JP2004227976A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鍋を加熱する加熱コイル6と、加熱コイル6の上部で鍋を載置するトッププレート7と、トッププレート7の下面に置かれ鍋底面から放射される短波長の赤外線を検知するフォトダイオード2と、フォトダイオード2の出力から鍋底面温度を算出する温度算出手段4と、温度算出手段4の出力に応じて加熱コイル6に供給する電力を制御する制御手段5とを備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トッププレート上の鍋の温度を精度良く検出することができる誘導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の誘導加熱調理器は鍋を載置するトッププレートに接触させたサーミスタなどの感熱素子で鍋底の温度を検出している。また、鍋底から放射される赤外線をトッププレート越しに赤外線センサで検出して鍋底の温度を検知するものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、トッププレートに接触させた感熱素子と赤外線センサを併用して鍋底の温度と温度変化勾配を検出しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
図3は従来の赤外線センサ誘導加熱調理器の構成図である。本体21に鍋8を加熱する加熱コイル6と、温度を検出する赤外線センサ22とを設けている。本体21上面に設けたトッププレート7は、2.5ミクロン以下の波長の赤外線は良く透過し、2.5〜4ミクロンの波長の赤外線は数10%程度透過し、4ミクロンよりも長い波長の赤外線はほとんど通さない。したがって、鍋8から放射される赤外線の4ミクロン以下の波長成分は、トッププレート7を透過して、赤外線センサ22が鍋底の温度を測定する。
【0005】
【特許文献1】
特開平03−184295号公報
【特許文献2】
特開平03−208288号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示した従来構成の誘導加熱調理器は、鍋8から放射される赤外線をトッププレート7を透過して検出している。一般的に調理時の鍋8の温度は、約30℃〜230℃であり、この温度のピーク波長はステファン・ボルツマンの法則より6ミクロン〜10ミクロンの波長である。トッププレート7が透過できる波長は4ミクロン以下の波長の赤外線であり、この4ミクロン以下の波長成分だけでは、鍋底からの赤外線放射エネルギーの10%程度にしかならず、鍋底からの赤外線放射エネルギーの大部分はトッププレート7で吸収されてしまう。このため赤外線センサ22に届く赤外線エネルギーは微弱であり、赤外線センサ22で電気信号に変換してもS/N比が悪く、調理時の温度を測定するには、精度が良くない。
【0007】
発明者らは、実際に赤外線センサとしてサーモパイルを用い、誘導加熱調理器に組み込み実験を繰り返してきた。サーモパイルは熱型の赤外線センサであるため受光した赤外線の昇温効果で受光面の温度が上がると微小な受光面に配置された複数の熱電対から電圧が発生し、これを増幅して対象物の温度を検知するものである。従って、サーモパイルを効果的に使うためには、昇温効果に優れた波長(5ミクロン以上)領域を持つ赤外線を当てる必要がある。
【0008】
しかし、上述のようにトッププレートを最も良く通過してくる赤外線は2.5ミクロン以下の波長のものであり、サーモパイルの受光面の温度変化が現れ難い赤外線しか通ってこなかった。このため、サーモパイルの出力には10万倍以上の大きな増幅度のアンプを接続する必要があった。
【0009】
また、サーモパイルは熱型のセンサであるため、センサ自身の温度を基準に受光面から得られた電圧から対象物の温度を算出する。このためセンサ自身の温度が安定していないと正確に対象物の温度を算出することができない。特に、誘導加熱調理器内部では調理を開始し始めるとすぐにセンサ周りの温度が上昇し始めるので安定して鍋底温度を測ることは極めて困難であった。このためサーモパイルをトッププレート7から離すために下方につけたり、円筒状にしたアルミや亜鉛の空洞部にサーモパイルを十分な熱結合が得られるように入れ、センサの熱容量を大きくして急激な温度変化が起き難くするような配慮が必要であった。
【0010】
