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JP2004279866A - 表示装置 - Google Patents

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JP2004279866A
JP2004279866A JP2003072982A JP2003072982A JP2004279866A JP 2004279866 A JP2004279866 A JP 2004279866A JP 2003072982 A JP2003072982 A JP 2003072982A JP 2003072982 A JP2003072982 A JP 2003072982A JP 2004279866 A JP2004279866 A JP 2004279866A
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Application number
JP2003072982A
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English (en)
Inventor
Nobutoshi Asai
伸利 浅井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

【課題】簡素な構成で、パーソナルユースでありながら多様な利用形態に柔軟に対応することのできる表示装置を提供する。
【解決手段】視野角制限方向Aにおいて視野角が制限された画面10と、この画面10における画像表示を制御する制御部20とを備えている。制御部20は、画面10に表示された画像の正立方向Bが視野角制限方向Aに対して略直交するパーソナルビューモードと、画像の正立方向Bが視野角制限方向Aに略一致するマルチビューモードとを切替可能である。パーソナルビューモードでは、画面10に正対する方向から使用者のみが独占的に画面10を見ることができ、マルチビューモードでは、視野角制限方向Aに略直交する比較的視野角の広い方向から複数人が一緒に画面10を見ることができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば携帯電話,PDA(Personal Digital Assistant)などパーソナルユースのための電子機器に好適な表示装置に係り、特に、有機発光素子を用いた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話,PDAなどのパーソナルユースのための電子機器では、周囲の無関係な第三者により画面を覗き見られるのを防ぐため、視野角制限が施されている。視野角を制限するには、例えば市販のルーバーフィルムなどのスダレ状フィルターを画面の手前にかけるなどの方法が行われている。しかしながら、一つの表示装置を完全にパーソナルユースに限定してしまうことは、使用者にかえって不便という印象を抱かせるおそれがある。例えば、視野角制限が施された画面を複数人が異なる視角から見たいというような場合には、斜めからの視認性が低く画面が見づらくなってしまう。
【0003】
なお、従来では、液晶表示装置の偏光板と液晶表示素子との間に、更に、液晶を用いた視野角可変素子を配設した提案がある(例えば、特許文献1参照。)。この提案では、視野角可変素子の液晶分子の配向方向を印加電圧の変化に応じて異ならせることにより、液晶表示装置の視野角を変化させ、真上方向以外から画像の認識ができない狭視野角表示モードと、通常の広視野角表示モードとを選択できるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−105958号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように別途視野角可変素子を備えることにより視野角そのものを可変とすると、特に携帯用機器の場合には、薄型化,軽量化あるいは省電力化などの要求に十分に応えられないという問題があった。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、簡素な構成で、パーソナルユースでありながら多様な利用形態に柔軟に対応することのできる表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による表示装置は、視野角が一次元方向において制限された画面と、この画面に表示される画像の正立方向が視野角制限方向に対して略直交するパーソナルビューモードと、画像の正立方向が視野角制限方向に略一致するマルチビューモードとを切替可能な画像表示切替手段とを備えたものである。
【0008】
