JP2004232231A - 物品収容箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】箱体26の開口部27を覆う蓋体28の前端に舌状部35を垂下形成し、その先端の近傍に蓋体28とは別体で構成されたロック部材29の係止突起36が係脱する係合孔37を設ける。蓋体28が閉状態にあるときには、前記係止突起36が係合孔37に係合する。この状態で、前記舌状部35の下端には、押圧ばね65で上方に付勢されたプッシュロッド64が当接され、蓋体28は閉状態にロックされている。ここで、ロック部材29の押しボタンが押下されると、係止突起36と係合孔37との係合が解除され、舌状部35がプッシュロッド64により押し上げられ、蓋体28が半開状態に変位される。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両等の乗り物に装備され、小物等の物品を収容するための物品収容箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の物品収容箱としては、例えば車両のセンタクラスタに設けられ、種々の小物を収容可能に構成されたコンソールボックスが知られている。このようなコンソールボックスとしては、例えば次のような構成のものがある。すなわち、物品を収容するための箱体と、その箱体の開口部を開閉可能に覆う蓋体とを有しており、その蓋体のヒンジに蓋体を常時開放する方向に作用するばねが設けられている。そして、蓋体におけるヒンジとは反対側の端部にフックが設けられ、箱体にはそのフックが係合する突起を有するシリンダが設けられている。
【0003】
ここで、フックは、ばねにより常時突起に係合する方向に付勢されており、このフックと突起との係合によりロック機構が構成され、車両走行中の振動による蓋体の不用意な開放が抑制されるようになっている。そして、前記蓋体を開放すべく前記ロック機構の係合を解除するために、前記シリンダには乗員のプッシュボタン操作により、前記フックを前記ばねの付勢力に抗して後退回動させるロッドが設けられている(第1従来構成、特許文献1参照。)。
【0004】
また、蓋体と箱体との枢着部を係脱自在の係止部として、その枢着部にいわゆるプッシュオープン機能を持たせた物品収容箱も提案されている。この物品収容箱では、一対の湾曲して対向する挟持片を有する摺動体が出没自在に筒体内に嵌装され、この筒体が箱体の開口部に取着されている。上記摺動体は、筒体の開口方向に弾発付勢されている。そして、蓋体が押圧され、蓋体に設けられた軸により摺動体が筒体内に向けて押動されると、摺動体に枢着されたカムと、箱体内面に形成された爪状突起とが係合し、摺動体が筒体内に没入状態で保持される。これにより、蓋体の軸が前記一対の挟持片で挟持され、蓋体が閉状態でロックされる。一方、蓋体が再度押圧され、軸により摺動体が筒体内に向けて再押動されると、カムと爪状突起との係合が解除され、摺動体が筒体から突出される。これにより、蓋体の軸の一対の挟持片による挟持も解除され、蓋体を開放可能な状態となる(第2従来構成、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
実公昭45−7709号公報(第1頁、第2図)
【特許文献2】
実公平5−46623号公報(第1−3頁、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記第1従来構成においては、ロック機構の係合を解除するためには、プッシュボタンを水平に押し込む必要がある。このため、そのプッシュボタンの押し込み操作を容易にするために、プッシュボタンの前方に大きな空間が必要となる。また、プッシュボタンを乗員がシートに着座した状態で容易に操作することができる位置に配置する必要があるため、物品収容箱の配置によっては適用が困難になることがある。
【0007】
また、前記第2従来構成では、車両に強い上下振動が作用すると、蓋体自身の重量によってあたかも蓋体が押圧されたような状態となって、摺動体が筒体内に再押動され、蓋体のロックが不用意に解除されてしまうおそれがある。この問題は、蓋体が大きくなるほど蓋体自体の重量も大きくなり、発生の可能性が高くなる。
【0008】
また、蓋体自身を押し込んで、その蓋体を開放させる機構では、乗員の手が偶然にその蓋体に触れてしまったような場合にも、蓋体が乗員の意に反して開放されてしまうことがあるといった問題がある。