また、サーモパイルは検知する赤外線波長領域が幅広く、トッププレートから下面方向に放射される赤外線の波長は幅広く一番エネルギーの大きい5ミクロン以上の波長の赤外線が含まれており、鍋底からトッププレートを透過してくる赤外線よりもトッププレートから下面方向に放射される赤外線のエネルギーのほうがはるかに強い。この不具合を抑えるためトッププレートから下面方向に放射される赤外線の5ミクロンよりも長い波長の赤外線をカットするフィルタをサーモパイルの上に置くことも発明者らは試している。しかし、長波長カット用のフィルタからもこれ自身の温度による長波長の赤外線が放射されるため結局測定誤差の要因を増やすことになる。
【0011】
一方、トッププレートに穴を開けその穴に長波長の赤外線を良く透過する赤外線透過材を埋め込むことも発明者らは試みている。この赤外線透過材には人工サファイアなどが適している。この人工サファイアは高価であるため、人工サファイアの使用量が少なくて済むよう大きな穴を開けることは避けてきた。サーモパイルの視野角は広く、ほぼ180°全域に受光感度があるためトッププレートに開ける穴径を小さくした場合、図4に示すようにとトッププレート7に開けた穴23の端面A−A’から人工サファイア23を透過してくる赤外線をもサーモパイルに入射しないように、ピンホール24などを用いてサーモパイルの視野を絞る必要があった。しかし、ピンホールを用いて視野を絞るとサーモパイルの感度を落とすことになり結局大きな増幅度を持つアンプが必要になったりした。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、鍋を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの上部で鍋を載置するトッププレートと、前記トッププレート下面に置かれ鍋底面から放射される赤外線強度を検知するフォトダイオードと、このフォトダイオードの出力から鍋底面温度を算出する温度算出手段と、前記温度算出手段の出力に応じて前記加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段とを備え、フォトダイオードでトッププレートを透過してくる鍋底からの短波長の赤外線にだけ反応し、トッププレートから放射される大きなエネルギー量の長波長の赤外線には反応しないようにして、さらに、赤外線検知の原理が量子型であるため、熱型の原理で動作するサーモパイル等の赤外線センサにくらべサーモパイル等の赤外線センサ自身の温度を測定する必要も無く、また、周囲温度の変化にも影響を受け難いため、高精度に温度検知が行える誘導加熱調理器としているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、鍋を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの上部で鍋を載置するトッププレートと、前記トッププレート下面に置かれ鍋底面から放射される赤外線強度を検知するフォトダイオードと、このフォトダイオードの出力から鍋底面温度を算出する温度算出手段と、前記温度算出手段の出力に応じて前記加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、光の透過を遮断する材料で含んで略筒状に形成される鏡筒とを備え、前記鏡筒は、前記フォトダイオードに入射する光を制限するべく配置し、かつ、前記フォトダイオードは、前記トッププレートを透過してくる鍋底からの赤外線に反応し、トッププレートから放射される大きなエネルギー量の長波長の赤外線には反応しないようにすることで鍋底からの赤外線を精度よく検知するべく、量子型の赤外線検知とした構成とし、フォトダイオードでトッププレートを透過してくる鍋底からの赤外線にだけを反応し、トッププレートから放射される大きなエネルギー量の長波長の赤外線には反応しないようにすることで鍋底からの赤外線だけを検知するようにし、さらに、赤外線検知の原理が量子型であるため、熱型の原理で動作するサーモパイル等の赤外線センサにくらべサーモパイル等の赤外線センサ自身の温度を測定して算出温度を補正する必要も無く、また、周囲温度の変化にも影響を受け難いため、高精度な鍋温度の測定が可能な誘導加熱調理器としているものである。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明においてフォトダイオードの視野を制限する鏡筒を配したことで高温になるトッププレートや加熱コイルからフォトダイオードを離して配置することを可能とした誘導加熱調理器としているものである。
【0015】
