JP2004284277A - インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェット記録ヘッドへのインク供給方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の圧力室14にインクを供給するインクプール20は、ノズル連通室16が形成された円柱部28以外の部分で連通され、複数のノズル12が配置されたノズル列の行列長と略同一幅となるように形成されている。インクプール20は複数の圧力室14で共通化された構造となっており、インクプール20内のインクは、開口部22からインク供給路18を通って各圧力室14に供給される。これにより、インクプール20を深くすることなく、インク吐出特性を安定化できる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクを吐出させて画像の記録を行うインクジェット記録ヘッド、該インクジェット記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置、及びインクジェット記録ヘッドへのインク充填方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インク滴を吐出させるノズルを多数マトリックス状に配置したインクジェット記録ヘッドとして、例えば図13に示すものが開示されている。
【0003】
このインクジェット記録ヘッドは、インク滴が吐出される複数のノズル102と、個々のノズル102と連通しインクが加圧される複数の圧力室104と、図示しないインクカートリッジからインクが開口部112を介して導入されるインクプール本流110と、このインクプール本流110から櫛歯状に延設されるインクプール支流108とを備えている。このインクプール支流108は、複数の供給口106を介して個々の圧力室104と連通している。また、図14に示すように、圧力室104の底面には、個別電極114を備えた圧電素子116が取り付けられている。
【0004】
このようなインクジェット記録ヘッドでは、図示しないインクカートリッジからインクが開口部112を通ってインクプール本流110に導入され、さらにインクはインクプール支流108に分流される。インクプール支流108に流入したインクは、複数の供給口106からこれに連通する個々の圧力室104に供給される。圧力室104では、個別電極114に電圧を印加することによって圧電素子116が駆動され、インクが加圧されることによってノズル102からインク滴が吐出される(例えば特許文献1を参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−334661号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記インクジェット記録ヘッドでは、1本のインクプール支流108に沿って配設されたノズル列を長尺化する場合、インクプール支流108の巾が狭いためインクの流体抵抗が大きく、 インク吐出特性にばらつきが発生してしまう。特に、支流先端部と支流根元部においては流体抵抗の差により、特性が異なる。インクの流体抵抗を小さくするには、インクプール深さを大きくする必要があり、ヘッド外形が大型化し、コストが増大するという問題がある。
【0007】
また、各々のインクプール支流108には、図13に示すように、インクの流れ方向における下流部に支流端部109が存在する。このため、各支流端部109付近でインクの流れに淀みが生じやすく、その淀み箇所に気泡が残留してしまい、印字動作中にこの気泡が動き、圧力室内に侵入する事により、インクの不吐出を招き問題となる。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、インク吐出特性を安定化すると共に、気泡排出性を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明に係るインクジェット記録ヘッドは、インク滴を吐出するノズルが列状に形成されたノズルプレートと、貯留したインクを各々の前記ノズルから吐出させる圧力室と、前記圧力室へインクを供給するインクプールと、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、同色のインクを貯留する前記圧力室には、圧力室と異なる層に形成され、同色のインクを吐出する複数のノズル列の行列長と略同一幅のインクプールからインクが供給されることを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドによれば、 同色のインクを貯留する圧力室に共通のインクプールからインクが供給される。このインクプールの巾は複数のノズル列の行列長と略同一幅とされ、広い空間となっている。なお、「行列長」とは列と直交する行の長さをいう。これにより、インクプール内でのインクの流体抵抗を下げることが可能となる。このため、インクプールを深くしてヘッドサイズを大きくすることなく、インク吐出特性を安定化することができる。これとともに、ヘッドの小型化、低コストを実現することが可能となる。