【0009】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、蓋体のロック及びロック解除のために大きなスペースを要求することなく、車両に作用する上下振動や乗員の身体との偶発的な接触による蓋体の誤開放を防止することのできる物品収容箱を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
前記目的を達成するために、本願請求項1に記載の発明は、物品を収容する箱体と、その箱体の開口部を開閉自在に覆う蓋体と、その蓋体を閉止状態に保持するロック機構とを有する物品収容箱において、前記ロック機構は、前記蓋体とは別体で構成される係止部材と、前記蓋体に設けられ、前記係止部材が係合する係合部とからなり、前記係止部材は上下方向の操作を水平方向の移動に変換するとともに、その水平方向の移動により前記係止部材と前記係合部との係合を解除するロック解除機構を有し、前記蓋体における前記係合部の近傍または前記係合部とは反対側に、前記蓋体を上方に付勢する付勢手段を有することを要旨とするものである。
【0011】
本願請求項1に記載の発明では、蓋体のロック解除を係止部材を上方から操作することで行うことができる。このため、物品収容箱の配設位置において、係止部材の前方に大きな空間を確保できないような場合であっても、蓋体のロック解除機構として採用することができる。また、係止部材を押下しない限り、蓋体のロックが解除されることはなく、車両に作用する上下振動や乗員の身体との偶発的な接触による蓋体の誤開放を防止することができる。
【0012】
また、本願請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記蓋体における前記係合部の近傍に前記付勢手段を有し、その付勢手段は、前記ロック解除機構が作動した状態で前記蓋体を半開状態に変位させることを要旨とするものである。
【0013】
ところで、蓋体が大きい場合には、蓋体の重量が大きくなる。このような蓋体を係合と反対側に配置したばね等で開放させようとする場合には、そのばねにより蓋体には大きなトルクが作用する。このため、蓋体の剛性を高める必要がある。
【0014】
これに対して、本願請求項2に記載の発明では、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、付勢手段と係合部との距離を短くすることができ、また蓋体を半開状態にするのみでよいため、蓋体にトルクをほとんど加えなくてもよいか、加えるとしても微小なトルクでよい。このため、付勢手段の付勢力による蓋体の変形を抑制することができ、蓋体の軽量化を図ることができる。この請求項2に記載の発明の効果は、特に大型の蓋体を有する物品収容箱において、顕著に発揮される。
【0015】
また、本願請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記付勢手段は、前記蓋体が閉止されたときには前記係合部の少なくとも一部を前記係止部材との間で挟持するとともに、前記ロック解除機構が作動した状態では前記係合部の少なくとも一部を押し上げることにより前記蓋体を半開状態に変位させることを要旨とするものである。
【0016】
本願請求項3に記載の発明では、前記請求項2に記載の発明の効果に加えて、蓋体が閉止された状態で、付勢手段により蓋体に加えられる荷重は部分的なものとなるとともに、その荷重も係合部を介して係止部材により支持される。このため、蓋体を、その板状部にほとんど荷重を加えることなく、閉止状態に保持することができる。これにより、より効果的に蓋体の変形を抑制することができる。
【0017】
また、本願請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、前記付勢手段が前記係合部の少なくとも一部に当接するロッドと、そのロッドを常時前記蓋体の開方向側に付勢する弾性部材とからなることを要旨とするものである。
【0018】
本願請求項4に記載の発明では、簡単な構成で、前記請求項3に記載の発明の効果を発揮させることができる。
また、本願請求項5に記載の発明は、前記請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記蓋体を開状態で保持する開状態保持機構を有することを要旨とするものである。
【0019】
本願請求項5に記載の発明では、前記請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、乗員が手で蓋体を支えることなく、その蓋体を開状態に保持することができるため、使い勝手をよくすることができる。
【0020】
