JP2004289914A - 超音波モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】被駆動体を多方向に動かすことができる超音波モータを提供する。
【解決手段】超音波モータ10は、被駆動体15と接するヘッド13と、圧電板24a・24bを備えた棒状の3本の超音波振動子11a・11b・11cと、超音波振動子11a〜11cを保持する保持部材12と、有している。ヘッド13は被駆動体15と接する略球状の接頭部13aと、3本の超音波振動子11a〜11cとそれぞれ接続される3本の脚部13b・13c・13dと、を有している。少なくとも超音波振動子11a〜11cのうちの2本を位相のずれた電圧で駆動することにより、被駆動体15をX−Y面内で多方向に移動させる。
【選択図】 図1
【解決手段】超音波モータ10は、被駆動体15と接するヘッド13と、圧電板24a・24bを備えた棒状の3本の超音波振動子11a・11b・11cと、超音波振動子11a〜11cを保持する保持部材12と、有している。ヘッド13は被駆動体15と接する略球状の接頭部13aと、3本の超音波振動子11a〜11cとそれぞれ接続される3本の脚部13b・13c・13dと、を有している。少なくとも超音波振動子11a〜11cのうちの2本を位相のずれた電圧で駆動することにより、被駆動体15をX−Y面内で多方向に移動させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種機械の駆動装置として使用される超音波モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、個々に圧電素子を備えた2個の超音波振動子101a・101bと、超音波振動子101a・101bを所定の角度(例えば、90度)で保持する保持部材102と、略V字型の形状を有し、その頂点部で被駆動体であるロータ105と接し、その翼部(V字型に開いている方)で超音波振動子101a・101bと接続されたヘッド103と、を備えた共振型の超音波モータ100が知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、ヘッド103の2つの翼部はそれぞれ超音波振動子101a・101bの構成要素でもある。
【0003】
この超音波モータ100では、超音波振動子101a・101bの各圧電素子に位相が約90度ずれた共振周波数の電圧を印加して各圧電素子を伸縮させて、超音波振動子101a・101bを振動させることにより、ヘッド103の先端部に楕円運動を生じさせる。こうして楕円運動するヘッド103を一定の力でロータ105の端面に押し付けると、ヘッド103とロータ105との間に生ずる摩擦力によってロータ105の外周の接線方向へ力が加わるために、ロータ105を回転させることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−152671号公報(第24〜29段落、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、超音波モータ100ではヘッド103と接する被駆動体を一軸方向にしか移動させることができない。例えば、図4に示すロータ105をX−Yステージで置き換え、このX−Yステージの裏面にヘッド103が接する構成とした場合には、X−YステージをY方向にしか移動させることができない。このため、X−Yステージを紙面に垂直な方向であるX方向に動かすためには、超音波モータ100が2台必要となる。
【0006】
この場合には、2台の超音波モータ100をV字型に開いた方向を直交させて配置する必要があるために、2台の超音波モータ100のヘッド103は必然的に一定の距離を空けて配置されることとなる。ここで、2台の超音波モータ100のヘッド103は常にX−Yステージに接している状態としなければならないので、X−Yステージを動かすことができる範囲は、X−Yステージの面積よりも狭くなる。換言すれば、所望する面積の範囲でX−Yステージを移動させるためには、実際には、この所望する面積よりも広い面積のステージが必要となるために、装置が大型化する。
【0007】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、被駆動体を多方向で移動させることができる超音波モータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、多角錐状に所定の角度で配置され、個々に圧電素子を備えた略棒状の3本以上の超音波振動子と、