請求項3に記載の発明は、鏡筒からフォトダイオードに対する熱の伝導を低減させる手段を備えた構造にすることで、さらに熱的に安定させて温度計測ができるようにした誘導加熱調理器としているものである。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において鏡筒の内径はフォトダイオードの外形よりも大きくしたことで鏡筒がフォトダイオードに接することがなく、熱的に結合させない構造にすることができ熱的に安定させて温度計測ができるようにした誘導加熱調理器としているものである。
【0017】
請求項5に記載した発明は、請求項2〜4に記載の発明において鏡筒の内部への空気の流入を防ぐパッキン構造をトッププレート下面と鏡筒上端との間に配したことで油煙などが鏡筒内部に入りフォトダイオードの受光窓を曇らせることが無いようにした誘導加熱調理器としているものである。
【0018】
請求項6に記載した発明は、請求項4に記載の発明において鏡筒を樹脂製の筒とし、内面には鏡面メッキまたは、表面の光沢度が高いテープを貼りつけた構成としたことで簡単な構成の誘導加熱調理器としているものである。
【0019】
請求項7に記載した発明は、請求項2〜6に記載の発明において鏡筒の外周に金属製円筒を配置し加熱コイルからの誘導磁界が鏡筒の内部に影響しないよう遮蔽する構成にした誘導加熱調理器としているものである。
【0020】
請求項8に記載した発明は、請求項1〜7に記載の発明においてフォトダイオードの温度を検知する温度検知素子を配し、受光赤外線エネルギーが少ない時のフォトダイオードの暗電流の温度変化を補償する誘導加熱調理器としているものである。
【0021】
請求項9に記載した発明は、請求項7または8に記載の発明において鏡筒と外側の金属製円筒との間に断熱層を設けることでフォトダイオードを熱的に安定させより高精度な温度測定ができる誘導加熱調理器としているものである。
【0022】
請求項10に記載した発明は、請求項2〜9に記載の発明において鏡筒の上端部の内径を鏡筒の下部の内径よりも細くすることで、油煙などが鏡筒内部に入り込み難くい誘導加熱調理器としているものである。
【0023】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の実施例1について説明する。図1は本実施例の構成を示すブロック図である。図1において1は本実施例の誘導加熱調理器の本体である。6は加熱コイル、7はトッププレート、8は鍋である。
【0024】
2は鍋8の底面から放射されている赤外線の強さを検知するフォトダイオードであり、約1ミクロンから2.5ミクロンの波長の赤外線に対して感度が高く、その他の波長の赤外線に対しては感じないように設計されている。このフォトダイオードはもちろんPINフォトダイオードでも一向に差し支えない。2aはフォトダイオード2を支えるプリント基板である。3は熱伝導率の低い樹脂でできた円筒状の鏡筒であり、筒の内面3aは赤外線をよく反射するようにアルミメッキ加工されている。
【0025】
また、鏡筒3の内径はフォトダイオード2に比べて大きくしている。これは鏡筒3の上端がトッププレート7に近いため、調理時は鏡筒3は高温になる。鏡筒3の内径をフォトダイオード2よりも大きくしておくことでフォトダイオード2が鏡筒3の温度の影響を受けにくくしている。
【0026】
9はアルミでできた円筒であり、加熱コイル6から出されている高周波磁界が鏡筒3の内側に悪影響を与えないよう遮蔽するものである。10は鏡筒3の上端とトッププレート7の下面との間に挟みこんでいるリング状のパッキンであり、油煙やゴミが鏡筒3の内部に入り込み、フォトダイオード2の受光窓につかないようにしている。この鏡筒3の上端部だけの内径を細くすることも油煙等の侵入を防ぐには有効である。図2はこの鏡筒3の上端部だけの内径を細くした場合の一実施例を示す構成図である。図2において図1と同じ構成物には同じ番号を付している。
【0027】
さらに、図1において4は温度算出手段であり、フォトダイオード2の出力信号から鍋8の温度を算出する。制御手段5は温度算出手段4の出力に応じて加熱コイル6に供給する電力を制御する。
【0028】
11はサーミスタなどの温度検知素子であり、フォトダイオード2の温度を測定するためのものである。一般にフォトダイオードは受光していなくても暗電流というわずかな電流が流れてしまう。そして、この暗電流は温度が高くなると増大するという性質がある。鍋の温度が低く受光赤外線エネルギーが少ない時のフォトダイオード2にも同じく暗電流が発生するが、そのときのフォトダイオード2の温度によって暗電流の大きさは異なる。サーミスタ11は絶対に必要なものではないが、フォトダイオード2の温度を検知し、鍋の温度が低いときに生じる暗電流の温度による変化を補償するために用いている。