本発明による表示装置では、画像の正立方向が視野角制限方向に対して略直交するパーソナルビューモードと、画像の正立方向が視野角制限方向に略一致するマルチビューモードとが、画像表示切替手段により切替えられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の概略構造を表すものである。この表示装置は、PDAなどとして用いられるものであり、例えば、一次元の視野角制限方向Aにおいて視野角が制限された画面10と、この画面10における画像表示を制御する制御部20とを備えている。画面10は、例えば、画面10がはめ込まれる開口部31が設けられた本体部30に収納されている。本体部30は、例えば、人の掌にほぼ収まる程度の大きさの薄い長方形の筐体状に形成されており、通常は図1に示したように縦長の状態で使用される。
【0011】
画面10は、例えば、後述するような有機発光素子を備えた有機発光ディスプレイパネルにより構成されている。この画面10は、例えば、画面10の大部分を占めるように表示されたメイン画像11と、このメイン画像11の左下方に並列して表示された例えば三つのサブ画像12A,12B,12Cとを表示するようになっている。画面10は、通常は図1に示したように縦長の状態で使用され、メイン画像11およびサブ画像12A,12B,12Cの正立方向Bが視野角制限方向Aに略直交するパーソナルビューモードとなっており、これにより周囲の第三者から画面10を覗き込まれるのを防止するようになっている。なお、サブ画像12A,12B,12Cの位置は左下方に限られない。また、サブ画像12A,12B,12Cの数は三つには限られず、必要に応じて、あるいは画面10の寸法などに応じて増減可能であることは言うまでもない。更に、サブ画像12A,12B,12Cを表示せず、メイン画像11のみを表示するようにしてもよい。
【0012】
制御部20は、例えば、図1に示したような画面10に表示されたメイン画像11およびサブ画像12A,12B,12Cの正立方向Bが視野角制限方向Aに対して略直交するパーソナルビューモードと、図2に示したような正立方向Bが視野角制限方向Aに略一致するマルチビューモードとを切替可能となっている。なお、このような制御部20によるパーソナルビューモードとマルチビューモードとの切替のための変換処理回路(画像回転処理回路)は、制御部20の画像表示処理集積回路に容易に組込可能である。この画像回転処理回路については後述する。
【0013】
制御部20は、パーソナルビューモードとマルチビューモードとを切替えるためのモード切替スイッチ21を備えている。このモード切替スイッチ21は、例えば、本体部30に設けられたマニュアルボタンなどにより構成することができる。モード切替スイッチ21は、例えば、使用者が1回押す毎にメイン画像11およびサブ画像12A,12B,12Cの正立方向が90度ずつ変化するように構成することが可能である。その場合、メイン画像11およびサブ画像12A,12B,12Cの正立方向は、時計廻りに変化させるようにしても反時計廻りに変化させるようにしてもよく、両方に変化可能としておけば一層便利である。また、正立方向を180度変化させた倒立状態はスキップして、例えば時計廻りに90度変化させた状態と270度(すなわち反時計廻りに90度)変化させた状態とを切替えるようにしてもよい。
【0014】
図3は、画面10の構成の一例を表している。この画面10は、例えば、駆動パネル110と封止パネル120とを対向配置し、接着層を兼ねるマイクロプリズムシート130により全面を貼り合わせて構成したものである。駆動パネル110は、ガラスなどの絶縁材料よりなる駆動用基板111の上に、赤色の光を発生する有機発光素子110Rと、緑色の光を発生する有機発光素子110Gと、青色の光を発生する有機発光素子110Bとが、順に全体としてマトリクス状に設けられている。
【0015】
この有機発光素子110R,110G,110Bは、例えば、駆動用基板111の側から、陽極としての第1電極112、発光層を含む有機層113、および陰極としての第2電極114がこの順に積層されている。
【0016】
第1電極112は、反射層としての機能も兼ねており、例えば、白金(Pt),金(Au),銀(Ag),アルミニウム(Al),クロム(Cr)またはタングステン(W)などの金属または合金により構成されている。
【0017】
有機層113は、有機発光素子の発光色によって構成が異なっている。有機発光素子110R,110Bは、正孔輸送層,発光層および電子輸送層が第1電極112の側からこの順に積層された構造を有しており、有機発光素子110Gは、正孔輸送層および発光層が第1電極112の側からこの順に積層された構造を有している。正孔輸送層は、発光層への正孔注入効率を高めるためのものである。発光層は、電流の注入により光を発生するものである。電子輸送層は、発光層への電子注入効率を高めるためのものである。
【0018】
有機発光素子110Rの正孔輸送層の構成材料としては、例えば、ビス[(N−ナフチル)−N−フェニル]ベンジジン(α−NPD)が挙げられ、有機発光素子110Rの発光層の構成材料としては、例えば、2,5−ビス[4−[N−(4−メトキシフェニル)―N−フェニルアミノ]]スチリルベンゼン―1,4−ジカーボニトリル(BSB)が挙げられ、有機発光素子110Rの電子輸送層の構成材料としては、例えば、8−キノリノールアルミニウム錯体(Alq)が挙げられる。
【0019】