前記3本以上の超音波振動子とそれぞれ接続される3以上の脚部と、被駆動体に接する接頭部を有する接頭部材と、
前記3本以上の超音波振動子を保持する保持部材と、
を具備し、
前記3本以上の超音波振動子のうち少なくとも2本の超音波振動子の各圧電素子に所定の位相差を有する交流電圧を印加して前記超音波振動子を振動させることにより前記接頭部に所定の楕円運動を生じさせて、前記被駆動体を動かすことを特徴とする超音波モータ、が提供される。
【0009】
このような超音波モータによれば、被駆動体を二次元面内において多方向に移動させることができる。3本の超音波振動子のうちの2本の超音波振動子が交差する角度は全て等しく、かつ、その角度は15度以上175度以下とすることが好ましい。この交差角度が小さい場合には駆動力が大きくなり、この交差角度が大きい場合には被駆動体の駆動速度を上げることができる。
【0010】
超音波振動子としては、板状でその略中心部に孔部を有し、その表裏面に電極が形成された圧電素子と、圧電素子の孔部に挿通して配置される軸部材と、前記軸部材の両端に圧電素子を所定の力で締め付けるように取り付けられる第1および第2の締結部材と、を有するものが挙げられる。ここで接頭部材を第2の締結部材とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は超音波モータ10の概略構成を示す斜視図であり、図2は超音波モータ10の概略平面図であり、図3は超音波モータ10を構成する超音波振動子11aの断面図である。超音波モータ10は、被駆動体15と接するヘッド(接頭部材)13と、三角錐状に配置された棒状の3本の超音波振動子11a・11b・11cと、超音波振動子11a・11b・11cを保持する保持部材12と、有している。
【0012】
ヘッド13は、被駆動体15と接する略球状の接頭部13aと、3本の超音波振動子11a・11b・11cとそれぞれ接続される3本の脚部13b・13c・13dと、を有している。3本の脚部13b・13c・13dのうちの2本が交差する角度θ(脚部の長手方向が交差する角度)はそれぞれ等しくなっており、この角度θは3本の超音波振動子11a・11b・11cのうち2本が交差する角度でもある。脚部13b・13c・13dのそれぞれの端部にはボルト部13eが形成されており、このボルト部13eと超音波振動子11a・11b・11cの第2ナット23とがネジ止めされることによって、ヘッド13と超音波振動子11a・11b・11cが接続される。
【0013】
超音波振動子11a〜11cは全て同じ構造を有するので、超音波振動子11aを例に挙げてその構造を詳しく説明する。超音波振動子11aは、両端がネジ切りされたボルト21と、ボルト21の一方のネジ溝に嵌合するネジ穴を有する第1ナット22と、ボルト21の他方のネジ溝に嵌合するネジ穴およびヘッド13の脚部13b〜13dが具備するボルト部13eのネジ溝に嵌合するネジ穴を有する第2ナット23と、ボルト21を挿通させることができる2枚のリング状の圧電板24a・24bと、ボルト21を挿通させることができるリング状の電極板(金属板)25a・25b・25cと、から構成される。なお、圧電板24a・24bの表裏面には電極(図示せず)が形成されている。
【0014】
保持部材12は三つ又の形状を有し、各超音波振動子11a〜11cのボルト21を挿通させるための孔部が設けられている。保持部材12は、第1ナット22と第2ナット23との間が所定の力で締め付けられることによって、超音波振動子11a〜11cを保持する。
【0015】
超音波振動子11a〜11cのうちの2本が交差する角度、つまりヘッド13の3本の脚部13b〜13dのうちの2本が交差する角度θは、好ましくは15度〜175度とされる。この角度θが小さい場合には、接頭部13aから被駆動体15に作用するZ方向の力が強くなるために、被駆動体15を動かす駆動力を大きくとることができる。逆に、角度θを大きくするとZ方向と直交する方向の力が大きくなるので、被駆動体15の移動速度を速くすることができるようになる。なお、保持部材12の形状は、この角度θによって定められる超音波振動子11a〜11cの位置に応じて、適宜、適切な形状に設定する。
【0016】