【0029】
次に動作について説明する。図示していない電源を投入し、操作スイッチで所定の温度を設定すると、制御手段5が加熱コイル6に約20kHzの高周波電力を供給する。加熱コイル6に高周波電力が供給されると、加熱コイル6から誘導磁界が発せられ、トッププレート7上の鍋8に誘導電流が流れジュール熱によって鍋底が加熱される。
【0030】
一般に物体の放射する赤外線エネルギーはその物体の絶対温度の4乗に比例するというステファン・ボルツマンの法則があり、温度が高くなればなるほど加速度的に大きなエネルギーを赤外線として放射する。フォトダイオード2は受光した赤外線のエネルギーに比例した電流を出力するもので、インジウムとガリウムと砒素などの化合物半導体を用いて製造されている。このため、鍋8の温度が上昇すると鍋底からの赤外線放射強度も強くなり、フォトダイオード2が受光する赤外線エネルギー量が増え、フォトダイオード2の出力電流も多くなる。温度算出手段4にはフォトダイオード2の信号電流を電圧に変換する電流電圧変換回路も組み込まれている。
【0031】
また、温度算出手段4はフォトダイオード2の出力信号から鍋8の温度を算出し、制御手段5に送る。制御手段5は、この温度信号に応じて加熱コイル6に供給する高周波電力を制御して、所定の鍋温度になるように制御する。
【0032】
トッププレート7は結晶化ガラスでできており、鍋から放射される赤外線のうち最もエネルギーの強い5ミクロン以上の波長の赤外線は透過しない。しかし、フォトダイオード2が敏感に検知できる2.5ミクロン以下の波長の赤外線は非常に良く透過する性質を持つ。
【0033】
一方、トッププレート7は5ミクロン以上の長い波長の赤外線は透過しないが、この波長の赤外線を自身の温度に相当する強度で放射する。しかし、フォトダイオード2は2.5ミクロン以下の赤外線にしか敏感に反応しないためトッププレート7からの長波長の赤外線放射に邪魔されず高精度に鍋底からの2.5ミクロン以下の短波長の赤外線を検知することができる。
【0034】
また、高温になるトッププレート7からフォトダイオード2を遠ざける必要があるが、加熱コイル6よりも下に配置すると今度は加熱コイル6からの赤外線を受けてしまう。鏡筒3を用いることで鏡筒3の上端から点線B、B’で示した視野角度で鍋8の底面を見るようにすることができ、加熱コイル6からの赤外線を受けないようにすることができる。
【0035】
また、磁気遮蔽用のアルミでできた円筒9は、円筒内部への磁気の侵入を阻止する代わりに、加熱コイル6からの高周波磁界の影響で高周波電流が流れジュール熱によって発熱する。しかし、このアルミ製の円筒9と鏡筒3との間に空気層ができるように隙間を開けて配置することで空気断熱ができ、鏡筒3およびその内部のフォトダイオード2に円筒9の温度が影響を与えるということを防ぐことができる。
【0036】
このように鍋底の温度をトッププレート7を介して測定しているが、2.5ミクロン以下の赤外線を検知できるフォトダイオードを用いることでトッププレートからの赤外線放射の影響を受けずにトッププレートを透過してきた鍋底からの赤外線を検知でき正確に鍋底温度を算出することが可能である。
【0037】
また、鏡筒を用いることで鏡筒の上端から鍋底を見るようにすることができ、加熱コイルからの赤外線を受けないようにすることができる。
【0038】
また、鏡筒とフォトダイオードを接しないように配置し空気で断熱することでフォトダイオードが鏡筒の温度の影響を受けにくくすることができる。
【0039】
また、鏡筒の内径をフォトダイオードに比べて大きくすれば、フォトダイオードが鏡筒の温度の影響を受けにくくすることが容易にできる。
【0040】
また、鏡筒の上端とトッププレートの下面との間にリング状のパッキンを挟むことで、油煙やゴミが鏡筒の内部に入り込みフォトダイオードの受光窓を曇らせることが無いようにできる。
【0041】
また、鏡筒を熱伝導率の低い樹脂で構成し、円筒の内面をアルミメッキするか、円筒の内面にアルミ箔のテープを貼ることで、トッププレートの温度をフォトダイオードの近くにまで伝えにくい鏡筒を構成することができる。
【0042】
また、鏡筒の外周に金属製円筒を配置し加熱コイルからの誘導磁界が鏡筒の内部に影響しないよう遮蔽する構成にすることでフォトダイオードが誘導磁界の影響を受けて出力信号に誤りを生じるというようなことを防ぐことができる。