また、本願請求項6に記載の発明は、前記請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明において、前記箱体及び前記蓋体が車両のインストルメントパネルの上面に配置されるものであることを要旨とするものである。
【0021】
ここで、インストルメントパネルの上面は、夏場に、直射日光により高温状態となりやすい。このため、このインストルメントパネルの上面に配置される部品は、高温下での高い耐変形性が要求される。これに対して、前記請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明では、蓋体に大きな荷重が加えられていないので、高温下でも耐変形性があり、優れた効果を有するので、適用条件の厳しいインストルメントパネルの上面に配置される部品として特に好適である。
【0022】
また、本願請求項7に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記付勢手段は、前記係合部とは反対側のヒンジ部に設けられたねじりコイルばねであることを要旨とするものである。
【0023】
本願請求項7に記載の発明では、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、ヒンジ部側にフルオープン可能な付勢手段としてのねじりコイルばねを設けたため、ロックを解除したときに蓋体が全開される。この場合、上記に鑑み、小型の物品収容箱に用いるのが有用であり、直射日光の当たり難い運転席と助手席との間に配置されるコンソールボックスに用いるのが有用である。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下に、本発明の物品収容箱を、車両のインストルメントパネルの上面に配置される小物入れに具体化した第1実施形態について図1〜図8に基づいて説明する。
【0025】
図1に示すように、物品収容箱をなす小物入れ21は、車両のインストルメントパネル22の上面中央において、センタクラスタ23の上方に配設されている。図2に示すように、この小物入れ21は、箱体26と、その箱体26の開口部27を開閉自在に覆う蓋体28と、その蓋体28を閉状態に保持する係止部材及びロック解除機構をなすロック部材29と、付勢手段としてのプッシュシリンダ30とからなっている。
【0026】
図3に示すように、前記箱体26は、インストルメントパネル22に対してねじ31によって固定されている。
前記蓋体28は、表面蓋体32と裏面蓋体33とが一体化された二層構造となっており、その裏面蓋体33がヒンジ34を介してインストルメントパネル22に回動自在に固定されている。これにより、前記箱体26の開口部27が、蓋体28により開閉自在に覆われるようになっている。図2及び図4に示すように、表面蓋体32の前端には、係合部をなす舌状部35が垂下形成されている。この舌状部35の先端には、前記ロック部材29の係止突起36が係合される係合孔37が設けられている。
【0027】
また、図5に示すように、前記裏面蓋体33の両側端には、支持突片38が垂下形成されている。この支持突片38の先端には、蓋体28を開状態で保持する開状態保持機構としてのロックアーム39が回動可能に取着されている。このロックアーム39は略L字状をなしており、その先端には開位置規制部40がアーム部41に対して直角に突出形成されている。このアーム部41の開位置規制部40側には、弾性変形部42が形成されている。この弾性変形部42は、アーム部41における一方の側部に湾曲形成された橋架部43と弓状孔44とからなっている。
【0028】
一方、箱体26におけるロックアーム39に対応する部分には、そのロックアーム39が挿通される挿通孔45が設けられている。この挿通孔45の開口幅は、前記ロックアーム39のアーム部41の幅よりわずかに大きく、橋架部43の頂端とその反対側のアーム部41の側端との間の幅より小さくなるように形成されている。そして、蓋体28が図2及び図5において実線で示す閉状態にあるときには、ロックアーム39がその橋架部43の基端側端部43aにおいて挿通孔45に掛止されている。
【0029】
ここで、蓋体28が閉状態から図2及び図5において二点鎖線で示す開状態に向かって回動されると、ロックアーム39はその基端側へと引き抜かれるように変位する。このロックアーム39の変位に際して、弾性変形部42の橋架部43が弾性変形され、挿通孔45の端縁が橋架部43を乗り越える。これにより、開位置規制部40が、箱体26の裏面に掛合し、蓋体28のそれ以上の開放が規制される。この状態では、ロックアーム39は、凹状をなす橋架部43の先端側端部43bにおいて挿通孔45に掛止されることになり、蓋体28の自重による閉止が抑制され、蓋体28は開状態に保持される。