超音波モータ10は次のようにして組み立てられる。最初に、ヘッド13の脚部13b〜13dに第2ナット23を取り付ける。次に、保持部材12に設けられた3箇所の孔部のそれぞれにボルト21を通し、これらのボルト21のそれぞれに圧電板24a・24bが電極板25a〜25cに挟まれるように交互に通して、各ボルト21の一端を各第2ナット23に軽くねじ込む。続いて、各ボルト21を各第2ナット23に所定の力でねじ込んで固定する。さらに、各ボルト21の他端に第1ナット22を所定の力で締め付けて固定する。これによって圧電板24a・24bは所定の力で締め付けられ、ランジュバン型の超音波振動子11a・11b・11cが角度θで配置された超音波モータ10が得られる。
【0017】
圧電板24a・24bには、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系の圧電セラミックスが好適に用いられる。圧電板24a・24bの分極の向きは、圧電板24a・24bの間に挟まれている電極板25bについて対称となっている。また、電極板25a・25cは互いに電気的に接続されている。したがって、電極板25bと電極板25cとの間に電圧を印加すると、圧電板24a・24bには同じ位相で変位(振動)が生ずる。つまり、圧電板24a・24bがその厚み方向に共に伸び、または、共に縮む。
【0018】
通常、ボルト21と第1ナット22と保持部材12には金属材料が用いられる。この場合には電極板25a・25cは保持部材12を介して第1ナット22と導通する。このため、保持部材12または超音波振動子11aの第1ナット22を圧電板24a・24bを駆動するための接地電極として用いると、超音波振動子11b・11cの圧電板24a・24bを駆動する際のアースを同時にとることができる。
【0019】
ヘッド13には、耐摩耗性に優れる材料、例えば、ステンレスや超硬合金等の金属材料が用いられる。ヘッド13が金属製である場合には、ヘッド13は電極板25aと導通するために、保持部材12または超音波振動子11a・11b・11cの第1ナット22のいずれかを接地すれば、ヘッド13もまた接地される。なお、ヘッド13の接頭部13aの表面に耐摩耗材料、例えば、窒化ケイ素等のコーティングを施すことも好ましい。
【0020】
保持部材12には押圧機構14が取り付けられており、この押圧機構14によってヘッド13の接頭部13aは被駆動体15に所定の力で押し付けられている。押圧機構14としては、例えば、エアーシリンダや油圧シリンダ、スプリングコイル等が用いられる。被駆動体15はX方向およびY方向に移動自在な機構(図示せず)に保持されている。
【0021】
このような構造を有する超音波モータ10の駆動方法としては、3本の超音波振動子11a〜11cのうち2本を駆動する方法と、3本の超音波振動子11a〜11c全てを駆動する方法とがある。
【0022】
例えば、超音波振動子11aと超音波振動子11bとを位相が約90度ずれた共振周波数またはその近傍の周波数の交流電圧で駆動し、超音波振動子11cを駆動しない場合には、図2の直線Pで示される方向、つまり、超音波振動子11a・11bを含む平面とX−Y平面とが交わる直線Pの長手方向で、被駆動体15を移動させることができる。より具体的に例を挙げれば、超音波振動子11aの電極板25bにV=V0sin(2πft)(V0;ゼロ−ピーク電圧、f;周波数、t;時間)の交流電圧を印加し、これと同時に超音波振動子11bの電極板25bにV=V0cos(2πft)の交流電圧を印加すると、接頭部13aに生ずる楕円運動によって被駆動体15は矢印P1の向きに移動する。超音波振動子11a・11bを駆動する電圧を逆にすると、被駆動体15を矢印P2の方向へ移動させることができる。
【0023】
同様に、超音波振動子11b・11cを位相が約90度ずれた共振周波数またはその近傍の周波数の交流電圧で駆動すると、被駆動体15を直線Qの方向、つまりX方向で移動させることができる。また、超音波振動子11c・11aを位相が約90度ずれた共振周波数またはその近傍の周波数の交流電圧で駆動すると、被駆動体15を直線Rの方向で移動させることができる。
【0024】
3本の超音波振動子11a〜11cを全て駆動する例としては、例えば、超音波振動子11a〜11cのうちの2本を位相差のない同じ電圧で駆動し、残りの1本を位相が約90度ずれた電圧で駆動する場合が挙げられる。より具体的には、超音波振動子11b・11cを電圧V=V0sin(2πft)で駆動し、超音波振動子11aを電圧V=V0cos(2πft)で駆動する場合が一例と挙げられる。この場合には、超音波振動子11b・11cに生ずる振動のX方向成分は互いに打ち消され、Y方向成分どうしが重なり合い、またZ方向成分も重なり合う。一方、超音波振動子11aの振動は、Y方向成分とZ方向成分のみを有している。したがって、超音波振動子11a〜11cの振動による接頭部13aの楕円運動はY−Z面内で生じ、これによって、被駆動体15を直線Sで示される方向、つまりY方向で移動させることができる。
