JP2004189350A - 給紙装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】給紙コロの長さが十分に確保されない場合であっても、フリクションパッド分離方式における鳴き(異音)、重送、不送りの発生を抑えることができる給紙装置を提供する。
【解決手段】パッド中央部3aを給紙コロ1と対向する位置に配し、その両脇にパッド両測部3bを配置する。パッド中央部3aとパッド両測部3bとによって段差部5を形成し、パッド中央部3aがパッド両測部3bに比べてくぼんだ状態になるようにする。また、給紙コロ1の幅をパッド中央部3aの幅よりも短くし、給紙コロ1によって記録用紙をフリクションパッド3のくぼみ(パッド中央部3a)に押し込むことができるように幅の大小関係を設定する。また、給紙コロ1に対するパッド中央部3aの傾斜角度は調整可能なものとする。
【選択図】 図2
【解決手段】パッド中央部3aを給紙コロ1と対向する位置に配し、その両脇にパッド両測部3bを配置する。パッド中央部3aとパッド両測部3bとによって段差部5を形成し、パッド中央部3aがパッド両測部3bに比べてくぼんだ状態になるようにする。また、給紙コロ1の幅をパッド中央部3aの幅よりも短くし、給紙コロ1によって記録用紙をフリクションパッド3のくぼみ(パッド中央部3a)に押し込むことができるように幅の大小関係を設定する。また、給紙コロ1に対するパッド中央部3aの傾斜角度は調整可能なものとする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機等の画像形成装置に用いられる給紙装置に係わり、特に、フリクションパッドを用いて記録材を分離する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、複写機等の画像形成装置における給紙装置として、記録用紙などの記録材を装填する給紙カセットから、記録材を給紙分離する給紙分離機構を装備したものが知られている。この給紙分離機構としては、スプリング等の弾性部材で付勢されたフリクションパッドを給紙コロに圧接させ、フリクションパッドの摩擦力を利用して記録材を1枚ずつ分離して印字部へ給紙するようにしたものが知られている。図4はその一例を示したものであり、スプリング31、スプリング31により押圧される押付け部材32、押付け部材32に装備されたフリクションパッド33、フリクションパッド33と圧接する給紙コロ34とを備えている。この例では、フリクションパッド33と給紙コロ34の長さが50mmに設定されているが、一般的にこの程度の長さを採用している場合が多い。
ところで、この分離方式では、記録材表面がフリクションパッド表面を擦るとき(給紙されるとき)、摩擦力によって鳴き(異音)が発生しやすい。鳴きはフリクションパッドの摩擦係数を小さくすると低減するが、その副作用として重送や不送りが発生しやすくなる。このような問題に対して、例えば、特開2000−198560公報のようにフリクションパッドの両端部においてニップ近傍から用紙搬送方向下流側にかけての部分を切り欠くことで、鳴き、重送、不送りを抑えるようにした方法が考えられている。
【特許文献1】特開2000−198560公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような切り欠き形状のフリクションパッドでは、ニップの長さ(給紙コロの幅)が一定量以上(例えば50mmほど)確保されているときには鳴き等の不具合を解消することができるが、給紙コロのコストダウンや小サイズ化などに伴い、給紙コロの幅の長さ、つまり、分離部におけるニップの長さが短く(例えば上述の幅の半分以下に)なった場合は、鳴き、重送、不送りの抑制は難しくなる。これは分離性能に大きく寄与するニップの長さが短くなると重送が起きやすくなるが、それを抑えようとフリクションパッド圧力(分離圧)を上げると鳴きが発生しやすくなり、これらのバランスが採りづらくなるためである。
そこで、本発明は、上述の問題点を解決するためになされたもので、給紙コロの長さが十分に確保されない場合であっても、フリクションパッド分離方式における鳴き(異音)、重送、不送りの発生を抑えることができる給紙装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、記録材を給送する給紙コロと、前記記録材を前記給紙コロ側へ押し付けながら記録材を分離する押付け部材とを備えた給紙装置において、前記押付け部材における前記記録材と当接する部分に互いに段差をもって接するパッド中央部とパッド両側部から成るフリクションパッドを備え、前記給紙コロを前記パッド中央部に対向配置すると共に前記給紙コロの長さを前記パッド中央部の長さよりも短くした給紙装置を最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記パッド中央部は前記給紙コロに対する傾斜角度を調整できる給紙装置を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記パッド両側部は前記給紙コロに対する傾斜角度を調整できる給紙装置を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明では、前記パッド中央部と前記パッド両側部は互いに材質が異なる給紙装置を主要な特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態である給紙装置100を示す斜視図である。図に示すように、給紙装置100は記録材である記録用紙がまとめて装填された給紙カセット10に対応して設けられ、給紙カセット10から記録用紙を1枚ずつ分離して印字部へ給紙するようになっている。
