起した。このシリコーングラフトアクリル樹脂は一般に分子量が高く、はじきの発生を防止するためにはその配合量を多く設定しなければならないが、多量に配合すると、ポリマー成分であるウレタン原料との相溶性が悪化し、結果、表層に電気抵抗のむらが形成され、得られる画像に不具合が生じるという知見を得た。この知見に基づき、さらに研究を続けた結果、上記シリコーングラフトアクリル樹脂として、従来からこの分野の用途としては用いられていない低分子量のものを用いると、低分子量であることから表面張力を下げることができ、上記ウレタン原料との良好な相溶性が得られ、均一な表層を形成することが可能となることを見出し本発明に到達した。
以上のように、本発明の現像ロールは、軸体と、この軸体の外周面に形成されるベース層と、このベース層の外周面に形成される表層とを備えた現像ロールであって、上記ベース層がシリコーンゴムを用いて形成され、さらに上記表層がウレタン原料(A成分)と、低分子量シリコーングラフトアクリル樹脂(B成分)と、導電剤(C成分)を含有する導電性組成物を用いて形成されている。このように、上記シリコーングラフトアクリル樹脂(B成分)が低分子量であるため、表面張力を下げることができ、上記ウレタン原料との良好な相溶性が得られ、均一な、かつトナー離型性に富んだ表層を形成することができる。したがって、ロール表面の電気抵抗のばらつきが小さくなり、トナー離型性の向上とも相まって優れた画像特性が得られるようになる。
また、数平均分子量が3000〜10000の範囲の低分子量シリコーングラフトアクリル樹脂(B成分)を用いると、表層形成に際してより一層均一なコーティング膜を形成することができ、より優れた画像特性が得られる。
そして、上記低分子量シリコーングラフトアクリル樹脂(B成分)の配合量が、上記ウレタン原料(A成分)中のポリオール成分100部に対して1〜20部の範囲内に設定すると、充分なトナー帯電性やトナー離型性が得られ、より一層優れた画像特性が得られる。
さらに、上記A〜C成分に加えて微細粒子を用いると、ロール表面を微細粗面に形成することができ、微細トナーの搬送性を向上させることができるとともに、ロール表面に対するトナーの付着を防止し、たとえトナーの付着が生起してもロール表面に対して均一なトナー付着が形成されトナーの局所的な付着にもとづくロール表面の粗度の上昇を防ぎ、長期使用後においてもロール表面の粗度の上昇を抑制し、長期にわたって高画質な画像が得られるようになる。
本発明の現像ロールの一例を図1に示す。この現像ロールは、軸体1の外周面に沿ってベース層2が形成され、上記ベース層2の外周面に中間層3が形成され、さらに上記中間層3の外周面に表層4が形成されて構成されている。本発明の現像ロールでは、上記表層4が特殊な導電性組成物を用いて形成されていることが最大の特徴である。
上記軸体1は特に制限するものではなく、例えば、金属製の中実体からなる芯金や、内部を中空にくり抜いた金属製の円筒体等が用いられる。そして、その材料としては、ステンレス、アルミニウム、鉄にメッキを施したもの等があげられる。なお、必要に応じて、上記軸体1上に接着剤、プライマー等を塗布してもよく、また上記接着剤、プライマー等は必要に応じて導電化してもよい。
上記軸体1の外周面に形成されるベース層2形成材料としては、従来から、低硬度でへたりが少ないという点からシリコーンゴムが用いられる。
さらに、上記ベース層2形成材料には導電剤を適宜に添加してもよい。上記導電剤としては、従来から用いられているカーボンブラック、グラファイト、チタン酸カリウム、酸化鉄、c−TiO2 、c−ZnO、c−SnO2 、イオン導電剤(第四級アンモニウム塩、ホウ酸塩、界面活性剤等)等があげられる。なお、上記「c−」は、導電性を有するという意味である。
また、上記ベース層2の外周面に形成される中間層3形成材料としては、特に限定するものではなく、例えば、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴム(H−NBR)、ポリウレタン系エラストマー、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、ヒドリンゴム(ECO,CO)等のゴム系材料、ウレタン樹脂等の樹脂系材料があげられる。なかでも、接着性およびコーティング液等の安定性の点から、H−NBRが好適に用いられる。