【0011】
請求項2に記載の発明に係るインクジェット記録ヘッドは、請求項1に記載の構成において、前記インクプールの長さは、前記ノズル列の長さより長く構成され、該インクプールの両端部にインクを供給するインク供給口が形成されていることを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載のインクジェット記録ヘッドによれば、インクプールの長さがノズル列の長さより長くされ、 インク供給口がインクプールの両端部に配置され、その両インク供給口からインクが導入される。このため、従来のインクプールのように流末壁が形成されず、インクの淀み箇所ができにくく、気泡排出性を向上することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明に係るインクジェット記録ヘッドは、請求項2に記載の構成において、前記インク供給口の少なくとも一方には、インクの流入量を調整する調整弁が設けられたことを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載のインクジェット記録ヘッドによれば、インクカートリッジ内のインクが、2つのインク供給口からインクプール内に供給される際に、インク供給口の少なくとも片方のインクの流入量を調整することができる。このため、2つのインク供給口から導入されたインクがインクプール内でぶつかる位置をずらすことが可能となる。
【0015】
すなわち、2つのインク供給口から導入されたインクが常にインクプールの中央部付近でぶつかると、その部分のインクの流れが不安定になり、気泡が残留することが懸念されるが、本発明のように、インクプール内でインクがぶつかる位置をずらすことによって、インクの淀み箇所を移動させることができる。このため、インクプール内に気泡が残留しにくくなり、気泡排出性を向上することができる。なお、「流入量を調整する」とは流入を止めることも含む意味である。
【0016】
請求項4に記載の発明に係るインクジェット記録装置は、請求項1乃至は請求項3に記載のインクジェット記録ヘッドを使用したことを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドを使用することにより、インク吐出特性のばらつきの少ない装置を実現でき、画像ムラ等の発生を防止することができる。さらに、装置全体の低コスト化が可能となる。また、請求項2又は請求項3に記載のインクジェット記録ヘッドを使用することにより、気泡排出性を向上することができ、吐出不良のない高品質な画像を得ることができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、 請求項3に記載のインクジェット記録ヘッドにインクを供給する方法において、前記調整弁を開いて前記ノズルからインクを所定時間吸引するステップと、所定時間経過後、一方の前記調整弁を閉じ、ノズルからインクを再吸引するステップと、を有することを特徴としている。
【0019】
請求項5に記載のインクジェット記録ヘッドへのインク供給方法によれば、1回目と2回目のインク吸引時に、2つのインク供給口からのインク流入量を変えることで、インクの淀み箇所を移動させ、気泡排出性を向上することができる。これにより、吐出不良の少ない高品質の画像を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るインクジェット記録ヘッドの第1実施形態を図1から図7に基づいて説明する。
【0021】
図1及び図4に示すようにインクジェット記録ヘッド10は、マトリックス状に複数開けられたインク滴を吐出するノズル12と、貯留したインクを加圧する複数の圧力室14とを備えている。さらに、ノズル12と圧力室14とを連通するノズル連通室16と、圧力室14にインクを供給するインク供給路18と、このインク供給路18の開口部22へインクを導くインクプール20とを備えている。このインクプール20は、上部の複数の圧力室14と異なる下部層に設けられている。
【0022】
このインクジェット記録ヘッド10は、ノズル12が形成されるノズルプレート24と、ノズル連通室16とインクプール20とを形成するインクプールプレート26と、ノズル連通室16と開口部22とを形成するスループレート30と、インク供給路18が形成されるインク供給路プレート32と、圧力室14が形成される圧力室プレート34とを順番に接合し、その後、ノズルプレート24の表面に撥水コート膜を被覆すると共に、エキシマレーザにて複数のノズル12を開けることで作られる。接合後はノズル12と逆の面は、ノズル連通室16と圧力室14とインク供給路18と開口部22とが開口した状態となっている。
【0023】