図2は給紙装置100の拡大斜視図である。図2に示すように、給紙装置100は、記録用紙を送り出すための給紙コロ1と、記録用紙を給紙コロ1側へ押し付けるための押付け部材2と、パッド中央部3aとパッド両側部3bとで構成され、押付け部材2の給紙コロ1に対向する側に取付け固定されたフリクションパッド3と、押付け部材2を給紙コロ1側へ付勢するためのスプリング4とを備えている。
パッド中央部3a及びパッド両側部3bは記録用紙が擦ったときの摩擦によって記録用紙を1枚ずつ分離させるものであり、記録用紙に対して所要の摩擦力が得られるようにその材質が選ばれている。この例では、用紙の分離効果をより向上させるためにパッド中央部3aとパッド両側部3bの材質を互いに異なるものとし、記録用紙に対するそれぞれの摩擦力を設定している。
パッド中央部3aは給紙コロ1と対向する位置に配され、その両脇にパッド両側部3bが配されている。パッド中央部3aとパッド両側部3bとの間には段差部5ができるようにして接しており、パッド中央部3aはパッド両側部3bに比べてくぼんだ状態になっている。また、この例では、パッド中央部3aは給紙コロ1に対して傾斜角度を調整できるようになっており、これにより、パッド中央部3aとパッド両側部3bの段差を変えて搬送負荷の調整が可能となっている。
また、図2に示すように、給紙コロ1の幅(軸方向長さ)はこの例では20mmとし、一般的な長さの50mm程度と比べて大幅に短くすることで、装置の小型化に貢献している。また、パッド中央部3aの幅は25mmとし、給紙コロ1の幅よりも長くすることで、給紙コロ1によって記録用紙をフリクションパッド3のくぼみ(パッド中央部3a)に押し込めるようになっている。
【0006】
図3は給紙装置100を記録用紙搬送方向の下流側から見たときの状態を示す図である。この図から分かるように、記録用紙の分離動作では、記録用紙をパッド中央部3aに押し付けることで、給紙コロ1とパッド中央部3aによるニップ分離作用が発生し、また、パッド両側部3bの段差部5に記録用紙が乗り上げることで、記録用紙がエッジに引っ掛かりエッジ分離作用が生じる。
したがって、給紙装置100では、給紙コロ1の長さが十分に確保されない場合であっても、ニップ分離作用に加えてエッジ分離作用を生じせしめることができるので、重送や不送りの発生を抑えることができる。また、エッジ分離作用が得られるので、記録用紙を押し付ける付勢力を上げなくてすみ、鳴き(異音)の発生が未然に防止される。
また、パッド中央部3aは給紙コロ1に対する傾斜角度を調整することができるので、例えば、カラー用紙のように重送の発生しやすい記録用紙では傾斜角度を大きく取ることで重送の発生を抑えることができる。また、厚紙を用いた場合、段差部5の段差が大きいとその箇所でしわが発生したり、紙のコシが強いために段差部5による効果が影響して搬送負荷が過大になる場合が考えられるが、段差が小さくなるようにパッド中央部3aの傾斜角度を調整することで、しわの発生や搬送負荷への悪影響を抑えることができる。さらに、パッド中央部3aとパッド両側部3bの材質を互いに異なるものとし、記録用紙に対するそれぞれの摩擦力を設定しているので、用紙の分離効果をより向上させることができる。
なお、上述の実施の形態では、パッド中央部3aの傾斜角度が調整可能である場合を説明したが、これに限定されることはなく、例えば、パッド両側部3bの傾斜角度を調整できるようにしても同様の効果を得ることができる。また、給紙コロ1の幅を20mm、パッド中央部3aの長さを25mmとした例を示したが、給紙コロ1やパッド両側部3bの長さは自由に設定してもよい。
【0007】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、給紙コロの長さが十分に確保されない場合であっても、ニップ分離作用に加えてエッジ分離作用を生じせしめることができるので、重送や不送りの発生を抑えることができる。また、エッジ分離作用が得られるので、記録用紙を押し付ける付勢力を上げなくてすみ、鳴き(異音)の発生が未然に防止される。
請求項2によれば、パッド中央部は給紙コロに対する傾斜角度を調整することができるので、例えば、カラー用紙のように重送の発生しやすい記録用紙では傾斜角度を大きく取ることで重送の発生を抑えることができる。また、厚紙を用いた場合、段差部の段差が大きいとその箇所でしわが発生したり、紙のコシが強いために段差部による効果が影響して搬送負荷が過大になる場合が考えられるが、段差が小さくなるようにパッド中央部の傾斜角度を調整することで、しわの発生や搬送負荷への悪影響を抑えることができる。
請求項3によれば、パッド両側部は給紙コロに対する傾斜角度を調整することができるので、例えば、カラー用紙のように重送の発生しやすい記録用紙では傾斜角度を大きく取ることで重送の発生を抑えることができる。また、厚紙を用いた場合、段差部の段差が大きいとその箇所でしわが発生したり、紙のコシが強いために段差部による効果が影響して搬送負荷が過大になる場合が考えられるが、段差が小さくなるようにパッド両側部の傾斜角度を調整することで、しわの発生や搬送負荷への悪影響を抑えることができる。
