JP2004205571A - 後処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】後処理装置による処理の作業性の向上と、作業結果の確認の容易化。
【解決手段】画像形成装置から排紙された用紙を処理する後処理装置であって、後処理装置を単独で作動させるための条件設定手段と、複数の給紙トレイと、制御手段とを備え、前記条件設定手段にて、小冊子を作成するための用紙の給紙手順の設定と、前記用紙に施す処理の設定と、作成する小冊子の部数の設定とを行い、前記制御手段は前記条件設定手段により設定された条件に従って後処理装置の作動を制御し、用紙の処理を行うようにしたことを特徴とする後処理装置。
【選択図】 図1
【解決手段】画像形成装置から排紙された用紙を処理する後処理装置であって、後処理装置を単独で作動させるための条件設定手段と、複数の給紙トレイと、制御手段とを備え、前記条件設定手段にて、小冊子を作成するための用紙の給紙手順の設定と、前記用紙に施す処理の設定と、作成する小冊子の部数の設定とを行い、前記制御手段は前記条件設定手段により設定された条件に従って後処理装置の作動を制御し、用紙の処理を行うようにしたことを特徴とする後処理装置。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に付属して、画像が形成された用紙に対して穿孔処理、綴じ処理、折り畳み処理等の処理を行う後処理装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置の多機能化や高速化が進む中で、画像形成装置により画像形成された用紙に対し、多様な使用目的に迅速に対応できるように、画像形成装置の下流に接続して、使用者が必要とする処理を自動的に施すことができる後処理装置への要求が高まっている。
【0003】
この要求に対応するために、最近の後処理装置は、用紙に対して、ファイリング用の孔をあける穿孔処理、複数枚の用紙を綴じる綴じ処理、用紙を二つ折りまたは三つ折りに折りたたむ折り畳み処理、画像形成された用紙の先頭、中間、後尾に表紙、中間紙、裏表紙を付加するインターシート処理等を行うための機能を有している。
【0004】
このような後処理装置は、単に、画像形成装置により画像形成されて排出された用紙に対して処理を行うという目的だけに使用されるのではなく、画像形成装置とは無関係に、自身が備えている複数の給紙トレイより、予め画像が形成されている用紙、あるいは、その他適宜な用紙を給紙して、上述したような各種の処理を施すための単独の用紙処理装置として使用される場合も多い。
【0005】
例えば、後処理装置の給紙トレイから用紙を給紙して、穿孔処理、綴じ処理、折り畳み処理を施すことにより小冊子を作成すること等である。
【0006】
上述のような使用に供するために、後処理装置に専用の操作部と給紙部を設け、前記操作部にて用紙に施す処理の設定を行った後に給紙部より用紙を給紙して、設定された処理を実行させるという提案もなされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−179331号公報(1−3頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の提案を含め、従来の後処理装置を使用して穿孔処理、綴じ処理、折り畳み処理、あるいは、インターシート処理を行う場合には、その処理に適合するように各種の用紙を、後処理装置の所定の給紙トレイに載置して、施すべき処理を指示するためのいくつかの設定を操作部にて行い、設定された条件にて所定の処理を実行させる。しかしながら、その処理内容は複数枚の用紙からなる本文の前後に、表紙や裏表紙を付加して穿孔処理、綴じ処理、折り畳み処理を行う程度のものであった。
【0009】
本発明は、より複雑な後処理を効率よく手軽に行えるように、その後処理に必要とする条件設定ができるように、条件設定手段である後処理装置の操作部を改良して、複数の給紙トレイ、複数の排紙トレイ、および、各種の処理手段を一層有効に活用できるようにすると共に、使用者の作業ミス、あるいは、後処理装置の給紙ミスを検知することにより、作業結果の確認ができるようにするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1) 画像形成装置から排紙された用紙を処理する後処理装置であって、後処理装置を単独で作動させるための条件設定手段と、複数の給紙トレイと、制御手段とを備え、前記条件設定手段にて、小冊子1部を作成するための用紙の給紙手順の設定と、前記用紙に施す処理の設定と、作成する小冊子の部数の設定とを行い、前記制御手段は前記条件設定手段により設定された条件に従って後処理装置の作動を制御し、用紙の処理を行うようにしたことを特徴とする後処理装置。
【0011】
(2) 画像形成装置から排紙された用紙を処理する後処理装置であって、後処理装置を単独で作動させるための条件設定手段と、複数の給紙トレイと、制御手段とを備え、前記条件設定手段にて、処理後の用紙を収納する排紙トレイを指定するための設定と、排紙トレイへの用紙の排出形式を指定する排紙モードの設定とを行い、前記制御部が前記条件設定手段により設定された条件に従って、処理後の用紙を後処理装置の排紙トレイ、あるいは、前記後処理装置の下流に接続された複数の後処理装置の排紙トレイに排出するように後処理装置の作動を制御することを特徴とする後処理装置。
【0012】
(3) 給紙トレイに用紙の有無、および、用紙のサイズを検知するセンサを設け、条件設定手段にて設定された条件に基づいた用紙の処理が終了した時点で、前記給紙トレイに用紙が残っていることを前記センサが検知した場合、あるいは、用紙の処理終了前に前記給紙トレイに処理すべき用紙が無くなったことを検知した場合、前記制御手段が、操作部に設けられた表示部に警告を表示するようにしたことを特徴とする(1)、あるいは、(2)に記載の後処理装置。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態に係る後処理装置F1、F2、F3と画像形成装置Aとからなる画像形成システムの構成を示す模式図である。また、図2は前記画像形成システムの制御関係を示すブロック図である。