【0025】
同様に、超音波振動子11c・11aを1組として、これらと超音波振動子11bとを位相が約90度ずれた電圧で駆動することによって、被駆動体15を図2中の直線Tで示す方向で移動させることができる。また、超音波振動子11a・11bを1組として、これらと超音波振動子11cを位相が約90度ずれた電圧で駆動することによって、被駆動体15を図2中の直線Uで示す方向で移動させることができる。
【0026】
以上、本発明の超音波モータの実施の形態について説明してきたが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。例えば、ヘッド13の脚部13b〜13dと第2ナット23とは一体であってもよい。つまり、ヘッド13の脚部13b〜13dにボルト21を固定するためのネジ穴を設けて、脚部13b〜13dと第1ナット22によって、圧電板24a・24bを所定の力で締め付ける構造としてもよい。
【0027】
また、超音波振動子11a〜11cのうちの2本が交差する角度θが全て同じである超音波モータ10について説明したが、超音波振動子11a・11bの交差角度と、超音波振動子11b・11cの交差角度と、超音波振動子11c・11aの交差角度は、それぞれ異なっていてもよい。さらに、2枚の圧電板24a・24bを備えた超音波振動子11a〜11cを示したが、圧電板は1枚でもよく3枚以上であってもよい。さらに、セラミックグリーンシートを用いた同時焼成法(一体焼成法)により作製された、圧電セラミック薄板と電極とが交互に積層された積層型圧電素子を圧電板24a等として用いてもよい。さらにまた、1個の超音波モータを構成する超音波振動子の数は3本に限定されるものではない。例えば、4本の超音波振動子が略四角錐型となるように配置された超音波モータや、6本の超音波動子が略六角錐型となるように配置された超音波モータであってもよい。このような超音波モータにおいても、少なくとも2本の超音波振動子を位相差を設けて駆動することによって、被駆動体を多方向に移動させることができる。
【0028】
【発明の効果】
上述の通り、本発明によれば、被駆動体を二次元面内において多方向に移動させることができる。このため、をX−Yステージ等の少なくとも2方向に動かすことが必要とされる装置の駆動源として本発明の超音波モータを用いることによって、装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波モータの一実施形態を示す概略斜視図。
【図2】図1に示す超音波モータの概略平面図。
【図3】図1に示す超音波モータを構成する超音波振動子の概略断面図。
【図4】従来の超音波モータの概略の構造を示す説明図。
【符号の説明】
10;超音波モータ
11a・11b・11c;超音波振動子
12;保持部材
13;ヘッド
13a;接頭部
13b・13c・13d;脚部
14;押圧機構
15;被駆動体
21;ボルト
22;第1ナット
23;第2ナット
24a・24b;圧電板
25a〜25c;電極板
100;超音波モータ
101a・101b;超音波振動子
102;保持部材
103;ヘッド
105;ロータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種機械の駆動装置として使用される超音波モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、個々に圧電素子を備えた2個の超音波振動子101a・101bと、超音波振動子101a・101bを所定の角度(例えば、90度)で保持する保持部材102と、略V字型の形状を有し、その頂点部で被駆動体であるロータ105と接し、その翼部(V字型に開いている方)で超音波振動子101a・101bと接続されたヘッド103と、を備えた共振型の超音波モータ100が知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、ヘッド103の2つの翼部はそれぞれ超音波振動子101a・101bの構成要素でもある。
【0003】