請求項4によれば、パッド中央部とパッド両側部の材質を互いに異なるものとし、記録用紙に対するそれぞれの摩擦力を設定しているので、用紙の分離効果をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給紙装置100の斜視図である。
【図2】給紙装置100の拡大斜視図である。
【図3】給紙装置100を記録用紙搬送方向の下流側から見た場合を示す図である。
【図4】従来の給紙装置の斜視図である。
【符号の説明】
1、34 給紙コロ、2、32 押付け部材、3、33 フリクションパッド、3a パッド中央部、3b パッド両側部、4、31 スプリング、5 段差部、10 給紙カセット、100 給紙装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機等の画像形成装置に用いられる給紙装置に係わり、特に、フリクションパッドを用いて記録材を分離する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、複写機等の画像形成装置における給紙装置として、記録用紙などの記録材を装填する給紙カセットから、記録材を給紙分離する給紙分離機構を装備したものが知られている。この給紙分離機構としては、スプリング等の弾性部材で付勢されたフリクションパッドを給紙コロに圧接させ、フリクションパッドの摩擦力を利用して記録材を1枚ずつ分離して印字部へ給紙するようにしたものが知られている。図4はその一例を示したものであり、スプリング31、スプリング31により押圧される押付け部材32、押付け部材32に装備されたフリクションパッド33、フリクションパッド33と圧接する給紙コロ34とを備えている。この例では、フリクションパッド33と給紙コロ34の長さが50mmに設定されているが、一般的にこの程度の長さを採用している場合が多い。
ところで、この分離方式では、記録材表面がフリクションパッド表面を擦るとき(給紙されるとき)、摩擦力によって鳴き(異音)が発生しやすい。鳴きはフリクションパッドの摩擦係数を小さくすると低減するが、その副作用として重送や不送りが発生しやすくなる。このような問題に対して、例えば、特開2000−198560公報のようにフリクションパッドの両端部においてニップ近傍から用紙搬送方向下流側にかけての部分を切り欠くことで、鳴き、重送、不送りを抑えるようにした方法が考えられている。
【特許文献1】特開2000−198560公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような切り欠き形状のフリクションパッドでは、ニップの長さ(給紙コロの幅)が一定量以上(例えば50mmほど)確保されているときには鳴き等の不具合を解消することができるが、給紙コロのコストダウンや小サイズ化などに伴い、給紙コロの幅の長さ、つまり、分離部におけるニップの長さが短く(例えば上述の幅の半分以下に)なった場合は、鳴き、重送、不送りの抑制は難しくなる。これは分離性能に大きく寄与するニップの長さが短くなると重送が起きやすくなるが、それを抑えようとフリクションパッド圧力(分離圧)を上げると鳴きが発生しやすくなり、これらのバランスが採りづらくなるためである。
そこで、本発明は、上述の問題点を解決するためになされたもので、給紙コロの長さが十分に確保されない場合であっても、フリクションパッド分離方式における鳴き(異音)、重送、不送りの発生を抑えることができる給紙装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、記録材を給送する給紙コロと、前記記録材を前記給紙コロ側へ押し付けながら記録材を分離する押付け部材とを備えた給紙装置において、前記押付け部材における前記記録材と当接する部分に互いに段差をもって接するパッド中央部とパッド両側部から成るフリクションパッドを備え、前記給紙コロを前記パッド中央部に対向配置すると共に前記給紙コロの長さを前記パッド中央部の長さよりも短くした給紙装置を最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記パッド中央部は前記給紙コロに対する傾斜角度を調整できる給紙装置を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記パッド両側部は前記給紙コロに対する傾斜角度を調整できる給紙装置を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明では、前記パッド中央部と前記パッド両側部は互いに材質が異なる給紙装置を主要な特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態である給紙装置100を示す斜視図である。図に示すように、給紙装置100は記録材である記録用紙がまとめて装填された給紙カセット10に対応して設けられ、給紙カセット10から記録用紙を1枚ずつ分離して印字部へ給紙するようになっている。
図2は給紙装置100の拡大斜視図である。図2に示すように、給紙装置100は、記録用紙を送り出すための給紙コロ1と、記録用紙を給紙コロ1側へ押し付けるための押付け部材2と、パッド中央部3aとパッド両側部3bとで構成され、押付け部材2の給紙コロ1に対向する側に取付け固定されたフリクションパッド3と、押付け部材2を給紙コロ1側へ付勢するためのスプリング4とを備えている。