【0014】
以下、図1を基に、また、適宜に図2を参照しながら説明をする。
図示の画像形成装置Aは、画像読み取り部1、画像処理部2、画像書き込み部3、画像形成部4、カセット給紙部5、大容量給紙部6、定着装置7、排紙部8、自動両面コピー給紙部9を備えている。
【0015】
画像形成装置Aの上部には、自動原稿送り装置DFが搭載されている。画像形成装置Aの図示の左側面の排紙部8側には、後処理装置F1、さらに下流には、後処理装置F2、F3が連結されている。
【0016】
自動原稿送り装置DFの原稿台上に載置された原稿dは矢印方向に搬送され画像読み取り部1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、CCDイメージセンサ1Aに読み込まれる。
【0017】
CCDイメージセンサ1Aにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部2において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等がなされた後、画像書き込み部3に出力される。
【0018】
画像書き込み部3においては、画像形成部4の感光体ドラム31の表面がレーザビームにより走査され、潜像が形成される。画像形成部4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の公知の電子写真プロセスによる処理が行われ、カセット給紙部5又は大容量給紙部6から搬送された用紙Pにトナー画像が転写される。トナー画像を担持した用紙Pは、定着装置7による画像定着処理が施された後、排紙部8から後処理装置F1に送り込まれる。また、両面コピーの場合には、片面に画像が形成された用紙Pは、搬送路切り替え板8Aにより自動両面コピー給紙部9に送り込まれ、再び、画像形成部4において、他面への画像形成がなされた後、排紙部8から後処理装置F1に送り込まれる。
【0019】
後処理装置F1には、穿孔手段10、シフト手段11、中間スタッカ12、中間スタッカ12に用紙を堆積させるストッパ13、ステープラ14、折り畳み手段15、および、給紙トレイ20、21が設けられている。
【0020】
穿孔手段10はファイル用の孔を用紙にあけるもので、条件設定手段である操作部51により設定された設定条件に従って、画像形成装置Aから送られた用紙P、あるいは、後処理装置の給紙トレイ20、21から送られた用紙P20、用紙P21の縦辺部又は横辺部に孔をあける。また、穿孔手段10は後に説明するように、用紙のサイズに応じて穿孔位置を変えて穿孔処理を行い、各サイズに対して適正な位置に穿孔処理を行う。
【0021】
シフト手段11は、用紙P、または、用紙P20、21を搬送幅方向に、設定枚数毎に排紙位置を変えて、排紙ローラ33により後処理装置F2に排出する処理ユニットであり、何枚毎にシフトするかは操作部51から設定される。
【0022】
14は中間スタッカ12に積載された用紙P、または、用紙P20、P21の束を針で綴じるステープラである。綴じ枚数、綴じ位置(縦辺部か横辺部か)、および、綴じ箇所数等の処理条件は操作部51から設定することができる。
【0023】
折り畳み手段15は、中間スタッカ12に堆積された用紙P、または、P20、21を折り畳み、処理後の用紙を搬送ベルト16により後処理装置F2に排出する。
【0024】
なお、穿孔手段10、シフト手段11、ステープラ14、および、折り畳み手段15の処理条件は、画像形成装置Aの操作部(不図示)からも設定される。
【0025】
後処理装置F1には、次に説明する各種のトレイが設けられる。
給紙トレイ20、21は画像形成装置Aから排紙された用紙Pに付加するための用紙P20、P21、または、画像形成装置Aとは無関係に後処理装置F1、F2単独で処理を行う場合に、設定条件に整合するように載置された用紙P20、21を、設定条件に従って給紙するためのトレイであり、本実施の形態は2個の給紙トレイを持つが、3個以上の複数の給紙トレイを設けることもできる。
【0026】
後処理装置F1に設けられた排紙トレイ22は、画像形成装置Aから排紙された用紙P、または、給紙トレイ20、21から給紙され、穿孔処理後の用紙P20、21を受ける排紙トレイである。
【0027】
後処理装置F2には、シフト手段11、ステープラ14、折り畳み手段15により処理された用紙P、P20、P21を受ける複数の排紙トレイ101、102、103、104、105が設けられている。どの排紙トレイに排紙するかは、操作部51により設定された条件に従って制御手段500が作動を制御する複数の搬送ベルト111、112、113、114、115と複数の可動ガイド121、122、123、124、125とからなる振り分け手段100により決められる。
【0028】
なお、後処理装置F3にも後処理装置F2と同様に、複数の排紙トレイ201、202、203,204、205(不図示)と、振り分け手段(不図示)と、後処理装置F2とは通信手段で結ばれた制御部(不図示)とが設けられており、操作部51においては、後処理装置F2に追加された排紙トレイのように扱うことができ、そのための条件設定ができる。
【0029】
画像形成装置Aから排紙された用紙Pの後処理装置F1、F2内における搬送、および、処理は次のようにして行われる。
【0030】
画像形成装置Aから排紙された用紙Pを排紙順に排紙する場合には、搬送ローラ30、31、37及び38により搬送し、排紙トレイ22に用紙Pを排紙する。穿孔処理を行う場合には、搬送ローラ30と31との間で穿孔手段10により穿孔処理を行う。
【0031】