なお、上記中間層3形成材料には、必要に応じて、導電剤、架橋剤、架橋促進剤、ステアリン酸、ZnO(亜鉛華)、軟化剤等を配合することも可能である。上記導電剤としては、前記ベース層2形成材料で例示したものと同様のものが用いられる。
上記中間層3の外周面に形成される表層4形成材料としては、上記特殊な導電性組成物が用いられるのであり、これが本発明の特徴である。上記特殊な導電性組成物は、ウレタン原料(A成分)と、低分子量シリコーングラフトアクリル樹脂(B成分)と、導電剤(C成分)とを用いて得ることができる。
上記ウレタン原料(A成分)は、ポリオール成分と、イソシアネート成分とを用いて得られる。
上記ポリオール成分としては、特に限定するものではなく、例えば、ポリエステルジオール,ポリエステルトリオール等のポリエステルポリオール、ポリカプロラクトン,ポリカーボネート,ポリオキシテトラメチレングリコール,ポリオキシプロピレングリコール等のポリエーテルポリオール等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
上記ポリエステルポリオールとしては、多塩基性有機酸とポリオールとから製造され、水酸基を末端基とするヒドロキシルポリエステルポリオールが好適に用いられる。上記多塩基性有機酸としては、例えば、シュウ酸,コハク酸,グルタル酸,アジピン酸,ピメリン酸,スベリン酸,アゼライン酸,セバシン酸,イソセバシン酸等の飽和脂肪酸、マレイン酸,フマル酸等の不飽和脂肪酸、フタル酸,イソフタル酸,テレフタル酸等の芳香族酸等のジカルボン酸、無水マレイン酸,無水フタル酸等の酸無水物、テレフタル酸ジメチル等のジアルキルエステル、不飽和脂肪酸の二量化によって得られるダイマー酸等があげられる。上記多塩基性有機酸とともに用いるポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキシレングリコール等のジオールや、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、グリセリン等のトリオールや、ソルビトール等のヘキサオール等があげられる。
また、上記ポリエーテルポリオールとしては、環状エーテルの開環重合または共重合によって製造されるものが好適に用いられる。上記環状エーテルとしては、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、トリメチレンオキサイド、ブチレンオキサイド、α−メチルトリメチレンオキサイド、3,3′−ジメチルトリメチレンオキサイド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキサミン等があげられる。
そして、本発明において、上記ポリオール成分としては、上記一連のもののなかでも、耐摩耗性、強度、柔軟性のバランスの観点から、ポリブチレンアジペート(PBA)が好適に用いられる。
上記ポリオール成分の数平均分子量(Mn)は、1500〜3000の範囲が好ましく、特に好ましくは1500〜2500である。
上記ポリオール成分とともに用いられるイソシアネート成分としては、特に限定するものではなく、例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、3,3′−ビトリレン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネートウレチジンジオン(2,4−TDIの二量体)、1,5−ナフチレンジイソシアネート、メタフェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)、カルボジイミド変性MDI、オルトトルイジンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートメチルエステル等のジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4′,4″−トリイソシアネート等のトリイソシアネート、ポリメリックMDI等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。これらイソシアネート成分のなかでも、MDIが好適に用いられる。