有機発光素子110Bの正孔輸送層の構成材料としては、例えば、α−NPDが挙げられ、有機発光素子110Bの発光層の構成材料としては、例えば、4,4−ビス(2,2−ジフェニルビニン)ビフェニル(DPVBi)が挙げられ、有機発光素子110Bの電子輸送層の構成材料としては、例えば、Alqが挙げられる。
【0020】
有機発光素子110Gの正孔輸送層の構成材料としては、例えば、α−NPDが挙げられ、有機発光素子110Gの発光層の構成材料としては、例えば、Alqにクマリン6(C6;Coumarin6)を1体積%混合したものが挙げられる。
【0021】
第2電極114は、半透過性電極により構成されており、発光層で発生した光は第2電極114の側から取り出されるようになっている。第2電極114は、例えば、銀(Ag),アルミニウム(Al),マグネシウム(Mg),カルシウム(Ca),ナトリウム(Na)などの金属または合金により構成されている。
【0022】
封止パネル120は、駆動パネル110の第2電極114の側に位置しており、マイクロプリズムシート130と共に有機発光素子110R,110G,110Bを封止する封止用基板121を有している。封止用基板121は、有機発光素子110R,110G,110Bで発生した光に対して透明なガラスなどの材料により構成されている。封止用基板121には、例えば、カラーフィルター122(122R,122G,122B)が設けられており、有機発光素子110R,110G,110Bで発生した光を取り出すと共に、有機発光素子110R,110G,110B並びにその間の配線において反射された外光を吸収し、コントラストを改善するようになっている。
【0023】
マイクロプリズムシート130は、発光層で発生する光を屈折させることにより画面10に視野角制限を施すためのものであり、後述する補助プリズム140よりも大きな屈折率n1(例えば、n1=1.59)を有する材料、例えばエポキシ系樹脂により構成されている。このマイクロプリズムシート130は、有機発光素子110R,110G,110Bの各々に対応して設けられ、発光層で発生した光を屈折させる複数のマイクロプリズム131を備えている。各マイクロプリズム131は、例えば断面が台形状に形成されているが、必ずしも台形に限られず、5角形などとしてもよい。
【0024】
各マイクロプリズム131の間には、例えばV字状の溝132が設けられている。この溝132には補助プリズム140が埋め込まれている。補助プリズム140は、マイクロプリズムシート130よりも小さな屈折率n2(例えば、n2=1.40)を有する材料、例えばフッ素系樹脂により構成されている。このように高屈折率のマイクロプリズム131と低屈折率の補助プリズム140とを組み合わせることにより、図3の左端の有機発光素子110Rについて示したように、マイクロプリズム131と補助プリズム140との屈折率の差のため発光層で発生する光が画面10に正対する方向に集光される。よって、視野角制限方向Aにおいて画面10の視野角を制限することができ、且つ画面10に正対する方向の光量を増やして画面10を正面から見た場合の輝度を高めることができる。
【0025】
特に、図4に示したように有機発光素子110R,110G,110Bをインライン型に配置すると共に有機発光素子110R,110G,110Bのそれぞれを長方形とし、これに対応してマイクロプリズム131を設けるようにすれば、必然的に有機発光素子110R,110G,110Bの幅の広い方向と幅の狭い方向とで集光のされ方が非対称となり、幅の狭い方向に強い視野角制限を生じさせることができる。ここで、視野角をどのくらい制限するかは、例えばマイクロプリズム131の高さあるいは形状などにより調整することが可能である。
【0026】
なお、マイクロプリズムシート130は、図4のように溝132を一次元方向に並べて設け、ライン状に並んだ同色の有機発光素子110R,110G,110Bごとに一本のマイクロプリズム131を対応させたたものでもよいし、図5のように溝132を縦横に設け、一つの有機発光素子110R,110G,110Bにそれぞれ一つのマイクロプリズム131を対応させたものでもよい。
【0027】
次に、図6および図7を参照して、前述の画面を90度回転させるための画像回転処理回路の一具体例について説明する。
【0028】
この画像回転処理回路200は、主として、ソースセレクタ201,フレームメモリ202a〜202c,MPU(Micro processing unit )203,メモリコントローラ204,VRAM(Video Random Access Memory) 205,表示コントローラ206およびタイミングジェネレータ207により構成されている。ソースセレクタ201は、MPU203からの指令に基づいて、入力された多数のソース画像から特定のメイン画像を選択するものである。フレームメモリ202a〜202cは、フル画像データを一時的に格納するもので、そのうちフレームメモリ202cはソースセレクタ201で選択されなかった直前の画像データを圧縮してサブ画像として格納するものである。
【0029】