設定枚数毎にシフト処理を行う場合には、画像形成装置Aから排紙された用紙Pを搬送ローラ30、31によりシフト手段11に搬送し、シフト処理した後に排紙ローラ33によって排紙口E1より後処理装置F2に送り出して、後処理装置F2、または、F3の予め設定されている排紙トレイに排出する。なお、複数ページからなる用紙Pの先頭、中間、あるいは、後尾に他の用紙を差し込む処理を行う場合には、設定された条件に従って、用紙給紙トレイ20、または、21から用紙P20、または、P21を給紙して、挿入を行う。
【0032】
綴じ処理においては、画像形成装置Aから排紙された用紙Pを搬送ローラ30、31、34、35、および、36により搬送し、中間スタッカ12上に設定枚数の用紙Pを堆積させた後に、ステープラ14により綴じ処理を行う。綴じ処理後、用紙Pの束を中間スタッカ12により押し上げ、排紙ローラ33に挟持させ、排紙ローラ33により、排出口E1より後処理装置F2に排出する。
【0033】
折り畳み処理においては、中間スタッカ12に堆積された用紙Pを折り畳み手段15において折り畳み、搬送ベルト16により、排出口E2より後処理装置F2に排出する。
【0034】
綴じ処理、あるいは、折り畳み処理のいずれにおいても、用紙給紙トレイ20又は21から用紙P20、P21を給紙して用紙Pに付加することにより、仕切、表紙、裏表紙等を有する小冊子を作成することができる。
【0035】
なお、後処理装置F1、F2のどの排紙トレイに排紙するかという排紙先の選択は、あらかじめ、画像形成装置Aの操作部(不図示)、あるいは、後処理装置F1の操作部51にて設定されている。
【0036】
本実施の形態においては、後処理装置F1、F2は、画像形成装置Aから独立して施す処理の設定を操作部51にて行い、給紙トレイ20、21から用紙P20、P21を給紙し、穿孔処理、シフト処理、綴じ処理、折り畳み処理、インターシート処理を行うことができる。
【0037】
なお、連結される後処理装置の台数は、本実施の形態においては3台を例に挙げ説明をしているが、これに限定されるものではなく、1台、および、複数台数の場合においても同様な処理が可能である。
【0038】
用紙給紙トレイ20に載置された用紙P20は給紙手段としての送り出しローラ40、分離ローラ41、および、搬送ローラ42、45により搬送され、搬送ローラ30、31により形成される搬送路に搬送される。用紙給紙トレイ21に載置された用紙P21は給紙手段としての送り出しローラ43、分離ローラ44及び搬送ローラ45により搬送され、前記搬送路に搬送される。
【0039】
搬送ローラ30及び31により形成される前記搬送路に搬送された用紙P20、P21は、画像処理装置Aから排紙された用紙Pに対する前述の処理である穿孔処理、シフト処理、綴じ処理、折り畳み処理、および、インターシート処理が、設定条件に基づいて行われる。
【0040】
本実施の形態においては、後処理装置F1は条件設定手段としての操作部51を有し、図2に示すように制御手段50は操作部51において設定された条件に従って、穿孔手段10、シフト手段11、綴じ手段14、給紙手段46(送り出しローラ40、43、分離ローラ41、44及び搬送ローラ42、45等からなる)、搬送部47(搬送ローラ30、31、34、35、36や搬送ガイド39等からなる)を制御すると共に、通信手段501、502により接続されている制御手段500を介して、後処理装置F2の複数の搬送ベルトとローラ等から構成される搬送手段200と振り分け手段100とを制御する。
【0041】
操作部51を示す図3から明らかなように、操作部51にはテンキー52、スタートキー53、タッチセンサの機能を有する表示部54、および、各種の機能キー55〜62が設けられており、これらが各種の処理条件を設定する条件設定手段を構成している。
【0042】
55の「トレイ1」は給紙トレイ20を選択するキー、56の「トレイ2」は給紙トレイ21を選択するキーである。57は穿孔モードを設定する穿孔キー、58はシフトモードを設定するシフトキー、59は綴じ処理モードを設定するステープルキー、60は折り畳みモードを設定する折り畳みキー、61はトレイ20、あるいは、トレイ21から給紙される用紙P20、P21を、何枚ずつ、どのような順番で並べて一部を構成するかを設定するページ編集キーである。
【0043】
次に、後処理装置F1、F2、F3を使用して、給紙トレイ20、21から給紙された用紙P20、21に対して、操作部51にある各種キーを用いた設定操作により行われる処理について、表示部54にて表示される画面を示す図3、4、5、6、7と、設定操作の手順を示すフローチャートである図8を適宜に用いて説明をする。
【0044】
ここでは、処理例として、給紙トレイ20に表紙、インデックスページ、裏表紙の計3枚を、この順番に重ねたものを5組載置し、給紙トレイ21には8ページからなるページ順に重ねられた本文を5部載置して、5組の小冊子を作成する場合を挙げ説明をする。
【0045】
ページ編集キー61を押すと、図4のような画面が表示部54に現れる(図8、S1)。これは、複数ページからなる小冊子のページ構成を設定するものである。トレイの文字が点滅することにより給紙トレイの選択を促す表示に従って、小冊子の先頭に来る用紙が載置されている給紙トレイ20を選択する「トレイ1」のボタンを押すと、図に示す四角の枠内に「1」が表示され、トレイ1(給紙トレイ20)が選択されたことを示す。次に、選択したトレイから連続して給紙する枚数をテンキーにて入力する(この例では、表紙とインデックスページの枚数である「2」を入力する)。同様に、「トレイ2」(給紙トレイ21)を押し、テンキーにて本文の枚数である「8」を入力する。再び、「トレイ1」(給紙トレイ20)を選択し、テンキーにて裏表紙の枚数である「1」を入力する。この一連の操作により小冊子のページ構成が設定される。表示部54の画面にある「編集終了」の位置を押すと、作成する部数の設定を促す表示が現れるので、テンキーにて作成部数の「5」を入力する。設定に誤りが無ければ、「設定終了」の位置を押すことにより、ページ編集に関わる設定作業を終了させ、次の小冊子作成のための設定作業に移る。