上記イソシアネート成分の配合量は、上記ポリオール成分100重量部(以下「部」と略す)1〜100部の範囲に設定することが好ましい。特に好ましくは1〜50部である。
上記ウレタン原料(A成分)とともに用いられる低分子量シリコーングラフトアクリル樹脂(B成分)は、アクリル系単量体から誘導される直鎖状の構造部分からなる主鎖に、シロキサンから誘導される構造部分からなる側鎖がグラフト化しているものである。そして、本発明では、このようなシリコーングラフトアクリル樹脂のなかでも、低分子量のものを用いる。このように低分子量のものを用いることにより、表面張力が下がりウレタン原料(A成分)との相溶性が向上して、少量の使用によりコーティング時の液はじきの発生が改善され、その結果、均一、かつトナーに対する離型性の良好な表層とすることができる。本発明において、上記低分子量とは、具体的には、数平均分子量(Mn)3000〜10000の範囲をいう。特に好ましくはMn=5000〜10000の範囲である。すなわち、Mnが3000未満では、表層表面にブリードが生じ画像に悪影響をおよぼす傾向がみられ、10000を超え大きくなり過ぎると、上記ウレタン原料(A成分)との相溶性が低下して、表層形成の際に均一なコーティング膜を形成することが困難となって抵抗むらが大きくなり、画像に悪影響をおよぼす傾向がみられるからである。なお、上記シリコーングラフトアクリル樹脂(B成分)の数平均分子量(Mn)をはじめ、本発明における数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によるポリスチレン換算の数平均分子量である。
上記低分子量シリコーングラフトアクリル樹脂(B成分)の配合量は、上記ウレタン原料(A成分)中のポリオール成分100部に対して1〜20部の範囲内に設定することが好ましい。特に好ましくは1〜10部である。すなわち、B成分の配合量が1部未満では、充分なトナー帯電性やトナー離型性が得られ難く、20部を超えると、ウレタン原料(A成分)との相溶性が低下し、表層形成の際に均一なコーティング膜を形成することが困難となり抵抗ムラが大きくなり、画像に悪影響をおよぼす傾向がみられるからである。
上記A成分およびB成分とともに用いられる導電剤(C成分)としては、特に限定するものではなく先に述べたと同様に従来公知のもの、例えば、カーボンブラック、グラファイト、チタン酸カリウム、酸化鉄、c−TiO2 、c−ZnO、c−SnO2 、イオン導電剤(第四級アンモニウム塩、ホウ酸塩、界面活性剤等)等があげられる。
上記導電剤(C成分)の配合量は、上記ウレタン原料(A成分)中のポリオール成分100部に対して5〜60部の範囲内に設定することが好ましい。特に好ましくは10〜50部である。すなわち、上記導電剤(C成分)が5部未満であると、帯電性の向上効果が少なくなり、逆に60部を超えると、導電性に対する効果が減少する傾向がみられるからである。
さらに、上記A〜C成分に加えて微細粒子を配合することができる。本発明において、微細粒子とは、平均粒径が0.1〜20μmのものをいう。この微細粒子の形成材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、シリカ,ウレタン樹脂,ポリアミド樹脂,フッ素樹脂,アクリル樹脂,尿素樹脂等があげられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。なかでも、トナーを高帯電化させることのできるシリカ粒子や、粒子径の均一性の点からアクリル樹脂粒子が好適に用いられる。
上記微細粒子は、その平均粒径が、0.1〜20μmの範囲のものであるが、好ましくは5〜15μmの範囲のものである。すなわち、この範囲を外れると、得られるロールにおいて、微細トナーの良好な搬送性が発揮されにくくなる傾向がみられるからである。なお、上記微細粒子の平均粒径は、母集団から任意に抽出(例えば、10点抽出)される試料を用い、顕微鏡等を利用して導出される値であり、粒子形状が真球状ではなく楕円球状(断面が楕円の球)等のように一律に粒径が定まらない場合には、最長径と最短径との単純平均値をその粒子の粒径とする。