【0030】
ついで、蓋体28が乗員により、箱体26の開口部27を閉止する方向に回動されると、ロックアーム39は先端が押し込まれるように変位する。このロックアーム39の変位に伴って、開位置規制部40と箱体26の裏面との掛合が解除される。また、弾性変形部42の橋架部43が弾性変形され、挿通孔45の端縁が橋架部43を乗り越えて、橋架部43の基端側端部43aと掛止されることになる。
【0031】
前記ロック部材29は、図6に示すように、ハウジング51と、ハウジング51内を水平方向に摺動自在に配設されたスライダ52と、ハウジング51内を上下方向に摺動自在に配設されたピン部材53とを有している。
【0032】
前記ハウジング51内にはスライダ室54が区画されており、このスライダ室54内に前記スライダ52が収容されている。このスライダ52の先端の上側部分には、前記蓋体28の係合孔37に係合する係止突起36が形成されている。この係止突起36の下方面36aは、前記係合孔37の下端面に当接する水平面となっている。また、係止突起36の上方面36bは、先端側に向かって下がり勾配を有する斜面となっている。そして、スライダ52は、スライダ室54内に収容された突出ばね55により係止突起36がスライダ室54から突出する方向に付勢されている。
【0033】
前記ピン部材53の一端には、押しボタン56が取着されている。この押しボタン56の裏面とスライダ室54の上面との間には、復帰ばね57が介装されており、押しボタン56はハウジング51から突出する方向に付勢されている。ピン部材53の中央より若干下方には、ピン部材53の軸線と直交する軸線を有する一対のピン58が突設されている。このピン部材53の先端部は、スライダ室54の上面及び下面に穿設された透孔59に挿通されるとともに、スライダ52の上面から下面にわたってスライダ52の摺動方向に沿うように形成された長孔(図示略)に挿通されている。また、ピン部材53のピン58は、スライダ52の両側面に図6において右上がりとなるように斜めに形成されたガイド溝60内に係合されている。
【0034】
これにより、図7に示すように、前記押しボタン56が復帰ばね57の付勢力に抗して押圧されると、ピン部材53の水平方向への移動はスライダ室54により規制されているため、ピン部材53は下方に押し下げられる。このピン部材53の押し下げ動作により、ピン58も下方へと変位される。このピン58と斜めに形成されたガイド溝60を介して連結されるスライダ52は、ピン58の下方への移動により、突出ばね55の付勢力に抗してスライダ室54の奥側へと変位される。このスライダ52の変位により、係止突起36はスライダ室54内へ没入する方向に変位され、係止突起36と蓋体28の係合孔37との係合が解除される。
【0035】
一方、押しボタン56の押圧が解除されると、復帰ばね57の付勢力によりピン部材53が上方に持ち上げられ、ピン58も上方へと変位される。そして、このピン58の上昇と突出ばね55の付勢力によって、スライダ52は、スライダ室54から突出方向に変位される。
【0036】
前記プッシュシリンダ30は、図2に示すように、ケース63と、一端がケース63内に収容され、他端がケース63から突出するように配置されたロッドとしてのプッシュロッド64と、そのプッシュロッド64をケース63から突出する方向に付勢する弾性部材としての押圧ばね65とからなっている。前記プッシュロッド64は、ケース63内に出入するロッド部66と、ケース63内に収容される略円筒形状をなす基台部67とを有している。そして、プッシュロッド64の基台部67と前記ケース63の内底面との間には、押圧ばね65が介装されている。
【0037】
この押圧ばね65の付勢力により、前記蓋体28が図2に実線で示すように閉状態にあるときには、蓋体28の舌状部35の下端部分が、その蓋体28の係合孔37に係合したロック部材29の係止突起36とプッシュロッド64のロッド部66とにより挟持される。この状態で、ロック部材29の押しボタン56が押下されると、図7及び図8に示すように、係止突起36がスライダ室54内に没入し、その係止突起36と係合孔37との係合が解除される。そして、蓋体28の舌状部35は、前記押圧ばね65の付勢力により、プッシュロッド64を介して押し上げられ、蓋体28は半開状態に変位される。
【0038】