【0046】
穿孔キー57を押すと、表示部54に図5に示す画面が表示される(図8、S4)。表示PAを押すと用紙Pの左辺部に縦列の穿孔処理を行うモードが、PBを押すと、用紙Pの左辺部の縦2カ所に穿孔処理を行う穿孔モードが、PCを押すと、用紙Pの上辺部の横2カ所に穿孔処理を行う穿孔モードがそれぞれ選択される。
【0047】
用紙給紙トレイ20、21には用紙の載置の有無を検知すると共に、用紙のサイズを検知する用紙サイズセンサPS1、PS2が設けられている。制御手段50は用紙サイズセンサPS1、PS2からのサイズ検知信号に基づいて穿孔手段10の穿孔位置を制御し、各サイズに適合した位置に穿孔処理をする制御を行う。
【0048】
ステープルキー59を押した場合には、表示部54に図6に示す画面が表示される(図8、S7)。斜めのステープル位置表示TA、縦のステープル位置表示TB又は横のステープル表示TCを押すことにより、ステープル位置が選択される。
【0049】
綴じ処理においても、用紙サイズセンサPS1、PS2のサイズ検知信号に基づいて、各サイズに適合した綴じ処理が行われる。
【0050】
なお、穿孔処理、ステープル処理いずれの場合にも、優先モードが用意されており、単に、穿孔キー57、または、ステープルキー59を押して、次の処理設定のキーを押すことにより、図5、6の画面による位置選択の操作を行わないでも、それぞれの優先設定がされている条件にて処理が実行されるように構成されている(図8、S5、S8)。図5における表示PA、PB、PCのいずれを優先とするか、また、図6における表示TA、TB、TCのいずれを優先とするかは、予め操作部51にて設定することができる。
【0051】
折り畳み処理を行う場合には、折り畳みキー60を押すことにより、処理設定が自動的になされる(図8、S10、S11)。
【0052】
排紙トレイキー62を押すと表示部54に図7に示す画面が表示される(図8、S12)。
【0053】
もし、さらに後処理装置F2の下流に、F2と同様な振り分け手段と排紙トレイを有する後処理装置F3が連結されている場合には、表示部54には図に示すような後処理装置F2の排紙と同じ形式で後処理装置F3の排紙トレイが表示される。
【0054】
排紙トレイ22を含む各トレイには、アドレスが付されており、表示部54の画面上に表示されたアドレス表示部を押すことにより、排紙トレイの選択を行う。
【0055】
排出モードの指定は、表示されたモード指定部301、302、303、304を押すことによりなされる。
【0056】
例えば、モード指定部301が押され、次に排紙トレイのアドレスを示す部分が押された場合には、後処理装置F1で処理された用紙P20、21は全て前記のアドレスの排紙トレイに排出される。モード指定部302が押され、次に排紙トレイのアドレスを示す部分が押された場合には、前記アドレスの排紙トレイを先頭にして、順次、次のアドレスの排紙トレイに排出される。
【0057】
同様にして、モード指定部303が押された場合には、先頭の排紙トレイから次の排紙トレイに順次排出され、最後尾の排紙トレイから再び先頭の排紙トレイに戻るように排出がなされる。また、モード指定部304が押された場合には、先頭の排紙トレイが満杯になると次の排紙トレイに排出が移るように設定がなされる。
【0058】
なお、排紙トレイのアドレスの設定を行い、モード指定を行わずに次のステップに移行したときには、モード指定部301が押された場合と同様に、排紙は全て、設定されたアドレスの排紙トレイになされるように条件の設定がなされる。
【0059】
以上、編集61、穿孔57、ステープル59、折り畳み60、排紙トレイ62の機能キーとテンキー52による設定を終え、次にスタートボタン53を押すことにより後処理装置F1、2、3の処理動作が開始される。
【0060】
なお、前記処理動作が終了した時に、給紙トレイ20、または、21に用紙P20、または、P21が残っていることを用紙サイズセンサPS1、あるいは、PS2が検出した場合には、使用者による給紙トレイ20、21への用紙P20、21の載置の数量が正しくなかったか、または、後処理装置F1による給紙が正しく行われなかったものと判断し、表示部54に警告を表示する。また、前記処理動作中に給紙トレイ20、または、21から必要とする用紙P20、または、P21が無くなったことを用紙サイズセンサPS1、あるいは、PS2が検出した場合にも、同様な表示が出される。
【0061】
【発明の効果】
本発明により、後処理装置を単独で使用して、複雑な作業を実行させることが可能となり、各種用紙への多様な後処理を容易に施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置と後処理装置とからなる画像形成システムの模式図である。
【図2】画像形成装置と後処理装置の制御関係を示すブロック図である。
【図3】操作部を示す図である。
【図4】ページ編集処理の設定を行うための表示画面である。
【図5】穿孔処理の設定を行うための表示画面である。
【図6】綴じ処理の設定を行うための表示画面である。
【図7】排紙トレイと排紙モードの設定を行うための表示画面である。
【図8】設定操作の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像読み取り部
2 画像処理部
3 画像書き込み部
4 画像形成部
5 カセット給紙部
6 大容量給紙部
7 定着装置
8 排紙部
9 自動両面コピー給紙部
10 穿孔手段
11 シフト手段
14 ステープラ
15 折り畳み手段
20、21 給紙トレイ
22 排紙トレイ
51 操作部
54 表示部
100 振り分け手段
200 搬送手段
P、P20、P21 用紙
101〜105 排紙トレイ