上記微細粒子の含有割合は、上記ウレタン原料(A成分)中のポリオール成分100部に対して5〜50部の範囲に設定することが好ましい。より好ましくは10〜30部の範囲である。すなわち、上記微細粒子の含有割合が5部未満では、微細粒子による画像改善効果が得られにくくなるおそれがあり、逆に50部を超えると、ロールの表面硬度が適正範囲より高くなる傾向がみられるからである。
なお、上記導電性組成物には、上記各成分に加えて、炭酸カルシウム,マイカ,シリカ,グラファイト等の充填剤、可塑剤、オイル、架橋促進剤、架橋遅延剤、老化防止剤、酸化亜鉛や酸化チタン等の着色剤等他の添加剤を適宜配合しても差し支えない。
本発明の現像ロールは、例えば、つぎのようにして作製することができる。すなわち、まず、前記ベース層2用の各成分をニーダーやロール等の混練機を用いて混練し、ベース層2形成材料を調製する。また、前記中間層3用の各成分を有機溶剤に配合して溶解することにより中間層3形成材料となるコーティング溶液を調製する。さらに、前記A〜C成分および必要に応じて架橋剤等の各成分を有機溶剤に配合して溶解し、表層4形成材料である特殊な導電性組成物の溶液を調製する。
上記中間層3形成材料および表層4形成材料の調製に際して使用される有機溶剤としては、特に限定するものではないが、例えば、メチルエチルケトン(MEK)、トルエン、アセトン、メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併用してもよい。
そして、上記中間層3形成材料であるコーティング溶液としては、配合成分の割合が溶液全体の20重量%程度の濃度となるよう設定することが好ましい。また、上記表層4形成材料である導電性組成物の溶液としては、A〜C成分および必要に応じて用いられる他の添加剤等の配合成分の割合が溶液全体の20重量%程度の濃度となるよう設定することが好ましい。
ついで、軸体1となる芯金をセットした射出成形用金型内に、上記ベース層2形成材料を充填し、所定の条件(例えば、180〜200℃×15分)で加熱架橋を行う。その後、脱型して、軸体1の外周面に沿ってベース層2が形成されたベースロールを製造する。つぎに、上記ベース層2の外周面に、上記中間層3形成材料を塗布して中間層3を形成する。さらに、上記中間層3の外周面に、上記表層4形成材料である特殊な導電性組成物溶液を塗布して表層4を形成する。そして、所定の条件(例えば、170〜180℃×1時間)で加熱することにより、ベース層2の外周面に中間層3が形成され、さらにその外周面に表層4が形成された3層構造の現像ロール(図1参照)を作製することができる。
なお、上記ベース層2の成形方法は、上記射出成形法に限定されるものではなく、注型成形法やプレス成形後、研磨する方法により作製しても差し支えない。また、上記各層形成材料の塗布方法は、特に制限するものではなく、従来公知のディッピング法、スプレーコーティング法、ロールコート法等があげられる。
このようにして得られる本発明の現像ロールにおいて、各層の厚みは、特に限定はないが、ベース層2の厚みは、0.5〜10mmの範囲内に設定するのが好ましく、特に好ましくは3〜6mmの範囲内である。また、中間層3の厚みは、通常、1〜90μmの範囲内に設定され、好ましくは3〜30μmの範囲内であり、表層4の厚みは、通常、3〜100μmの範囲内に設定され、好ましくは5〜50μmの範囲内である。
なお、本発明の現像ロールは、前記図1に示したような3層構造に限定されるものではなく、中間層が形成されていない2層構造、もしくは4層以上の構造であっても差し支えない。ただし、現像ロールを構成する層のうち表層は、前記特殊な導電性組成物を用いて形成されている必要がある。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
まず、実施例および比較例に先立ち、現像ロールの表層形成材料として、下記に示す材料を準備した。
〔ポリオール〕
ポリブチレンアジペート(日本ポリウレタン工業社製、ニッポラン4009)