MPU203は画像表示全体の制御を行うと共に、画面の90度変換制御を統括して行うようになっている。メモリコントローラ204は、MPU203からの各モードに応じた制御指令に基づいて、フレームメモリ202a〜202cに格納された画像データの読み出し順番を後述のように制御するものである。VRAM205はメモリコントローラ204の制御に基づいてフレームメモリ202a〜202cから読み出された表示データを一時的に格納するものである。表示コントローラ206は、VRAM205に格納された表示データをタイミングジェネレータ207から出力されるタイミングクロックに同期して表示パネル300の表示ドライバ301へ出力する。タイミングジェネレータ207は、また、表示ドライバ301および表示パネル300に対してもクロックを送出し、各部のタイミング制御を行うようになっている。
【0030】
すなわち、この画像回転処理回路200では、MPU203がモード切替スイッチ21(あるいは後述の重力感知センサ22)から出力されるモード選択信号に応じて、正立画像(パーソナルモード)および90度回転画像(マルチビューモード)のどちらを選択するかを判断する。一方、ソースセレクタ201は、MPU203からの指令に基づいて入力した多数のソース画像からメイン画像(動画データ)を選択する。入力した画像データは、一旦、フレームメモリ202a,202bに取り込まれたのち、メモリコントローラ204により順次読み出しされてVRAM206に格納される。そのうちVRAM205に格納された動画データは表示コントローラ206を通して表示ドライバ301に出力され、表紙パネル300の画面10にメイン画像11として表示される。ソースセレクタ201において選択されなかった画像データは、メモリコントローラ204の制御のもとに、フレームメモリ202cに圧縮して格納されたのち、同じくVRAM205および表示コントローラ206を通して、表紙パネル300の画面10のサブ画像12A〜12Cに静止画として表示される。なお、サブ画像12A〜12Cの配置位置制御は、MPU203からの指示に基づき表示コントローラ206により行われる。
【0031】
ここで、フレームメモリ202a〜202cから画像データを読み出す順番は、MPU203からの指令でメモリコントローラ204により制御される。すなわち、MPU203が現在の状態はパーソナルモードであると判断した場合には、書き込みの順番と同じ順番で読み出しが行われて正立画像の表示がなされる。一方、MPU203がマルチビューモードであると判断した場合には、画像が90度回転されるように、パーソナルモードの場合とは画素の読み出し順番が変えられる。この点につき、図7を参照して説明する。
【0032】
図7は、フレーム画像上の画素アドレスを概念的に示したものである。ここでは、左上から右方向一列、1ラインずつ下がって左から右方向へ、n×m画素のフレームデータ列P(1,1)、P(1,2)、・・・、P(1,n)、P(2,1)、P(2,2)、・・・、P(2,n)、・・・、P(m,1)、・・・、P(m,n)が書き込まれている。パーソナルモードの場合には、上述のように書き込まれた順番に読み出され、正立画像が表示される。
【0033】
これがマルチビューモードになると、90度右回転モードでは、P(1,n)、P(2,n)、・・・、P(m,n)、P(1,n−1)、P(2,n−2)、・・・、P(1,1)、P(2,1)、・・・、P(m,1)の順番に読み出され、また、90度左回転モードでは、P(m,1)、P(m−1,1)、・・・、P(1,1)、P(m,2)、P(m−1,2)、P(2,1)、・・・、P(m,n)、P(m−1,n)、・・・、P(1,n)の順番で読み出される。
【0034】
この表示装置では、例えば、第1電極112と第2電極114との間に所定の電圧が印加されると、有機層113の発光層に電流が注入され、正孔と電子とが再結合することにより発光が起こる。この光は、マイクロプリズム131と補助プリズム140との屈折率の差により画面10に正対する方向に集光され、画面10の視野角制限方向Aにおける視野角が制限される。本実施の形態では、制御部20により、メイン画像11およびサブ画像12A,12B,12Cの正立方向Bが視野角制限方向Aに対して略直交するパーソナルビューモード(図1参照)と、正立方向Bが視野角制限方向Aに略一致するマルチビューモード(図2参照)とが切替えられるので、パーソナルビューモードでは、画面10に正対する方向から使用者のみが独占的に画面10を見ることができ、マルチビューモードでは、視野角制限方向Aに略直交する比較的視野角の広い方向から複数人が一緒に画面10を見ることができる。
【0035】
特に、本実施の形態では、パーソナルビューモードとマルチビューモードとを切替えるためのモード切替スイッチ21を備えたので、必要に応じてパーソナルビューモードとマルチビューモードとを切替えることができ、利便性が向上する。
【0036】
ここで、本実施の形態のようなPDAの場合には、パーソナルビューモードとマルチビューモードとの切替えの際に、使用者が自ら手で容易に本体部30の向きを変えて、画面10を縦長にしたり横長にしたりすることができる。したがって、例えば、パーソナルビューモードでは画面10を図1のような縦長の状態で使用し、マルチビューモードでは画面10を図2のような横長の状態にすることなどが可能である。
【0037】