この超音波モータ100では、超音波振動子101a・101bの各圧電素子に位相が約90度ずれた共振周波数の電圧を印加して各圧電素子を伸縮させて、超音波振動子101a・101bを振動させることにより、ヘッド103の先端部に楕円運動を生じさせる。こうして楕円運動するヘッド103を一定の力でロータ105の端面に押し付けると、ヘッド103とロータ105との間に生ずる摩擦力によってロータ105の外周の接線方向へ力が加わるために、ロータ105を回転させることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−152671号公報(第24〜29段落、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、超音波モータ100ではヘッド103と接する被駆動体を一軸方向にしか移動させることができない。例えば、図4に示すロータ105をX−Yステージで置き換え、このX−Yステージの裏面にヘッド103が接する構成とした場合には、X−YステージをY方向にしか移動させることができない。このため、X−Yステージを紙面に垂直な方向であるX方向に動かすためには、超音波モータ100が2台必要となる。
【0006】
この場合には、2台の超音波モータ100をV字型に開いた方向を直交させて配置する必要があるために、2台の超音波モータ100のヘッド103は必然的に一定の距離を空けて配置されることとなる。ここで、2台の超音波モータ100のヘッド103は常にX−Yステージに接している状態としなければならないので、X−Yステージを動かすことができる範囲は、X−Yステージの面積よりも狭くなる。換言すれば、所望する面積の範囲でX−Yステージを移動させるためには、実際には、この所望する面積よりも広い面積のステージが必要となるために、装置が大型化する。
【0007】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、被駆動体を多方向で移動させることができる超音波モータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、多角錐状に所定の角度で配置され、個々に圧電素子を備えた略棒状の3本以上の超音波振動子と、
前記3本以上の超音波振動子とそれぞれ接続される3以上の脚部と、被駆動体に接する接頭部を有する接頭部材と、
前記3本以上の超音波振動子を保持する保持部材と、
を具備し、
前記3本以上の超音波振動子のうち少なくとも2本の超音波振動子の各圧電素子に所定の位相差を有する交流電圧を印加して前記超音波振動子を振動させることにより前記接頭部に所定の楕円運動を生じさせて、前記被駆動体を動かすことを特徴とする超音波モータ、が提供される。
【0009】
このような超音波モータによれば、被駆動体を二次元面内において多方向に移動させることができる。3本の超音波振動子のうちの2本の超音波振動子が交差する角度は全て等しく、かつ、その角度は15度以上175度以下とすることが好ましい。この交差角度が小さい場合には駆動力が大きくなり、この交差角度が大きい場合には被駆動体の駆動速度を上げることができる。
【0010】
超音波振動子としては、板状でその略中心部に孔部を有し、その表裏面に電極が形成された圧電素子と、圧電素子の孔部に挿通して配置される軸部材と、前記軸部材の両端に圧電素子を所定の力で締め付けるように取り付けられる第1および第2の締結部材と、を有するものが挙げられる。ここで接頭部材を第2の締結部材とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は超音波モータ10の概略構成を示す斜視図であり、図2は超音波モータ10の概略平面図であり、図3は超音波モータ10を構成する超音波振動子11aの断面図である。超音波モータ10は、被駆動体15と接するヘッド(接頭部材)13と、三角錐状に配置された棒状の3本の超音波振動子11a・11b・11cと、超音波振動子11a・11b・11cを保持する保持部材12と、有している。
【0012】
ヘッド13は、被駆動体15と接する略球状の接頭部13aと、3本の超音波振動子11a・11b・11cとそれぞれ接続される3本の脚部13b・13c・13dと、を有している。3本の脚部13b・13c・13dのうちの2本が交差する角度θ(脚部の長手方向が交差する角度)はそれぞれ等しくなっており、この角度θは3本の超音波振動子11a・11b・11cのうち2本が交差する角度でもある。脚部13b・13c・13dのそれぞれの端部にはボルト部13eが形成されており、このボルト部13eと超音波振動子11a・11b・11cの第2ナット23とがネジ止めされることによって、ヘッド13と超音波振動子11a・11b・11cが接続される。
【0013】