さらに、図4に示すように圧力室プレート34の上部には、圧力室14の上面を塞ぐ振動板36と、圧力室14と対向する位置に接着されている圧電素子38と、圧電素子38の上にボール半田40を介して接合されている電気基板42とを備えている。
【0024】
なお、ノズルプレート24の材質はポリイミドであり、インクプールプレート26、スループレート30、インク供給路プレート32の材質はSUSである。
【0025】
図2及び図3に示すように複数のノズル12は、同色のインクを吐出する複数のノズル列(図中の縦方向の列)を形成するように長手方向に並んで配置されており、これらの複数のノズル列の行列長と略同一幅のインクプール20が4つ設けられている。このインクプール20には、ノズル連通室16が形成された複数の円柱部28が設けられているが、 その他の部分が連通された広い空間となっている。そして、このインクプール20に開口部22を介してインク供給路18及び圧力室14が連通され、圧力室14で1つのインクプール20が共通化された構造となっている。
【0026】
図6及び図7に示すようにインクジェット記録ヘッド10には、インクを補給する4つのYMCKのインクカートリッジ52がキャリッジ50内に交換可能に取り付けられている。また、図3に示すように、インクプール20の長手方向における一方の端部にはインク供給口44が設けられており、このインク供給口44はインク導入管54を介してインクカートリッジ52に連結されている。
【0027】
図3及び図5に示すように、インク供給口44からインクプール20内に供給されるインクの流れ方向端部には、この流れ方向に対して傾斜する方向に内壁46が形成されている。そして、この内壁46付近にインク供給路18と連通する複数の開口部22が配置される構成となっている。
【0028】
次に、このようなインクジェット記録ヘッド10の作用について説明する。
【0029】
インクカートリッジ52内のインクはインク導入管54を通ってインク供給口44からインクプール20に供給される。インクプール20内に供給されたインクは、インク供給口44の長手方向の反対側に向かって流れる。インクプール20には、開口部22を介して複数のインク供給路18が連通しており、インクは開口部22、インク供給路18を通って各圧力室14に供給される。さらに、インクプール20内のインクは長手方向下流側の内壁46にぶつかり、内壁46の傾斜方向に沿って流れる。
【0030】
一方、圧力室14では、圧電素子38に図示しない電源から電圧が印加されることによって、振動板36が圧力室14の方向に変形し、圧力室14内のインクが加圧される。これにより、ノズル連通室16のノズル12からインク滴が吐出される。
【0031】
このようなインクジェット記録ヘッドでは、各圧力室14に同色のインクを供給するインクプール20(図3では左側の上下のインクプールが同色)が、複数のノズル列の行列長と略同一幅の広い空間となるように形成されているので、インクの流れ方向のインクプール下流部Dは従来のような支流構造の流末端部ではなく、広い内壁46となっている。このため、インクプール20内のインクの流体抵抗を下げることができ、インク吐出特性を安定化することができる。また、このような構成ではインクプールを深くしてヘッドサイズを大きくする必要がないので、インクジェット記録ヘッド10の小型化、低コスト化を実現できる。
【0032】
次に、本発明に係る第2実施形態を図8から図11に基づき説明する。
【0033】
なお、第1実施形態で説明した部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0034】
図8に示すようにインクジェット記録ヘッド60は、長手方向の中央部が連結されたインクプール62を備えており、インクプール62の長さは、複数のノズル12を並べたノズル列の長さよりも長く設定されている。このインクプール62の長手方向の両端部には、インク供給口44a,44bが形成されている。このような構造により、第1実施形態の図5に示すようなインクプール下流部Dの無い構造とすることができる。
【0035】
図9に示すように、一方のインク供給口44aと接続されるインク導入管54には、インクカートリッジ52からのインクの流入量を調整する調整弁66と、この調整弁66の開閉を制御する制御手段68とが設けられている。この調整弁66は、圧電素子からなり、電圧を加えると収縮して開口率を変え、弁として機能するものである。
【0036】
また、図9に示すように、インクジェット記録ヘッド60と対向する位置には、ノズル12からインクを吸引するキャップ72が設けられている。このキャップ72はノズル12を外部から密閉する。また、キャップ72は、キャップ72内を負圧にしてノズル12からインクを吸引するポンプ74と、吸引したインクを排出するパイプ76とを備えている。
【0037】
次に、このようなインクジェット記録ヘッド60のインク吸引動作を図11に示すフローチャートに従って説明する。
【0038】
なお、このインク吸引は、インクジェット記録装置の電源投入時や、一定の使用時間経過毎に定期的に行われるように設定されている。