ポリブチレンアジペート(日本ポリウレタン工業社製、ニッポラン4009)
〔シリコーングラフトアクリル樹脂a〕
下記の一般式(1)で表されるシリコーングラフトアクリル樹脂〔数平均分子量(Mn):5000、式(1)中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は全てCH3 で、n=28、m=4、p=4である。〕
下記の一般式(1)で表されるシリコーングラフトアクリル樹脂〔数平均分子量(Mn):5000、式(1)中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は全てCH3 で、n=28、m=4、p=4である。〕
〔シリコーングラフトアクリル樹脂b〕
上記一般式(1)で表されるシリコーングラフトアクリル樹脂〔数平均分子量(Mn):10000、式(1)中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は全てCH3 で、n=40、m=8、p=8である。〕
上記一般式(1)で表されるシリコーングラフトアクリル樹脂〔数平均分子量(Mn):10000、式(1)中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は全てCH3 で、n=40、m=8、p=8である。〕
〔シリコーングラフトアクリル樹脂c〕
上記一般式(1)で表されるシリコーングラフトアクリル樹脂〔数平均分子量(Mn):30000、式(1)中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は全てCH3 で、n=130、m=20、p=10である。〕
上記一般式(1)で表されるシリコーングラフトアクリル樹脂〔数平均分子量(Mn):30000、式(1)中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は全てCH3 で、n=130、m=20、p=10である。〕
〔シリコーングラフトアクリル樹脂d〕
上記一般式(1)で表されるシリコーングラフトアクリル樹脂〔数平均分子量(Mn):100000、式(1)中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は全てCH3 で、n=700、m=30、p=10である。〕
上記一般式(1)で表されるシリコーングラフトアクリル樹脂〔数平均分子量(Mn):100000、式(1)中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は全てCH3 で、n=700、m=30、p=10である。〕
〔カーボンブラック〕
三菱化学社製、ダイアブラック♯3030
三菱化学社製、ダイアブラック♯3030
〔イソシアネート〕
MDI(日本ポリウレタン工業社製、コロネートHX)
MDI(日本ポリウレタン工業社製、コロネートHX)
〔微細粒子a〕
ポリアミド樹脂粒子(平均粒径10μm、オルガソール2001EXDNAT1、エルフ・アトケム・ジャパン社製)
ポリアミド樹脂粒子(平均粒径10μm、オルガソール2001EXDNAT1、エルフ・アトケム・ジャパン社製)
〔微細粒子b〕
シリカ粒子(平均粒径5μm、サイリシア450、富士シリシア化学社製)
シリカ粒子(平均粒径5μm、サイリシア450、富士シリシア化学社製)
〔微細粒子c〕
アクリル樹脂粒子(平均粒径13μm、エポスターMA1013、日本触媒社製)
アクリル樹脂粒子(平均粒径13μm、エポスターMA1013、日本触媒社製)
〔中間層形成材料の調製〕
H−NBR(アクリロニトリル量:50重量%、ヨウ素価:23mg/100mg)100部と、ステアリン酸0.5部と、亜鉛華(ZnO)5部と、カーボンブラック(電気化学工業社製、デンカブラックHS−100)40部と、ジチオカルバミン酸塩系架橋促進剤(BZ)1部と、スルフェンアミド系架橋促進剤(CZ)2部と、硫黄1部とを、ロールを用いて混練した後、これらをMEKとトルエンの混合有機溶剤〔MEK:トルエン(重量比)=2:1〕に配合し溶解させて20重量%濃度の中間層形成材料となるコーティング溶液を調製した。