超音波振動子11a〜11cは全て同じ構造を有するので、超音波振動子11aを例に挙げてその構造を詳しく説明する。超音波振動子11aは、両端がネジ切りされたボルト21と、ボルト21の一方のネジ溝に嵌合するネジ穴を有する第1ナット22と、ボルト21の他方のネジ溝に嵌合するネジ穴およびヘッド13の脚部13b〜13dが具備するボルト部13eのネジ溝に嵌合するネジ穴を有する第2ナット23と、ボルト21を挿通させることができる2枚のリング状の圧電板24a・24bと、ボルト21を挿通させることができるリング状の電極板(金属板)25a・25b・25cと、から構成される。なお、圧電板24a・24bの表裏面には電極(図示せず)が形成されている。
【0014】
保持部材12は三つ又の形状を有し、各超音波振動子11a〜11cのボルト21を挿通させるための孔部が設けられている。保持部材12は、第1ナット22と第2ナット23との間が所定の力で締め付けられることによって、超音波振動子11a〜11cを保持する。
【0015】
超音波振動子11a〜11cのうちの2本が交差する角度、つまりヘッド13の3本の脚部13b〜13dのうちの2本が交差する角度θは、好ましくは15度〜175度とされる。この角度θが小さい場合には、接頭部13aから被駆動体15に作用するZ方向の力が強くなるために、被駆動体15を動かす駆動力を大きくとることができる。逆に、角度θを大きくするとZ方向と直交する方向の力が大きくなるので、被駆動体15の移動速度を速くすることができるようになる。なお、保持部材12の形状は、この角度θによって定められる超音波振動子11a〜11cの位置に応じて、適宜、適切な形状に設定する。
【0016】
超音波モータ10は次のようにして組み立てられる。最初に、ヘッド13の脚部13b〜13dに第2ナット23を取り付ける。次に、保持部材12に設けられた3箇所の孔部のそれぞれにボルト21を通し、これらのボルト21のそれぞれに圧電板24a・24bが電極板25a〜25cに挟まれるように交互に通して、各ボルト21の一端を各第2ナット23に軽くねじ込む。続いて、各ボルト21を各第2ナット23に所定の力でねじ込んで固定する。さらに、各ボルト21の他端に第1ナット22を所定の力で締め付けて固定する。これによって圧電板24a・24bは所定の力で締め付けられ、ランジュバン型の超音波振動子11a・11b・11cが角度θで配置された超音波モータ10が得られる。
【0017】
圧電板24a・24bには、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系の圧電セラミックスが好適に用いられる。圧電板24a・24bの分極の向きは、圧電板24a・24bの間に挟まれている電極板25bについて対称となっている。また、電極板25a・25cは互いに電気的に接続されている。したがって、電極板25bと電極板25cとの間に電圧を印加すると、圧電板24a・24bには同じ位相で変位(振動)が生ずる。つまり、圧電板24a・24bがその厚み方向に共に伸び、または、共に縮む。
【0018】
通常、ボルト21と第1ナット22と保持部材12には金属材料が用いられる。この場合には電極板25a・25cは保持部材12を介して第1ナット22と導通する。このため、保持部材12または超音波振動子11aの第1ナット22を圧電板24a・24bを駆動するための接地電極として用いると、超音波振動子11b・11cの圧電板24a・24bを駆動する際のアースを同時にとることができる。
【0019】
ヘッド13には、耐摩耗性に優れる材料、例えば、ステンレスや超硬合金等の金属材料が用いられる。ヘッド13が金属製である場合には、ヘッド13は電極板25aと導通するために、保持部材12または超音波振動子11a・11b・11cの第1ナット22のいずれかを接地すれば、ヘッド13もまた接地される。なお、ヘッド13の接頭部13aの表面に耐摩耗材料、例えば、窒化ケイ素等のコーティングを施すことも好ましい。
【0020】
保持部材12には押圧機構14が取り付けられており、この押圧機構14によってヘッド13の接頭部13aは被駆動体15に所定の力で押し付けられている。押圧機構14としては、例えば、エアーシリンダや油圧シリンダ、スプリングコイル等が用いられる。被駆動体15はX方向およびY方向に移動自在な機構(図示せず)に保持されている。
【0021】
このような構造を有する超音波モータ10の駆動方法としては、3本の超音波振動子11a〜11cのうち2本を駆動する方法と、3本の超音波振動子11a〜11c全てを駆動する方法とがある。
【0022】