【0039】
インク吸引を開始する際には、まずステップ80で調整弁66を開放し、インク供給口44a,44bからインクの流入が可能な状態にする。次いで、ステップ82では図10に示すようにキャップ72を上昇させ、ノズル12が設けられたノズルプレート24に圧接させる。そして、ステップ84でポンプ74を駆動し、ノズル12から1回目のインク吸引を行う。ポンプ74を駆動することにより、キャップ72内が負圧になり、インクジェット記録ヘッド60のノズル12からインクが気泡ととともにパイプ76を通って排出される。
【0040】
ステップ86では吸引後所定時間経過したか判断し、肯定されるとステップ88でポンプ74を停止して1回目のインク吸引を終了し、ステップ90で調整弁66を閉鎖する。これにより、インク供給口44aからのインクの流入を行わず、インク供給口44bからのみインクの流入を行う設定となる。ステップ92でポンプ74を駆動し、ノズル12から2回目のインク吸引を行う。このインク吸引により、インクプール62内の残留気泡が移動し、この残留気泡がノズル12からインクとともに排出される。そして、ステップ94で所定時間経過したかどうかを判断し、肯定されるとステップ96でポンプ74を停止して2回目のインク吸引を終了する。
【0041】
上記インクジェット記録ヘッドにおいて、調整弁66及び制御手段68を設けずに、単にインク供給口44a,44bからインクが入るインクプールを中央部で繋いだ構造も考えることができる。しかし、このような構造では、インク供給口44a,44bを開放した状態でノズル12からインクの吸引を行うと、インク供給口44a,44bから流れ込んだインクがインクプール62の中央部付近でぶつかり、気泡が残留しやすくなる。また、このぶつかる部分は常に同じ場所であるため、残留した気泡はインク吸引では取り難い。
【0042】
本実施形態のインクジェット記録ヘッド60では、前述のように、両インク供給口44a,44bを開放して1回目のインク吸引を行った後、片方のインク供給口44aの調整弁66を閉じて再度インク吸引を行うので、インクプール62内でインクの流れのぶつかる部分を移動させることができる。これにより、残留気泡をより確実にノズル12から吸引し排出することができ、インクプール62内の気泡排出性を向上することができる。
【0043】
なお、本実施形態では、一方のインク供給口44aに調整弁66を設けたが、インク供給口44a,44bの両方に調整弁を設ける構成としても良い。 また、制御手段68は、調整弁66の開閉を制御するものであったが、これに限らず、調整弁の開閉度合いを制御し、インクプールへ供給されるインクの流入量を調整するものであっても良い。さらに、本実施形態は、インク吸引を2回行う設定であったが、これに限らず、インクの吸引を複数回行い、その都度調整弁の開閉を制御する構造としても良い。
【0044】
次に、以上のような構成の本発明のインクジェット記録ヘッドを使用したインクジェット記録装置の一実施形態を図12に基づき説明する。
【0045】
図12に示すインクジェット記録装置200は、記録媒体PをS方向に搬送する搬送ローラ206と、記録媒体Pに対しインク滴を吐出して画像を記録する本発明のインクジェット記録ヘッド202と、このインクジェット記録ヘッド202を収容するキャリッジ203と、インクジェット記録ヘッド202を記録媒体Pの搬送方向と直交するM方向に走査する搬送手段204と、インクジェット記録ヘッド202のノズルからインクを吸引するキャップ72とを備えている。なお、上記インクジェット記録ヘッド202としては、本発明の第1実施形態のインクジェット記録ヘッド10、第2実施形態のインクジェット記録ヘッド60の何れを用いてもよい。また、図12は、インクジェット記録ヘッドにインクカートリッジが装着された状態を図示している。
【0046】
このようなインクジェット記録装置200では、搬送ローラ206により記録媒体PがS方向に搬送され、インクジェット記録ヘッド202によりM方向の一回の走査で記録媒体P上の領域BEの画像が書き込まれる。そして、記録媒体PがS方向に所定位置まで搬送され、インクジェット記録ヘッド202がM方向に戻るときに次の領域PEの画像が書き込まれる。このような動作が順次行われ、記録媒体P上に画像が形成される。
【0047】
このインクジェット記録装置200では、インクジェット記録ヘッド202のインク吐出特性のばらつきを低減し、 良好な気泡排出性を得ることができるので、インク吐出不良等の不具合が生じにくい。このため、画質欠陥のない高品質な画像を得ることが可能となる。
【0048】