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に付属して、画像が形成された用紙に対して穿孔処理、綴じ処理、折り畳み処理等の処理を行う後処理装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置の多機能化や高速化が進む中で、画像形成装置により画像形成された用紙に対し、多様な使用目的に迅速に対応できるように、画像形成装置の下流に接続して、使用者が必要とする処理を自動的に施すことができる後処理装置への要求が高まっている。
【0003】
この要求に対応するために、最近の後処理装置は、用紙に対して、ファイリング用の孔をあける穿孔処理、複数枚の用紙を綴じる綴じ処理、用紙を二つ折りまたは三つ折りに折りたたむ折り畳み処理、画像形成された用紙の先頭、中間、後尾に表紙、中間紙、裏表紙を付加するインターシート処理等を行うための機能を有している。
【0004】
このような後処理装置は、単に、画像形成装置により画像形成されて排出された用紙に対して処理を行うという目的だけに使用されるのではなく、画像形成装置とは無関係に、自身が備えている複数の給紙トレイより、予め画像が形成されている用紙、あるいは、その他適宜な用紙を給紙して、上述したような各種の処理を施すための単独の用紙処理装置として使用される場合も多い。
【0005】
例えば、後処理装置の給紙トレイから用紙を給紙して、穿孔処理、綴じ処理、折り畳み処理を施すことにより小冊子を作成すること等である。
【0006】
上述のような使用に供するために、後処理装置に専用の操作部と給紙部を設け、前記操作部にて用紙に施す処理の設定を行った後に給紙部より用紙を給紙して、設定された処理を実行させるという提案もなされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−179331号公報(1−3頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の提案を含め、従来の後処理装置を使用して穿孔処理、綴じ処理、折り畳み処理、あるいは、インターシート処理を行う場合には、その処理に適合するように各種の用紙を、後処理装置の所定の給紙トレイに載置して、施すべき処理を指示するためのいくつかの設定を操作部にて行い、設定された条件にて所定の処理を実行させる。しかしながら、その処理内容は複数枚の用紙からなる本文の前後に、表紙や裏表紙を付加して穿孔処理、綴じ処理、折り畳み処理を行う程度のものであった。
【0009】
本発明は、より複雑な後処理を効率よく手軽に行えるように、その後処理に必要とする条件設定ができるように、条件設定手段である後処理装置の操作部を改良して、複数の給紙トレイ、複数の排紙トレイ、および、各種の処理手段を一層有効に活用できるようにすると共に、使用者の作業ミス、あるいは、後処理装置の給紙ミスを検知することにより、作業結果の確認ができるようにするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1) 画像形成装置から排紙された用紙を処理する後処理装置であって、後処理装置を単独で作動させるための条件設定手段と、複数の給紙トレイと、制御手段とを備え、前記条件設定手段にて、小冊子1部を作成するための用紙の給紙手順の設定と、前記用紙に施す処理の設定と、作成する小冊子の部数の設定とを行い、前記制御手段は前記条件設定手段により設定された条件に従って後処理装置の作動を制御し、用紙の処理を行うようにしたことを特徴とする後処理装置。
【0011】
(2) 画像形成装置から排紙された用紙を処理する後処理装置であって、後処理装置を単独で作動させるための条件設定手段と、複数の給紙トレイと、制御手段とを備え、前記条件設定手段にて、処理後の用紙を収納する排紙トレイを指定するための設定と、排紙トレイへの用紙の排出形式を指定する排紙モードの設定とを行い、前記制御部が前記条件設定手段により設定された条件に従って、処理後の用紙を後処理装置の排紙トレイ、あるいは、前記後処理装置の下流に接続された複数の後処理装置の排紙トレイに排出するように後処理装置の作動を制御することを特徴とする後処理装置。
【0012】
(3) 給紙トレイに用紙の有無、および、用紙のサイズを検知するセンサを設け、条件設定手段にて設定された条件に基づいた用紙の処理が終了した時点で、前記給紙トレイに用紙が残っていることを前記センサが検知した場合、あるいは、用紙の処理終了前に前記給紙トレイに処理すべき用紙が無くなったことを検知した場合、前記制御手段が、操作部に設けられた表示部に警告を表示するようにしたことを特徴とする(1)、あるいは、(2)に記載の後処理装置。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態に係る後処理装置F1、F2、F3と画像形成装置Aとからなる画像形成システムの構成を示す模式図である。また、図2は前記画像形成システムの制御関係を示すブロック図である。
【0014】
以下、図1を基に、また、適宜に図2を参照しながら説明をする。
図示の画像形成装置Aは、画像読み取り部1、画像処理部2、画像書き込み部3、画像形成部4、カセット給紙部5、大容量給紙部6、定着装置7、排紙部8、自動両面コピー給紙部9を備えている。
【0015】
画像形成装置Aの上部には、自動原稿送り装置DFが搭載されている。画像形成装置Aの図示の左側面の排紙部8側には、後処理装置F1、さらに下流には、後処理装置F2、F3が連結されている。
【0016】
自動原稿送り装置DFの原稿台上に載置された原稿dは矢印方向に搬送され画像読み取り部1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、CCDイメージセンサ1Aに読み込まれる。
【0017】
CCDイメージセンサ1Aにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部2において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等がなされた後、画像書き込み部3に出力される。
【0018】