例えば、超音波振動子11aと超音波振動子11bとを位相が約90度ずれた共振周波数またはその近傍の周波数の交流電圧で駆動し、超音波振動子11cを駆動しない場合には、図2の直線Pで示される方向、つまり、超音波振動子11a・11bを含む平面とX−Y平面とが交わる直線Pの長手方向で、被駆動体15を移動させることができる。より具体的に例を挙げれば、超音波振動子11aの電極板25bにV=V0sin(2πft)(V0;ゼロ−ピーク電圧、f;周波数、t;時間)の交流電圧を印加し、これと同時に超音波振動子11bの電極板25bにV=V0cos(2πft)の交流電圧を印加すると、接頭部13aに生ずる楕円運動によって被駆動体15は矢印P1の向きに移動する。超音波振動子11a・11bを駆動する電圧を逆にすると、被駆動体15を矢印P2の方向へ移動させることができる。
【0023】
同様に、超音波振動子11b・11cを位相が約90度ずれた共振周波数またはその近傍の周波数の交流電圧で駆動すると、被駆動体15を直線Qの方向、つまりX方向で移動させることができる。また、超音波振動子11c・11aを位相が約90度ずれた共振周波数またはその近傍の周波数の交流電圧で駆動すると、被駆動体15を直線Rの方向で移動させることができる。
【0024】
3本の超音波振動子11a〜11cを全て駆動する例としては、例えば、超音波振動子11a〜11cのうちの2本を位相差のない同じ電圧で駆動し、残りの1本を位相が約90度ずれた電圧で駆動する場合が挙げられる。より具体的には、超音波振動子11b・11cを電圧V=V0sin(2πft)で駆動し、超音波振動子11aを電圧V=V0cos(2πft)で駆動する場合が一例と挙げられる。この場合には、超音波振動子11b・11cに生ずる振動のX方向成分は互いに打ち消され、Y方向成分どうしが重なり合い、またZ方向成分も重なり合う。一方、超音波振動子11aの振動は、Y方向成分とZ方向成分のみを有している。したがって、超音波振動子11a〜11cの振動による接頭部13aの楕円運動はY−Z面内で生じ、これによって、被駆動体15を直線Sで示される方向、つまりY方向で移動させることができる。
【0025】
同様に、超音波振動子11c・11aを1組として、これらと超音波振動子11bとを位相が約90度ずれた電圧で駆動することによって、被駆動体15を図2中の直線Tで示す方向で移動させることができる。また、超音波振動子11a・11bを1組として、これらと超音波振動子11cを位相が約90度ずれた電圧で駆動することによって、被駆動体15を図2中の直線Uで示す方向で移動させることができる。
【0026】
以上、本発明の超音波モータの実施の形態について説明してきたが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。例えば、ヘッド13の脚部13b〜13dと第2ナット23とは一体であってもよい。つまり、ヘッド13の脚部13b〜13dにボルト21を固定するためのネジ穴を設けて、脚部13b〜13dと第1ナット22によって、圧電板24a・24bを所定の力で締め付ける構造としてもよい。
【0027】
また、超音波振動子11a〜11cのうちの2本が交差する角度θが全て同じである超音波モータ10について説明したが、超音波振動子11a・11bの交差角度と、超音波振動子11b・11cの交差角度と、超音波振動子11c・11aの交差角度は、それぞれ異なっていてもよい。さらに、2枚の圧電板24a・24bを備えた超音波振動子11a〜11cを示したが、圧電板は1枚でもよく3枚以上であってもよい。さらに、セラミックグリーンシートを用いた同時焼成法(一体焼成法)により作製された、圧電セラミック薄板と電極とが交互に積層された積層型圧電素子を圧電板24a等として用いてもよい。さらにまた、1個の超音波モータを構成する超音波振動子の数は3本に限定されるものではない。例えば、4本の超音波振動子が略四角錐型となるように配置された超音波モータや、6本の超音波動子が略六角錐型となるように配置された超音波モータであってもよい。このような超音波モータにおいても、少なくとも2本の超音波振動子を位相差を設けて駆動することによって、被駆動体を多方向に移動させることができる。
【0028】
【発明の効果】
上述の通り、本発明によれば、被駆動体を二次元面内において多方向に移動させることができる。このため、をX−Yステージ等の少なくとも2方向に動かすことが必要とされる装置の駆動源として本発明の超音波モータを用いることによって、装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波モータの一実施形態を示す概略斜視図。