このように本実施の形態では、画面10に表示されるメイン画像11およびサブ画像12A,12B,12Cの正立方向Bが視野角制限方向Aに対して略直交するパーソナルビューモードと、正立方向Bが視野角制限方向Aに略一致するマルチビューモードとを切替可能な制御部20を備えたので、パーソナルビューモードでは、画面10に正対する方向から使用者のみが独占的に画面10を見ることができ、マルチビューモードでは、視野角制限方向Aに略直交する比較的視野角の広い方向から複数人が一緒に画面10を見ることができる。よって、本実施の形態の表示装置は、視野角制限により安心して個人的情報などを表示することができるパーソナルユースの表示装置であり、かつ複数人での利用などの多様な使用形態に対応できる。また、パーソナルビューモードあるいはマルチビューモードのいずれであっても視野角制限方向Aおよび視野角制限範囲などは変わらないので、視野角可変素子などを搭載する必要はなく、構成が簡素化される。
【0038】
〔第2の実施の形態〕
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る表示装置の概略構造を表すものである。この表示装置は、制御部20が、本体部30の姿勢の変化を感知する重力感知センサ22を有し、重力感知センサ22の感知結果に基づいてパーソナルビューモードとマルチビューモードとを切替えるようにしたことを除き、第1の実施の形態で説明した表示装置と同一である。したがって、同一の構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0039】
制御部20は、例えば、重力感知センサ22の感知結果に基づいて、視野角制限方向Aが水平方向に略一致する場合にはパーソナルビューモードとし、視野角制限方向Aが水平方向に略直交する場合にはマルチビューモードとするようになっている。これにより、例えば使用者が本体部30を手で持って縦長から横長へ、あるいは横長から縦長へと向きを変えるだけで、パーソナルビューモードとマルチビューモードとが自動的に切替えられる。
【0040】
なお、本実施の形態においては、モード切替スイッチ21を省略することも可能である。
【0041】
このように本実施の形態では、制御部20が、本体部30の姿勢の変化を感知する重力感知センサ22を有し、重力感知センサ22の感知結果に基づいて視野角制限方向Aが水平方向に略一致する場合にはパーソナルビューモードとし、視野角制限方向Aが水平方向に略直交する場合にはマルチビューモードとするようにしたので、パーソナルビューモードとマルチビューモードとの切替を自動的に行うことができる。
【0042】
〔第3の実施の形態〕
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る表示装置の概略構造を表す側面図である。この表示装置は、例えば、据置き型のディスプレイなどとして用いられるものであり、視野角が一次元の視野角制限方向において制限された画面40と、この画面40における画像表示を制御する制御部50とを備えている。なお、画面40の視野角制限方向は、図7の紙面に対して垂直な方向である。また、この表示装置は、画面40を支持する支持部60と、画面40を支持部60に対して回転させる画面回転機構61とを備えている。
【0043】
画面40は、例えば、第1の実施の形態の画面10と同様の構成を有している。制御部50は、例えば、第1の実施の形態の制御部20と同様に構成されている。
【0044】
支持部60は、画面40の背面側に設けられ、机あるいは床などの平坦面上に据置可能となっている。画面回転機構61は、画面40を支持部60に対して機械的に回転させるものであり、例えば、電気配線類を通すために回転中心が中空になったベアリング機構とディスプレイを所定回転角の位置で安定させるロック機構などにより構成されている。画面回転機構61により画面40を回転させるには、使用者による操作のためのボタン型スイッチ等を画面40あるいはリモートコントローラなどに設けるようにすることなどが可能である。画面回転機構61は、画面40を例えば90度ずつなど段階的に回転可能であってもよいし、連続的に回転可能であってもよい。
【0045】
制御部50は、画面回転機構61による画面40の回転を感知する回転感知センサ51を有し、回転感知センサ51の感知結果に基づいて視野角制限方向が水平方向に略一致する場合にはパーソナルビューモードとし、視野角制限方向が水平方向に略直交する場合にはマルチビューモードとするようになっている。
【0046】
このように本実施の形態では、制御部50が、画面40の回転を感知する回転感知センサ51を有し、回転感知センサ51の感知結果に基づいて視野角制限方向Aが水平方向に略一致する場合にはパーソナルビューモードとし、視野角制限方向Aが水平方向に略直交する場合にはマルチビューモードとするようにしたので、第2の実施の形態と同様に、パーソナルビューモードとマルチビューモードとの切替を自動的に行うことができる。
【0047】
〔第4の実施の形態〕