画像書き込み部3においては、画像形成部4の感光体ドラム31の表面がレーザビームにより走査され、潜像が形成される。画像形成部4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の公知の電子写真プロセスによる処理が行われ、カセット給紙部5又は大容量給紙部6から搬送された用紙Pにトナー画像が転写される。トナー画像を担持した用紙Pは、定着装置7による画像定着処理が施された後、排紙部8から後処理装置F1に送り込まれる。また、両面コピーの場合には、片面に画像が形成された用紙Pは、搬送路切り替え板8Aにより自動両面コピー給紙部9に送り込まれ、再び、画像形成部4において、他面への画像形成がなされた後、排紙部8から後処理装置F1に送り込まれる。
【0019】
後処理装置F1には、穿孔手段10、シフト手段11、中間スタッカ12、中間スタッカ12に用紙を堆積させるストッパ13、ステープラ14、折り畳み手段15、および、給紙トレイ20、21が設けられている。
【0020】
穿孔手段10はファイル用の孔を用紙にあけるもので、条件設定手段である操作部51により設定された設定条件に従って、画像形成装置Aから送られた用紙P、あるいは、後処理装置の給紙トレイ20、21から送られた用紙P20、用紙P21の縦辺部又は横辺部に孔をあける。また、穿孔手段10は後に説明するように、用紙のサイズに応じて穿孔位置を変えて穿孔処理を行い、各サイズに対して適正な位置に穿孔処理を行う。
【0021】
シフト手段11は、用紙P、または、用紙P20、21を搬送幅方向に、設定枚数毎に排紙位置を変えて、排紙ローラ33により後処理装置F2に排出する処理ユニットであり、何枚毎にシフトするかは操作部51から設定される。
【0022】
14は中間スタッカ12に積載された用紙P、または、用紙P20、P21の束を針で綴じるステープラである。綴じ枚数、綴じ位置(縦辺部か横辺部か)、および、綴じ箇所数等の処理条件は操作部51から設定することができる。
【0023】
折り畳み手段15は、中間スタッカ12に堆積された用紙P、または、P20、21を折り畳み、処理後の用紙を搬送ベルト16により後処理装置F2に排出する。
【0024】
なお、穿孔手段10、シフト手段11、ステープラ14、および、折り畳み手段15の処理条件は、画像形成装置Aの操作部(不図示)からも設定される。
【0025】
後処理装置F1には、次に説明する各種のトレイが設けられる。
給紙トレイ20、21は画像形成装置Aから排紙された用紙Pに付加するための用紙P20、P21、または、画像形成装置Aとは無関係に後処理装置F1、F2単独で処理を行う場合に、設定条件に整合するように載置された用紙P20、21を、設定条件に従って給紙するためのトレイであり、本実施の形態は2個の給紙トレイを持つが、3個以上の複数の給紙トレイを設けることもできる。
【0026】
後処理装置F1に設けられた排紙トレイ22は、画像形成装置Aから排紙された用紙P、または、給紙トレイ20、21から給紙され、穿孔処理後の用紙P20、21を受ける排紙トレイである。
【0027】
後処理装置F2には、シフト手段11、ステープラ14、折り畳み手段15により処理された用紙P、P20、P21を受ける複数の排紙トレイ101、102、103、104、105が設けられている。どの排紙トレイに排紙するかは、操作部51により設定された条件に従って制御手段500が作動を制御する複数の搬送ベルト111、112、113、114、115と複数の可動ガイド121、122、123、124、125とからなる振り分け手段100により決められる。
【0028】
なお、後処理装置F3にも後処理装置F2と同様に、複数の排紙トレイ201、202、203,204、205(不図示)と、振り分け手段(不図示)と、後処理装置F2とは通信手段で結ばれた制御部(不図示)とが設けられており、操作部51においては、後処理装置F2に追加された排紙トレイのように扱うことができ、そのための条件設定ができる。
【0029】
画像形成装置Aから排紙された用紙Pの後処理装置F1、F2内における搬送、および、処理は次のようにして行われる。
【0030】
画像形成装置Aから排紙された用紙Pを排紙順に排紙する場合には、搬送ローラ30、31、37及び38により搬送し、排紙トレイ22に用紙Pを排紙する。穿孔処理を行う場合には、搬送ローラ30と31との間で穿孔手段10により穿孔処理を行う。
【0031】
設定枚数毎にシフト処理を行う場合には、画像形成装置Aから排紙された用紙Pを搬送ローラ30、31によりシフト手段11に搬送し、シフト処理した後に排紙ローラ33によって排紙口E1より後処理装置F2に送り出して、後処理装置F2、または、F3の予め設定されている排紙トレイに排出する。なお、複数ページからなる用紙Pの先頭、中間、あるいは、後尾に他の用紙を差し込む処理を行う場合には、設定された条件に従って、用紙給紙トレイ20、または、21から用紙P20、または、P21を給紙して、挿入を行う。
【0032】
綴じ処理においては、画像形成装置Aから排紙された用紙Pを搬送ローラ30、31、34、35、および、36により搬送し、中間スタッカ12上に設定枚数の用紙Pを堆積させた後に、ステープラ14により綴じ処理を行う。綴じ処理後、用紙Pの束を中間スタッカ12により押し上げ、排紙ローラ33に挟持させ、排紙ローラ33により、排出口E1より後処理装置F2に排出する。
【0033】
折り畳み処理においては、中間スタッカ12に堆積された用紙Pを折り畳み手段15において折り畳み、搬送ベルト16により、排出口E2より後処理装置F2に排出する。
【0034】
綴じ処理、あるいは、折り畳み処理のいずれにおいても、用紙給紙トレイ20又は21から用紙P20、P21を給紙して用紙Pに付加することにより、仕切、表紙、裏表紙等を有する小冊子を作成することができる。
【0035】
なお、後処理装置F1、F2のどの排紙トレイに排紙するかという排紙先の選択は、あらかじめ、画像形成装置Aの操作部(不図示)、あるいは、後処理装置F1の操作部51にて設定されている。