【図2】図1に示す超音波モータの概略平面図。
【図3】図1に示す超音波モータを構成する超音波振動子の概略断面図。
【図4】従来の超音波モータの概略の構造を示す説明図。
【符号の説明】
10;超音波モータ
11a・11b・11c;超音波振動子
12;保持部材
13;ヘッド
13a;接頭部
13b・13c・13d;脚部
14;押圧機構
15;被駆動体
21;ボルト
22;第1ナット
23;第2ナット
24a・24b;圧電板
25a〜25c;電極板
100;超音波モータ
101a・101b;超音波振動子
102;保持部材
103;ヘッド
105;ロータ
Claims (4)
- 多角錐状に所定の角度で配置され、個々に圧電素子を備えた略棒状の3本以上の超音波振動子と、
前記3本以上の超音波振動子とそれぞれ接続される3本以上の脚部と、被駆動体に接する接頭部を有する接頭部材と、
前記3本以上の超音波振動子を保持する保持部材と、
を具備し、
前記3本以上の超音波振動子のうち少なくとも2本の超音波振動子の各圧電素子に所定の位相差を有する交流電圧を印加して前記超音波振動子を振動させることにより前記接頭部に所定の楕円運動を生じさせて、前記被駆動体を動かすことを特徴とする超音波モータ。 - 前記3本以上の超音波振動子のうちの2本の超音波振動子が交差する角度は全て等しく、かつ、その角度は15度以上175度以下であることを特徴とする請求項1に記載の超音波モータ。
- 前記超音波振動子は、
板状で略中心部に孔部を有し、その表裏面に電極が設けられた圧電素子と、
前記圧電素子の孔部に挿通して配置される軸部材と、
前記軸部材の両端に前記圧電素子を所定の力で締め付けるように取り付けられる第1および第2の締結部材と、
を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超音波モータ。 - 前記接頭部材が前記第2の締結部材であることを特徴とする請求項3に記載の超音波モータ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003077535A JP2004289914A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 超音波モータ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003077535A JP2004289914A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 超音波モータ |
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JP2004289914A true JP2004289914A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33292264
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003077535A Pending JP2004289914A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 超音波モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004289914A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2208643A1 (de) | 2009-01-16 | 2010-07-21 | Robert Bosch GmbH | Verstellvorrichtung |
CN102035432A (zh) * | 2010-12-23 | 2011-04-27 | 南京航空航天大学 | 一种多方向振动能量回收结构 |
CN108390587A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-08-10 | 南京航空航天大学 | 单模态驱动的双驱动足门字型直线超声电机及控制方法 |
-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003077535A patent/JP2004289914A/ja active Pending
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