H−NBR(アクリロニトリル量:50重量%、ヨウ素価:23mg/100mg)100部と、ステアリン酸0.5部と、亜鉛華(ZnO)5部と、カーボンブラック(電気化学工業社製、デンカブラックHS−100)40部と、ジチオカルバミン酸塩系架橋促進剤(BZ)1部と、スルフェンアミド系架橋促進剤(CZ)2部と、硫黄1部とを、ロールを用いて混練した後、これらをMEKとトルエンの混合有機溶剤〔MEK:トルエン(重量比)=2:1〕に配合し溶解させて20重量%濃度の中間層形成材料となるコーティング溶液を調製した。
〔表層形成材料の調製〕
後記の表1に示す各成分を同表に示す割合で配合し、これらを有機溶剤(MEK)に配合して溶解し、20重量%濃度のコーティング溶液である表層形成材料を調製した。
後記の表1に示す各成分を同表に示す割合で配合し、これらを有機溶剤(MEK)に配合して溶解し、20重量%濃度のコーティング溶液である表層形成材料を調製した。
〔現像ロールの作製〕
軸体となる芯金(直径10mm、SUS304製)をセットした金型内に、ベース層形成材料として導電性シリコーンゴム(信越化学工業社製、X34−264 A/B)を充填した後、所定の条件(190℃×15分)で加熱架橋を行った。その後、脱型して、軸体の外周面に沿ってベース層が形成されたベースロールを作製した。ついで、上記ベース層の外周面に、上記中間層形成材料(コーティング溶液)を塗布して中間層を形成した。さらに、上記中間層の外周面に沿って上記表層形成材料であるコーティング溶液を塗布した後、170℃×1時間の条件でオーブン加熱加硫を行い、表層を形成した。このようにして、軸体の外周面にベース層が形成され、その外周面に中間層が形成され、さらにその外周面に表層が形成された3層構造の現像ロールを作製した。なお、ベース層の厚みは5mm、中間層の厚みは25μm、表層の厚みは10μmであった。
軸体となる芯金(直径10mm、SUS304製)をセットした金型内に、ベース層形成材料として導電性シリコーンゴム(信越化学工業社製、X34−264 A/B)を充填した後、所定の条件(190℃×15分)で加熱架橋を行った。その後、脱型して、軸体の外周面に沿ってベース層が形成されたベースロールを作製した。ついで、上記ベース層の外周面に、上記中間層形成材料(コーティング溶液)を塗布して中間層を形成した。さらに、上記中間層の外周面に沿って上記表層形成材料であるコーティング溶液を塗布した後、170℃×1時間の条件でオーブン加熱加硫を行い、表層を形成した。このようにして、軸体の外周面にベース層が形成され、その外周面に中間層が形成され、さらにその外周面に表層が形成された3層構造の現像ロールを作製した。なお、ベース層の厚みは5mm、中間層の厚みは25μm、表層の厚みは10μmであった。
〔実施例2〜12、比較例1〜5〕
表層形成材料として、下記の表1〜表3に示す材料を用いる以外は、実施例1と同様にして、現像ロールを作製した。
表層形成材料として、下記の表1〜表3に示す材料を用いる以外は、実施例1と同様にして、現像ロールを作製した。
このようにして得られた各現像ロールを用いて、下記の基準に従い、各特性の評価を行った。これらの結果を、後記の表4〜表6に併せて示した。
〔表層液はじき〕
中間層の外周面に表層形成材料であるコーティング液を塗布した際に、はじきの発生を目視により確認した。そして、はじきが全くみられなかったものを○、はじきが確認されたものを×として評価した。
中間層の外周面に表層形成材料であるコーティング液を塗布した際に、はじきの発生を目視により確認した。そして、はじきが全くみられなかったものを○、はじきが確認されたものを×として評価した。
〔トナー離型性〕
現像ロール表面にトナーをまぶして、40℃×95%で3日間放置した後、これを電子写真複写機に組み込み画像出しを行った。そして、画像出しの1枚目からロール表面にトナーの固着が確認されなかったものを○、画像出しの10枚目までにトナーの固着がみられなくなったものを△、画像出し10枚目の時点でトナーの固着が確認されたものを×として評価した。