図10は、本発明の第4の実施の形態に係る表示装置の画面10の一例を表している。この表示装置は、有機発光素子110R,110G,110Bのそれぞれに対応して、発光層で発生した光を屈折させる複数のマイクロレンズ151を設けるようにしたことを除き、第1の実施の形態の表示装置と同様である。したがって、同一の構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0048】
本実施の形態では、封止パネル120は、例えば、封止用基板121と、複数のマイクロレンズ151を有するマイクロレンズシート150とを駆動パネル110の側からこの順で積層した構成を有しており、駆動パネル110と封止パネル120とが、例えば熱硬化性樹脂あるいは紫外線硬化性樹脂などよりなる接着層160により貼り合わせられている。
【0049】
マイクロレンズシート150は、シート152上にカラーフィルター122とマイクロレンズ151とがシート152の側からこの順で積層した構成とすることなどが可能である。
【0050】
この表示装置では、図10の左端の有機発光素子110Rについて示したように、発光層で発生する光は、マイクロレンズ151により、画面10に正対する方向あるいは画面10に正対する方向から僅かに傾いた方向へ集光される。よって、発光層で発光した光は、全体として画面10に正対する方向およびその近傍の範囲に集光され、この範囲以外からは外光反射あるいはカラーフィルタ122の作用により画面10の視認が困難となる。よって、視野角制限方向Aにおいて画面10の視野角を制限することができ、且つ画面10に正対する方向の光量を増やして画面10を正面から見た場合の輝度を高めることができる。
【0051】
特に、有機発光素子110R,110G,110Bの間にアルミニウムなどの高反射性材料よりなる補助電極、または高反射性材料よりなる他の部品あるいはデバイスなどを設けるようにすれば、視野角制限特性をさらに高めることができる。
【0052】
本実施の形態では、有機発光素子110R,110G,110Bの各々に対応して、発光層で発生した光を集光する複数のマイクロレンズ151を備えたので、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0053】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、制御部20,50が、メイン画像11およびサブ画像12A,12B,12Cの画面10上における配置はそのままで正立方向のみを変化させる場合について説明したが、画面10の縦と横とで寸法が異なるため、メイン画像11およびサブ画像12A,12B,12Cの配置をそのままにして正立方向のみを変化させることが困難である場合も考えられる。そのような場合には、例えば、制御部20,50は、メイン画像11およびサブ画像12A,12B,12Cの正立方向を変化させ、且つメイン画像11またはサブ画像12A,12B,12Cの配置を変化させるようにしてもよい。あるいは、制御部20,50は、メイン画像11およびサブ画像12A,12B,12Cの正立方向を変化させ、且つ縮尺を変化させるようにしてもよい。更に、制御部20,50は、メイン画像11およびサブ画像12A,12B,12Cの正立方向と、配置および縮尺とを変化させるようにしてもよい。
【0054】
また、第1の実施の形態および第2の実施の形態では、使用者が手で本体部30の向きを変えるようにした場合について説明したが、第3の実施の形態のように、画面10を本体部30に対して機械的に回転させる画面回転機構を設け、これにより、本体部30を縦長にしたままで画面10を縦長にしたり横長にしたりすることができるようにしてもよい。
【0055】
更に、例えば、上記実施の形態において説明した各部の構造あるいは材料などは限定されるものではなく、他の構造あるいは材料としてもよい。例えば、上記実施の形態では、画面10の構造を具体的に例を挙げて説明したが、これに限られるものではない。例えば、第1の実施の形態では、マイクロプリズムシート130が接着層を兼ねるようにしたが、マイクロプリズムシート130とは別に接着層を形成するようにしてもよい。
【0056】
加えて、例えば、第1の実施の形態、第2の実施の形態および第4の実施の形態では、本発明をPDAに適用した場合を例として説明したが、本発明は携帯電話、ゲーム機,携帯テレビジョンなどの他のパーソナルユースのための電子機器にも適用可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の表示装置によれば、画面に表示される画像の正立方向が視野角制限方向に対して略直交するパーソナルビューモードと、正立方向が視野角制限方向に略一致するマルチビューモードとを切替可能な画像表示切替手段を備えるようにしたので、パーソナルビューモードでは、画面に正対する方向から使用者のみが独占的に画面を見ることができ、マルチビューモードでは、視野角制限方向に略直交する比較的視野角の広い方向から複数人が一緒に画面を見ることができる。よって簡素な構成で、パーソナルユースでありながら複数人での利用などの多様な使用形態に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の概略構成を表す斜視図である。