パッド中央部3a及びパッド両側部3bは記録用紙が擦ったときの摩擦によって記録用紙を1枚ずつ分離させるものであり、記録用紙に対して所要の摩擦力が得られるようにその材質が選ばれている。この例では、用紙の分離効果をより向上させるためにパッド中央部3aとパッド両側部3bの材質を互いに異なるものとし、記録用紙に対するそれぞれの摩擦力を設定している。
パッド中央部3aは給紙コロ1と対向する位置に配され、その両脇にパッド両側部3bが配されている。パッド中央部3aとパッド両側部3bとの間には段差部5ができるようにして接しており、パッド中央部3aはパッド両側部3bに比べてくぼんだ状態になっている。また、この例では、パッド中央部3aは給紙コロ1に対して傾斜角度を調整できるようになっており、これにより、パッド中央部3aとパッド両側部3bの段差を変えて搬送負荷の調整が可能となっている。
また、図2に示すように、給紙コロ1の幅(軸方向長さ)はこの例では20mmとし、一般的な長さの50mm程度と比べて大幅に短くすることで、装置の小型化に貢献している。また、パッド中央部3aの幅は25mmとし、給紙コロ1の幅よりも長くすることで、給紙コロ1によって記録用紙をフリクションパッド3のくぼみ(パッド中央部3a)に押し込めるようになっている。
【0006】
図3は給紙装置100を記録用紙搬送方向の下流側から見たときの状態を示す図である。この図から分かるように、記録用紙の分離動作では、記録用紙をパッド中央部3aに押し付けることで、給紙コロ1とパッド中央部3aによるニップ分離作用が発生し、また、パッド両側部3bの段差部5に記録用紙が乗り上げることで、記録用紙がエッジに引っ掛かりエッジ分離作用が生じる。
したがって、給紙装置100では、給紙コロ1の長さが十分に確保されない場合であっても、ニップ分離作用に加えてエッジ分離作用を生じせしめることができるので、重送や不送りの発生を抑えることができる。また、エッジ分離作用が得られるので、記録用紙を押し付ける付勢力を上げなくてすみ、鳴き(異音)の発生が未然に防止される。
また、パッド中央部3aは給紙コロ1に対する傾斜角度を調整することができるので、例えば、カラー用紙のように重送の発生しやすい記録用紙では傾斜角度を大きく取ることで重送の発生を抑えることができる。また、厚紙を用いた場合、段差部5の段差が大きいとその箇所でしわが発生したり、紙のコシが強いために段差部5による効果が影響して搬送負荷が過大になる場合が考えられるが、段差が小さくなるようにパッド中央部3aの傾斜角度を調整することで、しわの発生や搬送負荷への悪影響を抑えることができる。さらに、パッド中央部3aとパッド両側部3bの材質を互いに異なるものとし、記録用紙に対するそれぞれの摩擦力を設定しているので、用紙の分離効果をより向上させることができる。
なお、上述の実施の形態では、パッド中央部3aの傾斜角度が調整可能である場合を説明したが、これに限定されることはなく、例えば、パッド両側部3bの傾斜角度を調整できるようにしても同様の効果を得ることができる。また、給紙コロ1の幅を20mm、パッド中央部3aの長さを25mmとした例を示したが、給紙コロ1やパッド両側部3bの長さは自由に設定してもよい。
【0007】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、給紙コロの長さが十分に確保されない場合であっても、ニップ分離作用に加えてエッジ分離作用を生じせしめることができるので、重送や不送りの発生を抑えることができる。また、エッジ分離作用が得られるので、記録用紙を押し付ける付勢力を上げなくてすみ、鳴き(異音)の発生が未然に防止される。
請求項2によれば、パッド中央部は給紙コロに対する傾斜角度を調整することができるので、例えば、カラー用紙のように重送の発生しやすい記録用紙では傾斜角度を大きく取ることで重送の発生を抑えることができる。また、厚紙を用いた場合、段差部の段差が大きいとその箇所でしわが発生したり、紙のコシが強いために段差部による効果が影響して搬送負荷が過大になる場合が考えられるが、段差が小さくなるようにパッド中央部の傾斜角度を調整することで、しわの発生や搬送負荷への悪影響を抑えることができる。
請求項3によれば、パッド両側部は給紙コロに対する傾斜角度を調整することができるので、例えば、カラー用紙のように重送の発生しやすい記録用紙では傾斜角度を大きく取ることで重送の発生を抑えることができる。また、厚紙を用いた場合、段差部の段差が大きいとその箇所でしわが発生したり、紙のコシが強いために段差部による効果が影響して搬送負荷が過大になる場合が考えられるが、段差が小さくなるようにパッド両側部の傾斜角度を調整することで、しわの発生や搬送負荷への悪影響を抑えることができる。
請求項4によれば、パッド中央部とパッド両側部の材質を互いに異なるものとし、記録用紙に対するそれぞれの摩擦力を設定しているので、用紙の分離効果をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給紙装置100の斜視図である。
【図2】給紙装置100の拡大斜視図である。
【図3】給紙装置100を記録用紙搬送方向の下流側から見た場合を示す図である。
【図4】従来の給紙装置の斜視図である。
【符号の説明】
1、34 給紙コロ、2、32 押付け部材、3、33 フリクションパッド、3a パッド中央部、3b パッド両側部、4、31 スプリング、5 段差部、10 給紙カセット、100 給紙装置
Claims (4)
- 記録材を給送する給紙コロと、前記記録材を前記給紙コロ側へ押し付けながら記録材を分離する押付け部材と、を備えた給紙装置において、