現像ロール表面にトナーをまぶして、40℃×95%で3日間放置した後、これを電子写真複写機に組み込み画像出しを行った。そして、画像出しの1枚目からロール表面にトナーの固着が確認されなかったものを○、画像出しの10枚目までにトナーの固着がみられなくなったものを△、画像出し10枚目の時点でトナーの固着が確認されたものを×として評価した。
〔ロール電気抵抗の変動幅〕
現像ロールの電気抵抗の変動幅を、つぎのようにして測定した。すなわち、得られた現像ロールの軸方向に10箇所で、その軸方向の各箇所において周方向に4箇所の合計40箇所に、直径3mmのテスター電極をあて、そのテスター電極部分と芯金との電気抵抗を測定した。なお、印加電圧は100Vとし、電気抵抗の変動幅(桁)は40箇所の測定値の最大値と最小値の幅とした。
現像ロールの電気抵抗の変動幅を、つぎのようにして測定した。すなわち、得られた現像ロールの軸方向に10箇所で、その軸方向の各箇所において周方向に4箇所の合計40箇所に、直径3mmのテスター電極をあて、そのテスター電極部分と芯金との電気抵抗を測定した。なお、印加電圧は100Vとし、電気抵抗の変動幅(桁)は40箇所の測定値の最大値と最小値の幅とした。
〔ロールの表面粗度〕
現像ロールの表面粗さに関して、中心線平均粗さ(Ra),十点平均粗さ(Rz)を電子写真複写機に組み込む前(初期)と、電子写真複写機に組み込み1万枚の画像出しを行った後(耐久後)の状態についてそれぞれ測定した。なお、中心線平均粗さ(Ra)は、ロール表面の表面粗さ(周方向)をサーフコム(東京精密社製)にて、JIS B 0601:1982に準拠して測定した。すなわち、中心線平均粗さ(Ra)は、凸凹に直角な平面で切断したとき、その切り口に現れる輪郭(これを断面曲線という)から、その平均線の方向に基準長さだけを抜き取り、この抜き取り部分の平均線の方向にX軸を、縦倍率の方向にY軸をとり表した粗さ曲線より求められる。また、十点平均粗さ(Rz)は、ロール表面の表面粗さ(周方向)を、サーフコム(東京精密社製)にて、JIS B 0601:1982に準拠して測定した。すなわち、上記十点平均粗さ(Rz)は、凸凹に直角な平面で切断したとき、その切り口に現れる輪郭(これを断面曲線という)から、所定の波長より長い表面うねり成分をカットオフした粗さ曲線より求められる。
現像ロールの表面粗さに関して、中心線平均粗さ(Ra),十点平均粗さ(Rz)を電子写真複写機に組み込む前(初期)と、電子写真複写機に組み込み1万枚の画像出しを行った後(耐久後)の状態についてそれぞれ測定した。なお、中心線平均粗さ(Ra)は、ロール表面の表面粗さ(周方向)をサーフコム(東京精密社製)にて、JIS B 0601:1982に準拠して測定した。すなわち、中心線平均粗さ(Ra)は、凸凹に直角な平面で切断したとき、その切り口に現れる輪郭(これを断面曲線という)から、その平均線の方向に基準長さだけを抜き取り、この抜き取り部分の平均線の方向にX軸を、縦倍率の方向にY軸をとり表した粗さ曲線より求められる。また、十点平均粗さ(Rz)は、ロール表面の表面粗さ(周方向)を、サーフコム(東京精密社製)にて、JIS B 0601:1982に準拠して測定した。すなわち、上記十点平均粗さ(Rz)は、凸凹に直角な平面で切断したとき、その切り口に現れる輪郭(これを断面曲線という)から、所定の波長より長い表面うねり成分をカットオフした粗さ曲線より求められる。
〔耐かぶり性〕
現像ロールを電子写真複写機に組み込み、実際に画像出しを行った。そして、画出し中に評価用マシンを強制停止させ、白地部分における感光ドラムへのトナー飛翔量を、テープ転写による濃度比較(マクベス濃度計により測定)により実施した。そして、その測定値が0.15未満のものを○、0.15〜0.20のものを△、0.20を超えるものを×として評価した。
現像ロールを電子写真複写機に組み込み、実際に画像出しを行った。そして、画出し中に評価用マシンを強制停止させ、白地部分における感光ドラムへのトナー飛翔量を、テープ転写による濃度比較(マクベス濃度計により測定)により実施した。そして、その測定値が0.15未満のものを○、0.15〜0.20のものを△、0.20を超えるものを×として評価した。
〔トナー消費量〕