【0036】
本実施の形態においては、後処理装置F1、F2は、画像形成装置Aから独立して施す処理の設定を操作部51にて行い、給紙トレイ20、21から用紙P20、P21を給紙し、穿孔処理、シフト処理、綴じ処理、折り畳み処理、インターシート処理を行うことができる。
【0037】
なお、連結される後処理装置の台数は、本実施の形態においては3台を例に挙げ説明をしているが、これに限定されるものではなく、1台、および、複数台数の場合においても同様な処理が可能である。
【0038】
用紙給紙トレイ20に載置された用紙P20は給紙手段としての送り出しローラ40、分離ローラ41、および、搬送ローラ42、45により搬送され、搬送ローラ30、31により形成される搬送路に搬送される。用紙給紙トレイ21に載置された用紙P21は給紙手段としての送り出しローラ43、分離ローラ44及び搬送ローラ45により搬送され、前記搬送路に搬送される。
【0039】
搬送ローラ30及び31により形成される前記搬送路に搬送された用紙P20、P21は、画像処理装置Aから排紙された用紙Pに対する前述の処理である穿孔処理、シフト処理、綴じ処理、折り畳み処理、および、インターシート処理が、設定条件に基づいて行われる。
【0040】
本実施の形態においては、後処理装置F1は条件設定手段としての操作部51を有し、図2に示すように制御手段50は操作部51において設定された条件に従って、穿孔手段10、シフト手段11、綴じ手段14、給紙手段46(送り出しローラ40、43、分離ローラ41、44及び搬送ローラ42、45等からなる)、搬送部47(搬送ローラ30、31、34、35、36や搬送ガイド39等からなる)を制御すると共に、通信手段501、502により接続されている制御手段500を介して、後処理装置F2の複数の搬送ベルトとローラ等から構成される搬送手段200と振り分け手段100とを制御する。
【0041】
操作部51を示す図3から明らかなように、操作部51にはテンキー52、スタートキー53、タッチセンサの機能を有する表示部54、および、各種の機能キー55〜62が設けられており、これらが各種の処理条件を設定する条件設定手段を構成している。
【0042】
55の「トレイ1」は給紙トレイ20を選択するキー、56の「トレイ2」は給紙トレイ21を選択するキーである。57は穿孔モードを設定する穿孔キー、58はシフトモードを設定するシフトキー、59は綴じ処理モードを設定するステープルキー、60は折り畳みモードを設定する折り畳みキー、61はトレイ20、あるいは、トレイ21から給紙される用紙P20、P21を、何枚ずつ、どのような順番で並べて一部を構成するかを設定するページ編集キーである。
【0043】
次に、後処理装置F1、F2、F3を使用して、給紙トレイ20、21から給紙された用紙P20、21に対して、操作部51にある各種キーを用いた設定操作により行われる処理について、表示部54にて表示される画面を示す図3、4、5、6、7と、設定操作の手順を示すフローチャートである図8を適宜に用いて説明をする。
【0044】
ここでは、処理例として、給紙トレイ20に表紙、インデックスページ、裏表紙の計3枚を、この順番に重ねたものを5組載置し、給紙トレイ21には8ページからなるページ順に重ねられた本文を5部載置して、5組の小冊子を作成する場合を挙げ説明をする。
【0045】
ページ編集キー61を押すと、図4のような画面が表示部54に現れる(図8、S1)。これは、複数ページからなる小冊子のページ構成を設定するものである。トレイの文字が点滅することにより給紙トレイの選択を促す表示に従って、小冊子の先頭に来る用紙が載置されている給紙トレイ20を選択する「トレイ1」のボタンを押すと、図に示す四角の枠内に「1」が表示され、トレイ1(給紙トレイ20)が選択されたことを示す。次に、選択したトレイから連続して給紙する枚数をテンキーにて入力する(この例では、表紙とインデックスページの枚数である「2」を入力する)。同様に、「トレイ2」(給紙トレイ21)を押し、テンキーにて本文の枚数である「8」を入力する。再び、「トレイ1」(給紙トレイ20)を選択し、テンキーにて裏表紙の枚数である「1」を入力する。この一連の操作により小冊子のページ構成が設定される。表示部54の画面にある「編集終了」の位置を押すと、作成する部数の設定を促す表示が現れるので、テンキーにて作成部数の「5」を入力する。設定に誤りが無ければ、「設定終了」の位置を押すことにより、ページ編集に関わる設定作業を終了させ、次の小冊子作成のための設定作業に移る。
【0046】
穿孔キー57を押すと、表示部54に図5に示す画面が表示される(図8、S4)。表示PAを押すと用紙Pの左辺部に縦列の穿孔処理を行うモードが、PBを押すと、用紙Pの左辺部の縦2カ所に穿孔処理を行う穿孔モードが、PCを押すと、用紙Pの上辺部の横2カ所に穿孔処理を行う穿孔モードがそれぞれ選択される。
【0047】
用紙給紙トレイ20、21には用紙の載置の有無を検知すると共に、用紙のサイズを検知する用紙サイズセンサPS1、PS2が設けられている。制御手段50は用紙サイズセンサPS1、PS2からのサイズ検知信号に基づいて穿孔手段10の穿孔位置を制御し、各サイズに適合した位置に穿孔処理をする制御を行う。
【0048】
ステープルキー59を押した場合には、表示部54に図6に示す画面が表示される(図8、S7)。斜めのステープル位置表示TA、縦のステープル位置表示TB又は横のステープル表示TCを押すことにより、ステープル位置が選択される。
【0049】
綴じ処理においても、用紙サイズセンサPS1、PS2のサイズ検知信号に基づいて、各サイズに適合した綴じ処理が行われる。
【0050】
なお、穿孔処理、ステープル処理いずれの場合にも、優先モードが用意されており、単に、穿孔キー57、または、ステープルキー59を押して、次の処理設定のキーを押すことにより、図5、6の画面による位置選択の操作を行わないでも、それぞれの優先設定がされている条件にて処理が実行されるように構成されている(図8、S5、S8)。図5における表示PA、PB、PCのいずれを優先とするか、また、図6における表示TA、TB、TCのいずれを優先とするかは、予め操作部51にて設定することができる。