この半開状態では、乗員は蓋体28の下部に指を差し込むことができるようになっており、蓋体28を持ち上げて箱体26の開口部27を開放する開状態に変位させることができる。この際、蓋体28は、箱体26における挿通孔45の端縁が、蓋体28に取着されたロックアーム39の橋架部43を乗り越えて開位置規制部40に掛合することで、開状態に保持される。
【0039】
次いで、この開状態の蓋体28を閉じるには、まず蓋体28の舌状部35側を箱体26の開口部27を閉じるように回動させる。この際、挿通孔45の端縁が、ロックアーム39の橋架部43を乗り越えさせることで、その端縁と開位置規制部40との掛合を解除する。そして、蓋体28の舌状部35がプッシュロッド64に当接すると、蓋体28の回動に伴う慣性重量により、プッシュロッド64が押圧ばね65の付勢力に抗してケース63内に押し込まれる。さらに、蓋体28の舌状部35が斜面をなす係止突起36の上方面36bに当接すると、蓋体28の回動に伴う慣性重量により、係止突起36が突出ばね55の付勢力に抗して一旦押し退けられ、舌状部35の係合孔37と係止突起36とが係合される。これにより、蓋体28が閉状態でロックされる。
【0040】
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(イ) この小物入れ21では、蓋体28とは別体で構成されるロック部材29と、蓋体28上の係合孔37との係合により、蓋体28が閉状態でロックされるようになっている。また、ロック部材29は、上下方向の押下操作を係止突起36の水平方向の移動に変換するとともに、その係止突起36の水平方向の移動により係合孔37との係合を解除するようになっている。そして、蓋体28の閉止状態において、蓋体28における係合孔37の端縁をなす舌状部35の下端部に当接するように、蓋体28を上方に付勢するプッシュシリンダ30が設けられている。
【0041】
従って、ロック部材29を上方から操作することで、蓋体28のロック解除を行うことができる。このため、小物入れ21の配設位置において、ロック部材29の前方に大きな空間を確保できないような場合であっても、操作しやすい蓋体28のロック解除機構を実現することができる。また、ロック部材29を押下しない限り、蓋体28のロックが解除されることはなく、車両に作用する上下振動や乗員の身体との偶発的な接触により、乗員の意に反して蓋体28が開放されてしまう誤開放を防止することができる。
【0042】
(ロ) 蓋体28が大きい場合には、蓋体28の重量が大きくなる。このような蓋体28をロック時における固定部分と反対側に配置したばね等で開放させようとする場合には、そのばねにより蓋体28に大きなトルクを加えておく必要がある。このため、蓋体28の変形を抑制するためには、蓋体28の剛性を高くする必要がある。
【0043】
これに対して、この小物入れ21では、蓋体28の閉状態でのロックが解除されたときに、ロック部材29の近傍に配置されたプッシュシリンダ30が蓋体28を半開状態に変位させるようになっている。このため、蓋体28において、プッシュシリンダ30による付勢力の作用点と、ロック部材29の係止突起36による支持点との距離を極めて短くすることができる。また、プッシュシリンダ30により蓋体28に加えられる付勢力は、その蓋体28を半開状態にするのみでよい。このため、蓋体28を開放するために、蓋体28、特に表面蓋体32の上面に、ほとんどトルク加える必要がなく、プッシュシリンダ30の付勢力による蓋体28の変形を抑制することができる。従って、蓋体28の軽量化を図ることができるとともに、蓋体28の大型化が可能となり、大容量の小物入れ21を実現することができる。
【0044】
(ハ) この小物入れ21では、プッシュシリンダ30が、主に蓋体28が閉止されたときには蓋体28の舌状部35の下端部に当接するプッシュロッド64と、そのプッシュロッド64を常時蓋体28の開方向側に付勢する押圧ばね65とからなっている。このため、簡単な構成で、前記(ロ)に記載の効果を発揮させることができる。
【0045】
(ニ) この小物入れ21では、蓋体28を開状態で保持するロックアーム39を備えている。このため、乗員が手で蓋体28を支えることなく、その蓋体28を開状態に保持することができるため、使い勝手をよくすることができる。
【0046】
(ホ) この小物入れ21は、車両のインストルメントパネル22の上面に配置されるものである。このようなインストルメントパネル22の上面は、夏場には、直射日光により相当高温状態となりやすい。このため、このインストルメントパネル22の上面に配置される部品は、高温下での高い耐変形性が要求される。これに対して、この小物入れ21は、前記(イ)〜(ニ)に記載の優れた効果を有しており、適用条件の厳しいインストルメントパネル22の上面に配置される部品として特に好適である。