また、本明細書におけるインクジェット記録とは、記録紙上への文字や画像の記録に限定されるものではない。すなわち、記録媒体は紙に限定されるものでなく、また吐出する液体もインクに限定されるものではない。例えば、高分子フイルムやガラス上にインクを吐出してディルプレイ用カラーフィルターを作成したり、溶接状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成したりするなど、工業用に用いられる液滴噴射装置全般に対して本発明を利用することが可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るインクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェット記録ヘッドへのインク供給方法によれば、ヘッドサイズを大きくすることなく、インク吐出特性を安定化することができ、ヘッドの小型化、低コスト化を実現できる。また、ヘッド内の気泡排出性を向上することができ、残留気泡に起因するインク吐出不良等の問題点を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録ヘッドを示す一部斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録ヘッドを示す透視平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録ヘッドのインクプールを示す平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録ヘッドを示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録ヘッドを示す拡大透視平面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録ヘッド及びインクカートリッジを示す斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録ヘッド及びインクカートリッジを示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録ヘッドのインクプールを示す平面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録ヘッド、インクカートリッジ及び吸引用のキャップを示す断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの吸引用のキャップを使用した状態を示す断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録ヘッドのインク吸引工程を示すフローチャートである。
【図12】本発明のインクジェット記録ヘッドを使用したインクジェット記録装置を示す斜視図である。
【図13】従来のインクジェット記録ヘッドを示す透視平面図である。
【図14】従来のインクジェット記録ヘッドを示す一部断面図である。
【符号の説明】
10 インクジェット記録ヘッド
12 ノズル
14 圧力室
18 インク供給路
20 インクプール
24 ノズルプレート
44 インク供給口
44a インク供給口
44b インク供給口
52 インクカートリッジ
60 インクジェット記録ヘッド
62 インクプール
66 調整弁
68 制御手段
72 キャップ
74 ポンプ
200 インクジェット記録装置
Claims (5)
- インク滴を吐出するノズルが列状に形成されたノズルプレートと、貯留したインクを各々の前記ノズルから吐出させる圧力室と、前記圧力室へインクを供給するインクプールと、を備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、
同色のインクを貯留する前記圧力室には、圧力室と異なる層に形成され、同色のインクを吐出する複数のノズル列の行列長と略同一幅のインクプールからインクが供給されることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。 - 前記インクプールの長さは、前記ノズル列の長さより長く構成され、該インクプールの両端部にインクを供給するインク供給口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
- 前記インク供給口の少なくとも一方には、インクの流入量を調整する調整弁が設けられたことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド。
- 請求項1乃至は請求項3に記載のインクジェット記録ヘッドを使用することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 請求項3に記載のインクジェット記録ヘッドにインクを供給する方法において、
前記調整弁を開いて前記ノズルからインクを所定時間吸引するステップと、
所定時間経過後、一方の前記調整弁を閉じ、ノズルからインクを再吸引するステップと、
を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッドへのインク供給方法。
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