【0051】
折り畳み処理を行う場合には、折り畳みキー60を押すことにより、処理設定が自動的になされる(図8、S10、S11)。
【0052】
排紙トレイキー62を押すと表示部54に図7に示す画面が表示される(図8、S12)。
【0053】
もし、さらに後処理装置F2の下流に、F2と同様な振り分け手段と排紙トレイを有する後処理装置F3が連結されている場合には、表示部54には図に示すような後処理装置F2の排紙と同じ形式で後処理装置F3の排紙トレイが表示される。
【0054】
排紙トレイ22を含む各トレイには、アドレスが付されており、表示部54の画面上に表示されたアドレス表示部を押すことにより、排紙トレイの選択を行う。
【0055】
排出モードの指定は、表示されたモード指定部301、302、303、304を押すことによりなされる。
【0056】
例えば、モード指定部301が押され、次に排紙トレイのアドレスを示す部分が押された場合には、後処理装置F1で処理された用紙P20、21は全て前記のアドレスの排紙トレイに排出される。モード指定部302が押され、次に排紙トレイのアドレスを示す部分が押された場合には、前記アドレスの排紙トレイを先頭にして、順次、次のアドレスの排紙トレイに排出される。
【0057】
同様にして、モード指定部303が押された場合には、先頭の排紙トレイから次の排紙トレイに順次排出され、最後尾の排紙トレイから再び先頭の排紙トレイに戻るように排出がなされる。また、モード指定部304が押された場合には、先頭の排紙トレイが満杯になると次の排紙トレイに排出が移るように設定がなされる。
【0058】
なお、排紙トレイのアドレスの設定を行い、モード指定を行わずに次のステップに移行したときには、モード指定部301が押された場合と同様に、排紙は全て、設定されたアドレスの排紙トレイになされるように条件の設定がなされる。
【0059】
以上、編集61、穿孔57、ステープル59、折り畳み60、排紙トレイ62の機能キーとテンキー52による設定を終え、次にスタートボタン53を押すことにより後処理装置F1、2、3の処理動作が開始される。
【0060】
なお、前記処理動作が終了した時に、給紙トレイ20、または、21に用紙P20、または、P21が残っていることを用紙サイズセンサPS1、あるいは、PS2が検出した場合には、使用者による給紙トレイ20、21への用紙P20、21の載置の数量が正しくなかったか、または、後処理装置F1による給紙が正しく行われなかったものと判断し、表示部54に警告を表示する。また、前記処理動作中に給紙トレイ20、または、21から必要とする用紙P20、または、P21が無くなったことを用紙サイズセンサPS1、あるいは、PS2が検出した場合にも、同様な表示が出される。
【0061】
【発明の効果】
本発明により、後処理装置を単独で使用して、複雑な作業を実行させることが可能となり、各種用紙への多様な後処理を容易に施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置と後処理装置とからなる画像形成システムの模式図である。
【図2】画像形成装置と後処理装置の制御関係を示すブロック図である。
【図3】操作部を示す図である。
【図4】ページ編集処理の設定を行うための表示画面である。
【図5】穿孔処理の設定を行うための表示画面である。
【図6】綴じ処理の設定を行うための表示画面である。
【図7】排紙トレイと排紙モードの設定を行うための表示画面である。
【図8】設定操作の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像読み取り部
2 画像処理部
3 画像書き込み部
4 画像形成部
5 カセット給紙部
6 大容量給紙部
7 定着装置
8 排紙部
9 自動両面コピー給紙部
10 穿孔手段
11 シフト手段
14 ステープラ
15 折り畳み手段
20、21 給紙トレイ
22 排紙トレイ
51 操作部
54 表示部
100 振り分け手段
200 搬送手段
P、P20、P21 用紙
101〜105 排紙トレイ
Claims (3)
- 画像形成装置から排紙された用紙を処理する後処理装置であって、後処理装置を単独で作動させるための条件設定手段と、複数の給紙トレイと、制御手段とを備え、前記条件設定手段にて、小冊子を作成するための用紙の給紙手順の設定と、前記用紙に施す処理の設定と、作成する小冊子の部数の設定とを行い、前記制御手段は前記条件設定手段により設定された条件に従って後処理装置の作動を制御し、用紙の処理を行うようにしたことを特徴とする後処理装置。
- 画像形成装置から排紙された用紙を処理する後処理装置であって、後処理装置を単独で作動させるための条件設定手段と、複数の給紙トレイと、複数の排紙トレイと、制御手段とを備え、前記条件設定手段にて、処理後の用紙を収納する排紙トレイを指定する設定と、排紙トレイへの用紙の排出形式を指定する排紙モードの設定とを行い、前記制御部が前記条件設定手段により設定された条件に従って、処理後の用紙を後処理装置の排紙トレイ、あるいは、前記後処理装置の下流に接続された他の後処理装置の排紙トレイに排出するように後処理装置の作動を制御することを特徴とする後処理装置。
- 給紙トレイに用紙の有無、および、用紙のサイズを検知するセンサを設け、条件設定手段にて設定された条件に基づいた用紙の処理が終了した時点で、前記給紙トレイに用紙が残っていることを前記センサが検知した場合、あるいは、用紙の処理終了前に前記給紙トレイに処理すべき用紙が無くなったことを検知した場合、前記制御手段が、操作部に設けられた表示部に警告を表示するようにしたことを特徴とする請求項1、あるいは、請求項2に記載の後処理装置。
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