【0047】
(第2実施形態)
つぎに、本発明の第2実施形態について、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0048】
この第2実施形態の物品収容箱をなす小物入れ71においては、図9(a)に示すように、前記第1実施形態の小物入れ21に比べて小さな蓋体72を有するものとなっている。また、蓋体72は、そのヒンジ部の一部を構成する回動軸73側において付勢手段及びねじりコイルばねとしての弦巻ばね74によってその蓋体72が開く方向に付勢されている。
【0049】
この小物入れ71の蓋体72は、箱体75の開口部を開閉するように箱体75に対して回動可能に取着されている。蓋体72には、箱体75の両側部75aと対応する側部72aから外方に延びるとともに垂下するように、箱体75の側部75aの一部を覆う支持片76が形成されている。この支持片76は、箱体75の側部75aに対し、回動軸73を介して回動可能に支持されている。
【0050】
前記蓋体72の一方の支持片76とその支持片76に対向する箱体75の側部75aとの間には、弦巻ばね74が、回動軸73に巻回されるように設けられている。この弦巻ばね74は、蓋体72を箱体75に対して、箱体75の開口部が開く方向に変位するように付勢している。つまり、弦巻ばね74は、図9(a)及び図9(b)に示すように、その一端74aが箱体75の側部75aの外面に設けられた固定引掛部77に、一方、他端74bが前記一方の支持片76に設けられた可動引掛部78にそれぞれ引掛けられている。
【0051】
また、箱体75における前記一方の支持片76に対向する側部75aの外面には、前記回動軸73を中心とする円弧状をなすガイド部79が形成されている。そして、このガイド部79の外周側の側面には、ラック80が設けられている。
【0052】
また、このラック80が設けられた箱体75の側部75aと対向する前記一方の支持片76には、そのラック80に噛合回転可能なピニオン81が取着されている。そして、このラック80上でのピニオン81の噛合回転により、蓋体72の箱体75に対する回動が案内されるようになっている。
【0053】
前記蓋体72の前端部72bの中央には、前記第1実施形態の蓋体28と同様形状をなす舌状部35が垂下形成されている。また、蓋体72が閉止された状態で、その舌状部35の係合孔37と対応する位置には、前記第1実施形態のロック部材29が配置されている。そして、蓋体72の閉止状態においては、ロック部材29の係止突起36と舌状部35の係合孔37とが係合するようになっている。この係止突起36と係合孔37とが係合した状態では、蓋体72が図9(a)に示す閉状態に保持される。
【0054】
ここで、ロック部材29の押しボタン56が押下されると、係止突起36と係合孔37との係合が解除され、蓋体28のロック状態が解除される。ここで、蓋体72が弦巻ばね74により箱体26の開口部27を開放する方向に付勢されている。このため、蓋体72は、弦巻ばね74の付勢力により、回動軸73を中心に回動され、図9(b)に示す開状態へと変位される。
【0055】
一方、開状態にある蓋体72を閉止する際には、乗員が蓋体72を前端部72bを持ち、弦巻ばね74の付勢力に抗して、箱体75の開口部を閉止するように回動させる。そして、蓋体72を、蓋体72の舌状部35が係止突起36を乗り越えるようにさらに回動させて、その舌状部35の係合孔37と、ロック部材29の係止突起36とを係合させる。これにより、蓋体72は、閉状態でロックされる。
【0056】
従って、この第2実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(へ) この小物入れ71では、蓋体72とは別体で構成されるロック部材29と、蓋体72上の係合孔37との係合により、蓋体72が閉状態でロックされるようになっている。また、ロック部材29は、上下方向の押下操作を係止突起36の水平方向の移動に変換するとともに、その係止突起36の水平方向の移動により係合孔37との係合を解除するようになっている。そして、蓋体72の閉止状態において、蓋体72をその回動軸73側で、開方向に向かって付勢する弦巻ばね74が設けられている。
【0057】