【0043】
また、フォトダイオードの温度を検知する温度検知素子をフォトダイオードの近傍に配置することで、鍋温度が低いため受光赤外線エネルギーが少ない時にフォトダイオードの暗電流の温度変化を補償することができる。
【0044】
また、鏡筒の外側に配置した磁気遮蔽用の金属製円筒と鏡筒との間に断熱層を設けることでフォトダイオードを熱的に安定させ、より高精度な温度測定ができる。
【0045】
また、鏡筒の上端部の内径を鏡筒の下部の内径よりも細くすることで、鏡筒がフォトダイオードに接することなく、熱的に結合させない構造にするとともに、油煙などが鏡筒内部に入り込み難くい構成を実現できる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、フォトダイオードでトッププレートを透過してくる鍋底からの短波長の赤外線だけを検知し、トッププレートから放射される大きなエネルギー量の長波長の赤外線には影響を受けず、さらに、赤外線検知の原理が量子型であるため、熱型の原理で動作するサーモパイル等の赤外線センサにくらべサーモパイル等のように赤外線センサ自身の温度を測定する必要も無く、また、周囲温度の変化にも影響を受け難いため、高精度に温度検知が行える誘導加熱調理器を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における誘導加熱調理器を示すブロック図
【図2】本発明の実施例1における先端部内径が細い鏡筒の場合の誘導加熱調理器を示すブロック図
【図3】従来における第1の誘導加熱調理器を示すブロック図
【図4】従来における第2の誘導加熱調理器を示すブロック図
【符号の説明】
1 本体
2 赤外線センサ
2a プリント基板
3 鏡筒
3a アルミメッキ
4 温度算出手段
5 制御手段
6 加熱コイル
7 トッププレート
8 鍋
9 円筒
10 パッキン
11 温度検知素子
Claims (10)
- 鍋を加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの上部で鍋を載置するトッププレートと、前記トッププレート下面に置かれ鍋底面から放射される赤外線強度を検知するフォトダイオードと、このフォトダイオードの出力から鍋底面温度を算出する温度算出手段と、前記温度算出手段の出力に応じて前記加熱コイルに供給する電力を制御する制御手段と、光の透過を遮断する材料で含んで略筒状に形成される鏡筒とを備え、前記鏡筒は、前記フォトダイオードに入射する光を制限するべく配置し、かつ、前記フォトダイオードは、前記トッププレートを透過してくる鍋底からの赤外線に反応し、トッププレートから放射される大きなエネルギー量の長波長の赤外線には反応しないようにすることで鍋底からの赤外線を精度よく検知するべく、量子型の赤外線検知とした誘導加熱調理器。
- 鏡筒は、フォトダイオードの視野を制限するべく配した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
- 鏡筒からフォトダイオードに対する熱の伝導を低減させる手段を備えた請求項2に記載の誘導加熱調理器。
- 鏡筒の内径はフォトダイオードの外形よりも大きくした請求項3に記載の誘導加熱調理器。
- 鏡筒の内部への空気の流入を防ぐパッキン構造をトッププレート下面と鏡筒上端との間に配した請求項2乃至4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
- 鏡筒は樹脂製の筒の内面に鏡面メッキまたは、表面の光沢度が高いテープを貼りつけた構成とした請求項4に記載の誘導加熱調理器。
- 鏡筒の外周に金属製円筒を配置し加熱コイルからの誘導磁界が鏡筒の内部に入らないよう遮蔽する構成にした請求項2乃至6のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
- フォトダイオードの温度を検知する温度検知素子を配した請求項1乃至7にのいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
- 鏡筒と外側の金属製円筒との間に断熱層を設けた請求項7または8に記載の誘導加熱調理器。
- 鏡筒の上端部の内径を鏡筒の下部の内径よりも細くした請求項2乃至9のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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