【図2】図1に示した表示装置において画像の正立方向を視野角制限方向に略直交させた状態を表す斜視図である。
【図3】図1に示した画面の一例を表す断面図である。
【図4】図3に示したマイクロレンズの一例を、有機発光素子と対応させて模式的に表す分解斜視図である。
【図5】図3に示したマイクロレンズの他の例を、有機発光素子と対応させて模式的に表す分解斜視図である。
【図6】画面切替処理回路の構成を表すブロック図である。
【図7】フレーム画像上の画素アドレスを概念的に表した図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る表示装置の概略構成を表す斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る表示装置の概略構成を表す斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る表示装置の画面の概略構成を表す断面図である。
【符号の説明】
10,40…画面、11…メイン画像、12A,12B,12C…サブ画像、20,50…制御部、21…モード切替スイッチ、22…重力感知センサ、30…本体部、31…開口部、51…回転感知センサ、60…支持部、61…画面回転機構、110…駆動パネル、110R,110G,110B…有機発光素子、111…駆動用基板、112…第1電極、113…有機層、114…第2電極、120…封止パネル、121…封止用基板、122…カラーフィルター、130…マイクロプリズムシート、131…マイクロプリズム、132…溝、140…補助プリズム、150…マイクロレンズシート、151…マイクロレンズ、152…シート、160…接着層、A…視野角制限方向、B…正立方向

Claims (11)

  1. 視野角が一次元方向において制限された画面と、
    この画面に表示される画像の正立方向が前記視野角制限方向に対して略直交するパーソナルビューモードと、前記画像の正立方向が前記視野角制限方向に略一致するマルチビューモードとを切替可能な画像表示切替手段と
    を備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 前記画像表示切替手段は、前記パーソナルビューモードと前記マルチビューモードとを切替えるためのモード切替スイッチを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記画面を含む本体部を備え、
    前記画像表示切替手段は、前記本体部の姿勢の変化を感知する重力感知センサを有し、前記重力感知センサの感知結果に基づいて、前記視野角制限方向が水平方向に略一致する場合には前記パーソナルビューモードとし、前記視野角制限方向が水平方向に対して略直交する場合には前記マルチビューモードとする
    ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  4. 前記画面を支持する支持部と、
    前記画面を前記支持部に対して回転させる画面回転機構とを備え、
    前記画像表示切替手段は、前記画面回転機構による前記画面の回転を感知する回転感知センサを備え、前記回転感知センサの感知結果に基づいて、前記視野角制限方向が水平方向に略一致する場合には前記パーソナルビューモードとし、前記視野角制限方向が水平方向に対して略直交する場合には前記マルチビューモードとする
    ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  5. 前記支持部は据置可能である
    ことを特徴とする請求項4記載の表示装置。
  6. 前記画像表示切替手段は、画像の正立方向を90度ずつ変化可能である
    ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  7. 前記画像表示切替手段は、前記画像の正立方向を時計廻りまたは反時計廻りのうちの少なくとも一方に変化可能である
    ことを特徴とする請求項6記載の表示装置。
  8. 前記画像表示切替手段は、画像の正立方向と、画像の配置および縮尺のうちの少なくとも一方とを変化可能である
    ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  9. 前記画面は、第1電極と第2電極との間に発光層を含む有機層を備えた有機発光素子を備えたことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  10. 前記有機発光素子の各々に対応して配設され、前記発光層で発生した光を屈折させる複数のマイクロプリズムと、
    この複数のマイクロプリズムの間に配設され、前記複数のマイクロプリズムよりも屈折率の小さい材料により構成された補助プリズムと
    を備えたことを特徴とする請求項9記載の表示装置。
  11. 前記有機発光素子の各々に対応して配設され、前記発光層で発生した光を集光する複数のマイクロレンズを備えた
    ことを特徴とする請求項9記載の表示装置。
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