従って、ロック部材29を上方から操作することで、蓋体28のロック解除を行うことができる。このため、小物入れ71の配設位置において、ロック部材29の前方に大きな空間を確保できないような場合であっても、操作しやすい蓋体72のロック解除機構を実現することができる。また、ロック部材29を押下しない限り、蓋体72のロックが解除されることはなく、車両に作用する上下振動や乗員の身体との偶発的な接触により、乗員の意に反して蓋体72が開放されてしまう誤開放を防止することができる。
【0058】
なお、この小物入れ71では、蓋体72の閉止状態において、蓋体72に弦巻ばね74によるトルクがかかっていることになる。しかしながら、蓋体72が比較的小さい場合には、蓋体72自体の重量が大きくないため、弦巻ばね74の荷重を蓋体72に影響を与えない程度に抑えることができる。
【0059】
(変形例)
なお、本発明の実施形態は、以下のように変形してもよい。
・ 前記第1実施形態では、本発明の物品収容箱を車両のインストルメントパネル22の上面に配置される小物入れ21に具体化したが、例えばセンタコンソール、リアパッケージトレイ、ドアトリム、トランク室内等に形成される小物入れに具体化してもよい。また、本発明の物品収容箱を、例えばドリンクホルダ、灰皿、カードケース等に具体化してもよい。
【0060】
・ 前記第1実施形態では、蓋体28を1本のプッシュシリンダ30で付勢する構成としたが、複数本のプッシュシリンダ30で付勢する構成としてもよい。
・ 前記第1実施形態において、裏面蓋体33を省略してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の小物入れの装着状態を示す斜視図。
【図2】図1の2−2線断面図。
【図3】図1の3−3線断面図。
【図4】図2の蓋体の正面図。
【図5】図1の5−5線断面図。
【図6】図2の蓋体のロック状態を示す部分断面図。
【図7】図2のロック部材の押しボタンを押下した状態の部分断面図。
【図8】図2の蓋体の半開状態を示す部分断面図。
【図9】第2実施形態の小物入れにおける蓋体の(a)は閉状態を、(b)は開状態を示す断面図。
【符号の説明】
21,71…物品収容箱をなす小物入れ、22…インストルメントパネル、26,75…箱体、27…開口部、28,72…蓋体、29…ロック機構の一部及び係止部材並びにロック解除機構をなすロック部材、30…付勢手段をなすプッシュシリンダ、35…ロック機構の一部及び係合部をなす舌状部、39…開状態保持機構をなすロックアーム、64…ロッドとしてプッシュロッド、65…弾性部材としての押圧ばね、73…ヒンジ部の一部を構成する回動軸、74…付勢手段及びねじりコイルばねをなす弦巻ばね。
Claims (7)
- 物品を収容する箱体と、その箱体の開口部を開閉自在に覆う蓋体と、その蓋体を閉止状態に保持するロック機構とを有する物品収容箱において、
前記ロック機構は、前記蓋体とは別体で構成される係止部材と、前記蓋体に設けられ、前記係止部材が係合する係合部とからなり、前記係止部材は上下方向の操作を水平方向の移動に変換するとともに、その水平方向の移動により前記係止部材と前記係合部との係合を解除するロック解除機構を有し、前記蓋体における前記係合部の近傍または前記係合部とは反対側に、前記蓋体を上方に付勢する付勢手段を有することを特徴とする物品収容箱。 - 前記蓋体における前記係合部の近傍に前記付勢手段を有し、その付勢手段は、前記ロック解除機構が作動した状態で前記蓋体を半開状態に変位させることを特徴とする請求項1に記載の物品収容箱。
- 前記付勢手段は、前記蓋体が閉止されたときには前記係合部の少なくとも一部を前記係止部材との間で挟持するとともに、前記ロック解除機構が作動した状態では前記係合部の少なくとも一部を押し上げることにより前記蓋体を半開状態に変位させることを特徴とする請求項2に記載の物品収容箱。
- 前記付勢手段が前記係合部の少なくとも一部に当接するロッドと、そのロッドを常時前記蓋体の開方向側に付勢する弾性部材とからなることを特徴とする請求項3に記載の物品収容箱。
- 前記蓋体を開状態で保持する開状態保持機構を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の物品収容箱。
- 前記箱体及び前記蓋体が車両のインストルメントパネルの上面に配置されるものであることを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の物品収容箱。
- 前記付勢手段は、前記係合部とは反対側のヒンジ部に設けられたねじりコイルばねであることを特徴とする請求項1に記載の物品収容箱。
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