前記押付け部材における前記記録材と当接する部分に互いに段差をもって接するパッド中央部とパッド両側部から成るフリクションパッドを備え、前記給紙コロを前記パッド中央部に対向配置すると共に前記給紙コロの長さを前記パッド中央部の長さよりも短くしたことを特徴とする給紙装置。 - 前記パッド中央部は前記給紙コロに対する傾斜角度を調整できることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
- 前記パッド両側部は前記給紙コロに対する傾斜角度を調整できることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
- 前記パッド中央部と前記パッド両側部は互いに材質が異なることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の給紙装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002356065A JP2004189350A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 給紙装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002356065A JP2004189350A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 給紙装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004189350A true JP2004189350A (ja) | 2004-07-08 |
Family
ID=32756496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002356065A Pending JP2004189350A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 給紙装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004189350A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011068482A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Canon Electronics Inc | 分離パッド及びシート給送装置並びに画像読取装置 |
US8240657B2 (en) | 2007-11-08 | 2012-08-14 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet feeding device and image forming apparatus |
EP2698331A2 (en) | 2012-08-17 | 2014-02-19 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet conveying device and image forming apparatus |
US9511962B2 (en) | 2014-03-28 | 2016-12-06 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet feeding device and image forming apparatus |
-
2002
- 2002-12-06 JP JP2002356065A patent/JP2004189350A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8240657B2 (en) | 2007-11-08 | 2012-08-14 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet feeding device and image forming apparatus |
JP2011068482A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Canon Electronics Inc | 分離パッド及びシート給送装置並びに画像読取装置 |
EP2698331A2 (en) | 2012-08-17 | 2014-02-19 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet conveying device and image forming apparatus |
US9487364B2 (en) | 2012-08-17 | 2016-11-08 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet conveying device and image forming apparatus |
US9511962B2 (en) | 2014-03-28 | 2016-12-06 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet feeding device and image forming apparatus |
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