評価用カートリッジ(レーザープリンターLBP−2510)に評価用の現像ロールを取り付け、カートリッジの初期重量(W0 )を測定した。ついで、上記カートリッジをレーザープリンターLBP−2510に組み込み、高温高湿環境下にて8時間以上養生した後、この環境下で8000枚の画像出し耐久を行った。耐久後、カートリッジを取り出し、通常環境下にて重量(W1 )を測定した。そして、この重量の差である減少量(W0 −W1 )をトナー消費量とした。
評価用カートリッジ(レーザープリンターLBP−2510)に評価用の現像ロールを取り付け、カートリッジの初期重量(W0 )を測定した。ついで、上記カートリッジをレーザープリンターLBP−2510に組み込み、高温高湿環境下にて8時間以上養生した後、この環境下で8000枚の画像出し耐久を行った。耐久後、カートリッジを取り出し、通常環境下にて重量(W1 )を測定した。そして、この重量の差である減少量(W0 −W1 )をトナー消費量とした。
〔トナー搬送量〕
現像ロールを電子写真複写機に組み込み、非磁性一成分カラートナーを使用して、白紙を1枚画出し、そのときの現像ロール上のトナーをテープに転写し、テープに付着したトナーの重量を秤で測定した。そして、そのトナー重量をテープの面積で割り、単位面積あたりのトナーの重量を算出しトナー搬送量とした。
現像ロールを電子写真複写機に組み込み、非磁性一成分カラートナーを使用して、白紙を1枚画出し、そのときの現像ロール上のトナーをテープに転写し、テープに付着したトナーの重量を秤で測定した。そして、そのトナー重量をテープの面積で割り、単位面積あたりのトナーの重量を算出しトナー搬送量とした。
〔マクベス濃度〕
現像ロールを電子写真複写機に組み込み、20℃×50%RHの条件下において画像出しを行った。そして、べた黒画像における濃度をマクベス濃度計を用いて測定した。
現像ロールを電子写真複写機に組み込み、20℃×50%RHの条件下において画像出しを行った。そして、べた黒画像における濃度をマクベス濃度計を用いて測定した。
上記結果から、実施例品は、表層液はじきが生じず、トナー離型性に関しても良好な結果が得られた。また、電気抵抗の変動幅も小さいことから、均一な表層が形成されたことがわかる。
さらに、表層形成材料として、上記微細粒子を配合した実施例7〜12品は、いずれも、耐久後の表面粗さが、初期に比べてほとんど差がないことから、ロール表面粗度の上昇が抑制されたことがわかる。また、耐久後の画像評価においても、かぶり等も発生せず良好なものあった。
これに対して、比較例1〜4品は、表層形成材料として高分子量のシリコーングラフトアクリル樹脂を用いたため、表層液はじきが発生し、その添加量が多い比較例2,4品は電気抵抗の変動幅も特に大きく、均一な表層が形成されなかった。
本発明の現像ロールは、複写機,プリンター,ファクシミリ等の電子写真装置に用いられる現像ロールに好適に用いられる。
1 軸体
2 ベース層
3 中間層
4 表層
2 ベース層
3 中間層
4 表層
Claims (5)
- 軸体と、この軸体の外周面に形成されるベース層と、このベース層の外周に形成される表層とを備えた現像ロールであって、上記ベース層がシリコーンゴムを用いて形成され、上記表層が下記の(A)〜(C)を含有する導電性組成物を用いて形成されていることを特徴とする現像ロール。
(A)ウレタン原料。
(B)低分子量シリコーングラフトアクリル樹脂。
(C)導電剤。 - 上記(B)である低分子量シリコーングラフトアクリル樹脂の数平均分子量が、3000〜10000の範囲である請求項1記載の現像ロール。
- 上記(B)である低分子量シリコーングラフトアクリル樹脂の配合量が、上記(A)であるウレタン原料中のポリオール成分100重量部に対して1〜20重量部の範囲内に設定されている請求項1または2記載の現像ロール。
- 上記(A)〜(C)成分に加えて、微細粒子が含有されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の現像ロール。
- 上記ベース層と表層の間に中間層が形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の現像ロール。
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